まほ「西住邸一泊二日の旅」

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137 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2019/01/25(金) 21:15:02.75 ID:9YWZYL0k0
アキヤマ「しほちゃん!指示を!」

ニシズミ「右に回り込め!まほを巻いてみほを狙い撃つ!逸見の援護に警戒しつつ大回り旋回!」

チョウノ「合点しょうちの助ー!」ギャルルルル!

菊ちゃん「ふふっ・・・家元、楽しそう」

 >ドォン!<
          >ガンッ!<
      >ゴガン!<
>ズガガン!<
             >ガガンガン!<
    >ズドォン!<
          >ドゴォン!<

西「両陣営、一歩も引かぬ大接戦ですな」

アンチョビ「それにしてもあの家元、なんだってあんな変装してるんだろうな」

カチューシャ「ミホーシャとのわだかまりを解消したいけど、家元としての立場があるのよ。だから面と向かってミホーシャの戦車道を認めるなんていえないのよ」

ノンナ「不器用な人ですね」

ミカ「蛙の子は蛙さ」ポロロン♪

ダージリン「ミカさんの言うとおり、親も子も不器用なのよね・・・」フフ
138 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2019/01/25(金) 21:36:29.56 ID:9YWZYL0k0
イスズ「くっ、隙が無い・・・」ジリヒン

アキヤマ「千代ちゃん、さっきまでの鋭い読みをもう一度ちょうだいよ」

シマダ「えっ、あっ、いや・・・そ、その〜」

菊ちゃん「そういえばまほお嬢様が参戦してからすっかりナリを潜めてますね」

シマダ「それは・・・」

ニシズミ「!・・・まさか・・・動きが読めたのはあの子達の戦車に盗聴器でも仕込んでいたんじゃ・・・」

シマダ「ゲッ!・・・い、いやそんなことないですじょ」

ニシズミ「ちよすけぇ!貴様と言う奴はぁ!そんなヒキョーな手をっ!」

アキヤマ「なるほど、試合に参加する子達の車輌には仕掛けてたけど、まほちゃんの戦車には仕込んでなかったのね」

シマダ「だ、だって西住流同士の試合だし戦法とか諸々手に入れたかったのよ!」

ニシズミ「サイテーだな島田流!盗聴器つかって得意顔だったとは!」

シマダ「なによ!っていうかそもそもこんな親子喧嘩に付き合わされるこっちの身にもなりなさいよ!それくらいの得したっていいじゃない!」

ニシズミ「ヤイノ!」

シマダ「ヤイノ!」

 『ヤイノヤイノヤイノヤイノヤイノ!』

アキヤマ「二人とも、ヤイノヤイノと言い争っている場合じゃ――」

チョウノ「!ヤバッ!来る!」

菊ちゃん「車角左に20、上に5、撃ってください!」

イスズ「っ!」


 >>ドッ!<<
139 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2019/01/25(金) 22:16:37.13 ID:9YWZYL0k0




みほ「ありがとうございましたっ!」バッ

ニシズミ「いい試合だった。正直、負ける気はなかったんだが、引き分けとはな」

みほ「あの・・・どうして傷だらけなんですか?なんか引っ掻いた痕みたいなのが顔中に・・・」

ニシズミ「気にするな。痴話喧嘩だ。それよりも、腕を上げたようだな西住みほ。黒森峰にいた頃よりもな」

みほ「・・・ありがとうございます。でも・・・これでお母さんと仲直りはできないんですね・・・」

ニシズミ「・・・」

みほ「Msニシズミさんに勝てば、お母さんが私のことを認めてくれるって・・・最後のチャンスだったのに・・・」

ニシズミ「いいや、試合の前、私はこう言ったんだ。『西住流最強の私と勝負し、負けなければ認めてやろう』と」

みほ「えっ・・・」

ニシズミ「西住みほ、おぬしの戦車道はたいしたものだ。西住しほと同じくらい強い私に負けなかった。西住しほも正式におぬしのことを認めるはずだ」

みほ「!・・・・・・あ、ありがとうございます!」

ニシズミ「これで西住しほとおぬしのわだかまりは解消された。思う存分母親に甘え、仲良し親子として――」

みほ「いえ、それはできません」

ニシズミ「えっ」

みほ「今度、お母さんにちゃんと正面から向き合って、頭を下げるつもりです。代理の人に認められたと言っても、私の中ではスッキリしてませんから」

ニシズミ「・・・」

みほ「今はまだちょっと怖いけど・・・近いうちに、ちゃんとお母さんと話します。自分から。お母さんもきっとそうじゃないと納得しないでしょうし」

ニシズミ「・・・そうか。いつかちゃんと仲直りできるといいな」

みほ「はいっ」
140 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2019/01/25(金) 22:33:27.64 ID:9YWZYL0k0
ニシズミ「だが西住まほぉ!お前に一言モノ申ーーーす!」クワ!

まほ「げっ」

ニシズミ「私の言いつけを無視し、西住みほに加勢したな。それがどういうことかわかっていないわけではないだろう」

みほ「あ、あのっ、お姉ちゃんは私のために――」

ニシズミ「よくやった」

まほ「・・・・・・えっ」

ニシズミ「これ以上は言えない。私にも立場というものがあるからな」

まほ「!・・・はい。ありがとうございます」

ニシズミ「それでは、私達はそろそろ去ろう。女子高生のこわっぱども!今日の試合を大いに省み、今後に活かすように!」

西「はっ!心得ました!勉強になります!」バッ

ケイ「考えてみれば、西住流家元と島田流家元に稽古つけてもらったってなかなか貴重な体験だったわね」

シマダ「フン、私だけなら引き分けたりしなかったけれど」

ニシズミ「なにをう卑怯者め!盗聴器の件は戦車道連盟でつるし上げてやるからな!」

シマダ「こんな非公式のプライベート試合のことで連盟がどうこうするわけないじゃないバーカ!」

ニシズミ「バカって言うほうがアホだバカ!」

シマダ「アホ言うなバカ!」

アキヤマ「はいはい、やいのやいのとみっともないからそこまでにしなさい。ごめんねみんな、盗み聞きなんかしちゃって」

チョウノ「あなた達、世界大会もがんばってね!ファイト!」

イスズ「あ〜、油と汗の匂いが染みついてしまうわ。戦車なんてやはり嫌いよ」パタパタ

菊ちゃん「とは言うけど、楽しそうでしたね五十鈴さん」

イスズ「・・・まあ、たまになら気分転換になっていいかもしれませんね」フフ
141 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2019/01/25(金) 22:59:46.30 ID:9YWZYL0k0
ダージリン「一時はどうなるかと思ったけど、一件落着ね」コウチャスス・・・

アンチョビ「アレ、なんでこんなことになったんだっけ」ハテ

西「西住邸にて一泊二日の旅のはずが、いつの間にやら戦車試合にもつれ込み・・・」

ノンナ「結局、我々はいつも戦車道になるんですね」

ミカ「風の吹くまま気の向くまま、その結果が戦車道さ」

カチューシャ「なに言っちゃってんのこの子」

ケイ「HEY!それよりみんな、すっかり汚れちゃったわよね。汗もかいたし、サッパリしたいわ〜」チラッ

まほ「そうだな。みんなで銭湯にでもいくか」

西「また試合をするのですか!?」

ダージリン「西さん、戦闘ではなくて銭湯よ」

カチューシャ「いいわね!みんなでおっきなお風呂!きもちよさそう!」

エリカ「隊長とみほと銭湯・・・」タラ〜

ノンナ「エリカさん、鼻血」

みほ「そういえばウチから歩いていけるところに銭湯があったよね。まだやってるかな」

まほ「やっているさ。時代と共に変わるものもあるが、変わらないものもあるからな」

アンチョビ「よぉ〜し、旅の締めくくりにみんなでテルマエだ!ドベがみんなにコーヒー牛乳オゴりな!」ダーッシュ

ケイ「あっ!待ちなさいよ!アンフェアーよ!」ダーッシュ

カチューシャ「ノンナ!合体!」ガキーン

ノンナ「全速前進です」ダーッシュ

ミカ「」ダッ

西「おおっ!みか殿の無心での全力疾走!私も負けていられません!とつげきぃ〜!」ダダーッ

まほ「みほ、エリカ、最下位は西住流デコピンだぞ」ダッシュ

みほ「ええ〜っ」

エリカ「お先に!」ダッシュ

みほ「あっ!待ってくださ〜い!」ダッ


ダージリン「やれやれ、みんなまだまだ子供ね」


 〜おわり〜
142 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2019/01/25(金) 23:01:20.79 ID:9YWZYL0k0
ダージリン「一時はどうなるかと思ったけど、一件落着ね」コウチャスス・・・

アンチョビ「アレ、なんでこんなことになったんだっけ」ハテ

西「西住邸にて一泊二日の旅のはずが、いつの間にやら戦車試合にもつれ込み・・・」

ノンナ「結局、我々はいつも戦車道になるんですね」

ミカ「風の吹くまま気の向くまま、その結果が戦車道さ」

カチューシャ「なに言っちゃってんのこの子」

ケイ「HEY!それよりみんな、すっかり汚れちゃったわよね。汗もかいたし、サッパリしたいわ〜」チラッ

まほ「そうだな。みんなで銭湯にでもいくか」

西「また試合をするのですか!?」

ダージリン「西さん、戦闘ではなくて銭湯よ」

カチューシャ「いいわね!みんなでおっきなお風呂!きもちよさそう!」

エリカ「隊長とみほと銭湯・・・」タラ〜

ノンナ「エリカさん、鼻血」

みほ「そういえばウチから歩いていけるところに銭湯があったよね。まだやってるかな」

まほ「やっているさ。時代と共に変わるものもあるが、変わらないものもあるからな」

アンチョビ「よぉ〜し、旅の締めくくりにみんなでテルマエだ!ドベがみんなにコーヒー牛乳オゴりな!」ダーッシュ

ケイ「あっ!待ちなさいよ!アンフェアーよ!」ダーッシュ

カチューシャ「ノンナ!合体!」ガキーン

ノンナ「全速前進です」ダーッシュ

ミカ「」ダッ

西「おおっ!みか殿の無心での全力疾走!私も負けていられません!とつげきぃ〜!」ダダーッ

まほ「みほ、エリカ、最下位は西住流デコピンだぞ」ダッシュ

みほ「ええ〜っ」

エリカ「お先に!」ダッシュ

みほ「あっ!待ってくださ〜い!」ダッ


ダージリン「やれやれ、みんなまだまだ子供ね」


 〜おわり〜
143 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2019/01/25(金) 23:05:03.08 ID:9YWZYL0k0
 〜おまけ〜

みほ「・・・」

ダージリン「・・・」

ケイ「・・・」

アンチョビ「・・・」

カチューシャ「・・・」

ノンナ「・・・」

西「・・・」

ミカ「・・・」

エリカ「・・・」


 【準備中】


まほ「銭湯夕方からだった」


 〜おしまい〜
144 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2019/01/25(金) 23:17:16.29 ID:9YWZYL0k0
これにて完結です。長いことダラダラとすんません。最初と終盤でかなり空気感違うけどすません

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477649163/

途中の家元ズのチームはなんやねんって人はこちらのSSを参考にしてください。見てなくても問題はないように気をつけましたが、唐突感がすごいのでこっち見たほうが飲み込めるかも・・・

それではここまで見てくれた方、ありがとうございました
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/26(土) 19:16:12.48 ID:a/sfWCew0
完結乙!
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/28(月) 19:33:31.18 ID:/VoojMe7O
乙でした!

もっと長くても構いませんのに
寂しいでございますわー
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