マリー「安藤が押田で押田が安藤」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/25(金) 21:07:55.49 ID:OsJpDfrQ0
始まりは、何気ない一言だった。

全国の高校戦車道チームの代表者が一堂に会するミーティング。その口火を切ったのは西住まほだった。

まほ「私が黒森峰女学院の戦車道チーム隊長、西住まほだ」

彼女はそう言ったあと、傍らの部下に目をやり、

まほ「そして、こちらが副隊長の逸見エリカだ」

まほ「みんな、今日はよろしく頼む」

そうやって、簡潔に自己紹介を終えた。

30人以上の人数が集った会合の場で、一人一人が自ら自己紹介していたのでは時間が押してしまう。

だから、各高校の隊長だけが自ら名乗り、その他の隊員については隊長自身が紹介することで効率化を図ろう、という彼女らしい合理的判断であった。


黒森峰の隣に席を取った聖グロリアーナ女学院もそれに同調する。

ダージリン「聖グロリアーナ女学院、隊長のダージリンですわ」

ダージリン「こちらが3年生のアッサム、そしてこちらが1年生のオレンジペコ」

ダージリン「みなさんと集えた今日という日を良いものにいたしましょう」


続くプラウダにも異論はない様だ。

カチューシャ「プラウダ高校隊長のカチューシャよ。人呼んで地吹雪のカチューシャ!」

カチューシャ「で、こっちが副隊長のノンナね」


どうやら暗黙の了解で、この流れが固定化されてしまったようだ。

テーブルの末席で、BC自由学園の隊長マリーは冷や汗を流しながら左右に視線をやる。

自分の左隣には金髪の少女が、右隣には黒髪の少女が控えている。

今の流れでは、自分の番が回って来た時に隊長である自らがこの二人のチームメイトの紹介をすることになる。

それはいい。そのこと自体は構わないのだ。

ただ問題は・・・・・・

マリー(どっちが安藤でどっちが押田だったかしら・・・)

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