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【安価】クロエ「リリウム魔法学校へ! 2学期よ!」【百合】

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512 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 07:11:30.72 ID:y/YCa6oy0
2
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 07:17:20.50 ID:MgQ8vfyu0
2
514 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/22(火) 08:16:57.10 ID:CQ1liKeXo
新部長は早水百合江に決まりました
設定は>>500を参照
515 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/22(火) 18:11:47.34 ID:yOAcz8ajo
ーーーーー

ーーー




くるくま「……というわけで、協議の結果が出た」

くるくま「早水百合江くん、君が次の部長だ」


百合江「はい! 誠心誠意当たらせてもらいますわ!」


くるくま「これからは百合江くんを中心に部活に励むこと。じゃあバトンタッチだ」


百合江「皆様これから一年間よろしくお願いいたしますわ」ペコリ

百合江「堅苦しい挨拶も不要でしょう。今日はこのミーティングだけで終了ですので、皆様ごゆっくりお休みください。では解散ですわ」


お疲れ様でした!


くるくま「じゃあ部長の仕事の引き継ぎをするから、百合江くんはこっちに」


百合江「はい」


部長が交代し、3年生が引退しました。


現在の目標
・夏休みを過ごす

安価↓〜↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください

8/10回目の行動です
8回目の行動終了時点でウィンvsラピス戦へと移行します
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 18:18:41.78 ID:OYgUn8DPO
リリウムの演劇部敗退に関して、自分の魔法のメイクのせいと普段以上にネガティブなデン。
見かねたレナが、負けたことによる自分のむしゃくしゃ発散も兼ねて連れ回して元気付ける。
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 18:21:20.50 ID:4ZPwAfF5O
食堂で恍惚とした百合江に遭遇。
何事かと思ったら、どうやらティア&アルシェの仲良し組や楓&嵐のツンデレ組など様々な組み合わせを見て悶えていたらしい。
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 18:25:50.88 ID:otew9dXLO
演劇部一年女子、猛特訓の巻。
あえて普段やらないような役を練習してみることで何か新たな可能性などを掴めないかチャレンジ。
(例:凜華やヒカリがか弱いヒロイン役を演じてみるなど)
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 19:07:02.44 ID:FIaZYVUA0
部屋に遊びに来たローラに新しい演劇部部長の話をすると家の関係で百合江と会ったことがあるらしい。どんな人なの?と聞くと、以前仲の良い幼馴染みの話をしたらすごく食いつきクロエについて詳しく聞かれたと思い出すローラ
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 19:26:14.85 ID:v9FIkpWb0
演劇中の魔物乱入を気にするクロエ、今後の影響も考えて対策を練り直すことを考えるが闇についての情報が足りない。
そこで旅行中に拾った古代の魔導書に闇魔法のことが書かれていたことを思い出し、早速解読に取り掛かる。
521 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:50:42.92 ID:6ZdLg0ojo
食堂ーー


うふふ…… うふふふふふ……


クロエ「百合江さん?」


百合江「うふふ……あら、クロエさん」


クロエ「ずいぶん機嫌いいけど……引き継ぎは終わったの?」


百合江「ええ。部長会議がいつだとか、今後のスケジュールだとかを聞いただけでしたし。機嫌がいいのは……うふふ、あれですわ」


クロエ「?」


ティア「……」アーン


アルシェ「あむっ」


クロエ「ティアがアルシェにおやつあげてるだけじゃない」


百合江「あの距離感……たまりませんわぁ」


クロエ「???」


百合江「あとあっちも……」


嵐「楓、これ食べとけ」


楓「えー、おやつにサラダって……」


嵐「いいから! 体にいいんだからほら!」


クロエ「また喧嘩してる……」


百合江「じゅるっ……おっとよだれが……」フキフキ


クロエ「?????」


百合江「まあ……仲の良い二人を見て癒やされていたわけですわ。お気になさらず」
522 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:51:12.19 ID:6ZdLg0ojo
百合江「それより、食堂にいらっしゃったということは何か食事でもしに来たのでは?」


クロエ「そうだった、部屋にローラが来てたからおやつを拝借しに来たんだったわ」


百合江「幼馴染百合ごちそうさまですわ」ボソッ


クロエ「それじゃあ失礼するわね」


百合江「はい」ニコニコ


自室ーー


クロエ「はい、ローラ。飲み物も持ってきたわ」コトッ


ローラ「わ、ありがとー」


クロエ「もうちょっとで夏休みも終わるわねえ」


ローラ「うん。すごく充実してたよ」


クロエ「でも、ウィンさん達の戦いも見届けないとだし……まだまだ落ち着けそうにないわね」


ローラ「あ、場所の確保は大丈夫だったよ。人払いもしてるから好きなだけどうぞって」


クロエ「じゃあ安心して暴れてもらえるわね」
523 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:51:39.70 ID:6ZdLg0ojo
クロエ「そうそう、助っ人同好会って引退とかあるのかしら?」


ローラ「んーと……先輩達は自分たちで仕事の量を調整してるから、厳密には引退とは言わないかも。ゆっくりフェードアウトしてく感じかなあ」


クロエ「なるほどねえ……」


ローラ「演劇部は大会が終わったから……」


クロエ「ええ、世代交代よ。次の部長は早水百合江さん……って言っても分からないかしら」


ローラ「……会ったことある……かも」


クロエ「意外な接点ね……どこで知り合ったの?」


ローラ「昔立食パーティーに行ったとき、年が近いからって一緒にお話ししてたの。早水さんって芸術家の名家で、それでお呼ばれしてたみたい」


クロエ「ふうん……」


ローラ「百合江さんはお話を読んだり書いたりするのが得意だって聞いたよ。幼馴染がいるって言ったらすごい興味持たれてね、たくさんクロエちゃんのこともお話ししたんだよ」


クロエ「……」


百合江『たまりませんわぁ』


クロエ「なんか想像できるわ……」
524 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:52:09.47 ID:6ZdLg0ojo
ローラ「……今聞いていいことか分からないんだけど、闇の試練の方はどうかな? なにか進展はあった?」


クロエ「昨日の舞台で真っ黒い魔獣がステージに上がったの覚えてるかしら」


ローラ「えっと……うん。確か最後の方のアクションシーンだったよね? 学内発表では見なかったけど……」


クロエ「あの魔獣は演劇部の演出じゃなくて……私に引き寄せられた闇の魔獣だと思うわ」


ローラ「そっか……」


クロエ「またいつあれが来るか分からないし……結界のある学校の敷地内にいるのが安全かしらね」


ローラ「あ、あの本は?」


クロエ「……忘れてたわ」ゴソゴソ

クロエ「あったあった。確か私の魔力を注ぎ込めば解読できるかもしれないのよね」


ローラ「うん。毎日ちょっとずつでもやってみたらいいかも」


クロエ「じゃあ早速……」キイイ…
525 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:52:36.20 ID:6ZdLg0ojo
闇は人の心を拠り所として、大きく暗く成長していく。

闇に……
526 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:53:14.06 ID:6ZdLg0ojo
クロエ「……読めた」


ローラ「ほんと!? なんて書いてあったの?」


クロエ「『闇は人の心を拠り所として、大きく暗く成長していく』……とりあえずはそれだけ。続きもあるみたいだったけどそれ以上は……」

クロエ「……余計な恐怖心を感じたり、悪夢にうなされたりっていうのはそういうことだったのね」フム


ローラ「成長していくってことは……まだ……」


クロエ「ええ。多分まだ酷くなるんでしょうね」


ローラ「…………」


クロエ「ローラがそんな悲しい顔しないの。今までだって皆のおかげでなんとかなってきたんだから、これからも頼らせてよ?」


ローラ「あ、う、うんっ! 頑張るよ!」フンス


クロエ(ほんと……ヒカリがいなきゃ悪夢に落ち込みっぱなしだったかもしれないし、ラピスさんがいなきゃ魔法も撃てないままだったかも。演劇部の皆も心配してくれてるし、今だってローラがいなかったら本のことを忘れてたかも……)

クロエ「いい友達に恵まれてるわねえ……」シミジミ
527 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:53:44.93 ID:6ZdLg0ojo
ー幕間
  レナとデンのデート風景ー


デン「はあ……」


レナ「あ、いた」


デン「はああああ……」


レナ「デン。ちょっと来なさい」


デン「んあ、レナさん……?」


レナ「過去最高の落ち込みようね……立てる?」


デン「だって、私の魔法がしょぼかったから演劇部が……」


レナ「『メイクだけで結果は左右されない』……違う。『演劇部員じゃないんだから気にしない』……違う」ブツブツ

レナ「あーもー! 言葉で慰めるとか無理よ! 私もむしゃくしゃしてるから付き合いなさい!」グイッ


デン「え、えっ? どこ行くの……」


レナ「いいから!」


ーーーーー

ーーー

528 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:54:12.04 ID:6ZdLg0ojo
喫茶店ーー


デン「これは……」


レナ「ケーキよ。嫌なことは甘いもの食べて発散するのが一番」パクッ


デン「…………」


レナ「……甘いの嫌いだったかしら?」


デン「そうじゃないけど……」


レナ「けど?」


デン「レナさんが私に優しくする理由が分からなくて……」


レナ「……さあね」パクッ

レナ「ほら、いいから食べなさい。口開けて」


デン「あむっ……。あ、美味しい……」


ーーーーー

ーーー

529 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:54:39.36 ID:6ZdLg0ojo
部室ーー 


クロエ「さ、心機一転頑張るわよー!」


モミジ「お、おー!」


凜華「今日は普段やらない役をやるのはどうだろう。演技の幅も増えると思うよ」


クロエ「面白そうね……。レナが陽気な役をやったり?」


レナ「ならあなたは大人しい役かしら」


ヒカリ「モミジさんは強気なリーダー役で……」


モミジ「凜華さんやヒカリさんは気弱な女の子……とか?」


凜華「そうそう。それで即興劇を回してみよう。きっと勉強になると思うよ」


ーーーーー


百合江「ふむふむ……ヘタレイケメン、低身長強気っ子……そういう解釈の仕方もありですのね……」メモメモ


ーーーーー


新たな練習を始めました。
530 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:55:16.07 ID:6ZdLg0ojo
スタジアム建設予定地ーー


ウィン「お〜……ここ全部使っていいの?」キョロキョロ


ローラ「はい。それなりの広さはあるはずですから、どうぞご自由に。人から見られる場所でもないですし、安心して戦ってください」

ローラ(深夜の外出だけどウィンさんとラピスさんがついてくるって言ったら「ならいいか」の一言で校長先生から許可が出るなんて……。この二人本当に規格外だなあ……)


ラピス「いやー、どうなりますかねえ♪」


ナナ「私達は一箇所に固まってシールドを張ってますから、そこもご心配なく」


クリア「きゅー♪」


時雨「どらごん……本当に存在するんだな……」


クロエ「時雨さんもごめんなさいね。いつ闇の魔獣が来るか分からないからってボディーガードみたいなこと頼んじゃって……」


時雨「いや、構わん。私の力を買ってくれたというのは純粋に嬉しいしな」


ウィン「ねー、始めていーいー?」フオン


クロエ「ええ。好きなタイミングでどうぞ」


ラピス「では……」ゴゴゴゴゴ…


ナナ「わわ、ほんとに変身してます……」


ラピス「ふう……」バサアッ

ラピス「いきますよ」


ウィン「ーーっ」スウッ
531 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:55:44.67 ID:6ZdLg0ojo
ゴウッ!!!


ナナ「し、防御魔法【シールド】!」ギイッ


ウィン「ボクのシュートが相殺されるんだ……」


ローラ「い、今撃ってたの?」


ラピス「驚いたのはこちらです。あのスピードに付いてきて、しかも同威力の魔法を放つなんて……」


ウィン「面白い……!」
ラピス「面白いですねえ」


ギュン!


ウィン「魔弾【シュート】」ゴウッ


ラピス「見えてますよ!」バサアッ

ラピス「スゥ……ガアアアアアアア!!」


ビリビリビリ……ッ


ローラ「ひいい……っ! ドラゴンの咆哮……!」カタカタ


ラピス「グアウ!」キンッ!


ウィン「!!」ギュン!


時雨「……今撃つ前に避けたな。強者故の直感とでも言うのか……」


カッ! ゴウッ! キュン、ギュンッ!


ラピス「ふふふ……いいですよウィンさん……こんなにのびのびと戦えるのは初めてかもしれません」


ウィン「こっちこそ。こんなに魔法を撃つのは初めて」
532 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:56:13.93 ID:6ZdLg0ojo
ウィン「そろそろ終わらせる」ユラ…

ウィン「時間魔法【クロック】」


ラピス「ッ!」ゾクッ!


時雨「懐に入った!」


ウィン「魔弾【シュート】」ボシュッ!


ラピス「ガアアアアアアアアアアアアアッ!!」ゴウッッ!


ウィン「ぐっ!?」ミシッ


クロエ「あれに反応して……尻尾で叩き落とした……!?」


ナナ「ウィン!!」ダッ


ウィン「いつつ……」ムクリ


ナナ「ウィン! ウィン!! 大丈夫ですか!」ギューッ


ウィン「あー、うん……なんとか〜」


ばさっ ばさっ


ラピス「す、すみません! つい……!」

ラピス「まさかあんなにお強いとは……最後やられるかと思って割と本気で叩いてしまって……」


ウィン「さすがにドラゴンは不意打ちでも駄目でしたか〜」
533 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:56:41.31 ID:6ZdLg0ojo
クロエ「ウィンさん大丈夫?」タタッ


ローラ「すごい勢いで落ちていきましたけど……」


ウィン「無事だよ〜」


クロエ「満足したかしら」


ウィン「うん、楽しかった〜」ノビー

ウィン「ラピスさん、ボクのわがままに付き合ってもらってありがとうございました」ペコリ


ラピス「いえいえ、こちらこそ楽しませてもらいました。ありがとうございます」シュウウウ…


ローラ「あ、人間の姿に……」


ラピス「……ふう。では学校の方に戻りましょうか」


クリア「きゅー!」

クリア『ママ強い! かっこいい!』


ラピス「ふふ、でしょう?」ドヤ


クロエ(すごい戦いを見せてもらったわね……)


現在の目標
・夏休みを過ごす

安価↓〜↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください

9/10回目の行動です
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/10/24(木) 17:13:23.57 ID:yooqIuc90
ラピス・ウィンの単機戦闘力に中てられて魔法の特訓を開始

ただしレベルアップは簡単ではない模様
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/24(木) 17:21:26.25 ID:2SJhzCvIO
イオが爆発魔法をどうにか制御出来ないか悩んでいたので友人として相談に乗る
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/10/24(木) 17:23:36.55 ID:4jq5nis6O
ヒカリがクロエのことだけ呼び捨てで呼んでいることに案の定百合江が食いついてきた
ふと以前致してしまったことをそれぞれ思い出して二人とも変に意識してしまう
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/24(木) 18:20:54.60 ID:nbkdgYauO
アルシェが漫画を読んでいたらキスシーンを目撃。しかしこれまで受けてきた教育の影響で何をしているのかが分からずティアに質問。
図らずもティアへの羞恥プレイに。
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/24(木) 18:27:00.44 ID:ykjPRRasO
夏の暑さにやられた凜華が魔法を暴走させ氷付けになる(する)事故発生

氷付けになるのは部屋でも人でも作りやすいやつで
539 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 18:03:43.94 ID:Ik31rDzXo
部室ーー


クロエ「ふう……」キュッ


モミジ「あ、ポニーテールにしたんだ」


クロエ「動いてるとあっつくてね……」


百合江「皆様、部室に空冷魔法はかかってますが熱中症にはお気を付けくださいまし。しっかり水分補給をすること、いいですわね」


はいっ


レナ「凜華、ちょっといい?」


凜華「はぁ……はぁ……」ポタポタ


レナ「ってすごい汗……。タオル取ってくるわ」


凜華「ありがとレナさん……すこし動きすぎたよ……」ゼエゼエ


レナ「魔法で氷作ったら涼しいかもしれないわよ? あ、はいタオル」


凜華「……やってみようか」

凜華「ふっ……!」キイイ…


レナ「あ、いいわね。部屋がどんどん涼しくなってくわ」


凜華「っ」ガクンッ


レナ「きゃっ!」ガシッ

レナ「ちょっと、大丈夫?」


凜華「ぅ……」カクン


レナ「!! 百合江部長! 熱中症です!」


百合江「言ったそばから……! とりあえず寝かしてくださいまし!」
540 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 18:04:11.18 ID:Ik31rDzXo
クロエ「保健室に運ぶわ。ヒカリ、手伝ってくれる?」


ヒカリ「もちろん!」


モミジ「た、タオルとかスポドリとかもあった方がいいよね!?」ワタワタ


レナ「私職員室に先生呼びに行くわ。先に保健室に行ってて!」


ーーーーー


どどどどどっ


楓「なんだなんだ?」


クロエ「通るからどいてどいて!」


どどどどどっ……


嵐「ヒカリが凜華のこと背負ってたな……」ブルッ

嵐「さむっ……。風邪引いたかな」


晶「あ、おい! 足元!」


嵐「え? は!? 凍ってる!?」


晶「動くな! 炎で溶かす!」ボシュウッ


嵐「あ、ありがとな晶……」


楓「なんか大変なことになってるねえ……」


ーーーーー


モミジ「通り過ぎたところどんどん凍ってるよ!? どうしよう……!」


クロエ「とにかく一刻も早く保健室に寝かすわよ!」
541 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 18:04:38.68 ID:Ik31rDzXo
保健室ーー


レナ「リリィ先生連れてきたわ」


リリィ「さ、寒いですね……」


クロエ「部活中に気絶しちゃって……多分熱中症だと思うんだけど」


リリィ「気絶しちゃった以上、素人が下手なことはできませんけど……。まずは……」スウウウ…


凜華「ぅ……ん……」


ヒカリ「少し顔色が良くなった……?」


リリィ「魔力の流れを安定化させました。これで魔法が垂れ流しになるのも止まったかと」

リリィ「あとは医療術師の方を呼んでおくので、応急処置だけしておきますね」テキパキ


モミジ「一件落着……かな?」


リリィ「あ、そのドリンク置いておいてあげてください。起きた時に飲んでもらいましょう」


モミジ「あ、はい!」


リリィ「ふふ、皆さんありがとうございました。水津さんはこちらで診ておくので部活に戻ってもらって大丈夫ですよ」


クロエ「こちらこそありがとうね、リリィちゃん。助かるわ」
542 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 18:05:21.25 ID:Ik31rDzXo
中庭ーー


クロエ「ほんと熱中症って怖いわね……」テクテク


レナ「ちょっと」


ヒカリ「……あ」


クロエ「どうしたの皆。立ち止まったりして……」


モミジ「中庭に氷の塊がある……」


クロエ「……意識失いながらも屋内には魔法撃たないようにって思ったのかしらね」

クロエ「早いとこ砕かないと邪魔よねえ、これ。……魔弾【シュート】!」ゴッ


ミシッ……


ヒカリ「ヘコんだだけだね」


クロエ「硬すぎよ! どうなってるの!」


イオ「え……えっ? なんですか、これ……」


クロエ「イオ? ……あ!」タタタッ

クロエ「イオ、あなたの爆発魔法でこれ砕いてくれない?」


イオ「え、む、無理……です」


クロエ「私の魔法じゃ無理だったのよ! お願い!」


イオ「じゃ、じゃあ……皆さん室内に下がってください。それが条件です」


クロエ「いいけど……変な条件ね?」


イオ「久しぶりだけど……もう子供じゃないし……魔法の練習だってしてきたし……」ボソッ


ーーーーー
543 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 18:05:47.93 ID:Ik31rDzXo
クロエ「いいわよー!」

クロエ(イオの魔法初お披露目ね……!)ワクワク


イオ「では……」

イオ「爆発魔法【エクスプロージョン】!」カッ


ドオオオオオオオオオンッッ!


クロエ「ーーッ!!?」ペタンッ


モミジ「ひ、ひいいっ!」


レナ「くっ……」


ヒカリ「す、すごいね……。氷が跡形もなく消えたよ」

ヒカリ「……あれ、クロエ?」


レナ「あの魔法を見て喜々として飛び出してったわよ」


ーーーーー


クロエ「イオ!」


イオ「っ」ビクッ

イオ「ごめんなさいごめんなさいっ、ごめんなさい!」


クロエ「イオ……?」


イオ「ごめんなさいっ、ごめん、なさい……っ!」


クロエ「ちょっと、イオ!」ガシッ!


イオ「はーっ、はーっ!」ガタガタガタ


クロエ「落ち着いて、私の目を見て、ゆっくり息を吐いて」


イオ「はっ、はっ、はっ……!」ガタガタガタ


クロエ「ゆっくり……吸って……吐いて……」


イオ「す、すう……っ、はあ、すっ、はぁぁ……!」


クロエ「大丈夫、大丈夫……」ポンポン


ーーーーー

ーーー

544 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 18:06:14.03 ID:Ik31rDzXo
校長室ーー


樹「イオさんの魔法は把握していたんだけど……まさかあんなに威力がある魔法だとはね」


クロエ「私の責任よ。魔法が見たいなんて言ったから……」


樹「いえ、遅かれ早かれ魔法を使うタイミングはあったと思うわ。むしろ夏休み中の人が少ない時で良かったかも」


クロエ「イオ……すごく怯えてた」


樹「流石にそこまでは把握してないわね。魔法にトラウマでもあったのかしら……」


クロエ「……決めた」


樹「?」


クロエ「イオのこと、私がなんとかするわ」


樹「……いいの?」


クロエ「魔法が撃てなくなるなんて、そんな辛いこと……私だけで十分よ」


ーーーーー


クロエ「イオ」


イオ「っ」ビクッ


クロエ「大丈夫、怯えないで」

クロエ「……なんでそうなったのか、聞かせてもらえる?」


イオ「……は、い」コクリ
545 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 18:06:40.13 ID:Ik31rDzXo
イオ「昔魔法が撃てるようになった時、まず家の一角が爆発して……」

イオ「親や先生からは、危ないから気をつけて魔法を使うように言われたんです」

イオ「でも、小学生の頃仲の良かった友達と喧嘩して……その時あの魔法を……っ」ガクガク

イオ「相手は幸い軽傷でした……。でももうそれからは皆私のことを危ない人だと思って離れていって……」

イオ「もう何年も経ってるし、魔法のコントロールもできるかもって思ったんですけど、さっきの魔法でまた人を傷つけたらと思うと怖くて……!」


クロエ「……よく話してくれたわね。ありがとう」ナデナデ

クロエ(人を傷つけたから、魔法を撃つのが怖い……。確かにあの魔法はとんでもないものね)


イオ「クロエさんと、せっかく友達になったのに……また離れるなんてやだよぉ……!」グスッ


クロエ「ちょっとちょっと。何勝手に私の行動を決めてくれてるのよ」


イオ「ふぇ……」


クロエ「友達はやめないし、なんなら提案があるのだけど」


イオ「提案……?」


ーーーーー
546 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 18:07:06.42 ID:Ik31rDzXo
修練場ーー


クロエ「ここで、私達で特訓するわよ」


イオ「とっくん……」


クロエ「実はね、つい最近すごい戦いを見て……私もパワーアップしたいと思ってたの」フオン

クロエ「私ね、実は魔力だけのシュートとシールドしか使えないのよ」


イオ「え? あの、闇……っていうのは?」


クロエ「あれが一応固有の魔法……でも魔力と完全に分離してて目くらましにしか使えないの。はっ!」シュウウッ

クロエ「触ってみて」


イオ「あ……触れない。ホントに暗闇がそこにあるだけなんだ」スカスカ


クロエ「で、イオはここで爆発の大きさをコントロールできるようにする」


イオ「……修練場壊しちゃうよ?」


クロエ「そこは校長先生にお墨付きを貰ってるわ。『絶対に壊れない、もし壊れても修復魔法があるから好きに使って』って」


イオ「……」

イオ「……クロエさん、ありがとう」ニコッ


クロエ「あ、久しぶりに笑ったわね。いい顔よ」


イオ「……///」カアッ
547 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 18:07:44.42 ID:Ik31rDzXo
その頃の部室ーー


百合江「あら、クロエさんは?」


レナ「他の問題ができちゃったみたいで、そっちの方に……」


ヒカリ「クロエ友達多いですから」


百合江「そうですの。では凜華さんの方はどうでしたの?」


ヒカリ「凜華さんはリリィ先生が診てくれてます。今は落ち着いてますが、後で医療術師の方に診てもらうと」


百合江「承知しましたわ」

百合江「ところで」ギラリ


ヒカリ「な、なんですか?」


百合江「なぜヒカリさんはクロエさんだけ呼び捨てなのでしょう。記憶が確かなら数カ月前はまださん付けで呼んでたはずですわ」


ヒカリ「それは……その……///」


百合江「あら! 顔が赤くなってましてよ。ナニかあったんですわね?」ハアハア


二年生1「百合江ストップ! 落ち着いて!」


百合江「離して! 離してくださいまし! 呼び方の変化には百合エピソードが付いて回るという持論があああぁぁぁ…………」ズルズル


ヒカリ「あ、あはは……困ったな……」

ヒカリ(クロエでシ……シたことなんて言えないし……///)


ーーーーー

ーーー

548 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 18:08:11.90 ID:Ik31rDzXo
ー幕間
  ティアとアルシェ、漫画を読むー


アルシェ「……」ペラッ


ティア「……」ペラッ


アルシェ「……?」


ティア「どうかしましたか?」


アルシェ「これ、なにしてるの」スッ


ティア「あ、あー、これはあの……キ……です」ボソボソ


アルシェ「? キ?」


ティア「き、キス……です///」


アルシェ「きす……なんでしてるの?」


ティア「それは……す、好きだからではないですか?」


アルシェ「好き……よく分かんない」

アルシェ「好きだからきす……ふふっ」


ティア「キス、知らないんですか?」


アルシェ「……」コクン

アルシェ「今まで読んだのは魔術の本だけだから、物語を読むのも初めて」


ティア「すごい生き方してますね……」


現在の目標
・夏休みを過ごす

安価↓〜↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください

10/10回目の行動です
行動終了後、イベントを挟んで夏休みが終了し、二学期へと突入します。
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/25(金) 18:31:16.26 ID:P10MybKgO
久々に黒魔術部を見に行ったらエミールが他の部員に揉みくちゃにされていた。
理由を聞いたらエミールのパルプンテで部員全員に強力な魅了効果がかかってしまったらしく、害は無さそうなので放っておくことに。

……なお実はパルプンテの内容は『魅了』ではなく『増幅』だったとかなんとか
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/25(金) 18:36:34.14 ID:OmclwggOO
夏休み最後の日、自室で夏休みが終わってしまうことを惜しみながらもヒカリと共に思い出を反芻する。
来年もまた皆でたくさん思い出を作ろうと約束する。
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/25(金) 18:40:21.61 ID:D9PNB6D9O
ルクがばれないようにひっそりと外に出ていた。
どうやら学校内を見物していたらしく、その中で校長やウィン、デンといった規格外が気になったとか。
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/25(金) 18:42:17.39 ID:PK27nT+50
ローラとラピスとクリアと隣町で遊びに行ってるとたまたま夏祭りで縁日が開かれており、レンタルの浴衣に着替えながら楽しむことに
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/25(金) 18:42:25.82 ID:U+Rc92Mj0
夏休み終盤、チームの連携を高めるという名目で夏祭りに出向くティア、アルシェ、ナミネの三人(提案はナミネ)
屋台巡りに一段落したところでナミネが気を利かせて離脱し、ティアとアルシェを二人きりにしてしまう(実はナミネは離れた所から見守っている)
そしてなぜか先日読んだ漫画のキスシーンを思い出し、ティアにキスを迫るアルシェ(半分くらいは好奇心)
554 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 22:45:42.23 ID:Ik31rDzXo
ローラの部屋ーー


ルク「ふああ……」ポンッ


ローラ「きゃっ! びっくりしたぁ……」


ルク「たまには体動かそうと思いまして」

ルク「では少し失礼しますよ」バサアッ


ローラ「……」ポカーン

ローラ(ルクさんってマイペースだなあ……)

ローラ「じゃない! 見つかっちゃう!」


ラピス「ご安心を」


クリア「きゅー!」


ラピス「私が見えないよう光を屈折させてますのでバレることはありません」


ローラ「そう……ですか?」ホッ


ーーーーー


ルク「ほー、面白い人いますねえ」キョロキョロ


ーーーーー


デン「……?」


ーーーーー


ウィン「ん〜……?」


ーーーーー


樹「?」


ーーーーー


ルク「おっと……さすがにあのクラスだと姿が見えなくても何かを感じるみたいですね」ソソクサ

ルク「……おや、あれは……」


ーーーーー
555 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 22:46:21.26 ID:Ik31rDzXo
黒魔術部ーー


エミール「みんなストップ、ストップ!」


黒魔術部員「はあはあ……エミール可愛い……」


クロエ「久しぶりに見に来てみればこれは何……?」


エミール「く、クロエさん! 魔法使ったら変なんだよ! みんな襲ってきて……!」


黒魔術部員「魅力魔法だから! 魅力魔法だから!」


クロエ「あー……お邪魔みたいだから帰るわね。ケガはしないでしょうし……頑張って」グッ


エミール「な、なんでぇ……ひゃんっ!」

エミール「あ、こら、胸揉むなあ!」


クロエ「……」ソソクサ


ーーーーー


クロエ(? 魅力魔法なら私が何も感じないのって変よね……)

クロエ「……」ウーム

クロエ「まいっか」


ーーーーー


ルク「あは、あははは! 感情増幅の魔法が暴発! 面白い魔法使いもいますね!」ケタケタ

ルク「ひーっ、ひー……そろそろ戻らないとローラさんに怒られますかね」バサッ

ルク「くくっ、リリウム……中々愉快な……」バサッバサッ


ーーーーー

ーーー

556 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 22:46:49.87 ID:Ik31rDzXo
ローラ「ルクさん! 勝手な行動しないでください! 心配したんですから!」プンプン


ルク「ごめんなさい……」


ラピス「ローラさんローラさん、これ……」ピラッ


ローラ「あっ……!」


ルク「夏祭りのチラシですか?」


ローラ「これは、その」


ラピス「『ラピスさん用りんごあめ』『クリア用わたあめ』『クロエちゃん用チョコバナナ』……」

ラピス「『ルクさん用たこ焼き』……?」


ローラ「わ、わああああっ!」ガバッ


ルク「買ってくるつもりだったんですか……?」


ローラ「…………///」コクリ


ルク「まあ」キュン


ローラ「だ、ダメです! ルクさん心配かけたので買ってきません!」


ルク「……」シュン


ローラ「〜〜〜っ、今回だけですからね! もうっ!」


ルク「!」パアッ


ラピス(飼いならされてますねえ)
557 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 22:47:24.03 ID:Ik31rDzXo
ラピス「さてと……」


ローラ「ラピスさん?」


ラピス「お祭りに行くんでしょう? なら準備しないと……」


ローラ「ラピスさんは連れていきませんよ?」


ラピス「え?」


ローラ「え?」


ラピス「なっ、なんでですか! 私も行きますよ!」


ローラ「ダメです! クリアのこと誰が見てるんですか!」


クリア『クリアも行きたい……』


ローラ「ええ!?」


クリア「んーーーっ!」グググ…


ラピス「あ」


ローラ「え、え、これなんですか!? 大丈夫なんですか!?」ユサユサ


ラピス「人間の姿になりますね、これ」


クリア「んーーーーーーーーーっ!!!」ググググッ!


ローラ「ええええええっ!?」


安価↓
クリアが人間形態に変化可能になりました
竜にとっての大きな変化です
子供っぽい性格も変化を迎える……かもしれません
【人間形態の容姿】(イメージとしてはローラ達学生よりも年下です)
【性格】(竜形態と同じように元気なイタズラっ子でも、全く違う性格でも構いません)
558 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 22:48:06.99 ID:Ik31rDzXo
安価の内容は「クリアが人間形態になったときの設定」です
一番大事な文言入れるの忘れてました…
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/25(金) 22:54:19.81 ID:lRBYcLPG0
【人間形態の容姿】小学生低学年の様なロリっ娘、髪はセミロングで蒼から白にグラデーションしてる
【性格】何一つ変わらない
560 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:14:58.91 ID:0favKdSio
クリア「ふう……」シュウウウ…


ローラ「わ、わあ……」


クリア「これでお祭り行ってもいい!?」キラキラ


ローラ「……」

ローラ「絶対に、ぜっっったいに迷惑かけちゃダメだよ」


クリア「うん!」


ローラ「ラピスさんも!」


ラピス「は、はいっ!」ピシッ


ルク(飼いならされてますね……)


ローラ「それじゃあ……準備して行こっか?」


ーーーーー

ーーー




ラピス「そういう訳でお祭りに行ってまいりますので」


クロエ「ええ。楽しんできて」


ローラ「演劇部は明日朝早いんだもんね」


クロエ「そうね、明日からまた学校が始まるから朝練の時間も使わないと」


ローラ「お土産買ってくるからね!」


クロエ「お願いねー」


パタン


ヒカリ「行かなくてよかったの?」


クロエ「お祭りに行って、そこで闇の魔獣が来ても困るしね。まさか町中でラピスさんに竜になってもらって助けてもらうわけにもいかないし」


ヒカリ「大変だね……」


ーーーーー

ーーー

561 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:15:32.58 ID:0favKdSio
祭り会場ーー


ローラ「レンタルの浴衣があるみたい。せっかくだから着ていこっか」


ーーーーー


ざわざわ ざわざわ


「美人……」

「子供の方も可愛い……! モデルみたい!」


ラピス「見られてますね……これは『迷惑かけてる』には入りませんよね?」ソワソワ


ローラ「ふふ、大丈夫ですよ。ラピスさんすっごく綺麗だから見惚れちゃう人も多いかも」


クリア「クリアは!?」


ローラ「クリアもすっごく可愛い」ナデナデ


クリア「んふー!」


ローラ「それじゃあ行きましょうか」


ラピス「はい! わたあめ! 焼きそば! フランクフルト! なんでも来いです!」


ナミネ「あら」


ローラ「あ、ナミネさん! と、ティアちゃんと、アルシェちゃん?」


ナミネ「親睦を深めようと思いまして、三人で。そちらは?」


ローラ「ラピスさん達お祭りの食べ物食べたことないだろうなと思って買おうとしたらついてきちゃいました」


ナミネ「あらあら」
562 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:16:09.45 ID:0favKdSio
ナミネ「見慣れない子がいますけど……」


クリア「クリアだよ!」


ナミネ「あら、人間になれようになったんですね! おめでとうございます!」


クリア「あのね、ナミネいっつもお勉強教えてくれてありがとね!」


ナミネ「!」ジーン

ナミネ「いい子……」


ラピス「でしょう」ドヤ


ティア「ナミネさんっ、早く来て……ください……っ!」

ティア「このままじゃ……屋台が全滅します……!」


ナミネ「あ……では失礼しますね!」ピューッ


アルシェさん! ストップです!


ローラ「あはは……じゃあ改めて出発だね」


ラピスクリア「おー!」


ーーーーー

ーーー

563 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:16:36.66 ID:0favKdSio
ナミネ「一通り回りましたかね……」


ティア「……」コクン


アルシェ「……まだいける」


ナミネ「さ、流石に休憩しましょう。お手洗いに行ってきますので、少しここで休んでいてください」


ティア「……」コクン


アルシェ「ん」コクリ


ーーーーー


ナミネ「さて……」ササッ

ナミネ「どうなりますかね」ニヤリ


ーーーーー


アルシェ「……あ」

アルシェ(ティア、ほっぺに食べかすついてる……)

アルシェ「ん」ヒョイパクッ


ティア「っ!!」ガタンッ

ティア「なに、を」


アルシェ「食べかすついてたから……」


ティア「そ、そうですか」ドギマギ


アルシェ「……」ジー

アルシェ(この間読んだ……きす? してみようかな。もっとティアのいろんな顔が見れるかも)

アルシェ「……」ガシッ


ティア「アルシェ……?」
564 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:17:29.94 ID:0favKdSio
アルシェ「……」グググ…


ティア「な、なんですか! まだ食べかすついてますか!?」


アルシェ「んーん」


ティア「なら……」


アルシェ「きす、したい」


ティア「!!!!??」


アルシェ(あ、すごい真っ赤)


ティア「それは、あの、ある、あるしぇは、わたしのことが、すき? すきなんですか?」


アルシェ(そうだった……好きだからきすするんだった……)


ティア「あるしぇ……」


アルシェ「分かんない。してみたい、じゃだめ?」


ティア「だめ! だめです! キスは付き合って互いに好きにならないと……」


アルシェ「付き合う?」


ティア「恋人同士になるってことです……!」


アルシェ「恋人……」


ティア「友達以上に大切で、好きな人同士のことです……どれだけ知らないんですか」


アルシェ「なら、アルシェはティアが一番大切で、好き」


ティア「ふぇ……っ///」


アルシェ「これじゃ、だめ?」
565 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:18:07.67 ID:0favKdSio
ティア「だめじゃ……ないです」

ティア「私と、恋人になってくれますか?」


アルシェ「うん。一番大切にする」


ティア「じゃあ……キスしても……いいです……よ?」


アルシェ「うん」グ…ッ


ちゅっ……


ティア「ん……っ」


アルシェ「……っ」

アルシェ「なに、これ……」ドキドキ

アルシェ「胸が、ドキドキして……」


ティア「わ、私も……です」ドキドキ


ーーーーー


ナミネ「あ、ああ……!」

ナミネ(お二人とも……! 良かったですね……!)


ーーーーー


ナミネ「お二人とも、お待たせしました」


アルシェ「ナミネ、ごめん」


ナミネ「は、はい?」


アルシェ「ティアと恋人になったから、ナミネのことは大切にできない」


ティア「ん゛っ!///」


ナミネ「あらあら」
566 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:18:41.44 ID:0favKdSio
ティア「アルシェ、それはそういうことじゃなくて……!」


アルシェ「?」


ティア「友達は友達で大切にしてください。ナミネさんなんて特にマホリオの仲間なんですから」


アルシェ「ティアがそう言うなら……」


ナミネ「ゆっくり恋人らしさを学べばいいんですよ。帰ったらご教授しましょうか?」


ティア「だ、だめ! 教えるのは私の役割……!」


ナミネ「あらあらうふふ」

ナミネ「ではそろそろ帰りましょうか?」


アルシェ「? 休憩が終わったんだから当然続き」


ナミネ「……ティアさん、お察しします」


ティア「……アルシェですから」


ーーーーー

ーーー

567 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:19:08.41 ID:0favKdSio
所変わって自室ーー


クロエ「今日で夏休みも終わりね……」


ヒカリ「いろいろあったね」


クロエ「ええ。五ヶ月くらいかかった気がするわ」


ヒカリ「宝坂見て、旅行して、大会出て……他にもいろいろ」


クロエ「イオのこともあったし、ウィンさんとラピスさんの戦いも見たし」


ヒカリ「それはすごそうだね……」


クロエ「来年もまた楽しむわよ。今年とおんなじ……いえ、それ以上に!」


ヒカリ「うん。これからもよろしくね、クロエ」


クロエ「こちらこそ」


ーーーーー

ーーー

568 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:19:35.41 ID:0favKdSio
ミシッ……
569 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:20:03.77 ID:0favKdSio
樹「!」ゾクッ

樹(「何か」……来た!)バッ
570 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:20:32.94 ID:0favKdSio
自室ーー


ズズズ……


クロエ「?」


ヒカリ「クロエ……?」


バキイイイッ!!


クロエ「!」バッ


ヒカリ「!?」バッ

ヒカリ(ドアが……いや、そんなことより……)


クモ?「ゥゥゥウウウヴゥゥゥヴ」


ヒカリ(人間大の大きさの真っ黒なクモ……闇の魔獣か)


クモ「ウウヴヴウウゥゥゥゥヴウウ」


ヒカリ「ボクが時間を稼ぐ。そのスキに箒で飛んで誰か強い人を呼ぶんだ」


クロエ「え、ええ!」


ヒカリ「魔弾【シュート】!」ゴッ


クモ「ウウゥゥゥゥヴヴウアアアアァァ」カサカサカサッ


クロエ「っ」ギュンッ
571 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:21:03.61 ID:0favKdSio
クロエ「……!」ギュンッ!


クモ「シイイイィィィイイアアアアア」カサカサカサカサ


ヒカリ「クロエ! そいつクロエにしか興味ないみたいだ!」ギュンッ!


クロエ「上等! 魔弾【シュート】!」ゴッ


クモ「ギギイィィ……」ドサッ


クロエ「な、何よ。見掛け倒し……」


クモ「ウウウゥゥヴウヴウゥゥヴウアアアアアア!!!」ガバアッ!


クロエ「!!」


樹「魔弾【シュート】!」ゴオウッ!


クモ「キシェェエアアアアアァァ!」ドッ


樹「外に逃げて!」


クロエ「ええ!」ギュン!


クモ「ゥゥウヴウヴウ」カサカサカサカサッ


樹「狙いはあくまでクロエさんだけね」

樹(なら……!)
572 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:21:45.64 ID:0favKdSio
中庭ーー


樹「クロエさん! 空に逃げて!」


クロエ「了解よ!」ギュンッ!


クモ「シュウウアアアアゥゥヴゥウウ」シュルシュルシュル!


樹「糸まで吐いて、まるで本物のクモね。ただ動きまで止めちゃ……だめよね!」

樹「模倣・破壊魔砲【キャノン】!!」ゴオオオオッ!!


クロエ「へっ?」


ドオオオォォォォォォンン……


ーーーーー


ナミネ「あら、花火大会はまだのはず……」


ーーーーー


クロエ「…………」シュタ


樹「大丈夫だった?」


クロエ「死ぬかと思ったわよ! 主に校長先生の魔法でね!」

クロエ「あれだけの威力なのに校舎は傷ついてないし……」


樹「そこはほら、私一応校長先生やれるほど魔法上手だから調整して……」


ざわざわ ざわざわ


樹「生徒が出てきちゃったわね……一度校長室に」


クロエ「はいはい……」
573 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:22:21.27 ID:0favKdSio
校長室ーー


ヒカリ「びっくりしたよ、もう! ほんとにケガしてない!?」


クロエ「ええ、それは大丈夫」


樹「あれが闇の試練ね……」キリッ


クロエ(しれっと校長先生モードに……)


樹「クロエさん、闇の本の解読はどうかしら」


クロエ「一行だけ。『闇は人の心を拠り所にして、大きく暗く成長していく』って」


樹「ふむ……」メモメモ

樹「これからはできる限り解読を進めてちょうだい。頻繁に結界を突破されるようなら結界の張り直しが必要かもしれないしね」

樹「そうそう、他の闇の魔法使いがいないか、少しツテを使って調べてみるわ。実際の話を聞ければ解決につながるかもしれないし……。たまに声をかけてくれれば見つかったかどうか報告するわね」


クロエ「ええ、何から何までありがとう」


樹「それじゃあ改めておやすみなさい。明日からの二学期、頑張るのよ」


ーーーーー

ーーー

574 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:22:51.50 ID:0favKdSio
自室ーー


クロエ(ドア直ってる……修復魔法かしら)


ヒカリ「本……ってどれ?」


クロエ「ヒカリには見せたことなかったわね。これよ」ペラッ


ヒカリ「全然読めなさそうだけど……」


クロエ「こうやって魔力を注げばたまに読め……」キイイ…
575 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:23:20.27 ID:0favKdSio
闇は人の心を拠り所として、大きく暗く成長していく。

闇に自我はなく、ただ大きくなることだけを本能とする。

精神的に……
576 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:23:57.52 ID:0favKdSio
クロエ「……読めた」


ヒカリ「ほんと!? すごい仕組みだね……」


クロエ「とりあえずメモして寝ましょう。……はあ、最後の最後に疲れたわ」メモメモ


ヒカリ「ラピスさんがお祭りに行ってるときにこんなことがあるなんてね」


クロエ「ほんと、私一人の時に襲われたらちょっと怖いわよね……」ボフッ


ヒカリ「それはないと思うな……」

ヒカリ(クロエ人気だから誰かしら一緒にいるし、誰か気づいて助けてくれそう……)


クロエ「ふあ……」


ヒカリ「あ、寝よっか。電気消すね」


クロエ「ええ。おやすみ……」


ヒカリ「おやすみなさい、クロエ」


ーーーーー

ーーー

577 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:24:36.02 ID:0favKdSio
講堂ーー


樹「皆さん、おはようございます」


おはようございます!


樹「これから二学期に入りますが、まだまだ暑さは残っています。体調に気をつけて、生活するようにしてくださいね」


二学期が始まりました

現在の目標
・闇の試練の情報を集める
・部活に精を出す

安価↓〜↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

二学期は9月〜12月までの4ヶ月です(年末にはお休みになります)
1ヶ月を4週間として行動します
1/16回目の行動です
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 00:35:09.30 ID:Q7u+njJFO
ついに結ばれた無口ロリ組のとこで砂糖吐きかけた

演劇部の特訓。今回のテーマは『一人のヒロインを取り合う男役二人』ということで男役に凜華とヒカリが選ばれヒロイン役はローテーションしていく形に。
美形二人に挟まれて次々とヒロイン役がダウンしていく中、ヒカリと同室&凜華と同じチームなためか他より耐性が付いていたクロエはどうにか耐えきることに成功する。

なお今回の目的は部員達に凜華&ヒカリに対する耐性を付けるのが目的だが、百合江の趣味も多分に入っているそうな。
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/10/26(土) 00:40:25.22 ID:pRs3uG5h0
新学期最初の大規模パルプンテ、学校中から布類が消える(服はもちろんハンカチやスカーフ、カーテンも)

一部生徒達は自前の魔法で裸晒すのを回避するも半数以上が数時間真っ裸で過ごすハメに
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 00:43:17.21 ID:zWuNPn8pO
二学期初日、『夏休みが終わった』という現実を受け入れられず現実逃避に走る一部生徒達。
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 00:47:51.33 ID:dQ9bu43IO
ティアとアルシェが恋人同士になったことを思い出してしみじみしていたナミネだったが、冷静に二人のキスを思い出してしまい真っ赤に。
まだ特に気になる相手はいないものの、急に恋愛方面について興味が出てしまい悶々。
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 06:52:41.03 ID:0161R1DkO
闇の本が唐突に読める項目が増えることが気になり、どういった条件で読み進めることが出来るのか色々試して法則性を探る。
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/10/26(土) 07:38:59.81 ID:l/3mCklTo
>クロエ「ええ。五ヶ月くらいかかった気がするわ」
メタい!メタいよ!
こういうちょっとしたネタほんとすき
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 10:52:45.08 ID:WtoqlZEdo
一番最初に結ばれたのが幼女組で草
他の組もそろそろ真剣にならないとね?
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 14:19:32.78 ID:5JABRAH2O
パルプンテ裸祭りでどろどろのレズレズな事態に発展するかもしれない

それに期待しよう
586 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 19:39:04.19 ID:0favKdSio
校長室ーー


樹「皆さんなぜ呼ばれたか分かってますね?」


生徒1「…………」

生徒2「…………」


樹「夏休み明けが辛いのは分かるけど、だからといって休むのは言語道断」

樹「反省文を書いてきなさい!」


生徒3「はーい……」

生徒4「すみませんでした……」


樹「全く……」
587 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 19:39:31.50 ID:0favKdSio
その頃、黒魔術部ーー


エミール「よ、よしっ、今日もやるぞ……!」

エミール(前回みたいな魅力魔法にはなりませんように……!)

エミール「えいっ!」ポンッ


しゅううううううう……


エミール「……」


黒魔術部員「……私まで服が消えたんだけど」


エミール「……ごめんなさい」


きゃああああああああああ!!


黒魔術部員「あ、久しぶりに外まで被害出ちゃったかな」ヒョコッ

黒魔術部員「!!?///」


エミール「? どうしたの?」


黒魔術部員「全員裸だ……」


エミール「え……」


黒魔術部員「過去最悪の魔法だよ……!」


エミール「ええええええっ!!」
588 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 19:40:01.84 ID:0favKdSio
校長室ーー


樹「だいたいあなた達は一学期の頃から……」シュウウウ…


生徒1「ぶっ! 先生、服! 服!!」


樹「話を逸らさないで……っ、きゃああああああ!!」バッ


生徒2「あ、私達も……!?」シュウウウ…


いやああああああ きゃあああああああ


ーーーーー


楓「………………」ズーン


嵐「おい楓……」


楓「突然胸囲の格差社会を見せつけられてどうしたらいいか分からないポーズ」ズーン


嵐「魔法みたいだからさ、あと少しで解けるよ。……元気出せって」


楓「嵐……」

楓「雷で体隠してるの超面白いね」


嵐「楓!」


ーーーーー


クロエ「まさかこんなに私の魔法が役立つことがあるなんてね」ズモモモ


レナ「今回ばかりは感謝するわ。部活中で良かった……」


モミジ「うん、クロエさんがいなかったらと思うとゾッとするよ」


ーーーーー


ティア「……///」


アルシェ「……」


ティア【なんですかねこれ】


アルシェ「誰かの魔法だと思うけど……。強い魔法じゃないからすぐ解けるよ」


ティア【ならいいんですが】


アルシェ(文字書いた紙で体隠してるティア……)ムラッ


ーーーーー

ーーー

589 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 19:40:28.31 ID:0favKdSio
ナミネ「あ、服が戻ってきましたね……」シュウウウ…

ナミネ「ティアさんとアルシェさん、お互いの裸を見て早まらなければいいのですが」

ナミネ「……しかし、素敵でした」ホワ…

ナミネ「好きあってる二人が結ばれる……キュンとします」

ナミネ「まさかキスまでするとは思ってませんでしたが……」

ナミネ「……///」

ナミネ「わ、私にもいつかキスしたいと思える相手ができるんでしょうか///」ドキドキ

ナミネ「はぁ……青春ですねえ……///」


ーーーーー

ーーー

590 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 19:40:55.41 ID:0favKdSio
部室ーー


百合江「皆様、そろそろ部活を再開しますわ」パンパン

百合江「凜華さん、ヒカリさん、よろしいかしら」


凜華「はい」


ヒカリ「なんでしょう」


百合江「今から二人には男役として、部員一人ずつ取り合っていただきますわ」

百合江「このままいけば舞台でも男役をするのは二人。しかし二人に対する部員の耐性があまりに低すぎますの!」


凜華「そういうことなら喜んで」


ヒカリ「ボクもやってみます」


ーーーーー


凜華「『俺と……結婚してくれますか?』」


ヒカリ「『待て! 彼女と結婚するのは僕だ!』」


部員1「あふぅ///」バタン


ーーーーー


ヒカリ「『僕の目を見て……』」


凜華「『やめろ! 彼女に触れるな!』」グイッ


部員2「あぁん///」クネッ


ーーーーー


凜華「『綺麗だよ……』」


ヒカリ「『愛してる……』」


レナ「……っ///」


クロエ(おお、あのレナまで……)


ーーーーー
591 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 19:41:23.16 ID:0favKdSio
凜華「『俺と付き合ってください!』」


ヒカリ「『僕の方が君を幸せにできる!』」


モミジ「ひゃあああ///」


ーーーーー


ヒカリ「ボクの彼女に手を出すな!」


凜華「『彼女はもう俺のものだよ』」


クロエ「『やめて! 私のために争わないで!』」


百合江「ふむ……」


ーーーーー


部員3「ひ、ひい……///」ヘナヘナ

先輩1「しゃーわせぇ……」ホニャア

先輩2「ずっとこの練習がいい……」トロン


百合江「無事だったのはクロエさんだけですのね……」


クロエ「正直くらっときたけどね……。二人とは普段から接してるし、その差かしら」


凜華「『先輩、自分をないがしろにしちゃダメですよ』」クイッ


ヒカリ「『こんなに魅力溢れる人なのに……』」ツツッ


百合江「ひゃああっ! わたくしはいいですわっ、おしまいですわ!」


凜華「『先輩……』」


ヒカリ「『せーんぱいっ』」


百合江「……きゅう///」パタン


クロエ「……全滅、ね」


ーーーーー

ーーー

592 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 19:41:50.65 ID:0favKdSio
自室ーー


ヒカリ「今日の部活は面白かったな」


クロエ「結局ノリノリでやってたわね」


ヒカリ「ボクの演技力も上がってきたってことかな」ウキウキ


クロエ「だといいわね……っと」ポウウ


ヒカリ「あ、また本読んでるの?」


クロエ「ええ。解読がてら色々実験しようと思って……」
593 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 19:42:16.73 ID:0favKdSio
闇は人の心を拠り所として、大きく暗く成長していく。

闇に自我はなく、ただ大きくなることだけを本能とする。

精神的に不安定になった“拠り所”を捕らえる存在がいる。

その存在は……
594 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 19:42:43.34 ID:0favKdSio
クロエ「……続きが知りたいのだけど」ポウウ…

クロエ「……だめね」


ヒカリ「何か分かった?」


クロエ「術者を捕まえに来る存在がいるって」

クロエ「この間のクモのことよね、これ」


ヒカリ「多分……」


クロエ「続きが知りたいのに」ツンツン

クロエ「連続して読めるようにはならない、消費した魔力量に関わらず読み進められるのは一文ずつ……周りの環境とかは解読に関係あるのかしら」


ヒカリ「まだまだ分からないことだらけだね」


クロエ「そうね。ちょっとでも情報が増えればいいけど……」


ーーーーー

ーーー

595 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 19:43:32.94 ID:0favKdSio
レナ「デン、あなた不登校になったりはしないのね」


デン「あ、私いない方がいいかな、そうだよね、新学期になったのにこんな辛気臭い顔見たくないよね」


レナ「そんなに暗いこと考えるのに学校休まないのが不思議なのよ」


デン「や、行っても行かなくても一緒だし……」


レナ「……ふーん」

レナ「ま、杞憂で良かったわ。校長先生不登校の生徒にすっごく怒ってたらしいから、あなたも怒られたんじゃって思ってたの」


デン「へ、へへ、怒る価値もないよ私なんか。はあ、死にたい」


現在の目標
・闇の試練の情報を集める
・部活に精を出す

安価↓〜↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

9月第2週
2/16回目の行動です
596 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 19:44:14.23 ID:0favKdSio
なおエミールは大事件の原因として大量の反省文を書かされました
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 19:55:45.54 ID:Sno9C7xA0
自分も少しでも闇の情報を集めるために「闇魔法使いや闇魔法に詳しい人を探しています。本人またはそれらに心当たりがある人は、一年クロエアートルムまで連絡下さい」みたいな内容で掲示板を利用してみる。
ついでに自分以外の今出てる依頼もチェック
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 19:58:56.69 ID:KvcUaFffO
イオの魔法修練。
まずは安心して修練場が使えることを理解してもらうために壁に爆発魔法をぶっぱ、壊れない壁を見て今後も使えることに大いに安心するイオ。

……なお後で校長が秘密裏にチェックしたところ、表面は魔法で無事だが壁の内側にある程度ダメージが通っておりヒヤッとしたとか
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 19:59:10.83 ID:nL1WIlqA0
ローラら助っ人同好会と協力して図書室で闇の試練について調べる
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 20:03:08.26 ID:y+wWOnCmO
食堂でいつも以上に仲の良いアルシェとティアを発見。なんとなく聞いたらアルシェから「ティアと恋人になった」と淀みなく言われ辺り騒然。
耳まで真っ赤になり声も筆談も覚束なくなりアルシェを引っ張っていくティア。
なお一部始終を見ていた百合江は出血多量で尊死しかけた。
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 20:07:47.75 ID:jsu2H6qSO
久々にチームでマホリオの練習。
前回の敗因から、各自が咄嗟に自分の身を守る方法を模索(クロエは闇、凜華は氷、モミジは引力斥力で)
602 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 22:24:17.98 ID:0favKdSio
修練場ーー


クロエ「さ、今日も練習してみましょうか」


イオ「うう……やっぱり怖いよ……」


クロエ「そう言うと思って……」


樹「私も暇じゃないのだけど……」


クロエ「校長先生を連れてきたわ!」


樹「んんっ。イオさん、あなたの魔法は夏休みの時のものを見たわ。あのレベルの魔法ならここは壊れたりしないから、遠慮なく撃ってちょうだい」


イオ「わ、分かりました。やってみます……!」

イオ「すー……はー……」


クロエ「大丈夫よ、イオ……落ち着いて……」


イオ「爆発魔法【エクスプロージョン】!」カッ


ドオオオォォォォォォンンッ!!


クロエ「……」


樹「……」


イオ「……っ」


樹「……うん、大丈夫。どこも壊れたりしてないわ」


イオ「よ、良かったぁ……」ホッ


クロエ「これで心置きなく練習できるわね」


イオ「うんっ」


ーーーーー
603 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 22:24:48.67 ID:0favKdSio
練習後ーー


樹(とは言ったものの一応内側もチェックしておきましょうか)フオン

樹「魔力展開!」

樹「って、えっ?」

樹(ヒビやら穴ボコやら……まさか内側にダメージが響いてる? 念の為修復魔法と、防御魔法の上掛けをしときましょう……)

樹(強烈だわ……爆発魔法……)


ーーーーー

ーーー

604 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 22:25:22.74 ID:0favKdSio
掲示板ーー


クロエ「さてと……」ペトッ


『【闇の魔法使い】【闇の魔法に詳しい人】がもし知り合いにいましたら、1年クロエ・アートルムまでご連絡ください』


ローラ「貼れた?」


クロエ「ええ。助っ人同好会はよくここから依頼を受けるのよね」


ローラ「そうだよ。私なんかはまだ依頼をもらえるほど知名度もないから、自分から依頼を受けにいかないと何もすることがないんだ」


クロエ「ふーん……」チラッ

クロエ「いろいろあるわねえ……」


『倉庫の大掃除手伝い募集』

『求む!マッサージ師!』

『マホリオ特訓』


クロエ「ふむふむ。この辺とかなら私でもできそうね」


ローラ「多分やってあげたら喜んでくれると思うよ」


クロエ「もし機会があればやってみるのもいいかも。さてと……助っ人さん、よろしく頼むわね」


ローラ「うんっ、ここからが私達の力の見せ所!」


ーーーーー

ーーー

605 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 22:26:01.78 ID:0favKdSio
図書室ーー


クロエ「闇の魔法に関する本をありったけちょうだい」


司書「かしこまりました。検索魔法【モニター】!」バララララッ


ひゅん! ひゅんひゅん!

どさどさどさっ


司書「……はい、さしあたってタイトルに「闇」と付く書籍です。後で魔法大全や歴史書なんかも持っていきますね」


クロエ「ありがとう。それじゃあ助っ人同好会のみんな、闇の試練に関係のありそうな情報があったら教えて。あとは……この本に似たものがあればそれも」


ローラ「あ、それ……クロエちゃんしか読めないやつだよね?」


クロエ「ええ。他にももしかしたら同じように魔力を注ぎ込めば読めるかもしれないわ」


ローラ「よーし……クロエちゃんのためにも頑張るぞ! 先輩達もお願いしますね!」


クロエ(その間に私はこの本に魔力を注いでみましょうか)


調査の結果↓コンマ
01〜50 成果なし
51〜80 歴史書に記述を発見
81〜98 現役の闇の魔法使いが執筆した本を発見
ゾロ目 クロエが今持っている本が読みやすく翻訳された本を発見
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 22:28:30.59 ID:nL1WIlqA0
607 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 22:39:23.62 ID:0favKdSio
ローラ「クロエちゃん、これ……」


クロエ「?」


ローラ「歴史の本なんだけど、このページだけなんか雰囲気が……」


クロエ「……『空覆い尽くす暗闇、全てを飲み込む。一人の少女空に飲み込まれ、世は晴れ渡る』……」

クロエ「これが……闇の試練……?」

クロエ(この挿絵は夜の風景……なんてものじゃない。もっと暗く黒く、見つめているだけで飲み込まれそうな……)

クロエ(闇そのもの……)


ローラ「クロエちゃん……?」


クロエ「っ」ハッ

クロエ「よ、よくやったわローラ! これは闇の試練に間違いない! これで対策ができるわ!」


ローラ「そ、そう?」


クロエ「ええ。ほんとにお手柄よ」


最後の闇の試練の情報を手に入れました。
608 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 22:39:54.74 ID:0favKdSio
中庭ーー


クロエ「マホリオの練習も久しぶりね」


凜華「夏休みはほとんど部活だったからね」


モミジ「次はどんな練習をするんですか?」


クロエ「くるくまさんに負けたのは「油断」よ。だから、咄嗟の時に自分の身を守れるように練習するわ」

クロエ「具体的には1vs1vs1で、自分の方にきた攻撃は絶対に避けること。いつ自分が狙われるか分からない状況でもちゃんと防御や回避をできるようになれば……」


凜華「少なくとも前回みたいなミスは少なくなるかもね」


モミジ「うん、やるよ!」


クロエ「いい返事。じゃあスタートよ!」フワッ


ーーーーー

ーーー

609 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 22:40:24.49 ID:0favKdSio
食堂ーー


ナミネ「あら、皆さんお揃いで」


クロエ「マホリオの練習してて……疲れたわ……」


モミジ「私飲み物取ってくるね」


凜華「私も行くよ」


アルシェ「ティア」アー


ヒカリ「闇の試練の方はどう?」


ティア「……」スッ


アルシェ「あむっ」パクッ

アルシェ「……えへへ」


クロエ「……後で部屋で話すわ」


楓「闇の試練ってあれだろ? この間の黒いクモ!」


クロエ「そうそう」


アルシェ「アルシェも食べさせてあげる」スッ


ヒカリ「あの時は校長先生が助けてくれて……」


ティア「あー……む」

ティア【おいしいです】


晶「大変だなあ。アタシが近くにいたらすぐぶっ飛ばしてやったのに」


アルシェ「えへへ」


ティア「……///」テレテレ


クロエ「…………」
610 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 22:41:02.33 ID:0favKdSio
クロエ「なんか……ティアとアルシェ、近くないかしら」


レナ「そうね。この間まではもう少し離れてた気がするわ」


アルシェ「当然」

アルシェ「アルシェとティアは恋人同士。一番大切」フンス


しーーーーん……


全員「……ええええええええええええ!!?」


モミジ「あああっ、驚きすぎて持ってきた飲み物こぼしちゃった……っ」ガシャン!


レナ「お、落ち着いて。み、みんな、冷静に……」オタオタ


嵐「付き合ってるのか……」


楓「ひゅーひゅー!」


クロエ「ティアとアルシェが!? あの無口で恋愛なんか興味ないみたいな顔してた二人が!?」


ティア【〜ζ、゛∂〆ξ(】ブルブル


ナミネ「ティアさんも落ち着いてください! 何も書けてません!」


ティア「あ、あ、あ……!///」カアアアッ

ティア「〜〜〜〜っ//////」ガシッ


アルシェ「?」


ぴゅーーーっ


晶「逃げた……」


ヒカリ「連れて逃げたね」


クロエ「……とんでもない藪をつついてしまったわ」
611 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 22:41:42.50 ID:0favKdSio
レナ「本当……なの?」


ナミネ「……はい。夏祭りの時に、お二人は……」


嵐「まだ出会って半年も経ってないのに……進んでんなあ」


楓「でもあの二人めちゃくちゃお似合いだよ!」


ローラ「おめでたい……よね」


ヒカリ「うん。幸せになってほしいね」


モミジ「あまり言いふらさない方がいい……よね?」


ナミネ「そうですね。できれば内緒の方が……面白半分に野次られても可哀想ですし」


クロエ「この話はここまで! 本人達もいないんだし、これ以上は野暮よ!」


楓「ちぇー、クロエがアルシェに振るから話始まったのになあ」


ーーーーー


百合江「かふっ……! 無口ロリコンビ……言葉数は少なくとも内に秘めたる想いは熱く……! てえてえ……! てえてえですわ……!」ビクッビクンッ

百合江「あ、鼻血が……」ツツー


ーーーーー
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