【安価】漁る勇者

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 12:16:01.81 ID:AF1eFXMQo
魔法少女の黒ストッキング
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 12:37:53.84 ID:pGMHQooa0
中には黒ストッキングが
履くべきか否か、どうしたものか


勇者「履くぞぉぉ!」

魔法少女「させるかこの変態!」


魔法少女は精霊術で勇者を拘束する
勇者は特に対抗しなかったのであっさり拘束されてしまった
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 12:49:32.82 ID:pGMHQooa0
勇者「......頼む、服を貸してくれ」

魔法少女「何で?貴方家でも燃やされたの?」

勇者「燃えちゃいないが、まあそんなとこだろう」

魔法少女「だからといって人の家に入って服を奪おうとするのは如何なものでしょう」

勇者「僕勇者だから、タンスを開けたりツボを割ったりする権利があるんだ」

魔法少女「デリカシーってもんがないの!?」

勇者「身ぐるみ剥がされたから、気が動転しちゃって......もう一度頼む、服を貸してくれ」

魔法少女「>>13
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 12:51:21.28 ID:jm1pTh9Wo
勇者に合いそうなのが今着てる服くらいしか……
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 12:52:14.66 ID:ik0uxCzco
ここに男物なんてないわよ
買ってきてあげるから待ってなさい
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 14:03:23.29 ID:DKHdnYSW0
魔法少女「ここに男物なんかないわよ」

勇者「......それもそうか」

魔法少女「買ってきてあげるから待ってなさい」

勇者「いいのか!?」

魔法少女「ええい一々暑苦しい!大人しくしてて!」


彼女は家を飛び出した
勇者は少し申し訳なく思ったが、反面予想が当たって安堵していた
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 14:18:52.21 ID:DKHdnYSW0
早朝の薄暗さが消える頃、彼女は戻ってきた


勇者「おかえり」

魔法少女「いいからその汚ならしいモノを隠して」

勇者「ごめん、ところで服は?」

魔法少女「旅人用の丈夫な奴よ」

勇者「ありがとう。なんとお礼を言ったらいいか」

魔法少女「礼なんていらないわ。この私のライバルがそんな下らない理由で逮捕されたら困るのよ」

勇者「そう......か。じゃあ俺は発つよ」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 14:42:13.68 ID:qFZU/Ae8o
勃つ?
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 14:43:13.80 ID:DKHdnYSW0
魔法少女「お代は?」

勇者「......悪い。一文ナシなんだ」

魔法少女「は?ちょっと待ちなさい」

勇者「じゃあな!」


勇者は逃げ出した
術による捕縛も免れ、逃走に成功した


勇者「さて、後は武器を調達しなければ......」


>>18...どこへ行く?

1.荒くれの古株
2.同級生の女剣士
3.ライバルの魔法学校主席の魔法少女
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 14:43:40.81 ID:yYxOFnagO
2
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 14:43:43.19 ID:sIemG8DC0
2
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 15:30:49.28 ID:DKHdnYSW0
女剣士の家の前までやってきた
こいつの家は、用心深く鍵はかける癖にチャイムがついていない
ノックしようとドアに触れた瞬間、違和感に気付く
ドアが開くのだ。彼女が鍵をかけ忘れることなんてあり得ない
嫌な想像が脳に浮かび、反射的に家に入った


勇者「女剣士!大丈夫か!?」

女剣士「うわっ!?」

勇者「誰かに襲われているのか?」

女剣士「いや。というかお前どうやって入って来た。私は鍵をかけたぞ」

勇者「......へ?鍵はかかってなかったが」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 15:33:44.89 ID:DKHdnYSW0
怪訝な顔をする彼女をよそにタンスを探す
少し進めば彼女の部屋があり、タンスがあった


勇者「ご開帳ー!」

女剣士「おいお前なんのつもりだ!」


>>23...タンスの中身
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 15:35:14.15 ID:Nhh8NU6RO
フリフリの可愛い服の詰め合わせ
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 15:35:28.58 ID:XmHmrsTDO
可愛いぬいぐるみや人形がたくさん
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 15:35:32.69 ID:jm1pTh9Wo
オープンブラ&ショーツ
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 15:35:52.65 ID:fPKvx6ZvO
勇者の私服
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 16:11:11.27 ID:DKHdnYSW0
タンスの中には可愛いぬいぐるみや人形がたくさん入ってきた
その可愛さとは少女趣味的なかわいさで、あまりにも意外だった
とんでもない堅物だと思っていた彼女の意外な一面に驚いていると


女剣士「きゃあああああ!!」


耳をつんざく叫び声
振り返れば顔を紅潮させてこちらに向かって来る彼女がいた


勇者「お、落ち着け!」

女剣士「これが冷静でいられようか!!!」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 16:17:58.84 ID:DKHdnYSW0
過去にも一度怒り狂った彼女を見たことがある
そんな彼女の攻撃方法とは___


勇者「やべっ!思い出した!」


勇者は横に受け身をとれないレベルに推進力を集中させ、跳んだ
その瞬間、彼女は脇差を使った高速の居合を行った
ギリギリで回避には成功した


勇者「これはれっきとした勇者の権利なんだ!ほら、僕が勇者になるって話をしただろう!?」

女剣士「ぐ!......ぐぬぬ......!」

勇者「謝るから一回落ち着いてくれ!その剣にかけた手を放して!」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 18:39:24.12 ID:DKHdnYSW0
女剣士「......今回だけだぞ」

勇者「ありがてぇ」

女剣士「私としては勝手にタンスを開けられたくはないんだ」

勇者「はい」

女剣士「そういえばお前どうやってタンスを開けた?タンスにも鍵をかけておいた筈だが」

勇者「そうなのか?......まさか」

女剣士「何か心当たりがあるのか?」

勇者「僕の体に解錠術式が備わっているのかもしれない」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 18:42:12.35 ID:DKHdnYSW0
女剣士「それが神の力ってことか」

勇者「かもしれないな。それはそうとして武器が欲しいんだが」

女剣士「武器?」

勇者「実はあらゆる財産を売り払われてしまってね。さっきまで裸だったんだぞ」

女剣士「ふむ、さすがにそれは可哀想だ。ならば>>31をやろう」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 18:43:21.99 ID:Y3HcLwlVo
ksk
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 18:43:29.37 ID:ETV8jCvoo
禍々しい魔剣(呪い付き)
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 21:47:54.89 ID:ACt1QN/E0
彼女が差し出したそれは、あまりにも禍々しかった
よくよく冷静に見ればただの黒ずんだ剣だ
しかしそれが差し出された一瞬、この世ならざるおぞましい『何か』が見えた
名状しがたきとはこれに最も当てはまり、これが魔剣であることは予想に難くなかった


勇者「こ、ここここ、これは?」

女剣士「私も父上に譲り受けたのだが、よくわからん」

勇者「良く切れそうですね」

女剣士「ああいや、あげておいて言うのは申し訳ないがそれはなまくらだ。しかし___」

女剣士「いや、何でもない。私が扱いこなせていないだけの可能性もある」

勇者「はぁ......ともあれ、ありがとうございました」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 21:57:02.06 ID:ACt1QN/E0
彼女の家を出て、噴水の縁に腰掛け思案する
この後どうすべきだろうか


勇者「......いや、それよりも」


この剣が気になる
深淵を覗いているときうんぬんかんぬんとは良く言うが、一方的に深淵に覗かれている気がする
ただの思い過ごしなら良いが、何か不安だ


勇者「そうだ、鑑定してもらおう」


>>35...誰に鑑定してもらう?

1.ガラクタの山に住むショタ鑑定士
2.占い師の怪しいおばあさん
3.商魂たくましい商人娘
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 21:57:31.05 ID:DK5xZVKno
3
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 21:58:30.73 ID:3vnDBmfF0
1
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 21:58:46.66 ID:LvXp8Aqho
2
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 22:16:41.21 ID:ACt1QN/E0
いつだったか、産業は激しく栄えた
だがお決まりのパターンとして人は行き過ぎるものだ
多くのものが余り、型落ちし、廃棄が追い付くことはなかった
そんな『捨てるところのないゴミ』の集積場に住む少年が居た

もっとも、彼にとって『捨てるところのないゴミ』というのは違う意味に聞こえるらしいが


鑑定士「ん、いらっしゃい」

勇者「あれ、どこにいるんだ?声はするが」

鑑定士「ここだよ」


下を見れば小さな少年が居た
聞くところによれば彼が鑑定士らしい
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 22:20:59.79 ID:ACt1QN/E0
勇者「ああ、ごめんよ」

鑑定士「ゆるす」

勇者「ありがとう。ところでこれ、鑑定してくれないかな?」


勇者は剣を差し出す
鑑定士は怯んだ。さっきの自分を見ているようだ


鑑定士「なんでこんなものが?これすごいね。お兄さんの背中も冷や汗でじっとりしてるよ」

勇者「たしかにこれはとんでもないが、僕の背中は噴水で濡れただけだ」

鑑定士「......これ、呪われてるね」

勇者「の、呪い!?いったいどんな」

鑑定士「>>40
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 22:23:05.24 ID:DK5xZVKno
踏み台
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 22:25:43.90 ID:Es/f58d+o
私にもわからん。本当に申し訳ない
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 22:26:18.50 ID:1H73Q2Zxo
一定確率で全裸になり羞恥心を感じると快感を感じてしまう
絶対に外せない
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 23:23:28.82 ID:ACt1QN/E0
鑑定士「私にもわからん。本当に申し訳ない」

勇者「......えっ、まさか」

鑑定士「ごめんね」

勇者「......ゆるす」


勇者は何かを察した
彼はひとまず諦めることにした
理性が止めても、運命は聞かないのだ
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 23:33:45.78 ID:ACt1QN/E0
勇者「どうするか」


必要なのは資金だ
鑑定士はお代はいらないと言ってくれたが、どこでもそういう訳にもいかない
タンスや壷から出せば犯罪ではないので、金のありそうなところに行こう


>>45...どこを訪ねる?

1.教会のシスター
2.ナイスガイ御曹司
3.王国の姫
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 23:34:40.75 ID:DK5xZVKno
3
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 23:34:48.73 ID:n6Ir81f+o
1
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 23:34:50.02 ID:/FBSVo6e0
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 23:56:57.65 ID:ACt1QN/E0
町の外れには立派な教会がある
一人のシスターが運営しているこの教会だが、布施の集まりはかなり良いらしい
神や天使の代行者たる勇者ならきっと分けてもらえるはずだ

教会に入るとシスターは安らかに目を閉じ、祈っていた
その横を静かに通り抜け、シスターの私室の入り口のドアに手をかざすと鍵が開いた


勇者「さて」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 00:00:57.87 ID:1s3zbbwL0
部屋にはきちんとタンスがあった
シェア一位のタンスメーカーはきっと儲かっているのだろう


勇者「では失礼して」


彼はタンスを開け、中身を確認する


>>50...タンスの中身
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 00:02:17.64 ID:Ye762fMk0
黒魔術の魔術書
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 00:02:21.79 ID:okM1BQ0T0
一人でするためのエッチな道具一式
えぐいヤツからソフトなものまで
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 00:02:33.46 ID:4sbiKQMYO
極長極太アナルパールに拘束具、ピチピチのラバー製のようなテカテカ修道服
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 00:28:21.38 ID:1s3zbbwL0
中には、想像を絶するものが詰まっていた
男性器を模した器具、連なる球体
中にはもはやただの棒や、腕や首を固定する器具もあった


勇者「......」

勇者「見なかったことにしよう」

勇者「それが得策だ」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 00:32:24.60 ID:1s3zbbwL0
勇者「金目の物を確保せねば」

勇者「そうだ、壷を割ろう」


この部屋には壷もあった
安心の投げて割れる強度だ
これまでのパターンから鬼が出るか蛇が出るかというレベルだが、それでも彼は希望を捨てなかった
彼は期待を込めて壷を叩きつけた


>>55...壷の中身
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 00:33:53.50 ID:uFgbrNz5o
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 00:34:33.82 ID:qlHNYjwG0
勇者の写真
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 09:53:01.04 ID:1s3zbbwL0
中には勇者の写真が入っていた
一瞬不可解に思ったが、まあ勇者だしシスターは興味ぐらい持つだろうと思い直した

それよりも彼には金品のないことの方が問題であった
まるで強盗のようだが、合法なのだ。あくまで合法なのだ
そう自分に言い聞かせ、部屋の物色を続けようとしたとき、声をかけられる


シスター「あのー......一体何をして......あっ!」

勇者「あっやべ」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 09:57:05.32 ID:1s3zbbwL0
シスター「勇者様は確か、タンスを開けたり壷を割っても良いんでしたっけ」

勇者「そうだが」

シスター「そうですか。でも見てしまったんですよね?」

勇者「見たとも」

シスター「ならば私もタダで返す訳にはいきません」

勇者「いや待て、俺も別にそれが見たかった訳ではないんだ」

シスター「問答無用!>>59です」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 09:57:59.90 ID:xv7DRIyv0
私も旅のお供させてもらいます
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 09:58:32.76 ID:okM1BQ0T0
>>58
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 09:59:52.61 ID:xv7DRIyv0
「です」は除けてほしい
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 10:14:22.95 ID:1s3zbbwL0
シスター「私も旅のお供させてもらいます」

勇者「......あぁ、なんだ。いいよ」

シスター「回復は任せて下さい。しかし勇者様、なぜここに?」

勇者「資金がなくてね。ほらここ、儲かってるとかなんとか」

シスター「資金でしたらお任せ下さい、十分とは言えませんが持っています」


こうして、半ば強引に彼女はついてきた。旅に必要な物は揃ったのだ
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 10:29:28.59 ID:1s3zbbwL0
勇者「そういえば、勇者の使命ってなんなんだ」

シスター「知らなかったんですか!?」

勇者「うーむ、魔法戦士志望の一般人だったからなぁ」

シスター「......勇者の使命はですね、神の代行や幸せをもたらすこと」

勇者「いまいちピンとこないな」

シスター「それは初期の思想です。今では魔王に拐われた姫を助けることですね」

勇者「え、僕魔王倒すの?」

シスター「はい。頑張って下さい」

勇者「ええええええええ!」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 10:53:25.24 ID:1s3zbbwL0
こうして、僕は王国を旅立ち、街道に出た
風も陽も暖かく、良い日だった


勇者「そうだシスター」

シスター「何でしょう」

勇者「この剣に憑いた呪いが何か分かる?」

シスター「うっ.....これはヤバいですよ、>>65です」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 10:55:38.21 ID:d8EQYba80
全てにおいて最強になる呪い
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 10:55:52.74 ID:7t/mCXY8O
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 10:56:12.19 ID:VgWbKao3O
殺した分成長する
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 11:01:27.53 ID:1s3zbbwL0
シスター「全てにおいて最強になる呪いです」

勇者「......別にヤバい訳ではなくね?」

シスター「良くも悪くも最強になるんです。特に運は酷いですよ」

勇者「どういうこと?」

シスター「一口には説明出来ません。勇者様のような魔術適正の高い人が持つとまずいんです」

勇者「でもこれ外せないんだろ」

シスター「残念ながら」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 11:08:09.03 ID:1s3zbbwL0
勇者のステータス

HP:65534?
MP:65534?
力:65534?
素早さ:65534?
運:65534?
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 11:10:19.73 ID:1s3zbbwL0
シスター「あ、勇者様、モンスターですよ」

勇者「敵意のあるやつ?」

シスター「はい」

勇者「戦うしかないか.....」


>>71...どんなモンスター?
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 11:11:10.74 ID:7t/mCXY8O
デーモンロード
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 11:11:11.93 ID:kwuFUEuoO
魔王
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 11:11:20.70 ID:xv7DRIyv0
スライム女性型
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 11:23:51.69 ID:1s3zbbwL0
シスターの言っていたことが何なのか即座に理解した
今眼前に居るそれは明らかにただのモンスターではない
圧倒的な魔力量と戦闘能力を放つそれがなんなのか
認めたくないが、それは間違いなく魔王だった


魔王「勇者よ、姫を返す訳にはいかん」

勇者「なんだと!?」

魔王「貴様は彼女がなんなのか分かっていないようだ」

勇者「......とにかく、僕はお前を倒して姫を助けなきゃならないんだ」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 11:34:05.00 ID:1s3zbbwL0
勇者「行くぞっ!」


勇 者の攻撃!
p=186に(■<<■■)*99のダ"メージ!!

魔王は倒れた!


魔王「ぐ......流石我が宿敵よ......!」

勇者(宿敵?)

シスター「や、やりましたね!」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 11:38:49.65 ID:1s3zbbwL0
何がなんだか分からずに勇者が困惑していると、天から光が差す
その光の中に何かが降りてきた


天使「私は天使、神よりメッセージを賜りました」

勇者「メッセージ?」

天使「読み上げます」

天使「『お前のせいで世界中のフラグが複雑骨折した。クソワロ』」


すると天使はまた光の中へ消えていった
差した光も消え、辺りは元の様子に戻っていた
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 11:41:27.72 ID:/8Xgi4Ol0
ワロタ。
神からのメッセージでもワロタ。
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/09/16(月) 11:48:31.74 ID:/8Xgi4Ol0
レベル1の勇者をデスピサロしようとしたらやられた魔王カワイソス。
でも魔王倒したけど目的は姫だからまだ旅は続きそうだな。
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 11:55:10.51 ID:JH2GDIjAO
一般的な戦闘力とかの強さではない
何か別の力が影響するようになったって見方も面白そう
それこそカンストしちゃった運辺りで世界を蹂躙する感じ?
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 11:55:50.93 ID:1s3zbbwL0
シスター「じゃあ早速姫を助けに行きましょう」

勇者「えっ、あのメッセージ何」

シスター「......神様も楽しそうですし、良いんじゃないですか」

勇者「えぇ......」


こうしてモンスターに出会うことはなく、町に到着した


>>80...どんな町?
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 11:58:55.27 ID:d8EQYba80
豪奢な魔法都市
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 13:32:38.33 ID:uVtJ9bZU0
そこは、のどかな町に暮らしていた人間には派手過ぎた
光輝く魔力のランプが空を飛び交い、建物も燃えるように輝いていた
陽の気が乱反射するその魔法都市に今、足を踏み入れようとしていた


勇者「目に悪いな」

シスター「ですが、素敵なところですよ」

勇者「知っているよ。元々魔法戦士志望だったんだからね」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 14:11:46.73 ID:uVtJ9bZU0
シスター「どこに行きましょう」

勇者「そうだな......今、僕の運ってヤバいんだろう?」

シスター「針があれば振りきれてますよ」


この都市には多くの名物がある
雄大な自然はないが、概ね人の欲に関するものは全てある
その内で最もポピュラーなのが___


勇者「カジノに行こう!」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 14:16:01.04 ID:uVtJ9bZU0
既に派手を極めているような都市だが、そのカジノはもっと派手だ
黄金の輝きが中を満たし、またうるさい


シスター「流石にここまでくるときついです」

勇者「僕もそう思う。じゃあこのスロットやろうか」


勇者は席に座り、シスターから金を受けとる
それを中に投入し、回し始める
賽は投げられた


>>85...どうなった?
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 14:19:31.55 ID:7t/mCXY8O
完全大勝利でガッポガポ
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 14:20:22.18 ID:DGn/UR/GO
怒涛のフィーバー
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 15:40:58.65 ID:uVtJ9bZU0
回し始めた瞬間、耳に高音が刺さる
何か妙なモードに入ったらしい
勝手に絵柄が揃い、換金用クレジットが貯まる
数回に一度、モードを続行するかの抽選があるようだが、それは意味を為さなかった

数時間回し続け、クレジットがたくさん貯まったので換金してもらおうと思い、店員に話しかける


店員「......へ?」

勇者「いやぁ、やたら出ちゃって」


店員はどうも目の前の光景が信じられないようだった
しかし換金しない訳にもいかないので、換金所に通された
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 15:48:38.99 ID:uVtJ9bZU0
換金担当店員から、空想の様な額面を伝えられた
僕が勇者でなければ、これで遊んで暮らすだろう


勇者「......分かりました。で、どうやって受け取るんです?」

店員「そうですね......このような事は過去に一度だけあったのですが」

勇者「へぇ」

店員「その時はアタッシュケースを贈呈しましたね。今回もそれでよろしいですか?」

勇者「はい」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 16:08:52.76 ID:uVtJ9bZU0
五つのアタッシュケースを渡された
持ち運べるようにはなったが、邪魔だ
筋力がおかしくなっているので重くはないが


シスター「それ、邪魔ですね」

勇者「そんな言い方ないだろう。しかしどうしたものかな」

シスター「ここは魔法都市です。魔法図書館に行けば収納魔法ぐらい分かりますよ」

勇者「確かにそうだな」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 16:32:33.95 ID:uVtJ9bZU0
魔法図書館にやってきた
きらびやかな都市の風景と違って、ここは蛍の光のような暖かみがある
ぼんやりとあるので気付きにくいが、いくつも巨大な本棚がある

勇者はここに来るのは記憶の限りでは初めてなので、司書に案内してもらおうとする


勇者「あ、司書さん。本を探してるんですけど」

司書「>>91

1.はい、案内しますよ
2.気安く話しかけないで下さい
3.(トゥンク)
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 16:32:50.25 ID:xv7DRIyv0
3
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 16:32:54.88 ID:rT/fQAnWo
3
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/09/16(月) 16:34:04.63 ID:Uzs39QUf0
3
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 16:48:16.08 ID:niOa4Q2Wo
94 : [saga]:2019/09/16(月) 16:52:40.39 ID:uVtJ9bZU0
司書(トゥンク...)

勇者「大丈夫ですか?」

司書「す、すみません。ちょっと本のことを考えていました」

シスター「真面目なんですね」

司書「いやそんなでもないですよ。それで、どの本を探しているんですか?」

勇者「収納魔法です。見ての通り荷物がたくさんあるので」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 17:14:53.59 ID:uVtJ9bZU0
司書は迷路の様な図書館を進んでいく
そしてある区画で立ち止まる


司書「ここです。少々待っていて下さい」


司書は6メートルはあろうかという本棚に梯子をかけ、登っていく
そして本を一冊抜き出し、降りてくる
ここの司書になれば運動不足は免れることができるだろう


司書「こちらの本でよろしいですか?」

勇者「ご丁寧にどうも。立ち読みは推奨されますか?」

司書「いえ、広間に一度戻っていただいて読むことを推奨します。ここは迷いますので」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 17:21:23.89 ID:uVtJ9bZU0
広間に戻ってきた


司書「貸し出しの手続きを行います。身分証明書はありますか」

勇者「ありません。どうにかなりませんか?」

司書「......と、特別に許可します。一週間以内に返却してください」

シスター「心も優しいんですね」

司書「私にだって慈悲はあります。なにも貴女のようなシスターだけのものではありません」

勇者「何にせよ喜ばしいな」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 17:31:57.47 ID:uVtJ9bZU0
その後、本を読むために静かなカフェに入った
収納魔法はそこまで高位の魔法ではなく、習得は難しくなかった


勇者「......ん?」

シスター「どうしました?」

勇者「メモが挟まってる。内容は......住所みたいだ」

シスター「へぇ。気になりますね」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 17:50:14.08 ID:uVtJ9bZU0
収納魔法の習得を終え、アタッシュケースを収納した
どうやらパーソナル異空間に収納しているらしい


勇者「......もう夜だな」

シスター「宿を探しますか?」

勇者「いや、まだいいだろう」

シスター「ではどうしますか?」

勇者「家を漁るぞ」


>>100...どこへ行く?

1.メモの住所
2.魔法都市最大の財閥の令嬢
3.大魔導師のおっちゃん
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 17:51:49.86 ID:3Z9/ZrncO
2
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 17:51:50.22 ID:VgWbKao3O
1
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 17:51:58.33 ID:lCU+WT3DO
1
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 17:52:00.00 ID:nDBgkw730
1
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 18:49:01.80 ID:uVtJ9bZU0
例のメモにある住所にやってきた
どんな建物かと思えば意外にも普通の家だった
玄関から中に入ると、中もまた普通の家だった

電気は点いていないが、家主の物と思われる靴はある
就寝中だろうと思い、寝室を覗くと____


司書「......スー」


なんとあの司書が寝ていた
よくよく考えれば彼女なら本にメモを挟むこともできただろう


シスター「......起こします?」

勇者「いや、いい」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 18:56:02.46 ID:uVtJ9bZU0
大体の場合、というか当然だが、家主に見つかると面倒なことになる
拘束されたり、危うく真っ二つになりかけたり
ろくな事がないので放置しておく


勇者「早速だが、タンスを開けるぞ」


勇者は手慣れた動きでタンスを開け、中身を物色した


>>106...タンスの中身
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 18:57:23.76 ID:3Z9/ZrncO
極長極太アナルパールに拘束具、ピチピチのラバー製のようなテカテカスーツ
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 18:57:27.29 ID:GYkBiczeO
ほぼ全財産
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 19:29:33.74 ID:qshULGRjO
略 奪 だ
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 20:37:19.74 ID:/8Xgi4Ol0
司書がどういう意図でメモを挟んだんだのか気になる。
168.24 KB Speed:0.2   VIP Service SS速報R 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)