式波・アスカ・ラングレー「忘れられない人」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/03/30(火) 22:06:44.99 ID:sYBNk+YYO
無人駅を利用したセルフ・ビルド・ハウスに帰ると、式波がそこに居て、彼女は年代物のワンダー・スワンでゲームに没頭していた。

「なんだ、来てたのか」
「来ちゃ悪いっての?」
「いいや。いつでも歓迎するよ」

式波が何故俺に懐いてくれたのかは実際のところよくわかっていないけど、彼女にはきっと寄り添ってくれる人が必要で、それがたまたま自分だったのだろうと推察している。

俺は式波を怒らないし、小言を言ったりもしない。けれど、過度に甘やかすことはせずに、適度な距離を置いて接している。

式波はまるで猫みたいなやつで、基本的に他人には無関心な癖に、たまに甘えたがる。
そんな時に拠り所になる存在が必要だった。

「やっぱり眠れないのか?」
「たまに、思うのよ」

ニアサーから一切歳を取らない式波は睡眠を必要とせず、一晩中ゲームをしていて、画面から顔を上げることなく、こう語った。

「もしかしたらずっと夢を見ているんじゃないかって。私はエントリー・プラグの中にずっと閉じ込められたままなのかもって」

使徒に取り込まれ、寄生された式波は長い間エントリー・プラグごと封印されていた。
今は右目に使徒を封じ込めることで、こうしてひとりの人間として生きている。そう、生きてるんだ。

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