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【オリジナル】男「没落貴族ショタ奴隷を買ったwwww」
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24 :
◆OfJ9ogrNko
[saga]:2013/12/20(金) 00:16:09.00 ID:5GdPqy6h0
地下室への入り口は壁を隔てているが、それでも声ははっきりと聞こえるのだから、
近くであったのならどれほど響くことだろう。
「活きのいい子供だ」
「え?」
「なんでもないよ」
イジメがいがある。舌なめずりしたいような、自分でも不気味に思えるほどの感情をもてあましながら
タカシは地下への入り口が設けられた家の中心部へと向かった。
タカシの住まうこの家は、回廊型をしている。
邸宅の一階は一二の部屋から成っていて、まるで時計ようだ。
時計のとおりに番号を振るうならば、玄関の丁度前の部屋は六、
タカシが先ほど下ってきた階段のある辺りは一に当たる。
玄関を開ければすぐさま障子で閉ざされた部屋が姿を見せ、それから首を伸ばして左右を見やっても
同じく閉ざされた部屋と長く伸びた廊下があるだけで他にはなにもない。
見る者によってはさぞや不気味に映ることだろう。
それぞれの廊下を真っ直ぐ進めば直角に折れ曲がった廊下がまだ続くわけではあるが、
玄関からはその様子は窺い知ることができない。
おまけに、部屋の全ては障子で閉ざされているから、家の様子も、家人の人となりも判断ができぬに違いない。
きっちりと同じサイズの部屋が並ぶ家は、はっきりと言ってしまえは不気味で、タカシはあまり好きではなかった。
成人の祝いにと祖父より賜った邸宅であったから文句は言えぬが、しかしこの不気味さよりも更に
タカシの頭を悩ませるのは、この不便な家の造りなのである。
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