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響の革命戦争
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67 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/04/04(火) 23:37:35.05 ID:1fNUNcR20
「おぉ〜、この調子なら対物ライフルでも大丈夫っぽいね。協力ありがと、これでデータがとれたわ」
「協力出来て何よりだ。義手の設計状況は?」
「見た目は何のおかしなところの無い普通な義手、手のひらの大きさや指の長さは銃を構えるときに最も持ちやすいのに調整するつもり。左右非対称だけどね」
「なら良いさ」
使った銃の整備を始める。銃は私にとっての命とかわりない。人助けにも銃は使うし、様々な場面で活躍してくれる。
分解し、銃筒や銃口、ストックに弾倉と全てパーツに埃が残らないようにする。金属疲労が起きてないかもチェックし、起きているようであればパーツを変えてしまう。
「相変わらずまた整備?そんな1回1回しなくても...」
「何が起きるか分からない。それに、起きてから後悔しても遅いからね」
「ふーん、んじゃ設計に戻るね」
「ああ、お疲れさま」
68 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/04/04(火) 23:39:03.44 ID:1fNUNcR20
ここまでです
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/04/05(水) 12:32:54.21 ID:MJfR7zRPO
見てるよ
70 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/04/07(金) 17:00:58.74 ID:aWB7k7BA0
再開します
71 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/04/07(金) 18:00:01.51 ID:aWB7k7BA0
棒に布をくっ付け、筒の中を掃除する 。まだ少し熱を持っているから、一気に冷まさないよう握って温度を保たせ、ゆっくりと丁寧に拭く。
「〜〜♪」
奥の方から鉄を叩く甲高い音が聞こえてくる。設計をし始めたと言っていたから、他の誰かが武器か何かを作っているのだろうか。
この施設では許可さえとれば制作・改造は常識の範囲内で自由である。とはいえ、設備の扱いが難しいからか使用するものはほとんどいない。
「(珍しいな、何を作りに来たんだろうか?まぁ、大したものではないだろうが...)」
作れるものは鉄製のおもちゃや簡易なラジコン等、おもに遊びに使われている。
「あ、見っけ〜!」
「ん?ああ、何だ。もう酔ってるのか?」
「酔ってない酔ってない〜♪何でか二人に見えるぞ〜?」
足元はふらつき、顔を真っ赤にして笑っている。これをどう見たら酔っていないと判断できるのか。
「ほらほら〜、一緒に酒飲もうぜ〜?」
「はいはい、私の部屋で良いか?」
「ヒャッハー!」
もう会話になっているか分からない。こっちから声をかけてもよく分からない声が返ってくる。
72 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/04/07(金) 18:25:09.89 ID:aWB7k7BA0
肩を貸し、何とか私の部屋まで戻ってくる。整備していた銃は組み立てて、立て掛けておいた。誰か見つけたら代わりに直しておいて欲しい。
「ほら、部屋だぞ」
「うぃ〜...遅いから酔いが覚めてきちまったよ...」
「なら今から酒を飲んで酔うか?」
「良いね〜、1週間ぶりの酒盛りと行こうか!」
棚からウオッカの瓶を3本取り出す。全部は飲まないだろうけど、一応念のために。ショットグラスに注ぎ、1度口をつける。
「んっ、良い感じだ。それじゃあ乾杯しようか」
「乗り気だね〜♪」
「飲むからには楽しむ。それが私のモットーだ」
木製のうつわに日本酒を注いでやる。私はウオッカに慣れすぎたせいか、日本酒では物足りなくなっている。しまいにはウオッカで割っていた。いや、ウオッカで割るというのは日本語としてあっているのか?
73 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/04/07(金) 19:05:36.06 ID:aWB7k7BA0
「おっ、ありがたいね〜」
「ほら、乾杯」
「乾杯っ!」
乾杯をしたとたんに注いだ日本酒を飲み干した。ゴクッゴクッと喉を通る音が聞こえる。まぁ、酒に呑まれかねない飲み方だが...
「ぷはぁ!くぅ〜!酒が染みるねぇ〜!」
その音に押されるように私もウオッカを飲み始める。いつもの口当たりで、飲みなれた味だ。度数は高いが慣れてしまえばなんてことはない。
「ふぅ、やっぱり酒は良い。こうやって嫌なことを忘れられる」
「ほら、たまには日本酒でもどーよ」
「日本酒は私にとっては水同然だからな...まぁ、1杯だけ貰うよ」
うつわを貰い口に含む。やはり物足りない。うつわを返すと、ウオッカを口に含む。
「良いね〜、そんな感じで酒を飲んでみたいよ」
「慣れさ、それと生まれつきというべきか」
74 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/04/07(金) 19:06:11.11 ID:aWB7k7BA0
ここまでです
75 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/04/12(水) 23:46:58.67 ID:em9LbfzD0
再開します
76 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/04/13(木) 06:39:37.72 ID:JzPS3C6L0
その後、2時間ほど酒盛りは続いた。何度もウオッカを口へ含み、今回で4本飲み干した。
流石に飲みすぎたのだろう。かなり体が暖まっているのが、座っているだけでわかる。が、問題は私の方ではない。顔を真っ赤にし、もう限界なのだろう。フラフラと立ち上がり、ベッドに座り込む。
「うぃ〜...ひっく...」
「相当酔ってるな...しょうがない、呼ぶか」
内線でとある部屋に電話する。コールが1回終わる前に、電話が通じる。
「はい、誰ですか?」
「もしもし、私だ」
「あっ...」
こちらから電話を掛けたことで、もう相手にはこちら側の言いたいことはわかったらしい。
すぐに電話が切られたかと思うと、2分後に部屋のドアがノックされる。
77 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/04/13(木) 07:11:11.63 ID:JzPS3C6L0
「いいよ、入ってくれ」
「ごめんね、このバカを引き取りに来たわ」
「良いさ、私も酒盛りは楽しかった」
引き渡して部屋に置いたままの酒瓶を片付け始める。日本酒の瓶にウオッカの瓶、全て中を水洗いしタオルの上において乾燥させる。
こういう空瓶は、後々様々な事で使える。高い度数のアルコールをいれ、布を口に付けると火炎瓶になる。
「ふぁ〜...眠い...」
そのまま睡魔に従うかのようにベッドに倒れ込む。
意識を失うのにそんなに時間は要らなかった。
78 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/04/13(木) 07:12:02.08 ID:JzPS3C6L0
ここまで
寝落ちして申し訳ない
79 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/04/20(木) 21:39:39.51 ID:EON3VP8M0
再開、遅れてごめんなさい
80 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/04/20(木) 22:14:57.96 ID:EON3VP8M0
何時間寝ただろうか、軽い酔いだったが完全に覚めていることから結構経っていると思う。そろそろ体を起こそうとした時、誰かがノックもせず扉を開けた。
「(誰だ?ちょっと様子見るか)」
気付かれないよう薄く目を開けて、顔を確認する。私の隊の隊員、いつもはあまり気が強くないが、戦闘時は頼もしい仲間だ。男の子である。歳は15ぐらいだろうか、身長は私と同じくらい。
「隊長...起きてないですよね...?」
こっちを覗き込んでくる。何とか目を閉じて、やり過ごすと仰向けになっている私の体をベッドに整え、何をするのかと気になっているといきなり私のパンツを脱がせ始めた。
「(まさか性欲処理か?別に言ってくれれば手伝ってやるが...)」
チャックを下ろし、露になった男性器は勃起して大きくなっていた。
「はぁ...!はぁ...!」
相当興奮しているのだろう、息を荒くし顔を真っ赤に、ピクピクと男性器が震えている。
81 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/04/20(木) 22:30:35.98 ID:EON3VP8M0
「い、いれますね...!」
ズププとゆっくり私の膣内に入ってくる。思っていたよりもかなり大きいが、このくらいは何とかなる。少し声を出して脅かしてやろう。
「んっ...!」
「っ!?」
相当驚いたのだろう、体がビクンと跳ね上がり勢いで私の膣内から出てしまった。でも、私が起きてないと分かるともう1回入れる。腰を動かし始め、何度も出し入れを繰り返す。
「隊長の膣内...とても気持ち良いです...!」
だんだんと腰が速くなっていく、これが初めてなのだろう。かなり動きがぎこちない、こっちはあまりイクほど感じはしないが必死に腰を動かしている姿はとても愛らしい。
「もう出そう...!早く抜かないと...!」
ここまで来たら私の膣内で果てて欲しい。足で腰を固めると、目を見開いて驚いていた。
「わっ!わわっ!?」
「せっかくなら中に出せばいいだろう?」
82 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/04/20(木) 22:41:17.13 ID:EON3VP8M0
「だ、ダメです!妊娠しちゃいますよ!」
「そんなこと気にするな、それに私の膣内で出したいだろう?」
口ではそんなことを言ってるが、彼の腰は一心不乱に動き続けている。私の子宮が降りてきているからか、彼のが私の子宮口を何度もつついている。
「出ちゃう!でちゃ、っ〜〜!」
精液が私の子宮に注ぎ込まれる、結構な量が注ぎ込まれ抜いてしまうとすぐに溢れてしまいそうだ。
「はひっ...ひあぁ...」
「たくさん出たな♪気持ちよかったか?」
コクンと頷くと、放心状態になって座っていた。とはいえ、こっちは物凄い焦らされた気分だ。ので、私の性欲を発散させてもらおう。
83 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/04/20(木) 23:12:16.60 ID:EON3VP8M0
「それじゃあ、今度はこっちの番だ♪」
押し倒して馬乗りになる。グチョグチョになってる私のに彼のを入れる。さっきのでかなり腰がやられたのか、もうガクガクになっている。
「隊長...!もう出ないですよぉ...!」
「こんなに勃起して私の膣内を圧迫しているくせに、まだまだ出るはずだ」
今度は私が腰を動かしてやる。今まで感じたことの無い快感が来ているのだろう、顔は完全に惚け涎を垂らしている。
「うあっ...!搾られて...!」
「ほら、出したいだけ出すといいさ。私も丁度...♪」
一気に腰の動きを早くする、私もそろそろ奥の底からキている。どうせなら同時に果てたい。
「またでちゃ...ぅあああ...!」
もう1回私の子宮に精液がさっきよりも多い量が注ぎ込まれた。同時に私も絶頂する、久しぶりにイッた気がする。
84 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/04/20(木) 23:14:16.10 ID:EON3VP8M0
ここまで、もうちょっと早く更新できるよう頑張ります
85 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/04/23(日) 23:55:10.91 ID:Wwd9z9ev0
再開します
86 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/04/24(月) 00:20:19.50 ID:jQdpiRzr0
私の膣内から引き抜くと、たくさんの精液がこぼれ出る。久しぶりにきもちいいのが来た。 あの時のことを思い出してしまいそうだ。
「はぁ...これ以上は抑えられなくなりそうだ...♪」
私のここが疼いている。まだまだ精液が欲しがっている。でも、これ以上はいけない。あのうるさいのにも怒られる。
「た、たいちょぉ...」
「何だ?腰でも抜けたか?」
無言で首を縦に振っている。こぼれ出る精液をティッシュで拭き取り、脱がされたパンツを履く。
さて、何でいきなり私が寝てるときに来たのかを聞き出してやろう。
87 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/04/24(月) 01:15:28.51 ID:jQdpiRzr0
「何で私の寝込みを襲ったんだ?」
「えっと...その...」
「そんなに言いにくいことか?」
やたらモジモジして顔を赤らめている。別に言ってくれれば、部下の性欲処理ぐらい手伝ってやる。が、言ってくれなければ分からない。
「まぁいい、シャワーを浴びていけ。今回のことは黙っていておく」
「あ、はい!」
なんやかんやしていたら、外からは鳥の声が聞こえている。もう朝だ、早く帰ろう。
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2017/04/24(月) 01:15:59.90 ID:jQdpiRzr0
ここまで
89 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/05/07(日) 07:10:15.49 ID:sB10Pe4c0
再開します
90 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/05/07(日) 07:43:52.16 ID:sB10Pe4c0
体をシャワーで洗ってから服をいつもの戦闘服ではなく、可愛らしい外出用の服に着替える。先にシャワーに入れた子はもう体を先に体を洗い終わってそそっと部屋を出ていった。
「これでいいか、トカレフは...」
愛銃とはいえ他人と付き合っているときに銃器を持っていくのは失礼極まりない。今日だけは机において行こう。何よりアイツがうるさい。
扉を開け部屋を出ると、目の前にもう居た。いつもの煩い時とは違って肌色のカーディガンを羽織り、膝ぐらいまである白のスカート、そして白のシャツ、白い。
「やあ、おはよう」
「おはよう、その格好ってことは今日のこと忘れてなかったみたいね」
「ちゃんと仕事は置いてきたね?」
「当たり前よ、あなたとのデートの途中に水を刺されたくないもの」
「よろしい」
それじゃあ町に行こう、この格好なら子供たちにも怖がられることはない。今日は思いっきり遊んでいくとしたよう。
91 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/05/07(日) 08:29:27.90 ID:sB10Pe4c0
さてはて、いったいどこへ行こうか?
この島は4つの区域に別れている。第一区から第四区まで存在し、それぞれ特徴を持っている。
「行きたいところは02が決めるといい。今日の主役は君だからな」
「それじゃあまず02って呼ぶのを止めて」
「?じゃあ何て呼べばいい?」
「...今日だけは瑞鶴って呼んで」
「ふふっ、瑞鶴、今日はどこへ行こうか」
宿泊棟を出て、まずは第二区から行くことになった。買い物に関してはあの区域が一番やり易い。それに、美味しいとのもたくさんある。
自分の車を車庫からだし、私が運転席で瑞鶴が助手席。昨日の酒は完全に抜けている。問題はないだろう。
92 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/05/07(日) 08:30:10.31 ID:sB10Pe4c0
ここまで
遅れてすみません
93 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/05/20(土) 19:44:19.56 ID:oFXCWviY0
再開します
94 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/05/20(土) 20:24:44.49 ID:oFXCWviY0
車を動かして第二区へ行く。窓を開け車内に空気を入れると、瑞鶴も窓を開けて胸ポケットから1本の煙草を取り出す。
「またいつものかい?」
「良いでしょ、こうでもしてないとやってられないの」
私としては車に煙草の臭いが付くので止めて欲しいのだが...
しょうがないとは思っている、最前線で命を懸けて戦っているのだ。私だって一時期は酒に溺れていた。
「はぁ...それにしても、この島もかなり発展してきたな」
車の外には1年前には考えもしなかった発展した風景が広がっている。人で賑わい、店はひしめくように並ぶ。
かつては荒れ果て、全く人の手が着いていない島だった。
「ほんと、良くここまで発展したと思うわ。この調子ならもっと人口も増えるかもね」
「ああ、いつかは人口過密になるだろうな。そうなる前に早く私たちの島を取り戻さないと」
95 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/05/20(土) 20:57:58.17 ID:oFXCWviY0
話をしていると第一区に入った。第二区まではあと20分と言ったところか、他愛ない話をしていると後部座席から犬の鳴き声が聞こえてくる。
「あんた、犬連れてきたの?」
「ははは、私も気付かなかったよ。こいつめ、賢いやつだ」
私が飼っている犬、犬種は確か『コーカシアン・シェパード・ドッグ』。戦闘時は留守番させて隊員に散歩や餌を任せている。
捨てられて弱っているところを保護した。
軍用犬として使われていたのだろう。最初は容赦なく攻撃してきて躾けるのが大変だったが、ちゃんと躾けてやればとても可愛らしい犬だ。
「相変わらずでかい犬よね」
「もし二足歩行したら私と同じぐらいだろうな」
縄張り意識が強く、隊員は同じ縄張り仲間として教えた。今まで危害が加えたこと無いことからちゃんと躾けられているとは思う。
96 :
◆rjTgjdij/U
[saga]:2017/05/20(土) 20:58:56.66 ID:oFXCWviY0
ここまで
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/05/21(日) 15:23:17.65 ID:u7OMot+MO
乙
98 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/06/01(木) 15:47:13.70 ID:XrO1OsUB0
再開、携帯を変えたので酉が変わってると思いますが、これからはこの酉で行くのでお願いします
99 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/06/01(木) 16:11:46.02 ID:XrO1OsUB0
「よし、ここでいいだろう」
車を道路脇の駐車スペースに停める。犬を外に出し、念のためいつも車に置いてあるリードを取り出す。
「瑞鶴、今日は何を買いに行こうか」
「そうね、それじゃ新しい服を買っても良い?」
「ああ、良いぞ」
犬を連れ、目的の商店街まで歩いていく。尻尾を振ってかなりご機嫌の様子、だがすぐにトラブルに巻き込まれることになった。
「キャッ!」
瑞鶴が男に突き飛ばされ、尻餅をついた。マスクにニット帽をしたまさに犯人といった男は、女性ものの鞄を持ち、全速力で逃げている。
「誰か!あの男を捕まえてー!」
瑞鶴はスカートについた砂を払い、すぐに立ち上がる。目を見ただけで腸が煮え繰り返っているのがわかる。
「あんのクソ男…!!」
「落ち着け、そう言うときはこの子に任せるんだ」
犬に瑞鶴に付いた匂いを嗅がせ、男を追わせる。
「さぁ、行ってこい」
猛スピードでかけていく犬は、人混みの僅かな間をすり抜け男をおっていく。それから男の悲鳴が聞こえたのは1分も経たなかった。
100 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/06/01(木) 16:40:20.98 ID:XrO1OsUB0
「よし、それじゃ犯人の男を見に行こう」
人混みを掻き分け悲鳴が聞こえてきた方へ歩いていくと、右腕を噛まれ必死に離そうとしている男がいた。出血をし、服に血がかなりついている。
「ほら、もういいぞ」
犬は嬉しそうに私の顔を舐めてくる。血の臭いが鼻につくが、今まで何度も嗅いできたこの臭いを今更気持ち悪く感じることはない。
「あはは、いい子だ♪」
「はいこれ、貴女の鞄でしょ?」
「ありがとうごさいます!この恩はいずれ返します!!」
女性は深々と頭を下げて何度もお礼をいっていた。
「さぁて、それじゃ君にはそれ相応の罰を受けてもらおうか、瑞鶴」
「はいはい、なら小指1本貰うわよ」
バキッと折れる音が周りに響く。男は呻き声を出して苦しんでいたが、それもすぐに止んだ。
「次は右だ」
次に音が響いたときはもう男が失神し、涙を流していた。
101 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/06/01(木) 16:41:26.00 ID:XrO1OsUB0
ここまでです。まだ新しいスマホに慣れて無いので頑張って行きたいです
102 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/06/11(日) 21:39:06.29 ID:Ob/Kv5rr0
再開します
103 :
◆8J9oyLSCE.
[saga]:2017/06/11(日) 21:54:39.89 ID:Ob/Kv5rr0
遠くの方からサイレンが聞こえてくる。1台のジープが私たちの前の道路に止まり、中から四人が出てくる。
「通報があったわ。ひったくりって聞いたけど…私が来る必要あったかしら」
カラシニコフを持ち、サイドテールの子が私たちのもとへとやって来る。もう男に意識はないが、念のため手錠をかけ3人が車の中へ連れていく。
「やれやれ、ああいう輩が居るとは」
「まだ治安維持活動が足りないのかしら。もっとパトロールの車を増やさないとダメね」
「早く連れていって、折角のデートの時間が…」ブツブツ
隣で小言を言い始めたが聞かないことにする。一度言い始めるとなかなか止まらない。昔からずっとそうだった。
「それじゃ連れていくわね。全く仕事を作らないで欲しいわ」
「ああ、頼んだ」
104 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/06/11(日) 22:13:41.67 ID:Ob/Kv5rr0
「やれやれ、瑞鶴買い物の続きをしよう。…瑞鶴?」
「…何もないわ。早く続きをしましょう」
「?」
どうやら機嫌が悪くなったようだ。とにかく、目的の店に行くことにする。
「瑞鶴、機嫌を直してくれ、折角の買い物がつまらないよ」
「…そうね、でも!欲しいのものはあんたの金で買って貰うわね!」
「はいはい、強引だな」
「うっさい!」
とにかく少しでも機嫌が直ってくれて良かった。歩いて目的の三店に到達し、店内へと入る。
105 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/06/11(日) 22:14:20.35 ID:Ob/Kv5rr0
ここまで
106 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/06/20(火) 23:29:21.19 ID:PSvfCi/pO
再開しよう
107 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/06/21(水) 00:06:33.48 ID:wjJ2QWXlO
「いらっしゃいませ〜」
気が抜けるような挨拶を躱し、店内に並べられている服を見て回る。まだまだ品揃えは少ないが、これからどんどん増やしていくつもりらしい。
「これとこれとこれ!」
店内に入ってまだ5分も経っていないが、ささっと服を買い物かごに入れて会計を済まそうとした。
「ちょっ…」
制止しようとしようとしたがもう遅かった。乱暴にカウンターに置きいつの間にか抜き取った財布から金を置いて出ていく。
「ほら!早く行くわよ!!」
「やれやれ…代わりに謝っておくよ。すまない、これからも営業を頑張ってくれ」
私も店から出て、瑞鶴のあとを追いかける。
108 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/06/21(水) 00:46:58.58 ID:wjJ2QWXlO
「何を怒ってるんだ?」
「気にしなくていいの!ほら早く!」
言われるがまま早歩きでついていく。あまり気が乗らないが、ここで更に不機嫌にさせるのはあまりよろしくない。
進んでいくに連れ、都市部から離れていく。犬は興奮してはいないようだが少し落ち着きがない。
「おいおい、こんなところで何したいんだ?」
「…写真を撮りたいの」
「…は?」
単純な言葉に少し呆れてしまった。
「だって、初めて会ってからそれ以来全く写真撮ってないじゃない。元々はそのつもりだったのにあの男のせいで…!」
「分かった分かった、ここでなら邪魔も入らないしな」
109 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/06/21(水) 00:48:04.04 ID:wjJ2QWXlO
ここまで
110 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/06/24(土) 15:48:17.38 ID:rQxu6Tzq0
再開します
111 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/06/24(土) 16:37:19.88 ID:rQxu6Tzq0
車の中に入っている機材取り出して、海と岩を背景にする。
「あんたの車、本当に何でも入ってるわね…」
「いろんなことに対応できるようにだよ。いきなりのわがままに応えられるようにね」
脚を組み立て、タイマーをセットする。
「よし、これでいい。ほら、そこに立って」
昔の写真のように立たせる。私たちの間にぽっかりと空いた間を埋めるようなことはしない。それを埋めてしまっては、大切なことを忘れてしまいそうだから。
「ほら、しっかりカメラを見て。目をそらすな」
「分かってる」
カチッとシャッターがきられた。
112 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/06/24(土) 16:52:32.01 ID:rQxu6Tzq0
「よし、これでいいな」
「目的は達成したし…どうしよ」
「もしや、写真が目的だったのか?」
「そうよ、なにか文句ある?」
「いいや、何もないさ」
プルルルッ!いきなり携帯電話から音がした。どうやら内線のようだ。
「もしもし?」
『隊長、今お時間ありますか?』
「うーん、あるような、ないような」
『実は九州のレジスタンスからビデオメッセージが届きまして』
「なるほど、そっちの方が最優先みたいだ。今すぐ向かう。」
『分かりました』
電話を切りポケットへとしまう。
「何かあったの?」
「どうやら仕事のようだ。戻ろう」
「あ〜あ、短い時間だったなぁ」
「文句を言うな」
113 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/06/24(土) 16:53:02.48 ID:rQxu6Tzq0
ここまで
114 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/01(土) 14:27:44.77 ID:8Sd4NnrvO
再開します
115 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/01(土) 14:45:11.22 ID:8Sd4NnrvO
いつもの戦闘服に着替え、会議室へ入った私たちを出迎えていたのは無線室で籠っている元『大淀』だった。
「二人とも来ましたね、そこの椅子に座ってください。説明します」
大きなスクリーンに九州の地図が映し出される。赤い点が鹿児島、熊本、そして長崎に置かれている。
「これは?」
「現在残っているレジスタンス達の基地です。この内の長崎はほぼ壊滅、熊本も半数が壊滅しているとのことです」
九州と言えば、今一番レジスタンス達の基地がある地方。それに、レジスタンス達と軍部の武力抗争が最も激しいところである。
「ビデオメッセージを流します」
1本のビデオメッセージを再生すると、私が最も知っている子が現れる。それも、頭と目には包帯が巻かれていて血が滲んでいた。
116 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/01(土) 15:07:31.75 ID:Qh4/0n6J0
『…私は九州レジスタンスの代表者、このビデオメッセージが届いているのなら聞いてほしいの。現在、私たちは激しい攻撃を受けて壊滅状態にあるわ。今はまだ止んでいるけれど、またいつ始まるかわからない。これから私たちは鹿児島に立て籠り最後の抵抗を開始するわ。もし願いを聞いてくれるのなら鹿児島の女子供だけでも救いに来てほしいの…お願い』
映像はそこで途切れ、最初の画面に戻った。
「これが20分前に送られてきたビデオメッセージです」
「なるほど、20分前か。02、戦闘員を全員集めるのとヘリの用意でどれくらいかかる?」
「そうね、燃料の注入や弾薬の補充とかも含めると最低でも2時間はかかるわ」
二時間、そんなものか。呼び集めるのにも時間はかかる。それまで彼女たちには耐えてもらおう。
「それじゃ、この島全体に放送してくれ」
「何をですか?」
「九州解放作戦の開始をさ」
117 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/01(土) 15:08:04.59 ID:Qh4/0n6J0
次回から九州解放編をやっていきます
118 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/05(水) 18:13:25.23 ID:KPXwc8UGO
再開します
119 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/05(水) 19:13:22.77 ID:UKYCq4/H0
「撃って撃って!!弾幕を張り続けて!」
前方からやってくる敵の群れに向けて銃を撃ち続ける。寄せ付けないよう弾幕を張るが、盾や瓦礫に隠れられてほとんど効果はないように見える。
「ロケット砲は!?」
「お任せください!」
建物の2階からロケット弾が放たれ、盾を持っているやつが爆発で肉片となって吹き飛んだ。この機を逃すまいと、更に弾幕を張る。盾に隠れていた奴らは遮蔽物がなくなったことで瞬く間にはちの巣となった。だが、まだ瓦礫に隠れている奴らは死なずに残っている。
「代表!この防衛陣地は放棄しましょう!これ以上来られると全滅は必須です!!」
「ダメよ!ここを放棄すればもうまともな防衛陣地は無いわ!救援が来てくれたら私たちの勝ち!それまで耐えて!」
言葉でなんとか仲間たちを励ます。と言っても、本当に来てくれるかわからない。救援要請が届いているのかさえもわからないのに、期待するなんて馬鹿げてるのだろう。
「弾薬の補給は!?」
「あと5分後です!」
また向こう側から叫び声が聞こえてくる。もう一度やってくるのだろう。そんなとき、無線士から呼ばれる。
「代表、貴女にと無線が」
「私?今行くわ!」
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/07/05(水) 19:22:30.96 ID:2a5hzOiWO
ひ、必至…
121 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/05(水) 19:43:21.73 ID:UKYCq4/H0
瓦礫と仲間の死体を越えて無線機まで辿り着く。
「はい、代わりました」
『』
122 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/05(水) 20:05:03.16 ID:UKYCq4/H0
瓦礫と仲間の死体を越えて無線機まで辿り着く。
「こちら九州レジスタンス代表、どこの誰?」
『おー、通じた通じた。こちらは九州レジスタンス救援隊ってところかな』
「本当!?」
『ああ、西か君たちの方に向かってる。あと一時間耐えてくれるかい?』
「もっと早く出来ないの!?」
『今ヘリの出せる一番の速度で向かってる。一時間耐えてくれれば、助けて見せるよ』
「分かったわ、それじゃ」
無線を切り見張り台に登って、全員にスピーカーを使って呼び掛ける。
「全員聞いて!1時間後に救援が来てくれるわ!せめて女子供だけでも守るの!ここで残ることは死を意味するわ!生きたい奴はすぐに投降でも逃亡でもなんでもしなさい!咎めることはしない!」
話が終わって1分が経っても、誰も逃げ出すものはいない。むしろ、各々銃を手に取りそれぞれの配置についた。
「誰も逃げないの?ここには地獄行きのチケットしか残ってないわよ?」
「なに言ってるんですか代表、俺たちには妻や子供、家族が居るんです。ここで逃げたらカッコ悪過ぎて顔を会わせられませんよ」
周りの仲間たちもその言葉に頷いていた。誰もが戦う覚悟を決めていた。死ぬ覚悟をしていた。誰ももう生きて帰るつもりはない。各々の想い人の為、死なんて恐れていられなかった。
123 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/05(水) 20:06:43.77 ID:UKYCq4/H0
今日はここまで、
2スレ目は失敗した物です。忘れてください。
124 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/08(土) 09:08:27.86 ID:Ss9xt/gq0
再開します
125 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/08(土) 09:33:44.66 ID:Ss9xt/gq0
再び敵の攻撃が始まる。銃撃でこちら側の陣地の防壁が削り取られていき、死人がどんどん増える。機銃で掃射するが奥からやってくる装甲車には歯が立たない。
「ロケット砲は!?」
「現在装填中です!」
せめてあの装甲車さえ破壊できれば少しは状況が楽になる。迫撃砲の砲弾を投げつけ近づいてくる敵を吹き飛ばすが、如何せん数が多い。このままでは数に押し込まれる。
「装填完了!!」
「目標装甲車!機銃を狙って!!」
放たれた砲弾は装甲車の僅か横を通り、奥の建物に命中した。外れかと思ったが、すでに砲撃で弱っていたのかけたたましい音を立てて崩壊し、後方に居た敵を巻き込んだ。
「キャァ!?」
側面から仲間の悲鳴が聞こえる。右方向の防壁が装甲車によって破られ何体か陣地内に突入してくる。
「このっ!」
すぐに3人を射殺し仲間を助けたが、一人がこちらへ掴みかかってくる。そのまま押し倒され、ナイフを首元に突き立てられる。何とか手首を掴んで対抗するが、突き刺されるのも時間の問題だ。
「死ねこのクソアマ…!」
「こんなところで…死ねないのよ…!」
股間を蹴り上げ、怯んだところでサイドアームを引き抜いて頭を撃ち抜く。バサッと覆い被さってくるのを退けるとさっきよりも状況は更に悪化していた。正面と左方面の防壁も破られ、もはや敵を防ぐものがなくなり次から次へと流れ込んでくる。
126 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/08(土) 09:50:41.80 ID:Ss9xt/gq0
「…っ!全員後退!ゲリラ戦闘で敵の進行を遅らせる!」
ここまで来ると撤退するのもまともにできない。遂には戦車までやって来た。一人また一人と撃ち殺されたり刺し殺されたりしていく。もちろん、女も関係ない。
「(せめて子供達だけでも逃がせる時間を稼がないと…!)」
戦車の砲撃で建物がどんどん崩壊していく。何人も巻き込まれ、もうまともに戦える者達も少なくなってきた。今ここは地獄と化している。悲鳴、叫び声、呻き声、爆発音、銃撃音、様々な音が交わる。もう逃げるしかない、せめて多くの仲間たちが逃げられるように機銃について撃ち続ける。
何分撃ち続けたか分からない。ガキンという音がし、残弾が無いことを知らされる。頃合いかと思って後退しようとすると戦車の砲撃が近くに放たれ、建物のコンクリートに叩きつけられた。
127 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/08(土) 10:14:40.12 ID:Ss9xt/gq0
もう何分気を失っていたか分からない。気がつくと、瓦礫の下敷きになっていた。
「いやぁ!離して!!離してぇ!!」
前の隙間から女性が髪を引っ張られて引きずられているのが見えた。服ははだけており、男共がナイフを使ってズボンを切り裂いていた。
「良い体してるじゃねぇか、クソアマの癖によ」
「いやぁ!止めてぇ!!」
手元に落ちているハンドガンを取り、1人の頭に狙いを定める。何とか頭を撃ち抜き、殺したがまだ3人が残っていた。
「どこだ!どこにいやがる!!」
なんとか体を動かして瓦礫の下から這い出る。撃ち続け、二人を殺したがあと1人残っていた。
「このアマァ!!」
「ぐっ…!」
首を絞められ段々と力を強くなってくる。手袋越しの手が肌に食い込み始め、痛みと苦しみがやってくる。
「あっ…かはっ…」
意識が遠退き始める。体から力が抜け始めてもう抵抗ができない。今ごろは女子供達も殺されているか慰みものにされていることだろう。そんなことを思っていると、首元の手がいきなり離れて一気に流れ込んでくる空気にむせてしまう。
「ゲホッ!ゲホッ!」
「はぁ…はぁ…」
さっきまで髪を引っ張られていた少女が血の付いた瓦礫を持っていた。
「だ、大丈夫ですか…?」
「ありがとう…貴女が居なかったら死んでたわ」
128 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/08(土) 10:15:19.18 ID:Ss9xt/gq0
朝はここまで、また夜に
129 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/09(日) 07:28:58.27 ID:WlCqcDew0
再開、少し遅れました
130 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/09(日) 08:33:16.30 ID:WlCqcDew0
とにかく此処から移動しよう。いつ新手が出てきても、おかしくはない。 敵の持っていたアサルトライフルを2丁と相当量のマガジンを手に入れ、半分を女性に渡す。
「撃ち方分かる?」
「は、はい。これでも一応は戦闘員です。看護兵ですけど…」
「何でも良いわ。ひとまず此処から離れましょう」
「はいぃ…」
死体と瓦礫を越えて港まで向かう。が、そう簡単には向かえないらしい。盛り上がった瓦礫の向こう側から戦車の駆動音が聞こえ、地面が揺れ始める。
「こっちに隠れて!」
かろうじて残っていた民家の中に隠れる。外には3台の戦車と何百人もの敵兵、今見つかれば殺されるのは確実だ。
「裏口の方から出ましょう、見つかったら殺されるか慰みものにされるわ」
出来るだけ物音を立てず、ゆっくりと外に向かう。
131 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/09(日) 09:14:53.77 ID:WlCqcDew0
裏口に着くと、扉の隙間から外を除き見る。20名ほど、まだ残っている民家を確認しているようだ。段々とこの家に近付いてくる。
「隠密は無理そうね…貴女、走れる?」
「は、はい…」
「持ってる手榴弾は何個?」
「二個だけです…」
20人相手に一丁のM416と、辺りにいる敵も合わせて千人弱程。逃げられる気がしない、でもこの女性だけは逃がしてあげたい。あの地獄の唯一の生存者だ。
「私が合図したら窓から出て走って。向かいの建物にね」
扉に手榴弾を仕掛け、早まる鼓動を抑える。自然とグリップを握る手は力が入り、扉が開けられるその時を待つ。
「おい、もし奴らの生き残りに女が居たらどうする?」
「決まってんだろ。犯し終わったら頭ぶち抜いて殺すんだよ」
近付いてくる男二人の声、抑える、まだだと早まる気持ちを抑える。扉が開けられてからが勝負、どれだけ敵の頭を押さえられるか。
132 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/09(日) 09:30:13.35 ID:WlCqcDew0
足音が大きくなって、扉の前で止まった。さぁ開けろ、開けろ…、体中冷や汗でまみれている気がする。
カチッ
小さなスイッチ音が聞こえ、男二人を巻き込んで扉が吹き飛んだ。
「走って!!」
窓から出る女性を撃とうとする奴らを片っ端から撃ち殺す。サイレンを鳴らされ、辺りの敵兵がかき集められる。裏側から聞こえる戦車の駆動音がこちらに向かっていることを知らせる。女性は何とか裏路地まで走り込めた様だ。
何発もの銃弾が体を掠める。死にたくはないが逃げることはプライドが許してくれない。撃たれた分だけ奴らに撃ち返す。手榴弾を投げ止まっている車を爆発させる。巻き込むことはできなかったが、少しの足止めぐらいにはなるだろう。
「はぁ…はぁ…」
私も何とか裏路地に滑り込み、先に行った女性を目指す。
133 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/09(日) 09:30:46.10 ID:WlCqcDew0
ここまで
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/07/10(月) 21:49:26.97 ID:7AP3nSFWO
おつ
135 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/10(月) 22:04:20.75 ID:80Dx2l/J0
再開します
136 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/10(月) 22:22:05.35 ID:80Dx2l/J0
前方で激しい銃撃音が聞こえる。どうやら生き残りがいたようだ。側面から合流し、敵に向かって撃ち続ける。
「貴方たち!生きてたのね!」
「ご覧の通りですよ!多分二、三分後には死体になってますがね!」
「ねぇ、こっちに女性が走って来なかったかしら!?」
「それならそこの民家に隠れてます!」
「なら良かったわ!」
前の瓦礫を踏み退けて戦車がやってくる。12.7o機銃の弾丸が、障害物の壁を抉り取っていく。砲塔がこちらへゆっくりと向いている。
「…くそっ…!」
死を覚悟したとき、突然敵戦車が大きな爆発を起こし砲塔がぶっ飛んだ。20機の戦闘ヘリが私たちの頭上を飛び、敵兵を機銃でなぎ倒していく。
137 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/10(月) 22:52:09.60 ID:80Dx2l/J0
「代表、あれは!!」
「やっと来たのね!遅すぎるわよ!!」
輸送ヘリから続々と武装した人たちが降りてくる。兵士というよりは私たちと同じレジスタンスのようだった。その中に、青が薄く混じった白髪の女性が降りてくる。
「っと、待たせたね」
「お陰で最後の防衛陣地も壊滅よ。非戦闘員を守れなかったわ…」
「その事なら安心するといい。既に非戦闘員たちは全て救助した」
「…その言葉、本当?」
「今嘘をついても意味がないさ。私のことを信じてほしい」
無線から少し眠そうな声が聞こえる。少しプロペラの音も聞こえるからヘリからだろうか。
『隊長、殲滅でいいのですか?投降を呼びかけたりとかは…』
「必要ない、姿を見つけ次第全て殺せ」
『了解です。なら機銃掃射しますね』
138 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/10(月) 22:53:06.53 ID:80Dx2l/J0
ここまで
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/07/10(月) 23:34:46.16 ID:FB4I/y/1O
乙
140 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/13(木) 22:00:47.22 ID:IyffqrgM0
再開します
141 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/13(木) 22:30:50.90 ID:IyffqrgM0
少し遅れて輸送トラックが食料と武器を載せてやって来る。30台以上が道に止まり、建造材や機材、ショベルカー等を下ろしていく。
「この辺りを基地にする。港でもいいんだが、あそこは中継点として機能してもらおう。第二部隊が到着したら、港で警戒をするように言ってくれ」
いろいろと指示を出していると、いきなり後ろから抱きつかれる。
「…貴女はちゃんと偽物とかじゃないわよね…?」
「…ああ、私はここにいるぞ『雷』」
雷の涙で私の服が濡れる、それほど感動的なんだろう。今思えば、最後にあってから5年は会っていない。それまで、姉妹にはずっと私が死んだと思われていたのだろう。
「雷、私はまだやることがある。離れてくれないか?」
「嫌よ、絶対に離さないわ…だって、離したらどこかへ消えてしまうから…」
「私はここにいる。ちゃんと生きている。こうやってここに立って雷と話してる。だから安心しろ」
「うん…」
雷は死んだように寝てしまった。今まで緊張状態だったのだから仕方ない。雷を側に居たレジスタンスに託し、基地の建設の指示と食料配給の指示を出す。
「次は残党狩りだな。02、聞こえてるか?」
『ええ、それはバッチリと』
「今動かしてもいい部隊はどれ?」
『今動かせるのは…第一戦闘部隊ね。今そっちに向かわせるわ』
「頼む」
無線を切って、付近の瓦礫に腰かける。ガタガタと隣の家から音がすると、退院に運ばれてきた女性が居た。アサルトライフルを装備し、服ははだけている。
142 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/13(木) 22:51:48.91 ID:IyffqrgM0
「今までレジスタンスにまともな武器がなかったのか。なるほど、なら半分ほどのAKを与えるとするか。やぁそこの君、少しこっちへ来てくれないか」
武器や配給物資の運搬を獲得をしている者を呼ぶ。
「はい、どうしましたか?」
「今あるAKの半分ほどをレジスタンスへ与えてくれ。今の彼らの装備では、まともに戦えないだろうからね」
「了解です」
男性が先程の位置に戻ると、積み荷をまた適切な位置に動かすよう指示を始める。
「さてと、これからの事も考えてもう少し戦力が欲しいな。そうだな…それなら捕虜収容所と監獄か」
先のことを考えるともっと人数がいるだろう。食料配給にも戦闘にも、レジスタンスを含めると少しは増えるが、救援要請が来てからかなり数も減っただろう。人員補充をどうにかしなければ。
143 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/13(木) 22:52:15.55 ID:IyffqrgM0
ここまで
144 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/22(土) 19:24:56.32 ID:r3rH+DRw0
再開します
145 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/22(土) 20:31:57.26 ID:r3rH+DRw0
向こうの方からが装甲車2台、上からは機銃には腕に赤の布を括り付けている。
「おー、来た来た。待たされたよ」
「それで、目的地は?」
「近くの刑務所に向かってくれ。中に囚人たちがいるはずさ、理不尽な理由で入れられた罪人がね。さぁ、出してくれ」
「了解、人員補充ですか」
「単なる人命救助だよ、強制なんてしたら奴等と同類になるからね」
「そうですか、まぁ深くは聞きませんよ。人命救助には賛成ですからね」
装甲車は移動を始めた。防弾ガラスの外の景色は瓦礫だらけでまともな建造物はほとんど残っていなかった。
「ふぅ…」
銃を置き、少し休憩する。乗っている他の隊員たちは、それぞれ銃を整備したり本を読んだりとやりたいことをしていた。
「あ、あの隊長!」
「ん…?」
少し睡魔でウトウトとしていたところを起こされた。半開きの目で前を見ると、白髪の少女がいた。
「…誰?」
「わ、私です!ほら!隊長が車イスを押していた時に会いました!」
146 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/22(土) 20:54:53.15 ID:r3rH+DRw0
ああ、何とか頭に浮かんできた。陽炎を車イスで運んでいたときに会った新人だ。
「ああ、君か。ここに配属したんだね」
「はい!まさかこんな早くに一緒に戦えるなんて思ってませんでした!」
目の前で顔を赤くしてまで喜んでくれるとは思っていなかった。実際のところ、陽炎の方が気がかりなのであるが、それは黙っておこう。
「あまり浮かれてると、すぐに頭を撃ち抜かれて死ぬぞ」
「は、はい…すみません…」
「まぁ、君の働きには期待してるから頑張ってくれ」
「っ〜!はいっ!隊長!!」
147 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/22(土) 20:55:19.56 ID:r3rH+DRw0
ここまで
148 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/29(土) 14:03:37.20 ID:/Wz2plQM0
再開します
149 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/29(土) 14:15:00.30 ID:/Wz2plQM0
1時間装甲車が走ると鉄柵が見えてくる。車を止め、
150 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/29(土) 15:03:24.70 ID:/Wz2plQM0
1時間走ると鉄柵が見えてくる。車を近くの茂みに止めさせて銃を持って外へ出る。空は雲で覆われいつ雨が降ってもおかしくはない。
「運転手、無線で合図したら輸送トラックを呼んでくれ。それまでここで待機してるように」
柵を破り敷地内に入る。敵は全て逃げたのか、建物に近づいても音一つない。扉の鍵をピッキングで開け、銃を構えたまま看守室に入る。男が一人監視カメラのモニターの前でアイマスクをして寝ていた。
ゆっくりと首に腕を回し、一気に力を込め首の骨をへし折る。
「囚人棟の映像は…これか」
一号棟の映像が数十個あるモニターに写される。が牢屋内の映像には人の姿は無い。既に他の場所へ移されたのだろうか、だか看守は残っている。…少し頭の中にあまり考えたくないことが浮かんできた。
「もう移されたんでしょうか?」
「ならいい方だ。看守はまだ残っている、全て仕留めろ」
ドアを開け、廊下に出る。不気味なほど人気がない、部隊を2つに分け5人ずつで囚人たちを探す。
151 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/29(土) 15:36:46.14 ID:/Wz2plQM0
一つ一つ独房を開けて誰か居るか探していく。4番目の独房を開けたとき、中に親子がいた。
「ヒッ…!?」
「安心しろ、君たちを助けに来たんだ」
親子は安堵したのか抱き合って泣き始めた。着ていた上着を渡して、隊員に周辺の警戒をさせる。
「他の人たちはどこに捕まってるか分かるか?」
「ち、地下…」
「…地下への入り口は?」
「…分かりません。顔に袋みたいなのを被せられるので…」
「…分かった。キミタチこの親子を装甲車まで連れていってくれ。新人、私とついてこい」
もう察した。地下で何が起きているのかを。新人と二人で地下への道を探す。
152 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/29(土) 15:37:56.95 ID:/Wz2plQM0
ここまで、1スレ目は間違いです。すみません
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2017/08/01(火) 22:30:39.65 ID:iwc33jsKo
おつでした
154 :
HIBIKI1
[saga]:2017/08/18(金) 01:22:21.77 ID:ymaZFNpr0
再開します
155 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/08/18(金) 02:35:23.08 ID:ymaZFNpr0
周囲を警戒しながら地下への道をゆっくりと探す。廊下を壁を触りながら進むが、変なへこみがあったり一部が動いたりもしない。コツコツと靴の音が響くだけである。
「地下への階段はどこだ…」
ふと、一部の壁の色に違和感を抱いた。他の壁よりもやけに綺麗で他の壁と区別されているようだ。AKをトカレフに持ち変え壁を銃床で軽く叩く。すると、さっきの固い壁を叩くような音ではなく木製のドアを叩くような音がした。
「どうやらここみたいだ。新人、少し手伝ってくれ」
「は、はい。分かりました」
同時に壁を押し込むと、ベキベキベキッと音を立ててハリボテが崩れる。多少大きな音を立ててしまったが、誰かが駆けつけてくるような足音はせず安堵する。
「よし、進もう。私の後ろは任せた」
階段を一段ずついつでも接敵してもいいようにAKを持ってサイトを覗いておく。
156 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/08/18(金) 03:01:55.84 ID:ymaZFNpr0
階段を下り終え、通路の奥から嬌声と男の声、それに鳴き声が聞こえてくる。案の定だった、とにかく新人に見せるには恐らく厳しいだろう。少しここで待っていてもらうことにしよう。
「新人、少しここで待ってろ。ここから先は私一人で行く」
「で、ですけどそれじゃあ隊長が!」
「安心しろ。私はこんなところでは死なない」
途中何かを新人が言おうとしたが、それを振りきって先へ進む。段々と扉の向こうからの声が大きくなってきて、自然とAKを握る手に力が入る。
157 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/08/18(金) 03:02:45.68 ID:ymaZFNpr0
ここまで
158 :
HIBIKI1
[saga]:2017/09/11(月) 23:31:42.77 ID:QcG7tAkg0
再開します
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/12(火) 00:16:58.46 ID:55egsc3TO
酉が・・・
160 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/09/12(火) 00:30:16.94 ID:RNLxWe/c0
静かに扉を開け、中を覗き込む。中ではたくさんの女性が首と四肢を鎖で壁に繋がれ、部屋の隅には死体が積み重ねられている。無理矢理犯されている女性に少女。だが、その中で最も異様なものが1つ、腕が酷く焼け爛れ肥大化している少女だ。ずっと呻き声を出し続け、監視の男がイラついてるのか少女を蹴りつけている。
「(数は…10人ほどか。武器持ってる奴らは撃ち殺してあそこのサル共はナイフで良いだろうか…)」
音をたてないようにして部屋の中に入る。それぞれ思い思いの事に夢中なのか、こちらには一切気づかない。ゆっくりと後ろから近付き、手で口を押さえナイフで喉元を掻っ捌く。女性たちの悲鳴でこちらにはまだ気づいていないようだ。2人目にも近付きさっきと同じようにして喉を掻っ捌く。
「何だ貴様は!?」
床に広がった血で流石にバレた。男の死体を盾にし、銃弾を防ぐ。銃弾が止むと、死体を蹴り出し男にぶつけ、怯んでいるのを後ろに一気に回り込み首をへし折る。盛っていた男たちも気づいたのだろう。こちらを見、そして畏怖していた。
「やぁ諸君、君達には2つの選択肢がある。今ここで殺されるか、それともおとなしく投降するか。どっちがいい?」
161 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/09/12(火) 00:47:19.69 ID:RNLxWe/c0
丁寧に言ってやれば、男たちは簡単に投降した。全く情けないものだ。一切の抵抗もなく、3人を仕留めただけだった。私は、腕が酷く焼け爛れ肥大化した少女に話しかける。
「やぁ、君。大丈夫かい?」
「……」
声をかけても返事がない。こちらの声が聞こえてないようにピクリとも動かない。
「おーい、聞こえてるか?」
「……」
この子とのコミュニケーションは諦めよう。全く動いてくれないからどうしようもない。今はとにかく女性たちを移動させよう。繋がっている鎖を男の服から鍵を奪って開ける。
「ほら、建物を出て森の方に向かえば車があるはずだ。そこで私たちの仲間と合流してほしい。良いね?」
女性はうなずくと、駆け足で外へ向かう。他の女性たちもそれにつられて外へ駆け出していく。
162 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/09/12(火) 00:47:50.07 ID:RNLxWe/c0
ここまで
163 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/10/11(水) 06:21:11.80 ID:gFhyzZdZ0
再開します
164 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/10/11(水) 07:05:59.46 ID:gFhyzZdZ0
「後はこの娘をどうするかだが…」
「…」
以前踞ったままの少女は全く動かない。こちらからの言葉に全く反応しない、本当に生きてるのか怪しいところだ。
「た、隊長、さっきたくさんの女性が外に向かって走っていきましたけど…」
新人が部屋の中に入ってきて、少女を見た途端絶句してあわあわしていた。
「ああ、今装甲車の方に走っているはずだ。それと、来たんだったらこの娘を運ぶのを手伝ってくれ」
「は、はいぃ…」
二人で少女を抱えあげて何とか背負う。見た目以上にかなり重い、肥大した腕のせいだろうか。
「この娘、乗せられますかね?」
「輸送トラックが来てるはずだ。乗せられる」
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/10/11(水) 07:40:56.74 ID:gFhyzZdZ0
何回か扉の所でつっかえたが、体を何回か横にしてゆっくりと当たらないようにして扉を通る。
「さて、あの辺りに待機させていたはずだ」
待機場所に向かうと、1台のトラックが止まっている。
「ほら01、早くその子を乗せてさっさと行くわよ」
「02?何で君が?」
「良いから早く!」
これ以上ゴチャゴチャ言われるのは嫌なので、さっさと乗ってしまおう。それに、今は早くこの娘を乗せてあげよう。
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/10/11(水) 07:41:22.43 ID:gFhyzZdZ0
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