電脳公演 シンデレラネットワーク【デレマス×ロックマンエグゼ】

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124 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:20:35.04 ID:Ch5MNO+Y0
Pの家

晶葉「……ということがあってな。」

P「……一ノ瀬志希、か。」

晶葉「彼女は何者だ?」

P「俺には分からないな。」

晶葉「そうか。」

P「ただ、」

晶葉「?」

P 「研究所にいた頃確かそんな名前を目にしたような……」

晶葉「待て、それだとおかしい。研究所は6年前に潰れたはず。」

P「そうだが……それがどうした?」

晶葉「年齢が合わないんだ。まず研究所が潰れた時Pは24歳だったろ?」

P「確かにそうだったが……」

晶葉「そこでPが見たなら少なくともPと同年代か年上になるだろう?」

P「そういえば俺が最年少だったな。」

晶葉「更に私も私以外の子供を見た覚えは無い。」

P「もし同年代の子がいたら一緒に遊んでもらってたと思うしな。」

晶葉「だが、彼女の見た目は20歳前後ってところだ。だとすると研究所がある頃は中学生、そこにいるはずがない!その後も学校以外に継続的に外出した事も無いし……私が有名人というわけでもない。私を知っているのはおかしいだろ!?」

P「……安部先生みたいに歳を取っても見た目が若々しいままだとしたら?」

晶葉「……それもありえるが……というかPよ、安部先生っていくつなんだ?見た目なら一ノ瀬と同じかそれよりも年下に見えるが……」

P「教員免許は大学で取る人が多いから大卒であるとは思うんだよ。で、俺が秋原中の教師になったときには既にいたな。そういえば前も佐藤先生と山下先生と飲んだときに話したっけ……あの時は確か……」


菜々「ぶぇっくしょん!……うう、誰かが噂でもしてるんでしょうか?」
125 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:23:06.17 ID:Ch5MNO+Y0
P「とにかく彼女の事、そしてその組織の事は気になるな。彼女の言う『あの人』もな。」

晶葉「『あの人』が誰かわかれば彼女の正体も見えてくるだろうしな。」

P「おそらく晶葉にも関係ある人物だと思うが……うーん……」

晶葉「ああ、一ノ瀬は『あの人』と私の関係を匂わせていたしな。」

P「まあ、時間を見つけて情報を集めておこう。」

晶葉「うむ、頼むぞ。」

P「さて、今日はいろいろあって疲れただろ。そろそろ寝るか?」

晶葉「そうさせてもらおう。Pはまだか?」

P「……今回の事件の報告書を上に出さないといけないからな。今日は事件の整理をしてからでも寝るさ。」

晶葉「……先に寝てすまないな。」

P「気にするな。これも仕事だからな。それじゃあ、おやすみ。」

晶葉「うむ、おやすみ。」
126 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:23:33.19 ID:Ch5MNO+Y0
P「はぁ、とっとと終わらせて寝るか。」

P(研究所か……そういえば所長は今何をしてるんだろうか……あの人から晶葉を預かって6年、最初は確か……)
127 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:24:48.35 ID:Ch5MNO+Y0
P「え?晶葉ちゃんをですか?」

所長「そうだ。しばらくの間預かってくれないか?」

P「はぁ、なぜ僕なんでしょうか?」

所長「所員の中で晶葉と一番親交があるのは君だろう。君と遊んでるときの晶葉は楽しそうだしな。」

P「……僕はいいですが晶葉ちゃんはどうなんですか?」

所長「……彼女にも事情は話してある。曰く君なら構わないそうだ。」

P「……晶葉ちゃんと話は出来ますか?」

所長「もちろんだとも。晶葉、こっちに来なさい。」

晶葉「なぁに?お父さん?」

P「晶葉ちゃん、お父さんから話は聞いてる?」

晶葉「うん、聞いてるよ。お父さんにしばらく会えないのは寂しいけど私もPお兄ちゃんとなら怖くないからいいよ。」

P 「……そっか。」

晶葉「それに、私には頼れる助手君がいるもんね。」

P「助手?……ああ!晶葉ちゃんの相棒のナビの事だね?」

晶葉「うん!この子となら私は何でも出来るよ!お爺ちゃんに教えてもらったからロボットも作れるし。だから大丈夫!」

所長「おいおい、私がいなくてもいいみたいな言い方だな。」

晶葉「もちろんお父さんも好きだよ。お父さんもPお兄ちゃんも助手君もみーんな好き!」

P「晶葉ちゃん……わかりました。所長、僕が責任を持って晶葉ちゃんをお預かりします!」

所長「うむ、よろしく頼むぞ。」

晶葉「よろしくね、Pお兄ちゃん!」
128 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:25:19.24 ID:Ch5MNO+Y0
P(って感じだったな。んでこの後すぐ所長が失踪し研究所は解散、母親が既に亡くなっていた晶葉は俺がそのまま引き取り今に至るってわけだ。うーん、所長は今何してるんだろう?)
129 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:37:26.97 ID:Ch5MNO+Y0
湾岸病院

マキノ「……さて、次はここね。ここでの目標は『彼』だったわね?」

サーチマン「はい。ターゲットの所持する『証』を入手せよ、との依頼でした。」

マキノ「首尾はどう?」

サーチマン「はい、マキノ様……そうですね……プログラムの掌握には時間がかかるかと。以前の事件を受けセキュリティが強化されてます。」

マキノ「ああ、あの『テトラコード』事件ね。全く、あの事件は私にとってもいい迷惑だったわ……リーダーはなぜそれにまつわるデータを集めているのかしらね?」

サーチマン「あの災害が二度と起きないようにするためでしょうか?」

マキノ「それは無いわ。その事件の元凶は最終的にデリートされたの。だから恐らく彼女は……」

サーチマン「……解っていて手を貸すのですか?」

マキノ「そんなわけないでしょう。そうならないように既に手は打ってあるわ。」

サーチマン「……このような事を言って申し訳無いですが彼女、志希は妙に鋭いところがあるように思えます。もし策が看破されているとしたら……」

マキノ「……それでも、まだ希望はあるわ。彼女は組織の勧誘を蹴り敵対した。つまり彼女が行動を起こす可能性は大いにある……私達は今出来ることをするだけよ。」

サーチマン「……わかりました。私はマキノ様に従います。」

マキノ(池袋晶葉……彼女ならきっと……)
130 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:46:54.86 ID:Ch5MNO+Y0
以上で第三話本編終了です

敵組織のメンバー、晶葉の過去など伏線を少し回収してみました

この後物語がどう動くのか、登場人物はどう絡むのか、自分の担当は出るのか等それなりに期待して待っていてください

あと、当初予定していた6話構成からエグゼ本編のように7話構成にしようと思ってます

蒸機公演を超えるのは厳しいですが最後までお付き合いいただけると嬉しいです

それではまた次回更新時にお会いしましょう

131 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/07(水) 01:24:13.51 ID:LbBzdmCR0
ここから第4話です

段々話が長くなりショートでもなんでも無くなりつつありますが、どうぞお付き合い下さいませ
132 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/07(水) 01:25:51.53 ID:LbBzdmCR0
職員室

P「ふぁ〜あ、おはようございます。」

菜々「あ、おはようございます……P先生、だいぶお疲れのようですね……」

心「アイツ、事件の報告書を書かされていたからな……」

山下「Pセンセがあたしたちの学年の主任だからねぇ、その責任ってヤツよ。代わってあげる訳にはいかないし……」

P「おかげで折角の休日が消えましたよ。さて、報告書を校長に出してきますかね。」

菜々「お疲れ様です。」
133 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/07(水) 01:26:30.92 ID:LbBzdmCR0
心「そういえばナナパイセン?」

菜々「なんでしょうか?」

心「パイセンのクラスに転入生が来るんだよな☆」

菜々「あ〜、確か今日でしたね。名前は……ちゃんですね。」

山下「へぇー、昔アタシがネットバトルした子と同じ名字ね……その子の出身はどこかしら?」

菜々「えーっと、ここに来る前はザートタウンにいたらしいですよ。」

山下「じゃあアタシの知ってる子との関係は無さそうね。その子は確かシーサーアイランドの巫女だって話だったし。」

心「関係無い様に見えるときに限って逆に関係アリアリってこともあるぞ☆はぁととよっちゃんみたいにな☆」

山下「はぁとちゃんに一度写真で見せてもらったけど小さくて、神秘的で……確かにはぁとちゃんの妹には見えなかったわねぇ。」

心「オイ☆どういうことだよ☆」
134 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/07(水) 01:27:18.63 ID:LbBzdmCR0
???「ザートタウンですか……」

菜々「ん?楓ちゃん?どうかしましたか?」

楓「確か巫女さんでしたらザートタウンにもいると聞いたことがあります。」

山下「それってどんな子なの?」

楓「『幸運を司る巫女』と言われていたと思います。」

心「幸運、かぁ……具体的にどんだけスゴいん?」

楓「なんでも『御参りすると成すこと全て上手くいくようになる』とまで言われてるみたいですよ。」

山下「成すこと全て、ねぇ……それって眉唾物なんじゃないの?」

楓「それがそうでも無いみたいなんです。ほら。」

菜々「え〜っと……このページ全て体験談ですか!?」

楓「はい。流石に全部本物ってわけでは無いでしょうが……」

山下「はぁとちゃん!今度の休みザートタウン行かない!?」

心「もち!行こうぜ☆」

菜々「わ、私も行ってもいいですか!?」

楓「あ、でもどうやら今は人が来すぎたため参拝に制限が掛かっているみたいですね。少なく見積もって半年待ちでしょうか?」

心「かいさ〜ん……」

山下「アタシは幸せになれないのね……」

菜々「若さ……若さってなんでしょうか……」
135 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/07(水) 01:28:08.27 ID:LbBzdmCR0
P「ただいま戻りました……ってこの死屍累々は何ですか?」

楓「ふふっ、こちらは見込みが外れた方々ですよ。」

P「高垣先生、何があったか全くわからないです。」

楓「実はかくかくしかじかで……」

P「なるほど、そういうことでしたか。しかし幸運の巫女、ですか。いつか会ってみたいものです。っと、安部先生、そろそろ転入生を迎えに行かなくていいんですか?」

菜々「ブツブツ……」

楓「聞く耳持ちませんね。」

P「はぁ、仕方ないですね。高垣先生は安部先生達の機嫌を直してもらえませんか?」

楓「はい。手は尽くしてみます。P先生はどうされるんですか?」

P「私は安部先生の代わりに転入生を教室へ連れていきます。教室には私の部活の部員がいるので連れていった後は彼女に任せようかと。」

楓「わかりました。ほら菜々ちゃん、早く機嫌直してくれないと……」
136 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/07(水) 01:28:50.62 ID:LbBzdmCR0
校門

P「えーと、持ってきた資料によると……あ、あの子か?」

P「君が転入生の子で合ってるかい?」

???「?あなたは?」

P「私はP、この学校の教師だよ。教室が分からず迷ってると思って迎えに来たんだ。あ、君のクラスの担任は別の人なんだがちょっと色々あってね。代わりに私が来た、というわけだ。」

???「そうでしたか。ありがとうございます。あ、まだ私の名前を言ってませんでしたね。私の名前は……」
137 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/07(水) 01:29:20.86 ID:LbBzdmCR0
響子「五十嵐響子です。」
138 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/07(水) 01:32:14.61 ID:LbBzdmCR0
本日分はここまでです

特にこの第4話は独自の設定が多めになるかと思いますのでそういうのは無理、という方はお気をつけて下さい

それではまた次回更新時にお会いしましょう
139 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/11(日) 23:58:25.52 ID:FnNb5cgQ0
教室

P「大石、いるか?」

泉「はい、ってP先生?どうしたんですか?」

P「ちょっと頼みがあってな。転入生にこの学校の事を教えてやってほしいんだ。」

泉「大丈夫ですけど……」

亜子「へぇ、転入生。そりゃ初耳やな。」

さくら「どんな子なんですかぁ?」

ザワザワ

泉「ちょっとした騒ぎになってますね……」

P「仕方ない、外で説明するから出て来てくれ。」

泉「わかりました。」
140 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/11(日) 23:59:00.42 ID:FnNb5cgQ0
廊下

P「彼女が転入生の……」

響子「五十嵐響子ですっ。よろしくお願いします。」

泉「よろしくね、私は大石泉。」

P「あとは任せて大丈夫か?」

泉「はい。五十嵐さんのサポートをすればいいんですよね?」

P「ああ、頼んだぞ。」

そう言うとP先生は去っていった

泉「さて、五十嵐さん、ホームルームも始まるしとりあえず教室へ戻ろっか?」

響子「そうですね。でもこのクラスの本来の先生は……」

その時何かが凄まじい速度でこちらへ向かって来た
141 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/11(日) 23:59:44.51 ID:FnNb5cgQ0
菜々「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!はぁはぁ、す、すみません。遅れてしまって……はぁはぁ、あなたが転入生の、五十嵐響子さん、ですね?」

響子「えっと、この人はこのクラスの生徒ですか?」

泉「違うよ。この人が本来の担任の安部先生。」

響子「えっ、この人先生なんですか?見た感じ私達と同年代のような……」

泉「それ、私も最初にこの人を見た時に思った。」

菜々「生徒と間違われるのは悪い気はしませんね。さて、それでは教室へ……」

ゴキッ!

菜々「きゅ、急に運動したせいで腰が……」

泉「そしてこれを見て『ああ、先生なんだな』って思った。」

響子「あはは……」

菜々「うぅ、中途半端な優しさが痛いです……」

泉「安部先生、大丈夫ですか?」

菜々「なんとか……」

響子「無理はしちゃいけませんよ。」

泉「五十嵐さんの紹介なら私が代わりにしますから、安部先生は休んでて大丈夫ですよ。」

菜々「……ならお言葉に甘えて……保健室に行ってきますね……」

泉「わかりました。」
142 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/12(月) 00:00:28.36 ID:v4zyQtiu0
泉「……というわけで、安部先生の代わりに私が紹介するね。彼女がウチのクラスの転入生の……」

響子「五十嵐響子ですっ。よろしくお願いします。」

泉「えーと、ここからどうすればいいんだろ?」

さくら「はいはぁい!」

泉「さくら?どうしたの?」

さくら「響子ちゃんはぁ、どこから来たんですかぁ?」

響子「前はザートタウンにいました。ここから西にある町ですよ。


亜子「はい!」

泉「亜子?」

亜子「響子ちゃんは趣味なんかあんの?」

響子「私は家事全般が趣味ですっ。特にお料理、得意なんですっ!」

泉「そっか、転入生への質問の時間にすればいいんだ。えっと、他に誰か質問無い?」
143 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/12(月) 00:01:12.20 ID:v4zyQtiu0
みちる「どんな料理が得意なんですか?」

響子「大体得意ですけど……一番得意なのはハンバーグですっ。」

千鶴「得意教科はありますか?」

響子「家庭科は得意ですけど……他は普通ぐらいですね。」

柚「響子チャンは部活とかやってたのカナー?」

響子「弟や妹の面倒を見るので忙しくて部活は入ってませんでした。」

清美「では委員会とかもですか?」

響子「はい、そういうのは全く。」

キーンコーンカーンコーン

泉「おっと、ホームルーム終わりみたいだね。五十嵐さんの席は……って安部先生から聞いてなかったな。空いてる席は……」

さくら「イズミンの横空いてるよぉ。」

泉「正式に決まるまではそこでいいか。というわけだから、五十嵐さんは私の隣ね。」

響子「わかりました。」
144 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/12(月) 00:04:48.62 ID:v4zyQtiu0
今回はここまでです

イズミン、誕生日おめでとう、ってことで更新しましたが、ギリギリ間に合わなかったですね

さて、次回更新時にお会いしましょう
145 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/26(月) 00:21:37.12 ID:53p/P2Pw0


泉「ふぅ、お昼か。」

亜子「いずみ、さくら、ご飯食べよ。」

さくら「たべよたべよぉ。わたしおなかすいちゃったぁ。」

泉「ちょっと待って。五十嵐さん。」

響子「はい、なんでしょうか?」

泉「一緒にご飯食べない?」

響子「えっ、いいんですか?」

泉「もちろん。P先生にも頼まれてるし、何より私も五十嵐さんの事知りたいし。」

響子「ありがとうございますっ。」

泉「二人もいい?」

亜子「別にええよ。」

さくら「わたしも歓迎だよぉ。」

泉「よし、じゃあ食べよっか。」

響子「はいっ。ではお弁当を……」

さくら「うわぁ、綺麗なお弁当だねぇ。」

亜子「これは……」

響子「はいっ!私が作りましたっ!」

泉「凄いね……」

響子「みなさんも食べますか?」

亜子「……ちょっともらおか。」

響子「どうぞ!」

さくら「わたしもぉ。」

泉「私も貰うね?」
146 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/26(月) 00:22:12.86 ID:53p/P2Pw0
モグモグ……

亜子「うまっ!」

さくら「おいしい!」

泉「ほんとだ、凄くおいしい。五十嵐さん、どれだけ料理してるの?」

響子「えへへ、弟や妹のために作ったりもしていたので……かなり長い間ですね。」

さくら「そういえば響子ちゃんもきょうだいがいるって言ってたねぇ。」

響子「? も、って事は……」

泉「うん、私にも一人弟がいるんだ。」

響子「そうなんですか。どんな弟さんなんですか?」

泉「そうだね……元気で明るかったよ。」

響子「なんで過去形……」
147 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/26(月) 00:22:41.41 ID:53p/P2Pw0
泉「うん、五十嵐さん。弟、湧人は今入院してるんだ。」

亜子「けど原因がまだわからんから治しようがあれへんし……」

さくら「そのせいで荒んじゃってぇ……」

泉「ごめんね、暗い話しちゃって……」

響子「い、いえ、こっちこそ何も考えずに……」

泉「いや、五十嵐さんは悪くないよ。」

響子「そう、ですか……」

沈黙の中昼食は終わった
148 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/26(月) 01:08:42.18 ID:53p/P2Pw0
放課後

泉(……さて、ロボット部に行こっか。)

響子「えっと、大石さん。」

泉「?五十嵐さんどうしたの?」

響子「この後って時間がありますか?」

泉「ごめん、部活があるんだ。」

響子「そうですか。なら、私も見に行っていいですか?」

泉「いいけど……P先生も事情はわかると思うし。じゃあ行こっか。」

響子「はいっ!」
149 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/26(月) 01:09:09.17 ID:53p/P2Pw0
ロボット部

ガラッ

泉「みんないるかな?」

晶葉「お、泉か。待ってたぞ。」

ライラ「イズミさん、こんにちはー。」

P「おっ、大石。二次審査の結果が出たぞ。」

泉「P先生、その前に。五十嵐さん、入ってきて大丈夫だよ。」

響子「お邪魔します。」

P「確か転入生の……」

響子「はいっ!五十嵐響子です。よろしくお願いします。」

晶葉「うむ、よろしく頼むぞ。」

ライラ「わー、新しい仲間ですかー。」

泉「いや、まだ見学なんだけどね。」

P「いいか?」

泉「あっ、大丈夫ですよ。」

P 「二次審査の結果だが……」

晶葉「……」

泉「……」

ライラ「……」
150 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/26(月) 01:09:53.23 ID:53p/P2Pw0
P 「……無事合格してたぞ。」

晶葉「!そ、そうか……やった!やったぞ!」

ライラ「やりましたねー。」

泉「やったね、みんな!」

P「安部先生はまだ保健室だが、先に伝えておいたぞ。同じく喜んでいたな。」

ワイワイ

響子「……えっと、とりあえずおめでとうございます!」

晶葉「うむ、ありがとう!」

P「準決勝についてはまた連絡が来る事になっている。俺からは以上だ。今日は解散……と言ってもいいところだが……」

晶葉「新入部員に活動を見せるとしようか。泉、前頼んだアレは持ってきてくれたか?」

泉「はい、ちゃんと組んどいたよ。」

晶葉「助かる。あとはこれを……」

響子「えっと、これは何をしてるんですか?」

ライラ「これはイズミさんが作ったプログラムをアキハさんが作ったロボットに組み込んでいるところでございますよー。」

晶葉「ガワは作ってたからな、泉にプログラムを用意してもらえばすぐに終わる……ほら、この通りだ。」

P「で、今回は何を作ったんだ?」

晶葉「今回はこの部室の掃除用ロボを作った。名前は『ぞうじき』だな。」

響子「可愛いですねっ。」

晶葉「ふふ、そうだろうそうだろう。さて、試運転だ。スイッチを入れて……」
151 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/26(月) 01:10:32.92 ID:53p/P2Pw0
しかし動かない

晶葉「む、どうしたんだ?」

泉「おかしいな、ちゃんと組んだし仮想だけど動作も確認したんだけど……」

レーザーマン「どこかからウイルスが入ったんだろう。やるか?」

晶葉「ああ、やろう!行くぞ!プラグイン、レーザーマン、トランス……」

響子「待ってください!」

晶葉「む?」

響子「ウイルスバスティング、私にやらせてくれませんか?」

晶葉「構わないが……どうだ?レーザーマン?」

レーザーマン「所詮ウイルス、私が出る必要も無いだろう。好きにさせておけ。」

晶葉「わかった。任せるぞ、響子。」

響子「行きます!プラグイン、スラッシュマン、トランスミッション!」
152 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/26(月) 01:11:38.84 ID:53p/P2Pw0
本日更新はここまでです

年内で終わらせれるか不安です

それではまた次回
153 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/04(火) 02:40:03.64 ID:3jfpxpPO0
晶葉「ふむ、やはりウイルスが沸いているようだな。」

響子「行けますか?スラッシュマン?」

スラッシュマン「任せろ、キョウコ。行くぞ!ローリングスラッシャー!」

ウイルス達は全て切り刻まれた

晶葉「ふむ、凄いな。」

ライラ「わぁー、一瞬でバラバラですねー。」

泉「………やるね。」

響子「お掃除も得意ですから!」

晶葉「さて、今度こそ……よし!動いたぞ!」

P「それで、今回のロボの特徴は何だ?晶葉がただの掃除機を作るとは思えないが?」

晶葉「ふふふ、よくぞ聞いてくれた!なんとこの『ぞうじき』は水を吸うことも出来るのだ!」

ライラ「なるほどー。ぞうさんだから水を吸えるのでございますかー。」

晶葉「うむ。水を吸う時はこうしてだな……」

晶葉ちゃんの実演も終わり今日の部活は解散になった
154 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/04(火) 02:40:41.24 ID:3jfpxpPO0
次の日
放課後

泉(さて、と。)

響子「大石さん。今日は空いてますか?」

泉「今日は部活は無いけど……弟のお見舞いに行くんだ。」

さくら「私たちは部活があるからぁ、」

亜子「行かれへんけどな。」

響子「そう、ですか……流石に着いていくのは……」

泉「うん、流石にダメ。」

響子「ですよね、あはは。」

泉「ごめんね。明日なら空いてるけど……」

響子「ごめんなさい。明日は私が……」

泉「そっか。まあ、また今度話は聞くよ。それじゃあね。」

さくら「ばいばぁい。」

亜子「ほなまた明日なー。」

響子「……」
155 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/04(火) 02:41:13.15 ID:3jfpxpPO0
???「はい、ターゲットは今日病院へ向かうみたいです。」

マキノ「そう。わかった。」

???「作戦は延期した方が……」

マキノ「彼女ね、丁度いいわ。私の方が上だとわからせないとね……忠告ありがとう。」ガチャッツーツー

???「……これでいいんでしょうか……」
156 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/04(火) 03:00:26.64 ID:3jfpxpPO0
湾岸病院
大石湧人の部屋

泉「入るよ。」

湧人「……なんだ、姉ちゃんか。今日は一人なんだな。」

泉「今日の検査でお医者さんは何か言ってた?」

湧人「『今の技術では原因の特定ができない』だってよ。毎度毎度こればっかりだ。」

泉「そう……」

湧人「どうせ原因もわからないままずっとここにいることになるんだろうさ。」

泉「!そんなことは……」

湧人「何がそんなことは、だ!もう半年は経つぞ!このままサッカーも出来ない、結城の奴との決着もつけれない、せっかく光がこの町に戻ってきても俺は教室にも戻れず忘れられて独りになってしまうんだろ!」

泉「湧人……」

湧人「もう沢山だ!なんで俺がこんな目に!」

泉「……大丈夫、少なくとも私たち、家族は湧人を待ってるから……独りにしないから……」

湧人「姉ちゃん……」
157 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/04(火) 03:03:30.27 ID:3jfpxpPO0
泉「そうだ、湧人。今何か欲しいものってある?」

湧人「欲しいものか……マモルって奴に自慢されたアレが欲しいな。」

泉「『アレ』って?」

湧人「確か『コオリホウガン』ってチップだったな。」

泉(!コオリホウガン、確か今では乱獲でコルドボルズが絶滅して入手はほとんど不可能だったはず……)

湧人「どうだ?出来るのか?」

泉「……うん、お姉ちゃんに任せて。」

湧人「ま、期待せずに待ってるぜ。」
158 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/04(火) 03:09:28.48 ID:3jfpxpPO0
本日更新はここまでです

コオリホウガン、アイムフィッシュをつけて探し回りました

果たしてイズミンはコオリホウガンを手に入れられるのか

次回をお楽しみに
159 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/08(土) 02:09:13.31 ID:sN6E0rav0
病院
エントランス

泉(とは言ったものの、どうしよう。まともにやったんじゃ手に入らないし……うーん……)

泉(……ってあのツインテールは……晶葉ちゃん?)

晶葉「む、『エレキパルス』か。これはまだ持ってなかったな。」

泉「晶葉ちゃん、何してるの?」

晶葉「うわっ!……ってなんだ、泉か。あ、ここ病院だったな。大声出してすまない。」

泉「……えっとこれは……」

晶葉「うむ、『チップトレーダーSP』だな。紗南から存在を聞いてな、今日は部活が休みだし遠出してみたんだ。」

泉「チップトレーダーか……」

泉(……どうだっけ?チップトレーダーからコオリホウガンって出たっけ?……今トレーダーに入れれるチップは100枚……最大11回か……でもその前に……)

泉「晶葉ちゃん。」

晶葉「む?」

泉「晶葉ちゃんって『コオリホウガン』持ってない?」

晶葉「『コオリホウガン』?聞いたこと無いな。何故それを?」

泉「えっと、実はね……」

晶葉「……なるほど、そういうことなら協力させてもらおう。で、どんなチップなんだ?」

泉「確か『コルドボルズ』ってウイルスからデータが手に入るんだけど……」

晶葉「?けど何なんだ?」

泉「コルドボルズはもう絶滅してるみたいなんだよね……」

晶葉「なるほど、つまりウイルスバスティングのしようが無いのか。」

泉「うん。」

晶葉「で、トレーダーに賭けてみる、と。」

泉「……非効率的なのはわかってる。けど、これしか無いんだ。」

晶葉「……わかった。私はチップを使いきってしまったから出るのを祈る事しかできんな。」
160 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/08(土) 02:09:46.55 ID:sN6E0rav0
泉「ありがとう。じゃあ、まず一回目っ……!」

ガチャガチャ ……ゴトン

泉はバトルチップ『バンブーランス』を手に入れた!

晶葉「これも見たこと無いな……でも泉の目当ては……」

泉「うん、これじゃないんだ。よし、二回目……」

ガチャガチャ……ゴトン

泉はバトルチップ『メットガード』を手に入れた!

晶葉「これは知っているな……」

泉「次っ!」

泉はバトルチップ『エスケープ』を手に入れた!

泉「次っ!」
161 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/08(土) 02:10:37.14 ID:sN6E0rav0
ガチャガチャ……ゴトン

泉はバトルチップ『ネオバリアブル』を手に入れた!

泉「……」

晶葉「これで10回か……」

泉「……今まで出たチップを全部入れれば……まだ……」

晶葉「待て、ネオバリアブルの価値は私も知っている。流石に止めておいた方が……」

泉「……それでも……私は『コオリホウガン』が……」

晶葉「……む?あれは……泉、ちょっと待っててくれ。」

晶葉ちゃんはどこかへ行った

泉「……」

ガチャガチャ……ゴトン
162 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/08(土) 02:11:17.33 ID:sN6E0rav0
晶葉「……こんなところで何をしているんだ?」

???「……」

晶葉「黙っててもわかるぞ。そのサイドテールでな。」

???「……?」

晶葉「大丈夫だ。私もトレーダー目当てにここに来てるからな。何も恥ずかしがることは無い。だから……」

響子「えっと、晶葉ちゃん、だよね?」

晶葉「どうした?……ん?響子が二人?」

時子「……貴女、何をしているの?」

法子「あっ、時子さん!探しましたよ〜。ここの病院の売店のドーナツが〜……」

晶葉「……すまない、人違いだったようだ。」

響子「えっと……私の後輩が……すみませんでしたっ!ほら、晶葉ちゃん、行きましょう!」
163 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/08(土) 02:12:17.50 ID:sN6E0rav0
晶葉「すまない。響子にまで迷惑をかけてしまったな。」

響子「いえ、いいですよ。それよりも何故ここに?」

晶葉「私はここにチップトレーダーSPをやるために来たんだ。響子と泉に会ったのは偶然だな。響子は何の用なんだ?」

響子「えっと、大石さんに用があるんですけど……」

晶葉「む、泉か。丁度泉の危機なんだ。一緒に来てくれ。」

響子「危機?わ、わかりました。今行きますっ!」

晶葉「……そういえば響子は泉のことを名字で呼んでたな。何か理由があるのか?」

響子「理由、ですか。転入してから面倒を見てもらっていたのがそのまま残っているから、でしょうか?」

晶葉「……泉は名前で呼んでもいいと思うぞ。後輩である私がずっと『泉』って呼び続けてるんだからな。」

響子「……」
164 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/08(土) 02:13:16.84 ID:sN6E0rav0
泉「……」

晶葉「……遅かったか……」

泉「うん、ダメだった……って、五十嵐さん!?」

響子「ごめんなさい。どうしても弟さんの事が気になってしまって……」

泉「……湧人を元気づけたいって気持ちはありがたいよ。でも、簡単な事じゃないの。お姉ちゃんの私でもわからないんだよ!?」

響子「私もっ!私もお姉ちゃんだから、下の子が苦しんでるのに何も出来ない、そういう気持ちは痛いほどわかるんですっ!それに、弟さんの話をしていた時の大石さん、いや、泉ちゃんが苦しそうで、放っておけなくて……だからっ!」

泉「……っ!」

晶葉「おい、二人ともここは病院なんだから静かに……」

泉「……はぁ、わかった。」

響子「!じゃあ……」

泉「響子、『コオリホウガン』って持ってない?」

響子「?何で急に……」

泉「湧人が欲しがってるんだ。」

晶葉「それを手にするため泉はトレーダーを回してたって訳だ。」

響子「なるほど……私は持ってないですね。トレーダーに入れれるチップは……50枚ですね。」

泉「お願い響子、力を貸して。」

響子「わかりました。それじゃあ10枚入れて……」

ガチャガチャ……ゴトン
165 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/08(土) 02:14:08.54 ID:sN6E0rav0
マキノ「……さて、ターゲットも来たことだし、そろそろ頃合いかしら。」

サーチマン「マキノ様、セキュリティシステム解析完了してます。いつでも大丈夫です。」

マキノ「了解。じゃあ、始めましょうか。」

サーチマン「はっ!」
166 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/08(土) 02:19:02.94 ID:sN6E0rav0
今回更新はここまでです

チップトレーダー、エリスチ*目当てに何度も通いました

ちなみに、4話は実はまだ前半が終わっていません

出来る限り多くのアイドルをチョイ役として出して行きたいと考えています

根幹に関わらなければリクエストも可能なら応えてみたいです

それでは次回更新時にお会いしましょう
167 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/21(金) 02:40:21.18 ID:PYx30YSi0
泉「……」

響子「……」

晶葉「……だめか……」

泉「……晶葉ちゃん……」

晶葉「なんだ?」

泉「P先生にコオリホウガンの事聞いてくれる?」

晶葉「……わかった。聞くだけ聞いてみるさ。」

響子「……どうしましょうか?」

泉「……明日以降に出直すよ。今日はどうしようもないし。」

響子「……また、付き合いますよ。」

泉「……ありがと。」

晶葉「さて、それじゃあ帰るか。」

うん。今日はもうどうすることも出来ない……湧人、がっかりするだろうな……晶葉ちゃんと響子にも迷惑をかけちゃったし……はぁ……
168 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/21(金) 02:42:01.46 ID:PYx30YSi0
晶葉「む?」

響子「どうしたんですか?」

晶葉「いや、ドアが開かなくてな。」

響子「ドアの電脳のロックを解除すれば……」

晶葉「うむ、プラグイン、レーザーマン、トランスミッション!」

晶葉「……おかしいな……」

響子「どうしたんですか?」

晶葉「いや、プラグインが出来ないんだ。」

響子「そんな事って……プラグイン、スラッシュマン、トランスミッション!」

晶葉「……な?」

響子「……本当ですね。」

晶葉「レーザーマン、理由はわかるか?」

レーザーマン「電脳内部を見てないのにわかるわけないだろう。」

晶葉「それもそうだな。」

響子「ネットポリスに連絡を……」

晶葉「……おそらくジャミングを受けて連絡が取れないだろう。」

響子「……本当ですね……なんでそんな事がわかるんですか?」

晶葉「以前にも経験があってな。……シークエンスという組織の仕業だろう。」

泉「シークエンス?」

晶葉「説明は後だ。まずはプラグインできる所を探すぞ。」

泉「うん。」

響子「はいっ。」
169 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/21(金) 02:43:51.54 ID:PYx30YSi0
ネネ「お願い……しーちゃん……無事でいて……」

奈緒「オイ凛!エレベーターが動かないぞ!どーすんだ!」

凛「落ち着いて奈緒……加蓮は心配だけど焦ってもどうにもならないよ。」

奈緒「わかってる……わかってるけど動かずにいられないんだよ!」

凛「……せめてプラグイン出来ればね……」

晶葉「……パニック状態だな。」

泉「急に閉じ込められたらね……」

響子「でもどうすれば……プラグインはどこにも出来ないみたいですし……」

泉「……一つ方法があるんだ。」

響子「えっ!?」

晶葉「何だ!?」

泉「こっちに来て。」
170 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/21(金) 02:45:14.29 ID:PYx30YSi0
晶葉「……ここは……」

泉「ナースセンターだね。すみません、誰かいませんか?」

清良「はい、どうされましたか?」

泉「パソコンを一台貸して欲しいです。」

清良「……どのような理由でしょうか?」

泉「ここから電脳のロックを解除するためです。」

清良「……つまりハッキングですか……」

晶葉「なっ!?」

響子「い、泉ちゃん!?ハッキングって犯罪じゃ……」

泉「……他に手段が無いの。ならやるしか……」

清良「……状況が状況ですが、そのようなことに使わせるわけには……」
171 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/21(金) 02:46:07.25 ID:PYx30YSi0
……無理だ。隠し通せない……長官や伊集院君に怒られるかな……でもいい。ここでやらないと……何かあってからじゃ遅い……後悔したくない!
172 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/21(金) 02:47:01.25 ID:PYx30YSi0
清良「大体、ネットポリスでも無いのに何の権限が……」

泉「権限なら……ここに!」

PETから出るホログラム。それは私がネットポリスの権限を持つ事を示すものであった。

泉「ネットポリス所属、大石泉!緊急事態につき権限を発動します!」
173 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/21(金) 02:52:45.68 ID:PYx30YSi0
今回更新はここまでです。

お気づきの方もいるかもしれませんが、この第四話のモノローグはここまで晶葉ではなく泉になっています。
第四話前半は主人公が泉、と言ってもいい話になります。

前半は後二回の更新で終わらせるつもりです。

それでは次回更新をお待ちください。
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