色々あって女の子が逝くスレ

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23 : ◆yg8YDexMUkMB [saga ]:2018/03/03(土) 08:00:59.94 ID:wtp91saZ0
「もう無理ぃ······」

自分の中から作られた水溜まりに倒れ伏して、後輩は本当に微かな声をあげた。

「うんうん、後輩ちゃんよく頑張ったね」

「··········」

「あれ、気絶してる······」


(······ん······)

目が覚めたとたんに口に舌がねじこまれた。

「!? んんんーーーーー!!!」

口だけではない。舌は、身体中を這っている。

前の穴。後ろの穴。耳。胸。

(······ちがう······これ、せんぱいじゃ、ない······)
(先輩はもっと······いじわるで、優しくて······)
(あと······きもち、い······)

「って!ちがう!」

かけられていた毛布が飛び起きた勢いで床に落ちた。

「夢·····だったの?」

「後輩ちゃんだいじょう___ぶ?どしたの?その格好」

「え?」

ぺたぺたと顔を触る。特に変なところはない。

「違うって。汗だらけじゃん。暑かった?」

「ほんとだ······」

上半身は汗で、下半身は······別の液体で、水浸しのようになっていた。

「シャワー浴びよっか。おいでおいで」

「シャワーくらい、一人でできます、から、あの、ちょ」

「そう言わないでさー、朝シャンってやつだよ」
24 : ◆yg8YDexMUkMB [saga sage]:2018/03/03(土) 08:02:31.88 ID:wtp91saZ0
>>22
ありがとう
25 : ◆yg8YDexMUkMB [saga]:2018/03/03(土) 08:24:15.80 ID:wtp91saZ0
「ところで、何が違うの?」

「何がって?」

「ちがう!って叫んでたじゃん、ドア開けてたからキッチンまで聞こえてたよ」

「あぁ······た、ただの夢ですから」

「気になるよ〜」

ぱしゃん、と拗ねたように湯を波立てる。

「ね、お願い。教えて?」

「だめですってば······」

「いいじゃんいいじゃん〜、聞かれて困ることでもないんでしょ?」

後輩を追って浴槽を出る。
そのとき後輩が石鹸を落とし······
先輩は、それを踏んで滑った。

「わわっ!?」

「きゃ!!」

「あいたたた······」

「大丈夫ですか·····」

「······あー、大丈夫じゃない、かも······」

入浴で火照り艶めいた肌が、先輩の欲情を誘った。誘ってしまった。

「なんでいきなり······ふぁ」

震え、腕を掴んだ。
掴めた。
今の後輩は、拘束されていない。

「·········先輩」

見たこともないほど切なげに身体を撫でる彼女に、後輩の中で何かが切れた。
26 : ◆yg8YDexMUkMB [saga]:2018/03/03(土) 08:35:11.79 ID:wtp91saZ0
「先輩······」

「ん、なぁに···ひゃぁ!?」

「······なんでお尻ちょっと撫でただけでこうなるんですか?」

「あぅ······待って、どうしたの」

「先輩が悪いんです······」

「······?」

「ずぅっと見てたんですから······かっこいいな、素敵だなって···」

「後輩ちゃ「でも」」

「先輩は高嶺の花だった······きっと他の誰かと付き合ったり、結婚するんだろうなって」
「でも、強引だったけど私を選んでくれた······」
「じゃあ、もう我慢はいらないですよね?」

「······うん。いいよ、きて」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 04:30:34.56 ID:FC+I99l2o
28 : ◆yg8YDexMUkMB [saga]:2018/03/17(土) 18:32:24.71 ID:KYF8xlcG0
(それから私たちは、毎日のように会って重なった)
(でも······)
(先輩は最近、私じゃないところを見ている気がする)

(その疑問は、休日に見たもので解けた)

(彼女は······他の女の子と、路地裏でキスしてた)

(······私の中で、何かが切れた)
29 : ◆yg8YDexMUkMB [saga]:2018/03/22(木) 02:12:07.70 ID:rIG0x2R40
「やほ、後輩ちゃん」

「おじゃまします」

いつもと変わらない先輩の家。

······あれが夢だったのかと思えてさえくるほど、彼女はいつもどおり。

「······先輩」

「どうかした?」

「その······」

少しもじついて見せればすぐにのってくる。

「さっそく?もう···♪」

「あ、あのっ」

「?」

「今日は······私が上で、いいですか」

「積極的ね」

「······」

今しかない。

私は嬉しそうに笑う先輩の顔に手を添える······ふりをして。

最後に質問した。

「先輩、こないだ···他の子とキスしてましたよね」

夢であってほしいと願いながら。

「えっ······」

「見ちゃったんです」

「······そっか。見られちゃってたか」

表情も変えない。
この人は。

「____ッッッ!!!!」

「!? っ······!」

涙で目が霞む。

「どうして!私をこんなに虜にして、なんでそんな!!」

「まって···ちが、ぎゅっ!?」


何分過ぎたろうか。

力を緩めた。

「·········はぁっ、はぁっ」

先輩の横に顔を埋める。

「······こうはい···ちゃ···」

「ひっ!?」

「·········」

「······なんて?何て言ったんですか?」

「············」

「聞こえない___ひゃっ!」

寄せた私の耳をぺろりと舐めあげ。

今度こそ······先輩は。
30 : ◆yg8YDexMUkMB [saga sage]:2018/03/22(木) 02:15:31.51 ID:rIG0x2R40
ごめんちょっとだけキンクリした
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 23:42:16.92 ID:sRZaUAsPo
もっとドロドロを
32 : ◆yg8YDexMUkMB [saga sage]:2018/03/24(土) 01:49:51.95 ID:W/JC2QBk0
>>31
ドロドロ増し増しのも書くわ
33 : ◆yg8YDexMUkMB [saga]:2018/03/24(土) 02:02:22.82 ID:W/JC2QBk0
……何日が経っただろう。

電車で遠くまで来て、ネットカフェを寝床にして······

外に出るのは怖い。

ここに来る途中で、

「······でさー、···」

一瞬聞こえた声に振り返って、慌ててその場を去った。

(先輩はもういないんだ。私がこの手で殺したんだ。)

(なのに······)

(······会いたい、なぁ)

悪夢にうなされ、だんだん心身共にぼろぼろになっていくにつれて、想いが強くなっていっていた。

(もういやだ。先輩のことなんて、忘れたい)

(············こうするしか、ないよね)
34 : ◆yg8YDexMUkMB [saga]:2018/03/24(土) 02:36:39.73 ID:W/JC2QBk0
深夜

(······終電なら、迷惑少ないよね)

(ごめんなさい。迷惑する人、ごめんなさい)

「······先輩······」

呟くというより、口から溢れた一言だった。

(······私ってば変だなぁ。いまさら思い出すなんて)

「·········いまから、行きますね」



「どこに行くの?」



「先輩のところへ·······_____!!!!???」

「後輩ちゃん、探したわよ」

「な···んで···!?私······!?」

「······よくも殺してくれたなぁぁぁぁ!!」

「ひ······あ゛·····」

「なーんちゃっt「ごめんなさいっ!」······ほぇ?」

「ごめんなさい···許してください······今すぐ行きますから······!」

「後輩ちゃーん?___あわぁ!」

手すりを乗りこえて線路へ落ちようとした後輩を止め、橋の真ん中へ引っ張り戻す。

「まあ落ち着いて、話聞いて」

「いやっ!いやぁっ!」

「······しょうがないなぁ」

「はなし__んぐっ」

後輩の口の中を熱い舌が蹂躙する。

いつもの味。
感触。
温度。

「······落ち着いた?」

「······生きて、るん、ですか···?本当に······?」

「生きてるわ。大丈夫よ」




ネットカフェに戻り、少し手狭なクッションを分けあって座る。

「あのとき、後輩ちゃんの絞めかたが短かったのよ。だから気絶だけですんだの」

「······でも、どうしてここが」

「·········ネット社会舐めちゃダメよ」

あからさまに目をそらしている。

「先輩」

「······ごめん。本当は携帯のGPSで探したの」
「それでね、後輩ちゃんが見たあの子なんだけど」

「·········」

「あの子、私のバイト先の子なの。ストーカーされてるって相談されて、話聞いた帰りで」
「つけられてるのを撒くために、薄暗いとこにかくれたの」

「······信じません」

「だよね。だから本人連れてきた」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/17(火) 12:45:11.52 ID:+zd4Qek/O
はよはよ
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