[安価]男「旧い町の旧い家を相続した」[ホラー]

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361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 15:07:42.18 ID:/kKQqFYA0
続きマダー?
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/07(月) 15:31:24.09 ID:kTrL6UmOO
無理せずにな。気長に待っとるで
363 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/15(火) 18:40:41.04 ID:wTW1aPqQO
来客、三年の女生徒がいた


美麗「おや来たね、といってもまだ全員集まってはいないから少し待っていてくれたまえ」
―――――
―――

美麗「待たせたね、では話を聞こう」

「えと…これ、なの…」


それはとても古い、ともすると骨董品なんじゃないかと思うほどに古臭い埃の被ったラジオだった


「ある店で買ったんだけど、毎晩、変な放送が流れるんです」

美麗「ほう、それは興味深い」


美麗はそう言うと電源を入れた


『ザザ―…県土留市に潜んでいる漣容疑者は…』


「今入れても…流れないよ、夜一人でいるときじゃないと」


美麗「一人か、部室に置いておいても意味は無さそうだね」

@明「じゃあ俺が借りてもいいですか?」
A明「店?」
B明「自由安価」

>>364
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 18:41:36.53 ID:cfR3VN8n0
365 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/15(火) 21:19:45.30 ID:GpGAf4bUO
明「店?」

「そう、店…あの日は近道しようとして…道に迷ったの」

「その時、いつの間にかあの店の前に立っていたの、そしてふと入って、このラジオを見つけたわ」

「その時は運命の出会いのように思えて、これを買わなくちゃいけないように思って…でも…」


美麗「とても昔から存在するような古錆びた一軒家の骨董店かい?」

「え…そう、だけど…」

青磁「またあそこか」

真琴「あー…」

明「みんな知ってるのか?」


静寂「異常な物を買った人はだいたいそんな店で買ってって言うんだよ。ボクたちは見たことないんだけどね」

美麗「美人の女店主と不気味な人形を愛でる男の従業員がいる古臭い店でってね」

「そう、その店!あれから何度探しても見つからないの」

美麗「それも話に聞く通りだね」


美麗「で、君はその店にもう一度行きたいのかな?」

「いや…もういい…怖いもん」

@ラジオを借りてみる
A他の人に任せる
B明「自由安価」

>>366
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 21:20:38.64 ID:4nw4NgOz0
367 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/15(火) 22:09:48.51 ID:GpGAf4bUO
明「俺が借りてもいいですか?」

美麗「もちろん」

美麗「あ、録音しといてくれよ」

明「分かりました」


「じゃ、じゃあお願いするね」


そういって女生徒は走り去った


美麗「さて、またあそこの物品だが、どうなることだか」

@明「真由、どう見る?」
A部活終わり
B自由安価

>>368
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 22:25:26.52 ID:4nw4NgOz0
369 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/15(火) 22:47:20.66 ID:GpGAf4bUO
明「真由、どう見る?」

真由「このラジオ自体に霊的なものは憑いてないよ。それ以外のは知ーらない」

明「そうか…」

@部活終わり
A自由安価

>>370
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/05/15(火) 23:03:14.28 ID:vfUC24Jf0
2 帰りタイムカプセル掘りに行こうぜ
371 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/16(水) 00:05:28.51 ID:qnEiwhl1O
今日はここまで
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/16(水) 00:38:42.01 ID:BZIgTt3Eo
おつ
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 07:42:53.15 ID:YmNo+wqp0
おつ
374 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/17(木) 21:26:17.90 ID:hB6c527rO
明「帰りタイムカプセル掘りに行こうぜ」

真由「うん」
―――――
―――

〜墓場〜

明「何でこんなところに」

真由「一緒に埋めたときは墓場なんて無かったんだけどね。いつの間にか」


「この町には墓場が勝手に生え、増殖するのですよ」


明「っ!」


いつの間にか後ろにお坊さんが立っていた


住職「どうかされたかな?肝試しにも見えませんが」

@明「ここが墓場になる前に埋めたタイムカプセルを掘り起こしたいんですが」
A明「い、いえ通りかかっただけです」
B明「勝手に生えてくるってどういうことですか?」
C明「自由安価」

>>375
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/17(木) 21:26:50.46 ID:rv7nhG680
376 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/17(木) 23:55:43.29 ID:hB6c527rO
明「勝手に生えてくるってどういうことですか?」

住職「そのままの意味ですよ。この町はいつの間にか墓が出来る。気づいたら墓場がそこにある」

住職「墓石に書かれている人名はどれもこの町にいたのかどうか分からない人ばかり。掘り返してみると確かに遺骨が納められている」

明「何だよそれ」

住職「さあねえ、この町は怪異が多すぎる。これもその一つということですよ」

真由「…」

住職「君たちも多く見て来たでしょう?」

明「つまり説明は無いってことか」

住職「しようとしてもできませんよ。この町のことはね」

@明「ここが墓場になる前に埋めたタイムカプセルを掘り起こしたいんですが」
A一応また後日にする
B自由安価

>>377

続きはまた後日
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/18(金) 00:00:45.00 ID:6Hu8YPGX0
378 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/25(金) 17:42:41.90 ID:5eOn3n81O
明「じゃあ俺たちはこれで」

住職「あまり変なことに首を突っ込まないように。触らぬ神に祟りなしと言いますからな」
━━━━━
━━━



明「うおっ」


玄関の扉を開けると暗闇の中に日本人形の目だけが爛々と輝いていた


明「びっくりしたぁ…こんなところに置いた覚え無いんだけどな…勝手に動くなよ」

人形「…」

真由「お兄ちゃん、あのラジオは?」

明「ああ」


鞄の中から部活で預かったラジオを出す

@電源を付ける
A付けないで置く

>>379
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/25(金) 17:43:49.15 ID:gxmX5k8y0
2
380 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/25(金) 19:09:28.17 ID:jvhsnhfCO
ザザ…ザ…


《あ、す…の…ザァ…天気を…ザザ…お伝え…ザァ…ザザ》

明「あれ?まだ電源をつけてないはずだが」


そう言ってひっくり返すもスイッチはonに入っていない


《ザザ…ちの…雨…ザァザザ…降り注ぐ…う》

しかしノイズがあまりにも酷くて聞き取れない

《来る…ザザザァーげ様…来る》

@耳を近づける
A明「真由、これ」
B電池を入れる
C自由安価

>>381
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/25(金) 19:12:51.20 ID:RcD0P/G70
4 人形さん助けて
382 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/28(月) 18:42:19.49 ID:D67FoKVsO
明「人形さん助けて!」

人形「…」

真由「人形ちゃん困ってるよ。出来ないみたい」


≪…げ様、来る……かげ様…ザザ、ザァァァァァアアアア≫

明「うわっ!」


急に大きなノイズが部屋中に響く

そしてピタ、と音が止まる


@耳を近づける
Aラジオを置いて離れる
B窓の外を見てみる
C自由安価

>>383
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 18:44:04.59 ID:N0yCewDao
3
384 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/28(月) 19:15:20.23 ID:D67FoKVsO
明「来る…?まさか」

カーテンを開き、外を確認する

明「っ」


街灯に照らされた下に何かが見えた。それは

コンマ30以下

>>385
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 19:34:45.09 ID:pI0pxqmno
いあいあ
386 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/28(月) 22:32:04.54 ID:+rqh3OGPO
明「」ゾッ

そこにあるはずのないものがある不気味さ

街灯の下にあるものは地蔵

石でできた小さな地蔵が街灯に照らされてボォと佇んでいる


明「なんだよ、あれ…」

真由「どれどれ…っ」バサァッ


真由がカーテンを閉める


真由「真由の蟲で結界を張る。今日は外に出ないで」

明「真由、さっきの知ってるのか?」

真由「…真由は結構力のある神だと自負してるけどね、この町には真由より強い奴が間違えなくいるの」

明「まさか、さっきの奴が…?」

真由「うん。あれは…やばいよ…得体のしれないやつ…せめて名前さえわかれば…」

明「名前…さっき、あのラジオ…何とか様って言ってたな」

@電池を入れる
A明「真由より強いんだろ?結界大丈夫か?」
B今日は寝る
C自由安価

>>387
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 22:35:03.34 ID:e14upuQI0
388 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/28(月) 22:48:49.53 ID:+rqh3OGPO
足元に何かが満ちている

粘性のあるドロリとした闇が

一歩一歩進むごとに足を取られ、転びそうになる

足を上げると何かが引っ付いていた

腕だ

沢山の腕が足を登り、体に這いずってきている


「うわぁぁあああ」


叫んで振り払うと仰向けに転んでしまう

たちまちに腕が襲い掛かってくる

もはや下半身は覆われてしまった

腕も胸も覆われ

やがて顔に腕が絡みついてくる

指が口の中に入り込み、大きくこじ開けられる


何かが自分の中に入り込もうとしてくる

侵入してくる

侵される

自分でない何かに満たされる

息ができない

意識が黒くなる

何も見えない

何も…感じ…

られ…

な‥
389 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/28(月) 23:00:26.95 ID:+rqh3OGPO
@朝ごはん
A登校中
B学校で

>>390
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 23:27:38.53 ID:DhTW/OZlo
2
391 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/28(月) 23:44:42.88 ID:+rqh3OGPO
明「おはよう」

静寂「おはよう…なんか具合悪そうじゃない?」

明「最近夢見が悪くてな…」

真由「お兄ちゃんったら夢魔に取りつかれてるんだよねー?」

明「どうにかならないものかな…」

静寂「…んー、このお守りあげようか?」

@明「いや、悪いよ」
A明「じゃあありがたく」

>>392
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 23:57:26.79 ID:Tduz4ivl0
2
393 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/29(火) 00:03:01.52 ID:CVY9YnNkO
明「じゃあありがたく」

静寂「はい。なんとかなるといいね」

明「なんとか…なるかな」

@学校
Aその間に何かある

>>394
394 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/29(火) 00:03:30.10 ID:CVY9YnNkO
今日はここまで
安価↓
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 00:40:58.57 ID:vf3SebMJO
2
396 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/29(火) 19:05:51.07 ID:Ysm4aSc2O
「ぁ…あ…あぁ……」


明「ん?」

静寂「え?」


後ろから暗い声がする

振り返ると、全身血塗れの女性が這いずってきていた


「私の足…ねえ、私の足…無いの…あなたたちの足…ちょうだぁぃ…」ズリ、ズリ

真由「あ、地縛霊」

@明「走れー」
A明「真由!」
B自由安価

>>397
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 19:12:10.80 ID:DMIcqZ3Ro
1
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 19:12:14.70 ID:wjlh1EZa0
2+助けてくれ
399 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/29(火) 19:20:30.89 ID:Ysm4aSc2O
明「走れー」

静寂「わわわ」


走ってその場を去る


明「何だったんだよあれ」

真由「言ったじゃん、地縛霊だよ」

静寂「あ、そういえばこの間交通事故あったね」
400 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/29(火) 21:05:03.66 ID:Ysm4aSc2O
授業中


「…る」


「くる…」ガタッ


先生「どうした?池上」


授業中、池上が急に立ち上がった


池上「来る…みかげさま…来る!!」


池上「うごっ、げっ、がぎぎ…が…」


叫ぶと喉を押さえつけて言葉にならない声をあげた

まるで何かが軋んでいるかのような声を


体がボコボコと膨れ上がる。丸く膨れ上がるのではない、何か拳大のものが皮膚の下にあるかのようないびつな膨れ上がり方

しかもボコボコと、いくらでも膨れ上がる


池上「がっ、がごごががぁっ」


下を向いてえづく、その口から大量の血に混じって石が吐き出される

やがてそのまま床に倒れてしまう

床に擦れた体は皮膚が裂け、その下からは肉ではなく大量の石が顔を覗かせている

眼窩から目玉はこぼれ、ハマっていたはずの場所には血に濡れた石が埋まっていた



先生「あー…池上の体は先生が運ぼう。これについて心当たりがある人はあとで名乗り出るように。一旦自習だ」


そういうと先生は池上を肩に担いで行った


先生「重いな…」
401 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/29(火) 21:35:26.50 ID:Ysm4aSc2O
休み時間

トイレで便器に向かってえづいている一人の生徒がいた


「違う…あれは…ぼくのせいじゃ…うぇ…ぇ…」


確かにあの"おまじない"を試した。あいつなんか、呪われてしまえばいいって…やった

でも、それが本当になるなんて


違う、あんなこと望んじゃいない

あんな…死ぬなんて…しかもあんな死に方で

違う

ちょっと痛い目に遭えばそれで良かった

なのに…なのに…


「違う…僕はあんなこと…」


いくら口で否定してもあの"おまじない"をしたこと、その次の日に死んでしまった事実が心を締め付ける


「う…」


違和感を感じた


胸が締め付けられる感じがする

喉が苦しい

全身が痛い

骨が軋んでいるような痛みがする

これは
402 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/29(火) 22:19:01.00 ID:Ysm4aSc2O
「あっ、あぐぅっぁぁぁぁ」


全身が痛む。肉が裂け、骨が軋み、皮が引きちぎられる痛みがする

膨らんでいる皮膚に触れる。何かが皮膚の下に入っている

石だ。石が僕の体の中に


「ギっ、ぎあがっ、がげげ…」



視界が赤い、視神経が圧迫されている

目玉が引きちぎれて落ち、眼窩から石がゴロゴロと出てくる


目の中が石でズタボロにされる

喉が石で傷つけられる

肺にも血管にも胃にも


「みかげ…さま…く…る…」


人を呪わば穴二つ

これはそんなものじゃない


最後に感じたのは


飢え


渇き


贄を
403 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/29(火) 22:36:02.56 ID:Ysm4aSc2O
@休み時間
A放課後、部活へ
B帰り

>>404
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 22:37:01.22 ID:u4l2jvgA0
405 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/29(火) 23:07:08.02 ID:Ysm4aSc2O
部室

明「〜なんてことがあったんですよ」

美麗「ふむ…みかげさま。そう言ったんだね?」

明「ええ。『みかげさま、くる』って」

美麗「みかげさま…ふむ、私は知らないな…」


青磁「え?部長が知らねえのかよ」

美麗「聞いたことが無いね。後で文献でも漁ってみるよ」

真琴「珍しいね、部長が知らない怪異なんて」

美麗「うむ、少し悔しいな。神様は何か知らないかい?」

真由「知らないよ」

美麗「そうか、残念だ」

明「本当に知らないのか?」

真由「しつこいよお兄ちゃん。真由は蟲神であって全知全能の神じゃないもん」

真由「そもそも全知全能の唯一神なんていないけどね。神様である真由が断言するよ」

明「物議を醸すはつげんはやめろ」

@帰る
A自由安価

>>406
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 23:12:52.23 ID:BhPLTywJ0
2 真由、帰りにタイムカプセル堀に行こうぜ、今度はちゃんと持ち帰るから
407 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/30(水) 00:02:10.78 ID:tpYIcV8XO
今日はここまで
408 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/31(木) 19:03:36.15 ID:Q2Mdo59wO
男「真由、帰りにタイムカプセル堀に行こうぜ、今度はちゃんと持ち帰るから」

真由「うん!」
―――――
―――

真由「ここ、この木の下に埋めたの」

男「よし、掘り出すか」

コンマ50以下

>>409
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 19:08:33.58 ID:xk1UZ7y3o
410 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/31(木) 19:15:42.77 ID:Q2Mdo59wO
「また来ましたか」

明「っ!」

真由「わっ」


後ろを振り向くと住職がいた


住職「今日は、どうされたかな?」

@明「昔埋めたタイムカプセルを掘りに来たんです」
A明「い、いえ、何でも」
B明「自由安価」

>>411
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 19:16:15.98 ID:qofFBwqj0
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 20:01:03.93 ID:jzdML5FK0
さすがに延期し過ぎで草

と言いたいところだが、みかげさまのこともあるし慎重になったほうがいいか
413 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/31(木) 22:27:04.92 ID:Q2Mdo59wO
明「い、いえ、何でも」


そう言ってそそくさと帰る

その背中に


住職「これも何かの縁です。困りごとがあったら頼りなさい」


と聞こえてきた
414 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/31(木) 23:08:10.02 ID:Q2Mdo59wO
家で

真由「今日は持ち帰るって言ったのに…」

明「ごめんよ、でもあの住職鋭いなあ」

真由「むー」

明「ごめんって」
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 23:28:37.66 ID:hYi2+lL/0
空気読めよ、
416 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/31(木) 23:41:10.47 ID:Q2Mdo59wO
ラジオ≪ザザ…今日の…霊…ザザァそぅザザ…≫


唐突にラジオが鳴り出す


ラジオ≪………ザザ…よう…ザ…み…げ様に…ザザ、ザついて…はな…≫

ラジオ≪…荒ぶる…ザザ…に…ザァ善も、悪も…無い…ザザ…ある…ザァは飢え…渇き…贄を求める…ザザァ…貪欲…ザァみ≫

ラジオ≪ザァァアアアアアアア≫


ラジオ≪―プツンッ―≫


明「…今日は、何もいないな」


窓の外を見る。何もいない


真由「一つ分かったよ。このラジオに怪異性は無いけど怪異的なものを呼び込むみたい」

明「なるほど、じゃあ今のも」

真由「幽霊とかかもね」

@まだラジオを聴く
Aもう寝る

>>417
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 23:45:00.63 ID:hYi2+lL/0
2+怪異を呼ぶならこのラジオ壊した方が良いんじゃないか?
418 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/01(金) 00:06:49.83 ID:qUIb+/tbO
今日はここまで
419 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/02(土) 11:56:55.04 ID:/52lMjCgO
明「怪異を呼ぶならこのラジオ壊した方が良いんじゃないか?」

真由「それ借り物でしょ?」

明「あ…返しちゃうか」

@返す
A返さない

>>420
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 12:01:18.00 ID:R2jYQGZW0
1
421 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/02(土) 12:13:30.09 ID:/52lMjCgO
明「うん、これは明日返そう」


ラジオ≪ザザ…や、だ……≫


真由「とか言ってるけど?」

@明「知らん」
A明「…やっぱりやめようか」

>>422
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 12:18:15.58 ID:Xa4cE1BU0
2+いたずらに俺に怪異を呼ばない、と誓えるなら良いぞラジオ
423 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/04(月) 15:53:33.07 ID:3IueLyMaO
明「やっぱりやめようか。いたずらに俺に怪異を呼ばない、と誓えるなら良いぞラジオ」

ラジオ≪ザ…ぁ…ザザ…でき、ない…ザ、ザ≫

真由「ラジオの意思じゃなくて特性だもんね」

@やっぱり返すか
A自由安価

>>424
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/04(月) 16:06:34.55 ID:xlvanApm0
425 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/04(月) 16:28:37.62 ID:3IueLyMaO
男「やっぱり返すか」

ラジオ≪ザザ…ザ…黒き影よ、ザァザ…来たれる…≫


部屋の中の影という影に目玉が浮かび、腕が伸びてくる


明「ま、真由!」

真由「やだよ、こんな低級霊に力使いたくなんかないもん」

@逃げる
A明「後で頭撫でてやるから」
B明「分かった分かった、ここに置いておいてやるからやめろ!」
C自由安価

>>426
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/04(月) 16:32:25.63 ID:xkT/SjoG0
427 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/04(月) 16:59:52.93 ID:3IueLyMaO
明「後で頭撫でてやるから」

真由「それだけ?」

明「え?」

真由「それだけじゃあできないなあ」

明「>>428
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/04(月) 17:01:59.87 ID:xkT/SjoG0
わかった、今夜一緒に寝よう
429 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/04(月) 17:24:58.22 ID:3IueLyMaO
明「わかった、今夜一緒に寝よう」

真由「もう、お兄ちゃんたら、仕方ないなあ」


カサカサカサ


大量の蟲がどこからか沸き、影から延びてくる手をガジガジと齧りだす


真由「雑魚めー」


あっという間に影から延びてきた腕は消え去った


真由「まったく食いでの無い餌だね」

明「おお」

真由「ほらほら、頭撫でてくれるんでしょ?」

明「ああ、すごいな」ナデナデ

真由「えへへー、一緒に寝てくれる約束も忘れないでね」


ラジオはもう何も喋らなくなっていた


@寝る
A自由安価

>>430
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/04(月) 17:43:39.67 ID:xkT/SjoG0
1+真由、俺達との間に子供が出来たらその子は人間になるのか?それとも妖怪とのハーフだから半妖なるのか?
431 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/04(月) 18:08:31.94 ID:3IueLyMaO
明「真由、俺達との間に子供が出来たらその子は人間になるのか?それとも妖怪とのハーフだから半妖なるのか?」

真由「やだなあ、お兄ちゃん気が早すぎるよー///」

明「ちょっとした興味だよ、興味」


真由「一応言うけど、お兄ちゃんも真由の血が流れているからね?」

明「えっ!?」

真由「クスクス、お兄ちゃんは真由の子孫でもあるんだよ?」

真由「でもまあお兄ちゃんは大分血が薄まってるから特殊な力は使えないね。せいぜい怪異に好かれやすいところかな」

明「怪異に好かれやすいってそれいいことか?」

真由「さあね?」

明「じゃあ俺は血が薄まってるだけで直子は半妖になるのか?」

真由「そうだよ、お兄ちゃんとの子供…うへへ///」

@寝る
A明「自由安価」

>>432
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/04(月) 18:26:45.49 ID:xkT/SjoG0
433 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/04(月) 19:05:26.92 ID:3IueLyMaO
明「じゃあ寝るか」

真由「わーいお兄ちゃんと寝るー」

明「変なことするなよ?」

真由「しないよー」


布団の中で明に抱き着いてくる真由


真由「えへへ、幸せー///」
434 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/04(月) 22:04:44.04 ID:3IueLyMaO
俺はベッドで寝ている

目だけが冴え、しっかり思考も出来るのに体が動かない

鼻の上に小さな蟻が乗っかっている


ガジ

ガジガジガジ


蟻が鼻の頭を齧る

瞬く間に足元からベッドの隙間から天井から蟲の大群が表れて俺を覆い尽くす

鼻に口に入ってくる

入って…
435 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/04(月) 22:09:32.33 ID:3IueLyMaO


明「何でお前と一緒に寝ると蟲関連の悪夢を見るんだよ」

真由「夢のことまで知らないよぉ」

@学校
Aに行く途中

>>436
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/04(月) 23:05:55.82 ID:WvxRSnIXo
2
437 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/04(月) 23:17:58.35 ID:3IueLyMaO
静寂「二人ともおはよう」

明「おう」

真由「おはよー」

@学校に付く
A明「自由安価」
B学校に行く間に何かある

>>438
438 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/05(火) 00:01:52.24 ID:50EiGn8OO
今日はここまで
安価↓
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/05(火) 00:03:05.28 ID:6JxoIkUq0
3
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 00:10:44.90 ID:aOvqCBQao
1
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 00:30:34.65 ID:FrvjLzbAO
みかげ様って何なんだろ
影?
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/07(木) 17:15:04.08 ID:MV8kVP7L0
みかげ様はいま出てる中で地蔵説が一番濃厚だろ
ただそのみかげ様を呼び出し呪う(?)方法を広めた奴がいるっていうのがねぇ
443 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/07(木) 22:30:39.16 ID:PzV56gq3O
「もし、そこのお方」

明「ん?」

帽子を深く被った女性が話しかけてきた


「私、綺麗?」


帽子を取ると顔にはたくさん穴が開いており、まるで蓮コラのようになっていた


@逃げる
A明「自由安価」

>>444
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/07(木) 22:33:57.59 ID:LJSMgAJD0
2 真由助けて
445 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/07(木) 22:42:19.34 ID:PzV56gq3O
明「真由助けて」

真由「情けないなあ。去ね、低級霊」

「マダナニモシテナッ」バシュン

真由「さ、行こ」

明「あ、ああ。流石真由」

@頭を撫でる
A学校へ
B自由安価

>>446
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/07(木) 22:43:13.67 ID:kedbvpY+0
1
447 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/07(木) 23:03:11.60 ID:PzV56gq3O
頭を撫でる


真由「えへへ」

静寂「いい子いい子」ナデナデ

真由「ふふーん」ドヤァ


これで神様なんだよなあ


真由「お兄ちゃん、失礼なこと考えなかった?」

明「気のせいだろ」
―――――
―――

学校
@授業中
A放課後

>>448
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/07(木) 23:05:07.06 ID:LJSMgAJD0
449 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/08(金) 00:00:30.42 ID:rQfDWnahO
授業中


「ぐっ、がっ、ぁぁ…」


その日、全校で3人

例の"石を吐く"死に方で死んだ人間が出た

むしろ三人で良かったのかもしれない

もしくは"まだ三人"で済んでいるのかもしれない


これは思っている以上にヤバイ自体になっているのかも
450 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/08(金) 00:10:53.04 ID:rQfDWnahO
今日はここまで
451 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/08(金) 06:52:00.99 ID:rQfDWnahO
それは呪い?

いや、違う

人の繋がりこそが呪いなのだ

あんな死に方を見たとしても、いや、見たからこそ呪いを使う

しかしそれは呪いではない

マーキング

人にに付けた


「獲物の証…使われた側も、使う側も、ね」
452 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/08(金) 07:01:28.26 ID:rQfDWnahO
放課後、部室

明「あれ?部長は?」

青磁「まだ調べ物の最中だぜ?」

明「調べもの?」

真琴「みかげ様についてだって」

明「そうか」

@部長が戻ってくる
A来客

>>453
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/08(金) 07:40:50.72 ID:IzGgxSP10
3
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/08(金) 07:41:38.84 ID:IzGgxSP10
ごめ2
3ってなんだ頭ボケてるわ
455 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/08(金) 19:02:36.01 ID:CnWpTN93O
「すいません、よろしいでしょうか」

青磁「はい、今部長がいないけどそれでいいなら」

「話さえ聞いてくだされば」


客人の用事は
>>456
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/08(金) 19:08:05.45 ID:potFE4MQ0
トイレの花子さんが行方不明
457 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/08(金) 19:27:26.17 ID:CnWpTN93O
「トイレの花子さんがいなくなっちゃったんです」

明「は?」

「よく話し相手になってもらってたんですけど…急にいなくなっちゃって…成仏するような子にも見えなかったから心配で…」


何言ってんだろう、この子


静寂「それは心配だね」

明「え」

青磁「まさかいなくなるなんてな」

明「えぇ」


何だこの状況、俺がおかしいの?俺がおかしいのか?


青磁「分かった、部長はいないが俺たちが引き受けよう」

「ありがとうございます」


そう言ってその子は帰って行った

@部長が戻ってくるのを待つ
A花子さん捜索開始

>>458
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/08(金) 19:45:41.40 ID:IchNJX/DO
1
459 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/06/12(火) 22:26:39.13 ID:7ftZ+s5bO
美麗「うん、みんな揃っているね」

青磁「あ、部長。赫々云々で」

美麗「うん、なるほど。色々起こっているようだ、一つ一つ整理していこう」


@ラジオについて
Aみかげ様について
B花子さんについて

>>460
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/12(火) 22:27:12.78 ID:JnYM3M9S0
3
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