男「流行りの異世界転生って奴かよ!」

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1 : ◆hXqryVLTis [saga]:2019/10/30(水) 15:45:59.99 ID:Bd0sPigio
男「よーし、まずは自分のステータスを確認しよう!」

男「ステータス表示!」シーン

男「ステータス閲覧!」シーン

男「ステータス確認!」シーン

男「ライブラ!」シーン

男「サーチ!」シーン

男「次のレベルアップまで!」シーン

男「チートオン!」シーン

男「出でよ我がステェェェタァァァス!!!」シーン

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1572417959
2 : ◆hXqryVLTis [saga]:2019/10/30(水) 15:54:44.40 ID:Bd0sPigio
男「出ねぇ」

男「ステータスとかない系の異世界か?」

男「仕方ない、じゃあ次は俺のチート能力を確認しよう」

男「炎!」シーン

男「ファイア!」シーン

男「ギラ!」シーン

男「PKファイヤー!」シーン

男「えい! ファイヤー!」シーン

男「アギ!」シーン

男「かえんほうしゃ!」シーン

男「出でよ炎!」シーン

男「ファイアー・ボール!」シーン

男「フレイムドライブ!」シーン

男「闇の業火に焼かれて消えろ!」シーン

男「アールデスカット!」シーン

男「エクスパルソ!」シーン
3 : ◆hXqryVLTis [saga]:2019/10/30(水) 15:59:52.93 ID:Bd0sPigio
男「…………魔法特性は無いんだな」

男「波動拳!」シーン

男「ジェノサイッ!」ドテッ

男「竜巻旋風脚!」ドテッ

男「グランド!」ズリッ

男「北斗!」ドテッ

男「無想転生」シーン

男「ヘルズ!」シーン

男「超球弾や!」シーン

男「蹴り穿つ!」ドテッ

男「ペルソナァ!」シーン
4 : ◆hXqryVLTis [saga]:2019/10/30(水) 16:03:23.66 ID:Bd0sPigio
男「………………」

男「AK47!」シーン

男「ナイフ!」シーン

男「ドラゴォォンインストォォォル!」シーン

男「変身!」シーン

男「現れよ!ドラゴン!」シーン

男「かめはめ波ァァァ!!!」シーン

男「ハルク!」シーン

男「死にてぇ奴だけかかってこぉい!」シーン

男「召喚!イフリート!」

男「オオオオアアアアア!!!! 何か出ろォォォアアア!!!!」
5 : ◆hXqryVLTis [saga]:2019/10/31(木) 01:16:13.56 ID:0A0XHxRBo
男「…………終わった……」

男「俺にはなにもない……こんなのどかな平原で干からびて死ぬんだ……前みたいに……」

男「あーチート能力も無い上にどことも知れない所に放り出されるとか、現実は夢も希望も愛も形も無いわ」

グルルルル……

男「オマケに見たこともない動物……というかモンスターだなこれ。モンスターに見つかると」

ギャァァオ!

男「いやだー! 死にたくない!」バッ

回避!

男「ヒィィ! なんか武器出ろ! 剣!」シーン

ギャァァオ!

男「ヒッヒッ!」バッ

ガッ!

男「(地面 蹴っ? 避け  否  死)」

グチャ

男「あ―――(左腕……噛み千切られた……)」

男「(痛みは無かった。ただ俺の腕が無くなったという現実だけがそこにはあった)」

男「(となると。やることはただひとつ)」

男「オラァ!!!」ドガァ!

ギャ!?

男「ヒッヒヒヒ……どうせ死ぬならやってやるよ……左腕がなくなったんだ、もうどこ無くなっても怖くなんかねぇからよぉ!!!」ドゴォ!!!

ギャァァァ!!

男「オラッ! オラァ! オォォラァ!!!」ドゴ! ドゴ! ドゲシッ!

………………

男「死んだのか! 死んだのかテメー! 俺の左腕モギって置きながら! 死んだのかコラァ!!」ゲシッ! ゲシッ!

男「へ、へへ……お前は最後に殺すと言ったな……あれは嘘だ……」フラ

男「はれ? なんかふらつく……」ガクッ

男「……出血多量……ってこんな……」ドサ
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/31(木) 06:21:44.65 ID:sPN2i2Mw0
>>5で打ち切りくさいので適当に付け足しておこう

主人公は瀕死状態時におけるパワーアップスキル持ちだったため
本来なら倒せないはずのモンスターを力任せの格闘で倒せた

実は経験値が足りていないせいで
手当たり次第試してみても無反応なだけだった
敵を倒した経験値が膨大なため
戦闘終了後は使用可能コマンドが増えている

死亡直前に仮死化スキルが発動し
出血多量で死にかけていたところを救助される
特殊攻撃耐性がなかったため噛みちぎられた腕は元に戻せなかったが
武器代わりになる高性能の義肢が装着された
再生スキル取得予定は一応ある

「たとえ終末が訪れても貴方は死なせない、それだけが私の願い」
「貴方が生き延びさえすればこの壊れた世界も、いずれ」的なことを言い出す
塩ポエム系超戦闘力ヒロインが出てくる

実はラスボス候補と戦っていたので主人公の元に到着するのが遅れた
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/31(木) 07:36:34.27 ID:YqMkXo8Qo
>>6
うわあ
8 :>>6怖い  ◆hXqryVLTis [saga]:2019/10/31(木) 08:38:19.98 ID:TE9kax5sO
男「…………あれ? 夢?」

男「左腕……ある。やっぱ夢だったんだ」

男「しかし依然見覚えの無い部屋。ベッドも少し硬い……」ギシッ

タッ……タッ……

男「(足音! ど、どうしよう……とりあえず寝たふり!)」バッ

ガチャ

1「まだ寝ているようですね」

2「こんな間抜け面が本当に世界の救世主なのか?」

1「神託は絶対です。神はこう言われました。『左腕無き者を治療せよ』。探してみたら見つかったでしょう?」

2「それはそうだが……強そうには見えん」

1「ギギゴアを一人で倒したお方ですよ」

2「分かっている」

1「それに神の奇跡により、失われた左腕が生えて来たのです。まだ信じないおつもりですか?」

2「うーむ……」

3「ぶ、文献によりますと、過去一千年前に現れたという救世主も見た目は貧弱で酷く臆病だったとのことです……」

2「それが世界を救ったのだろう?」

3「は、はい」

2「信じがたいが信じぬわけにもいかない、か。まぁいい、頼れないと分かれば捨てれば良い。救世主は何が出来るのだ?」

3「ええと……その……特別なことは何も。魔法も使えない上に、初めは剣にも触れたことが無かった、と」

2「とんだ救世主だな」

1「剣娘様!」

3「ただ、特殊な能力はあったと。こちらの本には『神の奇跡を用い、死した使徒が生還する』『神の奇跡を用いればどれだけの傷も瞬く間に治る』……とありました」

1「正に神の使徒ですね……」

3「ふたつめはここに、『その精神の爆発はどれ程の困難を前にしても壁にはならず。それは神の怒りか』とあります」

2「どんな困難でも、ねぇ」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/31(木) 12:47:37.69 ID:guWkVBYoO
>>6
きもい
10 :>>6怖い  ◆hXqryVLTis [saga]:2019/11/01(金) 01:40:34.21 ID:vySbiPSSo
3「そしてみっつめ、これは救世主様に否定的な人の本なのですが……『傷付けば傷付く程、彼の者は狂ったように笑い死ぬまで戦い続けた。私には神の使徒と言うよりも、魔王のように思えた』と」

1「神の奇跡を受け入れない輩はどこにでもいますからね。受け入れられない弱さを他者の責にして、一方的に石を投げる……嘆かわしい事です」ゴキッ

2「…………うん、そうだな」

3「………………」

男「(一気に情報が得られたけど……話を聞いている限りだと、俺は回復魔法でどんな状態からでも完全回復するけど、それ以外は「根性で頑張りましょ!」ってことか!? ふざけんな!)」

男「ッ!(チート能力っていったら「今のはメラゾーマではない。マッチだ」って奴だろォォガ! こんなクソ能力で世界救える訳ネェェダロォォガ!!!)」ガタガタ

2「ぬ!? 下がれ二人とも!」

1「え? き、救世主様!?」

3「ひっ! か、髪が逆立って……! あ、こ、これは神の使徒の戦闘態勢です! 武器を下ろしてください!」

2「なに!?」

3「良いから!」バッ

男「………………」ギロッ

3→女魔術師「ッ! お、お初にお目にかかります! 私は女魔術師と言います!」

女魔術師「お怒りを鎮め、どうか冷静に話し合いをしましょう!」

ゴゴゴゴゴ→すん

男「え? あ、はい。御丁寧にどうも、俺は男って言います」

女魔術師「こちらが女僧侶さんと剣娘さんです! それで……救世主様! お願いがあります!」

男「その前に、まず今の三人のやり取りを聞いてました。なのでこれからお願いされる事の見当はついています。その上で言います。俺には無理!」

女魔術師「ええ!?」

男「剣持った事無いどころか、本物の武器も見たこと無い俺に何が出来ると!?」

1→女僧侶「なるほど……」

女魔術師「納得するのですか!?」

女僧侶「救世主様がお見捨てになるというのでしたら、我々ではなくこの世が間違えているというお告げです。であるならば、この世はゆっくりと衰退するべきでしょう」

2→剣娘「待て待て、なんでお前はそう極端なんだ」
11 : ◆hXqryVLTis [saga]:2019/11/01(金) 14:20:57.12 ID:cHUDYymmo
男「俺はそんな救世主とかじゃないから!」

女僧侶「いえ、それはあり得ません! 貴方様は正しく救世主様です!」

男「腕が治ったから? 神の奇跡って欠損は治らないの?」

剣娘「普通は無理だ。切れた腕とかがあるなら、治療が早ければくっつける事はできるが、お前の左腕は傷口から生えてきた」

男「きもちわるー……。でも神の奇跡がないと治らないんでしょ? 戦い方も知らない俺に何が出来ると」

女魔術師「でもギギゴアを倒してますよね!?」

男「ギギゴア? あ、俺の左腕食いちぎった奴か。いやなんか、あの時は「もうどうにでもなれ」って感じだったから……」

女魔術師「それです! 精神の爆発力! その力が救世主様の強さなのです!」

男「ジョジョ的な世界観なのここ? いやでもなぁ……そんな精神の爆発が強さとか言われても、それ自分でコントロールできないでしょ?」

女魔術師「……それは、確かに?」

剣娘「ごちゃごちゃ言っているが、結局怖いから無理って事なんだな?」

男「そりゃそうでしょ」

剣娘「これで決まりだ。救世主なんぞに頼るなんて馬鹿馬鹿しい、所詮戦場も知らないものに何か出来ると思ってもいなかったんだ。わかってた事だろう」

女僧侶「救世主様、私にはしっかりと通じました。神よりの言葉は、「この世界を一度消去しろ」ということですね?」

男「ちょっと誰ー? この子にこんな危険思想植え付けた人ー?」

剣娘「こいつは昔からこうだ」

男「そうなの……あのね、女僧侶ちゃんだっけ?」

女僧侶「はいっ!」

男「この世に神はいない」

女僧侶「……………………は?」ゴゴゴ

男「おっとー! まぁ落ち着いて。神はこの世に存在しないんだよ。神はいつも人間の心に在るんだ」

女僧侶「(ハッ!)な、なるほど!」

男「神のお告げに頼るようじゃ三流だよ。神は我々にどうなってほしいと思ってるか、わかるね? そう、進化だ」

女僧侶「我々を御試しに……!」

男「そうだ。何でもハイハイと首肯く人間を、神はどう思う? そんなの操り人形だろう。神は人に「人たれ」と説いた。今君は試されているんだぞ!」

女僧侶「きゅ、救世主様……! 私が間違っていました……そうです! 神のお告げを聞き、その真意を理解しようともせずに抹消など……これでは魔物にも劣る下郎! 滝行からやり直して来ます!」ダダダッ
12 : ◆hXqryVLTis [saga]:2019/11/01(金) 14:47:16.34 ID:cHUDYymmo
男「あぶねー」

女魔術師「さ、流石です、救世主様!」

男「いやあの子ヤバいでしょ。ほんわか僧侶女子かと思ったら、なんか背中にオーガ背負ってなかった?」

剣娘「…………いや、この件に関しては礼を言っておく。あいつを野放しにすると、この国が傾く」

女魔術師「ううう……でもでも、どうしましょう……? 文献には「救世主無くして魔王の討伐はなし得なかった」とありますし……」

剣娘「所詮古い本だ。多大に持ち上げられた評価だろう、話にならん」

男「…………ん?」

剣娘「なんだ? 文句でもあるのか?」

男「いや……なんだろ、肌がざわつくというか……あれ、なにこの感覚? これ……なんなさっきの……ギギゴア? に会った時と同じような……」

女魔術師「……えと?」

男「…………いや……いや!! なんか来てるぞ! この感覚! 一匹二匹じゃない!」

剣娘「はぁ? 何を」

女魔術師「しっ! 救世主様、いったいどういう?」パラパラ……

男「外だ外! 向こう! さっきのモンスターみたいなのがいっぱい! なんか一匹やべーのもいる!」

女魔術師「……あった! これです剣娘さん!」

剣娘「「救世主はいち早く魔物に気が付くと、誰よりも素早く突撃した」……? ……おい、まさか?」

伝令ー! 伝令ー! 東門と西門方面から大量の魔物が向かってきているぞー!

剣娘「ッ!」ダッ

男「おい! 俺も―――」

男「(いや待て、おかしいだろ。なんで俺そんな? 正義感強いタイプじゃなかっただろ俺)」

男「(イジメは見てみぬふり、強いものに巻かれて生きて。不幸な人間を鼻で笑って、弱いのが悪いって馬鹿にしてただろ)」

男「(今のうちに逃げるべきだ。救世主? 馬鹿だろ。仮に俺にすげー力があるんなら自分のためだけに使えば良い)」

男「(伝令とか言ってたし、兵士もいるんだろ。俺なんかがでなくても問題ないって。女僧侶ちゃんと女魔術師ちゃんは可愛かったし、剣娘も敵対的だけどクールな美人だ。でもそれだけ、俺の命に変えられるものなんて)」

ブチッ

男「んなもん知るかァァァァアアア!!!!!」ブワッ

女魔術師「ひゃい!?」
13 : ◆hXqryVLTis [saga]:2019/11/01(金) 15:04:01.13 ID:cHUDYymmo
男「誰かの為じゃねぇ! 俺が救世主とか端からどうでもいいんだよ馬鹿が!」

男「気に食わねぇ奴は全部ぶっとばす! 反逆だ! 反逆をもって人間が破るべき殻をぶち壊す!!!」

女魔術師「あ……あ……こ、これが……救世主様……」

男「魔物だモンスターダァ!? ナメてんじゃねぇぞコラァァァァ!!!」ダッ

女魔術師「あぁ! お待ちくださいー!」テテッ

〜〜その頃、東門〜〜

剣娘「く……なんだ、あの数は……!」

兵士1「どうします!? あんな数、我々だけではどうにもなりませんよ!」

兵士2「西門の方も同じ状況のようです! 今すぐ逃げるべきでは!?」

剣娘「馬鹿! どこに逃げるというんだ! 山も魔物だらけなんだぞ!」

兵士1「ですが!」

剣娘「一日でも長く籠城するしかない! 陛下は!?」

兵士3「隣国に使いを出すと! しかし……」

剣娘「…………く……」

…………ァァァァアアアアアアア!!!!!!

兵士1「なんだ!?」

ビュンッ!

剣娘「あれは!?」

兵士2「城壁から誰か飛び降りたぞーーー!」


男「手加減はしねぇ……殺す気でかかってこいやぁ!!!!」


剣娘「ば、馬鹿な……? あれだけの数の魔物に単騎で突っ込んでいったぞ!?」

女魔術師「ひっ……ひぃ…………おえ……」

剣娘「女魔! 何がどうなってる!?」

女魔術師「あ、あれが救世主様の「戦闘体勢」です…………おぇ…………早く援護しないと……」

ダッッッ!!!!

女僧侶「救世主様ぁぁぁ!!! 今お手伝い致します!!!」

剣娘「ちょ、女僧!?」

兵士1「女僧侶様も飛び降りたぞ!」

兵士2「お、おい見ろ! あの男すげぇ強いぞ! どんどん魔物を殺してる!」

剣娘「…………ど、どうなっているんだ?」
14 : ◆hXqryVLTis [saga]:2019/11/01(金) 15:04:32.43 ID:cHUDYymmo
今日は終わり
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/01(金) 20:15:56.56 ID:r9P3fLFZO
期待
16 : ◆hXqryVLTis [saga]:2019/11/02(土) 03:58:23.47 ID:1S0Favyno
兵士1「うわぁ! ひ、左足が食いちぎられたぞ!?」

<神の奇跡よー!
<たかが足が無くなったくらいでー!

兵士2「は? あ、足が生えてきた……!?」

兵士3「あれって救世主様なんじゃないのか!? 髪の毛も逆立ってるし!」

ブチッ

兵士1「ってあぁ!? 頭が……頭が……!」

<神の奇跡よー!
<たかがメインカメラをやられたくらいでー!

兵士2「きゅ、救世主様だ! 救世主様が降臨されたぞ! 我々の勝利だ! 行くぞー! 全軍突撃ーーー!」

ウォォォオオオオ!!!

剣娘「ちょ、まてっ! 勝手に動くなぁ!」

〜〜東門 最前線〜〜

男「俺に奇跡を分けてくれ! じゃんじゃん持って来い!」ゴキィッ!!

女僧侶「ウラァァァ!!! 魔の徒よ!!! 消え失せろォォォ!!!」ゴキャッ

男「ナイス! 反逆!」ブチブチッ

グチ

男「あーあ、右手が切れちまった……いてぇぇなぁ!!!?」グチャァ

女魔術師「なん、でっ! わざわざそっちで殴るんですかぁ!! エアロ・ソーサー!」ビュッ!! ザシュッ

女僧侶「神の奇跡よ!(テカー)オオオオオオォ!!!」グチャ

女魔術師「女僧侶さんもなんで素手で殴るんですかぁ! もっと御自分に合った戦いかたをしてくださいよぉ! ストライク・メテオ!」ドーン! ドーン!

男「俺の耳でずっと誰かが囁いてる! 進め! 進め! 進め! 進め!」

兵士1「救世主様ぁー!」

男「援軍ご苦労! お前たちぃーーーー!!」

兵士s「ハッ!」

男「戦いは好きかぁーーー!!!」

兵士s「ウォォォオオオオ!!」

女僧侶「殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ!」

男「この国を愛しているかぁーーーー!!!」

兵士s & 女僧侶「殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ!」

男「目の前にいる奴らはなんだぁーーー!!!」

兵士s & 女僧侶「殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ!」

男「全軍突撃ィィィィイ!!!!!」

女魔術師「ヒィィ……! これが文献にあった、救世主様の出陣の時……! 怖いよぉ……!」
17 : ◆hXqryVLTis [saga]:2019/11/02(土) 04:30:42.30 ID:1S0Favyno
〜〜その頃、敵〜〜

女魔将「何がどうなっている! あの程度の数に手間取っている場合か! 早く殺せー!」

女魔将部下「敵の勢いが止まりません! 一人化け物がいると報告が!」

女魔将「何を! 我々は天下の魔王軍だぞ!」

女魔将部下「それが」

ゴギッ

女魔将部下「げぁ」ドサッ

女魔将「なっ!?」

男「たまたま投げた投石で死ぬなんて悲しいなぁ……闘争は楽しむもんだろ普通よぉ? なぁ? 反逆だろ? 反逆だよな? そうだ強者への反逆こそが人間の次の進化に繋がるんだ」

女僧侶「反逆こそ進化の道!」

女魔将「貴様が……! はっ!」ヒュ

ザシュッ……ぼと

女魔将「……は?」

男「そうだ、もっとだ。もっともっとだ。まだ切れる所があるぞ? 俺をどこまでも虐げろ。そうなればそれだけ我が反逆が進撃する!!!」

女魔将「頭がおかしいのか!? このっ!」ヒュ

ザシュッ

男「そうだ!!! 力で制圧しろ!!! 蹂躙しろ!!! 抑圧こそが人間が破るべき鎖だ!!! 燃やせ!!! 燃やせ!!!」

女僧侶「神の奇跡よ!」ホワァ……

女魔将「なっ? ……ま、まさか……貴様……! 救世主!?」

男「俺は救世主じゃない!! お前が救世主になるんだよ!!!」ゴッ

女魔将「くっ!」ヒュ

ザシュッ!

男「オラオラオラオラオラオラァ!!!! いつまで俺を斬り続けられるかな!!!?」ホワァ

女魔将「こ、この!!」ヒュンヒュン!

男「オーラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!」
女僧侶「カーミカミカミカミカミカミカミカミ!!!!!」

女魔将「ヒッ!?」

パァン!
ヒュンヒュン……

男「お前はこれから死ぬだろう……」

女魔将「待ってくれ! この国への侵攻を中止する! 命だけは!」

男「なら先にやることがあるだろォォォガァァア!!!」ドゴォ!!

女魔将「かはっ……!」ドサッ

男「このクソ共とっとと引き下がらせろやァア!!!」ゲシッ!!! ゲシッ!!!

女魔将「ぐぁ! あぐっ! は、はひっ! 今やりますからぁ!」グスッグスッ

女僧侶「やりました! 魔物共が帰って行きます!」

男「西門はどうしたぁ!?」ゲシッ!!!

女魔将「や、やってますぅ! 終わってますからぁ!」

男「そうか……」
18 : ◆hXqryVLTis [saga]:2019/11/02(土) 04:38:36.36 ID:1S0Favyno
ゴゴゴゴゴゴ→すん

男「あぁ……女の子なのに足蹴にしてごめん……流石に酷かったな……大丈夫か?」

女魔将「ひっ」ビクッ

男「でもまぁ、目的は分からないけど先に手を出したのはそっちなんだから、恨まないでくれよ?」ニコッ

女魔将「はっはい! 救世主様の事を恨むなどとんでもない事です! 私は女魔将と言います! どうか命だけは……!」

男「分かった。この子連れてってあげてくれ」

兵士1「ハッ!」

男「くれぐれも丁重に扱ってあげてよ?」

女僧侶「お任せください! もし救世主様の御意志に逆らう者がいましたら……」コキン

男「……う、うん」

女僧侶「それではこの改心した迷い子は私が連れていきますね!」スタスタ

スタスタ……

女魔術師「救世主様……凄かったです……」

男「……いやぁ……こんな筈じゃ無かったのにね……なんか急に頭がカッとしたと思ったら、体が勝手に動き出して、もうワケわかんなくなったわ……」

女魔術師「それこそが救世主様の証です! 過去の救世主様も同じだったようですから!」

男「……いやこえぇよこれ!? 口もなんか勝手に動いてたし! いや俺が考えたことではあったんだけど!」

女魔術師「大丈夫です! 害はありませんから!」

男「そういう問題!?」

タタッ

剣娘「…………チッ。これが救世主の力ということか……」

男「あ? なんだテメェコラ?」ゴゴ

剣娘「あ、いや」

女魔術師「剣娘さん……!」

剣娘「いや! 失礼なことを言ったな、と」

男「お、おぉそうか……ごめん、また今カッとなりそうになった……俺こんなに怒りっぽくなかった筈なんだが……」スン

男「というか救世主ならさぁ、なんか光で相手を倒すとかそういうのじゃないの? なんでこんな戦闘民族みたいになってんの?」

女魔術師「それは私にも分かりません……」

男「うーん……」

タタッ

兵士3「失礼します! 救世主様! 陛下が御呼びです! 御同行願えないでしょうか!?」
19 : ◆hXqryVLTis [saga]:2019/11/02(土) 04:39:02.60 ID:1S0Favyno
今日は終わり
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