【艦これ】吹雪「パート3始まりました」 キット「最終章です」

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213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/08/19(木) 21:53:48.57 ID:KyxpinrM0

-提督私室-

提督「ここは・・・俺の部屋?」

吹雪「う〜ん、あ!おはようございます」

提督「おはよう。一つ聞いていいか?」

吹雪「夢の世界に閉じ込められた件なら現実ですよ」

提督「よし、コマを回して確かめるか」

吹雪「あれは普段から愛用している品じゃないといけないって話じゃ無かったでしたっけ?」

キット(コムリンク)「アドミラル、お目覚めですか?」

提督「ああ、起きたぞ」

提督「川内さんが工廠で眠ってしまったので迎えに来てあげてください」

提督「分かった。ちょっと行ってくる」

吹雪「はい、行ってらっしゃい」

ガチャ

バタン

卯月「おはようぴょん」

吹雪「おはよう」

卯月「何だか楽しい夢を見た気がするぴょん」

吹雪「私たちは散々だったけどね」

卯月「?」


-ゴトランド私室-

ゴトランド「何だか懐かしい夢だったわ。まだ司令官が生きててキットや皆も居て・・・。この世界では絶対に誰も死なせはしない」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/08/19(木) 21:55:28.91 ID:KyxpinrM0

-鎮守府 工廠-

明石「本当に何で暴走したのかしら?」

妖精ズ「さっぱり分からないです?」

明石「とりあえず、コレを造った明石にログを送って解析してもらうしか無いわね。とりあえず装置は当面封印っと。て、提督!」

提督「川内を迎えに来たんだが、丁度いい。今回の件の罰を言い渡す」

明石「はい・・・」

提督「明石は罰として一週間おやつ抜きだ」

明石「はい・・・。え?」

提督「聞こえなかったか?」

明石「い、いえ!でも本当にその程度でいいんですか?」

提督「今回の件は悪意があった訳じゃない。あくまで装置の暴走だ。なのでメンテ不良と機材の管理不行き届きが処罰の対象だ。もっと重い罰がいいか?」

明石「滅相もございません!」

提督「では、俺は川内を連れて帰る。お前も休んどけよ」

明石「はい!」


-海上-

???「目を覚ましたか。そのまま眠っていれば良かったものを。いや、それでは面白くないか。やはり現実世界で絶望を味わわせないとな!」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/19(木) 21:56:19.98 ID:5fPGRVbdO
ずっと音沙汰なかったから本人かどうかももう分かんないや(´・ω・`)
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/08/19(木) 21:56:31.64 ID:KyxpinrM0

-舞鶴鎮守府 工廠-

舞鶴・明石「ん?バグ報告?」

舞鶴・明石「・・・。外部から何かが干渉した様な痕跡があるけど、それ以上は分からないわね」

舞鶴・妖精「さっぱりです。実際に装置を見せてもらってはいかがです?」

舞鶴・明石「そうね。一応その方向で話を進めてみるわ」
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/08/19(木) 22:02:31.61 ID:KyxpinrM0
春イベはハワイ棲姫に魚雷を叩き込んで仕留めた江風さんがMVPだ!(ただし実際リザルト画面でMVPだったのは随伴のノーザンプトンに魚雷を叩き込んだ長波サマだった模様)
そのうち江風さんが主役の話を書きたい(願望)

本日はここまで。
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/09/26(日) 21:56:37.30 ID:WLPdmcIa0
今回のイベントはE3-3が最大の山場だった・・・。
苦労してゲージ割った翌日にE3-3にも友軍来るとか嫌味か?ねぇ、嫌味?つーか、嫌味だろ。
そしてラスボスは何かゴメン。友軍が殺意マシマシ過ぎて弱かった。
三〇号はもういいや。そこそこ周回した結果、ジャーヴィス2号来たから満足だ。ジャーヴィスちゃんマジ天使!陸上型を除くと(アイツ等には4桁が標準だからな)一番いい数字を出してくれたぜ!

本日分、始まります。
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/09/26(日) 21:59:07.26 ID:WLPdmcIa0

-執務室-

卯月「今日はパパにお願いがあって来たぴょん」

提督「あまり高い物は買ってやれないぞ」

弥生「そんなんじゃ・・・無いです」

卯月「その通りだぴょん!連れて行って欲しい場所があるぴょん」

提督「遊園地とかか?」

卯月「違うぴょん。早霜のバーだぴょん」

弥生「駆逐艦は保護者同伴じゃないと入れないから・・・」

卯月「パパにお願いするのが一番手っ取り早いぴょん」

提督「なんだそんなことか。じゃあ今晩早速行ってみるか?」

卯月「やったー!」

提督「ただし、アルコールはダメだからな」

弥生「分かってます」

提督「吹雪はどうする?」

吹雪「う〜ん・・・、邪魔するのも悪いですし、私は止めときます」

弥生「遠慮しなくても大丈夫です・・・」

提督「そうか。では、早霜に連絡しておこう。夕食後に声をかけるから準備しておいてくれよ」

弥・卯「はーい」
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/09/26(日) 22:00:31.61 ID:WLPdmcIa0

-夜 バー早霜-

ガチャ

カランカラン

早霜「いらっしゃいませ。こちらのお席へどうぞ」

卯月「おぉー!大人の雰囲気だぴょん!」キラキラ

弥生「すごい・・・です」キラキラ

提督(これだけ喜んでるなら連れてきた甲斐があるな)

早霜「ご注文は何になさいますか?」

提督「いつものを」

早霜「かしこまりました」

卯月「うーちゃんはカシスオレンジ・・・」

提督「子供が酒飲むんじゃない!」

卯月「のカシス抜きで」

提督「それただのオレンジジュース・・・」

卯月「酒を飲むなって言ったのは司令官だぴょん」

提督「いや、確かにそうだが」

弥生「カルーアミルク・・・のカルーア抜きで」

提督「それただの牛乳・・・」

早霜「お待たせしました。いつものと、カシスオレンジのカシス抜きと、カルーアミルクのカルーア抜きです」

卯月「搾りたてのオレンジジュースは格別だぴょん!」

弥生「搾りたてのミルクも格別です・・・」

提督「流石にミルクは違うと思うぞ」

早霜「BGM変えますね」ピッ

♪〜(ブランデーグラス)

那智「ほう・・・裕〇郎か、中々の選曲だな。それにこの曲を聴きながらブランデーを嗜む提督も画になる」

足柄「姉さん良く見て」

那智「何をだ?」

足柄「提督が飲んでるのはただのアイスティーよ」

ズコー

足形「何でずっこけてるの?」

那智「いや、そうだな・・・。提督がブランデーなんて嗜む訳が無いな」


-一航戦私室-

テレビ「話しは変わって・・・」

赤城「加賀さん」

加賀「特定完了しました」

赤城「上々ね」

加賀「提督に週末、キットを貸してもらえないか交渉してみましょう」

赤城「提督がダメなら夕張さんでも」
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/09/26(日) 22:01:43.37 ID:WLPdmcIa0

-バー早霜-

足柄「提督〜、こっちで一緒に飲みましょう〜♡」

弥生「行ってきて・・・ください」

卯月「うーちゃんたちはこっちで楽しんでるぴょん」

提督「そうか、悪いな。ちょっと行ってくるわ」

提督「邪魔するぞ」

足柄「提督はこっちよ」

那智「私たちの間の席だ」

提督「正に両手に花だな」

足柄「あら、嬉しいこと言ってくれるじゃない♪」

那智「ところでこの選曲も提督の好みなのか?」

足柄「石原裕〇郎とか好きそうよね」

提督「そんな訳無いだろ。石原裕〇郎なんてブランデーグラス、北の旅人、恋の町札幌、夜霧よ今夜も有難う、嵐を呼ぶ男、銀座の恋の物語くらいしか知らないぞ」

那智「それだけ知っていたら充分だと思うが・・・」


-トレーニングルーム-

天霧「!」

長良「どうしたの?」

天霧「今、提督に呼ばれた気がします」

長良「気のせいじゃない?」

天霧「う〜ん、そうっすかね・・・」
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/09/26(日) 22:04:52.10 ID:WLPdmcIa0

-バー早霜-

提督「そう言えば、ウイスキーとブランデーってどう違うんだ?ウイスキーを仏語にするとブランデーか?」

那智「貴様、それは本気で言っているのか?」

提督「ボケている様に見えるか?」

足柄「どう見ても真顔ね」

那智「ふむ、知らなくても仕方ないか。まず、ウイスキーは何処の名産品か知っているか?」

提督「スコットランドだろ?そのくらいは知っとるわ(マッ〇ンで観たからな)」

那智「では、原料は?」

提督「穀物と泥炭」

那智「ウイスキーのことは一応分かっている様だな。ブランデーはワインから作られた蒸留酒だ」

提督「は?ワイン?」

那智「そう、ワインだ」

提督「マジか・・・。ウイスキーもブランデーも見た目は一緒だから同じものを言語で区別しているのかと思っていたぞ」

足柄「知らなければそう思うでしょうね」

提督「もっと言うと、ブランデー、ウイスキー、アイスティーをグラスに注いで1m離れた所から見た目で判別しろって言われると無理だ」

那智「ま、まぁ、見た目はあまり変わらないからな」
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/09/26(日) 22:06:27.66 ID:WLPdmcIa0

-翌日 執務室-

赤城「週末にキットを貸していただけないでしょうか?」

提督「別に構わんが、遠出するのか?」

加賀「ええ、茨木(県)まで」

提督「茨木(市)?何か面白いものでもあるのか?」

赤城「面白いなんてものではありません!パラダイスですよ、パラダイス!」

吹雪(赤城さんがパラダイスと表現するってことは美味しい物があるんでしょうか?大阪と言えば食い倒れですし)

提督「お、おう、そうなのか。何だか知らんが、楽しんでくるといい」


-深海教団本部-

教祖「これまで様々な作戦を実行してきたが・・・、どれも効果が薄い。やはり私が動くしかないか」

???「お待ちください」

教祖「百戦か」

百戦「この99戦99勝中の私にお任せください」

教祖「ふむ。今回はお前に任せるとしよう」

百戦「必ずや勝利を献上して見せましょう」

教祖「期待しているぞ」

百戦「クックック、提督よお前は記念すべき100番目の獲物だ」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/09/26(日) 22:08:37.37 ID:WLPdmcIa0
本日はここまで。
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/04/30(土) 21:17:53.46 ID:O2bCm42i0
冬イベでついにお冬さんが実装されたけど、世の提督たちに聞きたい。秋月型って使ってる?
うちは昔から対空は摩耶様に任せてるし、今はフレッチャーにアトランタも居るから益々出番が無いんだよな。
ついでにロイテルとかパースも使いどころが分からん・・・。ロイテルは一発ネタを思い付いたから近々登場予定っしゅ(ネタが浮かんだのは結構前だけど)。

本日分、始まります。
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/04/30(土) 21:18:51.42 ID:O2bCm42i0

-執務室-

アハハハハ

コンコン

金剛「提督にお客さんデスヨ」

提督「客?今日は来客の予定なんて無かったけどな」

金剛「ライアーだそうです」

提督「ライアーだと!?帰ってもらいなさい!」

吹雪「ライアー?」

コロラド「弁護士よ」

ドアバーン!

百戦「誰がライアーだ!私は弁護士だ!弁護士は英語でロイヤー、ロイヤーだ!ライアーじゃない!」

提督「何を言うんだね君は。その昔、ジ〇・キャリー主演のライアー ライアーと言う映画があってだな。主人公の息子が学校の授業で両親の仕事について発表するシーンで『He is a Liar(僕のお父さんは弁護士です)』と言って先生も『弁護士ね』と納得していたぞ」

サラトガ「ええ、そうね」

アイオワ「ミーも観たわ」

百戦(ヤンキー共め!)ピキッ

提督「ジ〇・キャリーと言えば90年代の彼は最高だった。マスク、エース・ベンチュラ、Mr.ダマー、他にもマン・オン・ザ・ムーンやトゥルーマン・ショーの様なコメディ以外もあったが・・・」

提督「最後に彼の姿を観たのは2004年公開のレモニー・スニケットの世にも不幸せな物語だ。最近全然見ないがどうしてるんだ?」

キット「今年公開の青いハリネズミの映画に出演しています」フォンフォン

提督「マジか!?ゲーム原作の映画はろくなのが無いから完全にスルーしてたぞ」

吹雪「そんなに酷いんですか?」

提督「酷いなんてもんじゃない。某イタリア人ヒゲの配管工は訳の分からんストーリーで原型を留めて無かったし、当時周辺機器として発売されたバズーカ型コントローラーが本物の武器として登場するしで訳分からん。小学生の頃にあのブラザーズの映画とあってワクワクしながら観て超絶ガッカリしたぞ。人生で一二を争う酷い映画だった」

伊504「何か呼ばれた気がしたけど、呼んだ?」

百戦(何処から現れた!?それに何故誰も驚かないんだ?)

提督「いいや、呼んでないぞ」

伊504「そう?じゃあ、帰るね」

ガチャ

バタン
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/04/30(土) 21:20:48.43 ID:O2bCm42i0

金剛「アレは酷かったネー。でも、あんなのでも一部マニアには受けたらしいヨー」

百戦(何で何事も無かったかの様に会話を続けているんだよ!)

提督「マジかー。それに、ストリートファイトする映画も訳分からんかったし、ベ〇とサ〇ットだったっけ?名前が入れ替わってて混乱したぞ。あと、某ゾンビ映画は6作も作ったからヒットはしたんだろうが、ゾンビウイルスと原作キャラが出てくるだけの原型は留めてないヤツだし。まーアレはゲームの映画ではなくアクションとして観る分にはいいと思うが」

百戦「ゴホン」

提督「そう言えば、ジャン=ク〇ード・ヴァン・ダムもどうしてるんだ?何年か前に自虐ネタの映画をやっていたが、最近全く観て無いな」

キット「アクション俳優が集結した消耗品軍団の映画に出演しています」フォンフォン

提督「へぇ〜、そうなんだ。アレ観たこと無いんだよな。有名だけど観たこと無い映画ってたまにあるなよ。つーか、ヴァン・ダムってガン〇ムみたいだよな(笑)」

アイオワ「ムービーと言えば、ダニ〇ル・グレイグが007を卒業するそうね」

提督「ふ〜ん、そうなのか」

アイオワ「あら、反応が薄いわね」

提督「俺、ボ〇ドよりフェ〇プス、ハ〇ト派だから」

金剛「提督酷いデース!MI6(英国)よりIMF(米国)を取るんデスカ?」

提督「いや、どういうことだよ(困惑)」

吹雪(まさか司令官はヒトミちゃんを・・・?)

百戦「ゴホン!」

提督「ライアーの先生、どうかしましたか?」

百戦「ロイヤーだ!何度言わせる気だ?そんなことより、本題に入ってよろしいかな?」

提督「そう言えば今日は何の御用で?」

百戦「まずは自己紹介を。弁護士の百戦 蓮真(ひゃくせん れんま)です。ライアーではなく、ロイヤーです」つ名刺

提督(何か嵐を呼ぶ5歳児のマンガに居そうな名前だな。字は忘れたけど、オカマのセールスレディ うりまくりよ って居たよな。あの5歳児のせいで不審者出没ってニュースにまでなった可哀そうな人)

金剛「ギャクみたいな名前ネー」

吹雪「金剛さん、失礼ですよ。聞こえたらどうするんですか?」

百戦「聞こえとるわ!」

金剛「テヘペロ」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/04/30(土) 21:22:55.92 ID:O2bCm42i0

百戦「ゴホン!では、本題に入ります。私はある人物から依頼を受けました」

アイオワ「ライアーなんだから依頼を受けるのは当然ね」

百戦「だ・か・ら、ロ・イ・ヤーだ!ロイヤー!」

提督「落ち着いてください。ロイヤーの先生」

百戦「ライアーだと言っているだろ!」

コロラド「プッ(笑)」

吹雪「え?」

百戦「!!!」

提督「はい、ゲロしました。ロイヤーではなく、ライアーだそうだ」

百戦「ち、違う!今のは言葉のあやで・・・」

提督「まぁ、いつまでもこんなことしてても仕方ないので本題に入りませんか?」

百戦(コイツ・・・)ピキピキ

百戦「今回、私に弁護を依頼してきたのは強盗を働き、貴方によって捕らえられた一味のリーダーです」

提督「そんなこともあったな」

百戦「彼が言うには貴方にそれはもう酷くボッコボコにされたと」

提督「向こうが襲ってきたから一発殴っただけですが?正当防衛です」

百戦「それに貴方は暴言を吐いたそうですね」

提督「暴言?」

百戦「蝋人形にして部屋に飾ってやろうか?と彼らに言ったそうじゃないですか」

提督「いや、そんな某10万5x歳の悪魔の様なこと言った覚えがありませんが・・・」

吹雪「そうですよ!某ひき肉料理の師匠さんの様にハンバーグにして食べたやろうか?って言っただけです!」

提督「いや、それも言って無いからな。あまーい!とか、ハンバーグ!とか叫んでる人はハンバーグ!だけで食べてやろうかとは言ってないと思うが。だいたいハンバーグ!って何なんだ?久しぶりに見たと思ったら、西部劇のガンマンみたいな恰好でまた訳の分からんことを叫んでるし」

アイオワ「ハンバーグもいいけど、ランチはステーキがいいわ!」

提督「1ポンドでも2ポンドでも好きなだけ食べてくれ。あと、俺が言ったのは『挽肉にしてやんよ』だからな」
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/04/30(土) 21:24:42.81 ID:O2bCm42i0

吹雪「あー、思い出しました!あの、スーパーマサラチャイの人のギャグですね」

キット「『スーパー』と『マ』しか合ってません」フォンフォン

吹雪「あれ?そうだっけ?」

百戦「兎に角、依頼者は貴方に対して慰謝料を請求しています。刑事裁判としては貴方は銀行強盗から市民を守ったヒーローかも知れませんが、これは民事だ。正義か悪かなど関係ない」

提督「はぁ、そうですか」

百戦「この日に裁判を行います。ちゃんと法廷に出頭してください」つ資料

百戦「では、私はこれで」

提督「金剛、悪いが客人を」

百戦「結構です!」

ガチャ

バタン!

金剛「提督は正しいことをしたのに訴えるなんてムカつく奴ネー!」

サラトガ「どうなさるのですか?」

提督「どうもこうも、俺は正しいことをした。だったらそう主張するまでだ」

吹雪「でも・・・」

提督「心配するな。向こうがその気ならこちらも最高の弁護士に依頼すればいい」

コロラド「当てはあるの?」

提督「ああ、もちろんだ」
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/04/30(土) 21:26:21.70 ID:O2bCm42i0

-裁判所 廊下-

コツコツコツ

提督「うちの弁護士が来たな」

吹雪「あの人ですか?」

提督「ああ、そうだ」

吹雪「弁護士の先生、司令官のことお願いします!」

弁護士「お任せください、吹雪さん」

吹雪「え?どうして私のことを」

弁護士「私です」

吹雪「?」

弁護士「キットです」

吹雪「え?え?」

提督「明石作の人形をキットが遠隔操作しているんだよ」

吹雪「そう言うことでしたか!」

弁護士「そういうことです」

提督「念のため明石は移動本部でスタンバイ中だが、多分何も起きないだろう」
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/04/30(土) 21:27:16.68 ID:O2bCm42i0

-法廷-

裁判長「判決を言い渡す」

ザワザワ

提督(え?いきなり?)

裁判長「静粛に、静粛に!」

カンカン!

裁判長「被告人提督は無罪」

百戦「異議あり!」

裁判長「却下!」

百戦「何故です!私は弁護士として異議を唱える権利があります!」

裁判長「法廷ではワシがルールじゃ!」

百戦「!?」

提督(うわぁ・・・、この人何なんだ?まー、こちらに有利な人だからいいけど)

百戦「99戦99勝のこの私が負けた・・・?」

裁判長「残念ながら君の負けだよ。百戦君」

百戦「嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だぁぁぁぁ!」

裁判長「嘘では無い」

百戦「私は99勝で、スペシャルで、最高の弁護士で・・・、さ゛い゛ば゛ん゛を゛と゛お゛し゛て゛こ゛の゛く゛に゛の゛み゛ら゛い゛を゛」

提督「何かあんなの居たな。何て名前だっけ?」

弁護士「野〇村元議員です」

提督「あー、そうそう。アホの野〇村だ!」

吹雪「その言い方だと真さんの方になりませんか?某不思議を発見する番組を観ながらアホの野〇村って呼んでますよね?」

提督「うむ。アイツは毎度毎度アホな回答ばかり出して番組が終了するまでトップ賞を取ることは無いと思っていたが・・・、番組開始から20年位経って初めてトップ賞を取ったよな。坂〇のおっさんにも見せてあげたかった」

弁護士「坂〇英二さんはまだご健在です」

提督「マジか!?」

弁護士「マジです」

提督「全く姿を見ないからもう居ないものだと思っていたぞ」

吹雪「勝手に殺さないであげてください(笑)」

提督「あのおっさん何したんだっけ?カツラを経費でどうのとか言ってた気がしたけど、脱税か?カツラの制作なんて経費で落ちないよな」
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/04/30(土) 21:28:12.19 ID:O2bCm42i0

ブーッ

ブーッ

提督「明石から着信だ」

ピッ

明石「提督、おめでとうございます!」

提督「ありがとう。でも、こんな形で終わるとは思わなかったな」

明石「ええ、本当にそうですね」

裁判長「提督殿」

提督「はい」

裁判長「実はワシの妻も例の強盗現場に居ましてな。提督殿のことを実に勇敢だったと褒めていましたよ」

提督「市民の安全を守るのは軍人として当然の責務です」

吹雪(あの時は人質に危害を加えない限り大人しくやり過ごす方がいいって言ってましたよね?ただ、相手の数も分からない状況で私たち二人で変に行動しない方がいいのは間違ってませんが)

百戦(おのれ提督、このままで済むと思うなよ。お前だけは、お前だけは・・・絶対に許さんからなぁぁぁぁ!)



-深海教団本部-

教祖「百戦、まさかお前が敗れるとは思いもしなかった」

百戦「申し訳ありません・・・」

教祖「やはり私が動くしかないか」

ザワザワ

教団メンバーたち「ついに教祖様が動かれる!?」

教団メンバー「いえ、ここは自分に!」

教団メンバーたち「何出しゃばってんだ!お前一人で目立とうとするな!」

教祖「静まれ!」

シーン

教祖「相手はお前たちが束になって掛かっても勝てる相手では無い。それ故、私が動くのだ。お前たちは祝杯の準備をして待っていろ」

教団メンバーたち「天に唾する愚か者に死を!」

教団メンバーたち「教祖様バンザーイ!」

百戦「何卒、何卒私の仇を取ってください!お願いし゛ま゛す゛!(泣)」

教祖「えぇい、くっ付くな!涙と鼻水で汚れるではないか!」
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/04/30(土) 21:29:11.60 ID:O2bCm42i0
裁判はこんなんじゃ無いだろ!って思ったそのこ貴方。
これは逆〇裁判等の裁判もののスレではないし、裁判を主題にしわい訳でも無いのでこれでいいのだ!

本日はここまで。
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/30(土) 23:31:18.92 ID:qeK2r4n/0
ここまで寒い文章が書けるのもある意味才能だな
三国陣を思い出した
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/06(金) 17:49:11.01 ID:rYV+b3N9O
SS避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/08/15(月) 20:36:01.55 ID:C/dIXMIK0
サムMK-Uとか聞いてないぞ!榛名改二乙はどうしたんだ?
お天道様が許しても、提督さんは大丈夫ではありません!
レーベ、マックス、サムは全然育ってないから慌ててレベル上げたぞ!

本日分、始まります。
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/08/15(月) 20:37:13.06 ID:C/dIXMIK0

-執務室-

大淀「提督、お手紙が届いています」

提督「ありがとう、置いておいてくれ」

大淀「あの・・・、このお手紙気になることがあるのですが」

提督「気になること?」

大淀「差出人の名前が書かれていないんです」

提督「なるほど。ファンレターって訳では無さそうだな」

吹雪「確かに怪しいですね。封筒の中にカミソリの刃が入っていたなんて嫌がらせを聞いたことがあります」

大淀「その程度の嫌がらせならまだいいですが・・・」

提督「キット」

キット「安心してください。中には便箋以外は入っていません」フォンフォン

提督「じゃあ開けてみるか」

大淀「提督、ちゃんとハサミかペーパーナイフを使ってください」

提督「・・・。チッ、ばれたか」

大淀「前にもこんなやり取りしたじゃないですか」

提督「はいはい、ちゃんとハサミで開封しますよ」

チョキチョキ

提督「なになに・・・」

大淀「横から失礼します。えっと・・・!?」

吹雪「どうしたんですか?」

提督「深海教団の教祖を名乗る人物からだ。内容を要約すると、今夜一人で港の倉庫街へ来い。さもなくば人質を生贄として神に捧げる。だそうだ」

大淀「間違いなく罠です!」

吹雪「そうですよ、こんなの無視しましょう!」

提督「ああ、そうだな。こんな見え見えの罠に誰が引っかかるんだ?だが、万が一、これが事実だったとしたら?」

吹雪「それは・・・」

提督「俺は人質を見捨てたことになる」

大淀「ですが!」

提督「心配するな。一人で来いとは書いてあるが、キットに乗って来るなとは書いてない。行ってみて罠なら直ぐに逃げればいいさ」

吹雪「・・・」
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/08/15(月) 20:39:17.00 ID:C/dIXMIK0

-夜 鎮守府正門-

吹雪「司令官・・・」

提督「心配するな。昼間にも言ったが、罠だと分かれば直ぐに引くさ」

金剛「私も行きマース!」

長門「私もだ!」

大淀「私も連れて行ってください!」

新提「誰か護衛を付けるべきじゃないのか?」

提督「人数が増えたら近づく前にバレるリスクが高くなるだろ?」

大淀「ですが・・・」

提督「そんなに心配しなくても大丈夫だ」

キット「私が付いています」フォンフォン

提督「では、行ってくる」

金剛「今から追いかけまショウ!」

長門「今から車を取りに行っても間に合わない。それにお前の車は目立ちすぎる」

金剛「デスガ・・・」

キキーッ!

川内「私もそろそろ出発するね」

吹雪「お願いします」

新提「まさか」

川内「そのまさかだよ。場所はキットから聞いてるし、付かず離れず適度な距離で見守るから」

大淀「こうなった以上、川内さんだけが頼りです。必ず提督を守ってください」

川内「任せといて!」
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/08/15(月) 20:42:16.47 ID:C/dIXMIK0

-倉庫街-

提督「この辺りだな」

キット「100m程前方にそれらしき人物がいます」

提督「わざわざこんな場所に呼び出しておいて人違いってことは無いだろから、奴がそうだな」

キット「周辺に狙撃手等は居ない様ですが、気を付けてください」

提督「ああ」

ガチャ

バタン

教祖「クックック・・・、よく来たな。私が君を呼び出した深海教団の教祖だ」

提督「人質は何処だ?」

教祖「まずは車を見えなくなるまで下がらせろ」

提督「キット、後ろに下がれ」

キット「ですが」フォンフォン

提督「奴の言う通りにするんだ」

キット「分かりました」フォンフォン

【NORMAL CRUISE】⇒【AUTO CRUISE】ピーッ

【P】 ガチャ ⇒【R】

ブーン

提督「これでいいか?」

教祖「充分だ」

提督「で、人質は何処だ?」

教祖「飛んで火に入る夏の虫とはまさにこのことだ」

提督「どうせそんなことだろうと思った」

教祖「だが、万が一もあり得ると思って来たのだろう?」

提督「ああ、そうだ」

教祖「噂どおりだな。早速だが、死んでもらおう。君の首を手土産として持参すれば私を深海提督にしてもらえる約束なのでな」

スッ

提督(素人が銃を持ったところで・・・)

パン!

シュッ

ツー

提督(頬を掠めた!?コイツ・・・只者ではない!)

教祖「私をただの頭のおかしな集団のリーダーだと侮っていた様だな。私は元自衛官でな」

提督「なるほど。どうりで銃の扱いに慣れている訳か」
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/08/15(月) 20:43:53.55 ID:C/dIXMIK0

青年「教祖様、神に逆らう愚か者に鉄槌を!」

ゴスッ!

青年「うっ・・・」

バタッ

川内「わざわざビデオカメラまで持ってきて撮影とはご熱心なことで。でも、提督はあんなのに負けたりしないから」

川内「コイツを放っておく訳にもいかないし、この辺から見守るとしますかね」
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/08/15(月) 20:46:20.49 ID:C/dIXMIK0

教祖「そうだ、少しばかり昔話をしようか。君は20年前のイージス艦の事故は知っているかな?」

提督「太平洋で演習中のイージス艦二隻が衝突事故を起こし沈没、多数の死者、行方不明者が出た事故だな」

教祖「ああ、表向きはそうなっているな」

提督「表向きは?まさか!」

教祖「そう、そのまさかだよ。あれは事故などではない。我々は正体不明の存在と遭遇し、攻撃を受けた。応戦を試みたが何も出来ずものの5分で沈められたよ。その時の数少ない生き残りの一人が私だ」

提督「当時はまだ深海棲艦の存在は一般には認知されていなかったし、たまにある目撃情報もネッシー同様のUMA扱いだったが、まさかそんなことが起きていたとは・・・」

教祖「君の師匠から聞いていなかったのかね?」

提督「聞いていないと言うより、そもそも事故だと思っていたから聞いてないと言うべきか・・・。いや、そんなことよりアンタは何故仲間の命を奪った深海棲艦を信奉するんだ?」

教祖「仲間の命を奪った?違うな。奴らは弱いから死んだのだ。そして私は神に選ばれたからこそ生き残った。この世には人知の及ばない力が存在する。私は力が欲しい!だからこそ神(深海棲艦)を指揮する側になると誓ったのだ!神を指揮する側になれば神以上の存在になれる!」

提督「いかれてやがる・・・」

教祖「私から見ればいかれているのは君たちの方だよ。何故、神に抗う?裁きを受け入れない?」

提督「奴等は神などでは無い」

教祖「やはり相容れぬか。だが、それでいい。それでこそやりがいがある。君は私が神へいたる道の第一ステップだ」

提督「人は神になどなれない」

教祖「なれるとも!さっきも言っただろう?私は君の首を手土産に深海提督となる」

提督「残念ながら俺は自分の首を差し出す気は無い。そして、この場でお前を斬る!」

教祖「艦娘たちの英雄である貴様が!人間を守る正義の味方が!地上を守るためこの私を・・・守るべき人間であるこの私を斬れるのか?」

提督「俺は正義の味方でもなければ、英雄と名乗った覚えも無い。俺はただ自分の信じるもののために戦う。目の前に敵が現れたら叩き切るまでだ!」

教祖「面白い、面白いぞ!それでこそだ、精々足掻け!そしてみっともなく命乞いをしてみろ!」

パン!

パン!

スパッ

スパッ

教祖「銃弾を斬ったか。だが、その余裕いつまで続くかな?」
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/08/15(月) 20:48:04.21 ID:C/dIXMIK0

提督「長々と間遊んでいる気などない」ダッ

教祖「バカめ!真っ直ぐ突っ込んで来るなど愚の骨頂だ!ハチの巣にして・・・は、早い!」

提督「お前は自分を人間だと言ったな?お前は人間なんかじゃない。人の皮を被った深海棲艦だ!」

教祖(この間合いはマズイ!)

提督「春風流剣術奥義 海航艦娘舞!」

ゴスッ!

教祖「ぐわぁぁぁぁぁーっ!」

ヒューン

ドサッ

教祖「グハッ!(吐血)」

提督「・・・」

教祖「クックック・・・甘いな・・・。私を深海棲艦と言いながら・・・切らずに峰打ちとはな・・・」

提督「お前に死なれる訳にはいかないからな。あらいざらい吐いてもらうぞ」

教祖「どこまでも甘い奴だ・・・。だが、まだ終わりではない」

キット(コムリンク)「アドミラル、深海棲艦が接近中です。直ぐにその場を離れてください!」

提督「!!!」

教祖「あと少し、あと少しで・・・」

ズルズル

提督「おい何を・・・!」

ドボン

イ級「・・・」

教祖「おお、神よ・・・。我に力を・・・」

イ級「ニンゲン食ウ」

ロ級「ニンゲンノ力手ニ入ル」

ハ級「ソウスレバ強クナレル」

???「いけない!人間を食べても人間の力は手に入らない。あなたたちの血が穢れるだけだ深海棲艦じゃなくなっちゃう!(笑)」

教祖「か、神よ、何を」

ガブッ

教祖「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!腕が、腕がぁぁぁぁ!足がぁぁぁぁ!」

キット「アドミラル、その人はもう助かりません。早く車内へ!」フォンフォン

提督「クッ・・・」
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/08/15(月) 20:49:27.46 ID:C/dIXMIK0

ペチペチ

川内「起きな」

青年「うーん。か、艦娘!?」

川内「アンタたちのリーダーが負ける瞬間をよく見とくんだね」

青年「何を言っているんだ?教祖様が負けるわけ無いだろ!お前たちの提督が・・・、そんな教祖様・・・立ってください!」

川内「あんたたちの負けだよ」

青年「まだ終わってない!見ろ!神が来てくださった!」

川内「!?(そんな、全く感知出来なかった・・・。まさか他にも仲間が居てジャミングしてる?私もコイツを連れて逃げないと。イ級程度、倒すのは簡単だけど人を守りながら戦うのはね)」

青年「え・・・、教祖様が・・・」

川内「あんたたちが神と呼んでいる深海棲艦がどんな存在かよく見とくんだね」

青年「うわぁぁぁぁぁぁ!」

川内「これでもまだアレを神と呼ぶ気?」

青年「嫌だ、死にたくない!助けてくれ!」

川内「しっ!喚かないで。アイツ等に気付かれる前に逃げるよ。ほら、被りな」つヘルメット

青年「はい・・・」

川内「後ろに乗って」

青年「はい・・・」

川内「アンタのことは海岸線をツーリング中に発見した一般人を保護したって設定にしといてあげるから、今後の身の振り方はよく考えておくんだね」
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/08/15(月) 20:50:41.38 ID:C/dIXMIK0

???「あっけない最後だったな。だが、神に食われて血肉となれたんだ、満足だろ?さて、帰って親父殿に報告するとしますかね」

???「ん、何だ?様子がおかしい・・・。奴等共食いを始めただと!?」

ピカーッ

???「ハッハッハ!傑作だ!これぞ正に執念。良かったじゃないか、当初の予定とは違ったが夢が叶って。連れ帰って親父殿に見せるとするか」
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/08/15(月) 20:51:49.72 ID:C/dIXMIK0

キット「アドミラル、川内さんから着信です」

提督「川内から?繋いでくれ」

川内「もしもし、提督?ちょっと、相談と言うか、報告したいことがあるから正門前で待ってるね」

提督「ああ、分かった」

川内「じゃあ、また後で」


-鎮守府 正門前-

キキーッ

ガチャ

川内「提督、おかえり」

提督「ただいま」

バタン

提督「ところでその人は?」

川内「さっき話した報告ってのはこの人のことで、海岸線を『申し訳ありませんでした!』」

提督「?」

青年「自分は貴方を殺そうとした教団の一員です!」

提督「川内、どういうことだ?」

川内「はぁ・・・、せっかく穏便に済ませてあげようと思ったのに。聞いての通りコイツも例の教団の一員なんだけど、提督がアイツと戦った場所の近くに居て、放っておいたら深海棲艦に襲われるだろうから保護したって訳」

提督「では、川内も近くに居たのか?」

川内「うん、吹雪に頼まれてこっそり付いて行ってたんだ」

提督「そうだったのか。詳しい話は執務室で聞かせてもらおうか」
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/08/15(月) 20:53:43.75 ID:C/dIXMIK0

-執務室-

青年「自分は教祖の指示を受けて現場の近くで一部始終を撮影していました」

提督「ご丁寧なことで」

青年「ですが、教祖があのバケモノに食われるのをこの目で見て、目が覚めました・・・。自分はなんてバカなことをしていたのかと・・・」

提督「知らないというのは幸せなことだ。だが、君は知ってしまった。今後の身の振り方をしっかり考えることだな」

青年「はい・・・」

提督「今から家に帰すのも危険だ、今夜はうちで保護しよう。川内、彼を仮眠室へ案内してやってくれ」

川内「了解!朝まで見張っとくね(小声)」
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/08/15(月) 20:57:52.28 ID:C/dIXMIK0
今日のグレーテルのかまどは『給糧艦 間宮のようかん』観なければ(毎週観てるけど)
何度かかまどのネタはやったけど、今度は15代目ヘンゼルにもお越しいただかねば。

本日はここまで。
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/08/18(木) 04:17:00.74 ID:qigtmxck0
スパイクタンパク単体で心臓やその他臓器に悪影響を及ぼすことがわかっています

何故一旦停止しないのですか

何故CDCが接種による若い人の心筋炎を認めているのに情報発信がないのですか
20代はたった1ヶ月で接種後死亡がコロナ死と同等になってます
因果関係の調査は?
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/08(火) 21:47:30.14 ID:xc6RpS330
先日、ついに時雨改三が実装されたけど、白露型で改二になってないには春雨ちゃんだけになってしまったではないか。
改三なんかより、春雨改二を実装してくれと思う今日この頃。

本日分、始まります。
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/08(火) 21:47:59.23 ID:xc6RpS330

-執務室-

提督「では、君の知っていることを聞かせてもらおうか」

青年「はい」

ドンドンドンドン!

大淀「提督、大変です!」

ガチャ

提督「何だ騒々しい」

大淀「大変です!テレビ、テレビを点けて下さい!」

提督「テレビ?吹雪、頼む」

吹雪「はい」

ピッ

テレビ「『た、助けてくれ!』『黙れ。お前たちの様なクズが俺は大嫌いなんだ。ほら、お前たちが神と崇めている連中が迎えに来ているぞ』『嫌だー!助けてくれー!』『うるさい』ドボン『うわぁぁぁぁ!』」

提督「何だコレは!?」

新提「してやられたな」

青年「自分はこんなの知りません!」

新提「君が知らなくてもお仲間が事前に用意していたんだろう。提督を呼び出すのに合わせてな。教祖と提督、どちらが生き残ってもいいように準備していたということだ」

青年「そんな・・・」

テレビ「海軍の提督に深海教団と呼ばれる団体の一人が殺害されたとされる映像ですが・・・」

テレビ「常日頃から言っているじゃないですか。海軍は犯罪者の集まりであると!」

青年「!?」

提督「どうした?」

青年「今のコメンテーター、教団の一員です」

提督「クソッ!マスコミにまで入り込んでいたのか!」

テレビ「え?はい、分かりました。防衛省から緊急声明が発表されました。その様子をご覧ください」

テレビ「日本国民の皆様、海軍元帥です。先ほどから我が海軍の提督が殺人事件を起こしたとの報道がされていますが、事実無根のフェイクニュースであると断言します」

吹雪「元帥が否定してもこれだけ報道されてしまっては・・・」

テレビ「通常非公開となっている作戦行動中の記録映像を今回は特別に公開します」

提督「作戦行動中の記録映像?そんなもの知らないぞ・・・」

キット「・・・」フォンフォン

テレビ「『もう逃げ場は無いぞ。観念しろ!』『クックック』『何がおかしい?』『私は最初から逃げてなどいない』『追い詰められて負け惜しみか?大人しく投降しろ』『提督殿、大変です!深海棲艦が接近中です!』」

テレビ「『何ッ!?』『神よ、我が身を生贄として捧げます』『待て、早まるな!』『アーハッハッハ!』ドボン『早く引き上げないと!』『もう間に合いません!我々も退避しないと!』『離せ!』『お前たちも提督殿を押さえてくれ!』『はい!』」

テレビ「先ほどから報道さている映像は偽物であり、こちらが昨晩の実際の作戦行動となります。不手際により犠牲者が出てしまったことは真に遺憾ではありますが、作戦行動自体に違法性は無く、あくまで深海教団の一員の自殺であると考えています」

テレビ「嘘だぁぁぁぁ!こんなものは信じない!これは立派な殺人事件であり」

テレビ「しばらくお待ちください」
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/08(火) 21:48:50.00 ID:xc6RpS330

提督「・・・。一体何が起きているんだ?」

キット「ディープフェイクを知っていますか?」フォンフォン

提督「まさか」

キット「はい。私が作成し、昨晩のうちに元帥に送信しておきました。昨晩の件、アドミラルはあくまで職務を全うしたまで。元帥もうまく処理すると約束してくださいました」フォンフォン

提督「キットが敵じゃなくて本当に良かった」

テレビ「先ほどの件は防衛省により悪質なイタズラであることが確認されました。今後はこの様な報道がなされない様」

吹雪「司令官を糾弾していたコメンテーターの人居なくなってますよ」

提督「これは俺が生まれる前の話なんだが、キン〇ンの番組?で放送禁止用語を連呼した子供が途中でつまみ出されてぬいぐるみに変わったって事件があったそうな。昔、から〇りTVでうつみ宮〇理が証言しているのを聞いた覚えがある」

吹雪「えぇ・・・(困惑)」

大淀「生放送だったのでしょうか?」

提督「そこまでは知らん」

新提「何はともあれ、丸く収まって良かったじゃないか。元帥が処理すると約束してくれた以上、もう大丈夫だ。海軍としてもお前を失うのは困るからな。それにお前は間違ったことなどしていない」

提督「釈然としないんだが・・・」

吹雪「司令官が居なくなると困るのは事実です!」

大淀「その通りです!」

青年「教祖が亡くなった以上、今夜にも新しいリーダーを決める会合が開かれるはずです」

提督「場所は分かるか?」

青年「○○市の雑居ビルです」

提督「雑居ビル?まさかそんな場所だったとは」

青年「あえて普通の場所にすることで怪しまれない様にしているとか」

大淀「木を隠すなら森ということですね」

提督「確かに山奥の見るからに怪しい洋館とかよりいいかも知れないが・・・。とりあえず元帥に報告しておこう」

コンコン

あきつ丸「あきつ丸であります」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

あきつ丸「提督殿、急で申し訳ありませんが、今夜陸軍の会合が開かれることになりました」

提督「そうか、気を付けてな」

あきつ丸「はい。では、行ってくるであります」

ガチャ

バタン

提督「元帥に報告の後、作戦会議を開こう」
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/08(火) 21:49:18.24 ID:xc6RpS330

-会議室-

提督「深海教団の会合を利用して一斉摘発を行う訳だが、何か妙案はあるだろうか?」

川内「はい!」

提督「川内」

川内「例えばだけど、目の前で人がイ級にでも食べられて恐怖で動けなくなったところをと捕らえるのはどう?」

長門「流石にそれはマズイだろ」

川内「提督を陥れようとした奴らだし、自分たちのリーダーがどんな目に合ったか思い知らせるべきだよ!」

提督「ヲ級?顔色が悪いがどうかしたか?」

ヲ級「昔、人肉を食べさせられたことがあったわ・・・」

川内「え・・・」

ヲ級「食べた後で人肉ハンバーグだって言われて吐いたわ・・・。直ぐに今のは冗談だって言われたけど、真偽は今でも分からないの」

川内「変なこと言ってゴメン」

ヲ級「いいのよ」

イ級「私も流石に嫌だぞ」

川内「いや、流石に本物じゃないって。何か超リアルな人体パンがあるって聞いたことがあるからさ」

赤城「だとしても流石に・・・」

川内「だから本物じゃないってば!」

提督(昨晩の一件のせいか・・・。後でケアしておかないと)

ガチャ

師匠「安心せい、食料はちゃんとした業者から仕入れていた。人肉などあり得ぬ」

ヲ級「本当に?」

師匠「本当じゃ」

ヲ級「良かった」

提督「何しに来たんですか?」

師匠「昨晩の件でお主が心配で様子を見に来たのだ」

提督「そりゃどうも」

大淀「提督、大本営から連絡が・・・って師匠さん。帰って来られたのですか?」

師匠「提督が心配でな」

提督「それで大本営は何と?」

大淀「はい。今夜の会合についてはこちらで処理するので何もしなくていいと」

提督「大本営直属部隊が直々に?」

大淀「その様です」
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/08(火) 21:50:43.01 ID:xc6RpS330

-夜 教団本部前-

隊長「こちら隊長。準備はいいでありますか?」

隊員α「こちらα、準備完了!」

隊員β「こちらβ、同じく準備完了です」

隊員γ「こちらγ、いつでもOK」

隊員ι「こちらι、準備完了であります」

隊長「了解。オペレーションK開始であります」


-教団施設内-

ザワザワ

男1「教祖が亡くなったって本当なのか?」

男2「タチの悪い噂だろ?」

女「だったら何で急に会合が開かれたのよ?」

ザワザワ

ドカーン!

一同「!?」

ヒューン

ドサッ

男「た、助けてくれ」

イ級「ウマソウナ ニンゲンダ」

男「い、嫌だ、死にたくない!」

イ級「ニンゲンヲ クエバ ツヨクナレル」

男「嫌だ、食われたく」

ガブッ

男「あぁぁぁぁぁ!」

ゴクッ

イ級「ウマソウナ ニンゲン マダマダ イル」
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/08(火) 21:51:16.39 ID:xc6RpS330

男1「う、嘘だろ・・・」

女「ヒッ!?」

隊員β「おのれ深海棲艦め!こっちだ、かかって来い!」

隊員ι「皆さん、早くこちらへ!」

タスケテクレー!

ウワー!

キャー!

ドドドドド

男「・・・。こちらα、人払い完了しました。それにしてもロボットとは言え、深海棲艦に食われるのはいい気がしないな」

隊員β「これも任務だ。我慢しろ」

隊員α「分かっているさ。γ、そちらはどうだ?」

隊員γ「面白いデータが見つかりましたよ」

隊員β「!? まさかこんな大物までメンバーだったとは。お前を連れてきて正解だったな」

隊員γ「ここのセキュリティなんてガバガバですよ。まぁ、関係者以外がこんな所まで来てデータにアクセスすることも無いからでしょうけど」

隊長「こちら隊長。逃げ出した教団員は全員確保したであります」

隊員γ「こちらγ、必要なデータは全て入手しました」

隊長「了解であります。作戦を第二段階へ移行するであります。総員退避」

隊員たち「了解!」
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/08(火) 21:51:51.49 ID:xc6RpS330

幹部A「何やら下が騒がしいな」

幹部B「有象無象のことなどどうでもいい。それより誰が次の教祖となるかだ」

幹部C「私が立候補する」

幹部A「ふむ、お前なら悪くないが」

幹部D「ワシも立候補するぞ」

ドカン!

ドカン!

ドカン!

ドカン!

ドカン!

ドカーーーン!!!
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/08(火) 21:52:33.92 ID:xc6RpS330

-鎮守府 執務室-

提督「・・・」

新提「例の教祖のことを考えていたのか?」

提督「ああ」

師匠「気にするな、と言うのは無理な話だが、避けては通れぬ道だ」

新提「元々向こう側だった私たちが言うのもおかしな話だが」

師匠(ワシは海軍→深海→海軍であって元々深海側と言う訳では無いのだが)

新提「相手は深海棲艦を神と崇めている連中のリーダーだ、話し合いで解決なんて土台無理な話だ」

提督「その通りなんだが、それでも食われる前に何かできたんじゃないかと思ってな」

師匠「気持ちは分かるが無理だろう。ワシも全盛期ならばイ級二隻程度なら相手に出来たが、今回はそれ以上だったとキットから聞いておる」

新提(いやいや嘘だろ)


-翌朝 提督私室-

テレビ「昨夜、ガス漏れにより爆発が起きた〇〇市の雑居ビル前から中継をお送りしています。夜通し救出作業が続いていますが」

吹雪「司令官!ここって・・・」

提督「ああ、例のビルだろう」

吹雪「じゃあガス漏れって」

提督「事故に見せかけて爆破し、関係者を一掃したんだろう」

吹雪「いくら何でもこんなやり方なんて・・・」

提督「これは噂で聞いた話だが、軍には汚れ仕事を請け負う部隊が存在するらしい。どうやら本当だった様だな。だが、彼らはプロだ周囲には被害を出さずに処理した様だ」

吹雪「確かに周囲には被害は無さそうですし、不幸中の幸いでしょうか?」
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/08(火) 21:53:13.44 ID:xc6RpS330

-執務室-

青年「あの・・・、一つ聞いてもいいでしょうか?」

提督「雑居ビルのガス爆発なら恐らく軍が実行した作戦だろう」

青年「やっぱりそうですか・・・」

提督「今回は君の情報提供により実行された作戦だが、あくまで君は情報を提供しただけだ、君が気に病む必要はない」

青年「はい・・・」

提督「気にするなと言ったところで解決する話では無いが」

青年「自分はこれからどうなるのでしょうか?」

提督「それは君次第だ」

青年「え?」

提督「今回のことを踏まえて深海棲艦と決別するなら、新たな道が開けるだろう」

青年「刑務所に入れられたりとか」

提督「何を言っているんだ?少なくとも犯罪に加担はしていないんだ、捕まることはない」

青年「え?あ・・・、ありがとうございます!」

提督「もしかして現場でカメラを持って撮影していたことが犯罪になると思っていたのか?あの程度なら何も問題はない。さて、帰りはどこまで送ればいい?」

青年「送っていただけるなら、駅までお願いします」

提督「よし、川内、駅まで頼む」

川内「はーい」

青年「お世話になりました」ペコリ

ガチャ

バタン

吹雪「あの人どうなるんでしょうか?」

提督「さっきも言ったが、本人次第だ。しばらくは軍の監視が付くだろうが、問題がなければ直に引き上げるだろう」
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/08(火) 21:55:03.01 ID:xc6RpS330
今日(明日?)からイベント開始だけど、前回の様なのは止めて欲しいよな。
E2-1(ラスダン)が最大の山場で残りは消化試合って何やねん!
ダイソンだけなら許す。でも、ダイソン、ネ改×2の三択スナイプは絶許だ!

本日はここまで。
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/10/26(木) 23:55:13.41 ID:KeQ+8xrW0
スパイクタンパク単体で心臓やその他臓器に悪影響を及ぼすことがわかっています

何故一旦停止しないのですか

何故CDCが接種による若い人の心筋炎を認めているのに情報発信がないのですか
20代はたった1ヶ月で接種後死亡がコロナ死と同等になってます
因果関係の調査は?
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/02/05(月) 21:20:33.21 ID:rOFBUXZk0
暁の水平線に完結が刻まれるまで希望は捨てないぜ
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/14(水) 17:55:38.73 ID:OhZ4IMjr0
保守
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/22(月) 00:40:13.60 ID:kpziJvBS0
保守
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