10年後のラブライブ 2学期

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/06(金) 21:34:41.27 ID:XOgjor1A0
ザーッ ザーッ

「よっと…」

プシュッ

「んぐっ…ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ。ぷはー 」

ザーッ ザーッ

「やっぱり、仕事終わりのビールは美味しいなぁ。満点の星空の下で星見酒。幸せだぁ。皆んなも今頃同じ星を見てるのかな」

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/06(金) 21:38:10.15 ID:XOgjor1A0
支倉「おはようございまーす」

志賀「オッス」

白木「おはようございます」

絵里「これで全員ね」

支倉「あれ?高坂先生は?」

絵里「ああ…」

梨子「もしもし?高坂先生?もう電車来ちゃいますよ?え?忘れ物した?」

支倉「げぇ〜。教師が遅刻って…」

志賀「仕方ねぇな」

絵里「はあ…生徒に示しが付かないじゃない。全く…」


4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/06(金) 21:43:27.16 ID:XOgjor1A0
絵里「全く。生徒がちゃんと時間に来てるのに教師が遅刻ってどう言う事なの?」

穂乃果「はい…」

絵里「いい?あなたは社会人なのよ?教師なのよ?生徒のお手本なのよ?」

穂乃果「わ、分かってるって」

絵里「分かってるならどうして遅刻なんてするの!」

穂乃果「それは起きれないから…」

カチン

絵里「いい加減にしなさい」

支倉「うわぁ。怖っ」

志賀「いや、悪いのは高坂先生だろ」

白木「良かったですね。遅刻しなくて」

絵里「だいたい、あなたは昔から…」

梨子「ま、まあまあ。絢瀬先生。生徒も見てますから」

絵里「へ?」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/06(金) 21:48:15.12 ID:XOgjor1A0
梨子「と、取り敢えず。ここで話してても仕方ないし。行きましょうか」

白木「そ、そうですね」

絵里「すいません…」

穂乃果「じゃあ、取り敢えず。合宿に向けて部長から一言」

志賀「おっ!先輩ガンバ!」

支倉「へ?」

志賀「え?」

支倉「私部長なの?」

志賀「え?」

支倉「へ?」

穂乃果「ええ?」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/06(金) 21:51:27.66 ID:XOgjor1A0
志賀「そりゃそうだろ。先輩が部長じゃなかったら誰が部長なんだよ」

白木「自覚なかったんですね」

支倉「そっか。私って部長だったんだ」

志賀「大丈夫かよ」

絵里「心配になって来ちゃうわ。誰かさんみたいで」

穂乃果「確かに。支倉さんってにこちゃんと被るよね」

絵里「違う。あなたよ」

穂乃果「え?」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/06(金) 21:55:33.12 ID:XOgjor1A0
ガタン ゴトン ガタン ゴトン

支倉「わ〜見てください。富士山が段々大きくなって来ましたよ」

志賀「本当だ!こっからでも富士山が見えるんだな。流石静岡」

絵里「ふふふっ。まだ、ここは神奈川県よ。静岡はもうちょっと先ね」

支倉「へ〜」

穂乃果「ぐ〜」

志賀「うわっ。高坂先生寝てるし。どんだけ寝るんだよこの人」

絵里「放っておくとずっと寝てるわよ」

支倉「ナマケモノみたいな人ですね。高坂先生って」

志賀「起きると騒がしいのにな」

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/06(金) 22:01:17.44 ID:XOgjor1A0
梨子「詞は書けた?」

白木「それなりに書き溜めてはいるんですけど…」

梨子「けど?」

白木「あれが本当に曲になるのか不安で」

梨子「どうして?」

白木「私は作曲とかした事ないから。メロディとか気にしないで書いちゃったんで…語呂が悪かったりするかもですし」

梨子「なるほど。でも、そこが作曲担当の腕の見せ所かな。もちろん、白木さんと相談しながらやって行く事にはなると思うけど」

白木「…」

梨子「大丈夫よ。出来るわ。0だった私達でもやって来たんですもの」

白木「0?」

梨子「うん」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/06(金) 22:16:59.45 ID:XOgjor1A0
白木「それってどう言う…」

梨子「それはね…」

支倉「あーーー!海だーーー!」

絵里「ちょっと。騒がないの」

穂乃果「んあっ!何?海未ちゃん?うわっ。ごめんなさい」

志賀「先生何言ってんだ?」

穂乃果「へ?なんだ。夢か」

絵里「高坂先生は一体いくつまで海未に怒られてるつもりなのかしら」

白木「あの…」

次は〜

梨子「さあ。もう直ぐ着くわよ。降りる準備しちゃいましょう」

白木「は、はい」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/06(金) 23:15:44.48 ID:ddiQ+HsLO
まってたぞ!!
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 02:16:28.46 ID:KmqScsVlO
2学期(夏休み)かな?
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/07(土) 11:47:41.73 ID:39JPMccL0
支倉「ん〜気持ち〜」

絵里「空気が綺麗ね」

支倉「先生ってこんないい所に住んでたんですね」

梨子「色々と不便な事も多いけどね」

支倉「そうなんですか?」

梨子「そうよ。東京と違って交通の便は悪いし」

志賀「先生見ろよ。カブトムシ」

穂乃果「わっ!本当だ!カブトムシが道に落ちてる!」

志賀「こんな事ってあるんだな」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/07(土) 12:33:17.39 ID:39JPMccL0
梨子「こっちの方じゃ普通だけど…」

「おーい!」

絵里「ん?誰か呼んでる?」

「おーい!梨子ちゃーーーん!」

穂乃果「桜内先生を呼んでるんじゃない?ほら!あの車」

梨子「どうやら迎えが来たみたい」

穂乃果「迎え?」

梨子「非番だって言うから頼んでおいたの」

キーーーッ

ガチャ

支倉「降りて来た」

曜「梨子ちゃん、お帰り」

梨子「ただいま。曜ちゃん」

支倉「先生のお知り合いですか?」

梨子「ええ。高校時代の友人で…」

志賀「何言ってるんだよ。Aqoursの渡辺曜だよ」

穂乃果「おお!って事は元スクールアイドル!」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/07(土) 12:58:36.48 ID:39JPMccL0
曜「初めまして。高坂穂乃果さんと絢瀬絵里さんですよね?」

絵里「え?ええ。やっぱり知ってるの?」

穂乃果「私達って結構有名だったんだね」

曜「もちろん!μ’sについては散々聞かされたもんね?」

梨子「そうね」

曜「それじゃあ、車に乗ってください。旅館まで送ります」

支倉「旅館?旅館に泊まるんですか?」

梨子「ええ。そうだけど…」

穂乃果「あの…部費で足りるの?まだ、一応同好会だよ」

梨子「大丈夫ですよ。素泊まりだけど知り合いなんで」

絵里「え?そうなの?大丈夫?迷惑じゃない?」

梨子「スクールアイドルの話をしたら是非使ってくれって」

絵里「ならいいけど」

曜「それじゃあ。出発しますよ。シートベルトして下さい」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 18:38:36.47 ID:tpkWpgW0O
カブトムシでテンションあがる志賀ちゃんかわいい
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/07(土) 22:48:06.37 ID:pBkFRjQRO
ブーーーーーン!!!

梨子「曜ちゃんいつこんな大きな車買ったの?」

曜「ああ、これ?違うよ。これは私のパパの車だよ。ほら?パパは帰って来た時しか乗らないからたまにはエンジン掛けてあげないとさ」

梨子「そうなんだ」

支倉「たまに帰って来た時?」

絵里「渡辺さんのパパは何の仕事をしてるの?」

曜「あっ、曜でいいですよ。私のパパはフェリーの船長をしてるんですよ」

支倉「おおっ!船長さん!凄い!」

穂乃果「それにしても、こんなデカイ車…。私は運転する自信がないなぁ。ペーパーだもん」

梨子「私もですよ。東京だと車がなくても生活出来ますからね」

支倉「絢瀬先生は車運転しないんですか?」

絵里「え?私?私は…」

穂乃果「あ〜…絵里ちゃんの運転は…」

17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/07(土) 22:57:05.33 ID:pBkFRjQRO
プップー

穂乃果「ん?誰?昼寝してるのに…」

ガララ

絵里「穂乃果ーー!」

穂乃果「絵里ちゃん?どうしたの?」

絵里「免許取ったのよ。レンタカーだけど…これからちょっと流しにいかない?」

穂乃果「本当!行く行く!今降りるね」

希「あかん。穂乃果ちゃん…逃げるんや…」

にこ「乗ったら…後悔するわよ…」

穂乃果「え?」

絵里「大丈夫よ。穂乃果も受験でストレス溜まってるでしょ?憂さ晴らしにでも。ね?」

穂乃果「う、うん」

絵里「よしっ!それじゃあ、この後海未とことりも拾って海沿いでも流しに行きましょう。レッツゴー」

にこ「ちょっと…にこは置いてってよ」

希「そうや。ウチ等はもうゴメンやーーーー」

18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/07(土) 23:02:10.91 ID:pBkFRjQRO
穂乃果「ってな感じでドライブに行ったよね」

絵里「あったはね、そんな事!楽しかったじゃない」

穂乃果「いや…」

支倉「一体何があったんですか?」

志賀「高坂先生顔悪いぞ?」

梨子「顔色ね」



19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/07(土) 23:10:56.53 ID:pBkFRjQRO
絵里「さあ、乗った?」

海未「はい!よろしくお願いします」

ことり「絵里ちゃんの運転でドライブ楽しみ〜」

穂乃果「どうして海未ちゃんとことりちゃんを家まで呼んだの?迎えに行っちゃった方が早いのに」

希「運転時間は少ないな越した事はないからや」

穂乃果「どういう事?さっきから…」

絵里「それじゃあ、行くわよ。しっかり掴まってなさい」

穂乃果「え?」

ガチャ ブルルン

穂乃果「ちょ…アクセル…」

ブォォォォォォォォォン

穂乃果「うわぁぁぁぁ」

ことり「え、絵里ちゃぁぁぁぁぁん」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/07(土) 23:33:37.88 ID:pBkFRjQRO
穂乃果「ってな感じで…」

白木「絢瀬先生、運転上手そうなのに…」

絵里「そんな事ないわよ。あの時は初心者だったからで」

穂乃果「違う。絶対に違うよ。だって人変わるもん。ハンドル持たせちゃいけない人なんだよ」

絵里「え〜…だって…」

志賀「うわぁ。絢瀬先生の運転は絶対に乗らない様にしよう」

曜「あはは。なんかこんなに賑やかなの久しぶりだなぁ」

支倉「Aqoursで集まったりはしないんですか?」

曜「う〜ん。梨子ちゃんだって東京に行っちゃったし。他の皆んなも地元から離れたりしてなかなか集まらなかったり」

支倉「そうなんですか」

絵里「まあ。大人になると段々とそうなっていくのよね。μ’sも似た様なものだし。ってこれは生徒達の前で話す様な事じゃないわね」

白木「大人って大変ですね」

穂乃果「そうだよ。だからこそ悔いの無い高校生活を過ごさなきゃね」

支倉「悔いの無い高校生活って言われても。難しいなぁ」

穂乃果「まあね。その時は分からなかったりするしね」

支倉「ふ〜ん」

梨子「今日、本当はルビィちゃんも一緒に来る予定だったんだけど」

曜「あっ!ルビィちゃん!元気?なんで来れないの?」

梨子「理亞ちゃんが東京に遊びに来るからって」

曜「あ〜それで!あの二人仲良いね〜」




21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 00:07:25.18 ID:Jr8SDFcNO
梨子「ルビィちゃんとは高坂先生も絢瀬先生も仲良くして貰ってて」

曜「そうなんだ。じゃあ、喜んでたでしょ?ルビィちゃんμ’sの大ファンだから…っとそろそろ着きますよ」

白木「あっ!もしかして、あの旅館ですか?」

曜「正解!」

支倉「おおっ!なんかワクワクして来ました!」

志賀「だな!なんだろう!たびさきの旅館に着いた時のこの気持ち!言葉に出来たない」

支倉「だから、ワクワクだって」

曜「さっ、到着!」

絵里「曜さん。ありがとうございました」

曜「いえいえ。可愛い後輩グループの為ですから。えっと…そういえばグループ名は」

支倉「私達ですか?」

志賀「そういえば人に聞かれるのは初めてだな」

白木「そうですね」

支倉「私達は音ノ木坂学院スクールアイドル」

三人「you'sです!」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 00:23:31.46 ID:Jr8SDFcNO
志満「十千万旅館へようこそおいで下さいました」

絵里「お世話になります」

梨子「志満さん。お久しぶりです。」

志満「あら。梨子ちゃん。久しぶり。また綺麗になったんじゃない?」

梨子「え?そ、そんな事は…あるかな…」

絵里「…」

穂乃果「…」

梨子「はっ!あ、あの…今日からお世話になります。そういえば千歌ちゃんは?」

志満「あの子は今出掛けちゃってるんだけど…」

梨子「そ、そうなんですね。あっ!私もちょっと実家の方に顔を出して来ますんで。それじゃあ」

絵里「は、はあ…」

志賀「なんか桜内先生キャラ変わった?」

穂乃果「意外な一面見ちゃったね」





23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 00:29:14.47 ID:Jr8SDFcNO
志満「こちらです」

支倉「わぁ〜。旅館だーーーー」

志賀「だな!」

絵里「素敵な部屋ね」

志満「もしかして…お二人がμ’sの…」

絵里「あっ!はい。申し遅れました。東京の音ノ木坂と言う高校で教師をしてます。絢瀬絵里です」

穂乃果「私は高坂穂乃果です」

志満「やっぱり!千歌ちゃんが会ったらきっと喜ぶは」

穂乃果「千歌ちゃん?」

志満「はい。妹なんですけど…」

志賀「もしかして…千歌ちゃんって…Aqoursのリーダーの高海千歌?」

志満「はい。ここは彼女の実家で高歌千歌は私の妹なんです」

一同「えーーーーーー!!!!」

24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 00:35:23.24 ID:Jr8SDFcNO
絵里「穂乃果?お茶飲む?」

穂乃果「あっ!ごめん。ありがとう」

絵里「それにしても。まさかAqoursのリーダーの実家だったとは…」

穂乃果「桜内先生も結構肝心な事を黙ってるよね。Aqoursの事も最初言わなかったし。他にもまだ聞いてない事あったりして」

トントン

穂乃果「はーい?」

ガチャ

志賀「おお!先生達の部屋もいい部屋だなぁ」

穂乃果「うん。部屋を見に来たの?」

支倉「違いますよ。とりあえず一息ついたし…海に行きましょうよ!」

穂乃果「あー!そうだね」

絵里「いや、その前に」

梨子「合宿なんだから練習でしょ?」

支倉「え?」

梨子「はあ…遊びに来たんじゃないでしょ?」

支倉「桜内先生。実家の方はもう良いんですか?」

梨子「ええ。挨拶さ済まして来たから」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 00:41:10.99 ID:Jr8SDFcNO
支倉「ちぇ。せっかく海に来たのに」

志賀「まあ、合宿だしな」

穂乃果「じゃあ、とりあえず」

支倉「とりあえず?」

穂乃果「何から始めようか?」

絵里「そうねぇ。って何も考えてないの?」

穂乃果「いやぁ。合宿って何やってたっけ?」

絵里「あなたねぇ…」

梨子「はあ…。先が思いやられるわ…。とりあえず、私が練習メニューを考えて来てますんで外に行きましょう」



26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 00:50:34.11 ID:Jr8SDFcNO
支倉「わーーーー!海!海が目の前にあるのに遊べないなんて」

志賀「先輩も諦め悪いな」

梨子「取り敢えず。いつも通り走り込みと行きましょうか」

「おっ!本当に梨子が先生やってるんだ。しかも、アイドル部の顧問を」

穂乃果「え?誰?」

梨子「この声は…」

果南「よっ!梨子!久しぶり」

梨子「果南ちゃん…」

果南「元気してたか〜?曜から聞いてさ」

梨子「元気だけど…その右手に持ってる物は何?」

果南「ん?ビールだけど?」

梨子「まだ明るいのに?」

果南「いいの、いいの。今日は久しぶりの休みだしやる事はやったから。たまにはさ…」

支倉「だ、誰ですか?」

梨子「Aqoursのメンバーよ。ある意味Aqoursの最初期メンバー」

支倉「この人が…元スクールアイドルですか?」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 00:55:45.03 ID:Jr8SDFcNO
果南「梨子はどう?東京で彼氏は出来た?」

梨子「いや…それは…」

穂乃果「そういえば桜内先生のそう言う話って一回も聞いた事ないね?」

絵里「そうね。自分からも話さないし」

果南「そっか〜。壁ドンしてくれる男の子なんて待ってても一生現れないぞ〜」

支倉「壁ドン?壁ドンってあの?」

梨子「ちょ、ちょっと…なんでその事を…果南ちゃん酔っ払ってるの?」

果南「酔っ払っては…」

梨子「ちょっと果南ちゃん。一回酔いを冷ましに行こう?ね?」

果南「だ、大丈夫だよ。そんなに飲んでは」

梨子「いいから」

穂乃果「……」

絵里「……」

バシャッ

果南「冷たっ」


穂乃果「何やってるのかな?」

絵里「さあ?」




28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 01:04:59.43 ID:Jr8SDFcNO
梨子「お待たせ〜」

穂乃果「う、うん」

梨子「えっと…元Aqoursの松浦果南ちゃんです」

果南「あはは…どうも。よろしく」

穂乃果「どうも。高坂穂乃果です」

絵里「絢瀬絵里です。桜内先生とは職場が一緒で…」

果南「高坂穂乃果…絢瀬絵里…って!μ’sの?」

梨子「あれ?それは曜ちゃんから聞いてなかった?」

果南「聞いてないよ。言ってくれれば良かったのに。それで?今日は合宿に来たんですよね?」

穂乃果「は、はい」

果南「そう言う事なら私も手伝います」

梨子「大丈夫?酔いは覚めた?」

果南「大丈夫。さっきので大分覚めたから…」

支倉「おお!これって凄くないですか?μ’sとAqoursのメンバーが合わせて5人も」

梨子「曜ちゃんもまた来るから…」

白木「その人達に教えて貰えるなんて私達恵まれてますね」

志賀「これはもしかするともしかするな」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 02:26:03.60 ID:1D8oaSReO
スパルタになりそうな
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 11:23:13.69 ID:riA/pMxMO
オールスター感あるよな
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 13:17:26.88 ID:Jr8SDFcNO
支倉「ぜぇ…ぜぇ…」

果南「ほら?まだランニングしか終わってないよ」

志賀「な、なんだよこれ…」

白木「アイドル研究部の練習ってもっと歌を作ったり歌ったりだと思ってました…」

支倉「こ、こんな体育会系だなんて…」

曜「だって、歌いながら踊るんだよ?しかも笑顔で!こんなのは当たり前だよ」

梨子「懐かしいわね。この光景」

曜「私達の時も最初はこんな感じだったよね」

穂乃果「え?Aqoursってこんな事やってんですか?」

梨子「そうですけど?」

果南「μ’sもこれくらいやってたんじゃないんですか?」

絵里「いや…若干名そう言う人間は居たけど…」

曜「でも、合宿の練習メニューってμ’sの練習メニューを参考に…と言うか丸パクリしたって聞いてたけど」

穂乃果「いや…してないしてない。やった覚えない」

絵里「どこで話が捻れたのかしら?」

穂乃果「って言うか桜内先生も実は体育会系?」

絵里「恐るべしね。Aqours…」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 19:30:32.47 ID:0v4vZDZ3O
あくあくアクア
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 22:58:13.52 ID:0LJC2izi0
乙乙!
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/09(月) 22:18:40.97 ID:ZuUXUtJyO
支倉「はあ…はあ…はあ…。キツイけど…。頑張らなきゃ」

志賀「これくらい出来なきゃラブライブで勝ち上がっていく事なんて出来ない…」

白木「もう…無理…」

果南「今日は初日だしこれくらいにしといた方がいいんじゃない?」

絵里「そうね。無理に飛ばして体を壊したら元も子もないもの。ね、穂乃果?」

穂乃果「うん。それはほんっとうにその通りだから。じゃあ、今日はこれで終わりにしようか。あれ?桜内先生と曜ちゃんは?」

曜「おーい!夕飯の支度は済んだよ」

支倉「え?夕飯?まだ17時ですけど?」

梨子「とりあえず旅館へ戻ってお風呂に入って来なさい」

曜「いっぱい作ったから体力つけるためにも沢山食べてね」

支倉「おおっ!それは楽しみですね!」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/09(月) 22:25:45.74 ID:ZuUXUtJyO
プシュッ

絵里「え〜それでは元スクールアイドル会を開催したいと思います。かんぱーい」

曜「イェーイ」

梨子「いいんですか?生徒達の合宿で来てるのに」

絵里「いいのよ。節度を持って飲めば」

果南「梨子は相変わらず堅いなぁ」

穂乃果「いや〜でも本当に。果南ちゃんと曜ちゃん。今日は本当にありがとうね。助かったよ」

果南「いいんですよ。どうせ今日は休みだったから。ね?」

曜「うん。なんか懐かしかったし。あれからもう5年だもんね…」

果南「5年か…。早いよね」

絵里「確かに。あっという間よね。気がついたらもうアラサーだし」

穂乃果「その話はいいからさ。そういえば、あのμ’sの練習メニューってどこからの情報なの?」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/09(月) 22:35:21.73 ID:ZuUXUtJyO
果南「ああ、あれはダイヤだっけ?」

曜「確か…」

梨子「ルビィちゃんのお姉さんもμ’sの大ファンなんです」

穂乃果「え〜そうなの?」

果南「ダイヤのμ’s愛は凄かったよね」

曜「うん。でも、最初アイドル部を作る時に反対された時はスクールアイドル嫌いなのかなって思ったけどね。あっ、ダイヤちゃんって生徒会長なんですよ」

穂乃果「へ〜そうなんだ。どっかの誰かさんみたい」

絵里「誰の事かしら?」

穂乃果「うわ〜とぼけちゃって」

曜「梨子ちゃんだって何回も断られたもんね」

梨子「そうね。だって全然考えられなかったもの。私がアイドルなんて。結局千歌ちゃんの情熱に負けちゃったけど」

曜「しつこかったもんね〜。千歌ちゃん」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/09(月) 22:41:35.29 ID:ZuUXUtJyO
穂乃果「へ〜会ってみたかったなぁ。その千歌ちゃんって子に」

梨子「会ったら喜びますよ。千歌ちゃん」

曜「なんたってμ’sが始まりですからね。千歌ちゃんの」

穂乃果「いや、なんか照れるよね?」

絵里「そうね。それで、明日からの練習なんだけど」

果南「なんとなくあの子達個人個人の弱点がわかって来たね」

絵里「明日は三人別々にして弱点を克服して行きましょうか」

曜「ごめんなさい。明日は出勤なんですよね」

果南「私も明日はお客さんが沢山来るかなぁ。夏休みだし」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/09(月) 23:00:03.51 ID:ZuUXUtJyO
穂乃果「そうだよね。ごめんね?貴重な休みを」

曜「さっきも言ったじゃないですか。むしろ嬉しかったですって」

絵里「そう言って貰えると助かるわ」

果南「それにしても、梨子の先生姿。貴重な物を見たね」

曜「うん。これこそ他のメンバーにも見せたかったぁ」

穂乃果「ん?Aqoursの他のメンバーって今は地元に居ないんだっけ?」

梨子「そんな事は…ダイヤさんとかは地元に残ってるはずよね?」

果南「あ〜、ダイヤは今…」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/09(月) 23:05:06.59 ID:ZuUXUtJyO
ガチャ

白木「もう知らない」

志賀「おいっ!白木!」


穂乃果「ん?あっちの部屋で何かあったのかな?」


支倉「…」

志賀「先輩っ!追いかけなくて良いのかよ」

ガチャ

絵里「どうしたの?今白木さんが出てったみたいだけど」

志賀「先生…それが…」

支倉「…」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/10(火) 14:11:06.80 ID:hUPWtxOrO
何があったのよ
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/10(火) 23:14:20.80 ID:IjzTgWHto
白木ちゃんは難しいお年頃かぁ
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/11(水) 00:24:00.40 ID:D6SeO+xmO
〜数分前〜

志賀「あ〜それにしても疲れたぁ。腹が減りすぎてカレー2杯も食っちまったぜ」

支倉「ね〜。美味しかったもんね」

白木「…」

志賀「ん?白木?大丈夫か?」

白木「はい…」

志賀「まあ、あんだけ動き回れば喋るのも嫌になるよな。今日はよく眠れそうだ」

支倉「うん。明日もあるし今日はもう寝ようか」

白木「こんな事…明日もやるんですか?」

志賀「え?」

支倉「そりゃあ、もちろん。これくらいしないと私達は優勝なんて出来ないよ」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/11(水) 00:38:09.02 ID:D6SeO+xmO
白木「けど…」

支倉「辛いのは分かるよ?でも、私達は…」

白木「別に…今回間に合わなくたって…まだ次もあるじゃないですか」

支倉「なっ…」

志賀「白木。先輩は今年で最後なんだぜ?」

白木「でも…ラブライブは年に二回あるって」

支倉「だからって夏を諦めろって言うの?」

白木「…」

支倉「いくら練習がキツかったからって凪ちゃんがそんな事言うとは思わなかったよ」

白木「仕方ないじゃないですか。私は先輩達みたいに体力もないし」

支倉「だから練習するんでしょ」

白木「そうですけど」

支倉「そんないい加減な気持ちだったんなら…」

白木「かさね先輩だって三年生の…このタイミングなるまで何もして来たかったんじゃないですか。だから今になって」

志賀「白木!言い過ぎだぞ」

カチン

支倉「じゃあ、いいよ。そんなにキツくて嫌ならやめればいいよ」

志賀「おいっ!先輩!何言ってるんだよ」

白木「分かりました」

志賀「お、おい?何が分かったんだよ?落ち着けって。な?先輩もつい売り言葉に買い言葉で…な?そうだよな?」

白木「もう知らない」

ガチャ

志賀「おいっ!白木」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 09:08:40.98 ID:zf93Yec2O
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/11(水) 10:00:51.54 ID:D6SeO+xmO
志賀「って事が…」

絵里「なるほど」

梨子「ちょっと厳し過ぎたのかも。私達の配慮が足らなかったかしら…。」

支倉「…」スッ

志賀「先輩?」

支倉「ちょっと頭冷やして来るよ」

梨子「支倉さん」

穂乃果「桜内先生」

梨子「高坂先生?」

穂乃果「ちょっとだけ。私達が口を出すのは控えましょう」

梨子「でも…」

穂乃果「ね?」

梨子「はい…」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/11(水) 10:29:25.49 ID:D6SeO+xmO
白木「グスッ…ん…」

果南「お〜今日は星が綺麗だなぁ」

白木「…」

果南「これはお酒がすすむぞ〜」

白木「探しに来たんですか?」

果南「ん?いや…違うよ」

白木「え?」

果南「ほら、これ。名付けて海南1号。日課なんだよね。ここから星を見ながらお酒を飲むのが。そこにたまたま君が居ただけ」

白木「…毎日お酒飲んでるんですね」

果南「そりゃあね。お酒を飲まなきゃやってられない時もあるからね」

白木「大人って大変ですね」

果南「まあね。これでも好きな仕事してるんだけど。それでも大変だよ」

白木「そうですか。凄いですね。それに比べて私は…。嫌な事から逃げて」

果南「私が毎日ここから星を見てる理由はさ」

白木「お酒の肴ですか?」

果南「ま、まあ…それもあるんだけど。大人になって離れ離れになった仲間も同じ星を見てるんだろうなぁって。星は空を見上げればどこからでも見えるからね」

白木「…」

果南「そうするとさ。なんか明日も頑張ろうって気になれるんだよね」

白木「そうだったんですね」

果南「うん。だから…凪ちゃんもさ。いつか大人になって空を見上げた時そう思える相手が居たらいいね」

白木「…」バッ

果南「どこに行くの?」

白木「先輩に謝らなくちゃ…。だって…今のままじゃ…」

果南「そっか。行ってきな」




47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/11(水) 10:49:29.08 ID:D6SeO+xmO
支倉「…」

ザッ

志賀「なあ、先輩。白木を探しに行こう」

支倉「私さ後輩が出来たのって初めてなんだ」

志賀「うん」

支倉「友達は居たけど…こうやって何かに向かって仲間と何かをやるって言うのも初めてで。だから、二人が入ってくれたのが凄い嬉しくってさ。なんかこう言うのっていいなって思ってたんだ」

志賀「そうか」

支倉「だから、一人で舞い上がっちゃって…二人の気持ちなんて置いてけぼりにして」

志賀「そんな事ない。私は…私は支倉先輩に誘われて嬉しかったよ。ずっと、一人だったから。だから、誘って貰えて嬉しかった」

支倉「仁美ちゃん…」

白木「私も…」

支倉「え?」

白木「私も…グスッ…私も同じです」

支倉「凪ちゃん?」

白木「先輩ごめんなさい。ワガママばかり言っちゃって」

支倉「凪ちゃん…」

白木「先輩お願いします。先輩…もう一度…もう一度私を…」

支倉「ううん。私の方こそごめん。凪ちゃん…戻ってきて。私と一緒にラブライブを目指して下さい。私は二人と一緒じゃかいと嫌だ」

白木「先輩…うわぁぁぁん」

支倉「凪ちゃん…うわぁぁぁん」

志賀「まっ、雨降って地固まるって奴だな」

穂乃果「だね」

志賀「先生。いつから居たんだよ」

絵里「最初から居たわ」

志賀「…桜内先生は?」

穂乃果「曜ちゃんと一緒に果南ちゃんの介抱に行ったよ。今日結構酔っ払ってたみたいで」

志賀「へえ…そうなんだ」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 19:45:33.19 ID:mVi5DczRO
まあ普通の子じゃあのスパルタ訓練にはついてけないよな
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 05:26:18.23 ID:PySds09rO
ザワザワ

生徒「でね、家族でグアムに旅行に行ったんだ」

生徒「いいな〜。私はどこにも行ってないよ」

生徒「支倉ちゃんはどこか行ったの?随分日焼けしてるけど」

支倉「うん…。部活の合宿に…」

生徒「へ〜そうなんだ」

支倉「うん…。日焼け止めするの忘れてた…。日焼けしてるアイドルっていいのかな…」

キーンコーンカーンコーン

ガラガラ

絵里「はーい。皆んな席に着いて」

生徒「絵里ちゃん久しぶり」

絵里「絵里ちゃんじゃなくて先生でしょ?全く…」

生徒「え〜絵里ちゃんの方がいいよね?」

生徒「うん」

絵里「ダメよ。あなた達ももう三年生なんだからメリハリつけなきゃでしょ?」

ガラガラ

穂乃果「絵里ちゃ〜ん。ちょっと、いい?」

絵里「はあ…高坂先生…。ここ学校」

穂乃果「あっ…」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 10:51:35.98 ID:PySds09rO
支倉「あ〜もう最悪ですよ。どうして夏休みって短いんですかね?」

穂乃果「あ〜、そうだね」

志賀「いや…充分長いだろ」

白木「でも、今年の夏休みは充実しましたよね?練習も沢山したし三人でお出掛けなんかもして」

穂乃果「え?そうなの?」

支倉「はい。仁美ちゃんが花火大会に行こうって誘ってくれたんです」

穂乃果「へ〜志賀さんが」

志賀「べ、別に…ちょっと暇だったから…そんな事より先輩の宿題を見るの大変だったんだからな。感謝しろよ」

支倉「いや〜宿題の事なんて頭から抜けてたよ」

穂乃果「夏休みあるあるだねぇ。私なんて31日までやらなかったから」

志賀「そんな事自慢するなよな」

ガチャ

梨子「あら?もう集まってるの?」

支倉「あっ!来た来た。夏休みのMVP」

梨子「それはやめなさい」

志賀「あれ?絢瀬先生は一緒じゃないの?」

梨子「絢瀬先生はやる事があって今日は来れないみたいよ」

志賀「そう言えば夏休みの練習も半分くらい来れなかったもんな」

白木「忙しいんですね」

穂乃果「まあ…ね」

51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 11:08:59.36 ID:PySds09rO
絵里「はあ…えっと…これはっと…」

同僚「絢瀬先生」

絵里「はい?」

同僚「この資料。間違ってますよ?」

絵里「え?あっ…すいません」

同僚「直しといて下さいね」

絵里「はい」

学年主任「あっ、絢瀬先生。この間の書類提出しました?」

絵里「すいません。まだ…」

学年主任「頼みますよ?絢瀬先生はまだ若いけど皆んな期待してるんですから」

絵里「はい」

同僚「絢瀬先生」

絵里「今度は何…何でしょうか?」

同僚「絢瀬先生のクラスの親御さんがお見えになって。教頭が…」

絵里「ええ?どうして?」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 11:25:34.03 ID:PySds09rO
保護者「どういう事なんですか?」

絵里「えっと…用件は…」

保護者「ウチの子の成績表。納得がいかないのですけれど。聞けばあなたの受け持ちだと」

絵里「はあ」

保護者「ウチの子はテストで良い点数だったのですよ?なのに5段階評価で4と言うのはどう言う事ですか?」

絵里「それは…授業態度があまり良くないと言いますか…」

保護者「それは先生の授業の仕方に問題があるのでは?つまらない授業をするから態度も悪くなるんです」

絵里「ですが…提出物もあまり出ていないですし他の授業でも」

保護者「じゃあ、何ですか?ウチの子が悪いと?自分の事は棚に上げて。それは先生の怠慢という事じゃないのですか?」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 11:27:49.71 ID:PySds09rO
絵里「ですが」

教頭「大変申し訳ありません。絢瀬先生には私の方からキツく言っておきますので」

保護者「これからはお願いしますよ?所で理事長は?」

教頭「理事長も校長も外出していまして」

保護者「ふーん。そう。まあ、次からは気をつけて」

教頭「はい。申し訳ありません。ほら、絢瀬先生も」

絵里「申し訳…ありませんでした」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/12(木) 11:29:00.43 ID:VecpM1GJ0
絵里ちゃんかわいそす
学校とかいうブラック企業。。。
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 11:30:47.62 ID:PySds09rO
教頭「絢瀬先生。頼みますよ?今はなんでも直ぐにクレームに繋がるんですから」

絵里「はい…。ご迷惑お掛けしました。それでは」

ガチャ

絵里「はあ…」

生徒「先生!」

絵里「どうしたの?」

生徒「ウチの親が来たんでしょ?ごめんなさい。ウチの親…私の事猫可愛がりしてますから」

絵里「大丈夫よ?何にもなかったから」

生徒「本当ですか?」

絵里「ええ。そんな事より部活はいいの?」

生徒「あっ、そうだった。行かなきゃ」

絵里「頑張ってね」

生徒「はい。失礼します」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 12:48:03.02 ID:PySds09rO
カタカタ

絵里「ふう。やっと終わったわ。半角と全角が混ざってる部分があるなんて良く気づくわよね。なんて…愚痴っても仕方ないか」

穂乃果「絢瀬先生!もう終わり?」

絵里「穂乃果…。ええ。これから帰り自宅をしようかなと…」

穂乃果「あれ?希ちゃんから連絡来てない?」

絵里「え?連絡…ああっ!!昼休みも作業してたから…」

穂乃果「多分いつもの居酒屋さんで待ってるよ」

絵里「そう。なら帰りに寄りましょうか。桜内先生は?」

穂乃果「今日は用事があるからって帰ったよ」

絵里「そう」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 12:51:56.55 ID:PySds09rO
ガラガラ

いらっしゃい

希「おっ!えりち!待ってたよ」

真姫「遅かったじゃない」

絵里「え?真姫?真姫もいるの?何よ。久しぶりじゃない。真姫ったら全然顔出さないんだもの」

真姫「仕方ないでしょ。あれ?穂乃果は?」

穂乃果「いるよ〜。真姫ちゃん久しぶり!おっ!真姫ちゃんのその服…ミナリンスキーだね!」

真姫「ええ。私が探してるって言ったらあっちから送ってくれたのよ」

穂乃果「へ〜そうなんだ。他のみんなは?呼んでないの?」

希「一応声掛けたんやけどな。皆んな忙しくて」

穂乃果「海未ちゃんも?」

希「なんか出稽古行ってるらしいよ。花陽ちゃんは子供が風なんやって」

穂乃果「ふ〜ん。皆んな大変だね」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 12:59:03.43 ID:PySds09rO
真姫「で?今日は一体なんなのよ?」

希「ああ…そうやね」

絵里「何?真姫も聞いてないの?」

真姫「皆んなが揃ってからって」

絵里「ふ〜ん。で?何があったの?面白いこと?もしかして、プロポーズされたとか?なんて…」

希「うん」

絵里「え?」

希「結婚しようって…」

真姫「嘘?何?希もついに結婚?」

穂乃果「うわ〜凄いなぁ。おめでとう」

真姫「おめでとう、希」

希「ありがとう」

絵里「あっ」

希「えりち…」

絵里「な、何よ。やっぱりそんな事だろうと思ったのよ」

希「うん。ごめんな?えりちにはもっと早く報告しようと思ったんやけど」

絵里「気にしてないわよ。もう、今日はめでたいわね。じゃあ、もう今日は飲みましょう!こんなめでたい日は飲まなきゃ!」

真姫「そうね。今日は私も付き合うわ」

穂乃果「私も!」

希「うん。ありがとう」

絵里「希…」

希「ん?」

絵里「おめでとう」

希「…ありがとう。えりち」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/12(木) 15:28:59.12 ID:J9c2dfSKO
のんたんやっぱりデキてたんかーい
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 19:21:43.55 ID:PySds09rO
絵里「そっか。でも、結婚か…あの希が…」

希「そうやなぁ」

真姫「本当、信じられないわよね。覚えてる?希ってしょっちゅう人の胸を揉んだりしてたわよね」

穂乃果「あった、あった。ワシワシ〜とか言ってね」

絵里「海未にやろうとして怒られてたわよね?プールで」

希「それは凛ちゃんやって」

絵里「そうだっけ?希だった木がするけど」

穂乃果「ね?そう言う事するのは希ちゃんだよね。でもその割にはピュアだったりしてね」

希「もう。昔の話やん」

絵里「そうよ。昔の話よ。良いじゃない今日くらい思い出話に花を咲かせたって。ね?」

穂乃果「うん」

真姫「あっ!で、あの事は覚えてる?」

穂乃果「え?なになに?」

希「も〜」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 19:25:16.29 ID:PySds09rO
絵里「ん…んん…希ぃ…」

希「それじゃあ、穂乃果ちゃん。真姫ちゃん。えりちのお世話よろしくな?」

穂乃果「うん」

希「ごめんな。ウチから誘っといて先に帰るなんて」

真姫「大丈夫よ。希…本当におめでとう」

穂乃果「お幸せにね」

希「…もう…帰り際に…泣かせないでよ…」

穂乃果「へへ〜」

希「じゃあ、帰るな」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 19:30:18.62 ID:PySds09rO
絵里「希…帰ったの?」

真姫「あら?起きてたの?」

絵里「なんとなく…」

穂乃果「まあ…あれだね…飲み直そうか?」

絵里「うん…」ポロポロ

真姫「え?絵里?」

絵里「違うの…グスッ」

穂乃果「…やっぱり…寂しい?」

絵里「それもあるけど。グスッ…違うのよ…。嬉しい…グスッ…凄く嬉しい…けど…もう…分かんない…色んな感情が溢れて来て…うぁぁぁぁん」

真姫「え、絵里…絵里がこんなに泣くの初めて見た…」

穂乃果「まあ…あれだね。今日はとことん付き合うよ」

絵里「うぁぁぁぁん。希ぃぃぃ、幸せにならないと許さないからぁ」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 21:00:43.19 ID:PySds09rO
穂乃果「ふぁ〜なんだか寝不足かなぁ」

志賀「よっ!先生おはよ!」

穂乃果「あ〜志賀さん。おはよう。早いね」

志賀「まあな。いつもこの時間だけどね」

穂乃果「へ〜そうなんだ」

志賀「早起きは三文の得って言うし」

穂乃果「志賀さんって凄い真面目だよね」

志賀「教師が言うなよ…」

穂乃果「まあ…」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/12(木) 21:06:17.37 ID:biCWK44bO
のんたんお幸せに……
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 21:06:40.11 ID:PySds09rO
教師「おいっ!スカートの丈が短い」

生徒「えっ…でも…」

志賀「うわっ。しまった。今日武センが当番かぁ」

穂乃果「こら。武田先生でしょ」

志賀「だってさぁ。あのセンセーすげぇ厳しいんだぜ?」

武田先生「二年B組。志賀仁美!」

志賀「げっ…お、おはようございます」

武田先生「おう。おはよう。所で…その服装はなんだ?制服はどうした?」

志賀「いやぁ…制服は忘れちゃって…」

武田先生「言い訳はいい。後で職員室に来い」

志賀「ええ…穂乃果先生…」

穂乃果「まぁ…武田先生。志賀さんも反省してますし…」

武田先生「甘い。ダメなものはダメだ。高坂先生が許しても俺が許さない。分かったな?」

志賀「はい」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 21:16:26.14 ID:PySds09rO
志賀「あ〜もう。うぜぇ。武センのやつぁよ」

支倉「こら!汚い言葉遣い!仁美ちゃんはアイドルなんだからね。このなんちゃってヤンキー」

志賀「誰がなんちゃってだ。いや、ヤンキーじゃないけど」

白木「でも、厳しですよね?武田先生。こないだもウチのクラスの子がゲームを没収されてました」

志賀「だろ?ゲームくらいいいじゃねぇか。やな奴なんだよ。全く。生徒の事なんて何にも考えてないんだからよ」

ガラガラ

絵里「こら。声が大きいわよ」

志賀「あっ!珍しい人が来たと思ったら絢瀬先生。聞いてよ先生。武田先生ったらさ」

絵里「あなた達ねぇ。何か勘違いしてない?武田先生は素敵な先生よ?」

志賀「え?どこが?もしかして、先生ってああ言うおっさんがタイプなの?」

絵里「何をバカな事を言ってるの?さあ、早く練習に行きなさい。私も準備したら行くから」

支倉「おおっ!今日は絢瀬先生が見てくれるんですね」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 21:28:32.18 ID:PySds09rO
志賀「それにしても。どうして武センの肩を持つんだろうな?絢瀬センセーは。もしかして、本当にあの手がタイプとか?」

白木「まさか…それはないと思いますけど」

志賀「そうかなぁ。なんか怪しいんだよなぁ」

支倉「あっ!」

志賀「うぉっ!?なんだよ?先輩」

支倉「忘れ物した。先に戻ってて」タッタッタッ

志賀「いちいち騒がしい人だよな。先輩って」

白木「私はああ言う所も好きですけどね。ん?」

志賀「どうした?白木も忘れ物か?」

白木「いえ。武田先生が…」

志賀「武セン?」

白木「はい。武田先生と…女の人が喋ってます。奥さんですかね?」

志賀「うわっ!?本当だ。奥さん…じゃないだろ。まだ…20代前半って感じだぜ?」

白木「え?じゃあ何ですかね?」

志賀「さあ?ウチの教師でもないし」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 21:35:08.85 ID:PySds09rO
女性「先生。お久しぶりです。近くまで来たので」

武田先生「おう。元気でやってるか?」

女性「はい。お陰様で」

武田先生「そうか」

女性「あの時…先生が背中を押してくれたおかげです。あの時先生が一緒に頭を下げてお願いしてくれたから。だから、私は夢を追う事が出来ました」

武田先生「ふん。そう言うのは成功してから言うんだな」

女性「ふふっ。先生も相変わらずですね」



69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 21:43:46.36 ID:PySds09rO
志賀「なんだよ。結構いい奴じゃんか」

白木「ですね」

絵里「ああ言う人なのよ」

志賀「絢瀬センセー」

絵里「ぶっきら棒で真面目で厳しくて。でも、それは生徒の事を本気で思っていてるからで…。中々皆んな気付かないんだけどね」

白木「そうだったんですね」

絵里「うん。厳しい人ってきっと本当はとても優しい人なのよ」

志賀「ふ〜ん。でも、先生随分詳しいんだな」

絵里「そうね。私がまだ新人だった時…」

志賀「え?」

絵里「ううん。何でもないわ」

志賀「うわっ。気になる。何かあったんだな?」

絵里「さっ、早く練習に行きましょう」

志賀「うわ〜そう言うのが一番嫌だあ」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 22:10:14.72 ID:zBzUZVJ40
ザワザワ

武田先生「お前ら…どう言うつもりだ?」

シーン

武田先生「どう言うつまりだと聞いてるんだ!!!」

生徒「私達、もう武田先生の授業は受けたくありません」

武田先生「なんだと?」

生徒「私物はすぐに没収するし」

武田先生「それはお前らが学校に関係ないものを持ってくるからだ。いいか?社会ではルールを守らないと…」

生徒「ほら。そうやってすぐに怒鳴るじゃないですか」

生徒「先生が今日没収したアクセサリー。この子の恋人がプレゼントしてくれた大切なものなんですよ?なのに理由も聞かずに没収するなんて」

武田先生「そんなに大切なものだったら学校に持ってくるな。それに返さないとは言ってないだろ」

生徒「もう、先生みたいな人には何も教わりたくないって言ってるんです。もう、いいよ。皆んな、行こ」

ガララ

支倉「え?え?皆んな出て行くの?」

武田先生「おいっ…」ポツーン
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 22:14:50.23 ID:zBzUZVJ40
ゾロゾロ

絵里「ちょ…なんの騒ぎ?」

梨子「絢瀬先生…どうしたんですか?」

絵里「ウチのクラスの子達だわ。どこにいくのかしら?」

梨子「絢瀬先生のクラスって…確か武田先生の授業の時間ですよね?」

絵里「そのはずだけど…」

支倉「ちょっと皆んな…本当にボイコットするの?」

絵里「支倉さん?」

支倉「絢瀬先生…」

絵里「何してるの?授業中でしょ?」

支倉「えっと…実は…」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/12(木) 22:17:02.02 ID:uDx8wJjcO
>>55のモブ生徒ちゃんもボイコットしたのかな
生徒自身は良い子で良かったと思ったのに…
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 22:19:03.02 ID:zBzUZVJ40
ガラガラ

絵里「武田先生!」

武田先生「…」

絵里「武田先生…」

武田先生「俺は…時代遅れなのかなぁ…」

ガラガラ

絵里「先生…どこへ…」

梨子「絢瀬先生!」

絵里「桜内先生…。生徒を連れ戻して来て貰ってもいいですか?」

梨子「はい」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/12(木) 22:42:54.96 ID:VecpM1GJo
μ's現役の頃と比べてだいぶ荒れてるなこの学院
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 22:45:17.87 ID:zBzUZVJ40
絵里「……」

生徒「あの…絵里ちゃん…」

絵里「ふぅ…」

梨子「…」

絵里「山本さん」

生徒「は、はい」

絵里「あなた達テニス部が…いつも心置きなく練習出来るのはどうしてだか知ってる?」

生徒「え?」

絵里「顧問の武田先生がね。あなた達が怪我をしないようにって朝練が始まる前に来てコートの整備をしてくれてるのよ」

生徒「そうだったの…」

絵里「遠藤さん。あなたが二年生の時。将来通訳の仕事に就きたいって語るから。武田先生は私の所にあなたに英語を教えてやって欲しいってお願いしに来た」

生徒「そ、そんな事…」

絵里「徳田さんは普段校則を破ってばかりで武田先生も叱ってばかりだけどその分可愛いって酔った時に言ってたわ。社交性があってリーダーシップがあるんだから将来楽しみだって」

生徒「…」

絵里「文化祭の時期に皆んなが頑張ってるからって。自分だって疲れてるのに毎日遅くまで残ってくれてるのよ」

生徒「だって…そんなの知らない…」

生徒「私達は…ただ…」


76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 23:02:45.87 ID:zBzUZVJ40
絵里「こう言うエピソードをあげればキリがないわ。見せ掛けの優しさじゃない。生徒の事を本当に思ってるからこその厳しさ。ぶっきら棒で厳しくて生徒思いな先生。あなた達はそう言う人を集団で追い詰めたのよ!!!!!」バンッ

梨子「絢瀬先生…」

生徒「…」だっ

絵里「どこへ行く気?」

生徒「だって…グスッ…そんなの知らなくて…私が言い出しっぺなんです。私物を没収されたのが悔しくて。だから…謝りに」

絵里「まだ、授業中だから終わってからにしなさい」

生徒「でも…」

絵里「武田先生はそう言うの一番嫌がるわ」

生徒「はい…」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/12(木) 23:05:40.75 ID:FhzdO6Q2O
熱血教師絵里ちゃん
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 23:06:54.55 ID:zBzUZVJ40
穂乃果「へぇ。あの絵里ちゃんが…怒鳴るなんて珍しい」

梨子「絢瀬先生が新人の頃。上手くいかなくて落ち込んでいる時に武田先生に助けて貰ったらしいんです」

穂乃果「そうなんですね。初めて知ったなぁ。絵里ちゃんって普段そう言う事を言わないから」

79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 23:19:46.98 ID:zBzUZVJ40
絵里「はい、缶コーヒー。武田先生は顔の割にブラックが飲めないんですよね」

武田先生「絢瀬か…いや、もう教育実習生じゃないから絢瀬先生だな」

絵里「何年前の話をしてるんですか」

武田先生「俺ももう歳だからな。お前が教育実習生で来たのがついこの間みたいに感じるなぁ」

絵里「煙草…辞めたんですね」

武田先生「時代の流れに乗らないとな…身体に悪いからな…」

プシュ

絵里「あの時と逆ですね。あの頃は私が落ち込んでるといつも武田先生がコーヒーを持って慰めに来てくれましたよね」

武田先生「そうだったかなぁ。忘れちまったなぁ」

絵里「武田先生が忘れても…私は一生忘れません」

武田先生「さっき…お前のクラスの子達が謝りに来たよ」

絵里「そうですか」

武田先生「世話掛けたな。本当…すっかり逆転しちまったなぁ。俺は…もう、すっかり時代遅れだ。痛感したよ」

絵里「そんな事ありません。私は…まだまだ武田先生の背中を追いかけてます。だから…だから…そんな事言わないで下さい」

武田先生「そうか…」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/13(金) 08:23:12.44 ID:bbXv5/LgO
なんか急につまらなくなったな
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 08:29:22.13 ID:NzbxL+4yO
俺はこういう展開も好き
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/13(金) 09:06:18.31 ID:Py/y8gaWO
ブォォォォォォォォォン

「ふふっ。日本に帰って来るのも久しぶりだなぁ。皆んな元気にしてるかな」

女性「あっ、ねえ?あれってそうだよね?」

男性「うん。なんだっけ?あのブランド…えっと…」

「さーて、とりあえず、こっそり皆んなに会いに行って驚かせちゃいます」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/13(金) 11:38:02.81 ID:YhkXMkK/O
穂乃果「ふんふんふ〜ん」

志賀「あれ?先生…やけにご機嫌だな?」

穂乃果「え?そう?分かっちゃう?」

支倉「恐ろしいくらい分かりやすいですよ。何があったんですか?」

白木「もしかして、素敵な人が出来たとか?」

穂乃果「いや〜違うなぁ」

志賀「宝くじが当たった?」

穂乃果「そしたらもっと喜ぶよ」

支倉「う〜ん。先生の事だしなぁ」

穂乃果「昨日牛丼の大盛り無料券を貰ったんだよ。しかも卵付き」

志賀「それだけ?」

穂乃果「あのねぇ。大盛り無料だよ?今月ピンチだったんだから助かったよ」

支倉「へぇ…」

絵里「高坂先生…。生徒の前でそう言う事を言うのはやめなさい」

穂乃果「うわっ。絢瀬先生いつの間に」

絵里「さっきから居たわよ。ねえ?」

梨子「はい」

穂乃果「だったら早く言ってよね」

志賀「いや…高坂センセーが悪よ。今のは…」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/13(金) 11:41:33.88 ID:YhkXMkK/O
トントン

支倉「ん?誰か来ましたね。誰だろ?」

トントン

志賀「あのガラス越しでも分かりやすいシルエットは一人しかいないだろ。理事長だよ」

トントン

穂乃果「あっ、すいません。今開けます」

ガチャ

穂乃果「すいません。理事長…」

ことり「穂乃果ちゃん。久しぶり」

穂乃果「え?」

絵里「ええ?」

支倉「ん?理事長?なんか若くないですか?」

ことり「驚かせ様と思ってこっそり来ちゃいました」

穂乃果「ことりちゃん!!!!」





85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/13(金) 11:48:31.38 ID:YhkXMkK/O
ことり「初めまして。元音ノ木坂学院の南ことりです」

梨子「えっと…理事長の娘さんで…」

志賀「μ’sの元メンバーで…」

白木「今流行りのブランド。ミナリンスキーを立ち上げたファッションデザイナーの…南ことり…さん…」

支倉「ええ?そうなの?」

志賀「超有名だぞ」

穂乃果「ことりちゃん。帰って来てたの?」

ことり「うん。活動を日本に移そうかと思って」

穂乃果「え?本当?」

ことり「うん」

支倉「しかし、凄いですね。μ’sって」

志賀「ああ。南ことりに陸上の星空凛。アーティストのNIKOもそうだし」

支倉「ね。もしかしてAqoursにも有名人がいたりして」

梨子「ええ…まあ…いるわよ。ホテルの社長令嬢…時期社長だけど」

志賀「だけ?」

梨子「後は…ユーチューバーが一人…」

支倉「え?ユーチューバーですか?凄い」

梨子「うん」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 12:51:11.65 ID:GI4W07N2O
堕天使からyoutuberに転職したのかな?
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 20:34:37.33 ID:BLe1LwAVO
番長意外とミーハーだな
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/13(金) 21:35:34.66 ID:ex+x9UuE0
穂乃果「って事はさ。ことりちゃんはずっと日本にいるの?」

ことり「うん」

穂乃果「本当?」

ことり「うん」

穂乃果「うぅぅ。嬉しぃぃぃ。嬉しいよぉぉ。ことりちゃぁぁぁん。なかなか会えなくて寂しかったよぉぉぉ」

ことり「うふふ。もう大丈夫ですよ〜」

支倉「なんか今日の高坂先生子供みたい…」

志賀「よっぽど嬉しかったんだな」

絵里「そりゃあ、そうよ。穂乃果にとってことりは小さい頃からの大親友だもの」

支倉「へ〜幼馴染って奴ですか?」

絵里「そうね」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/13(金) 21:44:41.73 ID:ex+x9UuE0
穂乃果「ねえ、ことりちゃん。良かったら練習を見ていってあげてよ」

支倉「あっ、是非是非お願いします」

穂乃果「この子達ラブライブ優勝を目指してるんだよ」

ことり「え〜ラブライブに?あれ?でも、ラブライブってもうそろそろ本戦が始まるんじゃ…」

支倉「今年は夏の大会はなくて冬だけだったんですよ〜。通りでエントリーした後音沙汰無しだと思ったんですよね」

志賀「まあ…ちゃんと調べておけば良かっただけだけどな」

白木「私と先輩の合宿でのあれは何だったんでしょうね」

穂乃果「とまあこんな感じでやってるんでだよ。ね?」

ことり「うん」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 21:59:59.09 ID:LuY8Ok8eO
ことほのちゅんなぁ…
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/13(金) 22:14:38.88 ID:ex+x9UuE0
梨子「ワンツースリーフォー」

ことり「なんだか懐かしいなぁ。この光景」

穂乃果「でしょ?」

梨子「ワンツースリーフォー」

白木「わっ」ズテッ

志賀「白木ここのステップ本当苦手だなぁ」

ことり「今のステップは重心の移動を意識すると自然と出来ると思うよ」

白木「重心の移動ですか?」

ことり「うん。右から左に移る時意識してみて?」

白木「はい」

梨子「それじゃあ、再開するわよ?ワンツースリーフォー」

白木「重心を…あっ!出来た!」

支倉「おおっ!凪ちゃん凄い!」

穂乃果「流石ことりちゃん」

ことり「そんな…そんな事はないよ」

穂乃果「ん?どうしたの?」

ことり「ううん。何でもないよ」

穂乃果「そっか」

ことり「うん」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/13(金) 22:20:50.15 ID:ex+x9UuE0
穂乃果「それでは。ことりちゃんが日本に帰って来た事を祝して…乾杯!」

かんぱーい!

花陽「ことりちゃんお帰りなさい」

ことり「花陽ちゃん。久しぶり。凛ちゃんは前にテレビで会ったよね?」

凛「うん。えっと…あれは何の番組だったっけ?トーク番組だったっけ?」

絵里「そっか。この二人は有名人だからそう言う事もあるのよね」

海未「ことりはいつから帰って来てたのですか?」

ことり「ん?今日帰って来たんだ」

海未「だったら連絡くれれば出迎えに行ったのに」

ことり「驚かそうと思ったんだけど」

真姫「そう言う所ことりらしいわね」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/13(金) 22:33:06.78 ID:ex+x9UuE0
ルビィ「はぁ〜」

絵里「ど、どうしたの?ルビィちゃん?」

ルビィ「μ’sのメンバーがこんなに…」

絵里「そ、そう?まあ、希とにこは居ないけど。これだけ揃うのも久しぶりだしね」

梨子「すいません。そんな会に私達まで…」

絵里「もう。そう言うのはいいわよ。ね〜ルビィちゃん?」

ルビィ「はいっ!!」

ことり「そう言えば穂乃果ちゃんは髪型変えたんだね?」

穂乃果「まあ…変えたって言うか下ろしただけだけどね。流石にもう教師だしね」

ことり「髪も伸びたし海未ちゃんとお揃いだね〜」

穂乃果「え?そう?」

海未「ヤキモチですか〜ことり〜?いいじゃないですか。昔はことりと穂乃果がサイドテールでお揃いだったんですから」

穂乃果「いや、お揃いって程じゃないけど。って言うか海未ちゃんもう酔ってるの?」

海未「酔ってません」

穂乃果「いや、もう酔ってるよ」

真姫「あの三人が揃うのも久しぶりに見たわね」

花陽「そうだね。何年振りかな?毎回誰かしら忙しくって揃わないもんね」

凛「また9人全員で集まりたいよね。って言うか何気にかよちんと真姫ちゃんの三人が揃うのも久しぶりかも」

94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/13(金) 22:45:29.66 ID:ex+x9UuE0
穂乃果「あっ!海未ちゃんつくね食べないの?貰い〜」

海未「あっ!コラッ!穂乃果!それは私のです」

ことり「穂乃果ちゃん。私のをあげるから」

花陽「ご飯注文していいですか?」

絵里「え?お酒飲んでるのに?」

凛「流石かよちん!」

ことり「あはは。懐かしいなぁ。本当に…昔に戻ったみたいだよね」

海未「そうですね。ずっと三人一緒でしたからね」

穂乃果「ねぇ。あの頃は三人バラバラになるなんて想像もしてなかったけど…」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 23:13:01.37 ID:duhppCcOO
かよちんなら白米で日本酒飲めそうだ
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/14(土) 00:46:23.43 ID:BzGvLWdr0
穂乃果「とうとう明日かぁ」

ことり「うん」

穂乃果「三人が離れ離れになるのは初めてだから…少し寂しいね」

海未「ことりは海外。私と穂乃果はそれぞれ別々の大学に」

ことり「今度日本に帰って来る時は」

穂乃果「帰って来る時は?」

ことり「えっと…立派になって帰ってきます」

穂乃果「じゃあ、私も。胸を張って会えるように」

海未「それでは。私も負けません」

穂乃果「私も負けないよ!」

ことり「私も!」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/14(土) 00:57:23.88 ID:BzGvLWdr0
ことり「…」

海未「ことり?」

ことり「ん?どうしたの?」

海未「本当はどうして日本に帰ってきたのですか?」

ことり「え?」

海未「ことり」

ことり「本当に何でもないよ。立ち上げたブランドも若い子達に受けて順調だし」

海未「…」

ことり「ただ…。最近ちょっとスランプって言うか。いいデザインが浮かばなくて。だから、心機一転してみようかなって。私の生まれ育った土地で初心に戻ってやってみようって。ただ、それだけなんだ」

海未「そうですか」

ことり「うん。だから、今が踏ん張りどころだと思うの。皆んなの顔を見たらやる気が出て来たよ」

海未「なら、良かったです」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 03:48:54.75 ID:SdIRZPySO
>>85
曜チューバーか…
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/14(土) 07:46:02.40 ID:2vFYziKEO
支倉「さてと…ポチッとな」

志賀「そうやってキーボード打つやつ初めて見たわ」

白木「どうですか?」

支倉「おお!コメントが書いてあるよ」

志賀「どれどれ?μ’sの再来だってよ!」

白木「凄いですね。一高校生だった私達がこんなに指示されてるなんて」

支倉「これはランキングの方も期待できそうだね〜」

ポチッ

you's 623位

支倉「623位…え?623位?低っ」

志賀「まあ…そんなもんだろ」

白木「むしろ母数を見れば全国で623位ですから。マシだと思いますよ」

支倉「そうかぁ」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 17:13:02.09 ID:hOKW7tDk0
かさねちゃんと仁美ちゃんはわかるけど白木って誰だ
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/15(日) 02:58:19.88 ID:2Q8DOvjOO
珍しい子がピックアップされてるよな
このss読んで改めて見るまで印象ほぼ無かった
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