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ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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◆b0M46H9tf98h
[sage saga]:2023/02/05(日) 01:18:48.28 ID:4uWERyHW0
…数十分後…
アンジェ「やっ!」
ベアトリス「……っ!」
アンジェ「……ふっ!」
ベアトリス「わ……っ!?」
ドロシー「やめ……なぁベアトリス、お前さんがおっかないのは分かるが、そんなへっぴり腰じゃあ攻撃を受けとめきれないぞ? 怖いときこそ前に出るつもりでやってみろ……そうすると案外どうにかなるもんだ」
…ドロシーたちが代わる代わる打ち込む拳や蹴りを時々は抑えることができるようになってきたベアトリス……とはいえまだまだ未熟な部分も多く、アンジェの蹴りを受けとめるべく突き出しだお盆ごと吹き飛ばされ、壁に立てかけてあるマットレスにぶつかった…
ベアトリス「はい……!」
ドロシー「……まあいいだろう。少し休憩にしよう」
…めげずに立ち上がった辛抱強さに内心では感心したが、あまりあちこちにすり傷や打ち身を作っていては人目を引いてしまい、王宮で目立たずに行動できるのが強みのベアトリスにとって都合が悪い……足元もおぼつかない様子なので少し休みを入れることにしたドロシー…
ベアトリス「はぁ、はぁ……そうします」
ちせ「よく頑張ったのう、訓練を始めた頃に比べれば長足の進歩じゃ」
ドロシー「言えてるな。近頃は手抜きをしているとちょっとおっかないくらいだ」
アンジェ「とはいえ、そうやって「これなら戦えるかも」と思う時期がいちばん危なっかしい。くれぐれも慢心しないことね」
ベアトリス「しませんよ。さっきだってちせさんには投げ飛ばされましたし、ドロシーさんにはみぞおちに拳を打ち込まれましたし……まだ気持ちが悪いです」
ドロシー「ああ、悪かったよ。軽く当てるつもりだったんだが勢いを止めるのが間に合わなくってな……ちせ、ベアトリスに付き合ってくれてありがとうよ」
ちせ「なに、いつもの鍛錬と違うのも新鮮で良いものじゃ……では、ごめん」
ドロシー「……相変わらず行儀のいいやつだな、ちせってやつは」一礼して出て行ったちせを見送ると、その堅苦しいまでにきちんとした「サムライ」式の行儀作法に苦笑しつつ小さく首を振った……
アンジェ「そうね……ベアトリス、そこに水があるから少しずつ飲みなさい」
ベアトリス「いただきます」
ドロシー「それにしても、だ……」
ベアトリス「何です?」
ドロシー「いや、こうしていると「ファーム」時代の教官たちが手のかかる小娘相手にどんな気分だったか身にしみて分かるな」
ベアトリス「むう、私はそんなに手がかかる生徒ですか?」
ドロシー「いいや? だが、エージェントとして仕込むにはどんな性格だろうとそれなりに手間はかかるからな……言うことを聞かせるだけでも苦労するじゃじゃ馬みたいなのもいるし、素直に「はいはい」と言うことを聞くだけで自分の考えがない人形みたいなやつもいる」
ベアトリス「なるほど……じゃあどんな人がエージェントに向いているんですか?」グラスの水をゆっくり飲みながら、首を傾げて尋ねた……
ドロシー「どうだろうな。私だって教官をやったわけじゃないし、まだ無事に引退したわけじゃないから「こうだ」って言える立場にあるわけじゃないが……」
アンジェ「基本的には心身共に健康で臨機応変の才があり、規則に縛られることはないけれど、何でもかんでもただ決まりを破るような無謀さではなく、熟慮した上でそうした行動が取れる人間……といったところかしら」
ドロシー「いい解答だな。試験だったら満点がもらえる……あとはそれぞれのカバーとかやり口にもよるが、基本的には聞き上手で相手を乗せるのが上手いとか、覚えたことを忘れないとか、動揺が表情に出ないとか……そういう能力のあるやつが長生きするな」
アンジェ「そうね。あとは嫌いなものでも喜んでみせるような精神的なたくましさが必要ね」
ドロシー「そうだな……くくっ♪」
ベアトリス「何がおかしいんです?」
ドロシー「いや、それで思い出したんだが……ファームの時に聞いたちょっとした逸話さ。嘘か本当かも定かじゃないが、まことしやかに語られてたもんだ」
ベアトリス「へぇ、どんなお話ですか?」
ドロシー「……聞きたいか?」
ベアトリス「はい、聞いてみたいです♪」
アンジェ「別に大した話じゃないわ……くだらない冗談話よ」
ドロシー「おいおい、人が話す前から気分を削ぐのはよせよ……こいつはな、訓練生がそこそこさまになってきた頃にやってくる特別な課題なんだが……」
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