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【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」スペ「2スレ目です!」【安価】

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187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 23:00:40.31 ID:gBLinELB0
ウマ娘のことはウマ娘に聞くしかない、会長に会いに行けないかな
無理なら無難にお出かけ
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/30(金) 10:27:26.55 ID:LFZVcpjs0
無期限延長でステータス全部SSにできるやん!とかアレな事考えてたら
案の定トレーニング系は無理そうだったでござる
189 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/30(金) 19:53:35.11 ID:oJKSC1nf0

――どれだけ憂鬱でも、世界は回るし、時間は進む。


 業務時間が終わり、時刻は夕方6時。

 グランドから聞こえて来る、トレーニングに励むウマ娘たちの声。

 いつもはそろそろ仕事が終わり、研究――と言った時間だが、あいにく仕事が終わっていない。

 考え事とか、あるいはマヤノのこととか。色々あって仕事が滞ってしまっているのだ。

 情けなさに思わずため息を吐きながら、さてどうしたものかと外を見る。


「……ん? あれは……」


 視線の先には、一人でグラウンドを眺めるウマ娘の姿があった。

 遠くから見ても良く解る。あれはシンボリルドルフだ。

 エアグルーヴや生徒会役員のウマ娘たち、あるいはトウカイテイオーが近くに居ないのは珍しいな。

 もしかすると、息抜きがてらウマ娘たちの練習を眺めているのかもしれないな。


「……もしかして、シンボリルドルフだったら、答えをくれるのかな?」


 そうつぶやいて、自分の情けなさに吐き気がした。

 年下の子に自分の弱音をぶつけて、あまつさえ解決してもらうなんて……。

 いや、もう今更か……。マヤノにも同じことしちゃったしな……。

 それに、今は変なプライドを持つよりも、この事態を解決する方が優先だ。

 マヤノか俺か――どちらかがもたなくなった時、今度こそ本当に、戻れなくなるだろうから。


「行くか」


 幸い、気持ちに対して俺の腰は軽かった。
190 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/30(金) 23:31:00.20 ID:oJKSC1nf0
「やぁ、シンボリルドルフ」
「貴方は――マヤノトップガンの」


 夕焼け空が赤々としている空の下、シンボリルドルフは組んでいた腕を解いてこちらを見た。

 いつも見ても凛々しい顔だ。決意すら漂ってきそう。


「……ウマ娘たちのトレーニングを見ていたのか?」
「ええ、こうして彼女たちのトレーニングを眺めていると……勇気を貰えますから」
「へぇ、勇気ねぇ……」
「そう言う貴方は、何故ここに? 偶然というわけではないでしょう?」


 へぇ、さすがにバレてるか。


「ああ、君に少し……なんだ、その。相談があって」
「……」


 驚かせてしまった。

 目をぱちくりと瞬かせるシンボリルドルフは、少しの間をおいて首を少し振る。


「驚いた?」
「……正直に言えば。年末以来一度もマヤノトップガンはこちらに来ませんでしたから」


 てっきり良好に進行しているのかと、と漏らしたシンボリルドルフに、俺はある確信を抱いた。

 マヤノがいつの間にか成長していた真相に対する確信。


「――君が一枚噛んでいたのか」
「……ええ、僭越ながら私がマヤノトップガンに手ほどきをさせていただいております。ご迷惑でしたか?」
「いや、いや――迷惑なんてとんでもない。わざわざありがとう」
「こちらから提案したことですので」
「そうなのか……。にしても、いいのか? シンボリルドルフだってそこまで時間があるわけじゃないだろ?」


 生徒会長とは、生半可な仕事ではない。正直、俺たちトレーナーよりも仕事があると考えてる。

 だが、シンボリルドルフはそんな俺の心配に対して微笑で返した。


「マヤノトップガンは、思った以上に凄い子ですよ」
「知ってる。――君がそう言うなら、より確信できるよ」
「ええ、あの子は本当にスポンジのように吸収していく。貴方の教えも、私の教えも」
「ふむ」
「だから、教えてるとこちらも……彼女の何というか、天才的な理解力に触れることがあるんです。気付かされることもありますよ。だから、いちウマ娘として――彼女とのトレーニングの時間をとても楽しみとしています」
「まだ成長するつもりなんだな」


 俺が聞くと、シンボリルドルフは小さく笑い、当然です、と答えた。


「弛まぬ努力は、何れ岩をも穿つでしょう。ウマ娘たちの夢を背負うものとして――負けてはいられませんから」
「さすがだな、皇帝は」
「ありがとうございます、これからも――皇帝の名に恥じぬように研鑽していきます」
「……それも含めて、さすがだな」
「……して、相談とは?」


 シンボリルドルフが一つ咳払いして、脱線しかけた話題を元に戻す。
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 09:12:12.72 ID:sEawBsMP0
ヤっちまったことまで含めて相談するんだろうか?
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 14:46:49.97 ID:IjaeQ9DVO
変にぼかしても会長相手だとバレそう
いや存外初心かもしれんけど
193 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/01(日) 11:47:51.97 ID:P9TDvDr90
「――実は、マヤノと共依存の関係になっている」
「……え?」
「この前のクリスマス、マヤノの感情が爆発しそうになって、それを収めるためにこうなった」


 シンボリルドルフは……さすがに驚いているようで、目を見開いていた。

 まぁ当然だろう。この前まで問題なく面倒を見ていた子が、共依存というあまり聞きなれない状態になっているのであれば。

 しばらく後、考えこんだシンボリルドルフは顔を上げ、こちらを見る。


「……なるほど、なんとなく理解はしました。要は――貴方のループに関連して、マヤノトップガンの心理的疲労が累積した結果、というわけですね」
「そうだ、理解が早くて助かるよ」
「ありがとうございます。……相談と言うのは、つまりそんな二人の関係をどうしたらいいのか、という内容で合っていますか?」
「そうだ」


 再び、シンボリルドルフは考えこむ。

 顔を上げたシンボリルドルフは、申し訳なさそうに眉を下げていた。


「正直なところを言うと、明確な答えを返すことは出来ません。何分、そのような状況に対しての知識が足りていないので……」
「……まぁ、そうだろうな」
「ただ、一つ思うことがあるとすれば――果たして、その関係はそこまで悪いものなのか、ということです」


 シンボリルドルフのその答えに、俺は思わず声を漏らした。

 彼女であれば、健全な関係性をこそ望むと考えていただけに、俺は虚を突かれた形になっていた。

 ……シンボリルドルフもそのことは承知していたのだろう。苦笑いを浮かべながらも、その訳を説明してくれそうだ。


「穿った考え方になるかもしれませんが、互いに好意を抱いている状態とは、相互の依存関係と言えるのではないでしょうか。好意とは言わば他者からの承認欲求と言い換えることも出来ますから」
「人それぞれだろうけど、まぁ確かに」
「ことマヤノトップガンに関しては当てはまる言葉だと思っています。だから、この話において大事なのは、その関係性自体ではなくて――想いの大きさというか、占める割合の問題だと思っています」


 なるほどな、と頷いた。

 誰かと離れたくない気持ちを依存心と言うのであれば、それは人間にとって至極当然の感情だ。

 俺にだって、マヤノ以外への依存心はある。友人や両親等がそうだ。

 だから、問題は占める割合――簡単に言えば、向ける感情の大きさ。

 今は俺に向いている感情がかなりの割合を占めているから、これを何処かへと分散させなければならない。


「ですから、その関係は悪いものではありませんが、感情のベクトルの大きさには調整の必要がある、と考えています」
「……そっか」


 で、あるならば。あとはマヤノが答えを出すのを待つだけなのかもしれない。

 マヤノがじっくり考えたうえで、俺以外への感情を見出せるのか……それが、分水嶺。

 漠然と抱いていた不安が、多少和らいだ気がして。

 俺はシンボリルドルフへと頭を下げる。


「ありがとう、シンボリルドルフ。答えを見出せたような気がするよ」
「いえ、こちらも――私の不明に気付けました、ありがとうございます」
「……ストイックだな」
「そういうものですから」


 シンボリルドルフは軽く微笑んで……ふと思いついたように、こちらに再度水を向けてくる。


「校内でわいせつな行為などに及ばないように、厳にお願いします」
「してねーよ!!!!」


194 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/01(日) 11:55:45.29 ID:P9TDvDr90
トレーナー「授業中のマヤノの様子は……正直あまり良いとは言えないようだ」

トレーナー「集中力が欠如した状態が続いている、らしい」

トレーナー「マヤノの中で答えが見つかるまで待つのも必要だとは思うが……」

トレーナー「こちらからも、何か動けないだろうか」


―――


下1
お出かけ/休憩/会話/その他(良識の範囲内で自由に)

※XXXまであと?ターン(当ターン含む)
※特殊イベント[Root1:Obsession-オブセッション-]開始
※マヤノトップガンとの行動を行えません。
※トレーナースキル習得はトレーナーが抱く、マヤノトップガンへの執着心により行えません。
※ターン経過ごとの時間経過が1ターン1日へ変化します。
※特定イベントの発生まで、制限ターンは無期限に延長されます。
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 12:06:17.40 ID:FiTHqvef0
今のうちに休憩溜めしておけば復活した時お得なのでは?ということで休憩
196 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/01(日) 12:09:41.20 ID:P9TDvDr90
>>195 えぐいこと考えますね。仕様上可能なので最大限活用してもらえれば。

―――

トレーナー「仕事だけ終わらせて、今日は休養に充てるか……」

トレーナー「仕事もそうだけど、考え事だって休養を取らなければ良質なものは浮かんでこない」

トレーナー「それに……少し疲れたしな」

―――
▼休憩効果発動。次回トレーニング効果2倍。
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 12:11:52.45 ID:TYvH662ao
よかった、理事長に看破されて粛清遺言手短されるトレーナーくんはいなかった……!
198 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/01(日) 12:13:23.06 ID:P9TDvDr90
トレーナー「昨日はよく寝たな」

トレーナー「春眠暁を覚えず……とはいうが、そもそも今のこの季節が本当に春なのか解らない」

トレーナー「5月の序盤とかは割とまだ春っぽい雰囲気があるんだけど、後半は夏っぽい気がする」

トレーナー「梅雨に入ったら春とか夏とか関係なく”梅雨だな〜”って思うの、考えてみれば少し不思議だよな」

トレーナー「……マヤノは、雨は好きかな」


―――


下1
お出かけ/休憩/会話/その他(良識の範囲内で自由に)

※XXXまであと?ターン(当ターン含む)
※特殊イベント[Root1:Obsession-オブセッション-]開始
※マヤノトップガンとの行動を行えません。
※トレーナースキル習得はトレーナーが抱く、マヤノトップガンへの執着心により行えません。
※ターン経過ごとの時間経過が1ターン1日へ変化します。
※特定イベントの発生まで、制限ターンは無期限に延長されます。
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 12:21:24.79 ID:2bsv0Njs0
去年の有馬記念のビデを見よう、ブライアンも出てるでしょ
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 12:22:09.19 ID:2bsv0Njs0
ビデってなんだよウォシュレットかよビデオだよビデオ
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 13:02:22.66 ID:TYvH662ao
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 13:09:25.29 ID:BSCAyPp1O
有マ記念のウォシュレットは芝
203 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/01(日) 13:15:41.60 ID:P9TDvDr90
最近なんだか思ったように文章を書けないので、更新亀気味になります、ご了承ください。
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 13:16:29.81 ID:TYvH662ao
了解おつ
ゆっくりでいいのよ
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 13:18:52.36 ID:p0qdOiFSO
そういや現状賢さって現状コンマに対するデバフが森鴎外のナイスネイチャとかでも無い限りは400もあれば十分な感じなんよね、もっと上げると展開判定コンマの分配にバフついたりしたら違うんだろうけど
206 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/01(日) 13:22:29.48 ID:P9TDvDr90
>>205
現状はそうですね。ええ。現状は。
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 13:23:13.44 ID:TYvH662ao
(何かあるぞ…)
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 13:25:39.78 ID:FiTHqvef0
デバフブライアンの可能性が…?
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 13:28:16.39 ID:tNXYrpRYO
つまりこのうちに休息をかましまくって賢さを上げろと
210 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/01(日) 13:29:27.18 ID:P9TDvDr90
とはいえ現状で賢さの利点がないという意見についても確かにそうだなぁ〜と思っているので、次のループが来たら全体的な見直しをしたいと考えています。
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 00:00:13.31 ID:Zr4eKbFZ0
次のループのことも考えてしまう反面ループさせたくないという気持ちが強い
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 09:40:56.78 ID:yxPbXx22O
案だけで良いなら(外道なのでおすすめはしない)
案1 ハルウララなど1回目負けてリマセラ繰り返し、アイテム大量ゲット
 
案2 むしろ、ナリタブライアンや皇帝サイレントスズカなどを最初に選び強引に突破をはかる

案3 いっその事、ドラクエの世界に移住して『こんなかわいい子の馬のフンですよ』と詐欺してかねになる(錯乱)
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 10:15:38.46 ID:zOQXKgIw0
ゲーム的にガチるなら、
@無期限の今のうちに10回休憩して、トレーニング効果を1000倍まで増やす(ステータス上限1200と仮定)
A特定イベントを発生させて現状打破
Bその後自由安価で一度に全ステが上がるよう変則トレーニング
で一気に全ステSSに出来るな
なお10回の休憩ターンを描く作者の負担は考えないものとする(鬼畜)
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 13:18:37.50 ID:rJuWYs/P0
次のループに行くことになったら
情が移らないようひたすら事務的に接するトレーナーになるのだろうか
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 13:39:20.42 ID:9QBAso5g0
無表情で事務的な、私の優しいトレーナーさん(販売元:D○site)
とか同人音声でありそう(こなみ)
216 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/02(月) 14:53:12.94 ID:ot6EJkC+O
補足ですが、ループ時の報酬は期間が長ければ長いほど良いものが手に入ります。また、メインのストーリーに関わってくるウマ娘以外のネームドキャラクター(今回でいえば秋川理事長等)が多ければループ時の恩恵が大きなものになります。

逆にループのスパンが短いと……何かが起きます。

因みに休憩連打は可能ですが、あまり時間を掛けすぎると最後の夏合宿が潰れる可能性があるので気をつけておいてください、とだけお伝えしておきます。
217 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/02(月) 15:42:43.28 ID:ot6EJkC+O
あと、これは告知なんですが、たまに(主に私のガス抜きを目的として)閑話とかIfとかを書いてみるかな〜と画策しています。

皆様のレスがネタになることもあります。というか今思いついてる閑話やIfは皆様のレスから着想を得た物語です。乞うご期待……とは言いませんが、もし投稿されたらその時はよしなに。

あ、1日スレの方はもうちょっとしたらブン投げます。
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 15:45:26.75 ID:oEvj/tY8o
短ループで人間性を失うトレーナー……?

あっちもこっちも楽しみです
おつおつ
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 16:30:14.71 ID:ZVK2+iIyO
ループ時の選択やコンマ次第では覚悟を決めて自らもループしたスペちゃんとのダブルループなんて可能性もあるのか
220 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/02(月) 16:46:58.45 ID:L6l3E1R20
>>219
何となく情報を出すんですけど、実は一人だけループを超越する可能性があるウマ娘がいます。
逆に言えば、その一人以外はループという運命から脱出することは出来ません(奇跡でも起こらない限り)。
それはスペシャルウィークかもしれませんし、マヤノトップガンかもしれません。
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 16:57:20.84 ID:gGWjdYJe0
それは間違いなく世界レベルのシーキングザパールさんだな!ヘーイ!!
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 17:28:22.78 ID:zOQXKgIw0
>>69の「そうつぶやくシンボリルドルフは、どこか懐かしむような瞳で、遠くを見つめていた――。」
個人的にこの一文がずっと気になってるんですよねぇ…
無敗の3冠というのもループ設定と絡めて色々想像できるし
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 17:39:11.99 ID:dYKQLtkSo
   ・  ・・・
会長「私の謎はたしかに気になるな……」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 17:42:38.32 ID:ZVK2+iIyO
特殊ルート進行中だし、行動次第ではこの先の進展が何かありそうだけど
『キラキラ輝いて走る君が好き』みたいにもっとトレーナーがどんなマヤノが好きなのか具体的に言ってあげる、とか…?
225 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/02(月) 18:23:09.97 ID:L6l3E1R20
「……有馬記念、か」


 年に一度の、オールスターラン。

 行く行くはマヤノも出場するであろうその舞台は、出場するだけでも誉れである。

 何十何百にも上る全てのウマ娘たちからファン投票で出場が決まる大舞台。

 つまりその場に立つということは、それそのものがスターウマ娘の証明とも言える。

 そして――マヤノトップガンは、そんな有馬記念の出走予想にも名前がある。しかもそれなりに上の方に。

 研究する必要がある。


「心ではいくらでも思えるよな、そんなこと……」


 心の中での嘘なんて、いくらでも重ねられる。

 本当は研究のために有馬記念のVTRを見るわけではないのに。

 本当の目的は――ほら、今ターフを押しつぶすような威圧を放ったウマ娘。

 ナリタブライアン。今となっては、俺の希望だ。

 彼女の走りがなければ、マヤノは立ち直れないから。

 俺の言葉では、かえってマヤノの心を折ってしまいかねないから。


「……さすがの走りだ、ナリタブライアン」


 画面の中のナリタブライアンは、やはり壊滅的なまでの末脚ですべてを蹂躙する影と化していた。

 有馬記念に並み居るウマ娘でも、彼女に敵うウマ娘は――居ない。


「でも、やっぱり……その走りは寂しいよ、ナリタブライアン」


 ぽつりと、言葉を零して。


「……寂しい、か」


 その言葉に、少し立ち返る。

 テレビからは、ナリタブライアンの一着を讃える声が響いていた。

226 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/02(月) 18:28:15.25 ID:L6l3E1R20
トレーナー「朝目が覚めると、窓の外から蝉の鳴き声が聞こえてくる季節になった」

トレーナー「蝉の命は一週間っていうのは有名な話だよな。俺は割と残酷だな、と思う」

トレーナー「それが蝉という生態を保つための生存戦略なんだろう。長年の経験を累積して、生態がそう成長したからこそ、一週間でその命を散らす」

トレーナー「決まりきった死を迎える蝉の気持ちは、どうなんだろうか。脳の大きさが足りないから、思考なんてものはないのはわかり切っているのに――何故かそこに答えを追い求めてしまう」

トレーナー「それは俺が、八日目の蝉だからだろうか。死に体の、後には何もない存在だからだろうか」

トレーナー「はぁ、蝉関連の話は憂鬱になるばかりだな。切り替えて仕事するか」


―――


下1
お出かけ/休憩/会話/その他(良識の範囲内で自由に)

※XXXまであと?ターン(当ターン含む)
※特殊イベント[Root1:Obsession-オブセッション-]開始
※マヤノトップガンとの行動を行えません。
※トレーナースキル習得はトレーナーが抱く、マヤノトップガンへの執着心により行えません。
※ターン経過ごとの時間経過が1ターン1日へ変化します。
※特定イベントの発生まで、制限ターンは無期限に延長されます。
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 18:33:50.41 ID:zOQXKgIw0
休憩
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 22:50:00.37 ID:6QjZXJx50
このスレで敬語で喋る会長の清楚さに目覚めた
229 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 00:03:10.00 ID:0QYB9Qax0
トレーナー「仕事も終わったし、今日はラーメンでも食べに行くか……」

トレーナー「と言っても、赴任してこの方遊びに行くことなんてなかったから、近くにどんな店があるかなんて全くわからないし――」

たづな「……ふむ、でしたらおすすめのお店がありますよ!」

トレーナー「……い、いつからそこに?」

たづな「今しがた、です。トレーナーさんがお仕事されていらっしゃったようなので、様子を聞きにきたんですよ」

トレーナー「それは……どうも。今日の分の仕事は終ったので、とりあえず息抜きをしようと思っていて……」

たづな「……その手段が、ラーメンと」

トレーナー「はい」

たづな「私は今日はいけないんですけど、おすすめのラーメン屋があるんです。行きつけのところではないんですけど、一度食べに行って、すごくおいしかったので――」

トレーナー「へ、へぇ……」

トレーナー(なんか期待できそうだ……!)

トレーナー「ちなみに、どこのお店なんですか?」

たづな「ああ、それはですね……」


―――


トレーナー「……流石たづなさんだった」

トレーナー「魚介系の濃厚スープに、細いうねり麺……」

トレーナー「こってりとした中に香る、わずかなゆずの香り……」

トレーナー「何というか、その。凄く旨かった」

トレーナー「……次はマヤノと一緒に来たいな」


―――

▼休憩効果発動。次回トレーニング効果4倍。

230 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 01:01:35.83 ID:0QYB9Qax0
トレーナー「日が経るたびに、夏の足音が聞えてくる」

トレーナー「室内にいても暑さを感じると、扇風機とか風鈴の音が恋しくなってくる」

トレーナー「今年の夏は、多分例年よりも暑くなるかもな」


―――


下1
お出かけ/休憩/会話/その他(良識の範囲内で自由に)

※XXXまであと?ターン(当ターン含む)
※特殊イベント[Root1:Obsession-オブセッション-]開始
※マヤノトップガンとの行動を行えません。
※トレーナースキル習得はトレーナーが抱く、マヤノトップガンへの執着心により行えません。
※ターン経過ごとの時間経過が1ターン1日へ変化します。
※特定イベントの発生まで、制限ターンは無期限に延長されます
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 01:02:11.71 ID:6aiWF8Pco
お出かけしたらターボにぶつかった
232 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 18:33:23.17 ID:0QYB9Qax0

 朝目が覚めて一番に気付いたのは、今朝の寝覚めが酷く悪い、という事だった。

 悪夢を見た自覚なんてなくて、まして夜更かししていたわけでもなく。

 夢を見ていた……いや、多分、悪夢を見た。でも、夢を見たってその内容を明確に思い出せるわけじゃない。

 だから……状況証拠的に悪夢を見ていたことを察する。そうでなければ、この寝覚めの悪さについて説明がつかない。


「顔、洗うか」


 一言呟いて、ぴしゃりと頬を叩く。

 そうすれば、先ほどまでの倦怠感は晴れたふりをする。

 カーテンを開いて、窓を開けば――夏の気配が、蝉の音と共に部屋に満ちた。


「――今日は、いつもより蝉が騒がしいな」


 蝉が鳴き始めて今日で3日目。

 命を燃やす鳴き声は、何処までも高まりあい、共鳴していた。

 
233 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 18:45:17.39 ID:0QYB9Qax0



「……トレーナーさん、最近仕事、頑張ってますよね」


 仕事の報告にと、トレーナー室にたづなさんが来たとき、彼女はふと零した。

 あまりに突然のことだったので、何も返さないでいると、たづなさんはいつもの微笑みを浮かべる。


「根を詰めすぎないように、とは常々お伝えしているんですけれどね」
「……。根を詰めてはいませんよ。端に仕事に打ち込む時間が好きなだけです」
「そんな人が業務改善依頼を出しますか?」


 黙りこくる。


「まぁ、どちらでもいいんですよ。結果としてトレーナーさんが業務に邁進できるのであれば、それで」
「はあ」
「ですが、さすがに最近のトレーナーさんは見過ごせませんから――これは上司命令です。散歩でもしてきてください」


 たづなさんは、一応俺の上司にあたる人だ。

 とはいえ、そんな上下関係を感じさせないほどにフランクである。

 これは恐らく、たづなさんが円滑なコミュニケーションのことを考えて、敢えてそうしているんだろうと思う。

 だが、こうして業務命令を出されると途端に上司の顔が出てくる。……こうなっては、俺は従わざるを得ない。


「30分、でいいですか」
「それくらい歩けば、運動不足の解消には役立つと思うので」
「……では。たづなさんもたまに運動してくださいね」
「トレーナーさんに心配されるほど運動不足ではありませんよ。はい、いってらっしゃい」


 たづなさんに押しやられるように、俺は外に出た。

 やっぱり、今も蝉はうるさい。


234 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 19:02:34.70 ID:0QYB9Qax0



 茹だる、という暑さの表現があるが、今日の気温は正しく茹だる程。

 外に一度顔を出せば、脂汗がにじみだす。

 こんな日でも、ウマ娘たちは外で元気にトレーニングをしているのだから凄まじい。仮に俺がトレーニングを行おうものなら、10分かそこらでダウンするだろう。

 何もこんな日に散歩なんて命令しなくても……とは思うが、クーラーに慣れ切った体というものはなんとなく健康に悪い気がしたので、リセットがてら歩くことに決めた。

 歩きだせば、やはりと言うべきか下着に、カッターシャツにと汗がにじむ。僅かに吹く風だけが俺の体温を下げていた。


「とはいえ、これ結構辛いな……」


 純粋に体力が奪われる。木陰のベンチに座って休み休み散歩を行っているが、その度に上がっている息に驚いてしまう。

 ただ、さすがにこれだけで息が上がるのはいただけない。運動不足。なるほどな、と思った。確かにこれは運動不足だ。

 休息は十分。座っていたベンチから立ち上がり、歩こうとした時だった。


「うおおおおおおぉぉぉぉ!!!」


 蝉よりなおうるさい声が響いたと思えば。

 俺は宙を舞っていた。

 ああ、轢かれたんだな。そう認識した瞬間には、頬は硬い地面の感触を味わっていて。

 まるで緞帳が落とされるみたいに、意識を失った。
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 19:29:47.56 ID:Txl+s9M3o
ループしたか…()
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/04(水) 20:16:48.44 ID:cgI0Dzoq0
判定とか変えればTRPG作れそう
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 20:19:11.29 ID:fjcDeBZr0
とれーなーくん ふっとばされた!
238 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 20:41:35.94 ID:0QYB9Qax0
「起きろーっ!」
「うわぁッ?!」


 目が覚めるなり、耳元に大声が叩きつけられる。

 思わず身を逸らせば、額が何か硬いものに思いっきりぶつかって、目を閉じる。

 ……しばらく後に目を開けば、そこには”見慣れた”青い髪。

 空の蒼のように鮮烈な青と、藍とピンクの虹彩。

 彼女を前にして、俺は口をしばらく開けずにいた。

 そう、俺は彼女のことを知っている。

 風のように自由で、炎のように苛烈。その走りは、煌めかんばかりの才能を秘めていた。……かつての育成ウマ娘。


「ツイン、ターボ」


 俺がその脚を濁らせてしまった彼女が、俺のことを覗き込んでいた。
239 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 22:19:02.46 ID:0QYB9Qax0
「だれだ? ターボ、オマエのことなんて知らないぞ!」


 ツインターボは目を見開きながら、後ずさりする。

 名前が呼ばれただけなのに大げさな、などと思いつつも、確かに見ず知らずの人間に唐突に名前を呼ばれれば当然か、とも思う。

 さて、どうしたものか。適当に話題を振って、それをきっかけにしてこの場から離脱するのが一番簡単だろうか。

 ……今の状態で過去の担当ウマ娘と話すのは、俺の精神衛生上、あまりよくない。

 そもそも、過去の俺を肯定してくれたのはマヤノであって、俺自身が肯定したわけではない。正直なところを言えば、俺自身はまだ過去に対しての妄執に憑かれているフシがある。

 で、あるならば。

 ……俺が口を開こうとしたその瞬間、俺の顔をまじまじと眺めていたターボがふと声を上げた。


「オマエ、あのレースで勝ったウマ娘のトレーナー?!」
「あのレース……って、天皇賞のことか?」
「そうそれ!」


 びしり、と。俺のことを指さすツインターボ。

 行儀がなっていないが、今は置いておこう。


「それがどうかしたのか?」
「あの時、最後のまっすぐ……。――あの走り方、ターボのマネだ!」
「……」
「どうして? いつターボが走り方教えた? 教えてないはずだけどなぁ……」


 どうしてか、と言われても。

 ただ、やはりと言うべきかツインターボの育成が終了した時、俺の手には石のようなものが落ちてきて。マヤノとの初練習の時に光を出して砕けていた。

 それがマヤノの中の何かを変えた。本来備わっていないはずの、ツインターボの逃げの技術が、不意に現れたのが何よりの証拠だ。

 それは多分、ツインターボだってそうだ。ツインターボも、スペシャルウィークの時に出た石が砕けていたはずだ。

 ……それは明確な違和感だろう。下手をすると練習どころか会話も交わしたことがない相手が、自身の走法を完璧にトレースしている光景は。


「勘違いじゃないか」


 苦し紛れの言い訳だ。そう答えるほかにない。

 真実を打ち明けるのは、マヤノトップガンだけでいい。

 これ以上俺の運命に、誰かを巻き込むわけにはいかないから。


「――違う。ちがうちがうちがうーっ! ぜーったいウソついてる! ターボわかるもん!」
「……本当のことだよ」
「だって、あの走り方は……。ターボがずーっと試してたけど、けっきょくダメだったのだもん……」
「え?」

 その一言に、俺は思わず声を漏らしてしまった。
240 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 23:03:24.60 ID:0QYB9Qax0
「それは、一体どういうことだ?」
「何回もれんしゅーして、それでもダメだった。ターボには何かたりないから、どーしてもあの走り方は出来なかった……!」
「何か……」


 考えこむ。

 あの走り方について、俺が知るところは皆無だ。

 そもそも走り方だ。彼女たちウマ娘の走法を、彼女たちの適性をフルで活かしきれるものにチューンアップするのが俺たちの仕事。事実、ツインターボの時もそうしてきた。

 だから、ターボの脚質に合ったものがそのままマヤノの脚質に適合するはずがない。二人は逃げの適正こそ高いが――その運脚には大きな差がある。個人用にチューンアップしたものが他者に合うはずがない。

 だが、ターボはマヤノの走り方が”自身の求めていた理想形”であると言った。

 そんなはずがない。仮にマヤノの中に眠っていた”何か”がターボの走り方をマヤノに刷り込んだとする。どう転んでも、辻褄が合わない。

 ターボとマヤノの走り方は全く異なる以上、マヤノの走り方にターボの走り方が歩み寄る必要がある。その場合、ターボは違和感こそ感じるが、真似という言葉を使うほどに似る可能性はない。

 逆にターボの走り方にマヤノが寄っている場合、確かに真似という言葉は適当だが、そもそもマヤノのペースが乱されて十全な結果を導き出していない。

 つまり、だ。”ターボが違和感を抱くほどに走法が似る”ことと”トレースしたマヤノの走りが十全以上の成果を出す”ことは両立しない。

 つまり。これが両立する、という事は、現実にはあり得ない。……ということは、現実にはあり得ない要素がここにはあって。

 つまり、それは俺だ。
241 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 23:04:31.37 ID:0QYB9Qax0
「……石、それに本って一体」
「ねー、おしえてよー! ターボにもあの走り方おしえてー!」
「……ごめんな」
「えーっ?! やだやだ! ターボにも教えてくれなきゃやだーっ!」
「うぅん……」


 困ったな。どうあがいても説明は出来ないし、理解していないものを教えることは出来ない。

 ただ、ターボは……何というか割と頑固だ。

 このままだと根掘り葉掘り……となってしまいそうだ。

 救いはないんですか?


「おいっすー、ナイスネイチャでーす」


 ありました。

―――

▼事象に対する理解が進みます。


▼トレーナースキル[俯瞰]がレベルアップします。

■[俯瞰:解]
・第一段階
 様々なデータを数値的に見ることができる。
 ラウンド数の認識、レース時の達成着順の確認が可能。
・第二段階
 スキルを視覚的に把握可能になる。
 レース時、同一段階でのスキル同時発動が可能になる。
 ????????

―――

詳細なデータを追送します。
242 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 23:13:08.74 ID:0QYB9Qax0
Q:長々と書いてあるけど、これどういうこと?

A:今まで一回の展開(序盤中盤終盤)につき一つのスキルしか使えてなかったけど、これからは同時に使えるようになります。(条件有)
 あと、他にも色々恩恵があります。詳細については自分の目(行動安価)で確かめてね。


―――

▼[俯瞰:解]について
・当該スキルを入手したトレーナーは、技術や走法などが[スキル]として目に見えるようになります。これにより[スキル]に対する理解が進み、様々な恩恵が発生するようになります。
・うち一つが「レース時、同一段階でのスキル同時発動が可能になる。」です。これは、今まで展開に応じて一つしか発動できていなかったスキルを同時に発動させるコンマ安価の選択肢を増やす、ということです。

例えば[金スキル:全身全霊]と[マヤノトップガン固有:ひらめき☆ランディング]は今までそれぞれどちらかしか発動させることができませんでした。しかし、このスキルを習得した結果、コンマ安価が追加され、同時発動する選択肢が追加されました。

具体的には下記のようになります。
――――――――――

■習得前
・【レース終盤のマヤノトップガンの調子】
01〜15:好走
15〜30:末脚
31〜45:全身全霊
46〜60:シューティングスター Lv1
61〜75:ひらめき☆ランディング Lv2
76〜90:これが諦めないってことだァ! Lv2
91〜00:ひらめき☆ランディング Lv4

――――――――――

■習得後
・【レース終盤のマヤノトップガンの調子】
01〜11:好走
12〜22:末脚
23〜33:全身全霊
34〜44:シューティングスター Lv1
45〜55:ひらめき☆ランディング Lv2
56〜66:これが諦めないってことだァ! Lv2
67〜77:ひらめき☆ランディング Lv4
78〜88:ひらめき☆ランディングLv2+末脚
89〜99:ひらめき☆ランディングLv2+全身全霊
  00:ひらめき☆ランディングLv4+全身全霊

――――――――――





■■■■■■■■■





※詳細な条件について下記に明記します。
・[俯瞰:解]による同時発動の対象は、通常スキル(作戦スキル、距離スキル、汎用スキル)あるいはウマ娘が標準的に習得している固有スキル。
(継承により得た他のウマ娘の固有スキルとの同時発動は行われない)
・同時発動の対象は、展開の中で最も効果率が高いものと、次点で効果率高いものが自動的に選択される。
・次点で効果率が高いものが金スキル(前提スキル有)だった場合、金スキルとの同時発動の選択肢と、前提スキルとの同時発動の選択肢が追加される。
――――――――――
(例) 固有(終盤展開内効果率:1位)+全身全霊(終盤展開内効果率:2位)の場合
■選択肢には以下の3つが追加される。
・固有+末脚
・固有+全身全霊
・固有Lv倍+全身全霊(ゾロ目)
――――――――――
・展開に前提としてある要素(出遅れ、掛り、順調な出だし、ブロック、好走)はスキルではないため、同時発動は行われない。
・作戦や距離により十分なスキルが存在しない場合、同時発動の選択肢は増加しない。
・ゾロ目による補正効果は、同時発動するスキルの効果量の和に係る。
243 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 23:20:35.15 ID:0QYB9Qax0
▼条件の追記及び変更)

(変更前)
・次点で効果率が高いものが金スキル(前提スキル有)だった場合、金スキルとの同時発動の選択肢と、前提スキルとの同時発動の選択肢が追加される。
――――――――――
(例) 固有(終盤展開内効果率:1位)+全身全霊(終盤展開内効果率:2位)の場合
■選択肢には以下の3つが追加される。
・固有+末脚
・固有+全身全霊
・固有Lv倍+全身全霊(ゾロ目)
――――――――――

■■■■

(変更後)
・同時発動の対象として選ばれたものが金スキル(前提スキル有)だった場合、金スキルとの同時発動の選択肢と、前提スキルとの同時発動の選択肢が追加される。
・同時発動の対象として選ばれたものが両方金スキルだった場合、選択肢の増加には効果率が高いものが優先される。
――――――――――
(例1) 固有(終盤展開内効果率:1位)+全身全霊(終盤展開内効果率:2位)の場合
■選択肢には以下の3つが追加される。
・固有+末脚
・固有+全身全霊
・固有Lv倍+全身全霊(ゾロ目)
――――――――――
(例2) 先手必勝(序盤展開内効果率:1位)+コンセントレーション(序盤展開内効果率:2位)の場合
■[先手必勝]が優先され、選択肢には以下の2つが追加される。
・先駆け+コンセントレーション
・先手必勝+コンセントレーション
――――――――――
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 23:21:51.04 ID:erDACyS/0
なるほど!つまりバクシンですね!(賢さG)
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 23:26:08.55 ID:fjcDeBZr0
ループを超越する可能性があるウマ娘…一体誰なんだ…
246 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/04(水) 23:36:13.19 ID:0QYB9Qax0
はにゃ〜あたまフットーしちゃうよ〜><
……マジで頭痛いので詳細な設定を詰めるのは余裕があるときにします。

>>236
これは裏話。
実はTRPGを下地にシステムを作っています。
いつもKPとかGMとかやってるので、こちらの方が管理が楽なんですね……。
やろうと思えばいつでもTRPGに出来るとは思います。やる気はないです。


―――


トレーナー「ツインターボの走り方がマヤノに出来る理由が少しわかった」

トレーナー「……ざっくり言えば、ツインターボにはスタミナキープのノウハウが欠けている」

トレーナー「終盤までスタミナを持続させることができれば、あの走りを行うことも可能だろう」

トレーナー「……”これが諦めないってことだァ! ”か」

トレーナー「ターボらしいスキル名だな」


―――


下1
お出かけ/休憩/会話/その他(良識の範囲内で自由に)

※XXXまであと?ターン(当ターン含む)
※特殊イベント[Root1:Obsession-オブセッション-]開始
※マヤノトップガンとの行動を行えません。
※トレーナースキル習得はトレーナーが抱く、マヤノトップガンへの執着心により行えません。
※ターン経過ごとの時間経過が1ターン1日へ変化します。
※特定イベントの発生まで、制限ターンは無期限に延長されます
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 23:37:42.39 ID:i9K8Egxko
休憩
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 23:43:18.41 ID:6aiWF8Pco
また師匠に助けてもらったな…師匠……
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 23:54:47.20 ID:MeNYX7/R0
てことは、一周潰して料理の腕と栄養管理を極めたりニンジン農家やったりもできるわけか
やらないけど
250 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/05(木) 00:10:28.41 ID:V1rtorYY0
>>249 トレーナースキルはウマ娘と違って割と生やしやすいので、そう言うのもアリですね。
勿論デメリットもありますが。

―――

トレーナー「仕事も終わったし、今日は外に出て本でも探すか」

トレーナー「夏と言えばばてる時期だし、外に出たくない日もあるだろうからな……料理の本を探すか」

トレーナー「それに、三食コンビニ飯だとマジでやばそうだし……」

トレーナー「あと、マヤノに振舞えば喜んでもらえそうだしね」

トレーナー「……。早めに決着がつくといいんだけどな」

―――

▼休憩効果発動。次回トレーニング効果8倍
251 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/05(木) 00:15:12.98 ID:V1rtorYY0
トレーナー「そう言えば、最近のコンビニはスイーツにかなり力を入れてるよな」

トレーナー「スイーツの棚を見ると、かなりの種類が揃えられていてビビる」

トレーナー「ウマスタ映えなんかも気にされているようで、見ていると楽しいデザートもあって、なんというか……ジェネレーションギャップを感じるよな」

トレーナー「文明が進化した結果に置いてかれないようにしないとな」


―――


下1
お出かけ/休憩/会話/その他(良識の範囲内で自由に)

※XXXまであと?ターン(当ターン含む)
※特殊イベント[Root1:Obsession-オブセッション-]開始
※マヤノトップガンとの行動を行えません。
※トレーナースキル習得はトレーナーが抱く、マヤノトップガンへの執着心により行えません。
※ターン経過ごとの時間経過が1ターン1日へ変化します。
※特定イベントの発生まで、制限ターンは無期限に延長されます
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 00:17:42.69 ID:tOgfYfeJo
理事長と会話
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 11:23:07.43 ID:aGrs/R91O
ツインターボがそうなってるってことはスペちゃんもそうなってらのかな、気になるな
254 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/05(木) 23:22:22.67 ID:V1rtorYY0
トレーナー「……理事長と話をしなきゃならない、とは思うんだが」

トレーナー「何というか、気が進まないんだよな」

トレーナー「何話せばいいかわからないし、現状が現状だし」

秋川理事長「疑問、現状とは何だ?」

トレーナー「ぴっ……?! 秋川理事長、いつからそこに――」

秋川理事長「訪問ッ。今しがたノックしたのだが、返事がなかったから入らせてもらった!」

トレーナー「そ、そうなんですか……」

秋川理事長「肯定! 実はだな、少し話があるんだ」

トレーナー「話、ですか」

秋川理事長「提案ッ。君は同期のトレーナーの中でも飛びぬけて勉強家であると聞く。ウマ娘たちの中には、君をトレーナーとして迎えて”チーム”を作成してほしいという嘆願が出ている……」

トレーナー「チーム、ですか……」

トレーナー(過去に記録はあった。シリウス、カノープスなどの名前を冠したウマ娘たちによる連合、チーム……。どちらかというと、学校の部活に近い雰囲気だろうか)

トレーナー(悪くはない提案だと思う、マヤノにとってもいい刺激になる)

トレーナー(……俺がループしないという前提があれば、の話だが)

秋川理事長「推察。君の憂慮も理解できるッ……。断るも認可するも君次第だッ。答えは後々聞ければいい。心が決まったら答えてくれッ!」

トレーナー「……そういうことでしたら」

秋川理事長「では私は失礼するッ! さらばだッ!」

トレーナー「……今日も元気だなぁ、秋川理事長は……」

―――

▼イベントフラグが立てられました。

▼条件を達成するとイベントが発生します。
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 23:28:20.89 ID:/OUO/4h10
んん?
もしかしてチーム持つとチームメイト全員に記憶残ったりする?
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 23:33:26.57 ID:tOgfYfeJo
よっし全員勧誘しよう(提案)
257 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/06(金) 00:27:22.96 ID:HuBo1cyG0
トレーナー「クーラーの風の冷たさって、何というか自然界にない不自然な風だから、浴びてると違和感があるんだよな」

トレーナー「とはいえ、クーラーがなければ俺は既に死んでいる……」

トレーナー「自然の風を浴びに行く機会も必要だとは思うんだけど、クーラーの風の外に出た時点で死亡が確定している……」

トレーナー「ひょっとしてこれ、積みでは?」

―――


下1
お出かけ/休憩/会話/その他(良識の範囲内で自由に)

※XXXまであと?ターン(当ターン含む)
※特殊イベント[Root1:Obsession-オブセッション-]開始
※マヤノトップガンとの行動を行えません。
※トレーナースキル習得はトレーナーが抱く、マヤノトップガンへの執着心により行えません。
※ターン経過ごとの時間経過が1ターン1日へ変化します。
※特定イベントの発生まで、制限ターンは無期限に延長されます
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 00:36:43.10 ID:iKIJGM250
ツインターボの様子を見てスペシャルウィークが気になったのでトレーニングしてるところを見に行く
259 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/06(金) 23:57:54.92 ID:HuBo1cyG0

 人はいつだって悩む生き物だ。

 俺もそうだし、ウマ娘だってそうだろう。

 悩みなく生きることなんてできない。むしろ悩むことが生きることなのかもしれない。

 とはいえ……できるのであれば、悩み事は減らしたい。

 そして――今の俺には、悩み事が増えるフラグがビンビンに立っている。


「おーしーえーろー!」


 何度もトレーナー室の扉が叩かれ、俺は沈黙する。

 一言でも言葉を漏らせば、彼女の耳は俺の存在をここに認めることになるだろう。

 面倒なことになった。彼女の諦めなさに救われたこともあったが、今はその諦めなさに少しだけやきもきしている。

 ツインターボ、そろそろ諦めることを覚えてくれてもいいんだぞ……。

260 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/06(金) 23:58:53.27 ID:HuBo1cyG0



「……行ったか」


 時間にしておよそ十数分。

 ツインターボはこちらの存在に気付かなかったのか、そのまま退散した。

 ウマ娘の聴力は人間のそれよりも鋭敏なので、見つからなかったことは幸運の一言でしかない。

 とはいえ、予断は許さない。ナイスネイチャの話によれば、ツインターボはそれなりに俺に対しての執着を見せているらしいからな。

 ……執着は執着でも、もちろんあの走り方――俗に言うところの”スキル”に対してだが。


「スキルと言えば、スペシャルウィークのものもあるんだよな……」


 シューティングスターと呼ばれるそのスキル。スペシャルウィークの驚異的な末脚を押し上げる、力強さとしなやかさを両立した走法――スキルだ。

 公式戦では全く使ったことがない。恐らくだが、このスキルにはある程度発動する条件があって、今のところマヤノはそれを発動したことがない。

 だが、知らず知らずのうちにマヤノの走法に影響を及ぼしている可能性がある。その時は――スペシャルウィークにも違和感が生じているはずで。


「……会いに行くか。一応理由もあるしな」


 俺はそう呟いて、トレーナー室を出るのだった。

 
261 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/07(土) 00:19:24.13 ID:LizPTLal0
 スペシャルウィークがどこにいるかなんて、わからないけれども――分かり切っていた。

 彼女はいつだってそうだった。嬉しい時も、哀しい時も。

 どんなに打ちひしがれていたって、そこにいた。

 放課後のチャイムが鳴った後、魔法が掛けられたみたいに。

 スペシャルウィークはきっと、ターフから脚を離せなくなる。

 だから、スペシャルウィークがグラウンドにいることは、もはや必然だった。


「……綺麗だな、いつ見ても」


 洗練された運脚。力強いステップ。

 最大の効力を発揮する瞬間で炸裂する差し脚。

 そのどれもが俺の目に焼き付いて離れない。

 過去のあの姿と、重なって。離れない。

 ブルネットの髪がターフの緑に走るたび、思わず目で追ってしまうその姿は。

 たぶん、俺にとっての憧れだった。

 トレーニングでこれなのだから、レースなんて見た日にはきっと――きっと、俺は泣いてしまうかもしれない。

 彼女が駆けるターフのことを想うだけで心が熱くなる。

 ――いずれは、彼女と戦うことになる。そう考えれば、もっともっと、熱くなる。

 マヤノは彼女を超えることができるのだろうか。

 できないはずがない。スペシャルウィークは素晴らしいウマ娘だが、マヤノだって素晴らしいウマ娘なのだから。
262 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/07(土) 00:20:44.92 ID:LizPTLal0
 そんなことを考えていると、ふと、スペシャルウィークと目があった。

 タオルで軽く汗を拭うと、手を振ってこちらに近づいてくる。

 練習の熱からか、紫の瞳は僅かに明るく色を変え、夕陽に照らされ輝いていた。



「……あ、あの時のトレーナーさん! こんにちは!」
「覚えててくれたか。練習に精が出てるみたいだな」
「はい! 有馬記念――私も出してもらえることになりましたから!」


 ……年末の有馬記念。

 確定はしていないものの、ここ辺りになってくるとおおむね誰が出走するかは想像がつく。

 スペシャルウィークほどのウマ娘ならば、ほぼほぼ出場が確定しているようなものだ。

 それにしても、有馬記念か。


「日本一のウマ娘になるって夢、叶えられるといいな」
「……え? どうしてそれを?」
「……君が友人たちと話してるのを聞いてしまったことがあっただけだ」
「そ、そうなんですね……! あはは、私ってば、声、大きかったかなあ……」


 頬を赤くし、照れるスペシャルウィーク。

 そんな表情に、過去のループを思い出して、少しだけ胸がいたくなる気持ちになって。


「そうだ、君にお返ししたいと思って」
「お返し、ですか?」
「君のおかげで、あの後マヤノとの話もスムーズに終わったよ。これはそのお礼」
「え! そんな、私はただ、トレーナーさんにお礼をしたくて……」
「……いつだって君は謙虚だなぁ。まぁ、でも。受け取ってもらわないと気が済まないからな……。受け取ってくれるか?」
「そう、ですか。だったらありがたく受け取ります!」


―――


下1 何をプレゼントする?


263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 00:27:01.58 ID:dt2pWbDno
スイパラ招待券
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 00:43:08.01 ID:8CBoFHRW0
おいばかやめろスイパラが潰れる
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 00:49:26.39 ID:lSaK80SJO
このトレーナーは1つの店を破壊した
266 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/07(土) 03:00:49.05 ID:LizPTLal0
「つい先日、商店街のくじ引きで引いたんだが……」
「こ、これって……! この前オープンしたスイパラの招待券……!」
「俺とマヤノ――担当ウマ娘分を除いても二枚余りがあってな。スペシャルウィークも食べることに対する関心が高いと聞いたことがあってね。どうかな?」
「感激です……!!」


 スペシャルウィークは差し出した招待券を大事に抱え、瞳を瞬かせた。

 やはり食べることに関心が高いという噂は真実だったようだ。ここまで喜んでもらえると渡した甲斐もあるというものだ。

 そんな様子に思わずほっこりしていると、スペシャルウィークがふと何かを呟いていることに気が付いた。


「元を取らないと……誰誘おうかな……。セイちゃんは……ダメ、スカーレットさんは……断られるだろうし……」


 ……スイパラが潰れないことを祈っておこう!


―――


▼プチイベントフラグが立てられました。

▼条件を達成するとイベントが発生します。


―――
267 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/07(土) 03:06:33.65 ID:LizPTLal0
これからは情報を小出しにしていきます。
何かの判断材料になるかもしれません。

―――

■イベントについて

イベントには複数の種類があり、展開やコンマの数値によって変化します。



▼メインイベント(重要度:高)

ストーリーが進む上で必ず発生するシナリオ。

レースの開催や、ライバルウマ娘との競い合いなどが該当する。



▼リミテッドイベント(重要度:特高)

ストーリーが進む上で一度だけ発生するシナリオ。

その場の感情やウマ娘との関係性で発生する、予め定められているシナリオ。

ウマ娘との関係や、トレーナーの進退に関連するイベントが該当する。



▼メジャーイベント(重要度:高)

ストーリーが進む上で高確率で発生するシナリオ。

コンマや行動安価などで特定の条件を踏むと発生するシナリオのうち、特に重要度が高いシナリオが該当する。

ストーリー全体に強く作用する出来事が発生する場合が多い。



▼サブイベント(重要度:低)

ストーリーが進む上で中確率で発生するシナリオ。

コンマや行動安価などで特定の条件を踏むと発生するシナリオのうち、特に重要度があまり高くないシナリオが該当する。

当該ループに作用する出来事が発生する場合が多い。



▼プチイベント(重要度:低)

ストーリーが進む上で低確率で発生するシナリオ。

コンマや行動安価などで特定の条件を踏むと発生するシナリオのうち、何にも作用しないシナリオが該当する。

主に閑話などの形を取る場合が多く、当該イベントについてのみ、発生はあらかじめ定められていない。



▼エクストライベント(重要度:?)

ストーリー全体を通して、一度だけ、確率で発生するシナリオ。

全2種類。

発生するとストーリー全体に極めて高く、強い恩恵をもたらす。

"想いは力となり、願いは形になる。"

"祈りは遠く響き、やがて天破来たりて天命光に臥せり。"



268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 03:52:14.12 ID:6V1cAO0z0
パクパクですわー
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 10:31:04.95 ID:dt2pWbDno
???「すごいな……! 高松にはこんなお店なかったぞ……!」
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 11:08:10.56 ID:8CBoFHRW0
???「後輩にタカるんやめーやみっともない!第一アンタ笠松やろ!」
271 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/07(土) 13:36:54.51 ID:LizPTLal0
トレーナー「時折、海鳴りが遠くの方から聞こえてくる」

トレーナー「いや、実際に聞こえているわけじゃない。なんとなくそんな気がする」

トレーナー「季節には足音があって、夏は海鳴り――多分そんな感じじゃないかな」

トレーナー「春はあけぼの、秋は夕暮れみたいな」

トレーナー「……この流れで行くと”いや夏は夜だろ”となるな」

トレーナー「海か」

トレーナー「……なんだか、懐かしい気持ちになるな」


―――


下1
お出かけ/休憩/会話/その他(良識の範囲内で自由に)

※XXXまであと?ターン(当ターン含む)
※特殊イベント[Root1:Obsession-オブセッション-]開始
※マヤノトップガンとの行動を行えません。
※トレーナースキル習得はトレーナーが抱く、マヤノトップガンへの執着心により行えません。
※ターン経過ごとの時間経過が1ターン1日へ変化します。
※特定イベントの発生まで、制限ターンは無期限に延長されます
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 13:53:24.82 ID:a90iHLM1o
ナリタブライアンと会話
273 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/07(土) 14:30:07.59 ID:LizPTLal0

 蝉が鳴くのを、蝉に与えられた使命だと解釈するならば。

 蝉が死ぬことは、運命と言えるのではないか。

 蝉が鳴くのを、蝉にとっての全てだと解釈するならば。

 蝉が死ぬことは、義務と言えるのではないか。

 蝉が鳴く。蝉が死ぬ。

 生きて、死んで。

 その先に残るものなんて小さな脳みそじゃ解らないのに。

 蝉が鳴く。蝉が死ぬ。

 小さな体を揺らして。羽を動かし。音を響かせ。

 蝉が鳴く。蝉が死ぬ。

 7日目の朝、男は斯くして目覚める。

 ヒトの頭は、蝉よりも大きくてぎっしりしていて。

 だから、8日目を知るかもしれない。

 今朝の蝉は、酷く静かに、羽音を鳴らしていた。
274 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/07(土) 15:58:00.93 ID:LizPTLal0

――平和なトレーナー室に”死体が転がされた”のは、昼を過ぎた頃だった。


 突如として扉を開き、中に入ってきたその姿に、トレーナーは絶句した。

 黒くあでやかな長髪に、全てを刺し殺すような金色の瞳。

 見入ってしまいそうなほどに堂々とした佇まいは、いっそ漢気すら感じさせるほどに精悍。

 ”シャドーロールの怪物”の威容は、その名の通り、影の如く深く、重かった。

 だから、そんな威容に中てられたトレーナーは、その名を口にすることしかできない。


「ナリタ、ブライアン」
「……用事があって来た。ここにアイツはいるか」


 相互に目線が交わされ、トレーナー室に影が差した。
275 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/07(土) 15:59:20.65 ID:LizPTLal0



「マヤノはここにはいない」


 明確に返せる言葉は、それしかなかった。

 トレーナーにとって彼女は畏怖の対象であり、同時に希望である。

 言葉が詰まる。彼女に感情を握られている感覚すら覚えてしまう。

 努めて冷静でいようとしているが、たった一言にも感情が漏れだしている気がしてならなかった。

 そんなトレーナーに対するナリタブライアンの返答は「そうか」の一言だけだった。

 ナリタブライアンは踵を返し、トレーナー室から出ていこうとする。

 一瞬の逡巡。

 トレーナーは彼女を呼び止めることにした。
276 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/07(土) 16:01:18.92 ID:LizPTLal0
「待ってくれないか、ナリタブライアン」
「……何か用か?」
「ああ、マヤノについてだ……」
「……聞こう」


 ナリタブライアンはもう一度踵を返し、ソファーへと腰かける。トレーナーはそんなナリタブライアンのことを一瞬見て、自身も腰を落ち着けた。


「さて、何から話そうか――」
「前置きは要らない。今お前が話そうとしているのは――マヤノトップガン、アイツの腑抜け顔の原因か?」


 ぴくり、と。トレーナーの眉が動く。

 些細な感情の動きが表に出れば、ナリタブライアンはそれを見逃すことはない。


「――やっぱりお前か」
「……ああ、そうだ」
「単刀直入に言う。――アイツの腑抜け顔をどうにかしろ」


 鋭い刃の如く、トレーナーへと突き立てられる言葉たち。

 述べられる言葉の羅列に、トレーナーはナリタブライアンの怒りを感じ取る。

 その怒りが言葉の端から香るにつれ、ナリタブライアンの表情は鬼気迫るものとなっていた。

 ……怒っている理由は、もはや明白だった。


「……君にとって、マヤノはどういう存在だった?」
「――どういう存在でもない。ただ、レースで競り合うウマ娘があんな様子じゃ、気にならないほうがおかしいだろ」


 確かにそうだ、とトレーナーは思った。

 ナリタブライアンほどのウマ娘になってなお、対策とは無視できないほどの効果を発揮する。特に有馬記念に出走するほどの、強力なウマ娘であればなおさら。

 ……だが、あくまでそれは建前の一つでしかない。トレーナーはなんとなく、そう感じた。

 言葉にすることはない。ただ、トレーナーは含みがあるような視線でナリタブライアンを貫いた。

 しばらく二者の視線が交錯し、火花を散らし。

 やがて折れたのは、トレーナーの方だった。


「……残念だけど、俺の力じゃ、マヤノを元に戻すことは出来ない」
「なんだと?」
「深い、深い事情がある。君にも安易に話せないくらいの事情が」
「……だったら、アイツはどうやったら戻る」


 その言葉に、トレーナーは考えこむ。

 マヤノトップガン、彼女は恐らく今考えている。自身の目的について、自身のあり方について――。

 そこに介在できるものなど、誰もいない。……少なくとも、自身は出来ないことを痛感していた。

 故に答えは。


「わからない」
「……それでもトレーナーか?」
「そうありたい、とは思ってるよ」


 トレーナーのその答えに、ナリタブライアンは静かな瞳で返した。

 まるですべてを見通すかのような透明な瞳は、トレーナーを見て――そして外を見る。


「……邪魔したな」
「今の答えで満足だった?」
「……さぁな」


 それだけを言い残して部屋を去るナリタブライアン。

 その瞳に、その心に、一体なにがあるのか。

 トレーナーには終ぞ見通すことは出来なかった。
277 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/07(土) 16:02:57.39 ID:LizPTLal0
―――


▼シナリオイベント確定

▼イベント開始まで、あと1日


―――
278 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/07(土) 16:06:25.16 ID:LizPTLal0
トレーナー「……ナリタブライアンが訪れて、一日が経過した」

トレーナー「これは直感だが、ナリタブライアンは何かを考え、それを実行に移そうとしている――」

トレーナー「それが何なのか想像は出来ない。ただ、きっと悪い方向には転ばない、と思う」

トレーナー「俺はヒトで、彼女たちはウマ娘だ」

トレーナー「………とはいえ、心配であることに変わりはない」

トレーナー「上手く、行くといいんだけど」

―――

下1
お出かけ/休憩/会話/その他(良識の範囲内で自由に)

※[リミテッドイベント]Root1収束まであと1ターン(当ターン含む)
※マヤノトップガンとの行動を行えません。
※トレーナースキル習得はトレーナーが抱く、マヤノトップガンへの執着心により行えません。
※休憩効果発動中、現在効果量8倍。
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 16:07:35.11 ID:Ptk2LEFCo
休憩
280 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/07(土) 16:12:26.51 ID:LizPTLal0
トレーナー「気を張ってばかりいては、余計に疲れが溜まるな」

トレーナー「息抜きに外に出る……のは少し余裕がないから難しい」

トレーナー「よし、今日はジョギングでもするか。運動不足気味だしな」

トレーナー「それに、走っていれば――マヤノたちと同じ気持ちになれるかもしれない」

トレーナー「真の意味で寄り添える、かもしれない」

トレーナー「……走ろう。余計なことを考えている暇があるのならば」

トレーナー「風に身を任せれば、こんな考えもきっと晴れるだろうから」


―――

▼休憩効果発動。次回トレーニング効果10倍
281 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/07(土) 16:15:12.55 ID:LizPTLal0
―――


 蝉が鳴き始めて、八日目。

 蝉が、泣き止んだ。

 五月蠅いほどの静寂が、耳を劈く午後六時。

 俺はそれを眺めることしかできなかった。


―――
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 16:16:29.14 ID:ZpkZ50Jv0
あれ、休憩効果16倍じゃなくて10倍?
283 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/07(土) 16:41:53.43 ID:LizPTLal0
あ、16倍ですね……。
訂正させていただきます……!
284 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/07(土) 16:48:07.95 ID:LizPTLal0

「トレーナーさんッ!」


 ばたんと、強くトレーナー室の扉が開かれる。

 血相を変えたたづなさんの顔が見えた時、俺は何が起こったのかを察した。――ナリタブライアンがアクションを起こしたのだ、と。

 俺の表情が思った以上に変わらなかったせいか、たづなさんが冷静さを取り戻す。やがて俺の手を取って、外を指さした。


「マヤノトップガンさんと、ナリタブライアンさんが……!」
「……行きましょう」


 一言だけそうつぶやくと、俺は書類を仕舞い、外に出る。

 たづなさんに手を引かれるままに外に出ると、生暖かい風が全身に吹き付けた。

 飛来するごみに軽く目を閉じていると、耳にナリタブライアンの声が届いた。


「何度試しても変わない。お前では私には勝てない」
「……違う、違うもん。絶対に勝てるもん……!」


 泥だらけのジャージを着て、グラウンドに膝をつくマヤノトップガン。そんなマヤノトップガンのことを睥睨するように、ナリタブライアンが仁王立ちしていた。

 夕日が差して、ナリタブライアンの表情は陰に隠れている。だが、その声はあまりに重く、まるで首筋にナイフを突きつけられたかのような冷え冷えとした感触を覚えるほど。

 雰囲気からして、彼女には勝てない。そう思わせるほどの絶対的な威圧は、あの有馬記念の時よりもさらに洗練されていた。
285 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/07(土) 16:48:57.90 ID:LizPTLal0
 そして、事実――マヤノトップガンは、今の彼女に勝つことは出来ない。

 ヒトより鋭敏な感覚を持つウマ娘であれば、そんなことわかり切っているはず。だが、マヤノは――いつもの理解力をここで発揮せず、ただただナリタブライアンに突っかかっていた。


「……何度やっても同じだ」
「次は勝つもん」


 ふっ、と。ナリタブライアンの口から嘲笑の息が漏れる。

 そんな無様な様子でよくもまぁ、とでも言いたげな表情。マヤノは、その表情を向けられて――ただただ悔しそうな表情を浮かべていた。

 ゲートにはいれば、ナリタブライアンはマヤノの方を見て、今一度笑みを浮かべる。


「10秒やる」
「――ッ!」


 明らかに自身のことを下に見ている――明け透けな言葉にマヤノは一瞬鼻白んだ。

 そして――次に浮んだ表情は、明らかな、とても明らかな怒りだった。

 ゲートが切られる。凄まじい勢いで駆け出すマヤノ。

 1秒、3秒、5秒。ナリタブライアンは腕を組んでいる。

 7秒、9秒。マヤノは駆けていく。もはや絶望的な開き。

――10秒。ナリタブライアンはゲートから”消えた”。

 爆発的な加速を見せたナリタブライアンは、逃げるマヤノとの差を潰しながら駆けていく。どれだけの差が開いていても、絶対に詰められるという自信があり――それを為しうるだけの能力を持っていると確信しているがゆえに。

 その表情は、いつもと変わらない。

 平坦で。でも何かに飢えているような。

 寂しそうな。

 ……その表情は、諦めのように見えた。

 此処に居る。誰か、この渇きを癒してくれ。闘争に価値を与えてくれ。

 狂戦士のような心は、しかし誰にも理解されず、孤高。

 もしかしたら、そんな心を理解できたのはマヤノを含めたほんの数人だったのかもしれない。そんな理解者が――濁ってしまっている。


「……怒ってる、のか?」


 ナリタブライアンの表情はそうは見えない。どれだけ見たって、涼し気で、しかし絶対に獲物を食い散らかす猛禽のそれでしかない。

 ただ、直感が囁く。ナリタブライアンは、怒っている。

 マヤノとの差が詰まっていくたびに、直感は確信へと変わっていく。ついにナリタブライアンがマヤノを抜き去った時、一瞬だけ――ナリタブライアンは歯噛みした。

 悔しさを、怒りを押しとどめるように。

 こうなってしまえば、マヤノに勝ち目はない。ナリタブライアンに抜き去られたマヤノは今にも泣きそうな表情を浮かべて、ゴールするナリタブライアンを見つめることしかできない。

 模擬レース場には、夜の闇よりもなお深い影が、落ちていた。
286 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/07(土) 17:26:23.12 ID:LizPTLal0
「ハンデをつけてもこれか?」
「……」
「……失望した」
「……っ」
「お前だったらもっと走れると思っていた。でも違ったんだな、お前はその程度のウマ娘だった」
「ち、ちが」
「――どこが違う?」


 瞳を伏せて、そして開く。

 影に覆われる表情の中、ただ黄金色の瞳がマヤノのことを貫く。


「どこが違うんだ」
「……」
「……。せめて言い返してほしかったが」
「ぶ、ブライアンさ――」
「――名前を呼ぶな」


 その一言は雷鳴のようにマヤノの二の句を止め、瞳を見開かせた。

 ナリタブライアンは、マヤノに背を向け、夕陽を背負う。

 そして、たったの一言だけ、呟いた。


「オマエに期待していた私がバカだった」


 ナリタブライアンは、その場から去る。

 その牙でマヤノを切り裂いて。

 ……いや。自らをも切り裂いて。
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