【オリロンパ】愛書の少女とコロシアイ宇宙旅行【安価】四冊目

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265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/25(水) 19:59:13.11 ID:DHnrEc8W0
1
266 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/25(水) 20:15:46.43 ID:rJEJKNUA0
月読「今回は、動機を重視していないのかもしれないわ」

音野「どういう、事ですか?」

月読「天馬を殺した犯人もまだいる。それが内通者と同一かもわからない」

佛生「某らは……下手をすれば二名の爆弾を抱えていると」

その最悪のケースは回避されたとしても結局天馬を殺した内通者の存在は残ったまま。

そもそも、内通者が学級裁判が行われない事を知っていたとしたら?

月読「……」

モノクマと話す必要があるかもしれないわね。

【音野響の好感度はMAXです】

【佛生空也の好感度が4上がりました】
267 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/25(水) 20:27:27.04 ID:rJEJKNUA0
【佛生空也通信簿イベントその4】

月読「……一つ聞いてもいいかしら」

佛生「なんでしょう」

月読「貴方は修験者になるほど後悔している。そんな貴方が……なぜクロになったの」

佛生「……」

月読「これは推測だけど……貴方、自分の意思でクロになったの?」

佛生「……」

月読「もしかして貴方は」

佛生「月読殿」

月読「……」

佛生「それ以上は、言わないでいただきたい」

佛生「例え月読殿の推測が真だとして、それは某には何の救いにもなりませぬ」

佛生「某は……結局、我が友の命を奪いさった大罪人」

佛生「それが変わる事はないのですから」

月読「……ごめんなさい、貴方の心に踏み込みすぎたわ」

佛生「いえ、某はいわば生き証人……知りたいと思うのも無理はありませぬよ」

【佛生空也通信簿その4】
【コロシアイの果てに修験者にまでなった佛生。
月読はそこから一つの仮説を立てるが佛生にとってそれは救いにならないようだ……】
268 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/25(水) 20:50:34.33 ID:rJEJKNUA0
【音野響通信簿イベントその5】

月読「貴女のバイオリンをこうして聴くのも、日常になりつつあるわね」

音野「それだけ私のバイオリンを好きになっていただけたなら私は嬉しいです!」

月読「……バイオリン」

音野「はい?」

月読「貴女最近バイオリンをお父様と呼ばなくなったわね」

音野「そういえば……」

月読「何か心境の変化でもあったのかしら」

音野「そうですね……私、きっと寂しかったんです」

月読「……」

音野「お父様がどんな人かお母様は教えてくれませんでした……ただこのバイオリンを父だと思いなさいと」

音野「多分、お母様はお父様に対していい感情はなかったんだと思います」

音野「でも私にとってはお父様……何もわからないその人をこのバイオリンに重ねて私はお父様といつも一緒なんだって慰めていたんです」

月読「……」

音野「それをしなくなったのはきっと……汐里さんに会えたから」

月読「私?」

音野「汐里さんは厳しくて、優しくて、私の音色を支えにしてくれて、私の支えになってくれて」

音野「だからきっと……私はもう慰めなんていらない」

月読「音野……」

音野「だって今の私には……」

音野「汐里さんというお父様みたいな人がいるんですから!」

月読「…………」

やっぱり天然だわ、この子。

月読「はぁ……響」

でも仕方がないわね。

音野響という娘はそういうところもまた魅力なんだから。

音野「あっ、えっ、はい!」

だけどこれだけは訂正させてもらうわよ。

月読「せめて姉にしてくれない?」

貴女に会えて、良かったわ。

ありがとう、響。

【音野響通信簿その5】
【バイオリンをお父様とはもう呼ばない……月読がいるからそんな慰めは必要ないと響は笑う。
月読はその言葉を噛み締めながら、彼女の天然な台詞を訂正するのだった】
269 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/25(水) 20:52:54.18 ID:rJEJKNUA0
月読「今回の動機……」

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【音野、佛生は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/25(水) 20:57:43.22 ID:FrN18BeDO
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/25(水) 21:21:58.42 ID:OsMD72mT0
川田谷四杖
272 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/25(水) 21:41:57.69 ID:rJEJKNUA0
川田谷「全てかぁ……なんというか、物は言いようだよねっと!」

四杖「っ!」

川田谷「よし!」

川田谷と四杖が体育館でバスケをしている……どうやらこの前やってからよくするようになったみたい。

四杖「もらいます!」

川田谷「あっ!?」

四杖「はぁ、はぁ……同点ですね川田谷さん」

川田谷「やってくれるね!」

月読「……」


1…動機が発表されたばかりとは思えないわね
2…今回の動機を貴方達はどう思ってるの
3…私にはとても真似できないわね

↓2
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/25(水) 21:43:18.57 ID:OsMD72mT0
2
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/25(水) 21:50:49.29 ID:FrN18BeDO
275 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/25(水) 21:59:31.29 ID:rJEJKNUA0
月読「今回の動機を貴方達はどう思ってるの」

川田谷「えっ、いやぁ……正直もうネタ切れかなって感じだよ」

四杖「確かになりふり構っていない印象はありましたね」

月読「なるほどね……」

そういう考え方も、あると言えばあるのね。

川田谷「まぁ、油断は駄目だとは思うけどね!」

四杖「なっ!?」

川田谷「こんな風にさ!」

月読「……」

油断は駄目だとは言うわりには少し楽観的な気もするけどね……

【四杖礎の好感度が4上がりました】

【川田谷昌の好感度が4上がりました】
276 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/25(水) 22:15:01.93 ID:rJEJKNUA0
【川田谷昌通信簿イベントその4】

月読「貴方って意外に多芸よね」

川田谷「意外って言い方はともかく……まあそれなりに色々出来るとは思うよ」

月読「それも作詞活動の一環なの?」

川田谷「あー……うん、まあね」

月読「……?」

川田谷にしては歯切れが悪いわね。

川田谷「はは、それより月読さん。また詞を選ぶの手伝ってくれないかな?」

月読「まあ、いいわよ」

川田谷にも言いたくない事があるのね……

【川田谷昌通信簿その4】
【おっちょこちょいながらも多芸な川田谷。
その理由は作詞活動の一環ではなく他にあるようだが……】
277 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/25(水) 22:15:53.56 ID:rJEJKNUA0
月読「動機の解釈は様々だけどあれはどうなのかしら」

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【音野、佛生、川田谷、四杖は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/25(水) 22:17:53.47 ID:FrN18BeDO
ミシェル 学人
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/25(水) 22:24:53.47 ID:qH+JnYF80
ミシェル、黒頭
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/25(水) 22:34:38.08 ID:dD7GtyALO
多芸……?あっ(察し)
281 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/25(水) 23:09:01.21 ID:rJEJKNUA0
黒頭「粗茶ですが」

月読「ありがとう黒頭」

食堂に来た私は黒頭が点てたというお茶をいただいていた。
黒頭曰くこれもまた精神統一に効果的らしい。

ミシェル「ドキドキ」

ミシェルもお茶に興味があるみたいで、同席しているけど……大丈夫かしら。

黒頭「ミシェル様、どうぞ」

ミシェル「アリガトウ」

月読「……」

ミシェルを横目に抹茶の苦味を味わう。

うん、いい味ね。

ミシェル「ウッ……」

黒頭「大丈夫ですか?」

ミシェル「ウ、ウン……」

1…貴女お茶も点てられたのね
2…苦いなら無理しない方がいいわよ
3…これも一つの道ね……

↓2
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/25(水) 23:11:48.76 ID:bOBNaUux0
2
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/25(水) 23:14:18.85 ID:FrN18BeDO
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/25(水) 23:14:20.59 ID:IWGJVxAY0
1
285 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/25(水) 23:21:14.29 ID:rJEJKNUA0
月読「これも一つの道ね……」

黒頭「わたしは極めるというにはまだまだですが……やるからには極めたいと思っています」

ミシェル「苦ァ……」

月読「……ミシェルには早かったかしら」

黒頭「いえ、まだまだわたしの精進が足りないのでしょう……もっと頑張らねばなりませんね」

月読「私も応援してるわ」

黒頭「ありがとうございます」

ミシェル「ウウッ」

【黒頭明夜の好感度が4上がりました】

【ミシェル・ラマンの好感度が4上がりました】
286 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/25(水) 23:33:30.16 ID:rJEJKNUA0
【ミシェル・ラマン通信簿イベントその4】

ミシェル「ハァ、ハァ」

月読「精が出るわね」

ミシェル「シオリ」

月読「貴女ってラグビーが本当に好きなのね」

ミシェル「ウン、ラグビートッテモ楽シイ!」

無理やり始めさせられてたと言っても、ミシェルにとってはこうして楽しいと感じるほどになっているのはいい事かしらね。

ミシェル「チームノミンナニ早ク会イタイナ……」

月読「そうね……私も地球に書があるし、早く帰りたいわね」

ミシェル「ウン」

やっぱり思う事はみんな同じね……

【ミシェル・ラマン通信簿その4】
【きっかけはどうあれラグビーを楽しんでいるミシェル。
チームメイトに会いたいと溢した彼女に月読は同じ事を考えていると感じるのだった】
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 06:35:14.86 ID:e5VBMuqDO
乙です
288 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/26(木) 21:39:01.06 ID:tqucZ7NA0
月読「今回の動機の意図が読めないわね……」

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【音野、佛生、川田谷、四杖、黒頭、ミシェルは選べません】

【生徒を選んでください】

↓2
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 21:43:50.83 ID:6Yw+mPrT0
鏡在 学人
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 21:46:29.54 ID:e5VBMuqDO
291 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/26(木) 21:56:07.68 ID:tqucZ7NA0
学人「全てか……天才の私には響かん言葉だな」

鏡在「アンタ、よくもまあそこまで自信満々でいられるわね」

月読「学人はそういう人間だもの」

学人「ふん、こんなもので惑わされるのは凡人だけだ」

鏡在「……まっ、アタシも正直拍子抜けって感じだけど」

月読「……」

学人「そんな事より月読、貴様にこれをやる」

月読「えっ?」

そう言って学人が置いたのは……何この泡立った瓶。

1…遠慮しておくわ
2…毒じゃないでしょうね
3…鏡在、これあげるわ

↓2
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 21:57:46.13 ID:e5VBMuqDO
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 22:02:55.60 ID:mfw1S9Gs0
2
294 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/26(木) 22:10:42.54 ID:tqucZ7NA0
月読「毒じゃないでしょうね」

学人「はっ、だったらこんな堂々と渡すか」

鏡在「マジで毒だったらアタシを舐めてるとしか思えないわね」

月読「……それで?何なのよこれは」

学人「私が開発した治癒能力を高める薬だ」

学人「実験しようにも貴様ぐらいしか参考になる傷を持つ人間がいない、だから被験者として選んでやろう」

学人「……自然治癒のみではその傷も完治には程遠く、気休めにしかならんがな」

月読「……」

鏡在「……」

学人「なんだその目は」

鏡在「いや、男のツンデレって気持ち悪っ」

学人「誰がツンデレだ!」

月読「……」

学人なりに心配、してくれてるって事かしら。

月読「ありがたくいただいておくわ」

見た目はあれだけど……まあ、良薬はなんとやら、よ。

【更科学人の好感度が4上がりました】

【鏡在凛の好感度が4上がりました】
295 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/26(木) 22:20:50.84 ID:tqucZ7NA0
【更科学人通信簿イベントその4】

学人「こんなものか」

月読「また何か作っているの?」

学人「アイデアは湯水の如くあるからな。科学に到達点など存在しない以上、時間はむしろ足りないぐらいだ」

月読「……貴方、天才なのは事実なのよね」

学人「なんだ今更。私は天才だと常に言い続けてきたはずだが」

月読「改めて実感したのよ。貴方のその知識は間違いなく超高校級だってね」

学人「……」

月読「どうしたのよ」

学人「いや、こうして評価されるのもなかなかない事だからな」

月読「天才なのに?」

学人「天才だからだ。私の周りには私なら出来るだろうと思う人間ばかりだからな」

月読「ああ……」

学人「ふん……天才故の苦悩だな」

自分でそれを言うのね……

【更科学人通信簿その4】
【科学において紛れもない天才である学人。
それ故に誰かに評価される事がほとんどないようだ】
296 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/26(木) 22:24:04.48 ID:tqucZ7NA0
【夜イベント】

1…モノクマと交渉してみましょう
2…眠れないわね……

↓2
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 22:25:11.75 ID:mfw1S9Gs0
1
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 22:34:30.91 ID:e5VBMuqDO
1
299 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/26(木) 22:45:37.34 ID:tqucZ7NA0
月読「……」

天馬を殺した犯人がもしも内通者なら……

この交渉によっては無力化出来るはず。

月読「モノクマ」

モノクマ「呼んだ?」

月読「えぇ、呼んだわ。貴方にルールの追加を頼みたいのよ」

モノクマ「ルールの追加?内容によるかな〜」

月読「そんなに複雑じゃないわ……一人のクロが殺せるのは二人までにしてほしいのよ」

モノクマ「二人まで?なんでそんなルールが欲しいの?」

月読「天馬の事件よ。ああして捜査中に殺人を起こされたら下手したら学級裁判なしに全滅するわ」

モノクマ「それは困るなぁ。せっかくの学級裁判をしないでクロが生還だなんて」

月読「そうでしょう?だから同じクロが殺せるのは二人まで……貴方にも悪い話じゃないはず」

モノクマ「確かにそうだね。でもなんで一人までにしないの?」

月読「……それをすれば天馬を殺した犯人はもう誰も殺せず機会を失うわ。貴方がそれを認めるはずがない」

モノクマ「うぷぷ、わかってるじゃない!もしも一人までって言い出したらバッサリ断るつもりだったよ!」

月読「……」

モノクマ「いいよ!月読さんがそこまで言うなら追加してあげるよ!」

ピコン!

【同一のクロが殺せるのは二人までです】

月読「……」

モノクマ「うぷぷ、これでいいかな?」

月読「……えぇ」

モノクマ「じゃあボクは戻るよ。ボクとしては月読さんがコロシアイを積極的にしてくれたらありがたいんだけどね!」

月読「……誰がするものですか」

モノクマ「うぷぷ……」

……はぁ、何とかルールを追加させられたわ。

天馬を殺した誰かがいる以上……楽観視は出来ないものね。


「…………」
300 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/26(木) 22:50:15.17 ID:tqucZ7NA0
月読「……」

枕元にラブモジュールの券と鍵……机に置いておいたはずなんだけど。

月読「また行けって事かしら……音野とのあれは悪くなかったけど」

【ラブモジュールに行きますか?】

【現在条件を満たしているのは黒頭明夜、更科学人です】

【行く場合どちらと行くか選んでください】

↓2
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 22:53:08.28 ID:e5VBMuqDO
学人
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 22:53:41.66 ID:kl2i5THH0
学人
303 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/26(木) 23:02:13.40 ID:tqucZ7NA0
月読「前はいい経験だったし、また行ってみましょうか……」

モノクマ「はい一名様ご案なーい!」

月読「!?」

いきなり現れたモノクマに眠らされる……あそこっていつもこうして行かないと、いけないの……?

【ラブモジュール】

月読「……相変わらずの部屋ね」

今回は誰が来るのかしら……

学人「……」

月読「学人?」

なんだか、意外ね……まさか学人とそれほど親しく出来ていたなんて。

【更科学人の理想の月読とは?】

↓3までで一番それらしいのをこちらで選びます。
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 23:12:27.79 ID:kl2i5THH0
少し露出度が高い服を着て自分の小難しい話に適切な答えを返す同等の相手
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 23:13:53.54 ID:mfw1S9Gs0
才能ではなく、自分自身のことをちゃんと認めてくれる人
あとエロイ事にもノリノリで付き合ってくれる
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 23:18:11.47 ID:e5VBMuqDO
自分と対等に付き合える(言動の所々でエロスを感じさせる)相棒
307 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/26(木) 23:18:49.99 ID:tqucZ7NA0
今回はここまでで。
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 23:35:59.55 ID:e5VBMuqDO
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 23:51:29.53 ID:05EvxBKDO


>>304-306の選択肢から学人像が一貫してて笑う
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 23:52:43.54 ID:271NKXJF0
乙乙

311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/27(金) 07:36:49.58 ID:FzcaOkbz0
312 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/27(金) 21:02:54.13 ID:6mop6a0A0
さて、学人の理想の私はいったいどんな……

学人「来ていたか。ならばこの服に着替えろ」

月読「何よこれ」

学人「今日の研究に必要な衣装だ。早くしろよ」

月読「……わかったわよ」

学人の理想の私は助手か何かなのかしら……

学人「おい」

月読「何よ」

学人「どこに行くつもりだ」

月読「どこにって……着替えるのよ」

学人「……今日はどうした?体調でも悪いのか」

月読「どうして」

学人「普段なら私の前で着替えるだろう」

一度この男の頭を開いて理想の私とやらを見てみたい。

そう思った私を責められる人間はいないはず。

月読「嫌よ。いつもはどうだか知らないけど私は……」

学人「ぐっ!?ぐううっ……!」

月読「ちょっとどうしたの!?」

急に苦しみだした学人は脂汗を流してまるで演技には見えない。

戸惑う私を嘲笑うかのように紙が降ってくる。

【理想として過ごさないと相手に苦痛が与えられます】

【苦痛が、与えられます】

月読「…………」

学人「ぐうううっ……!」

月読「わかった、ここで着替えるわよ!」

学人「そうか、なら早くしろ」

月読「……」

…………

月読「ちょっと、丈短すぎない……?」

あれから一生分の恥辱を受けた気分になりながら、私は着替えさせられた。

そして着たのは丈は短く、胸元は大きく開いた衣装……入野だってここまで酷くなかった。

学人「ふん、懐かしいな。羞恥に涙を浮かべるなどこうした関係になる前のようだ」

月読「ああ、そう……」

学人「しかし、お前は面白い女だ。ここまで要求されて断りもしない」

仕方がないでしょう……ここで断って苦しませるのも嫌なんだから。

学人「天才たる私だが、こうして全てをさらけ出せるほどの相手はお前だけだ汐里」

月読「……褒め言葉として受け取っておくわ」

それに学人が私とそういう関係になるのを理想としているなんて、意外だけど悪い気は……

学人「さて、そろそろ研究を始めるとするか……相棒」

月読「……………………は?」

その後私は蹴りあげられた股間を抑えて悶絶する学人を無視して眠りについた。

最低の気分だわ、全く……
313 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/27(金) 21:06:54.71 ID:6mop6a0A0
【二十一日目】→【二十二日目】
 
好感度(MAX100)
 
音野……MAX
 
鏡在……88
 
ミシェル……83
 
黒頭……94
 
佛生……80
 
学人……92
 
川田谷……80
 
四杖……84
314 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/27(金) 21:14:16.93 ID:6mop6a0A0
【二十二日目】

キーンコーンカーンコーン……

モノクマ「オマエラおはようございます!」

モノクマ「時刻は七時!朝ですよ!」

モノクマ「今日も宇宙の偉大さを噛み締めましょう!」

月読「……」

今回はいい気分じゃなかったわね……

【食堂】

学人「ふむ……」

月読「……」

平常心……

月読「何を作っているの」

学人「昨日なかなか愉快な夢を見た気がしてな……今海馬にある夢を映像化する装置を」

ガシャン

学人「おい、何をする!?」

月読「黙りなさい」

学人「っ、なんだ、何かとてつもない痛みを……」

忘れていた方がお互いのためよ……
315 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/27(金) 21:21:56.25 ID:6mop6a0A0
月読「少し気を落ち着かせないと……」

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【一度選んだ生徒は同じ日の自由行動では選べません】

【生徒を選んでください】

↓2
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/27(金) 21:22:55.47 ID:QF2CnjtDO
川田谷 黒頭
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/27(金) 21:25:30.94 ID:YMd3AUbC0
ミシェル 黒頭
318 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/27(金) 21:45:17.92 ID:6mop6a0A0
ミシェル「エエイッ!」

黒頭「いいですよミシェル様、その調子です」

月読「やってるわね」

ミシェルが手加減出来るように黒頭が指導しているけど……見る限り順調みたい。

ミシェル「ウウウッ」

黒頭「落ち着いて、力を抜くのを意識してください」

ミシェルを抑えながら力を抜くように教えている黒頭……余裕を見せている黒頭と汗を流しているミシェルっていうのもなかなか面白い光景ね。

ミシェル「ハァッ、ハアッ」

黒頭「少し休憩しましょうか」

1…お茶でも用意してあげましょうか
2…黒頭も少しは気が紛れてるのかしら
3…調子はどう?と声をかける

↓2
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/27(金) 21:46:11.11 ID:lVj8jXRG0
1
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/27(金) 21:49:52.25 ID:tIrfAZQZ0
1
321 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/27(金) 21:59:23.00 ID:6mop6a0A0
お茶でも用意してあげましょうか。

月読「お疲れ様。お茶を用意したわ」

黒頭「月読様、ありがとうございます」

ミシェル「オチャ……」

月読「抹茶じゃないから安心しなさい」

ミシェル「ソ、ソウイウワケジャ」

黒頭「やはり以前わたしがお出ししたお茶で苦手意識を持たれてしまいましたか……」

ミシェル「ウウッ」

月読「あの時のミシェルは本当に苦そうだったもの……ねぇ、黒頭」

黒頭「えっ?あっ、そうですね」

ミシェル「コ、今度ハ大丈夫ダカラ!」

本当かしら……

【黒頭明夜の好感度が4上がりました】

【ミシェル・ラマンの好感度が4上がりました】
322 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/27(金) 22:00:14.66 ID:6mop6a0A0
月読「もうそろそろお昼ね……」

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【黒頭、ミシェルは選べません】

【生徒を選んでください】

↓2
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/27(金) 22:04:46.74 ID:lVj8jXRG0
鏡在 川田谷
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/27(金) 22:05:28.20 ID:QF2CnjtDO
佛生 川田谷
325 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/27(金) 22:33:12.39 ID:6mop6a0A0
川田谷「月読さんは帰ったらまず何をしたい?」

月読「唐突にどうしたのよ」

川田谷「ほら、たまには地上に思いを馳せるのもいいかなって思って」

月読「帰ったらね……」

佛生「……」シャンシャン

川田谷「あっ、佛生君」

佛生「なんですかな」

川田谷「いや、今月読さんと帰ったら何をしたいかって話をしてたんだ」

佛生「帰ったら……」

1…やっぱり本を読む、かしら
2…正直、想像が出来ないわね
3…ただなにもせず過ごすと思うわ

↓2
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/27(金) 22:35:01.77 ID:YMd3AUbC0
1
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/27(金) 22:36:57.18 ID:lVj8jXRG0
1
328 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/27(金) 22:51:49.93 ID:6mop6a0A0
月読「やっぱり本を読む、かしら」

川田谷「さすがビブリオマニア……」

月読「そういう貴方はどうなのよ」

川田谷「俺はほら、作詞とか今も変わらずやってるし」

月読「貴方も大概じゃないの」

川田谷「あはは……佛生君は?」

佛生「某は……ただ償う日々に戻るのみ、でしょう」

川田谷「うーん……結局、日常に戻るだけって事なのかな」

月読「戻るっていうのも……正確には違うんでしょうけどね」

【川田谷昌の好感度が4上がりました】

【佛生空也の好感度が4上がりました】
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/28(土) 07:55:15.66 ID:LR3jgMjDO
乙です
330 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/28(土) 12:54:41.84 ID:W6tDNtRA0
【食堂】

月読「……」

動機が発表されてから一日半……特に動きはない。

天馬を殺した犯人や内通者の存在を考えるとあまり楽観視は出来ないけど……

音野「汐里さん、どうぞ」

月読「ありがとう、響。だけど急にお茶したいなんてどうしたの?」

音野「なんだか落ち着かなくて……汐里さんも難しい顔してましたけどどうかしましたか?」

月読「ちょっとね……それにしても今日は集まりが悪いわね」

時刻はお昼、いつもなら全員集まるのに今日はまだ誰も来てないのはどういう事なのかしら。

音野「確かに皆さん遅いですね……ちょっと様子見てきます」

月読「なら私も」

音野「ダメです!汐里さんだってまだ怪我が治ってないんですから!」

月読「あっ、ちょっと」

……行っちゃったわね。

月読「学人にもらった薬で少しは治りが早くなってるんだけどね……」

まあ、死にかけたんだから忠告通り安静にしてましょう。

月読「……うっ」

このお茶しょっぱい……響、砂糖と塩を間違えたわね。

月読「全くなんてわかりやす……」
331 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/28(土) 12:55:50.49 ID:W6tDNtRA0






「きゃあああああああっ!?」






332 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/28(土) 15:07:01.59 ID:W6tDNtRA0
月読「!?」

今の声……

月読「響!」

慌てて食堂から出るとそこには……

音野「うっ、ううっ」

腕から血を流した響が蹲っていた。

月読「響、どうしたの!?」

音野「し、汐里さん……急に刃物で……」

月読「斬られたのね?誰がやったか見た?」

音野「わ、わかりません……でも今通路の方に」

月読「わかったわ、とにかく医務室に……」

ガシャン!

音野「ひっ!」

月読「連絡通路の方から……」

これは、響を医務室に連れていくのは危険かもしれないわね……

音野「し、汐里さん……行きましょう」

月読「大丈夫なの?」

音野「怖いですけど……し、汐里さんと一緒なら」

月読「……わかった」

響の腕にハンカチを巻いて私達は連絡通路に向かう……ああ言われたら行かないわけにはいかないもの。
333 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/28(土) 15:21:20.08 ID:W6tDNtRA0
【連絡通路】

音野「し、汐里さん!」

月読「……!」

連絡通路に出ると誰かが倒れている……あれは。

佛生「む、うっ……」

月読「佛生!」

佛生は頭から血を流してこそいるけど意識ははっきりしている……どうやら命に別状はないみたいね。

佛生「月読殿と、音野殿……」

月読「わかる範囲でいいわ、いったい何があったの?」

佛生「わかりませぬ……悲鳴が聞こえた後いきなり何者かが走ってきて突き飛ばされたのです」

壁をよく見ると血が付いている……佛生が頭をぶつけた跡ね。

音野「そ、それでその人は……」

佛生「申し訳ない……頭をぶつけた時、意識が朦朧としたもので」

月読「……」

佛生と響の話を聞きながら私の眼は一つの光景を捉えていた。

娯楽エリアに向かうエレベーターが、上に向かって動いている。

月読「どうやら、上に逃げたようね」

川田谷「みんなどうしたの!?」

学人「おい、今の音はなんだ」

エレベーターを見ていると医療エリアから学人が、情報エリアから川田谷がやって来た。

どうやらさっきの音を聞いて来たみたいね。

月読「ちょうどよかったわ……学人、響と佛生が何者かに襲われたの。治療をお願い」

学人「襲われただと?犯人はどうした?」

月読「娯楽エリアに逃げたみたい。川田谷、貴方は私と一緒に娯楽エリアに来て」

川田谷「俺はいいけど、月読さんは大丈夫なの?」

月読「えぇ、私は大丈夫」

音野「汐里さん……」

月読「貴女は佛生と一緒に治療を受けて、いいわね」

音野「は、はい」

響が頷いたのを見届けるとエレベーターを呼んで川田谷と乗り込む。

そして私達は娯楽エリアに向かった。
334 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/28(土) 16:04:51.49 ID:W6tDNtRA0
【娯楽エリア・ホール】

月読「着いたわね……犯人はどこに」

川田谷「月読さん、これ」

川田谷の指差した先には点々と血痕が垂れている……それはある部屋に向かって消えていた。

月読「映画館……」

川田谷「月読さん、俺の後ろにいて」

川田谷がそっと映画館の扉を開く……

そして……
335 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/28(土) 16:07:45.86 ID:W6tDNtRA0






《真っ暗な映画館の中でカタカタと映写機の動く音がする》

《何も映画を映さないスクリーン》

《だけどその代わりに……映写機の明かりがソレを照らしていた》

《真っ赤な血だまり……そしてその中心》
336 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/28(土) 16:10:19.68 ID:W6tDNtRA0






《折り重なるように倒れている》

《ミシェルと、四杖の姿を》

ピンポンパンポーン!
337 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/28(土) 16:11:29.91 ID:W6tDNtRA0






モノクマ「死体が発見されました!」

モノクマ「一定の捜査時間の後、学級裁判を行います!」






338 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/28(土) 16:13:29.62 ID:W6tDNtRA0






CHAPTER04【未知なる宇宙で絶望は蠢く】(非)日常編



CHAPTER04【未知なる宇宙で絶望は蠢く】非日常編






339 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/28(土) 16:14:59.88 ID:W6tDNtRA0
今回はここまで。

昨日の内にここまで行きたかった……

出来そうなら夜に捜査を開始します。
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/28(土) 16:22:54.10 ID:i+QIuWunO
乙、また二人か……予想を簡単に越えてくる
前回は別々だったけど今回はファイルの有無でどっちが先に死んだかわかるかな
341 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/28(土) 22:20:23.76 ID:W6tDNtRA0






CHAPTER04【未知なる宇宙で絶望は蠢く】非日常編






342 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/28(土) 22:31:36.72 ID:W6tDNtRA0
月読「ミシェル……四杖……!」

まさかまた二人……前回の入野と天馬が殺された時の事がフラッシュバックする。

川田谷「……待って月読さん!四杖君が今動いた!」

月読「えっ!?」

川田谷の言葉に急いで二人に近寄ると、確かに四杖の身体がまだ動いていた。

四杖はまだ、生きてる……!

月読「川田谷、急いで学人を呼んできて!今ならまだ……!」

川田谷「今度こそ、だね……わかった!」

川田谷が映画館から出ていくのを見送って、私は二人に向き直る。

四杖がまだ生きてるなら殺されたのは……ミシェル、なのね。

月読「……」

モノクマ「うわ、ボク自慢の映画館が血まみれに!?」

月読「何を今さら……どうせ見ていたんでしょう」

モノクマ「まあね!というわけで四杖クンはもらっていくから!」

月読「……どういうつもり?」

モノクマ「いや、本当なら手は出さないんだけど、今回はちょっと状況が特殊と言いますか」

月読「……特殊?」

モノクマ「ああ、もう!とにかく四杖クンは連れていくからね!後これモノクマファイルだよ!」

止める間もなく、モノクマは四杖を抱えて姿を消した。

状況が特殊……?

月読「まさか」

『捜査を開始します』
343 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/28(土) 22:36:37.43 ID:W6tDNtRA0
月読「とにかく捜査をしないと……」

モノクマファイルは……

『被害者はミシェル・ラマン。
死体発見現場は娯楽エリア・映画館。
死因は腹部を鋭利な刃物で刺された事による失血死』

月読「……」

死亡推定時刻が、書いてない……

コトダマ『モノクマファイル4』を記録しました。
『被害者はミシェル・ラマン。
死体発見現場は娯楽エリア・映画館。
死因は腹部を鋭利な刃物で刺された事による失血死』
344 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/28(土) 22:43:43.01 ID:W6tDNtRA0
月読「……」

ミシェルはあお向けに倒れている……さっきまで四杖が覆い被さっててわからなかったけど、腹部には刃物で出来た傷があった。

いや、これは傷というより……穴だ。

月読「一度刺して……刃物を回転させたのね。これじゃあ、まず助からない……」

犯人はそこまでミシェルを殺したかったの?

月読「……凶器はどこに行ったのかしら」

ミシェルの周りには……見当たらない。

最も、この血だまりだとわかりにくいけど……足跡をつけるわけにもいかないわね。

コトダマ『ミシェルの死体』を記録しました。
『ミシェルの腹部にあった傷は刃物を回転させたのか、相当広がっていた』
345 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/28(土) 23:40:08.63 ID:W6tDNtRA0
今回はここまでで。
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/29(日) 00:15:56.60 ID:PWbRHDfW0
乙乙
四杖の状態が気になる
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/29(日) 00:35:05.12 ID:BO8uloBDO

塩と砂糖の間違えは関係あるのかな
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/29(日) 08:10:20.21 ID:o1Q7d5Zp0

これはどうなるかな
349 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/29(日) 22:18:16.32 ID:Ke37vK7A0
川田谷「学人君と……他のみんなも連れてきたよ」

鏡在「ちょっと、ミシェルが殺されたってマジなわけ!?」

月読「えぇ……見ての通りよ」

黒頭「ミシェル、様」

学人「それで四杖はどうした?ここにいたはずじゃないのか」

月読「四杖はモノクマが連れていったわ。状況が特殊だと言っていたけれど」

佛生「モノクマが……?」

音野「どうしてそんな事を……まさか私達に助けさせないために!?」

モノクマ「こらー!」

音野「きゃあっ!?」

モノクマ「ボクをなんだと思ってるのさ!四杖クンはしっかり治療中だよ!」

学人「治療……状況が特殊らしいが何が特殊なんだ。なぜ貴様は四杖を助ける?」

モノクマ「ノーコメント!今回はこれを持ってきただけだから一切の質問は受け付けません!」

モノクマは小さなファイルを取り出すとそれを置いて逃げていく。

このファイルは……四杖に関するものみたいね。

『四杖礎は頭部を殴打され、一歩間違えれば即死していてもおかしくなかったほどの重傷。
そのため今回は特例として学級裁判の欠席を許可するものとする』

四杖は学級裁判を欠席……話を聞きたかったけど、それは不可能みたいね。

コトダマ『四杖の状態』を記録しました。
『四杖礎は頭部を殴打され、一歩間違えれば即死していてもおかしくなかったほどの重傷。
そのため今回は特例として学級裁判の欠席を許可するものとする』
350 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/29(日) 22:38:18.18 ID:Ke37vK7A0
学人「四杖は奴が治療すると言うなら私達にはどうしようも出来ん」

川田谷「学級裁判も欠席になるみたいだから……俺達はミシェルさんの方に集中した方が良さそうだね」

月読「そうね……学人、いつものようにお願い出来るかしら」

学人「わかっている」

学人がミシェルの死体を調べ始める……私達も改めて捜査を始めましょう。

鏡在「そもそもアンタ達何があったわけ?怪我してんのもいるし」

月読「貴女と黒頭はいなかったから知らないのも無理はないわね。響と佛生が何者かに襲われたのよ」

黒頭「襲われた……いったい誰にですか?」

音野「それが、急だったので顔は見てないんです……」

佛生「某も、残念ながら足音で誰かを見極める前に……」

月読「その後学人と川田谷が合流。治療を学人にまかせて私と川田谷はこの娯楽エリアに……外にあった血痕を辿ってこの映画館に入った」

鏡在「そこでミシェルが死んでんのを見つけたってわけ?」

月読「そうよ」

あの時エレベーターが上がっていたから犯人はこの娯楽エリアに逃げたはず……だけどいたのは殺されたミシェルと重傷の四杖。

どういう事なのかしらね……

コトダマ『エレベーター』を記録しました。
『連絡通路にある娯楽エリアに向かうためのエレベーター。
佛生が襲われた直後に娯楽エリアに向かって上昇していた』

コトダマ『消えた犯人』を記録しました。
『月読は川田谷と娯楽エリアに向かい、血痕を辿って映画館に入ったがそこにいたのは死亡したミシェルと重傷の四杖だけだった』
351 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/29(日) 23:00:11.22 ID:Ke37vK7A0
月読「今回は見張りは……」

鏡在「怪我してんのでいいんじゃないの。どうせ学人だっていんでしょ?」

川田谷「……という事だけど、音野さん達はそれでいいかな?」

音野「は、はい……構いません」

佛生「某も……構いませぬ」

黒頭「では捜査を……」

月読「その前に、鏡在と黒頭に聞きたい事があるわ。貴女達姿を見なかったけどどこにいたの?」

鏡在「アタシはお風呂にいたわよ。誰かさんのおかげでね」

そう言って鏡在が川田谷を睨む……何かあったのかしら。

黒頭「わたしは……自室で瞑想をしていました」

川田谷「自室だと証明は難しそうだね……」

月読「……そうね」

コトダマ『いなかった鏡在と黒頭』を記録しました。
『音野や佛生が襲われた騒ぎの際、鏡在と黒頭はいなかった。
鏡在は浴場、黒頭は自室にいたらしいが……』
352 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/29(日) 23:06:00.43 ID:Ke37vK7A0
【娯楽エリア・ホール】

あれから各々捜査をするという事になり、私はホールにある血痕を調べていた。

月読「この血痕を辿ってきたのよね……」

響を切りつけた凶器から血が垂れたのかしら……

月読「……?」

よく見たら……この血痕、乾いてる?

月読「そういえば……」

私はエレベーターに向かうと、その床を確かめる。

月読「……ない」

血痕がエレベーターの床にない。

月読「これはもしかして……」

コトダマ『ホールの血痕』を記録しました。
『エレベーターから映画館の入り口まで続く血痕。
既に乾いている』

コトダマ『エレベーターの床』を記録しました。
『エレベーターの床には血痕は全くなかった』
353 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/29(日) 23:24:30.21 ID:Ke37vK7A0
【連絡通路】

月読「ここで佛生は襲われた……」

壁にはさっきも見たように血痕が残っている。

逃げてきた犯人に突き飛ばされたらしいけど……あら?

月読「これは佛生の錫杖……そういえば映画館に来た時響に支えられてたから佛生持ってなかったわね」

あの時……

……

月読『とにかく医務室に……』

ガシャン!

音野『ひっ!』

月読『連絡通路の方から……』

……

月読「あれはこれが倒れた音だった可能性が高いわね」

……あら?

月読「この錫杖……糸のような物が結んであるわね」

これは……

コトダマ『佛生の錫杖』を記録しました。
『佛生が使っている錫杖。
佛生が襲われた時に起きた音はこれが原因と思われる』

コトダマ『錫杖に巻かれた糸』を記録しました。
『錫杖に巻かれていた糸のような物』
354 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/29(日) 23:26:33.95 ID:Ke37vK7A0
明日早いので今回はここまで。
次回で捜査は終わらせたいと思います。
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/29(日) 23:28:21.06 ID:2iceSCjd0
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/29(日) 23:36:35.49 ID:PWbRHDfW0
357 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/30(月) 22:28:17.54 ID:0acrR4aA0
【食堂】

月読「……」

鏡在「あれ?アンタこんなとこで何してんのよ」

月読「ちょっとね……そういえば鏡在、アナタお風呂にいたって言ってたわね」

鏡在「そうよ。まだ脱衣場に服あるから証拠になるんじゃない?」

念のため確認した方がいいわね。

【脱衣場】

鏡在「ほらこれ」

月読「色々と濡れてるみたいだけどどうしたのよこれは」

鏡在「そうそう、聞いてよ!あの川田谷の奴がアタシにとんでもない事してくれたのよ!」

月読「そういえば鏡在、川田谷を睨んでたわね。何があったのかしら?」

鏡在「あの男、海でアタシに墨ぶっかけたのよ!のほほんとした顔でタコとイカを捕まえたとか言って近づいてきて……!」

墨……

鏡在「挙げ句の果てに墨まみれのアタシに海水までかけて……おかげでベタベタしてなかなかお風呂から出られなかったわ!」

確かに鏡在の髪はいつも通り……手入れにそれなりに時間をかけたのがわかる。

月読「時間は?」

鏡在「確か十一時ぐらいに海に来たから……十一時半ぐらいだったかしら?」

コトダマ『鏡在と川田谷の騒動』を記録しました。
『十一時半頃鏡在は川田谷に墨と海水をかけられたらしい。
それを洗い流すために鏡在は浴場にいたようだ』

コトダマ『鏡在のジャージ』を記録しました。
『鏡在が着ていた天馬のジャージ。
海水と墨で酷い有り様になっている』
358 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/30(月) 22:39:10.39 ID:0acrR4aA0
一度現場に戻りましょうか……

黒頭「……?」

月読「黒頭?」

鏡在「アンタ何してんの?」

黒頭「月読様、鏡在様。いえ、上に向かおうと箱を呼んだのですが……いつまで経っても来ないのです」

鏡在「はあ?何よ、故障でもしたわけ?」

モノクマ「失礼な!来ないのはオマエラが悪いんだよ!」

月読「どういう事かしら」

モノクマ「これって誰かが上で開延長のボタンを押したまま離れたからこうなってるんだよね」

月読「ああ、すぐ閉まらないようにするためのあのボタンね」

黒頭「それでは箱は誰かが乗らなければ来ないのですか?」

モノクマ「一応中に誰もいない状態で一分経ったら自動で閉まるようにしてあるよ。放置されたまま使えなくなったら困るからね!」

噂をすればさっきまで動かなかったエレベーターが動く音がして降りてくる。

鏡在「全く誰よ……って今の状況だとアイツしかいないじゃないのよ!」

月読「……」

コトダマ『開延長ボタン』を記録しました。
『エレベーターがすぐ閉まらないようにするための機能。
中に誰もいない状態で一分経つと自動で閉まる』
359 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/30(月) 23:26:30.29 ID:0acrR4aA0
月読「学人、調査はどう?」

学人「おおよその死亡推定時刻は絞り込んだ。十一時から十二時の間にミシェルは殺害されたと見ていいだろう」

月読「十一時から十二時……」

この死亡推定時刻からどこまで……最も学人が嘘をついていた場合も考慮しないといけないけれど。

コトダマ『ミシェルの死亡推定時刻』を記録しました。
『学人によるとミシェルが殺害されたのは十一時から十二時の間のようだ』
360 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/31(火) 00:03:09.72 ID:PWKtoApA0
月読「もう一度聞くけど、貴方達を襲った相手について手がかりはないのね?」

音野「はい……」

佛生「そう、ですな」

月読「もしかしたら手がかりがあるかもしれないし詳しい話を聞いてもいいかしら?」

音野「私は、食堂に行こうとホールにいたらいきなり腕に痛みが走ったんです」

音野「腕を押さえたらバイオリンケースを落として蓋が開いてしまって、あっと思った瞬間に腕から何か溢れだしたのを感じて見たら血が……それで悲鳴をあげてしまったんです」

月読「佛生は?」

佛生「某は食堂に向かって連絡通路を歩いておりました時に悲鳴のような音を聞き、何事かと思った瞬間後ろから突き飛ばされました」

月読「悲鳴のような?」

佛生「今思い返すと、あの悲鳴が誰があげた物なのかがはっきりとしないのです」

佛生が聞いたのはおそらく響の悲鳴だったはず……佛生はそれを判別出来なかったって事?

コトダマ『音野の襲撃』を記録しました。
『音野は食堂に向かう途中いきなり腕に痛みが走った。
バイオリンケースを落として蓋が開いた直後腕を確かめると血が出ており、悲鳴をあげた』


コトダマ『佛生の襲撃』を記録しました。
『食堂に向かう途中悲鳴のような音を聞いた直後後ろから突き飛ばされた。
悲鳴が誰のものかはわからなかったようだ』

キーンコーン……カーンコーン……
361 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/31(火) 00:16:17.32 ID:PWKtoApA0
モノクマ「ではでは!そろそろ始めるとしようか!」

モノクマ「オマエラ展望室に集合してくださーい!」

月読「……」

展望室に行く前に……

【月読の個室】

月読「……」

もしも、四杖の欠席が考えている通りなら……

月読「これが、必要になるかもしれないわね」

……よし、行きましょう。

【展望室】

モノクマ「うぷぷ、さあさあオマエラ乗り込んでください!」

月読「モノクマ、四杖は?」

モノクマ「もう命に別状はないよ。いつ起きるかはわかんないけど、起きたら途中参加もありかもね!」

川田谷「助かったなら良かったよ」

四杖が助かった事に少しばかりの安堵を抱えながら私達はエレベーターに乗り込む。

そしてエレベーターはまたあの場所に向かって動き始めた。

【超高校級のラガーマン】ミシェル・ラマン。

身体は大きいけど、どこか幼さを感じさせる彼女はどうして殺されたのか?

他にも四杖の事、響や佛生への襲撃……謎は山積みで。

それを暴くのが学級裁判。

疑いと糾弾が飛び交う四度目のそれが、今始まる。

……だけど、なんなのかしら。

この、胸騒ぎは……
362 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2018/07/31(火) 00:16:47.07 ID:PWKtoApA0
今回はここまで。

次回学級裁判を開始します。
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/31(火) 00:18:41.61 ID:9aWrosZx0
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/31(火) 00:21:18.33 ID:yWqBMT8l0
乙です
あのキャラが怪しそうだが、できればはずれてほしい
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