【安価】住人(♀)「白百合荘で過ごす日々」【百合】

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568 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/10/02(月) 19:32:06.80 ID:8j8UV1M5o
*閑話休題*


バー「リリアン」ーー


亜里沙「あのう……」


マスター「はい? あ、先日の……」


亜里沙「お、覚えてますか? 酷い酔いっぷりだったって聞いて……」


マスター「もちろん覚えてますよ。泣きながら飲んでたのでばっちり記憶しています」


亜里沙「お恥ずかしい……。あ、それでこれ……」ガサッ

亜里沙「迷惑かけてしまったので、お詫びを持ってきたんです。どうぞ」


マスター「おや、ありがとうございます。ありがたく頂きます」ニコリ


亜里沙「それで、えっと……沖上さん? はどちらに……」キョロキョロ


マスター「沖上さん? ああ、要さんですね」


亜里沙「はい、そうです。その方に介抱してもらったと聞いたので、その方にもお詫びをと」


マスター「要さんはうちの従業員ではありませんから、今はいませんよ」


亜里沙「え?」


マスター「近くの会社で働いているただのOLだ、と自分で仰っていました」

マスター「常連さんなので、今夜もまた来ると思いますよ」


亜里沙「そうなんですか……。じゃあ、また夜来ますね」


マスター「承知しました。お待ちしております」ペコリ
569 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/10/02(月) 19:33:05.37 ID:8j8UV1M5o
夜ーー


からんからん……


要「こんばんは」


マスター「いらっしゃいませ」


要「あ」


亜里沙「?」


マスター「神ヶ原さん、こちらが沖上要さんです」


亜里沙「あ、ああっ!」

亜里沙「こ、これ!」ズイッ


要「おおっと」


亜里沙「先日は酔っていたところを介抱していただいたようで、ほんとにありがとうございました! これ、お詫びです!」


要「おお、ありがと。もらっとく……」

要「……」ジロジロ


亜里沙「な、なんですか?」


要「かわいいね……食べちゃいたい」


亜里沙「は、はあ?」


要「マスター、私とこの人になんかお酒ちょうだい」


マスター「ダメですよ要さん、神ヶ原さんは車で来てるんですから」


要「私がタクシーで送るからいいの」


マスター「送り狼になるつもりですね?」


要「いやー……それは、ねえ?」
570 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/10/02(月) 19:34:13.30 ID:8j8UV1M5o
亜里沙「話が見えて来ないんですが……」


マスター「この人、綺麗な女性を見つけるとすぐこういうこと言い出すんです。本気にしなくていいですよ」


亜里沙「そう、なんですか?」

亜里沙(レズビアン……なのかな)


要「あ、そだ。めんどくなる前に聞くけど彼氏とか旦那さんとかいる?」


亜里沙「それは……いませんけど」


要「もったいない……見たところ25、6歳って感じだし、男がほっとかないと思うんだけどな」


亜里沙「それはありがたいですけど私もう30ですから」


要「30? 見えないな……」

要「じゃあほら、30になった記念に女に抱かれてみない? 20台の自分にサヨナラーって」


マスター「要さん、捕まりますよ」


亜里沙「遠慮します」プイッ


要「残念、振られちゃった」アハハ


マスター「この人自分の顔がいいこと自覚して口説いてますからね。仕事ができて頭もキレる分たちが悪い」


亜里沙「なんとなく今のやり取りで分かりました」


要「ま、それはなくてもまた来てよ。大概いるからさ。今度は一緒に飲もう」


亜里沙「それなら喜んで」

亜里沙「……酔ったからってどこかに連れ込んだりしないでくださいね」


要「善処しまーす」
571 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/10/02(月) 19:35:47.10 ID:8j8UV1M5o
わいわいがやがや


理緒「すごい大所帯だね……」


早苗「お祭りって言ったらほとんどみんな集まっちゃって〜」


亜里沙「わ、私は早苗さんが行くって言ったから……」


奏「……」ススス


サラ「ふふ、奏ちゃん。先生も今日はお客さんで来てるんですから隠れなくても大丈夫ですよ」ナデナデ


綾子「そっか。奏の担任だったね、亜里沙さんって」


茅「楽しそうだったし、誘われたら行くしかないじゃん!」


真央「もちろん真央は茅ちゃんについてくよ! 補導とかされたくないし!」


渚「今日はみんな自由に動いていいんですよね?」


早苗「そうね〜。夏祭りはステージがあったけど、今回はそういうのもないし〜」


綾子「それじゃあここで解散する? あ、奏は誰かと一緒にいなきゃ駄目だからね」


奏「はい」


理緒「はい、解散でいいですよ。皆さん楽しんでくださいね」


茅「よーし、じゃあ真央ちゃんあっち行こう!」


真央「おうともさー!」


安価↓からそれぞれのみんなの行動安価
出店やタイムテーブルは詳しく決めていないので、自由に考えてください
大学の学祭に行ったことがないので、変なところがあれば教えてください

ちなみに
理緒のサークルの出し物は歴史喫茶
江戸時代の茶屋をイメージした和菓子やお茶を提供する
着物を着たり、武士のような和服を着たりもできる

屋外ステージの発表は
漫才
演劇
ダンス
ライブ
カラオケ
ミスコン

カラオケ大会はエントリーすれば一般客も参加可能
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 20:13:11.90 ID:aIy2l1DvO
理緒の歴史喫茶で白百合荘メンバーがのんびりしているところに屋上ステージでダンスを披露する予定だったレイラが合流。
グループの様子を見て故郷が懐かしくなり故郷の友達の話から恋愛、性体験の話をしだす。
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 20:55:16.03 ID:yre4uBps0
良ければ
綾子さん、レイラのダンスを見学後にミスコンが一人欠けてしまったようで代役としてレイラのノリもあり出場
厳しかったら>>572の最中レイラを気遣ってあんみつをあーんしてあげる
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 21:28:41.10 ID:Anwz4WqYo
サラがナンパされている姿を目撃してショックを受ける奏
胸のモヤつきと動揺で割って入れない中、白百合荘の誰かが助けに来る
可能なら助けに来た人にモヤつきを打ち明けるもセットで
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 21:41:45.40 ID:K1PSQRRA0
茅&真央が出店を回っていると透と遭遇、夏祭りのリベンジとして透を引き連れ茅がカラオケ大会に参加して真央を想いラブソングを熱唱
透は一般客でも理緒と同じ大学の院生として参加でもやりやすいようにして下さい
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 19:04:36.36 ID:2D96rgmvo
渚と理緒の仲の良さを見て二人の関係性に勘付く亜利砂
自分も早苗ともっと仲良くなろうとして夏祭りの時とは打って変わって早苗をひっぱり回す
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/09(月) 16:54:56.73 ID:g30jtWQWO
大雑把で悪いけど奏はサラだけでなく綾子個人も大切に想ってるような描写が欲しいなぁ
578 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/10/09(月) 20:26:33.89 ID:6sG89RSao
>>572
>>574
>>575(途中まで)
>>576
を採用します
579 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/10/09(月) 20:27:00.69 ID:6sG89RSao
理緒「なんで解散したのにまた皆で集まってるんですか……」


真央「理緒ちゃんの着物姿が見たくて! 可愛いね、その着物!」


早苗「ほんとね〜。青色の着物、とっても綺麗だわ〜」


理緒「ありがとうございます」ニコッ


渚「む」

渚「理緒さん理緒さん」クイクイ


理緒「?」


渚「に、似合ってます。可愛いですっ」コショコショ


理緒「……ん、ありがと」

理緒「渚にそう言われるのが一番嬉しい」テレッ


亜里沙「……」

亜里沙(あれって……まさか)

亜里沙(いや、私がアドバイスしたのも半年近く前だし……ってことは)

亜里沙(そっか、上手くいったんだ、理緒さん)


理緒「せっかくですから、皆さんも体験してってください。和菓子もありますし、あとは着物も着れますから」


サラ「キモノ! 着てみたいです!」


亜里沙(私も頑張らなきゃ……!)

亜里沙「さ、早苗さん!」


早苗「は、はい?」


亜里沙「今日は楽しみましょうね!」


早苗「……ふふっ」クスッ

早苗「はい、亜里沙さん。楽しみましょう」ニコッ
580 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/10/09(月) 20:27:30.87 ID:6sG89RSao
???「あ!」


理緒「いらっしゃいま……」


???「リオ! ……とナギサ!」


理緒「え、あ……!」


渚「レイラさん!?」


レイラ「二人も踊りにきたの?」


渚「いえ、私たちは踊りは……」


レイラ「しないのかー……残念」


理緒「レイラさんはまた踊るの?」


レイラ「うん!」


理緒「なら後で見に行くよ。その前にさ……」


レイラ「?」


理緒「時間あるよね? よかったらここでゆっくりしていって」


レイラ「おお! オナサケイタミイル!」
581 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/10/09(月) 20:27:59.34 ID:6sG89RSao
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


奏「サラさん、着物も似合いますね」


綾子「ブロンドの美女は何着ても絵になるねー」


サラ「もう、おだてても何も出ませんよ」テレテレ


レイラ「この人たちは?」


理緒「同じアパートの住人。みんないい人だよ」


レイラ「へー……」


真央「茅ちゃんの着物姿が可愛すぎる件」カシャカシャカシャカシャ


茅「真央ちゃん連写はやめよう?」


レイラ「いやー……故郷を思い出すなあ」


理緒「レイラさんの故郷?」


レイラ「こんな感じでさ、みんな仲良くって」

レイラ「毎日のように集まってたなーって」


渚「ホームシック……ですか?」


レイラ「そういうんじゃないよ。ただちょっと懐かしいだけ」


理緒「興味あるな……。レイラさんの故郷の話聞かせてよ」


レイラ「おお、いいよー!」
582 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/10/09(月) 20:28:31.51 ID:6sG89RSao
レイラ「って言っても取り立てて話すようなことあったかな……」

レイラ「まず朝集まって、皆で朝ごはん食べて」

レイラ「その後は仕事だったり学校だったりでバラバラ。私はダンススクールで講師したり他のバイトしたり。まあ終わったらまた皆で集まるんだけどね」

レイラ「それからそうだなー……。晩御飯食べて気分が乗ってきたら皆とセックスしたなー」


渚「ぶっ!」ブハッ

渚「げほっ! げほ、えほっ!」


理緒「い、いきなりなんの話してんの!?」


レイラ「故郷じゃそうだったんだよー。なんか皆曰く「ダンスがヤラシイ」らしくてね。女の子からも抱いてくれって言われたことあるよ!」


渚「〜〜〜ッ!」カアアアッ


理緒「そ、そういう話はなしで! なんかもっと地域の話とか聞きたいんだよ!」


レイラ「えー? それこそ何もないよー」

レイラ「私が巫女だとか、そういう話は面白くないし……」


理緒「え、それは気になるよ」


レイラ「そう? 興味の対象が分からないなー」


綾子「なになに、なんの話?」


レイラ「わあ! おっぱい!」


綾子「おお、挑戦的な奴だな」


レイラ「いやあ、ごめん。あまりに大きいからつい……」
583 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/10/09(月) 20:30:03.96 ID:6sG89RSao
レイラ「それで、私の職業の話だっけ?」


理緒「そうそう」


レイラ「厳密にはシャーマン。日本風に言えば巫女」

レイラ「巫女の仕事は、その身に神を降ろしたり、霊界や神霊とコンタクトをとったり……ただ、これはもう形式で残ってるだけで、霊との交流は目的じゃない」

レイラ「地域の特色として、数年置きに若い人にダンスを伝えてるってだけだね」


綾子「ダンス?」


渚「レイラさん、前の夏祭りでダンスを踊って優勝したんですよ」


綾子「へー……」


レイラ「それで、私は小さい頃からダンスを踊ってて、尚且つ踊るのが好きでね。だからダンサーとして働きたいんだ」


理緒「それがなんで日本に?」


レイラ「タイミングよく留学の話が来たからってのもあるけど、日本舞踊なんてのがあるって聞いて、日本に興味が出てきたの」

レイラ「しかも来てみたら思ったより気に入っちゃってね。日本語喋れるのもたくさん練習したからなんだよ!」


理緒「なるほどねー」


綾子「はい!」シュピッ


レイラ「はいおっぱいさん!」ビシッ


綾子「ダンスが見てみたいです!」


レイラ「お、見る? いいよー」


理緒「そうだ。踊るなら着物着てみる?」


レイラ「着る!」
584 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/10/09(月) 20:30:30.61 ID:6sG89RSao
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


レイラ「〜♪ 〜♫」フリフリ


綾子「おお……」


理緒「夏祭りのときはじっくり見れなかったけど……」


渚「すごい……綺麗ですね……」


レイラ「♪ ♪♫ 〜〜♪」クルッ


早苗「……素敵ですね」


亜里沙「……はい」


レイラ「〜♫ ♪ ♪ ♫」フリフリ クルリン


茅「おー……」


真央「……すごいね」


レイラ「♪ ♫♪ 〜♪」フリフリ ピタッ


奏「おおー……」パチパチパチ


サラ「オミゴト……」パチパチパチ


綾子「すごいね……なんか、こう……うあー、言葉が出てこないよー」


レイラ「ありがとー! 楽しかったー!」ノビー
585 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/10/09(月) 20:30:58.19 ID:6sG89RSao
レイラ「気分転換になったし、そろそろ私は行くね」


理緒「うん。引き止めてごめんね」


レイラ「いいよいいよ。あ、ダンスステージは午後2時からね! 応援よろしく!」タタタッ


亜里沙「よ、よしっ。早苗さん、私達も行きましょう!」


早苗「はい」ギュッ


亜里沙「! て、手……!?」


早苗「人が多いので、はぐれないようにしましょう」ニコッ


亜里沙「は、はいっ!」


てくてくてく


綾子「じゃあ私達もだな。サラ、奏、行こう」


サラ「はいっ」


奏「はい」


てくてくてく


真央「着物……」


茅「真央ちゃん、ずっとここにいても意味ないでしょー、行くよー」ズルズル


真央「あーん、理緒ちゃんの着物姿がー……」ズルズル


ずるずるずる……


渚(やっと二人きりになれた……)


理緒「これで少しゆっくりできるね」ストン

理緒「喜ばしいことじゃないけど、今は他にお客さんもいないし」


渚「ほんの少しの時間でもいいです。理緒さんとゆっくり過ごせるなら……」コテン


理緒「ん……そだね」
586 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/10/09(月) 20:31:32.26 ID:6sG89RSao
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


茅サイドーー


茅「!」ピクッ


真央「どしたの?」


茅「遠州透!」ズイッ


透「……誰?」


茅「ほー……覚えてないと……。夏祭りであんなに低い点数出しておいて……?」


透「……ああ。あの時の3点の人……」


茅「お、お、ぎ、し、か、や! 3点の人じゃない!」


透「……そう。それで、茅さんはなんのためにここに? まさかわたしにリベンジするためだけに来たの……?」


茅「んなわけ……って、リベンジ? まさかまたなんかの採点すんの?」


透「……この後のカラオケ大会。OG枠で採点係になってる……」


茅「ほー……そりゃいいこと聞いた」

茅「あたし、参加するから。今度はその鼻明かしてやる!」


透「……へえ、楽しみ……」


茅「よし、宣戦布告したわけだしエントリーしに行こう! 真央ちゃん!」


真央「おお! 行こう行こう!」


てくてくてく
587 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/10/09(月) 20:32:04.26 ID:6sG89RSao
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


奏サイドーー


奏(ど、どうしよう……)


サラ「ーーーっ」


大学生「ーーー? ーーー」


奏(私がお手洗いに行って、綾子さんがジュースを買いに行ってる間にサラさんがナンパされるなんて……)

奏(遠くて声が聞こえにくいけど……)


大学生「ーーーいこーぜ? ーーーだから、ーーー」


サラ「人をーーーるんです、すみーーー」


奏「や……」

奏(止めなきゃ、止め、てーー)

どうして男の人はサラさんをナンパできるの

奏(止めーー)

私じゃ駄目なの?

奏(止ーー)


綾子「おい!! サラから手ぇ放せてめえ! 嫌がってんだろ!」


奏「!!」ビクッ


大学生「な、なんだお前……ちっ、しらけたわ」クルッ


奏「さ、サラさん……」フラッ


綾子「大丈夫か、サラ。怖いことされなかったか?」


サラ「大丈夫ですよ、少ししつこいだけで変なことはされませんでしたから」グッ


奏「サラさん、ごめんなさい……」ギュッ


サラ「おっと。奏ちゃん、どうしました?」


奏「見てたのに、絡まれてるの見てたのに、止められなくて、ごめ、ごめんなさいっ」


サラ「いいんですよ。奏ちゃんは子供じゃないですか。体が動かなくて当然です」ナデナデ


綾子「ったく、サラがこれだとおちおち一人にできないな」

綾子「これからはできるだけさらに固まろう。変なやつに絡まれたくないしね」


サラ「はい、そうしましょう」


奏「ーーはっ、はっ」ドクンドクン

ーー私じゃ駄目なの?ーー

奏(なに、さっきの……)
588 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/10/09(月) 20:32:47.89 ID:6sG89RSao
綾子「ーーなで、奏!」


奏「! は、はい? どうしました?」


綾子「どうしたもこうしたも……呼びかけてもぼーっとして反応しないんだもん。大丈夫?」


奏「だ、大丈夫ですよっ。次どこに行くんですか?」


綾子「んー……」

綾子「あんまり大丈夫には見えないなー。何かあった?」

綾子「あー、いや、今はさすがに学祭中だし相談乗れないけどさ、帰ったら話聞かせてよ」

綾子「ひとまず今は楽しもう?」


奏「は……はい」


サラ「二人ともー、置いていきますよー」


綾子「だーからー、一人になるなってー」テクテク


奏(そうだ、前だって二人に相談したんだ。今回も相談に乗ってもらって……)

奏(うん、大丈夫。私には頼りになる人がいる)

奏「置いてかないでくださいよー!」タッタッタ


安価↓
@昼までイベントなし
A誰かが行動を起こす(自由安価)

Aを選んだ場合、さらに安価↓3くらいまでの行動をこなします
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/09(月) 21:39:52.40 ID:a26otad60
2
亜利砂が早苗にいいところを見せようとするも輪投げ等のチャレンジ系出店を訪れるが尽く空回りして失敗しまう。
落ち込む亜利砂に「意外な一面がみれて良かった」と微笑む早苗(あと弱冠のSが開花)。
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 10:34:54.66 ID:FTa0vxNz0
A再び綾子を見つけたレイラが「おっぱいさーん!」と後ろから抱きつき胸を揉みしだく
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 12:11:57.93 ID:VHwTKCgoO
A渚と理緒が人目を偲んで互いにキスしてドキドキするイベント
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 18:04:05.18 ID:xW3mOr7co

レイラは時代劇見て日本語の練習したんかw
良い引っ掻き回しキャラだな〜
593 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/10/16(月) 21:13:40.57 ID:u11Y5Fz1o
エロが…エロが書きたい…!

すみません、更新はもう少しかかります
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/16(月) 21:43:37.35 ID:0dpOu692o
がんば
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/16(月) 22:13:54.26 ID:cys8Ctvlo
報告サンクス
奏ら組と早苗組どっちが先にくっついてもおかしくない感じだあね
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 17:36:48.40 ID:KIoseWcEO
もうこないか…?
597 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/17(金) 17:51:17.09 ID:N+MhoTC/o
19日に簿記の試験あるので勉強してました
終われば更新できるのでもう少しだけお待ちください

ほんとにお待たせして申し訳ない
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 18:08:30.20 ID:Sxfvol4A0
待ってるよ
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 19:21:21.27 ID:xq4rYV0no
待っとるでー
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 19:47:32.49 ID:khwqp4Wvo
健闘を祈る
601 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:10:46.62 ID:R/7+eUvlo
>>589
Sの開花が書けなかったのでそこのみ不採用
>>590
>>591
を採用します
602 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:12:42.02 ID:R/7+eUvlo
早苗サイドーー


亜利砂「縁日通り……」


早苗「お祭りをイメージした出店が何店か並んでますね〜」


亜利砂「よし、行きましょう早苗さん!」


早苗「はいっ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


亜利砂「サバゲ部協力、近代射的……面白そうですね」


サバゲ部員「お、お姉さんやりますか? これ、射的用の銃です」ズシッ

サバゲ部員「見た目は本物のショットガンそっくりにしてますが、中身は屋台で見る射的用銃のまんまですからご安心ください」


早苗「頑張ってくださ〜い」


亜利砂「とりゃっ!」パンッ

亜利砂「えい、いけっ!」パンッパンッ

亜利砂「あれ、上手く行かない、なっ」パンッパンッパンッ


サバゲ部員「お姉さん残念! 全弾外れちゃいましたねー。これ、残念賞です!」


亜利砂「く、う……!」

亜利砂「つ、次です!」
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 23:13:02.95 ID:B+yF5t3Q0
お疲れさまです。待ってましたよ。
604 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:13:21.72 ID:R/7+eUvlo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


亜利砂「物理部開発、激ムズ輪投げ……」


早苗(激ムズ……)


物理部員「やりますか? この輪投げは見た目こそ普通の輪投げですが、この輪がですね」スッ

物理部員「片側だけ重くしてあるので、置くように真っ直ぐ投げると縦に回転してしまうんですよ。しっかりクルクルと回るように投げないといけませんが、そうなるとコントロールが難しいのです」

物理部員「やっていきますか?」


亜利砂「ええ、もちろん」

亜利砂(なんだかんだ言ってもたかが輪投げ。輪投げなら私の得意分野!)ヒョイッ


カシャンッ


亜利砂「あら?」ヒョイッ


カシャンッ


亜利砂(す、すぐに縦になる……!)クンッ


すぽーんっ


亜利砂(かといって力を入れて回転させたらすっぽ抜けるし……)ヒョイッ


カシャンッ


亜利砂「もー!」ヒョイッ


カシャンッ


物理部員「残念! 5つ全部外れです!」

物理部員「リベンジお待ちしてますよ。これ、参加賞です」スッ


亜利砂「うう、ありがとうございます……」
605 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:15:14.95 ID:R/7+eUvlo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


亜利砂「クイズ研提供、なぞなぞくじ」

亜利砂「クイズの難度、解いたスピードにより景品を差し上げます」

亜利砂「変わったくじですね……やってみましょう!」


クイズ研部員「やりますかー? くじボックスどうぞー。お好きなのをひとつ引いてくださーい」


亜利砂「よし、これっ」バッ

亜利砂「……『5000に線を一本足して、半分を表わせ。難易度★★☆ ひらめき★★★』」

亜利砂「……? 半分って……半分?」


早苗(……あっ)ピコーン


亜利砂「500θ……いやこれじゃダメだ」

亜利砂「線って曲がっててもいいのよね……25000……いやこれじゃ5倍……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


(10分後ーー)


亜利砂「わ、分からない……」ズーン


早苗「ちょっといいですか〜?」ヒョイッ

早苗「こう……0と0の間に線を引いて……」スーッ

早苗「50%……ね?」


亜利砂「!!!」


クイズ研部員「おおー、おみごとー。どうぞ、景品ですー」


亜利砂「うぅ……」ショボン


早苗「げ、元気だしてくださ〜い」ナデナデ


亜利砂(な、なでなで……! 落ち着く……)


早苗(泣きそうな亜利砂さん……)

早苗「かわいい……っ」ボソッ


亜利砂「?」ナデラレナデラレ
606 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:15:49.82 ID:R/7+eUvlo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


亜利砂「調理部監修、カラフルわたあめ……」


早苗「やりますか〜? お昼ごはんまだですけど〜……」


亜利砂「いえ、やめましょう……。今の私ならこれすらも失敗しかねませんから……」ショボン


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


がやがや がやがや


亜利砂「あ、ここ空いてますよ!」ストッ


早苗「やっぱり混んでますね〜」ストン


亜利砂「ですね。私達も食べたらすぐに離れましょう」


早苗「それじゃあ早速……いただきます」


亜利砂「いただきます」


もぐもぐ


亜利砂「……」

亜利砂(射的はボールペン、輪投げはポケットティッシュ……唯一の景品はクイズ研のお菓子詰め合わせ……)

亜利砂(しかもこれは早苗さんが手に入れたようなものだし……)

亜利砂「あの、つまらない、ですよね……こんな、失敗ばっかで」


早苗「? そんなことないですよ〜」


亜利砂「でも私、いいところ見せたくて頑張ったのにだめだめで……すごく恥ずかしいです」


早苗「そうですね〜……でも、私は亜利砂さんの新しい一面が見れて嬉しかったですよ……?」


亜利砂「!」キューン


早苗「なんでもできる人なんていませんし、亜利砂さんのそういうところを好きになった訳ではありませんから〜」


亜利砂「す、好き……!?」


早苗「あ……ひ、人として、ですよ〜。ありのままの亜利砂さんを見せてくれる方が、私は嬉しいです」


亜利砂「!」コクコクコク


早苗「元気が出たみたいでよかったです〜。それじゃあ、食べちゃいましょうか〜」


もぐもぐ
607 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:16:21.00 ID:R/7+eUvlo
綾子サイドーー


レイラ「おっぱいさーん!」ドーン


綾子「うおっ……!?」


レイラ「あ、やっぱでかい」モミモミ


綾子「おい」グイッ


レイラ「あう」


サラ「あ、さっきの……」


綾子「いきなり人の胸を揉むんじゃない」


レイラ「だってでかかったから……」


綾子「あのなあ、さっき会ったばっかりの人に胸揉まれて喜ぶ奴がいるか?」


レイラ「いないね!」


綾子「そういうことだ。もう揉むんじゃないぞ」

綾子「……それで? 何か私に用?」


レイラ「あーいや、用はないよ。おっぱい揉んでみたかっただけだから」


綾子「なら早くステージ行った方がいいんじゃないの? 私に構ってたら出番に遅れるよ」


レイラ「確かに! じゃあ私はこれで失礼するね!」

レイラ「良かったらステージも見に来てねー!」タッタッタ


綾子「嵐みたいな奴だな……」

綾子「さ、サラ、奏、私達も行こっか」


サラ「はい!」
608 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:17:00.32 ID:R/7+eUvlo
渚サイドーー


理緒「ふう……少し落ち着いてきたね」


渚「そろそろお昼ですし、皆さんどこか別の場所でご飯を食べてるんだと思いますよ」


理緒「そうだね。私の当番はお昼で終わりだから、もう少しだけ待っててくれる?」


渚「はい、もちろん待ってます!」

渚「……」ソワソワキョロキョロ

渚「り、理緒さん理緒さん。ちょっとこっち来てください」チョイチョイ


理緒「?」


渚「んっ」チュッ


理緒「なっ! 渚……!?」


渚「大丈夫です、誰も見てません」ボソボソ


理緒「……」キョロキョロ

理緒「……ちゅ」チュッ


渚「!」

渚「えへへ、ドキドキしますね……」


理緒「……ちゅう」


渚「んっ、んう……!?」

渚(く、口に……!?)


理緒「ちゅ、んく……ぷぁ」

理緒「……どう? もっとドキドキした?」


渚「す、すごく」ドキドキ


理緒「……誰も見てないよね?」


渚「見てない……と思います。誰もこっち気にしてませんし」
609 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:17:28.29 ID:R/7+eUvlo
歴研部員「理緒ー交代するよー」


渚理緒「「!!」」ビクッ

理緒「あ、ありがと。あと頼むね」


歴研部員「任せてー。あ、着替え裏にあるからね」


理緒「わかった、着替えてくる。渚もこっち来て」


渚「あ、は、はい」トテテ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


更衣室ーー


理緒「……ねえ」


渚「は、はいっ」


理緒「なんであんなところでキスしたの?」


渚「あの……我慢、してたんですけど……着物姿が色っぽくて、我慢できなくて……それで、つい」


理緒「……そっか」


とんっ


理緒「じゃあ私も我慢しなくていいよね……?」


渚「へ? 我慢って……んっ」


理緒「小動物みたいな顔してずっと待ってるんだもん。私だって渚に触りたいの我慢してたんだよ?」


渚「ま、待ってくださいっ、ここじゃ誰か来ちゃ……」


理緒「先にしてきたのはそっち……ちゅう」


渚「ひ、あ……っ!」


理緒「ふふ、渚が悪いんだからね……?」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


◆◆◆◆◆◆◆


◆◆◆
610 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:17:57.63 ID:R/7+eUvlo
屋外ステージーー


司会「ーーさあ次はダンスパフォーマンスです!」

司会「我が大学のダンスサークルが集まり、様々な踊りを見せてくれるようです。また、その後には日本でも活躍する外国人ダンサー、レイラ・リトルビーチさんにも踊っていただきます。では、ミュージックスタート!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


レイラ「ふー……」


綾子「おい」


レイラ「うわひっ!?」ビクウッ

レイラ「あ、ああなんだおっぱいさんか……」


綾子「綾子って名前で呼べよな……。まあいいか」

綾子「ね、さっきまであんなに笑ってたのに緊張してるの?」


レイラ「あはは、ちょーっとね。そういえばステージ裏入ってきて大丈夫なの?」


綾子「関係者って言ったら通してくれたよ」


レイラ「へー……あ、あの二人は?」


綾子「奏とサラのこと? あの二人ならさっき会った早苗と亜利砂さんに任せて一緒にステージ前で待っててもらってる」
611 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:18:31.72 ID:R/7+eUvlo
レイラ「そっかそっか。えっと、じゃああのさ、お昼は? 食べたの?」


綾子「食べたけど……あ、そういうことか」


レイラ「?」


ムニュッ


レイラ「ッ!!!?」


綾子「緊張したら口数多くなるタイプなんだね」ムニムニ


レイラ「な、なん、胸っ!?」バッ


綾子「いやね、緊張解してあげようかと思って。……あとさっきの仕返し」


レイラ「……確かに緊張どころじゃなくなったけどさ」


綾子「しかし何度も踊ってるのに緊張するんだな」


レイラ「まあこればっかりはなんとも……。踊りはじめたら楽しくなって緊張も吹き飛ぶんだけどね」


綾子「なら緊張解す必要なかったかな」


レイラ「んーん、助かったよ。ありがと」

レイラ「……ね、なんでさっき会ったばっかの私のこと気にかけてくれるの?」


綾子「なんでって……ステージの隙間から顔見えちゃったからね。いかにも緊張してますー、みたいな顔がさ」

綾子「そしたら「あー、助けなきゃなー」って思って。サラの癖が移ったのかもしれないな」


レイラ「サラ……」


綾子「そ、サラ。私の友達」


レイラ「……よし!」スクッ

レイラ「しっかり踊ったあとで、サラさんにもお礼言うよ!」


綾子「おう、その意気だ」


レイラ「じゃあそろそろ行くよ」


綾子「ああ、見てるからな」


レイラ「いってきます、アヤコ」ニッ


綾子「……ん、いってらっしゃい、レイラ」
612 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:19:00.79 ID:R/7+eUvlo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


司会「さあ続いて、先程も言ったとおりこの方に登場してもらいます! レイラ・リトルビーチ!」


レイラ「どうもー!」


司会「それでは早速踊っていただきましょう! ミュージック、スタート!」


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


レイラ「♪ 〜♪」


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


綾子「……」ジーッ


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


レイラ「♫」クルッ


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

♪♪♪♪♪♪♪

♪♪♪


パチパチパチパチ


司会「見事な踊りをありがとうございました! レイラ・リトルビーチさんにもう一度拍手を!」


パチパチパチパチ!


レイラ「楽しかったよ〜! ばいばーい!」タタタッ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


レイラ「アヤコ!」


綾子「おかえり、レイラ。いいダンスだったよ」


レイラ「いえい!」

レイラ「そうだ、この後ってどうするの?」


綾子「この後? カラオケ大会に茅が出るらしいからそれ見ようかなとは思ってるけど……」


レイラ「ほほー、カラオケ大会……」


綾子「せっかくだしレイラも見てく? 他の人の発表はまだ見てないだろうしさ」


レイラ「うん! そうする!」
613 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:20:30.22 ID:R/7+eUvlo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


真央「茅ちゃん、頑張ってね!」


茅「任せてよ。今度こそ遠州透にぎゃふんと言わせてやるんだから……!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


司会「さてさて、お次はカラオケ大会となります。うちの生徒からだけでなく一般の参加者も受け付けての大会となります」

司会「得点はカラオケマシーンの得点と審査員の得点の平均となり、優勝者にはこの学祭のみで使える引換券をプレゼント! 参加者の皆さん、優勝目指し頑張ってください!」

司会「ではエントリーナンバー1番から行きましょう! どうぞ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


茅「あ、あ〜♪ ……よし、準備完了!」


真央「ファイト、茅ちゃん! ……あ、そうだ!」

真央「茅ちゃんにおまじないしてあげる。少しかがんで?」


茅「?」


ちゅっ


真央「元気がでるおまじない、だよ」ニコッ


茅「……やばい、めっちゃ元気でた」

茅「よーし、いくぞー!」


安価↓茅の歌う曲
コンマ↓〜↓3の中から最高値が茅の点数
01〜50の場合コンマに+50
51〜00の場合コンマをそのまま採用
00は100扱い
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 23:30:27.65 ID:B/fFdpvHO
赤い糸(コブ○ロ)
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 23:36:04.63 ID:hkgztrEQo
やあ
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 23:37:17.78 ID:B+yF5t3Q0
そい
617 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/22(水) 19:35:48.39 ID:aW8BMtJUo
間が空きすぎたので、今までのあらすじ
>>601の前にこれを入れときたかったんですが、まとめるのに思ったより時間がかかってしまいました

四月と五月(>>2->>70
澄野渚が1号室の住人に。
アパート主催のお花見を開催。
お花見から抜け出した渚は2号室の東谷理緒と遭遇。「なぎさ」と呟かれた後、キスされてしまう。
依然として渚からの頼みは聞く理緒だが、理緒から渚へは何も頼まない。
渚がその事を詰め寄ると、かつて理緒は凪沙という子に恋をしていたが、頼み事をしすぎたせいで嫌われたと発覚。

六月(>>99->>149
渚、管理人、天使早苗にキスのことを相談。
理緒が渚と出かけたいと頼み事をする。行き先は美術館に。
美術館で理緒の中学時代の先生神ヶ原亜利砂に遭遇。
美術館を見たあと雨に降られる。渚と理緒は相合傘で帰宅。

七月(>>196->>226
6号室の住人、大岸茅が本屋で8号室の住人、桃山真央と遭遇。
百合本を集める真央と、密かな同性愛者茅は真央の部屋で一緒に百合本を読む。
茅は同性愛の相談を渚や理緒にする。白百合荘の人たちから肯定され、同性でも隠さずに好きになってみようと思う茅。
早苗、ダンス講師の資格を取得。夏祭りに向け住人にダンスレッスンをする。
理緒、翌月の夏祭りに渚を誘う。
真央、翌月の夏祭りに茅を誘う。

八月(>>230->>300
夏祭り開催。
渚と理緒、茅と真央、早苗、亜利砂で行動開始。
茅と真央が逸れてしまう。
中学生と間違えられた真央、亜利砂に補導されかける。
茅と早苗がその場にやって来てことなきを得る。
早苗、亜利砂と行動を共にすることに。
ステージ大会にて、遠州透が審査をすることに。
ステージ大会にて、白百合荘のメンバー茅、真央、早苗は惨敗。外国人ダンサー、レイラ・リトルビーチが優勝。
茅、点数の不服を透に申し立てるも反論され徒労に。
茅と真央、再び逸れるも真央が茅を発見。
茅、真央への恋を自覚。
花火をバックに渚と理緒が再びキス。互いの好意を自覚し付き合うことに。
茅、家族に同性愛者と気づかれ、自宅に軟禁されることに。
618 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/22(水) 19:36:22.62 ID:aW8BMtJUo
九月(>>348->>488
7号室の住人、琴崎綾子、5号室の住人、サラ・ミナヅキ、白百合荘の前で家出少女、若宮奏と遭遇。
奏は茅の知り合い。だが、真央には奏の存在をまだ知らせず、奏の家出問題を解決することを優先する。
綾子、サラ、積極的に奏の世話を焼き、少しずつ心を開いてもらう。
しかし真央と奏が遭遇。現状を話すことで茅の問題は少し待ってもらうことに。
奏の担任が亜利砂と判明。
亜利砂を経由し、奏が親と直接話すことに。
話し合いの結果、奏は親と和解。
奏の問題が解決したので茅の問題へ。
真央、茅母親、茅父親を説得。納得はしてもらえていないが、一定の理解は示してもらい軟禁を解除。自由な行動を許される。
晴れて茅と真央は付き合うことに。
綾子、水泳大会で2位に。
入賞記念と早苗の誕生日を祝うパーティを白百合荘で開催。
亜利砂、早苗と年齢の辻褄が合うことで大学時代に1年間だけ共に在学していたことが判明。
亜利砂、大学時代に早苗に惚れていたことを話しキスをする。

十月(>>496->>564
奏、サラや綾子らと出かけるほど仲良くなる。
奏、買い物の最中、サラが取られたと(無自覚に)感じ、嫉妬から叫んでしまう。
早苗、亜利砂と話し合うことで不安を払拭。亜利砂からの好意に応えられるようになるだろうと思い直す。

十一月(>>571-)
理緒の大学で学祭が開催。
夏祭りで出会ったレイラと再会。
理緒の在籍する歴史研究部の出し物を全員で堪能した後、解散。
渚、理緒と残る。
茅、真央と行動。
奏、綾子とサラと行動。
早苗、亜利砂と行動。
サラ、ナンパされかけるも綾子に助けられる。
レイラ、綾子に勇気づけられステージへ。
茅、ステージ発表のカラオケ大会に一般枠として参加。

現在ここまで
人物紹介は
澄野渚>>5
東谷理緒>>26
天使早苗>>78
神ヶ原亜里砂>>133
大岸茅>>151
桃山真央>>170
レイラ・リトルビーチ>>173
遠州透>>175
琴崎綾子>>309
サラ・ミナヅキ>>328
若宮奏>>352
(要>>327
です
619 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/22(水) 19:37:59.64 ID:aW8BMtJUo
司会「続いては一般参加者、大岸茅さんの歌です。どうぞ」


透「……」


茅「……すぅ」


〜♪


ーー心の通わぬやりとりばかりこれ以上繰り返すよりも


奏「…………」


ーーあなたの心が答え出すまでこのまま二人会わない方が


真央(茅ちゃん、そんなつもりで黙って引っ越ししたのかな? ……なんてね♪)


ーーそれが明日でも五年先でも、いつでもここで待ってるから


亜利砂(八年先……でも)


ーー約束しようよ。そして二人、心に赤い糸をしっかり結んで


早苗「……」


〜♪


パチパチパチパチ


司会「さあ得点の方見ていきましょう!」


カラオケマシン……82
審査員1……65
審査員2……73
審査員3……70
審査員4……100


司会「一人100点が出ましたが、得点は平均点です。平均点は……」


78点


司会「78点です! 大岸茅さん、ありがとうございましたー!」


茅「ありがとうございましたっ」ペコリ


コンマ↓
(100-78=)22以上で茅優勝
21以下で他の人が優勝
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 20:11:17.30 ID:rtHzQ54u0
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 07:22:12.07 ID:XwB21GLjo
あらすじありがたい
622 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/26(日) 09:27:36.83 ID:B1hwvaOJo
司会「さあ、すべての参加者が歌い終わり、いよいよ結果発表です!」

司会「優勝は……78点! 大岸茅さんです!」


パチパチパチパチ!


茅「わ、私!? やったー!」ワーイ


司会「こちら優勝特典の学祭で使える引換券となります! どうぞ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


茅「ねえ」


透「……」ピタッ


茅「なんで100点なんか入れたの」

茅「……なんかえこひいきで勝ったみたいで正直嬉しくないんだけど」


透「……それは……」


茅「まさか夏祭りの時の償いかなんかのつもり?」


透「……ちが……」

透「……かったから」ボソボソ


茅「なに?」


透「……すご! かった、から……! だから、100点……を……」


茅「ふーん……」


透「……あの時と違って、ほんとに恋してるって伝わってきて……だから、私は100点だと思って……」


茅「……そう。じゃあとりあえず素直に喜んどく。ありがとね」


真央「茅ちゃーん!」タタタッ


ギューッ!


真央「優勝おめでとー! すごかったよー!」


茅「あ、真央ちゃん! へへ、まあねー。あたしにかかれば余裕だよ!」


透「……え……ねえ、まさか、さ……。好きな人って……」


茅「ん? あー……」


真央「?」


茅「想像に任せるよ」ニッ


安価↓から自由安価
誰がどのような行動を取るか
現在14:00〜学祭終了17:00
※参考※行動を共にしてる人たち
渚ー理緒
茅ー真央
奏ーサラー綾子ーレイラ
早苗ー亜利砂
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 10:25:52.25 ID:xk31fgGY0
サラ、綾子、レイラと巨乳に囲まれ、自身の胸と比較してちょっと落ち込む奏。
その様子を見たレイラから『故郷に伝わる豊胸マッサージ』をしてもらうが、レイラの卓越した手捌きに感じてしまう。
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 10:57:07.52 ID:NmXM0eZ9O
少々やり過ぎてしまいむくれてしまった渚のご機嫌とりに奔走する理緒
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 12:19:22.90 ID:zPBvgPdeo
人数の少ないところで真央と茅が談笑
途中真央のアンコールで、一緒に「永遠にともにを歌う二人」
(真央が茅の肩に頭のせながら)
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 15:08:14.20 ID:ZiWL8NoxO
亜利砂が出店の三角クジで『テーマパークペア招待券』を当て、早苗とクリスマスデートの約束を取り付ける。
627 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/03(日) 20:04:13.00 ID:dpGZxxBro
>>624
>>625(途中まで)
>>626
を採用します
628 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/03(日) 20:04:40.52 ID:dpGZxxBro
茅サイドーー


真央「茅ちゃん、こっちこっち」クイクイ


茅「?」テクテク


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


茅「お? 休憩用のベンチがこんなとこに……」


真央「ささ、座って座って」ポスン

真央「えー、改めて。優勝おめでとう!」パチパチパチ


茅「ん、ありがと」ニッ

茅「やっぱおまじないが効いたのかな。こうやって……」チュッ


真央「! えへへ……」


茅「あ、そだ。引換券って何に使えるんだろ……」ペラペラ

茅「ジュース、たこ焼き、クレープ……いろいろあるねー」


真央「もう引き換えに行く?」


茅「んーん、もう少し他のとこ回ってからにするよ」


真央「そっか」


茅「真央ちゃんどこか見たいところある?」


真央「うーん……特にはないかなあ」


茅「じゃあしばらくはブラブラ歩きながら何かあるか探してみよっか」


真央「うん!」

真央「……ね、茅ちゃん」ギュ


茅「ん?」


真央「伝わったからね、歌」


茅「……そりゃ、真央ちゃんを想って歌いましたから」


真央「えへへ、嬉しいな」


茅「じゃ、もう一曲……」


♪♪♪♪♪♪♪
629 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/03(日) 20:05:06.95 ID:dpGZxxBro
渚サイドーー


理緒「なぎさー……機嫌直してよ〜……」


渚「知りませんっ」プイッ


理緒「謝るからさ〜……」


渚「謝られてもキスマークは消えませんっ」


理緒「じ、じゃああれ! クレープ食べよう! 屋台あるし!」グイグイ


渚「……行きます」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


理緒「……おいしい?」


渚「おいひいでふ……」モクモク


理緒「……ごめん、渚。ほんとに。やりすぎた」


渚「……もういいですよ。……私も意地を張りすぎました」

渚「……ごめんなさい」ペコリ


理緒「……よかった」ニコッ


渚「むぐっ?」

渚「クレープの袋に何か……」ペリッ


理緒「クジ券?」


渚「ああ、出店で何か買うとついてくるんですね。なんだかほんとにお祭りみたい」


理緒「せっかくだし引きに行こっか」


渚「はい、行きましょう!」
630 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/03(日) 20:06:41.64 ID:dpGZxxBro
早苗サイドーー


早苗「あら、二人とも」


渚「あ、早苗さん」


早苗「クジコーナーの前にいるってことは〜……クジ引いたの〜?」


理緒「はい。……まあハズレのボールペンだったんですけどね」


渚「早苗さんもクジを引きに来たんですか?」


早苗「私は亜利砂さんを待ってるのよ〜。いろいろ出店を回ったらクジ券が集まっちゃって……「どうせ当たらないので一人で引いてきます」って、亜利砂さん一人で引きに行っちゃったから〜……」


カランカランカラーン!


係員「出たー!! 出ました! 特賞ですー!!」カランカランカラン!


理緒「あ、特賞出たんだ。すごい運の持ち主だね」


渚「特賞って確か……テーマパークのペア券とかでしたっけ?」


理緒「そうそう。……でもよく用意できたよね。ただの学祭の景品なのに……」


亜利砂「さ、さなえさん……」フラフラ


早苗「あ、おかえりなさい亜利砂さん……って大丈夫ですか〜? 人酔いしちゃいましたか?」サスサス


亜利砂「これ……」スッ


早苗「?」

早苗「え、これって……」


亜利砂「と、特賞当たっちゃいました……」


理緒「さっきの先生だったんですか!?」
631 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/03(日) 20:07:11.75 ID:dpGZxxBro
亜利砂「なんか、ビックリしすぎてまだ実感が……」


早苗「そうですね〜……信じられないです……」


亜利砂「よ……よし。早苗さんっ」


早苗「はい?」


亜利砂「行きましょう、これ。一緒に」


早苗「……はいっ」ニコッ


理緒「お邪魔虫みたいだから、私たちはどっか行ってようか」ボソボソ


渚「ふふ。はい、そうですね」コショコショ


安価↓からそれぞれの行動を自由安価
学祭終了まで残り僅か
帰宅するもよし、残って出店を回るもよしです
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 20:40:49.33 ID:tDbsHoW00
帰る際に人ごみに流され、綾子・サラ、レイラ・奏と二組が離れ離れになる。携帯も繋がらないようで・・・(しばらくしたら合流)
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 20:59:46.72 ID:Wpy3ol370
早苗が亜利砂を部屋に招き、部屋にて早苗お手製のお摘みで晩酌
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 22:23:15.71 ID:I09XC96BO
茅と真央の姿を見て同性愛について悶々と考えながら歩いている透に渚と理緒が接触(可能なら顔見知りにしてください)
透は二人の姿と会話を通して同性愛について理解を深めると同時になぜか夏休みにレイラからされたキスを思い出す
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 00:36:00.57 ID:sZ3ZqmRA0
一通り出し物を見て回り帰り道で住人達の着物姿や他の制服が可愛い店等で撮影した可愛い写真を見ながらホクホク笑顔の真央、それを見ながら茅が来て良かったねと話をふると茅についての感想ばかり、色んな茅ちゃんが見られてそれが一番良かったと真央に返され不意打ちにドキドキしながらずるいと思う茅
636 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:32:02.04 ID:O53ke+0jo
>>632
>>633
>>634
を採用します

お待たせして申し訳ない
637 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:33:56.36 ID:O53ke+0jo
綾子サイドーー


綾子「もう四時か……そろそろ帰る?」


サラ「そうですね。奏ちゃんなんかは学校から早く帰るよう言われてましたし」


レイラ「いろいろ見れて満足だし!」


奏「歩き疲れてきましたし……」


綾子「じゃあ帰ろ……うわっ!」ドンッ

綾子「いてて……なんだよ、ぶつかったのに謝りもしないで」


レイラ「だいじょーぶ?」トテトテ


綾子「うん、大丈夫」

綾子「……あれ? 二人は?」キョロキョロ


レイラ「そういえば……どこだろ」


綾子「はぐれたか? ドジッたなぁ……」


レイラ「探そっか?」


綾子「当然。あの二人ちっちゃいし、変なことに巻き込まれてなきゃいいけど……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


奏サイドーー


サラ「ふ、不思議なこともあるものですね」

サラ「ちゃんと綾子さんについていったつもりなのに、一瞬目を離しただけで逸れてしまうなんて……」


奏「とりあえず探しましょう。それほど離れてはいないはずですから」


サラ「そうですね。……あ、そうだ」

サラ「奏ちゃん、手を繋ぎましょう。これ以上逸れては大変です」スッ


奏「はい」ギュッ


サラ「えーと、出口に向かってましたし……」テクテク
638 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:35:13.86 ID:O53ke+0jo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


綾子「そうだ電話だ!」


プルルルル プルルルル


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


サラ「? 電話……」スッ


ブツッ


サラ「あ、電池が切れてしまいました……」


奏「あ、綾子さんからかも!」


サラ「ど、どうしましょう……連絡の手段が……。奏ちゃん、ケータイ持ってませんか?」


奏「すみません、うちの方針でまだ持たせてもらってなくて……」


サラ「それじゃあやっぱり自力で探すしかないですね」
639 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:35:43.98 ID:O53ke+0jo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


綾子「電話繋がらないし……」


レイラ「電池切れか、落として壊したか……なんにせよ歩いて探すしかないねー」


綾子「そうだなー。まずは……出口に向かってた訳だし、正門に行ってみるか」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


奏「……あの」


サラ「はい?」


奏「今日、助けられなくて……ごめんなさい」


サラ「そんなの気にしなくていいんですよ。結果的に無事だった訳ですし、問題ありません!」グッ


奏「違うんです……! あの時、私……」


ーー私じゃ駄目なの?ーー


奏「あの男の人が私だったらってっ……考えて……っ!」

奏「なんで男の人はサラさんをナンパしても不自然じゃないのかとかっ、止めようと思ったのにっ……!」


サラ「奏ちゃん、落ち着いてください。深呼吸です」ナデナデ


奏「はい……っ、す、う……はあ……すぅ……はあ……」


サラ「落ち着きましたか?」


奏「は……い」
640 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:36:43.15 ID:O53ke+0jo
サラ「んうー……言いたいことはいろいろありますがまず一つ。ワタシはあまりナンパというものを好みません」

サラ「もちろん見た目を気に入って声をかけてくださるんですから、そこは嬉しいですよ。でも、ナンパをする人って大抵は自分にも自信がなくちゃやらないじゃないですか」

サラ「そういうナルシストな方とはあまり……というかまったく仲良くなりたくないですね」


奏「……はい」ホッ


サラ「それとその……奏ちゃん?」


奏「は、はいっ」


サラ「奏ちゃんはワタシのこと……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


綾子「いたっ! 見つけたーっ!」タッタッタ


サラ「!」ビクッ


綾子「よかったー。二人とも変な人に変なことされたりしなかった?」


奏「あ、ええ……大丈夫でしたよ」


レイラ「ケータイ通じなかったのって……」


サラ「ごめんなさい、電池が切れてしまって……」


綾子「ああ、いーよいーよ。よし、じゃあ今度こそ帰ろうかー」


奏「はいっ」

奏(……サラさん、何を言いかけたんだろう)
641 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:37:13.78 ID:O53ke+0jo
透サイドーー


茅『想像に任せるよ』


透(あれって……やっぱり“そういうこと”だよね……)テクテク

透(ど、同性のカップルなんて初めて見た……)テクテク


どんっ


渚「あうっ……。す、すみません。ぼーっとしてて……」


透「……こっちこそ、考え事してて……」


理緒「渚、飲み物買ってきたー……って、あれ」


透「……」ペコリ


理緒「遠州先輩……ですよね?」


透「……」コクリ


渚「お知り合いですか?」


理緒「うん。院に行ったから最近は会ってなかったけど、去年まではよく図書館で会ったりしてて……」


透「……あ」

透「……東谷ってたしか白百合荘? に住んでたよね……?」


理緒「え? ああ、はい」


透「……大岸茅って知ってる?」


理緒「大岸さん? 知ってますけど……」
642 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:37:43.73 ID:O53ke+0jo
透「……あのさ、あの人って……レ……レズ? の人、なのかな……」


理緒「え、あー……」

理緒「……どこまで知ってるんですか?」


透「……仲のいい中学生くらいの女の子と一緒にいて……意味ありげなこと言ってて……」


理緒「えっと……」チラッ


渚「……」コクリ


理緒「……そう、ですよ。その人と付き合ってるハズです」


透「……そう、なんだ」

透「……」モンモン


理緒「軽蔑とか、しないでくださいね。あの子だって普通の女の子で、普通にカラオケ大会に出て……」


透「……そういうのは、しない。大丈夫」

透「……あの子の歌、心に響いた……から。ほんとに好きな人がいるって分かったし……相手が女の子なだけだもんね」


理緒「よかった」ホッ


透「……分かってよかった。……それじゃあね」

透「……それと、ぶつかってごめんなさい」ペコリ


渚「いえ、気にしてませんよ。大丈夫です」


透「……ん。じゃあね」テクテク
643 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:38:12.55 ID:O53ke+0jo
透(……同性カップルか……)


レイラ『ありがとー! 嬉しいからちゅーしちゃう! ちゅっ!』チュッ


透「!!」

透「っ!」ブンブン

透(……私は違う、私は……)


レイラ「……」テクテク


透「あっ……!」


レイラ「……! ……っ」テクテク


綾子「……。……?」テクテク


透「ま、待って……! 通して、通してください……!」グイグイ


どんっ


レイラ「うおっ……!? っとと」


透「ご、ごめんなさ……」ヒリヒリ

透(なんか、さっきからぶつかってばっかだ……)


レイラ「ああ、だいじょぶだいじょぶ。急いでるのか知らないけど、気をつけてね?」


透「……あのっ」


レイラ「ん?」


透「……その、えっと……!」


レイラ「うん」


透「……ぁぅぁぅ……」パクパク


レイラ「んー? 用事ないんなら行ってもいい?」
644 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:38:55.56 ID:O53ke+0jo
綾子「おいレイラ、逸れるなって……」テクテク


レイラ「ごめんごめん、なんかこの子が用事あるらしくてさ」


透「……え、あ」

透(し、知らない人……)タジ


レイラ「それで、何かな?」


透「……ぅ、その……」キョドキョド

透「な、なつまつり……で……」


レイラ「ん? んー……」

レイラ「ああ! 思い出した! 夏祭りの大会で表彰してくれた人!」


透「!」コクコクッ


レイラ「うん……それで?」


透「それで……?」


レイラ「だから、何か用事あるの?」


透「え……あ……!」


綾子「あー……その、なんだ? ここじゃなんだし……どっか別の場所で話すんじゃ駄目なのか? ずっと立ち止まってるから他の人の迷惑になってるし……」


透「……べ、別の場所……で、話す」
645 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:39:25.10 ID:O53ke+0jo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


喫茶店ーー


綾子「ーーで、聞きそびれたけど貴方は誰?」


透「……遠州透、です」

透(ど、どうしよう……一対一ならまだしも四人も人がいたら……!)グルグル


サラ「レイラさんのお知り合い……でしょうか?」


レイラ「んーん。会ったことは確かにあるけど、知り合いってほどじゃあ……」


奏「でしたら何か落とし物を届けに来てくれたとか?」


透「……」ブンブン


奏「……違うんですね」


透(……言うしか、ない……よね)

透(言ってどうなるでもないけど、言わなかったら次いつ会えるかなんて分からない……!)

透「れっ! レイラ、さん……っ!」


レイラ「は、はいっ」


透「夏祭りのとき……キスしたの……! な、なんで……?」プルプル


レイラ「?」


綾子「キス?」


サラ「したんですか?」


奏(き、キス……!)カアアッ
646 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:39:54.55 ID:O53ke+0jo
レイラ「んー……」

レイラ「したけど……」

レイラ「意味はないっていうか……感情表現の一種というか……」


綾子「話が見えてこない……」


レイラ「つまり、トオルは私にキスされてドキドキしちゃった訳だ」

レイラ「そんで、私が実はトオルに一目惚れしてて、夏祭りのときキスしたのはそれの現れなんじゃないかと思ってーー」

レイラ「もしそうなら私とデートにでも行こうと思った。違う?」


綾子「なるほど……? でもよく分かるね」


レイラ「今まで何人かいたからねー。キスしただけで好かれてるって勘違いしちゃう人」


透「……そう、なの……かな」ボソッ


レイラ「?」


透「……そんなつもりはなくて……ドキドキしたのは確かだけど、自分でもこんなの初めてだったから……」

透「……だから知ってそうな人に聞こうと思った……のかも」


レイラ「……へー」

レイラ「じゃあ確かめてあげるよ」ガタッ


綾子サラ奏「!!」


透「! ま、待って……!」ビクッ


レイラ「待たない」グイッ


ちゅうっ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◆◆◆◆◆◆◆◆

◆◆◆◆
647 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:40:22.65 ID:O53ke+0jo
夜ーー


早苗「今日も楽しかったですね〜」トクトクトク…

早苗「……はい、どうぞ」スッ


亜利砂「ありがとうございます。……では、乾杯」チンッ


早苗「そういえば、あの券っていつ使えるんですか〜?」


亜利砂「えっと……」ゴソゴソ

亜利砂「12月中はいつでも使えるみたいですね」ピラッ

亜利砂「……いつ空いてます?」


早苗「私はいつでも空いてますよ〜。亜利砂さんの都合のいい時に誘ってください」


亜利砂「そう言ってもらえると助かります。……そうね……」

亜利砂(クリスマス……は混むし……いっそ12月に入ったらすぐとか……ああでも期末テストがあるから忙しくなるし……)ムムム


早苗「ふふっ」スクッ


亜利砂(第二週のあたりがちょうどいい? それを過ぎちゃうとクリスマスが来て、年末が来て……やっぱり混みそうだものね)


早苗「〜♪」トントントン

早苗「♪」ヨソイヨソイ


コトッ


亜利砂「はっ、すみません考え事をしていて……」

亜利砂「……これは?」


早苗「すごく簡単なものですけど、おつまみを作ってみたんです。食べながらお酒を呑んで、ゆっくり考えましょう?」


亜利砂「……とても魅力的な提案ですね」ニコッ


早苗「ふふ、でしょう?」クスッ
648 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:41:03.83 ID:O53ke+0jo
奏サイドーー


綾子「さて、と。オレンジジュースでいいか?」トポトポ

綾子「はい」スッ


奏「あ、ありがとうございます」


綾子「えっとなんだっけ……。そうだそうだ、サラがナンパされた後に思い詰めてたから、それを聞きたかったんだ」


奏「……」


綾子「すごい怖い顔してたから心配してたんだぞ?」


奏「……あの」


綾子「おう」


奏「そのときはなんでなのか分からなかったんです。自分でも何が嫌だったのか……」

奏「でも、今は分かるんです。それで……今から変なことを言うかもしれません。……それでも聞いてくれますか?」


綾子「もちろん。聞かせてくれ」


奏(……やっぱり綾子さんは優しいな。優しくて、すごくしっかりした大人だ)

奏(そんな人だから、私も何もかもをさらけ出して自分の悩みを相談できる)

奏「……」ギュッ


綾子「奏……?」


奏「好き……なんです」

奏「サラさんのことが……好きなんです……!」
649 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:41:30.89 ID:O53ke+0jo
綾子「そっ……か」


奏「ナンパされていたのを見て、『あの男の人が私だったら』って思ったんです」

奏「ただそのときは正直、なんでそんなことを思ったのか分かりませんでした」

奏「でも、今日レイラさんが透さんにキスしたのを見て……『ああ、私はサラさんとこういうことがしたかったんだ』と納得できたんです」


綾子「……」

綾子「そうか。奏が……」


奏「変なことを言ってるのは分かってます。でも……!」


綾子「分かった! 私は奏を応援する!」


奏「……へ」


綾子「まあ正直中学生に恋愛は早いと思うけど……奏ぐらいしっかりした子なら大丈夫でしょ」ニッ

綾子「協力できることがあればするしさ。頑張んなよ」


奏「……はいっ!」
650 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:43:17.58 ID:O53ke+0jo
サラサイドーー


サラ「……」

サラ(奏ちゃん……)

サラ(『ナンパしてきた男が自分だったら』……)

サラ(自惚れてもいいなら……いえ、自惚れますが……)

サラ(奏ちゃんはワタシのことを恋愛対象として見ている、ということですよね)

サラ(つまり、今まで何度かあった奏ちゃんの思い詰めた顔や叫んだりというのは……)

サラ(無意識にワタシの周囲の人物に対して嫉妬をしていたのでは?)

サラ(そう考えると、奏ちゃんのワタシに対する好意は非常に強い……そう結論づいてしまいます)

サラ「……」

サラ「……あぅ」カアアア

サラ(冷静に考えてみましたけど、恥ずかしいですね)

サラ(……奏ちゃんはワタシのことが好き)

サラ(……じゃあ、ワタシは?)


人からの好意に気づいてしまったら、どうするのが正解なのでしょう。

  一歩ずつ、確実に距離が近づいています。

まして、それも年下の……。

  年甲斐もなく嬉しくて、幸せな気持ち。

ワタシは彼女を好きになれる?

  私は彼女を好きになれる。

『十一月の学祭』

651 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:52:09.34 ID:O53ke+0jo
長々やってきましたが、やっと11月が終わりです。
12月で早苗と亜利砂、奏とサラどっちかがくっつけば、1月を始める前に新キャラを募集します。

ほんとお待たせして申し訳ない。
時間はあるのでこれからペースあげてこうと思います。
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 21:53:42.70 ID:z7++JKPf0
乙です
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 22:13:28.80 ID:MP7ol2C9O
乙カレー
654 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 22:28:12.78 ID:O53ke+0jo
早苗「うぅっ」ブルルッ

早苗「……さむい〜……」


ガチャッ


渚「あ、早苗さんおはようございます」


早苗「ええ、おはよう。今日は学校?」


渚「はい。といってもすぐ帰ってくる予定ですけど」


早苗「そう。気をつけて行ってらっしゃいね〜」


渚「はい。行ってきます」タタタッ


亜利砂「おっと」


渚「おっとと……!」


亜利砂「……ごめんなさい。ぶつからなかった?」


渚「はい。大丈夫です亜利砂さん」


亜利砂「学校かしら? 行ってらっしゃい」フリフリ


渚「はい、行ってきます」

渚(最近よく亜利砂さんが白百合荘に寄っていく)テクテク

渚(少し回り道をするけど、自宅から学校までの間にあるから大した手間ではないらしい)ピタッ

渚(なんだかんだ私も仲良くしてもらってるし……)チラッ

渚(それよりも……)


早苗「あ、亜利砂さんっ!」パアアッ


渚(早苗さん、嬉しそうだなあ……)


安価↓から12月中に起こるイベントを自由安価
誰かの行動を安価で指定してもよしです
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 22:30:41.44 ID:z7++JKPf0
綾子、文化祭からレイラと透の姿を思い出してモヤモヤ。
気分転換に温水プールで泳いでいた所レイラと遭遇する。
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 00:14:25.85 ID:V35MhUyF0
早苗と亜利砂がテーマパークで童心に帰りジェットコースターなどで遊び回る
その夜にテーマパーク近くのバーで飲んでいるといつのまにか二人とも寝てしまい終電を乗り過ごす
手持ちも心もとない為、安く泊まれるところを探して『お城』に行きつく
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 00:59:22.81 ID:brswA9vA0
バイトから帰って来た茅が「外寒くって冷えたから真央ちゃん抱かせて〜」(あったかそうな真央を抱っこしたい)と言うのを意味深の抱くに勘違いした真央が急に言われ恥ずかしがりあたふた、なんやかんや誤解がとけた後は抱っこされイチャイチャ
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 01:27:23.83 ID:bXmqQR0R0
クリスマスデートのためのプランやらサプライズやらを考えることに一生懸命になりすぎる誰か
恋人の対応も疎かになって怒った恋人と衝突し、ギスギスしたまま日が過ぎ去り…
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 08:49:23.00 ID:2WNZ+1mfO
レイラとのキスを思い出してドキドキで夜も眠れない日々を過ごす透が理緒に相談するために白百合荘を訪問
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 15:28:16.65 ID:S/xaa2w7O
部屋にてサラが奏を想って自慰をしている所に意を決した奏がノックせずに訪ねくる
その結果下半身裸で絶頂した所を奏に見られてしまう
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 21:08:43.35 ID:gksUg/tj0
白百合荘の周りには何があるんだろうか
662 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:30:38.14 ID:xx5Nx0dno
綾子サイドーー


綾子「あーあ……」

綾子(私らしくないなあ)

綾子(他人同士のキスが頭から離れなくなるなんて)

チャプ……

綾子(忘れるために泳ぎに来たけど……ダメだ)

綾子(どうしてもレイラと透のキスを思い出しちゃう)

綾子(……もう少し泳ごう)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ざばぁっ


綾子「ふう……」

綾子(少しスッキリしたかな)ペタペタ


レイラ「あっ! おっぱいさん!」


もにゅもにゅ


レイラ「久しぶりー!」


綾子「レ、レイラっ!? てか胸を揉むな!」


レイラ「いやあ、つい」


綾子「ついじゃないだろ……」
663 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:31:04.53 ID:xx5Nx0dno
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ガコン


綾子「はい、コーヒー」ポイッ


レイラ「Oh thanks!」パシッ


綾子「で、なんでこんなとこに?」


レイラ「泳ぐと痩せるからねー」


綾子「痩せるほど肉付いてないくせに」


レイラ「そうでなくても体を引き締めるのにいいからさ。私だってこのプロポーションを維持するために努力してるんだよ?」


綾子「ふーん……」


レイラ「で、アヤコはなんでここに?」


綾子「水泳選手がプールにいたらおかしい?」


レイラ「うーん……。それはおかしくないけど、アヤコはもっと別な理由で来てる気がする……」ジッ


綾子(なんでコイツはたまに鋭いんだ……)

綾子「……分かった。白状するよ」


レイラ「お、やった♪」ニヒヒ


綾子「学祭の帰りにさ、透って人と会っただろ?」


レイラ「うん」


綾子「その人とレイラのキスが頭から離れなくてさ。泳げばスッキリするから……だから来たんだ」


レイラ「ふーん……」
664 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:31:31.04 ID:xx5Nx0dno
レイラ「それで、スッキリした?」


綾子「まあ、多少は」


レイラ「そっかそっか、なるほどー……」


綾子「? なんだよ……」


レイラ「ねえ」

レイラ「アヤコも私とキスしてみる……?」ジッ


綾子「は、はあ!?」


レイラ「いや、あくまで想像だけど、アヤコも私とキスしたいのかなーって。だから頭から離れないんじゃない?」


綾子「んなわけ……」


レイラ「なーんて。んなわけないか。まあ会ったのもあの日が初対面だしね」

レイラ「多分初めて同性同士のキスを目の前で見たから動揺してるんだと思うよ。きっとその内忘れるって」


綾子「そっ……か。……そうだよな」


レイラ「そうそう」ノビーッ


綾子「……なあレイラ。今日この後用事あるか?」


レイラ「? ないけど」


綾子「じゃ、うち来いよ。せっかく会ったんだし料理でも振る舞わせてくれ」


レイラ「マジで!? 行く行くー!」
665 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:31:57.82 ID:xx5Nx0dno
理緒サイドーー


渚「あ、理緒さん。あの、今お時間大丈夫ですか?」


理緒「ああ、ごめん渚。このあと先輩がうちに来る予定なんだ。あとでいいかな」


渚「はい、大丈夫ですよ。それじゃあ後で」


理緒「うん。後でね」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ピンポーン


ガチャッ


理緒「どうぞ先輩。上がってください」


透「お邪魔します……」バタン


理緒「えっと、相談したいことがあるんでしたっけ……」コポコポ…

理緒「……どうぞ、お茶入れました」コトッ


透「……うん、そう」コクリ

透「……あの、レイラ・リトルビーチっていう外国人のみまなんだけど……」


理緒「レイラさん? 知り合いだったんですか?」


透「知り合いというかなんというか……。東谷も知ってるの?」


理緒「ええまあ。確かこの間の学祭でも踊ってましたよね」


透「そう、そのレイラさん」


理緒「そのレイラさんがどうかしたんですか?」
666 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:32:27.79 ID:xx5Nx0dno
透「……その、東谷をそういう偏見のない人だと信頼して言うけど……」

透「……き、キス……された」


理緒「レ、レイラさんにですか?」


透「……」コクリ


理緒「それで……それに私はどう答えれば……」


透「あのね……その、キスが頭から離れなくて……ドキドキして……」

透「……わ、私ってレズビアン……なのかな。どう思う?」


理緒(半年前の渚みたいな……)

理緒「……そう、ですね。……そんなすぐに断定するべきでもないことのような気がします」

理緒「しばらく時間を置いて……それでもダメなら確かめてみてはどうですか?」

理緒(なんて、渚のやったことと同じことしか思いつかないもんな……)


透「確かめる……って?」


理緒「もう一度キスするってことです。難易度は高いかもしれませんが……」


透「もう一度……」

透「っ!」カアアア


理緒「なんにせよ、今すぐに答えを出すのは早計だと思いますよ」


透「そ、そうだね……。参考になった」ドキドキ

透「……き、今日はもう帰るね」スクッ


理緒「はい。また何かあったら連絡くださいね」


透「……うん、ありがと」


ガチャッ
667 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:32:54.35 ID:xx5Nx0dno
綾子サイドーー


ガチャッ


綾子「あ」


透「……あ」


レイラ「おー!」


透「ど、どうも」ペコリ


理緒「? 誰かいるんですか?」ヒョコッ

理緒「あっ、琴崎さん。おかえりなさい」


綾子「やっほー、理緒。ただいまー」


理緒「先輩、レイラさんの連絡先とか知ってるんですか?」コソコソ


透「し、知らない……」コソコソ


綾子レイラ「?」


理緒「なら聞いとかなきゃ。次会うのがいつになるのか分かりませんよ」コソコソ


透「そ、そうだね」コソコソ

透「レ、レイラさんっ」


レイラ「なに?」


透「あ、あのっ、連絡先、教えてもらえませんかっ」


レイラ「あはは、なにテンパってるのさ。もちろんいいよ」

レイラ「えーとスマホスマホ……」タップタップ


綾子「なんだ、レイラもケータイ持ってたのか」


レイラ「原始人じゃあるまいし持ってるよ……っと。よし、登録できた」


透「あ、ありがとう……!」パアアッ


理緒「良かったですね」


透「うんっ」


綾子「もういい? じゃあ部屋行くか、レイラ」


レイラ「おー!」

レイラ「トオル、バイバーイ!」


透「ば、ばいばい……」

透「……えへへ」
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