【けものフレンズ】 アライさん r-18G

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/02(水) 19:47:46.44 ID:LiGVc0yg0
全く、アライさんは本当にフレンズなのだろうか?

PPPやツチノコ、ギンギツネなどは世界で活躍しているというのに、なぜアライさんだけは害獣などと呼ばれているのか、不思議でならない。

この頃テレビでも、アライさん駆除の番組が多くなってきた。

一昔前は1年で数える程度だった特集も、今はおよそ1週間に1回ほどのペースで特集番組が放送されている。

よくネタが尽きないなぁ、などと呑気に思ってしまうが、この頻度で放送されているということは、よほど各地で被害が出ているのだろう。

と言ったが、我が家も和室の天井にシミができ、異臭がしたので業者を呼んでみてもらったところ、なんとアライさんとその子供たちが合わせて5匹も出てきた。

当の本人は
「出すのだ!ここから出すのだ!」
などとほざいていたが、従うわけがない。

「ぐぬぬぬ...。このアライさんを捕まえるとはよほど卑怯な手を使ったに違いないのだ!」

煙で燻しただけなのだが。

全くもう、この害獣のせいで大損害だ。

もっと知識のある生物だったら、体を売らせてでも弁償代を稼がせるのだが、言動から見るに、他の生物よりも知能は低いと考えられる。残念...。

そういえば、友人から聞いた話によると、アライさんはフレンズ化して人間の体になり、臓器や体の作りが人間と同じなので、人間がするには危険と判断された実験、薬物投与などされているという。

まあ、そんなことはどうでもいいか。

今月出費厳しいのに...。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/02(水) 20:05:13.64 ID:93YCb3va0
新しいアラ虐ですか楽しみに見させてもらいます。
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/02(水) 20:27:00.12 ID:vrkJMZp1O
いいゾ〜
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/02(水) 20:38:02.15 ID:LiGVc0yg0
undefined
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/02(水) 20:51:00.22 ID:LiGVc0yg0
〜〜〜とある実験場〜〜〜

アライさん「う〜〜ん。ここは?」

アライさんが目を覚ましたのは、ベッドの上である。
ただ、手足に拘束具が付いており、身動きができない。

研究者「おはよう。アライさん」

アライさん「お前は誰なのだ?ここはどこなのだ?」

アライさんの前にたっているのはメガネをつけた白衣の男である。

研究者「そんなことはどうでもいいんだよ?アライさん。
お願いがあってこうしてるんだ。
実は、アライさんに手伝って欲しいことがあって」

研究者「手伝ってくれたら、美味しい食べ物を沢山あげるけど
どうかな?手伝ってくれるかい?」

アライさん「手伝うのだ!なんでも手伝うのだ!
そして出た後はチビ達に沢山ごはんを食べさせる のだ!」

即答だった。食べ物で釣れるとは、やはり害獣なだけはある。
繁殖までしていたのか。

研究者「ありがとう。アライさん」

ニヤ、と君の悪い笑みを浮かべた研究者は、どこからともなく注射器をとりだし、アライさんの左腕に近づけた。

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/02(水) 20:56:18.97 ID:LiGVc0yg0
アライさん「や、やめるのだ。その尖ったキラキラを
近づけないで欲しいのだ」

怯えているようだ。やはり尖ったものは嫌いらしい。
だが、こいつの感情なんて関係ない。
研究者は無言で、アライさんの腕に針を突き刺した。

アライさん「の?だぁぁぁぁ!!!痛いのだぁぁぁ!」

研究者「う!る!さ!い!ん!だ!よ!」

研究者はそう言って、アライさんの腕に針を容赦なく、何度も何度も何度も何度も、執拗に突き刺した。



数分後。

アライさん「の、だ...」

研究者の豹変ぶりに驚いたのか、激痛のせいか、はたまた出血のせいなのか、アライさんは意識を手放していた。
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/02(水) 21:04:48.44 ID:LiGVc0yg0
研究者「全く、ゴチャゴチャゴチャゴチャと...」

そう言って、アライさんの左腕を確認する。

研究者「あ〜あ〜。グチャグチャじゃん。
右腕でいいか〜。注射器も変えよう。
あ!血でこんなに!白衣が汚れちゃったじゃないか。
これも変えよう」

意識が朦朧としていたアライさんだったが、白衣を変えてきた研究者からする懐かしい匂いに覚えがあった。

アライさん「チビ!チビ達の匂いなのだ!
ここにアライさんの子供達がいるのか??」

研究者「んー?ああ、昨日遊んだ子たちか。
君の子供だったとはね〜」

アライさん「何をわけのわからないこと言ってるのだ!
早く会わせるのだ!」

研究者「無理」

アライさん「.....え?」

研究者「だって、もうここにはいないもからね」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/02(水) 21:15:05.01 ID:LiGVc0yg0
アライさん「い、居ないって、どういうことなのだ!
どこにいるのだ!教えるのだ!」

研究者「アライさんがこれから行くかもしれないところだよ」

そう言って、研究者が取り出したのは先ほどと同じ注射器だ。
それをアライさんの右腕に近づけた。

アライさん「お願いなのだ。もう痛いのは嫌なのだ!」

研究者「そう言ってもね〜。これが仕事だからね。」

研究者が薬品を注入し始めた。

アライさん「のだっ!?」

初めての感覚に不思議そうな声を上げるアライさん。
そして...。

アライさん「う、あ、く、苦しい、のだ。
痛いのだぁぁぁぁ...。
お願いなのだ。助けるのだ...」

ゴホッ、ビチャビチャ...

アライさんの口から血が溢れ出てきた。
その血液の量が、アライさんの命が長くないことを語っている。

アライさん「あ...ら さ んは...しに... た...な...の...」
「...............」

研究者「死んだか...。うるさかったな。さすがは害獣。
汚い死に様だな。まぁ、子供達と同じ薬で[ピーーー]ただけしあわせだったのかねぇ。ねぇアライさん」

そう言うと、研究者はベッドのストッパーを外し、扉を開け、消えていった。

研究者「この死骸って燃えるゴミでいいのかな?」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/02(水) 21:21:04.35 ID:LiGVc0yg0
あれ?
なんか伏字されてる?
やっぱりNGワードってあるんですかね?
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/02(水) 21:23:23.09 ID:LiGVc0yg0
今回はこの辺で。
コメントしてくださった皆様有難うございます。

次はミンチにでもしてみようかなと思っております。
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/08/02(水) 21:23:49.21 ID:vrkJMZp1O
「死ね」は自動で変換される
このレスみたいに、メール欄にsaga入れると自動変換がなくなる
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/02(水) 21:36:56.61 ID:LiGVc0yg0
なるほど。
納得。
ありがとうございます。
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 07:29:35.56 ID:BWISvH3P0
薬殺?それとも新薬の実験台か何かなのかな?まさか最強の生物を作る実験じゃないよね…
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 09:32:59.63 ID:uM5bZpySO
き ゅ う き ょ く キ マ イ ラ
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/03(木) 11:15:20.99 ID:GO5P/Wrm0
投下終了したら「今日はここまで」と書いていただけると安らかな気持ちで寝れます
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 12:05:56.75 ID:duIyu6xg0
>>16 まあ知っているとは思うけどE-mailって言う欄にsageと入力するのがこの板でのマナーですよ
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/03(木) 14:07:40.35 ID:jRKv2CBd0
みなさんすみません。
今後は「今日はここまで」と書き込むようにします。

ところで、個人に返すにはどうやってやればいいのか誰か教えてください。
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/03(木) 15:34:29.14 ID:2Mn8+9QGO
〜〜〜ある自動車工場〜〜〜

職員A「新しいエアバックをうちの会社で作れったって
無理があったよなぁ」

職員B「そんな専門知識ないもんな」

職員A「でも完成すれば給料は弾むって、どれだけこの業界で目立ちたいんだ社長は」

職員B「まあ、完成したからテストして休暇でももらいますかぁ」

職員A「テストは明日だぞ?ちゃんとこいよ?」

職員B「分かってるって。
そういや、車内に乗せるの人形じゃなくてアライさんらしいな」

職員A「そうらしい。
何も今回は初だからっていって特別なテストにしたいらしいぞ社長は。
他の会社からも結構な人数呼んでいるらしい。」

職員B「へぇ〜。でもかわいそうだよなアライさんも。
死ぬかもしれないのに。
よく動物愛護団体が何も言わなかったな」

職員A「それが最初はゴチャゴチャいってたらしいけど、ハンターの何人かがその団体の施設にアライさんを放り込んだらしい。
そしたら1週間もせずにハンターに駆除の依頼が来たんだと。
そんでハンター達は報酬はいらないからアライさんは 害獣だってことをきちんと認識しろって言ったらしい。
そうしたらピタッと言うのをやめたんだってさ」

職員B「へぇ〜。なるほどね。じゃあ明日な」

職員A「ああ」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/03(木) 15:42:39.21 ID:2Mn8+9QGO
ここからちょっとややこしくなるので説明しておきます。

アライさんA1の様に、アルファベットの次に数字がある場合は、そのアライさんの子供という意味です。
上のアライさんA1というのは、アライちゃん1というふうになります。
アライさんB2と出て来た場合、アライさんBの子供2匹目という意味です。

では本題に戻ります。
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/03(木) 16:22:54.87 ID:2Mn8+9QGO
〜〜〜次の日〜〜〜

アライさんA「何するのだ!離すのだ!」

アライさんB「チビ達をそのカゴに閉じ込めるのをやめるのだ!」

職員A「あ、やってるやってる」

職員B「やっぱりうるさいな」

これから行われるのは、エアバッグのテストだ。
車を走らせ、壁に衝突させる。
エアバッグが作動し、実験終了、という流れだ。
実験対象が人形だったらすぐに準備が終わるだろうが、
さすがは害獣、人間の言うことなんか聞きもしない。
ところが、害獣と言えども人間の力に敵うはずもなく、
車に無理やり乗せられてしまう。

今回の実験は、エアバッグなしの車と、有りの車に乗せ、自社のエアバッグの性能、エアバッグの恩恵を今一度知ると言うものらしい。

ご丁寧に助手席と後部座席にはアライちゃん達がそれぞれ3匹ずつ乗せられている。
当の本人はこれから起こることなど知る由もないのだが。

どうやら先ずはエアバッグ有りの車の様だ。

アライさん「出すのだ!ここから出すのだ!
アライさんをこうそくして、何するつもりなのだ!」

アライちゃん1「なのだー」
アライちゃん2「のだー」
アライちゃん3「おなか減ったのだー」

相変わらず五月蝿いが、実験は始まろうとしている。

職員B「あれ?アライさんって尻尾あったよな?
あいつら無くないか?」

職員A「あぁ、それは社長が尻尾があったら人間の様な座り方はできないだろうって言って、全部切り落としたらしいんだよ。
麻酔なんか大層なものは使わなかったって言ってたぜ」

職員B「うへぇぇ。マジかよ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ここの描写は割愛させていただきます。
要望があれば書きたいと思います。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アライさん達が乗った車がゆっくりと走り出した。
どうやら実験が始まった様だ。
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/03(木) 16:28:50.66 ID:2Mn8+9QGO
車内にて

アライさんA「のだ?なんか動き出したのだ」

アライちゃんA1「なのだー」
アライちゃんA2「のだー」
アライちゃんA3「なのだー」

車が動き出したことに、アライさん達も気づいた様だ。

車はどんどん加速していく。
衝突させるための壁はまだ遠い。

アライさんA「チビ!アライさんの方へ来るのだ!
チビ達の体だったらすぐにその紐から抜け出せるのだ!
アライさんのどうやっても外れないのだ!」

紐というのは、シートベルトのことだろう。
アライちゃん達は、母親に言われた通り、体をよじったり、くねらせたりして腕を使ったりして抜け出そうとしている。
アライちゃんは大して知識的な行動はしないだろうという人間達の予想から、シートベルトは外せない様に改造されていなかった様だ。
それが幸運して、アライちゃんが解除するための赤いボタンを偶然押した様で、カシャンと音がしてシートベルトが外れた。

アライさんA「チビ達、その赤いのを押すのだ!」

どうやらアライさんはシートベルトの仕組みに気づいた様だ。

アライちゃんA1「押すのだー」
アライちゃんA2「やった!外れたのだ!」
アライちゃんA3「外れたのだー」

どうやら全員外れた様だ。

アライさんA「よし!アライさんの方へ来るのだ!」

アライちゃんA1「行くのだー」
アライちゃんA2「のだー」
アライちゃんA3「なのだー」

かなりのスピードが出ている様で、アライちゃん達は思う様に歩けず一苦労だ。

どうやら全員無事に母親のもとにたどり着いた様だ。

アライさんA「よしよしなのだ。
さすがはアライさんの子供達なのだ!」

親子の感動の再会.....は長くは続かないもので、運命はこの害獣達には甘くない様だ。
なぜなら、その時には壁は目の前に迫っていて.......。
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/03(木) 16:31:11.12 ID:2Mn8+9QGO
書き忘れていましたが、アライさんはかなり手先が器用な設定です。
なので、車のドアを開けたり、シートベルトを外す可能性から、どうやっても外せない仕組みに改造されています。
ただ、手先が器用なだけで、それ以外はてんでダメな設定にしてあります。
アライちゃん達はそうではないですが。
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/03(木) 16:32:10.17 ID:2Mn8+9QGO
間違えました。
アライちゃんはアライさんの下位互換と思ってください。
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/03(木) 17:41:45.87 ID:2Mn8+9QGO
undefined
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/03(木) 17:43:10.17 ID:2Mn8+9QGO
ガシャーーン!

後輪が浮くほどのスピードで衝突した車は1、2メートル進んだあたりで停止した。

職員A「うわーー...。よく火が出なかったなー」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アライさんA「う、う..あ?」

アライさんが目を覚ました様だ。
ズキズキと頭が痛む。
目の前には、不思議な風船の様なものが広がっていた。

アライさんA「うう、痛いのだ...。
そうだ!チビ達はどこなのだ??」

そう言って助手席をみる。
確か自分の子供が乗っていたはず。
だが.....。

アライさんA「う、え?」

そこには車の一部だったものに潰された、小さな手が力なく垂れていた。
シートはその小さな体から出たのであろう血で染まっていた。
どうやら側面からぶつかった様で、エアバッグがほぼ意味を成さなかった様だ。

アライさんA「ひ、ひどいのだ.....。
そうだ!残りの子達は?」

すぐに見つかった。
2匹目は、サイドブレーキのレバーに頭をぶつけていた。
変な方向へ曲がってしまった腕を酷使し、必死に掴もうとする。
掴めた。

アライさんA「しっかりするのだ!目を開けるのだ!」

アライちゃんA2「あ、う...おかーしゃ...。痛いのだぁ」

アライさん「すぐに助けるのだ!大丈夫なのだ!」

アライちゃんA2「う、あぁ、あ」

アライさんA「チビ?チビ!なんで...」

アライちゃんA3「おかーしゃん....」

アライさんA「お前!よかったのだ!生きてたのだ!」

アライちゃんA3「おなかしゅいたのだー」

そう言って、アライちゃんの亡骸を奪い取り、足にかじりついた。
肉を引きちぎり、咀嚼している。
クチャクチャと、肉を噛み砕く音が車内に響く。

アライさんA「何してるのだ??やめるのだ!」

アライちゃんA3「アライちゃんはおなかしゅいてるのだー
だから食べるのだー
このお肉柔らかくてあったかくて美味しいのだー」

口の周りを姉妹の血で汚したアライちゃんが言っている。

アライさんA「やめるのだ!やめるのだ!」

アライさんは自分の我が子の亡骸を守ろうと、必死に手足を動かす。
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/03(木) 17:44:18.63 ID:2Mn8+9QGO

その時、足音が近づいてきた。
逃げようとするが、シートベルトに行動の邪魔をされている。

作業員「うわー。グチャグチャだ。
ん?うぇっ。共食いしてやがる
社長ーー。どうしますこいつら?
共食いしてますよ?」

社長「まさに害獣だな。
そいつらは親子なんだろう? 」

作業員「ええ。そのはずですが」

社長「この工場はもうすぐ閉鎖する予定だから爆発させても問題ないか」

作業員「え?」

社長「よし。写真は撮ったな?」

そう言うと、社長は運転席に近づいた。

アライさんA「あ、人なのだ!
助けるのだ!子供も痛がっているのだ!
お願いなのだ!おねが...」

社長は無言で懐からライターを取り出すと、火をつけた。

アライさんA「ひゃっ??ひとさん、その熱いのを見せないで欲しいのだ!
怖いのだ!」

ふと耳をすますと、車内からはクチャクチャと言う音が聞こえてくる。
まだ害獣が肉を貪っている様だ。

社長は少し離れ、地面に流れ出てくるガソリンにライターを引火させた。

すぐに燃え広がり、車全体を炎をが包んだ。

アライさんA「あああぁぁぁぁ!!!熱い熱い!熱いのだぁぁぁぁぁ!」

アライさんA「助けて!!!助けて欲し....」

アライさんが2度目の助けを求めようとした瞬間、車は爆発した。
こうなっては流石のアライさんも助からないだろう。


人間達は、次の実験に取り掛かることにした。
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/03(木) 21:04:33.70 ID:jRKv2CBd0
今日はここまで。
また後日書きます。
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 23:00:58.05 ID:Xx3I8q+cO

血を分けた姉妹を喰うとかここのアライさんは他のに比べてもひどい
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 23:03:27.04 ID:qPHDrpnKo
一応親は止めるんだね
さすがにそのぐらいの情はあるのか
31 :駆除屋さん :2017/08/04(金) 00:56:49.23 ID:UwyAJ5940
〜〜〜エアバッグ無しの場合〜〜〜


人間A「あー、やっぱりエアバッグなしは論外だな。グチャグチャだ」

人間B「あ、おいでもこいつまだ生きてるぜ?」

人間A「あぁ。すごいな。見た感じ内臓破裂はしてるのにな」

加えて言うと、内臓破裂だけでなく、折れた肋骨が肺に突き刺さり、呼吸を阻害している状態である。

アライさん「ひど...しゃ....。たすけ....て....なのだ...」

人間A「ごめんなー。社長に助かるなって言われてるのよ」

アライさん「そん...な。ち..びは...?こども...た...は?」

人間A「お前が虫の息なんだから想像つくだろう?
まあでも見せてやるよ。ほら」

アライさん「!!!」

そう言って人間がアライさんに見せたのは、右腕が吹き飛び、首があらぬ方向へ向いたアライちゃんの死体だった。
だらしなく白目をむき、股間からは尿であろうと思われる液体が垂れている。

アライさん「ああ...あ...。そん...な。アライさんは...何も..何もしてな...のだぁ」

アライさん「ただ....ごはんたべて...こどもを...う...で、暮らし、てた...だけな....のに...」

ゴボッ ビチャビチャビチャ....

血を吐き出した。
もう長くはないだろう。

アライさん「ゆるさ...ない...のだぁ...。ぜっ...いに...っ...ゆる...ないの...だ....」


アライさん「......................」

人間A「死んだか。片付けるぞ」

人間B「あぁ」

人間A「飯を食べて子供産んで普通に暮らしてただ?」

人間A「それがいけないんだよ、お前ら害獣の場合はな」

そんな声を最後に聞いたアライさんは、ゆっくりと、ゆっくりと、暗闇に落ちていった。

32 :駆除屋さん :2017/08/04(金) 01:00:23.82 ID:UwyAJ5940
取り敢えずこれ終わさないと次進めないので...

次の話の人間は、某人気ゲームの登場キャラクターをモデルにしています。
お楽しみに。
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 01:15:49.74 ID:vOk1OaklO

(人から奪った)ご飯を食べて、(共食いも平気で行う)子どもを生んで暮らしてた・・・やっぱり害獣ですわ
34 :駆除屋さん :2017/08/04(金) 14:01:45.84 ID:B9NiDpj0O
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35 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/04(金) 14:12:18.54 ID:B9NiDpj0O
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36 :駆除屋さん :2017/08/04(金) 14:37:45.99 ID:B9NiDpj0O
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37 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/04(金) 14:38:30.03 ID:B9NiDpj0O
undefined
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/04(金) 14:39:48.86 ID:B9NiDpj0O
〜〜〜とある家〜〜〜

アライさん「真っ暗なのだ。何も見えないのだ」

アライちゃん1「見えないのだー」
アライちゃん2「なのだー」
アライちゃん3「のだー」
アライちゃん4「のあ?」

アライさん一家は、森で捕獲され、眠らされた後、どこか真っ暗な部屋の檻に入れられている。
人の匂いや、ゆっくりとした風を感じたことから、人が運んできたのだろう。

ガシャ!

アライさん「のあっ!」

アライちゃん1「びっくりしたのだー」
アライちゃん2「びっくりなのだ」
アライちゃん3「なのだー」
アライちゃん4「のだー」

急に電灯がついた。
薄暗いその部屋は、いつどこかで忍び込み、食料をあさった部屋に似ている。
確か...ちゅうぼう、と人間は言っていたと、アライさんは思い出した。
39 :駆除屋さん :2017/08/04(金) 14:42:06.94 ID:B9NiDpj0O

カシャ、ピー...

そんな音が、檻の入り口からした。
アライさんが試しに入り口を押してみると、すんなりと開いた。

アライさん「ふははははー。脱出成功なのだー」

アライちゃん1「やったのだー」
アライちゃん2「成功なのだー」
アライちゃん3「出られたのだー」
アライちゃん4「のだー」

ゾロゾロと檻から出る。

アライさん「あ、台の上にお肉があるのだー!」

食べようと目論み、取ろうとした瞬間、

住人「おいおい、食べるなよ?」

どこからともなく、人間の声がした。
どこから聞こえているのだろうと、アライさん達は見まわす。
どうやら、天井にある黒い箱から聞こえているようだ。

住人「お前達にはこれからゲームをやってもらう。
名付けて『生きてここから出たいんだったらちゃっちゃとハンバーグを作っちまおうぜゲーム』ってんだ。
ルールは簡単。そこにある肉を使ってハンバーグを作るだけ。
やっちゃいけないことを説明するか。
そこにある肉を1グラムでも食べたらペナルティだ。
ハーブ、スパイスはお好みで。
どうだ?簡単だろう?」
40 :駆除屋さん :2017/08/04(金) 15:16:12.00 ID:B9NiDpj0O

アライさん「そんなことしなくてもここから出られるのだ」

そう言って、アライさんはドアに突進した。

アライさん「たぁ〜〜!!!」

ガン!!

鈍い音がなっただけだった。

アライさん「うぅー。痛いのだ。ビクともしないのだ」

住人「おいおい。何したんだよ?で?どうすんだ?
作れたらハンバーグはお前達に食わしてやる。
レシピはそこに書いてある。
イラスト付きだ」

アライさん「ハンバーグってなんなのだ?」

住人「人間が食っている料理だ。こねた肉を焼いたもので、
とても美味しいんだ。ほっぺたが落ちるほどだぞぉ?」

アライさん「本当なのだ??作るのだ!」

アライちゃん1「作るのだー」
アライちゃん2「食べたいのだー」
アライちゃん3「なのだー」
アライちゃん4「ちゅくるのだー」

住人「ようし!決まったな!じゃあ奥の台に向かってくれ。
そこに肉はあるからな。
食べるなよ?あ、それと追加ルールだ。
肉を使い物にならなくなる位に床に落としたとしてもアウトだ。
床とかに落とした肉をボウルやフライパンに乗せたくないからな。
あと、使える肉の量が50グラム以下になってもアウト、ペナルティだ。
分かったな?
作れたら食わしてもやるし、寝床もくれてやるよ」

アライさん「ようし!頑張るのだー」

アライちゃん1「作るのだー」
アライちゃん2「頑張るのだー」
アライちゃん3「なのだー」
アライちゃん4「おまかしぇなのだー」

こうして、アライさん一家のハンバーグ製作作戦はスタートしたのだった。
41 :駆除屋さん :2017/08/04(金) 15:18:42.74 ID:B9NiDpj0O

アライさん「ここをこうして...」

アライさんは文字が読めないので、イラストを見て再現しようとするが、うまくいかない。
その原因は、アライさんの習性にあるといっていい。
アライさんはアライグマのフレンズだ。
食べ物を水で洗おうとする習性ゆえ、両手で持った食べ物は全てこすり合わせようとするのだ。
生肉なので、当然ポロポロと床へ落ちていく。
受け皿を用意しておけばいいものを...。

アライさん「な、なんでなのだ?どうしてうまくいかないのだ?」

使える肉の量が少なくなってきた。
50グラムを切ったその時。

ビー、ビー、ビー、ビー、ガシャン

警告音が鳴り響き、電灯が落ちた。

アライさん「な、なんなのだ??」

アライちゃん1「暗いのだー」
アライちゃん2「見えないのだー」
アライちゃん3「のだー」
アライちゃん4「なのだー」

アライちゃん3「のだ??やめるのだ!離すのだぁ!」

突然、1匹のアライちゃんが暴れ出した。

アライさん「チビ??なんなのだ??何があったのだ??」

アライちゃん3「おかーしゃ!助けて!助けてなのだぁ!」

開かないはずの扉が開き、連れていかれたようだ。
悲鳴がどんどん離れていく。そして。

アライちゃん3「あ、あ、...のだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
おかーしゃ!おかーしゃぁぁぁぁ!」

アライさん「 チビ!何処なのだ??」
42 :駆除屋さん :2017/08/04(金) 15:19:17.60 ID:B9NiDpj0O

〜〜〜しばらくして〜〜〜

ガシャ

電灯がついた。
かなりの時間暗闇にいたので、慣れるまで時間がかかった。

暗転していた時には開いたはずのドアに駆け寄り、ドアノブを押したり引いたり、扉を叩いたりするが、ビクともしない。

住人「よお!早速ゲームオーバーか?まぁ、慣れないうちは仕方ないよなぁ。ま、リスタートだ。頑張ってくれよ」

アライさん「待つのだ!チビをどこにやったのだ!白状するのだ!」

住人「あぁ、あの子なら別のところへ行ってもらったぜぇ。
だが大丈夫だ。命に別状はないからよ。栄養不足だったみたいだから美味しいものをたべさせてやってるところだぜ」

アライさん「そ、そうなのか?それならいいのだ...」

住人「あぁそれと、肉は追加しておいたぜ?元の量と同じにな」

アライさん「ありがとうなのだ。早速作るのだ」


こうして、1匹減って4匹になった一家はハンバーグ製作を再開させた。
43 :駆除屋さん :2017/08/04(金) 15:20:24.60 ID:B9NiDpj0O

アライさん「まるめて...まるめて...」

アライさんはブツブツと呟きながら、ハンバーグをこねている。
横に置かれているトレイには、不恰好ではあるが、アライさんの手のひらほどの大きさのハンバーグが出来上がっている。
そして...。

アライさん「やったのだ!出来たのだ!早速焼くのだ!」

アライちゃん1「出来たのだー」
アライちゃん2「焼くのだー」
アライちゃん4「おかーしゃんすごいのだー」

アライちゃん2「早く焼くのだー」

待ちきれなかったのであろう、上から2番目のアライちゃんがトレイを持ち、走り出したのである。

アライさん「待つのだ!走っちゃダメなのだ!」

ヅルッ!ステン!ベチャッ!

予想通り、アライちゃんは床に滑り、ハンバーグは宙を舞っている。
アライさんがせっかく作ったハンバーグは、壁に叩きつけられ、粉々になってしまった。
これでは、もう作り直せそうにない。

ガシャン!

アライさん「ひっ!」

アライちゃん1「暗いのだ!」
アライちゃん2「なんなのだ??」
アライちゃん4「暗いの嫌なのだー」
44 :駆除屋さん :2017/08/04(金) 15:21:31.51 ID:B9NiDpj0O
また声が聞こえた。

住人「あーあ。またやっちまったなぁ。どうやら2番目の子にお仕置きが決定しちゃったみたいだぞぉ」

アライさん「やめるのだ!これ以上アライさんのこどもを連れていかないで欲しいのだ!」

どうやらアライさんは何があっても子供達と一緒にいたいらしい。
3匹の子供を両手で抱きしめ、何があっても離さないようにする。

住人「うーん。それじゃあ連れていかないなぁ」

アライさん「そうなのだ!何があっても子供達とは一緒なのだ!」

アライさんがホッとしたのもつかの間。

プシュー、と音がして、天井から白い煙が出てきた。

アライさん「な、なんな...の....だ....?」

強烈な眠気に襲われ、アライさんはまどろみの中に落ちていった。
45 :駆除屋さん :2017/08/04(金) 17:00:16.02 ID:B9NiDpj0O
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アライさん「う、う〜〜ん。のだ?」

アライさんが目を覚ましたようだ。
はっきりとしない意識の中で思い出したのは、人間にハンバーグという食べ物を作れと言われて、1匹が連れていかれて、上から2番目の子が.....。
徐々に思い出し、懐を確認する。
3匹抱えていたはずだが、2匹しかいない。

アライさん「!! アライちゃんは??チビ達!
アライちゃんがもう1人居なくなったのだ!」

アライちゃん1「のあ?おかーしゃん、おはよーなのだ」
アライちゃん4「おはよーなのだ」

子供達は呑気に挨拶をしている。
平和ボケしているのだろうか?
ようやく姉妹がいないことに気づいたようだ。

アライちゃん1「本当なのだ。いないのだ!」
アライちゃん4「なのだー」

アライちゃん達は各々部屋をよちよち歩き周り、探しているつもりなのだろうが見つからない。
それもそのはず。なぜなら...。

住人「よおよお、また失敗しちまったな。
まあ気にすんな。失敗は誰にでもあるからな。
あ、それとひとつ言っておくけどな、あそこで転んで正解だったぞぉ?
間違って普通のガスコンロを設置しちまったからなぁ。
お前達火は苦手なんだってなぁ!
どっちにしろクリアできなかったってわけだ。
残念だったなぁ」

アライさん「ぐぬぬぬぬ....。五月蝿いのだ!
早くアライさん達を外へ出すのだ!」






46 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/04(金) 21:17:04.02 ID:UwyAJ5940

住人「おいおい、お前はこのゲームをやるって言ったよなぁ?
って事はゲームオーバーまでやり続けるって事だ。
リタイアは認めねぇぜ?」

アライさん「ぐ.....。」

47 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 00:15:23.05 ID:QEFsM5xyO
どうした?
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/05(土) 00:20:23.55 ID:t2VV7ZqQ0
駆除期待しています!
49 :駆除屋さん :2017/08/05(土) 05:24:20.19 ID:lgD6277p0
すみません
寝落ちしました
50 :駆除屋さん :2017/08/05(土) 18:42:20.61 ID:q15agrV9O
住人「それとも何か??
俺の作ったゲームに文句でもあるってんのか?
そんなら.....みんなお仕置きだな」

ビクッ!

2匹のアライちゃんが同時に肩を震わせた。
恐らく次に連れていかれるのは自分だと思ったのだろう。

アライさん「も、文句なんて...ないのだ...」

住人「.............」

住人「よし、じゃあゲーム再開だ!
あ、それと子供達をおとなしくさせるための道具も台の上に置いといたからよ。
工夫して使ってくれや」

おとなしくさせるための道具?

アライさんは気になって、台の上を見る。
そこには、2本のフォークとナイフがあった。

アライさん「これはなんなのだ!こんなもの使えないのだ!」

住人「そうかなぁ?おとなしくなると思うんだよなぁ。
ほら、それでこどもを壁に打ち付けとけばおとなしくなるだろう?」

アライさん「?? そ、そんなこと...出来ないのだ...」

住人「じゃあ、ちゃんとヘマしねぇように親のお前が見張ったかなぁとなぁ?」

アライさん「わ、分かったのだ。チビ達、アライさんは集中するから、2人で向こうで遊んでいるのだ」

アライちゃん1「分かったのだー」
アライちゃん4「りょーかいなのだー」

どうやら話を聞いてくれたようだ。
アライさんは先ほどの要領で、肉をこねていく。

アライさん「も、もう、子供達と離れ離れになるのは嫌なのだ.....」

集中しているのか、緊張のせいなのか、肩が震えている。

数分後.....。
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 18:42:58.04 ID:q15agrV9O
また夜に投下する予定です。
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/05(土) 19:20:57.65 ID:t2VV7ZqQ0
楽しみです!
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 20:05:02.50 ID:K8NUA451O
展開が全く予想できない…
どうなるんだろう
54 :駆除屋さん :2017/08/05(土) 22:14:32.84 ID:lgD6277p0
アライさん「やったのだ!出来たのだ!焼くのだ!」

どうやら出来たようだ。
その声につられて子供達がやってくる。

アライちゃん1「出来たのだ?すごいのだー!」
アライちゃん4「焼くのだー」

アライさんはイラストに従い、交換されたIHのスイッチを押した。
フライパンを置き、温まるのを待つ。

アライさん「たしか、あったまってきたらあぶら?を入れるといいと書いてあるのだー」

丁寧に油まであったとは。
まあアライさんは字がよめないので、イラストと同じ容器に入った液体を注いだだけなのだが。

準備が整い、焼こうと思った時、

アライちゃん4「アライさんも見たいのだー」
アライちゃん1「見たいのだー!」

アライさん「仕方ないのだ。上に乗せるから見るといいのだ」

記念すべき瞬間を見たいというのは、我が子も一緒なのだろう。
そう思い、まず1番小さなアライちゃんをフライパンの隣に置いた...が、これがいけなかった。

アライちゃん4「のだ?!!!熱い!熱いのだ!」

ガシャーン!

アライちゃんが突然暴れ出し、小さな足がフライパンの柄に当たってしまった。
ハンバーグは又しても宙に舞い、壁に叩きつけられ、グジャグジャになってしまった。

親のアライさんは何が置きたのかわからない様子だ。
実は、アライさんは1つのフライパンしか使わないのに、2つのスイッチを入れてしまっていた。
それ故に、アライちゃんが置かれたところも、同様に温まっていたのだ。
アライちゃんは突然感じた熱さにパニックになってしまったというわけだ。
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 22:34:38.31 ID:7zjmUIPj0
IHコンロって直接触れても火傷しないぞ?電磁調理器は、鍋の金属の内部に渦電流を発生させることで発熱させるから安全なはず、電気コンロと勘違いしてる?
56 :駆除屋さん :2017/08/05(土) 23:12:56.06 ID:lgD6277p0
アライさん「やったのだ!出来たのだ!焼くのだ!」

どうやら出来たようだ。
その声につられて子供達がやってくる。

アライちゃん1「出来たのだ?すごいのだー!」
アライちゃん4「焼くのだー」

アライさんはイラストに従い、交換されたIHのスイッチを押した。
フライパンを置き、温まるのを待つ。

アライさん「たしか、あったまってきたらあぶら?を入れるといいと書いてあるのだー」

丁寧に油まであったとは。
まあアライさんは字がよめないので、イラストと同じ容器に入った液体を注いだだけなのだが。

準備が整い、焼こうと思った時、

アライちゃん4「アライさんも見たいのだー」
アライちゃん1「見たいのだー!」

アライさん「仕方ないのだ。上に乗せるから見るといいのだ」

アライちゃん4「こっちだとみにくいのだ。ふらいぱん?とアライちゃんを交換して欲しいのだ」

記念すべき瞬間を見たいというのは、我が子も一緒なのだろう。
そう思い、1番小さなアライちゃんの位置をフライパンの位置と交換した...が、これがいけなかった。

アライちゃん4「のだ?!!!熱い!熱いのだ!」

ガシャーン!

突然、アライちゃんが暴れ出した。
アライちゃんの足がトレイに当たり、こねた肉が床へ叩きつけられた。

アライちゃんは突然感じた熱さにパニックになった。
親のアライさんは何が置きたのかわからない様子だ。
フライパンの位置を交換したことにより、高温のガラス面の上にアライちゃんを乗せてしまった、という訳だ。
火傷までには至らなかったが、突然感じた熱さにパニックになってしまったというところだろう。
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 23:16:40.61 ID:lgD6277p0
<<55
ごめんなさい。
間違えてました。
加筆修正したのでそちらをご覧ください。
ああぁぁ穴があったら入りたい...
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/05(土) 23:17:50.46 ID:lgD6277p0
>>55
間違えました。
すみません
59 :駆除屋さん :2017/08/05(土) 23:39:58.47 ID:lgD6277p0

アライさん「あ、あ.....」

アライさんは放心状態のようだ。
先程まで暴れていたアライちゃんは1番上のアライちゃんになんとか救助された。
.....が。

アライちゃん1「嫌なのだ!連れていかれたくないのだ!」
アライちゃん4「のだぁぁぁぁぁ!」

トレイを蹴飛ばし、台無しにした当の本人はだらしなくベソをかいている。
だが、泣いて済むほど、世の中は甘くない。
ましてや、害獣に対しては...。

ガシャン!

アライちゃん1「嫌なのだ!嫌なのだぁ!」
アライちゃん4「うっ!ひっく!...うぇ...」

先ほどと同じように暗転し、何も見えない状況になる。

アライさん「チビ達!こっちへ来るのだ!の、だっ??」

アライさんは子供達と一緒にいようと子供達に呼びかけるが、先程床に落とした生肉を踏み、体勢を崩した。

ガン!

アライさん「のだっ!」

そしてそのまま後頭部を壁に叩きつけると、意識を失った。
60 :駆除屋さん :2017/08/05(土) 23:57:14.90 ID:lgD6277p0
今日はこの辺で。
明日終わせれば終わします。
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/08/06(日) 00:00:44.93 ID:Qzv7GogJ0
楽しみにしてます!
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 00:03:24.99 ID:fEanOBCBO

>>61 sageした方がいいのでは?
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 21:28:55.68 ID:KFwwPXeu0
こいつらほんと頭悪いな
ハンバーグすらろくに焼けず、自業自得のくだらないミスを連発するとは
64 :駆除屋さん :2017/08/07(月) 00:04:45.30 ID:9l4STeNa0
アライさん「の、だ?」

アライさんは頭痛に頭を押さえながら立ち上がった。

数歩先(アライさん基準)には、1番お姉さんのアライちゃんが倒れていた。
見たところ、眠っているらしい。
どうやら先程と同じように、催眠ガスを使われたらしい。

アライさん「チビ、起きるのだ!」

アライちゃん1「う、うーん。おかーしゃん?」

アライさん「どこも痛くないのだ??」

アライちゃん1「大丈夫なのだー、でも妹のアライちゃんがいないのだ。さっきはいたはずなのに...」

アライさん「またなのだ...。いつもうまくいくのに...最後は...」

そう言って、アライさんはこどもを抱きしめる。
ただ1匹残った愛するこども本人は、愛を独占でき、満足そうである。
65 :駆除屋さん :2017/08/07(月) 02:05:05.63 ID:9l4STeNa0
アライちゃん1「のだ?抱っこしてくれるのだ?」

アライさんはこどもを抱き抱え、壁と向かい合った。
アライさんの手には、ナイフが握られている。
アライさんは、アライちゃんの尻尾を壁に押さえつけた。
アライちゃんにも、親の手に持っているものが、これからどう使われるか分かったようだ。

アライちゃん1「のだ??やめるのだ!そんな事したら絶対に痛いのだ!」

アライさん「ごめんなのだ...。こうするしかないのだ」

アライさんは、アライちゃんの尻尾にナイフを思い切り深々と突き刺した。
66 :駆除屋さん :2017/08/07(月) 02:11:21.59 ID:9l4STeNa0

アライちゃん1「の!だぁぁぁぁぁぁぁ!痛いのだぁぁぁぁぁ!」

突き刺すや否や、アライさんは作業に取り掛かかった。
もう慣れた作業だ。
数分あれば出来上がる。
数分経ち、アライさんはやっと焼き始めることができた。
全てが順調に進んでいるかと思った。
しかし...。

アライちゃん1「の.....。ひっぐ..。おかーしゃんだけ...独り占めはダメなのだ...。アライちゃんも食べたいのだ...。許さないのだ」

どうやらアライちゃんは勘違いをしているようだ。
アライさんがアライちゃんの尻尾をナイフで刺したのは、行動を阻害されることなく、一刻も早く言われたことをこなし、外へ出たいからである。
子供達を外へ出そうという、せめてもの愛情だったというのに...。

アライちゃんは、床に手をつき、親の方へ行こうとしている。
アライちゃんの目には、敵意が宿っていた。

アライさん「ダメなのだ!今こっちへ来ちゃダメなのだぁ!」

アライちゃん1「のだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

ブチブチという音がして、尻尾が引きちぎれた。
67 :駆除屋さん :2017/08/07(月) 02:30:10.61 ID:9l4STeNa0
アライちゃん「の...だぁ...。痛いのだぁ...」

四つ足を使い、こちらへヨチヨチと歩いて来るアライちゃん。
歩いたところが血で赤い道筋を作っている。

アライさん「やめるのだ!そこで待っているのだ!」

アライちゃん1「嫌なのだ!アライちゃんはそれを食べるのだぁ!」

とうとうアライさんの隣まで来た。
アライさんの両足にしがみつき、登ろうとしている。
アライさんはこれ以上怪我をさせたくないらしく、何とかして引き剥がそうとするが、うまくいかない。
そして。

アライちゃん1「どくのだ!」

アライちゃんは掴んでいた母親を蹴り飛ばし、それを推進力とするとフライパンへ向かって大ジャンプ!
バランスを崩したアライさんは後ろへそのまま倒れた。

アライさん「痛いのだ!何するのだ!アライさんが折角...」

立ち上がったアライさんが見たものは、生焼けの肉を美味しそうに、幸せそうに貪る自分の子供だった...。
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 02:32:09.38 ID:9l4STeNa0
>>63

頭悪いのを演出するのが疲れて来ました....。
今回はグダグダになってしまったので、次はスマートでかつ迅速なアラ虐を目指したいと思います。
69 :駆除屋さん :2017/08/07(月) 02:37:00.11 ID:9l4STeNa0
住人「あーあー。またまた失敗かよ。よく飽きねぇな。
これで何回目だ?まあいい。次が最後のチャンスだ。死にたくなかったらちゃんと言われたことをやれよ」

アライさん「待つのだ!連れていかないで..」

そう言いかけ、1人残った我が子を見る。
1人自分勝手に肉を貪り食べている。

プシュー...。

また同じようにガスが噴出された。

次こそうまくいく。次こそは...と思いながら眠りに落ちていった。
70 :駆除屋さん :2017/08/07(月) 02:37:46.18 ID:9l4STeNa0
また後日書きます。
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 04:22:46.50 ID:f2jIOpCv0
乙、乙
続き楽しみ
72 :駆除屋さん :2017/08/07(月) 09:59:05.82 ID:jyYALLlqO
アライさん「.....。うあ....?」

どうやら起きたようだ。
周りを見渡すと、子供達は誰1人としていないことに気づいた。
なぜ自分はこんなこともできないのかと考えると、自然と涙が出て来た。
涙を拭い、作業を開始する。
作業がスムーズに進みすぎて、子供達が居ないとこんなに捗るのかなどと考えてしまったアライさん。
なんやかんやあって、完成したようだ。

アライさん「出来たのだ!さあ、アライさん達を早くここから出すのだ!」

住人「よくやったじゃねぇか。じゃあ開けるから隣の部屋へ進んでくれ」

アライさん「のだ?」

ガチャンと音がして、扉がゆっくりと開いていく。

料理を持って、アライさんは扉へと足を進めた..、

73 :駆除屋さん :2017/08/07(月) 09:59:50.61 ID:jyYALLlqO
取り敢えずここまで。
完結できなくてすみません。
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 12:02:01.27 ID:o8g5qX+c0
乙 次も楽しみしてます!
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 12:05:03.27 ID:Izltbec50
面白いで!がんばれ。
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 18:51:07.87 ID:LbEiBOb/o
所々日本語がおかしいのは>>1が外人さんか何かだから?
77 :sage :2017/08/07(月) 19:47:49.19 ID:jyYALLlqO
>>76

例えばどの辺がですか?
教えていただけると嬉しいです。
直しますので...
78 :sage :2017/08/07(月) 19:49:12.69 ID:jyYALLlqO
>>76

主観と客観がごっちゃになってるんだと思います。
79 :駆除屋さん :2017/08/07(月) 22:36:44.46 ID:jyYALLlqO
アライさんが歩みを進めた先には、先程とは違った部屋があった。
大きさは六畳くらい。
部屋の中心にはアライさんの腰ぐらいの高さのテーブルと、アライさんが座りやすそうな椅子があった。
部屋の角には、鎖で巻かれた冷蔵庫があった。
どうやら装置と連動しているらしい。
が、そんなことはアライさんには分からず。
アライさんは冷蔵庫に興味津々のようだ。

アライさん「この中には何が入っているのだ?」

テーブルに料理を置き、冷蔵庫のレバーを押したり引いたりする。
するとまた声が聞こえた。

住人「お前くらいの力じゃ絶対に開かないぞ?
いいから早くそのハンバーグを食べろよぉ?」

そう言われ、アライさんは空腹だったことを思い出した。
椅子に腰掛けずに、素手で貪ろうとするアライさんを、住人の声が止めた。
80 :駆除屋さん :2017/08/07(月) 22:54:32.08 ID:jyYALLlqO
住人「おいおい、せっかく俺がお前のために作ったゲームで、せっかくお前が作ったハンバーグをそんな風に食べていいのか?
俺だったらしないね。
せめて道具を使って食えよ」

アライさん「ぐ、分かったのだ。道具を使って食べるのだ」

アライさんはフォークを掴む。
先程までの作業で道具を使うということに慣れたのだろう、いつの間にかフォークまで扱えるようになったアライさん。
このアライさんを野に離せば、さらに害獣駆除は困難になることだろう。

アライさんは自分が作ったハンバーグを口へ運んだ。
コショウ等のスパイスが入っていないので、人間には物足りないだろうがアライさんには十分なご馳走だった。

アライさん「美味しいのだ!美味しいのだ!」

夢中でがっついていき、数分後には皿は何もなくなっていた。
舐めまわしたのだろう、不自然に油が取れたような跡が見える。

住人「食べ終わったな。うまかったか?」

アライさん「美味しかったのだ!チビ達にも食べさせてあげたいのだ!もっと肉をよこすのだ!」

住人「いいけどよ、冷蔵庫の中を見てからにしてくれ」

アライさん「嫌なのだ!早く作らせるのだ!」

住人「...............」

アライさん「のだ?」

住人「うるせぇよ。てめぇが置かれてる状況を分かっているのか?いいから、チャッチャと、冷蔵庫を、見やがれ!」

突然の豹変ぶりにびっくりしたアライさん。
おとなしくいうことを聞くことにした。
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 22:58:22.01 ID:SbkUvKg90
アラ虐もっとはやってほしい。
82 :駆除屋さん :2017/08/07(月) 23:06:02.80 ID:uyORFe4P0
カチャンと音がして、鎖が床へ落ちた。
どうやらロックが解除されたようだ。
アライさんはレバーを掴み、恐る恐る冷蔵庫を開けた。
そこにあったのは、足、だった。
小さな足が4本。
血抜きされているのか、異様に白かった。
アライさんは、自分の子供のものだと、すぐに分かった。

アライさん「ああ...。あ」

住人「どうだ?面白いものだっただろ?」

アライさん「チビ達は!チビ達はどこなのだ!絶対に許さないのだ!絶対に!」

どうやらアライさんは子供達が殺されているものだと思い込んでいるようだ。

住人「おいおい、殺したなんて一言も言ってないぞ」

アライさん「じゃ、じゃあ!どこにいるのだ!」

住人「隣の部屋だ。それと、その冷蔵庫の中のと...」

住人「お前の腹の中だな」
83 :駆除屋さん [sage]:2017/08/07(月) 23:07:44.54 ID:uyORFe4P0
>>74>>75

ありがとうございます。
スローペースでの更新になりますが、ご了承ください。
84 :駆除屋さん [sage]:2017/08/07(月) 23:10:26.95 ID:uyORFe4P0
>>81

ネタが続く限り頑張ります。
確かに、このジャンルは中々見つけるの難しいですよね。
何でPixivとかに全然ないんだろう。
85 :駆除屋さん :2017/08/07(月) 23:11:37.46 ID:uyORFe4P0
取り敢えず今日はここまでにします。
また明日。
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 23:14:31.23 ID:r80oM3z/o
乙です
果たしてどうなるか…
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/08(火) 00:05:37.57 ID:ua2il8w40
異様に白いアライさんの足なんて、すごいグロテスクで気味悪そう
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/08(火) 03:30:31.62 ID:SbFBA4mL0

頭の悪いアライさんはイライラするだけでスカっとしないので
惨たらしく死にゆくアライちゃんの描写が見たいです!お願いします!
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/08(火) 04:13:42.77 ID:1emf3zy30
乙。やはり伯邑考・・・予想できていても楽しく読める!不思議!
最近アラ虐SS読み始めましたが、日頃のストレスが発散されて助かります。楽しみに読ませていただきます
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/08(火) 22:43:27.15 ID:fbKST96Z0
乙です。つづき楽しみにしてます!
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/08(火) 22:57:24.50 ID:tNcrtXip0
こういうの書くときって興奮しながら書いてるんですか?
すごく面白かったです
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 00:55:03.95 ID:c2g1szRM0
最近お見かけしない。お忙しいのかな?
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 01:32:40.06 ID:XZsVJ9s0o
ハエガイジってほんといい言葉だわ
さん付けしたくないから本当に役立つ
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 03:25:19.68 ID:66D5vaYj0
ハエ害獣の略?
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 10:39:11.31 ID:9j/RHqgA0
手を擦り合わせる仕草がハエと酷似してるガイジだから
96 :駆除屋さん :2017/08/12(土) 14:33:04.91 ID:NItYuXf2O
>>91

興奮...はしないですね。
どのように書けば皆さんに満足していただけるかを考えながら書いています。
97 :駆除屋さん :2017/08/12(土) 14:34:00.03 ID:NItYuXf2O
>>92

すみません。
最近色々と忙しくて...。
98 :駆除屋さん :2017/08/12(土) 14:36:28.86 ID:NItYuXf2O
アライさん「え...?」

住人「だ、か、ら!お前がさっき食ったハンバーグの肉!
その肉がお前の子供の肉なんだよ!」

アライさん「う、うそなのだ...。そんなの...」

住人「嘘じゃねぇよ。じゃあこれをみるか?」

部屋の片隅に置いてあったテレビの電源が付き、そこに流れたものは...。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

住人「っと。カメラはここでいいかな?」

人間の声がした。
取り付けられたカメラが、無精髭のふてぶてしい顔つきをした男を映し出した。

住人「これからよ、こいつを解体するからよ、よく見てってくれや」

アライちゃん1「やめるのだ!アライさんをここから出すのだ!」

叫んでいるアライちゃんがいるのは一般的に加工場と言われるところだ。
部屋の中心にある台に仰向けで寝かせられているアライちゃん。
その手足には鎖が巻かれ、動けないよう拘束されている。
動けないにも関わらず、アライちゃんは必死に抵抗している。
だが、ガシャガシャと音が鳴るだけで、外れる様子はない。

アライちゃん1「嫌なのだ!助けてなのだ!」

必死に助けを乞うアライちゃん。
しかし、

住人「うるっせぇなぁ」

ザクッ!

アライさんの右の太ももにナイフを突き刺した。
ぶつり、という音がして皮膚が破れ、ナイフの鋭利な切っ先が肉を裂き、骨にまで到達した。

アライちゃん1「の!だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

突然で、あまりの痛みにアライちゃんは絶叫した。
血が吹き出し、住人の服や手を染めていく。

上下に刃を動かし、肉を切断する。
めきり、という音がしてさらなる激痛がアライちゃんを襲った。

アライちゃん1「あ!があああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

どうやら骨を切断されたようだ。そのまま体と足を繋いでいるわずかな肉を切断していく。

アライちゃん1「っ!!なあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
99 :駆除屋さん :2017/08/12(土) 14:56:01.79 ID:NItYuXf2O
ごてん、と、何かが床に落ちる音がした。
その音は、アライちゃんの足が床に落ちる音だった。

アライちゃん1「っ...!!はあっ...!はあ...っ!」

体験したことのない激痛に、アライちゃんは意識を失いそうになりながら耐えていた。
すると、住人がアライちゃんの足の切断面を布で覆い始めた。
じわじわと甚振るために、今は殺さないための応急処置といったところだろう。
しかし、住人の企みを知らないアライちゃんは、痛みが和らいだことに希望を抱いていた。
...が。

住人「あーあ。折角の肉が落ちちまったよ。やり直しだな」

アライちゃん1「の...だ...?」

住人「今度はこれ使うか」

そういって取り出したのはチェーンソーだった。

アライちゃん1「の...だぁ...。やめて欲しいのだ...。もう...動けなくなってしまうのだぁ...」

アライちゃんは母親と森で食料を探している時に人間が木をこれで切っているのを見ていた。
そこから、チェーンソーは何かを切るものと認識したのだろう。
アライちゃんの必死の叫びも、住人、この人間の性癖の前では全く意味を成さなかった。
アライちゃんの声を楽しそうに、嬉しそうに聞きながら、住人はチェーンソーの刃をアライちゃんの左足に近づけていく。

アライちゃん1「のだぁぁ!やめて!助けてなのだ!おかーしゃん!おかーしゃぁぁぁぁああああああああああぁぁぁぁ!」

映像が途切れ、音声だけになった。
柔らかいものを抉り、裂く音、ギャリギャリと硬いものを削り切る音のあと、、音声はだんだんと小さくなっていった。
100 :駆除屋さん :2017/08/12(土) 14:56:46.07 ID:NItYuXf2O
取り敢えず今回はここまでで。
夜に書けたら更新します。
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 14:58:49.11 ID:2ySez3kJ0
お疲れ様でした
更新楽しみに待ってます
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