城ヶ崎莉嘉「あんなお姉ちゃん嫌だっ!」

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1 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/05/21(日) 22:17:55.43 ID:7IaofOM4O


※一応Rに立てましたがオカズには使えません

※キャラ崩壊

※どうあがいても冗長

2 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/05/21(日) 22:18:53.09 ID:7IaofOM4O


ガチャ

本田未央「それでさー、その時しぶりんが――」

北条加蓮「あははっ、ホントにー?」

神谷奈緒「確かにあれはなぁ……」

渋谷凛「ちょ、ちょっと、未央っ! 卯月も何か言ってよ!」

島村卯月「ふふっ、でもそんな凛ちゃんも可愛いですよ」

3 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/05/21(日) 22:19:58.20 ID:7IaofOM4O


凛「もう……。卯月までそんなこと言うなんて」

加蓮「みんな凛のことが大好きなんだよねー」

未央「うんうん。大好きだぞ、しぶりんっ!」

卯月「はいっ! 凛ちゃんラブですっ!」

奈緒「そうだな。凛のこと、愛してるぞ」

凛「へぇ……、奈緒はそこまで私のこと想ってくれるんだ」

加蓮「うっわ、奈緒、大胆だね……」

奈緒「えっ……?」

未央「これがツンデレかぁ」

卯月「な、なんだかこっちまでドキドキしちゃいますね!」

奈緒「ちょっ、いつの間にあたしが標的に!?」

4 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/05/21(日) 22:21:13.07 ID:7IaofOM4O


凛「奈緒、さっきよく聞こえなかったから、もう一度言ってくれる?」

加蓮「なーおー! アタシのことは愛してくれないのー?」

奈緒「お、お前らなぁ……!!」

未央「やっぱ、かみやんはキュートだよねぇ」

卯月「ふふふっ! ――って、あれ……?」



莉嘉「………………」


5 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/05/21(日) 22:22:22.34 ID:7IaofOM4O


卯月「莉嘉ちゃん、おはようございます!」

未央「おっ、莉嘉ちー、おはよー!」

莉嘉「あっ……」

莉嘉「……うん、みんな、おはよう」

凛「……どうしたの? なんか元気ない?」

莉嘉「えっ!? そ、そうかな……?」

莉嘉「べ、別に、いつも通りだよ……」

加蓮「うーん。でも、明らかに雰囲気暗いよ?」

未央「そうだよ。そんな部屋の奥で――しかもパーテーションの裏でしょんぼりしてるなんて、いつもの莉嘉ちーらしくないっていうか……」

奈緒「もしかして、美嘉とケンカでもしたか?」

莉嘉「えっ……」

莉嘉「あ、あの……その……」ワタワタ

凛「図星、って感じかな」

6 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/05/21(日) 22:23:07.96 ID:7IaofOM4O


未央「ケンカかー。まあ、いっつも姉妹仲が良くっても、ケンカぐらいするよね」

莉嘉「け、ケンカってわけじゃないんだケド……」

加蓮「そうなの?」

卯月「じゃあどうして……」

莉嘉「……うぅ……」

凛「…………」

7 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/05/21(日) 22:24:32.71 ID:7IaofOM4O


凛「……莉嘉」

凛「まあ、その……さ」

凛「もしかしたらそれは、城ヶ崎家の問題で、あんまり部外者の私たちが突っ込むべきとこじゃないのかもしれない」

凛「だから、話したくないって言うなら、私はこれ以上聞かないけど――」

未央「ちょ、ちょっと! しぶりん――」

凛「でも」

凛「話したいんなら、聞いてほしいなら――私たちは待ってるから、さ」

莉嘉「り、凛ちゃん……!」

8 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/05/21(日) 22:25:39.60 ID:7IaofOM4O


未央「ぬわぁー、しぶりん、カッコいいことを……!」

未央「そうだよ莉嘉ちー! 私たち仲間じゃん!」

卯月「そうですよ! 私も、仲間の暗い顔を見るのは辛いですから……」

加蓮「むしろお姉ちゃんとか、家族に相談しづらいこととか、遠慮なく言っていいんだよ?」

奈緒「ああ。任せとけ」

莉嘉「みんな……」

莉嘉「うん……うん……! ありがとうっ!」

9 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/05/21(日) 22:26:58.50 ID:7IaofOM4O


莉嘉「じゃあ、みんなに聞いてほしいんだけど――」

莉嘉「みんなはさ、お姉ちゃん――城ヶ崎美嘉が、ファンの人たちからなんて呼ばれてるか、知ってる?」

卯月「ファンの人たちから……?」

未央「それはやっぱり、『カリスマギャル』……じゃないの?」

加蓮「『カリスマJKギャルモデル・城ヶ崎美嘉』って、この前もテレビで取り上げられてたよね?」

莉嘉「うん、そう……。そうなんだけど……」

10 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/05/21(日) 22:28:08.28 ID:7IaofOM4O


莉嘉「じゃ、じゃあさ! お姉ちゃんが、ネットではなんて呼ばれてるか……知ってる……?」

卯月「ネット……? 同じじゃないんですか?」

奈緒「あー……、あたし、なんとなく分かるかも……」

凛「奈緒、何か知ってるの?」

奈緒「いや……莉嘉には悪いんだけどさ……」

奈緒「そ、その、な……」

奈緒「美嘉のやつ、ネットだとな――」



奈緒「しょ、処女だって、言われてるんだよな……」


11 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/05/21(日) 22:29:03.19 ID:7IaofOM4O


卯月「処女……? 処女って言うと――」

奈緒「ま、まあその! 男と付き合ったことがないとか、男に慣れてない、とか、そういうこと!」

奈緒「そんなことが書かれてるの、どっかで見たよ」

莉嘉「うん……そうなの」

莉嘉「『城ヶ崎美嘉は処女』だとか、『処女ヶ崎』だとか」

莉嘉「『カリスマギャルの癖に、男の一人も作ったことがない』……とか」

莉嘉「ネットだとね、お姉ちゃん、そんな風に言われてるの」

卯月「な、なるほど」

12 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/05/21(日) 22:30:51.32 ID:7IaofOM4O


卯月「ええと、でも、それって何か問題なんですか?」

卯月「私も、男の人とお付き合いしたことって、ないんですけど……」

卯月「それに――」

未央「――確かに、私たちアイドルには『恋愛禁止』みたいな風潮とか、暗黙の了解みたいなのがある」

未央「『アイドルはファンみんなの恋人であって、誰か一人を特別扱いしてはいけない』みたいなね」

加蓮「その点で考えれば、美嘉に男性経験がないってのは、別に悪いコトじゃないけど……」

未央「ただ美嘉ねぇは『カリスマギャル』――みんなから尊敬され、引っ張っていくリーダー的存在」

未央「いつでも先に立ち、困った時は頼りになる経験豊富なお姉さん――ってキャラクターがファンのみんなには浸透してるし、そこが人気ってとこもあるからね」

未央「アイドルに大切なのは、何よりイメージ……だから」

加蓮「だからそんなカリスマギャルが、男性に関しては初心者の――小心者の生娘ってのは、そのイメージにはちょっとそぐわない、のかもねー」

未央「そりゃ、男を漁りまくってる、なんてよりはよっぽどいいけどさ」

13 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/05/21(日) 22:32:30.58 ID:7IaofOM4O


凛「それじゃあ莉嘉は、美嘉に対するネット上の、そういう批評のせいで落ち込んでるの?」

凛「でもそういうのって――根も葉もない噂とか、都合のいい拡大解釈とか、執拗なバッシングとか……特に匿名のネットなら珍しくないよ?」

凛「私だって、所によっては変態とか中二病とか……色々こき下ろされてるけどさ」

凛「人気になったり露出が増えると、そういうのってどうしても出てくるものだし……」

凛「家族をそういう風に言われるのが辛いっていうのは、もちろん分かるけど――」

莉嘉「あ、ううん! それはちょっと違うの……」

莉嘉「ネットだと悪く言われもするのは、ずっとお姉ちゃんを見てて知ってたし」

莉嘉「――それに、ネットのそういう書き込みに根拠があるかは分かんないけど……」

莉嘉「でも、アタシが知る限りで考えると――お姉ちゃんに彼氏とかいたことないってのは、本当だと思う……」

奈緒「そ、そうなのか……」

加蓮(まあ確かに、美嘉と付き合いあれば、なんとなく分かるよね、その辺)

14 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/05/21(日) 22:34:35.10 ID:7IaofOM4O


莉嘉「みんなの抱いてるようなイメージとか、ネットの『カリスマギャルの癖に彼氏もいたことないのか』って、そう思う人の気持ちも分からなくはないよ」

莉嘉「アタシも最初はちょっとびっくりしたし……」

莉嘉「でもね――アタシはそれでも、別にいいって思ってる」

莉嘉「彼氏がいなかったくらいで、お姉ちゃんのカッコ良さとか、セクシーさとか――カリスマがなくなるわけじゃないって」

莉嘉「そんなことで、城ヶ崎美嘉の魅力がなかったことになるわけじゃないって、そう思ってるの」

卯月「り、莉嘉ちゃん……!」ウルウル

未央「ええ話や……」ウルウル

凛「ふふっ……。やっぱり仲良し姉妹だね」

莉嘉「うん、アタシはそう思ってるの」

莉嘉「思ってるんだけど……」

15 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/05/21(日) 22:35:40.43 ID:7IaofOM4O


莉嘉「当のお姉ちゃんは、そうじゃなかったみたいで……」



城ヶ崎美嘉『「城ヶ崎美嘉は、男性経験ゼロの生娘」……?』

美嘉『「城ヶ崎未貫通」……? 「カリスマオボコ」……?』ワナワナ

美嘉『「下ネタ振るとフリーズする」……? 「性知識ゼロ」……? 「赤ちゃんはコウノトリが運んでくると思ってる」……?』ワナワナ

美嘉『へ、へぇ……』ゴゴゴゴゴゴゴゴ

美嘉『じょ、上等じゃない……!!』ゴゴゴゴゴゴ

美嘉『だったら見せてあげるわよ……! カリスマギャルの意地ってやつを……!!』ゴゴゴゴゴゴゴゴ

美嘉『せ、性知識がなんぼのもんじゃいっ!!』



美嘉『カリスマッ!』カッ!



莉嘉「って、そう言って飛び出して行って……」

「「「えっ……」」」

16 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/05/21(日) 22:37:50.85 ID:7IaofOM4O


未央(ね、ねぇ……、もしかしてこれって結構ヤバイ話……?)ヒソヒソ

凛(美嘉のことだから、滅多なことはしないと思うけど……)ヒソヒソ

加蓮(いや、でも……。意地はって勢いで――行きずりの男と、とか)ヒソヒソ

凛(その、いわゆる、援助交際……とか……?)ヒソヒソ

奈緒(い、いや、さすがにそれはっ! 大体、男慣れしてないんなら、いきなりそんなことできないんじゃ……)ヒソヒソ

加蓮(あんまりテキトー言うもんじゃないけどさ)ヒソヒソ

加蓮(でも、美嘉自身にはなくても――例えば、そういう経験がある友達なら美嘉にもいるかもしれないし……)ヒソヒソ

未央(うわぁ、なんか生々しい話に……。あんまり考えたくないなぁ……)ヒソヒソ

凛(そうも言ってられないでしょ。もしそれが本当なら、明らかなスキャンダルだよ。美嘉のアイドル生命だって危ういかもしない)ヒソヒソ


卯月(みんな、何話してるんだろう?)

17 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/05/21(日) 22:39:45.87 ID:7IaofOM4O


卯月「ええと、それで莉嘉ちゃん」

卯月「そう言って飛び出して――それで美嘉ちゃんは、どうなっちゃったんですか?」

「「「!!!」」」

莉嘉「うん……。それでね……」

莉嘉「それで、帰って来てから、お姉ちゃんは……」

莉嘉「お姉ちゃんは――」


ガチャ

18 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/05/21(日) 22:40:36.55 ID:7IaofOM4O


莉嘉「下ネタばっかり言うようになっちゃったの!!」



美嘉「いやー、今日は暑いなー! もうぬれぬれだよ、パンツまで!」



「「「ええぇ……」」」


19 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/05/21(日) 22:41:44.04 ID:7IaofOM4O


莉嘉「『こんなに馬鹿にされるのは性知識が足りないせい』ってお姉ちゃん、思いこんだみたいで……」

莉嘉「『もう処女なんて言わせない』って、意気込んで出て行って――」

莉嘉「それで帰って来たら両手に、エッチな漫画とか雑誌が入った袋を持ってて」

莉嘉「で、昨日になってからは、ずっとあんな感じの……」



美嘉「まったくもう! こんなに濡れちゃってたら、ローターでも入れてんのかって思われちゃうよねー! あははー!」



莉嘉「ことあるごとに下ネタを言うようになっちゃったの……!」

莉嘉「あんな男子中学生みたいなお姉ちゃん嫌だよー!!」ビエー

「「「うわぁ……」」」

20 : ◆.UigIU7V92 [saga]:2017/05/21(日) 22:42:38.15 ID:7IaofOM4O


未央「えーとっ、あの……」

未央「ま、まあ、その! 男を食い漁るようになったとかいうよりは全然マシだって! うんうん!」

未央「ここは前向きにいこうよ!」

凛「前を向くより――まずはあの美嘉と向き合うべきだと思うんだけど」

未央「うっ……」

奈緒「あれだってアイドルとしては普通にアウトだしな」

加蓮「むしろ、今の美嘉からはカリスマ性なんて微塵も感じないよ」

21 : ◆.UigIU7V92 [saga]:2017/05/21(日) 22:44:10.76 ID:7IaofOM4O


莉嘉「う……うぅ……お姉ちゃん……」グスッ

卯月「ああ、莉嘉ちゃん! よーしよーし!」ナデナデ

卯月「あの……。大体、美嘉ちゃんはどういうつもりであんなことに……?」

加蓮「まあ、さっき言った、"イメージ"ってやつでしょ」

加蓮「うちの事務所のギャル諸君を見てると忘れそうになるけど――世間一般でギャルと言えば、ノリが軽くって、頭緩くって――貞操観念が低そうって印象があるからね」

加蓮「ああやって下ネタを口にすることで、自分もそうだって――いわゆるビッチだって思われたいんじゃない?」

奈緒「ギャルとビッチは、また違うものなんじゃないか……?」

加蓮「でもほら、経験済みのほうが"進んでる"って、特に若い子の間だと言われてるしさ」

未央「最近は小学生でも、ケッコー行くとこまで行ってるって話も聞くしねぇ」

奈緒「にしたって、なんか方向性がずれてる気がするが……」

奈緒「あれじゃ、確かに莉嘉の言う通り、尻軽女じゃなくて男子中学生だろ」

22 : ◆.UigIU7V92 [saga]:2017/05/21(日) 22:45:08.56 ID:7IaofOM4O


凛「どっちにしろ、美嘉があのままじゃ、処女ってことよりもよっぽどイメージにダメージ入ることは間違いないよ」

凛「なんとかして元に戻さなくちゃ……!」

奈緒「な、なんとかって?」

卯月「やっぱり、直接言うべき、ですかね?」

莉嘉「それは……多分、意味ないと思う」

莉嘉「それはもう、アタシがやったから……」

加蓮「そうなの?」

莉嘉「うん……。でも、お姉ちゃん、何言っても全然聞いてくれなくて……」

卯月「じゃ、じゃあどうすれば……」

23 : ◆.UigIU7V92 [saga]:2017/05/21(日) 22:46:21.88 ID:7IaofOM4O


未央「――みんな」

未央「まずは、私に任せてくれないかな?」

奈緒「未央……?」

未央「確かに、今の美嘉ねぇ、ずいぶんと変わっちゃってさ――正直、迷走してると思うよ」

未央「でもそれってつまり、それだけ美嘉ねぇ自身が悩んでるってことだと思う……」

未央「私も美嘉ねぇにはお世話になったり、頼りにしたりして、とっても感謝してる」

未央「だから今度は、そんな悩んでる美嘉ねぇに頼りにしてもらいたい。仲間として相談してもらいたいって、そう思うんだ」

24 : ◆.UigIU7V92 [saga]:2017/05/21(日) 22:47:05.22 ID:7IaofOM4O


卯月「未央ちゃん……!」

凛「うん。いいんじゃないかな」

凛「未央のコミュニケーション力はピカイチだからね。きっと未央になら、今の美嘉も心を開いてくれるって思うよ」

加蓮「そうだね。未央、成功したらポテト奢ってあげる♪」

奈緒「よ、よしっ! 頑張ってこい!」

未央「うん! 行ってくる……!」

25 : ◆.UigIU7V92 [saga]:2017/05/21(日) 22:48:16.75 ID:7IaofOM4O


未央「おっはよー! 美嘉ねぇ!」

美嘉「おっ、未央。おはよー!」

美嘉「今日はなんか暑いよねー。アタシ汗かいちゃってさー、大変だよー!」

未央「確かに、せっかくキメてきたメイクが落ちちゃったりするよね」

美嘉「いや、パンツがぬれぬれでさー!」

美嘉「もう歩くたびにピチャピチャいってねー」

美嘉「オナってんのかって思われちゃうよねー! あははー!」

未央「あ、あははー……」



奈緒「美嘉、いきなりぶっこんできたけど……。未央のやつ、大丈夫か?」

凛「未央だってあれくらいは想定内のはずだよ」

凛「今はただ、未央の勇姿を見守ろう……!」

26 : ◆.UigIU7V92 [saga]:2017/05/21(日) 22:49:30.55 ID:7IaofOM4O


美嘉「特に電車とかさー、逃げ場がないから大変だよね」

未央「う、うんうん、分かるよ! 私も電車だからさ」

美嘉「そっか、そうだよね。未央も事務所、毎日電車で来てるんだよね」

未央「うん、最近はもう慣れたけどね。最初のうちはそれはもう――」

美嘉「特に未央は大変だろうね」



美嘉「毎日、視姦されてさー!」



未央「!?」

27 : ◆.UigIU7V92 [saga]:2017/05/21(日) 22:51:32.46 ID:7IaofOM4O


未央「し、視姦って……!? な、なに言ってんのさ美嘉ねぇ!」

美嘉「えー? だって、電車に未央みたいなドスケベボディの女子高生が乗ってたら、そりゃあ男は見ちゃうでしょー」

未央「ど、ドスケベ……って……///」

美嘉「どうせ座ってる時とか、その脚組んで、エロい太ももを強調したりとかしちゃってるんでしょ〜?」

未央「エロっ!?」

未央「い、いやぁ、未央ちゃん、こう見えて普段はおしとやかだから! 座ってる時もちゃんと膝をそろえて、脚閉じてるからっ!」

美嘉「そうなんだ。なるほどね〜!」

美嘉「つまりそのスカートから伸びる柔らかそうな太ももを、ぴっちり閉じてるわけか〜」

美嘉「男からしたら、挿入れたくてたまらないだろうね〜?」

未央「いいいいれっ!?///」

28 : ◆.UigIU7V92 [saga]:2017/05/21(日) 22:52:32.57 ID:7IaofOM4O


未央「も、もう! からかわないでよっ!」

未央「さ、さすがの未央ちゃんでも、普段からそんなオーラとか出てないし! 男の人だっていちいち気にしてないだろうし――」

美嘉「あれ〜? いつもは自信満々の癖に、こういう時は弱気なの〜?」

未央「うっ、だって……その……」

美嘉「特に学校の男子たちなんてヤバイだろうね」

美嘉「きっとお世話になりっぱなしでしょ〜」ニヤニヤ

未央「な、ないないっ! それこそないって!!///」アセアセ

29 : ◆.UigIU7V92 [saga]:2017/05/21(日) 22:56:35.21 ID:7IaofOM4O


未央「だだだってこの前さ! 友達の男子たちに聞いたんだよ! 『ニュージェネで好きなアイドルは?』って!」

未央「そしたらみんな酷いんだよー? この未央ちゃんが目の前にいるのにさ、みんな、しぶりんとかしまむーとかばっか好きって言っちゃってさー!」

未央「そりゃ、私も二人はすっごく可愛いと思うし、人気なのも当然だけどさ!」

未央「でも、気を利かせて目の前の未央ちゃんのことも少しは――」

美嘉「あはは、そりゃそうでしょ!」

美嘉「アンタが目の前にいるのに『未央が好き』だなんて、正直に言えないってば。男子にとってはほぼ告白だもん、それ」

未央「――――!!」

未央「そそそそ、そんなことないって!」

未央「みんな、私のことはあくまで友達であって、異性として見てるわけないじゃん!」

美嘉「アイドルやるほどの美少女を、男子が異性として見てないわけないでしょ」

美嘉「特に未央は誰でも隔てなくフレンドリーだし、身体も出るとこ出てるんだし……」

美嘉「単純に考えても――若い男は大きなおっぱいやお尻が好きってことくらい、アンタだって知ってるでしょ?」

未央「そそそ、それは……そうだけど……///」

30 : ◆.UigIU7V92 [saga]:2017/05/21(日) 22:57:22.44 ID:7IaofOM4O


未央「で、でも……私……ほら……」アセアセ

未央「あっ、ほ、ほらっ! 短髪だし! 外ハネだしっ! 性格だってこんなんだしっ!」

未央「やっぱり男子なら、しぶりんみたいな綺麗で長い髪の子とか、しまむーみたいな可愛くて守ってあげたくなる子とか好きだって!」

未央「私なんて――」

美嘉「今のそうやって赤くなってテンパってる未央――アタシには『可愛くて守ってあげたくなる子』に見えるけど?」

未央「ひぇ!? しょ、そんなことは――」

美嘉「それにね、未央」

美嘉「アンタのクラスメイトから言わせれば、たとえ、凛や卯月がどんなに可愛くても、どんなに好いていても――」

美嘉「でも彼女たちはあくまでアイドル。いいところファンとして、遠くから見ているくらいしかできない存在だよ」

美嘉「それに比べてアンタはアイドルだけど……でも同時に、学校に行けば生で会えるクラスメイト」

美嘉「気軽にお近付きになれて、しかも向こうから話しかけもしてくれる」

美嘉「――もしかしたら頑張れば、ファン以上の存在になれるかもしれない」

未央「ふぁ、ファン以上の、そ、存在って……///」

美嘉「そりゃあもう……未央を『アイドル』としてでも『友達』としてでもじゃない――」



美嘉「『女』として扱える存在に……」



未央「お、おおおおおんな……//////」

31 : ◆.UigIU7V92 [saga]:2017/05/21(日) 22:58:18.64 ID:7IaofOM4O


――――――
――――
――


未央「だ、だめでした……///」トボトボ

凛「未央がやられたか……」

加蓮「未央のコミュ力はアタシたちの中でも――最強」

奈緒「未央がやられても、第二、第三の未央が――ってわけにはいかないよな……」

未央「し、しまむー……! 私って……、そんなにいやらしい女かなぁ……///」プシュー

卯月「ああ、未央ちゃん! よーしよーし」ナデナデ

莉嘉「ま、まさか、あの未央ちゃんがこんなにされちゃうなんて……」

凛「腐ってもカリスマ……、美嘉も伊達や酔狂でその称号を名乗ってるわけじゃないみたいだね」

凛「莉嘉はさっき、美嘉が処女だからってカリスマ性がなくなるわけじゃないって言ってたけど――どうやらそれは、キャラが思春期男子になっても変わらないみたい」

32 : ◆.UigIU7V92 [saga]:2017/05/21(日) 22:59:24.73 ID:7IaofOM4O


奈緒「じゃ、じゃあ、どうすんだ……? そんなカリスマに対抗しつつ、美嘉を元に戻すなんて……」



加蓮「――じゃあ、次はアタシが行こうかな」



凛「加蓮……」

莉嘉「加蓮ちゃんが……?」

加蓮「うん。未央とはよくポテト奢ったり奢ってもらったりしてる仲だからね」

加蓮「それがやられたとあっちゃ、黙ってられないよ」

33 : ◆.UigIU7V92 [saga]:2017/05/21(日) 23:01:22.23 ID:7IaofOM4O


奈緒「で、でも、勝算はあるのかよ……!? あの未央がやられた相手だぞ?」

加蓮「『勝算がある』っていうか――」

加蓮「『敗因がない』って感じなんだけど」

奈緒「……? それってどういう――」

加蓮「とにかく任せてよ」

加蓮「未央の犠牲は無駄にしないから、さ」スタスタ

34 : ◆.UigIU7V92 [saga]:2017/05/21(日) 23:02:19.51 ID:7IaofOM4O


莉嘉「……ねぇ、加蓮ちゃんの言ってたこと、どういう意味なの?」

奈緒「『敗因がない』ってあれか? ううん……あたしもよく分からないけど……」

凛「――いや、結構そのままの意味だと思うよ」

奈緒「り、凛……?」

莉嘉「凛ちゃんには分かってるの?」

凛「うん。なんとなくだけどね」

凛「『敗因がない』――そして『未央の犠牲は無駄にしない』」

凛「あのセリフが、加蓮の考えを端的に表してる」

凛「まあ見てれば分かるよ」

35 : ◆.UigIU7V92 [saga]:2017/05/21(日) 23:03:18.25 ID:7IaofOM4O


加蓮「おはよう、美嘉」

美嘉「おっ、加蓮! おはよー!」

加蓮「ねぇねぇ、美嘉。アタシ、最近ネイルの腕上がってさー!」

加蓮「良かったら、美嘉で披露させてくれない?」

美嘉「えー、そうなんだ! それはマジ期待したいけど――」

美嘉「でもごめんね。アタシ今、そういうの全部外しちゃっててさ」

加蓮「そうなの? カリスマギャルがなんで?」

美嘉「いやー、いくらアタシでもさ――」

美嘉「ネイルしたままオナるのは怖くってさー! あははー!!」

36 : ◆.UigIU7V92 [saga]:2017/05/21(日) 23:04:41.97 ID:7IaofOM4O


美嘉「アタシってナカでイク派だからさ。やっぱツッコめないとねー!」

美嘉「ちなみに加蓮は、イク時はクリ派? ナカ派?」



奈緒「さっきと同じく、早速の下ネタだけど……」

莉嘉「加蓮ちゃん……」

凛「大丈夫だよ。加蓮なら」

凛「加蓮ならやってくれる……!」

37 : ◆.UigIU7V92 [saga]:2017/05/21(日) 23:05:45.85 ID:7IaofOM4O


加蓮「そうだねー、アタシは両方かなー」

加蓮「基本はクリでイクのが好きなんだけど――でも、それでイッたあとで、やっぱりナカが寂しくなっちゃってさー!」



奈緒「な、ななな……///」カァアア

莉嘉「加蓮ちゃん、お姉ちゃんの話に乗っかった……!?」

凛「――そう」

凛「あれこそが加蓮の狙い。カリスマ攻略のタクティクス」

凛「未央の犠牲、敗北を参考にした秘策」

凛「名づけるなら、そう――『更生のための攻勢』!!」

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