【FEif】リリス(……これは、だめそう……ですね……)

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369 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 21:08:37.92 ID:CgtNtC810
リリス「ピエリさん、アクアさんが今どこにいるか知ってますか?」

ピエリ「うん、知ってるの。今、旅行の準備でお城にいるはずなのよ。もしかして会いに行くの?」

リリス「ええ、何を考えているのか正直わかりませんから」

ピエリ「リリス、アクア様の事信用してないのね」

リリス「信用っていうのは積み重ねだと思うんです」

ピエリ「リリス、アクア様といっぱい積み重ねしてきたと思うの」

リリス「……積み重ねてるものの質も重要だと思うんですよね。まずはお嬢に向かいましょう。話はそれからです」

ピエリ「うん、わかったの!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
―暗夜王国・クラーケンシュタイン城―

カミラ「あら、久しぶりね、リリス」

リリス「カミラ様、お久しぶりです。その、アクアさんに会いに来たんですけ。今どちらにいらっしゃいますか?」

カミラ「アクアに? そうだったの、でも少し遅かったわね」

リリス「もしかして何処かへお出掛けに?」

カミラ「出かけてるわけじゃないのだけど、ちょっとね」

リリス「何かあったんですか!?」

カミラ「話すより見てもらった方がいいわ、こっちよ」ダッ

リリス「カミラ様、そんなに急いで……。まさか、本当に何か起きて。ピエリさんはここで待っていてください」

ピエリ「? わかったの、ピエリここで待ってるのよ」

リリス「はい、すぐ戻ってきますから!」タタタタタッ
370 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 21:24:45.37 ID:CgtNtC810
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 クチュリッ

アクア「っ、んぁ! やめてぇ、カムイぃ……」

カムイ「そんなにお尻をフリフリしながら止めてと言われても、全然説得力がありませんね。こんなに溢れさせて、おもらししてるみたいですよ」

アクア「やっ、いわないで。ひゃうっ、そこ、だめ、感じちゃうから……」

カムイ「感じちゃうって、私の指に合わせて腰を動かしてるのに。まるで私がイケないみたいにいって、これはお仕置きが必要ですね」

アクア「やっ、お仕置きって……ひっ!」

カムイ「ふふっ、アクアさん、アソコだけじゃなくてこっちの穴もヒクついてますよ。欲しいんですね、私の指が……」ピトピト

アクア「やっ、そんなの欲しく、ほしくな、あああっ! だめ、お尻、なぞっちゃダメ、お○んこ、お○んこだけにして、おねがい……」

カムイ「自分でお○んこに欲しいだなんて、はしたないですよアクアさん。やっぱりお仕置きしないとだめです、ねっ」ヌププププッ

アクア「んおおおおっ。はぁっ……入って、入って来てぇ……るぅ……」

カムイ「すごい締め付けですよ、アクアさん。気の強い人はお尻が弱いって言いますけど、本当にその通りですね。こんなに私の指を咥え込んで、アソコをもっと濡らしているんですからっ!」

アクア「ちがう、お尻で感じてなんて、感じてなんて――んああああっ」ビクビクッ
371 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 21:35:42.25 ID:CgtNtC810
カムイ「そうですか、それじゃ窓の外にいる皆さんに見てもらいましょう。アクアさんが感じていないかどうか」ガシッ

 ガタンッ

アクア「あっ……」キュッ

カムイ「あ、今お尻がキュッて締まりましたよ。もしかしてお尻を弄られてるのを誰かに見られてるから、興奮してしまったんですか?」グポグポッ

アクア「や、カムイ止めて、ふああっ。裸のままだからっ、誰かに見られちゃうっ」

カムイ「いいじゃないですか。私の部屋とアクアさんの部屋は隣同士ですけど、ここに来るとき何も身に着けてないんですから。もう、多くの人は知ってますよ、アクアさんがとてつもない変態さんだって」

アクア「う、嘘よ」

カムイ「ふふっ、ならそれが真実だって、まずはアクアさんに教えてあげますね。ほら、お尻の穴で感じた分、床の染みがとっても広くなってる。これ、アクアさんのなんですよ?」

アクア「あ……やっ、だめ、見せないで。いや……」

カムイ「なら顔を上げて窓の外を見ていいんですよ。あ、誰かがこっちを見てますよ、すごくいやらしい目つきで、アクアさんの痴態を……」

アクア「いや、見ないで見ないで……。ああ、だめ、いく、いくいく、全裸でお尻を指でズボズボされながら、イクとこ見ないで!!!!」

アクア「あああああああっ、あああああああっ」プシャアアアアアアッ!!!!

カムイ「ふふっ、イッてしまいましたね。アクアさん♪」

アクア「はぁ、はぁ……い、ちゃったぁ……おひりへ、ひっひゃったよぉ……」ビクッ ビクビクッ
372 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 21:41:16.97 ID:CgtNtC810
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

リリス「」

カミラ「ここからカムイの部屋が見えるでしょう? さっき、アクアがカムイの部屋に行くと言っていたから……。おそらくはと思ったんだけど」

リリス「なんてものを見せてくれるんですか、カミラ様。その、私の立場としてはすごく複雑な光景ですよ、これ」

カミラ「やっぱり、従者としては納得できないのかしら?」

リリス「いや、納得できないとか納得できるとかじゃなくて、誰が好き好んで知り合いの情事を覗こうとしますか?」

カミラ「覗かないのかしら?」

リリス「覗きませんよ」

カミラ「エリーゼからタクミ王子との情事で何か思うことがあったら教えてほしいって言われて、引き受けたことはあるのだけど」

リリス「カミラ様、家族のために色々と頑張りすぎです。そんなこと頼まれたら、数日寝込みますよ、私なら」

リリス(というか、ピエリさんを置いてきてよかったー。こんな光景見せられませんよ)

カミラ「ところで、アクアに話があるんでしょう? 色々と一段落してそうだから、離しに行きましょう?」

リリス「あれを見てから会いに行くって、カミラ様の神経は図太いですよね」

カミラ「二人が心配なだけよ。時々バランスを取ってあげないと、すぐに壊れてしまうかもしれないから」

リリス「カミラ様の爪の垢を煎じて二人に飲ませてあげたいです」
373 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 21:47:24.28 ID:CgtNtC810
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アクア「はぁ、はぁ……。うう、カムイ容赦なく私のお尻を穿って……。まだヒリヒリしてる。リリス、従者であるあなたからも言ってあげて。お尻はダメだって」

リリス「出来れば関わりたくないので、そういうのは自己解決の方向でお願いします。ピエリさんから聞きました、なんか旅行に行くとかなんとか」

アクア「あら、もうその話を聞いているのね。今日にでも知らせに行こうと思っていたところなのに」

リリス「今日にもって、まだ一日も経ってないのに、旅行に行くって……」

アクア「一日? おかしいわね、私が貴女にあったのは一週間前の事よ」

リリス「……え?」

アクア「あなたに言われて色々考えてみたの。どうすればお薬をうまく使えるのか。考えた結果、入念な準備が必要だっていうことを突き止めたのよ」

リリス「使わない選択肢ならすぐに突き止められますよ」

アクア「そうはいかないわ。私のお薬ちんちんでカムイを性奴隷にしないと、私の気が済まないわ」

リリス(思ったよりも拗れてる。というか、関係が悪化してませんか。カミラ様の心配は的中してしまった形ですよ)

アクア「まぁ、そういうことで旅行に行くことになったのよ」

リリス「ごめんなさい、どういうことです?」
374 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 22:00:25.17 ID:CgtNtC810
アクア「いい、ここはカムイのステージ。どんなに手を尽くそうとも私に勝機はないわ。なら、私だけが知っている新しい地で戦いを挑むのが一番でしょう?」

リリス「もう何から指摘すればいいのか……。とりあえず、どこに行くことになっているんですか?」

アクア「ええ、異界の南国にね」

リリス「異界の南国……。いつか、カムイ様が当てた券を王族の皆さんで争って勝ち取って行ったあそこですか?」

アクア「似ているけど少し違うところよ。もう、エリーゼとカミラを連れて下見をしてきたわ」

リリス「アクアさんの悪意に二人を巻き込まないでくださいよ。でも、そんな場所誰が見つけてきたんですか?」

アクア「細かいことは詮索しないで。ともかくそこなら私の野望が達成できる。そう思ったのよ」

リリス「話を聞いて――」

アクア「そういうわけだから、今すぐ星界に行きましょう」

リリス「四の五の言わせませんね。本当にその確固たる決意は世界を救うという意思だけにしてくださいよ」

アクア「……それは嫌よ。ようやく、私にも安心て何かをすることが出来る生活が来たんだから、貴女にはわからないことかもしれないけど。秘密を口にすることが出来ないまま、戦い続けることはとても辛いことなのよ。だから、今事の時は私にとってかけがえのないものよ」

リリス「そうでしたね……。ごめんなさい、軽率な発言でした」

アクア「いいのよ。とりあえず、星界に行きましょう? お薬を回収しないといけないから」

リリス「そうですね」

リリス(ニュクスさんの作業が終わってるといいなぁ)
375 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 22:06:54.98 ID:CgtNtC810
アクア「……ところで他に誰か一緒に来ているの?」

リリス「えっと、実は先ほどまでカミラ様と一緒だったんですけど、アクアさんの様子を見る限り大丈夫そうだから、私に任せるって」

リリス(まぁ、いつも一緒にいるカミラ様がそういうんですから、大丈夫なんでしょう)

アクア「そう……。カミラにもやるべきことがあるもの、仕方ないわ」

リリス「?」

アクア「ともかく、早く星界に向かいましょう? 早くしないと、またカムイにお仕置きされてしまうかもしれないから……」

リリス(うっとりしながらお尻を触って言われてもですね……)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アクア「ふぅ、あまり変わっていないわね」

リリス「もう帰ることもありませんから、とりあえず少しここで待っていてくれますか、ちょっと調べたいことがありまして」

アクア「いいけど、手短にお願いね。時は一刻を争うっているのよ」

リリス「争わなくてもいい事だと思います」

リリス(えーと、確かここら辺に)

巫女「……」

リリス「あ、いました……。ニュクスさんも作業を終えているようですね、なんか、地面に黒い羽毛が散らばってますけど……って、なんですかこのお金!?」
376 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 22:13:55.81 ID:CgtNtC810
リリス(うわっ、合計で350000Gはあります。すごい、カムイ様の魔符なら三つ、他の方の魔符でも約七つ出せるくらいはあります。ニュクスさん、どこまでレオン様の魔符につぎ込んだんですか!?)

リリス「その、私の懐事情は温まりますけど、何というか荒稼ぎしているようで若干、心が痛みますね。しかし、350000Gですか、レオン様の魔符だけにつぎ込んだとしたら、約十七人分!?」

リリス(詳細はわかりませんけど、出された魔符の数だけは確認しておきますか……。これもその星界を預かる物の義務ということで……)

リリス「えっと、巫女さん。私が出て行ってから、魔符が出された数は何枚でしたか?」

巫女「……5枚」

リリス「え?」

巫女「5枚」

リリス「あれ……レオン様の魔符にそんな高価な物なんてありましたっけ? ちょっと調べ――」

アクア「何をしているの、リリス。すぐに戻るはずじゃなかったのかしら?」
377 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 22:20:02.49 ID:CgtNtC810
リリス「わっ、アクアさん。すみません、その気になることがあって」

アクア「それは後にしてちょうだい。まずはお薬を私に渡すことが先よ。あの神殿に隠してあるんでしょう?」

リリス「それもそうですね。お金の使い方は人それぞれですし、それに何か言う必要なんてありませんから……」

アクア「纏まったところで早くいきましょう? 旅行の開始まで時間がないの」

リリス「わかりました、わかりましたから。そう先に行かないでくださいよ」タタタタタッ

アクア「おじゃまするわよー」

リリス「いや、声を出しても誰もいるわけ」

???「どうぞ、お入りくださいアクア様」

リリス「」

アクア「返事? あなた神殿に誰か連れ込んでいたのね?」

リリス「いえ、連れ込んだ覚えはないんですけど。ちょっと本当にここで待っていてくれませんか。というか、多分ですけど、今はアクア様、中に入れませんから」

アクア「何を言っているの。扉は開いているのだから、入れないわけ――」テトテトテトッ

アクア「……」テトテト

アクア「…」テトッ

アクア「入れないというより、進んでいるのに進んでいないみたいな感じね」

リリス「はい、いわゆる外世界の諸事情を写さないための配慮なんです。今この中にいるのは、そういう相手ということです」

アクア「そう、なら待っているから、さっさと用事を済ませてきてちょうだい」

リリス「はい、それじゃ行ってきますね」
378 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 22:25:45.09 ID:CgtNtC810
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 カツンカツンカツンッ

???「ふーん、思ったよりも仲良くやってるんですね。普通はこんな風に交流することなんてないと思うんですけど」

リリス「私の世界はイレギュラーなことが多いんです。そういうあなたも、こんな場所にやってくる暇なんてないと思いますけど」

???「ひどいですね。これでも自分のことを心配しているんですよ。こうやって互いに交流は出来るようにしてくれたモローには感謝しないといけませんよ」プカプカ

リリス「モローが私に力を貸してくれたことは感謝してますけど、その……」

???「あ、そうでしたね。あなただけ、珍しく生えてるんでしたよね。ふふっ、星竜ならぬ性竜とはこのことです」

リリス「ぐっ、それを私の口から聞くことになるとは思いませんでした。どこかの私……」

別世界のリリス「まぁまぁ、怒らないでください。出来れば土下座をしたいですけど、ここはあなたの世界です。人間としての姿にはなれませんから、竜のままで許してください」

リリス「そういうところはモローもしっかりしていますよね。別世界に向かった場合は、向かった側は必ず竜の姿になるっていう……」

別世界のリリス「その世界に存在する星竜としてのリリスは一人しかいないから、二人私たちがいるという矛盾を消すためだとかなんとか」

リリス「まぁ、どうでもいい話ですけど」
379 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 22:29:11.13 ID:CgtNtC810
別世界のリリス「はい、そんなことはどうでもいいんです。今日はあなたにいいものを持ってきたんですから。ほら、あれが日々溜まってても中々発散できなくて辛いでしょう?」プカプカ

リリス「なんで別世界の自分自身に性欲処理の心配をされなくちゃいけないんですか?」

別世界のリリス「いいじゃないですか。はい、この水晶に良さそうな記憶を持ってきたんですよ。覗いたらきっと発散したくなるはずです。私が試したので間違いありません」

リリス「ただでさえ失礼なのに、使用済みとか……」

別世界のリリス「ちなみに記憶の登場人物は気になるあの子のものです!」

リリス「気になるあの子っていったい誰の事ですか?」

別世界のリリス「まぁまぁ、それは見てからのお楽しみ、ちなみに三つありますよ。どれがいいかはあなたが決めてください。ちなみに赤いのと青いのと紫があってそれぞれシチュが違います。一つだけ選んでくださいね」

リリス「一つだけですか……」

リリス(シチュが違うっていったい何のことかわかりませんけど、とりあえずさっさと選んで帰ってもらいましょう……。そうしないと、アクアさんに殴られてしまいますからね……)
380 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 22:35:14.99 ID:CgtNtC810
 今日はここまで
  
  気の強い女はお尻が弱いというのは、何とも説得力のある言葉だと思う。
 
 リリスが見ることになる水晶を決めたいと思います。ご協力いただけると幸いです。
 気になるあの子は、ピから始まってリで終わる子です。

 赤・ラブラブエッチ
 青・一人エッチ
 紫・触手エッチ

 >>382のものにしたいと思います。すみませんがよろしくお願いいたします。
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/21(木) 08:36:51.46 ID:+57Jz0PSO
元はひとつのSSから出たんだよな、気の強い女は〜
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/21(木) 14:51:39.62 ID:yfYnbGZ+O
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/21(木) 20:35:00.69 ID:tGY5OVZwo
ピから始まってリで終わる…一体誰なんだまるで見当がつかないぞ
384 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/24(日) 22:12:24.75 ID:Ft4Novmr0
リリス「それじゃ赤でお願いします」

別世界のリリス「赤ですね。赤は気になる子とラズワルドさんが結婚した世界のものになります」

リリス(ラズワルドさんですか。まぁこちらではフェリシアさんの尻に敷かれていますから、それなりに普通な物になりそうです)

別世界のリリス「ちょっと待っててください。えっと、確か私の星界のここら辺に……ありました」ゴソゴソゴソッ

リリス「これですか。とりあえず、すぐに見せてください。さっさと戻りたいので」

別世界のリリス「え、後でもいいと思いますよ。ほら、星竜の姿になってからの方が色々とできるじゃないですか」

リリス「色々ってなんのことですか」

別世界のリリス「でも、下見してからの方が射精感のコントロールもできますよね。それを見越しての発言だったんですか。すみません、失念していました」

リリス「もっと失礼な解釈してますねぇ……」

別世界のリリス「では、つまらない部分はパパッと抜かしておきますね。主に馴れ初めとか告白とか」

リリス「そこの過程が重要なんじゃないんですか?」

別世界のリリス「良い話かもしれませんけど、それはオカズになりませんから」

リリス「すべての恋愛に喧嘩を売る様な発言ですね」

別世界のリリス「よし、これで情事直前から見れるはずです。それでは愉しんでくださいね」

 カチッ

 シュオンッ!
385 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/24(日) 22:16:21.00 ID:Ft4Novmr0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ピチャンッ

ラズワルド「はぁ、今日も疲れたよ。マークス様、今日くらいは仕事を大目に見てくれてもいいのに」

ピエリ「えへへっ、でもマークス様、ピエリの誕生日覚えててくれてたはずなの。ラズワルドがこんなに早く帰ってこれたのが証拠なの!」

ラズワルド「たしかにね、プレゼントを受け取りに行くのも全然余裕があったからね。まぁ、明日からはいつも通りだと思うと気が重くなるよ」

ピエリ「えへへ、プレゼントのリボンとっても嬉しかったの。ありがとうなの、ラズワルド」

ラズワルド「喜んでもらえてうれしいよ。でも、ごめんね。誕生日なのに料理手伝ってもらっちゃって、その本当は一人で何とかしようと思ったんだけど……」

ピエリ「いいの。それにラズワルドと一緒にお料理が出来て楽しかったの。ごはんもおいしくて、こうやって一緒にお風呂に入れて、ピエリとっても嬉しいの!」プルルンッ

ラズワルド「そ、そうだね////」チラッ

ピエリ「んー、ラズワルド。ピエリの御胸ばっかり見てるの。目を逸らしてもバレバレなのよ」

ラズワルド「いや、そんなこと……」

ピエリ「うふふ、そんなこと言って、ここ、もうカチコチなの」サワサワッ

ラズワルド「あ、ピエリ……」ピクピクッ

ピエリ「んっ、ラズワルド、少し腰を上げてなの。お風呂の中じゃ、ラズワルドのちゃんと見えないの……」

ラズワルド「う、うん」チャプンッ

ピエリ「わぁ、ラズワルドのとっても元気になってるの……。今日はピエリのためにお仕事頑張って、早く帰ってきてくれたから、とっても嬉しいの。この後ピエリの事をいっぱい愛してほしいの」

ラズワルド「……ピエリ、そのいいかな?」

ピエリ「どうしたの?」

ラズワルド「その……ピエリの体を見たりとか、その見られたりとかして、恥ずかしい話なんだけどベッドまで我慢できそうになくて。その……ここでもいいかな?」

ピエリ「うん、わかったの。えへへ、ラズワルド愛してるの」

ラズワルド「僕もだよ、ピエリ」チュッ
386 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/24(日) 22:20:00.33 ID:Ft4Novmr0
ピエリ「んちゅ、はむ、れろれろ、んじゅるるるるっ」

ラズワルド「ああっ、ピエリ…そこ、ううっ」

ピエリ「んはっ、ラズワルドのあそこ、とっても固くなってるの。ピエリのお胸からこぼれちゃいそうなの……。先端がヌルヌルしてる、ラズワルドのここの味だぁいすきなの……れろれろぉ」

ラズワルド「はぁはぁ、ピエリ、そんな先端ばっかり、っ!」

ピエリ「えへへ、ラズワルド。タマタマ弄られるのも好きなの知ってるの……。はむっ、ちゅっ、んっんっ……はぁ。ここからはお胸も使っていっぱい気持ちよくしてあげる」ユサユサ

ラズワルド「はぁ、ピエリのおっぱい、すごく熱くてエッチだよ」

ピエリ「うん、ピエリ。ラズワルドのためなら、もっとエッチになっちゃうの。んちゅちゅっ」

ラズワルド「あっ、そんな同時になんて!」

ピエリ「んちゅっんちゅっ! じゅるるるっ、はぁ、ラズワルドのおちんぽ、どくどくしてる。ピエリのお口にいっぱい出して、ピエリのお口にラズワルドの生クリーム、いっぱい出してほしいの」ズチュチュチュ

ラズワルド「ああっ、ピエリ、射精すよ。口で受け止めて、ううっ!!!」ビュルルルルッ ドビュッ ビュルルルルルルッ

ピエリ「んんっ、んっ、こくんっ、こくんっ……。はむっ、んあぁ。ダメなの、全部飲み切れないの……。お胸にいっぱい、ラズワルドの精子、零れちゃったの……。でも、とってもおいしかったの……」ベトベトッ

ラズワルド「ピ、ピエリ……」ビクンビクンッ

ピエリ「わかってるの。ラズワルド……」バシャッ

ピエリ「んっ////」クパァ

 トローッ

ピエリ「ピエリももう我慢できないの。ピエリのここをラズワルドの熱くて硬いのでいっぱい激しくしてほしいの」クチクチッ

ラズワルド「ピエリのココ、すごい濡れ濡れだね。もうこんなに糸引いてるよ」クチュクチュ

ピエリ「やっ、指じゃなくておちんぽが欲しいのぉ。ラズワルドのおちんぽがいいのぉ」

ラズワルド「わかったよ。それじゃ、挿入れてあげるね」ヌプププッ
387 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/24(日) 22:23:26.35 ID:Ft4Novmr0
ピエリ「ふああっ、挿入ってきてるの。ピエリの中に、ラズワルドが。ピエリこじ開けられちゃうのぉ……」

ピエリ(はぁはぁ、ラズワルドのおちんぽ、ピエリの中でもっと大きくなってるの。はぁはぁ、いっぱいいっぱいでとっても幸せなの……)

ラズワルド「はぁ、ピエリ。愛してるよ」

ピエリ「うん、ピエリも愛してるのぉ」

 クチュリッ チャプンッ!

ピエリ「んいいいっ。ふああっ、深いのぉ。ラズワルドのおちんぽが、ピエリの奥まで挿入ってきてるの。あっ、あっ、ひぅっ」

ラズワルド「はぁはぁ、ピエリの中とってもあったかい。はぁ、それにすごい締め付けてきて、僕のこといっぱい求めてくれてるよ!」パンパンパンッ

ピエリ「んっ、気持ちいの。ラズワルドのおちんぽ、ピエリをゴリゴリって、ふあああっ、だめ、お尻にラズワルドが当って、はひっ、気持ちよくなっちゃう、ひぅっ」

ラズワルド「そっちだけじゃないよ」スッ モミモミ

ピエリ「やっ、お胸まで一緒なんて聞いてないの。ひゃっ、らめっ、乳首クリクリしちゃだめなのよ」

ラズワルド「はぁはぁ、僕の精子で濡れ濡れのピエリのおっぱい、すごくいやらしくなってるよ。先端もこんなに硬くして、んっ、突くたびに揺れてたら弄ってくださいって言ってるみたいなものだよね?」パンパンッ モミモミ

ピエリ「やっ、ふああっ、お胸もあそこもいっぱいいっぱいなの。ふああっ、ラズワルド、ピエリ、もっとエッチになっちゃうの」

ラズワルド「うん、ピエリはとってもエッチな女の子だよ。だから、もっと見せつけてよ。こうやって」ガシッ ググッ

ピエリ「ふっ、や、こんなふああっ、足あげないで、見えちゃうの、ピエリからラズワルドと繋がってるとこと、見えちゃうのぉ」パンパンッ

ラズワルド「うん、すごくやらしいよ。僕のを咥え込んでるピエリのアソコ、ここも硬くなってきたみたいだね」コスコス

ピエリ「やっ、だめなの。ピエリのお豆、そんな指で押しちゃ、ふあああっ。だめなのぉ」

ラズワルド「そう、それならやめちゃうよ?」

ピエリ「やっ、止めちゃやなの……。止めないでほしいの、もっと気持ちよくしてほしいのぉ……」
388 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/24(日) 22:29:30.77 ID:Ft4Novmr0
ラズワルド「ピエリは嘘つきだね。誕生日だけど嘘はついちゃだめだよ、お仕置きしてあげないとね?」グッ グリグリ

ピエリ「あ、奥だめ、ピエリの奥におちんぽが届いてぇ、ふあああっ、赤ちゃんのお部屋グリグリされてるのぉ」ガクガクガク

ラズワルド「はぁ、ピエリ。あむっ、んちゅんちゅちゅ」

ピエリ「んちゅっ、はぁ、れろれろれろ。んんっ、ぷはぁっ、もっとキスが欲しいのぉ」

ラズワルド「いいよ、ピエリ。はむっ、んっ」パンパンパンッ

ピエリ「んっ、ひゃ、らじゅわりゅど、ふああっ、らめ、おまんこもお胸もお口も、全部一気になんてだめなのぉ」

ラズワルド「ぱあっ、ピエリ射精すよ。ピエリの奥に僕の、いっぱい!」パンパンパンッ

ピエリ「うん、来てラズワルド……、ピエリの、ピエリの膣内に、ラズワルドの精子、いっぱい、いっぱい!!!」

ラズワルド「ふっ、くあああっ!」ドビュッ ドプププッ!

ピエリ「ふあああああああっ」プシャアアアッ!

ピエリ「膣内に、膣内にいっぱい、らじゅわるどのしぇいし……いっぱいでてりゅのぉ……」ガクガク

ラズワルド「……」

ピエリ「んっんんっ、はぁはぁ。ねぇラズワルド、お風呂出るの。次はベッドでいっぱい、ラズワルド?」

ラズワルド「……」パンパンパンッ

ピエリ「ひゃっ、だめ、今されたらピエリ、ふあんっ!」

ラズワルド「我慢できないよ。こんなにエッチなピエリを見せられちゃったらさ」パンパンッ

ピエリ「ひゃっ、ひうっ、んんんっ〜〜〜!!!」ビクンビクン

ピエリ(やっ、もうやめたいのに敏感になってるから、すぐにイっちゃったの……)
389 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/24(日) 22:35:11.32 ID:Ft4Novmr0
ラズワルド「ははっ、今イッたんだね」パンパンッ

ピエリ「んやっ、だめ、このままされたらピエリ、おちんぽだけになっちゃうの、エッチなだけになっちゃうのぉ」

ラズワルド「もっともっとピエリが気持ちよくなってるところ見たいから。ごめんね」

ピエリ「ふやっ、あっ、だめ、向かい合ってなんてだめなの、ふああっ、顔見ちゃだめ、だめぇなのぉ」パンパンッ

ラズワルド「ピエリ、ピエリ、すごいエッチな顔してる。舌まで出してすっごく蕩けてるよ」ガシッ グッグッグッ

ピエリ「あっ、あっ、ううっ、はっ、うううっ。ふああああっ」グチュグチュグチュ

ラズワルド「今度は正面から受け止めて、もっといやらしい顔になってね」ジャブジャブジャブ

ピエリ「らめ、今出されたらピエリ、だめになっちゃうのぉおおおおお。んあっ、やっ、あ、あっ!」

ラズワルド「はぁっ、射精る!射精る!!!」グッ ビュルルルルルッ!!!!

ピエリ「ふあああああああんっ、あうっ、んああああああっ!!!」ビクンビクンッ

ピエリ(もうだめ……。ピエリ、ラズワルドのおちんぽしか……考えられないのぉ)

ラズワルド「はぁはぁ、それじゃピエリ、もう一回舐めてくれてもいいかな?」

ピエリ「はぁい……らずわるどぉ、あむっ、ちゅるるっ、はっ、もっと、ほしいのぉ」クチュクチュ

ラズワルド「うん、いいよ。綺麗に全部舐め取れたら、またしてあげるからね」ナデナデ

ピエリ「ん、じゅるるるっ、んあっ、れろれろれろ……」チュパチュパッ

ピエリ(ラズワルドのおちんぽ、おいしいのぉ……)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 シュオンッ

別世界のリリス「赤は以上です。どうでしたか? 中々の物でしょう」

リリス「はい。とりあえず、ラズワルドさんをしばかないといけ無いという事だけはわかりました」ニコニコ
390 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/24(日) 22:39:11.20 ID:Ft4Novmr0
今日はここまで

 ピエリ誕生日おめでとう。ピエリはとてもエッチだから仕方ないね。
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 23:47:49.96 ID:9b8lue7uo
NTR感ある…ない? というかこのスレR18だったのようやく思い出した
オリヴィエママに見せてあげたい
392 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/01/02(火) 21:23:45.57 ID:oJn+xeP50
リリス「はぁ、あんなに純真無垢なピエリさんが、ああなってしまうなんて。ラズワルドさんもやはりケダモノの血を引いているんですね」

別世界のリリス「ケダモノかどうかは知りませんけどね。まぁ、馴れ初めなんかは結構いい話ですよ」

リリス「世の中には順序というのがやっぱりあるでしょう? いきなり痴女にあったら、ほとんどの人は痴女の過去がどんなものであろうと痴女は痴女だと思うものです」

別世界のリリス「なるほど、私たちは素の彼女を知っているからこそ、こう乱れている姿に萌えるということですか」

リリス「私がこんなに物分かりが悪いとは信じたくないんですけど……」

別世界のリリス「まぁまぁ、その気持ちはわかります。私も普段のピエリさんの幼さのギャップと情事の時の淫らな姿に興奮して、思わず床を温めてしまいましたから」

リリス「自身のオナ事情を赤裸々に語るのを止めてくれません?」

別世界のリリス「というわけで、この水晶はお渡しします。さぁ、気負うことなく自家発電に励んでくださいね、私」

リリス「すごくいらない。もう用事は済んだんですから、さっさと自分の世界に帰ってください」

別世界のリリス「まぁまぁ、そう急かさないでください。少し気になることもあって足を運んだんですから、もう少しだけ付き合ってください」

リリス「正直耳を貸したくないんですけど、碌でもないことなんでしょう?」

別世界のリリス「碌でもないかを決めるのはあなたですから。別につまらないというのなら、すぐに帰れと言ってください」

リリス「はぁ、わかりました。それで気になったことっていうのは一体なんですか?」

別世界のリリス「この星界、時間の流れがおかしくなっていませんか?」

リリス「………」
393 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/01/02(火) 21:47:37.25 ID:oJn+xeP50
別世界のリリス「その顔、図星ということでいいですか?」

リリス「……そうですね。今、この星界の時の流れはちょっとおかしくなっているみたいです。具体的には星界と現実世界の時の経過速度が逆転しているという感じです」

別世界のリリス「そうですか。原因が何かはわかりますか? 例えば、お父様がこの世界でまだ生きているとか……」

リリス「それはありません。お父様はカムイ様たちに倒され消滅しました。この異常は、星界に不具合が起きているだけだと思います」

別世界のリリス「その線は考えてみました。でも、不具合が起きたらさっきこの星界に単独で入ってきた人たちが何かしらの現象に巻き込まれているはず。だけど、そんな異常は起きていません。それに今はいつも通り時間の流れは正常みたいですから」

リリス「正常になっている?」

別世界のリリス「ええ。むしろ、ここにいる限り正常にしか思えないんです。外部から見ているとそのおかしい点はわかるんですけど、入り込むとその異常が形を潜めてしまうといいますか……」

リリス「異常が発生する原因があるということですよね?」

別世界のリリス「まぁ、私たちの生末を考えれば、その流れを気にする必要はないはずなんですけど」

リリス「では、なんでそんな話を持ち掛けたんですか?」

別世界のリリス「あなたは思った以上に外の世界と交流を持っています。このままだと寝て起きたら外の世界が一世代変わっていたなんて言う事態に陥りかねませんし」

リリス「それでも別にかまいませんよ。もうお父様が消え去って、戦いも終わった。それは私たち星竜の役割が終わったことを表しているようなものです。それが今さら外の世界に置いて行かれたところで、何も変わりませんよ」

別世界のリリス「……そう。私自身が気にしてないなら、もうこの話はおしまいです。でも、気を付けてくださいね」

リリス「え?」

別世界のリリス「あの水晶の映像、まだまだ続きがあってそこがもう――」

リリス「帰れ!」
394 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/01/02(火) 22:05:10.98 ID:oJn+xeP50
 シュオンッ!

リリス「……はぁ、まったく。こんなものを私に押し付けて、誰かに見つかったら大変です。これは奥の茂みの部分にでも隠しておきましょう。私がいつも持っている星界と色が少し似てる……、間違えないようにしないといけませんね」

リリス(異常ですか……。やっぱり、そうだったんですね。アクアさんが私に会ったのは一週間前と言っていましたから……。あの日、アクアさんが星界から出て行って、ニュクスさんとピエリさんがやってきたわずかな間で、外の世界では一週間近い時間が経っていた)

リリス「……原因はわかりませんけど。少しだけ調べる必要があるかもしれませんね。まぁ、それも後回しでしょうけど……。まずはアクアさんにお薬を渡さないと……ありました」

リリス(しかし、南国の異界ですか。いったい誰が手配したんでしょう。異界というとやはり竜の門から行くことになるとは思うんですが……。なんというか、この星界の異常と何か関係があるのかもしれないと、勘ぐってしまいます)

リリス「といってもそれは無さそうですね。星界のコントロールは私が握っているわけですから、誰かにそれを弄られるなんて事、あるわけありませんし。さぁ、アクアさんに物を渡してさっさと帰ってもらいましょうか」

 テトテトテトッ

 ギイイイッ

リリス「アクアさん、お待たせしました。薬を持って――アクアさん?」キョロキョロ

リリス「外で待っていると言っていたはずなんですけど。どこかに行ってしまったんでしょうか」タタタタッ

 タタタタタタッ

リリス(お風呂にも闘技場にもいませんね。マイルームにも……いませんか)

リリス「あとは玉座だけですけど、今さらあそこに用事なんて……」テトテトッ

アクア「……」

リリス(いました。いましたけど……)

巫女「……」コクリコクリ

アクア「……」ペラペラ

リリス(執事の方と話をしているみたいですけど、一体どうしたんでしょうか?)
395 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/01/02(火) 22:05:44.21 ID:oJn+xeP50
少しですが今回はここまで

 あけましておめでとうございます。
396 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/01/13(土) 22:04:22.04 ID:HYTtN2Z50
アクア「えっと、これとこれはこうで……。えっと、あとは……」

巫女「早く設定しろ」

アクア「確認しながら選んでいるのよ、少しは気を利かせて」

巫女「利かせてほしかったら金払え」

アクア「はぁ、口の悪さは天下一品ね……。もう少しで終わるから黙っていて、ええと……最後のは……」

リリス「アクアさん、何をしているんですか?」ヒョコッ

アクア「り、リリス!!!?」ツルッ

 シュキンッ!

リリス「あれ、今の音って……スキルの装着音?」

アクア「何を言っているのかしら、今の音はそこの巫女の関節が軋んだ音、断じて私がスキルを選んだ音じゃないわ」

リリス「……ちょっと、アクアさん。今身に着けているスキルを確認させてもらえますか?」

アクア「やっ、なにするの。乱暴するつもりでしょう、白夜の春画みたいに!」

リリス「しませんから、カムイ様の恋人に手を出すような真似はしません。それに、アクアさんにはこれっぽっちも興味ありませんから」

アクア「そう言われると、少しだけ複雑ね。カムイに愛されるようになってから、女性としてはそれなりに自信を持ってきたつもりなのだけど――」

リリス「隙あり、さぁ見せてもらいますよ」パシッ

アクア「しまっ――」ガバァ

・常備薬
・よく効く薬
・先手必勝
・切り込み
・魔法カウンター

リリス「……」

アクア「……」

リリス「……」

アクア「……やっぱり、ベッドの上で体位マウントを維持するためにも切り込みは必要でしょう?」

リリス「私、まだ何も聞いてないんですけど」
397 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/01/13(土) 22:31:56.48 ID:HYTtN2Z50
リリス「なんですか、このいかがわしいスキル構成は」

アクア「何とでも言いなさい、これが最高の組み合わせなのよ」

リリス「いえ、そのなんて言うか……なんでこんなに薬系を?」

アクア「お薬の効果を最大限に引き出せる可能性がある以上、試してみる価値はあると思うわ。何事も挑戦、そうでしょう?」

リリス「いやいや、モローのお試しの時にでんぐり返しを連発していた口が何を言うんですか」

アクア「あれは経験不足が招いた結果よ。それに、誰しも不測の事態には混乱してしまうもの……。リリスだって、ピエリに扱かれた時は冷静でいられなかったと思うけど?」

リリス「それを引き合いにするの止めてください。本当にやめてください」

アクア「ふふっ、でも少しだけ、あなたを尊敬しているのよ。あんな敏感な物をぶら下げて獣になり果てる事無く、性竜の姿でいられるなんて」

リリス「そんなことで尊敬されたくありませんよ……。それより、この下準備を見る限り、本気で実行する気なんですか?」

アクア「それは愚問という物よ…。ここまで頑張ってきたのだから、実行する段階まで揃い踏み。となれば躊躇する必要もないでしょう?」

リリス(でも、魔法カウンター? カムイ様ってそんな魔法をバンバン放つスタイルでしたっけ? その点を聞いてみたいところなんですけど……)チラッ

アクア「……」

リリス(カムイ様の放水が魔法属性であるとか、どうでもいい情報を手に入れる羽目になりそうで、二の足を踏んでしまいます)

アクア「ここまで準備した以上は、きちんとやり遂げないといけないわ」

リリス「……やっぱり、アクアさんはカムイ様を愛していないのですか?」

アクア「……」

リリス「形はどうあれカムイ様の好意は本物だと思います。あの戦いを通してアクアさんにカムイ様は惹かれていった。アクアさんもそれはわかっているんですよね」

アクア「ええ、それはわかっているつもりよ。でも、私は……」

リリス「アクアさん……」

アクア「カムイを性奴隷に仕立て上げて、毎日蕩けさせてあげないと気が済まないのよ」

リリス「もう少しシリアスな返答してもいいじゃないですか………」
398 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/01/13(土) 22:42:53.91 ID:HYTtN2Z50
リリス「とりあえず、お薬です。ずっと保管しておいたので、問題はないと思います」

アクア「ありがとう。それじゃ、行きましょう?」

リリス「え、行きましょうって?」

アクア「何を言っているの。あなたも来るのよ」

リリス「え、行きたくないです」

アクア「どうして? ただで南国へ行けるのよ?」

リリス「いや、タダより高い物はないって言いますし。それに、ぶっちゃけもうアクアさんの問題に巻き込まれたくないと言いますか」

アクア「そう……。確かにピエリにおちんちんを扱かれたことも、気持ちよかったことも暴露してしまって、私に従う通りは無くなったようなもの……。そういうわけね」

リリス「それもありますけど、これ以上関わってもいい事なんてない気がしまして。それに、私がこれ以上関わってもアクアさんには利益なんてありませんよ」

アクア「はぁ、別に私は利益を求めてなんていないわ。あなたには色々と迷惑をかけてしまったから、英気を養うとまではいわないけれど、少しはゆっくりするのも悪くないと思っただけなのだけど」

リリス「え……」

アクア「ここまで私が貴女にしてきたことを考えれば、信用できないのも分かる。でも、今回は嘘偽りのない気持ちで、貴方に感謝を返したいと思っているのよ」

リリス「アクアさん……」

アクア「それに、リリスには特等席で見てもらいたいの。私がカムイの尻を叩きながら、幸福な笑みを浮かべているところを。カムイの性の悦びに目覚めた輝く笑顔を」

リリス「そんな特等席、消えてなくなってしまえ」
399 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/01/13(土) 22:46:13.16 ID:HYTtN2Z50
リリス(はぁ、でも南国ですか……。他の皆さんも行くと言いますし、正直カムイ様とアクアさんのことは気になります)

リリス(あと、カミラ様が色々とカムイ様とアクアさんの関係修復に手を貸してくれてはいますけど、一人では難しいと思うところもあるでしょうし、二人のことが終わらないとカミラ様も安心できませんからね)

リリス「はぁ……わかりました。行きましょう」

アクア「ありがとう、その返事が聞けてうれしいわ。安心して、命の危険が無いような場所だから」

リリス「そんな危険な場所になんて行きたくありませんよ。ピエリさんも行くんですから、安全に越したことはありません」

アクア「ふふっ、確かに外敵の心配は無いわ。でも、敵は己の中にいる物よ、南国というのは人を開放的にするそうだから」

リリス「開放的ですか……。ピエリさんが開放するものって、殺戮本能とかそういう本面だけですよね?」

アクア「はぁ、そんなわけないでしょう? 思春期の子供の方が、もっとマシな回答をするわね」

リリス「なんで私は怒られてるの……」
400 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/01/13(土) 22:48:20.79 ID:HYTtN2Z50
アクア「それじゃ行きましょう」

リリス「わかりました。あ、出かける前に執事の方から表を回収してもいいですか?」

アクア「表?」

リリス「はい、さすがに図鑑を使って何が行われたかはわかりませんけど、一応確認はしておこうと思いまして。図鑑に登録されている方々のデータを見ておきたいんです」

アクア「豆なのね、あなた」

リリス「今回、過去稀に見る金額が使われたみたいなので、一応辻褄を合わせておかないといけません。報告とかいろいろあるので」

アクア「それって、ここ周辺に散らばっているお金のこと?」

リリス「はい。ニュクスさん、こんなにお金を持っていたんですね。まぁ、少し疑問点もあるんですけど……」

アクア「御託はいいから、手早く済ませて」

リリス「はい、執事さん図鑑のデータをいただけますか?」

巫女「わかった。ちょっと待ってろ……」テトテトテト

 ガサゴソガサゴソッ パシッ

巫女「……これ」

リリス「はい、ありがとうございます。少しの間、星界のことお願いしますね」

巫女「わかった。リリスも気を付けて」

リリス「はい。あ、執事さん。お金は纏めておいてもらえると助かります。戻ってきたら仕訳はしますので、それじゃ行ってきますね」

アクア「……」ジーッ

リリス「ん? どうしたんですか、アクアさん」

アクア「何でもないわ。それじゃ行きましょう」テトテトテト

リリス(アクアさん、今落ちているお金を見ていた気がしましたけど……)

リリス「お金に興味がある人には思えませんけど……。まぁ、どうでもいいですね」タタタタッ

リリス(南国の異界ですか。いったいどんな場所なんでしょうか。こうやって、どこかの異界に誰かと一緒に行くなんて、初めての事ですけど……)

リリス「はぁ、駄目ですね。いけないことだというのに、少しだけ頬をゆるんでしまいます」

リリス(どうやら、私はこの南国への旅に対して――)

(ドキドキとワクワクを感じているみたいです……)
401 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/01/13(土) 22:49:53.87 ID:HYTtN2Z50
今日はここまで
 
 常備薬とよく効く薬のコンボがカムイを襲う(予定)
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 23:37:44.10 ID:us5gwshko
魔女の毒薬と写し身は使わないのか…
403 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/01/23(火) 21:31:49.75 ID:YFRheGs/0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◆◇◆◇◆◇
―暗夜王国北東部・竜の門前―

ピエリ「あ、アクア様なの! みんな先に行ってるの」

アクア「ごめんなさい、主催なのに遅れてしまって。だけど、待っていなくてもよかったのに」

ピエリ「ピエリがしたいから、しただけなの。あれ、リリスはどうしたの? もしかしてピエリとアクア様のお見送りに来たの?」

リリス「見送りではなくて、合流と言った方がいいですね。どういうわけだか、私も一緒に行くことになったんです」

ピエリ「そうなの? わーい、とっても嬉しいの! リリス、向こうに行ったらピエリを背中に乗せてほしいの。竜になったリリスと海でプカプカするのよ」

リリス「ピエリさん、私は浮き輪じゃないんですから?」

アクア「え?」

リリス「なんでそこで、え?ってなるんですか?」

アクア「それは……。まぁ、直に確かめればいい事だから。そうね、なんでもないわ」ニコニコ

リリス「え、なに、この先に何が待っているっていうんですか?」

アクア「ともかく、早くいきましょう。他のみんなをこれ以上待たせるわけにはいかないから」タタタタタッ

ピエリ「あ、アクア様、ピエリを置いてかないでなの!」タタタタタッ

リリス「あ、ピエリさん。走ったら危ないですよ!」タタタタタッ

 シュオオオオオオンッ!
404 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/01/23(火) 21:48:32.55 ID:YFRheGs/0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
―???・南国の星界『小さな船着き場』―

 ピカーンッ
  ジワジワッ ジワジワッ

リリス「……」

ピエリ「………」

アクア「……」

リリス「……」

アクア「……」

ピエリ「ううっ、暑いのぉ……」

リリス「………はい、とても暑いです。リョウマ様を探しに行った場所によりはマシですけど……」

ピエリ「暑い暑い暑い、暑いの! ピエリ、トロトロの生クリームみたいになっちゃいそうなのぉ……」ヘロヘロ

アクア「二人ともだらしないわね。まだ入ったばかりだっていうのに」

リリス「さっきまで寒かったんですから仕方ないじゃないですか。ううっ、体温調節に結構な時間を掛けることになりそうです……。で、ここがそのリゾートなんですか?」

アクア「いいえ、ここはこの星界のゲートみたいなもの。向こうの船着き場から船に乗って、決戦の舞台へ向かう形になるわ」

リリス「私が行きたいのは南国リゾートなんですけど」

アクア「そうね。でも、島から帰るころにはカムイが従順な性奴隷になってる。そんな姿を貴方に見せるなんてむごいことはしたくないけど、これは仕方ないことなのよ。わかって、リリス……」

リリス「ピエリさん、島に着いたら何しましょうか。あ、私を浮き輪にするのは駄目ですよ?」

ピエリ「ぷーっ。リリスはケチなの」

リリス「プリプリ怒っても駄目な物は駄目ですからね。それでなんですか、アクアさん?」

アクア「あなた、最近私への態度が冷たい気がするのだけど。そういうフリをしても、あなたの思いには答えられないから……」

リリス「冷めたフリするほど親睦なんて深めていませんし。そもそも、アクアさんのことはそういう趣旨ではノーマークです」

アクア「なら、どうしてそんな素っ気ない態度を取るのかしら? そんなに悪いことをした記憶はないのだけど……」

リリス「今までの事を思い返して、悪い点が無かったと?」

アクア「……ごめんなさい、何も思い浮かばないわ」

リリス「これはひどい」
405 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/01/23(火) 22:02:56.93 ID:YFRheGs/0
カミラ「やっと来たのね」

アクア「カミラ、ごめんなさい。少し遅れてしまって、荷物はもう準備できているの?」

カミラ「ええ、荷物はもう入っているから大丈夫。あら、ピエリ、そんなに熱い格好してどこに行くのかしら?」

ピエリ「好きでしてるんじゃないの。うえーん、すごく熱いのぉ」

カミラ「仕方ないわね。着くまでだけど、これに着替えてきなさい」

 スッ『貝殻の水着』

リリス「いやいやいやいや、なんでいきなりハードなもの渡しているんですか!?」

カミラ「仕方ないじゃない。今の手持ちはこれだけなんだもの」

リリス「いくら熱いからって……」

ピエリ「カミラ様、ありがとうなの! 向こうで着替えてくるの!」タタタタタッ

リリス「ピエリさんってある意味純粋ですよね」

カミラ「ええ、そこがとっても可愛いところだと思うわ」

アクア「そうね。どこかのご飯を食べるだけで態度の素っ気ない性竜とは大違いね」

リリス「アクアさんって思った以上に悪魔ですよね」

カミラ「アクアだもの。仕方ないわ」

アクア「カミラ、それフォローになってないわよ?」
406 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/01/23(火) 22:12:57.10 ID:YFRheGs/0
カミラ「ところで、リリス。あなたも来ることにしたの?」

リリス「はい。カミラ様のお手伝いをしようと思いまして。その、アクアさんとカムイ様のことで色々と……」

カミラ「ふふっ、そうなの。ありがとう、でも今のところは問題もなさそうだから、気遣いだけで大丈夫よ」

リリス「そうですか?」

カミラ「ええ、アクアも色々と準備していたから、まぁ、うまくいくはずよ」

リリス「少し投げやりな返答ですね」

カミラ「それに、せっかく南国に来たんだから、少し羽を伸ばしなさい。リリスはずっと星界の維持ばかりだったんだから、ここで休むのは当然の権利みたいなものよ」

リリス「カミラ様」

アクア「まぁ、伸ばすのは羽じゃなくて背鰭だけどね?」

リリス「アクアさん、水を差すのが好きですねぇ」

アクア「そうでもないわ。ええ、ただあなたがこう、安らいでいる顔を見ると……わかるでしょう?」

リリス「わかりません」

カミラ「少しだけ分かるわ」

リリス「カミラ様!?」

カミラ「ふふっ、だって、あなたとっても可愛いもの。今度カムイに私、そうねピエリも誘ってお風呂に入りましょう? 体中キレイキレイしてあげるわ」

リリス(カミラ様に、カムイ様、それにピエリさんと一緒にお風呂ですか……)

カムイ(プルルンッ)

ピエリ(ポインポインッ)

カミラ(タユユンッタユユンッ)

リリス「……」

 ペタペタ

カミラ「あら、どうしたの?」

アクア「多分、エロイことを考えているのよ。ほら、あれでも性竜だから――」

リリス「惨めになってるだけだよ!」
407 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/01/23(火) 22:25:28.17 ID:YFRheGs/0
リリス「それにしても、ピエリさん遅いですね」

カミラ「そうね。いくら貝殻の水着でも、こんなに時間は掛からないと思うのだけど。もしかして何かあったのかしら?」

リリス「仕方ないです。私が少し様子を見てきますから、少しの間待っていてください」

アクア「リリス、襲っちゃだめよ」

リリス「あの、それって私が男だった場合の台詞じゃないですか?」

アクア「あんなに立派な夜刀神を隠して置いて、白々しいわね」

リリス「世界を救った剣に対して何たる発言してるんですか、貴女は」

アクア「あ、ごめんなさい。カムイを無茶苦茶にするとき、私の夜刀神があるべき場所に収まってる、そう攻める予定だから。つい、うっかり漏れてしまったわ」

カミラ「ふふっ、お茶目さんね」

アクア「ええ、気を付けるわ。カムイに聞こえる場所で言ったら、どうなるかわかったものではないもの」

リリス「だったら常に気を付けてないと……?」

カムイ「……」ニッコリッ

リリス「」
408 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/01/23(火) 22:25:56.55 ID:YFRheGs/0
アクア「リリス、どうしたの?」

リリス「え、えっと……」

アクア「?」クルッ

カムイ「」サッ

アクア「……?」スッ

カムイ「」ヌゥ

アクア「後ろを凝視しているから、カムイがいたんじゃないかと思ったじゃない。びっくりさせないで」

リリス「ソ、ソウデスネ。ワタシ、ピエリサンノヨウスヲミテキマス」

アクア「ええ、お願い……。どうしたのかしら」

カミラ「なにか悪いものでも見たのかもしれないわね。リリス、少し疲れているようだから」

アクア「そう、色々大変なのね」

カミラ「あなたもね」チラッ

カムイ「」ニコニコ

アクア「?」チラッ

カムイ「」サッ

アクア(……何も視線は感じない、感じないけど、何か、何か致命的な深手を負っている気がしてきたわ……)
409 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/01/23(火) 22:27:39.48 ID:YFRheGs/0
今日はここまで
 
 カムイの影がアクアを捕らえた!
410 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/01(木) 21:40:49.09 ID:cbuWkJ7H0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

リリス「はぁはぁ……。あのカムイ様の顔、とても怖かったです。アクアさんは気づいていないようでしたけど、どうなんでしょうか」

リリス(まぁ、カミラ様も色々と準備してくれたわけですから、きっと大丈夫ですよね)

リリス「それよりもピエリさんです。えっと、確かこちらに向かったと思うんですけど」

 フエエエエエンッ フエエエエエンッ

リリス「え、この鳴き声……。ピエリさん大丈夫ですか?」

ピエリ「ふえっ、リリス?」グスンッ

リリス「はい、そうですよ。どうしたんですか、その泣いているみたいですけど」

ピエリ「リリス、ふえええっ、うえええんっ」

リリス「な、何があったんですか?」

ピエリ「ひぐっ、ピエリ水着に着替えるから服を脱いだの」

リリス「はい」

ピエリ「それで着替えたの。でも、でもぉ、うえええんっ」

リリス「どうしたんですか、ちゃんと話してください。私に出来る事なら力になりますから」

ピエリ「リリス、ありがとうなの」

リリス「気にしないでください、それで何があったんですか」

ピエリ「下は大丈夫だったの。でも、……ひぐっ、上の水着が壊れちゃったの……」

リリス「え、水着が壊れちゃったんですか? いったいどうして……」

ピエリ「えっとね、ピエリのお胸が大きいから、水着が入らなくて、無理やりやったら破裂しちゃったの。きっと、リリスくらいなら入るくらいのだったのよ」

リリス「それ、遠回しに私の胸が小さいって言ってますよね?」

ピエリ「ん? ピエリのお胸がリリスより大きいのは誰が見ても分かる事だと思うの」

リリス「なんであまり胸が無いことを、こんなにズバッと言われなくちゃいけないのかなぁ」
411 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/01(木) 21:57:48.77 ID:cbuWkJ7H0
ピエリ「ううっ……」ポヨンポヨンッ

リリス「でも、これじゃ仕方ないですよ。リゾートに着くまではおとなしく元の服に着替えてですね……」

ピエリ「ううっ、リリスぅ」

リリス「?」

ピエリ「今、それが無いの……」

リリス「え、さっきまで着ていた服はどうしたんですか!?」

ピエリ「置いておいたら無くなっちゃってたの」

リリス「なんで、探さなかったんですか?」

ピエリ「このまま水着になるからって、気にしないでいたの。水着が壊れて、ピエリどうしていいかわからなくて……うえええええんっ」

リリス(いきなり下着ドロボウが現れるとか、ここは大丈夫なんですか? しかし、ピエリさんの服を盗む人って今回のメンバーにいるんでしょうか? というか、誰が参加しているのかもわかりません。犯人探し出来る状況じゃありませんね)

リリス「とりあえず待っててください。今、新しい服をカミラ様から頂いて来ま――」

ピエリ「………」ジーッ

リリス「えっと、ピエリさん?」

ピエリ「そうなの。リリス!」

リリス「はい、なんですか?」

ピエリ「リリスの服をピエリに貸すの。ピエリはリリスの服を着るの、リリスは竜に変身するの。これで問題なしなのよ!」

リリス「え、何を言って」

ピエリ「えへへ、そういうわけだから、覚悟するの!」ガシッ

リリス「え、ちょ、ま――」

 ガサガサガサッ

ピエリ「えいえいっ、リリスの服、脱ぎ脱ぎさせちゃうの!」

リリス「や、ちょ、ピエリさん。ひやあああっ、脱がさないで、脱がさないでください。ひゃっ、だめぇ! こんなの駄目です!」

ピエリ「安心してなの、下着まで取ったりしないの。上だけ貸してくれればいいの!」ハギハギ

リリス「だめ、やっ、やめてぇえええええ!!!!! やめてぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
412 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/01(木) 22:02:53.15 ID:cbuWkJ7H0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◆◇◆◇◆◇
―???『連絡船内部』―

ピエリ「わー。すごく青いの!ピエリの髪の色より、もっともっと青いの!」

エリーゼ「ほんとだー、あ、今何かいたよタクミさん! タクミさん?」

タクミ「………」

カムイ「顔色が悪いですね。何かあったんでしょうか?」

アクア「本当ね、もしかしてまたハイドラに憑りつかれたのかしら?」

レオン「いや、これはいわゆる船酔いっていう奴だと思う。島に着くまではそっとしておいてあげよう」

ニュクス「ええ、そうね。それにしても、潮の香りが心地いいわ、すこしだけ胸が高鳴るわね」

サクラ「え、も、もしかして匂いますか?」

マークス「サクラ王女、海のことを言っているんだ。お前の事じゃない、まぁ、私にはわかってしまうがな」

サクラ「島に着く前は駄目だって言ったのに、あんなに求めてきたから……私。もう、マークスさんのエッチ」

マークス「はっはっはっ、すまないな。島に着いたら、続きをしよう」

サクラ「は、はい/////」

リョウマ「……」チャキッ

ヒノカ「リョウマ兄様、抑えるんだ! 気持ちは、そのわからなくもないけど、今は駄目だ!」

ベルカ「リョウマ様も大変ね」

カミラ「ええ、ふふっ、楽しいバカンスになりそう。みんなのんびりできそうで何よりね」

リリス『私だって、人の姿でのんびりとしたかったのに、なんで……身包みを剥されなくちゃいけないんですかぁ……』シクシク
413 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/01(木) 22:13:00.11 ID:cbuWkJ7H0
リョウマ「ふむ、しかしこうしてリリスの竜としての姿を見るのは久しぶりだな。あの戦いの後、星界に訪れることなどなかったこともある。すまなかったな、お前も共に戦ってくれた仲間だというのに」

リリス『いいえ、リョウマ様。星界は戦いの終わりと同時に要らなくなった場所で、本来なら使われることなどない方がいい場所なんです。ある意味、皆さんが星界の事を忘れた時こそが、戦いの終わりともいえますからね』

リョウマ「そう。しかし、なぜリリスの服をピエリが着ているんだ?」

リリス『まぁ、それは話すと少し長くなるので。どちらにしても、もうこうなってしまっている以上、何をしても無駄ですから……』

リョウマ「そうか……。てっきり、リリスがピエリの服を着てやってくると思っていたが」

リリス『……きっとブカブカです』

リョウマ「なるほどな、それがイイ!と思わなくもないがな」

リリス『は?』

リョウマ「いや、何でもない。気にするな、それよりベルカ、カミラ王女の付き添いだというのに、俺たちと一緒で大丈夫なのか?」

ベルカ「平気、今は自由にしていろと言われているから」

リョウマ「そうか。しかし、カミラ王女の誘いとはいえ、お前だけというのに驚いている。もう一人の臣下の方が、こういった話題に食いつくと思っていたが…」

ベルカ「ルーナも来たがっていたけど、今は大事な時期だからって」

リリス『大事な時期?』

ベルカ「……ルーナ、妊娠しているから」

リリス『あ、そうだったんですね』

ベルカ「ええ」

リョウマ「そうだったか。それによく考えればサクラの臣下であるツバキとの子供だ。万が一ということがあってはならないからな。カミラ王女の判断は間違っていないだろう」

リリス『へぇー、お相手はツバキさんなんですね…。うーん……』
414 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/01(木) 22:22:22.43 ID:cbuWkJ7H0
リョウマ「む、どうした?」

リリス『いえ、なんでもありませんよ。これで三人組の未婚者は一人だけになってしまったわけですか』

ベルカ「もしかして、オーディンの事を言っているの?」

リリス『はい。一人だけ残っているところが何とも言えないんですが、まぁ大丈夫ですよね……』

リョウマ「ところで、リリスは結婚を考えたりはしないのか?」

リリス『ないです』

ベルカ「即答ね」

リリス『ええ、結婚なんて考えていませんし、そもそもこんな生物のお婿さんなんて、誰もなりたがりませんよ。それに、誰かに好意を寄せたこともありませんから』

リョウマ「……そうか。リリスにもいずれそのような相手が出来るといいな」

リリス『どちらかというと、リョウマ様に出来た方がいいと思いますよ』

リョウマ「お、俺か!?」

ベルカ「たしかに、リョウマ様も王族である以上、身を固めた方がいいと思うけど」

リョウマ「うーむ、そう言われてもな……」

リリス『相手がいないんですか?』

リョウマ「いや、こうして架空の妹に囲まれた生活を捨ててまで手に入れるべきものなのかどうか……」

リリス『その中に私を入れないでくださいね』

ベルカ「私も抜いてくれると助かるのだけど」
415 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/01(木) 22:31:25.62 ID:cbuWkJ7H0
カミラ「あらあら、盛り上がっているみたいね?」

リョウマ「おお、カミラ王女。俺を誘ってくれたこと、感謝している。ありがとう」

カミラ「いいのよ。こっそり旅っていうわけじゃないから、こういうのは大勢で楽しむのがいいものだもの」

リョウマ「確かにその通りだな。こう大勢で賑わうのも悪くない」

カミラ「ふふっ。リリス、ごめんなさい。私がピエリに渡した水着を間違えたばっかりに、竜の姿になってしまうなんて……」

リリス『仕方ないですよ。誰にだって間違えはあります。それよりも、出発する前にピエリさんの服が紛失したらしくて、ここ本当は危ない場所だったりしませんか?』

カミラ「服が紛失、どういうこと?」

リリス『はい、ピエリさんが水着に着替えようとしていた時、置いておいた服が無くなってしまったそうなんです』

カミラ「そういうことね。実はこの星界、少し特殊な作用があるの」

リリス『特殊ですか?』

カミラ「ええ、他のみんなには話してあるけど、貴女には話していなかったから。ふふっ、だけどピエリは忘れてしまっていたのね。この星界の仕組み、いわゆるサービスの一つを」

リリス『サービス?』

カミラ「ここでは、誰も触れていない物体は一定の時間が過ぎると、中央の竜脈に送られる形になっているの」

リリス『え……竜脈の流れを調べてみます。あ、なるほど竜脈の流れが四方へと飛んでいますが、また戻ってきていますね』

カミラ「ええ、この流れを駆使して、不審物とかを回収しているみたい。ピエリの服も中央の竜脈所に移動しているだけだと思うわ」

リリス『すごいです。このシステムがあれば、マイキャッスルに落ちてる食材の鮮度は一定に保たれますし、衛生面的にも安全な物が多くなります。でも、これではあらゆるものが中央竜脈に集められてしまう気がするんですけど……』

カミラ「そうならないために手放したくないものを、あらかじめ登録できるようにしてあるの。登録したものは手元から離れてもその場にあり続けるようになるわ。その代り、失くしてしまったら自力で探すしかなくなるけど」
416 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/01(木) 22:37:13.27 ID:cbuWkJ7H0
リリス『そうなんですか。結局、私が竜になった意味はなかったってことですよね……。はぁ……』

カミラ「いいじゃない、竜の姿で海をプカプカするのも気持ちがいいはずよ」

リリス『そうかもしれませんが、プカプカしてたらピエリさんに乗られてしまう気がします……』

カミラ「ふふっ、やっぱり竜だから乗られるのが好きなのね?」

リリス『すべての竜が乗られることを望んでいるわけではないと思いますよ』

カミラ「ふふっ、どうか知らね。残りの仕組みは島に着いたらわかるから、今は割愛ね」

リリス『え、まだなにかあるんですか?』

カミラ「ええ、と言ってもすぐに分かるものだから。説明する必要もないかもしれないけど」

リリス『わかりました。それは向こうで自分で調べます。えっと纏めると、私も何か荷物があったなら登録を行えばいいということですね』

カミラ「ええ、そういうことになるわ。安心して、中身は他人には確認出来ないようになっているから。口で言えないものでも大丈夫」

リリス『それはアクアさんの私物だけだと思いますよ』

カミラ「たしかにそうね。アクアもこの旅で色々と決めるつもりみたいだから、うまくいってほしいけど」

リリス『ええ、でもすぐに始めるわけではないんですよね?』

カミラ「それはね。ここでの滞在は一週間ほどを予定しているから、リリスも楽しい時間を過ごしてちょうだい」

リリス『はい、そうさせてもらいます』
417 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/01(木) 22:40:43.03 ID:cbuWkJ7H0
カミラ「ふふっ。リョウマ王子、ちょっといいかしら?」

リョウマ「ん、なんだ?」

カミラ「少し話をと思って。この前、カムイの新しい一面を見つけたから、自慢したくなってしまってね?」

リョウマ「ほう、カミラ王女の眼鏡に適う一面か。いいだろう、この船旅の終わりまで話し合うとしよう」

カミラ「ふふっ、私のワンサイドゲームになってしまうかもしれないけど、いいのかしら?」

リョウマ「ふっ、勝負は出来る限り受けることにしているからな。その強力な一太刀が相手ならば、俺は昔の記憶にあるカムイの一面で勝負させてもらうまでの事だ」

カミラ「あら、もう多くを聞いたと思ってたけど、まだまだ引き出しがあるのね。ふふっ、楽しみね」

ベルカ「……」

カミラ「そうだ、ベルカも一緒に来る?」

ベルカ「……え?」

リョウマ「ベルカも一緒にどうだ?」

ベルカ「……」

リョウマ&カミラ「……」

ベルカ「……考えておくわ」

リョウマ「そうか、気が向いたなら来てくれて構わない。船が着くまではもう少し時間が掛かるようだからな」

カミラ「ふふっ、リョウマ王子はこう言ってくれてるから、気が向いたら来てちょうだい」

ベルカ「……わかったわ。カミラ様、リョウマ様」

 タタッ タタッ
418 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/01(木) 22:43:47.66 ID:cbuWkJ7H0
リリス『リョウマ様とカミラ様、カムイ様のお話をよくあんなに続けられますよね』

ベルカ「そうね。昼に来て話を始めて、夜遅くまで話していることもあったから」

リリス『ふふっ、でもカムイ様がお二人の心を繋げていると思うと、なんだか不思議な気持ちになります。覆らないと思われていた運命を、あの人は覆したんですから』

ベルカ「……覆らない、か」タッ

リリス『あ、ベルカさん?』

ベルカ「奥でゆっくりしてるわ。それじゃ」タッタッタッ

リリス『……私もゆっくりしましょうか。ずっと動き続けていたから、なんだか疲れてしまいました』

リリス『……リゾートですか。あと数時間後に着くんですよね……』

リリス『カムイ様、アクアさん、リョウマ様、ヒノカ様、サクラ様にタクミ様……』

リリス『マークス様、カミラ様、レオン様にエリーゼ様、ニュクスさん……』

リリス『それに私とピエリさんと13人ですか……』

リリス『何があるかは知りませんけど……少しワクワク出来るくらいのことだけで、大きな何かが起きないと……いいなぁ……』ウトウト

リリス『………Zzzzz……Zzzzz……』



 ザブンッ ザブンッ


  ザブンッ ザブンッ……


 
リリス『竜脈が結束していく気配がする。小さないくつもの流れが束なって、大きなうねりになって、一つの方角に伸びている気配…』

リリス『とても力強い、この星界の中心を感じる……』



リリス『……ん』パチッ パチパチッ

 プカプカ

リリス『どうやら、目的地の近くになったみたいですね……』

『一体、どんな場所なんでしょうか。この強力な竜脈で作られたリゾートというのは……』
419 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/01(木) 22:47:05.23 ID:cbuWkJ7H0
 >>418
 貼り直し

リリス『リョウマ様とカミラ様、カムイ様のお話をよくあんなに続けられますよね』

ベルカ「そうね。昼に来て話を始めて、夜遅くまで話していることもあったから」

リリス『ふふっ、でもカムイ様がお二人の心を繋げていると思うと、なんだか不思議な気持ちになります。覆らないと思われていた運命を、あの人は覆したんですから』

ベルカ「……覆らない、か」タッ

リリス『あ、ベルカさん?』

ベルカ「奥でゆっくりしてるわ。それじゃ」タッタッタッ

リリス『……私もゆっくりしましょうか。ずっと動き続けていたから、なんだか疲れてしまいました』

リリス『……リゾートですか。あと数時間後に着くんですよね……』

リリス『カムイ様、アクアさん、リョウマ様、ヒノカ様、サクラ様にタクミ様……』

リリス『マークス様、カミラ様、レオン様にエリーゼ様、ニュクスさんにベルカさん……』

リリス『それに私とピエリさんを入れて14人ですか……』

リリス『何があるかは知りませんけど……少しワクワク出来るくらいのことだけで、大きな何かが起きないと……いいなぁ……』ウトウト

リリス『………Zzzzz……Zzzzz……』



 ザブンッ ザブンッ


  ザブンッ ザブンッ……


 
リリス『竜脈が結束していく気配がする。小さないくつもの流れが束なって、大きなうねりになって、一つの方角に伸びている気配…』

リリス『とても力強い、この星界の中心を感じる……』



リリス『……ん』パチッ パチパチッ

 プカプカ

リリス『どうやら、目的地の近くになったみたいですね……』

『一体、どんな場所なんでしょうか。この強力な竜脈で作られたリゾートというのは……』
420 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/01(木) 22:48:59.29 ID:cbuWkJ7H0
今日はここまで

 争奪戦DLC、カムイと一緒に出掛けるって内容じゃなかったのに、当時驚いた。
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/02/01(木) 23:53:18.66 ID:hIYGBFJQo
おつ
422 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/15(木) 20:55:17.77 ID:7AlRpXU30
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◆◇◆◇◆◇

―???『異界の南国』―

 ザアアアッ―――
  ザザァァァァーーーッ

 ペタペタペタ

ピエリ「到着なのー!」

マークス「うむ、思ったよりもしっかりした施設のようだな。む、あれは?」

メイド「……」テトテト

バトラー「……」テトテト

ヒノカ「私たち以外にも人がいるようだが……ここには他に訪れている者がいるのか?」

アクア「あれはこの異界にいる使い魔みたいなものよ。私たちのために色々としてくれる召使いと言ってもいいわ」

リリス『すごいですね。こんなに多くの使い魔を配置できるなんて。すごい竜脈の力です』

アクア「ふふっ、寂しい夜の相手もしてくれるらしいわ。レイプ願望があるなら頼んでみるのも手よ」

リリス『そんなこと聞いてないです。あと、熱い視線を送らないでくれますか』

アクア「そうね、ごめんなさい。やっぱり、無知シチュレイプを体験したら普通のレイプじゃ満足できなくなってもおかしくないわ」

リリス『アクアさんと話をしてると、時々頭がおかしいのは私の方なのかもしれないって、思う事あります。思うだけですけどね』

カムイ「それで、これからどうするんですか?」

カミラ「まずは宿に向かいましょう。このままビーチに行くのもいいけど、まずは拠点の確認はしておいた方がいいから」

リリス『そうですね。それにピエリさんの洋服も回収しないといけませんから。良かったですねピエリさん』

ピエリ「? ピエリ、このままでも別にかまわないのよ? お胸がきついけど大丈夫なの!」

リリス『服が伸びるから返してください』
423 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/15(木) 21:08:11.28 ID:7AlRpXU30
サクラ「それにしてもとっても大きな島ですね。歩くだけでも楽しそうです」

エリーゼ「うん、色々と見て回りたいなぁ」

カミラ「ふふっ、結構大きな島よ。その分、素敵な場所が多いから、足を運んでみるのも悪くないと思うわ」

マークス「ほう、そうなのか」

リョウマ「しかし、これほどの大きさだ。行ったり来たりしているだけで日が暮れてしまいそうだ」

ベルカ「宿泊施設に地図があるから、それを見てから行動するのがいいと思う」

リリス『そうなんですね。本当にすごい規模です。この竜脈の力、一体どこから来る物なんでしょうか』

ヒノカ「リリスにもわからないのか?」

リリス『はい、私にわかるのは竜脈の流れくらいです。中央から強力な物を感じますけど、それがどこからやってきているのかはわかりません』

アクア「タクミのロリコン具合がどういった遺伝性をもって開花したのかわからないのと同じね」

リリス『本人を前にそのたとえはどうなんでしょうか』

アクア「事実だから仕方ないわ」

タクミ「」

リョウマ「タクミ、落ち込むことはない」

タクミ「兄さん……」

リョウマ「父上も元は幼い子が好きだったからな。タクミはちゃんと遺伝子として受け継いでいるぞ」

リリス『もう少し、感動的なエピソードにしようよ……』
424 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/15(木) 21:19:17.43 ID:7AlRpXU30
アクア「着いたわ。ここが今日から一週間、過ごすことになる宿になるわ」

リリス『へぇー、二階建てなんですね。みんなに一部屋ずつ分けてもあまりそうですね』

レオン「でも、そうすると費用が掛かりそうだね」

アクア「そういうところは気にしないで大丈夫。今回、私たちの貸し切りだから」

エリーゼ「すごーい!」

マークス「ふむ、だがすべての部屋を使うわけにもいかないだろう。清掃の手間も考えれば、使わない部屋があった方が、ここの主も助かるはずだ」

カミラ「ふふっ、お兄様らしい考えね」

リョウマ「さすがに王だけあって、そういう事には気を配れるのだな」

マークス「当然のことだ。多くあるからと言ってそれを使わなければならない理由はないからな。それに……」ガシッ

サクラ「あっ、マークスさん?」

マークス「どこでも使っていいと言われては、すべての部屋を使ってしまいそうだからな」

サクラ「んっ、もう、マークスさんは本当にケダモノです////」

マークス「ふっ、しかたないだろう。私はお前だけのビーストなのだからな」

リョウマ「……」チャキッ

リリス『とりあえず、殺人事件が起きかねないので、お二人は発言を控えてください』
425 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/15(木) 21:29:30.87 ID:7AlRpXU30
リリス『……あれ、ここが中心っていうわけではないんですね』

カミラ「ええ、竜脈の中心点はあそこ。あの中央にある大山なの」

リリス『そうなんですか。これだと、紛失物を回収するのが大変ですね』

カミラ「大丈夫、そのために今さっき歩いていた使い魔たちがいるのよ。毎日、決まった時間に紛失物を宿に持ってきてくれるシステムになっているの」

リリス『へぇ、そうなんですね。ん、あ、これが地図ですか?』

ベルカ「そうよ、島の全体像はここで把握できるようになっているわ」

リョウマ「ふむ、こうしてみるとやはり大きいな」

ニュクス「だけど、いろいろと見て見たい場所があるのは本当ね。岬もあるし、ここは鍾乳洞がある場所みたいね」

マークス「洞窟もあるのか、ここに多くの兵を連れてきて訓練を行うのも悪くなさそうだ」

リリス『そうですね……。あの、すごく気になる事があるんですけどいいですか』

アクア「どうしたの?」

リリス『このそれぞれの場所にフックがあるんですけど、これは一体?』

アクア「それは使用中の札を掛けるための物よ」

リリス『使用中?』

アクア「ええ、男と女が使用中と言えば――」

リリス『突っ込みませんよ! 絶対に突っ込みませんよ!』

ピエリ「ねぇねぇ、マークス様。男の人と、女の人で洞窟を使うってどういうことなの?」

マークス「それはな、私のジークフリードがサクラ王女の白夜王国に総攻撃をだな……」

サクラ「もしくは、私の入り口をマークスさんのジークフリードがですね」

リリス『そこ、それ以上しゃべらない!』
426 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/15(木) 21:42:15.37 ID:7AlRpXU30
ヒノカ「……ん、アクア、ちょっといいか?」

アクア「なに、ヒノカ?」

ヒノカ「この地図の下に映っている『13』というのは何だ?」

アクア「ああ、これね。これは今この島にいる人間の数を表しているの」

ヒノカ「む、彼らはカウントされていない様だが」

アクア「ええ、カウントされるのは生きている人間だから」

リリス『突然きな臭くなる発言はやめてほしいんですけど』

アクア「仕方ないでしょう。ただ、何処に誰がいるかまではわからないから、迷子を捜すのには向いていないわね」

リリス『なんだかよくわからないシステムです』

カミラ「そうね。でも、何人いるのかを確認するのには使えるはずよ」

レオン「さすがに使えるかどうかはわからないけどね。それじゃ、そろそろ宿に入ろうか?」

ピエリ「えへへ、ピエリが一番乗りなの!」タタタタッ

リョウマ「ふっ、とても無邪気なのだな」

アクア「ふふっ、こうして誘った手前、こうして喜んでくれるとうれしいものね」

リリス『それには同感で――ん?』

 タタタタタッ

ピエリ「リリス! ちょっと来るの!」ガシッ

リリス『え、ちょ、ピエリさん!?』

ピエリ「この先にリリスがいっぱいいたの! すごいから見てほしいの!」

リリス『え!? 私がいっぱい!? どういうことですか!?』

 タタタタタッ


ピエリ「ここなの! 見るの!」

リリス『……』

リリスの浮き輪「」

リリス『……何でこんなのあるんですか?』
427 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/15(木) 21:44:49.11 ID:7AlRpXU30
今日はここまで

 異界のリゾートだから売ってるのは仕方ないね。
428 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/21(水) 22:13:15.29 ID:H50uadiF0
リリス『アクアさん、門の前で言おうとしていたことって、これのことですか。いや、これの事ですよね? 私の反応見て今笑ってますもんね?』

アクア「星界ではあなたを模した浮き輪が、こんなにも人気なんて思わなかったもの」

リリス『え、いや、そんな人気だなんて……。照れちゃいますよ』

アクア「まぁ、この前来たときと数も種類も変わってないけど」

リリス『』

ピエリ「えへへ、あれどうしたの? リリス、すごい顔してるのよ」

リリス『どうせ私なんて、そこらへんで拾った肉とか野菜とか押し付けられて、挙句に魚を食べたら共食いしてるとか言われるのがお似合いなんです。そうですよ、あんなけったいな形をした浮き輪、好き好んで買う人なんて――』

ピエリ「リリス、見て見て! リリスの浮き輪買っちゃったの。これで一緒に、海の上でプカプカできるのよ」

リリス『ピエリさん、好き!』フワッ!フワッ!

ピエリ「えへへ、ピエリもリリスのこと大好きなの!」

ニュクス「はぁ、浮き輪が無いと泳げないなんて、ピエリは思ったよりも子供なのね」

アクア「その見た目で言われても説得力がないわ」

ニュクス「ふふっ、大人の女は軽く泳げないとね。私、自慢ではないけど、それなりに泳げる方なの。驚いても知らないわよ」

アクア「そうね、あなた抵抗が少ないから、およぎが得意なのも頷けるわ」

ニュクス「……」

ニュクス「……ふふっ、ふふふふっ」フルフルフル

マークス(リリスの浮き輪か……。よし、念のために一つ買っておこう。どんな浅瀬であろうとも、危険があることに変わりはない。これがあるだけでも精神的に助かるやもしれんからな)チャリンッ

サクラ「……」
429 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/21(水) 22:30:46.17 ID:H50uadiF0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
―???『海岸』―

タクミ「まったく、エリーゼ王女もカムイ姉さんもそうだけど、ちょっとはしゃぎすぎだと思う。部屋で少し休んでから海でもいいと思うのに」

リョウマ「ふっ、それにしては一番乗りに浜辺に来ているじゃないかタクミ」

タクミ「べ、別に楽しみっていうわけじゃないから。ただ、エリーゼ王女が怪我したら大変だから、先に下見をして置こうって思っただけだよ」

リョウマ「ふっ、そういうことにしといてやるさ」

レオン「すごいね。こんなに広いビーチを貸し切りだなんてさ」ザッザッザッ

リョウマ「おお、レオン王子。む、マークスはどうした?」

レオン「なんでも用があるからって、まぁ、特に問題はないと思うけどね」

タクミ「まさか、着替えを覗きに行ってるとかじゃないよね」

レオン「はぁ、盛りの着いた獣じゃあるまいし。マークス兄さんの事だから、何か必要なものがあるんだと思うよ」

リョウマ「それにしても、不思議なものだ。こうして暗夜の王族たちと浜辺に遊びに来る日が訪れるなんてな」

レオン「そうだね。戦争が起きた当初からは考えられなかったよ。特に、妹であるエリーゼがタクミと結婚するなんて、誰も予想できなかったからね」

リョウマ「たしかにな。タクミはあまり素直じゃないところがある、それを考えるとエリーゼ王女とは反りが合わないかもしれないと思っていたが」

レオン「ははっ、タクミって人と距離を置いているくせに、突き放しすぎると罪悪感にかられるっていう面倒くさい性格だからね」

タクミ「め、面倒くさいって何だよ」

レオン「ごめんごめん。まぁ、そういうタクミにだからこそ、エリーゼの事を任せられるって思ったんだけどね。ああいう風に我侭なところまで、好きになってくれるのって稀だからさ」

タクミ「レオン……」

リョウマ「ああ、タクミは束縛されるのが嫌いと言いながら、実際愉しんでいる節があるからな」

レオン「うーん、もう少し違う落としどころを見つけてほしかったかな」
430 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/21(水) 22:37:34.47 ID:H50uadiF0
レオン「よし、ここら辺に傘を立ててと……それにしても姉さんたち遅いね」

リョウマ「なに、のんびり待てばいいさ。海に飛び込みたくてうずうずしているタクミには悪いがな」

タクミ「べ、別にうずうずなんてしてないよ」ウズウズ

レオン「……こういうところ、すこし子供っぽいよね」

リョウマ「ああ、少しだけほっこりしてしまうな」

タクミ「なんだよ、なんでそんな暖かい目線送るんだよ。正直気持ち悪いから!」

レオン「そういう想像されると僕たちの方が困るんだけど……。ん?」

 ガヤガヤッ
  ワーワーッ

リョウマ「む、ようやく来たようだな。おーいこっちだ」

レオン「ようやく来たの、まったく、どれだけ僕たちを待たせるつも…り…」

カムイ「あ、レオンさん。すみません、お待たせしちゃいましたか」ポヨンポヨンッ

レオン「」

カムイ「傘で拠点づくりも終えてるなんて、さすがはレオンさんです。あの、レオンさん?」

レオン「あ、うん、えっと……」

カムイ「ふふっ、おかしなレオンさん」ポヨヨンッ

レオン「///////」

レオン(そ、そうだよね。浜辺っていったらこういう水着だよね。くそ、どうして水着っていう奴はこうも開放的なんだ。あの姉さんの胸が、こう重力に従って――あ)

カムイ「? どうしたんですか、レオンさん。いきなり屈んで?」ポヨンッ

レオン「な、なんでもないよ。気にしないで姉さん」

アクア「これ、まさにチェリーの反応ね」

レオン「アクアは黙っててくれないかな!」
431 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/21(水) 22:41:18.84 ID:H50uadiF0
ピエリ「わー、とってもきれいなの! 一番乗りしちゃうの!」プルルン プルルンッ

カミラ「ふふっ、ピエリったらあんなに慌てちゃって。ダメな子ね」ボインボインッ

ヒノカ「ほぉ、思ったよりも広い場所じゃないか。ここなら思う存分訓練が出来そうだ!」

ニュクス「ヒノカ王女、今日くらいはそういうのから外れて、休暇を楽しみなさい。ただでさえ、仕事疲れであんなミスをしたんだから」

ヒノカ「うっ、しかし。遊ぶと言われてもな……。何をすればいいのか」

カミラ「ふふっ、色々と遊べることがあるはずよ。そうね、まずは海に入ってみるのはどうかしら?」ポヨヨン

ピエリ「もう我慢できないの! ピエリ、海をやっつけに行くのよ!」プルルン プルルン

リリス『あ、走ると危ないですよ!』

ピエリ「あっ」ボフンッ 

リリス『もう、言った傍から、大丈夫ですか?』

ピエリ「えへへ、転んじゃったの。でも、砂がとっても気持ちいの〜」

マークス「はぁ、気を抜くのは構わないが、怪我だけはしないようにするんだぞ。休暇が終わったらいつも通りの勤務に戻るのだからな」

ピエリ「はーい、マークス様。わー、マークス様の腹筋、とっても引き締まってるの!」

マークス「ふっ、日々の鍛錬を欠かしていないからな」

サクラ「はい、何処で見ても逞しいです、マークスさん」

マークス「ああ、だが出来れば私の肉体は、お前だけに見てもらいたいのだがな」

サクラ「そんな、マークスさん//////」

リョウマ「よし、マークス、西瓜割りをしよう。そこに今すぐ吸われ、己の頭から赤い果肉が散らばるところを見せてやる」チャキッ

リリス『それは兜割りですよ、リョウマ様』
432 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/21(水) 22:47:49.17 ID:H50uadiF0
エリーゼ「あ、見つけた!タクミさーん」

タクミ「あ、エリーゼ王女、どうかし――」

エリーゼ「えへへ、どうかな? 似合ってるかな?」クルクル キラキラ

タクミ「そ、そうだね。とっても似合ってるよ////」プイッ

カミラ「だめよ、タクミ王子、ちゃんと見て言ってあげないと。エリーゼの恋人なんだから」

エリーゼ「そうだよー。これタクミさんに見てもらいたくて選んだんだよ。もっと、ちゃんと見て欲しいよぉ」

タクミ「う、うん。そうだよね。それじゃ……」ススッ

エリーゼ「……んっ、じっと見られるの、なんだか恥ずかしいね。えへへ、その、どうかな?」

タクミ「その、とっても可愛いよ。エリーゼ王女らしくてとってもいい。抱きしめたいくらい」

エリーゼ「えへへ、ありがとうタクミさん」

リョウマ「しかし、こうしてみると皆それぞれ個性的な水着だな。こんなにも種類がある物なんだな」

カムイ「そうですね。エリーゼさんのフリルが付いてるワンピースタイプもありますけど、カミラ姉さんのみたいにビキニタイプもあります」

アクア「そうね。ところで、カムイのビキニだけど色は黒が好きなのね?」

カムイ「はい、黒ってとっても強い色ですから。どんな華やかな色も、これには勝てませんから」

アクア「そう、なら私はその黒を塗りつぶせる白で決めさせてもらったわ」

カムイ「いいですね。穢し甲斐があります」

リリス『え?』

カムイ「あ、間違えました。汚し甲斐がありますね」

リリス『……うん、どっちもアウトです』
433 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/02/21(水) 22:49:14.07 ID:H50uadiF0
今日はここまで

 リリスはやっぱりワンピース水着が似合うと思うのね。
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/02/23(金) 03:57:28.08 ID:5wo/qkQD0
乙乙
435 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/04(日) 19:46:04.34 ID:X37Dtg6a0
 ザザーッ

ヒノカ「はぁー、海とはこんなにも心地よいものなのか……」プカプカ

ピエリ「んー、海の冷たさが気持ちいのぉ……」プカプカ

リリス『はい、太陽がとてもいい具合で眠ってしまいそうですよ』プカプカ

ピエリ「リリスの浮き輪、大きくてとっても使い勝手がいいの。これなら武器にも使えそうなの」

リリス『それは流石に無理じゃないかなー』

ピエリ「そんなことないの、マークス様を見るの!」

リリス『え?』チラッ

マークス「はっ! せやっ!」ブンブンッ

 パカパカパカッ!

サクラ「すごいです、マークスさん! 西瓜が全部綺麗に割れてます」

マークス「なに、これくらいできて当然のことだ。このリリスの浮き輪、思ったよりも頑丈に出てきているみたいだ。これは色々と使い方の幅が広がるというもの。いい買い物をした」

リリスの浮き輪「ポタポタッ」真っ赤っ赤

ピエリ「リリスの浮き輪、西瓜の液体一杯浴びて、真っ赤に染まっててカッコイイの!」

リリス『頑丈さよりも自分の死体を見ているようで、内心穏やかじゃありませんよ』

ヒノカ「しかし、マークス王子はなんであんなものを買ったんだろうか。泳げないわけでもないだろうし」

ピエリ「ううん、マークス様って泳げないのよ」

ヒノカ「そ、そうなのか!?」

ピエリ「うん。えっとね、臣下になった時にね、私はおよげん!ってカッコよくピエリに教えてくれたのよ」

リリス『堂々としてるのに、言ってることが締まらないですね……。というか、ラズワルドさんにはなんで伝えなかったんですか』

ピエリ「きっと信用されてなかったのよ」

リリス『ド直球ストレートな意見入りました』
436 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/04(日) 20:04:35.42 ID:X37Dtg6a0
ヒノカ「しかし、泳げないことをサクラは知っているんだろうか?」

リリス『さすがに知らせているんじゃないでしょうか……。それに隠すほどの事でもないと思いますよ、現にピエリさんには教えていますし、ねぇ?』

ピエリ「えっとね、万が一私が川に落ちた時に助けてほしいって言われたの。あと他言無用って言ってたの。あ、ピエリ話しちゃったの……」

リリス『別に気に病むことは無いですよ。でも、命にかかわるレベルで泳げないとすると……』

ヒノカ「……さすがに教えているか。まぁ、そろそろ海に入るだろう。ほら、サクラが入りたくてうずうずしている」

サクラ「うー……」チラチラッ

リリス『本当ですね、海とマークス様を行ったり来たりしてます。リョウマ様との西瓜割りも終わりましたから、そろそろ頃合いのはずです』

マークス「ふぅ、サクラ王女」

サクラ「あ、はい、マークスさん!」キラキラッ

マークス「まずは西瓜を食べないか。割ったばかりの物はとてもおいしいと聞いているし、私の割ったものをお前に食べてもらいたいんだ」

サクラ「はい、ありがとうございます。えっと、マークスさん、西瓜を食べ終わったら、少し海に行きま――」

マークス「……サクラ王女、海は見ているだけでも心に安らぎを与えるものだとは思わないか?」

サクラ「あのマークスさん?」

マークス「……サクラ王女もそう思うだろう。とても青い。海はとてつもないほどに青く大きい。これだけの広大な世界を前にしているだけで、私は海を感じられる。そう、サクラ王女にもきっと――」

サクラ「もしかして……泳げないんですか?」

マークス「」ピタッ

サクラ「………」

マークス「……」

リリス『これ、話してませんよ絶対』

ヒノカ「だな」

ピエリ「なの!」
437 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/04(日) 20:26:33.04 ID:X37Dtg6a0
マークス「は、ははっ、ははははっ」

サクラ「笑ってごまかさないでください! マークスさん、本当は泳げないんですよね。だから、リリスさんの浮き輪を買っていたんですよね!」

マークス「そ、それはだな……。いや、すまなかった。あまり、こういったところに遊びに来ることもないと思っていた故、事実を話せずにいたんだ」

リョウマ「マークス、お前泳げなかったのか」

マークス「……」

リョウマ「泳げなかったのか」

マークス「なぜ二回言う必要がある!? いいだろう、笑いたければ笑うがいい。私は泳げんのだ!」

リリス『開き直りましたよ、マークス様』

サクラ「どうして話してくれなかったんですか。旅行の日程は少し前には決まっていましたし、南国っていう話もありました。なのにどうして……」

マークス「……サクラ王女に嫌われてしまうのではないかと思ってしまったのだ。泳ぐことのできないひ弱な男と知ったら、私以外の泳ぎの得意な男の元へと行ってしまうかもしれない、そう考えてしまったんだ。すまない」

サクラ「……マークスさん」

リリス『……色々と考えてしまったんですね。マークス様はサクラ様を失いたくないばかりに、話さずにいたということですか』

ピエリ「よくわからないの、マークス様は恥ずかしかったから、サクラ様に話してなかったの?」

リリス『もっと、複雑なことがあったんですよ。その葛藤は私たちにはわからないことですから』

ヒノカ「ああ、まさかこんなことになるなんて、これは悲劇だな」

リリス『いや、まだ悲劇は起きていませんから』
438 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/04(日) 21:17:09.76 ID:X37Dtg6a0
サクラ「……マークスさん、顔を上げてください」

マークス「サクラ王女……」

サクラ「そんなことで、マークスさんを嫌いになったりなんてしません。自信を持ってください、私の世界で一番カッコいい王子様はマークスさんしかいないんですから」

マークス「しかし、泳げないのはやはり……」

サクラ「一緒に練習しましょう。私があがり症を克服すために、マークスさんを頼っていたんですから、今度は私が頼られる番だと思うんです」

マークス「い、いいのか。私は本当に泳げないんだぞ。かなりの苦難の道かもしれない」

サクラ「マークスさんとならどんな道でもへっちゃらです。それとも、私では力不足でしょうか?」

マークス「そんなことはない、私もサクラ王女と一緒ならば頑張っていける。これほどに頼りになる相手はいないからな。それとすまない、少しでもお前のことを信じることが出来なかった私を許してほしい」

サクラ「いいんです。それにマークスさん、最後にちゃんと私に話してくれたじゃないですか。それだけで、もう十分です」

マークス「サクラ王女……」

リリス『どうやら、悲劇は回避されたみたいですね』

ヒノカ「ああ、サクラのマークス王子を思う心は素晴らしいものだな」

ピエリ「マークス様、とっても嬉しそうなの!」

サクラ「それじゃ、マークスさん、まずは浅瀬から水に馴れていきましょう」

マークス「うむ、行くとしよう」ガシッ

サクラ「マークスさん……それは?」

マークス「む、やはり海に入るときには必要だと思ってな。万が一ということも……」

サクラ「………」

 テトテトテオッ パシッ

マークス「サクラ王女?」

サクラ「……えっと、この石でいいかな」

マークス「まて、サクラ王女、何をしようとしている。まさかだとは思うが……」

リリスの浮き輪「」

サクラ「えいっ」ブンッ

リリスの浮き輪「」パァンッ!!!!

マークス「リリース!!!!」

ピエリ「ほぇー、サクラ様すごいの、一撃で仕留めちゃったの! リリスの浮き輪、お腹からぱぁんって破裂しちゃってるの!」

リリス『やっぱり、私ってこうなる運命なんですかね……』
439 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/04(日) 21:22:15.46 ID:X37Dtg6a0
今日はここまで

 リリスの運命はニクダルマに殺されるか、生き残る代わりに出番がなくなるか、課金で出番を増やすか、浮き輪になるかしかないのよ。
440 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/14(水) 22:16:20.11 ID:Pf6tzaNp0
サクラ「マークスさん、こっちですよ」

マークス「ま、待つんだサクラ王女。いきなり海に入るのは、私には難しい…」

サクラ「大丈夫ですよ、ここは足が全然届きますし、徐々に慣れていかないといけません」

マークス「し、しかし……」

サクラ「ふふ、本当に怖いんですね。そ、それじゃ……これでどうですか」ギュウッ

マークス「な、サクラ王女」

サクラ「わ、私がちゃんと近くにいるってわかれば、そのマークスさんが怖がらなくなるって思って……。だ、駄目でしょうか?」ムニムニ

マークス(くっ、落ち着くんだマークス。サクラ王女は私の事を思ってしてくれているのだ。断じて、断じてその柔肌を押し付けているわけではない。これは、そういう卑猥なものでは……。い、いかん……)

サクラ「……あ///」

サクラ(ま、マークスさんの大きくなってる。ど、どうしましょう。その、ここは一度すっきりさせてからの方がいいんでしょうか。いえ、駄目です。ここで甘やかしたらマークスさんのためになりません、ここは心を鬼にしないと!)

サクラ「マ、マークスさん。今は駄目ですよ!」

マークス「わ、わかっているとも」

サクラ「しようとしたら怒っちゃいます。こ、こう、ぷんって!」

マークス「」

サクラ「あれ、マークスさん何を――」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ピエリ「ねぇ、リリス。向こうの岩壁の奥からサクラ様の苦しそうな声が聞こえるの。何かあったかもしれないのよ」

リリス『私には何も聞こえませんし、きっと大丈夫ですから、こっちで遊びましょう』
441 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/14(水) 22:24:50.02 ID:Pf6tzaNp0
ピエリ「リリスが大丈夫っていうならもう気にしないの。えへへ、リリス、一緒に向こうまで泳ぎに行くのよ」

リリス『別にかまいませんけど、あまり遠くに行かないようにしましょう。波に攫われたら一溜りもありませんから』

ピエリ「その時は、リリスがピエリを乗せてここに戻ってくればいいのよ」

リリス『簡単に言ってくれますね』

アクア「だけど、そういう風に頼りにされるのはまんざら悪くないと思っているでしょう?」

リリス『まぁ、悪い気はしません』

アクア「そうね、背中に乗られながら舵を取ってもらいたいわよね」

リリス『同意を求められてもなぁ。それより、アクアさんはカムイ様と一緒にいなくていいんですか? カムイ様、向こうでのんびりしていますけど』

アクア「え、ええ。ほら、恋人同士だからと言って四六時中一緒にいるわけではないでしょ。こういう一人だけの時間も大切なのよ」

リリス『アクアさんとカムイ様を見ていると少し心配になります。思ったよりも疎遠になっているようにも思えますし』

アクア「疎遠って、昨日の夜も――」

リリス『ああ、そういう話はいいんです。というか、ピエリさんの前でそういう話は駄目ですし、私が言っているのは肉体関係以外の関わりですよ』

アクア「肉体関係以外……。常に相手を思って自慰に励んでいるかどうか?」

リリス『ただのオカズじゃないですか』
442 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/14(水) 22:36:08.48 ID:Pf6tzaNp0
ピエリ「なになに、アクア様とリリス、おかずの話をしてるの? ピエリも混ぜてほしいの」

アクア「いいわよ。私もピエリのオカズ事情には興味があるから。一体どんなものを使っているのか見物ね」

リリス『ピエリさん、勘違いしてませんか?』

ピエリ「馬鹿にしないでなの! ピエリ、おかずくらいわかるの! ライスにつけるステーキのことなの!」

リリス『やっぱり駄目じゃないですか』

ピエリ「ちなみにピエリ、昨日の夜のおかずはハンバーグだったのよ」

アクア「ハンバーニーとは、ピエリの趣味はすさまじいわね。でも確かにハンバーグはミンチだから、その光景に欲情するということなら、ギリギリピエリの性癖と思えなくないわ」

リリス『こねくり回したパティを見て興奮するピエリさんなんて見たくないですし、実際きっと健全ですよ……多分』

ピエリ「うー、ピエリは話したのに二人ともずるいの! アクア様もリリスもピエリに昨日のおかずのこと話すの! まずはアクア様からなのよ!」

アクア「あら、指名されてしまったら答えないわけにはいかないわね。リリス、ハードルをあげておくわ」

リリス『潜り抜けますので安心してください』

アクア「そうね、昨日の夜のオカズは……前、カムイに放水ク〇ニをされたことがあって――」

リリス『は?』
443 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/14(水) 22:51:09.93 ID:Pf6tzaNp0
アクア「それはもうすごかったわ。入り込んで来たカムイの放水が私の中でこう渦を巻いてね?」

リリス『いや、もういいから。もう話さなくてもいいし、その身振り手振りも即刻中止してください』

ピエリ「アクア様、ク〇ニって何なの? おいしいものなの?」

アクア「えっと、ク〇ニっていうのは、まず私のここにカムイが顔をくっつけてね?」

リリス『それいじょういけない!』

ピエリ「リリス、邪魔しないでなの。ピエリ、アクア様がク〇ニを作ってるの見てるの!」

アクア「ちなみに正式名称は、クン〇リングスよ」

ピエリ「わかったの。ピエリ、賢くなったのよ」

リリス『それ賢くない、賢くないですよ!」

リリス『どうにかして軌道修正しないと、えっと、そう、そうです。あの、そうやって見ているところを悪いんですけど、実は材料が無いから作ることが出来ないんですよ。だから、アクアさんはこう作業風景だけをですね……』

ピエリ「アクア様、今は作れないの?」

アクア「まぁ、そうね。今できる物じゃないわ」

リリス『ほっ……』

アクア「そこでだけど、今度リリスに作り方を教わりなさい。あの子も作り方は知っているから」

リリス『……は?』
444 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/14(水) 23:05:25.68 ID:Pf6tzaNp0
ピエリ「リリスも作り方知ってるの? ピエリの知らないお料理だから、とっても楽しみなのよ!」

リリス『アクアさん、なんてこというんですか!?』

アクア「いいじゃない。シコシコしてもらった仲でしょう。今さらク〇ニも変わらないわ」

リリス『変わる! すっごい変わるよ!』

ピエリ「リリスの手料理楽しみなの。この旅行中に作ってくれるの?」

リリス『え、えっと。ちゃんとした材料が無いと作れないので。その―』

ピエリ「残念なの。暗夜に戻ったらちゃんと作ってなの。約束なの」ズイッ

リリス『あ……』

ピエリ「指切りげんまん、嘘ついたら八つ裂きにしてやるの!」

リリス『物騒! すっごい物騒!』

ピエリ「指切ったなの! えへへ、ピエリとリリスの新しい約束なのよ」ニコニコ

リリス『……』

ピエリ「ピエリ、ちょっと泳いでくるの!」バシャバシャ バシャバシャ

リリス『…』

 ポンッ

アクア「……大丈夫、あなたならできるわ。だって性竜でしょ?」

リリス『出来ません!』
445 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/14(水) 23:07:31.78 ID:Pf6tzaNp0
今日はここまで
 
 ピエリは付き合ってる相手色に染まってく系女の子だと思ってる
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/16(金) 18:23:16.34 ID:vPGBG8KHo
おつ
こんなの知らないのぉ系の台詞がハマる感じある
447 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/16(金) 19:54:55.74 ID:lvf+Nozu0
カムイ「……」ジーッ

アクア「ふふふっ。あ、もうピエリやってくれたわね! えいっ」

ピエリ「ひゃあああっ。顔を狙うなんてひどいの。お返しなのよ」

リリス『ちょ、私を挟んで水のかけっこしないでください――わぷっ、辛い、口に海水が!』

カムイ「……はぁ」

カミラ「どうしたの、カムイ? 大きなため息なんて吐いちゃって…」

カムイ「カミラ姉さん……。いえ、何でもありませんよ」

カミラ「そう、何か困り事や悩んでいることがあるならおねえちゃんに話してちょうだい。話すだけでも気が休まることもあるでしょう?」

カムイ「大丈夫ですよ、悩みも困っていることもありませんから」

カミラ「でも……」

カムイ「気分転換に少し泳いできますね」タタタタタッ

カミラ「……カムイ。アクアたちがいる場所には行ってあげないのね……」

リョウマ「やはり、何か思うことがあるのかもしれないな」

カミラ「あら、女の子同士の会話を聞くなんて趣味が悪いわね」

リョウマ「うっ、すまない」

カミラ「ふふ、素直に謝ったから許してあげるわ」

リョウマ「ありがとう、カミラ王女」

カミラ「ふふ。そんなところに立っているのもあれだから、隣にでも座ってちょうだい」

リョウマ「いいのか?」

カミラ「ええ、立っていられると落ち着かないもの」

リョウマ「そうか、ではその言葉に甘えるとしよう」
448 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/16(金) 20:19:54.95 ID:lvf+Nozu0
カミラ「風が心地いわね。暗夜の風は思ったよりも冷たいことが多いから、新鮮に感じるものね」

リョウマ「ああ、陽の光は強いがあまり湿気を感じさせない分、ここは過ごしやすくていい。それにカミラ王女のような美しい女性もいるのだから、文句のつけようもない」

カミラ「あらあら、お世辞でもうれしいわ」

リョウマ「世辞ではない。誰が見てもカミラ王女のことを美しいと思うはずだ」

カミラ「ふふ、ありがとう。リョウマ王子のような逞しい男性に言われるのは悪くないわ。これでカムイがもっとのびのびとしていたら文句なんてなかったのだけど……」

リョウマ「……やはり、カムイは何か悩み事があるのか」

カミラ「ええ。それはリョウマ王子も気づいていたことでしょう?」

リョウマ「まぁな。カミラ王女ほどではないにしろ、俺もカムイの事はよく見てきたつもりだ。ああやって物思いに耽っている姿も悪くないが、出来れば笑顔で過ごしてもらいたい」

カミラ「少し不安になるわね。あの子たちを見ていると……」

リョウマ「カミラ王女が心配しているのは、二人の関係の事か?」

カミラ「ええ、二人には幸せになってほしいもの。どちらにも、幼い頃に手に入らなかった分の幸福を手にしてもらいたいと思うのはおかしなことかしら?」

リョウマ「おかしなことではない、むしろ立派なことだと俺は思うぞ」

カミラ「リョウマ王子は優しいのね」

リョウマ「ありがとう」
449 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/16(金) 20:33:48.43 ID:lvf+Nozu0
リョウマ「出来れば力になってやりたいとは思うが、アクアもアクアで何を考えているのかわからない。それも分からないままに相談には乗れないだろう、カミラ王女はなにか知っていることはあるのか?」

カミラ「ふふ、それなりに知ってはいるけど、これは話しちゃいけないことよ。ごめんなさいね」

リョウマ「なに、そういう返事になるだろうことは予想していたさ。しかし、正直に言えば羨ましいものだ」

カミラ「……だけど、カムイから好きな人がいるからどうすればいいか、なんて相談されたら、リョウマ王子ショックで気を失うかもしれないわよ」

リョウマ「ふっ、そんなことあるわけないだろう。カムイに信頼されているとわかっただけでも俺は十分だ……」

カミラ「じゃあ、イメージしてみましょう」

リョウマ「イメージ?」

カミラ「ええ、まずは目を瞑って」

リョウマ「あ、ああ」スッ

カミラ「ん、んんっ、こほんっ」

カムイ?「リョウマ兄さん!」

リョウマ「カムイ!?」ガタッ

カミラ「フフッ、驚いたかしら? 私の声真似も中々の物でしょう?」

リョウマ「まさか、カミラ王女にこのような特技があったとはな。しかし、発音や抑揚もまさにカムイそのものだった」

カミラ「長い間一緒にいるからね」

リョウマ「カミラ王女。その、リョウマおにいちゃんと言ってみてくれないか」

カミラ「ふふ、いいわよ。中々にマニアックなのね」

リョウマ「……」

カムイ?「……リョウマおにいちゃん!」

リョウマ「…………ふぅ」
450 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/16(金) 20:42:47.98 ID:lvf+Nozu0
リョウマ「では、再開してくれ」

カミラ「ええ、仕切り直しね」

カムイ?「リョウマ兄さん、少しお時間良いでしょうか?」

リョウマ「どうしたカムイ?」

カムイ?「いえ、その実は……。ああ、でもこんな相談をされても、困りますよね?」

リョウマ「何を言っているんだカムイ。困ったことがあるなら気兼ねなく言ってくれ、それが家族という物だろう?」

カムイ?「ですが……」

リョウマ「それとも、俺ではやはり力不足だろうか?」

カムイ?「そんなことありません。すみません、こちらから切り出して置いて……」

リョウマ「いいんだ。それで相談というのは……」

カムイ?「はい、実はその……私好きな人がいるんです」

リョウマ「……ほ、ほぉ」

カムイ?「どうやって伝えればいいのかわからなくて、そこでリョウマ兄さんに相談に来たんですけど……」

リョウマ「そうか、好きな人が出来たのか……。好きな人、好きな人……誰か好きな人が出来たのか……」

カムイ?「はい」

リョウマ「……」

リョウマ「ごふっ!」ドサッ

カミラ「え、リョウマ王子!?」

リョウマ「……こんな気持ちになるなら、海を泳ぐ海老に生まれたかった。好きな相手から相談を受ける。異性として見られていないと失恋の二太刀が、これほどまでに辛いものだとは……」

カミラ「リョウマ王子……」

ベルカ「二人とも、一体何をしているの?」

リョウマ「……失恋だ」

カミラ「失恋よ」

ベルカ「???」
451 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/16(金) 20:44:43.83 ID:lvf+Nozu0
今日はここまで

 好きな人から恋愛相談をされた時の一瞬空気が凍り付くあれ、結構好き
452 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/20(火) 22:17:14.60 ID:63S8JZzQ0
レオン「ふぅん、海水だからとても冷たいと思ってたけど、丁度いいくらいの水温なんだね」

ニュクス「ふふ、いくらレオン王子でもやっぱり海に入るのは初めてなの?」

レオン「まぁね。幸い、遠洋航行で水難に見舞われたことは無かったからさ。ニュクスは海で泳いだ経験はあるのかい?」

ニュクス「まぁ、あるわね。追ってから逃げるために色々と苦労したから、私を見て高く売れるとかなんとか、あの頃はまだ悪魔の魔女としての触れ込みもあったし、報奨金目当てに私の命を狙っていた矢からもいたと思う」

レオン「高く売れるっていうあたりで、違う報奨金目当ての輩だと思うけどね。よし、ここまで来て海に入らないのもなんだから、ちょっと入ってみよ」

ニュクス「ええ、いってらっしゃい」

レオン「あれ、ニュクスは来ないのかい?」

ニュクス「大人の女には準備がある物なの。すぐに行くから心配しないで」

レオン「そうかい? それじゃ先に行ってるよ」バシャバシャ

ニュクス「……ええ。じっくり観察してからいくわ」

レオン「ブクブク、プハァ!」バシャンッ

ニュクス「水に濡れたレオン王子、今夜はおいしい夜食になりそうね」
453 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/20(火) 22:28:48.54 ID:63S8JZzQ0
レオン「ふぅ、ようやく水に馴れてきたかな」ポチャンッ

レオン(……それにしても、まだ全然胸のドキドキが収まらない。あの、重力に従って揺れてたカムイ姉さんの……。白夜の文学にああいうのをたわわに実ったっていうけど、白夜の表現はどうしてこうも悩ましいものばっかりなんだろう)

レオン「ああ、だめだ。もう、カムイ姉さんはアクアと恋人同士になってるんだ。そんな目で見ちゃだめだ」

レオン(っていうのに、全然頭から離れない。はぁ、白夜で修行しても意味なんてなかった。結局僕は姉さんの特別に、まだなりたいって思ってるわけだし)

レオン「はぁ、カムイ姉さん……」

カムイ「なんですか、レオンさん?」

レオン「……え? カカカ、カムイ姉さん!?」

カムイ「わ、どうしたんですか。そんなに慌てて」

レオン「う、ううん、何でもないよ」

カムイ「ふふ、嘘を言わないでください。あんなに難しい顔をしながら名前を呟かれて何もない、そんな言葉信じられませんよ。何かあったんですよね、私で力になれる事なら言ってください」タプタプッ

レオン「ち、力になるって」チラッ

 タユンタユン

レオン(だ、だめだ。今さっき考えていたことがことなだけに、変な事しか思い浮かばない!)
454 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/20(火) 22:40:28.85 ID:63S8JZzQ0
レオン「ほ、本当に何でもないから!」

カムイ「ふふ、そうやって強がるところは変わりませんね。だけど、家族であるレオンさんが悩んでいるのを見過ごすほど、私も幼くはありません!」

レオン「その、思いっきり動かないでくれないかな」

カムイ「あ、水が掛かってしまいましたか?」

レオン「いや、そうじゃなくて……」

カムイ「じゃあ、教えてくれますか?」ズイズイッ タユユンタユン

レオン(ま、まずい。非常にまずい。こんな至近距離まで近づかれたら、もっと意識が向いて……。僕のブリュンヒルドが……あっ)

 バッ

カムイ「どうしたんですか?」

レオン「な、何でもないよ!」

レオン(もう、反応し始めてる。ううっ、体と欲望が正直すぎる、僕自身恥ずかしいくらいこらえ性が無い。ど、どうにかしないと……)キョロキョロ

カムイ「?」

レオン(早くカムイ姉さんがもっと近づいてくる前に、何か気を紛らわせるもの、紛らわせるもの……ん?)

 バシャバシャ

ニュクス「カムイ王女、それくらいにして置きなさい。レオン王子が困っているわ」

カムイ「ニュクスさん」

レオン「ニュクス……」ジーッ

ニュクス(え、なに、なんでこんな熱い視線でレオン王子が私を見ているの。もしかして、私の格好にも魅力を感じるようになってくれたということ!?)

レオン(……よし、落ち着いた)
455 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/20(火) 22:55:34.28 ID:63S8JZzQ0
カムイ「でも、私の名前を言っていましたし」

ニュクス「だとしても、時には詮索しないのも姉としての務めだと思うわ。それに、あなたはあなたで悩みを抱えているようにも見えるわ。そんなあなたにレオン王子の悩みが解決できるとは思えない」

カムイ「……」

ニュクス「……」

カムイ「さすがはニュクスさんですね。こんなにたやすく見破ってくるなんて」

ニュクス「伊達にあなた達より大人をやっていないわ。もしも困っていることがあるなら、私が相談に乗るけど?」

カムイ「いえ、大丈夫です。ふふっ、ニュクスさんはレオンさんのこと、よく見ていてくれるんですね」

ニュクス「た、偶々よ。それに問題を抱えているもの通しを一緒にして、何か起きたらあれでしょう?」

カムイ「問題って、どんな問題ですか?」

ニュクス「ともかく、一度わき目は降らずに問題と向き合いなさい。それがあなたのためになるはず、大人からの助言よ」

カムイ「……わかりました。ごめんなさい、レオンさん。ちょっかいを出してしまって」

レオン「いやいいんだ。僕の方こそごめん、心配してもらったのに」

カムイ「いいんですよ。私も少し自分で考えるべき問題だと思っていますから。失礼しますね」

 バシャバシャバシャ

レオン「ニュクス、ありがとう。おかげで助かったよ」

ニュクス「別にいいわ。ところでレオン王子……」

レオン「どうしたの、ニュクス」

ニュクス「ずっと見つめられるのは、さすがに恥ずかしいわ。いくら何でも見つめすぎよ」

レオン「あ、ああ、ごめん」

ニュクス(……あれ、思ったより素っ気ない。さっきまでの熱い視線から、なにか余韻みたいなのがあると思ったのだけど……。どういうこと?)
456 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/20(火) 23:10:30.07 ID:63S8JZzQ0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

エリーゼ「ん、タクミさん、どうしたの?」

タクミ「……もしかしたら、僕とあいつって似た者同士なのかなって思ってさ」

エリーゼ「もしかしてレオンおにいちゃんのこと?」

タクミ「う、うん」

エリーゼ「うーん。言われてみればそうかも」

タクミ「正直、あんまり気に入らないけど」

エリーゼ「ダメだよー。レオンおにいちゃんはタクミさんにとっても家族なんだから」

タクミ「じゃあさ、エリーゼ王女から見て僕とレオン王子ってどこが似てると思う?」

エリーゼ「えーとね……趣味(チェスとか将棋)が似てると思うなー」

タクミ「趣味(性癖)?」

エリーゼ「うん、タクミさんといい勝負ができると思う。すごく熱心にけんきゅうしてるから」

タクミ「そ、そうか。だから、あんなに熱い視線をニュクスに向けてたのか……」

タクミ(……今度、ちょっと話してみようかな。その、どんな幼さが好きなのかとか、どういうのが心に来るのかとか。うん、これも一種の異文化交流と考えれば問題ないはず)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

レオン「な、なんか悪寒が……」

ニュクス「少し冷えたのかもしれないわね」
457 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/20(火) 23:16:01.81 ID:63S8JZzQ0
今日はここまで
 
 ニュクスはロリなのか?
 なんだかんだ難しい問題の一つだと思う
458 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/26(月) 20:57:27.70 ID:onAyyDlW0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

リリス『ふぅ、海も十分満喫しました。上がりましょうか、ピエリさん』

ピエリ「えー、ピエリ、まだまだ遊び足りないの。だからリリスはまだ出ちゃダメなの!」

リリス『さすがにもう漂っているのは飽きましたから、一度上がってからにしましょう?』

ピエリ「やーなのー! ピエリが出ていいって言うまで、出ちゃダメなの!」

リリス『はぁ、一体どうすれば……』

アクア「大丈夫?」

リリス『アクアさん……。ピエリさんが出でいいって言うまでは出ちゃダメだって。このままだと、ふやけちゃいます』

アクア「そうね、あなた皮被りだから。さらにふやけると大変だものね」

リリス『よーし、ピエリさん。もうすこし海にいましょうね』

ピエリ「わーいなの!」
459 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/26(月) 21:11:12.62 ID:onAyyDlW0
リョウマ「ふう、これだけ泳いだんだ。俺は今日は上がることにする」

タクミ「うん、わかったよ。僕はそうだな……、エリーゼ王女はどうする? まだ海で遊ぶかい?」

エリーゼ「今日はもういいかな。明日も来れるし、残りの時間はタクミさんと島の中を歩いて回りたいな」ギュッ

タクミ「わかったよ。僕も色々と見て回りたい場所もあるし、エリーゼ王女はどこか行きたいところとかあるかな?」

エリーゼ「えっとね、この島の中央にある洞窟とかどうかな。さっき地図で見た所なんだけど」

タクミ「え、洞窟に? てっきり島の南にある花園とかに行くのかと思ったけど」

エリーゼ「その、タクミさん、ちょっと耳を貸して?」

タクミ「なんだい?」

エリーゼ「うん。えっとね……」ゴニョゴニョ

ヒノカ「ふふっ、二人だけで内緒話か。ほほえましいものだな」

カミラ「そうね、エリーゼがあんなになつくなんて思ってもいなかったから、本当にうれしいわ」

ヒノカ「ああ、しかしエリーゼ王女が洞窟に行きたいとは、一体どういう事情があるんだろうか。タクミの様子で内容が分かるわけ――」チラッ

タクミ「……」モッコリッ

ヒノカ(あ……)
460 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/26(月) 21:25:54.48 ID:onAyyDlW0
 ワイワイ ガヤガヤ

リリス『あ、皆さん上がったみたいですね』

ピエリ「うー、みんな海から上がって行っちゃったの。ピエリとリリスしか、今海の中にいないの」

リリス『長い時間あそんでましたからね、疲れも出てくるころですし、やっぱり一度上がりませんか?』

ピエリ「そうするの。リリスの浮き輪で、もっともっとぷかぷかポヨポヨしたかったのよ」

リリス『明日にしましょう。そう言えばアクアさんはどちらに向かわれたんでしょうか?』

ピエリ「アクア様ならマークス様とサクラ様の様子を見に行ってくるって言ってたの」

リリス『……ピエリさんは先にあがっていてください。私はちょっと野暮用を思い出したので……』バシャバシャ

ピエリ「ん、わかったの! あとでなの!」

リリス『もう、興味があるのはわかりますけど。そういうのを覗きに行くのはどうかと思うんですよね』バシャバシャ
461 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/26(月) 21:37:28.44 ID:onAyyDlW0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

サクラ「やっ、んんっ、はぁ、マークスさん、ふああっ、深いですぅ。マークスさんの太いのが、ふあああああっ。だめぇ」

マークス「そんなことを言いながら、私のモノをこんなに包み込んでいるじゃないか」パンパン

サクラ「だって、だってぇ。ふああっ、マークスさんの腰が当る度に、奥が、んんっ、奥がぐりゅってなってますぅ」

マークス「そうか、このような感じか?」パンッ! パン!

サクラ「ひゃあああ!!! だめ、マークスさんのお〇んぽで来ちゃう、来ちゃいますぅぅぅ!!!」ガクガク

 プシャアアアア!

サクラ「ふああああっ。あっ、はひっ、んんんっ。んあっ、あああっ」ピクピク

マークス「またイッてしまったんだなサクラ」

サクラ「だめって、だめって言ったのに。やっ、腰を抱えないでください。やっ、見えちゃう、水面に反射して全部見えちゃいますから!」

マークス「ほぉ、何が見えてしまうんだ?」ユッサユサッ

サクラ「はあああっ、だめ、や、言えま……ひゃんっ、せん…。そんな恥ずかしい事……」パチュパチュ

マークス「ふっ、そうだな。こんなにビクビクと震えさせながら、サクラ王女が私のペ〇スを頬張っている。確かに恥ずかしい光景だな」

サクラ「やっ、言わないでくださ、あっ、んんっ、あ、いあっ……ううっ、やっ、だんだん、はげしくぅ、なってぇ……」

マークス「はぁはぁ、サクラ王女。どんどん締め付けが強くなっているぞ」パンパンパンッ

サクラ「あううっ、だめ、どんどん、敏感になってりゅ……。マークスさぁん」

マークス「サクラ、んっ」

サクラ「はむっ、んんっ、レロレロ、ちゅ。んんっ」パンパンパンッ
462 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/26(月) 21:50:27.89 ID:onAyyDlW0
サクラ「ぷはっ、あん、マークスさん、胸も……いっぱいいじってくらはい」

マークス「ああ、サクラの蕾。こんなにも愛おしく可愛いらしい」モミモミ

サクラ「あっ、んっ、ふああっ、だめ、お〇んこも乳首も、きもちぃいですぅ」

マークス「はぁ、こんなに固くして、そろそろ芽吹いてしまうのではないか?」

サクラ「ああっ、んっ、マークスさんに咲かせてほしいです。愛してるマークスさんに、私の、蕾を咲かせてもらいたいです」

マークス「なら、もう遠慮はいらないな。サクラ王女、激しくなるがいいか?」

サクラ「いいですよぉ。いっぱいいっぱい私を激しく求めてください……」

マークス「ああ、サクラ王女の膣、こんなにも締め付けてくるぞ」

サクラ「んっ、はい、私はマークスさんだけの物だから、もっともっとマークスさんの形を、擦り込んでくださぃ!」

マークス「サクラ、私はお前を愛している。これだけでは足りないくらいに!」

サクラ「私も、私もです。やっ、だめ、一番大きなの来ちゃう、来ちゃいます、マークスさぁん」パンパンッ

マークス「私もだ。もう限界が違い、サクラ受け止めてくれ」

サクラ「きて、来てください。私のお○んこに子宮に、マークスさんの熱いザー〇ンを、ビュルルって、送り込んでほしいです……」

マークス「サクラ! ううっ、出るぅ!」ビュルルルッ ビュルルンッ

サクラ「んあああっ、んっはぁ……。マークスさんのお〇んぽが私の中で、びくびくいっていっぱい熱いのが入り込んできてます。あ、だめ、あふれちゃう……」ドロリッ

マークス「はぁはぁ、サクラ」

サクラ「マークスさん、んっ。んんんっ。まだ欲しいです」

マークス「私もだ、サクラ。もう少しだけ、お前が欲しい」

サクラ「はい、もっとシてください。マークスさん」クパァ……
463 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/26(月) 21:57:24.40 ID:onAyyDlW0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アクア「………」

アクア(二人とも気持ちよさそうね。まぁ、性行為はそう言うものだもの。当たり前よね)

アクア「でも……」

リリス『あ、見つけましたよ。アクアさん』プカプカ

アクア「リリス?」

リリス『さぁ、戻りましょう。覗き見なんて趣味が悪いですから。まぁ、そう言ったところで意味は無いと思いますけど』

アクア「そうね、確かにそうかもしれないわ」

リリス『え、どうしたんですか。いつもなら、開き直るところだと思うんですけど』

アクア「そういう時もあるだけの事よ」

リリス『えっと、何かあったんですか?』

アクア「大きなことは無いわ。ただ、二人とも気持ちよさそうにシてた」

リリス『まぁ、そういうものですからね』

アクア「あと……」

リリス『? 何かあるんですか』

アクア「いいえ、何でもないわ。戻りましょう? あの二人なら私たちが上がったことくらい気づくはずだから」

リリス『は、はい』

アクア(性行為を気持ちよさそうにしている事は何の問題もない。でも、私にはあの二人が気持ちいい以上に――)

(幸せを感じているように見えたのよね……)
464 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/26(月) 21:59:12.21 ID:onAyyDlW0
今日はここまで

 サクラは乱れるとき、すごく乱れる。そんな女の子に違いない。
465 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/29(木) 21:07:52.91 ID:XeNJzd5s0
◆◇◆◇◆◇
―???・南国リゾート『リリスとピエリの部屋』―

ピエリ「わーい、ふかふかなベッドなのぉ。えへへ、ベッドも大きいから暴れても落ちないのよ」ポフンポフン

リリス『なんで特に説明もなく、私はピエリさんと相部屋になってしまうんでしょうか?』

ピエリ「リリスは、ピエリと一緒の部屋は嫌なの?」

リリス『嫌ではありませんよ。ただ、今私はこういう恰好なわけですから。その、ですね』

ピエリ「?」

リリス『……いいえ、何でもありません。ピエリさんは午後はどうされるんですか?』

ピエリ「んー、ピエリの荷物を中央に取りに行く予定なの」

リリス『中央、ああ竜脈で送られたピエリさんの服とかですね』

ピエリ「そうなの。はやく、ピエリもお洋服に着替えたいのよ」

リリス『あれ、さっきまで水着だったじゃないですか、もう荷物は取りに行ったのかと思っていましたけど』

ピエリ「あの水着はリリスの浮き輪が売ってた場所で買ったの。ピエリが準備したのは、明日お披露目なのよ」

リリス『そうですか、ところで私の服はどこに?』

ピエリ「えっと……脱衣所で脱いで気づいたら無くなってた気がするの」

リリス『やっぱりかー』
466 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/29(木) 21:24:01.73 ID:XeNJzd5s0
ピエリ「それじゃ行ってくるのー」ガチャン バタンッ

リリス『はぁ、私も後で取りに行かないといけませんね。荷物なんて服と星界の図鑑の一覧だけですし……』

リリス『あ、そうでした。一応、調べておかないといけませんね。ええと、たしかここに、ありました』ガサゴソッ

 バッ

リリス『えっと、執事の報告だと5枚の魔符が出されたそうで、支払われた合計金額は350000Gですか。そんなに高いレオン様の魔符なんてありましたっけ?』

 ペラペラペラ

リリス『……変ですね。レオン様の魔符、上から下を調べてもそんな高価な物がありません。もしかして、魔符を提供したことでニュクスさんがお礼を置いて行ってくれたとか……』

リリス『いいえ、そんなことする必要性ありませんよね。というか、ニュクスさんが手に入れてないレオン様の魔符は3つくらいしかないみたいですし。そう考えるとなぜ5枚も排出があったんでしょうか?』

リリス『えーっと、カムイ様にアクア様、ベルカさんにリョウマ様、レオン様、ゼロさんにルーナさん、サイゾウさんにヒノカ様、サクラ様、マークス様……。うーん、金額を無理矢理合わせれば5枚分で350000Gを出すことは出来ますけど……。レオン様以外の魔符を取り出したところで、ニュクスさんに利益があるように思えませんし……』

リリス『……』

リリス『これは、中々に謎ですね』

アクア「本当に謎ね」

リリス『……ノックもせずに入ってこないでくださいよ』

アクア「あ、ごめんなさい。今から激しい運動に取り掛かるところだったのなら謝るわ」

リリス『その謝罪は適切でない』
467 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/29(木) 21:33:50.78 ID:XeNJzd5s0
リリス『それで何が謎なんですか? 私の資料を見たから、口にしたことじゃないでしょう?』

アクア「鋭いわね、さすがに私の頼みを聞いてくれただけはあるわ」

リリス『はぁ、正直察したくはないんですけど。もうこの状態だと筒抜けになりますから』

アクア『そうね、この状態ならあなた、嘘を吐けないものね』

リリス「不本意ですがそうなりますね」

アクア「ピエリにおち〇ちんをシュッシュってされて気持ちよかった?」

リリス『はい』

アクア「清々しいくらいに即答するのね、若干引いてしまうわ」

リリス『アクアさんが答えさせたんじゃないですか!』

アクア「ええ、そうね」

リリス『そっちも清々しいくらいの即答ですよね。悪気は一切ないくらい清々しい顔してますし』

アクア「さぁ、あなたがピエリに気持ちよくしてもらったことはもうどうでもいいの」

リリス『だったらなんで聞いたんですか……』

アクア「まぁ、面白そうだったから?」

リリス『あなたってやっぱり悪魔ですよ』

アクア「悪魔じゃないわ、アクアよ」キリッ

リリス『決まった!みたいな顔しても許しませんからね」
468 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2018/03/29(木) 21:45:17.64 ID:XeNJzd5s0
リリス『まぁいいです。それで相談っていうのは、やはりカムイ様とのことですか?』

アクア「うっ、鋭いわね。あなたに見透かされてしまうなんて、もうお嫁に行けないわ」

リリス『で、もしかして思い直したということですか? モローから頂いた薬を使わない方がいいのかもしれないと思うようになったとか』

アクア「何を言っているの。あれを使ってカムイをアヘアヘさせるのは最低限の目的なんだけど」

リリス『最低が最高の難易度になってるんですがそれは』

アクア「カムイには今のところ全戦全敗だけど、これはそれを崩すもの。いうなればスケベ界のドラゴンキラーね」

リリス『あなた、槍使いじゃないですか。ドラゴンキラーは装備できませんよ』

アクア「細かいことを気にしていたら、勝利はつかめなくなるわ」

リリス『そんな勝利いらないので、もう諦めてください』

アクア「ともかくよ。その作戦を起こす前にちょっと聞きたいことがあったの」

リリス『聞きたいことって言われても、アクアさんの方がカムイ様の事は詳しいでしょう?』

アクア「ちがうわ。私が聞きたいのはカムイの事じゃなくて……その」

リリス『なんです?』

アクア「え、えっとね……。やだ、こうやって聞くとなると、案外恥ずかしいものね////」

リリス『そんなに恥ずかしいことなんですか?』

アクア「ええ、この感じは初めて野外露出プレイを強要させられた時に似ているわ。こう、誰かに見られてしまうっていう、わかるでしょう?」

リリス『共感できないし、共感する気もありません』

アクア「でも、あなただってピエリにされたのは屋外――」

リリス『共感しませんから!』
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