ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」

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254 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/12/30(日) 02:07:34.22 ID:kcfr5bZc0
博士「いえ、めっそうもない…それより、ご学友の方は大丈夫でしょうか?」

プリンセス「ええ、多分大丈夫ですわ……お気遣いありがとう。このことは委員のお爺さんたちには秘密にしておきましょう♪」茶目っ気たっぷりのチャーミングな笑顔を見せるプリンセス…

博士「そ、そうですか…?」

プリンセス「ええ。だってそうでもしないと、博士が気難しい委員のみなさんに怒られてしまいますもの…別に博士のせいではありませんのに」

博士「そんなことまでお気遣いいただき……何といったらよいか///」

プリンセス「いえ、構いませんわ…それに、ここは素敵な場所ですね。…もう少しだけ案内して下さる?」

博士「も、もちろんです…///」

プリンセス「ありがとう♪」(ちせさんの演技も上手だったし…これで任務の半分は済んだわね♪)

………

…園内・貴賓室…

白髪の委員「…さてさて、プリンセス…久しぶりの見学でしたが、いかがでしたかな?」

プリンセス「大変興味深く拝見させていただきましたわ。きっと学業の糧としても役立つことでしょう♪」

白髪の委員「それは何よりですな…ご学友の方はいかがでしたかな?」

ちせ「は、実にすばらしい植物園を拝見させていただき感謝あるのみです…」

白ひげの委員「結構ですな……ところで」別の委員が口を挟んだ…

白髪の委員「分かっておる…それで、ですな……」

ちせ「……いかにも、これを我が国の大使より「貴国との友好と親善のためにお渡しせよ」と預かっております」

片眼鏡の委員「おぉ……では失礼」無礼ではない程度に丁寧ながらも、いそいそと包みを開いた…

白髪の委員「これは…博士、分かるかね?」

博士「えー…はい。こちらが桑の種で、こちらが紅花……いずれも日本の固有種であったり、主要な輸出品となっているものです」挿し絵のついた包み紙と学名を見比べたりしながら、種を調べている…

白ひげの委員「うむ、そうじゃな…あー、「ちせ」さんと申されたか……このような素晴らしい種をいただき、王立園芸委員会としては感謝の念に堪えませんぞ……我が方からも秘蔵の種を選りすぐったのでな、ぜひお国の植物園なりエンペラー(天皇)のお庭になりに育てて、両国の友好を思い出すよすがとして頂きたい」

ちせ「ははっ…その言葉、一言一句誤りなく大使に伝えます」

白ひげの委員「結構…では、もう一杯紅茶をいかがかね?」

片眼鏡の委員「クッキーもありますぞ…キュー・ガーデンで供される茶や菓子はなかなかのものですからな」

ちせ「では、ありがたく…」

プリンセス「…ふふ♪」

………



…夕方・部室…

アンジェ「みんな、ご苦労様」

プリンセス「ええ…お疲れさま、ちせさん」

ちせ「うむ。ところで私の「貧血のふり」はどうであったろうか」

プリンセス「とてもお上手だったわ…それにベアトがびっくりしてくれたおかげで、よりそれらしく見えたわね♪」

ベアトリス「もう…本当にびっくりしましたよ……」

ちせ「単に息を止めていただけなのじゃが、存外上手く行ったのう」

アンジェ「それで、成果のほどは?」

ちせ「うむ…」机の上で袖を振るうと、パラパラとユリの種がこぼれ落ちた

ドロシー「ふぃー…この種のせいでえらく面倒な目にあったが、もうこれで悩まなくて済むな」

プリンセス「ふふ、そうね…♪」

アンジェ「それじゃあ…これは堀河公に渡してちょうだい。あなたが手に入れたプロダクト(産物)なのだから、正当な権利よ」

ちせ「うむ」
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