【安価】オリジナル百合【エロ】

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1 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/13(月) 23:06:24.44 ID:XRx5iKxs0
http://ssmatomesokuho.com/trip/ss?id=%2FBueNLs5lw

↑自分の過去作の続編エロssを安価で書いていきます。
二次創作の続きでも大丈夫です。飽きたら終わります。
(夜更けの影送りシリーズは現行スレなので無しです)

お付き合いしてくれる奇特な人は、安価に作品名を入れてください。


>>2

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/13(月) 23:11:16.59 ID:U08njm3+O
一見さんお断りやめちくりー
過去スレの続きしか書かないって事?
3 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/13(月) 23:15:11.76 ID:XRx5iKxs0
>>2
そうですね。何かの続編エロが書きたくなってきたので、立てました。
オリジナル百合で安価はまた別の機会ということで。
人を選ぶので、安価来ないかも……。
来なかったら、また考えます。

とりあえず、再安価
>>4(被ったら↓)
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/13(月) 23:17:22.59 ID:1vYAYw0mo
レンタル妹
5 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/13(月) 23:30:08.83 ID:XRx5iKxs0
レンタル妹


妹の部屋

兄「妹よ」

妹「んあ?」バリバリ(ポテトの音)

兄「お客様が来てるぞ」

妹「おきゃくー?」

ゴゾッ

兄「愛しい愛しいミリヤ様が来てるぞ」

妹「え、やだっ、ちょっと、早く言ってよ!」

ドタドタッ

兄「もう遅い」

ミリヤ「だっらしない生活してるわねー」

妹「い、いやあ?! ちょっと、なんですぐに部屋に通すの! 信じられない! 二人とも!」

ヒュン――ボスッ!!

兄「あた!? やめッ!? 投げるな!」
6 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/13(月) 23:35:52.93 ID:XRx5iKxs0
ミリヤ「兄、ちょっと妹1時間借りるわよ。構わないでしょ?」

兄「1時間ぽっきりで、1万円になります」

ミリヤ「妹につけておいて」

兄「はいよ」

妹「こらあ! 勝手に契約するなそこ!」

兄「では、私めはこれで」

スッ、コト

兄「……」フッ

トタトタ――

妹・ミリヤ「「……」」

妹「お兄ちゃん、今、携帯棚に置いたでしょ」

兄「ばか、お兄ちゃんがそんなことするわけ」

妹「また、盗撮するつもりでしょ!?」

兄「なにいい?! 言いがかりはよせ!」

妹「ネットで売るなって言ってるでしょ!」

ガシッ――バキッ!

兄「エクスペリアさああん!?」
7 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/13(月) 23:42:45.57 ID:XRx5iKxs0
兄説教後――

妹「絶対入って来ないでよ!」

バンッ!!

妹「はあ、ごめん」

ミリヤ「いいけど。敬語」

妹「あ、ごめんなさい、ミリヤ先輩……で、でも付き合ってるんだし、別に」ボソボソ

ミリヤ「親しき中にも礼儀ありでしょ」

妹「は、はあ、まあそうですけど」

ミリヤ「しっかし、あんた昼間からポテト食べながら漫画って、色気0ね」

キョロキョロ

妹「何か探してるの?」

ミリヤ「エロ漫画とかあるのかなって」

妹「彼女の部屋でなに期待してるんですか……」

ミリヤ「鉄板でしょ?」

妹「それは、彼氏の部屋での話です」

ミリヤ「え? あんた、見たことないもしかして?」

妹「それくらい、あり……」

妹(ない……わ)
8 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/13(月) 23:49:50.91 ID:XRx5iKxs0
ミリヤ「お子ちゃまね」

妹「だ、誰がお子ちゃまですか。先輩の方がよっぽどですからねっ?」

ミリヤ「私は、その辺は強いから」

妹「こんなことで優劣争いたくありませんし」

ミリヤ「まあ、でも、持ってきたんだけど」

妹「持ってきたんですか? そうですか……え?! 持ってきたんですか?!」

ゴソゴソ

ミリヤ「ん」

ヒョイ――トサッ

妹「ちょ、人のベッドの上になんてもの置くんですか!!」

ベシッ――ボトッ

ミリヤ「お子ちゃまなあんたに、多少は勉強してもらわないと」

妹「い、いいです。間に合ってます」

ミリヤ「いいから、あんたの反応を見て楽しむだけだから」

妹「ばか! ばか! ばか!」
9 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/14(火) 00:05:54.38 ID:hbuz04EW0
ミリヤ「はい、まずはメイドとお嬢様の話のとこ」

パラパラッ

妹「や、やだッやだッ……助けてお兄ちゃん!」

ガタタッ

ミリヤ「へっへっへ、呼んでも誰も来ねえよ」

パラパラッ

『お嬢様、いけません。そのように、そこばかり責め立ててはなりませぬ』

『違うでしょ? 前に教えてあげた言い方があるわよね。言いなさい』

『お許しください』

パラパラッ

妹「いや、ほんとッ、お許しくださいっ」

ミリヤ「じゃあ、ここの台詞言ってくれたら」

妹「え?」チラ

『いやらしく勃起した私のクリトリスを、欲望のままにむしゃぶりつくしてください』

妹「……ッ」フルフル

ミリヤ「言わないと、ほんとにするわよ」

妹「た、たすけ……」

ガシッ――ドサ

妹「きゃあ?!」

ギシギシ

ミリヤ「ほら、言って」ペロ

妹「ぅぁ」ビクン
10 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/14(火) 00:10:47.01 ID:hbuz04EW0
眠いので続きはまた明日
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/14(火) 00:12:06.97 ID:Jm+1PAm/o
おつ
12 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/14(火) 21:49:12.32 ID:XdkvujyW0
ミリヤ「ちゅーしちゃうぞ?」

スンスン

妹「やめてよッ、変な所かがないで!」

ミリヤ「もお、じゃあ私がお手本見せてあげるわよ……こほん」

妹「え」

ミリヤ「あのね……今日は、その、妹に可愛がって欲しくて……私の事、たくさんいじめてください」ニコ

妹「ぐはッ……」ドキドキドキ

ミリヤ「どうよ」

妹「す、凄いです」

ミリヤ「立った?」

妹「ついてませんからッ」

ミリヤ「ムラムラしたでしょ?」

妹「……いえ」

ミリヤ「嘘つきめ」

ぎゅう

妹(抱きしめてこないでッ、理性が飛んじゃう……)

ミリヤ「ねえ」チラ

妹「は、はい」

ミリヤ「そろそろ察してくれてもいいじゃないの」

妹「何をです?」

ミリヤ「ばか、妹!」

バフン!バフン!

妹「やめッ、枕で叩かないで!!」

13 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/14(火) 21:58:34.35 ID:XdkvujyW0
ミリヤ「私が何しに来たと思ってんのよ」

妹「会いに来てくれたんですよね」

ミリヤ「そうだけど、そうだけどさッ、それだけじゃないし」

妹「ひまつぶしに、弄りに来た?」

ミリヤ「だーからー」

妹「あ」

ミリヤ「うん?」

妹「ん」

チュッ

ミリヤ「……ン」

妹「ごめんなさい。キスしたかったんですね……えへへ」ニコニコ

ミリヤ(妹のこと考えてたらムラムラしてもっと過激な事しに来たんだけど……気づいてない)

ミリヤ「もお、そういうことにしておいてあげるわよ」

チュ――




おわり
14 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/14(火) 21:59:58.97 ID:XdkvujyW0
おまけssみたいになった。


次の安価は
>>15(被ったら↓)
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/14(火) 22:02:07.17 ID:1LbIQm23O
海未ちゃん羞恥
16 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/14(火) 22:39:07.33 ID:XdkvujyW0
海未「は? わたし以外、みんな羞恥プレイに目覚めた?」

穂乃果編続き


本屋


チュパッ

穂乃果「海未ちゃん……息、できない」

海未「穂乃果、鼻で吸えばいいですよ?」

穂乃果「あ、そっか」

スー

海未「もお、笑わせないでください」クス

スルッ

穂乃果「あ……あ」

海未「そこの隙間から、向こう側が見えますね」

穂乃果「やッ」

海未「ここのコーナーは死角にはなってますけど、声なんて出せば……」

穂乃果「……ッ」

海未「聞かれたいんですね?」

穂乃果「うん……ッ、私の、エッチなおねだりする声、みんなに聞いて欲しいよぉ」

海未「穂乃果、でも聞かれたらきっとみんな止めに来ると思いますよ」

穂乃果「そっか」

海未「声は我慢して……」

スルスルッ

海未(ああ、私は親友の下着を、お客のいる店内でずり降ろしているんですね……)

穂乃果「ん……ッ」ビクン

海未(これも全部、暗示のせいです。そして、穂乃果が……こんな子ではなかったのに)チラ

穂乃果「海未ちゃああん」トロン

海未「そんな顔されたら、私が我慢できなくなります……」

穂乃果「しなくて……いいよ」ニコ
17 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/14(火) 22:57:35.65 ID:XdkvujyW0
海未「穂乃果ッ……」ゾクゾクゾク

グニュ

海未(もう、濡れてます)

クニクニ

穂乃果「ぅ……ッ」

海未(これならすぐに入ってしまいますね)

穂乃果「海未ちゃん」

海未「なんですか」

穂乃果「入れてよ……」

海未「何を?」

穂乃果「……海未ちゃんの指」

海未「もっと可愛くおねだりしたらいいですよ」

穂乃果「可愛くって、わかんないよ」

海未「エッチにってことです」

穂乃果「……えっと、えー、海未ちゃんの……はッ、わ、私何を言おうと」キョロ

海未「あれ、もしかして暗示が弱まったんですか」

穂乃果「ま、また私変な感じに」カアア

海未「ですが、もはや遅いです。ごめんなさい穂乃果」

チュクッ――

穂乃果「ぁッ」

ジュクジュクッ

穂乃果「ンアッ」ブルッ

海未「声、出さないで」

チュパッ――チュ

穂乃果「ンーッ……ンン!」

チュク――ジュポジュポ!
18 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/14(火) 23:12:33.41 ID:XdkvujyW0
海未(穂乃果の中、ぬるぬるで熱くて……たまらない)

穂乃果「ぁ……ンッ!ンッ!」ブルッ

海未「そんなに可愛い声を出すと、止めてあげられませんよ」

穂乃果「そんな……つもりじゃ」ビクビク

穂乃果(なに、これ……ダメッ、くる、きちゃう)

ジュポジュポジュポッ!!!

海未「いきたそうな顔ですね」

穂乃果「ちが」ビク

グリグリッ

穂乃果「ぉ、あッ」ビクン

海未「クリトリスは、初めて?」

穂乃果「ぜんぶ、ぜんぶ、はじめてだよぉ、海未ちゃんのいじわる……はぁッ」

チュクチュク――
19 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/14(火) 23:28:53.14 ID:XdkvujyW0
穂乃果(すごい、よぉ、だめ、だめ)


お客『……何か音が』


穂乃果「ッあ」

海未「下腹部の音は、漏れちゃいますね。さすがに」

ちゅぷッ


お客『気のせいか……』


海未「ほら、穂乃果、そこの隙間から見てください。一歩間違えれば、見られて目が合う状態なんですよ。なのに、あなたは下着をつけずに、友人の指で濡らしまくって、卑猥な声を我慢している……どうです?」

穂乃果「気持ちいから……海未ちゃんの気持ちいいから……穂乃果のせいじゃないもん」

海未「感じてるのは穂乃果なのに?」

ちゅこッ
ちゅこッ
ちゅこッ
ちゅこッ

穂乃果「んああああ?!」


お客『え』


海未「静かに」

チュ――

ちゅこッ
ちゅこッ
ちゅぷッ


穂乃果「ンンぅんぐッ!? ん、ぁ、お、おぁぁあ」ビクビクビク

海未「そのまま声我慢したら、ご褒美をあげますよ」
20 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/14(火) 23:42:39.84 ID:XdkvujyW0
穂乃果「ふッ……ンンンッ」ブル

海未「すぐそばに人がいるのにいっちゃうんですか? いいですよ」

じゅぷッ
じゅぷッ
じゅぷッ

穂乃果(分かってる、分かってるのに……体がとまんない)ビクビク

海未「穂乃果、可愛い」

ナデ

穂乃果「やぁ」カア

ビクビク――

海未「いく所見せてください」ボソ

ちゅこッ
ちゅこッ
ちゅこッ
ちゅこッ

穂乃果(ぃく……よぉぅ、ん、あ、あ、あ、あ――――)

海未「好き……です」

穂乃果「ン―――!?」ゾクゾクゾク
21 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/14(火) 23:56:25.27 ID:XdkvujyW0
数時間後――

店の外のカフェ

海未「……ずずー」

穂乃果「……うッ、ひっく」

海未「泣かなくても」

穂乃果「だって、だって、あんな所で、私」ズビ―

海未「そうですね……ずずー」ゴク

穂乃果「他のみんなは大丈夫なの?」

海未「まあ、大丈夫ではありませんでしたね」

穂乃果「もう、私お嫁に行けない」

海未「……あはは」

穂乃果「……」

海未(何か言った方がいいのでしょうか)

穂乃果(海未ちゃん、何か言ってよう……)

海未「わ、わたしが」

穂乃果「う、うん」

海未「もら」

店員「サワークリームのせバニラアイスお持ちしました」

海未「ら……らぶあろーしゅーと」ボソ

穂乃果「……海未ちゃん」




おわり
22 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/14(火) 23:57:26.62 ID:XdkvujyW0
1年前のssでした。


次の安価は、
>>23
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2017/03/14(火) 23:57:41.20 ID:uhsXNM8q0
魔法少女レンタル妹vs学校のトイレの幽霊花子さん
(レンタル妹が魔法少女選ばれました、そして悪い幽霊や妖怪を倒したり封印したりして戦います)ここらへんはオリ展開
今日の相手は学校の女子トイレ出るとされる花子さんです、
24 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 00:06:41.97 ID:5p5UdRIP0
>>23
安価は絶対という言葉がありますが、
スレの趣旨と違うので再安価します。


1、>>23の安価で通す
2、趣旨と違うので、普通に作品名を安価に入れる

>>25(被ったら↓)
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2017/03/15(水) 00:10:47.38 ID:sLpUzt4H0
1
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/15(水) 00:13:10.79 ID:94RQRWciO
そいついろんなスレで同じ意味不明な安価とってる糞マルチだから相手にしないほうがいい
>>25も絶対に本人の自演
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/15(水) 00:13:54.53 ID:Y9xzA+E1o
sageの後ろに謎の半角どっちもあるし連取りかね
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/15(水) 00:15:45.56 ID:NnzGMcjro
2
29 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 00:19:49.88 ID:5p5UdRIP0
魔法少女レンタル妹vs学校のトイレの幽霊花子さん


学校

妹「……暗い」

ミリヤ「そりゃ、まあ、誰もいないしね」

妹「ね、やっぱり帰りませんか?」

兄「バカ野郎! 花子さんを倒したら、10万円くれるって話だぞ?! 断れるか!!」

ミリヤ「なんで、このバカ連れてきたのよ」

妹「知らないです。勝手に着いて来たんです。でも、盾くらいにはなるかな? ね?」

兄「ね? じゃないわ! 実の兄を犠牲にするなバカもん!」

ミリヤ「女子トイレ、入ったら犯罪よ?」

妹「そうだよ、お兄ちゃん。さすがに花子さん倒すためって言っても、まずいよ」

兄「じゃあ、俺はどうすればいいんだ。この携えたカメラを」

チャキ

妹「そこで待ってて」
30 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 00:22:29.34 ID:5p5UdRIP0
あら。
なんか、まともに相手してたけど、再安価しますね。
改めて、作品名を入れてください。

>>31(被ったら↓)
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/15(水) 00:23:57.70 ID:Y9xzA+E1o
天秤
32 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 00:40:29.32 ID:5p5UdRIP0
天秤



とある民宿


『都内の病院で起こった、姉妹失踪事件ですが、新たに入った情報によりますと、犯人と思わしき人物から身代金の要求があったとのことで、警察はこの件について病院側と詳しい調査を進めています。では、次のニュースです―――』

妹「……」

姉「テレビ、まだ見る?」

妹「……」フルフル

姉「じゃあ、消すね」

プッ――ブン

姉「コーヒー、飲む?」

妹「……」フルフル

姉「そう」

姉(私たちが、病院を出てから1週間が経ったけど、貯金を切り崩しながら生活するのもだいぶギリギリになってきたわね。先生が前金として要求した身代金をくれるって話だったけど)

妹「水がいい」

姉「いいよ」

姉(あの両親が払うとは思えないな)

33 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 00:52:56.82 ID:5p5UdRIP0
ゴクゴク

妹「……ケホ」

姉「風邪?」

妹「わからない……いがいがするわ」

姉「薬、持ってきたから飲もっか」

ゴソゴソ

姉「あった」

カサッ――プチ

姉「はい」

妹「いやよ」

姉「どうしたの」

妹「怖い……あの男に、たくさんよく分からない錠剤みたいなのを飲まされて……何回もお腹を下したから」

姉(……嫌な記憶ばかり)

姉「自分じゃ飲めない?」

妹「飲みたくないのよ。見るのも嫌……こんなんじゃなかったのに」

姉「どうしようか……」

妹「もう、放っておいて。これくらいで、私に構うのはやめなさいよ」

姉「妹……」
34 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 00:59:56.77 ID:5p5UdRIP0
パク

妹「どうして、あんたが飲むん!?」

姉「ん……」

チュ――ニュル

妹「んんん!?」ゴクン

姉「ぷはッ」

妹「なに、するのよ!」

姉「飲めたかな?」

妹「あ」

姉「妹?」

妹「うッ……おえ」ビク

姉(だ、ダメだった)

チュゥ――レロ

妹「ンゥ……はあッ」

姉「あッ……む」
35 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 01:03:55.44 ID:5p5UdRIP0
眠いのでここまで
また明日

36 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 09:27:28.30 ID:vklH9vvL0
妹「や……だッ」

バシッ

姉「いたッ」

妹「ッはあ……」

姉「治ったかな?」

妹「ふざけんな……」

姉「ごめんね」

妹「何がしたいのよ、あんた」キッ

姉「どうやったら、妹の事を愛せるかなって思ってる」

妹「気持ち悪い、ほんと」

姉「そんな私の傍から離れない妹も、よっぽど」

妹「……私は、だって……分かってるくせに」

姉「うん」

妹「私は、あんたとは違うの……最初からそうだったし、今だって」ツー

姉「そんな風に考えても苦しいだけだよ」

妹「じゃあ、どうやって……考えたらいいのよ? 立ってるだけでこの1週間狂いそうだったわ」ポタポタ

姉「私にも、それは分からないよ。時間をかければ治るかもしれないし、本当は投薬しないといけないのかも、MRIとか撮った方が良かったのかな」

妹「病院なんて、もう二度と行かないから」

姉「そうだね……」
37 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 09:40:56.61 ID:vklH9vvL0
妹「消えないものは、消えないでしょ。……この先、一生、死ぬくらいはしないと。あんたも、心の中では笑ってるんじゃないのっ? だって、家に帰れば私は棺桶みたいな所に入れられるけど、あんたは病院の跡継ぎにだってなれるじゃない! 私を蔑んでるんでしょ!? 違う?! あんなに、偉そうにしていた私が本当は汚れた体で地べたを這いずってただけだって知って!」

ガタン!

姉「落ち着いてよ」

妹「どうせ、私が狂って自殺するのを待ってるんだわ……そうでしょ」

姉「そんなの、一緒にいる意味ないってば」

妹「ちゃんと死んだかを確かめようとしてッ」

姉「それなら、病院で死のうとした時に、もう妹死んでるね」

妹「そうよ、あそこで……終わるつもりだったのに」

姉「終わらせない」

ギュウ――

妹「んっ……苦し」

姉「絶対に、このままで終わらせない」

妹「……」

姉「私は、この狂った世界をつくった人間を許さないよ」

妹「……私は、その一人でしょ」

姉「どうして」

妹「だって、もうおかしいもの。自分でもわかるわ」

38 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 09:57:31.92 ID:vklH9vvL0
姉「おかしくていいんだよ」

ナデナデ

妹「いや、いやよ……元に戻りたい」

姉「ねえ」

コツン

妹「……」

姉「おかしくていい……それでも、愛したいと思えた。私もおかしいね」

妹「……お姉ちゃん」

姉「だから、私の事はあなたが愛してくれないと……困る」ニコ

妹「嫌い、きらんむっ」

チュ

姉「スキあり」

妹「おかしいものばかりだわ」ポタポタ

姉「いつか、壊しに行こう?」

チュル――

妹「ン……ぁ」

姉「っ……ん」

39 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 10:09:43.34 ID:vklH9vvL0
妹「全部、この悪夢が消えるまで?」

姉「うん」

妹「私の、私のために?」

姉「あなたと私のために」

チュパっ

妹「おねえ……ちゃ」

姉「熱いね……妹の口の中」

姉(熱い、体の中ってこんなに熱いんだ……)

レロ――

妹「舌、が」カアア

姉「ぶつかったね」ドキドキ

姉(奥はもっともっと熱いんだろうね)

姉「恥ずかしい?」

妹「うん……」

姉(舌が当たったくらいで、真っ赤になって。あなたは、可愛い、女の子だと思うよ)

姉「もっと、奥の熱い所も触っていい?」

妹「え、あのそれ……」

姉「もっと、くっつきたい。ダメかな」
40 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 10:18:37.02 ID:vklH9vvL0
妹「分からない、どうすれば、いいの……」

姉「私も知らないよ、でも、知りたい……そこに触れてみたい」

サワ――

妹「耳、やっ」ゾク

姉「……」

ペロ

妹「ぁああっ」ゾクゾク

姉「妹、乳首固くなってる」

コリ

妹「ひぁ?! き、急に触るな、馬鹿っ」

姉「ごめんね」

コリコリコリコリ

妹「っ……」

姉「気持ちい?」

妹「ぞわぞわ……する」ビクン



41 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 10:26:18.89 ID:vklH9vvL0
コリコリコリ――ガブ

妹「い」

ジュルルルっ

妹「んああ、ああ、あ!?」ガクガクっ

姉「だ、大丈夫?」

妹「はあっん……なんで、吸うのっ。しかも、服の上から!」

姉「吸ってみたくて」

妹「頭、だいじょん!?」

チュルルウっ

妹「人の話してる時にっ」

姉「うん」ニコ

チュパっ

妹「キスっ……んム……する」

コリコリコリ

姉「なんか、たくさん反応してくれるから、つい可愛くて」

妹「……ッ」カア

姉(さっきより、つばがねっとりしてきたような)

ツ――

42 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 10:41:41.25 ID:vklH9vvL0
姉「一緒に……同じ、一つになろうか?」

妹「なれるの……?」

姉「なるんだよ」

妹「でも」

姉「でも、は聞かないよ」

妹「ずっと、愛してくれるの?」

姉「約束して欲しい?」

姉(意地悪なこと言ってごめんね)

妹「……て」

姉「聞こえないよ」

妹「約束して……お願い、お願いします」ポタポタ

姉(こんな出会いしてなかったら、私達どうなっていたんだろう)

姉(だけど、いつか、この子は一人になる。私の復讐が終わった時、この約束は守れない)

姉(その時は、きっと、あなたを守ってくれる世界にしてみせるから、それまでは)

妹「お姉ちゃん……」

ぎゅっ

姉「約束、ね」

チュ――




終わり
43 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 10:45:48.45 ID:vklH9vvL0
次の安価

>>44(被ったら↓)
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/15(水) 10:51:28.17 ID:8Q2GKwKJ0
アスナ「森の家に、お風呂を取り付けてみた」ユウキ「え、ボクも入るの?」
の続きで
45 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 12:01:51.92 ID:vklH9vvL0
アスナ「森の家に、お風呂を取り付けてみた」ユウキ「え、ボクも入るの?」




お風呂か。
髪をまとめ上げるアスナを見て、ドキリとして下を見た。

「ユウキ?」

「アスナ、色っぽい」

「え、ええ? 何言ってるのよ」

照れながら、笑う。

「ほら、ユウキも髪結ってあげるからこっち来て?」

おいでおいでして、手慣れた様子でくるくるとまとめて髪留めをつけてくれた。

「こっちも可愛いかも」

「そう? えへへ」

昨日まで、二人で死のうとしていたのに。
今は姉妹みたいに笑い合ってる。

「キリトは、今日いないの?」

「キリト君? 呼ぶわけないじゃない。女の子同士の裸の付き合いに」

「それもそっか」

なんかごめんね、キリト。
お風呂場に歩きながら、僕は胸中で謝る。
アスナはキリトの大切な人。
僕は誰かの守りたい人を、傷つけてしまう所だったんだ。
46 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 12:12:46.37 ID:vklH9vvL0
羨ましいな。
アスナじゃなきゃダメだって思えば思う程、僕は酷くキリトに引け目を感じてしまうみたい。
彼らがいつまでも幸せに生きて欲しいと思う。
それは、本当の気持ちなのに、思えば思う度、分かっていくんだ。
君に愛して欲しいって。

「じゃーん!」

顔を上げると、露天風呂がひろがっていた。
家の裏にこんなものが。

「すごいでしょー?」

「すごいすごい! ワクワクしてきた!」

「えー、遅いよ、もう」

呆れるアスナに背中を押され、湯船に通じる足場へ誘導される。

「ちょっと熱いんだけど、どう?」

親指の先をちょこんと浸した。
僕はにやりとして、

「いい湯加減」

「良かった」

47 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 12:21:30.75 ID:vklH9vvL0
作法に則ってかけ湯して、全身湯船に浸かって、アスナと寄り添った。

「こんなに周りはファンタジー一色なのに、ここだけ日本だ」

「やっぱり、故郷が一番落ち着くのね」

「アスナ、おばあちゃんみたい」

「ひどーい」

お湯が跳ねる。
アスナが僕の首を腕で締めた。

「ぎ、ギブ」

「こんな綺麗なお姉さんに失礼なことを言ってごめんなさい、と言ったら許してあげましょう」

「え、ええ」

「言うの? 言わないの?」

「アスナは綺麗だよ。いつもそう思ってるもん。僕だけじゃないよ、キリトとかあと」

「す、ストップ」

アスナが慌てて体を離す。
あ、残念。

「ユウキと話してると、心が浄化されちゃうわ」

「ホントのことだよ」

「ありがとう」
48 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 12:36:22.58 ID:vklH9vvL0
伝えきれないくらい、アスナは綺麗だと思ってるんだけどな。
容姿とかの話じゃなくて、一番は戦ってる時。
閃光が弾けるその瞬間。
魔法にかけられたみたいに、あの一瞬だけ僕の目を奪っていく。
敵を切っ先の中心に捉えた際の、鋭い視線。
僕だって、きっと同じような顔なんだけど、彼女を見てるとうっかり引き寄せられて、一緒に巻き込まれそうになる。

「どうしたの、ぼーっと見て?」

僕はアスナの横顔を見つめてしまっていたみたい。

「ううん」

目を閉じて、思い出す。
アスナが横で笑っている。
そんな、面白い顔してないと思うけど。
思い出しているだけ。
空気を切り裂くような、スパイラルを描いた髪の流れ。
その一本一本の軌跡を目で追い続けていた。
難しい話じゃない。
僕ならね。
僕らにしか分からない位の速さで、僕らにしか分からない言葉で。
背中を合わせて敵と対峙した時、スイッチするタイミング、君は望んでいた速さで答えてくれる。
この世界で見つけたモウヒトリの僕。

それが、アスナなんだよ。
49 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 12:52:06.63 ID:vklH9vvL0
「ユウキ」

手を握られて、ドキリとして目が覚めた。

「ほら、つるつる」

肌がきめ細やかになっている。
グラフィックのせいと分かっているけど、

「うわあ、すっごくリアル」

と言っても、リアルなんて覚えちゃいない。
なのに、そんな感想が出てくるんだから、こっちの方がよっぽど現実。

「こんなに良いお風呂作ったんだから、また来ないとダメだよ」

「はーい」

温かい。
とっても。
僕は手を握り返した。
アスナの目を覗いて、

「うん?」

甘えたくなって、胸の方に顔を埋める。

「やだ、どうしたのよ」

大丈夫。
まだ、大丈夫。
僕はもう少し、生きる。
お風呂の中で良かった。
この世界は残酷で、涙を隠せないようになっているんだ。
ああ、でも、アスナには関係ないかな。
だって、君は見つけてくれるような気がするから。
装置の中でさえ、泣いている僕を。

「好きだよ、アスナ。大好きだ」

「急に、なによ……私も大好きだよ? ……ユウキ、泣いてるの?」

よしよしと頭を撫でられる。
頬を掴まれて、表情を見られてしまう。

「っ……ひぅ……ごめっ」

彼女は瞳を細めた。
口を開きかけ、また閉じる。
綺麗ごとを言っても仕方ないと思ったのかもしれない。

「大丈夫……ここにいるよ、ユウキ」

そう言って、何度も何度も僕の名前を呼んでくれた。





終わり
50 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 12:53:03.93 ID:vklH9vvL0
ごめん、エロくできなかった。

次の安価は、
>>51
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2017/03/15(水) 13:09:29.54 ID:XS13XHJD0
いろ鬼
52 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 13:09:56.79 ID:vklH9vvL0
ちょっと抜けます
続きは夕方くらい
53 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 21:55:27.16 ID:hhhGi1Cj0
いろ鬼



その日、ヨシツキが登校してきた。
教室がどよめくのに時間はかからなかった。
やはり、彼は男子用の学生服で登校していた。
これを、アクシデントととるか、奇跡ととるか。
少なからず、アクシデントと思っているやつは多いだろう。

「あの、初めまして? お久しぶりです。僕、日下ヨシツキです」

日下ヨシツキ。
性別、女性。
私の彼女である。

「あ、ミラ!」

太陽のような笑顔で、こちらに手を振る。
最高に可愛い。
が、今は本当にやめてくれ!
私はそっぽを向いて、無視した。
54 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 22:02:53.08 ID:hhhGi1Cj0
生徒諸君、各各反応は違えど、そこまでドスの効いた悪い印象はないように思えた。
意外だ。

『かわいー……』

『えー、男の子? じゃないよね』

『なんで、男子の制服?』

ああ、間違えた。
そうそう、彼氏だ。
つい、この間、そうなった。
窓ガラスで自分の顔が真顔になっているのを確認。
きっと、小鳥のような瞳でこちらを見ているのだろう。
止めてくれ。
このクラスの連中に私が彼と接点があるなんて知られたくない。
そもそも、私が重度のどうしようもないショタコンだと言うことを知られるわけにはいかない。

「はい、じゃあ、ヨシツキさんはあそこの席で」

担任の声は弾んでいた。
そら、自分のクラスの落ちこぼれが出席したんだからね。
卒業できなかったら評価に関わるもんな。

「ミラ……」

高い少年の声。
耳が癒される。助けて。
55 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 22:10:28.43 ID:hhhGi1Cj0
休み時間。
初めてクラスに登校してきた引きこもりって言うのは、誰も近寄らないものだと思ったんだが。
ヨシツキの周りには人だかりができていた。
これも、意外。

「ヨシツキさん? 君?」

「僕、一応男の子です」

「可愛いから、許すよぉ」

「ほっぺたぷにぷにー、すごーい」

「小学生みたいっ」

「え、あの、ああ、やめてよぅ?!」

「委員長と知り合いなの?」

「あの人、人間嫌いだから、近づいたら攻撃されるわよ」

「ヨシツキ君なんて、小動物みたいだからすぐに泣かされちゃうよ?」

「そんなことない! 酷いよ、みんな!!」

私は聞こえないふり。
というか、クラスでは誰かと喋るということをしない。
話しかけても無下に返している。
マイエンジェルヨシツキが、私を庇っている。
やめてくれ。

「僕、知ってるよ? ミラは、優しい人だよ!」

「ヨシツキさん、何があったか知らないけど、騙されてる。一見、委員長は真面目で素朴そうに見えるけど、ありゃ人を寄せ付けない鬼だよ」

言いたい放題言ってくれる。
否定はしない。
56 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 22:20:26.94 ID:hhhGi1Cj0
「そ、そんな、僕、ミラを呼んでくる! 違うって証明できるからね!」

椅子から彼が立ち上がる音。
周囲の人間が、

「やめやめ、分かったから」

「ヨシツキ君は優しいね」

「……日下君が言ってること、間違ってはいないと思うよ」

柔らかい言葉遣い。
クラス一女の子らしいカザリが、そう言ったのが聞き取れた。

「カザリも何言ってるの」

「ふふ」

「しかし、カザリとヨシツキ君が並ぶと、アイドルユニットみたいになるね。我がクラス、ツートップとなったわけか」

「ぼ、僕は男なので、その」

「日下君、急には難しいよ。私たちもやっぱりちょっとびっくりしているから」

「そ、そっか、そうだよね。ごめんね」

「でも、よくそれ着用して登校できたね? そんなに度胸あるのに、ヨシツキさん、なんで引きこもってたの?」

「あ、えっと、男子の着替えに混じってたら、遠慮されて……女子の着替えにも混じれなくて……それでずるずる」

なぜか、笑いが起こっていた。
57 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 22:32:23.86 ID:hhhGi1Cj0
その後、ヨシツキが私に何度も何度も話しかけて来ようとしたので徹底的に無視した。
恐らく、誰もが私を非道な人間だと思っただろう。
だが、それでいい。
私は、自分をそうそう変えられない。
ヨシツキの前では、彼の部屋での私は、完全なショタコンであるけども。
今さら、学校で自分の恥を晒せるか。

「ミラ……、どうして返事してくれないの……ぐすっ」

泣くな、ばか。
理科の授業で、実験の班が同じになってしまった。
彼は勉強の方はてんで悪いみたいで、ほどなくして試験管を割った。

「ご、ごめんねぇ……ッう」

泣いてる顔が卑猥すぎて、違う、可愛すぎて、やばい。
顔が言うことを聞かないので、必死に眉間にしわを寄せた。
もちろん、周囲の人間は私が般若に見えただろう。
これくらいで怒らなくても、という声がクラスメイトの視線から聞こえてきそうだ。

「いいから、邪魔」

その可愛い手、切ったらどうするんだ。
全く、あっち行って座ってて欲しい。

「ほら、ヨシツキ君、こっちおいで? 委員長に噛みつかれるよ」

噛みつくか。

「……ミラ、やっぱり僕も手伝うよ!」

と、床に手をついた途端、

「いた!?」

「下がってろって言っただろ! バカか!!」

と、私は内心悲鳴を上げながらヨシツキを立ち上がらせた。

「そこまで言うことないでしょ?! 委員長酷い!」

何を勘違いしたのか、まあ、半分以上私のせいだけども、クラスの女子がヨシツキの盾になる。
ヨシツキは怒鳴れた態勢が少ないのか、顔を真っ赤にさせ涙目になっていた。

「ご、ごめんね。僕、お手伝いができたらと思って、その、うん、ごめん……ッあはは」

指をこすり合わせて、申し訳なさそうに席に戻っていく。
やり過ぎた。しまった。
しかし、後に引けない性分なので、私は自分からは何の詫びも入れることはなく、片づけを黙々と続け、
周囲の冷やかな視線を浴びる羽目になった。
自業自得である。
58 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 22:33:16.53 ID:hhhGi1Cj0
誤字訂正:怒鳴られた耐性
59 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 22:47:13.19 ID:hhhGi1Cj0
それでも、ヨシツキはめげずに私の所へ来た。
放課後に、教室でヨシツキに待つように言われた。
彼は、数分前に、職員室に提出しなければならない書類があるからと出て行った。

「委員長、帰らないの?」

井原が部活道具を担ぎながら言った。

「ちょっとね」

「昼間の日下君、可愛かったね」

「そう? めんどくさいだけでしょ。男のくせに、ピーピー泣いて」

「女の子でも、委員長の場合は同じじゃない?」

「まあね」

井原は口元の手を当てて、小さく笑う。
確かに、アイドルユニットでも組めそうだ。

「口元、にやついてたよ」

「え」

私は眼鏡を弾き飛ばさん勢いで、顔を手で覆った。

「みんな、きっと変になんて思わないから。素直になったらきっと違うよ」

そう言って、井原はポニーテールを揺らして部屋を出て行った。

「な……」

頬が熱くなっていた。
なんで。
私は恥ずかしくて、床に座り込む。
やりおるわ井原カザリ。
と、パタパタと廊下を駆けてくる音。
胸が高鳴っていく。

「素直にって言われても……」

彼が教室へ飛び込んできた。

「遅いっ!」

「す、すみませんっ」

学校では、死んでも無理そうだ。




終わり
60 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 22:48:10.15 ID:hhhGi1Cj0
ただの続編になってしまった


次の安価
>>61
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2017/03/15(水) 22:53:11.88 ID:2EWFOgzx0
私の世界を壊すキス、と、ヒーローとその妹、2作品のコラボ
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/15(水) 23:06:26.00 ID:Y9xzA+E1o
また昨日と同じヤツか
キエルヒトタチで
63 : ◆/BueNLs5lw [saga]:2017/03/15(水) 23:14:32.35 ID:YbwxLDog0
作品のコラボはちょっとかなり頭を使うので無しで。
ということで安価には作品名を一つだけ入れてください。

次の安価、
>>64(被ったら↓)
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