【艦これ】摩耶「提督は私と目を合わせてくれない」

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20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/20(金) 22:47:27.40 ID:0yIqiwzy0
鎮守府 食堂

摩耶「・・・」

ゴクッ

摩耶「・・・少し飲みすぎたな。これ以上は悪い方に酔いそうだな」

明石「やけ酒は体に悪いわよ、摩耶」

摩耶「あ、明石!?」

明石「自室に居ないからどこへ行ったかと思ったら・・・、食堂に食堂で一人酒なんて」

摩耶「・・・飲むか?」

明石「ええ、少しなら」

トクトク

明石「それじゃ、乾杯」

摩耶「乾杯」

摩耶「・・・それで、何の用だ」

明石「あれ、分かってましたか」

摩耶「普段工廠に引きこもっているお前がわざわざ訪ねてくるなんて、用が有るとしか思えないだろう」

明石「何を話に来たか、心当たりはあるんでしょ」

摩耶「・・・無いと言ったら?」

明石・摩耶「その時は私が最低のクズ野郎になった証拠だ」

明石「でしょ?」

明石「何年つるんでいると思っているのよ」

摩耶「七年だ、丁度今日で」

明石「そうかぁ、そのぐらいになるのね」

明石「ってそうじゃなくて・・・、話を戻すわ」

摩耶「ああ、スマン」

明石「さてと、単刀直入に言うわね。貴女が鳥海を撃った件について話をしに来たの」

摩耶「・・・撃っただけじゃない。私は鳥海を殺した上に皆に嘘をついた」

明石「あまり、自分を責めないで。今日金剛さんから聞いたわ」

摩耶「そうか・・・」

明石「本当にごめんなさいっ!」

摩耶「あ、明石?」

明石「提督の命令で本営に送る書類を改竄したの。私のせいで・・・」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/21(土) 16:27:35.14 ID:GrbOTKqf0
摩耶「提督の指示でか?」

明石「ええ、本当の事が本営に伝われば貴女はただでは済まされないだろうって。だから知られないように書類を偽装して戦死扱いにしてくれって言ったの!」

摩耶「提督が・・・」

明石「提督が貴女の事を無視している理由は分からない」

明石「でも、私は貴女が思い詰めていることに気づけなかった。知っていたのに・・・」

摩耶「・・・」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 20:36:09.69 ID:CsOzKkM60
この摩耶は、本当に摩耶なのか?・・・
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/21(土) 22:13:37.51 ID:GrbOTKqf0
二日後

摩耶(結局提督と話をすることは出来なかった・・・)

提督「本作戦はこちらにとっても、敵にとっても重要な作戦だ!失敗は許されない。必ず成功させろ!」

大淀「作戦の確認を行います。軽巡洋艦天龍を旗艦とする遊撃部隊が敵補給船の船団を襲撃。同時に戦艦長門を旗艦とする第一部隊が北西に位置する敵主力部隊を攻撃します」

大淀「その後戦艦大和を旗艦とする第二部隊が遊撃部隊と合流。第一部隊と第二部隊で敵主力部隊を殲滅し、本作戦は終了されます」

提督「ありがとう、大淀」

提督「一時間後に全ての部隊が抜錨出来るよう準備を進めろ」

提督「では解散!」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/23(月) 22:34:58.03 ID:3HD/PYpV0
作戦海域 展開区域

天龍「・・・あー、こちら天龍。聞こえているか?」

大淀『ええ、感度良好。聞こえています』

天龍「偵察部隊の情報によると予定通りの交戦になりそうだ」

大淀『了解。警戒を怠らないでください』

神通「・・・偵察機より報告します。敵船団はこちらに真っ直ぐ進行中。あと二分もすれば目視できる距離に入ります」

天龍「よっしゃ!久々に腕が鳴るぜ!」

電「今日はいつもよりずっと張り切っているのです」

天龍「当たり前だ!なんせこのところ遠征ばっかだったしな!」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/24(火) 21:24:39.64 ID:6NA29nev0
大淀「遊撃部隊、予定通りです」

提督「よし・・・」

提督「全部隊発砲許可する。敵船団を見かけ次第叩き潰せ!」

大淀「了解しました」

大淀「天龍さん、聞こえますか?」

天龍『ああ、聞こえている』

大淀「発砲許可が降りました。見かけ次第叩き潰せとのことです」

天龍『そんなの始めから分かっている。つか遅いんだよ、許可出すのが』

天龍『こっちは・・・』



天龍「とっくに脳漿パーティーを始めてるぜ」ニヤリ
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/25(水) 18:26:16.23 ID:8fhELDhP0
天龍「ったく、雑魚のくせに数だけは揃えていやがる」

ドカンッ!

電「出来れば沈みそうな敵も今すぐ楽にしてあげたいのです」

天龍(・・・スゲー怖い)

島風「おっそーい!そんなのんびりしてると五体満足じゃ帰れないよー」ニヤリ

天龍(・・・こっちも怖いな)

吹雪「天龍さん!横っ!」

天龍「!?」

ガキンッ!

龍田「天龍ちゃんに不意打ちだなんて、その頭落とされたいのかしら?」ザクッ

天龍「サ、サンキュー龍田」

龍田「天龍ちゃん、慢心は禁物よ。じゃないと死ぬことになるから」ウフフ
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 01:57:48.54 ID:2nlpRvvEO
天龍はフフ恐いの方が似合うな
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/26(木) 07:15:32.50 ID:K0F8o+Ab0
大淀「遊撃部隊、作戦成功。敵船団殲滅完了です」

提督「第一部隊はどうなっている?」

大淀「第一部隊旗艦長門、応答願います」

長門『こちら長門。聞こえている』

大淀「了解。状況を報告してください」

長門『敵主力部隊と思われる敵船団を発見した。射程内に入り次第攻撃、誘導を開始する』

大淀「了解。作戦の成功を願います」

大淀「提督、第一部隊、あと数分で戦闘に入ります」

提督「了解」

明石「摩耶・・・」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/26(木) 18:38:56.27 ID:K0F8o+Ab0
長門「戦闘開始だ。陣形を崩すな」

加古「古き良きアウトレンジ戦法か・・・。初弾はアンタ等に任せるぜ」

龍驤「いやそれよりも、何で空母がウチだけやねん。おかしいやろ」

最上「まあ僕等もいるし・・・ね?」

龍驤「阿呆か。航空巡洋言うても空母の代わりになんかなる訳ないやろ」

鈴谷「あれー?今の発言、鈴谷聞き捨てなんないなー」

鈴谷「胸部装甲なら鈴谷のほうが圧倒的な厚さを誇ってるのになー」

龍驤「ふーん、ウチと[ピーーー]気かいな。その度胸なら誉めたるわ」

長門「いい加減にしろ二人とも!」

鈴谷「・・・ッチ」

龍驤「・・・」

長門「敵をが射程内に入った!砲撃翌用意っ!」

長門「・・・撃てっ!」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/26(木) 22:07:32.22 ID:K0F8o+Ab0
長門「撃て!撃てっ!」

ドカンッ!

長門「追い込め!なんとしてでもだっ!」

北上「んなこと言ったて、戦力差が・・・」

摩耶「クソったれ!敵艦載機の数が多すぎる。対空も限界だ!」

龍驤「分かっとる!ウチだって必死でやっとるわ!」

金剛「敵の数が想定よりはるかに越えてマース!提督に連絡ネ!」

比叡「このままでは追い込みどころか敵に打撃を与えることもままなりません!撤退をすべきです」

長門「クソっ!大淀、大淀聞こえているか!」

大淀『はい、こちら大淀。聞こえています』

長門「誘導作戦は失敗した。至急第二部隊をこちらに寄越してくれ!」

大淀『・・・それは出来ません』

長門「何故だっ!?」

大淀『現在、第二部隊も敵艦隊と交戦中です』

長門「・・・敵艦隊が二部隊もだと?」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/26(木) 22:59:03.33 ID:K0F8o+Ab0
大淀「第一部隊、第二部隊共に敵艦隊と交戦中です!」

提督「・・・撤退可能か?」

大淀「既に周りを敵艦隊に囲まれています。撤退は難しいかと・・・」

提督「・・・遊撃部隊は、遊撃部隊を動かせるか!?」

大淀「!」

大淀「出来るかもしれません!」

大淀「遊撃部隊、こちら大淀です。どうぞ」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/27(金) 07:09:05.07 ID:8QSTxhVM0
『・・・』

大淀「遊撃部隊旗艦天龍、聞こえますか!」

『・・・』

大淀「旗艦天龍、応答をお願いします!」

『・・・ちら、天龍。どうぞ』

大淀「天龍さん、至急第一部隊、第二部隊の援護に向かってください!」

天龍『それは無理だ!こっちも敵艦隊に囲まれている!』

大淀「そんな・・・」

天龍『大淀、作戦はどうなっているんだ!』

大淀「作戦は・・・、失敗しました。至急撤退してください」

天龍『バカ野郎!囲まれているのにどうやって撤退するんだ!こっちは全滅しかけてる!』

大淀「・・・」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/27(金) 18:20:40.14 ID:8QSTxhVM0
長門「撤退命令だ!撤退命令が出た!」

龍驤「艦載機が全然足らん!空からの援護はスマンが期待せんといてな!」

金剛「まだこっちは耐えられマース!」

比叡「長門さん、損傷がひどい艦を中心に陣形を建て直しましょう!」

北上「私たちはまだ良いけどさあ、他の部隊はどうなってんの?」

長門「第二部隊はまだ耐えられるそうだ!しかし遊撃部隊の方は・・・」

摩耶「・・・」

金剛「Fuck!空の奴等がうるさくて堪りまセン!」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/27(金) 21:53:06.63 ID:8QSTxhVM0
比叡「お姉さま!九時の方向、艦爆です!」

金剛「!?」

ズガガガガンッ!

比叡「!?」

長門「あれは・・・」

龍驤「第二部隊からの援軍機や!」

最上「助かった・・・」

龍驤「よっしゃ!制空権はこれで取り返せる!」

長門「油断するな!このまま陣形を立て直して撤退だ」

摩耶「・・・」

摩耶「・・・長門」

長門「どうした?」

摩耶「巡洋艦が一隻抜けても・・・、問題ないか?」

長門「どういう意味だ?」

金剛「・・・摩耶さん!?」

摩耶「スマン、みんな」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/29(日) 08:10:59.47 ID:CsYPfHOv0
摩耶「・・・大淀、聞こえるか」

大淀『聞こえています。どうされましたか?』

摩耶「これより愛宕型重巡洋艦三番艦摩耶は第一部隊を離脱。遊撃部隊の救助へ向かう」

大淀『な、何を言っているんですか!?』

摩耶「・・・スマン」

大淀『・・・遊撃部隊は既に敵艦隊に包囲されています。貴女方第一部隊ももう限界です!直ちに撤退してください!』

摩耶「じゃあ遊撃部隊を見捨てろって言うのかよ
!」

大淀『そう言うことでは・・・』

摩耶「・・・大淀、提督と代わってくれ」

摩耶「・・・提督」

提督『・・・』

摩耶「私にはケジメをつけるべき事がある。これで償えるとは思ってもいない・・・」

摩耶「もうお前の艦隊に戻りはしないよ。だけど・・・」

摩耶「お願いだ。最期に一つ、声を聞かせてほしい」

提督『・・・』

摩耶「・・・」

提督『摩耶・・・』

提督『命令だ。必ず帰ってこい』
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 16:01:00.31 ID:OB0zb44tO
高翌雄型じゃなく?
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