このスレッドは950レスを超えています。そろそろ次スレを建てないと書き込みができなくなりますよ。

【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」照月「その35!」【安価】

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315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 00:28:18.80 ID:OTfE3uKco
はい
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 00:31:28.95 ID:0onaeYvf0
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 00:31:45.42 ID:9wq/DWvDO
はい
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 00:35:28.46 ID:moJ01P8x0
319 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/02(水) 00:36:19.29 ID:hDL1Yjnm0
今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 00:49:06.50 ID:keVGtkYEo
おつ
名取とて小ネタで業を背負っているから最後はゴールしたいよな
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 02:02:18.64 ID:gpEhO48eO
名取の寝取りって3周目だっけ
>>314で最大値取ったら島風や如月がどんな反応するかちょっと見てみたかった(ゲス顔)
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 06:03:13.68 ID:vrgWIvEYO
3週目が書かれたのは47週前で4年前という事実
そして未だに語り継がれるNTR小ネタの凄さ
323 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/03(木) 17:49:53.11 ID:MrTTbmZZ0
22:30〜23:30頃開始予定です。
324 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/03(木) 22:35:36.21 ID:MrTTbmZZ0
始めます。
325 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/03(木) 22:38:16.73 ID:MrTTbmZZ0
ショタ提督「………」カキカキ

グレカーレ「………」

グレカーレ(提督、本当に無口ね……この年頃の子供なら、もっと腕白なんじゃないの?)

この日の秘書艦であるグレカーレは、歳不相応に大人びている提督に疑問を抱いている。

外見は確かに少年なのだが、周囲への対応や気配りの仕方が子供のそれでは無い。

時には微笑んだり、険しい表情を見せることもあるが……言うなれば、まるで子供を見守る親のような顔なのだ。

ショタ提督「………」カキカキ

グレカーレ「……提督」

ショタ提督「何?」カキカキ

グレカーレ「ずっと仕事ばかりで疲れないの?もっとこう、外で遊んだりとか……」

グレカーレ(私に話しかけている間も手が止まってないし……)

ショタ提督「ううん。僕は“提督”だから。皆の為に、自分の役割を果たすまでだよ」カキカキ

グレカーレ「………」

グレカーレ(こうやって声をかけても、いつもこの調子だもん)

彼女は彼を不思議に思い、同時に心配している。どうしてその幼さで不気味なほど真面目に仕事と向き合えるのか。

どうしてその幼さで……自身の責任をしっかりと自覚し、自分達の為に尽くしてくれるのか。

そして……その幼さで、そのようなことを続けていれば……ストレスが溜まってしまうのではないか、と。

ショタ提督「………」カキカキ

ショタ提督(……僕には疲れなんて存在しない。だけど、グレカーレちゃん達から不審に思われてしまうのも……)カキカキ

そして彼は彼で、彼女の心情を理解している。自身が無茶をしていないか、気にかけてくれていることを知っている。

だが、それでも彼は……自身のことより、彼女達のケアを最優先している。無論、彼の目的の一つだからだ。

グレカーレ「………」


グレカーレの行動

直下
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/03(木) 22:40:41.03 ID:zulQb5Qo0
ちょっといたずらしてみる
327 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/03(木) 22:57:41.63 ID:MrTTbmZZ0
グレカーレ「……!」ピーン!

グレカーレ(そうだっ!ちょっとだけいたずらして、提督の緊張を解いてあげよっと……ふふっ♪)

彼女は自分なりに、彼のストレスを和らげてあげようと考える。

真面目な彼の雰囲気に影響されていたとはいえ、彼女は“本質的に”いたずらっ子なのだ。

ショタ提督「……!」カキカキ

ショタ提督(グレカーレちゃん……)カキカキ

しかし、彼は既に彼女の目的に気がついていた。仕事をしていても、彼女達の心情は常に把握している。

だが、彼はあえて何も知らない素振りをする。理由はもちろん、彼女の気持ちを尊重する為だ。

ショタ提督「………」カキカキ

グレカーレ「………」

グレカーレ(仕事に夢中で、私が目の前まで来てることに気づいてなさそう……これなら簡単にいたずら出来るかも♪)

グレカーレ(ただ、問題はどんないたずらをするかなんだよね〜……あっ、良いいたずら思いついちゃった!)

グレカーレ(提督だって男の子なんだし、絶対に意識しちゃうよね?うっふふ♪)

そう考えると、彼女はスカートを少しだけたくし上げる。

ただし下着が見えそうで見えない位置を維持しながら、彼に向かって露骨にアピールする。

グレカーレ「ほ〜ら、提督〜。ひ〜らひら〜♪」

グレカーレ(女の子がスカート引っ張ってるんだよ?しかもパンツが見えそうなんだよ?男の子なら気になっちゃうよね?くすっ♪)

グレカレー(……まぁ、実際のところは、これで少しでも提督が仕事から気をそらしてくれれば良いんだけど……)

ショタ提督「………」カキカキ


反転コンマ判定:提督の反応は?

01〜49:「そういういたずらは、安易に行うことじゃないよ」
----との---上昇率:小 ×1.0
50〜98:「気を遣ってくれてありがとう。でも、僕なら大丈夫」
----との---上昇率:中 ×1.5
ゾロ目:(……懐かしいな)
----との---上昇率:大 ×2.0

直下
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/03(木) 23:01:05.05 ID:91fO3l+Yo
329 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/03(木) 23:15:12.95 ID:MrTTbmZZ0
《-- 50 --》……人を思いやる優しい気持ち


ショタ提督「………」カキカキ

ショタ提督(……“伝わる”。僕のことを思いやってくれる気持ちが)

彼女の意図とは少し違うが、彼には確かに“伝わって”いた。

彼女が彼を心配し、労わろうとする気持ち……それは彼に、しっかり“届いて”いたのだ。

ショタ提督「………」スッ…

グレカーレ「……提督?」

ショタ提督「……気を遣ってくれてありがとう。でも、僕なら大丈夫」ニコ…

グレカーレ「あっ……」

グレカーレ(また、だ……よく分からない、感覚が……)ギュッ

彼の柔らかな笑顔を見た彼女に、自身が生み出された直後の違和感が蘇る。

考えても分からない。理解出来ないはずなのに……何故か感じたことがあるような気持ちが。

グレカーレ「………」

ショタ提督「………」

ショタ提督(これは……いや、流石に……そう簡単には……)

彼は何か思い当たる節があるようだが、瞬時に思考を切り替える。

今はそのことより、彼女達と“提督”として交流を深めることが重要なのだ。

ショタ提督「……グレカーレちゃん」

グレカーレ「う、うん……」

ショタ提督「僕は本当に大丈夫だよ。仕事をするのは当然のことだし、疲れてもいないから」

グレカーレ「なら、良いんだけど……」

グレカーレ(……もしかして、余計なお世話だったかな)

ショタ提督(……そんなこと無い。その温かい気持ち……しっかり受け取ったから)


----との--- コンマ一の位×1.5 上昇

直下
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/03(木) 23:20:00.48 ID:X9gfHUOD0
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/03(木) 23:32:09.98 ID:lGvmIUkI0
50周提督ちゃん家の艦むすさんは勝負が早いな
332 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/03(木) 23:32:37.62 ID:MrTTbmZZ0
8×1.5=12/--


ショタ提督「………」スッ…

グレカーレ「あっ……」

ショタ提督「これで今日の分は終わったかな」

グレカーレ「………」

グレカーレ(す、凄い……これだけの量を、こんな短時間で終わらせるなんて……)

彼の机の上には、1日の終わりにお目にかかるであろう書類の束が置かれていた。

通常の提督であれば半日近くかかるであろう書類を、彼は午前中の内に終わらせてしまったのだ。

グレカーレ「……て、提督?本当に大丈夫?」

ショタ提督「うん」

グレカーレ(即答……確かに、顔を見てもキリッとしてるし……疲れてるようには見えないけど……)

ショタ提督「遠征の皆が帰って来るまで、まだ時間があるな……明日の分もこなしておこう」ドサッ

グレカーレ(まだやるの!?いやちょっとは休憩したり遊んだりしないの!?)

彼女は驚愕していた。外見だけの問題では無い。仕事に対しても通常の提督以上に有能なのだ。

より正確には、彼以外の提督を知らない彼女の想像でしかないが……それでも、彼女は到底信じられないという顔をしている。

ショタ提督「……!」

ショタ提督(あっ、今……そうはさせない……!)カッ…!

彼女は知らないが、彼は“提督”としての業務以外にもすべきことがある。

先程から……否、この地に現れる以前から、彼は己の役目を確実にこなしている。

ショタ提督「………」

ショタ提督(……よし。これ以上……させる訳には……!)


《-- グレカーレと交流を深め、互いの----が-----したことにより……提督の------が強まった --》
333 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/03(木) 23:49:28.38 ID:MrTTbmZZ0
《-- 3 --》

甘味処間宮


間宮「お待たせしました。フルーツパフェです」コトッ

川内「ありがとう間宮さ〜ん……」

ショタ提督「………」

提督は普段から出撃や遠征で疲労困憊している艦娘達の為に、可能な限り全員に間宮券を配っている。

肉体の傷は入渠や修復バケツで癒せたとしても、心の疲れはそう簡単に取れるものでは無い。

それを痛いほど理解している彼は、こうした艦娘達のケアもかかさず行っている。

球磨「うぅ……深海棲艦、思った以上に強かったクマ……」

ショタ提督「……!」

多摩「おかしいにゃあ……提督や余所の鎮守府の多摩の話なら、正しい編成と装備、後は練度が足りていれば十分撃破出来るはずなのに……」

川内「妙に強いんだよねぇ……勝てないほどじゃないけど、毎回苦戦してるというか……」

ショタ提督「………」

川内達は、深海棲艦の強さに疑問を抱いていた。無論、彼もそれに気がついていない訳が無い。

適切な装備と編成、海軍により提示されている適正練度をしっかりクリアしつつ出撃させているにも関わらず……ほぼ必ず苦戦を強いられている。

決して彼が無能という訳では無い。むしろ彼ほど優れた手腕でも突破出来ないほど、深海棲艦の脅威が高まっているのだ。

ショタ提督「……ごめんなさい。僕のせいで」

球磨「えっ?いや、提督は悪くないクマ。むしろこうして、いつも球磨達のことを労わってくれてるし……」

多摩「編成だって問題無いはずにゃ。これはむしろイレギュラーだと思う」

川内「そうだよ!むしろ謝らなきゃいけないのは私達の方!ごめん、いつもこんな体たらくで……」

ショタ提督「……そんなことない。皆が一生懸命頑張ってくれているのは、僕が1番知っているから」

ショタ提督(これは本当に“僕”のせいなんだ……だからこそ、僕が何とかしなければならない……!)


↓1朝風のコンマ       ----との---:0/--
↓2U-511のコンマ       ----との---:0/--
↓3名取のコンマ       ----との---:16/--
↓4グレカーレのコンマ    ----との---:12/--

反転コンマが最大の艦娘が提督と交流します
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/03(木) 23:50:35.89 ID:cSMoOII4O
一打一打が重いなあ
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/03(木) 23:51:21.99 ID:X9gfHUOD0
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/03(木) 23:51:41.54 ID:jVjLcvbDO
はい
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/03(木) 23:52:05.82 ID:91fO3l+Yo
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/03(木) 23:53:09.99 ID:lhCaC1jA0
ゆーちゃんやべえ
339 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/03(木) 23:55:53.05 ID:MrTTbmZZ0
朝風「絶対私だと思ったのに……」

U-511「……勝った」グッ


今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/03(木) 23:58:10.24 ID:rDm9/TImo
おおつおつ
ゆーちゃんも独のラストホープやもんな
341 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/04(金) 17:10:55.02 ID:itAeu5Bk0
22:30〜23:30頃開始予定です。
342 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/04(金) 22:35:44.89 ID:itAeu5Bk0
始めます。
343 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/04(金) 22:37:53.86 ID:itAeu5Bk0
工廠


ショタ提督「………」

U-511「………」

U-511(執務室にいないと思ったら、工廠にいたんだ……)

ショタ提督「………」ジッ…

ショタ提督(皆はもちろん、妖精達や……この艤装だって……)

提督は工廠の……それも、この日は非番である艦娘達の艤装を眺めていた。

彼女らが深海棲艦と戦う為に必須と言える装置であり、同時に敵の攻撃から身を守る為の物でもある。

U-511「………」

U-511(艤装を見つめて、どうしたんだろう……もしかして、整備しようとしてくれてるの……?)

ショタ提督「………」ギュッ…

彼は両手を握り締め、祈るような姿勢をとる。

まるで何かを願うかのように、彼は静かに祈りを捧げているように見える。

U-511「……?」

U-511(admiral……?一体、何してるの……?)

U-511は、彼の行動の意味を理解出来なかった。

艤装に対し、何を祈っているのか……彼女には想像もつかない。

ショタ提督「………」

ショタ提督(……良し。これなら……)

すると彼は祈りの姿勢を止めた。その行為に何の意味があるのかは、彼のみぞ知る。

尤も、今の光景を見て、真実に辿り着ける者は……ごく一部の例外を除き、まずいないだろう。

U-511「………」


U-511の行動

直下
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/04(金) 22:48:31.32 ID:MK8l3kfDO
どうして祈っていたのか聞いてみる
345 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/04(金) 23:04:26.51 ID:itAeu5Bk0
ショタ提督「………」

ショタ提督(……いや、やっぱりダメだ。皆にも……)

U-511「………」

U-511(……気になる、かも。admiral、何を祈ってたのかな……)

彼が祈るその姿は神秘的で、見る者全員を不思議な気持ちにさせる。

彼女は彼が祈る理由が気になった。どうしてわざわざ、工廠で祈りを捧げるような行動を取ったのだろうか。

ショタ提督「……!」

ショタ提督(これは……)チラッ

U-511「……admiral」

ショタ提督「……ユーちゃん」

U-511「今、何を祈っていたの……?admiral、もしかして……外国の人だったり……?」

ショタ提督「……外国人、か。そうとも言えるし、違うとも言えるかもしれない」

U-511「……?」

彼はあえて回りくどい言い方をする。これは意地悪を言っているのでは無く、彼なりの彼女への配慮なのだ。

ショタ提督「それで、祈っている理由だったね。答えは簡単だよ。“皆が深海棲艦を倒せる”こと」

U-511「私達が、深海棲艦を……」

ショタ提督「………」

“嘘はついていない”。実際に彼は、彼女達が深海棲艦を撃破することが出来るよう、あのような行動を取っていた。

だが、これでは少々語弊があるが……彼は、現時点で全てを説明するつもりは無い。

ショタ提督(ごめんね……だけど今、皆の……ユーちゃん達の気持ちに、強い揺さぶりをかける訳にはいかない)

U-511「………」


反転コンマ判定:ユーの反応は?

01〜49:少し引っかかるが感謝する
----との---上昇率:小 ×1.0
50〜98:特に疑問に思うことなく感謝する
----との---上昇率:中 ×1.5
ゾロ目:「……それ、本当の理由じゃない……よね?」
----との---上昇率:大 ×2.0

直下
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/04(金) 23:09:51.43 ID:D23KjExf0
347 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/04(金) 23:29:59.34 ID:itAeu5Bk0
《-- 34 --》……惜しい


ショタ提督「………」

U-511「………」

U-511(それだったら、工廠で祈る必要は無いと思うんだけど……)

彼女は疑問を抱いていた。恐らく彼は本当のことを話していない、と。

その一方で、彼女は何故か“彼は嘘は言っていない”という確信も得てしまった。

U-511「………」

U-511(話しづらいこと、なのかな……明石さんや夕張さんがいない状況で、1人静かに祈ってたくらいだから……)

彼女は自分なりに納得がいく結論を出した。疑問は完全に晴れていないが、誰しも触れられたくないことの1つや2つあるだろう。

それに彼なら、不思議なことをしても“自分達の味方でいてくれる”。不思議とそう信じることが出来たのだ。

ショタ提督「……!」

ショタ提督(……そう、か)

U-511「……ありがとう、ございます。私達のことを、考えてくれて……」

ショタ提督「……気にしないで。“提督”である僕が、皆の無事を祈るのは当然のことだから」

U-511「admiral……」

ショタ提督「………」

ショタ提督(……いつか、話せる時が来るのだろうか。それこそ、僕の“目的”を終えることが出来たなら……)

彼は彼で、彼女に本当のことを伝えられない現状に胸を痛めている。

歯がゆい思いをしているのは、決して彼女だけでは無い。彼もまた、同じなのである。


----との--- コンマ一の位×1.0 上昇

直下
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/04(金) 23:30:38.23 ID:MK8l3kfDO
はい
349 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/04(金) 23:48:47.63 ID:itAeu5Bk0
3×1.0=3


ショタ提督「………」

ショタ提督(深海棲艦の凶暴化……以前まで、そんなことは無かった……)

ショタ提督(いや、既に残虐な深海棲艦は存在していたが……通常の深海棲艦まで……)

彼女と別れてから、彼は1人……考えていた。どうして深海棲艦が以前より強くなったのか。

否、答えは出ている……彼は知っている。知らないはずが無い。

ショタ提督「……っ」グッ…!

ショタ提督(このままでは、近い内に……)

己のすべきことは理解している。だが、それは“最善策”では無い。

“現状では最も有効な策”というだけで、必ずしも脅威に対抗出来るかは……彼にも分からない。

その上で、足掻くしか無いのだ。その為に、彼はここで“提督”となったのだから。

ショタ提督「………」ギュッ…

ショタ提督(やり過ぎてしまえば、僕自身にも影響が出てしまう。だからといって、何もしない訳には……)

彼は再び、先程と同じ姿勢を取る。何かに対し、必死に祈りを捧げようとする。

ショタ提督「……っ」

ショタ提督(集中しろ……さっきと同じように……!)







U-511「………」スタスタ…

U-511(さっきのadmiral……少しだけ、悲しげな顔をしてたような……)

U-511「……?」

U-511(あれ……?今、何か……)ギュッ…

U-511「………」

U-511(……気のせい、かな)
350 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/05(土) 00:06:04.66 ID:Xn0QpXfB0
《-- 4 --》

いつもの喫茶店


1周目提督「最近、鈴谷お姉ちゃん達が中々深海棲艦に勝てなくて……」

2周目提督「1周目提督の所もか。俺も朝潮や瑞鶴達から、似たようなことを相談されてな……」

3周目提督「あっ、うちもです。島風ちゃんと如月ちゃんが熱線銃を持ち出そうとした時は流石に止めましたけど……」

ショタ提督「………」

ショタ提督(ここには昔から、提督の人達がよく集まるな……)

提督は同僚との親睦を深めようと、繁華街に位置する喫茶店に出向いていた。

そこには彼と同じく、艦娘達を指揮する幼き提督達が集っていた。

ショタ提督「………」ジッ…

3周目提督「明石さんと夕張さんもノリノリで新しい道具を開発しようとしますし……」

8周目提督「あ、相変わらずお前の鎮守府の技術力は凄まじいな……」

9周目提督「今でも真価を続けてるくらいだもんねぇ……」フワフワ

ショタ提督「………」

とてつもない発展を遂げた技術。記憶だけ……すなわち魂だけが次元を超えて来た存在。そして現世に留まり続ける幽霊……

彼は改めて、彼らに対して驚愕し……同時に、悲しげな表情を浮かべていた。

4周目提督「……ご、50周目提督さん?」

ショタ提督「……え?」

5周目提督「大丈夫か?さっきから辛そうな顔してたぞ?」

6周目提督「もしかして具合が悪いの〜?」

7周目提督「だったらこんなとこにいないで早く帰って休め!軽い病気でも拗らせると大変だからな!」

ショタ提督「………」ジッ

7周目提督「……な、何だよ。そんなじっと見つめて」

ショタ提督「……ううん、何でも無い。心配してくれてありがとう。僕なら大丈夫だから」ニコ…

5周目提督「なら良いけど……」

ショタ提督「………」グッ…

ショタ提督(イレギュラーが多ければ多いほど……)


↓1朝風のコンマ       ----との---:0/--
↓2U-511のコンマ       ----との---:3/--
↓3名取のコンマ       ----との---:16/--
↓4グレカーレのコンマ    ----との---:12/--

反転コンマが最大の艦娘が提督と交流します
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/05(土) 00:08:15.66 ID:3i0fb5+XO
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/05(土) 00:08:26.56 ID:rVlgFOeYO
はい
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/05(土) 00:08:26.86 ID:uspWzl3bo
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/05(土) 00:09:10.25 ID:JB2vRVEBO
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/05(土) 00:11:25.04 ID:yZpDV+WBO
朝風ェ・・・
356 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/05(土) 00:12:47.30 ID:Xn0QpXfB0
今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/05(土) 00:13:17.14 ID:rVlgFOeYO
朝風さんギリギリの勝負に弱すぎる
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/05(土) 00:16:44.36 ID:X3F4HWTAO
最後の最後であさりそう
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 09:43:36.35 ID:wgrSJR9y0
最後の最後で出番なしとかネタにされる場すら無くて悲惨の極みやぞがんばれ朝風
360 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/06(日) 17:53:25.62 ID:vkJY00wX0
22:30〜23:30頃開始予定です。
361 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/06(日) 22:35:02.08 ID:vkJY00wX0
始めます。
362 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/06(日) 22:38:47.70 ID:vkJY00wX0
ショタ提督「………」スタスタ

ショタ提督(どの鎮守府の提督も、皆……艦娘達の為に頑張ってくれて……)

ひとしきり話し終えた彼は鎮守府に戻っていた。

どの提督達も個性こそ違えど、艦娘の為に努力する姿は……彼にとって、感謝の気持ちを抱くことだった。

『そうなの?』

ショタ提督「………」

ショタ提督(この感じ、それにこの声……)チラッ

名取「31周目提督君、笑顔を見せることが多くなったんだ……え?こっちの様子?」

名取「大丈夫だよ。提督、物静かだけど良い子だもん。ありがとう、31周目鎮守府の私。心配してくれて」

ショタ提督「………」

ショタ提督(やっぱり……電話の相手は、“別の”名取さんか……)

名取は自室でスマートフォンを使い、31周目鎮守府の自分自身に電話をかけていた。

各地で建造が行われる以上、同一の艦娘が複数人存在することは特に珍しいことでも無い。

むしろ同一存在同士だからこそ意気投合する場合が多い。目の前の彼女が良い例である。

ショタ提督「………」

ショタ提督(艦娘を建造で生み出す以上、どうしても同じ姿・名前・性格の存在が数多く存在する……)

ショタ提督(だけど、決して……皆が皆、全く同じという訳じゃない。変えが効く存在じゃないんだ……)

彼は“知っている”。同一の艦娘が複数存在出来るからこそ……彼女らをまるで道具のように酷使する人間を。

そして、絶望してしまった彼女らの心が壊れ……悲劇的な結末を辿ってしまった例が存在することを。

ショタ提督「………」グッ…

ショタ提督(皆、それぞれが生きているんだ……例え、“元が同じ”だったとしても……)

彼は彼女らの存在について、誰よりも“知っている”。だからこそ、こうした事実が胸に深く突き刺さる。

名取「あー……46周目鎮守府の私は、相変わらずなんだね……」

ショタ提督「………」

ショタ提督(いけない。僕まで、負の感情に支配されてしまっては……今は、皆と……名取さん達と、交流することが大事なんだ……!)


提督の行動

直下
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 22:55:41.82 ID:JfDacDTDO
他の鎮守府の名取について
364 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/06(日) 23:14:00.54 ID:vkJY00wX0
名取「それじゃあ、またね……」スッ…

ショタ提督「……!」

ショタ提督(電話を終えたのか……)

名取「ふぅ……あれ?提督?戻ってたんですか?」

ショタ提督「………」コクリ

名取「確か、他の鎮守府の提督に会いに行ってたんですよね?私もさっきまで、余所の鎮守府の私とお話してたんです」

ショタ提督「………」

彼の目的の1つは、彼女らと仲を深めることである。深めるとは言っても、恋愛関係にまで持ち込むことはない。

提督と艦娘……その関係の上で、十分な信頼を得ることさえ出来れば良い。

ショタ提督「……他の鎮守府の名取さんとは、仲良くやっているの?」

ショタ提督(答えは既に分かっている。けれど、名取さんと会話をする為には……あえて“知らないフリ”をしなければならない)

名取「あ、はい……どの鎮守府の私とも、こうして定期的にお話してます。一部、ちょっと苦手な“私”もいますけど……」

ショタ提督「………」

ショタ提督(……3周目鎮守府と、46周目鎮守府の名取さんか)

彼も知っている。あの鎮守府の名取らは、通常の名取と比べて……どちらも別方向に、個性が突出している。

元は同じ艦娘だとしても、その後の経験によっては……こうして個体ごとに特徴が現れることもある。

それはすなわち、他の名取には無い新鮮な体験をしているということだ。尤も、個性が悪い方向へ傾いてしまうこともあるが。

ショタ提督「………」

名取「……提督?」

ショタ提督「………」


反転コンマ判定:提督が次にかける言葉は?

01〜49:「……なら良かった。同じ自分同士でも、仲が良いに越したことは無いからね」
----との---上昇率:小 ×1.0
50〜98:「……なら良かった。でも、僕にとっての名取さんは……貴女だけ、だから」
----との---上昇率:中 ×1.5
ゾロ目:「……貴女は、他の名取さんとは……」
----との---上昇率:大 ×2.0

直下
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 23:14:27.81 ID:TwXdZQr60
366 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/06(日) 23:31:34.05 ID:vkJY00wX0
《-- 18 --》……無難


ショタ提督「………」

ショタ提督(本当は……いや、こんなタイミングで話すことではない。状況を考えろ、僕……)

ショタ提督「……なら良かった。同じ自分同士でも、仲が良いに越したことは無いからね」

名取「えへへ……そう、ですよね?」ニコッ

ショタ提督「………」

言えない。否、目的を果たすことが出来たその時まで……言ってはいけない。

現状で全てを話すということは、多かれ少なかれリスクを伴う。そのリスクを0にする術は、彼には無い。

ショタ提督(……例え、可能だとしても……そんなこと、出来るはずがない。だって、それは……)

彼は彼女らに希望を抱いており、同時に“罪悪感”も抱いている。

出来ることなら、彼女らには平穏で温かい日々を過ごしていて欲しい。だが、それは叶わない。

ショタ提督「……!」

ショタ提督(あ……)

名取「……大丈夫ですか?」

ショタ提督「………」

名取「もしかして、また……この前みたいに……」

ショタ提督「……ううん、何でもないよ」

名取「……そう、ですか」

名取(きっと、違う……提督の、今の表情……上手く言葉で言えないけど、何かを耐えるような感じだったもん……)

ショタ提督「………」

ショタ提督(少し怪しまれている、か……だけど、こればかりは……)

ショタ提督「………」グッ…


----との--- コンマ一の位×1.0 上昇

直下
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 23:33:42.33 ID:FabjjB4ao
とあ
368 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/06(日) 23:50:37.69 ID:vkJY00wX0
3×1.0=3 3+16=19/--


ショタ提督「………」

ショタ提督(名取さん達を見ていると……どうしても……)

全てを伝えることは出来ない。だが、それは同時に……彼が耐えなければならないことを意味する。

彼は決して心が折れることはない。そうでなければ、こうして今……この場所に立っていないのだから。

ショタ提督「………」グッ…

ショタ提督(しっかりしろ、僕。僕がこんなことでは、本当に……どうなってしまうか、分からない……!)

彼は自分の目的を改めて思い返す。ここで己が目先のことに心が揺れてしまっては……最大の目的を達成出来なくなる。

そうなってしまえば……自分だけではない。彼女らも……ただでは済まないだろう。

ショタ提督「………」

名取「………」

名取(今度は無表情になっちゃった……提督、何を考えてるのかな……)

ショタ提督「………」

ショタ提督(何とかしなければならない。だって、これは……“僕”のせいだから……!)

彼は責任を感じている。こうなってしまったのは、自分自身のせいとも言えるのだ。

だからこそ、自分で決着を付けなければならない。しかし、その為には彼女らの力も必要である。

ショタ提督(……ごめんなさい。だけど、絶対に……!)
369 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/07(月) 00:06:14.50 ID:JCMmJMuF0
《-- 5 --》


ショタ提督「……ありがとう、手伝ってくれて」

榛名「いえいえ、こちらこそ」

白露「提督には、いつもお世話になってるから!」

ショタ提督「………」

ショタ提督(……優しくて、温かい想いが伝わる)

提督が艦娘達を思いやるように、彼女らもまた、彼の力になりたいと考えている。

それを“体感”している彼は、彼女らの気持ちを嬉しく思い……同時に、活力が湧いてくる。

ショタ提督「……!」

ショタ提督(あっ、今……)

彼は確かに“知覚”した。ここから少し離れた場所で……新たな命が生み出されたことを。

しかし、それを理解したのは……恐らく“現地にいた者”と、彼のみであろう。

榛名「……提督?」

白露「どうしたの?」

ショタ提督「……ううん、何でもないよ」

榛名「……?」

白露「……?」

白露(提督、時々不思議な感じがするんだよね……)

榛名(まるで、何かを感じ取っているような……)


↓1朝風のコンマ       ----との---:0/--
↓2U-511のコンマ       ----との---:3/--
↓3名取のコンマ       ----との---:19/--
↓4グレカーレのコンマ    ----との---:12/--

反転コンマが最大の艦娘が提督と交流します
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/07(月) 00:06:25.39 ID:VHAgqs/I0
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/07(月) 00:06:49.63 ID:DaeO3l3DO
はい
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/07(月) 00:07:30.48 ID:5xj/uxUM0
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/07(月) 00:09:52.84 ID:C+RltcmW0
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/07(月) 00:09:57.86 ID:WocYNZ+wO
o
375 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/07(月) 00:13:40.23 ID:JCMmJMuF0
朝風「よ、良かったぁ……っ!最終回で出番が無いまま終わるだなんて洒落にならないもの……っ!」ドキドキドキドキ


今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!更新中の投下速度が遅くて申し訳ございません。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/07(月) 00:18:48.19 ID:npilb4K+o
おつおつ
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/07(月) 01:00:29.60 ID:iaKhgZ2gO
乙です
割と核心に迫る感じのテーマだし
ある程度ターン数は欲しいわね
ただ失恋はやめたげて
378 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/10(木) 17:14:35.00 ID:qz5Shil/0
22:30〜23:30頃開始予定です。
379 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/10(木) 22:31:02.38 ID:qz5Shil/0
始めます。
380 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/10(木) 22:33:21.85 ID:qz5Shil/0
朝風「ん……」スタスタ…

朝風(早起きは三文の徳とは言うけど、流石にまだ早過ぎよね……何となく、胸がざわついて目が覚めちゃった……)

深夜とも早朝とも言い難い時刻。彼女は自分でも分からない違和感により目を覚ました。

そのまま寝なおそうとも考えたが、布団の中では胸騒ぎのような感覚が治まらない為、夜風に当たることにした。

朝風「……?」

朝風(執務室が明るい……ま、まさか……)

彼女は光が漏れるドアの隙間から、執務室の様子を伺う。すると……彼の姿が見えた。

ショタ提督「……!」カキカキ

ショタ提督(……気づかれてしまったようだ)

朝風(し、司令官!?今何時だと思ってるのよ!?)

ショタ提督「………」カキカキ

彼女達からしてみれば、彼が……提督が食事時等を除き、休んでいる姿を見たことが無い。

それもそのはず、彼は文字通り“一切の休息を取っていない”。何故なら“休憩する必要性が皆無”だからだ。

ショタ提督「………」ピタッ

ショタ提督(またか……ここのところ、頻度と規模が上がっている……!)

朝風(まだ幼いのに夜中まで働き詰めだなんて!一体いつ寝てるのよ!?)

朝風(大人でも無理は禁物なのに、子供の司令官がこんな無茶をしたら……!)、

彼女がそう思うのも無理は無いだろう。子供にとっての睡眠不足は、成長に悪影響しか与えない。

だが、彼は普通の子供では無い。故に、このような無茶を続けていたとしても全く問題が無いのだ。

否、彼にとっては……この程度、無茶の範疇にさえ入らない。

ショタ提督「………」カッ

ショタ提督(させない……これ以上、好きには……!)

朝風「………」


朝風の行動

直下
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/10(木) 22:40:12.00 ID:+mRO85nnO
夜食を作って差し入れをする
382 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/10(木) 23:00:56.15 ID:qz5Shil/0
朝風「………」

朝風(だけど、もしかしたら……今日1日だけ、徹夜しないといけないほど急ぎの仕事が入ってるのかもしれないし……)

彼女は迷っていた。健康上の問題を考えれば、今すぐ彼に休息を取らせるべきだが……

重要な仕事を優先的に処理してくれているとなれば、無理に休ませて結果的に彼を追い詰めることになりかねない。

朝風(……だったら!)ダッ

だから彼女は、執務の邪魔にならない範囲で彼に疲れを癒してもらう方法を考えた。

ショタ提督「………」

彼は既に彼女の存在に気がついており、尚且つ彼女の心配りも“把握”している。

自身は休憩が不必要な存在……だが、現状それを話す訳にもいかず、歯がゆい気持ちを抱いていた。

朝風「……司令」

しばらくすると、おにぎりを持った彼女が戻って来た。彼に為に作った夜食だ。

ショタ提督「……朝風ちゃん。こんな夜分遅くにどうしたの?」

本当は分かっている。だが、少しでも自然な会話となるよう……知らないふりをしなければならない。

罪悪感こそあるものの、これも目的を達成する為に必要なことだと考えるようにする。

朝風「それはこっちの台詞よ。一生懸命頑張ってくれるのは嬉しいけど、ちゃんと休憩してる?」

ショタ提督「………」

朝風(だんまりか。これは図星みたいね……)

ショタ提督(ごめんなさい、朝風ちゃん。だけど、僕はもう……ずっと……)

朝風「だからこれを作ってきたの。はいっ!」スッ

ショタ提督「おにぎり……」

朝風「本当は今すぐ寝なさいと言いたいけど、そうもいかないんでしょ?ならせめて、これを食べて体力を回復させないと!」

朝風(麦飯で握ったから、普通の白米よりも栄養があるはず!)

ショタ提督「……ありがとう。僕の為に」

朝風「それもこっちの台詞。私達の為にありがとうね?でも、無理だけはしちゃダメよ?」

ショタ提督「………」


反転コンマ判定:提督の反応は?

01〜49:食べながらも手が動きっぱなし
----との---上昇率:小 ×1.0
50〜98:手を止めてゆっくり食べる
----との---上昇率:中 ×1.5
ゾロ目:(……懐かしいな)
----との---上昇率:大 ×2.0

直下
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/10(木) 23:01:37.19 ID:NPTSO/juO
ほい
384 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/10(木) 23:16:46.77 ID:qz5Shil/0
《-- 91 --》……ゆっくり味わって食べる


ショタ提督「……いただきます」

朝風「召し上がれ!」

朝風(あ、流石に食べる時は手を止めるのね。てっきり片手で食べながら、もう片方の手で仕事し続けるのかと思ったけど)

ショタ提督「……はむっ、もぐもぐ」

彼にとって重要なのはおにぎりでは無い。彼女が“彼の為に夜食を作った”という……温かい気持ちこそが、彼の力の源となる。

そして、彼はおにぎりを通じて……彼女の気持ちを“感じ取る”。

ショタ提督「………」

ショタ提督(おにぎりに込められた“想い”が……体の中に、染み渡っていく……)

ショタ提督「……うん、美味しいよ」ニコ…

朝風「そう、良かった」ニコッ

朝風(今、司令官が笑顔を向けてくれた時……一瞬、よく分からない感覚が……)

ショタ提督「あむっ……」

ショタ提督(どんな食べ物にも、作った人の“気持ち”が込められている……それこそが……)

美味しい食べ物は、作り手や栽培している者が人々を喜ばせる為、あるいは自身が美味しい物を食べて良い気分になる為に作られる。

彼はそれらの“気持ち”を……彼女が自身の身を労わってくれた“気持ち”を、とても嬉しく感じている。

ショタ提督「はむっ……」

朝風「……♪」

朝風(ま、別に良いか。それにしても司令官、嬉しそうに食べてくれてる……作って来た甲斐があったわね)


----との--- コンマ一の位×1.5 上昇

直下
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/10(木) 23:17:36.22 ID:ZiOf+Ss0O
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/10(木) 23:18:42.80 ID:qNggF+0YO
えい
387 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/10(木) 23:27:43.70 ID:qz5Shil/0
2×1.5=3/--


ショタ提督「……ごちそうさまでした」

朝風「お粗末様。それにしても1粒も残さず食べるなんて……」

ショタ提督「食べ物はもちろん、作ってくれた人の為にも……全部食べるのは当たり前だよ」

ショタ提督(もちろん、その考えを押し付けるようなことは決してしないけれど)

彼はおにぎりを完食した。海苔や具材はもちろん、米粒すら残すことなく……全てを味わった。

食い意地が張っているという訳では無い。むしろ、彼にとって食事“そのもの”は無意味とさえ言っても良い。

重要なのは食べ物に込められた“想い”と、作った者の“気持ち”をありがたくいただくことなのだ。

ショタ提督「凄く、凄く……美味しかったよ」

朝風(そこまで褒められると照れるわね……だって、麦飯を握っただけだもの)

ショタ提督「………」

ショタ提督(ただ握っただけじゃないんだ。朝風ちゃんは、おにぎりを作ってくれている時……僕のことを、考えてくれていたよね?)

ショタ提督(それが、たまらなく嬉しい。そして、凄く……)

彼はおにぎりで“回復”した。普段の食事と比べても、劇的な“回復”と言って良いだろう。

ショタ提督「お陰でまだまだ“頑張れそう”だよ」

朝風「でも、一息ついたらちゃんと寝なさいよ?寝不足は万病の元なんだから」

ショタ提督「……ありがとう」

ショタ提督(そして、ごめんなさい。僕には、もう……“眠っている”時間は無いから……!)


《-- 朝風と交流を深め、互いの----が-----したことにより……提督の------が強まった --》
388 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/10(木) 23:49:53.42 ID:qz5Shil/0
《-- 6 --》

――戦闘海域


ル級「沈める……絶対に沈めてやる……ッ!」ズドンッ!

タ級「1人残らず……ぶっ殺す……ッ!」ズドンッ!

チ級「はぁ〜っ……はぁ〜っ……!」ズドンッ!

リ級「失せろ……目の前から失せろぉっ……!」ズドンッ!

深海棲艦達の眼光は、この世のものとは思えないほどの憎悪が込められている。

まるで周囲の存在が全て敵か、あるいは……それすらも凌駕する恐るべき存在に見えているのかもしれない。

浜風「っく……!相変わらず凄い猛攻……!」

曙(姫クラスならともかく、イロハ級でさえここまで殺気立ってるだなんて……!)

衣笠「私達、またボロボロで帰る羽目になるの!?」

彼女達はこれまでの戦績から、今回も劣勢となることを覚悟していた。

しかし、龍驤が放った艦載機により……その予測は大きく外れることとなる。

龍驤「最初から諦めてどないするんや!勝負は最後まで分からへんもんやろ!」パシュッ!

ズガァァァァンッ!!

チ級「うぁっ……!?」パシュンッ…!

ルタリ級「チ級!?」

曙「……え?」

龍驤「あ、あれ?一撃で勝ててしもた」

衣笠「ど、どうなってるの!?この前まで凄く強かったのに……」

今までは致命傷にまで至らなかったはずの攻撃が……深海棲艦の1隻を瞬時に“無力化”した。

ル級「よ、よくもやったな……!」ギロリ

タ級「倍にして返してやる……!」ギロリ

リ級「たかが1隻いなくなったところで、お前らの未来は変わらない……!」ギロリ

浜風「っ!?」ゾクッ

想定外の事態に彼女らは困惑する。しかし、深海棲艦の殺意を真っ先に感じ取った浜風が彼女らに言い放つ。

浜風「……呆気に取られてる場合ですか!敵はまだいるんですよ!」

曙衣笠龍驤「……!」

浜風「……こっちだって、黙ってやられるほどヤワじゃない!」ガシャッ!

曙「……そう、よね。1人でも沈んだってことは、こっちにも勝機があるってことよね!」ガシャッ!

衣笠「戦場で慌てるなんて、馬鹿だなぁ私……こういう時こそ冷静でいなきゃいけないのに!」ガシャッ!

龍驤「全くやな……さぁ艦載機の皆!もう一仕事だけ頑張ってや!」





――執務室


ショタ提督「……!」

ショタ提督(この感じ……僕がいくら食い止めようとしても……)

ショタ提督(だけど、同時に伝わって来た……彼女達の力も、負けていないことが……!)


↓1朝風のコンマ       ----との---:3/--
↓2U-511のコンマ       ----との---:3/--
↓3名取のコンマ       ----との---:19/--
↓4グレカーレのコンマ    ----との---:12/--

反転コンマが最大の艦娘が提督と交流します
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/10(木) 23:51:47.22 ID:Hxp41oA80
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/10(木) 23:52:10.83 ID:PWwpu6uDO
はい
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/10(木) 23:53:08.29 ID:Cz5bg/NK0
へい
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/10(木) 23:53:47.63 ID:1VHNxYq30
393 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/10(木) 23:55:08.02 ID:qz5Shil/0
今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/10(木) 23:57:53.01 ID:xSGq8/wdO

名取の独壇場ですなあ
朝風やゆーちゃんにも何とか頑張ってほしいところだが
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/11(金) 00:26:05.80 ID:WniQxFe7o
おつわ
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/11(金) 00:37:12.58 ID:ULug6/8DO
乙でした
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/11(金) 00:53:26.14 ID:bALNMr/NO

日常パートに出てる艦娘が今までヒロインしてた子なのが歴史を感じる
50週目提督の設定に関係してるか単なる演出かは分からんけど
398 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/12(土) 16:47:58.07 ID:ashoA8Km0
18:00〜19:00頃開始予定です。
399 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/12(土) 18:09:59.40 ID:ashoA8Km0
始めます。
400 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/12(土) 18:12:44.52 ID:ashoA8Km0
名取「大勝利、ですか……?」

ショタ提督「うん。いつものような辛勝、あるいは撤退ではなく……完全勝利だったらしい」

名取「………」

名取(今まで、ずっと苦戦ばかりしてきたのに……どうして、急に……?)

秘書艦を務めていた名取は、提督からの戦況報告に疑問を抱いていた。

つい数週間前まで、彼女達は深海棲艦に対し苦戦を強いられてきた。

それが今回、完全勝利を遂げたと言う。これで不思議に思わない方がおかしいだろう。

ショタ提督「………」

ショタ提督(……やっぱり、おかしいと思ってしまうか)

無論、彼も彼女が抱く疑問に気がついていないはずが無い。

だが、ここで真実を話す訳にはいかないのだ。少しの“乱れ”が、致命的になりかねないのだから。

名取「……不思議ですね」

ショタ提督「……!」

名取「これまで、中々勝てなかったはずなのに……急にあっさり勝てるようになるなんて……」

彼女は彼に対し、自分が抱いた疑問を口にする。

答えが返ってくるとは考えていない。それでも、聞かずにはいられなかった。

ショタ提督「……そうだね。僕も……驚いているよ。皆がこの短期間で、成長したことに」

名取「成長……でも、それならもっと、徐々に強くなると思います。こんな、急激には……」

ショタ提督「………」

名取(……提督、何か知ってるのかな。複雑な顔をしてるから……)

彼としては、彼女らが深海棲艦を“無力化”出来るほどの力を身に付けたことを嬉しく感じている。

同時に、彼女らが強くなった本当の理由を話せないことに……後ろめたさを感じている。

ショタ提督(……ごめんなさい。今はまだ、話す訳にはいかないんだ……)グッ…

名取「………」


名取の行動

直下
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/12(土) 18:42:30.81 ID:M6nnSEV0O
なんとなく提督が悩んでるのを察して励ます
402 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/12(土) 19:00:33.86 ID:ashoA8Km0
名取「………」

自分達が強くなっているのか、あるいは深海棲艦が弱体化しているのか。

頭に浮かぶ疑問が尽きることは無い。だが、それ以上に……

名取(もしかして……言えない理由があったり、そんなことを考えていられないほど……)

彼女は彼に、何か話せない事情があるのではと考えた。

あるいは、この現状を考察する余裕が無いほどに……深刻な悩みを抱えているのではないかと考えた。

その仮説は、半分ほど正解と言えるだろう。実際に彼は、悩みでは無いが彼女達に話せない理由があるのだ。

ショタ提督「……!」

ショタ提督(……心配をかけてしまった。だけど、それでも……)

名取「……提督」

ショタ提督「……何?」

名取「えっと、その……私達が、ついてますから……!」

ショタ提督「………」

名取「いくら深海棲艦が強くても、絶対に……倒してみせますからっ!」

彼女は自分なりに、彼を安心させようと励ました。

例え事情を話してくれなかったとしても……自分達は提督の味方なのだと、伝えることにした。

ショタ提督「……名取さん」

名取「だから……私じゃ、頼りないかもしれませんけど……辛い時は、いつでも相談してして下さい……!」

ショタ提督「………」


反転コンマ判定:提督の反応は?

01〜49:「……ごめんなさい」
----との---上昇率:小 ×1.0
50〜98:「……ありがとう」
----との---上昇率:中 ×1.5
ゾロ目:「………」
----との---上昇率:大 ×2.0

直下
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/12(土) 19:02:10.26 ID:QYgj4phF0
でやっ
404 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/12(土) 19:14:34.26 ID:ashoA8Km0
《-- 62 --》……嬉しい


ショタ提督「………」ギュッ

彼女の優しさは、確かに彼に届いている。

彼女の彼を思いやり、寄り添おうとする温かい“気持ち”は……彼を柔らかく包み込む。

ショタ提督「……ありがとう」

名取「あ……」

ショタ提督「名取さん達から、優しい言葉をかけてもらえる僕は……間違いなく、幸せ者だよ」ニコ…

名取「……!」

名取(また、だ……この感覚……)ギュッ

彼の笑顔を見る度に、彼女はいつも……口では言い表せない違和感を抱く。

だが、それは決して嫌な感情では無く……むしろ、どこか安心する感覚だ。

ショタ提督「………」グッ

ショタ提督(そう。僕“は”幸せ者と言えるだろう……だけど、その裏で……)

彼はやはり複雑そうな表情を浮かべている。

懸念すべきは、彼が果たすべき目的に関わる……重大な存在。

ショタ提督「………」

名取「………」

名取(あっ、またさっきの表情に戻っちゃった……)

彼女は自分の慰め方が微妙だったのかと心配しているが、それは間違いだ。

彼女の言葉は……文字通り、彼に優しい力を与えたのだから。


----との--- コンマ一の位×1.5 上昇

直下
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/12(土) 19:17:10.54 ID:EvVqrncM0
はい
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/12(土) 19:17:26.64 ID:J9VL3AEqO
はい
407 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/12(土) 19:34:17.24 ID:ashoA8Km0
4×1.5=6 6+19=25/--


名取「………」

名取(あの後、出撃艦隊が帰って来たけど……本当に、ほぼ無傷だった……)

彼から聞かされていたとはいえ、実際に目にしてみると……やはり驚いた。

大破や中破が誰1人おらず……いたとしても、小破のみなのだ。

名取「………」チラッ

ショタ提督「………」

ショタ提督(……やはりあの時か?それとも……とにかく、これで皆が傷ついてしまう可能性を減少させることが出来る)

名取(……良かった。少しだけ、嬉しそう)

彼女には、彼の本心は分からない。だが、彼の表情を見て……少なくとも、悲しんではいないことは理解出来た。

それだけでも、彼女の心は少し軽くなる。先程、自分が投げかけた言葉は無意味じゃなかった……そう思うことが出来た。

ショタ提督「………」

ショタ提督(だけど、依然として深海棲艦の力は強まっている。それが意味することは……)

ショタ提督「………」グッ

名取「……!」

ショタ提督(本当に、どうしてこうなってしまったんだ……!)

名取(提督、また……さっきまでの表情に……)
408 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/12(土) 19:51:24.36 ID:ashoA8Km0
《-- 7 --》


元帥「………」

元帥(おかしい。どこの鎮守府の戦果も、目に見えて減ってきている……)

深海棲艦の脅威が高まったことに気がついているのは、何も提督や艦娘達だけでは無い。

海軍の中でも最上位クラスに立つ元帥……今は亡き48周目提督の良き先輩だった彼も、事態を把握していた。

元帥(どういうことだ?ワシらが長い年月をかけて割り出した適正練度が、全く意味をなさないだと……!?)

彼は48周目提督の遺言を心に刻み、30年間必死に人類や艦娘の為に人生を捧げてきた。

そんな彼だからこそ、この異常事態を誰よりも懸念しているのだ。

元帥「………」

元帥(……長年ここで働いていれば、自ずと分かるようになる)

元帥(何やら、嫌な予感がする……何か良くないことが起こりそうな……)

年長者の、色々な経験を積んできた者故の勘が告げている。

これは何かの予兆では無いのかと。近い未来、何かとてつもないことが起こるのではないかと。

元帥「………」カチャッ

元帥(……2周目提督や36周目提督、他の提督達にも、注意喚起をしてかねばなるまい)

彼は電話を取り、自身が把握する鎮守府へ連絡する。

ここで迷わず鎮守府に、直々に連絡することが出来る……その人柄があったからこそ、彼はここまで上り詰めることが出来た。

それだけではない。48周目提督への強い思いがあったからこそ……彼はどんな挫折があろうと、必ず立ち上がってきたのだ。

元帥(ここでワシが狼狽えていたら、あいつに……48周目提督に、笑われてしまう……!)


↓1朝風のコンマ       ----との---:3/--
↓2U-511のコンマ       ----との---:3/--
↓3名取のコンマ       ----との---:25/--
↓4グレカーレのコンマ    ----との---:12/--

反転コンマが最大の艦娘が提督と交流します
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/12(土) 19:51:49.47 ID:j5kzJ/SR0
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/12(土) 19:52:16.49 ID:4t6iFi9DO
はい
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/12(土) 19:52:50.50 ID:vfG3JE9o0
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/12(土) 19:56:48.99 ID:6Jk7alei0
はい
413 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/12(土) 20:00:19.61 ID:ashoA8Km0
名取「今回こそは……!」

グレカーレ「最初で最後のチャンス……無駄に出来ない……!」





U-511「私だと思ったのに……」シュン

朝風「あの、私も最初で最後のチャンスなんだけど……」


今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/12(土) 20:00:56.30 ID:f0QNaFzdo
おつおつ
交流コンマ争いが激しい
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名前: E-mail(省略可)

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