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【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」スペ「2スレ目です!」【安価】

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149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/27(火) 23:51:09.91 ID:vjv+l+UK0
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/27(火) 23:54:38.36 ID:dTkAyKM00
ええやん
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/28(水) 00:03:02.05 ID:s3Xpra8Vo
2倍でおいしい
152 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/28(水) 00:03:23.75 ID:UB4pVOXc0
マヤノ「ランディーング……オーフ!」

トレーナー「走りのキレが……なんか変わってるな」

トレーナー「俺の指導以上に、走りが洗練されているな」

トレーナー「ひょっとして、俺以外と練習していたりするのだろうか……?」

マヤノ「トレーナーちゃん、どうだった?」」

トレーナー「ああ、今までの中で一番良かったぞ」

マヤノ「やったー! トレーナーちゃんほめてほめて〜!」

トレーナー「よく頑張りました」

マヤノ「えへへ〜。練習終わったらもっと褒めてね! ユー・コピー?」

トレーナー「……。アイ・コピー」


―――

▼マヤノトップガンのスピードが上昇した。

スピード:933(A+)+(91+[業務改善命令]10)×2=1135(SS)
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/28(水) 00:13:01.24 ID:bJYfiWBZo
共依存なんか怖かねぇぜ!
154 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/28(水) 00:47:32.97 ID:UB4pVOXc0
トレーナー「俺とマヤノの関係は、まだまだ学内には漏れていないようだ」

トレーナー「距離感が以前から近かったことが功を奏しているようだけど……」

トレーナー「ケガの功名と言うべきか、何というべきか……とにかく複雑な気持ちなんだよな」

トレーナー「まぁ、上手く行っているからいいんだけどな……」

トレーナー「さて、今日はどうしようかな」

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※■■■まであと6ターン(当ターン含む)
※バッドステータス[共依存]発動中。トレーナーと担当ウマ娘が別れるような行動を行うことは出来ない。
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/28(水) 01:07:10.62 ID:bJYfiWBZo
マヤノのスキル習得
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/28(水) 01:29:26.22 ID:pZKu1Lyy0
今ふと思ったんだけど
>※■■■まであと6ターン(当ターン含む)
ってまさか学内に関係がバレて懲戒解雇、バッドエンドって流れじゃあるまいな
というかこれゲーム的には何月に当たるんだ…?
157 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/28(水) 02:44:23.24 ID:UB4pVOXc0
>>156 明確に定まっているわけではありませんが、大体3月前後です。

―――

トレーナー「というわけで、今日は技術を洗練させていくぞ」

マヤノ「ふむふむ……?」

トレーナー「いくつか課題点はあるが、ライバルとなるウマ娘のことを考えると小手先を活用するのが前提となってくる」

マヤノ「小手先……それがトレーナーちゃんの言うところの技術なんだね」

トレーナー「そうなるな。マヤノがこの先勝ちあがっていくためにも必要なトレーニングになる」

マヤノ「それがあれば……ブライアンさんにも勝てる?」

トレーナー「……確約は出来ないけど、勝てる確率は上がると思う」

マヤノ「……だったら、しっかりと取り組まないと! トレーナーちゃんのためにも、ね」

トレーナー「……。ああ、そうだな」

―――

[スキルヒント:ウマ娘]
・読解力 Lv1[作戦:差し]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・大局観 Lv1[作戦:差し]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・食いしん坊 Lv1[作戦:先行]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
・魅惑のささやき Lv1[距離:中距離]
(中盤:ライバルウマ娘のコンマ判定を2段階下のものに下げる)
・スカイハイ☆ランデヴーLv2 Lv3[作戦:逃げ] ※フォームチェンジ権
(序盤に選択肢追加:ゴール時のコンマ判定に+200の補正)
・コーナー回復〇 Lv1[汎用]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)
・円弧のマエストロ Lv1[汎用]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
・善後策 Lv1[短距離]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・プランX Lv1[短距離]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・押し切り準備 Lv1[作戦:逃げ]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・逃亡者 Lv1[作戦:逃げ]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・束縛 Lv1[中距離]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を1段階下のものに下げる)
・独占欲 Lv2[中距離]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を2段階下のものに下げる)

―――

下1 どのスキルを習得するか。
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/28(水) 06:04:31.00 ID:uRDydV1Xo
スカイハイ☆ランデヴー
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/28(水) 08:15:30.18 ID:24ABTugsO
未開示の目標が0になるのをこのまま待って居ないといけないのか、それとも何か行動を起こさないとなのか…
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/28(水) 08:28:54.74 ID:7RIBgWAR0
0になって強制イベントで共依存が治るならいいけど、
0までに治らなかったからバッドエンドでーすとかだったらどうしようもないな
161 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/28(水) 12:36:53.69 ID:+p+2riMVO
今回の目標について明言しておくと、それまでになにか達成しないとアウトってことでは無いです!

ーーー

トレーナー「という訳で、マヤノーー今日はこの技術について学ぶ」

マヤノ「わ、それって……」

トレーナー「ああ、新調した勝負服だ。もう一度、マヤノに合わせてリサイズしてきた」

マヤノ「すっごく嬉しい……! ありがと、トレーナーちゃん!」

トレーナー「喜んでくれたようで何よりだよ。今から着てくるか?」

マヤノ「うん! ……あ、トレーナーちゃんなら……覗いてもいいんだよ?」

トレーナー「覗くかっ!」

マヤノ「覗かないの……?」

トレーナー「……覗かないからな」

マヤノ「えー……」

ーーー

▼下1 スカイハイ・ランデヴーのスキル習得コンマ
20以上:習得
20以下:スキルヒントレベル上昇
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/28(水) 12:40:22.41 ID:OgPJmiimO
トレーナーちゃんへの理性トレーニングがすごい
163 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/28(水) 18:53:51.83 ID:UB4pVOXc0
【アナウンス】
特に固有スキルにおいて、作戦スキルと汎用スキルの補正値が同一だとバランス性を欠くと判断したため、作戦スキルの上昇値を修正しました。
修正後の各スキルの上昇値は下記の通りです。
()内の数値は過去の上昇値となります。

また、将来的に固有スキルのリワークを行います。
目安は……このループが終了した時くらい、でしょうか。

―――


▼作戦固有スキル全般
・Lv1時補正値:200
・Lvアップ毎の上昇率:50

・これが諦めないってことだァ! Lv2 [作戦:逃げ]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+250(+200)の補正)

・スカイハイ☆ランデヴー Lv2[作戦:逃げ]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+250(+200)の補正)


―――
164 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/28(水) 18:56:11.73 ID:UB4pVOXc0

マヤノ「トレーナーちゃん!」

トレーナー「お……今度はどうだ?」

マヤノ「ピッタリー! 凄く動きやすいよ〜!」

トレーナー「ようやく完成か。やっぱりプロみたいにはいかないな。着心地はどうだ?」

マヤノ「うーん……正直悪いかも」

トレーナー「そっか。まぁ予想はしてたけど」

マヤノ「でも、トレーナーちゃんが作ってくれた衣装だもん。着心地なんて気にしない気にしない!」

トレーナー「いや、気にしてくれ……。今はまだ無理だけど、何れ着心地も良くしてやるからな」

マヤノ「やったー! 今日はこの勝負服で練習だね!」

トレーナー「……それは少し恥ずかしいな」

マヤノ「えー? マヤはこの衣装好きだよ? もっと自信もっていいって思うけどな〜」

トレーナー「そ、そうか……照れるな」

マヤノ「あ〜! トレーナーちゃんが照れたー! カワイイ〜!」

トレーナー「カワイイとはなんだカワイイとは……!」


―――

▼固有スキル[スカイハイ☆ランデヴーLv2]を習得した。

▼フォーム[おんたいむ☆オブセッション]へのチェンジ権を獲得しました。
※[おんたいむ☆オブセッション]へのフォームチェンジはレース前に可能です。
※フォームチェンジにより、固有スキルが変化します。

■[おんたいむ☆オブセッション]マヤノトップガン
・スカイハイ☆ランデヴー Lv2[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴール時のコンマ判定に+250の補正)
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/28(水) 19:05:58.85 ID:bJYfiWBZo
こっちのマヤノはバフだやったぜ。
166 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/28(水) 19:10:09.61 ID:UB4pVOXc0
トレーナー「例えばタバコに対して依存している人の治療は、ニコチン含有量を段階ごとに下げていく方法で行われるらしい」

トレーナー「完治とまではいかないが、ある程度症状は抑えられる、と本には書いてあった」

トレーナー「俺とマヤノのこの関係は、そんな感じでお互いがお互いと距離を取ればどうにかなるものだろうか?」

トレーナー「……なんとなく、ならない気がする。そもそも離れることに対する恐怖がトリガーである以上、むしろ別口の引金を引きかねない。リスキーというか、リスクしかない」

トレーナー「と、なると……置換するくらいしかないのか?」

トレーナー「俺の想いを、マヤノの想いを……置換する」

トレーナー「駄目だな、これもできそうにない」

トレーナー「置き換えられていたら、こうなってない。強いて挙げるのであれば……より強い怒りであれば塗りつぶせるかもしれない」

トレーナー「……考えていても無駄だ。まだまだ知識が足りないことがわかってしまったからには、この時間は無駄でしかない」

トレーナー「考えることを辞めたら終わりだが、無意味に考えるのは論外だ」

トレーナー「……学ぶしかないのかな、やっぱり」


―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※■■■まであと5ターン(当ターン含む)
※バッドステータス[共依存]発動中。トレーナーと担当ウマ娘が別れるような行動を行うことは出来ない。
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/28(水) 19:12:11.75 ID:7RIBgWAR0
スキル習得(トレーナー)
168 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/28(水) 20:07:10.84 ID:UB4pVOXc0
トレーナー「そうだ、学ぶしかないんだ」

トレーナー「人間の本懐は学ぶことにある」

トレーナー「学習しなければ、何を為すこともできない」

トレーナー「知識とは全ての礎だ」

トレーナー「……そうだ。俺は怠惰に生きていられない」

トレーナー「凡人なんだ」

トレーナー「俺は、凡人だ」

トレーナー「凡人が天才たちに及ぶためには……」

トレーナー「……」

トレーナー「量しかない」

トレーナー「質なんて期待できないから、量で戦うしかない」

トレーナー「わかり切ってたことだ」

トレーナー「だからこの独白は別に開き直りとかじゃなくて、ただ単に過去の反芻でしかない」

トレーナー「そうに、違いない」


―――

下1
トレーナースキルを習得する。
40以上で習得
40以下でヒントレベル上昇


■[スキルヒント:トレーナー]
・共感覚(パッシブ)Lv1(上限値)
真の意味でウマ娘と通じ合い、自身の持つ知識や経験などを余すことなく伝えることができる。
ウマ娘の所有する脚質、距離適性、スキルのヒントレベルを常に1上昇させる。
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/28(水) 20:08:12.38 ID:J2LlPYXdO
おう
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/28(水) 20:08:16.87 ID:w62dMM+oo
デース!
171 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/28(水) 20:16:25.56 ID:UB4pVOXc0
トレーナー「……はぁ、なんか暗い気持ちになってきたな」

トレーナー「やっぱり、悩みこんでいるときに勉強なんてするもんじゃないわ」

トレーナー「なーにが質なんて期待できないから量で戦うしかないだバーカ!」

トレーナー「第一天才が努力してないって言ってるようなモンだろその言葉は……」

トレーナー「あーあ、アホらしくなってきた。今日は遊ぶか〜」

マヤノ「トレーナーちゃん、授業終わったよ〜!」

トレーナー「今日は早いな、予鈴が鳴ってまだ一分しか経ってないぞ……?」

マヤノ「トレーナーちゃんに会いたくて、全力で歩いてきましたっ!」

トレーナー「廊下は……いや、走ってないのか」

マヤノ「走ったらトレーナーちゃんも怒られちゃうから……」

トレーナー「おー、マヤノは偉いなぁ……」

マヤノ「えへへ……」

トレーナー「……そうだ、今日はトレーニング休みだし、気分転換に何処かに出かけないか?」

マヤノ「え? いいけど……何かあったの?」

トレーナー「……。いや、ちょっと考え事をしてて。それが煮詰まりすぎてるから気分転換したいなって思ってたんだよ」

マヤノ「そっかー。じゃあ……ゲームセンターいこ?」

トレーナー「お、いいな。じゃあゲームセンターに行くか!」

マヤノ「わーい! じゃあ10分後に校門に集合! マヤちん、ランディング・オーフ!」


―――

▼スキルヒント:トレーナー[共感覚]のスキルヒントレベルが1上昇した。

172 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/28(水) 20:21:35.55 ID:UB4pVOXc0
トレーナー「桜が蕾つけてきたな〜なんて思ってたら、いつの間にか暖かくなっててびっくりした」

トレーナー「トレーナー室のこたつをそろそろ撤去すべきか、とマヤノに聞いたら猛反対された」

トレーナー「理由はこたつの中で足をごっつんこ出来なくなるから、だそうだ。良く解らん……」

トレーナー「とはいえ、もうちょい暖かくなったらこたつは仕舞わなきゃな……」

トレーナー「……。そういえば、なんでこたつなんてものが常備されてるんだろう」

トレーナー「案外誰かの趣味だったりするのだろうか」

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※■■■まであと4ターン(当ターン含む)
※バッドステータス[共依存]発動中。トレーナーと担当ウマ娘が別れるような行動を行うことは出来ない。
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/28(水) 20:42:39.31 ID:J2LlPYXdO
トレーニング
174 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/28(水) 21:25:27.92 ID:UB4pVOXc0
トレーナー「塵も積もれば山となる、という言葉がある通り、小さなことでも積み重ねていけば大きなことを為せる力を得る。例えば……一流のウマ娘は素手で岩を割ることもあるらしい」

マヤノ「えぇ?!」

トレーナー「勿論嘘だ。しかし、まぁ。気持ちが強ければ岩を徹すことも出来るかもしれない。積み重ねとはそういうものだ」

マヤノ「へぇ〜」

トレーナー「事実、人間にもレンガや石を拳で砕く人がいる。鍛錬の結果だな」

マヤノ「つまり、ウマ娘だったら……」

トレーナー「いずれは岩を砕けるかもな」

マヤノ「岩を砕けたら……オトナに近づけるかなぁ」

トレーナー「……いや、岩を砕く云々はあくまでたとえ話で――」

マヤノ「トレーニングに、ランディーング・オーフ!」


―――


下1 トレーニングの種類
スピード/スタミナ/パワー/根性/賢さ
※サポートカード[スペシャルウィーク]アクティブ。根性の練習時に固定値追加。
※サブイベント[業務改善命令]アクティブ。全ての練習時に固定値追加。


下2 トレーニングの効果量
※ゾロ目は追加ロール
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/28(水) 21:31:40.74 ID:bJYfiWBZo
スタミナ
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/28(水) 21:32:00.17 ID:7RIBgWAR0
ゾロゾロ
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/28(水) 22:47:32.78 ID:7pdxv70C0
今ってシニアだっけ
宝塚でも出てみるか?

あとやっぱりトレーニング選んだ時だけでいいから基礎ステ見せてくれると嬉しい
178 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/28(水) 23:56:09.81 ID:UB4pVOXc0
>>177 忘れちゃうんですよね……すみません。気を付けます。
179 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/29(木) 00:03:04.20 ID:jBCEyuIH0
トレーナー「……落ち着いたかマヤノ」

マヤノ「うん……」

トレーナー「頼むから、ゴリゴリマッチョマンにはならないでくれよ、ファン以前に俺とか家族とかがびっくりするから……」

マヤノ「うん、シチーさんみたいなオトナになることを約束します……」

トレーナー「よし、それでいいんだ、それで……」

マヤノ「……でも、なんか今の一幕で疲れちゃったねー」

トレーナー「ああ、そうだな……。肉体的と言うか、精神的に?」

マヤノ「おやつでも食べたい気分〜」

トレーナー「さすがにトレーニングはしなきゃだけど。トレーニングを早めに切り上げて、その後カフェでも行くか」

マヤノ「賛成賛成〜!」

トレーナー「じゃあ、とりあえずトレーニング、始めるぞ」

マヤノ「おー!」


―――


▼マヤノトップガンのスタミナが上昇した。

スタミナ:757(B+)+(17+[業務改善命令]10)=784
180 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/29(木) 00:45:45.49 ID:jBCEyuIH0
あ、ちなみに今はシニアの4月〜5月付近ですね。

―――

トレーナー「漸くこたつを片付けたのだが、マヤノは少し寂しそうだった」

トレーナー「ただ、そもそもこたつを使っていなかった上に、いざ仕舞ってしまえば特にマヤノからの言及もなかったので、もしかしたらただの名残惜しさがマヤノをああさせたのかもしれないな、と思った」

トレーナー「やっぱり、使い慣れたものとかを切り替えるまでは名残惜しいんだけど、いざ切り替えてみると前のものについて、案外思うところって少なくなるよな〜って」

トレーナー「俺はそう思うんだけど、マヤノもそうなんだろうか」

トレーナー「まぁ、人ってそういうとこあるよね」

トレーナー「心理学的な効果とか、名前とかついてたりするのかな」


―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※■■■まであと3ターン(当ターン含む)
※バッドステータス[共依存]発動中。トレーナーと担当ウマ娘が別れるような行動を行うことは出来ない。
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 01:16:04.34 ID:bOQIQjmNo
ナリブの模擬レース偵察(二人で)

ナリブの気迫感じて気合入れ直してくれ〜
182 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/29(木) 20:04:22.31 ID:jBCEyuIH0

 何かを失うことを恐れ、しがみつきたい気持ち。

 これは、そんな想いによるお話。

 名づけるならば、そう。

 この物語の名は――。


―――


Root1:Obsession-オブセッション-


―――


トレーナー「さて、今日は敵情視察だ」

マヤノ「てきじょーしさつ?」

トレーナー「これからマヤノが相対するであろうウマ娘の出来上がりを見に行くってことだ」

マヤノ「へー。今日は誰を見に行くの?」

トレーナー「秘密。とにかく出かけようぜ」

マヤノ「……アイ・コピー?」


―――


トレーナー「さて、着いたぞ」

マヤノ「ここって……模擬レースするとこ?」

トレーナー「ああ。ここで今日行われる模擬レース、何に向けた調整かわかるか?」

マヤノ「うーん……宝塚記念?」

トレーナー「ご名答。じゃあ、このレースに誰が出るか……解るか?」

マヤノ「うーん……。わかんない」

トレーナー「……。ひょっとしたら、前のマヤノだったら覚えてたのかもな」

マヤノ「トレーナーちゃん……? なんで、なんで……」

マヤノ「なんで、そんな怖い顔してるの?」

トレーナー「マヤノ、君はこたつを片付ける前まではごねていたが……片づけた後には特に何も言わなくなったよな」

マヤノ「え……? だって、それはしょうがないことだってわかってるから……」

トレーナー「……。今、分かった。マヤノ――君と共に羽搏く方法が」

マヤノ「トレーナーちゃん、いきなりどうしたの? お休みする?」

トレーナー「マヤノトップガン。今から君が見るべきなのは、俺ではない」

トレーナー「――ナリタブライアン……沈み行く夕陽だ。その影を捕まえて、決して離すな」


―――


 ナリタブライアン。

 彼女の名前を出した瞬間の顔を、俺は二度と忘れない。

 まるで暗幕から突如として光が漏れだしてくるような。

 マヤノの瞳に突如として宿った、夕焼けよりなお赤い、意志のことを。


―――

183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 20:27:23.75 ID:bOQIQjmNo
オブセッションってあんまりいい意味ないよなー地雷踏んだか…?
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 22:12:40.78 ID:y0K0CgajO
ワンチャン>>1が言ってたストライクを突いたか、それとも…
185 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/29(木) 22:39:03.68 ID:jBCEyuIH0

トレーナー「……君は、君は忘れていたんじゃないか」

トレーナー「いや、忘れていたというか――敢えて見ないようにしていた」

マヤノ「トレーナー、ちゃん?」

トレーナー「マヤノはさ、俺を失うことが怖いんだな」

マヤノ「そんなの……そんなの当たり前だよ! トレーナーちゃんなしじゃここまで来れなかった! トレーナーちゃんがいなきゃ、飛べる空も飛べなくなっちゃったんだよ、マヤ……」

トレーナー「それは違う、大きな勘違いだ」

トレーナー「君は俺がいなくても飛べた。きっと、飛べたはずなんだ。今もそうだ」

トレーナー「何故なら君の翼は俺なんかじゃない、君の翼は君自身のものだった」

トレーナー「……はっきり言おう。マヤノ、君のそれは、執着心なんだよ」

トレーナー「何かを失う怖さが、君の翼を封じ込めた。そしてその怖さは、君の心から拭われることはない」

マヤノ「……」

トレーナー「だから。マヤノが持つ……俺が刺激した執着心を支配する感情が必要だった」

トレーナー「俺が、君の心を大きな感情で支配したように」

トレーナー「それが――俺の見つけた答えだよ、マヤノ」

トレーナー「マヤノ。今一度聞きたいんだ、君に」

トレーナー「……君が、飛ぶ理由ってなんだ?」

トレーナー「君が――マヤノがナリタブライアンに勝ちたい理由は、何だった?」

マヤノ「マヤの……マヤがブライアンさんに勝ちたい理由?」

トレーナー「そうだ」

マヤノ「負けたくなかった理由……それは、それは……」

マヤノ「キラキラしたかったから……」

マヤノ「そう、ブライアンさんよりも大きなキラキラになりたいって――」

トレーナー「……そうだ。あの日――メイクデビューの前、ナリタブライアンのレースを見たマヤノはそう言った」

トレーナー「マヤノの今の目標は、違うのか?」

マヤノ「……だって。だって……」

マヤノ「負けたくないって思ったのは、確かにブライアンさんがきっかけだったよ……?」

マヤノ「でもね、トレーナーちゃん……。マヤはブライアンさんに負けるよりも、もっと嫌なことが、トレーナーちゃんと2度と会えなくなるってことだったんだよ……」

マヤノ「……前に言ったよね、”ウマ娘にとってのトレーナー”についての話」

マヤノ「だから、マヤは――自分の唯一の味方を失いたくないって思ってただけ、なんだよ」

マヤノ「トレーナーちゃんは……マヤがトレーナーちゃんを信じてるってことにまで目を背けてるって……そう思ってるの?」

トレーナー「……」

トレーナー「俺は、君が信じているほどの人間じゃないって常に思ってる。だから、マヤノが信じてくれていることを。そして、マヤがそう言ってくれることが、すごく嬉しい」

トレーナー「でもな、マヤノ――」

トレーナー「俺は嫌なんだ。俺が大好きなマヤノが、俺のせいで正しく羽搏けないのは……」

トレーナー「……でも、マヤノの気持ちもわかる。だからこうしよう」

トレーナー「――ナリタブライアンの走りを見て、少し考えてくれないか」

マヤノ「ブライアンさんの走りを……?」

トレーナー「そうだ。……君がその走りを見て何も思い浮かばなければ、君の言葉が正しかったってことだと思うから……」

トレーナー「少し、考えてみてくれ――」


―――

▼マヤノトップガンのやる気が下がった。
絶好調→普通

186 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/29(木) 22:52:24.82 ID:jBCEyuIH0
トレーナー「しばらく、マヤノと会うことはやめようと決めた」

トレーナー「二人で話し合って決まったことだ。だから、本当は受け入れなきゃいけないんだけど……」

トレーナー「……仕事が手につかない、な」

トレーナー「俺でもこうなんだ、マヤノは……一体どうなってるんだろうな」

トレーナー「………………………………」

トレーナー「……理性って、ちょっと邪魔なんだな」


―――


下1
お出かけ/休憩/会話/その他(良識の範囲内で自由に)

※XXXまであと?ターン(当ターン含む)
※特殊イベント[Root1:Obsession-オブセッション-]開始
※マヤノトップガンとの行動を行えません。
※トレーナースキル習得はトレーナーが抱く、マヤノトップガンへの執着心により行えません。
※ターン経過ごとの時間経過が1ターン1日へ変化します。
※特定イベントの発生まで、制限ターンは無期限に延長されます。
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 23:00:40.31 ID:gBLinELB0
ウマ娘のことはウマ娘に聞くしかない、会長に会いに行けないかな
無理なら無難にお出かけ
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/30(金) 10:27:26.55 ID:LFZVcpjs0
無期限延長でステータス全部SSにできるやん!とかアレな事考えてたら
案の定トレーニング系は無理そうだったでござる
189 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/30(金) 19:53:35.11 ID:oJKSC1nf0

――どれだけ憂鬱でも、世界は回るし、時間は進む。


 業務時間が終わり、時刻は夕方6時。

 グランドから聞こえて来る、トレーニングに励むウマ娘たちの声。

 いつもはそろそろ仕事が終わり、研究――と言った時間だが、あいにく仕事が終わっていない。

 考え事とか、あるいはマヤノのこととか。色々あって仕事が滞ってしまっているのだ。

 情けなさに思わずため息を吐きながら、さてどうしたものかと外を見る。


「……ん? あれは……」


 視線の先には、一人でグラウンドを眺めるウマ娘の姿があった。

 遠くから見ても良く解る。あれはシンボリルドルフだ。

 エアグルーヴや生徒会役員のウマ娘たち、あるいはトウカイテイオーが近くに居ないのは珍しいな。

 もしかすると、息抜きがてらウマ娘たちの練習を眺めているのかもしれないな。


「……もしかして、シンボリルドルフだったら、答えをくれるのかな?」


 そうつぶやいて、自分の情けなさに吐き気がした。

 年下の子に自分の弱音をぶつけて、あまつさえ解決してもらうなんて……。

 いや、もう今更か……。マヤノにも同じことしちゃったしな……。

 それに、今は変なプライドを持つよりも、この事態を解決する方が優先だ。

 マヤノか俺か――どちらかがもたなくなった時、今度こそ本当に、戻れなくなるだろうから。


「行くか」


 幸い、気持ちに対して俺の腰は軽かった。
190 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/30(金) 23:31:00.20 ID:oJKSC1nf0
「やぁ、シンボリルドルフ」
「貴方は――マヤノトップガンの」


 夕焼け空が赤々としている空の下、シンボリルドルフは組んでいた腕を解いてこちらを見た。

 いつも見ても凛々しい顔だ。決意すら漂ってきそう。


「……ウマ娘たちのトレーニングを見ていたのか?」
「ええ、こうして彼女たちのトレーニングを眺めていると……勇気を貰えますから」
「へぇ、勇気ねぇ……」
「そう言う貴方は、何故ここに? 偶然というわけではないでしょう?」


 へぇ、さすがにバレてるか。


「ああ、君に少し……なんだ、その。相談があって」
「……」


 驚かせてしまった。

 目をぱちくりと瞬かせるシンボリルドルフは、少しの間をおいて首を少し振る。


「驚いた?」
「……正直に言えば。年末以来一度もマヤノトップガンはこちらに来ませんでしたから」


 てっきり良好に進行しているのかと、と漏らしたシンボリルドルフに、俺はある確信を抱いた。

 マヤノがいつの間にか成長していた真相に対する確信。


「――君が一枚噛んでいたのか」
「……ええ、僭越ながら私がマヤノトップガンに手ほどきをさせていただいております。ご迷惑でしたか?」
「いや、いや――迷惑なんてとんでもない。わざわざありがとう」
「こちらから提案したことですので」
「そうなのか……。にしても、いいのか? シンボリルドルフだってそこまで時間があるわけじゃないだろ?」


 生徒会長とは、生半可な仕事ではない。正直、俺たちトレーナーよりも仕事があると考えてる。

 だが、シンボリルドルフはそんな俺の心配に対して微笑で返した。


「マヤノトップガンは、思った以上に凄い子ですよ」
「知ってる。――君がそう言うなら、より確信できるよ」
「ええ、あの子は本当にスポンジのように吸収していく。貴方の教えも、私の教えも」
「ふむ」
「だから、教えてるとこちらも……彼女の何というか、天才的な理解力に触れることがあるんです。気付かされることもありますよ。だから、いちウマ娘として――彼女とのトレーニングの時間をとても楽しみとしています」
「まだ成長するつもりなんだな」


 俺が聞くと、シンボリルドルフは小さく笑い、当然です、と答えた。


「弛まぬ努力は、何れ岩をも穿つでしょう。ウマ娘たちの夢を背負うものとして――負けてはいられませんから」
「さすがだな、皇帝は」
「ありがとうございます、これからも――皇帝の名に恥じぬように研鑽していきます」
「……それも含めて、さすがだな」
「……して、相談とは?」


 シンボリルドルフが一つ咳払いして、脱線しかけた話題を元に戻す。
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 09:12:12.72 ID:sEawBsMP0
ヤっちまったことまで含めて相談するんだろうか?
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 14:46:49.97 ID:IjaeQ9DVO
変にぼかしても会長相手だとバレそう
いや存外初心かもしれんけど
193 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/01(日) 11:47:51.97 ID:P9TDvDr90
「――実は、マヤノと共依存の関係になっている」
「……え?」
「この前のクリスマス、マヤノの感情が爆発しそうになって、それを収めるためにこうなった」


 シンボリルドルフは……さすがに驚いているようで、目を見開いていた。

 まぁ当然だろう。この前まで問題なく面倒を見ていた子が、共依存というあまり聞きなれない状態になっているのであれば。

 しばらく後、考えこんだシンボリルドルフは顔を上げ、こちらを見る。


「……なるほど、なんとなく理解はしました。要は――貴方のループに関連して、マヤノトップガンの心理的疲労が累積した結果、というわけですね」
「そうだ、理解が早くて助かるよ」
「ありがとうございます。……相談と言うのは、つまりそんな二人の関係をどうしたらいいのか、という内容で合っていますか?」
「そうだ」


 再び、シンボリルドルフは考えこむ。

 顔を上げたシンボリルドルフは、申し訳なさそうに眉を下げていた。


「正直なところを言うと、明確な答えを返すことは出来ません。何分、そのような状況に対しての知識が足りていないので……」
「……まぁ、そうだろうな」
「ただ、一つ思うことがあるとすれば――果たして、その関係はそこまで悪いものなのか、ということです」


 シンボリルドルフのその答えに、俺は思わず声を漏らした。

 彼女であれば、健全な関係性をこそ望むと考えていただけに、俺は虚を突かれた形になっていた。

 ……シンボリルドルフもそのことは承知していたのだろう。苦笑いを浮かべながらも、その訳を説明してくれそうだ。


「穿った考え方になるかもしれませんが、互いに好意を抱いている状態とは、相互の依存関係と言えるのではないでしょうか。好意とは言わば他者からの承認欲求と言い換えることも出来ますから」
「人それぞれだろうけど、まぁ確かに」
「ことマヤノトップガンに関しては当てはまる言葉だと思っています。だから、この話において大事なのは、その関係性自体ではなくて――想いの大きさというか、占める割合の問題だと思っています」


 なるほどな、と頷いた。

 誰かと離れたくない気持ちを依存心と言うのであれば、それは人間にとって至極当然の感情だ。

 俺にだって、マヤノ以外への依存心はある。友人や両親等がそうだ。

 だから、問題は占める割合――簡単に言えば、向ける感情の大きさ。

 今は俺に向いている感情がかなりの割合を占めているから、これを何処かへと分散させなければならない。


「ですから、その関係は悪いものではありませんが、感情のベクトルの大きさには調整の必要がある、と考えています」
「……そっか」


 で、あるならば。あとはマヤノが答えを出すのを待つだけなのかもしれない。

 マヤノがじっくり考えたうえで、俺以外への感情を見出せるのか……それが、分水嶺。

 漠然と抱いていた不安が、多少和らいだ気がして。

 俺はシンボリルドルフへと頭を下げる。


「ありがとう、シンボリルドルフ。答えを見出せたような気がするよ」
「いえ、こちらも――私の不明に気付けました、ありがとうございます」
「……ストイックだな」
「そういうものですから」


 シンボリルドルフは軽く微笑んで……ふと思いついたように、こちらに再度水を向けてくる。


「校内でわいせつな行為などに及ばないように、厳にお願いします」
「してねーよ!!!!」


194 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/01(日) 11:55:45.29 ID:P9TDvDr90
トレーナー「授業中のマヤノの様子は……正直あまり良いとは言えないようだ」

トレーナー「集中力が欠如した状態が続いている、らしい」

トレーナー「マヤノの中で答えが見つかるまで待つのも必要だとは思うが……」

トレーナー「こちらからも、何か動けないだろうか」


―――


下1
お出かけ/休憩/会話/その他(良識の範囲内で自由に)

※XXXまであと?ターン(当ターン含む)
※特殊イベント[Root1:Obsession-オブセッション-]開始
※マヤノトップガンとの行動を行えません。
※トレーナースキル習得はトレーナーが抱く、マヤノトップガンへの執着心により行えません。
※ターン経過ごとの時間経過が1ターン1日へ変化します。
※特定イベントの発生まで、制限ターンは無期限に延長されます。
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 12:06:17.40 ID:FiTHqvef0
今のうちに休憩溜めしておけば復活した時お得なのでは?ということで休憩
196 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/01(日) 12:09:41.20 ID:P9TDvDr90
>>195 えぐいこと考えますね。仕様上可能なので最大限活用してもらえれば。

―――

トレーナー「仕事だけ終わらせて、今日は休養に充てるか……」

トレーナー「仕事もそうだけど、考え事だって休養を取らなければ良質なものは浮かんでこない」

トレーナー「それに……少し疲れたしな」

―――
▼休憩効果発動。次回トレーニング効果2倍。
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 12:11:52.45 ID:TYvH662ao
よかった、理事長に看破されて粛清遺言手短されるトレーナーくんはいなかった……!
198 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/01(日) 12:13:23.06 ID:P9TDvDr90
トレーナー「昨日はよく寝たな」

トレーナー「春眠暁を覚えず……とはいうが、そもそも今のこの季節が本当に春なのか解らない」

トレーナー「5月の序盤とかは割とまだ春っぽい雰囲気があるんだけど、後半は夏っぽい気がする」

トレーナー「梅雨に入ったら春とか夏とか関係なく”梅雨だな〜”って思うの、考えてみれば少し不思議だよな」

トレーナー「……マヤノは、雨は好きかな」


―――


下1
お出かけ/休憩/会話/その他(良識の範囲内で自由に)

※XXXまであと?ターン(当ターン含む)
※特殊イベント[Root1:Obsession-オブセッション-]開始
※マヤノトップガンとの行動を行えません。
※トレーナースキル習得はトレーナーが抱く、マヤノトップガンへの執着心により行えません。
※ターン経過ごとの時間経過が1ターン1日へ変化します。
※特定イベントの発生まで、制限ターンは無期限に延長されます。
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 12:21:24.79 ID:2bsv0Njs0
去年の有馬記念のビデを見よう、ブライアンも出てるでしょ
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 12:22:09.19 ID:2bsv0Njs0
ビデってなんだよウォシュレットかよビデオだよビデオ
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 13:02:22.66 ID:TYvH662ao
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 13:09:25.29 ID:BSCAyPp1O
有マ記念のウォシュレットは芝
203 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/01(日) 13:15:41.60 ID:P9TDvDr90
最近なんだか思ったように文章を書けないので、更新亀気味になります、ご了承ください。
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 13:16:29.81 ID:TYvH662ao
了解おつ
ゆっくりでいいのよ
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 13:18:52.36 ID:p0qdOiFSO
そういや現状賢さって現状コンマに対するデバフが森鴎外のナイスネイチャとかでも無い限りは400もあれば十分な感じなんよね、もっと上げると展開判定コンマの分配にバフついたりしたら違うんだろうけど
206 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/01(日) 13:22:29.48 ID:P9TDvDr90
>>205
現状はそうですね。ええ。現状は。
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 13:23:13.44 ID:TYvH662ao
(何かあるぞ…)
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 13:25:39.78 ID:FiTHqvef0
デバフブライアンの可能性が…?
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 13:28:16.39 ID:tNXYrpRYO
つまりこのうちに休息をかましまくって賢さを上げろと
210 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/01(日) 13:29:27.18 ID:P9TDvDr90
とはいえ現状で賢さの利点がないという意見についても確かにそうだなぁ〜と思っているので、次のループが来たら全体的な見直しをしたいと考えています。
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 00:00:13.31 ID:Zr4eKbFZ0
次のループのことも考えてしまう反面ループさせたくないという気持ちが強い
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 09:40:56.78 ID:yxPbXx22O
案だけで良いなら(外道なのでおすすめはしない)
案1 ハルウララなど1回目負けてリマセラ繰り返し、アイテム大量ゲット
 
案2 むしろ、ナリタブライアンや皇帝サイレントスズカなどを最初に選び強引に突破をはかる

案3 いっその事、ドラクエの世界に移住して『こんなかわいい子の馬のフンですよ』と詐欺してかねになる(錯乱)
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 10:15:38.46 ID:zOQXKgIw0
ゲーム的にガチるなら、
@無期限の今のうちに10回休憩して、トレーニング効果を1000倍まで増やす(ステータス上限1200と仮定)
A特定イベントを発生させて現状打破
Bその後自由安価で一度に全ステが上がるよう変則トレーニング
で一気に全ステSSに出来るな
なお10回の休憩ターンを描く作者の負担は考えないものとする(鬼畜)
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 13:18:37.50 ID:rJuWYs/P0
次のループに行くことになったら
情が移らないようひたすら事務的に接するトレーナーになるのだろうか
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 13:39:20.42 ID:9QBAso5g0
無表情で事務的な、私の優しいトレーナーさん(販売元:D○site)
とか同人音声でありそう(こなみ)
216 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/02(月) 14:53:12.94 ID:ot6EJkC+O
補足ですが、ループ時の報酬は期間が長ければ長いほど良いものが手に入ります。また、メインのストーリーに関わってくるウマ娘以外のネームドキャラクター(今回でいえば秋川理事長等)が多ければループ時の恩恵が大きなものになります。

逆にループのスパンが短いと……何かが起きます。

因みに休憩連打は可能ですが、あまり時間を掛けすぎると最後の夏合宿が潰れる可能性があるので気をつけておいてください、とだけお伝えしておきます。
217 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/02(月) 15:42:43.28 ID:ot6EJkC+O
あと、これは告知なんですが、たまに(主に私のガス抜きを目的として)閑話とかIfとかを書いてみるかな〜と画策しています。

皆様のレスがネタになることもあります。というか今思いついてる閑話やIfは皆様のレスから着想を得た物語です。乞うご期待……とは言いませんが、もし投稿されたらその時はよしなに。

あ、1日スレの方はもうちょっとしたらブン投げます。
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 15:45:26.75 ID:oEvj/tY8o
短ループで人間性を失うトレーナー……?

あっちもこっちも楽しみです
おつおつ
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 16:30:14.71 ID:ZVK2+iIyO
ループ時の選択やコンマ次第では覚悟を決めて自らもループしたスペちゃんとのダブルループなんて可能性もあるのか
220 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/02(月) 16:46:58.45 ID:L6l3E1R20
>>219
何となく情報を出すんですけど、実は一人だけループを超越する可能性があるウマ娘がいます。
逆に言えば、その一人以外はループという運命から脱出することは出来ません(奇跡でも起こらない限り)。
それはスペシャルウィークかもしれませんし、マヤノトップガンかもしれません。
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 16:57:20.84 ID:gGWjdYJe0
それは間違いなく世界レベルのシーキングザパールさんだな!ヘーイ!!
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 17:28:22.78 ID:zOQXKgIw0
>>69の「そうつぶやくシンボリルドルフは、どこか懐かしむような瞳で、遠くを見つめていた――。」
個人的にこの一文がずっと気になってるんですよねぇ…
無敗の3冠というのもループ設定と絡めて色々想像できるし
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 17:39:11.99 ID:dYKQLtkSo
   ・  ・・・
会長「私の謎はたしかに気になるな……」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 17:42:38.32 ID:ZVK2+iIyO
特殊ルート進行中だし、行動次第ではこの先の進展が何かありそうだけど
『キラキラ輝いて走る君が好き』みたいにもっとトレーナーがどんなマヤノが好きなのか具体的に言ってあげる、とか…?
225 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/02(月) 18:23:09.97 ID:L6l3E1R20
「……有馬記念、か」


 年に一度の、オールスターラン。

 行く行くはマヤノも出場するであろうその舞台は、出場するだけでも誉れである。

 何十何百にも上る全てのウマ娘たちからファン投票で出場が決まる大舞台。

 つまりその場に立つということは、それそのものがスターウマ娘の証明とも言える。

 そして――マヤノトップガンは、そんな有馬記念の出走予想にも名前がある。しかもそれなりに上の方に。

 研究する必要がある。


「心ではいくらでも思えるよな、そんなこと……」


 心の中での嘘なんて、いくらでも重ねられる。

 本当は研究のために有馬記念のVTRを見るわけではないのに。

 本当の目的は――ほら、今ターフを押しつぶすような威圧を放ったウマ娘。

 ナリタブライアン。今となっては、俺の希望だ。

 彼女の走りがなければ、マヤノは立ち直れないから。

 俺の言葉では、かえってマヤノの心を折ってしまいかねないから。


「……さすがの走りだ、ナリタブライアン」


 画面の中のナリタブライアンは、やはり壊滅的なまでの末脚ですべてを蹂躙する影と化していた。

 有馬記念に並み居るウマ娘でも、彼女に敵うウマ娘は――居ない。


「でも、やっぱり……その走りは寂しいよ、ナリタブライアン」


 ぽつりと、言葉を零して。


「……寂しい、か」


 その言葉に、少し立ち返る。

 テレビからは、ナリタブライアンの一着を讃える声が響いていた。

226 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/02(月) 18:28:15.25 ID:L6l3E1R20
トレーナー「朝目が覚めると、窓の外から蝉の鳴き声が聞こえてくる季節になった」

トレーナー「蝉の命は一週間っていうのは有名な話だよな。俺は割と残酷だな、と思う」

トレーナー「それが蝉という生態を保つための生存戦略なんだろう。長年の経験を累積して、生態がそう成長したからこそ、一週間でその命を散らす」

トレーナー「決まりきった死を迎える蝉の気持ちは、どうなんだろうか。脳の大きさが足りないから、思考なんてものはないのはわかり切っているのに――何故かそこに答えを追い求めてしまう」

トレーナー「それは俺が、八日目の蝉だからだろうか。死に体の、後には何もない存在だからだろうか」

トレーナー「はぁ、蝉関連の話は憂鬱になるばかりだな。切り替えて仕事するか」


―――


下1
お出かけ/休憩/会話/その他(良識の範囲内で自由に)

※XXXまであと?ターン(当ターン含む)
※特殊イベント[Root1:Obsession-オブセッション-]開始
※マヤノトップガンとの行動を行えません。
※トレーナースキル習得はトレーナーが抱く、マヤノトップガンへの執着心により行えません。
※ターン経過ごとの時間経過が1ターン1日へ変化します。
※特定イベントの発生まで、制限ターンは無期限に延長されます。
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 18:33:50.41 ID:zOQXKgIw0
休憩
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 22:50:00.37 ID:6QjZXJx50
このスレで敬語で喋る会長の清楚さに目覚めた
229 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 00:03:10.00 ID:0QYB9Qax0
トレーナー「仕事も終わったし、今日はラーメンでも食べに行くか……」

トレーナー「と言っても、赴任してこの方遊びに行くことなんてなかったから、近くにどんな店があるかなんて全くわからないし――」

たづな「……ふむ、でしたらおすすめのお店がありますよ!」

トレーナー「……い、いつからそこに?」

たづな「今しがた、です。トレーナーさんがお仕事されていらっしゃったようなので、様子を聞きにきたんですよ」

トレーナー「それは……どうも。今日の分の仕事は終ったので、とりあえず息抜きをしようと思っていて……」

たづな「……その手段が、ラーメンと」

トレーナー「はい」

たづな「私は今日はいけないんですけど、おすすめのラーメン屋があるんです。行きつけのところではないんですけど、一度食べに行って、すごくおいしかったので――」

トレーナー「へ、へぇ……」

トレーナー(なんか期待できそうだ……!)

トレーナー「ちなみに、どこのお店なんですか?」

たづな「ああ、それはですね……」


―――


トレーナー「……流石たづなさんだった」

トレーナー「魚介系の濃厚スープに、細いうねり麺……」

トレーナー「こってりとした中に香る、わずかなゆずの香り……」

トレーナー「何というか、その。凄く旨かった」

トレーナー「……次はマヤノと一緒に来たいな」


―――

▼休憩効果発動。次回トレーニング効果4倍。

230 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 01:01:35.83 ID:0QYB9Qax0
トレーナー「日が経るたびに、夏の足音が聞えてくる」

トレーナー「室内にいても暑さを感じると、扇風機とか風鈴の音が恋しくなってくる」

トレーナー「今年の夏は、多分例年よりも暑くなるかもな」


―――


下1
お出かけ/休憩/会話/その他(良識の範囲内で自由に)

※XXXまであと?ターン(当ターン含む)
※特殊イベント[Root1:Obsession-オブセッション-]開始
※マヤノトップガンとの行動を行えません。
※トレーナースキル習得はトレーナーが抱く、マヤノトップガンへの執着心により行えません。
※ターン経過ごとの時間経過が1ターン1日へ変化します。
※特定イベントの発生まで、制限ターンは無期限に延長されます
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 01:02:11.71 ID:6aiWF8Pco
お出かけしたらターボにぶつかった
232 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 18:33:23.17 ID:0QYB9Qax0

 朝目が覚めて一番に気付いたのは、今朝の寝覚めが酷く悪い、という事だった。

 悪夢を見た自覚なんてなくて、まして夜更かししていたわけでもなく。

 夢を見ていた……いや、多分、悪夢を見た。でも、夢を見たってその内容を明確に思い出せるわけじゃない。

 だから……状況証拠的に悪夢を見ていたことを察する。そうでなければ、この寝覚めの悪さについて説明がつかない。


「顔、洗うか」


 一言呟いて、ぴしゃりと頬を叩く。

 そうすれば、先ほどまでの倦怠感は晴れたふりをする。

 カーテンを開いて、窓を開けば――夏の気配が、蝉の音と共に部屋に満ちた。


「――今日は、いつもより蝉が騒がしいな」


 蝉が鳴き始めて今日で3日目。

 命を燃やす鳴き声は、何処までも高まりあい、共鳴していた。

 
233 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 18:45:17.39 ID:0QYB9Qax0



「……トレーナーさん、最近仕事、頑張ってますよね」


 仕事の報告にと、トレーナー室にたづなさんが来たとき、彼女はふと零した。

 あまりに突然のことだったので、何も返さないでいると、たづなさんはいつもの微笑みを浮かべる。


「根を詰めすぎないように、とは常々お伝えしているんですけれどね」
「……。根を詰めてはいませんよ。端に仕事に打ち込む時間が好きなだけです」
「そんな人が業務改善依頼を出しますか?」


 黙りこくる。


「まぁ、どちらでもいいんですよ。結果としてトレーナーさんが業務に邁進できるのであれば、それで」
「はあ」
「ですが、さすがに最近のトレーナーさんは見過ごせませんから――これは上司命令です。散歩でもしてきてください」


 たづなさんは、一応俺の上司にあたる人だ。

 とはいえ、そんな上下関係を感じさせないほどにフランクである。

 これは恐らく、たづなさんが円滑なコミュニケーションのことを考えて、敢えてそうしているんだろうと思う。

 だが、こうして業務命令を出されると途端に上司の顔が出てくる。……こうなっては、俺は従わざるを得ない。


「30分、でいいですか」
「それくらい歩けば、運動不足の解消には役立つと思うので」
「……では。たづなさんもたまに運動してくださいね」
「トレーナーさんに心配されるほど運動不足ではありませんよ。はい、いってらっしゃい」


 たづなさんに押しやられるように、俺は外に出た。

 やっぱり、今も蝉はうるさい。


234 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 19:02:34.70 ID:0QYB9Qax0



 茹だる、という暑さの表現があるが、今日の気温は正しく茹だる程。

 外に一度顔を出せば、脂汗がにじみだす。

 こんな日でも、ウマ娘たちは外で元気にトレーニングをしているのだから凄まじい。仮に俺がトレーニングを行おうものなら、10分かそこらでダウンするだろう。

 何もこんな日に散歩なんて命令しなくても……とは思うが、クーラーに慣れ切った体というものはなんとなく健康に悪い気がしたので、リセットがてら歩くことに決めた。

 歩きだせば、やはりと言うべきか下着に、カッターシャツにと汗がにじむ。僅かに吹く風だけが俺の体温を下げていた。


「とはいえ、これ結構辛いな……」


 純粋に体力が奪われる。木陰のベンチに座って休み休み散歩を行っているが、その度に上がっている息に驚いてしまう。

 ただ、さすがにこれだけで息が上がるのはいただけない。運動不足。なるほどな、と思った。確かにこれは運動不足だ。

 休息は十分。座っていたベンチから立ち上がり、歩こうとした時だった。


「うおおおおおおぉぉぉぉ!!!」


 蝉よりなおうるさい声が響いたと思えば。

 俺は宙を舞っていた。

 ああ、轢かれたんだな。そう認識した瞬間には、頬は硬い地面の感触を味わっていて。

 まるで緞帳が落とされるみたいに、意識を失った。
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 19:29:47.56 ID:Txl+s9M3o
ループしたか…()
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/04(水) 20:16:48.44 ID:cgI0Dzoq0
判定とか変えればTRPG作れそう
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 20:19:11.29 ID:fjcDeBZr0
とれーなーくん ふっとばされた!
238 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 20:41:35.94 ID:0QYB9Qax0
「起きろーっ!」
「うわぁッ?!」


 目が覚めるなり、耳元に大声が叩きつけられる。

 思わず身を逸らせば、額が何か硬いものに思いっきりぶつかって、目を閉じる。

 ……しばらく後に目を開けば、そこには”見慣れた”青い髪。

 空の蒼のように鮮烈な青と、藍とピンクの虹彩。

 彼女を前にして、俺は口をしばらく開けずにいた。

 そう、俺は彼女のことを知っている。

 風のように自由で、炎のように苛烈。その走りは、煌めかんばかりの才能を秘めていた。……かつての育成ウマ娘。


「ツイン、ターボ」


 俺がその脚を濁らせてしまった彼女が、俺のことを覗き込んでいた。
239 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 22:19:02.46 ID:0QYB9Qax0
「だれだ? ターボ、オマエのことなんて知らないぞ!」


 ツインターボは目を見開きながら、後ずさりする。

 名前が呼ばれただけなのに大げさな、などと思いつつも、確かに見ず知らずの人間に唐突に名前を呼ばれれば当然か、とも思う。

 さて、どうしたものか。適当に話題を振って、それをきっかけにしてこの場から離脱するのが一番簡単だろうか。

 ……今の状態で過去の担当ウマ娘と話すのは、俺の精神衛生上、あまりよくない。

 そもそも、過去の俺を肯定してくれたのはマヤノであって、俺自身が肯定したわけではない。正直なところを言えば、俺自身はまだ過去に対しての妄執に憑かれているフシがある。

 で、あるならば。

 ……俺が口を開こうとしたその瞬間、俺の顔をまじまじと眺めていたターボがふと声を上げた。


「オマエ、あのレースで勝ったウマ娘のトレーナー?!」
「あのレース……って、天皇賞のことか?」
「そうそれ!」


 びしり、と。俺のことを指さすツインターボ。

 行儀がなっていないが、今は置いておこう。


「それがどうかしたのか?」
「あの時、最後のまっすぐ……。――あの走り方、ターボのマネだ!」
「……」
「どうして? いつターボが走り方教えた? 教えてないはずだけどなぁ……」


 どうしてか、と言われても。

 ただ、やはりと言うべきかツインターボの育成が終了した時、俺の手には石のようなものが落ちてきて。マヤノとの初練習の時に光を出して砕けていた。

 それがマヤノの中の何かを変えた。本来備わっていないはずの、ツインターボの逃げの技術が、不意に現れたのが何よりの証拠だ。

 それは多分、ツインターボだってそうだ。ツインターボも、スペシャルウィークの時に出た石が砕けていたはずだ。

 ……それは明確な違和感だろう。下手をすると練習どころか会話も交わしたことがない相手が、自身の走法を完璧にトレースしている光景は。


「勘違いじゃないか」


 苦し紛れの言い訳だ。そう答えるほかにない。

 真実を打ち明けるのは、マヤノトップガンだけでいい。

 これ以上俺の運命に、誰かを巻き込むわけにはいかないから。


「――違う。ちがうちがうちがうーっ! ぜーったいウソついてる! ターボわかるもん!」
「……本当のことだよ」
「だって、あの走り方は……。ターボがずーっと試してたけど、けっきょくダメだったのだもん……」
「え?」

 その一言に、俺は思わず声を漏らしてしまった。
240 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 23:03:24.60 ID:0QYB9Qax0
「それは、一体どういうことだ?」
「何回もれんしゅーして、それでもダメだった。ターボには何かたりないから、どーしてもあの走り方は出来なかった……!」
「何か……」


 考えこむ。

 あの走り方について、俺が知るところは皆無だ。

 そもそも走り方だ。彼女たちウマ娘の走法を、彼女たちの適性をフルで活かしきれるものにチューンアップするのが俺たちの仕事。事実、ツインターボの時もそうしてきた。

 だから、ターボの脚質に合ったものがそのままマヤノの脚質に適合するはずがない。二人は逃げの適正こそ高いが――その運脚には大きな差がある。個人用にチューンアップしたものが他者に合うはずがない。

 だが、ターボはマヤノの走り方が”自身の求めていた理想形”であると言った。

 そんなはずがない。仮にマヤノの中に眠っていた”何か”がターボの走り方をマヤノに刷り込んだとする。どう転んでも、辻褄が合わない。

 ターボとマヤノの走り方は全く異なる以上、マヤノの走り方にターボの走り方が歩み寄る必要がある。その場合、ターボは違和感こそ感じるが、真似という言葉を使うほどに似る可能性はない。

 逆にターボの走り方にマヤノが寄っている場合、確かに真似という言葉は適当だが、そもそもマヤノのペースが乱されて十全な結果を導き出していない。

 つまり、だ。”ターボが違和感を抱くほどに走法が似る”ことと”トレースしたマヤノの走りが十全以上の成果を出す”ことは両立しない。

 つまり。これが両立する、という事は、現実にはあり得ない。……ということは、現実にはあり得ない要素がここにはあって。

 つまり、それは俺だ。
241 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 23:04:31.37 ID:0QYB9Qax0
「……石、それに本って一体」
「ねー、おしえてよー! ターボにもあの走り方おしえてー!」
「……ごめんな」
「えーっ?! やだやだ! ターボにも教えてくれなきゃやだーっ!」
「うぅん……」


 困ったな。どうあがいても説明は出来ないし、理解していないものを教えることは出来ない。

 ただ、ターボは……何というか割と頑固だ。

 このままだと根掘り葉掘り……となってしまいそうだ。

 救いはないんですか?


「おいっすー、ナイスネイチャでーす」


 ありました。

―――

▼事象に対する理解が進みます。


▼トレーナースキル[俯瞰]がレベルアップします。

■[俯瞰:解]
・第一段階
 様々なデータを数値的に見ることができる。
 ラウンド数の認識、レース時の達成着順の確認が可能。
・第二段階
 スキルを視覚的に把握可能になる。
 レース時、同一段階でのスキル同時発動が可能になる。
 ????????

―――

詳細なデータを追送します。
242 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 23:13:08.74 ID:0QYB9Qax0
Q:長々と書いてあるけど、これどういうこと?

A:今まで一回の展開(序盤中盤終盤)につき一つのスキルしか使えてなかったけど、これからは同時に使えるようになります。(条件有)
 あと、他にも色々恩恵があります。詳細については自分の目(行動安価)で確かめてね。


―――

▼[俯瞰:解]について
・当該スキルを入手したトレーナーは、技術や走法などが[スキル]として目に見えるようになります。これにより[スキル]に対する理解が進み、様々な恩恵が発生するようになります。
・うち一つが「レース時、同一段階でのスキル同時発動が可能になる。」です。これは、今まで展開に応じて一つしか発動できていなかったスキルを同時に発動させるコンマ安価の選択肢を増やす、ということです。

例えば[金スキル:全身全霊]と[マヤノトップガン固有:ひらめき☆ランディング]は今までそれぞれどちらかしか発動させることができませんでした。しかし、このスキルを習得した結果、コンマ安価が追加され、同時発動する選択肢が追加されました。

具体的には下記のようになります。
――――――――――

■習得前
・【レース終盤のマヤノトップガンの調子】
01〜15:好走
15〜30:末脚
31〜45:全身全霊
46〜60:シューティングスター Lv1
61〜75:ひらめき☆ランディング Lv2
76〜90:これが諦めないってことだァ! Lv2
91〜00:ひらめき☆ランディング Lv4

――――――――――

■習得後
・【レース終盤のマヤノトップガンの調子】
01〜11:好走
12〜22:末脚
23〜33:全身全霊
34〜44:シューティングスター Lv1
45〜55:ひらめき☆ランディング Lv2
56〜66:これが諦めないってことだァ! Lv2
67〜77:ひらめき☆ランディング Lv4
78〜88:ひらめき☆ランディングLv2+末脚
89〜99:ひらめき☆ランディングLv2+全身全霊
  00:ひらめき☆ランディングLv4+全身全霊

――――――――――





■■■■■■■■■





※詳細な条件について下記に明記します。
・[俯瞰:解]による同時発動の対象は、通常スキル(作戦スキル、距離スキル、汎用スキル)あるいはウマ娘が標準的に習得している固有スキル。
(継承により得た他のウマ娘の固有スキルとの同時発動は行われない)
・同時発動の対象は、展開の中で最も効果率が高いものと、次点で効果率高いものが自動的に選択される。
・次点で効果率が高いものが金スキル(前提スキル有)だった場合、金スキルとの同時発動の選択肢と、前提スキルとの同時発動の選択肢が追加される。
――――――――――
(例) 固有(終盤展開内効果率:1位)+全身全霊(終盤展開内効果率:2位)の場合
■選択肢には以下の3つが追加される。
・固有+末脚
・固有+全身全霊
・固有Lv倍+全身全霊(ゾロ目)
――――――――――
・展開に前提としてある要素(出遅れ、掛り、順調な出だし、ブロック、好走)はスキルではないため、同時発動は行われない。
・作戦や距離により十分なスキルが存在しない場合、同時発動の選択肢は増加しない。
・ゾロ目による補正効果は、同時発動するスキルの効果量の和に係る。
243 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 23:20:35.15 ID:0QYB9Qax0
▼条件の追記及び変更)

(変更前)
・次点で効果率が高いものが金スキル(前提スキル有)だった場合、金スキルとの同時発動の選択肢と、前提スキルとの同時発動の選択肢が追加される。
――――――――――
(例) 固有(終盤展開内効果率:1位)+全身全霊(終盤展開内効果率:2位)の場合
■選択肢には以下の3つが追加される。
・固有+末脚
・固有+全身全霊
・固有Lv倍+全身全霊(ゾロ目)
――――――――――

■■■■

(変更後)
・同時発動の対象として選ばれたものが金スキル(前提スキル有)だった場合、金スキルとの同時発動の選択肢と、前提スキルとの同時発動の選択肢が追加される。
・同時発動の対象として選ばれたものが両方金スキルだった場合、選択肢の増加には効果率が高いものが優先される。
――――――――――
(例1) 固有(終盤展開内効果率:1位)+全身全霊(終盤展開内効果率:2位)の場合
■選択肢には以下の3つが追加される。
・固有+末脚
・固有+全身全霊
・固有Lv倍+全身全霊(ゾロ目)
――――――――――
(例2) 先手必勝(序盤展開内効果率:1位)+コンセントレーション(序盤展開内効果率:2位)の場合
■[先手必勝]が優先され、選択肢には以下の2つが追加される。
・先駆け+コンセントレーション
・先手必勝+コンセントレーション
――――――――――
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 23:21:51.04 ID:erDACyS/0
なるほど!つまりバクシンですね!(賢さG)
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 23:26:08.55 ID:fjcDeBZr0
ループを超越する可能性があるウマ娘…一体誰なんだ…
246 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 23:36:13.19 ID:0QYB9Qax0
はにゃ〜あたまフットーしちゃうよ〜><
……マジで頭痛いので詳細な設定を詰めるのは余裕があるときにします。

>>236
これは裏話。
実はTRPGを下地にシステムを作っています。
いつもKPとかGMとかやってるので、こちらの方が管理が楽なんですね……。
やろうと思えばいつでもTRPGに出来るとは思います。やる気はないです。


―――


トレーナー「ツインターボの走り方がマヤノに出来る理由が少しわかった」

トレーナー「……ざっくり言えば、ツインターボにはスタミナキープのノウハウが欠けている」

トレーナー「終盤までスタミナを持続させることができれば、あの走りを行うことも可能だろう」

トレーナー「……”これが諦めないってことだァ! ”か」

トレーナー「ターボらしいスキル名だな」


―――


下1
お出かけ/休憩/会話/その他(良識の範囲内で自由に)

※XXXまであと?ターン(当ターン含む)
※特殊イベント[Root1:Obsession-オブセッション-]開始
※マヤノトップガンとの行動を行えません。
※トレーナースキル習得はトレーナーが抱く、マヤノトップガンへの執着心により行えません。
※ターン経過ごとの時間経過が1ターン1日へ変化します。
※特定イベントの発生まで、制限ターンは無期限に延長されます
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 23:37:42.39 ID:i9K8Egxko
休憩
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 23:43:18.41 ID:6aiWF8Pco
また師匠に助けてもらったな…師匠……
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