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【安価】ローラ「リリウム魔法学校へ! 3人チームを組もう!」【百合】
- 374 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:29:04.75 ID:Pf9wc9/so
- 図書室ーー
クロエ「魔力譲渡……あった」パラパラ
クロエ「『魔力を譲ること。他の多数の魔法と同じく、訓練次第ではできるようになる魔法使いも多い』……簡単な火魔法や医療魔法なら誰でも使えるのと一緒ね」
クロエ「『ただし、固有魔法として発現した魔法使いの魔力は他とは異なる。魔力量が多く、質も良い傾向にあるのだ。他の魔法を苦手とする代わりに、大量の魔力を他人に譲ることが可能だと考えられる』……。つまり、ナナさんは魔力譲渡のみに特化した魔法使いってことね」
クロエ「『魔力譲渡を訓練したての者がコントロールできずに、逆に魔力を吸収してしまう現象も報告されている。ただし、吸収の途中で純粋な魔力に変化するため、属性魔法を扱えるようにはならない』。……てことはヒカリの中には闇は入り込んでないのかしら? ひとまず安心ね……」パタン
クロエ「あら?」
嵐「パニックに陥った時は、とにかくリラックスできるようにすること……」ペラッ
晶「トラウマは刺激せず、ゆっくりと治療をすること……」ペラペラ
クロエ「二人とも。珍しいわね」
晶「ああ、クロエ。楓のためになにかできないかなと思ってさ」
嵐「どうにかして楽にしてあげたいんだけどな……」
- 375 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:29:36.55 ID:Pf9wc9/so
- クロエ「なにかいい対策は見つかった?」
晶「なかなか見つからないな。トラウマっていうのは簡単には治らないらしいし……」
嵐「やっぱり根気よく付き合ってくしかないのかな……」
クロエ「発作が起きた時に「死なないんだ」って思わせられれば解決したりしないかしら」
嵐「それが難しいんだよ」
嵐「まず発作が起きるのが頻繁にあることじゃない。近頃の発作は仕方ないとしても、普段は死なんて身近にあるものじゃないからな」
嵐「そして、あの状態だと落ち着かせるので精一杯だ。他のことを意識させるなんていうのは難しいと思う」
クロエ「うーん……」
晶「発作が起きないのが一番なんだけどな」
クロエ「そ、それはごめんなさい。私の闇の試練は避けられないから……」
嵐「あと一日くらいならなんとかするよ。クロエも頑張ってな」
晶「正直一番危ないのはクロエだからな……手伝えたらいいんだけど」
クロエ「いいのよ。二人こそ楓のこと頼んだわよ」
嵐「ああ」
晶「任せろ!」
クロエ「それじゃあ私、そろそろ行くわね」
嵐「またな、クロエ」
ーーーーー
- 376 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:30:03.08 ID:Pf9wc9/so
- 研究室ーー
クロエ「遅くなってごめんなさいね」
橘花「いや、いま始めるところだ。気にするな」
橘花「さて……」
樹「……」ジー
橘花「なぜいる?」
樹「ヒカリさんが心配だからよ。ほら、始めるんでしょ」
橘花「はいはい……。では、やるぞ」
ヒカリ「お願いします」
橘花「分析魔法【アナライズ】」ヴン…
橘花「ほう……」
クロエヒカリ樹「……」ドキドキ
ーーーーー
ーーー
ー
橘花「結果が出たぞ」
ヒカリ「ど、どうでしたか」
橘花「結論から言おう。危険な変化は見られなかった」
クロエ「よ、よかった……」
橘花「前回の診断のときのデータと比べても、闇の魔力は入り込んでないと断言できる」
橘花「ただし、魔力量と性質に変化が見られた」
樹「だ、大丈夫なの?」
橘花「言っただろう。『危険な変化は見られなかった』と」
橘花「魔力量が増えるのは、魔力譲渡ができる魔法使いに見られる現象だ。魔力を渡すために、魔力の限界量が増える」
橘花「そして性質の変化だが、さまざまな性質を微細ながら感じることができた。これは魅了魔法の力だな」
- 377 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:30:40.70 ID:Pf9wc9/so
- ヒカリ「つまり……」
橘花「魔力譲渡のできる魅了魔法の使い手として着実に進化していただけだ。心配することは何もない」
クロエ「……さまざまな性質って……その中に闇魔法は入ってないの?」
橘花「……そうだな、そういえばその性質は見つからなかった」
橘花「まあ、火や水といった属性魔法はコントロールも簡単で、魔力の形もシンプルだからな。性質の変化も簡単なんだろう」
樹「じゃあ心配することはないのね」
橘花「そうなるな」
橘花「そうそう、魅了魔法についての文献を少しだが用意しておいた」ドサドサッ!
クロエ「少し……?」
橘花「なにか参考になるかもしれん。読んでおいて損はないぞ」
ヒカリ「ありがとうございます。読ませてもらいますね」
橘花「しかし、魔力譲渡に魅了魔法というと、アートルムの仲間を連想せずにいられないな」
クロエ「アートルム……伝説の魔法使いね」
橘花「そうだ。アートルム自身もさまざまな魔法を使えたと言われるが、二人いた仲間の内の一人は魅了魔法の使い手だったと考えられている」
橘花「そして、さまざまな性質の魔力をアートルムやもう一人の仲間に分け与えたらしい」
橘花「……まあ、アートルムの話は記録が完璧には残ってないから、これは数ある学説の一つなんだがな」
クロエ「へえ……」
- 378 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:31:08.19 ID:Pf9wc9/so
- クロエ「中々興味深い話だけれど……」
ヒカリ「ああ、マホリオの練習だね」
クロエ「ええ。そろそろ時間だから失礼するわね」
樹「忙しい子ね……」
橘花「どうだ、ヒカリさん。ここで文献を読むなら、私の見解でも話しながら語り合おうじゃないか」
樹「魔法のこと語り始めたら止まらないんだからダメよ」
橘花「止めるな樹。魅了魔法は珍しいんだぞ! 使い手と話す機会なんてそうそうないんだ!」
ヒカリ「あはは、仲いいんですね」
樹「……まあね」
ーーーーー
ーーー
ー
- 379 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:31:41.09 ID:Pf9wc9/so
- 中庭ーー
クロエ「よーし、やるわよー」
モミジ「うんっ」
凜華「モミジさんの連携がかなり取れるようになったし、そろそろ新しいコンビネーションに挑戦してもいいかもね」
クロエ「そうね。この間のブラックホールはマホリオには使いにくいし……」
凜華「クロエさんが闇を球状に展開させて、そこにモミジさんが引力を発生させ続ける。そして私がたくさん氷をばら撒いて、逃げられない包囲攻撃……のつもりだったけど」
クロエ「この間のウィンさんみたいに相手が一人なら捕らえきれるけど、三人相手だと一人に抜かれた瞬間にモミジがピンチになるものね」
モミジ「クロエさんが闇を壁みたいに展開して、そこに私が引力を発生させるのはどうかな? そしてそこに凜華さんが氷を撃ち込めば……」
クロエ「向こうにしてみれば、闇の中から突然引力で加速した氷の弾が飛んでくる……」
凜華「面白そうだね。やってみようか」フワ…
クロエ「それじゃあ……闇よ、そびえ立て!」ズオッ
モミジ「重力魔法【グラビティ】!」グイッ
凜華「氷弾【アイスボール】!」キンッ
どしゅっ!!
クロエ「おお……! すごい早さだわ!」
- 380 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:32:08.87 ID:Pf9wc9/so
- 凜華「難点はこっちからも向こうが見えないことだね。見えなきゃ当てるのは簡単じゃないし……」
クロエ「それじゃあ、天井みたいに上に闇を展開するのはどう? 凜華は氷の塊をその場で作れば……」
凜華「撃ち下ろすようにできるかもしれないね」
クロエ「じゃあ早速! 闇よ、空を覆いつくせ!」ズオッ
モミジ「重力魔法【グラビティ】!」グイッ
凜華「はあっ! 氷弾【アイスボール】!」キンッ
ひゅんっ! ……どうっ!
モミジ「わあ、流れ星みたい……」
凜華「さっきより格段に狙いが付けやすいね」
クロエ「じゃあ、これで完成ね。名前は……流星魔法【シューティングスター】でどう?」
凜華「うん。分かりやすくていいと思う」
モミジ「本番が楽しみだなあ」
クロエ「この時期は学生大会はないのよね。小規模の草マホリオ大会ならどこかでやってるかもしれないけど……」
凜華「ランキングのために他の生徒に挑むのもありかもね」
クロエ「そうね。ま、今日のところは解散よ。お疲れ様、二人とも」
ーーーーー
ーーー
ー
- 381 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:32:36.55 ID:Pf9wc9/so
- 空き教室ーー
リズ「しゅあー……」
ルク「……」
リズ「しゅー……」
ルク「……はあ」
ルク「そんなに炎が気になりますか? 燃えませんよ」
リズ「しゅあー……」ソローリ
リズ「しゅあ♪」
ルク「はいはい……」
リズ「しゅーあ、しゅーあ」スルスル
ルク「動き回ってなにを……ああ、体を動かしたいんですか」
ルク「ほら、ボールですよ」コロコロ
リズ「しゅあー!」グルグル
ルク「ボール遊びで満足ですか……子供ですねえ」
ーーーーー
ーーー
ー
こんこん
ローラ「ルクさん、リズのことと見ててくれてありがと……」ガチャッ
クロエ「あら」
リズ「しゅー……しゅー……」コックリコックリ
ルク「すう……すう……」ムニャムニャ
ローラ「ふふ、ちょっとずつだけど仲良くなってきたみたい」
クロエ「ルクさんも面倒見いいわよね……」
ローラ「うん。すごく助かってるよ」
ーーーーー
ーーー
ー
- 382 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:33:07.98 ID:Pf9wc9/so
- 食堂ーー
凜華「ふう……」
ヒカリ「あ、凜華さん」
凜華「やあ、ヒカリさん」
ヒカリ「その顔、もしかして……」
凜華「もしかしてヒカリさんもかい?」ゴソゴソ
ヒカリ「あ、チョコ……」
凜華「だいぶ消費してきたけど、さすがに辛くなってきたかな」パクパク
ヒカリ「ボクも少し甘いもの漬けで辛くなってきたよ……」
アルシェ「アルシェが食べてあげる」
ヒカリ「わっ! び、びっくりした……」
凜華「どこから聞いてたんだろう……」
ヒカリ「うーん、ごめんねアルシェさん。さすがにそれはできないんだ」
ヒカリ「やっぱり食べてほしくてくれてるわけだから、誰かに譲るわけにはいかないよ」
アルシェ「そっか」
楓「あわよくばと思って聞いてたけど、やっぱりダメか」ヒョコッ
ヒカリ「楓さんもいたんだね」
凜華「これはやっぱり自分で食べてお礼しないとね」
楓「いい人だなー、二人とも」
デン(ふ、二人とも私以上の量を食べてお礼……!? や、やっぱりこんなんでへこたれる私なんかがお礼なんておこがましかったんだ死にたい)モグモグ
ーーーーー
ーーー
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- 383 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:33:35.61 ID:Pf9wc9/so
- 皆の悩み一覧
クロエ 皆を失うのが怖い
ローラ リーケの娘として見られたくない(解決)
ヒカリ 魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ 昔のことを掘り返されたくない
凜華 水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ 高い所が苦手(解決)
ティア 話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ 恋愛をしてみたい(解決)
楓 吸血鬼の体質で死にかけた
嵐 楓を失いかけた
晶 ケンカで守るべき人を傷付けた
デン 死にたくない
イオ 魔法で人を傷つけた(解決)
ウィン 戦いがつまらない
- 384 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:34:02.60 ID:Pf9wc9/so
- 現在の目標
・皆の悩みを解決する
安価↓〜↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください
9/16回目の行動です
- 385 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 05:33:07.43 ID:e2+lTzVwO
- 未だにバレンタインの件で不機嫌なレナ
デンがどうにか取り成そうとして偶然過去にかけた言葉と同じことを口走る
記憶が戻ったわけではなさそうだがデン自身も何らかの既視感を覚え、レナの機嫌もある程度良くなった
- 386 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 06:12:22.59 ID:CzW8DVoPO
- 本日のパルプンテ
今回は『校舎及び寮内の生物が擬人化してしまう』という内容だった(クリアを発見した森とかは幸い範囲外)
そのせいでなんときゅーちゃん・エアロ・ユーニ・ミトラ、そしてルクやリズまでもが擬人化してしまった
なお時間経過で元に戻った(今後も擬人化可能になるか、あくまでここだけの効果かは>>1的にやりやすい方でお願いします)
- 387 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 07:53:00.81 ID:Rhl/GP51O
- クロエチームVSレナチームで唐突に対戦形式のマホリオ特訓
言い出したのは凜華とヒカリらしく、チョコを食べ切りはしたものの案の定体重が増えてしまったらしくその減量も兼ね備えているらしい
- 388 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 09:36:39.01 ID:bbxbbiCh0
- 次回の演劇大会を見越してカサブランカ魔法学校(と他の入賞校)への偵察を観光
- 389 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 10:38:53.57 ID:rxTYexP7O
- ナミネとリリィ先生、学校関係者にバレないようにお忍びデート
- 390 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 21:23:22.16 ID:bbxbbiCh0
- >>388
観光してどうするよ俺ェ……
- 391 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:13:40.55 ID:QF5r0eS3o
- 中庭ーー
クロエ「珍しいわね、凜華からマホリオのお誘いなんて」
凜華「やっぱり連携の確認には実戦が一番だからね」
凜華(チョコの食べ過ぎで太っちゃったとは言えない……)
ローラ「よろしくね」
モミジ「はいっ」
クロエ「じゃ、やるわよー」フワ…
ヒカリ「試合開始ー!」
凜華「氷弾【アイスボール】!」キンッ
レナ「魔障壁【ガーディアン】!」ギイッ
レナ「凜華さん、ちょっと威力あがったんじゃないの……!?」
凜華「レナさんこそ、固さが増してるみたいだね」
ヒカリ「ローラさん! 魔力譲渡【ギフト】!」フオン
ローラ「融合【シンクロ】!」キンッ
ローラ「エアロスタイルプラス火の魔力! ファイヤーカッター!」ブオン!
凜華「うわわ!?」
クロエ「や、やるわね……」
モミジ「クロエさん! ヒカリさんを!」
クロエ「ええ! 魔弾【シュート】!」ゴッ
ヒカリ「防御魔法【シールド】!」ギイッ
ローラ「燃えろ燃えろー!」
凜華「く、速くて熱い……!」
モミジ「魔弾【シュート】!」ゴッ
ローラ「わっ!?」
レナ「モミジさんの動きが良くなってるわね……。早いとこ決めるわよ!」
- 392 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:14:07.72 ID:QF5r0eS3o
- ローラ「融合【シンクロ】! きゅーちゃん!」
ヒカリ「魔力譲渡【ギフト】!」
ローラ「ナイスですよ、ヒカリさん。火の魔力がたぎるのを感じます……!」ボウ…
ローラ「獄炎魔法【ヘルファイア】!!」ボワアッ!
凜華「これは……! く、魔障壁【シールド】!」
モミジ「反重力魔法【アンチグラビティ】!」
クロエ「ローラの魔法の威力じゃない……魔力が合わさって強くなってる……!」
クロエ「二人とも、あれを!」
ローラ「ふう、疲れますね……」フシュッ
ヒカリ「はい、魔力譲渡【ギフト】」
ローラ「助かります。では改めて……」ボウ…
クロエ「闇よ!」ブワッ
モミジ「重力魔法【グラビティ】!」グイッ
凜華「巨大氷弾【フロスト】!」ギンッ
ず……っ!
レナ「ローラさん! 上!」
ローラ「ええ! 獄炎魔法【ヘルファイア】!」ボウッ!
クロエ「流星魔法【シューティングスター】!」
ゴッ! ドオオオオオオン!!
レナ「魔障壁【ガーディアン】!」
ーーーーー
ーーー
ー
- 393 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:14:34.44 ID:QF5r0eS3o
- モミジ「きゅう……」バタンキュー
クロエ「負けたわ……」
ヒカリ「最後のガーディアンがなかったら相打ちだったかも」
レナ「それで、カロリー消費はもういいのかしら?」
ヒカリ凜華「!?」ギクッ
クロエ「それで二人ともマホリオしたがってたのね」
凜華「そ、それもあるけど……ほんとに連携の確認もしたかったんだよ?」
レナ「……くだらない」プイッ
ヒカリ「れ、レナさん怒っちゃった……」
ローラ「あとで謝らないと」
クロエ「うーん……多分くだらないって言ったのは二人がマホリオをしたがったことじゃなくて、バレンタインそのものだと思うわ」
ーーーーー
レナ「全く……みんなバレンタインで浮かれすぎなんじゃないの」ツカツカ
デン「れ、レナさん」
レナ「デン?」
デン「な、なんか機嫌悪いからどうしたのかなーって……」
レナ「なんでもないわよ」
デン「……『私はレナさんの笑顔、好きだよ』」
デン「だから、あんまり怒らないで……」
レナ「……」ポカン
- 394 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:15:01.94 ID:QF5r0eS3o
- デン「あああ、わ、私なんかが偉そうに言うことじゃないよねおこがましすぎて死にたい」
レナ「ま、待ってデン。なにか思い出さないの?」
デン「え?」
デン「えっと……」
ーーーーー
『私はレナさんの笑顔、好きだよ』
ーーーーー
デン「さっきみたいなこと、言ったことあるような……」
デン「ああでもループしすぎてていつの記憶か分かんないし……」
レナ「……完全に忘れたわけじゃないのね」
デン「へ?」
レナ「いいわ、もう。少しスッキリしたから」
デン「そ、そう?」
レナ「……♪」スタスタ
- 395 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:15:31.33 ID:QF5r0eS3o
- ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「ま、レナのことはデンがなんとかするでしょ」
ヒカリ「そうかな……」
ローラ「! 融合【シンクロ】解除!」ポンッ
ローラ「きゅーちゃん大丈夫!?」
きゅーちゃん「こん……」
ピカーーーーっ!
凜華「な、なに!?」
きゅーちゃん「う、ううん……?」
きゅーちゃん「あら、人間の手? というか、人間になってる……?」
ローラ「え」
「ええーーーーーーーっ!!?」
ーーーーー
エミール「またとんでもないことに……絶対怒られる……」
橘花「ぐずぐずするな! 人化魔法の効力を調べに厩舎の魔獣を見に行くぞ!」ウキウキ
エミール「あああああああぁぁぁ……」
ーーーーー
- 396 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:15:59.05 ID:QF5r0eS3o
- ローラ「と、とにかくみんなのことも出さないと……!」キンッ
エアロ「うわーい! 足だー!」ピョンピョン
ユーニ「面白い体験ですね」フフッ
ミトラ「……」アワアワ
クロエ「みんな人間になってるわね……」
ローラ「……まさか!」ダッ!
モミジ「ううん……」ムクッ
凜華「あ、モミジさんおはよう。試合は負けちゃったよ」
きゅーちゃん「正直あの連携は驚きました。私だけの火魔法では押し負けていたでしょうね」
モミジ「……はじめまして?」ペコリ
凜華「えっと……人化したきゅーちゃんさんらしいよ」
モミジ「きゅーちゃん……?」グルグル
モミジ「きゅう」パタン
きゅーちゃん「あらあら」モフン
エアロ「うー! 楓のとこ行っていい!? 自慢したい!」ソワソワ
ヒカリ「えっと、ローラさん行っちゃったし……迷惑にならなきゃいいんじゃないかな」
エアロ「わーい!」ダーッ
- 397 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:16:26.65 ID:QF5r0eS3o
- 空き教室ーー
バンッ!
リズ「っ!」ビクッ
ローラ「や、やっぱり……」ヘナヘナ
ルク「なにか魔力が来たと思ったらこうですよ。驚きました」
クロエ「あら、二人とも可愛くなったわね」
クロエ「赤いロングヘア似合うじゃない。燃えてるみたいでかっこいいわ」
ルク「どーも」
クロエ「で、リズは……」
リズ「ローラ!」ムギュー
ローラ「うう、可愛い……」ヨシヨシ
クロエ「栗色の跳ねたショートヘアが似合ってるわ」ナデナデ
リズ「えへへ……」
ルク「ま、大方あの魔法使いの仕業でしょうね。魔力も薄らいでるのを感じますし、そのうち魔法も解けると思います」
ローラ「そ、そっか。よかったあ……。体に害がないんだったらとりあえずは大丈夫……かな」
リズ「あのね、最初はびっくりしたけど、ルクがよしよしってしてくれたんだよ」
ルク「あなたが泣きそうだったからですよ。泣かれたらめんどくさいじゃないですか」
ローラ「ルクさん、ありがとうございます。リズのこと、いろいろ助かってます」
ルク「……まあ、乗りかかった船ってやつですか」
リズ「ルク最初の頃は怖かったけど、今は大好きだよ!」ニパーッ
ルク「……///」ポリポリ
- 398 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:16:54.68 ID:QF5r0eS3o
- クロエ「解けるんだったら今のところは問題ないわね」
ローラ「うん。そのあとどうなるかが怖いけど……」
ルク「ま、死ぬようなことはなさそうです。安心してください」
リズ「ローラ、お外行っちゃだめ?」
ローラ「うーん……」
ルク「もう何時間かは大丈夫ですよ。人のまんまです」
ローラ「それじゃあ一緒に外に出よっか」
リズ「うん!」
ーーーーー
ーーー
ー
- 399 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:17:21.54 ID:QF5r0eS3o
- カサブランカ魔法学校ーー
百合江「皆様、粗相のないように。快く見学を許可してくださったカサブランカの方々に感謝するように」
はいっ!
ーーーーー
舞「『私を……空へ連れてって!』」
凜華「魔力欠乏症に悩む女の子と、そのヒロインのお話か」
百合江「やはり音無様はずば抜けていますわね。声の通し方、体の動かし方、すべてプロですわ」
ヒカリ「参考になるね……」
ーーーーー
ーーー
ー
舞「ふう……」フキフキ
凜華「お疲れ様、舞さん」
舞「り、り、凜華さん!?」
凜華「今日は見学。すごく参考になったよ」
舞「お、お力になれたなら光栄ですけど……」
凜華「ただ、舞さん以外……その……」
舞「はっきり言ってくれて大丈夫ですよ」
凜華「やる気がない……ように見えたな」
舞「そうですね。多分私がいれば来年も再来年も大会で優勝できると思ってるんだと思います」
舞「それで、大会優勝の実績だけ引っさげて進学でもするつもりなんじゃないですか」
凜華「不機嫌だね」
舞「三年の先輩達は本気でした。だからこそ私も期待に応えるために、本気の演技で返したつもりです」
舞「でも、今のカサブランカにはその熱がない。このままなら私、退部して宝坂に専念するかもしれません」
凜華「それは困るな。まだ私達も舞さんと舞台で腕を競いたい」
舞「まあ、まだ辞めませんよ。どこかで本気になってくれれば、私だって頑張ります」
凜華「そうなってくれればいいな」
- 400 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:17:49.07 ID:QF5r0eS3o
- クロエ「凜華ー、そろそろ時間よ」テクテク
凜華「ああ、今いくよ」スクッ
凜華「じゃ、舞さん。またね」
舞「はい、また」
ーーーーー
百合江「今日学んだことは各自活かすこと。来年のためにできることは今からでもたくさんありますわ」
はいっ!
百合江「では今日は解散ですわ。お疲れ様でした」
お疲れ様でしたっ!
百合江(……持つものと持たざるものというシチュエーション……良かったですわ)ジュルリ
ーーーーー
ーーー
ー
- 401 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:18:15.54 ID:QF5r0eS3o
- 街中ーー
ナミネ「先生! こっちです!」
リリィ「ふふ、なんだかドキドキしますね」
ナミネ「は、はい」ドキドキ
リリィ「それじゃあ行きましょうか。えっと……デートに」
ナミネ「は、はいっ!///」ドキドキ
ーーーーー
ナミネ「こ、この服とこの服だとどっちが似合いますか?」
リリィ「うーん……どっちも似合ってるので悩みますが……こっちのワンピースの方が可愛いです」
ナミネ「じゃあこっちにします!」パタパタ
リリィ「…………」
ーーーーー
ーーー
ー
- 402 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:18:43.93 ID:QF5r0eS3o
- 学校ーー
リリィ「はあ……」
樹「リリィ先生」
リリィ「校長先生」
樹「デートはどうだった?」
リリィ「し、知って……!?」
樹「ナミネさんにそれっぽいことを相談されたから、誰が相手か考えてみたらリリィ先生しかいなくって」
樹「ただ、今までの様子を見る限り……リリィ先生はナミネさんのことを好きってわけじゃないわよね」
リリィ「……」
樹「生徒と付き合うなとは言わない。でも、本気じゃないのに付き合うのは相手が可愛そうよ」
リリィ「そ、そうですよね……でも……」
樹「でも?」
リリィ「き、今日のナミネさんとのデートで、一生懸命なナミネさんを見てたら『こんな可愛い子が私のことを好きなんだ』って考えてしまって……」
リリィ「ナミネさんがすごく可愛く見えてしまって……もう……!」キューン
樹「その様子だと心配なさそう……かしら?」
リリィ「ま、まだ分かりませんけど……」
樹「とにかく、生徒のことは大切にね。どう転ぶにせよ、誠実に向き合うこと」
リリィ「は、はいっ」
ーーーーー
ーーー
ー
- 403 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:19:11.03 ID:QF5r0eS3o
- 皆の悩み一覧
クロエ 皆を失うのが怖い
ローラ リーケの娘として見られたくない(解決)
ヒカリ 魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ 昔のことを掘り返されたくない
凜華 水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ 高い所が苦手(解決)
ティア 話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ 恋愛をしてみたい(解決)
楓 吸血鬼の体質で死にかけた
嵐 楓を失いかけた
晶 ケンカで守るべき人を傷付けた
デン 死にたくない
イオ 魔法で人を傷つけた(解決)
ウィン 戦いがつまらない
- 404 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:20:51.77 ID:QF5r0eS3o
- 現在の目標
・皆の悩みを解決する
安価↓〜↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください
10/16回目の行動です
- 405 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/19(木) 22:28:28.67 ID:5ZwLFyRDO
- >>396で一緒に遊んで以降、共に風の使い手とあってか楓とエアロの仲が良い
- 406 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/19(木) 22:45:02.94 ID:McCWB3PBO
- 休日にレナがデンを二人の思い出の場所に連れ出す
ただし思い出に関しては照れ隠しで言わない
- 407 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/19(木) 23:32:42.84 ID:j1ur/BknO
- カサブランカ(というより舞)の演技に発奮されて一層稽古に熱が入る演劇部
特に百合江が燃えており、そのせいか稽古の題材がいつもよりなんか際どい
- 408 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/19(木) 23:35:33.70 ID:JfP6sEKEo
- 最後の闇の試練に備えて魔法の鍛練をしておこう
最近やってなかった気がするし
- 409 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/19(木) 23:44:52.57 ID:QZshZHNA0
- ルクが人間化を使いこなすようになる。今までは必要がなく人間としてのイメージもなかったがこの前の事でイメージもでき仮の姿も学園で過ごす時は色々と便利とのこと
- 410 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/22(日) 07:20:45.17 ID:zaPtS5qlo
- 空き教室ーー
コンコン ガチャッ
クロエ「ルクさん……あら」
ルク「おや、クロエさん。どうかしましたか?」
クロエ「頼みたいことがあったんだけど……」ジロジロ
ルク「変ですか?」
クロエ「いえ、人化した姿も素敵よ」
ルク「ありがとうございます。この間の魔法を受けて人の姿がイメージしやすくなったので、もう一度やってみたら人化できました。いろいろ便利ですし、この姿も悪くないですね」
クロエ「そうね。外も出歩けるし……」
ルク「ところで頼みたいこととは?」
クロエ「そうそう、魔法の練習がしたいから見ててほしいのよ」
ルク「実戦なら私よりラピスさんの方が向いてると思いますが」
クロエ「ケガしたときにルクさんいたら便利じゃない」
ルク「不死鳥を救急箱扱いですか……つくづく面白い人間ですね。分かりました」スクッ
クロエ「褒め言葉として受け取っておくわ」
ルク「リズも行きますか?」
リズ「しゅあっ!」
クロエ「ルクさんがいれば平気かしら。じゃ、修練場に行くわよ」
ーーーーー
ーーー
ー
- 411 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/22(日) 07:21:14.07 ID:zaPtS5qlo
- 修練場ーー
ルク「今日はどんな練習をするんですか?」
クロエ「私は魔力と闇の力が別々に存在してて、闇の力は強くしようがないから……」
ルク「魔力の強化、ですか」
クロエ「ええ。とにかく魔力を強くできれば、闇の魔物も自分で対処できるかもしれないしね」
ルク「では僭越ながら、私の炎を的にさせてもらいましょう。それくらいしか手伝うこともなさそうですし」ボワッ
クロエ「ありがとう。それじゃあ……」フワ…
ボシュッ ドシュッ!
ーーーーー
ーーー
ー
ルク「お疲れ様です」
クロエ「ありがとう、助かったわ。付き合わせて悪かったわね」
ルク「いえ、こちらも退屈しませんでしたし」
リズ「しゅるる……」
ルク「おっと、リズはそうでもなかったですか。戻ります?」
リズ「しゅあっ!」
クロエ(仲いいわね……)
ルク「では、私達はこれで失礼します」
クロエ「ええ」
- 412 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/22(日) 07:21:46.12 ID:zaPtS5qlo
- 部室ーー
クロエ「ってことがあったのよ」グイー
ヒカリ「へえ。でも仲悪いよりいいんじゃない?」野美ー
クロエ「そうね。子供とはいえバジリスクを放ってはおけないし」グッグッ
百合江「はい、アップ終了ですわ。今日は練習としてエチュードをしますわ」
百合江「二人一組で、私の言うシチュエーションで即興劇を行ってくださいまし」
はいっ!
百合江「ではまず、ヒカリさんとクロエさん、お願いしますわ」
クロエ「はい」
ヒカリ「はいっ」
百合江「シチュエーションは……『仲を割かれた恋人たち』」
クロエ(ど直球ね……)
クロエ「『ヒカリ……逢いたいわ……今どこで何をしてるの……』」
ヒカリ「『クロエ!』」
クロエ「『ヒ、ヒカリ……?』」
ヒカリ「『ごめん、逢うなってお母さんに言われてたけど……無理だった。どうしても逢いたくて』」
クロエ「『なんで……』」
ヒカリ「『……好き、だから』」
百合江「っはぁーーーっ!」ドプッ
クロエ「だから鼻血!」
ーーーーー
ーーー
ー
- 413 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/22(日) 07:22:29.12 ID:zaPtS5qlo
- 食堂ーー
楓「ほーれ、肉だぞー」プラプラ
エアロ「はぐっ! ……きゅー!」パタパタ
楓「おーよしよし、美味いか」ナデナデ
クロエ「仲いいわね」
楓「こないだの魔獣人化事件の時に人化したエアロが来てさー。そしたらなんか仲良くなっちゃった」
クロエ「へえ。中々いい取り合わせじゃない?」
楓「あたしもエアロとは気が合うし、人化した時に会いに来てくれたっていうのも嬉しかったな」ナデナデ
晶「……」ムスッ
嵐「……」ムー
クロエ「ま、まあほどほどにね。ちゃんと人間とも付き合いなさいよ」
楓「分かってるって」
クロエ「……仲がいいって言えば……レナとデンも最近仲いいわよね」
楓「さっき一緒に出かけてくとこ見たよー」
クロエ「ふうん……」
ーーーーー
ーーー
ー
- 414 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/22(日) 07:23:19.64 ID:zaPtS5qlo
- 街の図書館ーー
デン「ここ……」
レナ「図書館よ」
デン「私読みたい本とか特に……」
レナ「いいじゃない別に。寮ですることもないんでしょ?」
デン「う、うん……」
レナ「……♪」
デン「機嫌いいね……?」
レナ「なっ、べ、別にいいでしょっ!」
デン「いいけど……」
デン(ここに何かあるのかな……)テクテク
ーーーーー
デン「……」キョロキョロ
デン(ダメだ……思い出せない)
レナ「これ借りたいんですけど」
「はい、貸出ですね。……どうぞ」
レナ「ありがとうございます」
デン「な、なに借りたの?」
レナ「演劇の本。特に台本関係ね」
デン「……」
デン「れ、レナさん。レナさんが演劇を始めた理由って……」
レナ「……秘密よ。もし思い出せたら教えなさい」
デン(『思い出せたら』ってことは……やっぱり私が関係してるんだ)
デン「……うん、きっと思い出すよ」
ーーーーー
ーーー
ー
- 415 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/22(日) 07:24:05.24 ID:zaPtS5qlo
- クロエ「そういえばそろそろ期末試験ね」
ヒカリ「うん。終わったらすぐ卒業式だ」
クロエ「卒業式ね……」
ローラ「寂しくなるね……」
クロエ「そうね……」
現在の目標
・皆の悩みを解決する
安価↓〜↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください
11/16回目の行動です
11回目の行動終了後、期末試験となりす
13回目の行動終了後、卒業式となります
- 416 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/22(日) 10:14:10.60 ID:iNo2kilPO
- 期末試験に向けてみんなで最後の追い込み勉強
- 417 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/22(日) 11:06:52.46 ID:WEeWT0rkO
- 人化出来るようになったルクが水晶竜親子と共に街に赴いて人の味覚を大いに楽しむ(リズはリュックか何かに入れて連れていくorお留守番)
水晶竜親子の評判を知っている周囲からは『娘のが増えた』と思われたとか
- 418 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/22(日) 12:12:21.51 ID:cyn/VreH0
- ティアと一緒にお菓子作りの練習をしているアルシェを発見
ティアに渡す為のホワイトデーのお菓子を作るべく、ティアにいろいろ教わって練習しているらしい
何かがおかしいような気がしなくもなかったが、二人が幸せそうだったのでクロエは考えるのをやめた
- 419 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/22(日) 12:22:01.63 ID:er+DGVkA0
- クロエが部室に忘れ物を取りに行くと一人熱心に映像を見ている百合江が、クロエに気付き慌てて消すとまだ未完成の演劇用イメージなので秘密と言う
試験近いのに部長も大変なんだなと感心しその場をあとにするクロエ、実際は勉強の息抜きにクロエがヒカリとローラに取り合いされながら責められている妄想を魔法で映像化してお楽しみ中だった
- 420 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/22(日) 12:54:27.95 ID:ZaQ/X9glO
- 勉強会前、いつものように講師役になってしまったナミネがリリィ先生に個人指導してもらう
勉強のはずなのに二人きりというシチュエーションに二人ともドキドキ
なお公私混同はしっかりしているので試験で実際に出題される問題や答えなどは教えていないしナミネも聞かなかった
- 421 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/25(水) 23:58:12.14 ID:YbDvlpX2o
- 部室ーー
ガチャッ
百合江「っ!」ビックゥ
クロエ「あら、部長」
百合江「ど、どうかしまして?」
クロエ「今何か見てたわよね。何見てたの?」
百合江「えー、えーっと……そう、次の舞台のイメージを練ってたんですわ。それを確認してて……」
クロエ「そうだったの。試験も近いのに部長も大変ねえ」
百合江「好きでやってることですわ。気にしないでくださいまし」
クロエ「よかったら私も確認のお手伝いしましょうか?」
百合江「み、未完成のものですし結構ですわ。お気づかいありがとうございます。それよりも、クロエさんはなぜこちらに?」
クロエ「そうそう、勉強しようと思ったら教科書がなくて。部室に置きっぱなしだと思って探しに来たのよ」
百合江「確かにありましたわね……。そこの机の上に置いておいたはずですわ」
クロエ「あ、あったわ。ありがとう」
百合江「いえ。お勉強頑張ってくださいましね」
クロエ「ええ」
バタン
- 422 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/25(水) 23:58:38.59 ID:YbDvlpX2o
- 百合江「……ふう。行ってくださいましたか」カチッ
ローラ『ヒカリさんだめだよ、クロエちゃんは私の幼馴染なんだから』
クロエ『ローラぁ……』トロン
ヒカリ『リリウムに来てから一緒に過ごした時間が一番多いのはボクだよ』
クロエ『ヒカリぃ……』ウットリ
百合江「こんな妄想、本人に見られるわけにはいきませんわ……!」ドプッ
百合江「……さて」
百合江「もう少し堪能してから私も試験の勉強としましょう」キリッ
ーーーーー
ーーー
ー
- 423 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/25(水) 23:59:06.11 ID:YbDvlpX2o
- 空き教室ーー
クロエ「ごめん皆。待たせたわね」
楓「全くもー、教科書くらい見せるのに」
クロエ「そういうわけにいかないでしょ。メモの書き込みだってあるし……」
ヒカリ「とりあえず勉強はじめよっか?」
アルシェ「ん」
嵐「じゃあナミネ先生、頼む」
ナミネ「は、はい。まずはそうですね……得意科目不得意科目、それぞれ把握するところからでしょうか」
楓「薬学苦手ー」
晶「魔法陣が覚えられなくて……」
嵐「錬金術の配合間違っちゃうんだよな」
クロエ(実技ならずば抜けてすごいのに……)
ーーーーー
ーーー
ー
- 424 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/25(水) 23:59:34.02 ID:YbDvlpX2o
- 勉強終了後ーー
ナミネ(ううん……もっと上手く教えられる方法はないでしょうか……)
リリィ「あ、ナミネさん」
ナミネ「リリィ先生!? こ、こんにちはっ」
リリィ「何か考えてたようですが……」
ナミネ「一年生で勉強会をしてたんですが、そこで先生役をしてて……どうにかしてもっと上手く教えられないか考えてたんです」
リリィ「そうでしたか。よければ教え方のコツをお教えしましょうか?」
ナミネ「お、お願いします!」
空き教室ーー
リリィ「ではまず、今は何をしてるか教えてもらっていいでしょうか」
ナミネ「はい。えっと、まず最初に皆さんの得意な科目と不得意な科目を教えてもらいました。そして、分からない人には得意な人が教えるという形をとってます」
リリィ「ふむふむ。それは良いですね」
リリィ「教える、というのは実はそれ自体が良い復習になります。さらに、分からない人に分かりやすく教えるためには『分かりやすくまとめる』という工程が必要になります。そうすると、教えてる側も理解が進むんです」
ナミネ「そうだったんですね」
リリィ「あとはそうですね……アドバイスとしては、一緒に考えるというのも有効ですよ」
ナミネ「一緒に考える……?」
- 425 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:00:01.24 ID:JXCEIYF6o
- リリィ「分からないところがある人に答えを教えるのも重要ですが、まず『どこが分からないのか』を一緒にくださいんです」
リリィ「もし根本的に解決できれば、今後は似た問題でつまずくこともないはずです」
ナミネ「なるほど、参考になります」
リリィ「ときにナミネさんは分からないところはありませんか? 分かる範囲で教えますよ」
ナミネ「あ、では魔獣学のことなんですが……」ペラペラ
ナミネ「ここです。『素材の使い道』で……」
リリィ「ふむふむ……」ピトッ
ナミネ「っ!///」ドキッ
リリィ「あ……///」
ナミネ「先生……」
ナミネ「キス……してもいいですか?」
リリィ「……///」コクリ
ナミネ「……///」ドキドキ
ちゅ……っ
ナミネ「……うぅ///」ドキドキドキドキ
リリィ(全然嫌なんかじゃない……ナミネさんが愛おしくてたまらない……)ドキドキ
ぎゅっ……
リリィ「少し……このままでいいですか……?」
ナミネ「は、はい……///」
ーーーーー
ーーー
ー
- 426 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:00:32.11 ID:JXCEIYF6o
- 食堂ーー
クロエ(頭を使ったあとは甘いものよねー)テクテク
アルシェ「難しい……」カショカショ
ティア「大丈夫です。できてますよ」
クロエ「二人とも。厨房借りてお菓子作り?」
ティア「そうです」
アルシェ「バレンタインのお返し」
クロエ「お返し?」
アルシェ「貰ったら、ホワイトデーに返すって聞いた」
クロエ「ティアに?」
アルシェ「ん」
クロエ「ティアから教わりながらティアへのお返しを作ってるってこと……?」
ティア「そうなりますね」
クロエ「そ、それなんか変じゃないかしら」
アルシェ「変? 分かんない」
ティア「あ、アルシェ。頬にチョコ跳ねてますよ」フキフキ
クロエ「……」
クロエ(あー……)
クロエ(考えるのやめましょう)
ーーーーー
ーーー
ー
- 427 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:00:59.93 ID:JXCEIYF6o
- 街中ーー
ルク「ラピスさん、あれはなんですか」
ラピス「あれはチョコレートフェアですね」
ルク「フェア……?」
ラピス「様々なお店が自慢のチョコレートを売ってるんですよ」
ルク「ほう……!」
クリア「行ってみよー!」
店員(よく食べる人今度お姉さん連れてきた……!)
通行人(お姉さん美人さんだあ……)
家族連れ(またフードファイトみたいなことになるのかな……)
最近街では大食いの三姉妹が見られるという噂が流れているようだ……。
- 428 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:01:32.72 ID:JXCEIYF6o
- 時は遡り、クリスマスの日……
- 429 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:02:02.25 ID:JXCEIYF6o
- ー幕間
ティアとアルシェのクリスマスデートー
街中ーー
ティア「……」ソワソワ
アルシェ「……」テクテク
ティア「…………」ソワソワソワソワ
アルシェ「……ティア」
ティア「は、はははははいっ!?」ビクーッ
アルシェ「どうかした?」
ティア「ど、どうもしてません」
アルシェ「ソワソワしてる」
ティア「し、してませんっ」
アルシェ「……ティア」ジーッ
ティア「ーーーっ、い、行きたいところがあるんです! それで、ソワソワ……してた……かも……」ゴニョゴニョ
アルシェ「だったらそこに行こう。連れてってくれる?」
ティア「え、ええっ、ほ、ほんとにいいんですか」
アルシェ「ん」コクン
ティア「じゃあこっち……です」テクテク
ーーーーー
ーーー
ー
- 430 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:02:28.91 ID:JXCEIYF6o
- ラブホテルーー
アルシェ「ここ……前になんのお店か教えてくれなかったところ……」
ティア「は、入りましょう」
ぎいいいぃぃ…… ばたん
アルシェ「……魔法案内板? お部屋の案内みたいな……」
ティア「こ、ここでお部屋を選びます」
アルシェ「……ホテル?」
ティア「そ、そうです。ホテルです」
ティア(ラブが付く方の、ですけど……)
アルシェ「でもこれどこも使えない……」フォン
ティア「えっ?」
アルシェ「多分満室……」
ティア「ええ……?」
ティア(クリスマス舐めてました……どうしましょう……)
アルシェ「ホテルに泊まりたかったの?」
ティア「ぅえっ!? えと、そうですけどそうじゃないと言いますか……」
アルシェ「じゃあ他のホテル探そう。他のところなら空いてるかも」
ーーーーー
ーーー
ー
- 431 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:02:56.48 ID:JXCEIYF6o
- ティア「全滅……」
アルシェ「なんでこんなにお部屋空いてないんだろ……ホテルってそういうもの?」
ティア「ホテル泊まったことないですか?」
アルシェ「うん。リリウムに来るまではずっと家だったし、リリウムに来てからは寮以外で寝たことないから」
ティア「えっと……普通はホテルはお部屋空いてます。ただ今日はクリスマスなので……」
アルシェ「クリスマスだと皆泊まるの?」
ティア「恋人同士とかが泊まってるかと」
アルシェ「一緒にお家にいればいいのに……」
ティア「家じゃできない人とかが使ってるんだと思いますよ」
アルシェ「できない……?」
アルシェ「何かホテルでするの? 恋人同士はしないとだめ?」
ティア「しないとだめではありませんが、してるという話は聞きますね」
アルシェ「んー……何するの?」
ティア「そ、それは……その……」
ティア「……ぇっち……なこと……です///」ボソボソ
アルシェ「えっち?」
ティア「こ、声が大きいです!///」
アルシェ「ご、ごめん」
アルシェ「……えっちなことってなあに?」コソコソ
ティア「し、知らないんですか……!」
アルシェ「ん……知らないの変かな……」
- 432 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:03:24.69 ID:JXCEIYF6o
- ティア「珍しいですが変ではないかと……」
アルシェ「ほっ」
アルシェ「……あ、じゃあティアが教えて?」
ティア「ぶっ!」
ティア「む、無理です! 無理無理!」
アルシェ「むー……」
ティア「と、とてもデリケートなことなんです。ゆっくり知ればいいですから」
アルシェ「……ティアがそう言うなら……」
ティア「じゃあ今日のところはどこかで食事でもして帰りますか」
アルシェ「……ん」
ーーーーー
ーーー
ー
公園ーー
アルシェ「お腹いっぱい」ポンポン
ティア「たくさん食べましたね」
アルシェ「……ティア」
ティア「はい?」
アルシェ「これ。クリスマスプレゼント」
ティア「!!」
アルシェ「ネックレス。ティアに似合うと思って買ってみた」
ティア「さすがのアルシェもクリスマスの文化は知ってたんですね」
アルシェ「うん、知ってる」
ティア「じゃあこれ……私からもプレゼントです」
ティア「ブレスレットです。気に入ってくれるといいんですが……」
アルシェ「ティアからのプレゼント……」
アルシェ「……嬉しい」ギュッ
ティア「私もアルシェからのプレゼント、すごく嬉しいです」
アルシェ「……えっと、ティアに言いたいことがある」
ティア「……? なんですか?」
- 433 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:03:51.21 ID:JXCEIYF6o
- アルシェ「感謝を伝える日だから……まず、ありがとう」ペコリ
ティア「これはこれは、こちらこそ」ペコリ
アルシェ「まだ出会って一年も経ってないけど、ティアにはいろんなことを教えてもらった」
アルシェ「一緒にご飯を食べると美味しいこと、誰かのためならいつもより頑張れること、なにより、人を好きになるのがどういうことか教えてもらった」
アルシェ「ドキドキして、一人の時でもティアのことを考えて、会いたくなって……」
アルシェ「ティアに出会えたからこの気持ちを知ることができた。きっとこの先も、ティア以外にこんな気持ちにはならないと思う」
アルシェ「……アルシェは、ティアのことが大好きです。恋人になってくれて、本当にありがとう」ニコッ
ティア「……」
ティア「……」
ティア「!!?///」ボンッ
ティア(な、え、あ、アルシェがカッコよすぎます……!)ドキドキドキ
アルシェ「それで、ここからはアルシェのわがまま」
アルシェ「今日は恋人の日だから、アルシェとずっといてほしい。友達にありがとうって言うのは明日にしてほしい」
アルシェ「すっごくわがままなことだって分かってるけど……」
ティア「〜〜〜っ!」キュンキュンキューン
ティア「き、今日はアルシェと過ごします! 学校には帰りません!」
アルシェ「……んっ」
ーーーーー
ーーー
ー
- 434 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:04:17.87 ID:JXCEIYF6o
- ホテルーー
アルシェ「ここはキラキラしてない……」
ティア「普通のホテルですからね」
アルシェ「ホテル……。あっ」
ティア「?」
アルシェ「えっちなこと、するの?」
ティア「し、しません。アルシェが理解できてからです」
ティア「……代わりに、くっついて寝ましょう」
アルシェ「ん」
もぞもぞ ぎゅっ
アルシェ「……あったかい」
ティア「一緒に寝るのも夏休みの旅行以来ですか……」
アルシェ「……ティア」
ティア「はい……?」
アルシェ「来年も、その来年も、クリスマスは二人で過ごそうね」
ティア「……はいっ」
アルシェ「ずっと……ずーっと、ティアのこと大切にするから……」
アルシェ「ずっと……いっしょに……」
ティア「……アルシェ?」
アルシェ「……すー……すー……」
ティア「……もう寝ちゃったんですか」ナデナデ
ティア「全く、プロポーズみたいなことをさらっと言わないでくださいよ」
ティア「ま、そこがアルシェらしいと言えばらしいですけど……」
ティア「……私もアルシェのことが大好きですよ」チュッ
ティア「……おやすみなさい……」
ーーーーー
ーーー
ー
- 435 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:04:44.90 ID:JXCEIYF6o
- そして学校では……
- 436 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:05:11.72 ID:JXCEIYF6o
- 時雨は食堂で人を探していた。
両手に何かを持ち、あたりをキョロキョロと見回している。
「時雨さん?」
後ろからかけられた声に肩を跳ねさせ、振り返った時雨は笑みを浮かべた。
「お、探したよ。晶、イオ」
「アタシ達のことを探してた?」
「な、なんでしょうか……」
「これを渡したくてな。修行を頑張ってる君たちにクリスマスプレゼントだ」
晶達に渡されたのは小さな箱だった。時雨いわく魔力の保存箱であり、普段から魔力を込めておけば好きな時に魔力を取り出せる代物だという。
「あ、ありがとうございますっ。大切にします」
「あとはアルシェにもと思ったんだが……」
「アルシェは恋人と街に出てます。よかったら渡しておきますよ」
「そうか、すまないな。実家が遠方なもので、今日行かないと年末のマホリオの全国大会に間に合わないんだ」
アルシェにも、と魔力の保存箱が晶の手に渡された。
「確かに預かりました」
「それじゃあ私はウィン達に会ってから出発するよ。メリークリスマス……それと、よいお年を」
二人に見送られ食堂を後にした時雨は、その足で寮へと向かった。
ーーーーー
- 437 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:05:40.60 ID:JXCEIYF6o
- ウィン達の部屋の前に立ち、ドアをノックする。
「ウィン、ナナ。入ってもいいか?」
少し遅れてからドアが開き、ナナがひょっこりと顔を出した。
「時雨さん。どうぞどうぞ」
ウィンはベッドの上でシーツにくるまって座っていた。
それを横目に、時雨は荷物の中からお菓子を取り出す。
「二人には……私からは特別な物を渡さなくてもいいだろう。お菓子を買ってきたから二人で食べてくれ」
「はい、いただきます」
ナナがお菓子を受け取る。それはチョッポと呼ばれる細長い棒状のお菓子で、『最後までチョコガッポリ、略してチョッポ』の広告でよく見るものだった。
クリスマス限定の味で、パッケージもきらびやかだった。
「これ高くて買うのためらってたんですよ! ありがとうございます」
にっこりと笑ったナナは、お返しにと小説を渡す。
ウィンと二人で選んだ小説だ。スポーツがメインだが恋愛要素もあり、時雨に少しでも恋愛を学んでほしいという二人からのクリスマスプレゼントだった。
「本か。ちょうどいい、移動中に読ませてもらうよ」
「やっぱり今日出発なんですね」
「ああ。大会に間に合わせるとなるとどうしてもな。二人は日程は大丈夫なのか?」
「ぼ、ボク達は大丈夫」
「……どうしたウィン。顔が赤いぞ? 大会前に風邪か?」
よく見てみれば額はうっすらと汗ばんでおり、頬も赤らんで上気している。
普通ではない様子に時雨は不安を隠せない。
「そ、それはない。大丈夫、うん」
「そうか……? ちゃんと体を温めて寝るんだぞ。全国大会前に風邪を引いては地区代表の名が廃る」
「ウィンさんは私が責任持って元気にさせますから、安心してください。それより時間は大丈夫ですか?」
時計を見ると、そろそろ学校を出ないと魔法列車の出発時間に間に合わなくなりそうだった。慌てて時雨は荷物を担ぎ直す。
「慌ただしくてすまないが……そろそろ行くよ。メリークリスマス」
「はい、メリークリスマスです」
「メリークリスマス〜」
ドアが閉じる。時雨の足音が遠のいて、やっとウィンはベッドから降りてきた。
- 438 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:06:06.69 ID:JXCEIYF6o
- 「ふふ、まさか裸で時雨さんと会話するとは思いませんでしたね?」
「ナナが部屋に入れたんじゃん! やめてって言ったのに〜!」
ウィンは何も身に着けていなかった。
白い肌にはいくつかキスマークがつけられており、今まさに情事が行われていたことを証明していた。
「まあまあ。貰ったお菓子でも食べましょう」
「う〜……」
箱から取り出し「はい」と差し出されたチョッポを、ウィンは無碍にはできなかった。
ぱくりと口に咥えてポリポリと食べ進める。
「もう一本どうぞ」
「ん……」
次のチョッポを口に咥えた瞬間、ナナに顔を抑えられる。
「んっ……!?」
ウィンが理解するより早く、ナナが逆側からチョッポを食べ進めていく。
どんどんと迫るナナの唇からウィンは逃げられなかった。
「んむっ……」
甘いチョコレートの味が口に広がる。
それだけでは飽き足らず、ナナはウィンに舌をねじ込んだ。
チョッポを噛み砕きながら、それを舌で送り込む。唾液と混ざったチョッポは、ゆっくりとウィンに飲み込まれていった。
「んは……あ……」
口を離すと、飲みきれないものがあったのか、でろりとチョコの塊がウィンの胸元へと落ちていく。
それを見たナナはそっとウィンをベッドに押し倒す。
「私が拭ってあげますから動かないでくださいね?」
ナナはゆっくりと顔をチョコに近づけると、それを舐め取った。
だが、チョコがなくなったあとも執拗に舌を往復させている。
「ふっ……んっ……も、もういいよナナ……あっ……!」
舌はゆっくりと胸の上部を滑り、やがて頂点に辿り着いた。
そのままちゅうっと吸い上げてから口を離せば、たぷんと大きく弾んで完璧な丸さで留まった。
- 439 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:06:33.83 ID:JXCEIYF6o
- じんとした甘い痛みが、先端から沁みるように駆け抜ける。
「ふう……きれいになりました」
「な、ナナぁ……」
甘い声でナナに訴えかける。ウィンは太ももをこすり合わせて、もじもじと何かに耐えていた。
「さっきイく直前までいきましたもんね? ちゃんとイかせてあげます」
ふわふわと頭を撫でつけると、そっと太ももを割り開く。
耐えきれないとばかりに薄ピンクのそこは濡れそぼり、シーツに濡れ跡を作っていた。
「ペロ……ッ」
「んぅ……!」
そっと口づけ、そのまま上下に舐めていく。
ひくんひくんと反応するウィンを見ながら、ナナは徐々にスピードを早めていく。
「ちゅぷ、れろ、れろれろ……」
「あっ……! ま、待って、まって、ナナ……!」
構わずナナは舌を出し入れし続ける。
水音が激しくなり、やがてウィンは限界を迎えた。
「だめ、でちゃう、でちゃ……!」
ぷしゅっ。吹き出したのが初弾。
ぶじゃっ! 後を追うようにナナの顔を濡らしていく。
ぷしゃああああ……。そしてそのままシーツも濡らしていった。
「……わあ」
「ご、ごめ……なな……出ちゃった……」
顔を濡らしたナナは、満足そうな顔で微笑む。
「いいんですよ。スッキリしましたか?」
「……うん。全部出ちゃったから……」
「ではこのまま二回戦に行ってみましょうか」
「えっ」
二人の性夜は、日付が変わっても続いたそうな……。
- 440 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:07:01.12 ID:JXCEIYF6o
- ーーーーー
ーーー
ー
- 441 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:11:44.04 ID:JXCEIYF6o
- 試験日ーー
クロエ「三年生がいないと校舎も静かね……」
楓「三年生はもう試験もないみたいだしね」
先生「はい、では期末試験を開始しますよ。皆さんしっかり勉強の成果を発揮してくださいね」
先生「では、テスト開始です!」
クロエの座学平均点↓コンマ
クロエの実技平均点↓↓コンマ
>>416によりコンマ+10のボーナス
また1学期満点のため、最低値50保証(ボーナス含め最低点は60になります)
- 442 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/26(木) 00:13:19.77 ID:20fh7j+UO
- とう
- 443 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/26(木) 00:15:16.15 ID:eD3uNQ+3O
- ウィンナナみたいな『普段強い娘が自分より弱い娘に性的に翻弄される』シチュが個人的に大好き
- 444 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 16:54:38.47 ID:JXCEIYF6o
- クロエ(テストの方は順調ね)
楓「よし、実技行こう実技」
晶「テストはだめだったのか?」
楓「う、うるさいなー。なんだかんだそれなりにやれたと思うよ。皆で勉強したし……」
晶「点数いいといいな。その前に……」
楓「実技ー♪」
ーーーーー
先生「飛行技能のテストは終了です。では、固有魔法と魔力のテストに移ります。今年度最後ですから、頑張ってくださいね」
はいっ!
先生「それじゃあ出席番号順で……アートルムさんから」
クロエ「はい」
先生「ではまず魔力の強さを計測します。あちらに向かってシュートを打ってください」
クロエ「魔弾【シュート】!」ゴッ!
先生「あら……。ずいぶん強くなりましたね。いい数値が出てますよ」
先生「では次、固有魔法の宣言と発動をお願いします」
クロエ「闇魔法よ。じゃあ、打つわね」キイ…
クロエ「闇よ……」
- 445 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 16:55:05.30 ID:JXCEIYF6o
- お前は独りだ
- 446 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 16:55:33.47 ID:JXCEIYF6o
- クロエ「ーーッ!!?」ガクッ
先生「クロエさん!?」
クロエ「う゛っ……!」ガバッ
白夢くるくまは、二度とお前の前には現れない
クロエ「いや! いやああああ!!」
お前の側には誰も……
楓「クロエ!」ガシッ!
晶「クロエ、しっかりしろ!」
嵐「先生! クロエのこと保健室まで連れていきます!」
先生「え、ええ。お願い!」
ーーーーー
ーーー
ー
- 447 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 16:56:04.68 ID:JXCEIYF6o
- 保健室ーー
クロエ「……」パチッ
ヒカリ「……あ、起きた?」
ローラ「よかったあ……心配したんだよ」
クロエ「私……」
ヒカリ「テストの実技試験中に倒れたんだよ」
クロエ「そ、そう。急に声が聞こえて……」
クロエ「くるくまさんが学校を離れるんだって思ったら、怖く、なって……」ポロ…ッ
ローラ「前の演劇部の部長さん……だよね? 呼んでこよっか」スクッ
クロエ「待って!」
ローラ「?」
クロエ「だめ、行かないで……怖いの……離れてほしくない……」
ヒカリ「重症みたいだね……」
ローラ「大丈夫。怖くなくなるまで一緒にいるよ」
クロエ「ありがとう、二人とも……」
ガラガラッ
楓「ヒカリー、クロエが落ち着いたら改めて再試験だって」ヒソヒソ
楓「ってありゃ、起きたのか」
クロエ「ええ。心配かけたわね」
楓「じゃあ先生に伝えてくるねー。ゆっくり休んどいて」
ローラ「……楓さんは行っても大丈夫なの?」
クロエ「そうね……ヒカリとローラがいなくなるのが一番怖いから……」
ヒカリ「そっか」
その後改めて行われた実技テストでも本領は発揮できず、追試は免れたものの60点という結果に終わった……。
- 448 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 16:56:38.10 ID:JXCEIYF6o
- 皆の悩み一覧
クロエ 皆を失うのが怖い
ローラ リーケの娘として見られたくない(解決)
ヒカリ 魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ 昔のことを掘り返されたくない
凜華 水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ 高い所が苦手(解決)
ティア 話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ 恋愛をしてみたい(解決)
楓 吸血鬼の体質で死にかけた
嵐 楓を失いかけた
晶 ケンカで守るべき人を傷付けた
デン 死にたくない
イオ 魔法で人を傷つけた(解決)
ウィン 戦いがつまらない
- 449 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 16:57:04.58 ID:JXCEIYF6o
- 現在の目標
・皆の悩みを解決する
安価↓〜↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください
12/16回目の行動です
- 450 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/26(木) 17:04:11.90 ID:pySUivxw0
- 試験でのことを気に病んでいるクロエを見かねてローラとヒカリが気晴らしにと町へと遊びに誘う
- 451 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/26(木) 18:26:11.82 ID:NtIOqXsoO
- 楓のリハビリを目的に>>373
- 452 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/26(木) 18:31:40.79 ID:yBKjzW7SO
- 闇の悪夢を見たことから不安になり、休日にソフィアに相談に行く
可能ならばローラとヒカリも伴って
- 453 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/26(木) 18:46:34.87 ID:5wLQ4VSA0
- 休日ローラ&ヒカリと外出した帰りにそのままローラの屋敷に誘われ不安定なクロエを真ん中に3人で一緒に添い寝お泊まり
- 454 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/26(木) 18:57:21.15 ID:uWU5EuQOO
- ふと演劇部に顔を出したくるくま
生憎クロエ達には会えなかったが百合江に『卒業後もアルトと一緒に公演を見に来る』と約束
なお『アルトと一緒に』の辺りで百合江の百合センサーが反応し進展を根掘り葉掘り聞かれた模様
- 455 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/29(日) 15:31:37.30 ID:eSOuBvYdo
- 空き教室ーー
楓「で、リズと触れあえばいいの?」
クロエ「ええ。リズが暴れたら死ぬこともあるでしょうし、トラウマ対策にはいいんじゃない?」
リズ「しゅあ?」
楓「うーん……本気で死ぬ場面じゃないとああならないしなあ……。多分リズとあたし仲いいから、本気で殺しにはこないでしょ?」
リズ「しゅあ!」コクン
クロエ「そうよね……。友達を襲えなんて言われて襲えないわよね……」
楓「……それよりさ、二人はどうしたの?」
ローラヒカリ「?」
楓「いや、クロエと一緒にいるけど何もしてないから……」
ヒカリ「ああ、クロエが闇の力の影響でボク達から離れられなくなってね」
ローラ「解決できるまでできるだけ一緒にいることにしたの」
楓「あたしよりそっち先に解決した方がよくない?」
クロエ「う……分かってるわよ。さすがにこのままじゃいられないわ」
楓「あたしのことはいいからさ、クロエは自分のことも大切にしなよ。そういうことすると心配する人たくさんいるんだからね?」
クロエ「わ、分かったわ。頑張って解決してみる」
楓「ん、頑張れ」
ーーーーー
ーーー
ー
- 456 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/29(日) 15:32:04.68 ID:eSOuBvYdo
- クロエ「とりあえず今日のところは寝るわ。おやすみなさい」
ローラ「おやすみ、クロエちゃん。寝るまでは一緒にいるからね」
クロエ「毎日ごめんなさいね」
ローラ「ううん、いいの」
ヒカリ「電気消すよー?」フッ
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「ん……」パチッ
クロエ「ヒカリ……ローラ……」ムクリ
クロエ「ヒカリ……? どこ……?」
クロエ「ひ、ヒカリ!」ダッ!
お前は弱い
クロエ「うるさいうるさいうるさいッ!! ローラ! ローラ!!」
お前には誰も近寄りはしない
クロエ「黙れええええええええええええええ!!!!」ゴウッ!!
ーーーーー
クロエ「ぁぁぁぁぁあああああああ!!」ガタガタガタッ!
ヒカリ「クロエ!! クロエ!!」
ローラ「クロエちゃん!!」
クロエ「あ、あ……?」ボケ…
ヒカリ「声は聞こえる? 返事できる?」ペタペタ
クロエ「ヒカ……リ……?」
ローラ「眠ったと思ったらすぐうなされて……」アセフキフキ
クロエ「ローラ……」
- 457 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/29(日) 15:32:31.46 ID:eSOuBvYdo
- クロエ「二人が……いない夢で……闇の声が……」
ヒカリ「うん、大丈夫。二人ともいるよ」
ローラ「今日は一緒に寝よっか。先生にも話せば分かってもらえると思うし」
クロエ「うん……一緒がいい……」ウト…
ローラ「……おやすみ、クロエちゃん」ナデナデ
ヒカリ「……さて、どうやって寝ようか」
ローラ「お布団借りてお部屋の真ん中に敷く?」
ヒカリ「それしかないね」
ーーーーー
ーーー
ー
- 458 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/29(日) 15:32:58.07 ID:eSOuBvYdo
- ソフィアの住む城ーー
ソフィア「それでご学友共々いらっしゃったのですね」
クロエ「ええ。悪夢の頻度と、その時の心の落ち込み方がだんだんひどくなってる気がして……」
ヒカリ「何か心当たりは……」
ソフィア「私にも同じ経験があります。おそらく闇が使い手の心を不安定にさせるために見せてるのだと思いますが」
ローラ「心を不安定に?」
ソフィア「そうすることで抵抗する気力を無くし、取り込みやすくするためではないでしょうか」
ヒカリ「闇もいよいよ本気で襲いに来たってわけか……」
ソフィア「そうなります。ここで心が折られれば、容易く闇に飲み込まれるでしょうね」
クロエ「ここが耐え時ってわけね……」
ソフィア「ただ……」
クロエ「?」
ソフィア「私の場合は周りに友人もいませんでしたから、見る悪夢も自分の体が崩れるような、私自身を対象にしたものでした。当時は自分のこともどうでもいいと思ってましたから、大して悪夢とも感じませんでしたね」
ソフィア「しかし、クロエの場合は友人を失う夢が多いらしいと聞きました。きっととても精神的に辛いはずです」
ソフィア「絶対に悪夢に負けないこと。友人を自分が守るんだと強く想うこと。そう心から強く思わないと、闇に負けてしまうかもしれません」
クロエ「……」
- 459 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/29(日) 15:33:26.17 ID:eSOuBvYdo
- ヒカリ「大丈夫ですよ」
ローラ「私達がいますから」
クロエ「ヒカリ……ローラ……」
ソフィア「よいご学友に恵まれたのですね、クロエ」
クロエ「……ええ」
ソフィア「私からできるアドバイスは先程申したとおり、こころを強く持つことだけです」
ソフィア「どうか負けないでください」
クロエ「ありがとう、ソフィアさん」
ローラ「よーし、それじゃあまず美味しいもの食べに行こう!」
ヒカリ「いいね。元気でるよ、きっと」
ーーーーー
ーーー
ー
- 460 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/29(日) 15:34:04.44 ID:eSOuBvYdo
- 街中ーー
ヒカリ「よし、まずカフェに行こう。凜華さんに教えてもらったおすすめがあるんだ」
ローラ「その後はカラオケだよ。歌ってスッキリしちゃおう」
ヒカリ「夜は水族館でナイトショーを見よう。きっと楽しいよ」
クロエ「二人とも……」
ローラ「ほら、行こっ?」
クロエ「……ええ!」
ーーーーー
ヒカリ「あ、クロエ。ほっぺにチョコついてる」フキフキ
ーーーーー
クロエ「〜♪」
ーーーーー
ローラ「ほら、見てクロエちゃん。この子はね……」
ーーーーー
ーーー
ー
- 461 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/29(日) 15:34:37.43 ID:eSOuBvYdo
- ローラの屋敷ーー
使用人「奥様方からお話は伺っております。お部屋は掃除してありますのでどうぞおくつろぎください」ペコリ
クロエ「あ゛りがと……」
ヒカリ「あはは、クロエ声ガラガラ」
クロエ「歌いすぎたわ゛……」
ローラ「喉にいいお茶をお願い」
使用人「かしこまりました」
ヒカリ「おお、お嬢様っぽい」
ローラ「え、そ、そうかな。偉そうだった?」アワワ
ヒカリ「うーん……かっこよかった、かな」
ローラ「そ、そっか……」テレテレ
クロエ「と、とりあ゛えずお水もらっていい?」
ローラ「あ、うん。どうぞ」
クロエ「んく、んく……」
ーーーーー
ーーー
ー
- 462 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/29(日) 15:35:14.20 ID:eSOuBvYdo
- 寝室ーー
ローラ「外泊許可出たよ。今日は屋敷に泊まっていいって校長先生が」
ヒカリ「よかった。帰るのにも時間かかっちゃうもんね」
クロエ「……」ウト…
ローラ「クロエちゃん、眠い?」
クロエ「ん……」
ヒカリ「最近悪夢のせいで寝不足気味だったもんね」
ローラ「じゃあ早めに寝ちゃおっか」
ヒカリ「ほら、真ん中に寝て」
クロエ「……」コロン
ヒカリ「おやすみ、クロエ」
ローラ「おやすみなさい、クロエちゃん」
クロエ「ん……」
ーーーーー
ーーー
ー
- 463 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/29(日) 15:35:40.57 ID:eSOuBvYdo
- 現在の目標
・皆の悩みを解決する
安価↓〜↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください
13/16回目の行動です
ホワイトデーが存在します
13回目の行動終了後、卒業式となります
- 464 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 15:41:37.47 ID:zBZ9xNdFO
- 各所でホワイトデーのお返し祭り
案の定百合江はご堪能中だったが、自分も後輩達からいくらか受け取って動揺
- 465 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 17:00:11.61 ID:ourVxcvuO
- 仲間に頼りきりになるわけにもいかないので、座禅を組むなどして精神を鍛える
念のため星光の羅針盤も常備するように心がける
- 466 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 17:40:14.22 ID:XQAh0SkgO
- 卒業が近付き、一層エミール総受けの気が強くなっていた黒魔術部
そんな中で橘花が現れ卒業後の進路として自身の助手(+研究対象)としてエミール達を勧誘
- 467 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 20:35:49.12 ID:798CEDBXO
- アルシェとティアによるホワイトデー
>>426で何を作るかは当然分かっているのだが、にも関わらずお互いに嬉しさが頂点になり極甘空間展開
- 468 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 22:03:44.68 ID:YjzQf08Y0
- デンから『お返し配りの手伝い』を依頼される
他の子と話ている姿をレナに見せまいというデンなりの気遣いのつもりだったがハブられた事で結局レナは機嫌を損ねる
- 469 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 22:40:01.84 ID:WfoxsndvO
- 見返してたら前スレ>>464でローラは父がいるって言ってるんね
@実はローラのパパ(意味深)だった
A経営上何らかの理由で男が必要だったので父を購入
Bリーケ家は母・父・ママの三親
どれだろう
- 470 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 23:41:45.78 ID:5MRoyIYvo
- 4.当時そこまで設定を固めてなかった
も入れてあげて
後から設定が生えてくるのは安価スレのお約束なんだ…(前科あり)
- 471 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/30(月) 00:08:53.32 ID:yKgTPmIQo
- >>469
4ですね…
あとになって「両親母とママでも書けるじゃん」って思って変えたので、そこまで深く考えてませんでした
その部分はママとして読み替えてもらえれば幸いです
ちなみにローラ母→魔獣関連事業の中心(研究所や保護施設を多数所有)
ローラママ→経営の中心(最近はスタジアムを建設するなどスポーツの発展に注力中)
みたいなイメージで書いてます
- 472 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:07:07.02 ID:4tIUSlXEo
- お久しぶりです
前回行動時に>>454を書いていなかったので、今回の行動の中で採用しました
久しぶりな上に長い投下になってしまいますが、お付き合いください
- 473 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:07:37.04 ID:4tIUSlXEo
- ホワイトデー当日ーー
アルシェ「ティア……これ……」
ティア「わあ、嬉しいです……!」
クロエ「……何あの茶番」
ローラ「ふ、二人が幸せならいいんじゃないかなあ」
アルシェ「食べさせてあげるね」
ティア「は、はい///」
ヒカリ「見てる方が恥ずかしくなっちゃうね……///」
クロエ「あーもー、修行いくわよー」
ーーーーー
クロエ達がいなくなった後、ティアの部屋ーー
アルシェ「はい、あーん」
ティア「あー……」パクッ
アルシェ「おいしい?」
ティア「美味しいです、とっても」
アルシェ「じゃあもっと美味しくしてあげる」
ティア「もっと?」
アルシェ(漫画で読んだ「口移し」を……)パクッ
アルシェ「んー……」
ティア「!?」
アルシェ「ちゅっ……れろ……」
ティア「ぁむ……! ふ、ん……!」
アルシェ「ぷは……。どう? 美味しい?」
ティア「はぃ……/////」ポーッ
ーーーーー
ーーー
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