ダクネス「で、どうするんだ、カズマ」カズマ「うーん……アイリスの披露宴かぁ」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/09(金) 21:27:59.32 ID:bDWBTL5CO
我が名はダスティネス・フォード・ララティーナ。名門ダスティネス家の一人娘であり、近頃腰を悪くして領地に篭りがちになった父の名代として領主の仕事の真似事をするようになった。

王都での仕事を終えて、馬車で紅魔の里へと向かい、テレポートでアクセルの街まで戻るのが、私の日常だ。

「そこのご婦人! お待ちなさい!」
「この先は我々が通さないぞ!!」

駆け出し冒険者の街、アクセルで一番大きな屋敷の前で、奇妙な2人組に出会した。

「またお前たちか……」
「またお前たちかと言われたら!」
「答えてあげるが世の情け!」

毎回口上が違っているが、名前も顔もよく知っており、屋敷で一緒に暮らす家族だ。

「世界の破壊を防ぐため!」
「世界の平和を守るため!」
「愛と真実の爆裂道を突き進む!」
「ラブリーチャーミーな敵役!!」

ラブリーチャーミーってなんだ。
明らかにこの世界の言語と違うのは、きっとカズマの仕業だろう。あとで説教してやる。

「かずみん!」
「めぐま!!」

この世界の言語感覚であっても嘘みたいな名前だが、これがこの2人の本名である。

「アクセルを駆ける2人には!」
「ほ、ほわ……なんだっけお姉ちゃん!?」
「ほわいとほーむ!」
「あ、そうだそうだ! ありがと! ホワイトホーム! 白い明日が待ってるぜい!」
「カァーット!!」

途中口上を忘れた弟に姉が助け舟を出すシーンが見られたがどうやら2人共間違っていたらしく、庭の茂みから屋敷の家主が現れた。

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