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【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「MRKM」

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20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/09(土) 22:53:25.57 ID:OxfPrGf2O
翠ちゃんズvsわかちかでツーマンセルの対決やってみたい
勇者組は後半から切り札解禁してくる鬼畜仕様で
21 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/09(土) 23:27:54.53 ID:ITrOdAF+0
千景「貴女達2人が以前それぞれ受けた試練...あれを自分達もと志願していたわ」

若葉「そして今は肩慣らしといったところだ」

へー...となるとこの後夏菜さん達はバーテックスを相手するわけですか

『翠』「でも表だと身体は1つだよね...二人掛かりで試練するのはありなの?」

園子「連携じゃなくそれぞれの技量と経験値、そして何より意識の一体感の向上が目的だからね〜」

若葉「芽吹もその辺りはわかっているだろう、こればかりは私達が口を出すことではないさ」

そういうものですか
まぁそれなら心配は不要でしょう

千景「それで、『翠』さん達は何かしたいこと、あるのかしら」

翠「特になく暇だから遊びに来ただけですけど...あ、こっちの皆さんが暇じゃないなら戻りますよ」

園子「暇といえば暇だよ〜?」

若葉「ふむ、ならいっそ私達も芽吹を見習って翠さん達の実力でも見るか」

ほ?まさかまた試練を?

千景「『貴女』達は連携も鍛えて損はないし...そうね、せっかく遊びに来たのだから、少し遊んであげましょうか」

...ってわけじゃなさそうですかね?

若葉「珍しく乗り気だな」

千景「気紛れよ」

『翠』「えっとつまり?」

『翠』が恐る恐る尋ねると、若葉ちゃんと千景ちゃんはこちらを向き

若葉「私と千景、翠さん達」

千景「ツーマンセルで勝負しよう、という話よ」



使用ギアについて安価下
1 W勇者ギア
2 勇者ギアに限らず自由に(後にどのギアを用いるかそれぞれ選択)
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 01:00:41.07 ID:KuRkjKvG0
2
23 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/10(日) 01:27:55.47 ID:XKEc0uey0
翠ちゃんどのギアで行く?安価下1
1 アメノムラクモ
2 アメノムラクモ(勇者ギア)
3 アスクレピオス(戦闘不向き?)
4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
5 イミテーター(銀色のギア)
6 ミョルニル(イグナイトなし)
7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)
8 フォーク
9 アメノオハバリ
10 レーヴァテイン
11 フツノミタマ
12 わっしーセット
(1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)

『翠』ちゃんどのギアで行く?安価下2
1 アメノムラクモ
2 アメノムラクモ(勇者ギア)
3 アスクレピオス(戦闘不向き?)
4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
5 イミテーター(銀色のギア)
6 ミョルニル(イグナイトなし)
7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)
8 フォーク
9 アメノオハバリ
10 レーヴァテイン
11 フツノミタマ
12 わっしーセット
(1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)

どう戦う?安価下3以降
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 01:45:24.32 ID:7lo2bO6sO
1 原点で行こうぜ
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 08:10:05.07 ID:Vn0g2t6g0
1 王道を征くアメノムラクモ
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 16:29:00.57 ID:KuRkjKvG0
2対2の戦いで大蛇使うのは邪道なので封印
勇者組は容赦無く攻めてくるので息を合わせてカウンターや連撃を叩き込む!
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/11(月) 19:40:34.68 ID:FlYrX3UaO
わかちかが切り札を使ってきたら前みたいにフォニックゲインの反射に加えて素戔嗚ノ陣で吸収、二人分のXD起こせるぐらい貯める
せめてどちらか一方でも発動させたい
28 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/12(火) 04:53:29.78 ID:rUTy/md90
・・・

「「Imyuteus amenomurakumo tron」」


慣れ親しんだアメノムラクモの通常ギアを纏う私達
それに対峙する勇者服の若葉ちゃんと千景ちゃん
4人各々武器を手に取ります

『翠』「どうしてこうなった」

翠「私が聞きたいんですが」

あれよあれよと言う間に決まった対決

園子「じゃあ...始め!」

火蓋はまさに今、切って落とされました

翠「始まってしまったものは仕方ありません、胸を借りるつもりでいきましょう」

『翠』「だね、要はいつもやってる模擬戦と同じ」

それに対勇者戦は試練でも行われたこと、今更驚くこともないでしょう

若葉「来ないのなら、こちらから行くぞッ!」

先手を打ったのは若葉ちゃん
地面を強く蹴り私達に向けて突進してきました

若葉「ハァッ!」

翠「っ、くッ」

助走からモーション全て一通り目で追え対策出来る正面からの最初の一手
しかしそれを若葉ちゃんがわかっていないはずもなく、当然それは受け止めたとして、そこで押し留めるので精一杯くらいの強い一撃
現に振り下ろされた刀を剣で受け止めた私は、すぐには次の動きに移れていません

『翠』「翠っ!」

千景「余所見は」

『翠』「!してっ、ないっ!」

『翠』は私に声をかけながらも続け様に攻撃を仕掛けてきた千景ちゃんをしっかり警戒し、迫る鎌を避けて反撃に出ました
29 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/12(火) 04:54:12.58 ID:rUTy/md90
若葉「今回の模擬戦の目的は翠さん達の能力を引き出すことではない、だから自分で引き出せッ!」

翠「簡単にっ!」

ぐっと腕と脚に力を込め、若葉ちゃんの刀を押し返します

翠「言ってくれますねッ!!」

ここで相手のペースにされたら防戦一方...幸い千景ちゃんは『翠』が引き受けてくれてますし、ならここで一気に!
若葉ちゃんが後ろに一歩下がったのを見逃さず、私は剣を振るいました

翠「はぁっ!やぁっ!!」

一撃一撃にいちいち力を込め過ぎず、でも軽くはさせず、そしてなるべく間を置かず連続で!

若葉「ふっ!はっ!熟考するな!引き出すことをこそ簡単だと豪語出来るようにするんだ!」

連撃を全て受け止められつつも、後退させることには成功してます
このまま押し切って!

翠「だぁっ!!!」

若葉ちゃんが少し大きめに後退したここ!ここで刀を弾き飛ばす!そう思いより大振りに剣を振り落とすと


若葉「千景ッ!」

千景「乃木さんッ!」


その瞬間、若葉ちゃんがくるりと後ろを振り向き


キィン...!


入れ替わるようにその場に割り込んできた千景ちゃんの鎌により、私は弾かれてしまいました
30 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/12(火) 04:54:55.74 ID:rUTy/md90
翠「くっ...」

よく見てみると、千景ちゃんは若葉ちゃんと背を合わせるように立っています

『翠』「い、いつの間に...」

そして向こう側...さっきまでの対峙していた若葉ちゃんにとっての背後の方には私と同じように弾き飛ばされた様子の『翠』が

若葉「技に技をぶつけて相殺、それでもいいがそれではいつもと変わらないからな」

千景「それに体力も使う、折角のツーマンセルなのだからそれを活かしなさい」

そういうことですか...
私の相手をしていた若葉ちゃんと『翠』の相手をしていた千景ちゃん
2人は後退しながら背中合わせになるように動き、力を必要以上に込めずともその場で回転することで構えた刀、あるいは鎌に遠心力を加えて互いの相手を交換しつつ攻撃を防ぎ退けた、と

翠「分断させたつもりが...」

『翠』「分断されたのはこっちだったってことね」

おまけに誘導までされて、とことん初歩の初歩なやり方で見事に引っかかってしまったということですか

千景「さて、これが本番ならこんな風に休ませてはもらえないわよっ!」

若葉「再開だ、気を引き締めろっ!」

私は真っ直ぐに突っ込んできた千景ちゃんの鎌を剣の刃で受け滑らせるようにやり過ごすと大きく横に跳躍
同じように若葉ちゃんの攻撃を防いでいた『翠』もまた横に動いたことで、私達は一旦合流することが出来ました
31 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/12(火) 04:55:44.86 ID:rUTy/md90
『翠』「人手足んない?」

翠「いいえ」

確かに、増援が欲しくないといえば嘘になります
しかしここで大蛇達を呼び出すのは違う気がします
そう、この戦いは2対2でも押されているというこの状況をどうにか打破することが大切

翠「やりましょう、私達で」

『翠』「だよね」

私達は剣を構え、若葉ちゃん千景ちゃんの攻撃に備えました

・・・

『翠』「はあぁぁっ!!!」

翠「おおぉぉっ!!!」

分断されないように、あるいは挟まれないように
なるべく横に並ぶことを意識して、私達は相手の攻撃を弾き、連撃を続けました

若葉「ふんっ!...そろそろ使うか」

千景「そうね、頃合いかしら」

突然私達の剣を受け止めさらに自分達の武器で上から押さえるようにしてきます
振り上げて脱するのはすぐには難しい、一度後退して仕切り直すのが早い
そう思い私と『翠』が後ろに跳躍すると


若葉「来い!『源義経』ッ!」

千景「来なさい!『七人御先』ッ!」


2人の姿が変わりました
32 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/12(火) 04:56:49.23 ID:rUTy/md90
人間離れした高い身体能力を発揮し足場間の移動においては飛行にも劣らない切り札『源義経』
七人に分身し一人でも残っている限りは事実上決して倒されることのない切り札『七人御先』

若葉ちゃんと千景ちゃん、どうやらここからは本気のようです
本気を引き出せたことを喜んでいいのか悪いのか

翠「って、引き出せとは言われましたが相手のを引き出してどうするんですか!」

・・・

四方八方から攻めてくる若葉ちゃんの刀を必死で避けますが、段々と目で追えなくなってきて身に受けてしまうことも増えてきます
そしてならば距離をと動こうとすれば千景ちゃんが...否、千景ちゃん達が行く手を阻み逃げられません

『翠』「ぐぅっ...!」

翠「がっ...」

超スピードの攻撃を捌き周りの囲を突破...それは容易ではありません
それに身体能力が向上した若葉ちゃんはもちろん、千景ちゃんも単に七人に増えただけではなく若葉ちゃんほど大幅にではないにせよ身体能力は向上しています
つまり苦戦を強いられた2人組がより強くなって増えて帰ってきた感じです

『翠』「くっ...だったら!」

『翠』はなりふり構わず剣を地面に突き立てました


『光陰剣盾』


すると私達2人を囲むように四方に壁が出現します

『翠』「はぁ、はぁ...籠城作戦!」

翠「籠城...悪くはないでしょうけど、いずれ突破されるんじゃ」

現に壁をガンガンと叩く...というか削るような音が聞こえてきていました

『翠』「そ、だからこの壁にした、反響性の高い壁...」

反響性、それを聞いた瞬間私は『翠』の狙いに気付き、呆れ半分に面白そうだと乗り気半分な感情に
どうせここで乗らなければ勝ち目もほぼ無し、なら乗るしかありませんし
33 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/12(火) 04:57:59.34 ID:rUTy/md90
『私』「『私』は壁の維持を続ける、翠は壁に与えられた攻撃をなるべくフォニックゲインに変換して、足りないかもだから」

翠「変換出来る前提で聞いてくるんですね」

例えばその攻撃がエネルギーを込めたものだったりするのなら変換は簡単ですが、単なる衝撃、運動エネルギーを変換するのは結構骨が折れることだったり

『翠』「出来るでしょ」

でもまぁ、そんな風に言われたら

翠「当然」

やるしかないでしょう
私は剣を壁に軽く突き刺し、壁が受ける衝撃やエネルギーを剣に吸収させ始めます


『素戔嗚ノ陣』


そして私と『翠』は示し合わせたわけでもなく、それでも偶然か必然か、同時に歌い始めました


「Gatrandis babel ziggurat edenal
Emustolronzen fine el baral zizzl」


絶唱


「Gatrandis babel ziggurat edenal
Emustolronzen fine el zizzl」


反響と共に発生したフォニックゲインは増幅し、空間に満ちていきます
しかしこれはいわばフォニックゲインのコピーアンドペースト
繰り返せば劣化するそれは、あまり褒められた増幅のさせ方ではないとも言えます
しかし非効率であっても、人数が必要とされる決戦兵器を少人数で出来るようにする手と考えれば悪くはないかもしれません



翠『翠』「「ハァァァァァァァァッ!!!!!!!!」」



翠ちゃんコンマ下1
『翠』ちゃんコンマ下2

奇数 エクスドライブ
偶数 せいぜいS2CAレベル
ゾロ目 不発
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/12(火) 07:19:04.91 ID:vfCFqc9B0
最低でも不発以外
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/12(火) 09:11:17.93 ID:QZe5Tu3p0
チェッキー!
36 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/13(水) 00:37:23.73 ID:VdS7qGB90
壁は消え、虹色の竜巻が吹き荒れ
空に2人の影が舞いました


アメノムラクモ・エクスドライブモード

アメノムラクモ・エクスドライブモード


2つのXD、2つの奇跡
私達が手繰り寄せたそれは見上げる若葉ちゃんと千景ちゃんの2人と同じところまで駆け上がった証

翠「本当に、こうも簡単に...」

『翠』「いや、簡単ではなかったけどね」

翠「それは、そうですね」

さて、エクスドライブと切り札
互いのジョーカーはすでに場に出揃いました

翠「ここから反撃と行きましょう!」



どう戦う?安価下
(芽吹「あっちは随分と騒がしいわね...」

夏菜「こっちも大概...」

???「なんか試練用の星屑こっちにも来てるよメブー!助けてメブー!!」)
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/13(水) 00:51:40.05 ID:/SAWWi960
初手より奥義にて(ry
息のあったコンビネーション攻撃で徐々に二人を所定の位置に誘い込む
誘い込んだらありったけの『ディメンション・ソード』を全方位から叩き込む『ディメンション・ケージ』で一気に決める
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/13(水) 00:54:01.77 ID:4dUbqOG/0
八岐大蛇を召喚する
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/13(水) 09:20:11.30 ID:E0MKvjgsO
八岐大蛇をギアと合体させたメデューサモードに変身する
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/14(木) 04:04:17.17 ID:Ayq0ZAEfO
ディメンションスラッシュとウルトラソードのどっちだ…
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/14(木) 09:20:55.82 ID:Pp5es6y10
もはや正確な技名を覚えてる人は何人いるのだろうか
安価下
42 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/16(土) 03:06:27.36 ID:ylps2k3h0
相手は現在、私達を囲むようにして地上に1+7の計8人...私達はタイミングを合わせて横一文字に斬撃を飛ばします

翠「ハァッ!」

『翠』「やぁッ!」

そしてすぐさま私は降下
若葉ちゃんと千景ちゃん達はそれを躱し、接近してきた私にそれぞれ武器を振るいました

若葉「切り札を切ったか、だがそれでもまだ条件は同じッ!」

翠「どうでしょうッ!」

大型化させた剣の刃を横にしてそれらを受け止め私は再び空へ
通常ギアでは羽衣に頼っても高く上がるのに時間がかかりますが、羽が生えた今は瞬時に高度を上げられます

若葉「その程度で空を制したつもりか!千景!」

千景「わかったわ、行きなさいッ!」

千景ちゃん達がその場で鎌を上空に放り投げ、宙を舞った7つの鎌を足場にして若葉ちゃんが上へ上へと跳び、遂に私の元へ

若葉「捉えたぞッ!」

翠「いいえっ!」

私は刀を振り上げながら近付いてくる若葉ちゃんを見据え、剣で受け止め...

翠「羽衣ッ!!」


『天の岩戸』


若葉「なっ...!」

羽衣の盾を発動
盾で薙ぎ払うようにして若葉ちゃんを地面に弾き返します



千景「くっ、なら...」

『翠』「取らせないっ!はぁっ!!!」

千景「っ!?」

下の方では私の後に降下していた『翠』が素早く剣を振って斬撃を飛ばし、それぞれの鎌が千景ちゃん達の手に戻る前に弾いていました

『翠』「やぁッ!」

千景「っ...」

千景ちゃん達への連撃の合間に別方向に向かって飛ぶ新たな斬撃がさらに鎌を弾き、距離が大きく離れていきます

千景3「ここは私達がやるわ、その隙に」

千景7「えぇ」
43 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/16(土) 03:07:00.69 ID:ylps2k3h0
翠「『翠』が相手出来てるのは3人、残り4人は...一目散に鎌を取りに行く、ですか」

それはまぁそうですよね、むしろ鎌無し...素手で『翠』の剣とやり合えてる千景ちゃん達の方は流石勇者って感じです
武器の有無くらいでは押し切れないと

翠「ですが...来てください、八岐大蛇ッ!」


『逆巻ク大蛇』


大蛇は呼ばないと言いましたね、あれは嘘です
それに八岐大蛇なのでセーフ

翠「力を貸してください」

空間を切り裂き呼び出したのはいつもの大蛇であって大蛇ではない、その進化...というか強化に近い状態らしいですが...の八岐大蛇
私が協力を仰ぐと八岐大蛇は8本の首と尻尾、そして胴体で私を包み込み


パァ...!


そのまま凝縮、エネルギー体となって私のギアに融合しました



メドゥーサモードの見た目安価下
(ギアが八岐大蛇モチーフに変化、八岐大蛇のいずれかの頭にそのままパイルダーオン等)
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 04:05:44.66 ID:J+RJBx8g0
顔の下半分がフェイスマスクで隠れてる
装甲に関しては上半身だけ増し増しなイメージ
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 04:22:20.45 ID:bLJbowbH0
アメノムラクモを用いた攻撃に移動を鈍くする効果が付与され、刀身が鈍い紫に光る
46 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/17(日) 02:23:23.08 ID:RDxi0xlN0
形状は元のギアに比べ上半身の装甲がアーマーを着込むように大幅に増し、ヘッドギアから伸びたフェイスマスクが口元を覆います

今まではサポートに徹してくれていた大蛇を、ずっと側に感じるこの形態

翠「アメノムラクモのヤマタノオロチギア...あるいは」

もっと単純に、蛇との融合という点のみを考慮するなら

翠「...アメノムラクモ・メドゥーサモード」

手を前に突き出し剣を一本生成してみると、天叢雲剣と同義であるその剣の刀身は今のギアに合わせてか鈍い紫の光を灯しています

翠「ふっ...!」

私は今にも鎌に手を届かさんと走る千景ちゃん達に向けて一閃
増幅した紫の光がそのまま飛び出すように放たれ、斬撃波となって千景ちゃん達を捉えました

千景7「ぐっ...けれどまだ倒されてあげな...ッ!?」

攻撃を受けてもなおすぐに立て直し再び鎌を取りに向かおうとした千景ちゃん達
ですが何か驚いているようで

千景5「何を...」

千景4「身体が...思うように、動かない...!?」

千景6「重力操作かあるいは、ともかく面倒ね、そのバグ技は...」

4人の千景ちゃん達の動きはまるでスロー再生のように鈍く、重くなっています

八岐大蛇の石化の片鱗か、もしくは毒か...ともかくこの形態での剣の攻撃にはどうやら面白い効果があるようですね

翠「このまま押し切らせてもらいますッ!」

今の動きが鈍くなった千景ちゃん達なら私でも簡単に相手出来る、そう思い地面に降り立った私
するとそこに向かってきたのはさっき叩き落とした若葉ちゃんでした

若葉「ひーなたーッ!」

翠「ほぁっ!」


キィンッ...!


真正面からの神速にも達し得る突進しながらの振り下ろしを私は剣でガード
すると剣の刀身の紫の光が若葉ちゃんの刀の刀身を伝い若葉ちゃんを侵食していきます
47 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/17(日) 02:24:28.57 ID:RDxi0xlN0
若葉「くっ...触れれば侵される、か」

咄嗟に飛び退いた若葉ちゃんですが、『源義経』お得意の高速移動は今の侵食により封じられた様子
これは思わぬ収穫、嬉しい誤算でした

若葉「だがそれがどうした、すでに切り札を発動させた後の鈍重化ッ!」

そう言って刀を振るう若葉ちゃんの動きは通常時とほぼ同じ速さ...普段以上の素早さを鈍くさせたとして若葉ちゃんにとってはプラマイゼロということですか
鈍くなった千景ちゃん達を見るに明らかにプラマイゼロではないと思うんですが、果たして個人差か若葉ちゃんの鍛錬故か

翠「だとしてもッ!今の私は1人じゃありませんッ!!」

私は剣を大型化させ、若葉ちゃんの刀を受け止めそのまま押し、後退させます
装甲が増したことで腕力が向上したのか、苦戦することなく押せていました

若葉「八岐大蛇か、それでも!」

翠「だけじゃ!」

私はより一層腕に力を込め、遂に若葉ちゃんに足をもつれさせます
そして私が横にズレた瞬間


『翠』「ないッ!!!」


私の背後から飛んできた『翠』がキックを喰らわせました

若葉「ぐぅっ...!」

蹴り飛ばされた若葉ちゃんの着地点
そこには私が動きを鈍らせた千景ちゃん達、さらに『翠』が押し切った千景ちゃん達が揃っています

翠「『翠』!」

『翠』「わかった!」

どうにか相手を一か所に纏められた今しかチャンスはありません
私達はそれぞれ若葉ちゃんと千景ちゃん達のいる場所を全方位囲むように旋回しつつ剣を振り回し斬撃『ディメンション・スラッシュ』を空中に置き待機させていきました
48 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/17(日) 02:24:57.87 ID:RDxi0xlN0
それは原理としては『神剣・罪切ノ太刀』と『ディメンション・スラッシュ』の合わせ技
斬撃の檻で閉じ込める必殺の

翠「これで!」

『翠』「最後の!」


翠『翠』「「セイヤーッ!!!!!!!!」」


そして斬撃は動き出し


『ディメンション・ケージ』



翠ちゃんコンマ下1
『翠』ちゃんコンマ下2
若葉ちゃんコンマ下3
千景ちゃんコンマ下4
(翠ちゃんと『翠』ちゃん、若葉ちゃんと千景ちゃんはそれぞれセットです)
(セットでのコンマの合計値が大きい方が勝ちですが、合計値がゾロ目だった場合相手のセットでの合計値より数値が低くても勝ちになります(2人のうちどちらかのみゾロ目という場合、ゾロ目同士でも合計したらゾロ目ではないという場合は無効))
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら引き分けです)
(なお勝ち負け問わず戦闘はここで終わりです)
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 02:44:18.60 ID:1CLCgSKD0
はいよ
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 03:01:14.65 ID:u0npUackO
勇者パーンチ!
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 03:25:44.02 ID:Mycgk4p6O
勝ったなガハハ
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 04:05:29.31 ID:1CLCgSKD0
もういっちょ
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 17:36:10.22 ID:Mycgk4p6O
よく見たら負けてるじゃねえか!
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/18(月) 01:35:39.89 ID:q1v0M2Sx0
マジだ、勇者組が合計値でゾロ目出してる…
このスレのコンマ運おかしくない?
55 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/18(月) 02:25:41.17 ID:UwWbhH6B0
***
翠ちゃんズ
60+65=125

勇者チーム
02+31=33(ゾロ目)

YOU LOSE<パイン!
***

若葉ちゃんと千景ちゃん達がいる場所を中心に、周りの景色360°に渡り縦に、横に、斜めに...モザイク画や歯抜けのパズルのように空間が次々とズレていき


ズッ...


元の位置に戻っていきます

翠「はぁ、はぁ...」

『翠』「今ので、どうよ...」

疲労からか私達のギアも解除され、地面に片膝をついていました
出来れば今の技で倒せていればいいんですが

元に戻った空間の中心、そこに倒れていたのは勇者服が解除された若葉ちゃんと辛うじて切り札自体は保っている千景ちゃん達
千景ちゃん達の数はひぃふぅみぃ...

翠「ッ!2人足りな」


千景「ストップ」


その時、首筋に鋭い刃が突き付けられます
刃が当たらぬようゆっくり振り向くと、そこに居たのはやはり鎌を構える千景ちゃん


園子「そこまで!」


園子ちゃんのジャッジで終わったこの対決、結果は勇者チームの勝利でした
56 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/18(月) 02:26:44.66 ID:UwWbhH6B0
・・・

園子「わかちゃんは倒せたけどりんりん達は両方ともギア解除してたからね」

千景「最後の合体技、あそこで私7人を同時に残らず倒しきれなかったのが貴女達の敗因よ」

対決も終わり若葉ちゃんも目を覚ましたところで反省会
最後、私の背後にいた千景ちゃん...あれは『ディメンション・ケージ』の際に1つ1つの『ディメンション・スラッシュ』がランダムな配置だった所為で7人それぞれへのトドメに若干の差が生じ、1人目が倒された瞬間『ディメンション・ケージ』の範囲外に出現した8人目、もとい新たな7人目だったそうです

千景「とはいえあれでも私も体力的には限界ギリギリ、もしあそこで蒼井さんを倒してもギアを纏い直した『蒼井』さんが向かってきたら倒されていたでしょうね」

若葉「そうなってしまえば私も倒されていたあの状況ではこちらの勝ち目は薄いな...逃げ場を防ぐというのはいい手だったと思うぞ」

『翠』「まぁさっきはギアを纏い直すほどの余裕もなかったからどうせ無理だし実際の戦いだったら『私』的には翠が首斬られた時点で負けだし...せめてそうなったら自力で急所外してよ?アスクレピれなくなるから」

千景「別に私だって乃木さんが倒されてもいいと思っているわけではないのだけれど」

首斬られる時の急所外し...練習あるのみ...したくはないですねぇ
というかそんな状況になりたくないですねぇ

若葉「千景の場合その台詞は私にダメージが来るからもうこの話はやめにしないか」

千景「どちらの意味かしら」

若葉「千景」

千景「いいじゃない、赦してくれたのでしょう?それに本心よ、今となっては遅過ぎるけれど」
57 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/18(月) 02:27:20.27 ID:UwWbhH6B0
しかし結果的には負けてしまいましたが、終わってしまえば有意義な対戦だったのではないでしょうか
多数のリディアン生徒や70億の絶唱等に頼らないエクスドライブモードに、大蛇...八岐大蛇と力を合わせた新たな形態も土壇場とはいえ発動させられましたし
少なくとも切り札を使った状態の若葉ちゃんを倒せる程度の技も作れましたし

『翠』「そういえば夏菜達どうなったかな」



夏菜さんズ成長率コンマ下1
(2桁判定)
(高ければ高いほどレベリング成功)
(00は100扱い)

夏菜さんズの試練で何か特筆すべきこと起きた?安価下2以降
(特になければ単なる修行)
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/18(月) 02:35:07.03 ID:YvN60tO5O
よいしょ
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/18(月) 02:58:59.24 ID:q1v0M2Sx0
コンマ運ェ…

フライトユニットだけじゃなくハンマーを使った移動法を思いつく
後は芽吹ちゃんの技を借りたり
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/18(月) 03:10:22.42 ID:7vb84h+LO
おまけの方に雀らしき人物いるのがただのギャグじゃないならワンチャン他の防人の力も?
芽吹は防人のリーダーだしその辺拡張性高そう
61 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/19(火) 02:23:50.09 ID:SIQIpb3b0
・・・

芽吹「すみません、私の力不足です

夏菜「いえそんな、こっちこそ上手くやれなくて...」

『夏菜』「それに結果的には色々出来ることも増えましたし...」


夏菜さん達の方に目を向けてみると、どうにも良くない空気になっていました

翠「あれは一体...」

園子「めぶーとかにゃにゃん達はそもそも武器も戦闘スタイルも結構違ってるからね〜、あんまり成長しなかったみたいなんよ」

『翠』「なるほどね...それを言ったら『私』と千景ちゃんも同じじゃないけど」

千景「斬るという点では似たようなものよ」

そんな話をしていると、ちょうど夏菜さん達と芽吹ちゃんもこちらに合流してきました

『夏菜』「翠さん!来てたんですね!」

翠「えぇまぁ」

ナチュラルに隣に座ってきますね...流石にこうまで露骨に笑顔で近付かれると、少なくとも嫌われてはなさそうだなというくらいのことは自覚が出てきます

夏菜「またそうやって...っと、それよりさっきこっちの方で派手にやってたのはやはりそういうことでしたか」

『翠』「負けちゃったけどね、ツーマンセルで...そっちはどう?」

夏菜「フライユニット頼りの移動だとそこを狙われた時に困るとよくわかったので、代わりの足になる方法とか模索したりですかね」

代わりの、つまりフライユニット以外の方法で空を飛ぶ、ということでしょうか
私や『翠』の場合では羽衣やエクスドライブモードの時の羽がそれに当たりますが

翠「どんなのなんです?」

『夏菜』「武器の槌...ハンマーに機能を付与させたり機動性を持たせたりですね、今までアームドギアの形状変化は叩く面の形やハンマーそのものの大きさにばかり目を向けていましたから」

夏菜「その辺はまたおいおい見せますよ多分」

今見せてくれてもいいんですが
まぁ取っておきたいとっておきなのでしょう
62 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/19(火) 02:24:57.22 ID:SIQIpb3b0
芽吹「それに、申し訳程度ですが私達の武技も...といってもそれを彼女達の戦闘スタイルに落とし込むのに苦労しているのもありますが」

翠「芽吹ちゃんの技を借りる、ですか...その辺は私達もやってますしね」

千景「勝手に、だけど」

...ん?今芽吹ちゃん、私『達』って言いました?

翠「芽吹ちゃん以外の技もって...誰の技なんです?」

芽吹「当然、私の仲間よ」

『翠』「待って待って話が見えない、芽吹ちゃんの仲間っていうのはまぁそういうことなんだろうけど...え?そういうこと?」

夏菜「そういうことですね」

...まさか夏菜さん達...他の防人の人達の力まで...?

園子「めぶーは団体のリーダーっていう肩書きがあるからねぇ」

『翠』「おぉう...」

翠「...若葉ちゃん!若葉ちゃんもリーダーですよね!?」

若葉「集団のリーダーなのではなく複数人いる中でのリーダーだからな」

翠「何が違うのかわかりませんけど!?」

千景「ま、勇者と防人の違い程度に思っておくことよ、どうしてもなら乃木さん以外の勇者とも繋がりを得ることね」

むぅ...防人だって最終的には勇者扱いだったはずなのに...言わんとすることはわかりますけど...

・・・

ひと段落ついたところで、私達はそれぞれ若葉ちゃん達とわかれて一旦表に戻ることに
一日中寝っぱなしは心配される可能性と堕落の極み過ぎて怒られる可能性を同時に含む危険な行為ですからね

翠「ふぁ〜あ...もう昼...じゃなくて夕方!?」

もう一日中寝っぱなしになってるじゃないですか!



記念品の花から贈り物コンマ下1
奇数 何かしらある
偶数 そんなものはない

贈り物どんなもの?安価下2以降
(???「芽吹さんが力を貸すだけのことはあって、中々見所のある方々でしたわね」

???「うん...きっと何かきっかけさえあればもっと強くなれる...」

???「そんなことよりもっと逃げ方を考えかながら動いた方がいいと思うけどなー、ずっと突っ込んでいってて見ててひやひやしたよ」

???「嘘つけ!オメェはそもそも関係ねえくせに逃げ回っててロクに見てなかっただろうが!」)
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 02:47:18.20 ID:/5/iZzGZ0
デレてほしいなあ
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 02:50:41.16 ID:/5/iZzGZ0
最近のコンマ運酷くない…?
65 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/19(火) 03:27:01.76 ID:SIQIpb3b0
・・・

翠「今日は玉手箱の欠片を調べます」

『翠』「朝からどったの」

若葉ちゃん達との対決ももう昨日のこと
今日は昨日一日潰してしまった分を取り戻す勢いで時間のかかることを朝から始めたいと思います

翠「いいですか...『時間操作』はまず間違いなく使えるようになれば便利です」

『翠』「だろうね」

翠「浪漫もあります」

『翠』「あるね」

翠「5期、あるいはその前後の展開が来るであろう今後において必要にならないとも限りません」

『翠』「うんうん」

翠「そして何より!」

私は大きく深呼吸し、最後の、そして最も重要な理由を

翠「私達の身に起きた謎の時間逆行現象についても、わかるかもしれません」

それを言うと、寝起き感の抜けなかった『翠』も流石に真面目な顔つきになりました

『翠』「単なる興味本位じゃないからね、『私』達の場合は」

翠「そうです、たった2度...しかし明確な条件すらわかっていない現象に対して無策のままではいけません」

これまではどちらも私や『翠』を死の運命から救うようなタイミングで起きましたが、次もそうとは限りません
それにアダムさんとの戦いの時は私が死んでもなお起こらなかった...フォークを使っていたからという可能性を加味したとしても私達の死がトリガーというのは想像の域を達しません

翠「なのでせめてわからないにしても自由に扱えるよう、ギア加工くらいはしたいと思っています」

『翠』「それがいいと思う、欠片のままだといつ誰が触るかもわかんないけど、マイクユニットに包まれてれば最悪暴走でもしない限りは大丈夫でしょ」

というわけで、調べてみますか
といっても大まかな正体はわかっていますし、起動状態か否かについてや詳しい仕組みがメインですが



コンマ下1
奇数 起動状態
偶数 停止状態

仕組みについて安価下2以降
(単なる哲学兵装の類か、あるいは)
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 03:32:13.33 ID:4mvLVIsmO
はい
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 03:55:41.34 ID:QuBoZVOQO
あらゆる願いを叶えられると言えるほどに無数の聖遺物が混ざって相互に反応している、とか
68 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/20(水) 01:31:36.65 ID:i1/DaCuk0
毎度の如く女神様に機材と場所を借りてししょー達にバレないように調べてみましたが
どうも欠片になっても一応は起動状態を保っているようです

翠「そもそも起動しているからこそ魚人達は消えた...封印されたってことですしね」

『翠』「ただ封印の仕方が箱を開けてから閉める、とかだともう閉めようがないから...封印された魚人達って今どうなってんだろう」

翠「きっと竜宮城と一緒に別次元とかに帰ってますよ」

多分、恐らく
ちょっとそこは深く追求するのは怖いのでやめておきたいです

翠「で、コレの正体が何なのか、単なる木箱に哲学兵装の概念が付与したのかと思いきや...よくよく調べてみるとどうももっととんでもないものっぽいですよ」

『翠』「と言うと?」

翠「木材のように変換されてますが、無数の異なる物質が融合と合成によって1つになっています、それもその物質一つ一つが恐らく聖遺物...」

聖遺物は聖遺物として認識された瞬間からそのものが特殊な波を発している場合が多く、それがギア加工され起動するとアウフヴァッヘン波形に転じたりするわけですが...この欠片はそれが何種類も計測出来ました
数えきれないくらい、むしろ計測出来たのも一部でしかないと思われます

翠「いくつかは何の聖遺物か特定出来そうなのもありましたが、聖遺物同士が相互に反応し合っているので完全に分けて計測するのは私では力不足です」

『翠』「同時併用してる時のギアみたいな感じ?」

翠「それのもっと多い版って言えば分かりやすいですかね...でもこれで何故願いを叶える、なんていうトンデモな特性があるのかわかった気がします」

無数の聖遺物が合わさっている玉手箱
さらに聖遺物同士は反発することなく反応し合っている
ということは

翠「誰が玉手箱に触れたとしてもこの無数の聖遺物のうちどれかしらが適合して起動し、どんな願いに対してもこのどれかしらがそれを叶えられる特性を持っていた...聖遺物同士は相互に反応しているから使用者がどれに適合しようと目的の、願いを叶えられる特性を持つ聖遺物の起動に辿り着く...そんなところでしょう」
69 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/20(水) 01:32:02.27 ID:i1/DaCuk0
あるいはそんな偶然が重なった結果どんな願いも叶えられるのでは、ということになり、それが哲学兵装となって構成する聖遺物に働きかけられたか...逆の可能性もありますから、卵が先か鶏が先かって話になりますが

『翠』「なるほど...それ相当危険なやつなんじゃ」

翠「ギアを十数個纏めて持ってる私達もそう変わらないですよ」

『翠』「規模とか色々違うんじゃ...」

まぁそんなことより!中々に使い勝手が良さそうなことには変わりありません
起動状態を保っている、すなわち効力は消えていないということ
今のうちにギア加工しいつでも使えるように出来れば



ギア加工コンマ下
ゾロ目以外 成功
ゾロ目 失敗
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/20(水) 02:40:18.93 ID:0SzSMeLL0
マジでやるのか
71 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/20(水) 03:04:48.80 ID:i1/DaCuk0
・・・

翠「まぁギア加工なんて慣れたものですよ」

『翠』「これで非公式のギアは2個目...」

玉手箱の欠片は無事ギアペンダントに変わり、少なくともこれで元々の玉手箱が箱を開けた瞬間に使用者の願いを叶えてしまったように触れただけで何らかの現象が発生してしまう、ということは避けられたでしょう
私は機材から完成したギアペンダントを取り外しました

翠「ッ...!」

その時、やはりこの便利な身体は適合したのか胸の歌...ギアの聖詠に当たるものが湧き上がってきます
ですが、いつもと違ってる点が一つ

翠「うっ...これ...!」

『翠』「ど、どうしたの翠っ!」

翠「聖詠が...多い...!」

無数の聖遺物の融合、合成によって成り立っている玉手箱
それ故か同じく無数の聖詠が同時に湧き上がり、胸の鼓動は早く脳も悲鳴を上げていました
あまりの苦しさに思わずギアペンダントを机の上に放ってしまいます

翠「うぅっ...吐きそう...」

これは慣らしておかないと、いざという時に制御どころか纏えるかもわかりませんね
使う用途に合わせて聖詠を選択する形を取った方がいいかもしれません
もっともそれが簡単なこととは思ってませんが...



何かする?安価下
(特になければ南極調査開始)
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/20(水) 12:20:29.63 ID:m/3ObN/00
なし いざ行かんXV
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/20(水) 17:01:20.68 ID:wxe84ZYqO
最後に夏菜ちゃんに砲剣を使わせてみたい(今は亡きメヌエットが使ってた奴)
74 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/21(木) 01:48:37.99 ID:atCro44/0
・・・

メヌエット《少しいい?》

翠「ん、メヌエットさん?」

メヌエットさんからの念話なんて珍し...くはないですね、最近は
しかしこんな風に積極的に話しかけてきてくれるのは嬉しいので全然問題ありません
してどんな要件でしょう

メヌエット《夏菜達のことを聞いたのだけれど、銃剣使いに稽古してもらっているって》

翠《あー、ですね》

芽吹ちゃん達防人の装備といえば銃剣です
隊員によっては盾メインだったりもしますが

メヌエット《それで、私の武器が役に立てばと》

翠《メヌエットさんの...って、あの砲剣ですか》

メヌエットさんが生前使っていた武器は砲剣...ビーム砲を撃てるやつでした
確かに銃剣と近いですし、案外芽吹ちゃんの指導にも合うかもしれません

翠《良いんですか?》

メヌエット《使われないよりは、使ってもらった方がいい》

・・・

翠「というわけなんです」

夏菜「なるほど...?とりあえずご厚意には甘えさせてもらえればと...」

話が早いことはいいことですね
早速シミュレーションルームを借りてっと



コンマ下
奇数 バッチリ使いこなせそう
偶数 癖はあるけど使えなくもない
ゾロ目 振り回され気味で合わない
(ゾロ目以外の場合XV再開時から夏菜さんズの装備に加わります)
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 01:57:08.19 ID:S6+yV9Gn0
きええーい!
76 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/21(木) 02:22:42.71 ID:atCro44/0
・・・

そんな風に過ごしているうちに1週間が過ぎ
現在私達装者メンバーは(本来臨時メンバーである夢姫ちゃんや『凜音』ちゃん、ネロさんを除き)全員揃って南極の空を飛ぶヘリの中にいました

エルフナイン『ボストーク氷底湖内のエネルギー反応飛躍!数値の上昇止まりません!』

弦十郎『来るか...総員!棺の浮上に備えるんだ!』

棺っててっきり調査しながら掘り起こすものとばかり思ってましたが
あっちから勝手に出てくるんですね

響「寒〜い!しばれる〜!」

いつでも紐なしバンジー式の出動が出来るようヘリのドアを開けた響さんが思わず腕をさすりながら率直な感想を述べてきます
そりゃ寒いでしょうね...南極ですからね...特にいつもより厚着が許されてるわけでもなくいつも通りのS.O.N.G.制服ですし
おまけに天気は雪...空も分厚い雲に覆われて太陽光の恩恵にも預かれません

響「どこの誰だよ〜南半球は夏真っ盛りとか言ってたのは〜!」

切歌「デデデデース...」

お日様コンビもこの通り

クリス「夏だって寒いのが結局南極だ、ギアを纏えば断熱フィールドでこのくらい...」


ゴォッ!!!


次の瞬間、真下の氷を突き破り極太の真っ赤なエネルギー波が噴射されました
そのまま真上に突き抜けたそれは雲を貫きお日様がこんにちわ...何ですかあの威力
77 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/21(木) 02:23:36.88 ID:atCro44/0
翠「棺って話はどこに行ったんですか...?」

『翠』「く、車椅子が変形して歩行モードになる時代、棺がビーム撃っても不思議は...」

夏菜「あの棺、先史文明期かそれ以前の物なんですけど」

『翠』「じゃあその時代の流行」

そんな流行があってたまりますかぁ!

未来「そんなことより皆!」

マリア「いつだって想定外など想定内!行くわよッ!」

私達は素早くヘリから飛び降り、滞空時間内に終わるように聖詠を始めます



翠ちゃんどのギアで行く?安価下1
1 アメノムラクモ
2 アメノムラクモ(勇者ギア)
3 アスクレピオス(戦闘不向き?)
4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
5 イミテーター(銀色のギア)
6 ミョルニル(イグナイトなし)
7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)
8 フォーク
9 アメノオハバリ
10 レーヴァテイン
11 フツノミタマ
12 わっしーセット
(1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)

『翠』ちゃんどのギアで行く?安価下2
1 アメノムラクモ
2 アメノムラクモ(勇者ギア)
3 アスクレピオス(戦闘不向き?)
4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
5 イミテーター(銀色のギア)
6 ミョルニル(イグナイトなし)
7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)
8 フォーク
9 アメノオハバリ
10 レーヴァテイン
11 フツノミタマ
12 わっしーセット
(1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 02:29:42.76 ID:ZjQBoSQrO
ギア結構増えたね

1
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 02:43:14.17 ID:gHj4EsZQO
まだ制御出来てない玉手箱が入ってないのは仕方ないよね
1
80 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/21(木) 03:17:57.64 ID:atCro44/0
「「Imyuteus amenomurakumo tron」」


私と『翠』は私達にとっての基本形態的存在のアメノムラクモを選択
ギア纏いながら重力に身を任せて落ちていきます
下ではさっきエネルギー波を撃ってきた棺の本体が氷を突き破ってその全貌を見せていましたが...丸い巨体に大きく平たい腕、口のような場所もあり

翠「南極だけにペンギン?」

クリス「あれペンギンに見えるか?」

あれ?見えません?
とにかくそのペンギン型(と私には見えました)の棺が落ちてくる私達を払おうと腕を振りかぶってきました

響「乗り越えたな〜らッ!!!」

それを迎え撃つのは絶賛歌唱中の響さん
歌詞のキリがいいところに合わせて拳を突き出します

マリア「互角!?」

響さんと棺がぶつかり合う間に私達は次々と南極大陸に着地

『夏菜』「だったら...〜♪...さらにひと押しッ!!」

響さんがその場を飛び退いたところで『夏菜』さんの砲剣から放たれるビームが棺に襲いかかりました
咄嗟のハミングからの一撃、もうすでに使いこなせてそうですね

『翠』「でもダメージ入ってる様子はないよ!」

マリア「それでも、気持ちは負けていないッ!!!」

響さんと『夏菜』さんが合流したのを見計らい棺は再び口からエネルギー波を、それも私達に向けて放ってきます
私達が跳び退いた後にエネルギー波が通った南極の地面は爆発、そして

クリス「なんだよ、あのデタラメは!?」

そこから何本もの光の柱が登ったと思えば、それらが結晶化し始めました

翠「何ですかあの結晶の柱!氷ならまだわかるとしても!」

『翠』「調査も理解も後!今は集中して!」

翼「散会しつつ距離を詰めろ!観測基地には近付けるな!」



どう戦う?安価下
(ロンゴミニアドギアと玉手箱ギアは非公式なので出動の際は緊急時等の場合を除き現在は使用不可とします)
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 03:59:33.71 ID:S6+yV9Gn0
翠ちゃん、新技を思い付く
大剣召喚→フォニックゲインを十分溜めてから相手に向かってブン投げて大爆発を起こさせる!(元ネタはナイス溜めて放つアレ)

技名は…【衝破ノ球】で
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 16:55:18.98 ID:kNylFdtTO
ハンマーがぶっ壊れたので夏菜ちゃん勇者ギア初使用
低空飛行で慣性をつけてから『炎陽の剣撃』
83 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/22(金) 03:16:24.10 ID:X1mGNRlD0
切歌調「「はぁぁっ!!」」


『α式 百輪廻』

『切・呪リeッTぉ』


最初から出し惜しみなく放たれた切歌さん調さんのいくつもの鎌の刃と丸鋸
しかし棺はその巨体に似合わぬ軽やかさなバク転でそれらを避けます

響「こーたえーっ!本当の意味をっ!知ーるためにッ!!」

すかさず跳躍し距離を詰めた響さんが棺のボディに手のひらを当て、一気に地面に叩き落しました

クリス「はっ!!」

未来「やぁっ!!」


『MEGA DETH PAPTY』

『追憶』


第二波とばかりに放たれる無数のミサイルと巨大な円盤
棺に当たった瞬間ミサイルは爆発し、煙で棺が見えなくなります

クリス「やったか!」

あっ...

そして煙の中からエネルギーを溜めた状態で姿を現わす棺

クリス「効かねえのかよ!」

翠「さっきの台詞はフラグですって!」

未来さんが神獣鏡のギアのイオノクラフトによる飛行能力でその場を離れるのを確認しつつ、私は後ろからクリスさんを抱えて同様に棺の正面から外れるように飛びました
直後、さっきまでクリスさんと未来さんがいたところにはやはりエネルギー波が走り、いくつかの結晶の柱が

緒川『接近する対象を苛烈に排撃、こんなものを果たして棺と呼ぶべきでしょうか』

弦十郎『攻撃ではなく防衛、不埒な盗掘者を寄せ付けない為の機能だとしたら、どうしようもなく棺と言うよりも他あるまい』

だったら掘り起こすのやめにしませんかね...って、もう手遅れですか
私は次に備えて剣を巨大化させ、そこにフォニックゲインを流し込み始めます
84 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/22(金) 03:17:25.80 ID:X1mGNRlD0
『翠』「っ、何か棺にトゲ生えてきたよ!?」

『翠』の言う通り棺の全身に新たにトゲがいくつも生え、そしてそれらが一度に発射されました

翠「ミサイル...いえ、あれは一つ一つが小型の遣い!」

トゲは空中でYの字の形に変形し、ドローンとなって飛び回りながらビームを放ってきます

『夏菜』「こんなものぉ!」

今度は砲剣ではなくハンマーを取り出した『夏菜』さん
ブンブンと頭上で振り回しながらそのハンマーを巨大化させ

『夏菜』「一気に叩くッ!!!」

フルスイングしながらドローンをほとんど一掃しました

『夏菜』「ッ...槌が!」

しかしドローン一つ一つの爆発は強く、ハンマーには大きくヒビが入ってしまい討ち漏らしが

翼「ならば行く道をッ!」


『千ノ落涙』


その討ち漏らしも翼さんがすぐさまカバー
ドローンは一つ残らず破壊され、棺への道が開かれます

響「うおおおぉぉぉ!!!」

マリア「はあああぁぁぁ!!!」

そこを突っ走るのは響さんとマリアさん

響「最速で!最短でッ!」

マリア「真っ直ぐに!一直線にッ!」

響マリア「「 はぁぁぁぁっ!!!!!」」

2人はそれぞれ腕の装甲を巨大化、回転させ、ドリル状にして棺をぶん殴りました


ピシッ...パリンッ!


そしてその攻撃は棺の胸元にはめられていた宝石のような場所を砕き、棺本体も大きく後ろによろめきます
85 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/22(金) 03:17:58.42 ID:X1mGNRlD0
翠「っ」

だとしても、これでもダメなのか、棺の目が怪しく光りました
体勢を整えながら棺は響さんとマリアさんに向けて腕を振るおうと...

『翠』「させるかぁっ!!!」


『ウルトラソード』


その腕を受け止める『翠』の巨大な剣
響さんとマリアさんは地面で待機していた切歌さんと調さんに着地とともに受け止められ離脱

翠「私もッ!」

そろそろフォニックゲインも十分でしょう
私は手に握っていた巨大な剣を棺に向けてぶん投げます
その剣は回転しながら光に包まれ、球体のようになって真っ直ぐに
これぞナイスダm...じゃなくて


『衝波ノ球』


棺にぶつかると大きな爆発を起こしました
その隙に『翠』も離脱、これで倒せてればいいんですが
86 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/22(金) 03:18:27.49 ID:X1mGNRlD0
クリス「来るぞっ!」

残念ながら棺は健在
響さんとマリアさんが破壊した宝石、そしてそこに追撃した私の攻撃によって胴体に大きなヒビを入れつつも、こちらを向き立ち上がろうとしています

『夏菜』「立たせませんッ!借ります、楠さんッ!!」

その時、戦場にナズナの葉が舞いました


擬似ミョルニル・勇者(防人)ギア


擬似ギアは芽吹ちゃんの防人礼装を思わせるものへと変化し、武器もハンマーでも砲剣でもなく銃剣となっています
その姿はもはや単なる防人ではなく勇者そのもの...いえ、最終的に勇者と認められていた経緯もあるので実際あのギアは勇者相当の力を兼ね備えているかもしれませんが

『夏菜』「はぁぁっ!!!」

背負ったフライユニットのエンジンを吹かせながら低空飛行で棺の元へ飛んだ『夏菜』さん
そのまま慣性を利用して思いっきり銃剣を振るいました


『炎陽の剣撃』


装者チームコンマ下1
棺コンマ下2
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら引き分け続行です)
(ちなみに装者が負け=本編の流れなので一時昏睡状態に陥ります)
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/22(金) 03:19:56.19 ID:BN2ds3nh0
勇者パアァァンチ!!
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/22(金) 03:21:33.42 ID:Zg+U6oFWO
ここ最近コンマ運無さすぎない?気のせい?
89 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/22(金) 04:37:51.19 ID:X1mGNRlD0
棺は再びよろめき、大きく後ろ向きに倒れていきます
これなら...

『夏菜』「!これでも届かない!?」

棺は顔の部分だけをぐりんと動かし、ノーモーションでエネルギー波を放ちました
まさか、あちらもずっとエネルギーを溜め続けていた...!?

翠「クリスさんは皆さんをッ!」

クリス「っ、おう!」

クリスさんのリフレクターであればこちらにいる全員をあのエネルギー波から守ることは不可能ではないでしょう、幸いにも先ほど棺に向かっていった『夏菜』さんを除く全員が一箇所に集まっていますし

翠「切り札ッ!」

しかし逆に言えばあのままだと『夏菜』さんだけが直撃をま逃れません
私は走り出しながら勇者ギアを通り越し直接勇者ギアの切り札状態...『源義経』の力を引き出し、地面を蹴って超スピードで『夏菜』さんの前に割り込み

翠クリス「「間に合えええぇぇぇっ!!!」」

クリスさんはリフレクター、私は羽衣を展開します
次の瞬間、視界はエネルギー波の赤色に染まり...


ドッ...!!!



藤尭『リフレクターと羽衣でそれぞれダメージの軽減を確認!』

友里『棺からの砲撃、解析完了!マイナス5100℃の指向性エネルギー波...って、何よこれ!?』

エルフナイン『埒外物理学による...世界法則への干渉...こんなの現在のギア搭載フィールドでは何度も凌げません!』



動けない...
身体のあちこちが結晶で覆われ、身動きが完全に取れなくなってしまっています
そしてぎりぎりギアの断熱フィールドによって低体温症やなんかは防げているようですが、いかんせん南極、それも天気は雪
そして所々...顔やなんかは丸出しなわけで

寒い...


コンマ下
奇数 昏睡してる時こそ役立つ深層世界
偶数 戦闘再開までゆっくりお休み
ゾロ目 翠ちゃんズは幽霊その他を引きつける体質なのです(強調)
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/22(金) 04:40:31.31 ID:BN2ds3nh0
動け
91 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/22(金) 21:31:38.68 ID:X1mGNRlD0
・・・

翠「...はっ!」

気がつくと、私の意識は深層世界まで飛ばされていました
こうなったということは...表の世界で熟睡か気絶か昏睡か、とにかく気を失っているということでしょうか

翔子「おや、起きましたか」

奏「気ぃ失ってんのに起きたってのも変な話だけどなー」

セレナ「でも意識がここでも他の深層世界にもいない場合ってつまりどういう状態なのかな」

メヌエット「何も感じられない人形...という感じ?」

翔子「復活出来る可能性を残したままで生でも死でもなく魂の停止状態とか...まぁ余程のことがなければここで起きないのはただぼーっとしてるのと変わりませんよ」

この声...やはりここは深層世界、それも若葉ちゃん達がいる方ではなく翔子さん達がいる方の
もっと言えばちゃぶ台がある方の...

翠「ってコタツ!?」

翔子「寒いんですもん」

『翠』「相変わらず何でもアリだねここは...」

翠「いたんですか『翠』...」



何かする?安価下
(昏睡状態が治るまで表には戻れません)
(特になければ昏睡状態が治るか否かコンマ判定)
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 00:24:50.28 ID:R3gGVxoM0
代わりで奏に出て貰う
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 01:10:11.68 ID:R3gGVxoM0
取引で次のライブは奏がやることになる
94 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/23(土) 03:33:29.32 ID:bVPC3vwi0
翔子「まーまーいいですからいいですから、とりあえずコタツでゆっくり休んで」

立ち話も、ということでコタツに入れてもらった、というか半ば強引に突っ込まれた私と『翠』
外ではどうやら私達装者が全員身動き取れなくされてから棺も活動を停止しているようですが、かといってここでぬくぬく...じゃなくて、ダラダラしている場合じゃありません
...言い直してもあんまり変わりませんね

『翠』「でもあれししょーの言うように防衛してるだけなんだったら、手を出さなければ平気なんじゃない?」

翠「棺の正確な活動停止条件がわからない今、楽観視は出来ません」

セレナ「それにそもそも最初のエネルギー波はこちらが手を出す前...そもそも近寄ったこと自体がダメだった可能性もありますけど」

奏「まぁどんだけ考えたところで答え合せでもしないとわかんないよね」

そうです、それに近くにはまだ観測基地の人達もいるはず
気を失いつつもギア解除には至っていない私達はともかく、生身の一般人が襲われたら

翠「早く戻らないと...っ!?」

『翠』「翠!?」

メヌエット「姉さんっ!」

やはりこんなことしてる場合じゃありません、そう思いコタツから出ようとした私は身体に思うように力が入らずよろけてしまいました
駆け寄ってくれた『翠』とメヌエットさんのおかげで倒れずに済みましたが、これは一体...
95 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/23(土) 03:34:14.05 ID:bVPC3vwi0
翔子「切り札の副作用、精神の極度の疲労...ただでさえ大技を行った直後にしかも通常の勇者ギアを挟まず直接使用、魂がむき出しのこの空間ではそれが顕著に現れて当然です」

『翠』「だから休めって言ってたの...」

翔子「そういうことです、大技使用のみの『翠』さんですらかなりの消耗なのに無茶が過ぎます」

翠「そんな...他の皆さんはいつ気が付くかもわからないのに...」

私や『翠』は今こうして気が付いているため目を覚ませる可能性は他の皆さんより高いはず、なのに動けないなんてそんなの...


奏「...だったら、アタシが行ってやろうか?」


その時、よっこらせとコタツから出てきたのは奏さん
それって、代わりに行ってくれるってことですか...?

奏「身体の疲労はともかく魂の疲労は、他のやつが行くなら関係ないよね?」

翔子「まぁ、そうですね」

『翠』「で、でも内輪でならともかく実践で死人組に出てもらうのは色々と問題があるというか怒られそうなんだけど...いやそんなこと言ってる場合じゃなさ過ぎるのはわかってるんだけど」

セレナ「死人組って...もう少しマシな名前お願いしたいなぁ」

翠「いえ、私からもお願いします...このままここで回復を待つより絶対!」

奏「ん、でもまぁ『翠』の言うこともわからんでもないしなぁ」

翠「お願いしますッ!」

私がそう頭を下げると、奏さんは少し楽しそうにニヤッと笑い

奏「どうしても?」

翠「どうしても!」

奏「何でもする?」

翠「何でもしますかr...ん?」

何でしょうこの、遊ばれてる感というか乗せられてる感というか
96 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/23(土) 03:34:45.02 ID:bVPC3vwi0
奏「しょうがないなー!だったら条件付きでやってやるよー!」

か、奏さん...まさか最初からそのつもりで...

奏「次のライブん時、アタシにやらしてくんない?それで取引でどうよ」

翠「ら、ライブ、ですか?」

まぁそのくらいなら...というかライブやりたかったんですか?

奏「アタシもそれなりにアイドル楽しんでたからね」

翠「...わかりました、必ず」

こっそりならともかく、奏さんのやりたい内容によっては緒川さん達に事前連絡する必要もありそうですが、この程度は

メヌエット「でも姉さんの身体を借りた場合身体の形も変わってしまう、死者である天羽奏がステージに立つのは」

翠「そこは私が『翠』とシンクロした状態で身体を貸せばいけます」

『翠』「あれ!?『私』も取引に巻き込まれてる!?」

とにかく、そんな取引の結果奏さんに戦ってもらうことになりました

翠「私はガングニール持ってないのでイミテーターで模倣するタイプになりますが」

奏「おう、久し振りに暴れるよ!」



コンマ下1
ゾロ目以外 すぐさま戦闘スタート
ゾロ目 昏睡状態が治るのは他の装者と同タイミング(原作通り)
(意識を取り戻している&中の人が違うボーナスで高確率)

奏さんどのギアで戦う?安価下2
1 イミテーターガングニール
2 イミテーターガングニール(ブリーシンガメンギア)(氷耐性あり)
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 03:53:27.57 ID:G48C1G640
ほぁい
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 03:54:09.16 ID:UnJOBMHwO
2
99 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/23(土) 04:26:00.44 ID:bVPC3vwi0
☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆


「Stealer Imitator tron」


翠の代わりに表に出たアタシはまず速攻でイミテーターの聖詠を口にした
担当が翠からアタシに変わった途端に起こるであろう身体の変化とアメノムラクモのギアの解除...身動きを取れなくされてる今はどちらも危険な行為だからね
予想通りすぐに身体は翠のものからアタシのものへと変化していきアメノムラクモのギアも解除されたけど、イミテーターのギア装着時のバリアフィールドによって身体の周りの結晶が砕かれ自由になった

奏「っし!」

イミテーターは纏うと同時に勝手にアタシのガングニールを模倣した姿に変わる
これもこれでやりやすいっちゃやりやすいけど...この極寒の地なら

奏「試してみっか...頼むぜ、ブリーシンガメン!」

アタシは翠がちゃんと持っていてくれていた腕輪に加工されたブリーシンガメンを取り出し腕に装着

奏「はぁっ!」

設けられた制御スイッチをONにした


ゴォォ!!!


アタシの周りを囲むように腕輪から炎の渦が吹き荒れる
ガングニールを模倣したイミテーターのギアをブリーシンガメンの炎がオーバーライトしていき...

奏「アアァァッ!!!」

ギアに星空のように深い紺色の差し色、熱い炎のように鮮やかなオレンジ色のマント


イミテーターガングニール・ブリーシンガメンギアへと進化した


奏「こいつがブリーシンガメン...」

LiNKER無しなのもそうだけど、このブリーシンガメンも一発で成功とは
つくづく翠の身体の適合の成功率は馬鹿みたいにすごいな

奏「さて...覚悟しろよ、堅物!」

熱い炎のようなのはマントだけじゃない、アタシの心もだ
足元の雪も水蒸気になるほどの熱気を纏ったアタシはアームドギアである槍を構え、棺を睨みつけた



どちらの視点?安価下1
1 翠ちゃん(コタツから)
2 奏さん

他の装者の昏睡状態判定コンマ下2
奇数 熱気に当てられ復活
偶数 まだおやすみ中

どう戦う?安価下3以降
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 10:39:46.52 ID:G48C1G640
2
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 11:26:54.16 ID:6WH6qbJhO
【決講】可奈「飛べ飛べ神鳥〜♪る〜ぐ〜ちゃん〜♪」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1574466531/
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 20:05:06.02 ID:7BKIP3/J0
SUNFLAME∞CREMATIONで周りの氷と雪を溶かしながら攻撃する、歌は逆光のリゾルウ
103 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/24(日) 03:29:04.42 ID:Bw90J/vI0
奏「君ト云ウ音、紡〜ぐ〜為〜...」

自然と胸の中に浮かんだ歌詞をギアが流す音楽に合わせて口ずさみながら、棺に向けて走り出す
棺はアタシのことに気が付いたようで活動を再開、さっきと同様全身から新しく生やしたトゲ...ドローンを飛ばした
アタシは周りの雪が溶けて水蒸気で白くなるほどに熱を発しながらそのドローンの群れに思いっきり突っ込む

奏「ふた〜りで歩〜んだ〜番う〜...足〜跡〜はっ!」

アームドギアの槍はブリーシンガメンギアに合わせて双方の柄に穂先が付いたものへと変わっていて、手元で回すように振るうことで左右のドローンを同時に破壊出来ていた

昔、司令のダンナが見せてくれた映画にこんな長物の使い方するやついたな...あっちは棒だっけか

奏「暴虐〜から〜、生〜ま〜れ〜出た〜...残酷が〜飲〜み〜込む〜...」

槍に回転をかけて投げてみれば、回転はそのままにさらにアタシの周りをぐるっと大きく円を描きながらドローン達を斬り裂きブーメランのように帰ってくる
近付けば自分達もこうなると学んだのか空に待機していたドローン達は、距離を詰めるのをやめてビームを放ってきた

奏「涙で〜ハネが〜濡れた〜日...重くて〜飛べないな〜ら〜...そ〜の〜み〜ぎ〜手に〜添〜え〜よ〜う〜と〜」

いいぜ、どうせ来なくてもアタシの方から行ってやる!

奏「差〜し〜伸〜ばし〜た〜、片っ!手がっ!風〜を切る〜ッ!!」

槍の片方を正面に向けると、穂先が分裂し大元の1つを残して3つの穂がミサイルのように発射!
追うようにアタシも槍を構えながら走り出す!
地面の氷も降る雪もアタシの発する熱でさっきまでよりもさらにどんどん溶かされ、逆にそのおかげでスライド移動でどんどん速く

奏「1000年〜後の〜今日も〜(もし出会い)生〜ま〜れ〜ても〜...魂〜の〜フ〜リューゲルは〜、2人を呼ぶ!」

先に飛んでた穂はドローンをいくつか破壊しながら棺本体まで迫り、その周りを縦横無尽に飛び回りながら棺を傷付けていく
104 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/24(日) 03:29:44.65 ID:Bw90J/vI0
奏「逆光の〜(記憶(メモリー)に)わ〜ら〜え〜るよ〜うに...」

こいつでトドメだッ!

アタシは棺の足元まで行き槍を大きく振り回すと、棺を包み込むように炎の渦が生まれた

この熱でッ!!

奏「翼が〜、描いた〜、アタ〜シで〜、い〜るた〜め〜にィィィッ!!!」



『SUNFLAME∞CREMATION』


棺を包む炎の渦は一気に凝縮され、爆発
南極に似合わない熱風がアタシの頬を撫でる

奏「どうだッ!」



奏さんコンマ下1
棺コンマ下2
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら引き分け続行です)
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 03:32:04.14 ID:zqmxgiKG0
いい加減デレろよ
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 03:37:18.95 ID:FL07v1V7O
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 03:37:59.68 ID:zqmxgiKG0
また10桁代じゃねえか!ふざけんな!
108 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/24(日) 04:02:27.62 ID:Bw90J/vI0
奏「ッ...流石にアタシ1人で倒せるほどヤワじゃないね」

煙が晴れると、そこにいたのは結局あの棺
流石にもう無傷ってわけじゃないが、まだまだやれるって感じだ

まぁ翼達...装者9人でやってダメだった相手だ、多少のダメージを負わせられただけマシだろう
かといってそう簡単に割り切れっかよ!

棺の口元が光を帯び、アタシ目掛けてエネルギー波を発射した

奏「おらぁぁぁぁっ!!!」

避けられない、そう悟ったアタシは正面で槍を回転させ、炎の渦をエネルギー波にぶつける

奏「マイナス5100℃だかなんだか知らないけど、だったらこっちも熱でねじ伏せるっ!」

アタシと棺の丁度ど真ん中あたりで炎の渦とエネルギー波はぶつかり拮抗
しかし徐々に押され始め...



コンマ下
奇数 ギリギリ避ける(続行)
偶数 アウト(行動不能)
ゾロ目 こういう時仲間が復活するのがお約束
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 08:18:03.43 ID:RXJXVBJQO
ヨミガエレ
110 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/25(月) 02:32:25.12 ID:IFqx9Q3D0
奏「っ!だりゃあっ!」

遂に棺のエネルギー波が押し勝った瞬間、アタシは身を捻り間一髪直撃をま逃れた

奏「ふぅ...一応これでも借りもんの身体なんでね、無駄足した挙句もっかい振り出し...ってわけにゃいかねーんだ」

つってもこの棺、硬過ぎやしねえか...正直ぶっ壊せるイメージがまるで湧かねえ
かといって後ろには翼達がいる、今更退いても逃してくれるかはわからねえし翼達をこれ以上危険に晒すのも

奏「...せいぜい、やるしかねえか」

アタシは自分のつま先より少し前の地面に横一文字槍を滑らせる
そこから漏れた炎は地面の氷を溶かすどころかどういうわけかその場に留まり、炎の線となった

奏「確か...こっから先は、通さないッ!!!」


奏《だっけか?》

翠《何しれっと死亡フラグ建ててんですか!?》



多数決安価下1〜3
1 絶唱しようぜ絶唱
2 するかバーロー
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/25(月) 02:37:05.97 ID:e6h4Nr0r0
2 人様の身体で何をしようとしてるんすか
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/25(月) 07:33:55.85 ID:/gEtO6kr0
2 スナック感覚で絶唱してはいけない
113 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/26(火) 01:17:36.22 ID:HLO56mTH0
***
2/3票入ったので2とします
***


敵は強い、というよか硬い
あまりの強大さに一瞬絶唱のことも頭を過ぎらなくもなかったけど...

奏「いくらLiNKER要らずの身体とはいえ、な」

翠は多分ダメとは言わないだろうが...今はまだ選択肢からは外しておくべきだろう
もしそれでトドメを刺しきれませんでした、そしてこっちはもう戦闘不能、なんてことになったら今度こそお終い
次も棺が活動停止するとは限らないからね

奏「さて、どうすっか」

決して退けない、退かないという覚悟は揺るがない
それでもアタシは虚勢を張るのも限界が近づきつつあった



どうする?安価下

(翠「せめてイミテーターにもイグナイトがあれば...」

セレナ「私が交代するとか...いやしたところで勝てる算段はついてないんだけど」

『翠』「目覚めろ〜...そろそろいい加減目覚めろ『私』の身体〜...」)
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/26(火) 01:34:40.15 ID:qZiBBgwb0
氷を溶かして大穴を空けてそこにハメたり出来ないかな?
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/26(火) 04:03:44.06 ID:aJGRafEPO
牡丹の花の力があればなあ…安価下
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/26(火) 21:04:17.52 ID:dJgWCzZ80
マリアのガングニールてイグナイトあるっけ?
奏に気付いたエルフナインがマリアのガングニールを渡す
エルフナイン「イミテーターは所詮コピー、本物ガングニールなら今以上の力を出せるはずです!」
117 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/28(木) 03:32:45.35 ID:3nIBePJe0
距離を取っていてもまたエネルギー波を撃つかドローンを放ってくるだろうし、近付いても腕で薙ぎ払ってくる
そんな相手を攻略するにはどうするべきか

奏「ふぅ...」

勝つのも、生きるのも、諦めない
まぁアタシはもう生きる云々は関係ない立場だけど
とにかくやるしかない

奏「ハアァッ!!」

アタシは槍を構え走り出す
ブリーシンガメンは確かに強力だけど、まだ足りてない、届いていない
あるいは引き出せていないのか

棺はドローンを飛ばしても無駄だと思ったのか必要ないと思ったのか、アタシに向けてただ淡々とエネルギー波を撃ってきていた

奏「そうだ!こっちを見ろッ!」

高所からのそれは的確にアタシの立っている場所を狙ってきて、右に避けるとその場で爆発...結晶の柱を出現させていく
避けるのも楽じゃないけどドローンを拡散されるよりは攻撃がアタシに一点集中される方が翼達の方に流れ弾が行く心配がなくて正直有難い
けれど一定の距離を取られてしまい近付けないのも事実

エルフナイン『奏さん!聞こえますかっ!』

奏「っ...エルフナインか?」

その時、声が聞こえてきた
それは念話ではなく通信...イミテーターのヘッドギアに搭載されてる通信機に本部にいる誰かから話しかけられているということだ
幼く可愛い声の主はエルフナイン、残念ながら彼女が二課...もといS.O.N.G.に入ったのはアタシがくたばった後のことだから交流はほとんどなかったが、幽霊と会話したり身体を貸したり出来るやつがいるおかげで一応面識はある

エルフナイン『やはり貴女は天羽奏さんで間違いありませんね』

奏「おう、今度は身体も変わってっからわかりやすいだろっと...ラァッ!」

棺へ槍の穂先に溜めた炎を球にして飛ばしながら、エルフナインの声に返事をする
118 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/28(木) 03:34:02.26 ID:3nIBePJe0
奏「んで、どうした!」

この状況は本部にいるダンナ達もリアルタイムで把握しているはず、なら何か理由があって声をかけてきてるんだろう

エルフナイン『マリアさんからメンテナンスを頼まれていたガングニールが手元にあるんですが、これを今から奏さんの元に届けに行きます!』

奏「...ガングニール 、だとぉ!?」

エルフナイン『いくら性能は変わらないといってもイミテーターは所詮コピー、本物のガングニールなら今以上の力を出せるはずですッ!』

なるほど、理屈はなんとなくわかる
実際本物のガングニールとイミテーターのガングニールにどれほどの差があるのか詳しい数値は知らないけど、本物と贋作にはどうしても差が出てしまう
それにイミテーターに適合してるのはあくまで翠、アタシと翠の両方が適合してるのはガングニール
なら翠の身体をアタシが借りている状態なら断然ガングニール の方が適合係数の関係で出力は高くなる
聖遺物ってのはそういうもん、らしい

奏「けど、そいつは無茶じゃないか?」

エルフナインは非戦闘員、そして確か翠が言うにはダウルダブラなら起動しファウストローブとして纏うことも出来るがおおよそ使いこなせてはいない
アタシが一旦本部に戻るわけにはいかない今、エルフナインが戦場に来るしかないわけだが、危険だろう

エルフナイン『僕に出来ることをやりたいんですっ!』

アタシが棺からのエネルギー波を避け反撃しているのに余裕がないのがわかっているからか、簡潔かつ真っ直ぐな答えで返してくるエルフナイン

緒川『奏さん、僕が連れて行きます、ですので』

安心しろってか...まぁ緒川さんが付いてるなら余程のことがない限り大丈夫だろうけど

エルフナイン『メンテナンスはあと少しです、なので作業しながら向かいます!3分ほど持ち堪えてください!』
119 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/28(木) 03:34:57.93 ID:3nIBePJe0
奏「ったく、わーったよ!」

こんな無茶なことを許すなんて、ダンナも甘くなったもんだ
何が何でも守らなきゃいけないもんがこの場においてさらに増えるってんだからな

奏「っつーわけだ、絶対お前の動き、止めてやるッ!!」

アタシは棺のエネルギー波をまた右に避ける
次も右へ、右へ...
避ければ避けるほど棺もアタシを追ってその場で向きを変えエネルギー波を放つ
それを続けていると...


ピキッ...ピキピキッ...


棺の周りの地面にヒビが

奏「っし」

カラクリは簡単、棺と一定の距離を保ちながら右へ動き続ければ自然と円を描いて帰ってくることになる
そんでその間アタシは足元の氷を靴の下から放出させた熱で溶かしていっていた
棺が乗ってる氷の面積はその円に沿って切り離された面積になる、つまり一気に小さくなったってこと
なら重さに耐えかねてヒビが入るのも不思議じゃない

奏「オラァッ!!」

あとひと押しにと、棺の乗る氷に槍を突き立てた
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