【安価】受付嬢「ふーん、あなたが新人冒険者?」

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203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/12(木) 21:17:56.44 ID:Q/YV3UQa0
女賢者「これどうやって売るんです?私まだ眼球の感触が残って気持ち悪いです」

男「正攻法ではどうやっても無理だな」

女賢者「正気とは思えないブツですよ」

男「そうだ!」


彼は閃いたようで、表情が少し明るくなった


女賢者「?」

男「天候いじれる?」

女賢者「あぁ、まぁ、はい......」
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/12(木) 21:24:26.39 ID:Q/YV3UQa0
夕日が沈みきり、夜がやってくる
今日は夜と一緒に雪がやってきた


女賢者「はぁ......」


雪の中、例のブツが入った籠を持って佇む彼女
一目見て薄幸な奴なんだろうと分かる雰囲気だ


女賢者「何が『バロット売りの少女作戦』ですか!ふざけるのも大概にしてほしいよ!?」


しかし彼の姿はない
彼は余った在庫を持ってどこかへ行ってしまったのだ
そんな彼女を憐れんで一人の男性が声をかける


男性「どうしたんだい?」

女賢者「実は私、このゆで卵を売らなければならないんです。買ってくれませんか?」


見てくれは普通のゆで卵なので、とにかく買わせることが重要だ


男性「>>206
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/12(木) 21:29:35.73 ID:8KUCnhQeo
ドキッ(き、綺麗だ///)
(こんな綺麗な人がこんな寒空の下で辛そうにゆでたまごを売っているなんて!)
は、はい!買います!!
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/12(木) 21:29:55.23 ID:BP9LWL9K0
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/13(金) 20:50:42.62 ID:6HrlJHza0
男性 ドキッ(き、綺麗だ///)

男性(こんな綺麗な人がこんな寒空の下で辛そうにゆでたまごを売っているなんて!)

男性「は、はい!買います!」

女賢者「そうですか!?ありがとうございます!」


ゆで卵を売ると、そそくさと退散する
彼が気の毒だとは思ったが、まぁ食えないことはない(らしい)のでそこまで気にしなかった


女賢者「こんなか弱い女性に悪どい商売をさせるなんて......」


彼女は無意識の内に笑顔をたたえていた
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/13(金) 21:01:31.13 ID:6HrlJHza0
一方そのころ


男「ゆで卵いらんかねー、ゆで卵いらんかねー」

男「うちの卵は一味ちがう!スペクタクルを確約するよー!」


彼は一人の女性に目をつけ、話しかける


男「嬢ちゃん、ゆで卵買ってかない?」

女性「え?」

男「ちょっと俺も金に困っててよ。それに嬢ちゃん、好きな人が居るんだろ?」

女性「なぜ分かったんですか」

男「いいってことよ。これ食って綺麗な肌を手に入れて想い人を落とすんだ。さあさどうぞ」

女性「>>210
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/13(金) 21:03:54.63 ID:4Q6WcSGBO
でもお高いんでしょう?
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/13(金) 21:04:15.82 ID:AL0abnsa0
ぜんぶ買うわ
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/13(金) 22:28:55.34 ID:6HrlJHza0
女性「ぜんぶ買うわ」

男「まいど!」


代金を受け取ると、籠ごと渡して去ることにした
純粋な心を利用するというのは彼の考案した策ではない
嫌そうなそぶりの賢者の入れ知恵なのだ


男「とんでもないことをした気分だ」
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/14(土) 14:46:57.80 ID:YayUqV820
結構良心ある人間が多かったお陰で、ゆで卵を売り切ることはできた
こんな目に逢っては、明日から良心はその姿を消すだろうが


男「女賢者。俺の分は売り切った」

女賢者「私もよ」

男「じゃあ在庫処分は終わったな。受付嬢、報酬金を貰おうか」

受付嬢「......外道ですね」

女賢者「外道に仲介をしたのは貴方ですよ」

受付嬢「ふふ、それもそうですね。こちらが報酬金です」
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/14(土) 15:06:16.75 ID:YayUqV820
もう夜も遅いので、宿を探すことにした
しかし、彼が雪を降らせるよう命令したのが仇となった


男「どこも満室だ」

女賢者「このままだと本当にマッチ売りの少女みたいに野垂れ時ぬことになりますよ」

男「まずいぞ......」

女賢者「こうなったら誰かの家に泊めて貰うしかありませんね」


彼女の提案を飲み、民家へ向かった


男「すみません、宿がなくて......泊めて貰えますか?」


ノックすると家主が姿を表した


>>214>>215
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 15:11:46.20 ID:UDasfHRHo
魔法使い
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 15:26:47.26 ID:omnFgi330
泊めて欲しいなら男は俺の部屋で寝れば良い
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 15:29:06.40 ID:ZYxW9D6So
>>214です
魔法使いって女の魔法使いのつもりだった
ごめんなさい
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 15:36:07.83 ID:ckQU8EUuO
「」
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 16:18:12.00 ID:ZPjvMywSo
男ってことでいいじゃん
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 17:19:27.05 ID:Cet+wZrV0
これは仕方がない
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 17:21:20.57 ID:bLKVX2bNo
これからはちゃんと頭に女って付けるように気を付けなきゃな
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/14(土) 23:11:31.38 ID:YayUqV820
中から魔法使いにポピュラーなローブを羽織った家主が出てきた
顔許は隠れている


魔法使い「泊めて欲しいなら男は俺の部屋で寝れば良い」

男「あぁ、ありがとう」

魔法使い「そこの方には別室を用意しよう。来客用の部屋があるんでね」

女賢者「いいんですか?では、お言葉に甘えて」


まだ魔法使いとしてあまり経験を積んでいないのだろう
男性のようだが、声は変わりきっておらず背も低い
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/14(土) 23:17:10.22 ID:YayUqV820
男は魔法使いの部屋に入った
隣の部屋には女賢者が入ったようで、豪華な部屋に興奮する彼女の声が聞こえる


魔法使い「寒い中疲れたでしょう。どうぞベッドに」

男「お気遣いありがとうございます」


ベッドに入り、脱力する
すると魔法使いも勢いよく同じ毛布に入ってきた
困惑している内に魔法使いはローブで隠れた顔許を露にする


男「......へ?」

女魔法使い「まんまと騙されましたね♪」
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/14(土) 23:23:59.84 ID:YayUqV820
男「お前、どうして......」

女魔法使い「ん”......んっ、声も戻りました。いやあ、あっちの受付嬢さんに言われたんですけど」

女魔法使い「『貴女は才能があるから都に旅に出たら?』っていうようなことをですね」

男「あー......なるほど、だからここにいるのか」

女魔法使い「そういうことです。いやまさか、男さんが女連れてるなんて思いませんでしたよ」

男「なあ」

女魔法使い「なんですか?」


態々毛布に入りこまれたときに言っても良かったことを今言うかと彼は悩んだ
しかし言うことにした


男「顔近くね?」

女魔法使い「>>225
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 23:25:45.68 ID:Cet+wZrV0
別いいじゃないですか。それともこんなかわいい女の子が近くだとドキドキしちゃいますかー?
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 23:28:01.93 ID:pRYQE0gEo
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/15(日) 00:15:47.02 ID:U1Jm4SUA0
今更だけど一般的に魔法使いと賢者って何が違うのかな
どっちもメインは魔法だと思うけど
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/15(日) 00:21:02.76 ID:wEMV6U1L0
>>226
取り扱う作品によって違うが大体、賢者が魔法使いの上位互換みたいなもん
(僧侶の魔法を全て使えて、魔法使いの魔法も一部除いて使えるみたいなの)
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/15(日) 00:27:30.30 ID:U1Jm4SUA0
ありがとう
賢者は僧侶の完全上位互換で魔法使いは総合力では賢者に負けてるけど何かが賢者に勝ってるってことか
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/15(日) 00:30:47.32 ID:rxkb5bRB0
女魔法使い「別いいじゃないですか。それともこんなかわいい女の子が近くだとドキドキしちゃいますかー?」

男「う、うっせ」


まずい。この女のペースに乗せられるとまた面倒なことになる
どうにか打開しなければ......


女魔法使い「この前は変な雰囲気になっちゃいましたけど......今回こそ」

男「な、何をだよ」

女魔法使い「ナニをですよ」
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/15(日) 00:39:29.39 ID:rxkb5bRB0
危険を感じ、ベッドから脱出しようとしたが腕を捕まれる
その力は明らかに異常で、魔法による強化がなされていることは明白だった


男「落ち着け!」

女魔法使い「私は......いつだって冷静ですよ」

男「その呼吸の荒さで言われて誰が信じる!?」

女魔法使い「うるさいですね!黙って押し倒されてればいいんですよ!」

男「本性出してきた!」


隙間風。
そちらには開きつつあるドアと、その向こうに女賢者
彼女はこちらを見ながら部屋に入ってくる


女賢者「>>232
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/15(日) 00:40:35.30 ID:wEMV6U1L0
な、なにしているんですか!?は、破廉恥ですよっ!!////
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/15(日) 00:43:02.39 ID:U1Jm4SUA0
男性同士で何やってるんですか?
まさか男さんはホ・・・あれ?魔法使いさんが女の子になってる
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/15(日) 14:33:21.55 ID:tD5BrMxo0
女賢者「男性同士で何やってるんですか?」

女賢者「まさか男さんはホ・・・あれ?魔法使いさんが女の子になってる」

女魔法使い「あ、バレた」


彼女が気を取られた一瞬の隙を突いてベッドから逃げ出す


男「た、助かった......」

女賢者「お邪魔しちゃいましたか?」

男「いや待て!話を聞いてくれ!」
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/15(日) 14:37:52.60 ID:tD5BrMxo0
どうにか引き止め事情を話した


男「_____という訳さ」

女賢者「なるほど」

女魔法使い「......」

男「そもそもだな。前回のは寝惚けてただけで何も起こってないだろ?」

女賢者「もしかしたら何かあったかもしれませんよ?」

男「ない。あったら身を捧げても良い。......で、なんで今回俺を襲った?」

女魔法使い「>>236
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/15(日) 14:39:26.77 ID:wEMV6U1L0
……好きだからじゃダメですか?///
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/15(日) 14:45:06.98 ID:DbkFWk3c0
私だって年頃の女の子ですからそういうことに興味津々ですし〜///♪
男さんなら色んな経験を共にした親しい間柄ですし押し倒してあんなところやこんなところを弄り回してみても許されるかなって♪テヘペロ
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/16(月) 00:58:58.26 ID:p4v61ON30
女魔法使い「私だって年頃の女の子ですからそういうことに興味津々ですし〜///♪」

女魔法使い「男さんなら色んな経験を共にした親しい間柄ですし」

女魔法使い「あんなところやこんなところを弄り回しても許されるかなって♪」テヘペロ

男「......はぁ」

女賢者「確かにそうかもしれませんね」

男「いや、別に許さないが?相手が俺じゃなかったらぶん殴られてるぞ」


空気が静まりかえる
彼にでも分かる。これは失言をしたときの空気なのだ


女魔法使い「......え、俺じゃなかったらって///」

男「いやいやいや、そういうんじゃないからな!?」

女賢者「誤魔化すんですか?」

男「違え!これは俺の成育環境に由来する『習性』なんだ!」
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/16(月) 20:37:15.43 ID:p4v61ON30
女魔法使い「でもなんだかんだ優しいじゃないですか」

男「うるせぇ。俺はもう寝るからな」


一気に掛け布団を被って寝てしまった
そのままもぞもぞしている


女賢者「こういうとこですよね」

女魔法使い「こういうとこです」

女賢者「それでは」
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/16(月) 20:44:51.91 ID:p4v61ON30
翌日

目覚めると、何か感触がある
もうきりがないのでさっさと抜け出して起きる


男「んー......」

女賢者「おはようございます」

男「おはよう......あれ!?」

女賢者「女魔法使いさんなら今朝食の準備をしています」

男「あ、あぁ......そうか」
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/16(月) 21:25:37.70 ID:p4v61ON30
リビングに出ると、食卓に朝食が並べられていた
こんがり焼かれた食パンがそこにある

男「うまそうだな」

女魔法使い「そうですか?」

女賢者「良い匂いもします」

男「ではいただこう」


彼は椅子に腰掛け、食事を始める
パンを食べる前に、彼はナイフとフォークを持つ


男「その皿にある生ハムをパンに乗せてもいいか?」

女魔法使い「かまいませんが」

男「では失礼して」


彼は慣れた手付きで生ハムを切断し、パンに乗せる
そしてそれに勢いよくかぶりついた


男「うまいな。カリっとしているが、食パン特有の柔らかさを損なっていない」
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/16(月) 21:33:34.75 ID:mDO/1PAv0
山岡○郎
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/16(月) 22:23:04.15 ID:p4v61ON30
食事は何事もなく終了した


男「ごちそうさま」

女賢者「ごちそうさまでした」

女魔法使い「お粗末様でした」


そろそろ出ようかと思ったとき、不意にチャイムが鳴り、女魔法使いが応対をしに行く
すると、どうやら何故か彼に用のある訪問者らしく、彼が呼ばれた


男「どうしてここが分かったんです?」


玄関先に佇む黒服の男性に問いかける


黒服「この家の家主が貴方のお知り合いのようでしたので、行方でも伺おうかと思ったのですが」
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/16(月) 22:31:43.58 ID:p4v61ON30
男「ふむ。ご用件をどうぞ」

黒服「以前貴方が捕まえた少女と妙な結晶なのですが」

男「少女はどうなったんです?」

黒服「彼女は無罪が立証されました。......その理由があの結晶なのですが」

男「何かしらの作用があったと?」

黒服「そういうことです。その内の一つに、>>245
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/16(月) 22:36:02.20 ID:L4f6l0OoO
死霊に身体を奪われる
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/16(月) 22:36:14.19 ID:yx7NGJaY0
古の王と思われる邪念が放出されてる
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/16(月) 22:36:43.43 ID:ggZIPFLu0
心が未熟な者をある程度操ることができる
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/17(火) 21:02:15.52 ID:VzvjfJJY0
黒服「古の王と思われる邪念が放出されてることが挙げられます」

男「古の王......聞いたことはある」

黒服「やはりご存じでしたか」

男「......お前......俺の出生を知っているな?」

黒服「なんのことでしょうかね?」


おどけて見せる
とぼけていることがバレていることを知っているようだった
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/17(火) 21:08:40.79 ID:VzvjfJJY0
男「まぁいい。古の王が復活していようがしていなかろうが、俺には関係のないことだ」

黒服「果たしてそうでしょうか?」

男「勿体ぶる奴だな。腕利きの冒険者にでも......あるいは勇者をとっ捕まえて頼めばいいだろう」

黒服「そうですか。なかなか手堅いようですね。それでは私はこの辺で」


彼は帰っていった
素早く稼ぐ為にできれば面倒なことは避けたいので、これは幸運だった

もういい時間なので、ギルドとやらに行って依頼を受けるとしよう
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/17(火) 21:11:49.76 ID:VzvjfJJY0
ギルドにやってくると、立場の偉そうな人と受付嬢が何か話していた
邪魔をすると悪いので、財布の中身を数えて待っていると、いつの間にか会話が終わっていた


男「こんにちは」

受付嬢「依頼ですか?」

男「話が早くて助かるよ。何か回してくれ」

受付嬢「>>251
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/17(火) 21:12:49.14 ID:/MN82vGg0
>>195
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/17(火) 21:13:35.13 ID:nKOdGjy90
では要人警護はどうでしょう?
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/18(水) 01:12:33.52 ID:3CrkTLPC0
受付嬢「では要人警護はどうでしょう?」

男「仕事がある限りはやるさ」

受付嬢「では受注ということで」


手続きをしていると、後ろから足音がする
気になったので振り向いた


女賢者「いつの間にここに来たの?」

女魔法使い「置いてかないで下さいよ」

男「お前達といると面倒に巻き込まれそうだからな」

女賢者「聞き捨てなりませんね」

女魔法使い「誰が面倒な女ですって!?」

男「そういうとこだからな」
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/18(水) 21:23:03.10 ID:3CrkTLPC0
そうこうしている内に手続きは済んだ
要人はある屋敷にいると言われ、地図を手渡された
彼らはすぐさま屋敷へ向かうことになった


男「......でかい屋敷だな」

女魔法使い「山の中にこんな屋敷があるなんて」

女賢者「とりあえずチャイムを鳴らしてみますね」


すると、中から>>255が出てくる
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/18(水) 21:24:41.91 ID:pgz0v7sf0
男の好みのメイドさん
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/18(水) 21:25:37.21 ID:AuI67ZMEo
警護対象の女性
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/19(木) 00:13:33.44 ID:eTUr4aLM0
女性「こんにちは、もしかしてあなた方が私の警護員ですか?」

男「そうです」

女性「三人もいらっしゃるのであれば安心です。どうぞ上がって下さい」


彼女に促され、屋敷へと入る
中も外観に違わず美しい装飾が施されており、彼女の身分が透けて見えるかのようだ


女魔法使い「ほえー......」

女賢者「なんと美しい......」

男「キョロキョロしすぎだ。これだけ広い空間なのだし、注意をはらっておいた方がいいだろう」
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/19(木) 20:59:44.40 ID:eTUr4aLM0
女性「そう緊張なさらずとも問題ないですよ。ここが私の部屋です」


黒光りする高級な木製のドアを開く
すると、ホテルの一室のような内装が広がっていた


男「ではここで待機しよう」

女賢者「そういえば、どんな奴が来るのか知っているんですか?」

女性「>>259
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/19(木) 21:07:31.49 ID:a4EoiupXo
いえ・・・
私を狙う輩はたくさんいますので・・・
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/19(木) 21:07:32.09 ID:ZRqaxPno0
安価↑
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/20(金) 00:35:01.93 ID:/b4cvxhs0
女性「いえ···私を狙う輩はたくさんいますので···」

女賢者「そうですか......」

女魔法使い「せいっ」


彼女の声が聞こえた直後に何かが剥がれる音がした
そちらを見ると、彼女がコンセントをいじっている


男「どうした?」

女魔法使い「あったあった。盗聴機だね」

女賢者「そんなものまで......かなり危険ですね」
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/20(金) 19:41:45.32 ID:/b4cvxhs0
男「本格的に狙われているな......む」

女性「どうかしましたか?」

男「この屋敷、屋根裏部屋はありますか?」

女性「はい、ありますが」

男「ということは......梯子で入るタイプの屋根裏ですね?」

女性「そうですが、どうしてそんなことを?」

男「屋根裏から音がします。ごくごく小さな音ですが、何かいますよ」

女性「ええっ!?でしたらその方を退けて下さい!」
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/20(金) 19:46:06.80 ID:/b4cvxhs0
男「当然そのつもりです。梯子はどこですか?」

女性「この部屋を出て左に直進突き当たりです」

男「分かりました」


彼は足早に部屋を出て、指示された場所へ向かう
鉄製の梯子を上り、埃っぽい屋根裏部屋に到着する


男「おい、そこの」

>>263>>264
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/20(金) 19:48:52.98 ID:0lgJ84/xo
モヒカンの黒装束男
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/20(金) 19:50:10.78 ID:GpFfKHETo
ひゃっはー!なんだぁてめえは
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/21(土) 16:05:44.07 ID:az+O01su0
モヒカン「ひゃっはー!なんだぁてめえは」


彼は黒装束に身を包んでいた
しかし、不自然に盛り上がった頭部は彼がモヒカンであることを示していた


男「俺はあの女のボディーガードさ。お前には消えてもらう」

モヒカン「なんだと!」

男「今すぐここを去るか、痛い目を見るか。......その様子では聞くまでもなさそうだ」

モヒカン「死ねぃ!」


彼は手に持った機械からおびただしい数の銃弾を発射した
狭い空間では近接武器の方が有利だが、ガトリング銃が相手となれば話は別だ
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/21(土) 16:14:19.45 ID:az+O01su0
男「アーチステップ......だったかな」


しかし銃弾が命中することはなかった
彼はスーパーボールのように縦横無尽に跳び回る


モヒカン「何ぃ!?」

男「執行する」


男の振り抜いたレイピアがモヒカンを刺す
雨の様な連打でモヒカンは動けなくなる


男「......まぁ、某百裂拳みたいに死ぬことはない」

モヒカン「くっ......くそ......あ、兄貴ー!助けてくれー!」

男「屋根裏にまだいるのか?まるでゴキブリだな.....」


彼の声に呼応するように、屋根裏の暗がりから>>268が現れる
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/21(土) 16:18:27.76 ID:PPnkg4uy0
安価↓
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/21(土) 16:21:41.12 ID:C4GAS22Do
武闘家
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/21(土) 16:28:56.74 ID:a9NWBdjCO
ファンタジーな世界観かと思ったら割と近代的だな…
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/21(土) 18:41:44.85 ID:e5E0D3fT0
ドラクエ3とモンハンが混じった感じと自分は思います
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/22(日) 01:19:30.26 ID:xTn0Uint0
武道家「どうしたゲス野郎。お前のそれは無敵なんじゃないのか?」

モヒカン「そんなこと言わずに助けて下さいよ!」

武道家「......仕方あるまい」

男「お前もやるのか?」

武道家「そうとも。優れた戦士を葬るのは気が進まないがな......!!」


彼は不敵にもこちらにゆっくりと歩いて近付いてくる
しかしながら彼の目は正確に男を見つめ、強大な威圧感を有していた


男「間合いは......ふむ、三歩ぐらいか?」
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/22(日) 01:27:14.56 ID:xTn0Uint0
武道家「悪くない目をしている。だが!」


一瞬にして距離を詰め、肘を腹部に叩き込む


男「っが......」

武道家「それは『必殺』の間合いだ......より広い『致命』の間合いがある」


動けない男の前で彼は礼をする
その後、彼は男に蹴りを叩き込む
実は彼に死に至らしめるつもりは無く、飛ばして壁に叩きつけたのみである


男「......」

武道家「儚いものよ」
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/22(日) 01:33:41.27 ID:xTn0Uint0
その時、彼に激痛が走る


武道家「ぐっ!?」


彼が痛みを感じた右腕を見ると、蛇が絡み付いていた


武道家「毒蛇だと!?いつの間に......」


煩わしく思ったので、叩き潰そうとした
しかし蛇にダメージはなく、毒を送り続けている


武道家「ば、バカなっ!」

「やれやれ、これだから脳筋は困りますね」

武道家「お前は!?」

女魔法使い「その蛇はボディーガードのボディーガードです。魔力を持たない武道家ではダメージを与えることすらできませんよ」


梯子を登って捨て台詞を吐き、また帰っていった


男「かっこつけてる......暇が......あるなら......ぐっ、部屋にいろ......」

男「......と、言いたい所だが......今回は助かった......」
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/22(日) 10:55:23.41 ID:xTn0Uint0
その後、二人が部屋の警護をしていると男がよろよろと帰ってきた


女性「大丈夫ですか!?」

男「かすり傷......というか、傷口一つありません。よって無問題です」

女性「しかし......」

女賢者「......あの」


不思議そうな顔をする彼女は久し振りだった
なにせ賢者だからだ


女魔法使い「どうしたの?」

女賢者「なんか、焦げ臭くありません?」

男「言われてみれば確かに......」
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/23(月) 00:46:13.68 ID:GwRYZabI0
彼が目を見開く


男「も、燃えている......屋敷が!屋敷が燃えているんだ!」

女性「ええっ!?どうして!?」

男「おそらく、あのモヒカン野郎の武器だな......あれと同じ形状の火炎放射機を知っている」

女賢者「かなりまずいですね」

女魔法使い「とにかく、ここから一旦外へ行かなくちゃ!」

男「しかし敵は何人居るか分からん。遮蔽物の少ない外は危険がありすぎる」

女賢者「ふふん」


落ち着き払って笑う者一人
どうしたものかと当然伺う


女賢者「こんなこともあろうかと、この敷地内から遠くにワープできる魔方陣を組んでおいたよ!」
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/23(月) 20:55:13.61 ID:GwRYZabI0
男「それじゃあ早速ワープだ!」

女賢者「......てへっ、実は発動までに時間かかります」

女魔法使い「ええっ!?」


すると彼は警護対象の女性を担ぎ、窓を叩き割り屋敷から脱出した
二階から飛び降りたが、ダメージはなかったようだ


男「ならば敷地内で耐えるのみ!ついてこい!」

女賢者「そうね!」

女魔法使い「えええっ!?」


小さく円陣を組むように女性を取り囲む
魔方陣が作動するまで守り抜くための布陣だ


すると、チャンスとばかりに>>278が現れる
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/23(月) 20:58:18.23 ID:iip11S3c0
雑魚モヒカン
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/23(月) 20:59:52.25 ID:Uf84n+5tO
実は生きていたザコスレ

無理なら安価↑
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/23(月) 21:04:55.46 ID:mEfZE6tx0
ワイが適当に付けたキャラが割と人気やな

ややこしくなるからザコモン(狩)スレイヤー という名前にすべき点はあったけども。
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/23(月) 22:01:59.35 ID:GwRYZabI0
ザコスレ「久し振りだなァ!」

男「......おまえは!」

女魔法使い「まさか......?」


そのハンドアックスを見れば、彼がまさしくザコスレであると分かる
しかし、彼は死んでいるはずだ
それに彼の体は所々機械化しており、一目で彼であるとは分かりづらい


ザコスレ「俺はお前を倒すため舞い戻ってきたのさ!......契約上はそこの女を殺す為だがな」

男「ならその勝負受けて立とう」
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/23(月) 22:12:22.27 ID:GwRYZabI0
ザコスレ「言っておくが......」


彼は地面を滑るような高速で移動する
瞬きする間に距離を詰めきっていた


男「っ!?」

ザコスレ「今の俺は無敵だ!」


彼のハンドアックスをレイピアで受ける
前回は体勢を崩しつつもいなせたが、今回は衝撃が伝わりづらいはずの形状であるレイピアごと吹っ飛ぶ


女魔法使い「男さん!?」

女賢者「......あいつ、体を機械で改造してますね。馬力が圧倒的です」
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/23(月) 22:24:14.45 ID:GwRYZabI0
続けてハンドアックスによる攻撃が繰り出される
しかし今度は辛くも攻撃の溜めを読み、体勢を立て直しつつジャンプして攻撃を避けた


男「くっ......確かにパワーもスピードも段違い」

ザコスレ「もう一発ゥ!」


ハンドアックスによる追撃
攻撃を受けきるため、レイピアを両手で抑えて受け止める
それにより彼の左手から血が迸る


男「つっ......」

ザコスレ「諦めてブッ潰れなァ!!」

男「ぐおおおおっ......!諦めるのはそっちのほうだ!*小電撃魔法*!」

ザコスレ「何!?ぐあああっ!!」
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/23(月) 22:33:14.42 ID:GwRYZabI0
男「ふぅ......これで機械はマヒする」

ザコスレ「ぐ、ぐがぁっ......」

男「また大人しくしてろよ」


レイピアの刺突を叩き込む
これにより、再び彼を動けない状態にした


女賢者「......ふむぅ......」

女魔法使い「やりましたね!男さん!」

男「あぁ____」


その時、動かないはずのザコスレの体が動き出した


女魔法使い「危ないっ!」

男「何っ!?」


彼のハンドアックスが、男の肉体を切り裂く


ザコスレ「流石だな。機転を利かせ俺を止めた上に、致命傷は避けたようだ」

男「なぜ動ける!?」

ザコスレ「電撃を動力として吸収したのよぉ......!これで無理やり人間の肉体も引っ張れる!」

男(だが、次の攻撃を避ける体力はない......万事休すか)

ザコスレ「とどめだ!死ねぇっ!」
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/23(月) 22:36:17.91 ID:GwRYZabI0
しかし、彼のハンドアックスが命中することはなかった
彼がハンドアックスを降り下ろし終えた時、男はおろか、その他三人の姿さえもなかった

一方そのころ


男「............生きてる」

女魔法使い「あ、あれ?」

女賢者「ワープが間に合ったみたいね」

男「それにしても、ここはどこだ?」

女賢者「>>286
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/23(月) 22:37:29.87 ID:Aokbb5n10
酒場の近くですね
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/23(月) 22:39:45.95 ID:8r/AjQBpo
都の↑
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/25(水) 01:30:07.55 ID:dTkeXs+B0
女賢者「都の酒場の近くですね」

男「ならばギルドに連れ帰ろう」

女魔法使い「いや、すごい流血してるよ?酒場で少し休憩したら?」

女賢者「確かにそうすべきですね。ここにまで敵がいるとは考えづらいですし」

女性「私も人に死なれると寝覚めが悪いです」

男「あなたは今夜無事に寝れるかすら不確定なのに、随分と心が広いのですね」
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/25(水) 21:03:03.68 ID:dTkeXs+B0
どうにか酒場へたどり着いた


マスター「おや、お客さん。だいぶ酷くやられたようで」

男「かすり傷だが?」

女賢者「強がらないでください。今から魔法で治療しますから動かないで下さいね」

女魔法使い「私も手伝います!」

マスター「そこの嬢ちゃんは?」

女性「私ですか?......そうですね、では彼に酒を。度数は低めで薬になるものを下さい。代金は私が出しますので」


こうして治療が始まった
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/27(金) 01:26:17.81 ID:g0ZegQzK0
談笑などしつつ、時を過ごした


女賢者「これで後は放っておけば完治します」

男「ああ、助かった」

女魔法使い「良かったです!」

マスター「お客さん」

男「......何か?」

マスター「失礼ながら、私にはあなたが何か悩みを抱えているように見えるのです」

男「......」
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/27(金) 20:37:37.47 ID:g0ZegQzK0
マスター「職業柄、なんとなく分かってしまうのです」

男「まぁ、そう......俺は金を稼がねばならないんだが、どうも俺は弱い」

マスター「でもあなたは負けが込んでいるのに生きていますよね」

男「運はいい方だと思っている」

マスター「いえいえ、それはあなたの力ですよ。ですが確かに冒険者にとってそれは死活問題ですね」

男「......何が言いたい?」

マスター「魔法は師に困らないでしょう。しかし獲物の取り回し立ち回りはそうもいかないようで」

男「これでも昔に鍛えてもらったんだがな」

マスター「そうでしたか。しかしまぁ、やって悪いこともありません。師匠を紹介したいのです」
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/28(土) 21:52:44.75 ID:gasttv5Q0
男「師匠、ね......」

マスター「あなたもギルドで依頼を受けているでしょう?話は通しておきます」

男「そうだな。そういうのもたまにはいいかもしれん」


こうして、ギルドに彼女を連れ帰った
家が燃えたので報酬は減額されたが、それでも結構な額だった
折角なので少し奮発して良い宿に泊まることにした


女魔法使い「今日は疲れました」

男「俺もそうだな」

女賢者「お二人とも、警護は初めてでしたか?」

女魔法使い「そうですね」

男「俺もそうだが......ん?」


ドアがノックされる
ルームサービスのようだ
ドアの隙間から>>293が入れられる
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 21:54:07.38 ID:zC7hO2qa0
安価↓
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 21:56:50.56 ID:AIPjf4zZ0
町1番の大金持ちの招待状
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 21:56:51.70 ID:ofTGbKRR0
ゴム
ナイスガイな主人が気を利かせてくれた
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/29(日) 00:47:25.50 ID:QdZNBUBi0
男「これは......招待状?」

女魔法使い「お家に招いてもらえるみたいですね。でも、差出人誰?」


女賢者はちらりと差出人の名前を見る
その瞬間、目の色を変えて食い入るように招待状を見る


女賢者「その人は町1番の大金持ちですよ!」

男「へぇ、金持ち。コネを作っておくに越したことはないし、明日早速出向こう」

女魔法使い「金の力で揉み消さなきゃならないことをそもそもしようとしないで下さい」
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/30(月) 01:57:37.76 ID:Vmfn7Ckz0
翌日、豪邸へ向かった
豪邸を目にするのは二日連続だ
門の前に立つと執事が現れて屋敷の中へと案内してくれる


執事「それではここでお待ち下さい」


応接室とおぼしき場所まで連れてこられる
フカフカのソファーがあったので、三人並んで座った
しばらくすると、この豪邸の主がやって来た


大金持ち「やあみなさん。こんな朝からすみません」

男「こちらこそ、こんな時間から訪問となってしまいまして」

大金持ち「冒険者さんは時間に都合が付きづらいですしね。気にすることはありません」

男「お気遣い痛み入ります。それで、本日は一体どのようなご用事で?」

大金持ち「>>298
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/30(月) 02:04:03.43 ID:4MtNER3u0
実は近々フィアンセと結婚をする予定で…
しかし先日このような物が届いたのです(殺害予告)
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/30(月) 02:54:19.04 ID:n9+A264CO
我が屋敷のメイド達にミニスカフリルビキニメイド服をサプライズで作ってプレゼントしたいので本人にバレないよう三日以内にメイド達のスリーサイズを計ってください
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/30(月) 18:41:00.63 ID:Vmfn7Ckz0
大金持ち「我が屋敷のメイド達にミニスカフリルビキニメイド服をサプライズで作ってプレゼントしたい」

男「......ふむ?」

大金持ち「なので、本人にバレないよう三日以内にメイド達のスリーサイズを計ってください」

男「な、なるほど、承りました......おい二人とも」

女魔法使い「私はそんなことできません」

女賢者「私もです」


きっぱりと即答
彼女らの意思の固さが感じられる


男「......分かりました。俺が聞いてきますよ」
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/30(月) 18:54:18.57 ID:Vmfn7Ckz0
大金持ち「うむ、よろしく頼むぞ。この屋敷のメイド達には君たちのことを探偵として話を通してある」

男「先ほどの執事さんも?」

大金持ち「ああいや、彼は幼少の頃から仕えてくれていてね。彼にだけは本当のことを言ってある」

男「へえ、そうなんですね」

大金持ち「一階にある空き部屋を君たちには貸し出すこととしたので、ひとまずそこに行ってくれ」


言われた通り、空き部屋にやって来た


男「......そんな嫌か?」

女魔法使い「はい」

女賢者「そんなの渡されても困りますよ」

男「俺も正直どうかと思う。だが仕事がある限り俺はやり続ける」
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/31(火) 01:27:32.43 ID:E7Xilhyd0
すると、部屋のドアがノックされる
どうやら、メイドのようだ


男「はじめまして。どうされましたか?」


彼女の服装はきちんと整っている
メイドらしい身なりで、髪も切り揃えられているが少々目付きが悪い


メイド「ご主人様より、昼食を運ぶように、と」


彼女はお盆に三人分の昼食を乗せている
それを回収し、室内の二人に渡す


メイド「それでは」

男「ああ、待ってくれ」

メイド「何ですか」

男「スリーサイズを教えてくれ」

メイド「>>303
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/31(火) 01:32:53.34 ID:L5mBPcpX0
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