剣と魔法と運送業

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587 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 19:55:16.45 ID:kK1iURQq0
修道女「なるほどー」ペラペラッ

女「私はもう読んだから、良かったら持って行っても構わないわ」

修道女「ホントですか!?」パタンッ

女「今後の参考に、他にも何冊か見繕ってあげるわね」ゴソゴソ

修道女「ありがとうございます!!」

588 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 19:55:54.75 ID:kK1iURQq0
修道女「あ、でも」

女「何かしら?」

修道女「さすがにカバには無理じゃないですか?」

女「突っ込んだら負けよ」

589 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 19:57:40.32 ID:kK1iURQq0
-西の街 陸軍本部脇 工事現場-


カンカンッ… ガガガッ…


<オーライ!オーライ!はいオッケー!

<クレーン下げろ!ゆっくりなー!


局長「工事の進捗状況は?」ペラッ

現場監督「ほぼ予定通りです、2週間後には移設出来るかと」

局長「了解。建屋が完成次第、例の巨石をこっちに持って来るぞ」

現場監督「承知しました」

先輩「なるほど、王宮の地下に置いてたんじゃ使い勝手が悪いですからね」

局長「ここからなら陸軍の装備品が効率よく転移出来るからな」

590 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 19:58:13.38 ID:kK1iURQq0
先輩「あれ、でも巨石の力って普通の詠唱士じゃ制御出来ないって」

局長「今の段階ではな」

先輩「…まさかまた男を巨石の中へ放り込もうとか思ってませんよね?」ジロッ

局長「するわけないだろバカ!」ハハッ

先輩「良かった…」ホッ

局長「まぁ、色々考えているのさ」

591 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:01:36.31 ID:kK1iURQq0
-深夜 物流協会事務局 女の執務室-


カリカリ…バサッ

女「通常業務に加えて陸軍との共同任務…」カリカリ

女「更にマッピングシステムの進捗報告やら今後の進行予定組み…」カリカリ

女「とても手が足りないわ…」ハァ

女「大体これじゃライフワークである魔法研究が出来ないじゃない!」

女「どうにかして人手を確保しなくちゃならないわね」

592 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:02:33.53 ID:kK1iURQq0
-物流倉庫 事務所-


男「女がナビを?」

同僚「ついにドライバーデビューかwww」

女「ふふっ違うわよ」

女「今抱えてる案件が多過ぎて私一人じゃとてもこなし切れないの」

同僚「それでナビに手伝わせようってかwwwずりーなぁwww」

男「でもナビって物理的な仕事は出来ないぞ?魔法石に宿った心なんだから」

女「問題ないわ、私の仕事は事務方だからナビシステムとは相性がいいはずだもの」

593 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:03:33.01 ID:kK1iURQq0
同僚「お前は覚えてねぇかも知れないけどさwww」テクテク

男「?」

同僚「ナビシステムのインストールの時って記憶の混濁が起こるのよwww」

男「あぁ話には聞いたよ、自分の時の事は全然覚えてないけど」

同僚「アレw客観的に見てると面白いぞwww」ケラケラ

男「そうなのか?」

同僚「女ちゃんのインストールん時見に行ってみようぜwww」

594 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:04:14.25 ID:kK1iURQq0
-王立アカデミー 研究室-


ブゥゥン…ブゥゥン…

女「」zzzz

男「お、寝てる」コソッ

同僚「もうすぐ始まるぞwww」コソッ

先輩「どれどれ」コソッ

男「先輩!?」ビクッ

同僚「俺が誘ったwww一応筋としてwww」

先輩「ほーあの光ってるのが女のナビシステムになる魔法石か」ノゾキ

魔法石「」パァァァァ

同僚「そうっすww」

先輩「自分がナビシステム使ってないもんだから興味津々だ」

595 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:05:20.43 ID:kK1iURQq0
先輩「そもそもさ、ナビシステムって使う奴の心を写し取ったモンなんだろ?」

男「そうですよ」

先輩「それにしちゃ全然性格違くないか?例えば男とナビちゃんにしたって」

ガチャ

研究員「ナビシステムは、基本的に使用者とは違う性別で設定されます」

研究員「同性だとどうしても性格構造が似てきますので、生理的な嫌悪感を覚える事が多いからです」

同僚「自分のそっくりさんって実際居たらキモいよなww」

研究員「ですが、それ以外の部分は使用者の人格情報から引っ張ってきてるんですよ」

先輩「ん?じゃあ一見正反対の性格に見えても…」

研究員「実は使用者の心の一面が誇張されて表われている場合が殆どなんですよ」

男「なるほどー」

同僚「ホントかよwww」

研究員「っていうか、そんな所にいないで中へどうぞ」キィ

596 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:05:52.15 ID:kK1iURQq0
研究員「男さん、再リンクの時以来ですね」

男「その節はお世話になりました」ペコッ

同僚「あったな、過去との再会w」

男「あぁ、あれがあったから今の俺達があるんだ」

研究員「お役に立てて何よりです」ニコッ

研究員「さて、記憶の混濁は使用者の記憶情報を一からトレースする際に」

研究員「使用者自身も幼少期からの記憶を反芻する事が原因と考えられています」

先輩「自分の記憶を一からおさらいするみたいな感じか」

研究員「その通りです」

597 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:06:22.05 ID:kK1iURQq0
研究室職員「それではインストールを始めます」カタカタ

パァァァァ…グワングワン…

女「…うっ」

魔法石「」パァァァァ

先輩「さぁ、記憶の反芻とはいかなるものか」

同僚「普段あんだけキリッとしてっからなぁwww楽しみwww」

男「なんだか俺が緊張してきた…」ドキドキ

パァァァァ…フッ

598 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:06:51.80 ID:kK1iURQq0
ピピッピピッ

研究室職員「インストール完了です」

先輩「案外あっさりだな」

同僚「尺とかありますからねww」

研究室職員「魔法石の方は情報の定着まで12時間〜24時間ほど掛かりますが」

女「…ん」ムニャ

研究室職員「使用者は程なく…女さん、おはようございます」

女「ん…んむ…」

599 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:08:49.49 ID:kK1iURQq0
先輩「女、目が覚めたか?」

女「…。」キョロキョロ

女「ここどこー?」キョトン

女「おっちゃんだれー??」ミアゲ

男「」

先輩「」

同僚「こwれwはwww」

600 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:10:02.28 ID:kK1iURQq0
研究員「ここは病院ですよ。女さんはお腹が痛くて診察に来たんです」

女「そうなん?ぜんぜんおぼえてへんわー」カシゲ

先輩「さすが研究員さん…慣れてる」

研究員「お薬で眠っていたのですが、ほら男さんがお見舞いに来てますよ」

女「あ!おとこちゃんやー!」ニパァ

女「おいでーな!ウチとあそぼーや!」キャッキャ

男「お、女…?」

601 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:10:41.03 ID:kK1iURQq0
同僚「ほら行ってやれww」グイッ

男「お…っと」ヨロケ

女「おとこちゃんつかまえたー♪」ダキッ

男「うおっ」

女「えへへー♪」ギューッ

先輩「っ!…ま、まぁ姉弟だからな」

同僚「先輩ww顔に出てますよwww」

先輩「むっ…ってかナビちゃんと口調がまんま一緒だな」

同僚「アイツwwwまさかのシスコンかよwww」ゲラゲラ

602 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:11:16.80 ID:kK1iURQq0
女「ふぁ…」クラッ

男「お、おい女どうした?!」

研究員「大丈夫です。次の記憶を反芻しているだけなので」

女「…っ!!!」ビクッ

女「お、おとこくん!??」ガシッ

女「ごめんなぁ…ウチ…ウチ…!!」ポロポロ

先輩「火災の時の記憶か」

男「…大丈夫だよ、ほら俺は無事だから」ニッコリ

女「ホンマに!?やけどとかしてへん!??」

男「あぁ、心配してくれてありがとな」サスサス

女「よかった…よかったよぉぉ」ビエーン

603 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:12:20.34 ID:kK1iURQq0
女「ほぇ…」クラッ

先輩「次はどんな記憶だ?」

女「…ん?男くん?」パチクリ

女「どないし…ど、どうしたの?くっついちゃって」ニコッ

男「里で暮らしてる頃か」

女「ウチ…私は別にかまへ…かまわないけど」

同僚「頑張って訛り直したんだww」

先輩「…ってかお前らいつまでくっついてんだよ」ジロッ

604 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:13:55.31 ID:kK1iURQq0
-夜 女の執務室-

女「死にたい…」ズーン

男「いや、なかなか可愛らしかったよ?」

同僚「いやー普段とのギャップが凄くてwww」ケラケラ

女「男くんに見られたのは別にいいのよ…家族なんだから」

女「何で同僚くんや彼まで来るのよ…」ハァ

同僚「これは是非とも色んな人に話したいwww吹聴したいwww世に広めたいwww」

同僚「スレでも建てるかww"ちょっと女を幼児退行させてみた"っつってwww」

女「…!」ギロリッ

[焔よ 闇夜を喰らう紅き怒りよ]パァァァァ

男「おい!やめろ!」アワワ

同僚「事務局がwww焼失するwww」


605 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:14:57.81 ID:kK1iURQq0
-翌日 王立アカデミー 研究室-


ブゥゥン…ブゥゥン…

研究員「女さんのナビシステム、仕上がってますよ」

女「ありがとうございます」

男「ついに出来たか」

先輩「果たしてどんなナビが生まれるのか…」

同僚「この流れだとなんとなく想像つくけどwww」ゾロゾロ

女「あなた達、仕事行きなさいよ!」クワッ

606 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:15:34.83 ID:kK1iURQq0
研究員「早速立ち上げますね」カタカタ

ピピッ …ブゥゥン

女ナビ『…ん』パチ

女「…おはようナビくん」

女ナビ『おはよ、おねーさん』ニコッ

同僚「ショタきたーwwww」

男「癖毛の美少年だ」

先輩「なんだかコイツ、ちっちゃい頃の男に似てないか?」

女「気のせいよ気のせい」

607 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:16:13.25 ID:kK1iURQq0
同僚「ってか男の子なのに女ナビってややこしいわwww」

男「確かに」

先輩「もうショタナビでいいんじゃないか?」

女「ちょっと勝手に決めないでよ!」

ショタナビ『ぼくは何でもいいよ?』

女「あーもう!」

608 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:17:02.23 ID:kK1iURQq0
-女の執務室-


女「やっと3人共運行に出たわ」ハァ

女「さて…改めて宜しくお願いね、ナビくん」ニコッ

ショタナビ『うん!よろしくねおねーさん!』ニコッ

ショタナビ『さっそくお仕事する?ぼくは何をすればいい?』

女「それじゃあデータの編纂をお願いするわね、これがここ3ヶ月の運行データなんだけど…」カチカチ

ショタナビ『カーゴ毎の燃費目標達成率をリスト化するんだね、おっけー!』ニコッ

女「凄い…一を聞いて十を知るとはこの事ね」ゴクリ

609 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:18:39.03 ID:kK1iURQq0
-王都 市街地-


ブロロロ…

同僚「よう相棒www久しぶりじゃねーかwww」

同僚ナビ『よく言いますわ!昨日は同僚さんがいなくて大変でしたのよ!?』プンスカ

同僚「主に助手が、だろwww」ケラケラ

同僚ナビ『助手さん"も"ですわ!』

610 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:19:21.87 ID:kK1iURQq0
同僚ナビ『それで、女さんのナビはどのような方なのでして?』

同僚「あーやっぱ気になるww?」

同僚ナビ『そりゃあ、これから肩を並べて仕事をするわけですからね』

同僚「だよなwww」

同僚「まぁ性格はまだ分からんけど、とりあえずビジュアルはwww」

同僚ナビ『えぇ』

同僚「癖毛のショタっ子だwww」

同僚ナビ『ショタっ子?』

611 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:20:10.32 ID:kK1iURQq0
同僚ナビ『次で最後の配達ですわね』

同僚「今日も順調じゅんちょーwwやっぱり俺達こそ最強のコンビなんじゃねww?」

同僚ナビ『光栄ですわ』フフッ

同僚「そういやお前とナビちゃんって仲良しだけど全然タイプ違うよなwww」

同僚ナビ『そうですわねー、不思議と馬が合うんですの』

612 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:20:38.22 ID:kK1iURQq0
同僚ナビ『というか、その図式って』

同僚「あんww?」

同僚ナビ『そのまま同僚さんと男さんにも当てはまるのでは?』

同僚「おーそういえばwww」

同僚ナビ『一見合わなさそうに見えても、話してみれば意外と…』

同僚ナビ『なんて、実は良くある事なのかも知れませんわね』クスッ

613 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:21:12.97 ID:kK1iURQq0
同僚「そうは言いつつww割と第一印象で決めちゃうタイプかもアタシwww」

同僚ナビ『そうなんですの?では男さんとも最初から?』

同僚「だなwwwだってあの朴訥としてんのに突っ込みどころ満載なカンジwww」ケラケラ

同僚「仲良くなるしかねーだろwww」ワハハ

同僚ナビ『突っ込みどころ満載なのはお互い様というか、同僚さんの場合は突っ込んだら負けというか…』

614 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:23:23.03 ID:kK1iURQq0
-翌日 王都 北へ向かう街道-


ブロロロ…

男「同僚の第一印象?」

ナビ『昨夜どーちゃんとそんな話になってん』

ナビ『ちなみにー?同僚ちゃんの抱いた男ちゃんの第一印象は…えっと』ポチ

ドロロロロロロロロ…ダンッ

ナビ『"朴訥としとぉのに突っ込みどころ満載な感じ"らしいで!』ワーワーパチパチ

615 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:23:52.32 ID:kK1iURQq0
男「なんのボタンだ今の…」

男「って言うか、そんな風に思ってたんだなアイツ」クスッ

ナビ『で?男ちゃんは?』

男「同僚の第一印象か?うーん…」

男「"あんなに人に気を遣ってて疲れないのかな?"って感じかな」

ナビ『あーそれな』ウンウン

616 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:24:23.73 ID:kK1iURQq0
-深夜 物流倉庫 事務所-


ナビ『やってー!』

同僚ナビ『彼独特の気遣いを一目で見抜くとはさすがですわね』

ナビ『気遣い(遣えているとは言ってない)みたいなトコあるしな』ケラケラ

同僚ナビ『ありますわね』クスクス

617 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:28:43.33 ID:kK1iURQq0
ナビ『女さんがナビを?』

同僚「そうらしいですわ、既に立ち上げまで済んでいるそうで」

ナビ『そーなんやー!ウチらの仲間が増えるんやなぁ♪』

同僚ナビ『お会いするのが楽しみですわね』

ナビ『なー!』ウキウキ

618 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/06(日) 20:31:38.90 ID:kK1iURQq0
短いですが本日ここまでとします
ありがとうございました
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/06(日) 20:50:03.40 ID:rTzPQi1no
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/06(日) 23:59:58.43 ID:IfX1BU6rO
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 03:54:31.31 ID:lpyGNmLOO


魔法石はリミッターで押さえるなり周囲に魔方陣でも描いてそれでサポートするなり考えられるが…
そもそもこの世界にリミッターやら補助的な魔方陣が存在するかだな
622 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:02:17.94 ID:5wGco0KU0
投下します
623 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:03:02.16 ID:5wGco0KU0
-西の街 陸軍本部-


ゴゥンゴゥン…

先輩「賢者を見た?」

兵士「まぁ噂で聞いただけなんすけどね!」

先輩「お前ホント噂話好きだよなー」シュボッ スゥ

兵士「だからここ禁煙…」

先輩「ほれ」スッ

兵士「あ、いつもすんません」シュボッ スゥ

624 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:03:37.70 ID:5wGco0KU0
兵士「いや!だから!」

先輩「賢者…かつての側近の話だろ?行方不明の」スパァ

兵士「そうなんです!何でも北西地方に展開した陸軍の部隊が見たとかで」

先輩「北西地方…?」

兵士「その辺りの集落の一つに、最近引っ越してきた怪しい人物がいるって話で」

625 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:04:49.79 ID:5wGco0KU0
兵士「でもってその謎の人物は、人目を避けて何かの研究を行なっている…」

兵士「らしいです!噂ですけど!」

先輩「北西地方に現れた謎の人物ねぇ」

兵士「あー!絶対信じてないでしょ!」

先輩「んな事ないさ、むしろ…」

兵士「へ?むしろ?」

先輩「…。」スパァ

626 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:06:42.38 ID:5wGco0KU0
-王立修道院 修道女の部屋-


修道女「女さんが貸してくれた魔法文献…すごく興味深い」ペラペラッ

修道女「特に転移関連の詠唱は思わず試してみたくなりますねぇ」フムフム

修道女「…。」ウズウズ

修道女「…ち、ちょっとだけ」ガタッ

修道女「だ、誰も見てないですよね?」キョロキョロ

ガチャ

修道女「廊下もオッケー!」ノゾキ

パタンッ

修道女「そ、それじゃほんとにほんのちょっとだけ」スッ

修道女「えーと?転移対象とその転移先を視界に入れて、と」 パタンッ

[禁書指定 それいけ!転移ちゃん]

627 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:07:46.94 ID:5wGco0KU0
修道女「それではこの万年筆を転移させてみましょう」スッ

[時の狭間を駆け巡る意思よ]パァァァァ

[汝 手を取り 誘い給え]パァァァァ

ヒュン…パッ

ヒュン…パッ ヒュン…パッ ヒュン…パッ

ヒュン…コトッ

修道女「出来たぁ…」ワナワナ

修道女「掌の上からチェストの上、引き出しの中、クローゼットの奥、絨毯の下…」

修道女「一度に複数箇所への転移詠唱が出来るようになりました!」

628 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:08:23.11 ID:5wGco0KU0
-女の執務室-


女「すごいじゃない!一回の詠唱で高速の瞬間移動を繰り返すのね!」

修道女「あくまで視界に入る範囲だけみたいですけど」テレテレ

ショタナビ『おねーさん、この人だぁれ??』

女「修道女さんよ。魔法詠唱のエキスパートで、私の友人なの」

修道女「あ!この子が噂の女さんのナビくんですかー!」

629 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:10:48.13 ID:5wGco0KU0
修道女「はじめまして!修道女です」ニコッ

ショタナビ『はじめしてー!よろしくね』ニコッ

修道女「か、可愛いぃぃ…」キュン

女「可愛いだけじゃなくて優秀なのよ」フフッ

修道女「あれ?でもこの子の顔…どこかで見かけたような…」

女「気のせいよ気のせい」

630 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:12:09.55 ID:5wGco0KU0
-物流協会事務局 大会議室-


同僚「再調査ww?」

修道女「勇者の落涙をですか?」

女「えぇ、そうよ」

女「以前、修道女さんと話している中で思いついたの」

修道女「あ、位相転移の話ですか?」

同僚「なんだそりゃwww」

女「位相転移っていうのはね」

かくかくしかじか

631 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:13:18.58 ID:5wGco0KU0
女「という訳なの」

修道女「勇者の落涙から消失した土地が、そのまま何処かへ移動してるんじゃないかって仮説ですね」

同僚「ずいぶんとスケールのデカい話だなwwwでもそんなん調べてどうすんのww?」

女「位相転移がどのように起こったのか、それを調べる事で」

女「今後の物流協会の仕事にも大きく役立てられると思うの」

632 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:13:59.79 ID:5wGco0KU0
同僚「なんだかなーww」ジトッ

修道女「ホントですかー?」ジトッ

女「な、何よ二人して」

同僚「またいつもの知りたがり病なんじゃねーのーwww?」ジトッ

修道女「女さんの事は尊敬してますけど、そういう所はありますよね」ジトッ

女「…まさかこんなに息ピッタリに反論されるとは思わなかったわ」

633 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:14:35.06 ID:5wGco0KU0
同僚「あ、じゃあさwww」

女「何かしら?」

修道女「女さんも一緒に行きましょうよ!」

女「私も一緒に?」キョトン

634 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:15:34.49 ID:5wGco0KU0
女「構わないけれど、お邪魔じゃないかしら?」

同僚「またそういう流れに持ってこうとするwww」

修道女「私は全然オッケーですよ!むしろ軽く誘っちゃってますけど…」

女「仕事の心配なら平気よ、ナビくんがいてくれるから大分楽なの」

同僚「じゃー決まりだなwww」

修道女「マッピングチーム総出ですね!」ワクワク

635 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:17:06.32 ID:5wGco0KU0
-隣国 街道-


ブロロロ…

男「舗装の荒いこの辺の道でも快適だな」

ナビ『なー!大型カーゴはちゃうな』ニコニコ

男「今日は久し振りに絹織物を積みに行くぞ」

ナビ『ホンマに久しぶりやんなぁーこの運行♪』

ナビ『…それはえぇねんけど』チラッ

男「ん?…あぁ」チラッ

636 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:17:43.47 ID:5wGco0KU0
ズラズラッ… ゴゥンゴゥン…


ナビ『ここにもおるね、陸軍』

男「物流協会(うち)との共同任務はもう隣国まで進んでるのか」

ナビ『軍備の移送やら補給物資の運搬やら…』

男「今や俺達の仕事の大部分が軍関連になっちまった」

ナビ『なんか、怖いな…』

637 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:18:21.67 ID:5wGco0KU0
ナビ『ってか勇者さんが戻ってきはってから、展開めっちゃ早ない?』

男「勇者さんの帰還を、防御から攻撃に転じる好機と見てるらしいな」

男「今やどっちを見ても戦争一色だ」

ナビ『どうなってまうねやろな』

男「…。」

ナビ『(どうすんねやろ…男ちゃん)』

638 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:20:53.80 ID:5wGco0KU0
-王宮 王国議会-


大佐「国内への陸軍展開はほぼ完了しました」

大佐「物流協会の大型シップを使い、隣国の港周辺への派兵も完了しています」

議長「分かりました」コクッ

議長「陸軍派兵については隣国からさらに東、太陽の国辺りまでは滞りなく進むでしょう」

議長「問題はその向こうです」

大佐「荒野の国ですか」

議長「現状、荒野の国は我が軍の入国を拒否しています」

議長「その背景には何か、デリケートな問題が隠されていそうなのですが…」

議長「使節団の予定はどうなっていますか?」

639 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:21:43.03 ID:5wGco0KU0
議員「報告します」スクッ

議員「現在、荒野の国へ向かう使節団が出立の準備を進めています」

議員「しかし問題の本質となる部分が不明瞭な為、交渉は難航しそうです」

議長「芳しくないですね」ウーム

640 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:24:34.42 ID:5wGco0KU0
-鍛治職人の里 広場-


勇者「っはぁ!」ブンッ

親父「おらぁっ!」ヒュンッ

ブンッ キィンキィン!ブンッ ヒュンッ


若者「二人ともすげぇ剣速…太刀筋が見えない」アゼン

若者「俺の打った剣じゃとても耐え切れないだろうな…」

641 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:25:17.64 ID:5wGco0KU0
-鍛治場-


カンカンッ…カン カンッ

親父「お前と剣を打つ日が来るとはな!」ニカッ

勇者「振るうのはともかく作るのは初体験だ、よろしく頼む!」

親父「そしたら今ちょうど作りかけのがあるから、それで練習すっか!」

642 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:25:58.41 ID:5wGco0KU0
ゴォォォォ…

親父「コイツが刀身だ」ソーッ カタ

勇者「すげー!熱で真っ赤だ!」

親父「既に大まかに剣の形になってるが、コイツで叩いて…」カンカンッ

親父「少しずつ形を造っていくんだ」カンカンッ

勇者「おぉ、面白そうだ!」

親父「鉄が冷えてきたら暖め直して、また叩いての繰り返しだ」

親父「やってみるか?」

勇者「あぁ!やらせてくれ!」

カンッ!カンッカンッ!

643 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:30:34.14 ID:5wGco0KU0
親父「なぁ」ドッコイショ

勇者「んー?」カンッ

親父「あいつどこ行ったんだろな」スッ シュボッ

勇者「…賢者か」

親父「やり方はともかくよ」スパァ

親父「魔王討伐っていう根っこの部分は一緒なんだよな、俺達も賢者も」

勇者「…。」カンッ

親父「お前さ、やっぱ許せねぇか?」グシグシ

勇者「んー…分かんない」ヘラッ

親父「…そうか」

644 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:31:07.85 ID:5wGco0KU0
勇者「でもさ」カンッ

親父「ん?」

勇者「あいつもあいつなりに考えてる事があるんじゃないかな?」

親父「あいつなりの方法で魔王を、って事か?」

勇者「俺、思うんだ」

勇者「同じ場所を目指してるのなら」

勇者「俺達の道はまた交わるんじゃないかなって」ニコッ

親父「お前…」

カンッ!カンッカンッ!

645 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:33:21.24 ID:5wGco0KU0
-隣国 絹織物倉庫-


倉庫職員「積み込み完了です」

ナビ『積み込み票印字中ー♪』ジジジ ペリッ

男「それではお預かりしますね」

倉庫職員「お願いしまーす」ニコッ

ナビ『職員さんまたなー♪』フリフリ

646 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:35:57.14 ID:5wGco0KU0
-隣国 街道-


ブロロロ…

男「今日は魔力ケチってないだろうな」クスクス

ナビ『よ、よぉ覚えとぉなそんなん』アセッ

ナビ『だいじょーぶ!帰りの分もバッチリ残ってんで♪』ピース

男「了解。それなら安心だ…ん?」


ガヤガヤ…


ナビ『路肩に人だかり…なんや喧嘩かいな?』

男「片方は地元の人達っぽいな…もう片方は」

ナビ『王国陸軍やんか!』

キキッ プシューッ

男「ちょっと見てくる!」ガチャ

ダダッ

647 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:36:32.45 ID:5wGco0KU0
ガヤガヤ…

農民「うちの畑を接収するなんて聞いてないぞ!」

兵士「接収ではない!一時的に借りるだけだ!」

農民「どっちにしたって聞いてないもんは聞いてないぞ!」

兵士「分かってくれ、世界の平和の為なんだ!」

農民「畑が無くなったらどうやって生活してけってんだ!」

農民「そーだそーだ!世界平和の前に明日の生活がままならねぇや!」

男「ど、どうしたんですか?」

648 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:37:49.11 ID:5wGco0KU0
兵士「物流協会か、我々の宿営地を作るのにここらの畑を貸してもらおうと思っているのだが…」

農民「ふざけんじゃねーや!だいたいこんな田舎にテント張って何しようってんだ!」

兵士「だから我々はこの辺りを魔族から守る為にだな…」

農民「んなモン知るか!俺達は日々の暮らしで精一杯なんだよ!」

農民「そーだそーだ!戦争ごっこならてめぇの土地でやりやがれ!」

兵士「何だと貴様!黙って聞いていれば!!」

農民「うるせー!おいみんな!やっちまえ!!」

男「皆さん落ち着いて!落ち着いて!」

ガヤガヤ…

649 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:38:32.44 ID:5wGco0KU0
-15分後-


ゴゥンゴゥン…

男「…。」ガチャ バタン

ナビ『男ちゃんおかえり!何があったん??』

男「俺達は一体何をやってるんだろうな…」ハァ

ナビ『…話してぇな。どしたん?』チョコン

650 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:39:34.89 ID:5wGco0KU0
ブロロロ…

ナビ『陸軍と地元の人の衝突かぁ…』

男「どっちの言い分も分かるんだけどな…」

ナビ『大義の為に小さきものを…って、やってる事変わってへんやん!』プンスカ

男「確かに陸軍のやり方は良くない。いきなり行って畑貸せだなんて」フゥ

ナビ『せやせや!アホかっちゅうねん!』

男「…だけど地元の人にだって良くない部分はあると思うんだ」

ナビ『え?例えば?』

男「端的に言っちゃうと、自分の身の回りの事しか見えてないんだよ」

男「見えてないし、見ようともしてない」

651 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:41:02.13 ID:5wGco0KU0
ナビ『男ちゃん…怒っとぉ?』

男「勇者さんが人生を捧げて戦ってきたのも」

男「その戦いを支援する為の軍の派遣も」

男「軍の派遣活動を手助けする俺達物流協会の仕事も」

男「全て、普通に暮らす人達の為だ」

ナビ『せやな』ウンウン

男「なのに、当の自分達は何も差し出さず、協力もせず」

男「それどころか、誰かが必死になって頑張ってる現実を知ろうともせず!」

男「与えられた餌に文句を付ける事しかしない…」ギリッ

ナビ『男ちゃん、それは言い過ぎやで?』

男「」 ガンッ!!

ナビ『…。』

男「…ごめん。分かってはいるんだ」フルフル

ナビ『…。』ジッ

652 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:44:28.78 ID:5wGco0KU0
-荒野の国 勇者の落涙-


バシュゥゥ…!!

女「よっと」ストッ

修道女「ほっ」ストッ

同僚「とうっwww」ズコッ

ポロッ コロンコロン

修道女「同僚さん大丈夫ですか!?」

魔法石(同僚ナビ)『ちょっと!気を付けて下さいまし!』

修道女「あれ?どーちゃんも一緒だったんですか??」

魔法石(同僚ナビ)『あら修道女さん、ごきげんよう』ニコッ

魔法石(同僚ナビ)『それで、一体ここはどこですの?ウトウトしている間に妙な場所へ来たものですねー』

同僚「よう相棒www事務所に仕舞ってくるの忘れてたぜwww」

653 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:45:00.16 ID:5wGco0KU0
修道女「いいですよ、私がどーちゃん持ってますから」

同僚「あれどったの珍しいwww」

修道女「また落としたら危ないですからね…ほいっ」スポンッ

魔法石(同僚ナビ)『むぐっ!?何ですのこの包み込まれるような柔らかさは!』

同僚「お前ら何かっつーとそこに入れるよなwww」

女「備品を勝手に持ち出して…逮捕されても知らないわよ?」

同僚「余罪はないから大丈夫っすww」

女「うるっさいわね」

ザッザッザッ…

654 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:46:40.00 ID:5wGco0KU0
オォォォォォオォォォ…

同僚「また来ちまったな」

修道女「淵から覗き込むだけでも分かります…本当に空間がない…」ゾクッ

女「えぇ…ここで位相転移が起こったと見て間違いなさそうね」ノゾキ

同僚「おい女ちゃんwwあんま乗り出すと危ねぇぞwww」

修道女「そ、そうですよ!もし空間が消失してるところに落下でもしたら…」

修道女「ん?どうなるんでしょう?」

女「さぁ、どうなるのかしらね」ニヤッ

同僚「…おい女ちゃん」ジトッ

修道女「何か企んでますね?」ジトッ

女「ほんと息ピッタリなんだから」クスッ

女「さて…こうして見ていても、ここで何が起こったのかさっぱり分からないわ」

修道女「そうですねー、実際に見たら何か分かると思ったんですが」

女「…だから行くの、知りたいから」ピョンッ

修道女「っお!女さん!!」ガシッ クラッ

同僚「っおい!!バカ!!」ガシッ

コケッ

女「…っく!」

修道女「い、いやぁぁぁぁ」

同僚「のわぁぁぁぁ」

同僚ナビ『なななな何ですのぉぉぉ』

ヒューーーーーーン…

655 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/07(月) 20:49:26.53 ID:5wGco0KU0
本日ここまでとします
スレの埋まり具合を鑑みて、1レスの文字数を少し増やしてみたりしてます
読み難い等あれば意見下さい
それではありがとうございました
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 21:08:55.65 ID:1+cDZ+QPo
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 03:24:21.58 ID:Ve+smKpfO
むしろ読みやすくていいくらいな気がする乙
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 04:30:05.27 ID:USi6Evwd0

特に読みにくいとかはない
659 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/08(火) 20:40:57.20 ID:LRINisEI0
文字数について、ご意見ありがとうございます
参考にさせて頂きます
660 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/08(火) 20:42:03.02 ID:LRINisEI0
それと、少し書き溜めたいので本日お休みさせて頂きます
すみません
区切りがつき次第投下します
良かったらまた覗いてみて下さい
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 21:57:09.57 ID:WJvR2ftVO
次回待ってる
662 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:30:19.50 ID:hL49BO6h0
投下します
663 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:31:04.11 ID:hL49BO6h0
-王都 北へ向かう街道-


ブロロロ…

男「…。」

ナビ「…。」

男「(隣国での一件以降、なんとなくナビと気まずい)」

ナビ『(あん時の男ちゃん、珍しく本気で怒ってたなぁ)』

男「な、なぁナビ」

ナビ『な、なにー?』

男「…。」

ナビ『…。』

男「….その、まだ怒ってるのか?」

ナビ『へ?怒っとぉのは男ちゃんの方やろ?』

男「俺が?…あぁ、あの隣国の人達には正直思うところがあるけど」

ナビ『それは分かったんやけどな』

男「な、何だ?」

ナビ『うぅん。ただ、怒っとぉ時の男ちゃんめっちゃ怖かったんよ』

男「うっ…すまない」シュン

664 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:31:43.84 ID:hL49BO6h0
ナビ『まぁそんな顔もウチやから見せてくれるんかな、と思ったら…ね』フゥ

男「それはあると思う、少なくとも親父やなんかには絶対話せないよ」

ナビ『おとさんかぁ…おとさんやったらあん時何て言うたやろな』

男「どうだろう…何も言わないんじゃないかな」

ナビ『どゆこと?』

男「背中で語る…結果で示すしかないってさ」

ナビ『誰かに後ろ指さされても、やるべき事をやるだけやーって?』

男「多分な」

ナビ『なるほどなぁ、おとさんっぽいかも』

男「あぁ、親父はそういう人だ」

665 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:32:47.10 ID:hL49BO6h0
-北の山脈 麓 材木倉庫-


キキッ プシューッ

ナビ『とーちゃく♪』

男「こんにちはー物流協会でーす!」ガチャ

先輩「お、男か」テクテク

男「あれ?先輩!」

ナビ『ホンマや!先輩はんやっほー♪』

先輩「ナビちゃんやっほー♪」ニカッ

先輩「今日は何だ?」

男「補給物資の下ろしと、帰り荷で材木を積んでいきます」

先輩「そうか、補給物資はガンガンに積んでるのか?」

男「そうなんですよ、しかもバラ積みで…」ゲンナリ

先輩「大型乗ると手積みの仕事ってホント萎えるよなー」ワハハ

男「萎えますね…積むだけで1時間以上かかりましたもん」フゥ

先輩「まぁ仕方ないさ、よし!人集めてくるからちょっと待ってろ」スタスタ

666 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:33:54.29 ID:hL49BO6h0
男「陸軍の兵士がいっぱい来た」

先輩「みんな悪いな、だがみんなの為に積んできた補給物資だ」

先輩「一緒に下ろしてやってくれ」

兵士「了解っす!ドライバーさんもよろしくお願いするっす!」

男「もちろんです!ナビ頼む!」

ナビ『はぃなぁ♪ウイングおーぷん!』ポチ ウィーン


<それじゃ3人、荷台上がれ!

<持つぞ!せーのっ!

<台車でどんどん運べ!


-20分後-


男「終わった…」グッタリ

兵士「ドライバーさん!ありがとうございましたっす!」ビシッ!

男「い、いえ!こちらこそ!っす!」ビシッ

ナビ『男ちゃん口調が移っとぉ』クスッ

先輩「ほいお疲れさん、水分補給しとけ」スッ

男「ありがとうございます!」ゴキュゴキュ

男「っぷは!…あれ、先輩は今日は?」

先輩「俺は運行じゃないんだ、陸軍との共同任務の件でな」

男「そうだったんですね」ゴクゴク

先輩「それと、ちょっと小耳に挟んだ噂の真偽を確かめにな」ニヤッ

ナビ『うわさー??』

667 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:36:13.72 ID:hL49BO6h0
-??? 暗い坂道-


バシュゥゥ…!!

同僚「にぎゃっ」ドタッ

女「きゃっ」ドサッ

女「…っく、どうやら死んではいないようね」イタタ

同僚「…お、女ちゃ…重…」ピクピク

女「っ!あらごめんなさい」サッ



同僚「のし掛かられるのも悪くないなwww」ツヤツヤ

女「ホントにもう…さて」

同僚「ここはどこかしらーwww」キョロキョロ

女「目の前に荒れた登り坂が続いているわね」

同僚「っていうか、暗くてそれ以外なんも見えねぇなwww」

女「修道女さんはどこへ行ったのかしら」キョロキョロ

同僚「うちの相棒もなwwwどっか別んトコにいんのかww?」

女「位相転移が起こったとすれば、どこに飛ばされたのかは分からないわね」

同僚「マジかwwまぁとりあえず進んでみるかwww」

女「そうね…あ、ちょっと待って」シャガミ

同僚「どしたんwww」

女「この土質…荒野の国のものと似ているわね」サラサラ

同僚「…ホントだ」

同僚「女ちゃんの読みが正しかったかwww」

女「進んでみましょう」ダッ

668 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:39:05.52 ID:hL49BO6h0
-??? 白い砂浜-


バシュゥゥ…!!

修道女「ふぇっ」ドシャッ

修道女「…っ痛」ヒリヒリ

魔法石(同僚ナビ)『むぐー!もがー!』

修道女「あらら、ごめんなさい!」スポンッ

魔法石(同僚ナビ)『ふぅ苦しかった…ん?何ですの??』パァァァァ

パシュッ

同僚ナビ「…勝手に顕現しましたわ」パチクリ

修道女「ホントだ、カーゴと接続もしてないのに」

同僚ナビ「まぁこの方が動き安くていいのですけれど」ピョンッ

同僚ナビ「ちょっと肩に座らせて頂きますわね」チョコン

修道女「ふふっどうぞ…って、ん?」

ピトッ ツンツン

同僚ナビ「ちょっと何ですのくすぐったいですわ…って、あれ?」

修道女「触れる…実体がある!」

669 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:39:40.00 ID:hL49BO6h0
同僚ナビ「一体何なんですのこの場所は?」

修道女「分かりません…見えるのは青い海と真っ白な砂浜と」キョロキョロ

同僚ナビ「ん?あの林を抜けた奥に建物が見えますわ」ピョンッ

修道女「ホントですか?」

同僚ナビ「えぇ、あれは確かに建物…お城のようにも見えますわね」

修道女「ここでこうしていても仕方ないですし、とりあえず向かってみましょうか」

670 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:40:54.31 ID:hL49BO6h0
-??? 赤土の断崖-


同僚「登り切ったかwww」ハァハァ

女「歩きで行けるのはここまでみたいね…目の前には切り立った崖」ペタペタ

同僚「暗くて見えないけど、これかなり上まで続いてそうだぞww?」ミアゲ

女「困ったわね」ウーム

女「一応聞くけど、同僚くん登れそう?」

同僚「無理っしょwww俺バ◯ログ様じゃねぇしwww」



ザッ

「ここで何をしている?」

女「!」ビクッ

同僚「!!」クルッ

ザッザッ…

ローブの老紳士「何をしている、と聞いている」ザッ

女「…あなたは?」ジッ

ローブの老紳士「質問に質問で返すのはあまり賢いとは言えないな」

ローブの老紳士「まぁいい。私はこの場所の管理をしている者だ」

ローブの老紳士「そういう立場から改めて問う、ここで何をしている?」

女「くっ…同僚くん、どうする?」ヒソヒソ

同僚「…ここが位相転移でぶっ飛ばされた勇者の落涙だった場所なら」ヒソヒソ

女「見たところ、その可能性が高いと思うけど」ヒソヒソ

同僚「…なら考えがあるぜ」ヒソヒソ

671 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:41:31.40 ID:hL49BO6h0
同僚「はいはーいwww」キョシュ

ローブの老紳士「何だ」

同僚「俺達、荒野の国から飛んで来ましてwww」テモミ

ローブの老紳士「大陸中央部、遊牧民の暮らす国か」

ローブの老紳士「それで、ここへ何をしに来たのだ?」

同僚「…墓参りに来たんです」

672 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:46:46.55 ID:hL49BO6h0
-??? 明るい林-


ザッザッ

修道女「木漏れ日が気持ちいいですね…ん」ノビーッ

同僚ナビ「そもそもここ、とても暖かくありませんこと?」

修道女「そうなんですよ、勇者の落涙と比べると体感で20度以上違う気がします」

同僚ナビ「さっきのお話からすると、私達は勇者の落涙から」

同僚ナビ「どこか別の場所へ飛ばされてしまったという事なのかしら?」

修道女「恐らく…そして、あの場所から位相転移で飛ばされたのだとしたら」

修道女「ここがどこなのか、もはや見当も付きません」


パタパタ…

「ここは妖精の国よ、妖精使いさん」

673 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:48:06.79 ID:hL49BO6h0
妖精「こんにちは」パタパタ

修道女「!?な、ナビ…?」ビクッ

同僚ナビ「いいえ…少なくとも私達のような魔法石を用いたナビではなさそうですわ」

妖精「ナビ?魔法石?」キョトン

妖精「私は城のエルフ様に仕える妖精よ、あなたも妖精使いさんなのでしょ?」パタパタ

修道女「ど、どういう事でしょう」ヒソヒソ

同僚ナビ「よく分かりませんけど…何となく彼だったらどうするかと考えると」ヒソヒソ

修道女「…話を合わせるでしょうね」ヒソヒソ

修道女「は、はい!そうなんです」ニコッ

同僚ナビ「はじめまして、妖精さん」ニコッ

妖精「はじめまして!綺麗な黒髪ね、触ってもいい?」サワサワ

同僚ナビ「もう触ってるじゃないですか…別にいいですけれど」

674 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:48:50.70 ID:hL49BO6h0
妖精「お城へ行くのね?それならこの林を抜ければすぐよ」パタパタ

修道女「わ、分かりました!ご親切にありがとうございます」ペコッ

青い妖精「とんでもない!何か困ったらいつでも聞いてね」

同僚ナビ「ふふっありがとう、それではまた」フリフリ

675 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:51:13.19 ID:hL49BO6h0
-北の山脈 麓 材木倉庫-


男「側近…賢者さんが北西地方に?」

先輩「根も葉もない噂話だが、何となく引っ掛かるんだよ」

ナビ『確かに…北西地方ってとこが気になるなぁ』

男「あぁ、俺達の故郷…20年前に焼失した小さな村」

先輩「俺もそこが気になってな。賢者さんが何を考えているのかは分からんが」

先輩「ちょっと確かめに行こうと思ってな」ニカッ

676 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:51:53.45 ID:hL49BO6h0
男「気になったら即行動…なんだかそういうとこ、女と似てますね」クスクス

ナビ『っていうか、似てきたんとちゃう??』クスクス

先輩「むっ…何だよお前ら」

先輩「…でもまぁ、悪い気はしないな」フッ

男「女の方も最近ちょっと変わってきたんですよ?」フフッ

ナビ『なー!前より開けっぴろげになったっちゅーか!』

先輩「!?」

ナビ『…いや性格がやで?』ジトッ

先輩「分かってるよ!…む、じゃあそれって」

男「たぶん先輩の影響だと思います」

ナビ『仲良しやなーこのこのぉ♪』

先輩「お前らに言われたくないさ!」ワハハ

677 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:54:05.83 ID:hL49BO6h0
-??? 赤土の大岩-


ザッザッ…

ローブの老紳士「…。」

女「えっくし」クシュン

同僚「女ちゃん見かけによらずオッサンみたいなクシャミすんのねwww」ケラケラ

女「うるさいわねー」ジトッ

ザッザッ…

ローブの老紳士「ここだ」ザッ

亡骸「」

女「…。」

同僚「…。」

ローブの老紳士「これは一部だ。転移の衝撃でバラバラになったものもあった」

ローブの老紳士「ここには形を留めていたものが集めてある」

ローブの老紳士「我々には埋葬の習慣がない。死者は無に帰するという考え方があるからだ」

ローブの老紳士「お前たちがお前たちのやり方で弔いたいならば、それを止める事はしない」

678 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:54:52.43 ID:hL49BO6h0
女「見事に白骨化してるわね…ただ、衣服は少し残ってるわ」スッ

同僚「あの辺りの民族衣装だろうな、この独特の模様」ツマミ

ローブの老紳士「それらをどうする?持ち帰るのであれば簡単な箱位は用意出来るが」

女「是非お願いします」ペコッ

同僚「助かります」ペコッ

ローブの老紳士「構わん。少し待っていてくれ」

ザッザッ…


同僚「…これが理由なんだよ」ナデ

女「王国と荒野の国を隔てている心の障壁…」

同僚「それは同胞…家族を失った痛み、悲しみ、失意」

女「人の心を動かすのは人の心でしかないのね」

同僚「良くも悪くもな」フゥ

679 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:56:19.30 ID:hL49BO6h0
-??? 白亜の城-


修道女「こ、こんにちはー」オズオズ

同僚ナビ「人の気配がありませんわね」

ギィィ…

同僚ナビ「…っぷ、くふふ」クスクス

修道女「っ!?いきなり何笑ってるんですか!??」ビクッ

同僚ナビ「すみません、思い出し笑いですわ…」ククッ

同僚ナビ「あなたと初めてお会いした時とシチュエーションがそっくりだったものですから」クスッ

修道女「も、もう忘れて下さいよぉぉ」シクシク

680 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:56:54.13 ID:hL49BO6h0
修道女「あ、誰かいますよ」

同僚ナビ「すみません、ちょっと宜しいかしら?」

エルフ1「あら、お客さん?」ニコッ

エルフ2「ホントに!珍しいわねー人間のお客さんなんて」ニコニコ

修道女「あ、あの、すみません勝手に入って来ちゃって」ヘコヘコ

同僚ナビ「尖った耳に透けるような白い肌…お伽話に出てくるエルフそのものですわ」

エルフ1「気にする事ないわ。お客さんはいつだって歓迎するんだから」

エルフ2「しかも人間の妖精使いさんだなんて珍しい!」

修道女「あ、あの私達、実はこの地に迷い込んでしまってですね」かくかくしかじか

681 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:57:45.76 ID:hL49BO6h0
エルフ1「それは大変だったわねー」ウンウン

エルフ2「でも安心して!女王様ならきっと何とかしてくれるわ」ニコッ

修道女「じ、女王様ですか」

同僚ナビ「このお城の城主様といったところかしら」

エルフ1「そういう事!私達から話をしておいてあげるわね」

エルフ2「広間で待っていてくれるかしら?食事でもお持ちするわね」

修道女「そそそんな悪いですよ!」グーギュルル…

同僚ナビ「…お腹は正直なようですわね」

修道女「///」

エルフ1「ふふっ可愛い人間さんね」クスッ

エルフ2「ホントに!」クスクス

682 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:59:13.37 ID:hL49BO6h0
-白亜の城 広間-


修道女「ひ、広い…」ポツーン

同僚ナビ「50人は座れそうなテーブルに私達だけですからね」チョコン

修道女「で、でも優しそうなエルフさん達でしたね!」

同僚ナビ「…それはどうでしょう?」

修道女「へ?」

同僚ナビ「何となくいけ好かないんですの、彼女達…」ギリッ

修道女「そ、それはもしかして、彼女達のおっp同僚ナビ「」ギロリッ

修道女「で、でも少しずつ分かってきましたね」

修道女「ここは恐らく同僚さんの言ってた南の果て、伝説のエルフの島です!」

同僚ナビ「実在したんですのね…」

修道女「偶然とは言え、この場所に辿り着けるとは…!」ワナワナ

同僚ナビ「エルフと言えば魔法のエキスパート、詠唱士としては興味深いですわね」フフッ

683 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 18:59:47.40 ID:hL49BO6h0
<お客人!お待たせしました!


ズラズラッ

修道女「す、凄いご馳走が…!!!」

同僚ナビ「あの私、今実体があるんですの」ウズウズ

修道女「あ!もしかしたら食べられるかも知れないですね!!」

修道女「ちょっと待って下さいね!」キコキコ

修道女「はい!あーん!」ニコッ

同僚ナビ「あ、あーん」パクッ

同僚ナビ「…。」モグモグ

同僚ナビ「!!!!」

684 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 19:00:22.43 ID:hL49BO6h0
修道女「ど、どうですか??」

同僚ナビ「し、知らなかった…」ワナワナ

同僚ナビ「口の中を駆け抜ける"香り"」

同僚ナビ「滑らかな"舌触り"」

同僚ナビ「そして豊かな"味わい"…」

同僚ナビ「食事というものがこんなに素晴らしいものだったなんて…!」ウルウル

修道女「よ、良かったです…」ウルウル

同僚ナビ「さ!そうと分かればどんどん頂きましょう!!」クワッ

修道女「ですね!私もいただきまーす!!」

685 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 19:01:05.40 ID:hL49BO6h0
修道女「いやー美味しかったです!」マンプクー

同僚ナビ「初めての食事…堪能させて頂きましたわ」ツヤツヤ

修道女「ふわぁ…お腹いっぱいになったらなんだか眠く…」

同僚ナビ「話には聞いてましたが…ホントなのですね…ふわぁ」

修道女「ん…なんだか…変…で」zzzz

同僚ナビ「意識が…ぅ…」zzzz

686 : ◆o/5nn0YDew [saga]:2018/05/09(水) 19:01:42.20 ID:hL49BO6h0
本日ここまでとします
ありがとうございました
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