【けものフレンズ】俺「アライさん・・・ゆるさねぇ・・・絶対に!!」

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2 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/27(火) 18:29:47.22 ID:63P5JAS+0
とある親子が道を歩いていると、一匹のアライさんが草むらから這い出てきた

アライしゃん「なのだー」ヨチヨチ

子供「うわー可愛い、何この子」

親「アライさんだよ」

子供「ねぇ、この子飼ってもいい?」

親「だめだよ、こんな子飼っちゃあ」

子供「えー! いいじゃんお願いだよ」

親「だめだめ、犬猫ならいいけど。これはだめ」

子供「この子がいい! お願い! 今日はぼくの誕生日なんだよ! だからお願い!」

親「う〜ん」

親(意思疎通も出来るみたいだし、しっかり躾ければ大丈夫かな)

親「よし! わかった! 今回だけだぞ!」

子供「ホントに! やったー!」

子供「今日から家族だよアライさん」

アライしゃん「のあー!」

アライさんも喜んでいるようだ
僕たちは家に帰りアライさんを部屋の中へ放つ
3 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/27(火) 20:51:44.47 ID:63P5JAS+0
子供「ここが今日からアライさんのおうちだよ」

アライしゃん「のだー」ヨチヨチ

子供「可愛いなあ、一生懸命はいはい歩きしてる」

アライしゃん「の・・・・////」ブルブル

子供「? どうしたのかな?」

アライしゃん「のだぁ」ブッブブブブブーブリブリブリブリブリ

子供「あー! 大変だ! アライさんがうんちしたー」

親「あらら、いっぱい出たねぇ」

アライしゃん「のだぁ////」ブリュッ

親「しょうがないな動物だから、あとでトイレの場所を教えてあげないとね。とりあえず一緒にお風呂入ってきなさい」

子供「わかったー! アライさん行こ?」

アライしゃん「だぁだぁ」

色々大変なこともあったけど、僕はアライさんを育てた
アライさんを育てて1ヶ月が経過した頃

子供「アライさん、ごはんだよ」

アライしゃん「ごはん、たべうのだぁ」
4 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/27(火) 20:53:53.65 ID:63P5JAS+0
なんとアライさんが喋ったのだ

子供「アライさんが喋った!」

アライしゃん「ごはんなのだぁ」

僕はとても嬉しかった
それから少し立った頃こんなこともあった

子供「アライさ〜ん、一緒に遊ぼー」

アライしゃん「あそぶのだー」トテトテ

アライさんが立って歩き出したのだ

子供「アライさんが歩いた! 今までハイハイしかできなかったのに」

こうしてアライさんは順調に育っていった



テレビ「害獣でおなじみのアライさんが捕獲され駆除されました」

アライしゃん「アライしゃんがてれびにうつっているのだ」

子供「そうだねアライさんだよ」

なんだか最近アライさん駆除番組が増えているように感じられる
でも、うちのアライさんはきっと大丈夫だ
こんなに可愛いし、絶対害獣なんかじゃないんだ

僕はずっとそう思っていた
でも・・・・・

子供「アライさん! だめだよ! 部屋の中で暴れまわっちゃ!」
アライしゃん「ふはははは、狩りごっこなのだー」
5 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/27(火) 23:41:26.05 ID:63P5JAS+0
家の中でやりたい放題ボール遊びをする
もちろん家の中はめちゃくちゃになった

アライしゃん「たのしかったのだ」

子供「アライさん、だめだよもう暴れちゃ」

アライしゃん「お風呂はいるのだー」


アライさんは僕の言うことを聞いてくれなくなった

アライしゃん「美味しいのだ! 美味しいのだ!」

親「アライさん! だめだよ! 冷蔵庫の中身を食べちゃ」

アライしゃん「アライしゃんおなかがすいたのだ! だからたべるのだ!」

親「ダメだって!」バシッ

アライさんの腕から食べ物を奪い取った

アライしゃん「何をするのだ!! アライしゃんのものなのだ!! アライしゃんが先に手を付けたのだぁ!!」ガルルル
6 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/27(火) 23:45:11.31 ID:63P5JAS+0
アライさんは再び食べ物を強引に奪い取り、食べ始めた

アライしゃん「アライしゃんの食事の邪魔をするななのだ!!」

親「・・・・・・」

もう僕たちは限界だった



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子供「やだよーはなれたくないよー」

アライしゃん「アライしゃんも一緒にいたいのだ!」

アライしゃん「お願いなのだ! おうちに帰りたいのだ!」

親「だめだよ、アライさんはもうウチでは飼えないんだ」

子供「どうして、どうしてなの?」

アライしゃん「そうなのだ、なんでなのだ! アライしゃんは何も悪いことしてないのだ! いい子にするのだ」

親「子供のときはとてもいい子だったさ」

アライしゃん「アライしゃんはいい子なのだぁ!」

親「でもね、成長したアライさんはもう手に負えないんだよ」

親「さんざんやりたい放題してくれたね?」

アライしゃん「そんな・・・・そんな」

アライさんがちょっと可哀想に思えた
このままアライさんはどうなってしまうんだろう
そう考えていた時だった
7 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/27(火) 23:46:43.93 ID:63P5JAS+0
俺「あのーよかったら、俺が引き取りましょうか?」

親「え? でもこの子は」

俺「あーいいんです、アライさんのことはよく分かっていますから」

親「そうなんですか? 本当にお願いしてもいいんですか?」

俺「ええ、もちろんです!」

親「わかりました、この子をお願いします」

子供「アライさんいなくなっちゃうの?」

親「ああ、でもこの人が引き取ってくれるんだ。 そのほうがアライさんにとってもいいんだ」

子供「そんな・・・・・」

俺「そうだよ、一緒にいてもお互い不幸にしかならない。 今はわからなくてもいつかわかる日が来る」

俺「だから、アライさんの為を思って俺に預けてくれるね?」

子供「わかった・・・・・・お願いします」

俺「よし、いい子だ! じゃあもう行くね」

アライしゃん「アライしゃんはもうおうちに帰れないのだ?」

俺「いや、そんなこと無いよ。 いつかきっとまた会える」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 23:58:40.43 ID:U4oE39jko
おーwおーw
9 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/28(水) 01:01:33.97 ID:10YGA8h/0
アンチスレの方で素晴らしい画像を貼ってくれた方がいたので
元気が出ました!
大量のアライちゃん達すっげぇウザいです!!!!!!

寝なければいけないが
まだやれる!!
10 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/28(水) 01:02:30.34 ID:10YGA8h/0
子供「元気でね、アライさん。 また会おうねー」

アライしゃん「わかったのだ、 またいつかなのだ」

俺「アライさん、行こうか。 お腹へってるでしょ? うちには美味しいご飯がたくさんあるんだよ」

アライしゃん「美味しいご飯があるのだ? やったのだー」

俺はアライさんの手を握り、歩き出した



--------------------------


俺「さてと、アライさん。 このかごに入ってくれるかな」

アライしゃん「? 何なのだ?」

俺「歩き疲れたでしょ? 俺が運んであげるね」

アライしゃん「アライしゃんはまだ疲れていないのだ」

俺「そうか・・・・・・・・・・・いいからさっさと入れよ!!!!」ガンッ!

俺はアライさんを蹴り飛ばしカゴの中へ押し込んだ

アライしゃん「い、痛かったのだ、何をするのだ」

俺「仕事に決まってんだろ」

アライしゃん「何をしているのだ、ここから早くアライさんを出すのだ」

俺はアライさんの入っているかごをシートで密閉していく

アライしゃん「暗いのだ、アライしゃんをどうするのだ」

俺は背中に背負っているケースからガスボンベを取り出す
11 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/28(水) 01:04:10.80 ID:10YGA8h/0
アライしゃん「それはてれびで見たことがあるのだ」

俺「ほぅ・・・・・こいつを知っているのか? ならば何をされるのか分かっているな?」

ここでようやく自分が何をされるのか感づいてきたらしい

アライしゃん「それでなにかをされるとアライしゃんは動かなくなってしまうのだ、きっと眠くなってしまうのだ」

俺「害獣のくせにテレビなんか見やがって、下手に学習能力がつくと厄介だな」

俺「まあお前は馬鹿だから分かっていないようだが、眠るだけじゃあないんだよ」

アライしゃん「?」

俺「殺処分だ。 これからお前を駆除する。 これからお前はくたばるんだよ」

アライしゃん「そんな! ひどいのだぁ! だして! ここから出してほしいのだ!!」ガンガンッガシガシ

アライしゃん「お前がアライしゃんの『かいぬし』になるんじゃないのか!?」ガシャガシャ

俺「そんなことは一言も言っていない。 なんでも都合よく解釈するとは、やはり害獣だな」

俺はガスボンベをアライさんの入っているかごに取り付けた

アライしゃん「お願いなのだ! やめるのだ!! ここからだすのだぁ!!!!」ガシャガシャ

アライさんが泣き叫ぶ
俺はアライさんめがけてガスを噴射した
プシューッ

アライしゃん「まって・・・・・たす・・・・・」

悲鳴も暴れる音も聞こえなくなった



俺「本当にこいつらは何時までたっても居なくならない・・・・・」
12 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/28(水) 01:06:11.03 ID:10YGA8h/0

原因はわかっている
少し前、アライさん養殖工場から大勢のアライさんが逃げ出したこと
そして、そのアライさん達は妊娠していて、そいつらがさらに増える要因になっていること

あとはアライさんを使った違法風俗店の横行
本来害獣であるアライさんは見つけたら通報、即駆除が一般的である
だが、違法風俗店は人間ではなくアライさんを働かせている

さらに業務上の行為により妊娠し、使えなくなったアライさんやその子供を野に放ったりしてしまっている
これは害獣の繁殖行為を幇助していることになっており、野生のアライさんを増やすことにつながっている

こういった違法行為を通報し取締ってもらうこともハンターである俺の仕事である

だが、いくらアライさん達を駆除しようがこれでは奴らの繁殖力に追いつくことは出来ない
如何にして元を断とうか常日頃考えている


今日も駆除の要請が入り、俺は現場に向かう

〜公園


依頼人「あ、どうもお疲れ様です」

俺「お疲れ様です。あれが現場ですか」

依頼人「ええ、そうなんですよ。何年か前から住み着いているみたいで、ここを拠点に繁殖しているとか」

俺「それは厄介ですね・・・・」

依頼人「一年ほど前にもここで子供のアライさんを見かけたっていう話も聞きますし・・・・」

俺「一年前ですか・・・・・ならばその子供達はもうすでに自立して他の棲家を見つけて繁殖しているかもしれません」

依頼人「そんな・・・・」

俺「ですが、ご安心下さい。ここにいる分だけでも確実に駆除してみせますから」

依頼人「お願いします・・・・」
13 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/28(水) 01:06:53.30 ID:10YGA8h/0
俺は早速現場周辺から捜索を始める

俺「恐らく公園の角の樹木が多い場所に住み着いているな・・・・・木の上か木の根に穴を掘っているな」

通常の害獣駆除と違い、俺が相手にしているのはアライさんだ
奴らはフレンズ化の影響でいくらか判断力がある
だから自分の棲家に近づく不審な『ヒト』を見つけた場合、逃げられる可能性もある

ここを棲家にしている奴は数年前から居るという話だ
恐らくは駆除屋やその罠に対しては敏感になっているはずだ


目星をつけた場所を観察していると、早速ターゲットが現れた

親アライさん「まわりにヒトはいないのだ」
子アライさん達「いないのだ」
子アライさん達「大丈夫なのだ」
子アライさん達「へーきなのだ」

ウジャウジャウジャウジャ

木の根元の穴からアライさん達が這い出てくる。その数は6匹ほど
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/06/28(水) 01:11:54.54 ID:5Mr0Q6F60
応援してます
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/28(水) 01:21:55.14 ID:xkbpvX35o
俺さんの性格凄く好き
16 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/28(水) 01:39:50.31 ID:10YGA8h/0
>>14 >>15
ありがとうございます

書き溜めはないのであまり投下出来ませんがちょっとだけ投下します
17 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/28(水) 01:43:17.84 ID:10YGA8h/0

親アライさん「そろそろ巣立ちの時期なのだ! みんな自分で餌をとってくるのだ!! 今日のごはんはお前たちがとるのだぁ!!」

子アライさん達「わかったのだ、ぴっかぴかのを探してくるのだぁ」
子アライさん達「アライさんにおまかせなのだー!」
子アライさん達「美味しいのをとってくるのだ」

巣立ちの準備をしているようだ、近いうちにこいつらが野に放たれてしまう
そうなれば放たれた奴らがまた繁殖をする、必ず食い止めなければ

俺「巣立ちの時期か・・・・アライさんの習性では巣の近辺で餌を探すはずだ」

俺「恐らく公園のすぐ隣の民家が狙いだ。 そこに罠を仕掛けよう」


俺は先回りして民家の縁側に毒団子を置かせてもらった
そして早速、子アライさん達は匂いにつられてやってきたのだった

子アライさん1「のだー」ガサッ
子アライさん2「いい匂いがするのだぁ」
子アライさん3「あそこに食べ物があるのだ!」

子アライさん達は民家の縁側の団子に気がついたようだ

子アライさん1「おいしそうなのだー」
子アライさん2「ここでたべるのだー」
子アライさん3「あれ・・・・これどうやってたべるのだ?」

子アライさん達は毒団子をどうやって食べるのか困っているようだ
ここで食べられてしまっては困る。巣穴まで持って帰って貰わないと・・・・
実は団子をパッケージに包み大人のアライさんじゃなきゃ開けられないように細工してある
18 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/28(水) 01:45:26.02 ID:10YGA8h/0
子アライさん1「美味しそうだけど・・・・食べられないのだぁ!!!」
子アライさん2「でもアライさんが手に入れたのだ! アライさんのものなのだ!!」
子アライさん3「持って帰るのだ!!」

見つけたものをすぐに自分のものとして認識してしまうアライさんの習性のようだ
習性ゆえの行動だろう、アライさん達は巣穴へ持って帰ることにしたようだ



〜巣穴

子アライさん1「わっせっわっせ」
子アライさん2「餌をとってきたのだー」
子アライさん3「アライさんはえらいのだぁ」

親アライさん「ふはははは、よくやったのだ」

子アライさん4「なのだー」ヨチヨチ
子アライさん5「のだー」ヨチヨチ

子アライさん達は盗んできた食べ物を自慢している

子アライさん1「アライさんはすごいのだ」
子アライさん2「でもこれは食べられないのだ」
子アライさん3「どうやって食べるのだ」

親アライさん「これはこうやって開けるのだ!!」

子アライさん1「うわーすごいのだぁ」

親アライさん「早速みんなで食べるのだ!!」

子アライさん達「のだー」ノダー
19 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/28(水) 01:47:11.15 ID:10YGA8h/0
親アライさん「お団子なのだ! チビ達食べるのだ」

子アライさん4「のだー」モグモグ
子アライさん5「なのだ」ムシャムシャ

子アライさん1「美味しいのだぁ」
子アライさん2「いい匂いがするのだぁ」
子アライさん3「ヒトはいい食べ物を持っているのだぁ!!」

アライさん達は毒団子を頬張っていく
野生のアライさん達にとっては食事の時間が至福の時と言えるだろう
だが、そんな幸福な一時もつかの間。 すぐに地獄はやってきた


子アライさん4「の・・・・だぁ」

子アライさんの調子がおかしい、いきづかいが荒く苦しそうである

子アライさん5「の・・・・・だ」

子アライさんたちが次々に倒れていく
皆泡をふいて白目をむき、痙攣している

子アライさん4「の・・・・だ」ピクピクピク

子アライさん1「うぅ・・・・・・お腹が痛いのだ」ピクピク
子アライさん2「苦しいのだ・・・・・・」ピクピク
子アライさん3「あぅ・・・・あ・・・あ」ブクブク
20 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/28(水) 01:49:46.38 ID:10YGA8h/0
すみません
もう寝ます
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/28(水) 02:01:15.73 ID:xkbpvX35o
お疲れ様〜
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/28(水) 07:25:26.92 ID:Ya0S55aso
いいぞいいぞ
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/28(水) 07:26:36.49 ID:7vuLVrMZO
素晴らしい
もっと苦しめ
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/28(水) 09:39:41.74 ID:1LxTlH7yO
おつ
このssはアライさんが最初に見つけたのだ!アライさんのものなのだ!
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/28(水) 10:08:17.77 ID:sp3z2ZZuO
アライ風俗があったら俺も行ってしまうかもしれん
安そうだし、見た目と声は可愛いしさ
26 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/28(水) 18:52:05.26 ID:HF9pO7cx0
結構人がいますね
閲覧ありがとうございます

書き溜めは殆ど無いのでゆっくり行きます
27 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/28(水) 18:52:40.50 ID:HF9pO7cx0
親アライさん「みんなどうしたのだ?」

のんきに毒団子を頬張っていた親アライさんだが、この異常な事態に気づいた

親アライさん「しっかりするのだ!!」

元気そうにしていた親アライさんだが、ついには毒の症状が出始めた

親アライさん「う・・・・・・うあぁ・・・・・苦しいのだ」バタッ


子アライさん4「の・・・・・あ」ピクピク
子アライさん5「」ピク・・・ピク

群れの中でも比較的幼いアライさんはすでに呼吸も止まってしまっている

子アライさん1「うぅ・・・・・・」ピク・・・ピク
子アライさん2「くるし・・・・・たす・・・・」ビクン
子アライさん3「」ピク・・・

親アライさん「み・・・・みんな・・・・・うぅ」

親アライさんもついに限界のようだ
次第に元気がなくなり、動かなくなっていく

親アライさん「あ・・らい・・・・さ・・・は」

親アライさん「し・・・・たく・・・・ない・・・の・・・・だ」

親アライさん「」

とうとう巣の中のアライさん達は全滅してしまった


俺「・・・・・やっとくたばったか」
28 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/28(水) 18:53:45.14 ID:HF9pO7cx0
俺はアライさん処理用の袋を取り出し、巣穴の調査を開始した
巣穴は狭いので、中をよく見るために穴の入口を拡張する

俺「こんな所に巣を作りやがって・・・・・」

拡張作業をしようとすると後ろから声をかけられた

野アライさん「さとがえりなのだー」

振り向くと一匹のアライさんがそこにいた

野アライさん「そこはアライさんのもともとのお家なのだー、邪魔だからどくのだ」


どうやら俺のことを警戒していない様子である
こいつはただのマヌケなのか?
みんな同じような馬鹿面なので、判断のつけようがない
こういった場合は珍しいので今後の活動のために付き合ってもらおう


俺「こんにちは、アライさん」

野アライさん「こんにちはなのだ」

俺「ここはアライさんのお家なんだって?」

野アライさん「そうなのだー さとがえりなのだー」

俺「実はここに住んでいるアライさんと俺は友達でね。いま遊びに来てるんだよ」

野アライさん「そうなのか? だったらお前もアライさんの友達なのだー」

俺「ところでアライさん、アライさんはどこに住んでるの? 今度遊びに行きたいんだ」

野アライさん「アライさんはあっちの山に住んでるのだ」
29 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/28(水) 18:54:28.16 ID:HF9pO7cx0
俺「へぇー、きっと立派なお家なんだね。山のどこにあるのかな?」

野アライさん「そうなのだーりっぱなアライさんのお家なのだー」

野アライさん「おっきな木の根元に穴を掘ったのだ」

俺「そうなんだー、がんばったんだねー」

野アライさん「そうなのだアライさんはすごいのだ!」


俺の問いかけに野アライさんはペラペラと喋りだす
幾つか有力な情報も得られた

あの山で大きな木があるのは地形からして西側の斜面だろう
あそこなら植生も濃い、身を隠すにはうってつけだろう


俺「じゃあ今度遊びに行かせてねアライさん」

野アライさん「アライさんにおまかせなのだ」

俺「ああそれから、アライさんは近所に友達とか居るの? 人間は近所付き合いで話したり遊んだりすることもあるんだ」

野アライさん「そうなのか? アライさんのおうちの近くにも仲間は居るのだ」

野アライさん「アライさんのお家から崖を下ると、川があるからそこにいっぱいいるのだ」

俺「そうか・・・・・ありがとう」


必要な情報は手に入った
30 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/28(水) 18:55:39.16 ID:HF9pO7cx0
俺「アライさん、この巣穴に用があったんだよね? どうぞ」

野アライさん「そうだったのだ! さっそく入るのだ」

俺「アライさん、ちょっとこっち向いて?」

野アライさん「なんなのだ?」


ザシュッ!
俺「団子を切らしちまったからな・・・・・こういう手段には出たくなかったんだが」

俺は野アライさんの両目に指を突き刺した

野アライさん「ああああああぁぁっぁぁぁぁぁっぁぁぁぁっぁ!!!!」グシャッ

あまりの痛みにアライさんは暴れだした
両手で目をおおい、泣き叫ぶ

だが、俺の指は野アライさんの両目にまだ食い込んでいる
野アライさんは噛み付こうとしてきたが、俺は差し込んだ指の関節を曲げ、指を野アライさんの頭蓋骨にロックする

野アライさん「いあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁ!!!! いだいのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! はずれないのだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

俺「うるさい、黙れ」ガンッ

野アライさんの後頭部を木の幹に叩きつけ、大人しくさせる

野アライさん「がっ・・・・・・うぅ・・・・・お・・・だ」
31 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/28(水) 18:56:53.74 ID:HF9pO7cx0
俺「大人しくしていろ」ザシュッ

俺は野アライさんの目から指を引き抜いた
野アライさんの顔面は眼球がなくなり、両目の部分にポッカリと黒い穴が空き、そこから血がダラダラと流れ出ている
不気味な人形のようになってしまった野アライさんは、弱ってしまったのか木にもたれかかっている


野アライさん「はぁ・・・・・はぁ・・・・・」


通常の生き物ならばここまですればもう助かることは無いだろう
だが、こいつは厄介なもので、致命傷からでも回復する可能性を秘めている
息の根を止めるまで油断は出来ない

俺「いま終わらせてやる・・・・・・・おらぁぁ!!」

ベキッ! グチャッ!
野アライさんの胸部に正拳突きを叩き込む
肋骨が折れ、心臓に突き刺さった

野アライさん「おぶっ・・・・・」ブシャッ!

野アライさんは盛大に血を吹いて倒れた

野アライさん「っ!! っ!!! っ!!!」ビクンッビクンッビクンッ

表情がなくなり、体を丸めて定期的に痙攣を繰り返す
心臓を確認すると、原型を留めないくらいにつぶれている
どうやら筋肉の痙攣のようだ


俺「・・・・・・・きたねぇ死に様だな」

こんな死体の状態でも動くとは・・・・
本当に嫌悪感を与える害獣だ

見るに耐え難いので、害獣の死体を袋にしまいこんだ
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/28(水) 19:48:22.85 ID:DLBdXA61o
ほう
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/28(水) 21:09:59.39 ID:DzHtj6MB0
もうちょっとスマートにやらないと反撃されたりしてあぶねえだろwwwwww
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/28(水) 21:31:54.64 ID:7jXfj+zK0
背後から一撃で仕留めちゃうとアライさんを苦しめることができなくなるからしょうがないね
俺さんはきっと俺らを楽しませるためにあえてリスクを背負ってるのさ
35 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/30(金) 00:34:19.24 ID:waFpo3Fs0
お疲れ様です

ちょっとですが続けます
36 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/30(金) 00:34:56.02 ID:waFpo3Fs0
俺「さて、巣の中から死体を・・・・・・・」

依頼人「どうですか? 作業は順調ですか?」

俺「ええ、今巣の中を調べて死体を回収したら終了です」

依頼人「それはよかった・・・・・・・ん?」


子アライさん6「のだぁ」スリスリ


足元を見ると、幼いアライさんが俺の足に頬ずりしていた

俺「まだいやがったのか・・・・・」

依頼人「ほお、子供が居ましたか。 どれどれ、こっちにおいで〜」


ゲシッ!
子アライさん6「のあっ・・・・のあぁぁ!!」

俺は足にまとわりつく幼いアライさんを蹴とばし、振り払った
幼いアライさんはべそをかいている

依頼人「ああ・・・・・ないちゃいましたよ」
37 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/30(金) 00:35:53.84 ID:waFpo3Fs0
グチャッ!
子アライさん6「おっ・・・・・ごあ・・・・」ピク・・・ピク

奴が泣いて動けない状態を狙って踏みつける

依頼人「そんな、ふみつけなくても・・・・・」


ゴキッ!
子アライさん6「」ビクンッ・・・・・・パタッ

まだ生きているようなので、頭蓋骨を踏み潰し、砕き、絶命させる
頭部を砕かれ脳みそを垂れ流し、害獣の幼体は沈黙した


依頼人「殺さなくても・・・・」

俺「見苦しいものを見せてしまいましたね」

俺「ですが、よく考えて下さい。 駆除は行わなければなりません」

依頼人「しかし・・・・・」

俺(ショックな現場を見せてしまったが、奴らはこういうものなのだと)
俺(奴らに慈悲を与えてはいけないのだと、分かって頂かなければいけない)

俺「奴らは危険なのです、だから駆除を依頼されたのですよね」

依頼人「そうです・・・・・」
38 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/30(金) 00:36:48.69 ID:waFpo3Fs0
俺「失礼を承知で申し上げます。 大多数の人間は奴らへの考え方が甘いのです」

俺「奴らは危険な生物なのですよ? こいつを逃がせばまた増える、そして被害も大きくなる」

依頼人「確かにおっしゃるとおりです。 ですが、このようなやり方では・・・・」

俺「そういった考えが甘さを呼ぶのです」

俺「今から実際に起きた被害についてお話します・・・・」


俺は数年前の新聞の切り抜きを取り出し依頼人に説明する
それは、俺が幼少のときに犯した罪の痕跡だった・・・・・
俺はあのときのことを彼に語った


依頼人「そんな・・・・・そんなことが・・・・」

俺「奴はまだ幼体でした・・・・・」

俺「ですが、俺の家族にもたらした傷は大きかったのです」

俺「だからいつでも殺る覚悟を持っていなければいけません」

俺「大切なものを守るためにはね」
39 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/30(金) 00:37:45.38 ID:waFpo3Fs0
依頼人「どうやら、想像を超えて危険な状況のようだ・・・・・・こんな奴らが蔓延っているなんて」

依頼人「初めて奴らを怖いと思いました・・・・・お願いです、奴らをこの地域から根絶やしにして下さい!!」

依頼人「うちにはまだ小さい息子がいるんです・・・・・もし山とかで襲われでもしたら・・・・」

俺「脅かすようなことを言ってしまい、申し訳ございません」

俺「ですが、今後は認識を改めて奴らに備えてください」

依頼人「わかりました」


依頼人は納得してくれたようだ

こういった意識改革も奴らの被害縮小につながっていく

確かに世の中にはまだ認識の甘い人々がいる
だが、年々増える『凶悪な被害』に意識を変えざるを得ない人々も増えてきている

奴らの被害を食い止めるために俺は日々戦い続けるしかない
40 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/30(金) 00:38:24.57 ID:waFpo3Fs0
閲覧ありがとうございました

俺の戦いはこれからも続くはずです
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/30(金) 00:38:53.48 ID:3MO9azSTo
もっと
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/30(金) 00:52:49.03 ID:S7f//Dd10
おつ
アライさんは動物としての枠を超えて暴れ過ぎたんだな
駆除されても当然か
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/30(金) 01:22:13.67 ID:tHEsDp7B0
これで終わり?今までと比べるとずいぶんあっさりだな…
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/30(金) 02:15:01.61 ID:IDbEfHay0
確かにあっさりしてるな.てっきり第二部の終わりにつながっているんだと思ってたわ
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/30(金) 09:39:52.63 ID:66Zb4IfjO

作者さんが書くべきことは十分書いたというのなら、ここで終わるのもまーしゃーない

二部主人公のアライさん、あの後は淡々と駆除されたのか、それともひと悶着あってなんとか逃げ延びたのかはそりゃ気になるけどね
46 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/30(金) 10:23:21.42 ID:waFpo3Fs0
ごめんなさい
一回やってみたかっただけです
まだまだ続きます

帰ってきてから続きを書きます
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/30(金) 10:27:55.76 ID:vGg8fjATo
よかった
48 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/30(金) 23:23:20.14 ID:waFpo3Fs0
ごめんなさいね

俺達の戦いはこれからだ!!
みたいなやつをやってみたかったんです
49 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/30(金) 23:27:01.81 ID:waFpo3Fs0
この職業も忙しいもので、次の日には新たな依頼が入った

〜廃屋

俺「こんにちは、害獣駆除の依頼を受けてきました」

依頼者「どーも、ご苦労様です」

俺「現場はあの廃屋ですか・・・・」

依頼者「そうなんです、通行人があの廃屋からアライさんの鳴き声が聞こえたって言うんですよ」

俺「なるほど・・・・・それはいつ頃からですか?」

依頼者「3ヶ月くらい前かな・・・・」

俺「恐らく、あの廃屋内で繁殖してますね」

依頼者「え! 増えてるんですか!?」

俺「その可能性は高いですね。 早速調査をさせて下さい」


俺は怪しまれないように廃屋の周囲から調査を始める

俺「家の裏手には足跡が無い・・・・・・正面の屋根に空いている穴から屋根裏に侵入しているな」


侵入経路がわかったので、廃屋の中を探索していく
廃屋の中には屋根裏への出入り口はなさそうだ
50 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/30(金) 23:28:54.26 ID:waFpo3Fs0
俺「やはり正面の穴か・・・」

俺はアライさん達が逃げられないように出入り口を封鎖した


なんなのだ
くらいのだ
のだー
のだー


何かが聞こえてくるような気がしたが、屋内に移動し作業に移る
アライさんが居るであろう場所の真下に陣取り、燻煙材を用意する
そして天井に穴を開けようと棒でつつく


ひっ
びっくりしたのだ
のあー
のあー


奴らの鳴き声がする
ここに居るようだ
天井に穴を開け、燻煙材を焚き穴へ煙を流し込んでいく
51 :araiaraiarai [sage saga]:2017/06/30(金) 23:30:16.86 ID:waFpo3Fs0
なんなのだ?
の・・・のあぁ

異常事態に奴らも恐怖しているのだろう、不安な声が聞こえてくる


ご・・・ごほっごほっ
の・・・のぁ!
くちゅん!
いけないのだ! このままだとアライさんたちは・・・・


天井裏はドッタンバッタンと暴れている
もう少し弱らせてやろう


脱出するのだ! ・・・・・・・あれ? 入り口がないのだぁ
の・・・のだ! のだぁ!
げほっげほっ!
うぅ・・・・・


そろそろ弱った頃だろう
別の場所にもう一つ穴を開ける


あ! あそこに出口があるのだぁ!! やったのだ!! みんな早く逃げるのだぁ
なのだー!
のだぁ!!


穴の先で待ち構えていると小さいアライさんたちが落ちてきた


ボトッ! ボトッ! ボテ!
アライちゃん1「の・・・・のだ」プルプル
アライちゃん2「のだあ」プルプル
アライちゃん3「なのだー」


落下の時にぶつけたのかアライちゃんたちは頭を抑えて小刻みに震えている
とても痛そうだ
そして俺がいることに気がつくと、蜘蛛の子を散らすようにヨチヨチと逃げ出した
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/01(土) 00:15:53.00 ID:NXU03Shz0
アライちゃんは本当に気持ち悪いなあ
うじゃうじゃ虫みたいにいて、あの気持ち悪い語尾でわめきたててるなんて
53 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/01(土) 00:19:23.32 ID:ys/Dxa5M0
アライちゃん1「べぶっ・・・」ベシャ
アライちゃん2「ぷげ・・・・」グチャ
アライちゃん3「の!・・・あ・・・」ゴキッ

アライちゃん達は痙攣して沈黙している
まだ親のアライさんが出てきていない
人間の存在に気づいて警戒して出てこれないのか・・・・
いや、子供たちのこの姿を見ればすぐに出てくるだろう
ん?


屋アライさん「・・・・・・」じー

穴から親のアライさんがこちらを見ている
俺は屋アライさんに踏み潰したアライちゃんを掴み上げ、見せつけてやる

屋アライさん「!!!」

屋アライさん「大変なのだ!! 子供たちの危機なのだぁ!」

害獣が何か喚いている

屋アライさん「ぐぬぬぬ・・・・・すぐに離すのだぁ!!」ダンッ

突如屋アライさんが飛びかかってきた
見の危険を感じた俺は、屋アライさんの顔面に拳を叩き込み迎撃する

屋アライさん「ごぶっ!!!」バキッ!

威力が乗ったカウンターに屋アライさんはその場に崩れ落ち、顔を抑えてうずくまる

屋アライさん「うぅ・・・・・痛いのだ、痛いのだ」
54 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/01(土) 00:22:07.45 ID:ys/Dxa5M0
>>53
投下ミスりました
正しくは>>54です
55 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/01(土) 00:22:40.36 ID:ys/Dxa5M0
失礼
>>56
56 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/01(土) 00:23:09.68 ID:ys/Dxa5M0
アライちゃん1「のだー」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん3「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ


ここで逃がすとまずい、幼体だというのに煙を喰らってまだこれだけ動けるというのか
流石は害獣と言われるだけのことはある、凄まじいタフさだ
俺は逃すまいと、アライちゃんたちを踏みつけていった

アライちゃん1「べぶっ・・・」ベシャ
アライちゃん2「ぷげ・・・・」グチャ
アライちゃん3「の!・・・あ・・・」ゴキッ

アライちゃん達は痙攣して沈黙している
まだ親のアライさんが出てきていない
人間の存在に気づいて警戒して出てこれないのか・・・・
いや、子供たちのこの姿を見ればすぐに出てくるだろう
ん?


屋アライさん「・・・・・・」じー

穴から親のアライさんがこちらを見ている
俺はアライさんに潰されたアライちゃんを掴み上げ、見せつけてやる

屋アライさん「!!!」

屋アライさん「大変なのだ!! 子供たちの危機なのだぁ!」

害獣が何かほざいている

屋アライさん「ぐぬぬぬ・・・・・すぐに離すのだぁ!!」ダンッ

突如屋アライさんが飛びかかってきた
見の危険を感じた俺は、屋アライさんの顔面に拳を叩き込み迎撃する

屋アライさん「ごぶっ!!!」バキッ!

威力が乗ったカウンターに屋アライさんはその場に崩れ落ち、顔を抑えてうずくまる

屋アライさん「うぅ・・・・・痛いのだ、痛いのだ」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/01(土) 08:23:00.92 ID:I+g2Xw0OO

それにしてもこの話のアライさんは弱いな
彫刻刀を相手に刺すことにためらいのない小学生みたいな、弱いけど気を抜くと危ない害獣なのか
58 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/01(土) 09:08:32.01 ID:XSrrH4jJ0
屋アライさんが動けないでいる間にアライちゃん達を袋に詰めていく

アライちゃん1「の・・・・だ」ノダー
アライちゃん2「のだ・・ぁ」
アライちゃん3「」ピクピク

アライちゃん達は虫の息だがまだ生きているようだ、さすがは特定害獣、しぶとい
ここまで勢力圏を広げてきただけのことはある、ここで処分せねばなるまい

害獣駆除の際に発見した害虫を追い払うための殺虫剤も用意してあるので
殺虫剤の針をアライちゃんに突き刺し噴射する


ブスッ!
アライちゃん1「のだ!!」ビクッ

ブシュー!
アライちゃん1「! のだぁ!! のだぁ!! のだぁ!!!」バタバタ

アライちゃん1「のっ!! のだ!! の・・・・おぷっ!!」ビクッビクンビクン

アライちゃん1「」

一匹片付いた、次の害獣も駆除をする


ブスッ!

アライちゃん2「のあぁ!!」ビクンッ

ブシュー!
アライちゃん2「のあぁっ!! のおっ!! ひぎぃ!! ひぎぃ!!」バタバタ

アライちゃん2「ひぎー!! ヒギー!! ・・・・・・・っ!!」ビクンッ・・・・パタ

アライちゃん2「」


最後の一匹は・・・・

アライちゃん3「」

最後に残ったアライちゃんは目を見開いて、口を半開きにしたまま動かなくなっている
59 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/01(土) 09:16:19.23 ID:XSrrH4jJ0
>>57
例のアライさんは偶然ひどい目にあうだけだったり、相手にしたのが素人だったり、
危ない目にあっても偶然邪魔が入ってやられないと言った理由でしぶとく行きています。

今回のアライさんたちが弱く見えるのはプロの駆除屋の『俺』が確実な手段で殺しにかかっているからですね
60 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/01(土) 10:50:27.22 ID:XSrrH4jJ0
屋アライさん「痛いのだ、痛いのだ、うぅ・・・・・・」

自分のことで精一杯なのか子供の悲鳴が聞こえていないようで、まだうずくまっている

屋アライさん「アライさんが可哀想なのだ・・・・・・酷いのだぁ」

俺「おい・・・・・起きろ」

屋アライさん「痛いのだぁ」

俺「起きろと言っているんだ」ゲシッ

屋アライさんの尻を蹴り飛ばす

屋アライさん「痛っ!! なにをするのだ」

こちらを向いた屋アライさんの目に飛び込んできたものは、ぐったりとしているアライちゃん達だった

屋アライさん「!!! そ、そんな・・・・ひ、ひどいのだ」

屋アライさん「アライさんの・・・・アライさんの・・・・」

屋アライさん「酷いのだ!! アライさんが可哀想なのだ!!」

屋アライさんは俺を恨めしそうな目で睨みつけてくる。 今にもこちらに飛びかかってきそうな勢いだ
俺は護身用に持っていたナタを抜き放ち屋アライさんに向ける

屋アライさん「そ、それはだめなのだ・・・・・アライさんにそれを向けないでほしいのだ」
61 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/01(土) 10:52:18.79 ID:XSrrH4jJ0
俺「これが何か分かっているようだな? 他のハンターに追いかけられでもしたか?」

屋アライさん「ぐぬぬぬ・・・・・」

俺「来ないならこちらから行くぞ」ブン

ナタの腹で屋アライさんの顔面を引っ叩く

屋アライさん「ぐ・・・・・痛いのだ」

屋アライさんは引っ叩かれた衝撃でその場に倒れ込み、汚い尻をこちらへ向けている
すかさず俺はナタを振り下ろし、屋アライさんの尻尾を切断した

屋アライさん「あ・・・・・・いだい! いだいのだぁー!!」


通常フレンズの耳と尻尾はけものプラズム(強)で構成されており、それらは動物としての機能をフレンズの人体に付属するものである
人体器官としては繋がりはないとの見解だが、野生化しているアライさんにとっては自然界で生き抜くための必須な部位であるためか、
驚くべきことにすでに感覚や肉体的な繋がりも発生しているようである


屋アライさん「痛い!! 痛いのだぁ!!!」

俺「驚いたな・・・・・血まででている」

ここで仕留めておこう、俺はもう一度ナタを振り上げる

屋アライさん「ひっ!! 怖いのだ!! 逃げるのだぁ」
62 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/01(土) 15:04:36.95 ID:XSrrH4jJ0
もうすでに子供のことなど忘れて逃げ出そうとしている
次の機会に繁殖できればいいと思っているのだろう
繁殖力の高い害獣ならではの発想なのかもしれない

屋アライさん「アライさんの危機なのだぁ!!」ダッ

屋アライさんは逃げようと駆け出したが、俺はヤツの頭にナタを振り下ろした

ブンッ!
屋アライさん「おっ!・・・・・・・」バカッ

屋アライさん「」ドシャッ

頭を真っ二つにされ、屋アライさんはその場で絶命した

俺「これで終わりか・・・・・・」

アライさんたちの死体を袋に収納し、他のアライさんが居ないか廃屋の中を調査する
屋根裏も含め廃屋内は調べ尽くしたが、もう他には居ないようだ



俺「駆除が完了しました」

依頼者「お疲れ様です」

俺「廃屋に居たのはこれで全部でした」

依頼者「4匹ですか・・・・・やはり子供もいましたね」

俺「ええ、取り逃がしたらまずいところでした」

依頼者「いやー助かりました、今日はありがとうございました」

俺「ご利用ありがとうございました、では今日はこれで」


こうして今日の依頼を無事に終えることが出来た
毎日毎日害獣駆除の依頼が入ってくる、数年前では考えられなかったことだ
そう言えば明日は銭湯のボイラー室を見てほしいって言われてたな
その次は工事現場か・・・・・
63 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/01(土) 15:06:38.89 ID:XSrrH4jJ0

--------------------------


〜1ヶ月前(銭湯)

ゴソ・・・・・ゴソ


野アライさん「わっせっわっせ」

野アライさん「ふー、やっと入れたのだ」

野アライさん「ここは暖かいのだ、ここをアライさんのおうちにするのだ」

野生のアライさんは銭湯のボイラー室に目をつけた
お湯を沸かす熱に惹かれてやってきたのだろう

野アライさん「ふははははー、ここはかいてきなのだ。 早速アライさんの寝床をつくるのだー」

思い立ったらすぐにボイラー室の壁を剥がしたり、断熱材を引きちぎっていく

野アライさん「わっせっわっせ」

部屋の中を荒らしたい放題荒した結果、一時間後には立派なアライさん専用ベッドが出来上がっていた

野アライさん「気持ちいいのだぁ〜お昼寝するのだ」


〜数時間後


野アライさん「う〜寝ていたら寒くなってきたのだ」

野アライさん「もっと暖かいところに移動するのだ・・・・・・あっ! あそこが暖かそうなのだ」

野アライさんは蒸気輸送のパイプに目をつけた

野アライさん「ここなら暖かいのだ、早速ここにすわってぇ・・・・」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/01(土) 17:28:49.78 ID:U0P9sM+CO
どうやって繁殖してるんだ?
工場の時は人に犯されて人間との間にこどもの国出来てたけど男のアライさんもいるのかな?
65 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/01(土) 17:30:00.44 ID:XSrrH4jJ0
今まさに野アライさんがまたがって座ろうとしているパイプは超高熱の蒸気輸送パイプだった
そんなことは知らない野アライさんはくつろごうとパイプにまたがった

野アライさん「ふー」ぽすっ・・・・じゅ〜

野アライさん「!!!!」ジュー

野アライさん「!!!! 熱いのだ!!! 熱いのだぁ!!!」

素早く飛び退こうとする野アライさんだが、皮膚が焼けてパイプに張り付いてしまっている

野アライさん「あつっ!!! のだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

今まで味わったことのない熱が野アライさんの尻を焼いていく
その様はまるで拷問のようだった

野アライさん「の!!! のだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ブチブチブチ

尻の皮を引きちぎり、どうにか脱出することに成功した

野アライさん「はぁ・・・・はぁ・・・・・痛いのだ」

野アライさんの尻は焼けただれ血が出て真っ赤になっている、特に肛門は溶接されたように張り付いてしまいひどい状態だ

野アライさん「うぅ・・・・・休むのだ・・・・・寝床へ戻るのだ」

傷ついた体を癒やすために野アライさんは寝床へと向かった
66 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/01(土) 17:31:31.07 ID:XSrrH4jJ0
>>64
それに関してはあとで出てくるかもです
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/01(土) 17:32:27.83 ID:rXYBy27yo
>>64
フレンズに男は存在しない公式設定がある
68 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/01(土) 17:33:09.98 ID:XSrrH4jJ0

〜翌日


野アライさん「よく寝たから治ってきたのだ、アライさんは強いのだ」

そう、昨日の火傷もだいぶ良くなっている、これはアライさんのフレンズとしての能力に他ならない

野アライさん「起きたことだし、早速おといれするのだ」

野アライさん「うううん〜っ!! う〜ん・・・・・・・・」

おかしい、どんなに頑張っても肛門から排泄物が出てこない
いつも通り便意を催しているというのに

野アライさん「あれ・・・・・でないのだ」

野アライさん「お便秘さんなのだ?」

そう・・・・出ないのも当然である
昨日のパイプにまたがった時、肛門を焼き、肛門付近の大腸も収縮し閉じてしまっていた
どんなに頑張っても排泄口は閉じてしまっているので、排泄することは出来ない

野アライさん「昨日いっぱい食べたからうんちしたいのだ」

野アライさん「でも出ないのだぁ!!!」

何時までたっても出ない排泄物に、この場は諦めるしかなかった

野アライさん「仕方がないのだ、ご飯にするのだ」

そう言って野アライさんはいつも通り、畑を荒らしに行くのだった
69 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/01(土) 17:34:59.13 ID:XSrrH4jJ0
〜数時間後

野アライさん「美味しいのだ!! 美味しいのだ!!」ガツガツ

野アライさん「今日は畑でもいっぱい食べたし、蓄えも持ってきたのだ」


〜数日後

野アライさん「お腹が大きくなってきたのだ・・・・・・また赤ちゃんが出来てしまったのだ」

野アライさん「あんまり食べる気がしないけど、赤ちゃんのために食べるのだぁ」

野アライさんのお腹が大きくなっているのは妊娠しているからではない
それに気付かずに野アライさんは食べ物を食べ続けていく


〜1週間後

野アライさん「またお腹が大きくなったのだ、アライさんが頑張って食べたおかげなのだ」

野アライさん「でもなんだか苦しいのだ」



〜数週間後

野アライさん「はぁ・・・・・・はぁ」

お腹がパンパンに膨れ上がった野アライさんは苦しそうに息をしている

野アライさん「苦しいのだ・・・・・もうすぐ産まれるのだ?・・・・」

これは妊娠などではなく、どう考えても体調不良である
それもそのはず、あれだけ食べて数週間もの間排便をしていないのだから
今頃体内では毒素が回っている頃だろう

野アライさん「の・・・・・・だ・・・・・」ハァハァ

野アライさん「あたまが・・・・・痛いのだ・・・・」ハァハァ
70 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/01(土) 17:36:10.36 ID:XSrrH4jJ0

〜1ヶ月後


野アライさん「の・・・・・・だぁ」

もうすでに野アライさんは虫の息だった

野アライさん「はぁ・・・・はぁ・・・・・の・・・・だぁ」



ガチャ

俺「ここがご依頼の現場ですね」

依頼主「そうなんです、この前従業員が不審な音と鳴き声がするって言ってまして」

俺「そうですか、早速調査をさせて下さい」

俺「それにしても暑いですね」

依頼主「ボイラー室ですからね」

俺「それに何か変な匂いがしますね」

依頼主「ん? 確かに変な匂いが・・・・」

俺「!!!」



野アライさん「・・・・・・・・・」ハァハァ



俺「こ、これは」
71 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/01(土) 17:37:38.09 ID:XSrrH4jJ0
目を向けるとボイラー室の端っこに苦しそうに横たわっているアライさんがいた
お腹が異常に膨れ上がり、便臭のようなものを感じた

依頼主「あれが・・・・・犯人か」

依頼主「お腹が大きい、もしかして子供がいるのか?」


野アライさん「・・・・・・・」

横たわっているアライさんはこちらの声に反応しない
相当弱っているようだ

俺「妊娠しているにしてはお腹の膨らみがおかしい、こんなに弱っているのも何かあるな」

俺「おい、こんなところで寝ているがどうした?」

野アライさん「・・・・・・・苦しいのだ・・・・・・うんち・・・・でないのだ」

依頼主「こんな所で糞をしようとしていたのか」

俺「? 便秘か? 野生のアライさんはとても丈夫であらゆる環境に対応できるはずだが・・・・」

この仕事はアライさん駆除が主な活動だが、同時にアライさんの生態調査も行っている
野アライさんの不調の原因を調べるため、俺は野アライさんの毛皮(服)を剥ぎ取り、肛門の辺りを観察する

俺「なんだこれは・・・・・肛門が塞がっている」
72 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/01(土) 17:40:28.74 ID:XSrrH4jJ0
これでは排泄は出来ないはずだ、よく観察すると肛門や臀部周辺に火傷の後らしきものが伺える

俺「恐らく、何らかの状況で肛門にひどい火傷を負い、溶接されたように張り付いてしまっているのだろう」

これは興味深い現象だ。通常致命傷を負った状態からでもフレンズとしての特殊能力から回復をするはずだが、
肛門が張り付いている状態では傷だけ塞がっており、元には戻らないようだ

俺「ふむ、あとで研究所に連絡して解剖してもらおう」

周辺に他のアライさんがいないか確認し、清掃、侵入経路の補強をし、
野アライさんを運び出して今日の仕事を終了する


依頼主「本日はありがとうございました」

俺「ありがとうございました。 また何かあればよろしくお願いします」

依頼を完了し、野アライさんを研究所に引き渡して帰途についた

俺「明日は工事現場か・・・・・」

次の現場もまたろくでもないことが起きることだろう
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/01(土) 18:32:12.27 ID:Xpn3cjx/0

しかし気づけば2ちゃん系のけもフレSSでは屈指の長編になっとるな
人間社会に紛れ込んだ害獣アライさんの標準的な仕様がこのSSで後々まで固まりそうだわ
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/01(土) 19:25:25.62 ID:BLlOyvsXO
アライちゃん周りの設定が特に面白い
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 01:31:01.44 ID:djbG1oK3o
だが待ってほしい
死んだらまた増やせばいいというのは多産系動物の基本であってアライさん特有の思考ではないとは考えれられる
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 06:26:29.57 ID:iyglNkN40
>>75
アライさんはツリ目が酷かったり髪の毛の色がおかしかったりするけど、基本的には人間に似た容姿の生き物じゃん
それが多産系動物と同じ考え方をして行動してたら、それって凄く気持ち悪くない?
それこそ普通の害獣より嫌われて、積極的に駆除しようと思うくらいには
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 08:00:58.10 ID:dfOZa1Jqo
作中そんな嫌われ方はしてないけどな
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 10:21:01.56 ID:LRFCbhYQ0
作中でどうとか言ったら、容姿はめっちゃかわいくて風俗嬢として人気がある
写真見るだけではしゃぎだす若い男もいるし、ほだされて可愛がりたくなる年配の人も多い
しかしその姿はひどく醜く見てると生理的嫌悪感が沸き立つという謎の存在だぞ
深く考えてもしょうがねーよ
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 11:07:56.66 ID:iyglNkN40
風俗エアプなんだけど、安いところなんて穴さえあればいいみたいな感じって聞いたことがある
80 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/02(日) 17:14:45.98 ID:fyz0OsdP0
人が結構いますね

続けます
81 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/02(日) 17:15:47.56 ID:fyz0OsdP0

〜そのころ工事現場


作業者「親方ぁ!! 今日発破かけちまいましょうよ」

親方「そうだなー、明日この近辺に駆除屋が来るからな」

作業者「駆除屋? 何のです?」

親方「お前には言ってなかったけ? 最近工事現場の仮設物置にアライさんが出るって噂でな、駆除のプロに来てもらうことにしたんだよ」

作業者「アライさんて最近テレビでやってるあれですか?」

親方「そうそう、それそれ」

作業者「それって、あの可愛いやつでしょ? なんで駆除なんか・・・・・」

親方「お前ニュースみてねぇのか? しょっちゅう被害報告出てんだろうが」

作業者「ああ、何か農作物荒らしたりするやつでしょ」

親方「それだけじゃねえ、ウチも天井裏に住み着かれてな。駆除してもらったんだよ」

親方「アライさんの糞尿で天井板が腐っちまって張り替えたよ・・・・とんだ損害だぜ」

作業者「家破壊されるのは怖いっすね、さっさとやっちまいましょう」

親方「ああ、ちなみに今回頼んだのはウチの駆除を担当してもらった人だ、完璧にアライさんを駆除してくれるって評判だ」
82 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/02(日) 17:17:11.79 ID:fyz0OsdP0
作業者「そうなんですか・・・・・あっ、そろそろ作業しましょうか」

親方「よーし、ダイナマイトはセットしたな?」

作業者「オッケーです、周囲の安全確認もしました」

親方「よーし、始めるぞ」

親方「5ー、4−」



ボコッ

子アライさん「なのだー」ヒョコ

野アライさん「食べ物探すのだ」

親方が爆破のカウントをしていると、地面から野生のアライさんとその脇に抱えられた子供のアライさんが現れた


親方「3−」


野アライさん「岩のところに何か香ばしい匂いがするのだぁ」
83 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/02(日) 17:18:25.86 ID:fyz0OsdP0
そう言うと野アライさんは設置してあるダイナマイトに向かっていく


親方「2ー」

作業者「!!! 親方! まずいですよ何かあそこにいます」


野アライさん「これはきっとヒトの食べ物なのだぁ、いい匂いがするのだぁ」

野アライさん「ちび、これを食べるのだ!」

子アライさん「ふはははは、たべうのだぁ」カプッ


ダイナマイトを食べ物と勘違いした野アライさんは自分の子供にダイナマイトをくわえさせる


作業者「あれ、アライさんだな」

親方「1ー」

親方「ん? なんか言ったか?」

カチッ!

ドガーーーーーン!!

野アライさん「」ベチャ
アライちゃん「」グチャ
84 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/02(日) 17:20:09.71 ID:fyz0OsdP0
作業者「親方・・・・・・あれ」

親方「なんだ? ・・・・・・あれは」


親方の視線の先にはダイナマイトで吹き飛び、岩に潰されたアライさん達の死体があった

作業者「アライさんですね、ダイナマイト直撃で吹っ飛んだみたいですよ」

親方「マジか・・・・お前片付けとけ」

作業者「えー」


--------------------------


〜翌朝

俺「お早うございます、本日害獣駆除の件で来ました」

親方「おう! 今日は頼むぜ!」

親方「現場に行く前にちょっとした報告だが」

俺「?」

親方「昨日アライさんを殺しちまったみたいなんだよ」

俺「アライさんをですか・・・・・ちなみに死体は?」

親方「昨日部下に片付けさせたよ」

俺「確認ですが、確実に死んだんですよね?」

親方「ああ、発破の直前になんかダイナマイト咥えてそのまま爆破しちまった」

親方「2匹いたが、死体も断片的にしか残ってねえし、2匹とも頭が吹き飛んでたな」
85 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/02(日) 17:31:48.30 ID:fyz0OsdP0
俺「そうですか、それならよかった」

俺「死体はこちらで預かっておきますね。 では現場に向かいましょう」



〜物置

俺「あれが現場ですね」

親方「ああ、あそこに住み着いているって話らしい」

俺「わかりました、作業が終わりましたら連絡いたします」

親方「よろしくー」


いつも通り現場の周辺から調査を始める、周辺には他にアライさんが住める場所はないようだ
今回怪しい場所はここだけだな
物置の中に入り、捜索を始める

俺「・・・・・・何かいそうだな」

物置に入ると長い間掃除していないのかホコリが舞う
室内は全体的にホコリが積もっているようだった
しかし不自然にホコリがない部分がある、これは何かが通った後に違いない
何者かの通り道らしきものを辿っていくと


アライちゃん1「すぅー・・・・すぅー」スゥースゥー
アライちゃん2「のぁ・・・・・のだー」スゥースゥー
86 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/02(日) 17:37:46.94 ID:fyz0OsdP0
ダンボールで作られた巣の中に、小さなアライさんが2匹眠っていた
ここにはこいつらだけだろうか、周囲を捜索する
どうやらこいつらだけのようだ

アライちゃん1「の・・・・・だ?」パチッ

1匹が目を覚ました

アライちゃん1「おはよーなのだ」

なんと俺に向かって挨拶してきた

アライちゃん1「おなかしゅいたのだ」ヨチヨチ

そのままのんきに俺の方に向かって4足歩行で歩いてくる
俺はアライちゃんを掴み上げた

アライちゃん1「のだ? のだー」

状況が分かっていないようで、とても楽しそうだ

アライちゃん1「あぐあぐ」ノダー

俺の指をしゃぶったり甘噛したりしている
なぜか俺になついているようである

アライちゃん1「あうーうんちしちゃいのだ」ブルッ


どうやら便意を催したらしい
とりあえず肛門に瞬間接着剤を塗り排泄させないようにする
作業現場の衛生管理も仕事のうちだ

ヌリヌリ
アライちゃん1「の//// のだっ//// ぬるぬるなのだ///」
87 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/02(日) 17:40:00.39 ID:fyz0OsdP0
そう思っているのもつかの間

アライちゃん1「!!! のだ!! あちゅいのだ!! のだぁぁぁ!!」ヒリヒリ


瞬間接着剤を誤って手につけてしまったヒトは経験があるだろう
つけた瞬間にじわじわと熱さがこみ上げて、皮膚を固めていくあの感覚を

アライちゃん1「のだ!! のだぁ!! ・・・・・・のだぁ」


接着剤が固まり、落ち着いたようだ
大便に加え小便までされては困るので、接着剤を排泄口に差し込み排泄を阻害する

ぬぷっ
アライちゃん1「のぁ!!」ビクンッ

ここで差し込む穴を間違えた、尿道ではなく膣穴に差し込んでしまった


アライちゃん1「////のあっ /////のだぁ」ヌプヌプ スコスコ


以外にスムーズに入った。こんなに小さくても体は繁殖に備えるため、成長しているようだ
もともと繁殖力の高い生物である故なのだろうか

小さいアライさんは性の喜びを感じ、自分から腰を動かしている

俺「・・・・・・」

害獣の性処理に付き合わされている暇はない、今度こそ接着剤を尿道に差し込み注入する

アライちゃん1「のだっ!!! いたいのだぁ!!」
88 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/02(日) 17:41:29.37 ID:fyz0OsdP0
これで排泄することはない、現場を汚さず処理できる
今度は小さいアライさんの体に接着剤を塗り、巣であるダンボールに貼り付け動けなくする


アライちゃん1「のだー」ポー


唐突な出来事に小さいアライさんは放心状態になっている
もう一匹の小さいアライさんに手を伸ばそうとすると、放心状態だった小さいアライさんが話しかけてきた


アライちゃん1「ヒトしゃん・・・・アライちゃんのおまたじんじんするのだ」

アライちゃん1「さっきのきもちいいのもっかいしてほしいのだ////」


俺はその言葉に嫌悪感を覚えた
無視してもう一匹の処理に当たる

アライちゃん2「のだー・・・・のだー」スピー

同じように処理を施したが、のんきに眠っている
小さいアライさん達を残し、現場を離れる

俺「さて、あとは親が来るのを待つだけだ」
89 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/02(日) 17:55:20.04 ID:fyz0OsdP0
ちょっと書き溜めます

ちなみに『俺』のやり方は現実的に正しい駆除の方法ではないかと思われます
あくまで知的生命体アライさんに対するやり方です
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 18:18:26.04 ID:T57arUlXO
おつなのだあ
91 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/02(日) 18:51:21.67 ID:fyz0OsdP0
>>89
日本語がおかしかったですね
『俺』のやり方は、正しい駆除の方法ではないと思います
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/07/02(日) 23:44:52.37 ID:HOHv4ORF0
俺さんの忍耐力すごいな、自分ならアライちゃん1が言葉を発し終えた時点であまりのおぞましさに踏み潰してるわ
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 23:48:44.94 ID:5xqKycXVo
(ゆっくりじゃ)いかんのか?
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 02:10:04.44 ID:N6OfumkWO
ゆっくりは空想
アライは害獣
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 10:21:00.74 ID:cRtSO6geO
アライさんはけもフレでは唯一無二のウザキャラだからな
虐待欲が出るのはある意味当然
96 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/03(月) 23:57:47.44 ID:CpIDP+x40
お疲れ様です
お待たせしました
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 23:58:47.30 ID:qs+2cYyFo
お待ちしておりました!
98 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/04(火) 00:00:26.32 ID:gyvhHJgh0
子供のアライさんたちを餌に罠を仕掛け、親のアライさんが現れるのを待った
だが、何時までたっても現れる気配はない
今日は切り上げさせてもらって次の日に来ることにした


--------------------------


〜物置の中

アライちゃん1「ヒトしゃんいなくなったのだ、退屈なのだ」

アライちゃん2「う、うーん・・・・・・のだぁ」パチッ

アライちゃん1「起きたのだ? アライちゃんと遊ぶのだ、でも動けないのだ」

アライちゃん2「おかしいのだ、アライちゃんも動けないのだ」

アライちゃん1「とりあえずごはんたべるのだ、ヒトしゃんがおいてったのだ」

アライちゃん2「のだー」


ガツガツ
アライちゃん1「美味しいのだぁ」ムシャムシャ

アライちゃん2「美味しいのだぁ」ガツガツ

アライちゃん1「いつもよりたくさんたべてしまったのだぁ」

アライちゃん2「のだー」

アライちゃん2「うんちしたくなったのだ・・・・・・・あれ、でないのだ」

アライちゃん1「アライちゃんもうんちしたいのだ・・・・・・・でないのだ」

アライちゃん2「おしっこでるのだー・・・・・・・あれ、でないのだ」

アライちゃん1「アライちゃんもおしっこでるのだ・・・・・・・・・でないのだ」

アライちゃん2「もっとふんばるのだ・・・・・・んんん〜」ミチミチメリメリ

アライちゃん2「!!!!」

アライちゃん2「いたいのだぁ!!」

接着剤で固めた肛門を強引にこじ開けて排泄しようとすればそうなる

アライちゃん2「おしっこも・・・・・・!!!」

アライちゃん2「いたいのだぁ!!」

何をしてもだめである
99 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/04(火) 00:01:50.88 ID:gyvhHJgh0
〜翌日


俺「さて、今日はかかってるかな?」

いつも通り周囲の調査から始め、異常がないことを確認し物置の中に入る


アライちゃん1「うぅ・・・・きのうからうんちでないのだ」

アライちゃん2「おしっこでないのだ・・・・・痛いのだ」


排泄ができない小さなアライさん達は苦しそうにしていた

俺「ガキどもだけで、親はいないのか?」

どうやら親はまだ戻ってきていないようだ

俺「まさか一昨日の爆破に巻き込まれたやつか・・・・」

状況を確かめるためにアライちゃん達に聞いてみた

俺「おい、お前らの家族は何匹居る」

アライちゃん1「うぅ・・・・・ヒトしゃん・・・・おはよーなのだ」

アライちゃん2「ヒトしゃんなのだ」

俺「挨拶はいい、答えろ」

アライちゃん1「アライちゃんのむれはアライちゃんたちのほかに2匹いるのだ」

アライちゃん2「いまはどこかにいっちゃったのだ」
100 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/04(火) 00:03:32.65 ID:gyvhHJgh0
俺「お前らの親と姉妹か?」

アライちゃん1「そうなのだ」

アライちゃん2「おとといからままがかえってこないのだ」

俺「そうか・・・」

ここで確信した、こいつらの親兄弟は昨日の爆破に巻き込まれて死んでいる
だが、一応確認しておかなければならない
俺は昨日親方から受け取った、2匹のアライさんの死体が入った袋を取り出す

アライちゃん1「ままの匂いがするのだぁ」

アライちゃん2「かえってきたのだ? ごはんがたべたいのだ」

なるほど、どうやら本当にこいつらの親兄弟のようだ
これで確認は取れた、もうこいつらには用はない

俺はアライちゃん1を掴み、ダンボールから引き剥がす

アライちゃん1「せなかにくっついちゃったのだ」

べりべりべり
アライちゃん1「いたいのだぁ!!」

アライちゃん1「うぅ・・・・・せなかのけがわはがれちゃったのだ」

ヒョイ
アライちゃん1「だっこしてくれるのだ?」

アライちゃん1「あぐあぐ」カプカプ

前と同じようにアライちゃん1は俺の指をしゃぶったり、甘噛してくる
こちらが駆除しようとしているとは知らずに
101 :araiaraiarai [sage saga]:2017/07/04(火) 00:06:04.64 ID:gyvhHJgh0
俺はアライちゃん1がしゃぶっているお気に入りの指を喉の奥まで突き刺した

グサッ
アライちゃん1「っ!!! ーっ!! ーーーっ!!」バタバタ

俺「よおく味わえ、お前が大好きな指だぞ」

アライちゃん1「〜〜〜〜〜!!!」バタバタビクンビクン

アライちゃん1「っ!!・・・・・・」ダラーン

アライちゃんは動かなくなった
あとで復活すると危険なので、首の骨を折っておく

グキッ!ベキッ!
アライちゃん1「」

アライちゃん1の首が一回転したところで
もう一匹に手を伸ばす

アライちゃん2「やめうのだ・・・・・アライちゃんがかわいそうなのだ」

俺「安心しろ、すぐに同じところに送ってやる」

接着剤で固定されているアライちゃん2を引き剥がす

べりべり
アライちゃん2「っーーーーー!! いたいのだぁ!! けがわはがれちゃうのだぁ」
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