【咲-Saki-安価】京太郎「ポケットモンスターK!」智葉「その17だ」【R-18】

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414 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 20:09:02.61 ID:v+OxLkgPO
いるよー
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 20:09:58.19 ID:h1GaoWSnO
はい
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 20:11:13.86 ID:IQqEkwUKO
いますよ
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 20:11:29.84 ID:94gJSXySo
やるよ
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 20:11:40.21 ID:D4W4Hhy3o
いるけどー
419 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 20:16:03.37 ID:5Mk/AHtLo
BGM- 『戦闘!スカル団』https://www.youtube.com/watch?v=wIcCCiwpSaQ
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         /三三Y三三三ヽ
       /三三三三三三三三三ヽ
    ,-'三川川 , 三ヾツ三、川川川川川ト 、
   (:川川川川彡三ミ彡三ミ川川川川川リ
    )川川川彡川州升州州ミ川川川川川
    フ川リ三彡 ̄ メ八ル' ̄``ヾミ川川川ノ               四天王
   '、川川リ|,==。=! |,===。、::::|:::|ヾリリく                      村岡隆
    ,リ川!|| `・=彡| | ミ==・‘..::::|::|こ!|川.ヽ
   (川川り| ┐  r'_ _`,  ┌:::::::|:|!シ川リノ
    `!川川|ヾ三ニニエニニニ'''フ::::|!川川(
    ノ川川:;:|| |こ!コココココこ! !::::/川川川ヽ
   r'川川川:;:|| !二ニニYニニ二!/::/ ト、__川川ヽ
   ヾ川;;_,.. -‐|ヾ三ニニニ三シ::/:;:;:;:|_  ̄¨`''ー
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                                          // /      |   | {   ' :.     |   |     }   |  l|   |   {
                                           ' 〃         |   |  | |   ト,  :     /| /| /|    '  ∧|
        中堅ブリーダー                         / / .'   ,:  ' Y |_'. |  | |   | l   |     ' }/ }/ :  /  .イ `\
              京太郎                         {/ /   / /  / {  |  Y≧!、,|   | 、 |   _/ム斗七    /:. / }'
                                            '   ,イ / | { 从 | イ  {::しメ∧   l  Y   イ {::し刈 `ヽ'  ' }/
                                           '  / /イ Y :.  Y    Vzり \  、 }  /  Vzり   }/  /
                                           /        | 从   |            \ ∨/        ,  /
                                                  _∨∧ :.             ` \           ,:_ノ> 、_
                                             ,  <//////{/{{`∧         、              /  }}//////> 、
                                            ´//////////// l| ,∧             _    ∧  ||///////////>
                                            /////////////从 {   、         _  ィ -vノ    ' } /'//////////
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420 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 20:18:13.22 ID:5Mk/AHtLo
       __     , -- 、
     r',ニ二¨ヽ、/∠ニヽ\
    j l r_三ニ     r三ヽ  }
    rリ '  ,ィ'ミ ハ 彡'ヘ ヽ.\
   {(( i j,.ィ1{--ヽ.ト, ,、  j } }
    ))' ノ 力ト、} ̄´j.{」レヘ.i ' <.く
   { ! ' .ノ ,リ jハ  r'い}. jハ j リ }
   Y,ニ!l r.===   ===.、 |に゙Y
   /{に゙|| ヽ._゚,ィ .l、゚_,〃.|lこj.ト、
  {i_,ゝニl| ┐ ̄_」  |__ ̄┌ |lニ.イj_}
ニ¨-‐7 : : l ト、.___ー、_, ‐'_, イ.l : ヾー-¨ニ
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隆「他の奴等は、下がるざんす」

京太郎「全員で来ないのか?」

隆「これでも四天王の座についている一人っ……! プライドがあるっ……!」


そう言って、相手は一個のボールを取り出し、此方に不正はないとばかしに見せ付けてきた。

そんな行いに少しばかり思うところもが、あるも敵は敵。

全力で挑もうと、後ろのみんなと目を合わせて頷く。


隆「それで〜……そっちは、どの子でいくざんすか?」

京太郎「……」

穏乃「私が行く!」

京太郎「シズ?」


誰で行こうかと考えていると、シズが前に出た。


穏乃「今回の依頼は、和からだしね。私も何かしら手伝わないと」

京太郎「……シズ」


そう言って、シズは腕を曲げ、力瘤を見せ付けるように凄む。


京太郎「……戦いたいだけじゃないか?」

穏乃「ギクリ」


そんなシズが頼もしい物の、単に暴れたいだけの様な気がする。

そのまま、聞いて見れば、シズの口から本音が漏れた。

本当に分かりやすい。
421 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 20:25:50.98 ID:5Mk/AHtLo
                     _
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           /  .: / . :. :.:./: : :.:.′ :.′ l:.ヽ: : :ヽ: ヽ: : .
        l\.: .:.′:.:.:.l: ′|: :.:| : : |   |:__l__:.:|: : |: : : ヽ:.i
        ト、: \!    |:i .斗‐┼!: :l   jノ人|:.:.`ト、:.|. . .. ..| |
        个x: : :|: : :. イト、人_∧\!   __ |: :/|:i!:.|: : :. :.| |
.        / . ト、: \!l!: :. :.レ    ¨´         レ' レiノ:.|: : :.ハj
       /   l:.:.\:从: : : |              ___ |: : :ハ/
.      /   \ : \l\_j xzzzzz        ⌒¨^'ムイ
     /    .: :\/^Y T ^゚´      ,   、、、 l:.:.:|
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リ |   : : : : :レ'        ∨ ({        i !     i!
l  |   : : : : :|       /   リ..... ____  iノ    _〕
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.\ト、   : : : : |      /      ! ______.| {       | |ヽ
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穏乃「京太郎って和と違って、あまりバトルしないんだもん」

京太郎「あー……本来はブリーダーだしな」

穏乃「和の場合は、一日三回以上はするから……欲求不満で」

京太郎「そんなにしてるのか」

穏乃「結構すごいよ」


そういえば、町に居た時はいつも和から挑戦されていたような気がする。

シズとうたちゃんの相性が最悪に近いので、いつも遊んでいる感覚であったが。


穏乃「そういうわけで、こっちは私」

京太郎「そういうことらしいです」

隆「……何か、変わってるざんすね。まぁ……いいけど」


此方の様子を静かに見守っていた四天王村岡さんは、呆れた様子で此方を見てくる。

それに対しては、苦笑しか返せない。

何時もこんな感じなのだ……何時も。


隆「……それじゃ――此方も!」


そう言って、相手が持っているボールを投げる。
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 20:26:51.87 ID:D4W4Hhy3o
和以外に負けず嫌いだからなあww
423 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 20:28:33.05 ID:5Mk/AHtLo


                     , =-、
                ,'´三`::"三ミi_,,...,,
             , ='"彡 ミ::::彡 ミ::::::::::::i
             ,'((,、シノイ{{ }} ヽ)) )ミミ::::::::ヽ、
            ヾ巛、ノ{{ )}( ./)} {(ヾミ、 ))))
             ))), =-、ヽ)/ , "⌒ii》,-、//
            ,i'"リ|{  ヽ  /    }|r i.i《(ヽ
            ヾ《〈| ト、 o|u |o  ノ''|:ト!|ミ:(
             )リ||v゙=|  |゙="u !|ンミ:::::)
             ((( !ト,,_⊂、_, ⊃_,.._r ト、ミ::::(
             ヾ))|.!rェェェェェェエi |.| ヽミ::::ヽ、
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          /|_,,. ‐ ''"ヽ二三三二 ノ./::i  | ̄r 、`゙゙゙
.  .,''''つ/)  /  |     /  /ヽ  ./::::::i  i ヽ ! !(,ヽ
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. 〈 Y ∠//,' )  |     /  /::::::/ヽ;:::::::::i〈 〈 .| | | |/ ./
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隆「やれー!!」
      ___       _
      ``ヽ、`ヽ、,i'"´∠ _
     ,. ‐'"´ ̄        ``ニゝ
.  ∠´-,‐:‐'           ``ヽ
    /               ゝ
.   /                  l
  //       /l、        l
   l      /| ./ l、iヘ        |
   .l /| , /! /. l./ u l | , 〉.iヘ、 .  |
   |/ |/|/`!/-ニl_  v'|/'_ニl~ ヽ|、 l
   /´l|.| !' /⌒     ⌒ヽ  |.i^ヽ
   l |6||  l (0)    (0) l u ||.6l|
   ヽ._||  ヽ、_ :|   |: _,ノ   ||_ノ
     ‖ u   (    )    .‖
     | v /⌒ヽ、` ‐'´,.ノ⌒ヽ  |\
   ._/l  l ,. -─‐三─‐- 、ノ  !  l 、
,.‐''"´/  ヽ、` -‐ '´._`` ‐-" ,‐'´.  | `` ‐
 , -‐''"⌒)ヽ`‐、.   ≡   , ‐'´l .l  │
(  -‐'"⌒)-、〉l:::` ‐--‐'":::::::::l |   . |
.(  -‐'"⌒)ノ, |、::::::::::::::::::::::,ノ! |   .|
/( -‐''"⌒)ノ ! ` ‐----‐'´ .l  |    |
  (._,,. -‐' ,"\ l         l ,へ、  |
      /   ヽ         レ'   \ .|
黒服1「いけ!」

黒服2「こっちもだ!」

黒服3「やっちまえ!」


投げる動作をした瞬間、そう叫んだ。

叫べば、後ろに構えていた黒服が次々にボールからポケモンを出して、此方に襲い掛からせて来る。

                        , -y‐ 、
                , -/´Y⌒l     /    '⌒l
             { {  _ /   /⌒'ー- ¬、./
                 V⌒¨´ /    /  '7    〃
                 ', 「l l    | //  /
                  ',U/´ ̄,二`'く /
               Y/`!_ _/n _」  ヽ
              _〃⌒Y´    ` く
              7   ,⊥  _    ⊥
              {ノ\{     }/7へ.ノ 'フフ!
           __≧ _, -―…一ァ'´    ノ
         〔´ニ   `/         , ァ…‐、
    , -‐r 、   `丶、 /         〃 /   / ヽ
   ハ  ', \, -‐-,/         /        ',
    , ',     ヽ  /             /_         }
    |       / ',            l    ̄    ―-l
   l _  -‐    ',            |   /⌒!   /
   八   i⌒ヽ.  |             |    { /    /
     、 ヽ.  |   !          ヘ    ー'  /
      \  ー'  ノ⌒\_    _,/  丶---‐'´
       `¨¨¨´      ̄ ̄
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 20:29:16.97 ID:v+OxLkgPO
……バトルを挑むって選択が無いから仕方ないし(震え声)
なお有っても選ばれるかは……
425 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 20:33:38.38 ID:5Mk/AHtLo



            ,,-―-、  ,-―-、
            ! _--、`-'  、ヽヽ           _, ◎
          ,−'  ⌒ 、  ⌒ヾ、 し      -==ヲ/
           l / ,',' ; !' ’ ``; ヾ、丶ヽ        //
         j ' // 'ノy'~y'(lヾ `j 丶 j       /'
        r'','rー、/~|メ、'' u`! !、j `γ        |! |! ノフ
        ,j ノ'lγj ,,-''⌒ヽ ,,エ~ l ;; `l          /'
       ノ ,, ! y' ー、_‘’, 、' o ヾ〉、"/
     ,ノ〃,,-'`7l |ヽu -v' (ヽ- '// ,ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/  / | ||ヾ、`i_ _⊃' /' 〃 )
― ―――7   ,' | !ヾL|`i〒iフ./、、jγ
      /   ! .| ``ーニニシ'/、、`ー-、
.     /   ∧ L  == u /  `ー、_ `)、
     /   / ヽ `ー---イ     ヽ/ i
.    /    /  ヽ/ / |     /  |
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隆(ク……クククク……! カカカ……! 此方は悪党の中の悪党よ。騙まし討ち、不正何でもあり! だまされる方が悪い)


既に、敵に会った時の対応は、話済みの上に何度もやって手馴れている。

にっこりと笑い、紳士に見せかけて騙まし討ち。

コロっと騙される相手は多い。



             ___/ ̄ ̄\_
         ,  ´        <⌒
        ,:'            `ヽ、
       ,                \_
                      \ } ̄´
        '              ,  \
      / ,          |/} ∧ }`ー`
       {∧          「ノ|/}/イ
      '  、       | /`/ } '
         } ∧     /イ   /
         |' ,} \__/イ__ /
         //////////∧
        _,.{///////////|
     -=≦//////|////////≧=-- 、_
  r≦//////////////////////////////ヽ
  |//l///////////|///////////////////∧
  |/∧//////////l|///////////////|/////}
  |//∧/////////l|///////////////|/////|
  |///∧////////l|///////////////|/////|
  |//// }////////l!///////////////}/////}


しかし、相手が悪かった。
426 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 20:34:18.00 ID:5Mk/AHtLo
             , '
             〆
           //                       _,,,....-::::,,..-;:'
           ノ /                  _, -=''""""    =--、,、`,"+`ゞ,;:
          /  i                   _,.-'^ "              ̄=.、".
          ,i  |i                  -'^               \`,`,;⌒`;・",;+
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         i|   |i                :"  ._=__            ヽゞ,:;*ヾ"`丶 ┼
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穏乃「いやっほ〜〜〜〜〜!!!」

隆「ちょっ……!」


飛び出したポケモンは、合計五体。

そのポケモン達が、京太郎達に襲い掛かったと思った瞬間、綺麗に空を飛ぶ。


あるポケモンは、穏乃の蹴りを喰らい、壁にぶち当たる。

あるポケモンは、穏乃の鉄拳を受け、天井へとぶつかった。


一撃、ノックアウト。

素早い対応と動きで、全てを捌ききり、楽しそうに穏乃は笑う。
427 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 20:40:19.38 ID:5Mk/AHtLo
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京太郎「不意打ち?」

隆「ガガッガ……ギギギイっ……!!」

京太郎「騙まし討ち上等」


先ほどまで笑っていた村岡が、悔しそうに呻く。


京太郎「こちとら、豊音さんの悪夢で既に経験済みだ」


豊音さんの側に入れば、ありとあらゆる悪夢を毎晩夢に見る。

その中には、親しい人の裏切りも騙まし討ちもあり、全て――全て体験済みだ。

腕を組み、ニカっと笑えばシズもにっこりと笑って返す。

シズは、自分の正式なポケモンではない。

しかし――


長年、側に居たのだ。

長年、戦いあったのだ。

このぐらいの意思疎通なお手の物。


京太郎「それじゃ、本当のポケモンバトル行こうか!」

                     _
                     巛.4゙\
                 _  ⊂ ̄  ヽ,,
               O(((<ヽ   ~゙.-=ニニi
               .\^( .|_,,,,....,,,,_|    .|
             ,,.. -=彡 ̄      .|   .|,,丶
            / /.        |    | \ \
          // _/  _,,...,,_,. ..,,__,」、   |  \ \
         ./y'  > /  / ノ    !\.  |   Yコl二i
        /」 / ./._(  ノ           .|   ! . ヽ!
        ./ イ .i ̄ \、_____,,... -ー''    |  \i
    ,.へ、.,/ \| ヽ、      ,,,,.. ー-<_,,...     |   |
  < n,へ\   \ ノム〜彡='^゙     i\       .|    |
   >/ \\r=v(((  ,,.ミ、       | ゙ヾ     . |   |
   ゙' rrrrr)). \ ヾ   ((          L,,_       .|   .|
    'テ~゙n ∠_.ヾノ  リ)           |゙ー-= 、  |   .|
    .゙ー―ヘ\ ii.>ミ ((.           .!    !~゙〜  . |
       ((i.{{_リ ,  ル) .          ヾ    !     .|
        》ミ 彡 r-''            |    !      .|
       . ((( _,r=-'
隆「くそバカッ……! ゴミバカ……! ゴミ、ゴミ、ゴミ……! 今ので終わっとけばいいのにっ!」
428 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 20:44:20.46 ID:5Mk/AHtLo
       , -- 、    ,. -- 、
      j 三ミ、ヽ./ 三ミ、ヽ
.    r彡'⌒      三ヾ、L_
     }〃fr三ヽ r彡ニヽ ヾヽ. ヽ
    r'ノ ノリ ,イ/ハ ハ 三 }}  ))) )
   ノノ,ノノ,イノ`{{ー{{‐ヽ,ミ リ (( (. (
  (((.〃/ {f\`:::ij~ソヘにヽ、}}} 、\
   ))n|'/'´\ヽ~://'⌒ヾ、r,ニヽ }} j
   (((| ||{{  @| v:|  @ jリ:|l-、|.| {(
    )}l ||:`ミ=彡!ij :|ミ==彡'::||^ソノ ,j )
.   (((ハ|!`!u'こ′j`つ v j「 l|ニイ {{.{
    ヾミ| r'ニヽ.`ー'´ノ,ニヽ |\ヾ ヽ`ー 、
     `|.||⊥工工工.⊥|.| |  )川 `,っ j
        |.||-─ーr──-|.| | ( ゝニ._( (
      |.|lココゴココココj.| |./:`ァー、ヾ. )
      ヾ二三三二二/::::/ : : ;ゝ._ヽ
             >:'´::::::/: : :∠-─-リ、
.             ∧::::::::/ : ;.ィ´: : : : : : : : :\
           L:_〉/: ://: : : : : : : : : : : : ヽ
            |: |:/: : /: : | : : : : : : : : : : : : : |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
隆「そこまで、打ちのめされたいなら、そうしてやるっ……!!」

京太郎「シズ……いくよ」

穏乃「おぅっ! 京太郎と一緒の初バトルだ!」

隆「おまえらっ! ボケっと立ってないで、いけ! いけ! 囲んでボコれっ……!」

京太郎「うたちゃん」

咏「分かってるって、他の奴等は、私達が受ける。 ほら、いくぞ」

淡「あいあいさー!」


自分のボールを強く握り、親の敵のように睨んでくる。

そんな相手に、ニヤっと笑えば顔を真っ赤にさせ、此方へとボールを投げてきた。
429 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 20:44:47.12 ID:5Mk/AHtLo
四天王の村岡隆が勝負をしかけてきた!

    村岡隆┃ 手持ち:◎◎○○○○
         ┗━━━━━━━━━━━━━━
       __     , -- 、
     r',ニ二¨ヽ、/∠ニヽ\
    j l r_三ニ     r三ヽ  }
    rリ '  ,ィ'ミ ハ 彡'ヘ ヽ.\
   {(( i j,.ィ1{--ヽ.ト, ,、  j } }
    ))' ノ 力ト、} ̄´j.{」レヘ.i ' <.く
   { ! ' .ノ ,リ jハ  r'い}. jハ j リ }
   Y,ニ!l r.===   ===.、 |に゙Y
   /{に゙|| ヽ._゚,ィ .l、゚_,〃.|lこj.ト、
  {i_,ゝニl| ┐ ̄_」  |__ ̄┌ |lニ.イj_}
ニ¨-‐7 : : l ト、.___ー、_, ‐'_, イ.l : ヾー-¨ニ
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430 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 20:50:49.01 ID:5Mk/AHtLo
                  .
                    \..                /
                     \\..            //
                      \\... o |    //
                       \ \  。/ / /
                     ヽ   \  \ .。 /
                         ヽ\    /
                     - -二         二 - -   ギギンッ
                       o        \ 。
                            o  \  \.
                      / /。/     \ \.
                    / /     `~´   \\
                   //    / 。         \\
                 //                  \
                /
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
バトルが始まる。

村岡の投げた、ボールが空中で開き、赤い閃光が何かしらの形を作り出し、そのままの速度で此方へと向かって来る。


隆「だましうち!」

京太郎「受けて立て!」


先ほどので学習してないのか、意地になってるのか、ボールから出した瞬間。

その瞬間に攻撃を仕掛けてきた。

431 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 20:52:28.26 ID:5Mk/AHtLo

                 ,,,,,,‐ーーーーー- 、
               ,,‐'ヽ          `ヽ,、       ,,,ー- 、__
             /   ヽ          / .ヽ    / /´,,,,,,-ゝ_、
           /     ヽ         ./    .\ /   /  ,,‐ー´
          ∧      ヽ   ,‐、   ./      ヽ    /
         /  ヽ     ヽ  ./ ヽ  /        ,ゝ、 /
         \   ヽ /''ー-、ヽ/   ヽ / _,,,,,   /  .ヽ´
           \  ∨   ゙''′    `''''´  / /   ,/
           ヽ─‐''     、 .|  ,     /___ /´
             \  、    ゞ''ヽ´        >
       _,,,,,,,,-‐'ニフ  ニヽ、  .i  i      ∠__
     、‐´,,‐'''´´   ゙フヽ ヽ lij:、 ヽ‐'',, _,,、イ7-i-‐`-゙゙ニ_‐- 、
       \__,,, -´  .ゝ `''''´  _ .`ヽ''_/.ソ ヽ    `ヽ ヽ
              /  i ヽ ー──≠'´/j    ヽ、_,,,,,,,-''′
           ,/  /ヽ / `'''''''''ヽ  /
        ,,-'''´  ,/   ヽ、     ヽイ    __,,,,,‐,,
     ,,,‐'''´ / /      / `''''''''''''´ i  ,,‐'´ . /
   / ,,‐  .フ´     ,,,,‐''        ヽ_ ∠´
  // /  /     /           ヽ    ̄ ` ヽ 、
  ヽi  /, /     〈   ,,, ‐''''''''‐- 、   ヽ        `ヽ、
  ヽ / \j      ヽ   ヽ、      \   ヽ‐___,,,,,-ー''''´
              ヽ、  ./       \  \
              /   /         ヽ  ヽ
             i /j''''/          .j   \
             'i/ ∨           ヽ /ヽ/ヾヽ
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        ,.へ ,. -‐: :  ̄:二:>.、
      /: : /: : : : : :/: : : : : : :`: .、
    /: : : /: : : : : : :/: : : : : /ヽ:、: : :ヽ
    ,:´: : : : :': :丶: : : :/ : /:/_{:L l_l: : : ハ
  /: : :/: :.:.:{:.、: : : :ー:レ: T:ハハ{  j l'ト: ハ}
 /: : :.:/: :.:.ハ:.:.\: : : {: :ハz≦ ヽ f:ハ: ハ
./: :/:.:/ :/  ヽ:.:.:.:.r‐ヘ: 代ヒソ   ヾ,,V:、
': : :.:.:.i: :(     \:.(   V: :ゝ''''     ハ: :',
!: :.:.:.:ハ:ハ     >ーイヘ: :ヽ   ^/ V:.}
{: :.:.:.ハ:.{: :ヽ   rz==┴`z,\:\ ̄     ):.)
!: :.:.:.ハ:.{:. : :ヽ   V三/⌒\z\:ゝ    ノノ
{: :.:.:.{:. :!:. :. : ', ノ::::::{      ヽ `
V: :.:.{:. :ヽ: : : :/{::::::::::{ 、     ヽ:\
. V:.:.:ハ:. :.: i:ハ:{ ヽ:::::::ヽ \    ヽ::)
 ヽ:. :.ハ: :.:.:ハ:j  ヽ:::::::::\ヽ   ヽ;
  \:V:.:.:.:ハ:j   \::::::::::::ヘ    ヽ
     ヘ:.:./ j   / ヽ:::::::::::\     ヽ
     j:.ノ /  /   〈::::::::::::::::;ヽ     \
     レ /  /    ノ::::::::::::::::::;;ヘ     '、
.       /  /  /;:::::::::::::::::::::::::ヽ    ヽ
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隆「くっ……! マニューラ!」

京太郎「っ……! シズ!」

穏乃「こっちは、問題ないよ」


赤い閃光とシズが交差した瞬間、音が鳴り、二人は、互いに地面へと着地する。

相手の爪を手で捌ききったのは見えたが、やはり心配は心配。

シズへと呼びかけた。


京太郎「マニューラか」

穏乃「うん、しっかりと育てられてるね」


シズは、手を振り答えると互いに場所を反転させた為、何度か探りあいの元移動し、目の前に戻って来る。

さぁ――戦闘開始だ。
432 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 20:54:37.43 ID:5Mk/AHtLo
 _  ___マニューラ ♀ L 58
 |::::| |:HP:::|llllllllllllllllllllllllllllllllllll|
 |::::|   ̄ ̄ ̄ ̄167/167 ̄ ̄ ̄ ̄
 \:\____素早さ:165____|≧;;,,


【1ターン目】

        シズ♀ Lv65
   |:HP:::|llllllllllllllllllllllllllllllllllll「::\
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|::::|
           193/193    |::::|
,,;;≦|★★★★★_______「::/

穏乃はどうする?

穏乃 ニックネーム:シズ 呼び方:京太郎 ほのお/かくとう 持ち物: 性格:やんちゃ
Lv65★★★★★HP:193 攻:176 防:117 特攻:160 特防:105 素早:165
┏【特性:ちからもち】━━━━━━━┓
┃自分の物理技の威力が2倍になる
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
【覚えている技】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃1・かみなりパンチ(基本・でんき/物理/威力・75/命中・100)【10%の確率で相手を『まひ』状態にする】
┃2・れいとうパンチ(基本・こおり/物理/威力・75/命中・100)【10%の確率で相手を『こおり』状態にする】
┃3・ほのおのパンチ(基本・ほのお/物理/威力・75/命中・100)【10%の確率で相手を『やけど』状態にする】
┃4・インファイト(基本・かくとう/物理/威力・120/命中・100)【攻撃後、自分の『ぼうぎょ』『とくぼう』ランクが1段階ずつ下がる】
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

2・―

3.アイテムを使う
├3A:かいふくのくすり×4 
├3B:どくけし×5    3F:なんでもなおし×10 
├3C:まひなおし×4  3G:げんなかけら×3
└3D:ねむけざまし×4 

【会話】

京太郎(マニューラ、こおり・かくとうタイプ――ここは、普通にほのおのパンチだろうな)

隆(相変わらず、タイプが分からんざんす! 博士め……此方にデータを渡していればいいものを!)

穏乃「いい動きだね!」

マニューラ「ニュララ」


↓1 穏乃 命中率 

↓2 マニューラ 急所:ゾロ目
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 20:55:30.13 ID:94gJSXySo
ほのおのパンチ
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 20:56:10.66 ID:D4W4Hhy3o
1-3
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 20:56:14.80 ID:IQqEkwUKO
コンマ
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 21:01:15.10 ID:/C1d9u1eo
437 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 21:11:28.09 ID:5Mk/AHtLo
    -‐…    ¨    ̄   ¨ …‐-  _           i∨!}}!i   / ,/`
r ´                         ‐  _         i }}i ||/,,/`/`_, <`
                               - _ 、}i i  `'     ´ イ    _
                                  ``        _ >-‐ _ イ
                 __   -‐…・・・・・・・・・…‐- ゞ        ´    ≦_
             _ - ¨                イ`             -=≦ _
           _ - ¨                 イ`       _ \、、    ミト
      _ - ¨                  イ`     _ <`     >トミト _
     /`                    イ`    _ <`
    /`                 > `      ,<`
.  〃               > `     ,<`
 /`                > `      <`
./`            >`     <`
'`           >`     <`
`         _ イ`   ,<`
       _イ`    ,<`
    ,イ  _ ,イ`
! イ`  _ イ`
∨ヽ イ`
{ ∨`
.∨ ヽ_
 ∨ \_ ,
  ヽ/  ヽヽ, ,
    ヽ/ \` </
     \, \, ` .<,
        < ><  ><,
           ̄  ̄     ̄
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
隆「れいとうパンチ!!」

京太郎「迎え撃て! ほのおのパンチ!」


互いに選択したのは、近接戦闘技。

マニューラの爪には、れいきが――

シズの拳には、ほのおが纏う。


互いに素早さが早い者同士。

一歩目から既に人間の限界を超え、互いに距離を詰める。

本当に刹那の時間、指示を出し一秒もないような時間で、二人が互いに技を放ち殴りあう。
438 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 21:12:56.07 ID:5Mk/AHtLo
   ,,-t- .、
  〈ヽiヽ∧/,〉
   Σ  δ ヲ
  <_ハ ゚ 、ィ゚ノヽ
  、/´,゛- 'ヽ
 ヾ.(,,/〉 ._ !,)
    /,,/ ヽ,,i
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
マニューラ「にゅら〜ん」
                  ,/"゙'' 、
                  /::::::::::::::ヽ.,_,,.. .,,
                _,.ノ:::::::::::::::::::;!:::::::::::ミ゙'i,
              , '"~::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::;;iiリ)
             i:::::::::::::::::::::::::::::::;、;、=ミミ::::(((_
            ,,. .ノ::::::::::;..、::ノ'メr,.ノ.〃!::::ミ::::::ii !!)
           i:::::::::::::::::/r//  リ | ヽ!! )ノ!::::川::リ
        ,,. ..ノ:::::::::::::::///' _ \i ! 」」_{(巛(/
        ):::::::::::::::::::::i /u〜 ̄7u./__υ/!((
ー――---=ニ三/ ̄7'"~7,,.、'  ,.、/ /\ /彡ノ
.i――--- :.:.:,;,;,/: : /i  /〃ス/メ、゙i  〈υ/《(
/ : : : : : : : : : / : : /:::|. /《///メ/7テラ'》/ノリツ
.: : : : : : : : : /: : : /:::::.Vυ゙==、ク'メ//巛i"
: : : : : : : : :/: : : :/:::::::::ヾ'' -、.,,ヾ=/:\'"
: : : : : : : :./ : : : /::::::::::::::\/!:゙.-"i: : \:\
: : : : : : : 〈: : : : /::::::::::::::/ヽ:::|: : : :|: : : : \:ゝ、
隆「よりによって、ほのおのパンチっ……弱点、ほのお……二倍……!」


互いに技を受け負い、空中で弾かれるように吹き飛ばされる。

マニューラは、ほのおの纏った拳を受け、そのまま着地もままならぬまま、通路の地面へと当たり、転がっていく。

地面に転がるも、暫くすれば止まり、マニューラはそのまま身動き一つしない。

誰がどう見ても戦闘不能だ。
439 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 21:14:40.96 ID:5Mk/AHtLo

: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ゙、: . ゙、゙、. \
: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :、.i. .i: : . ` 、
.: : : : : !: : : : : | |、: : :| | : : i | !: :|:| : |:、: : : : : : >
: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ
: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /
,,:‐レリ    _       ̄ /
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、    >
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                   __
            , .-‐: : : : : : : : :`: . .、
         /`7: : : /: : : : : : : : : :ハ: :\
        /: : /:´: : //: : : : : :/: :/ / ヽ: : ヽ
.       /: : : /:\: :/:!: : : /:_:/: :/ /  ヽ: : : ,
.       /: : : :{ヽ: : : ハ: : :/:ハ:≧ト、    V: : :}
     /: : : : :i: : : : : : ヘ: ハ /んバ`ー zィ:ノ:.ハ
     /: /: : : :V: : :'⌒!: N   辷ソ   f:゙ハ:.ノ
    /:/: : : : : ヽ: :{  {: {     ,,,,     ,ゞi ′
    /: : : : : : / \: ーi:{  u         ''l
   /:/: : : : : /:/   ヽ:ヘ:i       ⌒  丿
.  /:/: : : : : /i:/ _∠zヘ{`ヽ、  _ ィ:.j
 /:/i : : : : / レ/:::::::::::::ヽ:トz:::::《::7  }:/
./:/ !: : : :/ /:::::/:::::::::::::i:::::::::〃ト.―レ.、
.レ  !: : : :! /:::::/::::::::::::::::::::}::::::::::》:::::::::::::::ハ
   '; : : :{ i:::::;'::::::::::::::::::::::::}:::::::《::::::::;::/::::!
    ヽ: : V::::i:::::::::::::::::::\:ヘ:::::::}}::::::{::::::::::;
     \:/::::::::::::::::::::::::::::::::ノ::::::}}::::::{::::::::〈
        /:::::ヽ::::::::::::::::::::::::i::::::::ji:::::::}::::::::ノ
       /:::::::::ヽ::::::::::::::::::::::l::::::〃:::::j::::::::{
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
京太郎「……いけるか?」

穏乃「っ……大丈夫!」


村岡は、嘆き、更に此方を睨む。

相性的に有利であり、相手の技は、こおりタイプの物でほのおタイプを持っているシズには、効果はいまいちだ。

しかし――先ほどのマニューラの一撃は鋭く、確実にシズの急所を捉えていた。

村岡に悟られないように気丈に立つも、それなりのダメージを受けシズは冷や汗を流している。


【マニューラのれいとうパンチ! シズの急所に当たった!】
【シズのほのおのパンチ! マニューラには、効果は抜群だ!】

 _  ___マニューラ ♀ L 58
 |::::| |:HP:::||
 |::::|   ̄ ̄ ̄ ̄0/167 ̄ ̄ ̄ ̄
 \:\____素早さ:165____|≧;;,,


【1ターン目】

        シズ♀ Lv65
   |:HP:::|lllllllllllllllllllllllll「::\
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|::::|
           121/193    |::::|
,,;;≦|★★★★★_______「::/
440 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 21:22:53.09 ID:5Mk/AHtLo
                     , =-、
                ,'´三`::"三ミi_,,...,,
             , ='"彡 ミ::::彡 ミ::::::::::::i
             ,'((,、シノイ{{ }} ヽ)) )ミミ::::::::ヽ、
            ヾ巛、ノ{{ )}( ./)} {(ヾミ、 ))))
             ))), =-、ヽ)/ , "⌒ii》,-、//
            ,i'"リ|{  ヽ  /    }|r i.i《(ヽ
            ヾ《〈| ト、 o|u |o  ノ''|:ト!|ミ:(
             )リ||v゙=|  |゙="u !|ンミ:::::)
             ((( !ト,,_⊂、_, ⊃_,.._r ト、ミ::::(
             ヾ))|.!rェェェェェェエi |.| ヽミ::::ヽ、
              >;;!||-― y―‐-| !|  iヘ;;;_ヽ
           ,. - ''" !!ヒェェェェェェ」.!|  /|  |   ̄``
          /|_,,. ‐ ''"ヽ二三三二 ノ./::i  | ̄r 、`゙゙゙
.  .,''''つ/)  /  |     /  /ヽ  ./::::::i  i ヽ ! !(,ヽ
. / ///ノ´)/  |     /  /:::::ヽ/::::::::::i / )ト .| | | | i
. 〈 Y ∠//,' )  |     /  /::::::/ヽ;:::::::::i〈 〈 .| | | |/ ./
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
村岡「まだ……まだ、一匹残ってる!」

京太郎(……弱点付かれる奴が来たら厳しいな)

穏乃「……バトルは、こうでないと」

村岡「正念場っ……! 正念場っ……! 正! 念! 場っ……! ここがわしの人生の正念場っ……!」

京太郎(何が来る)

村岡「いけっ……たおせっ……! 出世! 出世!」


    「`丶、
     ',    `ヽ _
     ゝ     _ `ヽ,
   /    rt!´ }、  `r‐-、
   j ヽ, -‐''´ー‐' ヾ ;;、>ァー'- 、
   ヾ<tア丁>ー'´  };;;;{    ヽ、
    ー、 ̄__   弋弍、    }、
      /´  .: ::`丶,  `ードr rー-、 `-r、
    @:.  .:: :::::;:;:;;;;}   E {   ゙ト=''ヘ
     >、::::;:;:;;;;;;;;;ノ/   ノ;;゙込、 }==へ
    /ヾ;;/  ̄,.-'下!ー-イ;/    ゙、 ]    `r┐
   /´`ヾ/  , ′  Aー-|!     } { , r‐ ァ  ノ
  /`ヽ i {  @  _> -弋     ! ヾt :::!‐'′
 j ::::/ _ゝ'   ''-,, V `l   ` ー、´v卩弋::t_
 ゞ:;」   _,, -‐r‐癶  /       ノ._.,.!   ̄
      {__{;;;;{  >´     (⌒(;;;;;;;)´)
          ̄         ̄ ̄ ̄

ドグロック「ゲコン」

京太郎(ドグロッグ! どく・かくとうタイプで――シズの技の中に効果抜群はないっ!!)

穏乃「……」


出されたポケモンを見て、少しばかり焦った。

相手の攻撃で此方の抜群を通すものが多々ある。

それを出されたら、厳しいものとなるだろう。
441 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 21:27:51.10 ID:5Mk/AHtLo
 _  ___ドクロッグ ♂ L 60
 |::::| |:HP:::|llllllllllllllllllllllllllllllllllll|
 |::::|   ̄ ̄ ̄ ̄188/188 ̄ ̄ ̄ ̄
 \:\____素早さ:125____|≧;;,,


【2ターン目】

        シズ♀ Lv65
   |:HP:::|lllllllllllllllllllllllll「::\
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|::::|
           121/193    |::::|
,,;;≦|★★★★★_______「::/

穏乃はどうする?

穏乃 ニックネーム:シズ 呼び方:京太郎 ほのお/かくとう 持ち物: 性格:やんちゃ
Lv65★★★★★HP:193 攻:176 防:117 特攻:160 特防:105 素早:165
┏【特性:ちからもち】━━━━━━━┓
┃自分の物理技の威力が2倍になる
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
【覚えている技】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃1・かみなりパンチ(基本・でんき/物理/威力・75/命中・100)【10%の確率で相手を『まひ』状態にする】
┃2・れいとうパンチ(基本・こおり/物理/威力・75/命中・100)【10%の確率で相手を『こおり』状態にする】
┃3・ほのおのパンチ(基本・ほのお/物理/威力・75/命中・100)【10%の確率で相手を『やけど』状態にする】
┃4・インファイト(基本・かくとう/物理/威力・120/命中・100)【攻撃後、自分の『ぼうぎょ』『とくぼう』ランクが1段階ずつ下がる】
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

2・―

3.アイテムを使う
├3A:かいふくのくすり×4 
├3B:どくけし×5    3F:なんでもなおし×10 
├3C:まひなおし×4  3G:げんなかけら×3
└3D:ねむけざまし×4 

【会話】

京太郎(此方の技で相手を効果抜群を狙えるものはなし……インファイトは、相手の半減技。打たない様にしよう)

村岡(神様っ……! 仏様っ……! わしを、わしを救いたまえっ!)

穏乃「……ごくりっ」

ドグロッグ「ぐぐっ」

↓1 穏乃 命中率 

↓2 ドグロッグ 急所:ゾロ目
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 21:30:15.03 ID:IQqEkwUKO
ほのおのパンチ
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 21:31:50.26 ID:D4W4Hhy3o
コンマ
444 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 21:37:55.03 ID:5Mk/AHtLo
       . :-‐: : ̄: : : <: ̄: :‐.、
     /: : : : : : : : : : : : : :\: : : :\
    ,:´:/ : ハ:\: : : : : : ノ:ヽ: : V: : : : ヽ_`ヽ、_
   /: : : : :{ ヽ: :ー:―:´: : : ヽ: : V: : : : : \――\--.、
   /: : : : : ハ V:\: :\:ヽ: :ヽ: : !: : : : : : : \   \  \
   {:!: :!:'、:ヽ:'、 ハ:ハイ≧zヽ: :Vヽハ:ヽ: : \: : : \   ',  X_
   ハ: :ヽ:ヽ:ヽヽ j   辷ソ ヽ: :V ハ: ヽ: : : :ヽ: : : :>―.}_   )
  ハ:ヽ: :ゝr=ミ    "" 八:ヽ:\}:ハ:\: : ヽ:ヽ: : : :三:二ノ
    ハ:ヽ:.ヽ" ´r へ   '/:⌒::.、}ト ヽ:.\i ̄ヽ:ヽ―― :ミ.、
      \ヽ: .、  ー' /-/:::/::::::::::::\ミ \:ト、 V:ハ  丶 )
       (ヽ:ヽ  ̄/:彡/:::/:::::::::::: ̄:::::ヽ ノ `ー}:}‐';-'   ノ
      ∩ノ i`トヽ V:/::::i:::::::::::::::::::::::::::::ヽ   j:j j
      { /   '/〉 /::::::::::〉::::::\::::::::::::::::::::\ _ノ ノ
       ヽ _ / /:::::::::::::::;:::::::::;;;;;;ヽ::::::::::::::::::::::ヽ
      Y:/三:Y:::::::::::::::::;::::::::::::::::;;;iヽ::―::´:::::::::::',
       Y:::::::/::::::::::::::::::;:::::::::::::::::://::::::::::::::::::::ノ
        {:::::::i:::::::::::::::::/:::::::::::;;;;;;/::::::::::::::::::::::/
       ヽ::::';::::::::::::::;':::::::::::::/::::::::::::::::::::/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
穏乃「京太郎っ……!」

京太郎「!」

穏乃「あと、一匹! やりきろう!」


相手の攻撃を警戒して、慎重になっていれば――にひひと穏乃が笑った。

一番苦しいであろう彼女が、此方を気遣って笑ったのだ。


京太郎「……そうだな」

穏乃「うん!」

京太郎「全力で行こうか!」

穏乃「全力!」


そんなシズを見て、此方も覚悟が決まる。

本人が楽しんでいるのだ。

全力全開で答えるのがトレーナーの役目だろう。

相手を冷静に見極め、隙が出来る瞬間を今か、今かと待ち構える。
445 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 21:40:33.00 ID:5Mk/AHtLo

            _   ,.-,-,、
          /彡三ミイ〃rニコ
        _,.,.,ヘ彡ミヾ〃三ミヽミヽ.、
        {〃リ/ムミヾ〃三ミl.l.トヾり
        yイ川〆f⌒トミミミl.l.|ヘヘミ:、
       r彡リリ川/ }  〉 {`ヾyリトゞ、リ
       }リィ〃ル {-ハ u ) ム+ {ヾリミヾゝ、
      f彡ノイ }__ `!  ' u__' ト仏川リ
      r' 1⌒| r´  ヽ u./´ ヽ /  }く
      ,ン´|  |ヽ   。|  |.。  ノ|  /{{{
     (彡ム_ | `¨´.|  |.`¨´ ト ィヘヘ}
    --一´ |  `l.u__⊆、__,.⊇__ |   | `ー--
       |   | l.iエエェェエエi.l |   |
       |   | l.、ェェェェェヮ,l |   |
       |   lヽ`´ ̄  ̄`´.ノ|   |
       |   |\.` ̄  ̄´/|   |
       |   |  \.   /  |   |
       |   |   ン‐く.    |   |
       `ヽ | /i  i\ | /
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
村岡(問題ない……一撃は、ギリ耐える。 此方はせんせいのつめ持ち! 一撃耐えて、次効果が出れば勝てる)

村岡(イケル……イケルっ……! すべては流れる…川の如し……! 天才ざんすね! わしは、ぐふふふふっ……!)


            r .
            l \
            |   \
            |    丶- 、
          /        \
         /      _r┬ 1  \
            { lフー-、 / 丶--' \   ヽ-、
            lく/l\/l \/し Y⌒l l |
         l\┴┴┴/    / /^ヽ |
           \ >−―- 、   |  |   \
           /       \  l  |    ヽ
           /         \丶 ゝ.     \
           |             ヽ  l |l> 、  \
            /l           |  l ||   \r― ヘ
         / .             |   \ヽ.  / ――ヘ
       /  \           /   / /\/-―――|
ドグロッグ(……自分の都合のいい事、また考えてそう)

村岡「ドグロック!! どくづき!」

京太郎「!! シズ! 後ろに飛べ!」

村岡「はぁ〜〜〜っ!?」

ドグロッグ「げろっ!?」


ドグロッグの手が怪しく光輝き、穏乃へと迫る。

しかし、その全力であろう一突きを、穏乃は後ろに飛んで避けた。
446 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 21:49:04.57 ID:5Mk/AHtLo
/     ,     /   /   / /             |   |  :.   .   :.
    /     /   /    '    |   |     |   |  i|   |    .
  イ        '   /|    /|  l   |   |     |   |  l|   |    |
// /      |   | {   ' :.     |   |     }   |  l|   |   {
 ' 〃         |   |  | |   ト,  :     /| /| /|    '  ∧|
/ / .'   ,:  ' Y |_'. |  | |   | l   |     ' }/ }/ :  /  .イ `\
{/ /   / /  / {  |  Y≧!、,|   | 、 |   _/ム斗七    /:. / }'
 '   ,イ / | { 从 | イ  {::しメ∧   l  Y   イ {::し刈 `ヽ'  ' }/
'  / /イ Y :.  Y    Vzり \  、 }  /  Vzり   }/  /
/        | 从   |            \ ∨/        ,  /
       _∨∧ :.             ` \           ,:_ノ> 、_
 ,  <//////{/{{`∧         、              /  }}//////> 、
´//////////// l| ,∧             _    ∧  ||///////////>
/////////////从 {   、         _  ィ -vノ    ' } /'/////////////
/////////////{/∧   l\   ー=≦__ ,   ´   /' / イ∧/////////////
/////////////|//∧  :. \               / / /'////}/////////////
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
京太郎「全力で前へ!!」

穏乃「うん!!」

ドクロッグ(あっ……やばっ、腕伸ばしたまま、だから避けれない)

村岡「避けろ、避けろ、避けろ〜〜〜!!」

ドクロッグ(無理だって)


後ろに飛び、手を付いて着地のロスを軽減すると、そのまま穏乃は前へと踏み出し拳を構える。


   _
.  { ヽ
.  八
    :. ’
     ヘ ::.
    r‐、ヘ. ヽ
  ,-マ ,廴__ \                        γ==‐
  入. \ーュ、 ̄`ヽ                  ム - : : `
  { \_ く.| ̄`  V                    ´: : : : : : : ` 、: \
.  `寸‐二八    ト、            /: : : :/: : : : : : : : : \: \
    \   ヽ   // 勹ュ          ′ : : /: : : : /: : : :,ィ: : : ヽ: :\
     ヽ__   // /./二\         /|: :\/:/: : :/ : : : / ハ: : : : :ヘ: : :` ー-_- __
       `寸ニ/ノ /二二ハ.     |λ:!: ,l:/: :\|: i: ;.イ / | : : : : : ヾー- 、: : : ` 、-- _‐-、
        守三ヲ二二二入      lハ:|:ハト、i: |_|ヽ: | |/ ||: :|:ト、:\  ` 、: : : ヽ  `ヾ、
         マ二二二二二ニヽュ_  V´.|:l ,ィ示心ト、ハ| -┼|: :|:| |トヽー-- \: : : \   `
.            `寺二二二二二ヘ\八 ハヘ. 弋_ツ   ヽン芯ムイ:./|: | j! ヾ.    \: : : \
.              `寸二二二二ヽニマ.迅ヘハ ""    .辷ツ/|_j厶レ'二≧、ヾ     ヽ: : : ハ
                   ` 二二二二{ニ.ハ、ヾ、| Y`ー、_ '  ∧:|二/ムァ‐ 、二ヽ\、    }: : : |
                   \二二ニ./ニヘヽ.|ト、`ー_'_ ィニ∧、〈 { / / /ヽニ{       ノ: : :/
                   \二/二二二リ「} ̄二ニ/ニ/ニ.ヾ、>ニュ{_ム}‐'    _/: : /
                   |_/二二二二 ||二二ニレニ.厶ィ´ }:|        ー―‐z/
                   |二二二二二ニ||二二ニ厂    リ
                   |二二二二二ニ||二二./
                   |二二二二二ニ||二ニ./
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
穏乃「これが、これが……っ! 私の全力だ〜〜〜!!」

ドクロッグ「……っゴゴ」

村岡「あぁ〜〜〜!!」


綺麗に纏ったほのおのこぶし。

その拳が真っ直ぐと伸ばされた、相手の手を避け、打ち込まれる。

タイミングもあっており、カウンター気味に決まった一撃で、ドクロッグは壁際へと押し付けるようにぶつかった。

【シズのほのおのパンチ! ドグロッグには、普通のダメージだ!】
【ドクロッグのどくづき! シズには、普通のダメージだ!】

 _  ___ドクロッグ ♂ L 60
 |::::| |:HP:::|l|
 |::::|   ̄ ̄ ̄ ̄3/188 ̄ ̄ ̄ ̄
 \:\____素早さ:125____|≧;;,,


【2ターン目】

        シズ♀ Lv65
   |:HP:::|lll「::\
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|::::|
           32/193    |::::|
,,;;≦|★★★★★_______「::/
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 21:50:57.92 ID:94gJSXySo
やけどかと思ったが違ったか
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 21:52:53.59 ID:wx9U5JmKO
それと3割毒でコンマ26だから穏乃は毒じゃね?
久し振りで戦闘システム忘れた
449 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 21:55:22.06 ID:5Mk/AHtLo
                     , =-、
                ,'´三`::"三ミi_,,...,,
             , ='"彡 ミ::::彡 ミ::::::::::::i
             ,'((,、シノイ{{ }} ヽ)) )ミミ::::::::ヽ、
            ヾ巛、ノ{{ )}( ./)} {(ヾミ、 ))))
             ))), =-、ヽ)/ , "⌒ii》,-、//
            ,i'"リ|{  ヽ  /    }|r i.i《(ヽ
            ヾ《〈| ト、 o|u |o  ノ''|:ト!|ミ:(
             )リ||v゙=|  |゙="u !|ンミ:::::)
             ((( !ト,,_⊂、_, ⊃_,.._r ト、ミ::::(
             ヾ))|.!rェェェェェェエi |.| ヽミ::::ヽ、
              >;;!||-― y―‐-| !|  iヘ;;;_ヽ
           ,. - ''" !!ヒェェェェェェ」.!|  /|  |   ̄``
          /|_,,. ‐ ''"ヽ二三三二 ノ./::i  | ̄r 、`゙゙゙
.  .,''''つ/)  /  |     /  /ヽ  ./::::::i  i ヽ ! !(,ヽ
. / ///ノ´)/  |     /  /:::::ヽ/::::::::::i / )ト .| | | | i
. 〈 Y ∠//,' )  |     /  /::::::/ヽ;:::::::::i〈 〈 .| | | |/ ./
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
村岡「たて! たて! まだ、まだイケるざんす!」

村岡(ぐふふ……焦ってる振りをしてるけど、体力がギリ残ってることは分かってるざんす)

村岡(焦った振りで、だませば……勝てる! せんせいのつめが発動しなくても、騙す方法なら幾らでも――)


   r 、
   |  \
   |   丶---    __
   ',          ___ \
   ヽ /      -┘r─- ┐l\
    /     //\\   } \ \
    /    //   丶二二ノ\\ \
   /\_//ィ  ̄ ̄\      \\ l_
   |T丶 _/  l    / ̄ ̄ ̄   ヽ ヾ  \
   l l  |    \./          l |_l   |
    \、__、___/               |   \|
     \  , -―――- 、     / / ̄ ̄ \
      }/           \     | l     ヽ
       /                 \   ! !     |
ドクロッグ「……」

村岡「って……あれ? あれれ?」


しかし、ドクロッグは声に反応せず、そのまま沈黙を保ったまま動かない。
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/11/23(水) 21:56:11.43 ID:w0u3PfMDO
描写的に外れた扱いかと思いきや普通に食らってるっぽい?
451 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 21:57:40.33 ID:5Mk/AHtLo


     , ´   /  .' / .'  '        | l  | l |  |
   /    / '   |  | | l|  |    l | ,  } l |  |
 _/    イ /   l|  |_,∧_{  :.   ,-|-}-/、 ,  |  {   _   ___,-、 __
  ̄ ´   / /    {  |、{ l∧  {、   | }/イ/},イ /  l_、  { Y´ /  '   }- 、
      {〃   r∧ |ィ斧ミ从 、Y , イ斧ミ、 } /l|  l、r  ̄ {   {  |  / _ }、
      /    /{ 从{、 Vzリ  \Y/ Vzり /イ } / |   乂_人_/、_/   / \
       /   //从 l∧\       ,\        | /イ/   }==   ̄ ̄ ̄ ー く
     /  イ'  {/l∧ ∧      、        ,イ/j'  /             \
    ̄ ̄        ー∧         _,     从    ,                 \
               ヽ 、    ` ¨  ̄   ィ }/    /     / '
                 ∧ \       / |/>  ,      /
                  {(从_|     --  ´ 「/// |  {
                  |/ ̄}}          |////|_ |
            _,.:<|///||          l/////` |
     _,.. -=<///// \//}         ,r-/////// |
  <//////////////////∧-- 、    {///////l{
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
京太郎「……あんた、運がないな」

村岡「あぁ?」


それを見て、本当に焦りだす村岡に京太郎が声を掛ける。


京太郎「ほのおのパンチは、相手にやけどを負わせることもある」
       , -- 、    ,. -- 、
      j 三ミ、ヽ./ 三ミ、ヽ
.    r彡'⌒      三ヾ、L_
     }〃fr三ヽ r彡ニヽ ヾヽ. ヽ
    r'ノ ノリ ,イ/ハ ハ 三 }}  ))) )
   ノノ,ノノ,イノ`{{ー{{‐ヽ,ミ リ (( (. (
  (((.〃/ {f\`:::ij~ソヘにヽ、}}} 、\
   ))n|'/'´\ヽ~://'⌒ヾ、r,ニヽ }} j
   (((| ||{{  @| v:|  @ jリ:|l-、|.| {(
    )}l ||:`ミ=彡!ij :|ミ==彡'::||^ソノ ,j )
.   (((ハ|!`!u'こ′j`つ v j「 l|ニイ {{.{
    ヾミ| r'ニヽ.`ー'´ノ,ニヽ |\ヾ ヽ`ー 、
     `|.||⊥工工工.⊥|.| |  )川 `,っ j
        |.||-─ーr──-|.| | ( ゝニ._( (
      |.|lココゴココココj.| |./:`ァー、ヾ. )
      ヾ二三三二二/::::/ : : ;ゝ._ヽ
             >:'´::::::/: : :∠-─-リ、
.             ∧::::::::/ : ;.ィ´: : : : : : : : :\
           L:_〉/: ://: : : : : : : : : : : : ヽ
            |: |:/: : /: : | : : : : : : : : : : : : : |
村岡「……あっ! あぁ〜〜〜!! まさかっ! まさかっ!」

      _/: :/: : .:/: : : : : : : : : : : : : : \
    //: : /: : : :′ : : : : : : : ハ: : : : : ::\
.  /.:.:/: : /: : : : |: : :./ }: : : :/  : : : : : : :ヽ\
  /: : : :′:イ: : : : ∧: / /:: :/  |.: .: .:.:|: : :|
. /: : : : :|: : :|八: : | ィ存斥く     jハ: : :|: : :|
/:: : : : : |: : : |: :\/r;....ハ    x=ミ !: :ノ.: .::|
: : : : : : .:/⌒ヽ: : |弋  ソ    r;..ハY: :|: : ハ
: : : : : .:∧   :: ::| ,,,     , V ソノ: ムイ
: : : : : ,′ \ :.: ::.    r-    ''' 从 |
: : : : /    `ヾ: : :.     ノ   イ: .:.:|  _
: .: .:/      r::\:>...    <  |: : :八/ )r- 、
: : /       |/:::≧:::::不、    .: / /:::::::::\{)
: /       /:::::::::::::::::::\__]    / r-::::::::::::::::ヽ
/       .::::::::::::::::::::::::::::::\    ノ::::::::\:::::/
        ,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::厂:::::::::::::ヽ::::::Y
        |::::::\::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::|:::::ノ
穏乃「調子良かったしね」

【ドクロッグは、やけどを負った! ドクロッグは、やけどのダメージを受けた!】
【シズは、どくを負った! シズは、どくのダメージを受けている!】
 _  ___ドクロッグ ♂ L 60 やけど
 |::::| |:HP:::||
 |::::|   ̄ ̄ ̄ ̄0/188 ̄ ̄ ̄ ̄
 \:\____素早さ:125____|≧;;,,


【2ターン目】

        シズ♀ Lv65 どく
   |:HP:::|l「::\
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|::::|
           4/193     |::::|
,,;;≦|★★★★★_______「::/

【ドクロッグは、倒れた! 京太郎は勝負に勝利した!】
452 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 22:03:52.95 ID:5Mk/AHtLo
         /'⌒ミヽ
   /⌒゙ミ - '::::::::ミミ゙'=- 、
   i:::::::ミミ:::::::::::::::::ミ::::::ミ,!
  ,,.-':::::::::::::::::::::::;へヘ、_;:::゙=- 、     /"'' ー ''" ̄
. (:::::::::::;;. !i⌒ヾ.メ.゙>-=、i.|⌒i::::i     ヽ,
 ヾ、::::/.{!ヾ、 ,/ /   ii.||;;コ|ミヽ、     (  がぎぐっ・・・・・・!
   ):::::il⌒\゙ " !  ◎》.||_」|:::::::::゙ミi    ノ
  く:::::::{i ◎ ヽu i,,__,,ノ'/ヾ.ノ:::::::::::::::i  〈   げっ・・・!
   ):::::《_  _(  し┐ !, =、!゙i:::::::::ミミヽ、)  げっ・・・!
  /:::::::::!.ミ''" ゝu ,-',ノi' iコi | ゙'=;;:::::::::::<    げっ・・・!
  '-=,,_::゙'i ! ゙''ニ=' イ レ" || |  /!=-r''"〉
      !;:ヽ((_|__!-'"~_,ri.|.|  /::|  | ,.(    ごごごっ・・・・!
     ゙''-ゝヾ、 ,r<>┴┘!.| /::::| .| 7 )
         ヽ.i<>ソニ ̄ ゙"ノ ./:::::| .| i   ̄ヽ、
         ヾ''" ,,./"\/::::::::| | ヽ、 ./  ゙'',⌒ ̄
         ヽ-''"     !ヽ;:::::| |   ゙〈   /
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    r 、
    ` `   _
  (丶.   /__    ̄ ¨丶、
   `  / / v ` ー-‐''^ヽ.ヽ
 ⊂=  _|/ __,ノ.フv (ヽ._ }.|
      fnl|T''r。¬--r‐_-ニ.jh
     |h|| ヽ`ニイ ̄L゚-'_.ノl|,リ
   _,ゞ| u . . .L___.| . v lレ'  __n__
  ̄::::::::::::l: :fこ二ニ二_ヽ: .ハ.  ,コに.lゝ
:::::__n__::::::l:.:ヽ-〜ー- 、_ソ:/:::`ー(.(l 「゙)ノ              (^Y^h
:::: ,コに.lゝ:ト:、:_: : ⌒:v:.:_ノ::::::::::::::: ̄:::l)l)           i^) }: }..j(ヽ
:::(.(l 「゙)ノ:::| \  ゙゙゙̄フ´/:::::::::::::::く∨フ:ハ           ノ ,レ'‐´ ' ノ..〉
:::::: ̄:::l)l):::l  ,>く  /::::::::::::::: (.(´_:/:::ヽ       { ´、`ヽ. `/
:::: く∨フ :::::l/ |:::/ ∨::::::::::::::::::::: `:7´::::::ト、      ,〉、 }' ´ /
::: (.(´__:::::::::! /:::l /::::::::::::::::::::::::::::O::::::::/:::}.    /:ヽ._^-rく
::::::::: ̄´:::::::::V::::::|./::::::::::::::::::::::::::::/:o :::/:::/::\./ :::::::::::::`¨ラ′
:::::::: o :::::::::::::::::::::′::::::::::::::::::::::: /:::::o:::::::/:::::/::::::::::::::::::::::/
:::::::::o :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
村岡「なんだ……これは……? 夢か……? わしは夢を見てるざんすか……」

黒服2「すみません、社長! 此方も負けてしまいまして!」

村岡「あっ……! あああ……! がぎぐっ……! げっ……! げっ……! げっ……! ごごごっ……!」

黒服1「撤退しましょう!」


京太郎「勝ったか」

穏乃「だねー」


最後のポケモンを倒し終わり、辺りを見渡せば、うたちゃん達もしっかりと勝ちを拾ったらしく、誇らしげに此方を見つめている。

取り合えず、一番活躍したシズを褒める為に、頭に手を載せる。
453 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 22:08:51.71 ID:5Mk/AHtLo

              /   __   \‐:<三ニニ: :_\
              /  . .-‐: : ̄: :`ー. .、  \: : ̄: : :ー―: :┴-. 、
          ‐ ´  /: : : : :―:―: :、: : : ヽ、 ヽ: : : : : : : : : : : : : : \-.、
⊂ヽr 、   /  / ´: : : : : : : : : : :、 : _:\ : ヽゝ\: : : : : : : : : :⌒:ヽ: ヽ:ゝ
ニミ ハ r彡 / / / : : : : :┌<: : : :>くヽヽ:i : :}   ヽ: : : : : : : >´⌒ヽ:}
ミY ( }r三彡/  /: : : : : : :ヽ  \\彡心゙ヽVミヽ  ヽ: :_:_:/     j
  ヽ ` ヽ―'‐'    i: :!: : : : : : :ヽ,  ` "ゞz//〉ヽ八\  \__ノ/
   ゝ  ヽ       {: :、: : : \:/:ヽ\     ¨´、、 ヽ:、 \  ヽ:_:./
    ヽ  ヽ     V: :ヽ: : ヽiミ/沁:.、   ,     :.V:\ ヽ ヽ
    ヽ  ヽ    V: : :\: ヽ代///〉     rァ /:::ハ::::::`::ー.、_\
      ヽ  ヽ   ヽ:\: : :.ヽ:ミ`¨' 、、    イ、〃:/:::::::::::::::::::: ̄:\
        ヽ   \   ヽ: \_:_ゝヽ>-   <::::/\/::::::::::::::::::::::::::::::::::\
         ヽ    ヽ__\__\ヽ――く/ヽ;;;;;;/::::ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
         \  ´         ヽゝ   V:::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::
            ヽ  ____       ヽV::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::
                    ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ::::::::::::::
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            ,.  ´ ̄ ̄ `  、__
          /   ,      / /⌒Y
         /    /    ,:       | ̄\
        .:'    '  /__/   ,      |   \__
       /    /  ///\/ /   .'   '    {` ̄
     /イ ,.. 、イ /}/⌒ヽ、/´   // /   、   、
       { { Y /   Vオ {从 /-}/-、  }  、 \
       | |  {/       ∨ィ=、}/  ,  |、 }  ̄
       / 乂   u      ::::::: Vソ' ,l ∧l |
        /イ , 八   ,...、    '   /ムイ,'∧ |
      /\ /  、 〈- 、\__     ム/ /   \
>----イ///\   .  `  ー '  イ/从
////////\///    、   .  ´
//////////\{    /`¨¨ 、
////////////>、  {、     〉
/////////////(_)}   ∨、_,イ/\
///////////////`¨¨¨|/\////\
//////_,. --- 、//|    |///\////>--、
/> ´   --、 ∨ム  //////////////}
     ´¨¨ヽ\〉 ∧///,イ/////////// |
        - \///{/イ//r- 、///////∧
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
穏乃「おぉ……? おぉ〜」

京太郎「シズ!?」


頭に手を載せて、撫でようとした瞬間だ。

シズが行き成り倒れこみ、そのまま不思議そうな声を出して地面に横たわる。


穏乃「あはは……最後のどくづき、完璧に避けたつもりだったけど……掠ったみたい」

京太郎「かすって……これか」


慌てて、シズを抱き上げ、道具からアイテムを取り出し、治療を施す。


うた「まぁ……さすがは、四天王か?」

由暉子「もしくは、腐ってもですかね」

京太郎「そう……だな」

穏乃「四天王か……和、嬉しがってくれるかな?」


改めて、四天王と戦ったのだと分かり、一息付いた。
454 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 22:16:29.06 ID:5Mk/AHtLo
:::::::::::::::::::::| |:::::::| |::ヽ| |:::| |             \
::::::::::::::::::::::|::::|::_|,,━--| ヽ| |             /
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:::::U:::::::::/~ヽ\:::::|ノ:::ヽ':::::/            {
:::::::::::::::/::__,,_ヽ|____::::::(    _―--__     \
::::::::::::::::/~~ o ̄ ̄ 彡:::ヽ   / ::::::::::::::|      \
    |ミ≡==~=彡~_  :::::|  |/"~~ヽ::::|       |
    |::ヽ,,_"" ,,, -'":::::::::::::|  |:::::::::::::::|:::::|      丿
    |:::::    ̄   :::::::::::::|  | --- |:::::|     ノ
    |:::::       ::::::::::::::|  |/:::::::::~::|:::::|   <
    |_     ┏=::::::::|  |::::::::::::::::|:::::|    \
       ̄ヽ   从::::::::::::::::| | --::::::|:::::|      }
        ノ  ||;:::::::::::::::::::| |/:::::::~/::::ノ       {
       /   :::::::::::::::::::| /\___/::/        \
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丶_ノ       ::::::::::::::::/\                 )
丶_ノ"~~~`'\   :::::::::::/  \               丿
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村岡「逃げる……? 撤退?」

黒服1「そうですよ!」

京太郎「!」

うた「京太郎、注意しろ」


皆を労わっていれば、後ろから声が聞こえる。

そうであった、バトルに勝利したが、まだ奴等はいるのだ。

改めて、注意すべく村岡達を見つめる。


村岡「――ないざんすよ」

黒服2「え?」

村岡「子供に負けて……そのまま帰る? 舐められて帰る? ありえない、ありえない」

うた「!」


村岡は、ゆらゆらと幽鬼のように立ち上がった。

それは、異様であり、非常に危なっかしく、眼が座り込み、恐怖を感じた。


村岡「そもそも! わし等の仕事は、この研究所の研究内容の確保!」

京太郎「……やっぱりか」


村岡が、怒鳴り散らすように叫ぶ。

そして、その叫びを聞いて此処に来て博士と帝愛の仲が良くないことが分かる。

奴等も博士が裏で動いている事を知っていて、ここの研究所の内容を狙っていたのだ。
455 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 22:21:25.81 ID:5Mk/AHtLo
       l// ////≧≦=ニミ、ヽヽ、_
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    ((({ { 川 | ,r==‐ミ`゙::lj::::;r==‐、 | }リ
    ヽヽ`r''⌒|| ´      `:::::::′    |h(
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村岡「しかしっ……! その任務もできなくなったざんす!」

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: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ
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ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
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,,:‐レリ    _       ̄ /
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
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京太郎「……」

村岡「ポケモンを失い……こいつ等を倒す手段はない!」

黒服1「だから……撤退をっ!」

村岡「否……! 否……! 否!!」


狂ったように村岡が頭を振り回す。

そして――


村岡「確保できなければ、消去! 消去! デリート!!」

黒服2「え?」

京太郎「なぁ!?」



村岡がばっと上着を脱ぎ捨てると、そこには幾つ物ボールがあり、その中から、見覚えのあるポケモンが飛び出す。
456 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 22:26:43.27 ID:5Mk/AHtLo
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              ,  ´           `ヽ
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うた「おいおい」

穏乃「っ!」


腰のボールから飛び出たのは、マルマイン。

モンスターボールに似たポケモンであり、体系のわりに素早いポケモン。

そして何より――


村岡「だいばくはーつ!」

京太郎「間に合わない!?」


自分が倒れる代わりに、大きな爆発を起こしダメージを与える大技――だいばくはつを覚えるポケモンだ。


                   __
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穏乃「ばくはつするまえに倒せば!!」

村岡「むだむだ!!」

京太郎(どうするっ!!!)


既にボールから飛び出す前に指示をしてあるのだろう。

飛び出た瞬間、何匹ものマルマインが光りだしていた。

咄嗟にシズが、飛び出すも彼女の技では、倒せるのは一体のみ。

他のマルマインを倒すほどの広範囲の技を覚えていない。
457 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 22:35:04.69 ID:5Mk/AHtLo
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京太郎(……俺たちだけなら、うたちゃん達の技で助かるが)


爆風のみであれば、うたちゃん達の技で相殺すればいける。

その場合、近くにいる村岡達はただでは、すまない。

相手は悪党なのだ、悪い事をして、捕まるのが普通の存在。

しかし――

             _ ,. .‐:´: : : : : : : : : : :`: : . 、
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       /: : : ハ: :\:iハ: : :{ ,z==ミゞー'    彡zzx ハ :ノ: : :ハj
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.    /: :/: : : : : : :/: ヽ{: :{__   /ニー ―‐_ァ  ノ ヽ: }
   /: :/i: : : : : : :ハ: :{ ヽ: !  ヽ,  ̄ ̄  ̄ ̄ イ   ヽ:!
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   i: { ヽ: !: : : :{ /⌒TV::::く:`===:::zl゚}:::=〈__   i!
.   V   ヽヽ: :/    ヽ::::::::::`::-:::_::《::_:ノ:::::::::', \
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穏乃「諦めない! こいつ等は悪いけど、さっきのマニューラとドクロッグは、悪い奴等じゃなかった!」

京太郎(そう……だよなっ!)


彼らの使ってるポケモンに罪はない。

中には、一緒に悪事を働き嬉しがるポケモンもいるだろう。

しかし、先ほどのバトルを通じて、少しだけあのポケモン達を知った。

特にシズは、なおさらだろう。


しっかりと和によって育てられたシズと同じ速さで動けるマニューラ。

掠っただけで、あの威力のどくづきを放つ、ドクロッグ。


どちらも、バトルにおいては真っ直ぐだ。

真っ直ぐ、鍛錬をこなしたのがよく分かった。
458 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 22:41:53.82 ID:5Mk/AHtLo
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うた「……京太郎、その腕」


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        ,:'            `ヽ、
       ,                \_
                      \ } ̄´
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      / ,          |/} ∧ }`ー`
       {∧          「ノ|/}/イ
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京太郎「……分かってる」


腕に嵌めたリングが光り輝く。

メガシンカの為のメガリングではない。

もう一つのリング――それが光り輝く。

それと同時にどう動けばいいのか、頭に入ってくる。
459 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 22:42:55.54 ID:5Mk/AHtLo

/     ,     /   /   / /             |   |  :.   .   :.
    /     /   /    '    |   |     |   |  i|   |    .
  イ        '   /|    /|  l   |   |     |   |  l|   |    |
// /      |   | {   ' :.     |   |     }   |  l|   |   {
 ' 〃         |   |  | |   ト,  :     /| /| /|    '  ∧|
/ / .'   ,:  ' Y |_'. |  | |   | l   |     ' }/ }/ :  /  .イ `\
{/ /   / /  / {  |  Y≧!、,|   | 、 |   _/ム斗七    /:. / }'
 '   ,イ / | { 从 | イ  {::しメ∧   l  Y   イ {::し刈 `ヽ'  ' }/
'  / /イ Y :.  Y    Vzり \  、 }  /  Vzり   }/  /
/        | 从   |            \ ∨/        ,  /
       _∨∧ :.             ` \           ,:_ノ> 、_
 ,  <//////{/{{`∧         、              /  }}//////> 、
´//////////// l| ,∧             _    ∧  ||///////////>
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/////////////{/∧   l\   ー=≦__ ,   ´   /' / イ∧/////////////
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京太郎「受取れ――シズ!!」

                      }  }'////////}
                      }   リ////////}                      /
\                {! //////////                //
\\              {∨/////////               //
  \\            {//////////                  //
   \\           {/////////               //
\\                   {////////                   //
  \\              〉/////〈                //
   \\          ム//////ゝ               //
      \            人///人  /          /
\\               〃////ヽ ,/{             //
  \\             {//////リ/ !               //
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光り輝いた腕をシズに向ければ、その光がシズに移りオーラを纏う。

シズは、その纏ったオーラを元に炎を作り出し、頭上に大きな火の玉を作り出す。

その火の玉は、かなり大きく、周りの研究所の壁を焦がし、溶かし、成長していくように見えた。

そして――その火の玉をマルマインに向かって解き放つ。
460 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 22:43:32.92 ID:5Mk/AHtLo

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.!  .!     .|  .\l-.l, | l │  リ   `-, .ヽ `-、   .i!  ./  ヽ
..!  .!   ..!_ノ\人.リ八 .l |  i!|  ..  .\ ヽ     !| /   .\、
. !  " .i  .,! .|  |.ト、 .゙巛 ゝ!  i|}  '!-、 .″ l     !.!./      .l゙゙''       ll、
. │   !  .! !´゙″..lヽ ゙巛    ':!|シー゛ `''.l、 .`、 、,l !.「   ,―-ュ|   .''‐、、  !.l
  .!  l、 .l l    ゙i,ヽ ...l|L   |.ll      ゙'ー-llz゙ l゙|    / \.ハ l 、  .,, --ミゝ .l..l
  l  !.l .!│    .ヽヽ .て   !.ll        _ リ!    |   .,ゝ .! `'V゙    `  ! .l
   h .l .l | .!     _ヽ ヽ   ! .|           l.l..!    .|''ー-┘ .゛  /       ト ゙l、|
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L    ゙'‖ . l.!           ヽ    l.l,         ヽ    .l.l     .|.ル.i1 .|l
\     '.l、 !ト         ヽ.   .リ.l、        ヽ   .l.l    .ll゙ !.| .! .lゝ
 .ヽ     ∨ ゙li     '-、  ヽ    .l,'!、            ヽ   : .l    .! l,! ! .l
  . ヽ     ヽ lゝ     .`'ュ、 :_   ヽ.ヽ       .、 \   ヽ   .l .″ .! .l    .//
ヽ  ヽ.     ヽ.l,       .゙'ミ-、 '!l、  'll、`       `'-、 ヽ  .ヽ     __ .l .l,、./..i/
 ヽ.  ..ヽ,    .ヽ .、     /ヽ\\  '!、   ____  \ \  ヽ ./゙.l, l ,.l .デ  l
  .\  \ .,, -''"゙'ふ、    .!、  \ `'・   ゙'x'"  !  、}  _ノ'!ゝ  .\  .| i.ネ l . l  .l゙
    `'-,、 `''i、   . l|.. ---ミj┴- ..x;;′     . \ │ .lン‐´   "'-、、`''゛/   ...l、 ,i〃
  ._,,,..=-.\、`ヽ  "          `゙'''ー..、   `¨ .,、,!         ”''i l    | /.|l゙
'"゛      `''-、ヽ、               `;;   ,./ l/             l゙    i|′
              `''へ.               ,,i/ ./ : 〃               ゛

           京太郎&穏乃『『ダイナミックフルフレイム!!!』』
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 22:47:57.22 ID:pc9uV4fd0
Zワザ!?
462 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 22:49:29.79 ID:5Mk/AHtLo
                        / /::ヽ.   「::::l /}  /:::/ /´::::/     /´::::> ,.-.、_        __,,..、   !
                   /  . 〈:::::::ハ  |:::::j '´   |:::::/ /:::::::/./!   /:::::/ /:::::/      /::::::::j__   │
                     /  /  ';:::::::l l/ _    l::::i /:::::::://:::/  /:::::/ /::::://::7   ,:'::::::::/::::::〉    __
     ._.._,,,,......................,,.  /    /    V:::::l /::::}.   l:::::!ヽ一' l/   /::::::< └-' 〈_:/  /::::://:::::::/,.ヘ.  /:::::/
  ,,;;=!“´          /    ./      V:::レ::::::::r'  .l:::::l       /:::;へ::::\      /:::::<  ー-'<:://::::::://:ヽ
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./.l                /    ! .       ';::::〈     !::::;_:::::::/          `     レ'   `¨   /:::::::< ヽ;;/::::>
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' ̄                  `.          V     U                             〈:::/ \/
                            `'''ー、、             |        l            /
     _,,, -ー''''''^゙゙゙´厂 ̄ ̄´丁゙゙''''''―- ..,,_   `''-、.       .!       /               /    ,i′
 _,,r‐(″           |      .l        `'''ー ..,、 `'-、     |      /            /    /
'´  l ヽ        |      . l              `''-、, \    .|      /            /    ,i′
   .ヽ .ヽ       .|       .l                 `'-,\. ,!     /               /   . /
    .ヽ  ヽ.      !       ly‐´                `'、"/     /           /   /
     ヽ  ヽ..,..-‐'  !           l                 !    /               /  ./    _..-''
      ゙L  \   .!        ヽ                !    ./            /  / ,.. -'"゛
   .,..;;/'"ヽ   .ヽ.  l         ヽ               l    /           _iシ‐“´
 ., ;;r'"   .ヽ   ゙'v''゙.l         ヽ                ,l゙   ./      _,,, -‐'"゛
.'/       ヽ    .゙'ヽ.l         ヽ            /   ./,,.. -‐'''"´                   _..
"            /、    ゙'ゝ            ヽ       . _,,,.. ┴'''"´                      _,,i./ '"
.、、       / . ,iヽ.    \.        .__L,,.. -ー'''"゛                       _,,,.. -‐''" /
  ゙゙''ー- ....,,,,,,i,゙,,,,i___;;i,,,,,,,,,......ニv--ー¬''^ ̄゛                       _,,,,,,ir‐‐'''"´     /
''-..,,、                              __,,,,,,......--ーー''''"゙´  /        
   .゛   ゛                  ゛       ゛      ´              ゛
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
何もかも燃やし尽くすような炎が、マルマインの一団に当たれば、爆発の寸前に全員を戦闘不能へとしていく。

威力が高過ぎと思うも、黒こげになりつつも目を回しているマルマインを見て、ほっとする。

あれだけの威力でありながら、命を奪うとまではいかないようだ。


京太郎「また……でたな」

うた「私らの技とは、ちっと違うけどな」
    /:/ /: :/: : :イ\:// /    /:/ : : : : : ノ: : : : : : :
    {/ {: : {: : /ハ:ハ:\ {     /:/: : : : :ノ:ノ: : : : : : : :
      l  i: :ハ:/:!/7c=ミヽ   ノ/: : : :ノ:ノ:ノ: : : : : : : :/
      ∨ V:ハ ん///゙    zヒ三/ァ'-<: : : : : : //
          /:/ 辷:ソ     7C≧、ノ /: : /://: :
          /:/ ""        ん///ハ /ィイ彡: /:/:
        _{:ハ     ´      辷z:ソ ノ /:/⌒Yイ: : :
      /::/.{:{..\            ""   /:/   ノ/: ;/: :
    イ:::::::i....{{.../r\ ヽニ>     u  ,.、/:/..イ /:/'/: :
  /:::{:::::::i.....i{...{::{ヾ::ヽ.._.........―::::´:::/:/:::::::\:/ /: :
./::::::::::i:::::::{..........{::ヽ::\〃:::::::::::::::::::_z/:/:::::::::::::::∨: : :
:::::::::::::::::V:::::{..........{:::::ヽ:::《:====:":::/;イ::::::::::::::::::::ヽ: : :
穏乃「え……なにこれ」

京太郎「何か、気持ちが通じ合うと出る技……ぽい」

穏乃「余計にわかんない」

京太郎「詳しくは、こっちも知らない。うたちゃんの時に出たっきりだしな」


本当にこの現象はなんなのだろうか。

不思議に思うも、こればかりは解明のしようがない。

博士にもう一度聞いて見れば、何か分かるかなとぼんやりと思った。
463 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 22:54:56.03 ID:5Mk/AHtLo
               __  /⌒ヽ
                 ⌒\ ∨   ヽ___
              _, ----`      ∨   `ヽ、
           /´               |     \
          / ____    /  l|     | :.     \
            ///    /   |     |l |  :       ヽ
              /  /   //  ,∧    / ,イ  l| :.  .  .
          / イ / // : l  |    ' / !  从 |  :   :.
         .'/  ' ' /-|-{ {  |  /}/  | / } }  |    .
         }'  / |Y { 从  '  ,     }/ /イ   }     .
           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \
               |              し  ノ ' }/イ/
                {               _,ノ
                   人       _,..::ァ       r }/
                     `     ゝ - '   イ   |/
                        `  ーr  ´  ___|_
                     ___|     |//////|
                   {|___ノ  __|[_]//∧_
                 /// |____|///////////> 、
                     ///// |   /////////////////> 、
               /////// { //////////////////////}
             //////////∨///////////////////////|
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
京太郎「って……そうだ、あの帝愛の奴等は」

うた「既に逃げてるぜ」


よくわからない現象を置いといて、マルマインの近くに居た人達へと意識を向ける。

しかし、タフなのか、ずぶといのか、うたちゃんが扇子で示す先を見れば。

通路の置くに凄い速さで消えていく、一団の影だけが見えた。


穏乃「何時の間に!?」

爽「てか、マルマインもしっかりと回収してるし」

成香「なんと言うか、逃げ足だけは凄いですね」


犯罪者には、なりたくないので無事であることは嬉しいのだが。

ここまで素早く逃げられると溜息しか出てこなかった。


うた「まぁ……邪魔者いなくなったし、これでようやく研究所をあされるな」

淡「だねー、一応見張りも立てといて逃げる準備はしとこっか」

京太郎「そう……だな。けど……そのまえに」

穏乃「前に?」

京太郎「休憩しよ!!」


そのまま地面に横たわり、全てを投げ出すように腕を伸ばし、ようやく一息ついた。
464 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/11/23(水) 22:57:50.69 ID:5Mk/AHtLo
ってところでおしまいっす。
続きは、30日からやるっす。
ある程度非安価部分あるんで、そこだけ更新かなと
それでは質問や感想あれば、どうぞー

追伸:SMクリアしたった! 四天王〜チャンピオンまでの件が凄くよかったです。
    最後の 戦闘!チャレンジャー というBGMの出だしが更に最高でした!

それじゃのー
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 22:58:32.26 ID:D4W4Hhy3o
乙です
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 22:58:44.59 ID:hdES1eFCO
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 22:58:50.13 ID:v+OxLkgPO
おつー
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 22:59:01.79 ID:ts+NLBFdO
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 23:00:28.19 ID:94gJSXySo
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/11/23(水) 23:01:24.59 ID:w0u3PfMDO
乙です。
今さら新システム入れたりはしないだろーとか思ってたけどそんなことはなかったぜ!
Z石無いのにどうやって使ってるんだと言う突っ込みは無しで。サトシもメガ石無しでメガシンカしてるしそれと似たようなものでしょ。知らんけど。
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 23:02:31.11 ID:KcE03VOPo
乙です
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 23:05:47.20 ID:IQqEkwUKO
乙ー
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 23:09:23.91 ID:hlFmuJsy0
乙〜
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 23:20:35.39 ID:z2Uc0S1yo
乙です
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/11/25(金) 19:27:24.87 ID:sjHRrXyDO
ふと思ったんだが、うたちゃんの専用Z技ってもしかしてタイプ不一致?
いやそんなわけ無いよね?元になった技だんがいのつるぎだと思うしそんな悲しみ背負ってないよね?
476 : ◆u8.5SqL8DKty [sage]:2016/11/30(水) 16:34:10.68 ID:ze1EWslE0
>>470
このスレを始めた時から、Z技は出そうと思ってました。
幾つかの伏線らしきものも入れてましたし。
石もしっかりと持ってたりします。

>>475
そこら辺は問題なし。
しっかりと相性いいものになっております。

すみませんが、恒例になりつつある飲みに行ってきます。
明日からやりますんで!
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 16:47:18.04 ID:DOPo1E2Zo
飲み会で焼き鳥を串から外すと「そこまでする必要なくね?」とか思われるけど
外さずに喰うと「自分勝手な奴だな」とか思われる罠に注意しろよ。
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 17:56:31.79 ID:JXbCIYDIO
えっなにそれは…
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 18:11:38.17 ID:S7T7hwQxo
足りなきゃ頼めばいいだろ?
こせこせ外してちまちま分け合うなよ

店によっては、塩の振り方とか、食べ進むにつれて味が変わるようにしてるんだから
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 18:37:29.77 ID:RMgtaQj+O
盛り合わせじゃなく同じの人数分頼めば良いだろと思うわw
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/11/30(水) 20:23:15.24 ID:/CfcbQyDO
了解です。
482 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/01(木) 19:34:45.73 ID:r8Wtg7Ra0
>>477
いつも一緒に行く人は、同じ友人なので問題はないっすね。
そもそも、この友人以外とは飲みに行きませんし。
それにしても、どうしろと言うのだ……それは。

>>479
だねー、串のままのほうが美味いと思う。

>>480
よほどでない限りは、問題ないはずなんだけどね。

すみません、体調悪いので寝ます。
最近、仕事終わった後、大体眠かったりするなー。
転職考えるべきかナー。
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 19:58:20.59 ID:HywtyIDKo
了解、お大事にー
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 20:33:22.33 ID:1sUBJ8NY0
お大事に〜
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 20:49:55.46 ID:JAUdEE+po
自分は外したり串のまま手を付けもしないで他人が外すのを待つのが無難と見た。
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 21:00:01.53 ID:56LCDYHgo
お互い食べたいモノだけを注文すればええねん
487 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/02(金) 20:47:44.81 ID:+1B6HEz/0
非安価部分書き中、明日やります。
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/02(金) 20:48:25.76 ID:xiBHd5w7o
了解、待ってます
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/02(金) 22:13:22.22 ID:4ht6hecT0
宮永博士の目的、サンムーンの要素、シルヴァティ・・・
あっ・・・(察し
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/03(土) 00:57:00.51 ID:PX8kPMTUo
matteru
491 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 20:22:15.57 ID:plA9U77ho
やっていくっす
……ところで、昨日書きとめていたファイルは何処に?
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/03(土) 20:24:30.22 ID:NU19VjBEo
まってたよー
493 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 20:30:11.68 ID:plA9U77ho
     _ / ,  / //|     , | ,:  |  V  :.
     ` ̄ /  ' | |∧ |  / },l --|   |   |
       /,イ  { |-- 从 / /,ィrtォ、 , |   |
       /  ∧ |,ィtォ、∨ '  Vり {,イ /-、  }
      / イ{从{ Vり }/       |イ l) } 从
      ̄    Vr:l    '           //
          l叭    _      r ' /
             、  `ー`    イ  {
             \      /  |∧」
                ` r‐ ´「 ̄ ̄ ̄}
              「 } |    |///// ∧
               |/|_,ノ   /////////≧=-
           _//∧   「/////////////////≧=- 、
       -=≦/////〈 ∧_///////////////////////∧
     /////////////V∧/////////////////////////∧
      ///////////////\{///////////////////////// ∧
     ,'/////////////////|o//////////////////////////{
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
京太郎「さてと……目ぼしいのは、これだけか」

穏乃「案外ないね」

うた「既に出払った後かねぃ」


あれから研究室を皆で探し回り、ありったけの情報を集め回る。

集め回るも、見つかったのは、目の前にある一冊の古い本だけ。

他には、何もなく、博士の姿もなかった。


京太郎「どれどれ」

咲「なんだろね、それ」


目の前の本を開き、中身を読んでいく。

ここに、何かがある。

博士の目的のを具体的に知ることが……。


京太郎「……」

穏乃「わくわく」

咲「何が書いてあるの?」

京太郎「……読めない」


出来なかった。
494 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 20:35:29.22 ID:plA9U77ho
              ,. . ―――. .、
             ,. :´ : : : : : : : : : : \
            /: :,: : :,: : :|: : :、 : 、: :、:ヽ
          .': /: /: : /: :/|: : : |: : ∨:',: :.
         /:.ィ: : ': _,/ィ:/{:{: : : }、:_|:|: :|: :|
         /' |: : {: /从:{ 从 : / }:/ |: : : :{
            {: :/从 ○   }/ ○ }イ|: 从
           W乂{ ""      "" ム':/
              人 u r‐ - ‐v  人}'
              >`二二´<
            /::::::::::{   r/:::::::::\
             ∧::、:::::::::、__/::::::::::::::∧
          /| \\::::::、/::::::// |
            /_|  l{:.\\:Y:::/:イl/  |
          ̄ |  |\:.:.:ー∧':.:./   |
            |  |   ̄`二イ   |   |
            |  |  /:.:.:./    |   |
            |  | /:.:.イ:/    {  |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
咲「……?」

うた「どういうこと?」

京太郎「文字が読めない」


中身を読もうとするも、中の文字が読めなかった。


京太郎「何処の言語だ?」

穏乃「わかんない」

うた「あー……見覚えはある。見覚えは」

淡「わかんない!」


中身をうたちゃん達に見せてみるも、誰もが首を横に振る。

辛うじて、うたちゃんだけが、首を傾げるばかりだ。


咲「……日記みたいだね」

京太郎「読めるのか? 咲」


そんな中、咲だけが文字を指でなぞり、目を追っていく。

どうやら読めているらしい。
495 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 20:44:07.54 ID:plA9U77ho
          _____
       ... : ´: : : : : : : : : : `: : : ..
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                 {__  ,  \:.:.:{_/--  ´:.:.:.:.:.:.:./ ,      マ |
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京太郎「何処の言語なんだ?」

咲「何処のって言うよりも……私達の時代の言語かな」

うた「にゃー……思い出した。こんな感じのでやり取りしてた記憶があるな」

京太郎「なるほど……博士は、昔から生きてるからか」


咲の言葉に納得する。

博士は、未だに昔の文字を覚え、あるいは使っているらしい。

それは、未練なのか、大切な記憶をなくさないようになにか……どちらかは分からない。

しかし、これだけでも幾つか考えられる想いがあった。


穏乃「咲は、凄いね!」

咲「そ、そんなことないよ。ほ、ほら……お姉ちゃんも……よめ」

照「……?」

咲「……忘れちゃったのね」

照「……覚えてるような。覚えてないような」


褒められ、照れた咲が、照さんに話題を振るも覚えがないらしい。

見せられた日記の中身に目を凝らすも、ぼーと眺めるばかりだ。
496 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 20:54:37.49 ID:plA9U77ho
         /             /    /  / 〃                i{   | \
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   __/      /     ′  〃 /{  ハ   {    |  |ヽ
 ⌒ ̄ ̄ ̄ ̄  ア        i{    l l  i{{ l i{   {    |  | }  i{       /
.          /  ィ'       i{    | l 从| l i{   {    |  | } 从   〃   ′    l
         {/ /       i{    |jI斗===ミ i{   {    |   厂}/}/ }/ }   /⌒ 、
            '         ∧  狄Y汞≧八  {\  | ィ'“ 汞笊ぅ/ / 厂^ l    ′
         /  /    { ', {   ∨こリ \l   、! /   Vこツ{/i /    从  ′
        /  /    人 ', ',{            }ノ          }/   / ハ/
       ∠  ∠   イ  l\ 、 V                       }   / /
                  八  !  Y ヽl          j               l=‐≦/
                   \〉   v          {              爪 〃
                    }  ∧                        / //
                       \{ 込、    ___           /{ ィ/
                     _ -=\   に ̄ ̄_)       {从
                      〃    }N\            /   j_ノ_}Y
                       ri{      i{   、          /_ -=ニニニニ|
                       |ム      i{    ー―― r≦ニニニニニニニ=|
                       |ニ}    /{            |ニニニニニニニニ=‐ |
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京太郎「中身を……読めるか?」
           __
       ,. ' ´:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.`  、
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    li:.:.:.|:.:.:.:.:l:.:.:./l:.:./!:i:.:.i:ハ:.:|l:.l:.:.:.:l:.:.:...i
   |:.r‐!:l:.:.`iー/‐ァァT':.:/フTナiT´:.:.|:トi、|
    {:.{ ‐N、:.:{r―r-r l/!'―r-i'|:.:.:,リ:リヽ!
    ヽ!ヽ _ `{. _ヒソ    _ヒソノ/イ:|
     `ヽ!ゝ ////////////j:i:/|ハ!
   ,∠_ ̄〈: :` こ__ー--_ュ,/く'
  i: : : :ヽ 、ヽ : : ヽ 丁:i : : i: :ハ
  |.: : : : :ヽi :ヽ: : : V: : |: : :}:/ : l
  {: : : : : : :} : : ヽ: /: : :l : : l': : : |
  ハ: : : : :ヽ! : : : V: : :/: : :/:/ : ヘ
咲「えっと……ヾЬ_>》¢」

京太郎「なんて?」

咲「あー……うん、お母さんとの慣れ初めが書かれてる」

京太郎「……日記だもんな、そりゃあるか」

咲「あははは……少し恥ずかしい……かも」


先ほどの照れとは、別の恥ずかしさに苛まれ、咲が顔を真っ赤にさせる。

それもそうだ。

自分の親の慣れ初めを読まされれば、そうなるだろう。


京太郎「別の人に読んでもらう?」

咲「ううん、自分で読む」


そういって、咲はもう一度本の中に視線を落とした。
497 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 21:04:38.68 ID:plA9U77ho

                . . -‐……‐-. .
            . . : :´: : : : : : : : : : : : : : :`: . .
             /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
            .:': : :./: /: : ::::::l::::::::::::::ト:::: : : : :ヽ: : : : :
         /: : : /: ::l::::::::::::::l:::::::::::::ハ::::ヽ::::::.:.l: : : : :
           ′: :.′::ハ:::::::::::::|ト、::斗--ミ::::::,::::::.:l:..........i
        i : : : :.斗-ミ::::::::: l| }ハ:::::|  l::::::::'::::::::l: : : : l
         |  ..:.:|'::|:::ハ:}::::::::八ヾ乂:  」:::::::}i::::::.:l.:.:.:.:.:l
         | : :.:.::|l::|⌒ヾ:::::::::::::〉ィ斧卞ヽ:::::}i::::::::l.:.:.:.:.:|
         |ノ ::::::|l卞ミx ` ̄   ぅ込ソ /i:::::}i::::::::l.:.:.:.: |
.         从:::::::〈::|:込リ       `”’ '  |:::::リ::::::.:l.:.:: : |
.          i:ハ:::::::|lV::{”’       〃〃  :|:::/:::::::::::l:.:.i.八
        |{ `::::::|l ::|〃 ′        _У:::::::::::.:l:::.:::.:.:.\
        |{ {::::圦 l:|   r 、     /::::::::::::::::::::ノ:::i:::::::::.:.:.\
        乂 |::::|::「`|    ノ  ./::::::::::::_彡::::::::′:::::::\.:.:
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        /:.:.:.:\:::\:::::≧=く:> '"〃 ̄´ /::::::::/::::::::::::ト、::::::::
       /:.:.〃:::::::Y>=-r=ミ/{{_/' (@) /::::::::/ ̄ `ヽ:|  ̄`
      /__彡イ:::::::::/|:::::f7:::/@)У: : : : : :./::::::::/: (@) : ヘ
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       厂{f7/: : : : \:://: : : : : : : :八:∧:{:(@)/: :(@): i
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うた「ふむ、そんなに古くから記録してあるのに日記一冊で終わってるのか」

京太郎「……あっ」


そんな話をしていれば、うたちゃんが扇子で本を突っつき、そんなことを言う。

確かに、言われて見ればそうだ。

そんな古くから記録してあるなら、ここ最近の記録はなさそうだ。


        ,. . . -――- . . .、
      ,. :' : : : : : : : : : : : : : : : :>.、
    ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
   /: : : : : : : : : : : : : ,ィ: : : : : : : : : : : :ヽ
   /. . . . . . . .    / l: : : : : ト、 : : : : : :.
  ,' : : : : : : : : : : : : /  l . . . . l .',: : : : : : : :.
  ,' : : : : : : :l: :,i : : / U l: : : : :!  ',: : :l: : : : :.
  i: : : : : : : :l /{ : /-一' レl: : ノー-,: : l: : : : : i
  !: : : : ;、: :レ l〃⌒ヾ  l/ 〃 ヾ: :l : : : : : !
  ',: : f⌒\{  {l   l}    {l  l}Y : 、 : : !
  ',: {      乂_ノ     乂ノ .l: : :} \ノ
   ',:乂_          `    .!ヘ:ノ
   ',: : : : 丶、 U   ,--、 u  ノ
    ヽ{\ : : _      ̄   ,, ''
       `^≧|   ┬ァiフ¨
      ///∧   Kヽ、
     //////∧    }//> , 、
    / \//////∧ー―l///// }
咲「えっと……その、お父さん……結構、雑と言うか飽きっぽいというか」

京太郎「……」

咲「この一冊で今年分まで書かれてる。たぶん……何回か、飛ばして書いてるんだと思う」


何だろうか、此処に来て博士に愛着が少しわく。

人間らしさ……そういったのが垣間見えたからだろうか。
498 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 21:25:12.59 ID:plA9U77ho
                ,. --- 、        ____
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          / __   ̄,./ /-' l| l | |___ l |    |
            .:' /   ,イ _| | |ア__l { { | / }`| |    |
       /       ,:´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 |    |
    /\'´        /{  | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
    ////\ r---  ´八 !∧  ̄   ,:  :.:.:  }/ノ/ リ
.   ///////\      \}∧         u 八/
  //////////〉        込、  __    ,.: /
  ///////// /          }>、   ` イ |从
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咲「……えっと」

うた「どんな話が飛び出すやら」

照「……」

京太郎「照さんは、ボール戻ってる?」


咲が、本を読み込んでいる中、先ほどから照さんの元気がなかった。

彼女達の話を聞けば、襲われた後から父親の博士とは会っていない。

捨てられたも当然の結末だったので、聞くのも辛いだろう。


照「一応、家族の事だし聞く」

京太郎「そっか」

照「ただ、辛いから京ちゃんに甘える事にする」

淡「残念、ハニーの膝の上は私専用だ」

照「……」

淡「やーめーてー! てるー! 無言で退かさないで!?」

.   / :.:.:.|:.:.:.: /^l:.: : ||:.:.:.:.:.:.:| ヽ:.:.:.:.:.ハ:.:.:|:.:.:.:.:.:.ヽ:.::.:.::.
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ー    |:.:.:.\| i| ノ{:::::ハ      乂ー-ソ j/  V:.:.:.:.:|
      |:.:.:.:.:.:. 从乂ーソ               .:.:.:.:ハ|
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      |:./  \:.:{\          /  |:.::/
      |:     \  >  .. _  イ   リ/
                  __]       {___
                _/三l       /三三三≧=-__
           _x<三ニ/´ /     /ニ三三三三三三三>
.         r≦三三ニニ/      /三三三三三三三>´
         /|三三三三ニ{____/ニ三三三三三三>´      \
咲「……京ちゃん」

京太郎「何か情報あった?」   アワイ「テルー!」 テル「慈悲はない」

咲「読むのやめていい? 惚気話なかりでいやになってきた」

京太郎「……頑張って」


人の前で暴れる二人に疲れきり、情報源の日記を面倒臭そうに見る咲。

先ほどまでの緊迫感はなく、混沌とばかりの騒がしい日常が戻って来た。


穏乃「和のところも賑やかだけど、こっちはそれ以上だよね」

うた「人……もとい、ポケモン多いからな」
499 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 21:47:02.85 ID:plA9U77ho
   ┌──────────────────────────────── ── ─
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500 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 21:47:56.20 ID:plA9U77ho

¢月>¢日
照が生まれ、早数年。
照に妹が出来る。
本当に素晴らしい人生だ。
好きな人と結ばれ、その人との間に愛すべき子供が出来た。
これ以上に素晴らしい人生は、私以外に歩んでいる人はいないだろう。
……ちなみに、新しく出来た子の名をスメラーにしようとしたが、却下された。

咲「私の名前……一歩間違ったら、スメラーだったの?」

竜華「ヌメラとかに似てるなー。同類?」

咲「……咲でよかった」

竜華「そんなにいやなんか」


`月#日
照も咲もすくすくと順調に可愛く育っていく。
この可愛い姿を記録すべく機械を作った。
これで、二人の可愛らしい姿を長い間、記録しておける。
追伸:そういえば、最近年を取らない事に気付く。聞いてみたら、何か凄かった。


京太郎「何か凄かった」

うた「何か凄かった」

照「何か凄かった」

咲「……お父さんぇ」


`月##日
どうやら、彼女の分類であるアルセウスの力により、不老になったらしい。
少しばかりショックであったが、彼女と長く、照達を見守れると思えば苦にはならない。
しかし、自分自身がよくとも周りには、気を使うべきだ。
彼女と相談し、森の中の離れた場所で交流を控え暮らすことにする。
場合よっては、数年で引越しも検討しよう。


京太郎「ここら辺は、覚えてる?」

咲「私は、あんまり」

照「私は、覚えてる。結局引越しはしなかったから……シライトダイシティの場所だね」

京太郎「……もしかして、照さんの家?」

照「ううん、あれは違う」
501 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 22:10:37.63 ID:plA9U77ho
                       .  ¨  ̄ ̄ ¨   .
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            /\_ \ _                   ∠ イ |
        /  ,ィ   ̄ ̄    |    │   l  :| :|    | | |
.        厶イ |  i    |   ト.    ト、 .:ト、 .| :|    | |/
         j  j从|  | |、 | | | ト、 │゚. :| ゚. | :|    │!
                 |  ト、圦乂| 乂| \| \| ヽ{ヽ{   イノ
                 乂_{ jハ               从イ/´
               -=ニ`ト .    −    .イ二ニ=‐- 、_
              r=ニ    =ニ二|`ト   _ . r |二ニ   ニ7 }ニ〉
             ハ マニ   ニ二ハ         !二ニ    / / /ヽ
.            / Vハ \     ニ二ハー-  -一 j二ニ   / / / ∧
            ′ \\\   ニ二ハ───‐/二ニ  //イ /
            |      \\\  二∧    /二ニ ///,/ ,/  1
            |   }八  {\\\ 二∧  /二 /// // ∧   |
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咲「……$月$日」

京太郎「咲?」


$月$日
何故、こうなったのだろう。
気付けば……気付けば、長い年月が過ぎていた。
意識を取り戻した時、自分自身はボロボロで見知らぬ場所に立ちすくんでいた。
近くの泉で顔を見れば、髪の毛も髭も手入れされず、汚くの伸び切っている。

震える足で家に急いで戻る。
髪の毛を整え、服装を整え、衰えきった足で前に進み出会った人に道を聞き急ぐ。


゜月″″日
家に戻り、焼け崩れた我が家を見て、思い出す。
あの日、あの時、全てをなくし、全てを捨てた日。
瓦礫を退かし、居ない家族を探す。
居るわけがない……それは分かっている。
連中に襲われ、咲を失い、彼女を失う……照もきっと。
仕事を終えて戻って来た時には……いや、言い訳になるだろう。
私は、絶望し全てを受け入れられず、逃げ出したのだ。

瓦礫の中から、日記だけを見つけることが出来た。
雨風に当たり、ボロボロだ。
戒めとして、最初から別の日記に書き写す。
502 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 22:18:10.65 ID:plA9U77ho
                、
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  !::i       /         / . イ
  ', ',     /         / ィ  l
  ∧∨  /        /, ィ   !
 _r-'丶./         , ィ ,≠=、    i  ,.┐
 ヽ. ∨       ー ´,ィ/, =、∧  ,'., ' i          ,
  ハ !           ///  ∨', //  /       _ - ' ム
.   ヽi',         ,'//ト、  }/i ,'/ , '    >  ´   , _ >
     ',ム       l//.l:::ィi .ノ/ノ' ∠ -‐       , イ
.    ∨',.       ∨/i:::i レ//, ´           /
      丶i       ∨_ゞ> '_        <
        > _    _ . ィ´/::::::::::::フ  ―  ´
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                          \:::::::ノ
                           ̄
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
>月Е日
何年ぶりの日記だろう。
浮浪者の如く、彷徨う私の元に一つの噂が入り込んでくる。

『セレビィ』

時渡りポケモン。
時間を越えて、あちこち彷徨うポケモンらしい。
時間を越える力……それが、あればやり直せるかもしれない。
探そう……探そう。
久しぶりに手に足に体全体に力が漲る。
まだ、やれることは残っていた。
503 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 22:19:09.32 ID:plA9U77ho
てなところでお終いっす。
明日も同じ時間から続き書きます。
それではー
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/03(土) 22:19:37.75 ID:R8ao7HH3o
乙です
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/03(土) 22:22:12.28 ID:PqMc0ITX0
乙〜
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/03(土) 22:23:14.34 ID:ZY9AB4MLO
おつー
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/03(土) 22:30:34.60 ID:hFe7uhhao
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/03(土) 23:15:44.35 ID:nL71lkA+o
乙です
509 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/04(日) 21:15:58.81 ID:UztU06Jpo
】月+日
探し当てた。
些細な噂にも飛びつき、気付けば数十年近く。
ウバメの森と呼ばれる場所で、セレビィを捉えた。

しかし、見つけたはいいものの……協力も捕まえることも出来ない。
甘かった。
セレビィには、私に協力する恩もきりもない。
姿を捉え、必死に願いを叫ぶ、私を一目見てセレビィは消える。


】月´日
あれから、数日粘るも、セレビィの姿は無い。
見つかったからか、あるいは……時を渡ってしまったのか、姿を見ることはなかった。
数十年の希望が、絶望へと変わる。
しかし、今回は――今回こそは、逃げる事はしない、出来ない。
セレビィという存在が居たのだ、伝説は存在したのだ。
協力を得れる固体が居るかも知れない。
セレビィ以上に私の目的に沿える奴がいるかも知れないのだ。


>月¢日
またまた何年ぶりか……いや、何百年ぶりに日記を開く。
伝説ポケモンを追って、噂を集め、研究をしていると――

『宮永博士』

と周りの人から呼ばれるようになっていた。
私の目的が、彼等からは研究者に見えたらしい。
最初こそ否定をしていたが、段々と面倒になり、好きに呼ばせることにした。


И月W日
博士と呼ばれるようになって、違和感がなくなった頃だったろうか。
私の元に研究者が、訪れ、情報あるいは、研究の協力を申しだされた。
その研究の内容は――

『美少女ポケモンの生成』

最初こそ、興味がなく話を聞き流していたのだが、興味が沸く。
いや……実際には、思いつかなかったとその方法があったかと関心してしまったのだ。
時を戻せないなら……彼女達を蘇生させればいいのだ。
私は、二つ返事で言葉を返し、研究に協力することにした。
510 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/04(日) 21:26:20.11 ID:UztU06Jpo
С$月+日
研究を始めて、数年。
苦難の連続であった。
美少女ポケモンは、伝説の類と同じぐらいに稀少であり、データが殆どない。
何より、新たな生命を生み出そうとしているのだ……無理もない。
しかし、それでも『ミュウ』の細胞から生み出された『ミュウツー』の存在もあり、研究は着実に進んだ。

今日、成功したのだ。
何十回、何百回もの失敗の連続であった。
それでも、今日、初めて生命が誕生した。
私の望む彼女ではない。
咲ではない。
照ではない。

それでも、私の中で時が進んだ音がした。


ЮЮ月;日
生まれた固体の経過を観測しつつ、確実なものとするために実験を繰り返す。
彼女以外の固体が、生まれたことはない。
それでも出来たのだと思いが彼等も私も動かす。

今日、彼女に名前が付いた。

『健夜』

それが、その固体――彼女に付けられた名前であった。


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         |:.:.:.:.:.小  V::::::ソ         V:::::::ソ  ′:.:.:.:.:|
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           ,. -‐ァ{                `¨''┬<_
        rく´ / / \                  /ヽ ヽ¨ヽ、
健夜「おー……私の話だったんだ」

京太郎「やっぱり、博士も絡んでいたのか」


日記が進めば、健夜さんの名前が出てくる。

研究者達が、どのような研究をしていたか詳しくは知らない。

どのような思いで研究をしていたのか俺は、知らない。

しかし、この研究がなければ、健夜さんと出会えなかったと思うと奇妙な気分だ。
511 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/04(日) 21:37:30.31 ID:UztU06Jpo
Ю;月И日

『ねぇ、これ何て読むの?』

これが、私と健夜の最初の会話。
あどけない少女は、自分が何故生み出されたのか、どのような犠牲の元で生まれたのか理解をしていない。
ただただ、興味津々に渡された絵本を持って、私に話しかけてくる。

文字を教えれば、健夜は嬉しそうに笑う。
そんな健夜を見ていると、胸が苦しくなる。
何故――何故……健夜は、咲ではないのだろう、照ではないのだろう。
自分が望んでいた技術、なのに生まれた存在は、自分の望まぬ者。
あぁ……健夜が笑いかける度に苦しくなる。


F$月+日
あれから、数年経つも一向に成果は上がらない。
そんな彼等を見て、私も決心が付く。
闇夜に紛れ、顔を変え、研究所を後にする。
その際に健夜の顔が脳裏を過ぎり、足が止まった。
しかし、止まったのも一瞬だけ……結局、一人で大陸を出た。


ж月……

目的に近づくほど、心が苦しくなる
一歩一歩進むほど、頭が鈍っていく
後ろを振り返ってしまえば、捨てた物が多すぎて目眩がする
あぁ……肩が重い、足が重い

不老といっても、精神の老いは防げない
進んでいる筈なのに、いまだに影も形もない家族達
諦めろと心が叫ぶ……たぶん、次で最後になるのだろう

私の研究成果と――『創造ポケモン アルセウス』の力があれば、次こそは
512 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/04(日) 21:53:02.62 ID:UztU06Jpo
      //              _,           /
     / /            .  イ   |        /
      / /          ≦´   / ̄|       /-―
.    /  '     ,  ´ゝ.(● )__,/  |      /
   /  |   /  /     ./⌒ヽー|      /  _
   |   し /  /     /{   } '      //
   {_ ∠、 /     _/  ` ー' /       /′
         `  ¬y'´   -――一'      /
              | /             /
            /          ∠、
            ∠  -―――――――'^\
                            \
                                 \

見えた。
見えた。見えた。見えた。見えた。見えた。
会えたのだ!
それは、一瞬であった。
しかし、今日、彼女の姿を一瞬だけ、目にすることが出来た。

創造ポケモン アルセウス。
アルセウスに会って、分かっているのか分かっていないのか、それでも言葉を交わす。
必死に、思いを全てを吐き出すように訴えかける。

それが、通じたのだろう。
アルセウスが、目を瞑ったかと思うと私の前に彼女が生成される。
小さな粒が、次第に――私の記憶の彼女の姿を作り出す。

枯れた筈の涙が、溢れた。
必死に腕で涙を拭いて、彼女の姿を目に焼き付けようと離さないとばかりに見る。
しかし――それも一瞬のこと。
彼女の体を半分作った所で、小さな粒へと戻り、何もかも消えてしまった。

まただ、希望からの絶望。
何度落とされたのだろうか、何度目の絶望の底だろうか。
私は、アルセウスに縋った。
『何故、途中で消したのか』とアルセウスは、その問いに首を横に振って答えるのみ。
泣き叫ぶ私を見下ろす、アルセウスは、何処か困ったように見えた。
だからか、私はそれ以上責められず、その場で崩れ落ち泣いた。
513 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/04(日) 21:54:19.60 ID:UztU06Jpo


        ,..-、_,.ィ⌒:.ー-、
        /:.:.ハ:.:..ハ::::i:::::::.::.:.ヾー:、
      /.::::::::トヽYハ!:i:|::i:::::i:::::::|:.:.:.ヽ
       !::|::|:::i|     }:ハ:ハ:::!:}:::i|:::::::..:i
.     ノ::|::i!::i:|   ノ-j;!‐!:|:i:::i:|:::::::::.:i
    人:i:::{:、ト|-_ r‐彳テiY |;:ィ::i,:_::::.::!
       仟ィiテ)⌒ー―'′ハ!:i'^ヽ::::!
         `┼'7        リ  /::ト!
.          | ヽ        ィイ:::::|
         、  -―‐    / }:!:::トヽ_
           丶  `゙  ,、 ゙ ′i リ!y′ |`ー-、_
          "',、__,,、ヽ     ! /   |     `ヽ
           // \     i /_    !     _冫ー、
           / /n  ハ    | \. |   /   ヾ、
     .   /   //ノ  {_ !  /f'"   \!   / :/:       i
      /    レ \_ |`  イ        ′:!:       |
      ハ         `ヽ  ノ       ハ /  /:  |
どのぐらい泣いていたか分からない。
しかし、泣いて、泣いて、叫んで、幾らか冷静になったとき。
側に未だにアルセウスが居ることに気付いた。

目と目を改めて交わし、何となく意思が伝わった気がした。
アルセウスは、私の思いを汲み取り、彼女を作ろうとしてくれたのだ。
しかし、何か、何か出来なかった理由があったのだと理解出来た。

何かが、足りない。
彼女を蘇生させる、何かが足りない。
それを見つければ、探り当てればいいのだ。
既に何百年もの歩いてきた。
もう少しだけ、ほんの少しだけ、前に進めばいいのだ。

そんなの慣れっこだ。
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