南光太郎vs仮面ライダークウガ

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137 :1 [saga]:2019/06/17(月) 20:29:32.97 ID:eMFfSVab0


「 「変身ッ!!」 」


「俺は太陽の子!仮面ライダーBLACK!RXッ!!」


変身したRXはすぐに巧たちを襲うC1号から二人を守った。

理性を失ったことで怪人として本能のまま行動するその姿は最早単なる怪物でしかない。

神に利用されたことに関しては

同情の余地があるかもしれないが情けを掛けるつもりはない。

何故ならC1号はこの地で人を殺め続けた。

すべては12年前の光太郎の不手際が原因だった。ならば…!


「リボルケインッ!」


RXはベルトのサンバイザーから光の剣リボルケインを取り出した。

同時に眩く光る剣の矛先をC1号の腹部へと突き刺した。


「グギャァァァァ!?」


RXのリボルクラッシュが決まりC1号は凄まじい悲鳴を上げた。

全身にリボルケインのエネルギーが送り込まれ腹部からは激しい火花が吹き出した。

138 :1 [saga]:2019/06/17(月) 20:30:03.42 ID:eMFfSVab0


「 「変身ッ!!」 」


「俺は太陽の子!仮面ライダーBLACK!RXッ!!」


変身したRXはすぐに巧たちを襲うC1号から二人を守った。

理性を失ったことで怪人として本能のまま行動するその姿は最早単なる怪物でしかない。

神に利用されたことに関しては

同情の余地があるかもしれないが情けを掛けるつもりはない。

何故ならC1号はこの地で人を殺め続けた。

すべては12年前の光太郎の不手際が原因だった。ならば…!


「リボルケインッ!」


RXはベルトのサンバイザーから光の剣リボルケインを取り出した。

同時に眩く光る剣の矛先をC1号の腹部へと突き刺した。


「グギャァァァァ!?」


RXのリボルクラッシュが決まりC1号は凄まじい悲鳴を上げた。

全身にリボルケインのエネルギーが送り込まれ腹部からは激しい火花が吹き出した。

139 :1 [saga]:2019/06/17(月) 20:33:43.39 ID:eMFfSVab0


「超変身ッ!ハァァッ!」


RXに続いて変身したクウガも遺跡に対して攻撃を行おうとした。

超変身してドラゴンフォームになると全身に雷が走った。

これまでの戦いで温存していた金の力。それを発動させた。


「オリャァァッ!」


ライジングドラゴンになったクウガは

ライジングドラゴンロッドを武器にライジングスプラッシュドラゴンを放った。

スピードを活かした斬撃で遺跡にいくつものヒビが入った。
140 :1 [saga]:2019/06/17(月) 20:34:55.65 ID:eMFfSVab0


「ハァッ!」


続いてライジングペガサスによる

ライジングペガサスボウガンを駆使したライジングブラストペガサス。

先ほど攻撃した斬撃に弾を撃ち込み遺跡にさらなる亀裂を負わせた。


「まだだッ!」


金の力の制限時間は30秒。

今の状況でその時間を過ぎればクウガはもう立ち上がることすらできない。

だがここが正念場、弾を打ち込んだ直後にライジングタイタンへとフォームチェンジ。

そして破損した亀裂にライジングタイタンソードを突き刺した。
141 :1 [saga]:2019/06/17(月) 20:36:06.19 ID:eMFfSVab0


「よし!今だッ!」


最後にクウガはライジンゴマイティにフォームチェンジ。

構えを取り右足にある足甲部のマイティアンクレットに渾身の力を込めた。

同時にアギトも右足にすべての力を収束させて両者共にジャンプ!


「 「オォォォォッ!!」 」


クウガ、アギトによるライダーキックが炸裂。

ライジングフォームによる四連攻撃に加えて二人のライダーによるダブルキック。

その凄まじい攻撃力で遺跡は最早原型を留めることも出来ず砕け散ろうとしていた。

142 :1 [saga]:2019/06/17(月) 20:44:21.34 ID:eMFfSVab0


『そんな…人が…私を超えるなんて…これでは未来が…』


ライダーキックを受けて遺跡は崩壊寸前に陥った。

もうこの崩壊は防げない。これでは人は神を超える存在になる。

そうなればこの世界は破滅だ。

人が神を超える力を手にすれば必ずやこの世界は混沌に染まる。

先ほど闇の存在は巧や弦太郎を通して未来を見た。この先の未来にあるのは絶望だ。

力に飲み込まれた人が破壊の限りを尽くす恐怖と破壊だけの世界。

それだけはなんとか阻止しなくてはと抗おうとした。


「そうはさせない!」


「これ以上俺たちの未来をお前に指図されるわけにいかない!」


「人の未来は俺たち自身で決める!!」


そして最後にRXがトドメの一撃かのように

リボルクラッシュで貫いて爆発寸前のC1号の身体を遺跡にぶつけてみせた。

その瞬間、洞窟内は大爆発を起こした。

半径3キロにも渡る爆発により洞窟は埋もれてしまいすべては闇に葬られた。

143 :1 [saga]:2019/06/17(月) 20:45:24.09 ID:eMFfSVab0


〜PM21:00〜


あの洞窟での大爆発が起きた直後、香川県警の応援が到着。

だが既に小豆島に潜んでいた未確認生命体はすべて殲滅した後だった。

その間に氷川はあかつき号の乗組員を単独で救助。

こうして事件は解決した。


「一条刑事、お疲れ様です。」


「氷川くんこそ大活躍だったな。」


「…いえ…自分は…活躍なんて…」


確かにあかつき号の遭難者たちは救助することは成功した。

だが…今回の事件は元を正せば香川県警の杜撰な対応に問題があった。

それに一条や五代の活躍に比べたら自分の行いなど大したものではないと痛感した。
144 :1 [saga]:2019/06/17(月) 20:47:32.98 ID:eMFfSVab0


「今回僕は足でまといでした。
一条さんたちがいなければ市民にも被害が及んでいたかもしれない。
そう思うと僕に称賛なんてされる資格はありません。」


「そう卑下するな。キミはたった一人であかつき号の乗客を救った。立派なことだ。」


「それでも…全員救えたわけじゃありません…」


氷川は悔やむように呟いたが

実は救助されたあかつき号の乗客には一人だけ行方不明者がいた。

沢木哲也。五代があかつき号で知り合ったあの青年だ。

乗客たちの話によると哲也は嵐の中で海に放り出されてしまい行方知れずとのこと。

氷川は乗客たちに事故当時のことを問い質したが

何故か全員青ざめた顔でろくに話をしようともしない。

まるで何か恐ろしいモノでも目撃したかのような様子だった。


「俺たちは人間だ。すべてが万事うまくいくわけじゃない。」


「それでも…自分の力不足を否めません…もっと僕に力があれば…」


「そう思うならもっと精進しろ。
いずれキミも最前線に出て戦う時が来る。その時はみんなを助けられる警官になれ。」


一条からの励ましの言葉を受けて氷川は敬礼した後に本部への報告に戻った。

近いうちに氷川も自分と同じく第一線で活躍する警察官になるだろう。

彼ならきっと素晴らしい警察官になれる。そう期待しながら一条は氷川を見送った。
145 :1 [saga]:2019/06/17(月) 20:48:51.22 ID:eMFfSVab0


「ありがとうロードセクター。」


一方で光太郎は久しぶりに再会を果たしたロードセクターを労っていた。

かつて宿敵ゴルゴムを倒した仲間。

12年前に永遠の別れを告げたはずだったが…

今回のピンチに活躍してくれたことで改めて感謝していた。

それに洞窟での死闘で力尽きた光太郎たちを大爆発の中、救い出してくれた。

かつてロードセクターを返却する際に大門はこう言っていた。


『―――いつの日か必ずあなたの元へ還るはずだ。』


その言葉通りロードセクターは光太郎の元へ還ってきてくれた。

今回の騒動でそれがなによりも嬉しく思えた。

146 :1 [saga]:2019/06/17(月) 20:50:56.47 ID:eMFfSVab0


「光太郎さん、巧くんはどこへ行ったんですか?」


「あいつは…もうここには戻ってこないだろう。」


駆け寄ってきた五代に巧の所在を聞かれた光太郎はそう答えた。

あの戦いの後、巧は忽然と姿を消した。

見たところXRのバイクもないようで恐らくあれに乗って何処かへいなくなったのだろう。


「巧はまだ自分を受け入れることが出来ていないんだ。」


「そうですか。きっと時間が掛かるでしょうね。」


「ああ、いつかあいつにも守るべき大切な人たちが出来るはずだ。」


巧の悩みが解決されるにはまだ時間が必要だ。

それでも二人は願った。いつか巧にも大切は人が現れることを…


「巧ー!俺たちはいつまでもダチだからな!!」


そんな何処かへいなくなった巧を弦太郎が海に向かってそう叫んだ。

いつか友情の印を誓い合って今度こそ本当のダチになる。そう決意して…
147 :1 [saga]:2019/06/17(月) 20:54:30.43 ID:eMFfSVab0


「それで光太郎さん。今回のことについてどう思いますか。」


「恐らく新たな物語が始まっているのかもしれないな。」


「新しい物語…つまり…それって…」


「俺たちの知らないところで次なる敵が動き出しているということだ。」


光太郎に新たな敵の存在を告げられたが五代もなんとなくその気配を感じていた。

あの沢木哲也が変身したアギトという名の戦士。それに遺跡に封じられていた存在。

それは間違いなく未確認生命体とは全く異なる新たなる脅威だ。


「やっぱり…なんですね…未確認を倒しても戦いは終わらないのか…」


五代は自分の手を見つめながらそう呟いた。

この手で今まで何体もの未確認生命体を屠ってきた。

連中を殴る度、この手に嫌な感触が過ぎってばかりいる。

本当は相手を傷つける行為なんてしたくはなかった。

それがグロンギの怪人たちであっても…
148 :1 [saga]:2019/06/17(月) 20:55:21.51 ID:eMFfSVab0


「俺…未確認を倒したら戦いは終わるのかと思ってました…
けどちがう…ヤツらを倒しても戦いは終わらない…いや…
これから始まっていくんですね…」


五代はこれから訪れる未来に不安を感じていた。その予感は正しかった。

何故ならこの後、世界はいくつもの混乱が訪れようとしていた。

今回の戦いはそれを予感させる序章にしか過ぎなかったのかもしれない。


「確かに俺も何度か同じ思いをしたよ。何度悪を倒してもキリがないってな…」


「これからも戦いは続くんですね。長く苦しい戦いが…」


「それでも誰かがやらなきゃならないんだ。」


わかってはいたことだ。それは決して他人には負わせられない自分たちの宿命。

決して避けることなど赦されない運命。

そんな過酷な運命でも一筋の希望はあった。

149 :1 [saga]:2019/06/17(月) 20:56:00.50 ID:eMFfSVab0


「だが俺は今回の戦いを通じて感じた。それは俺たちにも頼れる仲間がいるということだ。」


それは五代も今回の戦いで密かに感じ取っていた。

今回は自分たちライダーの力だけでは決して解決には至らなかった。

そこには頼れる人たちの協力があればこそだ。


「確かに俺たちの戦いは厳しいものだ。それでも信じられる仲間が居る。」


「そうですね。みんながいるから俺たちは戦える。」


「そうだ。希望は確かに存在するんだ。」


こうして南光太郎と五代雄介はこの先の未来に不安を抱きながらも

そこに希望の光もまた存在することを感じていた。

未来においてその希望は確かに存在した。

150 :1 [saga]:2019/06/17(月) 21:00:01.06 ID:eMFfSVab0

氷川誠=彼は今回のあかつき号救助の功績が認められて警視庁G3ユニットへと栄転。

そこで仮面ライダーG3として未知なる敵アンノウンとして戦うことになる。

沢木哲也=この数日後、彼は瀬戸内海沖で救助される。

だが持ち物の封筒に『津上翔一』の名が記されていたことから

彼は本名ではなく津上翔一と名乗ることになった。

そして彼もまた仮面ライダーアギトとしてアンノウンとの戦いに加わることになる。

乾巧=大企業スマートブレインが牛耳る人類の進化形態オルフェノクと戦うため

彼は仮面ライダーファイズとして

自らと同類のオルフェノクたちと戦う過酷な運命に身を投じた。

如月弦太郎=高校生に成長した彼は天ノ川学園高校へと転校。

そこでゾディアーツと呼ばれる謎の怪人たちから学園を守るため

彼は仮面ライダーフォーゼとなって守りぬくことになる。

確かに未来は決して明るいことばかりではない。だが希望は存在した。

いずれ彼らもまた仮面ライダーとして人々を守る存在となるだろう。

南光太郎と五代雄介は

次なる希望がこの世界を守り続けることを信じて改めて戦い続けることを誓った。

〜終〜


151 :1 [saga]:2019/06/17(月) 21:00:52.75 ID:eMFfSVab0


〜エピローグ〜


小豆島での戦いから二年の月日が流れた。

あの後、五代雄介=仮面ライダークウガが

未確認生命体第0号ことン・ダグバ・ゼバとの死闘に勝利したことで

未確認生命体による一連の事件は幕を閉じた。

それでもあのような脅威がまた起きるとも限らない。

そこで警視庁は未確認生命体への対策としてG3ユニットを設立。

あかつき号事件の英雄である氷川誠を装着者としてプロジェクトは動き出した。

そんな束の間の平和が訪れていたある日のことだった。


「ねえ…あれは何…?」


沖縄県の与那国島海岸で住民があるモノを発見した。

それは残骸。あの小豆島でRXとクウガによって破壊されたはずの遺跡の残骸だった。

この報告を受けて国はこの残骸を調べるためオーパーツ研究機関を設立。

本来なら海の藻屑として終わるはずがこうして人の世に現れた。

それは新たな戦いが始まる前触れでもあった。


南光太郎vs仮面ライダークウガ 【完】


152 :1 [saga]:2019/06/17(月) 21:01:52.53 ID:eMFfSVab0
これにて終わりです。お粗末でした。
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/17(月) 22:36:16.38 ID:vuqGzaDf0
乙でした。
最後の下りは何に続く話なんだろう。
154 :1 [saga]:2019/06/17(月) 23:05:13.90 ID:eMFfSVab0
>>153
要するにこのお話は平成ライダーの物語の前日談なんです
本来ならRXとクウガだけで物語を成立させるのが筋なんですけど…
クロスssとなるとどちらかに問題を与えなきゃならないわけで
けど光太郎さんと五代さんは二人とも本編の時点でヒーローとして完成されてるので
どちらかを落とすやり方はいけないなと思いましてそれではどうしたらいいのかと考えた結果
よし、問題のありそうな平成ライダーを二人にぶつけてその悩みを解決してもらおうと思った次第です。
それで挙げられたのがアギトの翔一くんと氷川くん。それに555のたっくんとフォーゼの弦太郎でした。

155 :1 [saga]:2019/06/17(月) 23:10:45.00 ID:eMFfSVab0
それでこのお話なんですけど読んでもらえばわかると思いますが
このお話の舞台裏には実はアギトのあかつき号事件が関わっています。
あかつき号事件が何なのかわからない人はあとでご自分で調べてもらえればわかりますが
劇中だとあの事件が発生したのはクウガがグロンギの怪人と戦っていたのとほぼ同時期なんですよね。
それでこの事件の背景にRX×クウガでクロスssやってみたら面白いんじゃないかと思ったのです。
なので時代設定に合わせて登場キャラもその当時の年齢になっています。

翔一くん⇒20歳 氷川さん⇒22歳 たっくん⇒16歳 弦太郎⇒6歳


156 :1 [saga]:2019/06/17(月) 23:15:41.32 ID:eMFfSVab0

あとたっくんと弦太郎を絡ませた理由は…
まあたっくんはオルフェノクとして孤独な道を歩んでいたのが理由で
弦太郎は特撮お馴染みの騒がせキャラに丁度いいなと思ったので登場させました。
ちなみにこの物語の弦太郎はまだほんのガキンチョなので戦うことはできません。
応援するのが精々だったかな
それで最後にエピローグはこの物語がアギト第一話に続くということになります。
このssに出てきたあのラスボスがアギトの敵アンノウンの黒の青年だということです。
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/18(火) 11:05:02.35 ID:lhohoZmbO
面白かった乙

それにしてもフォーゼがまだ子供……全然想定もしてなかったから変なところで精神的ダメージ受けてしまった
そうか……そんな時間差が……
158 :>>748 [sage]:2024/02/26(月) 17:09:48.91 ID:5Py+HH8u0
>>闇の存在
ねじれこんにゃく!なあねじれこんにゃくだろお前!?カテゴリーエース置いてけ!
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