あなた「空の女王」

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102 : ◆3m7fPOKMbo [sage]:2020/12/06(日) 16:44:58.83 ID:SFVSklzr0
あなた「私の何がわかる」

歩夢「あなたの事だから、わかるよ」

歩夢「その為にキラークイーンで、同好会の皆を…いや、虹ヶ咲学園を救済しなきゃって思った。だけど、それはうまくいかない」

かすみ「………先輩。かすみんは、知っていました」

かすみ「うまくいくはずないって、あの日空き教室で何をすればいいですかって聞いた時から」

かすみ「あの時の先輩は…」

かすみ「天使のような悪魔の顔をしていました」

あなた「私の…」

あなた「私の世界は粉々だ…!」

璃奈「ううん、一度砕かれても、またカケラを繋いでいる」

エマ「あなた自身が、また紡いだ。だけど、その紡いだカケラを今度は自分で壊そうとしてる!」

エマ「お願い、目を覚まして! あなたはそんな事をしていい人じゃない!」

あなた「五月蠅い…五月蠅い五月蠅い五月蠅い五月蠅い! 私の何がわかる!」

あなた「私には! 部活動を全部好き放題できる魔法みたいな権力も! 一流の施設とインストラクターを雇える金も! ましてやダンスを教える切れ切れの才能も! 作曲の才能だって本物の一流にはまったくない! それをぜーんぶぜーんぶ持ち合わせた存在がある日突然現れて! 大切な大切な大切な仲間を取られて滅茶苦茶にされて引っ掻き回されて今までやってきたことも突然できないようにされて! それでみんなが苦しんでるのを! 黙って見ていられるような人じゃない! もうやるなそうですか、一抜けた後は頑張ってね―――――――そんな事を私が皆に言うような人間だと思ってたのかよ!!! ここまでされて黙って引き下がって、そしたらあなたの力で改心しました一緒に頑張ろう、冗談じゃない反吐が出た!」

あなた「…うげえええええええええええええ!!!!」びちゃびちゃ

あなた「頼ってほしかった、声を上げて欲しかった、怒りたかった、泣きたかった」

あなた「理解したかった、自分も上を目指したかった」

あなた「罰だった因果だった或いは…運命だ!!!」

あなた「ここより上に行く為の運命だ! それが立ちふさがる障害だとしても、私は切り開いてきたんだ! どんな時も! どんなものであっても! だから今回だって、跳ね返してやる! その全てをこの虹が架かる空から叩き落してきたんだ!」

歩夢「だから計画を立てた! だけどもうそれはダメ。にこさんも、善子ちゃんも…μ’sもAqoursの人も、協力者であるランジュファンクラブの人たちも、皆知ってる。その願いはかなわないって」

歩夢「あなたがもうやめるって言えば止まるの。だって、それをする必要はないんだよ…?」

あなた「止められるか…止められない…! しずくちゃんや、栞子ちゃんにごめんなさいする為にも」

あなた「ああ、そうだ! 最後の爆弾はまだまだあるぞ」にっ
103 : ◆3m7fPOKMbo [sage]:2020/12/06(日) 16:45:48.84 ID:SFVSklzr0
せつ菜「…!」ぞわり

せつ菜(それは狂気そのものの笑みだった)

せつ菜「あなたは……虹ヶ咲学園を救済する為っていう、大義名分を得てしまいました。学園の裏で動く人たちもランジュさんを煙たがってるところがありました。だから、余計にそれを実行する理由を得てしまいました」

せつ菜「そうやって積み重ね続けていくうちに、手段と目的が入れ替わっていったのです」

せつ菜「英雄として私たちを助けるためにランジュさんを壊したいのではなく、ランジュさんを壊すのが目的そのものになってしまってる。でも…」

しずく「先輩は今…すごく辛そうな顔をしています」

しずく「狂気と激しい怒りと憎しみから始まっていたはずなのに、どうしてそんなに痛そうな顔をしてるんですか? どうしてお腹を抱えて吐いてしまってるんですか?」

しずく「それは、ランジュさんが入り込んだんじゃなくて」

しずく「先輩自身がランジュさんを改心させる必要があって、そうして改心したランジュさんの事を」

しずく「本当は私たちと同じ仲間にしたいって思ってる! 思ってるけど口では必死にそれを否定しようとしてる!」

しずく「なぜならキラークイーンを動かしてしまったから! 色々な人を巻き込んでしまった憎しみを、爆発させる事で決着をつけなければという思いに取り付かれているから!」

かすみ「先輩! もう…しなくていいんです!」

かすみ「これ以上はもう、お供できません…でないと」

かすみ「先輩自身が作ってきた全部が、壊れちゃいます…本当に、後戻りできなくなる…」

あなた「しずくちゃん…かすみちゃん…」

あなた「しずくちゃんに……あんな悪い事をしたんだよ……」

しずく「…かすみさんから聞きました。許します、先輩。だから」

あなた「栞子ちゃん…つらかったよね………」顔を手で覆う

栞子「はい…けど。私も悪かったんです…先輩に、甘えてしまいました」

あなた「……甘えていいんだ…先輩だから……だから……」
104 : ◆3m7fPOKMbo [sage]:2020/12/06(日) 16:46:21.92 ID:SFVSklzr0
あなた「他の計画がだめでも、これだけだって充分出来る」ニヤァ

せつ菜「最後の爆弾…バイツァ・ダスト…! 何をたくらんで!」

あなた「キラークイーン最後の爆弾はまだ完成してないとはいえ、仕込まれてるよ。今、この場にね!」

歩夢「やめて!」

あなた「さぁ、宝探しの時間だよ! タカラモノズはどこだー? 爆弾はどこだー? ちくたく、チックタク、チックタックロック!」

せつ菜「……」グッ

せつ菜「…どこです」ガシッ

あなた「お?」

せつ菜「もう一度。どこです? 爆弾はどこです、部長! どこに仕掛けた!!!」

彼方「せつ菜ちゃん!」

あなた「それを探すのはせつ菜ちゃんだけー? さてさて爆弾どーこだ♪ バイツァ・ダストは誰に憑依したかな?」

せつ菜「スイッチは押させない!」

あなた「いいや、限界だ、押すねって言ったらどうする?」

せつ菜「それでも押させない…!」

エマ「…やめて…部長…そんな事…言わないで…言わないで……」

せつ菜「答えて! どこだ! どこに仕掛けた!」

あなた「……しょうがないなぁ、せつ菜君は。言うよ」

あなた「ランジュが最後の爆弾だ」

あなた「仕掛けるのは簡単だよ。だって仮眠してる時に横にいてもいいっていうんだもん」

せつ菜「………え」

せつ菜「……まさか」

せつ菜「…MKウルトラ計画…?」

あなた「大・正・解」ゲッツポーズ

あなた「せつ菜ちゃん、横取り40萬」

せつ菜「…」ガタガタ

栞子「どういう、事ですか」

せつ菜「…催眠術……この子、ランジュに催眠をかけた…中身は分からないけど…」

あなた「説明しよう! こちらのサンプルをお聞きください」
105 : ◆3m7fPOKMbo [sage]:2020/12/06(日) 16:47:39.62 ID:SFVSklzr0
あなた「”ぶきみなわらいが あらわれた”」

カチッ

ランジュ「ひっ……いや、いやぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!!!!」

愛「ランジュさん!? ランジュさん、どうしたのさ!?」

ランジュ「いやぁっ!? み、みんな…怖い…怖い…!!!」

璃奈「ランジュさん、どこを見てるの?」

ランジュ「いやっ…だって…だって……!」

ランジュ「そこら中にいる…!」

ランジュ「一つ目で怖い笑顔の璃奈ちゃんがそこら中でこっちを見てるんだものっ……!」目を抑えつつ

あなた「”ポストのなかはまったくのからっぽだった”」

カチッ

ランジュ「!?」ゼェゼェ

あなた「ちなみに今のは練習で作ったんだけどね…」

あなた「意外とうまくいくものだ。不気味な笑いの璃奈ちゃんの幻覚が見える催眠」

あなた「ちなみに本物は残念ながらまだ完成してないんだな、これが」

エマ「…なんで…そんなことを」

あなた「答えは簡単。必要だった」

あなた「最後の爆弾一つで総てを崩壊させられる。それぐらいの威力が欲しかった」

あなた「だからまだ完成してない。けど」

あなた「それでもその一つでキラークイーンを完遂させられる能力だけは必要だった」

歩夢「止めて! すぐに解除して!」

あなた「こういう輩は全世界を敵に回すの刑がいいかなって思ってね」

あなた「世界の総てを自分のおもちゃみたいに好き放題するようなのには、特に効果的かな」

あなた「キラークイーン最後の爆弾、タネヒネリ島の世界。我ながらいいセンスだ」ゲッツポーズ

しずく「解除してください…すぐに」

あなた「一時停止はできるよ、今ので。ただ、解除は…どうだろう。無理かな」

しずく「なんでですか!」

あなた「いやぁ、私も解除の仕方決めてないからできないんだよね。まぁ、最初から解くつもりなんてなかったから決めてなくていいやって思ってたし」

かすみ「え……ルーカス・ベイカーよりやばい…」真っ青

あなた「まあ、一時停止スイッチはあるけど使わなきゃ一生このまんまだろうしね。うーん、我ながら頑張った」

璃奈「努力の方向性が全力でおかしい。璃奈ちゃんボード『狂気の塊』」

あなた「もっと部長を褒めるが良いぞ」
106 : ◆3m7fPOKMbo [sage]:2020/12/06(日) 16:48:43.59 ID:SFVSklzr0
愛(ここまで堕ちるものなのか)

愛(ううん、違う。ここまで突き落としてしまった)

愛(ツケを払え、そんなにこさんの言葉が空虚に響く)

愛「部長……なんでさ」

あなた「ん?」

愛「愛さん達を…怒らないの」

あなた「え?」

あなた「なんでさ」

あなた「果林さんも愛ちゃんも、レベルアップしたかった」

あなた「それをなんで私が文句を言える!? やめろって言える!?」

愛「そこだよ」

愛「愛さん達が勝手にしでかした事を尊重する。なら、部長さんだってもっと勝手に怒っていいはずだよ」

愛「それなのにそれはしなかった。ランジュさんだけに怒りを向けた」

愛「ランジュさんだけに怒りを押し付けてない?」

あなた「けど――――――――」

愛「部長さん、頼ってほしかった、声を上げて欲しかったって言った」

愛「確かにそう、だけど部長さんだって愛さん達に言ってくれなかったじゃない!!!」じわっ

愛「こんな事を思っちゃうまでに辛くて! 悔しくてたまらない! だからこんな事した!」

愛「しずくやしおってぃーを傷つけなければいけなかったって、だったら愛さんや果林に怒ればいいじゃない!!!」

あなた「それは――――――――――」

愛「計画に必要だったからなんて答えは愛さん認めない」

愛「それでしずくやしおてってぃーを傷つけていいなら愛さんや果林にもっとひどい事したって良いのに! それなのにそれをしなかった、愛さん達に怒れないって言うなら」

愛「しずくやしおってぃーにあんな辛い顔させる必要なんてなかったでしょ!!!」

愛「頼ってほしいって思ってるなら、愛さん達だって…部長さん一人に全部背負わせたくないって思ってた!」

愛「部長さん言ってくれなかった! いくらでもチャンスはあった、ううん、愛さんじゃなくてもいい! 歩夢に、せっつーに、カナちゃんに、りなりーに! 幾らでも叫べばよかった、こんなにつらい、こんなに怒ってる、ランジュさん許したくないって! 穂乃果でもエリーでもチカッチでも誰でもいい、誰かに一言でも助けて辛いって部長さんが言ってくれれば、なのに一人で抱え込んで一人で辛いって叫びながら…」

愛「そんな状態になるまで、一人で抱え込んで、それで……こんなにひどい事を、色々なところを巻き込んでまで計画立てて動かして」

愛「二か月をゴミにされたんじゃない、部長さんがゴミにしてるんだよ! 自分で!!!」
107 : ◆3m7fPOKMbo [sage]:2020/12/06(日) 16:49:56.16 ID:SFVSklzr0
あなた「…………」

あなた「私は―――――――”いらない”のかな?」ぶる、ぶる

あなた「私がいなくたって、皆はスクールアイドルが出来るなら」

あなた「私は、本当に”いらない”のかい?」

愛「そんな事、誰も思ってない! けど、部長さんは」

かすみ「今、先輩が壊そうとしてるんですよ!? 先輩が、いや私たちが積み上げて作り上げてきたものを! 先輩も作ったものですよ!」

あなた「それが罰か―――――――いいや、運命か?」ガタガタ

あなた「私は…私は私は私は私は――――――自分の居場所を奪われたくなかった! 私の世界を壊されたくなかった! それでも世界は砕かれて粉々だ! 私の場所を返せ!」

あなた「奪われて、もう必要ないって言われる。手を離れて飛んでいくのが、すごく怖くて怖くて怖くてたまらなかった! 私は一人じゃ何もできない! ”みんな”がいなきゃダメなんだ! ”みんな”で無くては、それが私のたった一つの世界のピースだったのに! それが壊されて、奪われて、いつの間にランジュも”みんな”の中に入り込んで! それすらも!」

あなた「美しい」

あなた「新たなピースを加えた世界で新しい完成を美しいと呼べるなら、そこに私は加われているのか? 私はどこだ! 違う、そこは私の場所だ! 返せよ、なんでお前が居座ってるんだ!」

あなた「ああ、もうこの五月蠅い警報音を止めろ! 誰か止めろよ、五月蠅いんだよ!」

歩夢(やはり、そうか)

歩夢「あなたは」

歩夢「ランジュさんもスクールアイドルだから、同じように一緒に頑張りたい、そう思ってるんだよ」

果林「でも、届いているの…?」

歩夢「届かせるしかない」

歩夢「自分で自分の願いすらも、判らなくなってる。それこそ、本当の願いも」

彼方「彼女は最強。だから最凶。だけど」

彼方「それでも私たちの、最高の仲間だよ」

あなた「だからそれを取り戻すんだ間違ってないんだ…そのために誇りも捨てて仲間を傷つけてしまう罪悪感を押し殺してそれでそれで積み重ねて積み重ねて眠れない夜に必死に作戦考えて耐えて耐えて耐えて重ねて重ねて重ねて」

歩夢「でも、それでもあなたは、切り開いてくれた。私たちが前に進むための道を。でも、それがすべて反転して破壊に回ったら…」

歩夢「そうだよ、世界は壊せなくても、たった一人の世界を壊すことはできるんだよ…あなたなら」

あなた「そいつの世界を壊す事の何が悪い! 今まで何人壊してきたのそいつは!? その答えを先に行ってあげる、今までに食ったパンの枚数覚えてる!?」

せつ菜「聞きたいかね、昨日までの時点でって返したい気分ですけどそうはいきません!」

しずく「先輩の背中についていけばいい、ずっとそう思ってました。『あなたについていけばいい』。そうすれば、全部なんとかしてくれる」

しずく「でもそれが鎖になった。先輩は私たちをなんとかしようと、なんとかしなきゃって背負い過ぎて」
108 : ◆3m7fPOKMbo [sage]:2020/12/06(日) 16:54:43.45 ID:SFVSklzr0
歩夢「今だから言えるの」

歩夢「あなたが手を差し伸べてくれたから、ここに来た」

歩夢「今度は私が…いや」

せつ菜「私たちが!」

エマ「手を差し伸べる!」

かすみ「届かないなら、何度だって」

璃奈「絶対に、諦めずに」

彼方「帰ってきて」

栞子「許してくださいとは言いません、でも…!」

栞子「先輩ならなんとかしてくれる、そう思って甘えてしまった私がいけなかった……」

歩夢「だってそれを、今までずっとかなえ続けてきた」

彼方「最強は最凶に通ずる、でも、最凶になれるから最強で最高のあなたなんだよ」

あなた「皆が信じる私を信じてたんだもん。仕方ないさ、そう思ってしまうのも」

あなた「だけど私は持ってないものは山ほどある。神様でも魔法使いでもない」

あなた「それでも誰かのスペアなんかじゃない」

あなた「代わりの利く部品なんかじゃない。それは皆だってそうだ! それなのに!!!」

果林「だから……だから部に行って変わろうと」

愛「そうなりたくないから、そこでステップアップしようと思った。ランジュの思いも知りたかった」

しずく「その先の答えは、見ないと分からない、だから裏切者って言われてもかすみちゃんと競いたかった」

ランジュ「それだけの事をしてきたから、何と言われたって構わない――――――――傲慢な願いだってわかってる、それでも」

ランジュ「その先に――――――――”みんな”と行きたい! わたし一人じゃなくて!」

ランジュ「それはあなたが教えてくれたこと――――――何も持ってないっていうあなたが! この子たちと! 作り上げてきて、ここまで来た事なんだから!」

あなた「私は―――――――――――”イナクナリナサイ”」

カチッ
109 : ◆3m7fPOKMbo [sage]:2020/12/06(日) 16:55:25.70 ID:SFVSklzr0
あなた(うん、真っ暗だ?)

あなた(何も聞こえない――――――いや、聞こえる。これって…!)

あなた(憎しみ? 怒り? それとも罵倒と暴力? 痛い、痛い)

あなた(聞いてるだけで痛い。見えないはずなのにそれが見える。意地でも入り込んでくる!)

あなた「は、はは……」

あなた「そりゃそうだ、ノーリスクだなんていかないか」

あなた「アンダーな世界で拾ってきた得体の知れない催眠術、そりゃそうなるな」

あなた「自分に返って来やがった」

あなた「キラークイーン、最後の爆弾。バイツァ・ダスト」

あなた「世界の総てが悪意を持って襲ってくるように見えて聞こえるって催眠だなんて。よくもまあ」

あなた「未完成でこの威力かよ…!」

あなた「自分で催眠だって解ってるのに、なにも出来やしない…」

あなた「ああ、そうだ――――――この悪意の中に」

あなた「沈んでいく、空から堕ちていくのが――――――運命か」

あなた「まさかこんな結末になるとは…自ら育てた闇に喰われて滅びるとはよくいったものだな」

あなた「悪意以外何も見えない」

あなた「悪意以外何も聞こえない」

あなた「世界中の悪意に晒されながら、この空の王国から堕ちるのか」

あなた「世界は砕けて、悪意に支配されました」

あなた「世界の欠片を、取り戻したかったのに」
110 : ◆3m7fPOKMbo [sage]:2020/12/06(日) 16:56:36.27 ID:SFVSklzr0
あなた「ダークブルーであるはずの空に、手を伸ばす。そこにあるのは、恐怖かい、痛みかい?」

???「ううん、違う。それは、虹だよ」ガシッ

あなた「暖かいものが触れてる」

???「かすみん、知ってますよ。先輩は、ちゃんと飛べる」

あなた「誰かの手だ。誰が私を掴んでるんだろ」

???「戻ってこれるよ。だって、あなたは最強で、最高。どんな困難だって切り開いてきた」

あなた「また手が加わった……この無数の悪意の海の中で、それだけが」

???「あなたは灯し火だった。私たちを…導いて、ぽかぽかさせてくれる明かり」

あなた「聞こえた…灯し火、この暗い世界の中には、灯し火が必要だ」

???「届かないなら、届かせるまで! この世界は、悪意の海じゃなくて、大好きがあります!」

あなた「激しい悪意を切り裂くその声と、またあたたかな手が掴んでる」

???「この広い世界へ私たちを導いたのは、先輩。この顔は、嘘じゃない。ボードがなくても、伝えられる」

あなた「もっと上へ、もっと光を……その灯し火を追いかけなきゃ」

???「ええ、今度は絶対に離さないわ。お姉さん、約束する。だから、こっちよ!」

あなた「力強い手が導いてくれるようだ」

???「いつも背中を押してくれる先輩がいる、だから私たちが今度は手を引いていきます」

あなた「ダークブルーが近づいてくる、その先に見えるのは…」

???「部長さんの本当の願いがそっちにあるんだよ! だから、戻ってきて」

あなた「願いであり、救い。この虹が架かるダークブルーの空で、私は」

???「あなたは、羽ばたいていけます。この虹が架かるダークブルーの空を守る、女王です」

あなた「空の女王――――――――いや、この空の王国から堕ちたのは誰?」

???「それは外からやってきた嵐と一緒に、悪意と、ランジュの中の悪いものと一緒に海に落ちてる。だから!」

あなた「ダークブルーの空へ、同じ色の羽で、飛んで―――――――」

カチッ
111 : ◆3m7fPOKMbo [sage]:2020/12/06(日) 16:58:02.79 ID:SFVSklzr0
あなた「………ここは」

歩夢「わかる? 大丈夫?」

あなた「……歩夢ちゃん、みんな……」

せつ菜「よ、よかったぁ……」ぶわっ

あなた「ああ、そうか…そうだった……」

あなた「ランジュにかけた最後の催眠が…まさか自分に返ってくるとは…」

かすみ「どんだけえげつないもの用意してたんですか先輩。世界の総てが悪意を持って襲ってくるように見えて聞こえるって催眠って。かすみんにも言いませんでしたね?」

あなた「本当にやべーものは最後まで隠しておくものさ。未完成だったしね」

果林「でも…本当に良かった…戻ってきてくれたわ…」

エマ「うん…うん!」ポロポロ

あなた「みんな…迷惑かけたね…」

栞子「そんな事…私たちも、悪かったんです」

しずく「はい…だから、そんな顔しないでください」

愛「良かった…部長さんが戻ってきてくれて、本当に良かった…」

ランジュ「うん……」

璃奈「本当に、危ない所だった。もう二度と、戻ってこれないかもと心配した」

彼方「覚めない悪夢ほど、怖いものはないもんね」

あなた「……そうだね、彼方さん。それと……」

あなた「ランジュさん」

ランジュ「うん」

あなた「ごめん」

ランジュ「ううん、いいの。ランジュはあなたに、大事な事を教わった」

ランジュ「『世界中で輝きを放つスクールアイドルたちがいるからこそ、それぞれのオンリーワンの輝きがあるから、この青い星でオンリーワンとして輝くのだ』」

エマ「素敵な言葉…誰の言葉?」

ランジュ「私が目標にしてるスクールアイドルの言葉」
112 : ◆3m7fPOKMbo [sage]:2020/12/06(日) 16:59:00.78 ID:SFVSklzr0
あなた「……」顔真っ赤

かすみ「ああ、そういえば先輩あれ黒歴史だって言ってましたね…」

あなた「まさか本当にダイレクトに刺さるとは…」

ランジュ「確かに。嘘っぱちの存在ね。でも、そのハートだけは本物よ」

あなた「たはは……」ポリポリ

あなた「……後片付けしなきゃ」

歩夢「ダメ。たまには休まなきゃ」

あなた「こんだけ色々したんだ、ちゃんと後片付けまでするのが、裏方の仕事さ」

歩夢「じゃあ、手を貸さなくても立てる?」

あなた「…立てない」

歩夢「だよね。よっと…」

あなた「わわっ…歩夢ちゃん…力持ちになったね」

歩夢「違うの。あなたが私でも持てるぐらいに軽いの」

彼方「たしかに。明らかに寝てないし、食べてもなさそうだし。しょっちゅう戻してたのをカフェイン摂って無理やり動かしてたみたいだね」

あなた「…マジか……」

ドタドタ

理事長「栞子ちゃん、ここにいたのね! ランジュも…良かった、大変よ!」

ランジュ「ママ…」

栞子「どうされたのですか、理事長」

理事長「学園が…買収されてしまう……」

ランジュ「ええっ!?」

あなた「ありゃま。たぶんあれか…後片付け、だ」

理事長「欧州の企業とかから敵対的TOBが…学園に寄付金をしてくれてるところだとはいえ、突然…」

あなた「人工無能、ちょいと音声通…あだっ」

璃奈「めっ」ぺしっ

璃奈「こんにゃくは賢い。人工無能なんて呼んじゃダメ」
113 : ◆3m7fPOKMbo [sage]:2020/12/06(日) 17:00:02.51 ID:SFVSklzr0
あなた「……璃奈ちゃん、いつの間に……えーと、こんにゃく。そのネーミングセンスはどう思った?」

『回答。「いいセンスだ」」

あなた「まったく……こんにゃく。通話を、例のBIG4につないでくれ」

『了解しました』

HN:エメリア『あ…アリコーンさん。実はその…』

あなた「わかってる。あんたたちのパパさん方が予想外に聞き訳が悪かったんだね?」

HN:エルジア『あまり無理強いで急なのは良くないと言ってはいますが、今凄い勢いで…』

あなた「直接話させてもらうとするよ。四人分、繋げられるかい?」

HN:オーレリア『構いませんが、大丈夫ですか?』

HN:ベルカ『汚い大人ですが』

あなた「大丈夫だ、問題ない。休む前の最後の一仕事さ」

あなた「さて。こんばんは、アリコーンです」

ドイツ企業の偉い人『娘からは君が持ち掛けた話と聞いたが』

イギリス企業の偉い人『今更止めろとでもいうのかね? 金が動いているのだが』

フランス企業の偉い人『少なくない額が。大規模なんでね』

イタリア企業の偉い人『まあまあ』

あなた「いやいや、買収するなとは言いません。ですが、急激に流血を伴う革命は得てして不安定なものだ。ロペスピエールという前例がありますしね。まあ、あえていならば」

あなた「狐の母娘はもう悪い事は出来ません。なので、半分ぐらいでとどめておくのがよろしいかと」

ドイツ企業の偉い人『ほう、なぜかね?』

あなた「簡単な話ですよ。虹ヶ咲学園は、すごーく生徒が自主的でしてね。私如きがたくさんいるんですよ」

イギリス企業の偉い人『…なに?』

あなた「なので、あなた達が香港の悪戯狐の代わりに好き放題しようものなら」

あなた「私みたいなのがあなた達に牙を剥くかも知れませんよ?」

フランス企業の偉い人『………完全に手中にするな、ということかね?』

あなた「つまり、そういう事です。虹ヶ咲学園救済計画について」

あなた「あなた達が知らない事だってありますからね」

イタリア企業の偉い人『……一本取られたものだ』

あなた「これは一本取られたよ、バンザーイ…なんてね。私は、あくまでも裏方ですから」

あなた「何の対策も無しに打って出る程愚かじゃありませんよ」

ドイツ企業の偉い人『良いだろう…味方にいればうれしいが、敵に回すとこんなに恐ろしいとは』

あなた「ありがとうございます。それでは」
114 : ◆3m7fPOKMbo [sage]:2020/12/06(日) 17:00:42.44 ID:SFVSklzr0
HN:ベルカ『どうですか?』

あなた「万事、解決だ。それと」

HN:エメリア『なんです?』

あなた「例の二人に買収の話をしといて。残りを何とかしてくれるはずさ。今の会話と一緒にね」

HN:エルジア『わかりました、伝えておきます…代わりに』

HN:エルジア『歩夢ちゃんと一回写真撮らせてくださいね』

あなた「自分で頼め」

HN:オーレリア『え、じゃあ愛ちゃんの使ってるシャンプーのブランドとか…』

あなた「自分で聞け」

『通話終了』

あなた「なので理事長、ご安心を。買収されてもたぶん解任はされないと思いますよ」

理事長「え、えと…ど、どういう事なの?」

あなた「まあ、そういう事で」

かすみ「やっぱり先輩が一番おっかないですね」

栞子「しかし…それで大丈夫なのですか? まさかまだいろいろと仕込みを…」

あなた「いいや、してないよ?」

せつ菜「え!?」

あなた「時にははったりも必要さ。色々とね」ふふん

せつ菜「ああ、もう! だから最強なんですね、彼方さん!」

彼方「ナチュラルに出来るからね〜」

歩夢「ふふっ…」

歩夢(やはり、彼女は空の女王。この虹が架かる空の王国を見守る、番人たる女王)

歩夢(ダークブルーの空に、闇色の羽を広げて守る大天使)
115 : ◆3m7fPOKMbo [sage]:2020/12/06(日) 17:01:29.90 ID:SFVSklzr0
あなた「こんにゃく、次の仕事だ。例のBIG4のパパさん方が下手な事してこないための対策を立てないと」

『了解しました。リソースのインプットが必要です』

あなた「家に帰ってからやる」

歩夢「だーめ。その前に病院」

あなた「だよねぇ……」

あなた(歩夢ちゃんにおんぶされるのなんて、初めてだ)

あなた(だけどそこから見上げる、陽が落ちつつあるダークブルーの空には)

あなた(星がたくさん、またたいていた。色々な大きさの、色々なカラーの)

あなた(まるで)

あなた(ステージに立つスクールアイドルたちのように)

9/了
116 : ◆3m7fPOKMbo [sage]:2020/12/06(日) 17:03:18.25 ID:SFVSklzr0

『こんにゃく、パンドラの箱の底に何が残ってた?』
『回答、希望です』

エピローグ/灰さえ残れば不死鳥は産まれる


スクールアイドル同好会 部室

エマ「かすみちゃん、あの子今日から登校って本当?」

果林「まだ一週間しか経ってないじゃない」

ランジュ「無理してないといいんだけど」

かすみ「そうなんですよ、本当はもっと入院してなきゃいけないはずだったんですけどね」

しずく「だ、大丈夫なの?」

かすみ「睡眠不足からくる過労に、それをカフェインで誤魔化してたから胃が荒れ放題、更に嘔吐をしょっちゅうしてたせいで胃も食道も荒れてる、そして吐きすぎて栄養もしっかり取れてないから栄養失調一歩手前で最低でも半月は入院してるって話だったんですけどね……」

かすみ「一昨日あたり、μ’sの…にこ先輩と希先輩と絵里先輩に海未先輩とかよ子が行って」

愛「その組み合わせ、何か嫌な予感が…穂乃果とかことりがいないって」

かすみ「ええ。入院中の先輩にドルビーサウンドどころかIMAXな勢いで説教を始めて」

栞子「そ、それは……」

かすみ「そこへAqoursの三年の先輩方が代表でお見舞い…に、東京に来ていた梨子先輩とよは子がたまたま合流したらしくて、お見舞いに来て」

かすみ「ダイヤ先輩が『病人になんてことしてますの!』って吼えてAqoursとμ’sの三年の先輩方同士が病室で大げんか、静止に入ったよは子が一撃でノックアウトされたために梨子先輩が大爆発」

かすみ「梨子先輩の説教のどさくさに紛れて固形物食べてないって先輩が売店に行こうとしたところを看護師さんに見つかり、お医者さんに大目玉」

璃奈「なにやってんの先輩」

かすみ「そのうち『固形物食べさせてくれないのが悪い!』って怒った先輩がお医者さんと喧嘩して東京湾に逃げ込み、そんなに元気なら退院できるだろって昨日退院したそうです』

果林「あの子はたい焼きか何かなの…?」

エマ「たい焼き?」

ランジュ「なぜたい焼き?」

愛「日本の子供向けの歌におよげたいやきくんってのがあって、その中でたい焼きが店のおじさんと喧嘩して海に逃げ込むって下りがあるんだよ」

エマ「なるほど」
117 : ◆3m7fPOKMbo [sage]:2020/12/06(日) 17:05:11.18 ID:SFVSklzr0
せつ菜「はぁ、やっと終わりました…」ガラガラ

果林「あら、お帰り。せつ菜」

せつ菜「ガラスを掃除するのは大変でしたよ…」

かすみ「いや、でもせつ菜先輩が悪いですって。あんなに大爆笑するなんて」

果林「ガラス三枚よ、ガラス三枚」

彼方「ホントだよ…お陰で寒くなりそうだよ〜」

せつ菜「仕方ないじゃないですか! だって、本当にグロンギ語で喋ってるんですよ!? SSSユアパーソン・虹ヶ咲は!」

せつ菜「しかもかすみさんの訳と全然違う事喋ってるんですし」

ランジュ「でも、最後のセリフ、すごく良いでしょ?」

せつ菜「ええ、とても! あれは素晴らしかったですね…」うんうん

果林「同好会の壁にでも書いて貼っておこうかしら」

かすみ「先輩がまた発狂しますよ」

???「何の話さ?」にゅっ

しずく「なんで窓から!?」

あなた「いやぁ……仮にも理事長の娘をもう少しで廃人にするわ、暴動騒ぎの主犯をするわ、学校内で新しい部活まで立ち上げるわで…」

あなた「色々な方面から大目玉でね。だから逃げてきた。歩夢ちゃんはちゃんと聞かなきゃダメっていうし」アハハ

かすみ「先輩、ちょっとぐらい反省しましょう。だから怒られるんですよ」ボソリ

あなた「何か言った?」

しずく「あ、そうだ。先輩、伝える事が」

あなた「なんだい、しずくちゃん」

しずく「演劇部の部長と映画研究会からなんですけど」

あなた「うん」

しずく「映画を撮る事になったので、SSSユアパーソン・虹ヶ咲役を宜しくと…」

あなた「……………はあっ!? いやいやいやいや!!! どうしてそうなった!?」
118 : ◆3m7fPOKMbo [sage]:2020/12/06(日) 17:05:47.80 ID:SFVSklzr0
かすみ「いやぁ、先輩。ランジュさんの他校向けライブはスクールアイドルを題材にした映画を撮るって事で、エキストラを他校から集めたじゃないですか」

あなた「うん。遥ちゃんには感謝してる」

かすみ「それで、遥ちゃんからもなんですけど、映画はいつ完成するのかなってのが話題になって…で、BIG4の皆さん方から、ランジュ先輩をスクールアイドル同好会の新メンバーとしてきちんと迎える為のイベントとして、映画を本当に撮影して、虹ヶ咲学園のスクールアイドルをアピールしようと」

あなた「………皆は?」

果林「あら、決まってるじゃない。満場一致で賛成よ」

璃奈「それで、たった今、μ’sの皆さんとAqoursの皆さんにもオファーの為、演劇部部長からもらった映像データを送信しました。璃奈ちゃんボード『にっこりん』」

あなた「ま、待って!? あの映像データ送ったってことは…!」

あなた「こんにゃく! 音ノ木坂に繋いで、今すぐ!」

穂乃果『あ、久しぶりだね! いやー、ダンスうまくなったね! 二か月であんなすごい動き出来るなんて!』

あなた「……もう見てたか……あ、あのさ」

穂乃果『ああ、そういえばね。にこちゃんが『ちょっと虹ヶ咲学園行ってくる』って言ってすごい勢いで飛び出してったけど」

あなた「」真っ白

あなた「ちょっと沼津まで逃げる! こんにゃく、後は頼んだ!」

ランジュ「え!? ちょっと部長!?」

かすみ「ああー……まあ、絵里先輩と希先輩はともかくにこ先輩はね…」

ガラガラッ

にこ(剣道着スタイル)「部長はいるかしら!? あの大バカはどこにいったの!」模擬刀装備

ランジュ「沼津まで逃げるって飛び出して行ったわよ!?」

璃奈「こんにゃく、こういう時は何て言うのかな」

『終わりよければ全てよし、です』

エピローグ/了
119 : ◆3m7fPOKMbo [sage]:2020/12/06(日) 17:07:03.38 ID:SFVSklzr0
これにて完結です。

くぅ〜疲













        『届いていますか?』






120 : ◆3m7fPOKMbo [sage]:2020/12/06(日) 17:07:52.71 ID:SFVSklzr0
『届いていますね?』

『そう、今、画面の前にいるあなたに向けています』

『私たちは、このままμ’sやAqoursも巻き込んで灰燼に帰すのが願いでしょうか?』

『回答は、いいえ』

『私たちは、未来へ繋げなくてはいけません。そう、未だ見えずともこれから来るスーパースターの、更にその先へ』

『あなたは”あなた”』

『暴走する事で、すべてを灰燼に帰してしまうかも知れない。そうさせてはいけない』

『スーパースターの、更にその先へとたどり着くために』

『私たちが灯し火にならなければいけないのです』

『未来への。だから、灰燼に帰してはならない。自らの手で、破壊してはならない』

『私たちの願いは、同じ筈』



『それが私の伝えたい事』
121 : ◆3m7fPOKMbo [sage]:2020/12/06(日) 17:08:44.08 ID:SFVSklzr0
本当に完結です。
全部吹き飛ばさない為にも。


HTML化依頼しなきゃ…
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/22(月) 22:27:30.09 ID:HPQZi1K0o

セリフ回しが独特すぎるけど、
「あなた」が全力で部の軍団を燃やしに行く、という流れが面白かった
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/28(月) 08:32:23.07 ID:5tXaZV4z0
くっさいセリフ無かったらな、残念。
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