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【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その5

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190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 18:34:35.69 ID:Iy7iqBZA0
>>189
キャラの描写や段階が丁寧に踏まれているとか、ハーレム化が自然な設定や世界観(アベルが夜レベル最強クラスってのも結構ありそう)てのもあるだろうけど、本作に関しては

「ハーレム化しないとアベルが生き残れず死ぬ」

っていう共通認識が強いのが結構デカい気がする
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 19:13:59.69 ID:gHmKMLsS0
ただヤッて次の女ーとかじゃないし、関係の下地と合意があるのが大きいんじゃないかな
アベル『が』手を出すんじゃなくて、アベル『に』ヒロインが我慢できず手を出す感じだし
後は描写かな。最初に抱く時がっつりやってくれるし
192 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/06(水) 22:31:36.70 ID:irD0yHGy0
こんばんはー
それでは少しだけ再開します
193 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/06(水) 22:32:06.08 ID:irD0yHGy0
――


アベル(……アーシャは、聡明だ)

アベル(周りをよく見ているし、こうしてエリスの反応に違和感をもってやってきた……)

アベル(彼女に隠し事は難しいし、アーシャなら大丈夫か……)


アベル「――流石アーシャ、目敏いな」

アーシャ「!!」

アベル「察しの通り……俺はエリスだけでなく、シアとも関係を持っている」

アーシャ「やっぱり……」

アベル「流石にあれでは、誤魔化せなかったか」

アーシャ「当たり前です。エリスちゃんに限らず、どれだけあなたの事を見てきたと思っているんです?」

アベル「はは、それならもう少し早くからばれていたということか……」

アーシャ「……っ」

アーシャ(……言えるわけがない。ノワール様と会ってから、あなたと顔を合わせるのが恥ずかしくなっていただなんて)

アーシャ(……もう少し早く向き合えていたら、シアさんより先に――いいえ)

アベル「エリスも、俺とシアの関係は認めてくれている。シアも、俺とエリスの関係を認めてくれている」

アーシャ「……それはつまり、二人ともがアベルの――いわゆる一夫多妻を認めているということですか?」ズイッ

アベル「あ、あぁ……そうなるな」

アーシャ「そう、ですか……」

アーシャ「……」

アーシャ「アベル。――あなたにとって、私は学友の一人なのかもしれない」

アーシャ「けれど私にとっては――あなたは、私の生き方を変えてくれた大切な人」

アーシャ「気がついていましたか? 軍学校にいた頃から……私は、あなたが大好きだったんですよ?」

アベル「ア、アーシャ……」

アーシャ「エリスちゃんが、本当に他の女性も認めているなら、私も認めて貰えるのかしら……?」スス…

アベル「アーシャ、これ以上は……」

アーシャ「……ごめんなさいアベル」スッ…

アーシャ「突然こんなことを言われては混乱してしまいますね。私も一度、冷静になってきます」

アーシャ「けれど――さっきの気持ちに嘘はありませんからね?」

ガチャ…

アベル「アーシャ……」


――
194 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/06(水) 22:32:50.88 ID:irD0yHGy0
――



アベル「……はぁ」

アベル「アーシャも、か。エリスの言うことは本当だったのか……」

アベル「あのアーシャだ。そう時間もかけず、答えを出すのだろう」

アベル「俺も……しっかりと答えをださないとな……」


――『想いを背負う者』発動――
好感度100以上に達した者が現れる度、自身の基礎レベルを10増加させる
また重大な決戦において、その者の持つ一部★スキルを自身のスキルに加えることができる

アベルレベル:136→146




……


アーシャ「あぁ……その場の勢いでとうとう言ってしまいました……」

アーシャ「明日が怖い……」

アーシャ(……でも)

アーシャ(もし本当にエリスちゃんもシアさんも、一夫多妻を認めているなら……)

アーシャ(わ、私も……)

アーシャ(……)


アーシャ特殊判定
↓1コンマ二桁
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 22:33:58.12 ID:juPV5PEDO
はい
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 22:34:05.56 ID:HHG1GFYt0
そい
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 22:34:48.17 ID:/NkDKIxi0
どうなる?
198 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/06(水) 22:48:20.79 ID:irD0yHGy0
まさかのシアさんライバル登場?

特殊判定結果

アーシャの純愛願望度
12(正妻とか、そういうのは求めていないんです。どちらかと言うと……)


アーシャ(……ペ、ペットとして認めて貰えたりするんでしょうか?)ドキドキ

アーシャ(昔から、ずっと憧れていた……アベルのあの時折垣間見える野心に燃える紫の瞳……)

アーシャ(本能的に屈服したくなるというか、仕えたくなるというか……)ドキドキ…

アーシャ(ただただ家の名誉のことしか、自分の保身しか考えてこなかった私にとって……自ら動き野心を持つ彼はとても美しくて)

アーシャ(少しでも彼に近づきたい。彼のようになりたいと色々励んだ結果……親友と認めてはくれましたが……)

アーシャ(やっぱり――ペットな扱いもされたい)ゾクゾク

アーシャ(さっきシアさんもお手をしていましたし、私のこの願望も間違ったものではないはず……)

アーシャ(うまくボールでもとってくれば……――私の事も、エリスちゃんやロウルちゃんみたいによしよしってしてくれますかアベル?)

アーシャ(でも大切なのは、アベルを支えること。彼が望む姿に、私は近づこう……)



※好感度100超ボーナス1

※アーシャの『冷静な戦術』が『堅実な戦術』に変化しました!

『堅実な戦術』
防御状態時及び逃走判定時、補正+30

ボーナスその2
↓1コンマ一桁
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 22:50:00.33 ID:/NkDKIxi0
あい
200 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/06(水) 22:51:48.62 ID:irD0yHGy0
油断してる頃に強襲してくるなゾロ目(白目)
201 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/06(水) 22:55:20.77 ID:irD0yHGy0
コンマ33

アーシャレベル108+10(ゾロ目ボーナス)=118

※後日通常鍛錬で、通常スキル獲得

※後日、アーシャがアベルの部屋を訪れます


――
202 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/06(水) 23:05:30.76 ID:irD0yHGy0
――



――同刻――

――特殊イベント・ロウルの秘密特訓――



ロウル「しっ!」シュバッ!

ロウル「ていっ!」シュバッ!



木製人形「」ドスドスドス!



ロウル(当たりはする。当たりはするんです……)

ロウル(もはやこんな動かない人形なんて、練習にもならない……)

ロウル(肝心な時に動けて、そして急所を射抜けるようにならないと……)

ロウル(さっきは、エリスさんがなんとか自力で耐えていましたけど……)

ロウル(あんな危ないこと誰もが真似できるわけありませんし、エリスさんといえど危険すぎます)

ロウル(エリスさんあの後、私達の前では掌を見せないようにしていましたし……少なからず傷は負われていたはず)

ロウル(――そうなる前に。ノワール様から教わった弓で、敵の大きな攻撃は私が止めないと……!)


ロウル「せいっ!」ビシュ!


木製人形「」ドスン!


ロウル(せめて、あの皇帝陛下を前にしても竦まないくらいに……!)


特殊判定↓1コンマ一桁

特殊判定↓2コンマ二桁
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 23:06:08.66 ID:45MjbMd8O
狙い打て
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 23:06:32.73 ID:RyTaxw5l0
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 23:06:35.69 ID:juPV5PEDO
はい
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 23:07:43.65 ID:/NkDKIxi0
>>1が「ほぎぁぁぁぁぁぁぁ」みたいなセリフが出そう
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 23:07:49.54 ID:HHG1GFYt0
ゾロ目率がいいな
208 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/06(水) 23:08:03.22 ID:irD0yHGy0
狙い撃たないでください(白目)
209 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/06(水) 23:25:03.29 ID:irD0yHGy0
特殊判定1

こっそり特訓

コンマ66

ロウルレベル105+10(ゾロ目ボーナス)=115

偶数ゾロ
後日鍛錬で通常→★スキル獲得(2つ目)


特殊判定2

選定に耐えたアベルの姿

73>50


※基準値を超えたため、好感度上昇
ロウル好感度95→105

※100を超えたため……



――


ロウル「……っ!」ギリギリ…シュパン!


木製人形「」バガァン!


ロウル「っと、いけない。力加減を誤りましたか。夜遅いですし、今日はここまでにしておきましょうか」

ロウル「……うん、エリスさんの言う通り地道な鍛錬は大切ですね。不思議と強くなれた気がします」ノビー…

ロウル「それにしても……」

ロウル「あの恐ろしい皇帝陛下を前に、立っていられるのがエリスさんとアベルさんだけとは……」

ロウル「……アベルさん、かっこよかったなぁ」

ロウル「もっと、助けになりたいですよ……」


――好感度100超え――


ロウル「そして、褒められて、ナデナデシテーって……」

ロウル「アベルさんの胸に飛び込んで、思いっきり匂いを嗅いで……」


ロウル「……」


ロウル「そういえば、あの悪夢の禁酒決定日の時……」

ロウル「おぼろげですが、アベルさんに身体をこすりつけても気持ちよかったんですよねぇ……」

ロウル「……」

ロウル「さっきのシアさんも、キス……気持ち良さそうでした……」

ロウル「アベルさんの味、どんなんなんでしょう……」タラー…

ロウル「って私が涎垂らしてどうするんですか! だいたいアベルさんにはエリスさんが……」

ロウル「で、でもシアさんがキスされても、エリスさんは文句言っていませんでしたし……」

ロウル「……」


ロウル特殊判定
↓1コンマ二桁

210 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 23:26:10.51 ID:/NkDKIxi0
211 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/06(水) 23:38:07.82 ID:irD0yHGy0
特殊判定結果

ロウル純愛願望度
51(私でも、人並みの恋愛というものはできるのでしょうか……?)


――


ロウル「アベルさん……」ポゥ…

ロウル「はっ!? いけませんいけません!」プルプル!

ロウル「全く、何を考えているんですか私は……」

ロウル「……」

ロウル「いけません。今日ははやくアベルさん分を補給して寝ましょう」

ロウル「今日は豪勢に、アベルさんのコートを着ながら寝ちゃいましょうかね……」

ロウル(でも、もうすぐアレも完成しそうですし、コートを着たままスパートをかけるのも……)



※ロウルの好感度が100を超えました

※アベルの部屋を訪れることで★解放+一線越えの可能性があります


――
212 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/06(水) 23:49:48.46 ID:irD0yHGy0
――

――特殊イベント・姉妹の引っ越し――




――早朝

【アベルの城塞】

ガラガラガラ!


ロウル「な、なんですか朝っぱらからこの音は!?」ガチャ!


フィーア「あ、ロウル姉様おはようございます!」

キアラ「ご、ごめんなさいうるさくて……」

ロウル「キアラ様にフィーア様? ああ、もしかして……!」

フィーア「はい! どうしてかお父様からアベル兄様の城塞に引っ越してもいいと言われたので!」

キアラ「ローズさんに無理を言って、昨夜のうちから必要な荷物をまとめてやってきました……!」

ロウル(さ、さすが妹皇女お二人。行動が迅速ですねぇ……)



……



アベル「何? もうキアラ達が……!?」ドタドタ

エリス「は、早いですね!?」バタバタ

アーシャ「ど、どうしましょう。まだ準備が……」バタバタ

シア「むにゃむにゃ〜……」

パトラ「し、仕事が早いというべきでしょうか? それにしても早すぎるような……。ほらマックス、しゃっきりしなさい」ワタワタ

マックス「ま、待ってください……昨日の今日で激動続きで……」ヨタヨタ…



アベル「すまない、待たせたな」

アーシャ「あ、アベル兄様!」

キアラ「えっと、今日よりお世話になります!」



マックス「――――!?」


特殊判定
↓1〜2コンマ二桁


213 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 23:50:01.41 ID:dTCuaMNa0
わぁい
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 23:50:49.59 ID:HHG1GFYt0
215 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/06(水) 23:55:48.35 ID:irD0yHGy0
判定をとったあたりで今日はここまで
いやー……まさか妹引っ越し日の夜に、アベルの部屋にアーシャorロウル(両方の可能性も)が突入ってすごいタイミングになってしまったな……
キアラとフィーアは城塞に越してきたため、交流や鍛錬が可能となりますが、一夜を共に過ごせるということは現段階ではありません
なおゾロ攻撃により、好感度スキルとあわせてロウルは★スキル3つ待機状態です(白目)

本日もありがとうございました!
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 23:57:44.20 ID:HHG1GFYt0
おつおつ
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 01:17:10.47 ID:Xpmoe6Np0
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 02:12:31.14 ID:a92RccRjO

もう白目がデフォルトになってないか?
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 08:00:49.25 ID:bte+97h/O
おつおつ
これでアーシャとロウルはえちえち秒読み入ったかな?
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 11:44:09.58 ID:6IjeTT54O

育ちがまともなメンバーに限って倒錯的な関係望んでいる件
アーシャもロウルもローズさんのおかげで夜レベルマシになってたが
一桁でアベルに挑んで木っ端微塵にされるのもちょっぴり見たかったかも
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 14:09:03.99 ID:gY2dEwKmO
ましになったといえど30ちょいだしな。大人振ろうとしてあっさり沈みそう
アーシャは最初勝手ながらどエロいお姉さんイメージでした

しかしアベルが凄すぎるのもあるけど、どエロいお姉さんってこのスレいないんだな(エメリナは小さいから違うし)
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 17:10:27.70 ID:R6nJ9wiKO
そっちにスカーレットさんが向かっていったぞ
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 17:43:27.16 ID:8qXd4/tpO
これは夜交流の時に偶然(寝ぼけてとかトイレとかで部屋から出歩いてたりで)妹組にこっそり覗かれてしまう可能性もありそう。
特にフィーアに覗かれたら隠密で察知出来ないわ年齢的にヤバいわローズにバレたら恐ろしいことになりそうで色々とアカン
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 17:53:38.25 ID:6IjeTT54O
>>221
アベルを夜最強に育てたどエロいお母さんならおるやん
40なで全盛期の強さならば見た目もまだまだお姉さんで通用するんじゃなかろうか
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 19:16:19.47 ID:+iDA2Qmw0
スカーレットさんは出番まだほとんどない筈なのに完全にヤバイ人ってイメージが強い
なんかアベルがアーシャロウルといちゃいちゃしてる間にバーンズさんが毒牙にかかってそう。そんな感じ
226 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/07(木) 22:21:13.74 ID:hBStIspc0
こんばんはー
牛歩でほんと申し訳ない。判定結果から再開です
227 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/07(木) 22:22:21.50 ID:hBStIspc0
特殊判定結果

マックスの欲望
41<50

※基準値を下回ったため、表向きは紳士です

マックスのキアラへの好感度
59+20(巨乳)+20(優しい)
=99(やばい……もってかれた……!)


――


マックス(な――なんだあの可愛い子は!?)

マックス(そして――で、でかい!?)

マックス(俺にはわかる。ゆったりしたドレスで隠しているが、とんでもない戦闘力だ!)

マックス(い、今すぐにでも飛び込みたい衝動に駆られる……けど……)



フィーア「兄様と一緒に暮らせるなんて、夢みたいです!」ピョンピョン!

キアラ「ふふ、フィーアちゃんたら昨日からこの調子で……」


マックス(フィーアちゃん……いや、フィーア皇女と親しげとなると……)

マックス(ま、まさか……)



マックス「あ、あのー……あの子は?」

アベル「ん、ああ。そういえば紹介がまだだったな。こいつは俺の妹。帝国第一皇女のキアラだ」

マックス(や、やっぱりー!? 高嶺の花とかいう次元じゃなかったー!?)

マックス(で、でも……おっぱいだけじゃない。小さくて、守りたくなるようなこの可愛さ……)

マックス(全身から溢れている、いい人オーラ……て、天使だ。こっちが本物の天使だよ!)

マックス(クラウス様! 俺、やっぱり帝国に来てよかったですっ!)グッ!


キアラ「……?」


特殊判定
↓1コンマ二桁
↓2コンマ二桁
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 22:24:05.80 ID:TU4AO/f90
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 22:24:10.96 ID:6IjeTT54O
はい
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 22:24:50.66 ID:JE2cB7I90
そいや
231 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/07(木) 22:25:21.44 ID:hBStIspc0
おっとぉ!?
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 22:27:46.85 ID:6IjeTT54O
警戒度か好感度かどっちだ
233 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/07(木) 22:42:37.29 ID:hBStIspc0
危ない偶数ゾロまで来ておった……いやもう十分な値なんだけど
果たしてマックスにとってこれは天国か地獄か

特殊判定結果
1アベルの警戒妹ガード
80>75

※基準値を超えたため、キアラをじっくり眺めてもお兄ちゃんは一応文句を言いません

2キアラのマックスへの印象
96(か、かっこいい……かも?)


――


アベル「……あまり、人の妹をじろじろと見ないでもらいたいところだがな」

マックス「い、いえそんな……」

マックス「……」スッ…

マックス「お会いできて光栄です、キアラ皇女」ヒザマヅキ

一同「「!?」」

キアラ「え、え!?」

マックス「私は王国騎士のマックス。この度、アベル皇子にこの命を救われ、新たに皇子に仕える身となりましました」

マックス「勿論、妹君のキアラ皇女にもお仕え致しましょう。なんなりと御用命ください」

キアラ「……!?///」


ロウル「――はっ!? な、何をやっているんですかマックスさんは!? 無駄に動きがいいですし!」

パトラ「あ、あの子ちゃんと動き方覚えていたのね。皆に叩き込んだ甲斐があったわ」

アーシャ「仕込んだのはパトラさんですか……」


フィーア「マ、マックスさんの対応が私と姉様の時とで全然違います!?」

マックス「あ、いやこれは……!」アセアセ

アベル「……マックス」

マックス「はい!?」

アベル「一応、俺も大人だ。だから他人の行いにとやかく口を挟む気はないが――限度はあるからな?」ヒュォォ…

マックス「こ、心得ています!?」ビクゥ!

キアラ「あの、その……マックスさん?」

マックス「は、はい!? なんでございましょうか!?」

キアラ「あ、あまり皇女扱いに慣れていないので……もしよろしければ、フィーアちゃんと同じように……」

マックス「え、いいんですか? そ、それじゃあ――キアラちゃん?」

キアラ「は、はい!」ニコリ

マックス(――クラウス様。俺は王国に帰れないかもしれません)


パトラ「マックスったら、もう……」

アベル「……………………」

パトラ(アベル皇子大丈夫かしら……?)


――
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 22:45:06.18 ID:BX78qKcq0
驚きの謎の展開だな
235 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/07(木) 22:55:54.56 ID:hBStIspc0
――


【城塞・会議室】


アベル「――ということがあったわけだ」

フィーア「まさかお父様に傷を負わせるなんて! やっぱりエリス姉様はすごいです!」キラキラ

エリス「いえ、まだまだです。かろうじて一矢を報いた程度。本気の皇帝陛下には、やはりまるで敵いません……」

アベル「一矢を報いれただけでも大きな収穫だ」

キアラ「兄様、私とフィーアちゃんを呼んだのは……」

アベル「お前達の安全のため。そして不甲斐ないが、戦力の確保の意味もある」

マックス「戦力? 確かにフィーアちゃんは強かったけど……」

ロウル「キアラ様はさらにその上ですよ? 今でこそ抑えていますけど、力を解き放ったらマックスさんぺしゃんこになるのでは?」

マックス「」

フィーア「今度こそ、兄様の期待に応えられるように頑張ります! ここの方が、鍛錬もしやすいですからね」

アベル「シアとリーナも待機しているこの城塞なら、万が一があってもすぐに治療ができる」

アベル「父のこともだが、現状はやはり対聖国軍を意識していかなければならない」

シア「カインさんにも、防護結界を頑張って貰わないと〜……」

アベル「幸い、聖国と戦うという明確な意思を示せた。帝国防衛のためと言えば、兄様も以前よりは動きやすいだろう」

アーシャ「そして次は王国の問題ですね。同盟……というよりも停戦条約に近く思えましたけど」

パトラ「それでも大きな進歩です。本当に、感謝の気持ちしかありません」

アベル「まずは、クラウス王に再び会おう。王国との同盟もそうだが、双方の転移陣の完成は急ぎたい

キアラ「こっちに来れましたし、私もお手伝いします……!」
236 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/07(木) 23:07:30.65 ID:hBStIspc0
アベル「そして……」


ガチャ


リーナ「その時は、私の出番です」

マックス「――虚

ロウル「マックスさん、命が惜しければ黙りましょう」

リーナ「……? 見知らぬ方が増えていますのね?」

パトラ「あ、私の部下です。お気になさらずどうぞ」

リーナ「そ、そうですの?」

リーナ「こほん。とにかく、秘密裏にクラウス王に会いに行く転移魔法の心得がある者なんて……私以外に適任者はいないでしょう?」

リーナ「……直接、お詫びの言葉を伝えたいですしね」

アベル「そうだな。擬似的な形になってしまうが、王室内限定で三国の同盟が組めるとも言える」

アベル「まずやるべきことは」

『情勢が安定した後、リーナと共に王国へ』

アベル「これが最優先事項だろう」

アベル「マークス神父の陣はどうなっている?」

リーナ「もうすぐ完成、と言ったところですわね」

リーナ「ところでアベル?」

アベル「ん?」

リーナ「シアさんやマークス神父とも相談していたのですが……」

リーナ「私達が連れていた、聖国兵の部隊――王国に置いてきてもよろしいかしら?」

アベル「……復興支援か。彼らも、色々と今の聖国には思うことがあるだろうからな」

リーナ「とはいえ、城塞の防衛力が低下するリスクもありますの。だからここは、アベルに判断して頂こうかと」

アベル「そうだな……」


※王国は天使の襲撃で壊滅状態です

※復興支援として、シア隊・マークス隊・エカチェリーナ隊を王国に送りますか?

※送った場合、城塞の防衛力が低下。判定次第で、上級天使からは襲撃を受ける可能性があります

支援を送るか送らないか

↓1〜3多数決
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 23:09:48.43 ID:TU4AO/f90
支援を送る
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 23:11:29.46 ID:JE2cB7I90
送る
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 23:12:38.09 ID:gY2dEwKmO
王国にも防衛結界張れるのかな?
送っておこう
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 23:18:54.17 ID:JE2cB7I90
そういや王国全体の壊滅状態ってどのくらいなの?
王都と王城に集中してるイメージだったけど
まぁまだ確認もできてないのかもしれないけど
241 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/07(木) 23:26:52.64 ID:hBStIspc0
復興支援確定


――


アベル「彼らがそれを望むなら、大丈夫だろう」

アベル「風当たりは強いかもしれないが、それでも全ての聖国民が聖王に従うわけでもないという認識も広まりそうだしな」

リーナ「そうですわね。しかし何より大きいのは、王城だけでしたら転移を防ぐ防護結界を張れることですの」

リーナ「少しでも持ち堪えられるようになれば、転移陣でここに誰かを報せに向かわせて……」

アベル「俺達が天使を倒して行く、ということもできるわけか」

パトラ「逆も然り、ですね。今回は後れをとりましたが、帝国が襲われた際は王国騎士団の力もお見せしましょう」

パトラ「とはいえ、あの皇帝陛下の人間離れした力を見る限りいらぬ心配でしょうか?」

アベル「ところがそうでもない。王国を見る限り、敵の主戦力は中型の天使」

アベル「そしてその力は、おそらく親衛隊を上回っている。一般兵では、対峙することも困難だろう」

アベル「キアラ、以前転移してきた天使の数は?」

キアラ「えっと、大型一人に小型八人でした」

アベル「編隊にも規則があるのかもしれないが、一度の転移で9体が送れると仮定すると……」

リーナ「あれが9体……下手をすると、アベル達でも辛そうですの」

アベル「そういうことだ。俺達も油断をせずに鍛錬を積み、聖国との戦いに備えよう!」

一同「「はい!」」


――
242 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/07(木) 23:48:48.32 ID:hBStIspc0
アベル「さて、キアラとフィーアの部屋の用意はできたが……マックスの部屋はどうしたものか」

マックス「あ、俺にも個室用意してくれるんですか!?」

アベル「仲間なら当然だろう?」

マックス(な、なんだか緊張するな……)

マックス(キアラちゃんが群を抜いているが――改めてみると、アベル皇子の部隊はおかしい)

マックス(ものの見事に、素晴らしい女性陣で固められている……!)

マックス(これが、実力主義なのか!? 俺も、強くなったら……?)



マークス「おや、アベル君に……見知らぬ青年だね」

マックス「うおおぅ!?」

アベル「ああ、マークス神父。連日済まないな。こいつはマックス。国王陛下から遣わされたパトラの部下だ」

マークス「そうだったのか。私はマークス、よろしく頼むよマックス君!」ガシッ!

マックス「は、はい!?」

マークス「しかし、ふむ……」ニギニギ…

マックス「!?」

マークス「君――なかなかの逸材だな。どうだね、私と共に鍛えてみないかっ!?」ムキッ!

マックス「!?!?」

マークス「部下の王国への旅立ちも決まって、共に肉体を鍛えあう同志がいなくなってしまって少し残念だったが……」

マークス「神よ! 感謝致します!」

マックス「ちょ、ちょ、ちょ!? なんなんですかこの人!?」

アベル「聖国の神父だ。今は転移の魔法陣を用意して貰っているぞ」

マックス「神父の要素が帽子しかないんですけど!?」

マークス「よし、この出会いを記念して早速鍛錬だ!」

マークス「マークスにマックス、名前も似ているし、私達はきっと仲良くなれるぞ! はっはっはっ!」ズルズル…

マックス「げ!? なんだこの馬鹿力!? あ、アベル皇子助け――あー……」ズルズル…


アベル「……まあマークス神父なら大丈夫か」

アベル「俺もそろそろ部屋に戻るか……」

アベル(アーシャも、来るかもしれないからな……)



――
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 23:51:03.33 ID:oph8o3LvO
良かったなマックス強くなれるぞ
244 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/07(木) 23:51:06.41 ID:hBStIspc0
――特殊イベント・夜の逢瀬――


アーシャ「……」コソコソ…

アーシャ(まさか、フィーア様達が引っ越してくるなんて……)

アーシャ(こんな恥ずかしい真似、大人として見られるわけには……)


アーシャ(ああ、とうとうアベルの部屋の前に……)ドキドキ

アーシャ(……)ドキドキ










ロウル(あ、あれ? あれはアーシャさん……?)ソロソロ…

ロウル(まだ私には気がついていないようですが……枕抱きかかえてアベルさんの部屋の前って……)

ロウル(ま、まさかアーシャさん!?)

ロウル(……)

ロウル(いえ、当然のことですか)

ロウル(きっとアーシャさんも、アベルさんとシアさんのあれを見て……)

ロウル(うぅー……)



※ロウル、アベルの部屋に乗り込む?乗り込まない?(アーシャは確定で乗り込みます)

↓1〜3多数決
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 23:54:48.79 ID:BX78qKcq0
乗り込む
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 23:57:12.59 ID:oph8o3LvO
行こうか
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 23:58:59.50 ID:gY2dEwKmO
レッツゴーロウル!
248 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/08(金) 00:10:19.83 ID:3HerBLcU0
乗り込む


――



ロウル(……)ソワソワ…

ロウル(わ、私だって――!)ダッ!




アーシャ「っ!?」バッ!

アーシャ「ってなんだロウルちゃん!?」

ロウル「えへへ、こんばんはアーシャさん」

アーシャ「どうしてここに……って野暮な質問だったかしら?」

ロウル「そうですねぇ……まあ、アーシャさんと多分目的は同じですよ」

アーシャ「まぁ……ロウルちゃんも、その……アベルに抱かれに?」

ロウル「うぇっ!?/// あ、その、はい……///」

ロウル(ちょっとちょっと、告白じゃなかったんですかアーシャさん!?)

ロウル(あるいはもう済ませていたんですか!? くそぅ、出遅れました……)

ロウル(し、しかしここまで来たからにはもう関係ありません……!)


ロウル「ここから先は後戻りできませんよ?」

アーシャ「……覚悟の上です」



ガチャ…



アベル「来たかアーシャ……に、ロウル!?」

ロウル「おやおや〜? 露骨に焦ってますねぇアベルさん?」ニヤニヤ

アベル「アーシャ、これはどういう……」

アーシャ「アベル、ロウルちゃんは――」

ロウル「あ、待って待って! ……それはやっぱり、もう遅くとも私の口から伝えたいです」



ロウル「……その、アベルさん? 笑わないで、聞いてくださいよ……?」



ロウル「――私は、あなたのことが大好き。つい弄っちゃうけど、この気持ちは本当です……」



アベル「……!!」

ロウル「わかってる。わかっているんです。アベルさんには、もうエリスさんがいる。それでも……」

アーシャ「ロウルちゃん……」ギュッ…

アーシャ「……アベル。私の気持ちも、変わりません。どうか、あなたの答えも聞かせてください……」


アベル「アーシャ、ロウル……」



――
249 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/08(金) 00:13:17.55 ID:3HerBLcU0
と二人が部屋に乗り込んだあたりで今日はここまで
そして危惧はしてたけどやっぱ一線越え二人同時かー……少し書き溜めに入りますので、更新が空きます

↓からアーシャとロウルへのそれぞれへのアベルの言葉や対応を募集します
混ぜれそうなものは混ぜますが、あんまりアブノーマルなのは難しいかもです
そして毎回言いますが、エロは書くの苦手なんで期待をしないように

本日もありがとうございました!
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/08(金) 08:27:35.49 ID:15lN3XmH0
おつおつ
プレイ内容書けばいいのかな?とりあえず二人ともシアにしたみたいなディープキスで腰砕けにする
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/08(金) 09:22:52.84 ID:xTln0A1A0
乙です

とりあえずロウルへの言葉
「……本当にお前はいつもいつも驚かせてくれる。本当にその明るさが俺達を何度助けてきたんだろうな。
お前とは何があってもずっとこんな関係なんだろうな、だから今夜一緒にいられるようにお前を俺のものにしてやるからな。」

本番前に良いムードからの一転構成
「さて、いつも散々†暗黒騎士†とかいじってくれることへのお返しといこうか……俺が満足するまで止めないから覚悟しろよ。アーシャも手伝ってくれ。」

一人称二人称ガバガバな気がするが許して

ちなみに
「いつもいつも俺をオモチャにしやがって!今日は俺がお前をオモチャにしてやるよ!」
ってのも浮かんだけど流石に無しで
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/08(金) 13:03:21.72 ID:xTln0A1A0
>>251
「だから今夜一緒にいられるようにお前を〜」→「だからこれからも一緒にいられるように今夜お前を〜」

その1から読み直して考えてたら後期試験遅刻しかけて単位落としかけました(逆切れ)
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/08(金) 18:19:54.24 ID:BhzN4L6RO
キスで腰砕けにするのは二人がいよいよと迫ってきたタイミングに合わせて
カウンター的に行ってほしいな いきなりアベルからは流石にムードが無い
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/08(金) 18:39:36.10 ID:xTln0A1A0
対アーシャ
「あれから一日考えさせて貰ったよ。君には下手に言葉で取り繕うよりも、こうすべきだな。
(ハグ&唇同士の軽いキス)
これが俺の答えだ。
さて、男の部屋に枕なんて持ち込んでどうなるか……分からない君ではあるまい?
せっかくならどうしてほしいか君の口から教えてくれ」
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/08(金) 18:55:18.37 ID:yrPAbAGbO
ロウルは獣の耳や尻尾を裸の状態で触れられそうになって
最初は乱暴されかけたトラウマから恐怖に震え出すも
アベルの性的ではない言葉攻めとテクニックで上書きされて
途中からひたすらピコピコしたり触られてる内に性感帯としと目覚めて
乱れまくる原因になってほしい
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/08(金) 19:03:55.67 ID:BhzN4L6RO
恋人のように接してほしいロウルとペット願望のあるアーシャで
てっきり逆だと思って最初アーシャを丁寧に扱おうとするけど
どことなく不満気な二人の雰囲気から夜レベル99の直感と経験で
察して早々に逆の適切な責め方にシフトするアベル
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/08(金) 19:07:39.51 ID:63aHvAsB0
アーシャもロウルもローズさんとの特訓で妙な自信をつけてて、アベルを最初こそは二人がかりで襲って優位に立つも、アベル砲目の当たりにしてパニック
からのアベルの攻勢でめちゃくちゃにされちゃうとかかな。特にアーシャは想定外すぎるとわたわたしそうだし
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/08(金) 19:15:32.64 ID:pNqtrAa20
アベルは花見の時の乱痴気で二人の夜に関する知識やレベルを察している筈だよね。
で、段階経ようと色々慎重なアベルに二人がローズさんからの特訓で得た自信をもって、もっと激しくしてもヘーキヘーキと煽る。
そこからの即堕ち2コマレベルの急展開で、特にアーシャはめでたくシアさんの仲間入り、とかかね。
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/08(金) 19:22:12.16 ID:xTln0A1A0
夜レベルって単純なテクや感度、大きさ以外にも相手をその気にさせる話術なんかも少なからず含まれてそうよね
そう考えるとコンマの導きとはいえアベルのコミュお化け振りや、当初のお兄ちゃんの孤立っぷりも何か辻褄が合う気がするのよね
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/09(土) 17:01:48.53 ID:+pG33TlKO
しかし展開の影に隠れてるがマックスのラッキーボーイ振りがヤバい
一歩間違えばアベル達が間に合わず中級天使に殺されてたモブで終わっていたのに
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/09(土) 19:45:23.35 ID:b2v3L47MO
しかしレベル判定あるってことは前線送りっぽいし、運が悪いとマックス(26)も実に4エリスレベルのパパン(1200)と戦う可能性あるからな……
キアラとの仲が進展してもローズさん(245)は最低限認めさせないとだし荊道過ぎる
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/09(土) 19:53:21.39 ID:gpU1GAIU0
(数字)だと年齢みたいに見えるからやめーやwwwwww
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/10(日) 22:34:44.53 ID:b119tE/wO
やっぱり時間かかってるようで
それだけ真剣に良いもの作ろうとしてくれてるのが分かるのが良い
期待してます
264 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/12(火) 23:05:07.96 ID:bU/w7syX0
こんばんはー
とりあえず生存報告だけで申し訳ありません
現在少々仕事の方が立て込んでいて、なかなか時間が作れない状況です
なんとか今週中には投下及び再開ができるよう頑張りますので、今しばらくお待ちください……

そしてついでに書いている途中で判定を取っておくべきかと思ったものを↓1コンマ二桁で取っておきます
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/12(火) 23:09:16.86 ID:1UUmnytT0
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/12(火) 23:45:52.44 ID:YNSUJ8vtO
これはエリスとシア乱入フラグ?
アベルならばこの4人相手でも普通に勝てそうだが




なお作者が吐血する可能性大
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/13(水) 00:24:14.94 ID:/x9ofVcg0
おつおつ
リアル優先で
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/13(水) 00:28:45.07 ID:ON8aH13gO
報告乙です
ゆったり待つんでリアル大事に
判定値はかなり高めだけどなんだろう?
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/13(水) 01:48:51.06 ID:6henRFTKO
おつおつ。
待ってるからリアル優先してくれな。
判定は攻略済み組乱入か、もしくは誰かに覗かれたりだろうか?例を挙げると
・性知識が急に増えそうなパトラ
・刺激を受けて恋愛に興味を持ち始めるキアラ
・アベルの夜レベルを見て一層アベルに惹かれてしまうフィーア
・アベルの夜レベルに自信を失うマックス
とかか。地味にマックスの夜レベルも気になる(個人的には十中八九童貞な気がするが)
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/14(木) 22:11:42.05 ID:gmJsoB/0O
バレンタインネタとか見てみたかったが、忙しいみたいだから難しいかー……
自由イベントとかでみんなのお菓子スキル判定とかとれます?
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/16(土) 23:22:28.12 ID:CJuAVBz60
マダカナー
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/17(日) 21:05:01.16 ID:Yid57zX2O
忙しいのもあるんだろうけど、発言を見る限りだと>>1はR-18系を書くのが苦手なんだろうなぁ。
でもそれで難産になって時間がかかってるおかげか、内容はかなり良い感じだと思う。
とりあえず無理の無いペースで更新してくれればええよ。
273 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/18(月) 00:15:44.51 ID:fipKhSuM0
こんばんはー
大遅刻もいいところですが、とりあえずロウルとアーシャの一線越え部分だけ投下です
色々とシチュエーションを頂きましたが、申し訳ないことに自分の書きやすさ、イメージから一部改変しています。本当に申し訳ないです……
274 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/18(月) 00:16:39.51 ID:fipKhSuM0
――



「ふぅー……」


いきなり溜息をついてしまうのは、失礼だとは思う。
それでも皇子は、顔を覆って息を吐き出さずにはいられなかった。

自分を慕ってくれる従者。そして国を捨ててまで着いてきてくれる聖女。
それに加えて信頼する学友に、気の置けない副官までもが自分を好いてくれているというのだ。
己の身の丈に合わない、なんという幸福なことか。


「全く、この世界は物好きが多いらしい……」

「ちょっとアベルさん!? こんな美女二人に迫られてその対応って変じゃないですか!?」

「まあまあロウルちゃん、落ち着いて?」

ごもっともだ。心の中でそう呟きながら、これ以上は彼女達の覚悟を無碍にしてしまうと皇子も覚悟を決める。
背負うものが多い程……困難は増すが、それでも絶対に生き延びてやろうという気持ちも強くなる。

「……アーシャ」

「は、はい!」

まずは、枕を抱きしめたままの親友を手招き。
彼女への想いは、この一晩で決まっている。

「あれから、考えさせて貰ったよ。そして君には下手に言葉で取り繕うより、こうすべきだろう」

「あ、アベ……んっ……」

左腕で軽く抱き寄せ、触れる程度の口付けを交わす。
それだけで、アーシャの顔はみるみる内に朱に染まっていく。

「これが、俺の答えだ。……アーシャ、本当に後悔は無いな?」

「えぇ、勿論。あなたに何があろうとついていくと決めたあの日から、私に後悔などありませんよ」

そう言いながら柔らかな笑みを浮かべられては、アベルとしてももう止まる理由もない。
勿論エリスは大切だ。しかし自分を支えてくれるシアもアーシャも、やはり大切だ。
実に欲深いという自覚はあるが、それでも伸ばした手を止めることはもうできない。
頬を撫でながら、しかし視線を彼女の後ろへと向ける。


「うぅ……」


耳をぺたんをさせ、そわそわとした様子の少女。
自分よりも年上の、姉の様な存在が可愛がられたのが不服なのか?
いや違う。彼女もからかい癖はあるが、根は真面目で頼りになる。
おそらくは、急に押しかけた自分が邪魔なのではないか。そう考えているのだろう。

「……ロウル」

「は、はい!?」

だから、空いたもう一方の手でこちらも招いてやる。
誰も、邪魔などではない。自分を慕ってくれる皆を愛そうと、アベルは小さな笑みを浮かべてロウルを呼び寄せる。
たちまち立った耳に揺れる尻尾。彼女は見た目でわかりやすいのもいい。
275 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/18(月) 00:17:41.06 ID:fipKhSuM0
「まさか、ロウルまでもとはな……」

「や、やっぱりご迷惑でしたか……?」

「まあ驚きはしたが、迷惑なわけないだろう。お前の遠慮のない言葉とその明るさに、俺は何度救われてきたか……」

「あれ、そうなんですか? いやー、流石は私ですねぇ。無自覚のうちにアベルさんを助けてしまうとは……」

「お前とはおそらく、今後何があってもこんな関係が続くだろうが……俺はそれが好きだ」

「お前が俺を望むなら……これからも一緒にこの関係を続けられるよう、お前も俺のものにしてやる」


今度は右腕で抱き寄せ、やはり軽い口付けをかわす。
そしてアーシャと同じく、ロウルの顔もまた朱に染まっていく。
どうやら、二人とも羞恥心の程度は近いらしい。

「あ……これが、アベルさんの……」

「ふふ、顔が真っ赤よロウルちゃん?」

「ア、アーシャさんこそ真っ赤ですよ……」

感触を思い出すように、唇が指でなぞられる。
わかってはいたが、二人ともこういった経験はなかったようだ。
初心な美少女を両手で抱き抱える……男としては、夢のような光景だろう。

(……さて)

しかしそんな夢を現実のものとしながら、当のアベルは窮地に追い込まれていた。
二人にしてやれるのは、抱き寄せる腕に僅かに力を込めることぐらい。
それ以降の攻め手に、移れない。
二人に魅力が無いというわけではない。これだけの距離で改めて二人を見れば、とても麗しくそそられる。





(どうしたものか――二人とも、コウノトリとキャベツとか言っていたからな……)




頭の奥底に封じ込めた筈の恐怖の記憶さえなければ、きっと激しく手を出していたことだろう。
だが簡単に忘れられる内容ではない。頼りにしていた二人に赤ちゃんがどこから生まれるのか聞いた時の回答がこれだ。
同レベルと思われるエリスを思わず欲望のまま好き勝手にしてしまった結果、彼女は自分の与える刺激ならなんでも喜ぶようになってしまった。
それはそれで嬉しいし、彼女の元々の忠誠心の高さ故ということもあるかもしれないが、一般的なそれとはずれているだろう。
未熟な身体に強烈な刺激は、何かを狂わせてしまう。それを学んだアベルは、迂闊に動けない。


「どうしたんですかアベル? もっと、強く激しくしてくれていいんですよ?」

「にひひ、やっぱりアベルさんは根はへたれなんですかねぇ? 来ないなら、こっちから行っちゃいますよ?」


だというのに、無知であったはずの二人はエリスやシアとは違った。
自らが動いてくる。受け身ではなく、攻めてくる。
手を拱き、迫られては押し負ける。気がつけばアベルは、二人の手で寝台へと寝かされていた。

「お、おい二人とも?」

「大丈夫ですよアベル。私達、ちゃんお勉強したんですから」

「そうそう。へたれなアベルさんは、私達に任せとけば大丈夫ですって!」

追撃の手は、休まることがない。
276 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/18(月) 00:18:50.47 ID:fipKhSuM0
アベルも抵抗しようと思えば抵抗はできる。
比較的長身とはいえ細身の二人だ。重さも然程なく、二人を同時にはねのけることも不可能ではない。
しかしこの状況――特に淑やかなアーシャが、紅潮しながら自分の上に覆いかぶさってくるという光景。
普段経験することがない状況が、動きを鈍らせる。

「ふわっ、これがアベルさんの……」

その間にロウルは夜着に手をかけ、アベルの上半身を空気に晒していく。
無数の傷が刻まれた、引き締まった雄の裸体。
まじまじとこれほどの至近距離で見たことのなかった彼女は、思わず喉を鳴らしてしまう。

「はふ……この、匂い……」

そしてそのまま、胸板に頬擦りをしながら匂いを思い切り堪能する。
湯浴みは済ませていたのだろう。しかしそれでも無くならない、大好きな匂いをこれでもかと嗅ぎまわる。
その姿はどことなく犬を彷彿とさせたが、あえて口には出さない。

「逞しい身体……ねえ、アベル。どうか、私の身体にも触れて。そして、抱きしめて……」

横腹辺りをしなやかな指で撫でながら、アーシャもアベルの腕を掴み頬を摺り寄せる。
そして誘導するかのように、掴んだ腕を動かす。

「アーシャ……ッ」

腕が柔らかな膨らみに導かれた瞬間、アベルは堪らず小さく喉を鳴らす。
気がついてはいた。大きく主張はしないものの、彼女の身体は見事なまでに整っている。
指先を動かせば、布越しでも沈み込んでいく。直接触れば、どのような具合なのだろう。

「んっ……」

そんな考えを見透かしたのか、アーシャは自ら夜着の紐を解いていく。
はらりと布が落ちれば、その下からは意外にも黒く布地の少ない下着が姿を現す。

「なかなか、大胆だな……」

「……軽蔑しますか? でも、これが私です。さあアベル、もっと遠慮なく……」

そのまま下着も取り払われ、双丘がふるりと揺れる。
腕を包まれ、引き抜くと見せかけて掌でこねてやれば、甘い声が帰ってくる。

「ん、ふぅ……もっと、強く……」

「あ、アーシャさんばっかりずるいですよ! わ、私だって……!」

そんな光景を見せつけられた影響か、ロウルは勢いよく己の夜着を脱ぎ捨てた。
やはり下着はつけない主義なのか、すぐさま小ぶりな胸がアベル達の前に晒される。

「ど、どうですアベルさん!?」

慎ましいながらに可愛らしく主張する先端をすぐさま隠しつつ、精一杯の笑みを浮かべる。
誰の目にも無理をしていることがわかるが、これに触れてやらないのも優しさだろう。
それ以上にアベルは、二人の行動に内心驚く。

(アーシャが思っていた以上に積極的なのと裏腹に、ロウルは口こそいつも通りだが、やはり恥ずかしいのか……?)

刺激が足りないのか、身体をこすり付けるように動いてくるアーシャ。
それを見て、真似る様に身体をこすり付けてくるロウル。
左右で違う感触を楽しめるということは素晴らしいが、アベルの脳内ではどうにも疑念が尽きない。

277 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/18(月) 00:19:57.03 ID:fipKhSuM0
手を出す覚悟を決めた以上、二人には満足してもらいたい。
そして何より、アベルは己の欲深さを改めて理解する。
大切なものは、暮らしは、自分の傍から手放したくない。

(俺は……)

他の帝国の人間と同じ。欲深い、独占欲の強い男。
今の帝国が嫌いだからこそ、それをひっくり返そうという欲……野心も抱いた。
そして野心のために、誰よりも強者である必要性も生まれてきた。
はからずも、帝国の皇子らしい生き方になっている。
それでも弁明をするならば――奪うためではなく、奪われないための強さを求めているといったところだろうか。

(彼女達を――手放したくない)

そして今この場においてだけは、帝国で求められる力はなんの役にも立たない。
男女の夜において求められるのは、また別の力だ。

このまま受け身で彼女達の想いを受け止めてもいいが――やはり、想いは自分から伝えるべきだとアベルは決心する。



「ん、んっ……どうですか、アベル……?」

「いやいや、随分奥手みたいですねぇアベルさん? もうちょっと頑張ってくれてもいいんですよ?」



――言質も今、取れたのだから



「――そうか。ならばそうさせて貰うぞ?」


「え? あっ――――ッ!!??」

「え!?」



言うや否や、アベルはアーシャの唇を奪う。
もちろん先程のような、触れる程度のものではない。
口の中全体を舐め回し、突然のことに怯み開いた歯の間にも即座に舌が捻りこまれていく。
防壁がなくなり、もはや奥底で逃げ惑うしかない舌を侵入してきたそれが絡め取る。

「ん、ふぅぅ!? んちゅ、ひゅ、んぁ……!?」

一瞬の陥落。
絡め取られた舌も口内も蹂躙され、思考を掻き乱す。
がくりと身体の力が抜ければ、すぐさまに押し倒されて立場は逆転する。

「アベ、ル……? あ、ひうぅっ!?」

「アーシャ、君は賢い。――男の部屋に、枕を持ちこむなんて真似をすればどうなるか、これで覚えるといい」

「んっ、きゅ、っ……!? んうぅぅぅぅ〜〜〜〜っ!?」

一度、唇を離して笑みを浮かべる。
――冷酷な皇子の、嗜虐的な笑みを。
そしてそれを見た瞬間アーシャの身体が悦びに震えたことも見逃さない。
再び口内を好き放題にし、空いた手を黒い下着の中へと滑らせる。
深い口付けだけで濡れてしまったらしいその場所は、すんなりと指を受け入れた。
そのまま中で動かしてやれば、アーシャの身体はぴくりと跳ねて軽く達してしまったらしい。

「はぁ〜……はぁ〜……ぁぁぁ……?」

「なんだ、望み通り少し激しくやってみたんだが……」

何が起きたのかわからないといった様子で身体をひくつかせるアーシャ。
その本質を見抜かれては、アベルの技術力の前に為すすべはない。


278 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/18(月) 00:20:50.32 ID:fipKhSuM0
「ああ、そうだロウル。折角だしお前にも†聖暗黒騎士†などと俺を弄ってくれることのお返しをしないとな」

「ひぃっ!?」

「ははは、さっきまでの自信はどうしたんだ? 安心しろ、俺が満足するまでお返しは止めないからな……」

嗜虐的な笑みを自分にも向けられた瞬間、ロウルは短い悲鳴と共に僅かに後ずさる。
一瞬の攻守逆転。目の前でアーシャがあんな目に遭ってしまえば、次は自分だとわかる。
それも普段から生意気な態度をとってきたのだ。先程以上の激しさで『お返し』をされてしまうのかもしれない。
動物的直感が、この雄には勝てないのだと。自分は捕食される側なのだと警鐘を鳴らす。

「あ、やぁ……」

にじり寄って来るアベルから、逃れることができない。
狼の耳と尻尾を持つからといって、ロウルその人が狼というわけでもない。
そもそも狼とて、自分より上位の捕食者が現れればどうしようもない。

(やだ……アベルさんなのに、こ……怖い……?)

いつの間にか震えていた身体を、自分で抱き寄せる。
その頃にはもう、捕食者は迫っており……




「ロウル……」

「ひっ……あ……ん……ふぅ……っ?」




しかし顎に指をかけられ、覚悟を決めた彼女を襲ったのは激しい衝撃ではなかった。
ゆっくりと唇を舌先でなぞられたかと思えば、やはりゆっくりと中へ入ってくる。
おそるおそる舌を伸ばせば、舌先同士が触れ合い撫でまわす程度。

(あ、れ……? 怖く、ない……むしろ、アベルさんの、気持ちいい……?)

「ん、んむ……ん、っちゅ……はふっ……?」

「……すまないロウル。さっきのは冗談だ」

優しい口付けに思わず蕩けた顔を見せてしまったロウルに対し、アベルは静かに謝罪する。
悪戯程度のつもりであったが、少し刺激が強すぎたらしい。
改めてアーシャとロウルが求める『もの』の違いを感じ取り、落ち着かせるように頭を撫でてやる。

「な、何言っているんですかぁアベルさん? アベルさんなんてちっとも怖く……」

「たまには素直になれ、ロウル。いや――素直にさせてやると言った方がいいか?」

279 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/18(月) 00:21:46.43 ID:fipKhSuM0
どういう意味かと問い返す前に、既にアベルは動いていた。
背に回した手を滑らせ、腰付近へ。
そこからさらに下に向かえば、丸みのある臀部へと辿りつく。

「あ、ちょ、アベルさ、あっ!?」

軽く二度三度、滑らかなその柔肉が揉まれるがこちらは本命ではない。
そこから少し上。割れ目の上あたりにロウルの尻尾の生え際はあった。
普段からこの尻尾が出しやすいようにと、露出が多い軽装の彼女ではあったが……
改めてその尻尾の所在を確認するのはアベルも初めてのことだ。

「ふむ、見た目よりもだいぶ柔らかいんだな」

「あっ、あっ、あっ!?」

根元をしごき、毛並みに優しく手櫛が入れられる。
存在そのものが希少な獣人種を悦ばせる方法など、流石のアベルも知るわけがない。
しかしロウルと共に過ごした時間は長く、『獣人』ではなく『彼女』が嬉しさを表現する時の癖は理解している。

(まだ反応が固いが、それはおそらく……)

(ど、どうして……どうして尻尾触られてるのに、嫌じゃないんですか? 触っているのがアベルさん、だから……?)

「ロウル、どうだ?」

「ど、どうって、別に……んぅっ!?」

「……ここか」

触る位置を徐々に変え、弱い場所を見つけ出す。
彼女は喜ぶと尻尾が勝手に反応を示す。
今の動き方は間違いなく『良い』反応だ。

「あ、あっ、あっ!? だ、駄目ですアベルさんっ!? 尻尾、そんな風にしちゃあっ、あぁぁっ!?」

「尻尾は駄目か。それなら耳はどうだ?」

「きゅ、ふぅっ!?」

続け様に、少しへたった耳を甘く噛む。
なんともいえない柔らかさが癖になるが、噛まれた側は堪ったものではない。
甘噛みの刺激以上に、耳と言う鋭敏な器官に直接水音と声が入り込んでくるのだ。

(な、なんなんですかこれ!? 知らない、こんなの知らないです……!?)

「アベルさん……これぇ……?」

「気持ちいいか、ロウル?」

「あ……はい……これ、好きぃ……」

くにくにと耳の裏側もほぐしてやれば、普段の凛々しさを感じさせない蕩けた声が返ってくる。
文字通りの手さぐりではあったが、確かな手ごたえ。
アベルは小さく笑うと、改めて向き合う。
280 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/18(月) 00:22:29.63 ID:fipKhSuM0
「ロウル。今ならまだ引き返せる……いや、耳と尻尾だけでお前を満足させてやれるだろう」

「……もう、どれだけへたれなんですかアベルさん? わ、私に挿れるのが怖いんですかー?」

「強がるな。わかっているよ、お前がまだこういったことに不安を持っていることぐらい」

「うぅ……」

「……それでも、俺を想ってくれるのは嬉しいよ。だからロウル……どうして欲しいのか、言ってくれないか?」

「あ……っ、その、できれば、優しく、お願いできますか……?」

「ああ……」

顔を染め、本音を口にした少女を優しく押し倒す。
改めてその細くしなやかな身体を見つめてやれば、朱はさらに濃くなるばかり。

「ア、アベルさんその……そんなに見られると、恥ずかしいです……」

「恥ずかしがることはない。綺麗だし――これからもっと、恥ずかしいことになる」

「あ――」

覆いかぶさり、再びの口付け。
舌で口内を撫で、片手で耳を撫で、もう一方で尻尾を撫で。
ゆっくりと全身を愛撫してやる。

「ん、ちゅ……ぁっあ!?」

「おっと、どうやらこっちも弱いみたいだな?」

細やかながらに胸の先端で主張する蕾を抓めば、ロウルは短い嬌声をあげる。
尻尾の動きからここが彼女の弱点であることもすぐに把握できる以上、攻めない手は無い。

「あっ……! アベルさんっ、私……変かも、です……! そこ弄られると、んぅっ……! 胸の奥が、熱く……!」

「先っぽ、駄目ですってばぁ……! そんなにくりくりされたら、私、本当に変に……!」

「そうか。それならまたこちらに移るが……」

「あ、尻尾ぉ!? くひぃ、耳も駄目ぇ!?」

身体の奥底から湧き上がる、ふわふわとした熱。
これが快楽であるということに、ロウルはまだ思い至らない。
未知の感覚に甘い声をあげ、されるがまま。
それでも、信頼する男に優しく触れられているということだけは理解できた。
知識が追いついていなくとも、女として身体はしっかりと反応を示す。

(お腹、熱い……そうだ、シアさんが言ってた……私のここに、アベルさんの……)

熱に浮かされ揺らめく赤い瞳。
その瞳が見つめる先には、熱く滾る男の象徴があった。

281 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/18(月) 00:23:45.50 ID:fipKhSuM0



「アベルさ、ん……」

自ら、知らず知らずにゆっくりと両脚を広げる。
自分が今何をしているのかも理解しきっていないのだろう。
それでも、匂いを嗅ぐこと以上の幸せがこの先にあると、身体が訴える。

「ロウル……」

そそり立つそれを目の当たりにし、ロウルの顔はさらに朱に染まる。
だがもはや抑えることなどできない。全身が、アベルを欲しがってしまっている。

「お願い、します……あっ、うっ、くうぅぅっ―――!?」
「っ……!」

何かがつかえるような感覚。
しかしアベルはそれを一思いに突き破る。
僅かに漏れる苦悶の声と涙。心苦しいが、弱点の多い彼女には時間をかけるよりもすぐに上書きをしてあげた方がいい。
そう判断したアベルは、ロウルの奥へと突き進みながら手も休めない。

「っあ、アベルさ、ん……!ぎゅって……ぎゅってしてください……!」

「ああ……!」

「ん、アベルさん……! あぅ、ふっ、ぁ、ぁぁぁあああっ!?」

正常位のまま優しく抱きしめれば、ゆっくりと背中に腕が回されてくる。
ロウルにとっては全てが未知の快楽。
体内を突かれることも、これほどの至近距離でアベルの匂いを嗅ぎ、それに包まれることも。
本人の意思とは無関係に、耳と尻尾が揺らされる。
そしてそこをせめたてられれば、ロウルの身体はますます快楽に堕ちていく。

「んああぁぁ……! どうして、どうして……!? 胸も、あそこも、耳も、尻尾も、全部っ……気持ちいいですぅ……!」

「ロウル……!」

粘着質な水音の中に、浅い呼吸音が入り混じる。
そんな音を背景に、お互いの顔を見つめあいながら快楽の沼に沈んでいく。
匂いを嗅ぐ行為以上に、一度経験してしまっては引き返すことは難しい。

(エリスさん……これが、幸せなんでしょうか……?)

こつこつと奥底を突かれ、尻尾をしごかれ、絶え間ない快感に思考をぐちゃぐちゃにされながら、ロウルは親友のことを考える。
彼女のことを思えば、自分は身を引くべきだったのだろう。
しかしこの多幸感を知ってしまえば、罪悪感を抱えたまま再び溺れてしまうかもしれない。
まさにこれは沼の如き悦びだ。
そう考える思考も、もう塗り潰されていく。

「あ、あ、あふぁぁ……! アベルさん……! んぅうぅぅぅ……っ!」

この幸せを手放したくない。

あの日、飛びかけていた意識の中。
自分に害意しか見せなかった男達に、一人の少年が無謀に挑んでいった。
彼は見ず知らずの自分の為に傷を負い、殺されかけた。
しがみついた背の大きさと、泥と血に混ざって確かに感じた安心する匂いは今も忘れることは無い。
人を信じる、誰かを頼ってもいいということを知れたあの日。
あの日の幸せの延長、大切な人達との暮らし。そこに加えてこれだ。
どれも、手放したくない。

「アベルさ、んっ……! 私……!」

「ロウルっ!?」

いつの間にか、離さないと言うようにロウルのしなやかな脚がアベルへと絡み付いていた。
さらに挿入の動きに合わせるかのごとく、無意識に腰も動かされて雄の射精も煽る。


282 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/18(月) 00:24:53.73 ID:fipKhSuM0
「く……っ!?」

「んっ、ふぅ……っ! 出して、アベルさん……! このまま、っ……離れずに……!」

「っ! ああ、わかった。このままお前を……!」

腰をさらに深く落とし、奥の奥を突き上げる。
より密着し、細い身体を抱きすくめながら眼下の耳を甘く噛んでやれば、もう嬌声は止まることは無い。
全身で以って、愛を伝える。



「らめぇ! それ、癖になっちゃっ……! ふっ、くぁ……! アベルさ、もう、わたし……!」

「俺も、だ……! ロウル、出すぞ……っ!!」

「んッ! あ、ぁ―――っ、ッ〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!」



どぷりと濃い欲望が、ロウルの体内へと解き放たれた。
全てが未経験の快楽の中で、今日一番の衝撃を受けた身体は大きく跳ねる。
しかし抱きすくめられたまま、脚も腕も絡めたままでは離れることもできない。

「あ……ふ……ぅぅ……」

脈動を感じながら、ロウルは全身の力が抜けていくのを感じる。
離れたくないと思わず回した脚も腕も、もう力が入らない。
ぽすりとシーツに己の腕が沈んでしまったことは残念だが……

「……ロウル、大丈夫だったか?」

「ふ、ふふ……何を言っているんですかアベルさん……大丈夫に決まっているじゃないですか」


「――こうやって、アベルさんがまた私を抱えてくれているんですからね」


たとえ、自分が腕を離してしまっても。
この愛する人は、私を離さないでいてくれる。

アベルに抱きしめられたまま、ロウルは余韻とその幸せを噛みしめる。
浮かべる笑みはからかいなどではない。心の底からの、柔らかな笑みであった。
283 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/18(月) 00:25:47.56 ID:fipKhSuM0
――



「ん、んんっ……」


しばらくしてから、ロウルからアベルの性器が引き抜かれた。
溢れ出た精液と未だ硬さを維持するそれを、改めてロウルは見つめる。
こんなものが本当に自分の中に入っていたのかという驚きは、やはり大きい。
どうやらまだ満足しきれていないらしいアベルのお世話をしたいところではあったが……

「あ、あれ……?」

「無茶をするなロウル。すぐには動けないだろう」

「ん、っふぅ……!? あ、ちょ、アベルさん、頭撫でる時は耳は……」

身体は相変わらずくたりとしたまま。
腰に力を入れて起き上がろうにも、何故か起き上がれない。
これが経験の差なのかと歯噛みをすれば、上から優しい手が降りてきた。

「ん、ここだったかな?」

「んぅぅ……って、やめてくださいよ!? またおかしな気分になったらどうするんですか!?」

「その時は、またお前を抱くまでだ」

「っ〜〜〜!?」

「ははは、なかなか珍しい顔だな」

さらりと飛び出た言葉に、ロウルは思わず顔を真っ赤にさせる。
普段は弄れる皇子が、今この時ばかりは立場が逆転しているらしい。

「ずるいですよ、アベルさん……」

夜の場において、彼を超えることは当分できないのだろうと少し悔しさを覚え。
しかし同時に嬉しさも覚えて。
寝台にその身を沈ませながら、枕を抱き寄せて口元を隠す細やかな抵抗をしてみせた。

「――だが、今すぐは無理かもしれないな」

「え?」




「――なぁ、アーシャ?」



普段よりも、どこか冷たさを含んだ声でその名が呼ばれた瞬間。
ロウルはようやく気がつく。
これが戦時でなくてよかったという場違いな考えはすぐに吹き飛び、今度は羞恥からより強く枕を抱き抱えて身を隠す。

(そ、そうでした……! あまりにも気持ちよくて失念していましたけど、元々はアーシャさんが……!)

かき抱く腕に力を込めながら、ロウルは内心でしまったと猛省をする。
元々自分は、アーシャの夜這いにたまたま同行しただけだ。本来であれば彼女が優先されるべきだろう。
このままでは自分は怒られてしまう。いやそもそもが、二人揃ってエリスから怒られる可能性もあるのだが。

「あ……アベル……」

「ん? どうしたアーシャ。まさか君ともあろうものが、俺とロウルを見て興奮でもしていたのか?」

「そ、そんなことは……」

「ならば君の右手のその粘液はなんだ? 寂しくて、我慢できず、自分を慰めていたのか?」

(ん……?)

しかしロウルはこの状況に違和感を覚えた。
アーシャが服の全てを脱ぎ捨てていることはアベルに押し倒された時点からだ。問題は無い。
だがアベルの言うように、彼女の右手は濡れている。
そして何より、先程までの優しげなアベルの口調から打って変わって、どことなく冷たさというか棘を感じる。

284 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/18(月) 00:26:32.91 ID:fipKhSuM0
「アーシャ――君はどうされたいんだ? ロウルは答えてくれたぞ?」

「わ、私は……」







「わ――私は、アベルのペットになりたいんですっ!!!」






「げほっ!?」

衝撃的な言葉が、アーシャの口から飛び出す。
ふにゃりとしていたロウルの耳は嫌でもそのとんでもない叫びを拾ってしまい、たちまちピンと張りつめる。
そして耐えきれずに、むせこみさえもしてしまう。

「……………………………………」

そしてこのとんでもない言葉を聞いても動じていない様子のアベルにも、驚きを隠せない。

(……え? 私の考え方がおかしいんですかね……?)

「………………アーシャ」

しかしロウルの考えは間違っている。
ようやく学友の名前を絞り出したアベルの内心は、動じるという次元を遥かに超えている。
ロウルのようにむせこまなかったも、既にシアという前例をその目で見たことがあるからに過ぎない。
彼女のように前戯の時にやたらと激しさを求めてきたため、まさかと頭の片隅で考えていてほんの僅かな覚悟があっただけだ。
そして事態は、前例の比ではない程に深刻であった。

(アーシャ……君は……)

頼りにしていた親友。誰よりも聡明で、いつか知識で勝ちたいと本気で思った才女。
凛々しく正しく美しく、気配りができて料理も上手い女性の手本とすら呼べたかもしれない彼女。
まさか、そんなアーシャがコウノトリ思考どころかペット願望まで持っているなど、誰に予測できるというのか。
アベルは心中で涙を零す。自分は、親友の何も理解できていなかった。
シアの件は大元を辿れば自分の雌奴隷発言だ。しかしアーシャにはそんな真似はしていない。
つまるところ、彼女はずっとこの願望を心中に留めたまま自分達と付き合っていたことになる。
285 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/18(月) 00:27:55.09 ID:fipKhSuM0
だが。

(――まだ遅くは無い筈だ。今からでも、彼女を……)

アベルは仮面を被る。
彼女が自分の望む理知的な親友を演じていたのだとすれば。
自分も彼女が望む姿を演じてやろう。
――幸い、演じることは苦になりそうにないのだから。
理解できていないのであれば、今から理解すればいい。そしてこれからも。

「……どうして、ペットになりたいと?」

「幻滅しましたか……?」

「いいや。少しは驚いたが、その程度で君を見捨てる程、俺は狭量ではないつもりだが……理由は知りたいところだな」

僅かに声のトーンを落とし、さながら貧民街の黒騎士のような態度で親友に圧を飛ばす。
その状態でゆっくりとにじり寄り、彼女を寝台へと引き上げる。
軽く顎を持ち上げて視線をあわせれば、瞳を潤ませ僅かばかりの身震いをするアーシャ。
その態度こそが、彼女の身体はこの対応に悦びを覚えているのだと、嫌でもアベルに理解させた。

「……ロウルちゃんにも、エリスちゃんにも話していない。パトラさんに聞かれた時もはぐらかした……」

「そして……アベル、あなたにも話したことはありませんでしたね。――私の家は、帝国での地位はありますが、決して誇れる家ではありません」

「より家を強く盤石なものにするため。――最初にあなたに接触したのは、両親の命だったんですよ?」

「爪はじきとはいえ皇子のアベルと親密になって、皇族との繋がりを持てとね。学んだ教養は、そのための手段に過ぎませんでした……」

「……!」

語られる予想外の言葉に、アベルは小さく息を呑む。
しかしアーシャの悲しげな表情から、それは少なくとも今の彼女の本心でないことはわかった。
だからこそ。それをわかった上であえて演じる。自分を騙していた女に怒る皇子の姿を。

「ほう? 俺を利用しようとしていた、ということか?」

「あうっ!?」

少し乱暴に、乳房を握りこむ。
爪の先が僅かに食い込むような、ともすれば快楽も無いただの痛みしか感じない扱い。
しかし短い悲鳴と共に飛び出た舌が、下で量を増した蜜が、彼女が悦んでいるのだと伝える。

「……」

気を抜けば、アベルの仮面は剥がれ落ちてしまいそうだ。
理解をしようと心を決めても親友にこんな真似をしてしまい、さらにそれを受け入れられてしまうというのは、やはり耐え難い。
指先に感じる弾力に神経を集中させ、深く考えずに自分も彼女も快楽に沈んでしまった方が早いのではないか?
その結論に達したアベルは、スイッチを完全に切り替える。
286 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/18(月) 00:28:38.84 ID:fipKhSuM0
(アーシャは大切だ。大切だからこそ――望み通りに堕としてやろう)

「っ……」

ぎらりと、アベルの瞳に冷たく暗い光が宿った風に感じるアーシャ。
僅かばかりの恐怖は覚えるものの、彼女はアベルのこの瞳が好きであった。

「そうです、私は……己の保身のために家の指示に逆らいもしなかった、卑しい女なんです」

「あなたを騙して近づいて……そして……」

「う、嘘です!」

「ロウルちゃん……? いいえ、本当のことですよ。今は違うけれど、ね……」

そんな中、様子を見守っていたロウルから待ったの声がかかる。
彼女からしても、信頼する姉のようなアーシャの言葉はとても信じられるものではない。
最初の言葉も、今の言葉も。
本当は真面目で優しい性格であると知るアーシャは、彼女を泣かせまいと先に答えは伝える。
今は違うのだという、大事な部分を。

「今は違う……そ、それなら!」

「ええ。アベルの考え、行動を見ていたら……すぐに自分や家の下らなさを痛感しました」

「そして静かな野心に燃えるこの人に、本当に憧れたの。この人の力になりたい、この人と共に在りたい……この人のペットになりたいなって」

「最後だけ変ですよねぇ!?」

「あ、勿論最初から思っていたわけではないですよ? 多分当時は、エリスちゃんの様にアベルに仕えたかったんだとおもうんだけど……」

「最近色々とあって、エリスちゃんが既に想いを伝えたアベルに、そもそもどう取り繕っても一番最初はアベルを騙していたのは事実だし……」

「そんな彼に愛されたいなんて思ってしまう私はどうしようもないし、それにアベルのあの眼で見て貰うには何が一番かと言えば……ペットしかいないでしょう?」

「えー……」

珍しく饒舌となったアーシャの言葉に、ロウルはもう何も返せない。
理解も追いつかない。わかったのは、性的知識が浅いロウルですらわかる程にアーシャの性癖がどこかで拗れてしまったことだけだ。

「諦めろロウル。どうにも信じ難いが、これがアーシャの望む形らしい。――さてアーシャ、君の考えはわかった」

「は、はい……その……」

「俺も正直に答えよう。まさか君がという感情がかなり強いが――先に謝っておこう」

「え?」

「君が俺にその想像もつかない性癖を隠し持っていたように――俺にも隠していた面はあるんだぞ?」

口の端を吊り上げるアベル。
その表情は、まさしく冷酷な皇子そのものであった。


――

287 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/18(月) 00:29:46.59 ID:fipKhSuM0
「あ、あ、あああああっ!?」

夜の室内に、女性の艶やかな悲鳴が響き渡る。
美しい黒髪を振り乱し悶えるその女性の両手は吊るされ、逃げ場はない。
鎖で縛られ、扱いはまるで罪人の様だ。

「どうしたアーシャ。激しいのが好みなのだろう?」

「ま、待ってアベル……! こんな、こんなの想像もしてなっ、ひっ……!?」

「聞こえないな」

「ひぐ、ああっ!? だ、だめぇっ!?」

くつくつと笑いながら、冷酷な皇子は責めを止めることは無い。
彼の手に握られているのは一本の筆だ。
きつい拘束をしておきながら、性感帯への刺激は筆先が触れるか触れないかぎりぎりの位置での一撫でずつのみ。
痛みはない、むず痒さというべきだろうか。しかし逆にそれがアーシャを乱れさせる要因となっていた。
嗜虐的な笑みを浮かべ、何故部屋に既に用意があったのかはわからない拘束具で身動きを封じられるまではいい。
何故その後の責めが、こうもじれったいものなのか。

「……ここか」

「んひぃ!?」

時折、こそばゆい場所を撫でられては悲鳴をあげてしまう。
はやく、はやくもっと大きな刺激が欲しいと目で訴えかけてもアベルは動こうとはしない。
何故だかこれほどまでに手慣れているのだ。きっと、理解はしているはずなのに。

「はぁー……! はぁー……!」

自分でも息が荒くなっているとアーシャは自覚している。
身体の奥が疼き、股がむず痒く、脚をこすりあわせるだけではとても足りない。

「……」

「んっ!? ん、きゅ……ふぅっ!?」

そんな時、いきなり筆先がじゅぽりと大きな水音と共に蜜壺へと挿される。
入り口だけとはいえ、突然の異物挿入は強い刺激には違いない。
筆を浅く咥えたまま、アーシャはその身体を仰け反らせる。

「おやおや……筆が一気に湿ってしまったな」

「んんんぅっ!?」

勢いよく引き抜かれ、また身体が跳ねる。
そして今度は濡れそぼった筆で、ぷっくりとした胸の頂がなぞられる。

「わかるか? これは全部、君から溢れた愛液だ……実にはしたないな、アーシャ?」

「あ、ひあっ、くあああああぁぁぁぁ!?」

背後から耳元で、耳の内側に舌を入れられながらの言葉責めも加わり、身体の震えは止まることを知らない。
想像を遥かに上回る程のアベルの視線と言葉、そして焦らすような責め方。
アーシャの中で、何もかもが塗り潰されていく。

288 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/18(月) 00:30:55.95 ID:fipKhSuM0
「さて、そろそろこれは外そうか。君の肌に傷がつく真似はしたくないからな」

「あうっ……」

徐に拘束を解かれたアーシャは、寝台の上へと倒れ込む。
彼女から飛び散った液体は既にシーツにまで及んでいる。
それを実感したアーシャは羞恥の感情を覚えるが、それ以上に恥ずかしいものは眼前にあった。

「ア、アーシャさん……」

「あ……」

枕を抱き抱え、これ以上ない程に顔を染め上げたロウルの心配そうな顔。
ああそういえば自分も枕を持ちこんだ筈だったが、何処へやったのだったか。
てっきり布団の中で組み伏せられて、力一杯に子宮を突かれるだけだと思っていたアーシャにとって、こんな倒錯的な快楽は完全に想定外だ。
快楽を得れば準備の為に愛液を分泌する。あの後もしっかりと書物で勉強し知識を固めたつもりでいたが、甘かったと言わざるをえない。

「だ、大丈夫よロウルちゃん……アベルは、私のことを理解してくれている。私以上に、私の身体を理解してくれているの……」

知識は完璧ではない。しかし自分の身体は、自分の心は、嗜虐に満ちたアベルの行為に悦びを覚えている。
この気持ちよさ、誰かと共有したい。

「ねえ、ロウルちゃんも一緒にどうです……? 恥ずかしいけれど、気持ちよくて、なんだか開放的になれて――」

「け、結構ですっ!?」

勢いよく左右に振られる首に、アーシャは短く残念とだけ呟く。

(ア、アーシャさんがいいならいいんですけど……アベルさん、こんな一面があって……こんな愛し方もあるんですね……)

「こらアーシャ。ロウルを巻き込んで俺の責めを分散させる魂胆か? そうはいかない」

「あ、そっちは――ッ!? あっ、ぐぅぅ!? かふっ……お、おし、りぃ……!?」

「ペットになりたい、だったか。ならば尻尾の一つくらい生やしてみるのはどうだろう?」

ロウルの目の前で、アーシャの菊門に筆の先端部分だけが逆さに押し込まれる。
彼女が悶えれば、それは確かに短い短い尻尾が生えたように見えなくもない。
シーツを両手で握りしめながら、アーシャは全身を濡らしながら乱れ狂う。
そんな姿を見せつけられ、ロウルは枕を抱く力を強めた。

289 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/02/18(月) 00:32:08.79 ID:fipKhSuM0
自分の尻尾が一度左右に揺れたのがわかる。
お尻に妙なものを入れなくても、自分にはこの自前の尻尾があるのだ。

(私も、アベルさんのペット……いやいやいや、流石にこれは……)

一瞬だけよぎった感情を、即座に打ち払う。
どうにもローズの講習会だけではわからない程、世の中の愛とは多岐に渡るらしいが……

(私はやっぱりアベルさんと正面から抱きしめてもらって、匂いを堪能して、そして……耳と尻尾を、また撫でて欲しいですねぇ……)

つい先程のことを思い返しながら、ロウルは耳と尻尾をはためかせる。
自分とアーシャの時とでは、アベルの態度は全然違う。
しかしアーシャの言う通り、彼は確かに自分達を理解してくれているのだろう。
だからこそ自分には普通に接し、理解しきれないがペットになりたいらしいアーシャには激しい責めを。
それぞれが望む形の愛をくれたのだろう。

(まったく……やっぱりアベルさんは冷酷な皇子なんて似合いませんよ。でも……)

「どうだ、アーシャっ!?」

「あっ、あっ、ああっ♪ いいの、アベル……! これ、気持ちよくてぇ……♪」

(これからアベルさんをからかいすぎるのはやめておきましょう。アーシャさんさえこんな顔になっちゃうんじゃ、私なんて……)

身震いをしつつ、ロウルは改めてアーシャの顔を見つめる。
普段の穏やかさも貞淑さも何もかもを投げ捨て、蕩けきった表情。
お尻に異物を捻りこまれて、その下の肉も割り広げられて指を何本も挿入されて。
激しい責めにも関わらず、嫌悪の感情は一切ない。
確かな悦びが、そこにあった。

「ん、ぐ……ぅ! アベ、ル……ごめん、なさい……私、こんな……!」

「……謝ることは無いよ、アーシャ。俺こそ、本当の君を見れていなかった……」

「――だから、今度こそ君を知ろう。……くくっ。さぁアーシャ、君の望みを、君の口から言って貰おうか?」



「――っあ♪ お願い、アベル……このまま、後ろから……あなたを刻み付けて……!」

「……わかった。いくぞ、アーシャっ……!」

「んっ、くぅぅ――っあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」




背後から、一息に熱杭が打ち込まれる。
四つん這いのまま、尻から擬似的な尻尾を揺らしたまま、最奥を抉られる。
そこに清らかさや品性などは欠片もない。
まさに獣の交わい。それでもアーシャは、初めての痛みすら快楽の前に塗り潰し、悦びに打ち震えた。
家にも何にも縛られず、力になりたいと思った大切な存在の前で、本当の自分を曝け出せる。
自由で、これ以上ない幸せだ。
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