【ゼロの使い魔】ムゲンの使い魔【仮面ライダーゴースト】

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35 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/09(月) 22:53:59.29 ID:t7MONhoM0




タケル「とはいえ、お腹空いたなあ……」

食堂を出たタケルは当てもなく歩いていた。

シエスタ「タケルさん?どうしたんですか?」

タケル「あ、シエスタ…今朝はありがとう。助かったよ」

シエスタ「いえ、私こそ荷物を持ってもらい助かりましたし…それよりどうしてこんな所に?まだ朝食の時間ですよ?」

タケル「それがさ…ルイズちゃん、俺に床で食べろって言うんだよ。それもパンと具の無いスープだけ…」

シエスタ「まあ。だけどしかたないですよ。平民は貴族さまと同じ部屋で食べることすら普通ないことですから」

タケル「そんな…そんなに貴族と平民って絶対的な差があるのか……」

シエスタ「あの…よろしければ何か食べますか?」

タケル「え、いいの!?」

シエスタ「ええ、貴族の皆様が食べてるのとは違う平民の使用人が食べるまかない食ですけど」

タケル「全然大丈夫だよ!ありがとうシエスタ!」

シエスタに続いてタケルは厨房へと入って行った。
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/09(月) 22:56:34.53 ID:DQnRMcYI0
英雄ゴーストには王様や大名もいるのに貴族と平民の差は学ばなかったのか・・・
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/09(月) 23:07:20.72 ID:THjBLJSG0
これ今の時代に放送してたら炎上してただろうな
38 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/09(月) 23:44:24.10 ID:t7MONhoM0




タケル「美味しいです、このシチュー!」

マルトー「そうかそうか!ジャンジャンお代わりしてくれよ坊主!」

あれから食堂に着き、料理長のマルトーという男性と知り合った。彼が出してくれるパンとシチューはとても美味しい。

マルトー「贅沢もんの貴族連中は、なんだかんだ理由をつけて残しやがるからな。アンタみたいに美味そうに食ってもらえるなら、料理たちも本望だ」

シエスタ「ふふっ良かったですねタケルさん。」

タケル「本当にありがとうございます!シエスタもありがとう!」

マルトー「しかし本当に美味そうに食うなあ…腹減ってる以外にも理由があるのかい?」

タケル「理由?そうですね……「ご飯をみんなで食べられる」ことが嬉しいから、かな……」

マルトー「なんだそりゃ、ハハハハ!ますます気に入ったぞ!」

シエスタ「タケルさんって本当に不思議な人ですね…ふふっ」

アハハハハ……
39 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/10(火) 00:08:17.96 ID:A8yiEz8P0





なんとか授業には間に合った。食事を終えたタケルは使用人達からルイズの教室の場所を聞き教室へと辿り着いたのだった。

あれからマルトーからは食事に困ったらいつでも来ていいとも言ってくれた。

タケル(シエスタとマルトーさんには、もう足を向けて寝られないな…)

ルイズ「突っ立ってないで座りなさいよ。後ろに迷惑でしょ」

タケル「あ、うん」

どうやらルイズ自身は先程のことを気にしてないらしい。小さく安堵したタケルはルイズの言葉に従い、床に腰を下ろす。
それを見たルイズがなにやら呟いたようだが、タケルには聞こえなかった。

シュヴルーズ「おはようございます皆さん。どうやら春の使い魔召喚の儀式は全員大成功だったようですね。このシュヴルーズ、一安心です」

ルイズ「…………」フルフル

タケル(ルイズちゃん、震えてる…やっぱり俺じゃ不満なのかな…)

タケル(……それもそうか。使い魔として人間が出るのは悪い意味で目立つことみたいだし…)

シュヴルーズ「……ミス・ヴァリエールも、よく召喚を成功させましたね」

シュヴルーズと名乗った教師が、ルイズに声をかけた。 その声には嘲りも蔑みの色もない。ルイズを見るその瞳は優しく微笑んでいた。
それでもルイズの顔は上がらない、上げられない。
40 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/10(火) 00:14:27.34 ID:A8yiEz8P0
クラスのどこからか、クスクスと含み笑いが聞こえた。 瞬く間にそれは教室中に広がり、ついには男子生徒の一人が声を上げた。

生徒「どうせ召喚できないからって、どっかの平民を金でやとって連れてきたんだろ! ゼロのルイズ!」

タケル(ゼロのルイズ……?)

ルイズ「ち、違うわよ! 召喚はちゃんとしたわよ!」

生徒「うそつけ! 魔法を成功させたことがない、成功率ゼロのルイズの癖によ!」

タケル(…なるほど… 魔法成功率0、だからゼロのルイズ、か…)

それがルイズのコンプレックスになっているであろうことは、容易に想像できた。

ルイズ「う……うるさいわね! 召喚したって言ってるでしょ! 私だってこんな奴……!」

ルイズ「こんな……こん……な……」

タケル(ルイズちゃん…)

生徒「なんだよ! なにか言い返してみろよ!」

生徒2「どうせ、【コンストラクト・サーヴァント】も絵具で紋章描いたんじゃねーの?」

生徒「あっはっは! そうだ、ちょっと水かけてみろよ! 消えるかも知れないぜ! ぎゃはははは……ハグムッ!」

タケルが講義しようと立ち上がりそうになったその瞬間、たった今バカ笑いしていた男子生徒の声が止まった。見ると、その男子生徒の口が粘土のようなもので塞がっている。
さらにシュヴルーズが杖を振るうと、罵倒に参加していた生徒全員の口が次々と塞がれていった。

シュヴルーズ「……お友達を、侮辱するものではありませんよ」

シーン……

タケル(凄い…これが魔法か……)
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 00:29:19.63 ID:ok+8omhC0
ん?タケルは平成ジェネレーションズでウィザードに会ったことはあるはずだが
42 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/10(火) 00:50:39.71 ID:A8yiEz8P0
シュヴルーズ「では……授業を始めましょうか」

そう宣言しながら、シュヴルーズが右手の杖を振るう。そこに、こぶし大より一回り小さいくらいの小石が出現した。

シュヴルーズ「私の二つ名は赤土。赤土のシュヴルーズです」

シュヴルーズ「これから一年間、皆さんに『土』系統の魔法を講義します。魔法の四大系統はご存知ですね? ミスタ・マリコルヌ」

マリコルヌ「はい。ミセス・シュヴルーズ。『火』『水』『土』『風』の4つです」

いつの間にか口を塞ぐ粘土が外されていたマリコルヌという少年が起立し答えた。

シュヴルーズ「その通り。今は失われた系統魔法である『虚無』を合わせて、全部で五つの系統があることは、皆さんも知ってのとおりです。」

シュヴルーズ「その五つの系統の中で『土』はもっとも重要なポジションを占めていると私は考えます」

タケル(凄い魔法の授業ってこんな感じなんだ……ルイズちゃんは……」チラッ

ルイズ「…………」カリカリ

タケル(凄い集中力だ…努力家なんだなあ)

生徒「ミ、ミセス・シュヴルーズ! それは黄金ですか?」

突如、教室中にざわめきが走った。 見ると教壇の上に、黄金の輝きに似た鉱石が輝きを放っている。

シュヴルーズ「いいえ違います。黄金は実力の高いスクウェアのメイジが全力をもってして、ほんのわずか錬金できるかできないか……そういうものです」

シュヴルーズ「私はトライアングルですから当然無理ですね。……これは真鍮です」

それでも、教室にはどよどよと動揺が広がっている。中だるみしてきた授業に、黄金という餌で興味をひかせ集中力を取り戻させる。

タケル(このシュヴルーズって先生、メイジとしてだけじゃない。教師としても凄いんだ…)
43 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/10(火) 00:53:04.64 ID:A8yiEz8P0
もちろん会ってます。だからメイジという単語も仮面ライダーだと勘違いしました。

正確には「この世界の魔法」ですね。脳内変換してもらえると嬉しいです
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 00:57:34.60 ID:SXBj8tM6O
会っただけで戦ってるとことかあんまり見てなさそうだし
45 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/10(火) 01:09:13.70 ID:A8yiEz8P0
シュヴルーズ「えー、それではこの『錬金』をどなたかにやってもらいましょう。」

シュヴルーズ「そうですね…………ミス・ヴァリエール、前へ出なさい」

 突然のシュヴルーズの指名に、ルイズが硬直する。同時に、教室中の空気が「ゲッ!」という形に固まった。

シュヴルーズ「……? どうしたのですか、ミス・ヴァリエール。早く前へ」

その空気に疑問符を抱きながら、シュヴルースがルイズを促す。その時、赤髪に褐色の肌をした女子生徒が勢いよく立ちあがった。豊満な乳房が慣性に負け、盛大に、揺れる。

ルイズ「…………」

 その様子にルイズがなにやら苦い顔をしたように見えたが、タケルは気づかないふりをした。

キュルケ「ミセス・シュヴルーズ、その……やめておいたほうがいいと思います」

シュヴルーズ「どうしてですか? ミス・ツェルプストー」

キュルケ「危険です」

シュヴルーズ「危険? どういうことですか?」

キュルケ「……爆発します」

キュルケ「先生はルイズを教えるのは初めてですね?」

シュヴルーズ「ええ、そうです。しかし、彼女については前任の先生から聞いてますよ。なんでも大変な努力家だとか」

キュルケ「その努力がやばいんですよ」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 01:28:21.43 ID:ok+8omhC0
>>43
なるほどそういうことか、わかりました、ありがとう
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 01:50:58.98 ID:bnzefZGo0
とりあえずゴーストに変身したら、タケル殿はただの平民扱いからは脱却できるだろ。
48 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/10(火) 01:53:09.71 ID:A8yiEz8P0
彼女の表情は真剣そのものだ。少なくとも、見くびりや嘲りでそう言っているのではない。

シュヴルーズ「ミス・ツェルプストー。私は先ほども言いましたよ。お友達を侮辱するものではないと」

キュルケ「ですから、違うんです! 私は……ムグッ!」

瞬間、ツェルプストーと呼ばれた少女の口が粘土で塞がれた。もうどうなっても知らないからねと言わんばかりの表情で、赤髪の少女は着席する。危険と言い放ったわりには、余裕のある態度で手をヒラヒラさせていた。

ふと、その隣に座る青髪の少女と目が合った。しかし、その視線はすぐに外される。

タケル(……?)

シュヴルーズ「さあ、ミス・ヴァリエール。気にしないでやってごらんなさい」

シュヴルーズ「貴女の魔法に失敗が多いことは聞いていますが、自信を持ちなさい。失敗をおそれては何もできませんよ?」

ルイズ「……やります」

意を決したようにルイズが立ち上がり、前に出た。ざわっ! と教室のざわめき声が一気にボリュームを上げる。

シュヴルーズ「おだまりなさい!」

ついには声を荒げたシュヴルーズの一喝に、教室が静まりかえった。

ルイズが呪文を唱え杖を振りかざし



爆発が、起きた
49 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/10(火) 02:00:20.34 ID:A8yiEz8P0
今日はここまでー

俺色に染め上げろ!ルーブ!
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 02:03:42.64 ID:bnzefZGo0
乙!
51 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/10(火) 10:10:12.66 ID:TE9wOtSK0
おはようございます。今日の更新は夜になります。


今日はウルトラマンの日だそうですね。ウルトラマンの良さに負けないようにゴーストの良さもこのSSで伝えられたらと思います
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 10:49:39.45 ID:bnzefZGo0
俺の世代はライダーは龍騎、ウルトラマンは世代じゃないかもだけどガイア見てて、ヒーロー戦隊はハリケンジャーみてたな〜
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 12:09:54.03 ID:KX2Ij+nT0
ちょくちょくゴーストのクロスSS書いてるのも1...?
54 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/10(火) 14:24:44.59 ID:T+5udi8q0
>>1はこれが処女作となります。
55 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/10(火) 23:17:54.06 ID:TE9wOtSK0
書いていく
56 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/11(水) 00:44:53.12 ID:0pFHoXrx0
すみません、眠気が酷いので投下は朝に延期します…
57 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/11(水) 07:54:35.43 ID:0pFHoXrx0





あれからルイズは教室の片付けを言い渡されていた。その使い魔であるタケルも一緒に手伝っていた。

ルイズ「………」

タケル(……き、気まずい…)

ルイズ「………これで分かったでしょ、私が「ゼロのルイズ」って呼ばれる理由……」

タケル「え………」

ルイズ「魔法の成功率0、才能0ってことよ!あんたも笑いたければ笑えばいいでしょ!」

ルイズ「魔法の勉強は沢山してきた!試験だって筆記なら学年上位!なのに実技だけは!」

ルイズ「実技だけは……どうしても失敗するのよ…」

タケル「ルイズちゃん……」

ルイズ「……サモン・サーヴァントとコントラクト・サーヴァントが成功した時、嬉しかったのよ。爆発ばかりだった私の魔法が初めてちゃんと発動したんだから」

ルイズ「けど出てきたのは平民で、その唯一の使い魔にもダメなところ見られちゃって……」

ルイズ「やっぱり私は…みんなが言うように……」
58 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/11(水) 08:10:26.06 ID:0pFHoXrx0
タケル「ゼロなんかじゃない!」

ルイズ「え……?」

タケル「俺は信じてる。人には無限の可能性があるってことを…ルイズちゃんの魔法だってゼロなんかじゃない、無限の可能性があるんだ!」

タケル「それに、自分を信じなきゃどんな可能性も開かれないよ。ルイズちゃんは、ルイズちゃん自身を信じるんだ。」

ルイズ「無限の可能性……私自身を、信じる…」

タケル「そうすれば切り開くことができる筈だよ、未来を……」

ルイズ「………………」

ルイズ「あんた、ちゃん付けはやめなさい」

タケル「あっ…ご、ごめん!ごしゅじ「ルイズでいいわ」…え?」

ルイズ「だから、ルイズでいいわ。私もあんたのことタケルって呼ぶことにするから」

ルイズ「言っておくけど!タケルが私の使い魔で私がご主人様って事実は変わらないからね!」

タケル「………うん!よろしくルイズ!」

ルイズ「そうと決まったら早く片付けるわよ、お昼食べ逃しちゃう」

タケル「そうだね!」
59 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/11(水) 08:37:10.47 ID:0pFHoXrx0
食堂



タケル「あ…」

ルイズ「……朝は、私がご主人様って分からせる為とはいえやりすぎたわ…」

ルイズ「今度はい、一緒に…食べることを許すわ!」

タケル「いいの!?やった!」

タケル「やっぱりご飯はみんなで食べないとね!」

ルイズ「ふふっ何よそれ?」

ガヤガヤ…

タケル「あれ?あそこだけ人が集まってる…」

ルイズ「あ、ちょっと!タケル!」

何かあったのかと思って人々の視線の先を見てみると、金髪の男の魔法使いの前に一人のメイドが座り込んで謝っているようであった。
そしてその少女は黒い長めのボブカットをしており、タケルの世話を焼いてくれたシエスタその人であった。

タケル「シエスタ!?一体何があったの?」

シエスタ「タケルさん!」

ギーシュ「何だね君は……」
60 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/11(水) 09:27:18.19 ID:0pFHoXrx0
タケル「君、いくらなんでも女の子相手にやりすぎだよ」

シエスタ「やめてください!タケルさん!私が悪いんです!」

ギーシュ「彼女の言うとおりだよ、全ては彼女が気が利かなかったばかりに……」

よく言うぜ!二股してたお前が悪いんだろ!バレた腹いせかよ!と野次が飛ぶ。
タケルは野次から状況を理解してタメ息をつきたくなる。要するに目の前の優男は二股をしていて、それがバレたのはシエスタのせいだと腹いせをしていたようだ。

タケル「ええ…それただの地蔵自得じゃんか……」

あまりの事態のくだらなさに思わずタケルは脱力してしまう。

タケル「行こうシエスタ、気にしなくていいよ」

ギーシュ「これだから平民は……そういえば君はルイズの使い魔じゃないか?」

タケル「え?そうだけど……」

ギーシュ「やっぱりゼロのルイズはダメだということさ!何をやってもダメで全く才能がない!君みたいな礼儀のない者を呼びだして……」

ルイズ「言ってくれるわねギーシュ!」

ギーシュ「る、ルイズ…!」

61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 17:50:34.31 ID:5hiomm9U0
早く変身して周りの度肝を抜いてほしいな
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 18:06:14.94 ID:SZl/aCLNo
むしろ簡単に変身したら悲しいな
割と大人だから年下相手につまらない理由でライダーとしての力を使わないで欲しいと思ってしまう
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 18:15:45.19 ID:5hiomm9U0
鎧武だと自分の部屋で意味もなく変身して怒られてたな
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 19:41:03.80 ID:bkHj/Fzro
ゴーストは最初から全員のアイコン持ちなんだろうか
そうすると序盤が色々強すぎてしまうな
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 20:07:23.92 ID:eToufUJ30
ギーシュくらいガンガンセイバーだけで十分制圧出来るやろ
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 20:23:55.47 ID:ycOaxeWV0
全員のアイコン、グレイトフル、∞とかあるし
とりあえずレコンキスタ戦までまだ色々あるしここで変身しても問題なかろう…多分
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 23:07:23.65 ID:5hiomm9U0
http://livedoor.blogimg.jp/henshinhero/imgs/d/5/d5acf49d.jpg
68 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/11(水) 23:30:06.31 ID:0pFHoXrx0
書いていく
69 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/12(木) 00:05:07.69 ID:NWOCOwBq0
ギーシュ「じ、事実を言ったまでだろう!君の使い魔も随分と礼儀知らずなものだ!」

ルイズ「タケルこそ事実を言っただけでしょう!」

ギーシュ「この平民が正しいとでも言うつもりかい!?」

ルイズ「当たり前じゃない!」

タケル「ルイズ、もういいからさ……」オロオロ

このままだとロクなことにならなそうな気がしてならない。そう感じたタケルが諌めようとするが、遅かった。

ギーシュ「いいだろう!ならばどちらが真に正しいのか決闘で決着を付けようじゃないか!ヴェストリの広場で待っているぞ」

ルイズ「決闘!?ギーシュあんた何考えてんの!?」

タケル「あ、ちょっと!」

タケルとルイズが止める間もなくギーシュはクルリと体を翻し、去っていった。
シエスタがぶるぶる震えながらタケルを見つめている。

シエスタ「タケルさん、あなた……」

シエスタは涙を滲ませた顔で言った。

シエスタ「あなた……殺されちゃう……、貴族の人を本気で怒らせたら……」 ダッ

タケル「シエスタ!?待って!」

シエスタはだーっと走って逃げてしまった。

ルイズ「ああもう、どうしてこうなるのよ!」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 00:14:43.23 ID:bJCHAQkJ0
その人何度も死んでるんですよ
71 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/12(木) 00:22:24.53 ID:NWOCOwBq0
ルイズ「………私、ギーシュに謝ってくるわ」

タケル「え?どうしてそんな!」

ルイズ「メイジに平民は絶対に勝てないの!私の使い魔を、こんなことで失いたくないのよ…!」

タケル「ルイズ……」

言い方こそ棘があるが、自分を失いたくないと心配してくれている想いが伝わってきた。

タケル「……ねえ君、ヴェストリの広場ってどこなの?」

生徒「こっちだ、平民」

ルイズ「ちょっとタケル!?聞いてたの!?平民は絶対に……」

タケル「大丈夫。無茶は絶対にしないし、俺は死なないよ。絶対に生きて帰ってくる」

ルイズ「だから!〜ッああもう!勝手にしなさい!」

ルイズはズカズカとヴェストリの広場へ向かってしまった。タケルも後を追うように広場へ向かった。
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 00:30:05.13 ID:olG0PCphO
変身タイムじゃーーーー
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 01:28:44.95 ID:W8SQLZrGO
タケル殿もムサシ召喚くらいできるよね?
それだけでオーバーキルできそう

しばらく変身してなかったから変身できない!の可能性はあるかな
74 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/12(木) 02:08:20.10 ID:NWOCOwBq0
ギーシュ「とりあえず逃げずに来た事は誉めてあげようじゃないか」

待ち構えていたギーシュが薔薇の造花を揚げ、うぉーっ!と歓声が巻き起こる。
『風』と『火』の塔の間の中庭にあるヴェストリの広場は噂を聞きつけた生徒達で溢れかえっていた。

ギーシュ「では、始めるか。僕はメイジだ。だから魔法で戦う。よもや文句はないね?」

花びらが1枚宙を舞い、甲冑を着た女戦士の形をした人形になった。女戦士の人形は真っ直ぐにタケルに突っ込んでくる。

タケル「ハッ!」

単調な動き。それは眼魔コマンドとの戦いで慣れている。タケルは受け流すように躱してから反撃に転じ、無防備な背中にパンチを繰り出すが、

ゴンっ!

タケル「いったああ…流石に硬いな……」

逆に手を痛めてしまった。硬い金属製のボディは巧のパンチを物ともせず、

タケル「ぐはぁっ! 」

逆に一撃を喰らい、タケルは地面に倒れ込んだ。
 
ギーシュ「言い忘れていたよ、僕の二つ名は『青銅』、『青銅』のギーシュだ。今の君が相手をしているのは青銅のゴーレム、美しき『ワルキューレ』!」

タケル「青銅…道理でパンチが効かないと思った。」

距離を稼いでいるタケルに追い討ちを掛けるべく、ワルキューレが迫る
75 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/12(木) 02:10:37.89 ID:NWOCOwBq0
訂正。タケルが巧になってた…たっくんになっちゃう



ギーシュ「とりあえず逃げずに来た事は誉めてあげようじゃないか」

待ち構えていたギーシュが薔薇の造花を揚げ、うぉーっ!と歓声が巻き起こる。
『風』と『火』の塔の間の中庭にあるヴェストリの広場は噂を聞きつけた生徒達で溢れかえっていた。

ギーシュ「では、始めるか。僕はメイジだ。だから魔法で戦う。よもや文句はないね?」

花びらが1枚宙を舞い、甲冑を着た女戦士の形をした人形になった。女戦士の人形は真っ直ぐにタケルに突っ込んでくる。

タケル「ハッ!」

単調な動き。それは眼魔コマンドとの戦いで慣れている。タケルは受け流すように躱してから反撃に転じ、無防備な背中にパンチを繰り出すが、

ゴンっ!

タケル「いったああ…流石に硬いな……」

逆に手を痛めてしまった。硬い金属製のボディは巧のパンチを物ともせず、

タケル「ぐはぁっ! 」

逆に一撃を喰らい、タケルは地面に倒れ込んだ。
 
ギーシュ「言い忘れていたよ、僕の二つ名は『青銅』、『青銅』のギーシュだ。今の君が相手をしているのは青銅のゴーレム、美しき『ワルキューレ』!」

タケル「青銅…道理でパンチが効かないと思った。」

距離を稼いでいるタケルに追い討ちを掛けるべく、ワルキューレが迫る
76 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/12(木) 02:12:39.98 ID:NWOCOwBq0
訂正できてなかった…寝起きで書いてるのバレちゃう……


ギーシュ「とりあえず逃げずに来た事は誉めてあげようじゃないか」

待ち構えていたギーシュが薔薇の造花を揚げ、うぉーっ!と歓声が巻き起こる。
『風』と『火』の塔の間の中庭にあるヴェストリの広場は噂を聞きつけた生徒達で溢れかえっていた。

ギーシュ「では、始めるか。僕はメイジだ。だから魔法で戦う。よもや文句はないね?」

花びらが1枚宙を舞い、甲冑を着た女戦士の形をした人形になった。女戦士の人形は真っ直ぐにタケルに突っ込んでくる。

タケル「ハッ!」

単調な動き。それは眼魔コマンドとの戦いで慣れている。タケルは受け流すように躱してから反撃に転じ、無防備な背中にパンチを繰り出すが、

ゴンっ!

タケル「いったああ…流石に硬いな……」

逆に手を痛めてしまった。硬い金属製のボディはタケルのパンチを物ともせず、

タケル「ぐはぁっ! 」

逆に一撃を喰らい、タケルは地面に倒れ込んだ。
 
ギーシュ「言い忘れていたよ、僕の二つ名は『青銅』、『青銅』のギーシュだ。今の君が相手をしているのは青銅のゴーレム、美しき『ワルキューレ』!」

タケル「青銅…道理でパンチが効かないと思った。」

距離を稼いでいるタケルに追い討ちを掛けるべく、ワルキューレが迫る
77 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/12(木) 02:33:12.66 ID:NWOCOwBq0
タケル「こうなったら……」

距離を詰められきる前に、腰に手をかざしてゴーストドライバーを出現させる。その様子を見て広場に集まったギャラリーがどよめきをみせる。

「なんだあの平民!?腰に何かを作り出したぞ!」
「土の魔法?あいつメイジだったのか!?」

ルイズ「タケル、あんた一体……」

ギーシュ「へえ、驚いたよ。まさか君もメイジだったとは…しかし、そんなベルト一つで僕のワルキューレは突破できないよ!」

タケル「もちろん、ドライバーだけじゃない!」

正直生身の人間相手に武器を使うのは気が引けるのだが、このワルキューレ相手にはそうも言っていられない。タケルがゴーストドライバーの前に手をかざすと、ゴーストドライバーの眼の形をしたその中心部からゴーストの武器「ガンガンセイバー」が現れる。

「あいつ、今度は剣を作り出したぞ!」
「ただの平民かと思ってたけどやるじゃないか!」

タケル「ハアッ!」

至近距離まで近づいていたワルキューレに対し此方も意表をつくように一気に距離を詰め、一閃。ワルキューレは無残に肩から斜めに切り崩され倒れ伏してしまった。

予想外の平民の勝利に周囲から歓声がとんだ。湧き上がる歓声の中、ギーシュもまたタケルに拍手を送る。

ギーシュ「なかなかやるね、正直意外だったよ」

タケル「あ、ありがとう?これで降参してもらえるかな?」

ギーシュ「焦ってはいけない、勝負はこれからだ」

笑みを崩さずにギーシュは始めの時と同じように薔薇を振った。 花びらが舞い、タケルを囲む形で新たなワルキューレが六体現われたのだった。
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 02:36:25.67 ID:bJCHAQkJ0
おお、武器も出したかでも変身してほしいな
79 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/12(木) 02:55:56.50 ID:NWOCOwBq0
今日はここまで。誤字らないように寝ます
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 23:52:05.68 ID:TrXMzC4B0
ファイト!!!
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 16:48:25.21 ID:PAGkyzJ40
タケル強いな生身でも武器さえあれば戦えるのか
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 17:14:09.00 ID:lh9Evllp0
コンドルデンワーとかないと、一部英雄のメイン武器もとい必殺技が…
83 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/13(金) 18:30:35.80 ID:vRG1ZJoh0
書いていく
84 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/13(金) 18:51:52.31 ID:vRG1ZJoh0
六体のワルキューレはタケルを囲んだまま、沈黙を保っていた。

ギーシュ「……さて、言う事はあるかね? 」

タケル「え?」

ギーシュ「ここで頭を地面にこすりつけて土下座するというのなら、今なら許してあげないこともない。」

タケル「………」

ギーシュ「どうだい?悪い話じゃないだろう?」

ギーシュの言うことには一理ある。正直自分が平民だなんだと呼ばれることは気にしてないし、ここで自分が頭を下げれば事は全て収まる。しかしそれをしてしまえば…

タケル(シエスタは理不尽な罪をなすりつけられるし、ルイズはゼロって馬鹿にされ続ける…)

果たして、本当にそれでいいのだろうか。

タケル(俺さっきルイズに言ったばかりじゃないか、人には無限の可能性があるって……)

ここで何もせずただ頭を下げるのはそれを否定することだ。自分は示さなければならない、無限の可能性を。

タケル「…悪いけど、それはできない。俺は俺を信じる!」

ギーシュ「そうか、残念だよ…君は愚かだ!」

ギーシュが薔薇を振ると、六体のワルキューレがタケルに向かって一斉に襲い掛かった
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 18:53:44.45 ID:PAGkyzJ40
ムカつくなコイツ、ボコボコにしちまえ
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 18:59:02.98 ID:DfIuo2djO
この世界の貴族はだいたいこんなやつばっかり
ギーシュはまだましじゃないかな
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 19:29:33.27 ID:Bj4/rp5q0

蘭子「混沌電波第151幕!(ちゃおラジ第151回)」
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蘭子「混沌電波第152幕!(ちゃおラジ第152回)」
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蘭子「混沌電波第153幕!(ちゃおラジ第153回)」
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蘭子「混沌電波第154幕!(ちゃおラジ第154回)」
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蘭子「混沌電波第159幕!(ちゃおラジ第159回)」
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蘭子「混沌電波第160幕!(ちゃおラジ第160回)」
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蘭子「混沌電波第162幕!(ちゃおラジ第162回)」
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蘭子「混沌電波第163幕!(ちゃおラジ第163回)」
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蘭子「混沌電波第164幕!(ちゃおラジ第164回)」
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蘭子「混沌電波第165幕!(ちゃおラジ165回)」
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蘭子「混沌電波第167幕!(ちゃおラジ第167回)」
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蘭子「混沌電波第168幕!(ちゃおラジ第168回)」
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蘭子「混沌電波第169幕!(ちゃおラジ第169回)」
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蘭子「混沌電波第170幕!(ちゃおラジ第170回)」
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蘭子「混沌電波第172幕!(ちゃおラジ第172回)」
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蘭子「混沌電波第173幕!(ちゃおラジ第173回)」
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蘭子「混沌電波第174幕!(ちゃおラジ第174回)」
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蘭子「混沌電波第175幕!(ちゃおラジ第175回)」
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蘭子「混沌電波第176幕!(ちゃおラジ第176回)」
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88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 19:59:35.06 ID:oA1kjajro
初期ギーシュはこんな感じだよ、差別が強い
まぁ、貴族と平民が差別されるのが当たり前だとねぇ
89 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/13(金) 20:11:54.68 ID:vRG1ZJoh0
タケル「命、燃やすぜ!」

その瞬間、タケルの左手のルーンが光りだす。

タケル「ッ!?」

迫るワルキューレの攻撃を大きく跳躍して回避する。更に空中でガンガンセイバーをブレードモードからガンモードへと変形させ

タケル「ハアッ!」

地上のワルキューレを頭頂部から2体撃ち抜き破壊、ワルキューレ達から距離を置いて着地する。
残るワルキューレは、4体。

「なんだあの剣!?銃になったぞ!」
「変形する剣?銃?どっちだ!?」

ギーシュ「ッ……驚いたよ、そんな隠し球があるとはね。だが数的優位は揺るがない!」

タケル(どうなってるんだ…?変身してないのにガンガンセイバーを変形できるなんて…)

タケル(それだけじゃない、変身してるみたいに体が軽い……このルーンの力なのか…)

光る左手のルーンを一瞥し、ガンガンセイバーを更に変形させナギナタモードへと変形させる。

タケル「ハッ!タアァッ!」

迫り来るワルキューレをナギナタで受け流し、その背後を切り崩す。
残るワルキューレは、3体。
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 20:15:27.38 ID:PAGkyzJ40
変身しないで勝っちゃいそうだな
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 20:16:46.20 ID:gQ9g8vAao
ガンダールヴの力で勝てそうだな
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 20:30:54.28 ID:UnxUbs9a0
こうなると変身はもう少し先か?いやどうかな…
93 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/13(金) 20:55:34.36 ID:vRG1ZJoh0
外出する(ガンバライジングやりに行く)為一旦ここまで。


帰ってきて気力があったら書きます
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 22:18:11.48 ID:CxbmhCGoO
この世界って銃あったっけ?
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 22:19:13.86 ID:PAGkyzJ40
銃あったら魔法より強いからな
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 22:23:07.63 ID:DfIuo2djO
マスケット銃というのがあるが威力はメイジの魔法以下で現代の銃をみても侮るみたい



食らわなきゃわからないからなあ
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 23:09:53.36 ID:oA1kjajro
今後出る武器でもガンガンセイバーより上あったっけ?
零戦とかの戦闘機抜いて
98 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/13(金) 23:11:52.87 ID:vRG1ZJoh0
タケル殿のCPとSR、タンクタンクのSRが手に入って大満足でした。

ちょっとだけ書いていく
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/14(土) 00:33:49.79 ID:8SOgjrnxO
期待
100 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/14(土) 06:43:22.98 ID:PNcLjvAO0
すみません、寝落ちしてました…


体調不良につき今日の投下は無しです
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/14(土) 06:55:44.73 ID:KjeRGYoTo
あちゃあどんまいです
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/14(土) 07:04:55.64 ID:L/y6q8IFo
体調戻して頑張って
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/14(土) 09:01:04.61 ID:EWfjh05K0
気長に待ってますので、無理したいでください。
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/14(土) 16:41:50.51 ID:sBpM6ok00
まあギーシュはチュートリアルレベルで変身するまでもないよな
次の相手は流石に厳しそうだけど
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/14(土) 20:12:58.95 ID:nxfVMrra0
素の身体能力が上がってるなら変身後のスペックも上昇してるはず
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/14(土) 20:18:03.96 ID:KjeRGYoTo
ガンダールヴは変身にも適応されるかどうかだな
まあ楽しみにしておこう
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/15(日) 17:23:20.82 ID:i1pXugwG0
ゼロ魔世界だと中間フォームでも終盤までやっていけそうやで
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/15(日) 17:35:07.47 ID:UylQekHO0
ムゲンは最強フォームの中でも強い方だからな
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/15(日) 19:14:44.83 ID:8FAMY+aUO
力の差的にグレイトフル魂だけでエルフにとってはまさに悪魔の力じゃろ
110 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/15(日) 23:06:40.34 ID:MXG3yKEy0
完治とまではいかないけどだいぶマシになったので書いていく。
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/16(月) 00:33:30.34 ID:rH+N6JqfO
待ってました!
112 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/16(月) 02:23:50.06 ID:ifexb5Nq0
ギーシュ「馬鹿なッ!この僕が、ゼロのルイズの使い魔如きにッ!?」

ようやく事態の重さに気付いたのかギーシュは3体のワルキューレを突っ込ませる。しかし冷静さを欠いた指示は、先程の相手を侮った指示以上に単調な動きをワルキューレにさせてしまう。
一方タケルは落ち着きながらガンガンセイバーを二刀流モードに変形させる。

タケル「天下無双、かかって来い!」

一斉に襲いかかってくるワルキューレ達、その攻撃を二振りの剣で受け止めてそれを弾き…

タケル「ハアアアッ!!」

ワルキューレ達が怯んだところを一気に叩き斬る。三体のワルキューレ達は遂にその体を崩し、動かぬ青銅の塊と化してしまった。

ギーシュ「そ、そんな…僕のワルキューレ達が……」

ギーシュはへなへなとその場に座り込んでしまった。腰が抜けてしまったのだ。 タケルはガンガンセイバーとゴーストドライバーを消してギーシュに視線を向けた。
ギーシュは思わず「ひっ!」と小さな悲鳴を上げてしまう。

タケル「今度こそ俺の勝ちでいいかな?」

ギーシュ「…ま、参った、僕の負けだ…」

「…ギーシュが…負けた…?」

静まり返っていた野次馬の中で、誰かが言った。その一言をきっかけに、にわかに野次馬達が騒ぎ出す。

「ギーシュが負けた」「平民が勝った」「違う、土の魔法を使っていた」「いや、あのベルトと剣はきっとマジックアイテムだ」「平民が見た事も無いマジックアイテムを使った」

最初は小さな一言一言がざわざわとした喧噪を作り上げていったが、それらはやがて「おぉぉぉーっ!!」っと言う巨大な歓声に変わった。最初に期待していたものとは随分と違ってしまったが、それとは別によく判らないがとにかく凄い物を見たと言う満足感が彼らを支配していた。要は満足出来たのでそれで良いのだ。
113 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/16(月) 03:06:52.23 ID:ifexb5Nq0
タケル「あ、そうだ!えっと、ギーシュ君!」

ギーシュ「な、なんだい…?」

タケル「君にはシエスタとルイズに謝って貰いたい。シエスタには理不尽な罪を着せようとしたこと、ルイズにはゼロって馬鹿にしたこと……いいかな?」

ギーシュ「グッ……い、いいだろう。決闘に敗れたのは僕だからね……」

こうして大歓声の中、広場の決闘は終結した。

ルイズ(後で話を聞かせてもらうわよ、タケル…)




学院長室。

『遠見の鏡』で決闘の様子を見ていたロングビルは、決闘が終了した事を確認して息をついた。

ロングビル「…まさかこんな展開になるとは思いもよりませんでしたね」

噂のルイズの使い魔の平民が見た事も無いマジックアイテムで剣のような銃のような武器を作ったと思ったら、あっという間にギーシュを負かしてしまった。
おそらくこの決闘を見ていなかった人間にこれを口頭で説明しても理解出来ないだろう。何せ自分でも何が起こったか理解出来ないのだから。

ロングビル「それにしても彼の使っていたマジックアイテムは一体なんだったんでしょう?見た所『錬金』の応用にも見られましたが…どう思われますか?オスマン学院長」

オスマン「ふむ…やはり……」

ロングビル「…学院長?」

オスマン「む?いやすまん、確かに錬金系のマジックアイテムのようじゃのう」

コルベール「オールド・オスマン!緊急事態です!」バタンっ

オスマン「ミスタ・コルベール、あまり騒がしくするものではないぞ。決闘なら既に決着がついたわい」

コルベール「決闘?いえ、それよりもミス・ヴァリエールの使い魔です!その者が表した使い魔のルーンに見覚えがないので、調べましたところ……これに酷似しておりまして」

コルベールの広げた古文書には、やはり見慣れないルーン文字が刻まれている。並みのものでは、この意味には気付かないであろう。
しかし、オールド・オスマンには分かった。このルーン文字の意味するところが。そして、それがいかに重要なものであるかも。
114 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/16(月) 07:07:22.81 ID:ifexb5Nq0
オスマン「ほお、これは。……ミス・ロングビル、すまないが」

ロングビル「分かりました」

有能な秘書はオスマンの目配せにいち早く応え、退室した。ロングビルが退室したのを確認したオスマンは、おもむろに説明を始める。

オスマン「これは伝説にのみ存在する、使い魔のルーンじゃぞ。まして、あのヴァリエールの三女が召喚するとは…これは失われしペンタゴンの一角にかかわることじゃ」

コルベール「ま、まさか!」

オスマン「ことの真相はどうあれ、この件は一切口外してはならん」

予想を超える重大な事態だった。コルベールは緊張を抑えきれず、震える声で答えた。

コルベール「しょ、承知しました!」





あれからギーシュはシエスタに謝罪した。タケルも其れを見届ける為に同行していた。
しかしシエスタはギーシュを許すどころかタケルに頭を下げてきた。「タケルさんを置いて逃げてしまってすみません」と泣きながら謝ってきたのだ。

タケルは「気しなくていい」と言ったのだが、どうしてもときかないシエスタに負けて、夕食は厨房内で開かれるという細やかなパーティーに参加することになった。

その後、ルイズにもギーシュはしっかり謝罪した。ルイズもギーシュを許し、タケルに「夜になったら詳しく聞かせてもらうから、午後の授業は出なくていいわ」と言ってきた。

ちなみに厨房のパーティーに行く事になったのを伝えると許可してくれた。
115 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/16(月) 23:29:10.22 ID:2AL5tpFM0
そんなタケルは今、パーティーまでの時間潰しついでに学院内の構造を把握しようと探索をしていた。
行き着いた先は図書館だった。

タケル「うわあ…凄い……」

膨大な量の本の中、ふと青い髪をした一人の少女が目に入る。教室で見たことのあるその少女は、タケルに気が付いたようだった。

タケル「こんにちは、えっと……」

タバサ「タバサ……」

タケル「タバサちゃんか。こんな所でどうしたの?授業中じゃなかったの?」

タバサ「今日の午後の授業は選択式……私の選択科目は自習の日…」

タケル「そっか、それで図書館で自習中なんだね」

タバサ「……」コクリ

タケル「感心だなあ…俺もこの世界の歴史くらいは学ばないと……」

この図書館に歴史書は無いか、そう思いながら近くの本を手に取るタケル。しかし…

タケル「えっ…」

そこに書かれていたのは見たこともない文字だった。英語なら何とか分かるが、そもそも地球にある言語かどうかというレベルだった。

タケル(そっか、異世界だから文字も違うんだ…日本語で話せてたから油断してた……)
116 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/17(火) 03:55:42.57 ID:MamPmJyF0
タケル「ねえタバサちゃん、自習の邪魔じゃなかったらでいいんだけど…頼みたいことがあるんだ」

タバサ「………?」

タケル「その、俺に字を教えてくれないかな?俺ってここからずっと離れた所から召喚されたから、ここで使われてる文字のこと全然知らないんだ…駄目、かな?」

自分はこことは遥か離れた地(異世界)から召喚された、あながち嘘は言ってない。

タバサ「……条件がある」

タケル「え、条件って…?」

タバサ「私をちゃん付けで呼ばないこと。それと私に名前を明かすこと……」

タケル「え、そんなことでいいの?分かった、約束するよタバサ。俺は天空寺タケル、タケルでいいよ。宜しく!」

タバサ「タケル……分かった…」

タバサは小さく頷くと席を立ち、三冊の本を取ってきてタケルに渡す。

タバサ「まず絵本で字の勉強……」

タケル「うん!お願いします、先生!」

それから夕方になるまでタバサに字を教えてもらった。
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/17(火) 08:09:11.36 ID:sfSydKU0o
更新あく
118 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/17(火) 23:34:27.84 ID:WUJQbxIJ0
書いていく
119 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/17(火) 23:46:40.21 ID:WUJQbxIJ0
厨房





マルトー「我らの剣が来たぞ!」

あれからタバサと別れて学院内を歩き回ったタケルは、学院の構造を何とか覚えることができた。
歩き回っている内に学生達の食事の時間は終わり、ちょうどパーティーの時間となっていた。タケルが厨房に入った瞬間拍手喝采が沸き起こった。

「まさか貴族を倒してしまうなんて!」
「君は我々の誇りだ!」

タケル「ははは……」

あまりに持ち上げられすぎてしまい、タケルも思わず乾いた笑いが出てしまう。

シエスタ「さあタケルさん、こちらに座ってください。」

マルトー「シチューやパンだけじゃない、余った材料だが肉や魚もあるぞ!」

タケル「わあ…!じゃあみんなで食べましょう!」

ガヤガヤ……
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/18(水) 00:58:57.58 ID:8R24ncmdO
シエスタちゃん可愛い…
121 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/18(水) 11:04:54.68 ID:al0ChFDY0
タケル「やっぱりみんなで食べるご飯は美味しいな……」

シエスタ「タケルさん…?」

タケル「……ううん、何でもないよ。」

マルトー「なあ我らの剣、俺はお前の額に接吻するぞ!なあ!いいな!」

タケル「そ、それはちょっと…ははは……」

マルトー「はは、そりゃそうか!」

マルトー以下、厨房は笑い声に包まれる。

マルトー「なあ、お前どこで剣を習った?どこで剣を習ったら、あんな風に触れるのか、俺にも教えてくれよ。」

タケル「剣ですか?あれは独学ですよ。」

タケルの剣は我流であり、実戦によって鍛えられたものだ。先の戦いで見せた剣術にはルーンの力の手助けこそあれど、殆どはタケル自身が眼魔との戦いで身につけたものだった。

マルトー「聞いたか!お前達!やっぱり本当の達人は言うことが違う!己の腕を誇ったりしない!」

タケル「あ、ありがとうございます…」

こんなにべた褒めされるのは流石に慣れない。タケルは苦笑いしながらも終盤に差し掛かったパーティーを最後まで楽しもうと、デザートのパンケーキに手をつけた。





……………
122 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/18(水) 11:43:54.13 ID:al0ChFDY0
タケルがハルケギニアに来てから数日が過ぎた。あれからのタケルはルイズの服の洗濯をしなくて良いことになった。
朝は早く起きて座禅の修行、起床時間になったらルイズを起こして食堂へ。朝食を取ったら共に午前の授業を受けて、昼食を取ったら午後は授業を受けたりタバサから文字を教わったり。

夕食は授業を共に受けた日はルイズと共に、タバサから文字を教わる日は遅くなってしまう為ルイズは先に夕食を取って、タケルは厨房で賄い飯を食べてから寮へ。

そんな日々が続いたある日夜中に目覚めたタケルはトイレに行くことにした。

タケル「ふああぁぁ……」

トイレが終わった後、廊下をあくびしながら歩く。向かいの部屋から火を纏ったトカゲのような生物が出てきた。
向かいの部屋はルイズと同じクラスの少女キュルケの部屋である。そして今出てきたトカゲもどきは……

タケル「君は確か、キュルケちゃんの使い魔の…フレイム?」

フレイムはタケルの上着のすそをくわえると、ついて来いというように首を振った。とりあえずタケルはついていくことにした。



つれて来られたのはキュルケの部屋の中だった。部屋の中は暗く、フレイムの周りだけはうすら明るい。暗がりからキュルケの声がした。

キュルケ「扉を閉めて?」

タケルは言われた通り扉を閉める。

キュルケ「ようこそ、こちらにいらして」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/18(水) 14:49:46.62 ID:RlzHMlJs0
あー懐かしいなあ…そういえばこんなイベントもあったっけーって感じで見てます
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/18(水) 16:08:00.59 ID:oS6T3LxZ0
更新乙乙
作者が亡くなって去年の今頃ぐらいだったかな完結したの
まあ始まったのは10年以上前だからこの辺はもう懐かしいな
125 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/18(水) 21:14:30.52 ID:jbV2duK/0
書いていく
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/18(水) 21:57:54.81 ID:DEbzbsg+0
タケルの余命15年ってマ?
127 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/18(水) 23:05:37.89 ID:jbV2duK/0
タケル「そんなこと言われても、暗くて何も……」

キュルケの指をはじく音が聞こえると同時に部屋にあるロウソクが灯っていく。ロウソクの先にはネグリジェのような下着を着たキュルケがベッドの上で妖艶な姿で待っていた。

タケル「き、キュルケちゃん!?どうしたのそんな格好で!」

キュルケ「あなたは、私をはしたない女だと思うでしょうね。」

タケル「いやその、はしたないというかなんていうか……」

キュルケ「いいえ…思われてもしかたないの。わかる? あたしの二つ名は『微熱』」

タケル「微熱…?」

キュルケ「私はね、松明みたいに燃え上がりやすいの。だから、いきなりこんな風にお呼びだてしたりしてしまう。わかってる。いけないことよ」

キュルケ「でもね、あなたはきっとお許し下さると思うわ」

タケル「あの、なんの話……うわっ!」

妖艶な姿のキュルケはタケルに歩み寄ると手を握ってきた。

キュルケ「恋してるのよ。私、あなたに。恋はホント突然ね…」

タケル「えっ……ええ!!?」

あまりにも驚かされた。まさか恋とは。
128 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/19(木) 00:02:00.32 ID:r2iyylyk0
キュルケ「あなたが、ギーシュを倒したときの姿……かっこよかったわ。彼のゴーレムをマジックアイテムで作った剣や銃で鮮やかに切り崩す姿。特に最後の言葉『俺の勝ちでいいかな』。勝利を驕らない姿に痺れたの。信じられる?痺れたのよ!これは情熱だわ!」

タケル「そ、そんな。俺はただ……」

キュルケはタケルの手を引くとベッドに座らせて自身も隣に座る。果たしてこれでいいのだろうか?
確かにキュルケは女性として魅力的である。しかしいくら発育が良くてもキュルケはタケルから見れば年下の学生であり、まだ互いのことをよく知らないのだ。

タケル「その、悪いんだけど……」

キュルケ「タケル、愛してるわ…」

断ろうとをする前に押し倒される。

タケル(ちょ、ちょっと…!!?)

タケルにキスしようと徐々にキュルケの顔が迫ってくる。ダメだ、こんなのは。しかし身体が麻痺しているかの如く思うように動かない。頭は何とか正常に動くものの身体は雰囲気に完全に飲まれてしまっていた。今まさにキュルケの唇が重なろうとしたその瞬間……

「キュルケ・・。待ち合わせの時間に君が来ないから来てみれば……」

絶妙なタイミングで窓の外から、こちらを覗くやけにハンサムな男が現われた。

キュルケ「ベリッソン! ええと、二時間後に」

ベリッソン「話が違う!」

キュルケは男としばらく言い争って後、魔法で男を吹っ飛ばした。

タケル「あの、今のって……」

タケルはジト目でキュルケを見る。

キュルケ「ただの友達よ」

タケル「いやいや、夜中に窓から忍び込もうとする男を友達とは言わないでしょ!」

キュルケ「愛してるのは貴方だけよ、タケル」

雰囲気の呪縛から解き放たれたタケルを再び押した倒そうとするが次々に窓から男達が現れる。
129 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/19(木) 00:09:29.42 ID:r2iyylyk0
つまりそういうことなのだ。キュルケは惚れっぽい性格であり、色々な男で遊んでいる少女なのだ。自分はその遊びに付き合わされそうになっただけだったのだ。
タケルはキュルケを優しく押しのけ部屋を出ようとした。

キュルケ「待って、タケル!」

タケル「悪いんだけど、そういうことは本気で好きな人とするものだよ。じゃあね」

そう言ってタケルはドアのノブを触ろうとするが。

キュルケ「ああ、そういうニヒルなところも素敵!!」

キュルケに後から抱きつかれ押し倒される。

タケル「ちょっとキュルケちゃん!俺の話聞いてた!?」

タケルは引き離そうとするがすごい強い力で引っ張られる。

ルイズ「キュルケ!!」

その時、扉が開いて出てきたのはルイズだった。この時のタケルにはルイズが救いの女神に見えた。

キュルケ「取り込み中よ。ヴェリエール」

ルイズ「ツェルプストー、誰の使い魔に手を出してんのよ」

ルイスはキュルケとしばらく言い争い、タケルをつれて部屋を出た。タケルは助かったと思い素直についていった。
130 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/19(木) 01:02:40.73 ID:r2iyylyk0
ルイズ「まったく、あんな女に篭絡されそうになって」

タケル「籠絡!?そんな、俺は無理矢理されそうになったんだよ。ルイズが来てくれなかったらと思うと……本当にありがとう、ルイズ」

ルイズ「え?…ま、まあ使い魔の面倒を見るのも主人の役目だから当然よ!」

ルイズは驚いた、今までキュルケに誘惑されておちなかった男はいないのだ。
キュルケでおちないなら、自分はどうだろうか。そんなことを一瞬考えてしまい、早く忘れようと眠りにつくルイズであった。





次の日の朝
タケルはいつものように座禅の修行をしてからルイズを起こし朝食へ。

ルイズ「タケル、街にいくわよ」

共に朝食を食べる最中、突然ルイズは言った。

タケル「え…ングっ……何で?」

タケルは口に入れたパンを咀嚼し飲み込んでから言った。

ルイズ「剣を買いにいくのよ。あの剣は確かに便利だけど、直ぐに抜けないならいざって時に私の事護れないじゃない」

タケル「そうかな…直ぐに出せるし、俺もそこそこ格闘は自信あるんだけど…」

ルイズ「常に見える剣を持たせることで私の面子を守らせる意味合いもあるのよ!いいから仕度する!!」
131 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/19(木) 01:12:57.68 ID:r2iyylyk0
キュルケ「タバサ。今から出掛けるわよ! 早く支度しちゃって頂戴!」

タバサ「虚無の曜日」

キュルケは朝起きた後、再びタケルにアプローチしようとルイズの部屋に行ったがもぬけのからだった。昨日、タケルにやんわりと断られたせいで、キュルケの情熱の炎はさらに勢いを増したらしい。
今までの男達はキュルケに無条件にチヤホヤし、夢中になっていった。キュルケ自身もそれが当たり前だと思っていたが、タケルは違った。
タケルの優しさを大人の魅力だと解釈したらしい。

タケルとルイズが見たことのない鉄の馬で出て行くところを見たキュルケはすぐさまタバサ部屋に行き今に至るというわけである。
キュルケの友人であるタバサはいかにもめんどくさそうに答えた。しかしキュルケはそんな友人の読んでいる本を取り上げ、掲げた。

キュルケ「分かってる。あなたにとってこの日がどんな日かあたしは痛いほどよく知ってるわよ。でも、今はね、そんなこと言ってられないの。恋なのよ、恋!」

キュルケ「恋したのあたし!ほら使い魔のテンクウジタケル、それであの人があのにっくいヴァリエールと出掛けたの!だからあたしはそれを追って突き止めなきゃいけないの!わかった?」

タバサは天空寺タケルという言葉に少し反応を示した。

タバサ「わかった」

キュルケ「あら、貴方にしてはずいぶん物分りがいいのね、とにかく妙な馬に乗って出かけたのよ。貴方の使い魔じゃなきゃあ追いつかないのよ!助けて」

タバサは何もいわずに準備を始めた。

キュルケ「ありがとう! じゃ、追いかけてくれるのね!」

友人のキュルケの頼みというのもあるが、タバサ自身天空寺タケルに興味を持っているからだった。その後2人は、タバサの使い魔、風竜、シルフィードでルイズ達を追った。
132 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/19(木) 01:43:37.49 ID:r2iyylyk0
ルイズ「あっという間に着いちゃったわ!その『ばいく』って鉄の馬凄いわね!」

タケル「はは…バイクは馬じゃなくて機械なんだけど、まあいいか」

実際に出来るか半信半疑で試した結果、マシンゴーストライカーを呼び出すことに成功したタケルはルイズを乗せて街へとやってきていた。
トリステインの街並みを見渡す。自分はやったことないが、世間で人気のRPG「タドルクエスト」の街並みもこのような感じなのだろうか。

タケル「それにしても、結構狭いね…」

タケルは大通り歩きながらいった。自分が見慣れている地球の大通りはこれの5倍ぐらいあった。主に通るのが人だからだろうか。

ルイズ「この先にはトリステインの宮殿があるの」

タケル「へえ…王様とかいるの?」

ルイズ「今いるのは女王陛下と姫殿下ね。それより財布は大丈夫?」

タケル「もちろん、ほら!」

タケルはズボンから自分とルイズの財布を取り出す。ルイズも「それなら良かった」と道を先へ進んでいく。

実は既に何人もスリを実行しようとしている。しかしその度に失敗するのだ。

タケル(ありがとうございます、エジソンさん!)コソコソ

エジソン眼魂(何、これもタケルの為デース)コソコソ

実は同じポケットにはエジソン眼魂が入っており、スリをしようと手を伸ばしてきた悪漢に電流を流して撃退させていたのであった。
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 02:33:30.23 ID:EoETmhEGO
眼魂も一緒にいたのか

今まで黙ってたからこの世界でバラバラにでもなったのかと思った
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 02:35:45.88 ID:K3AUFb8EO
なんだ、エジソンいたのか。
オレゴースト眼魂しか持ってないと思ってた。
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