【咲-Saki-安価】京太郎「ポケットモンスターK!」智葉「その17だ」【R-18】

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465 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 22:58:32.26 ID:D4W4Hhy3o
乙です
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 22:58:44.59 ID:hdES1eFCO
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 22:58:50.13 ID:v+OxLkgPO
おつー
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 22:59:01.79 ID:ts+NLBFdO
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 23:00:28.19 ID:94gJSXySo
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/11/23(水) 23:01:24.59 ID:w0u3PfMDO
乙です。
今さら新システム入れたりはしないだろーとか思ってたけどそんなことはなかったぜ!
Z石無いのにどうやって使ってるんだと言う突っ込みは無しで。サトシもメガ石無しでメガシンカしてるしそれと似たようなものでしょ。知らんけど。
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 23:02:31.11 ID:KcE03VOPo
乙です
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 23:05:47.20 ID:IQqEkwUKO
乙ー
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 23:09:23.91 ID:hlFmuJsy0
乙〜
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 23:20:35.39 ID:z2Uc0S1yo
乙です
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/11/25(金) 19:27:24.87 ID:sjHRrXyDO
ふと思ったんだが、うたちゃんの専用Z技ってもしかしてタイプ不一致?
いやそんなわけ無いよね?元になった技だんがいのつるぎだと思うしそんな悲しみ背負ってないよね?
476 : ◆u8.5SqL8DKty [sage]:2016/11/30(水) 16:34:10.68 ID:ze1EWslE0
>>470
このスレを始めた時から、Z技は出そうと思ってました。
幾つかの伏線らしきものも入れてましたし。
石もしっかりと持ってたりします。

>>475
そこら辺は問題なし。
しっかりと相性いいものになっております。

すみませんが、恒例になりつつある飲みに行ってきます。
明日からやりますんで!
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 16:47:18.04 ID:DOPo1E2Zo
飲み会で焼き鳥を串から外すと「そこまでする必要なくね?」とか思われるけど
外さずに喰うと「自分勝手な奴だな」とか思われる罠に注意しろよ。
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 17:56:31.79 ID:JXbCIYDIO
えっなにそれは…
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 18:11:38.17 ID:S7T7hwQxo
足りなきゃ頼めばいいだろ?
こせこせ外してちまちま分け合うなよ

店によっては、塩の振り方とか、食べ進むにつれて味が変わるようにしてるんだから
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 18:37:29.77 ID:RMgtaQj+O
盛り合わせじゃなく同じの人数分頼めば良いだろと思うわw
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/11/30(水) 20:23:15.24 ID:/CfcbQyDO
了解です。
482 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/01(木) 19:34:45.73 ID:r8Wtg7Ra0
>>477
いつも一緒に行く人は、同じ友人なので問題はないっすね。
そもそも、この友人以外とは飲みに行きませんし。
それにしても、どうしろと言うのだ……それは。

>>479
だねー、串のままのほうが美味いと思う。

>>480
よほどでない限りは、問題ないはずなんだけどね。

すみません、体調悪いので寝ます。
最近、仕事終わった後、大体眠かったりするなー。
転職考えるべきかナー。
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 19:58:20.59 ID:HywtyIDKo
了解、お大事にー
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 20:33:22.33 ID:1sUBJ8NY0
お大事に〜
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 20:49:55.46 ID:JAUdEE+po
自分は外したり串のまま手を付けもしないで他人が外すのを待つのが無難と見た。
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 21:00:01.53 ID:56LCDYHgo
お互い食べたいモノだけを注文すればええねん
487 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/02(金) 20:47:44.81 ID:+1B6HEz/0
非安価部分書き中、明日やります。
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/02(金) 20:48:25.76 ID:xiBHd5w7o
了解、待ってます
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/02(金) 22:13:22.22 ID:4ht6hecT0
宮永博士の目的、サンムーンの要素、シルヴァティ・・・
あっ・・・(察し
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/03(土) 00:57:00.51 ID:PX8kPMTUo
matteru
491 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 20:22:15.57 ID:plA9U77ho
やっていくっす
……ところで、昨日書きとめていたファイルは何処に?
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/03(土) 20:24:30.22 ID:NU19VjBEo
まってたよー
493 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 20:30:11.68 ID:plA9U77ho
     _ / ,  / //|     , | ,:  |  V  :.
     ` ̄ /  ' | |∧ |  / },l --|   |   |
       /,イ  { |-- 从 / /,ィrtォ、 , |   |
       /  ∧ |,ィtォ、∨ '  Vり {,イ /-、  }
      / イ{从{ Vり }/       |イ l) } 从
      ̄    Vr:l    '           //
          l叭    _      r ' /
             、  `ー`    イ  {
             \      /  |∧」
                ` r‐ ´「 ̄ ̄ ̄}
              「 } |    |///// ∧
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           _//∧   「/////////////////≧=- 、
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京太郎「さてと……目ぼしいのは、これだけか」

穏乃「案外ないね」

うた「既に出払った後かねぃ」


あれから研究室を皆で探し回り、ありったけの情報を集め回る。

集め回るも、見つかったのは、目の前にある一冊の古い本だけ。

他には、何もなく、博士の姿もなかった。


京太郎「どれどれ」

咲「なんだろね、それ」


目の前の本を開き、中身を読んでいく。

ここに、何かがある。

博士の目的のを具体的に知ることが……。


京太郎「……」

穏乃「わくわく」

咲「何が書いてあるの?」

京太郎「……読めない」


出来なかった。
494 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 20:35:29.22 ID:plA9U77ho
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            {: :/从 ○   }/ ○ }イ|: 从
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              人 u r‐ - ‐v  人}'
              >`二二´<
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咲「……?」

うた「どういうこと?」

京太郎「文字が読めない」


中身を読もうとするも、中の文字が読めなかった。


京太郎「何処の言語だ?」

穏乃「わかんない」

うた「あー……見覚えはある。見覚えは」

淡「わかんない!」


中身をうたちゃん達に見せてみるも、誰もが首を横に振る。

辛うじて、うたちゃんだけが、首を傾げるばかりだ。


咲「……日記みたいだね」

京太郎「読めるのか? 咲」


そんな中、咲だけが文字を指でなぞり、目を追っていく。

どうやら読めているらしい。
495 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 20:44:07.54 ID:plA9U77ho
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                |: : : Y V::ノ   \|´_)笊雫ミ/: : : :/:/: : : : : : ,
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                 {__  ,  \:.:.:{_/--  ´:.:.:.:.:.:.:./ ,      マ |
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京太郎「何処の言語なんだ?」

咲「何処のって言うよりも……私達の時代の言語かな」

うた「にゃー……思い出した。こんな感じのでやり取りしてた記憶があるな」

京太郎「なるほど……博士は、昔から生きてるからか」


咲の言葉に納得する。

博士は、未だに昔の文字を覚え、あるいは使っているらしい。

それは、未練なのか、大切な記憶をなくさないようになにか……どちらかは分からない。

しかし、これだけでも幾つか考えられる想いがあった。


穏乃「咲は、凄いね!」

咲「そ、そんなことないよ。ほ、ほら……お姉ちゃんも……よめ」

照「……?」

咲「……忘れちゃったのね」

照「……覚えてるような。覚えてないような」


褒められ、照れた咲が、照さんに話題を振るも覚えがないらしい。

見せられた日記の中身に目を凝らすも、ぼーと眺めるばかりだ。
496 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 20:54:37.49 ID:plA9U77ho
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         {/ /       i{    |jI斗===ミ i{   {    |   厂}/}/ }/ }   /⌒ 、
            '         ∧  狄Y汞≧八  {\  | ィ'“ 汞笊ぅ/ / 厂^ l    ′
         /  /    { ', {   ∨こリ \l   、! /   Vこツ{/i /    从  ′
        /  /    人 ', ',{            }ノ          }/   / ハ/
       ∠  ∠   イ  l\ 、 V                       }   / /
                  八  !  Y ヽl          j               l=‐≦/
                   \〉   v          {              爪 〃
                    }  ∧                        / //
                       \{ 込、    ___           /{ ィ/
                     _ -=\   に ̄ ̄_)       {从
                      〃    }N\            /   j_ノ_}Y
                       ri{      i{   、          /_ -=ニニニニ|
                       |ム      i{    ー―― r≦ニニニニニニニ=|
                       |ニ}    /{            |ニニニニニニニニ=‐ |
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京太郎「中身を……読めるか?」
           __
       ,. ' ´:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.`  、
      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶
     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶
    ,/:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i....:.................ヽ
    l:.:.:.:./:.:.:.:./:.:.:.,:.:.:.|:.:.:.:.:l.:..:i.:..:...:....:.....',
    li:.:.:.|:.:.:.:.:l:.:.:./l:.:./!:i:.:.i:ハ:.:|l:.l:.:.:.:l:.:.:...i
   |:.r‐!:l:.:.`iー/‐ァァT':.:/フTナiT´:.:.|:トi、|
    {:.{ ‐N、:.:{r―r-r l/!'―r-i'|:.:.:,リ:リヽ!
    ヽ!ヽ _ `{. _ヒソ    _ヒソノ/イ:|
     `ヽ!ゝ ////////////j:i:/|ハ!
   ,∠_ ̄〈: :` こ__ー--_ュ,/く'
  i: : : :ヽ 、ヽ : : ヽ 丁:i : : i: :ハ
  |.: : : : :ヽi :ヽ: : : V: : |: : :}:/ : l
  {: : : : : : :} : : ヽ: /: : :l : : l': : : |
  ハ: : : : :ヽ! : : : V: : :/: : :/:/ : ヘ
咲「えっと……ヾЬ_>》¢」

京太郎「なんて?」

咲「あー……うん、お母さんとの慣れ初めが書かれてる」

京太郎「……日記だもんな、そりゃあるか」

咲「あははは……少し恥ずかしい……かも」


先ほどの照れとは、別の恥ずかしさに苛まれ、咲が顔を真っ赤にさせる。

それもそうだ。

自分の親の慣れ初めを読まされれば、そうなるだろう。


京太郎「別の人に読んでもらう?」

咲「ううん、自分で読む」


そういって、咲はもう一度本の中に視線を落とした。
497 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 21:04:38.68 ID:plA9U77ho

                . . -‐……‐-. .
            . . : :´: : : : : : : : : : : : : : :`: . .
             /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
            .:': : :./: /: : ::::::l::::::::::::::ト:::: : : : :ヽ: : : : :
         /: : : /: ::l::::::::::::::l:::::::::::::ハ::::ヽ::::::.:.l: : : : :
           ′: :.′::ハ:::::::::::::|ト、::斗--ミ::::::,::::::.:l:..........i
        i : : : :.斗-ミ::::::::: l| }ハ:::::|  l::::::::'::::::::l: : : : l
         |  ..:.:|'::|:::ハ:}::::::::八ヾ乂:  」:::::::}i::::::.:l.:.:.:.:.:l
         | : :.:.::|l::|⌒ヾ:::::::::::::〉ィ斧卞ヽ:::::}i::::::::l.:.:.:.:.:|
         |ノ ::::::|l卞ミx ` ̄   ぅ込ソ /i:::::}i::::::::l.:.:.:.: |
.         从:::::::〈::|:込リ       `”’ '  |:::::リ::::::.:l.:.:: : |
.          i:ハ:::::::|lV::{”’       〃〃  :|:::/:::::::::::l:.:.i.八
        |{ `::::::|l ::|〃 ′        _У:::::::::::.:l:::.:::.:.:.\
        |{ {::::圦 l:|   r 、     /::::::::::::::::::::ノ:::i:::::::::.:.:.\
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           人::::弋:|>    /:::::::>_'"-=ァ::::::::/::::::::::::::::::ヽ
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うた「ふむ、そんなに古くから記録してあるのに日記一冊で終わってるのか」

京太郎「……あっ」


そんな話をしていれば、うたちゃんが扇子で本を突っつき、そんなことを言う。

確かに、言われて見ればそうだ。

そんな古くから記録してあるなら、ここ最近の記録はなさそうだ。


        ,. . . -――- . . .、
      ,. :' : : : : : : : : : : : : : : : :>.、
    ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
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   /. . . . . . . .    / l: : : : : ト、 : : : : : :.
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  ,' : : : : : : :l: :,i : : / U l: : : : :!  ',: : :l: : : : :.
  i: : : : : : : :l /{ : /-一' レl: : ノー-,: : l: : : : : i
  !: : : : ;、: :レ l〃⌒ヾ  l/ 〃 ヾ: :l : : : : : !
  ',: : f⌒\{  {l   l}    {l  l}Y : 、 : : !
  ',: {      乂_ノ     乂ノ .l: : :} \ノ
   ',:乂_          `    .!ヘ:ノ
   ',: : : : 丶、 U   ,--、 u  ノ
    ヽ{\ : : _      ̄   ,, ''
       `^≧|   ┬ァiフ¨
      ///∧   Kヽ、
     //////∧    }//> , 、
    / \//////∧ー―l///// }
咲「えっと……その、お父さん……結構、雑と言うか飽きっぽいというか」

京太郎「……」

咲「この一冊で今年分まで書かれてる。たぶん……何回か、飛ばして書いてるんだと思う」


何だろうか、此処に来て博士に愛着が少しわく。

人間らしさ……そういったのが垣間見えたからだろうか。
498 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 21:25:12.59 ID:plA9U77ho
                ,. --- 、        ____
                  /,  ´ ̄ ̄` '⌒´     \
           、_/_/⌒ヽ , /            ヽ
            ,---、  / //    :       ヽ :.
           ,  / ̄-/ /' {   | |       | :
          / __   ̄,./ /-' l| l | |___ l |    |
            .:' /   ,イ _| | |ア__l { { | / }`| |    |
       /       ,:´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 |    |
    /\'´        /{  | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
    ////\ r---  ´八 !∧  ̄   ,:  :.:.:  }/ノ/ リ
.   ///////\      \}∧         u 八/
  //////////〉        込、  __    ,.: /
  ///////// /          }>、   ` イ |从
 ,'//////// /   _      /--、l ` ̄ :,   |--、
.///////// /  イ/////\   {////}   /  「///|
'//////// /´// {////////ー '|////|   ,   |///l|
///////////// |l///////////ヽ// \    |////> 、
////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
咲「……えっと」

うた「どんな話が飛び出すやら」

照「……」

京太郎「照さんは、ボール戻ってる?」


咲が、本を読み込んでいる中、先ほどから照さんの元気がなかった。

彼女達の話を聞けば、襲われた後から父親の博士とは会っていない。

捨てられたも当然の結末だったので、聞くのも辛いだろう。


照「一応、家族の事だし聞く」

京太郎「そっか」

照「ただ、辛いから京ちゃんに甘える事にする」

淡「残念、ハニーの膝の上は私専用だ」

照「……」

淡「やーめーてー! てるー! 無言で退かさないで!?」

.   / :.:.:.|:.:.:.: /^l:.: : ||:.:.:.:.:.:.:| ヽ:.:.:.:.:.ハ:.:.:|:.:.:.:.:.:.ヽ:.::.:.::.
  /  .:.:.:.|:.:.:.:.|  :.: : ||:.:.:.:.:.:.:| |:.:.\ | :.:|:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.
  /  .....:.|:.:.:.:.| /: :.:|ト:.:.:.:.:.:.| |:./_\:/|:.:.:.:.:.:.:八:.:.:.:::
. /  .:.:.:.: |:.:.:.:.|  \||:.:\:.:.::. ィX笊竺心j:/|:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.|
/    イ从:.:.:| ィ/笊匁、 \:.:..   ノ{:::::::ハ |:.:r-x:.:.:.:.:.: |
ー    |:.:.:.\| i| ノ{:::::ハ      乂ー-ソ j/  V:.:.:.:.:|
      |:.:.:.:.:.:. 从乂ーソ               .:.:.:.:ハ|
      |:.:.:.:.:.:.∧      ′    ""     /:.:.:./
      |:.:.:.:.:.:.:.:ハ ""             厂:.:.:/j/
      |:.:.:八|:.:.八      r-,     /:.:.:.:/
      |:./  \:.:{\          /  |:.::/
      |:     \  >  .. _  イ   リ/
                  __]       {___
                _/三l       /三三三≧=-__
           _x<三ニ/´ /     /ニ三三三三三三三>
.         r≦三三ニニ/      /三三三三三三三>´
         /|三三三三ニ{____/ニ三三三三三三>´      \
咲「……京ちゃん」

京太郎「何か情報あった?」   アワイ「テルー!」 テル「慈悲はない」

咲「読むのやめていい? 惚気話なかりでいやになってきた」

京太郎「……頑張って」


人の前で暴れる二人に疲れきり、情報源の日記を面倒臭そうに見る咲。

先ほどまでの緊迫感はなく、混沌とばかりの騒がしい日常が戻って来た。


穏乃「和のところも賑やかだけど、こっちはそれ以上だよね」

うた「人……もとい、ポケモン多いからな」
499 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 21:47:02.85 ID:plA9U77ho
   ┌──────────────────────────────── ── ─
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   ┌──────────────────── ── ─
   └──────────── ── ─
   ┌──────── ── ─
   └── ── ─
500 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 21:47:56.20 ID:plA9U77ho

¢月>¢日
照が生まれ、早数年。
照に妹が出来る。
本当に素晴らしい人生だ。
好きな人と結ばれ、その人との間に愛すべき子供が出来た。
これ以上に素晴らしい人生は、私以外に歩んでいる人はいないだろう。
……ちなみに、新しく出来た子の名をスメラーにしようとしたが、却下された。

咲「私の名前……一歩間違ったら、スメラーだったの?」

竜華「ヌメラとかに似てるなー。同類?」

咲「……咲でよかった」

竜華「そんなにいやなんか」


`月#日
照も咲もすくすくと順調に可愛く育っていく。
この可愛い姿を記録すべく機械を作った。
これで、二人の可愛らしい姿を長い間、記録しておける。
追伸:そういえば、最近年を取らない事に気付く。聞いてみたら、何か凄かった。


京太郎「何か凄かった」

うた「何か凄かった」

照「何か凄かった」

咲「……お父さんぇ」


`月##日
どうやら、彼女の分類であるアルセウスの力により、不老になったらしい。
少しばかりショックであったが、彼女と長く、照達を見守れると思えば苦にはならない。
しかし、自分自身がよくとも周りには、気を使うべきだ。
彼女と相談し、森の中の離れた場所で交流を控え暮らすことにする。
場合よっては、数年で引越しも検討しよう。


京太郎「ここら辺は、覚えてる?」

咲「私は、あんまり」

照「私は、覚えてる。結局引越しはしなかったから……シライトダイシティの場所だね」

京太郎「……もしかして、照さんの家?」

照「ううん、あれは違う」
501 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 22:10:37.63 ID:plA9U77ho
                       .  ¨  ̄ ̄ ¨   .
                . ´              `ヽ
               . ´                  :.
                ′                         :.
            /                        :.
            ,′                       ;.
            /                         /
              / {                            /
          /  \                     /  イ
            /\_ \ _                   ∠ イ |
        /  ,ィ   ̄ ̄    |    │   l  :| :|    | | |
.        厶イ |  i    |   ト.    ト、 .:ト、 .| :|    | |/
         j  j从|  | |、 | | | ト、 │゚. :| ゚. | :|    │!
                 |  ト、圦乂| 乂| \| \| ヽ{ヽ{   イノ
                 乂_{ jハ               从イ/´
               -=ニ`ト .    −    .イ二ニ=‐- 、_
              r=ニ    =ニ二|`ト   _ . r |二ニ   ニ7 }ニ〉
             ハ マニ   ニ二ハ         !二ニ    / / /ヽ
.            / Vハ \     ニ二ハー-  -一 j二ニ   / / / ∧
            ′ \\\   ニ二ハ───‐/二ニ  //イ /
            |      \\\  二∧    /二ニ ///,/ ,/  1
            |   }八  {\\\ 二∧  /二 /// // ∧   |
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咲「……$月$日」

京太郎「咲?」


$月$日
何故、こうなったのだろう。
気付けば……気付けば、長い年月が過ぎていた。
意識を取り戻した時、自分自身はボロボロで見知らぬ場所に立ちすくんでいた。
近くの泉で顔を見れば、髪の毛も髭も手入れされず、汚くの伸び切っている。

震える足で家に急いで戻る。
髪の毛を整え、服装を整え、衰えきった足で前に進み出会った人に道を聞き急ぐ。


゜月″″日
家に戻り、焼け崩れた我が家を見て、思い出す。
あの日、あの時、全てをなくし、全てを捨てた日。
瓦礫を退かし、居ない家族を探す。
居るわけがない……それは分かっている。
連中に襲われ、咲を失い、彼女を失う……照もきっと。
仕事を終えて戻って来た時には……いや、言い訳になるだろう。
私は、絶望し全てを受け入れられず、逃げ出したのだ。

瓦礫の中から、日記だけを見つけることが出来た。
雨風に当たり、ボロボロだ。
戒めとして、最初から別の日記に書き写す。
502 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 22:18:10.65 ID:plA9U77ho
                、
                  i:';ヽ
                ,'!::';::∨
    ,               ,'::!:::';:::::',  ヽ.
   /;              /:::!::::::!:::';:',  .!:',
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  i:::!         /  ,'  .i  .l, ':::/
  !::i       /         / . イ
  ', ',     /         / ィ  l
  ∧∨  /        /, ィ   !
 _r-'丶./         , ィ ,≠=、    i  ,.┐
 ヽ. ∨       ー ´,ィ/, =、∧  ,'., ' i          ,
  ハ !           ///  ∨', //  /       _ - ' ム
.   ヽi',         ,'//ト、  }/i ,'/ , '    >  ´   , _ >
     ',ム       l//.l:::ィi .ノ/ノ' ∠ -‐       , イ
.    ∨',.       ∨/i:::i レ//, ´           /
      丶i       ∨_ゞ> '_        <
        > _    _ . ィ´/::::::::::::フ  ―  ´
           ̄  \::'::::::::::;ィ'、
                 ̄ ゞ;;ノヽ`丶
                    ',:::::::::ヽ
                     ',::::::::::::∨
                          \:::::::ノ
                           ̄
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
>月Е日
何年ぶりの日記だろう。
浮浪者の如く、彷徨う私の元に一つの噂が入り込んでくる。

『セレビィ』

時渡りポケモン。
時間を越えて、あちこち彷徨うポケモンらしい。
時間を越える力……それが、あればやり直せるかもしれない。
探そう……探そう。
久しぶりに手に足に体全体に力が漲る。
まだ、やれることは残っていた。
503 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/03(土) 22:19:09.32 ID:plA9U77ho
てなところでお終いっす。
明日も同じ時間から続き書きます。
それではー
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/03(土) 22:19:37.75 ID:R8ao7HH3o
乙です
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/03(土) 22:22:12.28 ID:PqMc0ITX0
乙〜
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/03(土) 22:23:14.34 ID:ZY9AB4MLO
おつー
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/03(土) 22:30:34.60 ID:hFe7uhhao
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/03(土) 23:15:44.35 ID:nL71lkA+o
乙です
509 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/04(日) 21:15:58.81 ID:UztU06Jpo
】月+日
探し当てた。
些細な噂にも飛びつき、気付けば数十年近く。
ウバメの森と呼ばれる場所で、セレビィを捉えた。

しかし、見つけたはいいものの……協力も捕まえることも出来ない。
甘かった。
セレビィには、私に協力する恩もきりもない。
姿を捉え、必死に願いを叫ぶ、私を一目見てセレビィは消える。


】月´日
あれから、数日粘るも、セレビィの姿は無い。
見つかったからか、あるいは……時を渡ってしまったのか、姿を見ることはなかった。
数十年の希望が、絶望へと変わる。
しかし、今回は――今回こそは、逃げる事はしない、出来ない。
セレビィという存在が居たのだ、伝説は存在したのだ。
協力を得れる固体が居るかも知れない。
セレビィ以上に私の目的に沿える奴がいるかも知れないのだ。


>月¢日
またまた何年ぶりか……いや、何百年ぶりに日記を開く。
伝説ポケモンを追って、噂を集め、研究をしていると――

『宮永博士』

と周りの人から呼ばれるようになっていた。
私の目的が、彼等からは研究者に見えたらしい。
最初こそ否定をしていたが、段々と面倒になり、好きに呼ばせることにした。


И月W日
博士と呼ばれるようになって、違和感がなくなった頃だったろうか。
私の元に研究者が、訪れ、情報あるいは、研究の協力を申しだされた。
その研究の内容は――

『美少女ポケモンの生成』

最初こそ、興味がなく話を聞き流していたのだが、興味が沸く。
いや……実際には、思いつかなかったとその方法があったかと関心してしまったのだ。
時を戻せないなら……彼女達を蘇生させればいいのだ。
私は、二つ返事で言葉を返し、研究に協力することにした。
510 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/04(日) 21:26:20.11 ID:UztU06Jpo
С$月+日
研究を始めて、数年。
苦難の連続であった。
美少女ポケモンは、伝説の類と同じぐらいに稀少であり、データが殆どない。
何より、新たな生命を生み出そうとしているのだ……無理もない。
しかし、それでも『ミュウ』の細胞から生み出された『ミュウツー』の存在もあり、研究は着実に進んだ。

今日、成功したのだ。
何十回、何百回もの失敗の連続であった。
それでも、今日、初めて生命が誕生した。
私の望む彼女ではない。
咲ではない。
照ではない。

それでも、私の中で時が進んだ音がした。


ЮЮ月;日
生まれた固体の経過を観測しつつ、確実なものとするために実験を繰り返す。
彼女以外の固体が、生まれたことはない。
それでも出来たのだと思いが彼等も私も動かす。

今日、彼女に名前が付いた。

『健夜』

それが、その固体――彼女に付けられた名前であった。


             /:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:ハ:.:.iヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
            .:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:./l:.:.レ'|:.:./  }:.:|  V:.:∧:.:|.:.:.:.:.:.:.:',
            ′:.:.:.:|八: :/ V  ヽ{  レ'   V  }/ヽ: :.:.:.:.:.:.
         i:.:.:.:.:.:.|  V                 i:.:.:.:.:.:.i
         |:.:.:.:.:.:.|/ ̄ ̄ ̄`       ´ ̄ ̄ ̄`ヽ|:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.:.|    __       __    |:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.:.| 斗ぅ芋ミ       抖ぅ芋ミ.  |:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.:.l. {{ rJ::::::ハ       rJ:::::::ハ }}. |:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.小  V::::::ソ         V:::::::ソ  ′:.:.:.:.:|
         |:.:.:.:.:.:.| ',                   /.i:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.:.ト、} :::::::::::::     '     :::::::::::: 厶:|:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.:.|:八               /:.:.:|:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:\       r‐、       イ:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.:.|:.:.:i:.:.:.:.ゝ、       ィ:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.|
         |:i|:.:.:.: |:.:.:|:.:.:.:|:.:.:|   ー    l:.: :i.:.|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.|
         |八:.:.:八: l:.:|:.:|:.:.:l         |/|:.:l:.:/:. |:.:.:.:.:./
             \:.:.乂人ィ¨ノ        >乂|/|/:.:./V
           ,. -‐ァ{                `¨''┬<_
        rく´ / / \                  /ヽ ヽ¨ヽ、
健夜「おー……私の話だったんだ」

京太郎「やっぱり、博士も絡んでいたのか」


日記が進めば、健夜さんの名前が出てくる。

研究者達が、どのような研究をしていたか詳しくは知らない。

どのような思いで研究をしていたのか俺は、知らない。

しかし、この研究がなければ、健夜さんと出会えなかったと思うと奇妙な気分だ。
511 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/04(日) 21:37:30.31 ID:UztU06Jpo
Ю;月И日

『ねぇ、これ何て読むの?』

これが、私と健夜の最初の会話。
あどけない少女は、自分が何故生み出されたのか、どのような犠牲の元で生まれたのか理解をしていない。
ただただ、興味津々に渡された絵本を持って、私に話しかけてくる。

文字を教えれば、健夜は嬉しそうに笑う。
そんな健夜を見ていると、胸が苦しくなる。
何故――何故……健夜は、咲ではないのだろう、照ではないのだろう。
自分が望んでいた技術、なのに生まれた存在は、自分の望まぬ者。
あぁ……健夜が笑いかける度に苦しくなる。


F$月+日
あれから、数年経つも一向に成果は上がらない。
そんな彼等を見て、私も決心が付く。
闇夜に紛れ、顔を変え、研究所を後にする。
その際に健夜の顔が脳裏を過ぎり、足が止まった。
しかし、止まったのも一瞬だけ……結局、一人で大陸を出た。


ж月……

目的に近づくほど、心が苦しくなる
一歩一歩進むほど、頭が鈍っていく
後ろを振り返ってしまえば、捨てた物が多すぎて目眩がする
あぁ……肩が重い、足が重い

不老といっても、精神の老いは防げない
進んでいる筈なのに、いまだに影も形もない家族達
諦めろと心が叫ぶ……たぶん、次で最後になるのだろう

私の研究成果と――『創造ポケモン アルセウス』の力があれば、次こそは
512 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/04(日) 21:53:02.62 ID:UztU06Jpo
      //              _,           /
     / /            .  イ   |        /
      / /          ≦´   / ̄|       /-―
.    /  '     ,  ´ゝ.(● )__,/  |      /
   /  |   /  /     ./⌒ヽー|      /  _
   |   し /  /     /{   } '      //
   {_ ∠、 /     _/  ` ー' /       /′
         `  ¬y'´   -――一'      /
              | /             /
            /          ∠、
            ∠  -―――――――'^\
                            \
                                 \

見えた。
見えた。見えた。見えた。見えた。見えた。
会えたのだ!
それは、一瞬であった。
しかし、今日、彼女の姿を一瞬だけ、目にすることが出来た。

創造ポケモン アルセウス。
アルセウスに会って、分かっているのか分かっていないのか、それでも言葉を交わす。
必死に、思いを全てを吐き出すように訴えかける。

それが、通じたのだろう。
アルセウスが、目を瞑ったかと思うと私の前に彼女が生成される。
小さな粒が、次第に――私の記憶の彼女の姿を作り出す。

枯れた筈の涙が、溢れた。
必死に腕で涙を拭いて、彼女の姿を目に焼き付けようと離さないとばかりに見る。
しかし――それも一瞬のこと。
彼女の体を半分作った所で、小さな粒へと戻り、何もかも消えてしまった。

まただ、希望からの絶望。
何度落とされたのだろうか、何度目の絶望の底だろうか。
私は、アルセウスに縋った。
『何故、途中で消したのか』とアルセウスは、その問いに首を横に振って答えるのみ。
泣き叫ぶ私を見下ろす、アルセウスは、何処か困ったように見えた。
だからか、私はそれ以上責められず、その場で崩れ落ち泣いた。
513 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/04(日) 21:54:19.60 ID:UztU06Jpo


        ,..-、_,.ィ⌒:.ー-、
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    人:i:::{:、ト|-_ r‐彳テiY |;:ィ::i,:_::::.::!
       仟ィiテ)⌒ー―'′ハ!:i'^ヽ::::!
         `┼'7        リ  /::ト!
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         、  -―‐    / }:!:::トヽ_
           丶  `゙  ,、 ゙ ′i リ!y′ |`ー-、_
          "',、__,,、ヽ     ! /   |     `ヽ
           // \     i /_    !     _冫ー、
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      ハ         `ヽ  ノ       ハ /  /:  |
どのぐらい泣いていたか分からない。
しかし、泣いて、泣いて、叫んで、幾らか冷静になったとき。
側に未だにアルセウスが居ることに気付いた。

目と目を改めて交わし、何となく意思が伝わった気がした。
アルセウスは、私の思いを汲み取り、彼女を作ろうとしてくれたのだ。
しかし、何か、何か出来なかった理由があったのだと理解出来た。

何かが、足りない。
彼女を蘇生させる、何かが足りない。
それを見つければ、探り当てればいいのだ。
既に何百年もの歩いてきた。
もう少しだけ、ほんの少しだけ、前に進めばいいのだ。

そんなの慣れっこだ。
514 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/04(日) 22:10:47.17 ID:UztU06Jpo
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               ´          |     ` ー ´
              /          ‐'}
           { ` ー―――‐ ´ ‐'
            ー――――― ´
アルセウスと出会って、数年ほど経ち、私は帝愛グループの下に付いた。
ここには、欲しい物がある、情報がある。
研究できる設備が整っている。

奴等の目的など知らないし、興味もない。
ただ利用させてもらうだけ、本当に役に立つ。
例えば――美少女ポケモンに好かれる少年の話とか

        . . :´:_: : : : : : : :`\: : : \
       /: : : : : : : : ̄: : 、:/: /: :ヽ: : : \
     /: : : : : : : : : : : : : : :\: : : :/: V : : : \
     /: /: : : : : \/ヽ: : : : :ヽ: :/: : :ヽ: : : : : ヽ
    /: :.{: : ハ: : :イVハ-、ヽ: : }-、: : : :ハ: : : : : ハ
    /: : :i: : :i ヽ: :}-r⌒ヽ VV  }: : : } V: : : : :ハ
   /i: : : V: rく レV  \::ノ ハ:} イ: : : }  /: : : : :ハ}
   ハ: : : V:ハ rへ    ''/ i: }  ヘ∠、/: : : : : ハ!
   { ヽ: :ハ: :ヽ\:)     ′}: ! /://: : : : : /――-...、
       八ハ:ゝゝ\,,′ っ j://::/::::/: : : : :/::::::::::::::::::::\
       ` `  V:}  、_ ///::::::/: i: : : V::::::::::::::::::::::::::ヽ::ヽ
           ノ:ノ      レ 〉:::/::::::V: : :ヽ:::::::::::::::::::::::::::';:::::ヽ
            //       /:::::(::::::::::::\: : :ミー::::::::::::::::::::ヽ:::::::ヽ
         (          /:::::::::::::::::::::::::::`ヾミゝ:::::::::::::::::::::ヽ::::::::ヽ
                  i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::ヽ

山に篭り、彼と彼女から得た美少女ポケモンのデータを利用して実験を繰り返す。
今回作ったのは、少女の持っていた美少女ポケモンのコピーのようなもの。
今までどうり、お粗末な結果で終わった。
体を作り、生命として動き出すも、意思もなくデタラメに動く存在。
暫くすれば、電池の切れたように事切れてしまう。

それでも短い生命を持つ彼女達が、教えてくれた。
今度こそ、彼女を甦らせる。


健夜の実験データがある

数々の美少女ポケモンのデータがある

アルセウスが此方には、いる

残りは――
515 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/04(日) 22:16:09.50 ID:UztU06Jpo
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         |: : : |: : :|:|_l,.ムイ}:/从: { }/ }`ヽ: : ,: \: :.
         |: : : {: : :^{从ィ笊ミ、 ∨ ,ィ笊ミ/}: /: : | \}
         |: : :∧: : | { ん::刈     ん:刈ムイ : : |
         |: : :{ \:、 r弋こソ    弋zソcl:.|、: :|
            从: : 、 '  乂ノ:.:.:.    '   :.:.: |/ \:}
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            乢: : :|  . (__,.---- 、_) イ
             从 :|  >  __.  ´
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京太郎「残りは?」

咲「ごめん、ここで途切れてる」
             ___/ ̄ ̄\_
         ,  ´        <⌒
        ,:'            `ヽ、
       ,                \_
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        '              ,  \
      / ,          |/} ∧ }`ー`
       {∧          「ノ|/}/イ
      '  、       | /`/ } '
         } ∧     /イ   /
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        _,.{///////////|
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  r≦//////////////////////////////ヽ
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京太郎「そうか……そうかー」


咲の言葉に力なく座り込む。

彼の人生。

ただひたすらに、家族を追い求める男の話。


うた「……ひでーこともしてるけどな」

京太郎「そうだなー」


ぼけーと座り込めば、うたちゃんが、筒の中で浮かんでいる少女を扇子で示す。

その通りだ。

実験の過程で何人の生命が消えただろう。

しかし、彼の思いもわかる。

自分もまた、誰かを失えば、縋りつくだろう、追い求めるだろう。
516 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/04(日) 22:20:43.73 ID:UztU06Jpo
          /:´: : : : : : : : : : : : : :\
        〃: : : : : : : : : :/ヽ: : : : : : :ヽ
      /∧:./: : :/ : : : ;'   ヽ: :ヽ: : : :`,
      /:.!:、:;' : : :{:_:_:L: {    V-:、}: : : : ',
     /:/! : {:!: イハ: :ハハ!    ハ:ハハ: : :j: j
    /:/:ヽ: ヽ: :ゝrァ示   f心Yj 川:ノ:ノ
     i:ハ: : ヽ:/`!:{〈 辷ソ    辷ソ /:!:ノ
     {:ハ: : : ゝ,{:.{ ""     ` "" !:j
    {:! V: : ハハ:.ト   ( ̄ ノ  イ:j
    ヽ, ヽ: :ヽ:ヽ:V工,‐ 二z≦ j:j
       r┴:二:コ{゙::=::z:》:=ヘ⌒ト.、
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      レ::::::::::ii . .!:::::::::::::ii:::::::::::ヽ.ヽi:::::::\
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穏乃「……取り合えず、戻ろうか」

京太郎「……彼女どうしよ?」

うた「どうしようもなくね? 精々、ハギヨシに連絡するぐらいしかないだろ」

京太郎「だな、そうするか」


穏乃声を聞き、立ち上がり、背筋を伸ばす。

和の依頼から始まった話であったが、最後は思いもしなかったところに到達した。

何とも複雑な感情を抱き、筒の中で浮き眠る穏乃に似た少女を置いて、ポケモンセンターへと戻った。

【怪しい影? を達成しました!】
517 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/04(日) 22:21:24.16 ID:UztU06Jpo
てなところでおしまいっす。
次は、報酬受取って、穏乃とさよならっすね。

それでは、またー
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 22:22:25.15 ID:utlvv2SHo
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 22:23:15.57 ID:Wj7o7/Zwo
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 22:24:10.92 ID:ldlIOKdoO
おつー
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 22:24:58.26 ID:WXxjKj67O

Z技の伏線ってどこの事でしたっけ
522 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/04(日) 22:26:02.10 ID:UztU06Jp0
>>521
センリヤマ&ヒメマツシティ辺りっすね
あと新しいリング
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 22:26:14.99 ID:OzT9voVIo

同情とかしちゃ駄目だぞ京太郎
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 22:27:40.67 ID:Czphz46J0
乙〜
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 22:29:32.34 ID:WXxjKj67O
>>522
ども、読み返してくる。ジム戦のダメ采配の記憶が甦ってきますよ
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 22:57:41.39 ID:/L9NDExDO
乙です。

Z技ならうたちゃんところたんがそれっぽいの使ってたが、あれ珠がクリスタルも兼ねてるって解釈でいいのかな?
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 23:30:53.74 ID:kHwU/Hlio
乙です
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/05(月) 00:22:57.10 ID:MiMQairco
乙ー
アルセウスが美少女化の影響で弱体化しているとはいえアルセウス創ろうとしたらそりゃ出来ないわな
まぁ外は出来ても記憶とか魂とかの中身の話になってくるんだろうなぁ
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/05(月) 08:04:29.45 ID:hGj5/tvBO
乙です
瀕死の状態で咲助けて力尽きたんだっけ?
530 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/05(月) 20:09:30.69 ID:kDOdmlqm0
>>526
んー、二人はそうやね

>>528
せやな、アルセウスがアルセウス作れるわけがない

>>529
はい、そうっす

今日はお休みで 穏乃のエロ書かんといかんので
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/05(月) 20:13:16.42 ID:e0HvZbxQo
了解
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/05(月) 20:14:33.25 ID:dUS5DV9cO
了解です
穏乃のエロ期待
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/05(月) 20:15:12.16 ID:PmdDSOHDO
了解です。
シズエロ期待
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/05(月) 21:15:50.39 ID:hE/15evZo
>>アルセウスがアルセウス作れるわけがない
一瞬納得しかけたが、親が子供作る要領なら不可能でもないような……
535 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/07(水) 20:28:18.81 ID:SpI2kgOi0
>>534
あれやね、ご都合主義……生まれた咲と照もアルセウスじゃないし。

明日再会しますっす。
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/07(水) 20:29:22.52 ID:vpCV7hdnO
了解です
537 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/08(木) 21:04:46.18 ID:tpBzP1GB0
のんびりとやるっす。
今日は、短いかなー穏乃のエロまでっすね
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 21:06:11.47 ID:ZgqgZHDho
まってたよー
539 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/08(木) 21:07:17.74 ID:tpBzP1GB0
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       {少′  / ,i  l ト、  i   ,ィマ、
      Y /  /// | l| | ハ  辷='/|:..ヽ\
     イ ′ / | { | 从、|  } |彡' /|:.:i:.:.|,∧
.     { | l |ィ爪 {(リ八「了 メ、 彡个rイト、
      リ、_! l リィチfト   '行タト、彳,ィl |:.:| |:.:i
      l_,以 { ヒtリ    ヒztリ  |f リ| |:.:| |:.:|
      「 l 「ト'"   '     '""'  _,イ | |:.:| |:.:|
      } } ハ    tっ     ィ' ) ,j リ 刀 「
     / /,イ| |l>、    ,ィ |ノイイ / リ |
      / /リ |:! !仏ィ_〕¨     》,// / /| !
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    〈 イ ∧V /:.:.: :|__´_./: :./ /:.:.:.:.>))
    } } /`Y'| {:.:.:.:.:.l    /: : 〈 〈:.:,イ´ /{,
    j/ }`ー冫j\:.:.:|  /: : : :___)ノ/i´r‐'='}
      ト ン′`ヾ >-r'< ̄ _彡冫=v'   人
.     }/:.:.   . :.:.[二]-:.―'´. : :.:.:.:.:V  / ∧
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     {  : : : : : : }:.:|:.i:{:.:.:.: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:|r<´ _.!
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和『なんと言うか……お疲れ様でした』

京太郎「おぅ、ありがとう」


あれから、ポケモンセンターに戻り、ハギヨシさんに連絡をすると事情を話し休息を取る。

お風呂に入り、ご飯を食べ、皆と交流をすれば深夜近くとなった。

深夜近い時間帯ではあるが、和に連絡しないわけにはいかない。

メールを出してみて、問題ないか聞いて見れば『問題ないと』と帰ってくる。


和『少し気になった程度だったのに、大事に』

京太郎「此方としては、ありがたかったがな」


ここまでの話になるとは思わず、和も少しばかり顔が暗い。

データを渡してしまって、コピーされたことを気にしているのだろう。


京太郎「シズのほうは、あまり気にしてないように見えたし」

和『そこは、あの子の性格に感謝ですね』


普通であれば、自分同様の存在が作られていて、あのような結末を迎えたことを知ったら気に病む。

しかし、持ち前の明るさか、穏乃は普段通り過ごせていた。
540 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/08(木) 21:11:57.59 ID:tpBzP1GB0



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   __/      /     ′  〃 /{  ハ   {    |  |ヽ
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         {/ /       i{    |jI斗===ミ i{   {    |   厂}/}/ }/ }   /⌒ 、
            '         ∧  狄Y汞≧八  {\  | ィ'“ 汞笊ぅ/ / 厂^ l    ′
         /  /    { ', {   ∨こリ \l   、! /   Vこツ{/i /    从  ′
        /  /    人 ', ',{            }ノ          }/   / ハ/
       ∠  ∠   イ  l\ 、 V                       }   / /
                  八  !  Y ヽl          j               l=‐≦/
                   \〉   v          {              爪 〃
                    }  ∧                        / //
                       \{ 込、    ___           /{ ィ/
                     _ -=\   に ̄ ̄_)       {从
                      〃    }N\            /   j_ノ_}Y
                       ri{      i{   、          /_ -=ニニニニ|
                       |ム      i{    ー―― r≦ニニニニニニニ=|
                       |ニ}    /{            |ニニニニニニニニ=‐ |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
京太郎「それで、シズだけど……すぐに送るか?」

和『んー』


和からシズを受取って大分たつ。

シズは、楽しそうであるが、あちらには仲間が居り、そろそろ寂しいのではと思っていた。

. . . . . /. . . : :/: : :/: : : : : : : :ヽ: : : 、: . . 寸三ニ7
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: : : : ト、l}  `   _    _ ....:チ: : :.,':λ: :!: : . . . ト、
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: : . : : lヽ      ,'-.、_: : /: : :./!,' .!: :.|:. : : . .l ヾ.
: : . . : :゙、:\   ∧:::::::::::-.:_//'   !: :.|: : : : . ! l:l
ヽ: . . . . ヽ、:`ヽ  ヽヽ::::::::::::|!`!    |: : !: : : : . | リ
和『! ……明日のお昼で構いません』

京太郎「あれ……すぐじゃなくていいのか」

和『えぇ……えぇ……シズの事をしっかりとお願いしますね』

京太郎「うん?」


直ぐに返すのかと思っていただけに、この返答には驚く。

少しばかり悩んでいた和であったが、何か思いついたのか頬を赤く染めた。
541 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/08(木) 21:15:18.90 ID:tpBzP1GB0


     |   \ /ー/ ̄ ̄ ̄`¬: : : : : : : : : : :\
    r'   ー--イ  ト‐‐‐、   /: : /: : : : : : : : : \
    |     ,,,,ト-∧_     /:/: : : : : : : : : : : : : :\
    ト-┬‐‐'' / T\     「/: : : : : : : : : : : : : : : : : : ゙、
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    ∠__    /    ヾ-イ: : : :/: : : :/|: : :i : : : : : : : : : ゙、
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  /: : : : : :/ : |: : | : : :|: : |        ヾミ_=@  /: :/.: : :/レ レ'
.../: / : : : : :./:|: : : : : : | : |           イ  ̄/: :./
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: : : : :|: /     |: : : :゙; : : : : : : : : :゙,  | | し | .| |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
和『いやはや……シズに先を越されるとは思っても見ませんでしたが、まぁ……頑張りましたし』

京太郎「え?」

和『取り合えず、報酬の件も含め、明日のお昼頃にでも其方に向かいますね』

京太郎「そうか……それと報酬は別にいいぜ?」

和『そうはいきません。というより、明日会った時には、既に渡した後かも知れませんね』

京太郎「うん?」


和が不思議なことを言ってテレビ電話が途切れた。

あの言い分だと、報酬は明日の昼までに届いていることとなる。

和が何を此方に渡す気でいるのだろうかと不思議に思い首を傾げた。
542 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/08(木) 21:17:30.50 ID:tpBzP1GB0


                    _, ⌒\/ ̄ ̄ \
                ,    ̄ ̄ /     、     _\
             ´      /        \     `ヾ
            /         '     、 、 、     \
             /          |   {  :. | | ∨、\   \__
           ′        |    l|  } | |、 | |\ \ ̄ ̄´
           .        {   从 /-}/-Y {  ヽ |
          /       ,.-从   | }/ ィ≧、 {  \ }'
          /イ      { ⌒\ {   、 Vj ∨、  \
            八       、   \       ヽ  ̄
            Y        ,ー、         ,:'
            ヾ\    / ∧         -,
                  ヽ /{/     、       '
                _从/____ >  __ノ
              |///////////l :l//|
              |///////////|  //|
                /////////// ∧ :./|
          , <////////////////\l/、
        //////////////////////\l、
          //////////////////////////} }
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
京太郎「……まぁ、いいや。というわけで、明日の昼だってさ、シズ」

穏乃「なるほど……明日のお昼かー」


和との電話を終え、先ほどから後ろに居たシズに話し掛ける。


京太郎「おぅ……そう言うわけで明日まで――」

穏乃「うんしょっと」

京太郎「……」


椅子を動かし、後ろに居たシズへと視線を向ける。

いろいろとお世話してお世話になった。

最後の夜ぐらい、しっかりと交流をしようと思ったのだが、後ろを見て固まった。


      /⌒>――. .、
     /: /: : : : : : : : : : \
   /: : /: /: : : : : ∧: : : : :',
   /: : : ∧: ://_:/:// }: :}: :i : i
 /: : : : ト : iV_Liフ7  7フト: }: :}
//: : : : : : YYi'辷ゾ  r.ァト:イ: ノ
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二二>rr<::/      /  }
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     /             }
     ,'     \    /   }
穏乃「♪」

京太郎「……なにしてんの?」

穏乃「準備!」


後ろを振り向けば、穏乃が服を脱いでいた。

いや、正確にはジャージを抜いだだけと言う。

一枚脱いだだけで裸当然なのは、どうなのだろうと少しばかり現実逃避をする。
543 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/08(木) 21:22:24.89 ID:tpBzP1GB0



        ,.へ ,. -‐: :  ̄:二:>.、
      /: : /: : : : : :/: : : : : : :`: .、
    /: : : /: : : : : : :/: : : : : /ヽ:、: : :ヽ
    ,:´: : : : :': :丶: : : :/ : /:/_{:L l_l: : : ハ
  /: : :/: :.:.:{:.、: : : :ー:レ: T:ハハ{  j l'ト: ハ}
 /: : :.:/: :.:.ハ:.:.\: : : {: :ハz≦ ヽ f:ハ: ハ
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': : :.:.:.i: :(     \:.(   V: :ゝ''''     ハ: :',
!: :.:.:.:ハ:ハ     >ーイヘ: :ヽ   ^/ V:.}
{: :.:.:.ハ:.{: :ヽ   rz==┴`z,\:\ ̄     ):.)
!: :.:.:.ハ:.{:. : :ヽ   V三/⌒\z\:ゝ    ノノ
{: :.:.:.{:. :!:. :. : ', ノ::::::{      ヽ `
V: :.:.{:. :ヽ: : : :/{::::::::::{ 、     ヽ:\
. V:.:.:ハ:. :.: i:ハ:{ ヽ:::::::ヽ \    ヽ::)
 ヽ:. :.ハ: :.:.:ハ:j  ヽ:::::::::\ヽ   ヽ;
  \:V:.:.:.:ハ:j   \::::::::::::ヘ    ヽ
     ヘ:.:./ j   / ヽ:::::::::::\     ヽ
     j:.ノ /  /   〈::::::::::::::::;ヽ     \
     レ /  /    ノ::::::::::::::::::;;ヘ     '、
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京太郎「……あー、何となく理解したけど聞くわ。なんの準備?」

穏乃「もちろん……京太郎と愛し合うため?」

京太郎「あー……うん、ラブ?」

穏乃「うん」


シズからの好意は知っていた。

知ってはいたのだが、ライクだと思っていた。

否、思い込んでいた。

いつも子供らしいシズ……そんな彼女だからこそ色恋沙汰に興味ないと思い込んでいたのだ。

しかし、目の前のシズを見てその考えも改める。


穏乃「駄目かな?」

京太郎「――」


少しばかりしゅんとするシズ。

そんな彼女を見て、考え込む。

自分の手持ちではない、和のポケモンだ。

しかし、ここまでされて、何もしないとは情けない。

何より、こんな機会、この先にないだろう。


京太郎「俺でいいんだな?」

穏乃「むしろ、この機会逃したらないと思う」


穏乃のその言葉で決意した。

俺は、穏乃を抱きしめ、そのままベッドに寝かせた。
544 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/08(木) 21:23:40.98 ID:tpBzP1GB0
穏乃「ん……」


日光の下で走り回っているせいだろう。

部屋の中を薄いオレンジ色の光で満たすライトの下。

その下で、全てを晒している穏乃は、健康的な魅力があった。


肌には艶があり、すべすべだ。

鍛えられているせいか、体は綺麗に引き締まっている。

それでもお腹を触り、腕を触れば、女性特有の柔らかい触り心地があった。


穏乃「っ――!」

京太郎(やわっけぇ)


無我夢中で穏乃の体に京太郎は、手を合わせていく。

小さな、小さな穏乃。

衣や咏と同様、小さい体に大きな力を持っている女の子。

そう、京太郎にとってただの女の子だ。


穏乃「わひゃぁ!?」

京太郎「うぉう!?」


穏乃にとって、異性にここまで触れられる経験はない。

精々、和の父親に頭を撫でられた程度。

初めての経験であり、快感よりも擽ったいと悶える。

それでも、京太郎は手を止めない。

根気良く慣らして行くしかないのだ。


穏乃「ん……そこも?」

京太郎「むしろ……ここからが、本番」


笑う穏乃を見て、手で快楽を与える方法を少し変える。

手で撫でていたのを変えて、顔を下に下へと持っていく。

少しばかりふっくらとしたお腹から下へ、穏乃の足を両手で掴み広げ、秘所へと顔を近づける。


穏乃「さすがに恥ずかしいね」

京太郎「んー……」


さしもの穏乃でも、これは恥ずかしいのだろう。

ささやかな抵抗か、穏乃が京太郎の頭に手を置いた。
545 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/08(木) 21:24:54.53 ID:tpBzP1GB0

穏乃「っ」


京太郎は、穏乃の秘所に下を這わせる。

綺麗に整い、閉じられたスジを上から下へと動かす。

まだまだ、快楽には程遠いのだろう。

穏乃は、少し恥ずかしげに体を動かすばかり――。






穏乃「ぅぁ――っっ♪」

京太郎「ふぅ」


それから、一時間ほど根気良く舌を這わせれば、穏乃が身悶える。

今も快楽によって、開いた秘所に舌を差し込めば、体を震わせ背を最大までに逸らす。

何度も痙攣のように体を震わせれば、秘所から少なくない愛液が溢れる。


それでも足りないとばかりに、舐めるように、吸い付くように動く。

いや、舌先だけではない、口を大きく広げ、秘所にむしゃぶりついている。

時につるつるの秘所の全体を舐めるかのように、時にクリトリスを舐め、甘噛み、吸う。


穏乃「やばっ……い、これ♪」


今まで、このようなこととは無関係であった穏乃。

しかし、ここまでされれば、開花するものもある。

ありえぬ感覚、戦ってる時の高揚感ではなく、好きな事をしている時とも違う。

体の底からむずむずと湧き上がる熱と快感。


穏乃「ぁ――っ」


何度も手で京太郎を押し返そうと思うも、すんでのところでそれを抑える。

結局本能が、未知の不安よりも快感を選んだ。

何よりも、京太郎が自分に夢中になってくれてることが嬉しかった。

546 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/08(木) 21:26:09.82 ID:tpBzP1GB0

穏乃「あぅ」

京太郎「準備はこのぐらいでいいか……大丈夫か、穏乃」

穏乃「はぁ……あぅ」


最後の最後とばかりに、膣内に舌を差し込み、中をなぞる様に動かす。

何度もGスポットを舌で押し上げ、舐め上げ、快感を押し上げる。

処女である穏乃もこれにはたまらず、最後とばかりに激しく波打つ舌に気を高めさせられた。


全力の戦闘を終えたような達成感と疲労。

荒い息を吐き、何度も穏乃は呼吸を整える。


京太郎「ってことで、本番な」

穏乃「ほん……ばん?」

京太郎「んっ……ちょっと体を動かすぞ」

穏乃「……うん」


息を整えていれば、京太郎は穏乃の腰に手を回し、動かし始める。

そんな京太郎に穏乃は、されがままだ。

人生初めての快楽と絶頂。

その二つで頭が回らない、しかし――


穏乃(これ、本番じゃなかったんだ……これ以上に凄いのかな)

京太郎「お尻を上げてくれないか?」

穏乃「……わかった」


京太郎が、穏乃のお尻を撫でれば、ビクっと少し動き、ゆっくりとお尻が持ち上がる。


京太郎「っ」

穏乃(見られてる)


持ち上げられた桃のような、お尻。

その真ん中に綺麗に整った一本の線、そこから、まだか、まだかとばかりに愛液を垂らす。

本来であれば、ぴったりと閉じられた縦スジであったが、今は誘うように開いている。

穏乃が両手を回し、自分の秘所を見せ付けるかのように開いているのだ。

547 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/08(木) 21:27:34.02 ID:tpBzP1GB0

京太郎「……シズ」

穏乃「ん……んぁあぁぁぁ」


誘う穏乃、そんな彼女を見て止まれる訳もなく。

硬くなっている一物を静かに、最奥へと押し進める。


京太郎(やっべぇ……奥に誘い込まれる)

穏乃「ずぶずぶって……中に……きょうたろうがぁ❤」


狭い膣に先っぽを差し込むと、京太郎は違和感を感じ焦った。

今までなら、強張り、あるいは一物を外に押し出す抵抗がある。

しかし、穏乃の場合、差し込んだ瞬間、膣内が蠢き奥へ奥へと誘い込まれた。


京太郎「うぉぅ」

穏乃「あぁ……んぃ、あぅ」


気付けば、腰を動かしてないのにも関わらず、一物が埋まっていく。

それを穏乃は、必死に枕にしがみ付き耐える。

痛みに耐えているわけではない。

ただ只管に、歯を喰いしばり、或いは鳴らし、快楽に耐えていた。


穏乃(本当に入ってるっ! 熱くて気持ちよくて……もどかしい)

京太郎「っ……大丈夫……か? シズ」

穏乃「っ〜〜〜!!」

京太郎「っぁ、本当に入っちまった」

穏乃「これぇ……だめだめ、っ」


時間にして数分ほどだろうか。

京太郎の一物が穏乃の最奥まで、完全に差し込まれた。

完全にといっても、穏乃が小柄なせいで一物の全てが入ったわけではない。


京太郎(すげー……先っぽが子宮に吸い付いてるのにまだ、奥に誘われてる)

穏乃「つぁっ、あっ、んんん」


先っぽは既に最奥に到達している。

しかし、それでは足りないとばかりに穏乃の中は、奥へ奥へと誘うのだ。

そのせいもあり、何度も何度も子宮口を突っつかれる形となり、穏乃が息絶え絶えとなった。


京太郎「……動いても大丈夫か?」

穏乃「っ――、だ、いろうぶ❤」

京太郎(ゆっくりと)


処女であったが、既に快楽を感じている穏乃。

そんな彼女を見て京太郎は、このままでもと一瞬頭を過ぎる。

しかし、それではしっかりとやったとはならない。
548 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/08(木) 21:29:10.86 ID:tpBzP1GB0

穏乃「あっ、あっ……あっ〜〜〜❤」

京太郎「きっつ」


小刻みに腰を動かせば、穏乃が大きく背中を反り喘ぎ声をあげる。

何度も震えるお尻には、既に丸い雫の様な汗が吹きだしていた。


穏乃「んぃ、お゛❤ ……んぐ」

京太郎「もう少しゆっくりにするか?」


後ろから見下ろす限りでは、穏乃はいっぱいいっぱいだ。

既に何度か気をやっているのが、感覚から態度から分かる。

最初からこれなのだ。

初めての穏乃には、厳しいかと思い、京太郎は提案をする。

しかし――


穏乃「んんん〜〜〜、もっろ、もっろ激しく❤」

京太郎「……!」


穏乃からの返答は、催促であった。

枕に顔を埋めながらも、此方に少しばかり顔を穏乃が向ける。


穏乃「ひぅ……おくにおくに、きょうたろうがぁ、いっぱひぃ❤」

京太郎「エロいなー……シズは」

穏乃「らってぇ、これ、きもちいい」


チラっと見えた穏乃の顔を見て、京太郎は遠慮をやめる。

片手で片方の足を掴み、持ち上げ、もう片方の手で胸の方へと回し、体を起こす。

起こし、激しく腰を動かせば、穏乃が惚ける。


先ほどより、顔が近くなった分、穏乃の表情が見やすくなる。

穏乃は、既に目の焦点が合っておらず、舌を出し切って荒い息を吐き、吸い続けていた。

どう見てもトロけきった顔で快楽に溺れている。


穏乃「――❤――❤」

京太郎「いやらしい音立ててるな」

穏乃「うぅ……」


何度も腰を叩き込むように動かせば、愛液が溢れ出しベッドや足を濡らす。

既に水音も激しく鳴り響き、それがまた欲情をもたらしている。


そんな穏乃に京太郎が、問いかければ、一瞬だけ穏乃が唸り理性を取り戻す。

背中をぴったりと京太郎にくっ付け、少しばかり抗議するように顔を向けてくる。

549 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/08(木) 21:31:03.34 ID:tpBzP1GB0

京太郎「ん」

穏乃「❤」


口を大きく開き、喘いでるものの、少しばかり不服そうな視線が京太郎の目を貫く。

しかし、そんな態度も直ぐに終わる。

穏乃の口に向かって京太郎が、舌を差し出せば、唾液が垂れた。

その唾液は、糸のように伸び、穏乃の舌にくっ付く。

そして、穏乃は、それを口に含み、そのまま嬉しそうに微笑んだ。


本来であれば、キスの一つでもしたいところ。

しかし、京太郎と穏乃の身長差は、大人と子供ほどであり、届くわけもなかった。


穏乃「あっあっあっ……きょうたっ」

京太郎「もう少しっ!」


そんなことをしつつも、腰を動かす。

何度も何度も、奥に誘い込む膣内を弄り犯す。


京太郎「シズ……っ!」

穏乃「なかぁ」

京太郎「……出すぞ」

穏乃「んぁ……あぁっーーーー❤」


限界がやって来た。

穏乃の絶頂とあわせようかと思ったが、既に穏乃は小刻みに絶頂を繰り返している。

この中で、合わせるのは無理……いや、どのタイミングでも逆に合うだろう。

京太郎は、最後とばかりに何度も大きく腰を振り続ける。

既に技術など生易しい物はない。

ただただ、本能に任せて腰を振る交尾の行為。



穏乃「おっ❤おっ❤あっ❤」

京太郎「くっ」


穏乃を気遣う暇もなく、腰を振れば、子宮を押し上げ一物が中に入っていく。


穏乃「―――――❤」

京太郎「っぁぁ」


そして、最後に穏乃をしっかりと支え、大きく腰を動かし奥へと差し込んだ。

一物はぐぐっと入り込み、子宮にぴったりと付くとそのまま射精を開始する。

ドクドクと流れ込み、真っ白に染め上げる精液。

中を犯され、大事な場所まで征服され、穏乃は今日一番の快楽受け、絶頂し、言葉を失った。
550 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/08(木) 21:31:50.55 ID:tpBzP1GB0

京太郎「はぁ……はぁ……」

穏乃「はぁ……あぁ……」


最後の一滴まで中に出し切きると、穏乃を静かにベッドに寝かせ、自分もまた横に倒れこむ。

一回戦だけで既に息は上がりきり、苦しい。

しかし、その苦しさの中に達成感もあり、また愛しい存在を満足させられたと喜びも、またあった。


京太郎「……シズ」

穏乃「ん〜〜♪」

京太郎「んっ、ちゅ」

穏乃「ちゅっ……んぁ」


あれほど乱れたにも関わらず、穏乃はすぐに復活を果たす。

横に倒れこんだ京太郎に擦り寄って、互いに目を合わせると口付けを行なう。


京太郎「大丈夫か?」

穏乃「気持ちよすぎて、戻って来れないと思った」

京太郎「男も気持ちいいけど、女性ほどじゃないしな〜」

穏乃「そうなんだ?」

京太郎「ん、気を失ったりするほどのはないな」

穏乃「へー……えへへ、なら役得だね」


京太郎の腕を枕に穏乃が、微笑む。

そこには、子供らしい穏乃の姿は無い。

男性を知り、好きな人と遂げた、一人の大人の女性が居た。


穏乃「それで、次は?」

京太郎「……初めてだし、その」

穏乃「まだまだー! 明日には和の元に戻っちゃうし。卵できるぐらいに!」

京太郎「え゛」

穏乃「ぬふふー♪」


ぴょんっと飛び起きて、京太郎の上にまたがり、穏乃が笑う。

そんな彼女を見て、京太郎は和に何て言おうかなと頭の中で考えた。


【穏乃と一線を越えました】

551 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/08(木) 21:33:20.57 ID:tpBzP1GB0
       . :-‐: : ̄: : : <: ̄: :‐.、
     /: : : : : : : : : : : : : :\: : : :\
    ,:´:/ : ハ:\: : : : : : ノ:ヽ: : V: : : : ヽ_`ヽ、_
   /: : : : :{ ヽ: :ー:―:´: : : ヽ: : V: : : : : \――\--.、
   /: : : : : ハ V:\: :\:ヽ: :ヽ: : !: : : : : : : \   \  \
   {:!: :!:'、:ヽ:'、 ハ:ハイ≧zヽ: :Vヽハ:ヽ: : \: : : \   ',  X_
   ハ: :ヽ:ヽ:ヽヽ j   辷ソ ヽ: :V ハ: ヽ: : : :ヽ: : : :>―.}_   )
  ハ:ヽ: :ゝr=ミ    "" 八:ヽ:\}:ハ:\: : ヽ:ヽ: : : :三:二ノ
    ハ:ヽ:.ヽ" ´r へ   '/:⌒::.、}ト ヽ:.\i ̄ヽ:ヽ―― :ミ.、
      \ヽ: .、  ー' /-/:::/::::::::::::\ミ \:ト、 V:ハ  丶 )
       (ヽ:ヽ  ̄/:彡/:::/:::::::::::: ̄:::::ヽ ノ `ー}:}‐';-'   ノ
      ∩ノ i`トヽ V:/::::i:::::::::::::::::::::::::::::ヽ   j:j j
      { /   '/〉 /::::::::::〉::::::\::::::::::::::::::::\ _ノ ノ
       ヽ _ / /:::::::::::::::;:::::::::;;;;;;ヽ::::::::::::::::::::::ヽ
      Y:/三:Y:::::::::::::::::;::::::::::::::::;;;iヽ::―::´:::::::::::',
今日は、ここまでっす。
書いてて気付いた。
穏乃好きだわ……ええなぁ。

今現在 七章の20節……明日には七章終わるので、明日は通常通り、20時からやりますっす。
それではー!
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 21:34:04.11 ID:ZgqgZHDho
乙です
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 21:35:07.91 ID:XfM3YeGoO
おつー
穏乃いいよねー
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 21:37:40.97 ID:JFz4PqzHO
乙ー
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 21:42:59.60 ID:ZbEo6ahTO
……ふぅ、乙
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 21:48:02.49 ID:r5g8dRP0O
乙です
最後の「卵できるぐらいに!」でww
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 22:39:25.43 ID:LeKh4Fpv0
乙〜
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 22:53:06.80 ID:Irdb/SDxo
乙です。穏乃かわいい。
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 23:01:26.69 ID:dt0lp9A0o
乙です
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 23:22:53.52 ID:wmEwtjFBO
乙です
穏乃可愛いなぁ
穏乃は奥まで入っちゃうという風潮エロいと思います
561 : ◆u8.5SqL8DKty [saga]:2016/12/09(金) 20:10:10.90 ID:+BkBpgLDo
おつありん

穏乃いいよね!

人いたらやっていくっす
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/09(金) 20:11:40.84 ID:fCAb5SiWO
います
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/09(金) 20:16:03.78 ID:FF96xDNDO
はい
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/09(金) 20:16:22.99 ID:OTbIYuvPO
おるよ
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