まほ「西住邸一泊二日の旅」

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1 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2018/07/01(日) 22:36:56.99 ID:RDKZ3mel0
 ―――西住邸―――


みほ「・・・」ゴクリ

みほ「・・・」ソワソワ

みほ「・・・」ウズ・・・

みほ「はぁ〜〜〜・・・」タメイキー

みほ「うう・・・やっぱりまだ覚悟が完了しないよぉ〜・・・」

みほ「でもお姉ちゃんからの手紙・・・応えないわけにもいかないなぁ」ペラ


 [拝啓、西住みほ様
  前略――このたび、西住邸にて一泊二日のお泊まり会を開催することと相成りました。
  ふるってご参加ください]


みほ「はぁ〜〜〜・・・」タメイキィィィ

みほ「・・・お泊まり会かぁ・・・」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1530452216
2 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2018/07/01(日) 22:38:39.05 ID:RDKZ3mel0
こちらのスレッドは

まほ「西住流お泊まり会」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521382480/

の仕切り直しとなります。ご容赦ください
3 : ◆t8EBwAYVrY [saga sage]:2018/07/01(日) 23:01:06.61 ID:RDKZ3mel0
みほ「お母さん・・・まだ怒ってるかなあ・・・うう〜・・・やっぱり顔を合わせづらいよぉ〜」オドオド

 ザッ!

ダージリン「みほさん」ジリッ!

みほ「!・・・ダ、ダージリンさん!どうしてここに・・・」

ダージリン「ふふ、どうしてとはごあいさつね。まほさんからのご招待を受けてはせ参じたのよ」ピラッ

みほ「そ、それはお姉ちゃんのお手紙!・・・ダージリンさんも誘われてたんですね」

ダージリン「実家にお呼ばれなんてまほさんってば私のことを親友と思ってくれていたようね。それも実妹のみほさんと一緒に呼ぶほど・・・ふふふ、まほさんが私のことをそこまで想って――」


 カチューシャ「ここがマホーシャとミホーシャのおウチね!」ザッ!

 ノンナ「まほさんのご実家に招待されるとは感激ですねカチューシャ」ザッ

 ケイ「アマリロテリ〜♪アマリロドリ〜♪・・・HEY!ガールズ!あなたたちもマホのパジャマパーティに?」バッ!

 アンチョビ「ハッハッハー!アンツィオ高校の統帥アンチョビ参上ー!みんなそろっとるけ!」バーン!

 西「やややっ!みなさんお揃いで!不肖、西絹代、まほさんからの召集を受けて馳せ参じました!」ビシッ

 ミカ「おいしいご飯が食べれると聞いて」ポロンッ♪

みほ「み、みなさんおそろいで・・・」アワワ

ダージリン「・・・まほさん、私以外にこんなにたくさん声をかけていたなんて・・・」
4 : ◆t8EBwAYVrY [saga sage]:2018/07/01(日) 23:57:55.42 ID:RDKZ3mel0
まほ「みんな、よく来てくれた」ザッ

みほ「お姉ちゃん」

ケイ「HI!マホ!今日はウェルカムしてくれてありがサンキュー!」YEAH!

カチューシャ「このカチューシャがじきじきにやってきてあげたんだから感謝しなさいよね!」フンス

アンチョビ「しかしなんだって強豪校の隊長達を集めたんだ?それになんでこのメンツに私が・・・あっ!アンツィオも強豪ってことだなフッフーン!さすがわかってるなオイオイ!」ヘヘーン

まほ「まあ、いいじゃないか・・・たまにはこういうのも」

ノンナ「隊長格のみなさんを招かれているのに私までご一緒でよかったのでしょうか」

まほ「かまわないさ。プラウダの隊長はカチューシャとノンナでニコイチみたいなものだからな」

カチューシャ「ふふんっ!そうそう!よくわかってるじゃないのマホーシャ!」←ヨクワカッテナイ

西「して、まほさん、今回の招集は一体全体どういう意図のもとでありますか?もしやまた強大な敵との戦車戦を!?お任せくださいこの西絹代!皆さんと共になら地の果てまででも突撃いたします!」

まほ「期待しているところ申し訳ないが・・・私はただ、みんなとお泊まり会がしたかっただけだ。たまには戦車から離れて、学生らしく、純粋に親睦を深めようと思ってな」

西「なぁるほどぉ!さすがはまほさん!・・・して、何時頃に突撃いたしますか?」

ミカ「夕飯の献立は何かな」ポロロン♪

ダージリン「まほさん、私だけが特別だったんじゃないのね・・・こんなにいっぱいツバつけて・・・」ジリッ・・・

みほ「あわわ・・・みなさん個性的すぎて前途多難だよぉ・・・」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 23:13:45.92 ID:pIQAP35KO
まほ厨カプ厨の書くつまらんssやでぇ
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/03(火) 23:09:53.57 ID:DA+YjZAho
続きまだかよ
7 : ◆t8EBwAYVrY [saga sage]:2018/07/04(水) 20:29:13.08 ID:SrYu2EeU0
まほ「さあ、立ち話もなんだ。こっちだ。案内しよう」

アンチョビ「ここが西住ん家か〜・・・西住流の総本山だって言うからどんなモンかとワクワクしていたが・・・そこまでブっ飛んでるわけではないんだな」ポテポテ

ケイ「どんなのを想像してたの?」

アンチョビ「ホラ、もっとこう・・・門をくぐってから邸宅まで何キロもあるとか、お城みたいな家とか、黒服サングラスのボディーガードがいっぱいお出迎えとか・・・」

カチューシャ「アナタ、マンガの読みすぎよ」

まほ「すまんな、田舎の地主のような家で」


菊代「皆様、ようこそいらっしゃいました」ペコ

まほ「皆、紹介する。西住家のお手伝いをしてくれている井手上菊代さんだ。私とみほも幼い時から面倒を見てもらっていた」

菊代「本日は西住邸にお越しいただき誠にありがとうございます。日頃からまほお嬢様とみほお嬢様と仲良くしていただいて、本当にありがとうございます」ペコペコ

みほ「き、菊代さん」テレ

西「こちらこそまほさんみほさん共によろしくしていただき大変誠にありがとうございます!」フカッ!

まほ「この敷地内で何かわからないことがあれば菊代さんに聞けばいい。お母様もよく靴下が無くなった時、菊代さんに尋ねている。菊代さんはこの家における全てを知っているからな」

カチューシャ「母親の面目まるでないわね」

菊代「みなさん、私のことは菊ちゃんって呼んでくださいね♪」ニコッ
8 : ◆t8EBwAYVrY [saga sage]:2018/07/04(水) 20:56:48.67 ID:SrYu2EeU0
菊代「お部屋にご案内しますね。荷物をおもちします」スッ

ケイ「おーっとノンノンノン。自分で運ぶわ。レディに重いもの持たせるわけにはいかないもの」ウィンク☆

ダージリン「私たちガールズのハズよね」

みほ「菊代さん、重い荷物も軽々と運んじゃうんですよ。昔は戦車の整備もやってたって聞いたことあるし」

まほ「私たちがお泊まりする部屋の掃除も菊代さんがやってくれたんだ。このピカピカの廊下も、水みたいに綺麗な窓も、全部菊代さんが・・・あ、あのフスマが破れてるのはお母様がついうっかり――」

 <まほ

みほ「!」


しほ「そちらの方々が?」ザッ・・・

まほ「学校の友人達です。お話していたお泊まり会の参加メンバーです」

しほ「そう・・・皆さん、ようこそ西住流に」ペコリ

アンチョビ「あの・・・べつに西住流に入るつもりは・・・」

しほ「今日の私は、西住流家元としてではなく、西住まほと・・・西住みほの母親として皆さんを歓迎します」

みほ「・・・」

しほ「みほ」

みほ「!」

しほ「・・・・・・ゆっくりしていきなさい」

みほ「・・・・・・はい」
9 : ◆t8EBwAYVrY [saga sage]:2018/07/04(水) 22:40:47.75 ID:SrYu2EeU0
しほ「では皆さん、ゆっくりしていって」

ダージリン「今日はお世話になります」ペコリ

 一同「「「おせわになりまーす」」」ペコリ

しほ「はい、おせわします。菊代さん、話があるのでこちらに。まほ、皆さんを部屋まで案内してあげなさい」

菊代「あっ、はいはい。明日の打ち合わせですね」ソソソ

まほ「わかりました。みんな、客間はこの廊下の先だ」

カチューシャ「よーし!一番乗りはこのカチューシャがいただくわよー!西側になんか負けてらんないんだからー!」ダッ

みほ「あっ、待ってくださ――」

 矢<シュッ!

 壁 >カッ!<

カチューシャ「」

アンチョビ「・・・な、なんかどこからともなく矢が飛んできたぞ・・・」ゾォ〜ッ

まほ「気をつけろ。油断すると一瞬でやられるからな」

カチューシャ「どっ、どっ、どうして家の中に弓矢トラップがあるのよ!」

まほ「常日頃から警戒心を鍛え、砲弾が飛んできても咄嗟に回避できるようになるための訓練だ」

西「こ、これが西住流・・・」ゴクリ

ミカ「そりゃ家出したくもなるね」ポロロン♪
10 : ◆t8EBwAYVrY [saga sage]:2018/07/04(水) 22:47:08.61 ID:SrYu2EeU0
みほ「安心してください。矢の先端は吸盤ですから」キュポッ

カチューシャ「安心ったって・・・」

ケイ「当たったらカッコ悪いったらないわね」

ダージリン「私が行くわ。聖グロリアーナの戦車道は優雅で美麗・・・一本残らず全てかわしてみせるわ」スッ・・・

西「おおっ!だぁじりん殿が先陣を切られる!お先に勉強させていただきますっ!」

カチューシャ「き、気をつけなさいダージリン!ボヤボヤしてると後ろからバッサリよ!」

ダージリン「フッ・・・見ていなさい」ススス・・・

西「おおっ・・・なんと優雅な歩き様!・・・歩く姿はまるで百合の花のごとく!」

 矢<シュッ!

 ダージリンオデコ >カッ!<

ケイ「JACK POT」
11 : ◆t8EBwAYVrY [saga sage]:2018/07/04(水) 23:09:52.12 ID:SrYu2EeU0
みほ「とりますよ〜」ギュッポン

ダージリン「屈辱・・・」ジリッ・・・

ノンナ「さすがは西住流といったところでしょうか。部屋に行くだけでも一苦労なのですね」

みほ「私は子供のころからこうだったから慣れちゃいました」

まほ「そうこうしている間に次のトラップだ。上からくるぞ気をつけろ」

ケイ「Uh-oh」


 \シャキーン!シャキーン!シャキーン!/

アンチョビ「巨大ギロチンだー!」ギャー! カチューシャ「あぶなーい!」ヒエー!

 \ゴロゴロゴロゴロゴロ!/

アンチョビ「大岩だー!」ウゲー! カチューシャ「にげろー!」ワー!

 \ボオオオオオオオオオオオオオ!/

アンチョビ「火炎放射だー!」ヌオー! カチューシャ「あちゃちゃちゃ!」ドヒー!

 (U^ω^)<ワンワン!

アンチョビ「犬だー!」ヒュー! カチューシャ「かわいー!」ヨシヨシナデナデ!

 \ビリビリビリビリビリチュドーン!/

アンチョビ「電流爆破デスロードだー!」オオニター! カチューシャ「どしえー!」ギエピー!


まほ「ついたぞ。ここが客間だ」オツカレー

アンチョビ「もう二度とこの家には来ないからな!」ゼーゼー!

カチューシャ「そもそも戦車道全然関係ないじゃない!」ハーハー!
12 : ◆t8EBwAYVrY [saga sage]:2018/07/04(水) 23:19:02.16 ID:SrYu2EeU0
ケイ「WHOA!タタミにショージにカケジク!まさしく和風なお屋敷ね!」スマホ パシャパシャ

アンチョビ「まるで外国人観光客だな」

西「やあ、随分綺麗な和室ですね。畳から井草の香りが・・・」スンスン

まほ「菊代さんが張り切って新品に換えてくれたんだ。障子も全部張り替えてな。私とお母様も手伝おうとしたが片っぱしからバリバリ破ってしまって・・・」

ミカ「親子そろってポンコツなんだね」

カチューシャ「こんな罠だらけの家に住んでるのになんでそんなトコでドジなのよ・・・」ゼイゼイ

ノンナ「カチューシャ、お疲れですか?」

カチューシャ「そりゃあんなゼルダの伝説みたいな廊下渡ってきたからね!ノドもカラカラよ!」ゼイゼイ

まほ「すまん、気が利かなかったな。今水を」バァン!

アンチョビ「わあ!畳を叩いたらひっくり返った!」

まほ「下に冷蔵庫完備だ。はいボルビック」スッ

ケイ「HA!まるでニンジャ屋敷ね!」

まほ「ちなみにこの畳裏は超合金製だ。戦車砲もへっちゃらだぞ。もしも奇襲を受けた際、盾にできるようにな」ニヤ

カチューシャ「もしもって!?」
13 : ◆t8EBwAYVrY [saga sage]:2018/07/04(水) 23:26:45.54 ID:SrYu2EeU0
ダージリン「さて、この後は何をするの?まほさん」

まほ「・・・」

ダージリン「・・・」

まほ「・・・?」

ダージリン「考えてなかったのね」

アンチョビ「お泊まり会の企画者なんだから何するかくらい考えておけよ!」

みほ「たしか・・・今日ってお祭りの日だよね。夕方から出店とかあると思うんだけど」

ケイ「OH!夏キャンプ・・・サマーキャンプね!」

ミカ「焼きそばとかたこ焼きとか牛串とかあるかな?」

みほ「たぶんありますよ」

ミカ「最高」ポロン♪

アンチョビ「じゃあそれまで時間つぶすか〜。なにして過ごす?みんなでお料理しよっか」

カチューシャ「夕方からお祭りで食べましょうって今話したとこでしょ!脳みそまで胃袋なのアンタ!」

アンチョビ「地毛だ!」

カチューシャ「!?」

ノンナ「近所を散歩するのはどうでしょう。まほさんとみほさんが育った地を少し見てみたいです」

西「おお!それは妙案!西住流の強さの秘訣を学べるやもしれません!」

みほ「私も・・・久しぶりにちょっと近くを歩きたいな」
14 : ◆t8EBwAYVrY [saga sage]:2018/07/04(水) 23:40:56.08 ID:SrYu2EeU0
まほ「いいのか?何もない田舎だぞ」

ケイ「その田舎がいいのよ♪デパートもコンビニも車もないような田舎って憧れてたの!」ウキルン

ダージリン「私も近い内にイギリスに留学するから、それまでに日本の田舎を堪能するのも悪くないわ」

ミカ「カブトムシとか採りたいよね」

まほ「わかった。では行こうか」スック

アンチョビ「ま、待った!まさかまたさっきの道を通るのか!?怒りのデス廊下!」

まほ「? そうだが?」

アンチョビ「ヤダ!もうあんな危険な道とおりたくない!」

カチューシャ「また行くっていうならダンコとしてここから動かないわよ!」

まほ「仕方ないな。こっちの畳を裏返すと」バン!

まほ「隠し通路になっている」ジャーン

アンチョビ「そんなのがあるなら最初から使わせろ!」

カチューシャ「ホントなんなのよ西住流!」
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