18禁/オリキャラ/安価あり 「神々の暇つぶしのための世界」

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1 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/02(木) 22:27:42.40 ID:DjOYmPzZ0
このSSの注意事項

・キャラはすべてオリジナルで一部キャラ安価もある
・安価もとる(肉体改造など非人道的なものも可)
・安価内容によってはヒロインが陵辱されたりタヒる可能性もあるのでそれが苦手な方はブラウザバック推奨
(そこらへん>>1は容赦ありません。たとえ好きなキャラでも)
・上でいろいろ言っているがもちろん純愛要素もある
>>1のリアルの都合上おそらく週1の更新になるができそうにない場合はアナウンスする
・もし人気がないようであればアナウンス後にhtml化する
2 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/02(木) 22:28:10.44 ID:DjOYmPzZ0
主人公は以下の通り

名前:霜月美冬/シモツキ ミフユ
性別:女
容姿:ストレートの黒髪ロングでモデル体型のスレンダー美少女(美乳)
詳細:神谷学園の高等二年。常に物静かで本を読んでいる。図書委員である彼女は放課後に図書室で本を読むことが日課。幼馴染の楠大樹とは腐れ縁で彼のことはあくまでも友達。
ある日いつものように放課後で本を読んでいると大樹が珍しい本を持ってきて…。

名前:楠大樹/クスノキ ダイキ
性別:男
容姿:黒の短髪で細身だが活力があふれる好青年
詳細:神谷学園の高等二年。常に物事をはっきりしないと気が済まないタイプで体育会系。幼馴染の霜月美冬に好意を抱いており、アピールもしているがことごとく裏目にでている。年頃なのでいつか美冬とセックスしたいと思っている。

名前:カイト
性別:男
容姿:金の短髪で筋肉質なガタイのいい青年
詳細:???
3 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/02(木) 22:28:47.56 ID:DjOYmPzZ0
それではキャラを募ります。
今回は霜月美冬と楠大樹にゆかりのあるキャラをお願いします。(女性の場合は胸の大きさも記載してください)
名前:
性別:
容姿:
詳細:
主人公との関係:

安価↓1〜3
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 22:31:41.69 ID:jL1u4NyR0
軽く世界観だけでも説明してほしいんだが普通の現代学園ものでいいの?
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 22:32:55.42 ID:VZlOyGnko
名前:古瀬 命 (こせ みこと)
性別:女
容姿:顔や体に虐待の跡がある ロリの貧乳
詳細:生まれた頃からほとんど感情を出さず、それが虐待の要因となった 現在施設から学園に通ってる
主人公との関係:図書委員の後輩
6 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/02(木) 22:34:26.27 ID:DjOYmPzZ0
>>4
そうか世界観記載するの忘れてた。申し訳ない。
美冬たちがいる世界はもちろん普通の学園ですが、しばらくするとファンタジー要素満載の世界に転移します。
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 22:36:47.75 ID:UfVUii/Z0
名前:御堂涼音(みどう すずね)
性別:女
容姿:空色髪のショートの美少女。胸はD近く
詳細:噂好きでガセネタやら本ネタやらをどっかから仕入れてくる。おせっかい好きで純情(ただし経験者ぶっている)
霜月と楠とは幼馴染で腐れ縁(2人ほど長くはないが)。いつか自分にかっこいい運命の人が来ないかと思っている
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 22:36:58.07 ID:qyG1v2qI0
名前:リラ・アーミタイル
性別:女
容姿:金髪ロング、身長は160pぐらい、巨乳で美形
詳細: ヤンデレ気味のレズ。名家の家系。ふるまいはお嬢様らしい。
主人公との関係: 外国人・美形・お金持ち、ということで中学時代いじめられていた。それを助けたのが霜月美冬であり、それ以降を病的に愛している。
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 22:37:23.79 ID:UfVUii/Z0
安価↓1〜3だけど>>5しかいないっていうことになるの?
……せっかく書いたのに
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 22:37:39.67 ID:jL1u4NyR0
名前:竜ヶ峰 星也 りゅうがみね せいや
性別:男
容姿:容姿端麗だが人を見下したような視線
詳細:金持ちの息子、二年生。文武両道のエリートだが性格が悪い。
主人公との関係: 楠大樹の悪友
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ sage ]:2017/03/02(木) 22:40:23.72 ID:c9gqHyct0
名前:一乃谷 刀子(いちのたに とうこ)
性別:女性
容姿:黒髪のロングヘア、胸は大きい、大和撫子思える美人
詳細;神社の巫女さんを勤めている少女、性格は他人にも自分にも厳しい人だが気の許せる思った相手には優しい
   剣術を習得しておりその腕は若くして超一流、学園にも真剣の配当している(学園は彼女配当許可している)
主人公との関係:主人公がガラの悪いチンピラ4人絡まれている所を刀子が助けたのが出会い、以来主人公としては
        恋愛関係と言うよりは親友関係と言った感じである
12 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/02(木) 22:42:59.32 ID:DjOYmPzZ0
>>9
この場合>>5>>7>>8の方が採用されます


キャラ応募してくださった方々ありがとうございました。
それでは、このキャラたちで序章を組むので今日中に書き溜めて明日には投下いたします。


もし質問などありましたらお書きください。


皆さんの期待に応えられるようのんびりやらせてもらいます
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ sage ]:2017/03/02(木) 22:43:55.26 ID:c9gqHyct0
残念、出遅れたか
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 22:44:17.79 ID:eruJVZQXO
どういうスレにしたいのか今一つわからない
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 22:45:51.49 ID:UfVUii/Z0
>>7の最後の方はなかったことにしてくれませんか(関係じゃない方)
どうキャラづけすればいいのかわからなかったので。

異世界とか関わるらしいですけどバトルとか能力系に突入するか聞いていいですか?
……「スマホをよく使う現代っ子」とか入れようか悩んだですけど、イマイチ現代なのは異世界ものかわからなかったので
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 22:46:44.36 ID:pKEAEqVDO
期待
17 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/02(木) 23:07:53.85 ID:DjOYmPzZ0
>>14
わかりにくくて申し訳ない
このスレのやりたいことはまぁエロいことが一番なんですけどよくある異世界に行く主人公モノをこういう話にもできるよな?と思ってストーリー練ってます。
なので一概に正義と言えるようなことはしませんよ、って感じですね。

>>15
OKです。
もちろんバトルには発展しますがこの現代っ子たちには今のところ能力はありません。
時機に安価などで能力を付与するかもしれませんが。
スマホはありませんがそれに似た機器は登場するのでスマホをよく使う現代っ子にしていただいても大丈夫ですよ。


補足:異世界についてですが、まさに皆さんがよく知るファンタジー世界であるところの
剣や魔法、精霊などが日常にある世界であり、オークやゴブリン、エルフなどの異種族も当然のようにいます。
そのうち、そういう異種族のキャラについても安価は取る予定です。
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 23:10:13.62 ID:v8a+Ol+bO
男女両方をワープさせた意図を知りたい
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/02(木) 23:12:09.67 ID:UfVUii/Z0
把握。
異世界だからそっちの世界にも人間いるよな?
いきなり能力持ったりできる気がしないからできる限り似た種族とコンタクトしたい所
(知能がある生物は自分と全く別の種族にすぐに優しくするようにできていない)
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 23:34:44.79 ID:OF1OA5mn0
どんな感じになるかイマイチつかめないからとりあえず明日を待つとしよう
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 23:43:30.95 ID:a/4OTw6bo
うむ!様子見!
22 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/03(金) 18:29:28.90 ID:Cwk3kjeB0
19:00から投下開始します。

>>18
男女両方をワープさせる意図は二人を別陣営にするためです。

>>19
もちろん人も存在します。
23 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/03(金) 19:00:17.81 ID:Cwk3kjeB0
[美冬side]


【神谷学園/図書室】


PM5:30


窓から差すやさしい夕日と静かなこの空間が私は好き。
そして本を読みながら、このやさしい時間に浸かるのが私は好き。
この図書室にはこの時間帯になると誰もいない。
図書委員であれば下校時間までいることができる。
30分ほどしかないけどこの些細な時間を利用してこの静寂で本を読むのが…私は好き。


ペラ

美冬「…」


ペラ

美冬「…」


でもそんな大好きな時間も
騒々しい幼馴染の…おなじみの展開によって終わりを告げる。


バァン!!

大樹「美冬!いるか!」


涼音「美冬ちゃん!いる!?」


パタン

美冬「はぁ…。大樹…。涼音…。図書室では静かにしてっていつも言ってるでしょ…」


涼音「あはは…ごめんね!美冬ちゃん!」


この騒々しい二人は幼馴染の楠大樹(クスノキ ダイキ)と御堂涼音(ミドウ スズネ)。
とは言っても幼馴染歴で言えば大樹のほうが長い。
生まれた病院が同じで家が隣り。
子供の頃はずっと一緒だったし小学校もこの学園も一緒。
まだ一緒に登下校もしているし、私にとって一番の親友。でもうるさいのが玉に瑕…かな?

涼音も小学校時代からの友人。
いつもすごく元気でわたしとは対称的だった。
でも、そんな対極にいるからこそ仲良くなれたのかもしれない。
でも、いろいろと…その…大人な会話にはついていけない…。
24 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/03(金) 19:05:10.03 ID:Cwk3kjeB0
大樹「でもこの時間帯にいるのなんかお前くらいしか…」


命「…。」


大樹「あ、わりぃ…。命もいたんだな」


涼音「命ちゃんもごめんね!」


命「…いえ。別に…かまいません…」


彼女は古瀬 命(コセ ミコト)。同じ図書委員で私の後輩。
あまり詳しいことは知らないけどどうやら子供の頃に虐待を受けたらしい。
最初会ったときも私とは目も合わせてくれなかった。
けど、最近は私と目を合わせてくれるしお話もしてくれるようになった。


美冬「はぁ…。それで?どうしたの?」


大樹「おう!今日も一緒に帰ろうぜ!」


涼音「今日は私とも帰りましょ!」


美冬「はいはい。それじゃあ待ってて。もう少しで本読み終わるから」


命「…。先輩方は…いつも仲が良くて…うらやましい…です」


涼音「チッチッチッ。命ちゃ〜ん?それは違うぞー!」


命「…?」


涼音「私達と命ちゃんも仲良し!でしょ!」ダキッ


命「……??」


涼音「もう!命ちゃん!そこはひゃあぁ!とか言って照れるところでしょ!」


命「…ごめん…なさい」


美冬「もう涼音。命が困ってるでしょ。いい加減にしなさい」


涼音「はーい。ごめんね。命ちゃん!」


命「いえ…。その…。私は…別に…」
25 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/03(金) 19:10:04.91 ID:Cwk3kjeB0
その時。図書室のドアが開いてきれいな女の子が姿を見せた。


リラ「あの…美冬様?いらっしゃいますか?もしよければ今日私と一緒に…」


涼音「お!リラちゃんじゃん!」


リラ「あら!涼音さん!ごきげんよう」


涼音「はーい!ごきげんよう!」


リラ「ふふ…。元気な挨拶ですわね」


涼音「へへー///照れる///」


大樹「よ、よぉ、リラ…」


リラ「……あら。いらっしゃったんですの?大樹さん…」


大樹「お、おう」


リラ「そうですか…。まさか…今日も美冬様と一緒にお帰りになるんですの?」


大樹「ああ…。まぁそのつもり…だけど…」


リラ「……そうですの」


大樹(こええ!おれ、リラのことなんか苦手なんだよなぁ…)


美冬「リラさん。今日も来てくれたんだ」


リラ「はい!いつでもどんなときでも私は美冬様と一緒にいたいですから…///」


美冬「ふふ、ありがと」


リラ(ああ…美冬様…。今日もお美しい…)


彼女はリラ・アーミタイル。すごい名家のお嬢様でとても美人な女の子。
でも、そのことが鼻についた一部の人達からいじめを受けていたのを
私が助けたのがきっかけで仲良くなった。
それからよくお話もするようになったし涼音と一緒に遊ぶことも多くなった。
けど…いつも距離が近いのは気のせい?
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/03(金) 19:13:20.93 ID:sX7SGcTO0
次は男を増やしたい所
27 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/03(金) 19:15:19.17 ID:Cwk3kjeB0
大樹「あー、でさぁ、美冬」


リラ(ギロッ)


大樹「う…。か、帰るまで暇だからさ!いつもみたいに本借してくれよ」


美冬「いつもみたいにって…そこの書棚にある本じゃダメなの?」


大樹「そこの本はもう全部読んじまったからなー」


涼音「え!大樹くんここの本全部読んだの!?」


大樹「いやいや、全部なわけないだろー。まぁ俺なんかでも読める難しくない本は読破したけどな!」


命「…それでも…十分…すごい…ですよ…」


涼音「ホントだよ!もしかしてわたし、大樹くんに知能指数負けてる!?」


大樹「いやいや…」


美冬「もうそんなに読んだのね…」


大樹「小学校はもちろん、この学園に入ってからもお前のこの日課に付き合ってきたからなぁ」


ミラ(私の知らない美冬様を…。悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい……)


美冬「そうね…。じゃあ…」


大樹「あ!ちょい待て美冬!」


美冬「…?どうしたの?」


大樹「そういえば神谷先生から図書室に寄るならこの本を美冬に届けてほしいって頼まれたんだった」


神谷雄一先生。
この学園の歴史の先生で実はこの学園の創設者の血を引いてらっしゃる…らしい。
涼音の情報を信じるなら…だけど。
今年赴任されてから図書委員の管轄の先生になってそれから頻繁に話しかけてくるようになった。
他の女の子からはそのモデルみたいなルックスからファンクラブまであるみたいだけど
私は…あまり好きな人ではない。
28 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/03(金) 19:20:15.39 ID:Cwk3kjeB0
美冬「はぁ…。もう大樹…。あなたね…」


大樹「いやー、その後に涼音に会ったから忘れてた」


涼音「えぇ!私のせい!?」


美冬「でも、私先生から本なんて借りてないわよ?」


大樹「え、そうなのか?」


涼音「これは…事件の匂いがしますな!」


美冬「しないわよ…もう」


涼音「ねね!その本見せて!」


大樹「おう」


そう言って大樹はカバンからかなり古い本を取り出した。
思ってたよりも相当古い本ね…。
でも…


美冬「やっぱり、こんな本見覚えない…」


大樹「??神谷先生、本間違えちゃったのかな?」


涼音「大樹くん!なんて書いてあるの?」


大樹「お、おう。読みづらいけど…。えっと…『神々の暇つぶしのための世界』…だってさ」


美冬「見たことも聞いたこともない本…か。読めるかな?」


涼音「美冬ちゃん、興味津々だね♪」


大樹「美冬は自分の知らない本と出会うと人が変わるからな…」


リラ(美冬様は…自分の知らない本が…お好き…っと)


大樹「まぁせっかくだからさ。みんなで読んでみようぜ!」


美冬「そうね…。私も興味あるし…」


涼音「はいはいはい!私も読みたい!!」


命「……それじゃあ…私も……」


リラ「私も読ませていただきますわ」


大樹「うし!」
29 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/03(金) 19:25:31.29 ID:Cwk3kjeB0
ペラ

その本は左側が挿絵。右側が文章になっていた。


美冬「絵本みたいなものかな?」


ペラ

どうやら剣や魔法が存在する世界で、オークやエルフといった種族がいるらしい。


リラ「どうやら…ファンタジー世界のお話みたいですわね」


ペラ

お話しによればアルガンドと呼ばれる大陸では魔族と人間が常に対立していた。
しかし勇者と魔王が和解し結ばれたことで対立はなくなり平和な時代が訪れた。


涼音「……」


ペラ

ところが、とある時期を境に魔王の性格が激変。
それまでは温厚だった魔王が残虐で非道な行いをするようになった。

人間を虫同然として扱うようになり、夫である勇者を食い殺した。
そして、また魔族と人間が対立するようになった。
しかも、魔族側の蹂躙は前時代を遥かに凌駕するもだった。
それまでは対立と言っても子供の喧嘩レベルの可愛いものだったのだ。
しかし…


命「…うっ……」


ペラ

奴隷として売られ、男娼、娼婦のようなことをさせられる者。
無理矢理オークやゴブリンの子を孕まされた挙句、そのあと殺され食べられた者。
肉体改造をほどこされ肉便器のような扱いを受け精神が崩壊した者。
婚約者の目の前で恋人を犯し、そのあと洗脳され魔族に服従される者。
人間だけでなくそれまで友好的だった魔族を見せしめのように火あぶりにする者。


そんなことが延々と綴られていた。
そして物語はそんな中途半端なところで終わっていた。



ハッピーエンドもなく終わっていた。




無秩序なまま終わっていた。
30 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/03(金) 19:30:17.03 ID:Cwk3kjeB0
大樹「けっこう…エグいことが書いてあるな…」


涼音「ね、ねぇ…。これ神谷先生が美冬ちゃんに渡すようにって言ったんだよね…?」


リラ「なぜ、こんな趣味の悪いものを…美冬様に…」


美冬「…」


命「…先輩の……持ち物で…ないことは……明らか…ですね」


五人「……」


みんなの間に重い空気が流れる。
それはそうだ。こんな吐き気がする本だなんて思いもしなかった。
こんなことなら見なければよかった。
それにしてもどうして神谷先生がこんな本を私に……?


美冬「とにかく。これは神谷先生に返しましょう」


大樹「そうだな…。それが一番だろうな」


涼音「じゃ、じゃあ!もう帰ろっか!」


命「…そう…ですね……」
31 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/03(金) 19:35:06.60 ID:Cwk3kjeB0
その時。
突然、図書室全体が明るくなった。


美冬「ん?なんだか明るくなった?」


大樹「そういえば…」


リラ「み、美冬様…!あれ……!」


美冬「どうしたの?リ……」


何も言えなくなってしまった。

リラが指差す方向を見た。

するとさっきの本から金色に光る天使のような何かが現れていたのだ。
そこにあるのが当然のように。突然に。
あれは…一体……何???


???「汝らは…我らが神によって選ばれた」


大樹「だ、誰だ!」


???「我らが神の乾きを…その身をもって…癒やすが良い」


美冬「…なにを……!?」


大樹「うっ!!」


命「……!!」


リラ「きゃあ!!」


涼音「まぶしい…!!」


???「さぁ…。汝らの行動で…我が神を…喜ばせるのだ…」


美冬「くぅ……!!」


その言葉を最後に私は目の前が真っ暗になった。

そして

私たちは


永遠とも呼べる苦痛を


際限のない地獄を味わうこととなった。





序章閉幕
32 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/03(金) 19:40:12.03 ID:Cwk3kjeB0
第一章


[美冬side]


【オーレリア王国/市街地/路地裏】


???「……し!」


………だれ?


???「……もし!」


………わたし?


美冬「……ん…んん」


???「おー目が覚めましたか!よかったよかった」


………だれ?
………男の人?
……大樹…じゃ…ない


美冬「……え……と」


???「ああー無理に体を起こしたらいけないよ」


美冬「あ…はい……」


周囲を見渡してみたけど…
ここは…どこだろう?
どこかの……路地裏…?

うん…
さっきまでいた図書室…じゃ…ないよね……
…!そういえば……みんなは…?
33 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/03(金) 19:45:27.32 ID:Cwk3kjeB0
???「そういえば自己紹介しなければ。私はアシームという者です。商人をやっております」


そう言って脂ぎった手を差し出してくる
流石にこの手は取れないなぁ…


美冬「あ、えと……霜月…美冬……です」


私はアシームと名乗った中年の男の手は取らずにふらつく足を壁で支えて起き上がった。
アシームさんは残念そうに手を引っ込めていた。
悪いことしたかな…?


アシーム「霜月さまですね。そういえばお召し物がたいへん変わっていらっしゃいますが…」


そういえばアシームという人が着ている服はどう見てもこのあたりの服じゃない
インド人の人とかが来ている服に…似てるかも?


美冬「えと…アシーム…さんは外国の方ですか?」


アシーム「ガイコク???」


通じてない…か
外国という言葉を初めて聞いたような顔してる


アシーム「どうやらあなたはとても混乱しているようです。どうですか?もしよければ我が家でお茶でも飲んで落ち着かれませんか?」


…確かにアシームさんの言うとおり
落ち着いたところで状況を整理したほうがいいかもしれない
でも、この人を信用していいのかな…?


安価↓1
1アシームについていく
2躊躇する
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/03(金) 19:45:48.60 ID:Fc5J+7k7O
2
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/03(金) 19:45:59.86 ID:sX7SGcTO0
1
何もわからないしついていくしかないだろうjk
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/03(金) 19:46:30.36 ID:sX7SGcTO0
>>34
なんで2?
37 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/03(金) 19:54:05.05 ID:Cwk3kjeB0
アシーム「さぁ行きましょう」


美冬「あ、えと……」


アシーム「?どうされたのです?」


美冬「…いえ…私はもう大丈夫なので…。ありがとうございます」


そう言って立ち去ろうとしたけど
いきなりアシームさんが私の腕を掴んできた


アシーム「大丈夫ですよ。私は怪しいものではありません。さ…行きましょう…?」


アシームさんの目が怪しく光る


…そう…だよね
この人は親切心で言ってくれてるだけだし…
何考えてたんだろう…わたし……


ついて…いかなきゃ……
38 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/03(金) 19:59:09.85 ID:Cwk3kjeB0
???「おい」


美冬「!?」


アシーム「!?」


そこには鎧のようなものを身につけた金髪の男の人が立っていた
あれ…?私何して……?


???「そいつは奴隷商だぞ」


美冬「!?」


私はそう言われとっさにアシームさんから離れた
奴隷商!?
それじゃあ…もしついていってたら…
想像しただけで身震いがした…
危なかった……


アシーム「な、なにをおっしゃっているのです!私はしがない商人で…」


すると男の人の肩から羽の生えた小さな女の子が現れた
私の手のひらと同じくらいの大きさかな…?
…かわいい


???「ウソウソ。コイツ魔物の臭いがするよ」


アシーム「!?」


魔物…?
あのRPGとかに出てくる…?


アシーム「ちっ!バレたなら仕方ねぇ!テメェらも奴隷として売り飛ばしてやらぁ!!」


そう言うとアシームさんの姿はみるみる変わり羽と尻尾の生えた緑色の悪魔のようなものになった。
…気持ち悪い


???「異能(アート)ポイズンデビルだね。こんなやつボッコボコにしてやってよ!カイト!」


…アート?


……芸術?
39 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/03(金) 20:03:22.90 ID:Cwk3kjeB0
カイト「そうだな。いたいけな女の子を誑かすようなやつはお仕置きが必要だな」


カイト…っていうんだ、この人
すごく強そう…


???「お姉さん!」


美冬「え、あ…、私…ですか?」


???「カイトが来たからにはもう大丈夫だからね!」


小さい女の子がいつの間にか私の肩に乗っていた
目がくりくりしてる
…かわいい


???「アタシの名前はリノ。ヨロシクね!」


美冬「あ、えと…霜月美冬です」


リノ「わかった!それじゃあ美冬でいい?」


美冬「あ、…はい」


だいぶ人懐っこい子…


リノ「アタシのことはリノって呼び捨てでいいよ♪」


美冬「…わかった。…リノ」


リノ「うん!えへへ」


どうしよう
…かわいい
40 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/03(金) 20:08:26.92 ID:Cwk3kjeB0
カイト「女の子同士の話は終わったか?」


リノ「あ、カイト!終わった?」


カイト「ああ。単なる雑魚だったからな。異能を使うまでもねぇよ」


リノ「流石カイト!」


カイト「任しとけ」


本当だ。アシームさん人間の姿に戻ってそこでのびてる…。
あ、助けてもらったんだからお礼しなきゃ。


美冬「あ、えと…助けていただいてありがとうございました」


カイト「いやいや。ここらへんはギルドの管轄内なのに危険な目に合わせちまうとこだった。こちらこそ悪かった」


そう言ってカイトさんは頭を下げてきた。
助けてくれたし…丁寧な人だし…いい人…なのかな?
うん。直感だけど、この人はいい人だ。


リノ「カイト!お姉さん、名前は霜月美冬って言うんだって」


カイト「霜月美冬か。いい名前だな。じゃあ…美冬」


美冬「あ、はい」


いきなり下の名前…
…まぁ…いいけど
……少しだけドキッとした


カイト「こんなところでなにしてたんだ?見たところこの辺の人じゃなさそうだが…。というか見たことのない服だが…」


うーん…
私の姿は一般的な制服だけどここだとそうでもない…
それに外国っていう概念はない
そういえば大事なことだったけど、よく考えたらこんな小さな女の子とかあんな悪魔とかがいるはずがないし…
でも、夢の割には温度も湿度もリアルだし…。


カイト「ふむ…。訳アリみたいだな。ここじゃなんだしウチのギルドに来るといい。俺で良ければ相談に乗ろう。オーレリアも力になってくれる」


リノ「アタシも乗ったげる!」


美冬「オーレリア…?」


カイト「うちのギルドマスターで、女だがめちゃめちゃ強いんだ。それに情報にも長けてる。どうだ?」


ギルドマスター…
本当にRPGの世界みたい…
でも…

うん
この二人は信用できる人たちだ。
少しだけお世話になろう。
状況を把握したら大樹たちを探さなきゃ。


美冬「それじゃあ…よろしくお願いします」


カイト「ああ、よろしくされた」


リノ「よろしくされました!」
41 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/03(金) 20:12:40.43 ID:Cwk3kjeB0
本日は以上となります。
アシームはもうちょっと怪しさを出すべきでした。
どうやら状況把握のためについていこうと思った方がいらっしゃったみたいですし。
文章ももっとわかりやすくかつコンパクトにしたいものです。

今回は戦闘はありませんでしたが
そのうち戦闘安価もとるようになります。

それではカイトとリノのプロフィールとギルドメンバーの募集。
そして次回の予告をして終わりとしたいと思います。
42 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/03(金) 20:13:15.56 ID:Cwk3kjeB0
名前:カイト
性別:男
容姿:金の短髪で筋肉質なガタイのいい青年
異能名:エレメンタルエンチャント
効果:装備している武器に火、水、土、風のいづれかの精霊を憑依させ属性効果を付与する。組み合わせも可能。
欠点:憑依解除後一時的に失明する
詳細:ギルド・妖精の輪(フェアリーサークル)に所属する明朗快活な戦士。子供と女は手にかけないが、気に入った女性はどんどん口説く。子供でも口説く。実は魔王と勇者の息子であり、定期的に性行為をしないと自我を失ってしまう。リノとは魔王城を脱したあとに知り合い、以降良き相棒となっている。実は捕虜の折檻及び勧誘をギルドマスターから秘密裏に請け負っている。


名前:リノ
性別:女
容姿:淡い緑色の長髪に緑色のドレスを身にまとっているフェアリー族の少女。(貧乳)
異能:なし
詳細:今や絶滅危惧種のフェアリー族の女の子。魔王軍に故郷を焼き払われたあと、一人だったところカイトと知り合い、以降良きパートナーとなる。立派なレディーを目指してギルドマスターからいろいろ教わっている。
主人公(カイト)との関係:良き相棒。初めてをあげたいと夢見ている。
43 : ◆xcbvQ3k.XE [saga]:2017/03/03(金) 20:14:41.03 ID:Cwk3kjeB0
それではギルドメンバーを募集いたします。

10名埋まった時点で〆とさせていただきます。

今回は異種族も可とします。

女性の場合は胸の大きさ及び詳細にて性経験があるかどうかも明記してください。(カイトと関係を持っていても構いません※女性に限る)
ギルドメンバーなので全員異能持ちです。

異能は基本どんな能力でも構いません。ただし以下諸注意です。
・異能は基本的に1つしか持てない
・必ずデメリットが存在する(一時的なものや日常的なものがある)

みなさんのあったらいいなの異能に期待しています。

ただしあまりにも強すぎる異能だと<<1が判断した場合、少しいじる可能性がありますがご了承ください。


名前:
性別:
容姿:
異能:
詳細:
主人公(カイト)との関係:

安価↓〜10まで
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ sage ]:2017/03/03(金) 20:19:57.20 ID:XDIE0y410
安価11の一乃谷 刀子 同文
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/03(金) 20:22:29.53 ID:rt9tSIFDO
>>44
せめて>>43を読んでから安価取れや池沼野郎
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名前: E-mail(省略可)

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