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わたしとヒトとアライさん
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741 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/03/30(金) 19:53:00.55 ID:6Zlp6RMe0
おつです
アラ信のおぞましさと言ったら
人間の敵は人間とはまさにこのこと
742 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/05/28(月) 14:33:05.78 ID:3kl3g+WM0
作者さんの他作品について質問するのはNGですか?
743 :
◆7Yg2t5JHRU
[saga]:2018/07/31(火) 16:58:59.62 ID:xYd2242M0
アラ信「そう!彼はあまりにも愚かでした!だからこそ排除された!!」
アラ信「アライさんを駆除するなどと考えた男の化けの皮が剥がれたのです!!」
アラ信「フレンズ差別主義者という、本心が!!!フレンズ絶滅を目論む影川の金に溺れた、邪心が!!!」
アラ信「そして、次に駆除されるべきは、貴方達だ!ハンター!!!」ビシィッ
『アラ信』は自分以外の全てを盾として、自分の正義を振るう。
自分に都合の良い環境を作る為だけに、その頭脳を用いてフレンズ達を『環境に適応できない』姿へと捻じ曲げる。
彼女の周りにはアラ信が言うように、彼女を気にかける人が本当に誰一人としていなかったのだろうか。
例え力や見た目が人のそれとは異なるとしても、彼らはフレンズ達を簡単に見放すのだろうか。
同じ言葉を話し、同じ心を持ち、同じ空の下同じ場所で過ごした日々を、簡単に何もかも捨ててしまうのだろうか。
無いとは言い切れない。だがそれは希少な事例だ。
フレンズを恐れ、嫌い、迫害する。それこそがこの世界の真実なのだろうか。
無いとは言い切れない。だがそれは希少な事例だ。
『力の加減を知らないフレンズは人を傷付けるので隔離するべきである』
『女性はパートナーを取られる事を恐れ、間違いなくフレンズを嫌悪し迫害する』
当初そういった懸念は確かにあったが、起こらなかった。それはある意味、最初からわかりきっていた事だった。
744 :
◆7Yg2t5JHRU
[saga]:2018/07/31(火) 17:10:05.02 ID:xYd2242M0
かつて実験で生み出されたヒトのフレンズは、サーバルのフレンズに襲われた際に傷一つ負わなかった事が記録されている。
人間が肉食獣に飛び掛られる。本来であれば怪我は避けられない事態だが、何故彼女は怪我を負わなかったのだろうか。
それはサーバルにとってそれがかりごっこ、遊びであったからだ。
現にその後セルリアンという敵に対して、かりごっこで見せた以上の身体能力を用いて撃破した。
つまり人間の介入がなくなったジャパリパークでも彼女達は手加減を理解し、実行していたのだ。
フレンズとなった彼女達が誰に教わる事もなく、自然と人間の言葉を身につけたように
フレンズとなった彼女達は誰に教わる事もなく、手加減を理解しものにしていた。
だからこそ、懸念された事態にはならなかった。
全く起こらなかったわけではない。例外というものは常に存在してしまうからだ。
人間同士でも起こりえる事故が人間とフレンズの間で起こる事もあり、フレンズの登場で焦りを覚える女性も確かにいた。
だがフレンズを愛する女性はそれ以上の数がいた。
監視役のラッキービーストを介して日本中に放送されたヒトのフレンズと彼女を取り巻くフレンズ達の物語は、国民の心をしっかり掴んでいたのだ。
男女問わず、多くの人が心を奪われた。
だからこそだろう、政府はジャパリパークから避難してきたフレンズを迫害しなかった。
彼女達が不自由なく暮らせるように、今も政府は模索し続けている。
だがアラ信はフレンズの迫害という希少な事例こそが何一つ間違いの無い真実だと信じて疑わなかった。
745 :
◆7Yg2t5JHRU
[saga]:2018/07/31(火) 17:21:37.68 ID:xYd2242M0
アラ信「貴方達にとってアライさんとは害獣、害悪であり駆除するべきものなのでしょう?」
アラ信「ならば私は言いましょう」
アラ信「アライさんは、『アライさん』ではない」
飼い主「は?」
アラ信「アライさんの、フレンズの意志と命を踏み躙る貴方達こそが、真の『アライさん』だ!!」
アラ信「そして私は言いましょう!!」
アラ信「『アライさんという害獣が生きたいと思うこと自体が罪なのだ』と!!!」
『歴史は繰り返す』だからこそ懸念が生じた。
移民が差別され、迫害される。少数派が多数派に差別され、迫害される。
確かにそれは歴史上で何度も起こってしまった事だ。
『歴史は繰り返す』その言葉は全世界に浸透し、思想として根付いた。
しかし誰かが呟いた。
『一度目は悲劇として、二度目は茶番として。そう付け加えるべきだった』
『アラ信』は差別という、かつて存在した悲劇を茶番に仕立て上げた。
アラアンチがアライさんをガイジと信じて止まないように
籠罠に引っかかるアライさんだけが本当のアライさんだと信じて止まないように
アラアンチがガイジではないアライさんの存在を認めないように
アラアンチがアライさんには堂々と何をしてもいいと考えているように
アラ信にとって、アライさんを駆除する人々は害悪なのだ。
アラ信にとって、アライさんを駆除する人々は須く低脳で倫理観の欠如した異常者なのだ。
アラ信にとって、フレンズは迫害されている哀れな犠牲者であり、そうでないフレンズは『いない』のだ。
アラ信にとって、自分達こそがフレンズという社会的弱者に手を差し伸べられる聖人であり
人々を導く尊い存在であり、自分達に従わない者どもは須く屑なのだ。
だから倫理的優位に立つ彼らにとって、この世界の全ては彼らによって否定され破壊される事が許されるのだ。
そしてその実証不可能な真実こそが、彼らを更に昂ぶらせる。その真実から得られるものは、ただそれだけだ。
746 :
◆7Yg2t5JHRU
[saga]:2018/07/31(火) 17:28:36.38 ID:xYd2242M0
アラ信「恥ずべき話をしましょう」
アラ信「私も以前は貴方達と同じようにアラ虐に走る愚かな人間でした」
アラ信「影川の手の上で踊らされているとは露とも知らず、フレンズを傷付け悦に入る、最低な人間でした…」
アラ信「ですがある日、病によって死に瀕した時私は気付いたのです」
アラ信「命は、全てにおいて平等であり尊いものであると…!!!」
アラ信は他人を見下す。
自分を誤魔化す。
自分だけが真実を知っていると嘯く。
多様性を否定し
価値観を否定し
思想を否定し
それでもそれこそが正義だと信じて止まない。
法整備という環境変化に適応できなかったアラアンチ達がそうであるように。
自分が掲げた大義名分よりもその心の内にある反抗心の方が大きくなっているとも気付かずに。
747 :
◆7Yg2t5JHRU
[saga]:2018/07/31(火) 17:30:30.12 ID:xYd2242M0
反抗心。それこそが『保護団体』と『アラ信』を分ける絶対の要因だ。
社会環境と自分の意思を擦り合わせ実現に向けて行動する保護団体と、
社会環境を否定し自分の意思を押し通す為に行動するアラ信の違い。
根本にあるものは同じかもしれない。
『アライさんを殺してはいけない』その気持ちは誰であろうと否定する事はあってはならない。
だが根本の感情を覆い潰す反抗心の有無、それこそが保護団体とアラ信を分ける要因となる。
反抗心から産まれるフラストレーションは悪魔の薬。大義名分という理性より反抗心という本能が上回った瞬間に彼らは先鋭化する。
気に入らないあいつらに一泡吹かせてやった。気持ちが良い。
気に入らないあいつらを論理的に否定してやった。気持ちが良い。
気に入らないあいつらを不快にさせてやった。気持ちが良い。
気持ちが良い。気持ちが良い。気持ちが良い。もっと気持ちよくなりたい。
その気持ちよさを求めて彼らは先鋭化し、過激化し、更なる快楽を求めていく。
彼らの言葉や行動は過激化し、逸脱し、他人を傷付ける。人を傷付け、快楽に浸る。
ただただ快楽の為に。ただただ快楽の為に。大義名分を掲げながら、ただその実快楽を求め他人を傷付ける。
アラアンチがふと目に入ったアライちゃんを踏み潰すように、アラ信は他人を見下し傷付ける。
ハンター達がアライさんの巣を探り一斉駆除するように、アラ信はコミュニティを監視しその中で生まれた都合の良い言葉だけを取り上げ『サンドバッグ』にする。
アラアンチが全てのアライさんがガイジだと見下すように、アラ信は全てのハンターを狂人だと見下す。
感情的だと見下す。それらが本気を出したアライさんに必ず敗北すると確信する。
そして自分のしている事が客観的に見て正しいと信じて疑わない。
そして自分のしている事が何一つ落ち度の無い正義だと信じて疑わない。
そして正義である自分がする行いの全てが正しいと、受け入れられるべき行動であると信じて疑わない。
アラアンチがそう信じて疑わないように、アラ信もまたそう信じて疑わない。
748 :
◆7Yg2t5JHRU
[saga]:2018/07/31(火) 17:33:55.95 ID:xYd2242M0
アラ信「我々の活動目的は貴方達のような幼稚で残虐で野蛮なものとは全く違う!!」
アラ信「生命の賛美!理性への感謝!そして隣人への愛!!」
アラ信「本当の愛がここにあると示す為の!」
アラ信「全ての命に!エェェールをぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!!!!!」
『全ての命にエールを』という大義名分を掲げながら、他の存在と意志を否定し傷付ける。守るべきフレンズさえも簡単に傷付けていく。
何故なら彼らの根底にあるのは尊重や道徳ではなく否定という、自慰に近い欲求の発散であるからだ。
かつてはそうでなかったアラ信もいるだろう。本気で全ての生命を尊重し、道徳心から駆除を止めようとした人もいるだろう。
だがその手段として他人を傷付ける事を選んだ瞬間、彼らの行動心理は摩り替わった。
大義名分という名の理性を隠れ蓑に、反抗心という欲望を、優越感という悪意を、感情のままに撒き散らす連中。
信念よりも他者の否定に重きを置いてしまった連中。故に矛盾を抱える連中。幼稚な完璧主義者。自己中心的な先導者。
自分の欲望を満たす為にモラルを投げ捨て何をしてもいいと自負し、場の空気と秩序を『荒らす』存在。
それこそが『アラアンチ』の姿であり、『アラ信』の姿である。それらは相反する存在に見えて価値観以外は何も変わらない。
周囲全てを傷付け喜ぶ倒錯者。そしてそれこそが、今飼い主の目の前にいる存在だ。
彼は今、恍惚の表情を浮かべ虚空を見つめていた。
749 :
◆7Yg2t5JHRU
[saga]:2018/07/31(火) 17:35:43.14 ID:xYd2242M0
飼い主「全ての命にエールを?」
飼い主「馬鹿にするな。あんた達にそんな事ができるはずがない」
アラ信「何だと」
アラ信「君達にだけは言われたくない!自分の欲望のまま、影川の犬としてフレンズを迫害している君達が!!」
アラ信「奴らはフレンズが自分達の思い通りにならなかったからこそ腹いせに政府を操り迫害を!!!」
飼い主「タヌキのフレンズをどうこうしたとかそういう話の事を言ってるんじゃない」
飼い主「あんた達には、最初からそんな事を言う資格は無いって言ってる」
飼い主「あんた達みたいなクズが、命は大切だの平等だの言う資格は無い」
飼い主「まして、『命は全て尊い』だなんて。舌腐ってんじゃないの?」
750 :
◆7Yg2t5JHRU
[saga]:2018/07/31(火) 17:42:17.34 ID:xYd2242M0
アラ信「………困ったな。言ってもわからぬ馬鹿か」
アラ信「これでは、他の連中に証明できなくなる」
飼い主「証明?証明って何?」
アラ信「君は特別なんだ。大母がそう言っていた」
飼い主(大母、また大母か)
アラ信「大母のいう事は正しい。いつもそうだった。大母のする事は全て上手くいった」
アラ信「今では、この人間の地の中にこれほど大きな集落…いや国家を作り上げた!!」
アラ信「予想もできなかっただろう!人を見下して悦に入る連中にはなぁ!!!」
アラ信「大母は人間以上に思慮深く、冷静で、博識だ!アラ虐民などというガイジなど足元にも及ばない!だからこそあのお方は常に正しい道を行く!!」
アラ信「今回だってそうだ。大母はいついかなる時でも正しいのだから!!」
飼い主「だから、何」
アラ信「君は本当に特別なんだろう」
アラ信「確かに君は、まるでフレンズのように可憐で、流麗で」
アラ信「殺したくない」ナデェ
飼い主「気持ち悪い」
751 :
◆7Yg2t5JHRU
[saga]:2018/07/31(火) 17:52:51.35 ID:xYd2242M0
アラ信「だから」
アラ信「わたし達の信念を理解できないというのなら」
アラ信「わかるまで君を調教しよう」
飼い主の顔を撫でていた男の手が下に動き、下着を剥ぎ取った。
ブラジャーとパンティを剥ぎ取られた彼女は、今最も見られたくない男に一番見られたくない箇所を見られている。
男のいやらしい視線と盛り上がる股間がその嫌悪感を増幅させた。
アラ信「これは、教育だ。これは教育なんだ。これは教育なんだ」
拘束された彼女は目の前の強姦魔に爪を立てる事すら許されなかった。
752 :
◆7Yg2t5JHRU
[saga]:2018/07/31(火) 17:56:17.40 ID:xYd2242M0
♪つづく♪
753 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/07/31(火) 18:57:55.61 ID:m06PBLizO
乙
サーバルがヒトのフレンズに怪我を負わせなかったくだりで思い出したけど
アライさんも怪我を負わせてなかったな
単純にアライさんがヒトのフレンズより弱かったから、怪我ひとつ負わせることもできなかったってことなんだろうか…
754 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/07/31(火) 19:20:32.06 ID:fqH5k6Pfo
正直メタネタは読む人選ぶでしょ
755 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/07/31(火) 19:23:58.70 ID:2b7jK1AR0
乙
久しぶりの更新だ
756 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/08/01(水) 00:39:58.66 ID:EBnwYuHP0
更新乙
757 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/08/01(水) 04:33:49.76 ID:hD1kaDCD0
乙です。続き待ってます
758 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/08/12(日) 21:28:24.65 ID:Jgm/QcPm0
乙です
レイプしようとするアラ信にボウガンで至近距離でアラ信の股間に撃ち込んでやりたい
759 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/03/05(火) 19:11:48.93 ID:zy2xd6Roo
あ
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クオリティの高いサービスを貴方に
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