アライさんのような害獣が生きたいと思うこと自体罪なのだ5

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98 : ◆8qmuaCjNUw [saga]:2018/02/09(金) 02:55:22.31 ID:r1/Dw+4i0
一方―

ジ―――ン

青年団長「シクシク…う…う…」

基本、情に厚い青年団長は、村人達が失われた40年以上もの歳月を越えて『里帰り』がかなったこと、
そして、彼ら彼女らをこの地で待ち続けた『祖霊』達に再会が叶ったことに胸を熱くしている。

青年団長「良かった…。本当に…」

佐藤「しかし…。奇妙なこともあるものです」

青年団長「???」

佐藤「皆のお話では、火事場泥棒(?)に家々から物品が盗られたことは間違いないのに。
宗教関係物や思い出の品には手が付けられていないなんて…」

青年団長「泥棒も人の子。さすがに良心が咎めたのだろう。もう何十年も前の話だ…」

佐藤「(火事場泥棒の中には最近持ち出されたっぽいのもあるのだが…。
ボランティアを装った不逞の輩の仕業かな)」


青年団長「さて…。そろそろ引き上げの時間だ」
帰りのバスの出発時間を確認しながら青年団長はスピーカーを、佐藤はトランシーバーを取り上げる。

青年団長「村民の皆さん。バスの出発時刻まであと、20分になりました。名残は尽きぬところですが、そろそろ本日の一時帰宅を終了します」



避難区域が解除されたとはいえ、『村民』達には各々に帰る場所がある。
数十年の避難生活で手に入れたもう一つの故郷・職場・家族。

制度によって『宙ぶらりん』にされ続ける時期は終わった。
自分たちは、これから、これまでお世話になった新しい故郷を大事にしつつ、
ご先祖から受け継いだ蛇張村も少しずつでも復興させていかなければならない。
―きっと長い道のりになる―

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