長門有希「言語だけが意思疎通のツールではない」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2023/08/20(日) 22:06:52.72 ID:UAoHbIzwO
「キョン。あんた、有希と何かあったの?」
「どうしてそう思うんだ?」
「なんか最近お互いに意識してるでしょ」
「そうか? 気のせいじゃないか?」
「誤魔化すってことは何かあったのね?」

あったと言えばあったとも言えるしなかったと言えばなかったとも言えよう。そもそも俺と長門の間に起きた出来事を何故お前に話さなければならないのか。その理由が不明だ。

「私はSOS団の団長として団員の近況を把握する義務があるの。同時に団員は団長へ近況報告の義務が生じるわけ。わかった?」

さっぱりわからん。とはいえ、別に口止めされているわけでもないし、長門の許可さえ下りたら話してやってもいいだろう。

「有希から許可は貰ってるわ」
「なら長門から訊けばいいだろう」
「有希があんたの口から話せって言うのよ」

そりゃなんとも面倒な役回りを押し付けられたもんだ。しかしながら口下手な長門より俺のほうがまだ適任なのは言うまでもないな。

「それで? 何があったのよ」
「キスした」
「え? キスって……有希と?」
「ああ……嘘じゃないぜ?」

呆気に取られたことを誤魔化すように訝しんできたハルヒに念を押すと、今度は困ったように眉根を寄せ、口をへの字に曲げて促す。

「詳しく話してみなさいよ」

拒否権はなさそうなので俺は語ってやった。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1692536812
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2023/08/20(日) 22:10:37.52 ID:UAoHbIzwO
「ん? 長門、どうかしたか?」

ある日、元文芸部室でたまたま長門と2人っきりになる機会があり、適当に本棚から見繕った本を流し読みしているとこちらへ向けられていた視線に気づき、俺がそう訊ねると。

「近くへ」
「近くに寄ればいいのか?」

頷かれて傍に寄るとシャツの裾を引かれた。

「なんだよ、どうしたんだ?」

引かれるがまま屈むと、丁度、椅子に座ったままの長門と目線の高さが合った。長門は何も言わなかった。ただ目と目が合っている。

「声が出なくなったのか?」
「違う」
「じゃあ、なんで黙ってるんだ?」
「言語だけが意思疎通のツールではない」

なんだそりゃ。この距離でジェスチャーゲームでもしようってのか? 俺が首を傾げていると、おもむろに長門が自分の唇を指差して。

「たとえば、キス」
「キス?」
「そう。キスもコミュニケーション」

そりゃ海の向こうではそうかも知れんが、ここは日本であり、そんなコミュニケーションは恋人同士じゃなければ成立しないぞ。

「そんなことはない」
「ためしたことでもあるのか?」
「ない。あなたが初めて」

なら尚更信憑性はないな。やれやれと嘆息。

「いつかそうやってコミュニケーションが取れる相手が出来るといいな」

頑張れよと長門の頭に手を置いたその瞬間。

「待って」
「え?」

突然立ち上がった長門に唇を塞がれて俺たちはキスをした。まるで時間が引き伸ばされたように一瞬にしてはやけに長く感じられた。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2023/08/20(日) 22:13:03.18 ID:BLEbgWdpO
「とまあ、そんな感じだな」
「ふうん」

洗いざらい話してやるとハルヒは納得したようなしてないような不満そうな返事をした。

「それで?」
「なんだよ、別に話の続きなんてないぜ?」
「有希の気持ちは伝わったの?」
「そう言われてもな……」

たしかに長門はキスが意思疎通のツールでありコミュニケーションの一種であると言ったが、あの時は正直驚きのほうが大きくてな。

「有希が何考えてたかわかった?」
「俺は超能力者じゃないからな」
「そんな難しいことじゃないでしょ」
「なら、お前にはわかるのか?」

そう訊き返すとハルヒはまた困ったように。

「……有希とキスしたのは私じゃないし」

まさか拗ねてるのか。よくわからない奴だ。

「まあ、たしかに情報量自体は多かったな」
「変態」

変態でも、瞬間的な密度は特筆するべきだ。

「何考えてんのかなんてさっぱりだがそれでも終わったあと何故か分かり合えたような気がするんだよな。喧嘩後の仲直りの証にキスってのは案外良い手法なのかも知れないな」
「ふん。一時の快楽で誤魔化すなんて最低」

それはどうだろう。ハルヒにそっと耳打ち。

「キスされた時、驚いた拍子に糞が漏れた」
「フハッ!」
「思えば、長門の目的は脱糞だったかもな」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

一時の快楽に身を委ねるのもそう悪くない。
キスにせよ、脱糞にせよ。言語以外での意思疎通特有の満足感や充溢感は特筆すべきだ。


【長門有希の目的】


FIN
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/20(日) 23:19:30.04 ID:9gOZ8Ukb0
しね
ちなみにいつも得意げに使ってるフハッも水木御大のパクリだよね
よく恥ずかしげもなく使い続けれるな
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/20(日) 23:19:51.87 ID:2lqRf3UI0
中身見てないけどいつものフハッて笑ってからの
つまらないスカトロネタでしょ
しね
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/20(日) 23:28:52.48 ID:l/kGa+PT0
ハルヒあたりはリアル世代のおっさんだからwikiも見ずに書けるんだろう
まー何書いてもキャラがテンプレなぞりのお人形だからゾンビみたいだけどな
正直荒らしが死のうが生きようがどうでもいいが「ルールも守れない最低の人間」って自覚は持つべきだ
いくら誤魔化し続けても何も生み出せてないよあんた
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/20(日) 23:49:36.90 ID:BVErl6SF0
スレタイと>>1の文章で例のスカトロスレかと思ったら>>3で確定してた……
sage sagaの併用とかセリフと地の文の改行の仕方からもワンパターン展開なのが読み取れる
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/21(月) 21:31:22.87 ID:rv3UxN+YO
感想書いてくれる人がいるSSは幸せだ
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