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【安価】ローラ「リリウム魔法学校へ! 3人チームを組もう!」【百合】
- 489 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:16:58.42 ID:4tIUSlXEo
- ヒカリ「クロエ、クロエ!」
クロエ「……あ」ピク
ローラ「よかった……気がついた?」
クロエ「あの中に……ラミーさんが……」
樹「!」
クロエ「ラミーさんが、闇を止めてくれてる……!」
樹「ラミー……」
ウィン「どおりであの骨モドキが動かないわけだ」
ナナ「どうするんですか……?」
樹「助けに行きたいとは思うけど……そのせいで闇が暴れだすのが恐い」
クロエ「……ふん。なら悩むことはないわ」
クロエ「ローラやヒカリ達みんなに支えてもらえば、私の心は折れたりしない。そうなればあの不完全な闇くらい撃退できる」
時雨「なるほどな。ウィン、用意しておいて損はなさそうだ」
ウィン「うん」
樹「……ダメな校長ね。生徒を危険に晒すのを分かっていながら、気持ちが抑えられない」
ナミネ「そんなことありません。今の校長先生、とっても素敵ですよ」
樹「……私の愛しい生徒達、信じてるわよ」フワ…
クロエ「校長先生、念の為これを」
樹「星光の羅針盤……まさか私が使うことになるなんてね」
- 490 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:17:26.96 ID:4tIUSlXEo
- 樹「……ラミー、今行くわ」フオン!
がしゃどくろ?「イ ツ キ … … コ ナ イ デ … … ! !」
樹「さあ、私を食べなさい!」
がしゃどくろ?「ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! !」
ばくんっ!!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
闇の体内ーー
樹「ラミー! いるなら返事をして! ラミー!!」
ラミー「…………」
樹「ラミー!」ペタペタ
樹「息はしてる……本当に生きてたのね……!」グスッ
樹「ううん、泣いてる場合じゃないわ。すぐにこの絡みついてる闇も剥がして……外に出してあげるから……!」ベリベリ
『ソイツに触れルなア!!』バシュッ!
樹「魔弾【シュート】!」ゴウッ!
樹「邪魔をしないで。今私は忙しいの。魔弾【シュート】!」バリイッ!
樹「ほら、ラミー。闇は全部剥がれたわ。すぐに外に出ましょう」
『コノ暗闇ノ中、ドウ帰ル気ダ』
樹「ご心配どうも。……星光の羅針盤よ、道を示せ!」キイイ…!
『ヤメロ! ソイツヲツレテイクナ!!』ズルズルズルッ!
樹「……はあ。拘束解除【リミットブレイク】」ゴオオッ!
樹「邪魔な触手ごとぶち抜くわね?」キイイ…
樹「魔弾【シュート】」
カッ
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
- 491 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:17:54.98 ID:4tIUSlXEo
- ウィン「っ」ゾクゾクッ!
どおおおぉぉぉぉぉん……!!
がしゃどくろ?「ア … … ガ … …」
ナミネ「な、なんですか今の! 校長先生は大丈夫なんですか!」
ウィン「大丈夫。今のは……」
樹「ふう」スタッ
樹「ナナさん。ラミーをお願いできる?」
ナナ「は、はい!」
クロエ「助けられたのね……。よかった……」
アルシェ「……えっと……どなたでしょう」
樹「ああ、この姿を見せるのは初めてだったかしら。私は樹よ。普段の姿は魔力を抑えてるだけで、こっちが本当の私」ドタプーン
アルシェ「そ、そうだったんですか」
ウィン「さっきあいつの腹に穴が空いたのも、校長先生が魔法を撃ったから」
樹「さすがウィンさん。正解」
ウィン「ぜひその姿でお手合わせ願いたいな」
樹「それはーー」
がしゃどくろ?「ガ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! !」
樹「……後で話しましょうか」
- 492 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:18:24.21 ID:4tIUSlXEo
- ウィン「……空気読んでくれないかなー。魔弾【シュート】」ズゴオッ!
がしゃどくろ?「グ ガ ア ア ア ア ! ! !」ボロボロボロッ
がしゃどくろ?「グ … … ! マ リ ョ ク … … コ ワ ス … … ! !」ズズン…!
樹「! 寮の方に!」
寮、楓と嵐の部屋ーー
楓「は、はっ、こわい……っ、からだ、うごかな……」
嵐「楓……」ギュッ
楓「ううぅぅぅぅ!!」ガバッ
楓「二人とも、もう、はなれて」ゼエゼエ
楓「死が……ここに迫ってきてる……」
晶「……」スクッ
嵐「おい、晶! 楓を見捨てるのか!?」
晶「違う……」
嵐「え?」
晶「楓はアタシが守る!!」
- 493 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:18:57.97 ID:4tIUSlXEo
- 中庭ーー
時雨「く……! 間に合え……!!」ギュン!
がしゃどくろ?「コ ワ レ ロ ! !」
晶「炎弾【ファイアボール】!!」ボウッ!
がしゃどくろ「ギ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! !」ボロボロボロッ
時雨「ナ、ナイスタイミング……」
晶「ど、どーだ! 熱かっただろ!」ガタガタ
クロエ「晶……」
がしゃどくろ?「ク ズ レ ル … … カ ラ ダ ガ … …」ボロボロボロ…
がしゃどくろ?「ツ ギ ハ … …」ボロッ…
しゅううううう……
クロエ「……消えた」
ヒカリ「大丈夫だった?」
クロエ「ええ……なんともなってないみたい」
晶「く、クロエー!」タタタッ
クロエ「晶……」
晶「あ、アタシ、アタシ……!」カタカタ
クロエ「大丈夫よ。あなたはもうルールがなくたって、自分の意志で魔法が撃てるわ」
晶「そ、そうだ! 楓!」ダッ
樹「今日のところは無事乗り切れたみたいね……」
ラピス「今日はもう解散した方がいいですね。みなさんも疲れてるみたいですし」
樹「そうね。明日から春休みだし、話し合う時間はあるはず」
クロエ「じゃあ、今日のところは解散で……」フラッ
ヒカリ「おっと」ガシッ
ローラ「また三人で寝よっか」
クロエ「うん……」
ーーーーー
ーーー
ー
- 494 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:19:25.08 ID:4tIUSlXEo
- 皆の悩み一覧
クロエ 皆を失うのが怖い
ローラ リーケの娘として見られたくない(解決)
ヒカリ 魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ 昔のことを掘り返されたくない
凜華 水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ 高い所が苦手(解決)
ティア 話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ 恋愛をしてみたい(解決)
楓 吸血鬼の体質で死にかけた
嵐 楓を失いかけた
晶 ケンカで守るべき人を傷付けた(進行中)
デン 死にたくない
イオ 魔法で人を傷つけた(解決)
ウィン 戦いがつまらない
- 495 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:19:52.33 ID:4tIUSlXEo
- 現在の目標
・皆の悩みを解決する
安価↓〜↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください
14/16回目の行動です
- 496 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/09(木) 21:11:28.71 ID:7L3D/TeN0
- 闇との決戦に向けて皆で戦闘訓練
クロエは別室で晶の指導のもと精神修行。晶自身も先日の闇襲来時に魔法を撃った感覚を想起してイメージトレーニングを行う
- 497 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/09(木) 22:27:30.94 ID:0sm4JS1e0
- せっかくだからラミーとお話しよう
- 498 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/10(金) 02:06:46.89 ID:Fx6g6zfUO
- デンにこれまでのループであのようなこと(ラミー救出など)があったかどうかを確認
- 499 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/10(金) 03:33:23.79 ID:PkeTGFrA0
- 嵐に先日の件で晶と違い楓のために何もできなかったことが悔しいとうち明けられる。ナナのことを守りながらでも強いウィンを参考にするため嵐の悩みのことも含め話をしてみる
- 500 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/10(金) 03:57:04.99 ID:GajtmB/q0
- 精神修行後、ローラとヒカリを探しに行くと、二人が仲良く談笑しているところを発見。ちょっともやっとした気分に
- 501 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/15(水) 00:40:56.33 ID:N9SE1mlPo
- 校長室ーー
クロエ「ラミーさん、今いいかしら」
ラミー「は、はい?」
クロエ「会わせたい人がいて……。デン、入ってきていいわよ」
デン「し、失礼します」
ラミー「はじめまして」ペコリ
クロエ「なんて言ったらいいかしら……デンはこの一年をループしてるらしいのよ」
ラミー「ループ……?」
クロエ「それで、最後の対策にいろいろ話し合おうと思って」
クロエ「まずそうね……今までラミーさんと会ったことは?」
デン「な、ないよ」
クロエ「じゃあラミーさんのこと紹介したほうがいいわね。ラミーさんは……」
樹「ラミーはここの生徒よ。クロエさんと同じ闇魔法の使い手で、最後の試練の時私を守るために自分から闇に飛び込んで……」
デン「す、すごいですね。誰かを守るために自分を犠牲になんて」
ラミー「樹が傷つくのが嫌だったから……」
樹「ラミー……」
デン「な、なんか雰囲気が……」コソコソ
クロエ「二人とも好きあってるみたいよ」コソコソ
デン「ええっ」
樹「……こほん。というわけで私は二度とラミーを危険な目に合わせたくないわ」
- 502 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/15(水) 00:41:24.20 ID:N9SE1mlPo
- ラミー「で、でもわたしクロエさんの先輩だもん……! 闇への対処法ならわかってるつもり……」
クロエ「確かにラミーさんが味方になってくれるのは心強いわ。でも、校長先生の言い分も分かる」
デン「……作戦指示だけもらうとか」
クロエ樹「それよ!」
樹「それなら許可できるわ」ウンウン
ラミー「確かに魔法の実戦経験もずっとないし……それならできるかも」
クロエ「ナイスよ、デン!」
デン「じゃ、じゃあ私が知ってることも伝えておくね。どうせなら情報はたくさんあったほうがいいし」
クロエ「そうね。頼むわ」
樹「ならこの部屋を使ってていいわよ。私は試練に向けて、校舎や寮に防御魔法を上掛けしてくるから」
クロエ「なら私も修練場で精神修行してくるわね」
樹「頑張ってね、ラミー」ナデナデ
ラミー「う、うん。頑張るね」
クロエ「見せつけてくれるわね……」
樹「もう会えないと思ってた人に会えたのよ。これくらい許しなさい」
クロエ「はいはい。じゃあね、デン。頼んだわよ」
デン「うん」
ーーーーー
- 503 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/15(水) 00:41:51.30 ID:N9SE1mlPo
- 廊下ーー
嵐「く、クロエ。話し合いは終わったのか?」
クロエ「ええ。どうかしたの?」
嵐「ここじゃちょっと……。どこか別の部屋で話を聞いてくれるか?」
クロエ「ええ、いいわよ」
教室ーー
クロエ「今は春休みで誰もいないし……ここならいいかしら」
嵐「ああ。それで話っていうのは……晶のことで」
クロエ「晶? 楓じゃなくて?」
嵐「楓もまあ、関係あるけど……」モニョモニョ
嵐「晶が魔法を撃てるようになってさ。それがなんか……楓のために俺は何もできなくて惨めだなって……悔しくて……」
クロエ「なるほどね……」
嵐「楓のために俺も強くなりたい。楓を守れるくらい……」
クロエ「ウィンさんみたいになりたいってこと?」
嵐「ウィンさん……」
クロエ「だってあの人、ナナさん守りながら勝っちゃうじゃない」
嵐「あ、ああ。確かにそうだな」
クロエ「やっぱり強い人に弟子入りするのが早いわよね。私が相手するより格段に強くなれると思うわよ?」
嵐「……」ガタッ
クロエ「いい顔ね、嵐。しょんぼりするより、そのいつもの勝ち気な顔してる方が好きよ」
嵐「クロエ、ありがとな!」タッタッタ…
クロエ「頑張りなさいよー」
ーーーーー
ーーー
ー
- 504 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/15(水) 00:42:18.29 ID:N9SE1mlPo
- 食堂ーー
嵐「いた! ウィンさん!」
ウィン「むぐっ!?」ビクッ
ウィン「び、びっくりした……なに?」
嵐「頼む! 俺を弟子にしてくれ!」
ウィン「弟子〜?」
ナナ「ワケアリみたいですね……」
嵐「守りたい人がいるんだ。でも、俺は弱いから……」
ウィン「んーと……たしか君、雷の子だったよね」
嵐「あ、ああ」
ウィン「……わかった。いいよ」
嵐「ほんとか!」
ウィン「ま、詳しいことは後でね。まずはこのケーキを食べてから〜」パクッ
嵐(これで楓のことを……!)メラメラ
ウィン(たまたま転がってきた話だけど……試すにはちょうどいいかな)ペロリ
ナナ「あ、ほっぺについてますよ」フキフキ
ウィン「ん〜」
ーーーーー
ーーー
ー
- 505 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/15(水) 00:42:51.72 ID:N9SE1mlPo
- 修練場ーー
晶「よーし、やるぞー」ウキウキ
クロエ「元気ね……」
晶「自分にも魔法が撃てるって思うと心が軽くなってさ。楓のためにも頑張らないとな」
クロエ「楓のためねえ……。嵐も言ってたわ」
晶「そっか。二人でならきっと楓も守れるよな」
クロエ「ええ」
晶「よし、じゃあまずクロエの修行だな。座ってくれ」
クロエ「今日もよろしくね、晶先生」ストン
ーーーーー
ーーー
ー
晶「……よし、大分ブレずに呼吸できるようになったな」
クロエ「そう? 指導がいいからかしら」
晶「クロエが真剣にやってくれるからだよ。さてと……」
クロエ「晶も修行?」
晶「ああ。あの時の感覚を忘れないようにな」
クロエ「みんなも外でマホリオ形式の練習してたし……ありがたいことだわ」
晶「クロエを闇に飲まれるなんてごめんだからな。みんなそうならないために必死なんだよ」
クロエ「私も闇の仲間入りなんてごめんよ」
晶「その意気だ。大事なのはまずは気持ちだからな」
晶「……そうだ。クロエはもう今日は終わりか?」
クロエ「そうね……みんなの様子も見ておきたいし、そろそろ終わろうかしら」
晶「ならさ、時雨さんを呼んできてほしいんだ。やっぱりあの人がいた方が気も引き締まるしな」
クロエ「分かった。呼んでくるわ」
ーーーーー
- 506 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/15(水) 00:43:19.19 ID:N9SE1mlPo
- 食堂ーー
クロエ「ーーで、時雨さんを呼んでほしいって」
時雨「承知した。わざわざすまないな」
クロエ「いいのよ。それより早く行ってあげて」
時雨「ああ」
クロエ「……ん?」
ローラ「それでね……」
ヒカリ「うんうん」
クロエ「……」モヤッ
ヒカリ「あ、クロエ。修行は終わったの?」
クロエ「え、ええ。お邪魔だったかしら」
ローラ「そんなことないよ。よかったら一緒に座ろ?」
クロエ「なら……失礼するわ」ストン
クロエ(二人で仲良く話してただけなのに、なんかモヤモヤする……)
ローラ「それでね、美味しいお店をラピスさん達が見つけたから一緒に行ってみないかって話をしてたんだけど……」
ヒカリ「クロエも一緒にどうかな。修行が大変じゃなければだけど……」
クロエ「い、行くわ! 絶対に一緒に行く!」
ローラ「そっか。じゃあ三人で行こうね」ニコッ
クロエ「ええ」
- 507 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/15(水) 00:43:45.97 ID:N9SE1mlPo
- 皆の悩み一覧
クロエ 皆を失うのが怖い
ローラ リーケの娘として見られたくない(解決)
ヒカリ 魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ 昔のことを掘り返されたくない
凜華 水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ 高い所が苦手(解決)
ティア 話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ 恋愛をしてみたい(解決)
楓 吸血鬼の体質で死にかけた
嵐 楓を失いかけた(進行中)
晶 ケンカで守るべき人を傷付けた(進行中)
デン 死にたくない
イオ 魔法で人を傷つけた(解決)
ウィン 戦いがつまらない(???)
- 508 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/15(水) 00:44:12.80 ID:N9SE1mlPo
- 現在の目標
・皆の悩みを解決する
安価↓〜↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください
15/16回目の行動です
- 509 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 06:41:35.17 ID:cdSV3eTEO
- 何か役に立つ情報があるのではと考えて、ヒカリ・ローラと共にアートルムとその仲間二人についてもっと詳しく調べてみる
- 510 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 08:32:28.81 ID:S8J18bReO
- ウィンによる嵐への修行
- 511 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 10:02:32.85 ID:cC6C5HNt0
- >>507の娘たちって全員闇の試練のこと知ってたっけ?
知らない子いたらその子にも協力要請出してラミー樹含む全員で作戦会議
楓たちは戦わせるんじゃなくて『どの辺が戦場になり得るか』の情報を共有させる感じで
- 512 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/15(水) 11:54:06.67 ID:N9SE1mlPo
- >>511
全員知ってます
それに加えて、ナナ、時雨、樹、ラミー、クリア、ラピス、ルク、が戦いに参加します
くるくま、百合江、橘花も知っている状態ですが、戦いには参加しません
- 513 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 12:07:28.69 ID:hULYnTDUO
- ウィンのためにも樹(全力モード)VSウィンを実現させよう
全員の戦闘訓練も同時に並行
- 514 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 12:36:25.19 ID:QkNTEeNA0
- 最後の闇の試練で協力してくれるようにレイアをラピスに呼び寄せてもらうローラ
- 515 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 22:34:06.89 ID:cC6C5HNt0
- 楓は吸血を『できない』ではなく『しない』なのよな
嵐なり晶なりの血を吸わせて「なじむ実に!なじむぞ」させてみたい
- 516 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 22:39:28.97 ID:Hh0a/qq2O
- 晶か嵐か、はたまた両方と結ばれるのかは分からないけど、恋人限定で吸血鬼の能力(魅了の魔眼とか吸血行為による快感とか)発現みたいな薄い本が厚くなりそうな展開も良さそう
- 517 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 22:40:55.81 ID:2CcEYdy8O
- 追いついた
- 518 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/16(木) 00:17:21.87 ID:ZKzqDr9e0
- これも後から設定が生えてきたパターンなのか、何気にクロエとローラの出会い方と闇の力の目覚め方も多分変わってるのね
1スレ目の719からのローラの話と2スレ目966からのクロエの回想を見返すと
- 519 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:39:10.01 ID:dYrkrH8ho
- >>518
設定後から生えてますね…
回想のあったリーケのお屋敷の方が正史という認識でお願いします
- 520 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:39:42.44 ID:dYrkrH8ho
- 修練場ーー
ウィン「それじゃあやってくよ〜」
ナナ「……」ハラハラ
嵐「お願いします!」
ウィン「まずそうだな〜……一対一で魔法を撃ち合ってみようか。ボクは受けるのに徹するから、できる魔法は全部見せてほしい」
嵐「ああ!」フワ…
ウィン「いつでもどーぞー」フワー
嵐「まずは……雷弾【サンダーボール】!」バチイッ
ウィン「防御魔法【シールド】」バシュウッ
ーーーーー
ーーー
ー
嵐「これが俺の全力……! 極雷魔法【ナルカミ】!!」バチチィッ!
ウィン「防御魔法【シールド】」バチイッ
ウィン「……ふむ」
嵐「ど、どうだった? じゃなくて……どう、でしたか?」
ウィン「んー……」
ウィン「まだいけそうなんだけどな……」ボソッ
嵐「な、なんですか?」
ウィン「んーん。いい魔法だったよ。雷は威力も高いし、使い勝手もいいって聞くし、多分マホリオや戦闘に向いてると思う」
ウィン「次はボクの言うとおりにやってみてくれるかな」
嵐「はいっ!」
ウィン「……その前に、敬語はなしにしよっか。あんまりカッチリしすぎるのはボクも好きじゃないしね〜」
嵐「わ、分かった!」
- 521 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:40:09.77 ID:dYrkrH8ho
- ウィン「それじゃあまず、溜めるイメージを作ろっか」
嵐「溜めるイメージ?」
ウィン「魔法を撃つ前に、自分の中に雷の力を溜めておく。それだけで魔法の威力は上がるからね」
ウィン「具体的には、体の中で魔法を撃つ感覚を身につけること。そして、魔法を撃つときにそれを放出するって感じかな」
嵐「自分の中に……」バチンッ
ウィン「もっと杖は軽く握って。深く考えないで、手のひらの中に雷の力だけを集めてみて」
嵐「……」チリッ
ウィン「そうそう、いい感じ。今度はそれを逃さないように杖を握り込む」
嵐「……っ」グッ
ウィン「そして、いつも通り魔法を撃つ」
嵐「雷弾【サンダーボール】!」バチュンッッ!
バチチチチチチチチッ!!!
嵐「お、おお……!?」
ウィン「さっきより強くなったでしょ〜」
ウィン「ま、本番は飛びながらだからそう簡単にはできないよ。それこそ訓練あるのみ」
ナナ「ウィン……あの……」
ウィン「?」
- 522 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:40:49.01 ID:dYrkrH8ho
- ナナ「正直驚いてます……。修行と称してスパルタな魔法の撃ち合いでもするのかと……」
嵐「そ、それはちょっと想像してた……。でも強くなるためならウィンさんとも撃ち合おうと思って」
ウィン「……笑わないで聞いてくれるかな」
ナナ「?」
ウィン「ボクね、マホリオのコーチになりたいんだ」
嵐「コーチ?」
ウィン「正直……最近マホリオをやっても楽しくなかったんだ」
ナナ「全国大会の決勝でも言ってましたね」
ウィン「うん。でもね、最近すごく楽しいことがあって……」
ナナ「一年生13人がかりでマホリオをしたこと……ですか?」
ウィン「正解〜」
ウィン「なんて言うのかな……『いつかボクと渡り合えるかもしれない力が出てきた』っていうのがすごく嬉しくて、楽しくて……」
嵐「だからコーチになって、自分より強い魔法使いを育てたくなった……?」
ナナ「自分が楽しみたいから魔法使いを育てるなんて……」
ウィン「そういうこと」
ウィン「……だったんだけどなあ」ポリポリ
ナナ「?」
ウィン「今の嵐さんを見てたら、純粋に力になってあげたくなっちゃって……。『夢への足がかりにちょうどいい』なんて思ってたはずなのに、今は嵐さんにもっと上手くなってほしいなって思うんだ」
嵐「ウィンさん……」
- 523 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:41:16.17 ID:dYrkrH8ho
- 嵐「俺、ウィンさんの指導をもっと受けたいです! 分かりやすかったし、強くなった実感もあるし!」
嵐「ウィンさん……いや、師匠!」
ウィン「師匠!?」
嵐「これからも俺に稽古をつけてください! そして、師匠のチームといつか戦って……勝ちますから!」
ウィン「……」
ナナ「ふふ、頼もしいですね」
ウィン「……うん」
嵐「これからよろしくお願いします! 師匠!」
ーーーーー
ーーー
ー
- 524 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:41:44.43 ID:dYrkrH8ho
- 校長室ーー
ラミー「闇の標的はクロエさんです。なので、迎撃しやすい場所でクロエさんには待機してもらって……」
楓「てことは中庭かグラウンドか……屋内ってのもあるけど、万が一追い詰められたときに逃げられないかもしれないな」
ナミネ「でしたらやはりグラウンドが最善かと。一番広い場所ですし、寮からはそれなりに離れてるので他の生徒も安全です」
クロエ「じゃあ私はグラウンド待機で……」
ティア【アルシェのホウキを私が浮かせる練習もしましょう】
アルシェ「ん。飛ぶこと考えなくていいなら、全力で魔法が撃てる……」
レナ「デン、大丈夫?」
デン「怖い……けど、今までとは違うから。……きっと大丈夫」
ガチャッ
ウィン「遅れちゃった〜。ごめんごめん」
ナナ「すみません……」
晶「嵐も一緒だったのか」
嵐「まあな。今何話し合ってた?」
晶「迎撃ポイント決めて、各自の役割を決めようかってところだな」
ウィン「戦闘はボクにお任せ〜」
イオ「戦力と言えば……ドラゴンさんや不死鳥さんはどうですか?」
- 525 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:42:11.99 ID:dYrkrH8ho
- ローラ「みんな参加してくれるみたいです」
クロエ「ラピスのお嫁さんは?」
ローラ「あ……! 来てくれるかラピスさんに聞いてみるね!」
ヒカリ「じゃあボクも行くよ。調べたいものもあるし……」
クロエ「アートルムのこと?」
ヒカリ「うん。だから話し合いは任せてもいいかな」
凜華「うん。こっちは任せて」
クロエ「なら私も行くわ。戦力にはなれそうにないし……調べ物ぐらい手伝わせて」
ローラ「それじゃあ三人で抜けますね。失礼します」ペコリ
樹「それじゃあこっちは作戦会議を続けましょうか」
ーーーーー
ーーー
ー
- 526 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:42:43.46 ID:dYrkrH8ho
- ローラとティアの部屋ーー
ローラ「それで、レイアさんを呼んでほしいのですが……」
ラピス「もちろんです。頼まれなくても呼びに行くつもりでしたから」
ラピス「では早速……」キイイイ…
ローラ「えっ、も、もう呼んじゃうんですか!?」
ラピス「少し遠くにいるようですから、早めに呼んでおきます。遅れるよりは早いほうがいいですもんね」
ローラ「そう……ですね。では、お願いします」
クリア「お母さん来るの?」
ローラ「うん。一緒に戦ってもらうね」
クリア「じゃあもうクロエ大丈夫だよ! お母さんほんとにほんっとーに強いから!」
クロエ「正直、すごく頼りにしてるわ。ウィンさんに勝ったラピスさんより、さらに強いって言うんだから」
クリア「楽しみだなー。早く会いたいなー」ウキウキ
ーーーーー
ーーー
ー
- 527 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:43:14.28 ID:dYrkrH8ho
- 図書室ーー
ヒカリ「アートルムについての本をお願いします」
司書「春休みなのに勉強家ですねえ……。検索魔法【モニター】!」バラララッ
司書「はい、こんなところですね。どうぞ」
ヒカリ「ありがとうございます」ニコッ
司書「きゃっ///」キュン
ヒカリ「クロエ、ローラさん。借りてきたよ」
クロエ「ありがとう。早速読んでくわね」ペラッ
ローラ「じゃあ私はこっちの本から……」パララッ
ーーーーー
その頃、校長室ーー
嵐「……」ソワソワ
楓「どしたー、嵐」
嵐「あ、いや、校長先生の大人の姿ってどんなんなのかなって思って……」
樹「もう噂になってるの?」
ウィン「ボクが『大人姿の校長先生と戦いたい』ってみんなに言って回りました〜」
樹「ウィンさん……」
ウィン「それより、うやむやになってましたけど結局戦ってくれるんですか?」
樹「仕方ないわね……。見られた時点でしつこく誘われるのは分かってたし、観念してあげる」
ウィン「わ〜い」ヤッター
樹「どうせだからみんなも外に出なさい。こもって頭使ってるだけっていうのも疲れるでしょう」
ウィン「それじゃあみんなで中庭に行こ〜」
- 528 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:43:50.87 ID:dYrkrH8ho
- 中庭ーー
樹「拘束解除【リミットブレイク】」ゴオオッ!
樹「怪我だけはしないようにね。手加減できないから」
ウィン「さっさとやりましょう」フワ…
ナナ(早速本気モードですか……!)
嵐「……」ドキドキ
時雨「晶、よく見ておけよ」
晶「はいっ」
ナミネ「では僭越ながら私が声掛けを……」フワ…
ナミネ「……試合スタートです!」
樹「魔弾【シュート】」ズゴオウッ!!
ウィン「!! 時間魔法【クロック】!」ユラ…
時雨「あのウィンが避けに徹した……」
樹「魔弾【シュート】」ズゴオオオッ!
ウィン「二回も見れば十分……。魔弾【シュート】」ズガアッ!
グラグラ……ッ
レナ「きゃっ……!」ヨロッ
デン「あぶないっ」ガシッ
デン「大丈夫? レナさん」
レナ「え、ええ……///」
嵐「見た目だけなら校長先生のシュートの方が大きくて早いのに……」
ナナ「ウィンは魔力が薄い箇所にシュートを撃ち込んでますから。相殺するならそれで十分……らしいですよ?」
- 529 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:44:25.36 ID:dYrkrH8ho
- 樹「模倣・爆発魔法【エクスプロージョン】」バゴオオンッ!!
ウィン「フッ!」ギュン!
晶「粉塵に紛れて後ろを取った!」
ウィン「魔弾【シュート】」ゴオオウッ!
樹「模倣・時間魔法【クロック】」パッ
ウィン「消え……」
ウィン(違う! 後ろ……)グルッ
樹「魔弾【シュート】」ドウッ!
ウィン「ぐっ……! あああああああああ!!」
ナミネ「試合終了ー!!」
ナナ「ウィン!」
樹「ふう……お疲れ様。ウィンさん」
ウィン「いてて……手加減できないとか嘘じゃないですかー。最後のシュート、めちゃくちゃ弱かったですよ」
樹「自分の生徒に本気の弾を撃ち込むわけないじゃない」
ナナ「よかった……怪我はないみたいですね」
ラミー「樹……かっこいい……///」ポッ
- 530 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:44:51.91 ID:dYrkrH8ho
- 晶「……」ゾクゾク
嵐「……晶?」
晶「あ、いや……時雨さんはこんな人達に勝つために修行してるんだって思ったらなんか感動してさ……」
時雨「晶、どうだ。今から私とトレーニングに行かないか」
晶「時雨さん! もちろんです!」
アルシェ「アルシェも……」
デン(みんなトレーニングしに行った……)
デン(今までとは本当に違う……。戦力だって集まってるのに、さらにみんな自分を鍛えるなんて……)
レナ「デン」
デン「あ、な、なに?」
レナ「……デンのことは私が守るわ」
デン「え……」
レナ「今の試合を見ても表情が明るくならないってことは、最後の闇の試練はもっと激しいってことでしょ」
レナ「もしそうなら、私があなたを護るって約束するから。だから、その……元気出しなさい」
デン「えと……」
デン「みんながトレーニングに行ってるのに何もしてない自分が恥ずかしくなっただけで、最後の試練うんぬんは関係ない……かも……」
レナ「……」
レナ「……///」ポコポコ
デン「いたた、いたいいたい」
デン(レナさん可愛いところあるなあ……)ホッコリ
- 531 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:45:38.87 ID:dYrkrH8ho
- 図書室ーー
クロエ「……」パタン
ヒカリ「やっぱり伝説的な人だってことばっかり書いてるね……」
ローラ「ドラゴンを使役したとか……」
ヒカリ「いろんな魔力を扱えたとか……」
クロエ「周りにはいつも人がいたとか……」
クロエ「……ドラゴンを使役って、ローラみたいね」
ローラ「いろんな魔力……ヒカリさんも使えるよね」
ヒカリ「クロエの周りにもいつも人がいる気が……」
クロエ「ふふ、まるで私達三人でアートルムみたいね」
ローラ「……あれ、クロエちゃんの足元のそれ読んだっけ?」
クロエ「?」ペラッ
クロエ「……何も書いてないわ、この本。白紙よ」
ヒカリ「変な本だね……」
クロエ「あ、著者だけ書いてあるわね。……アー……トル……ム」
ローラヒカリ「アートルム!?」
クロエ「そ、そうみたいね。また魔本かしら……」
ヒカリ「……それはクロエが持ってた方がいいと思う。闇の魔本みたいに、また何か読めるようになるかも」
クロエ「そうね。校長先生に話して、借りっぱなしでいいか確認しましょう」
ローラ「思いもよらない収穫だね……」
クロエ「そうね。とりあえず今日のところはこれを持ち帰って……解読は明日からかしら」
ヒカリ「そうだね。それじゃあこの本たちは返してくるよ」
ーーーーー
ーーー
ー
- 532 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:46:04.91 ID:dYrkrH8ho
- 皆の悩み一覧
クロエ 皆を失うのが怖い
ローラ リーケの娘として見られたくない(解決)
ヒカリ 魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ 昔のことを掘り返されたくない
凜華 水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ 高い所が苦手(解決)
ティア 話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ 恋愛をしてみたい(解決)
楓 吸血鬼の体質で死にかけた
嵐 楓を失いかけた(進行中)
晶 ケンカで守るべき人を傷付けた(進行中)
デン 死にたくない(進行中)
イオ 魔法で人を傷つけた(解決)
ウィン 戦いがつまらない(進行中)
- 533 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:46:33.26 ID:dYrkrH8ho
- 現在の目標
・皆の悩みを解決する
安価↓〜↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください
16/16回目の行動です
- 534 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/16(木) 22:57:50.70 ID:A2GU+EaQO
- リリィ先生と二人きりのナミネ、ふとリリィ先生が『危ないこともなく新学期を迎えられそう』と呟く
それを聞いて闇の試練に関してリリィ先生に隠している罪悪感や自分やリリィ先生に何かあったらという不安と恐れから号泣、最終試練前にリリィ先生に打ち明ける
- 535 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/01/16(木) 23:54:48.78 ID:v0T9VTn0O
- 嵐と晶がウィンや時雨と修行していてかまってくれず寂しそうにエアロと戯れる楓。
エアロ→ローラ経由で二人に伝わったらしく休日を三人で満喫。
- 536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/17(金) 00:38:36.77 ID:4LT+jiayO
- とりあえずクロエ・ローラ・ヒカリの三人でアートルムの魔本を解読
- 537 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/17(金) 10:11:19.27 ID:U6RZdGYQO
- 最後の闇の試練を前に、恋人組(ウィンナナ・樹ラミー・ティアルシェなど)や仲良し組(クロエローラヒカリ・レナデンなど)のふれあい
- 538 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/17(金) 22:54:46.69 ID:4O40BrV5O
- ソフィアにラミーを会わせてラミーの闇がどうなっているかとか聞く
- 539 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 21:45:56.89 ID:v/gOfUalO
- やっぱ1年生最後のイベントだけあって結構難航してるみたいやね
最近は急に寒くなってきた上に例の新型肺炎もちらほらニュースでやってるし、気長に待ってるから体調には気を付けて頑張ってほしいな
- 540 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 21:53:19.38 ID:wTjU5g4D0
- 生存報告があれば遺棄てイケる
- 541 : ◆ZOSRNJGVq. [sage]:2020/02/02(日) 21:06:41.81 ID:FpXf29g2o
- すみません、生存報告だけさせていただきます
お待たせして申し訳ありません
- 542 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 21:31:10.25 ID:tj0qzy9ao
- お待たせしております
年が明けてから実生活が忙しく中々執筆時間が取れなかったため、まだ一年生編を書ききれていません
闇の試練前夜までは漕ぎ着けたので、とりあえずそこまで投下しようと思います
3月になれば安定して時間が取れるはずですので、一年生編の完結までもう少しだけお付き合いくださいませ
- 543 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 21:35:02.36 ID:JdgFDxPqO
- とんでもねぇ、待ってたんだ
- 544 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:13:28.30 ID:tj0qzy9ao
- 自室ーー
クロエ「さてと……」パサッ
ヒカリ「それ、解読するの?」
クロエ「ええ。闇の試練のことは分からなくても、アートルムがどんな人物だったのかが分かるかもしれないわ。そうすれば、なんで闇の魔本を創ったのかも分かるかも……」
ローラ「でも白紙なんだよね?」
クロエ「魔力は感じるわ。魔力を込めれば文字が浮かび上がる本なのかも」キイイイ…
ローラ「……どう?」
クロエ「……だめね。変化なしよ」ペラペラ
ヒカリ「今はその本より闇の試練だよ、クロエ」
クロエ「そ、それもそうね。……これはしまっとくわ」パタン
ローラ「うーん……何かすることあるかなあ」
ヒカリ「ここのところ根を詰めてたし、息抜きもいいと思うけど……」
クロエ「それじゃあ……」
ーーーーー
ーーー
ー
- 545 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:14:06.43 ID:tj0qzy9ao
- ソフィアの住む城ーー
ラミー「よ、よろしくお願いします」ペコリ
ソフィア「よろしくお願いします、ラミー・アルファウス様」
ヒカリ「結局闇の試練のこと調べに来ちゃったね」ヒソヒソ
ローラ「今はクロエちゃんの好きにさせてあげよう。他のことしても落ち着かないだろうし……」ヒソヒソ
クロエ「ソフィアさん。ラミーさんも闇の魔法使いなの。何か分かることとかないかしら」
ソフィア「私は闇の魔法に特別詳しいわけではありません。ですが、情報を共有できれば何か分かるかも……」
ラミー「私は……闇に一度飲まれました」
ソフィア「!」
ラミー「でも、今はこうして外に出て生きています」
ソフィア「闇からの生還……非常に興味深いです。詳しく聞かせてください」
ーーーーー
ーーー
ー
ラミー「……以上が、私の経験したことです」
ソフィア「なるほど……。記憶があるのは闇から脱出する少し前からなのですね」
クロエ「私とラミーさんの接触が関係してるのかしら」
ソフィア「その可能性は高いかと。普通であれば飢えで亡くなってもおかしくないほどの時間を闇の中で過ごした。しかし本人曰くその前後で身体的に変化は見られない……」
クロエ「闇に完全に封じ込められてたわけね。それが私との接触で揺らいだ」
- 546 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:14:41.92 ID:tj0qzy9ao
- ヒカリ「それじゃあもしかして、闇に飲まれてる間ラミーさんは歳をとってないってこと?」
ラミー「そうなる……のかな」
ローラ「じゃあまだ生徒ですね! もしかしたら一緒にリリウムに通えるかも……」
クロエ「それは面白そうね。楽しみだわ」
ソフィア「あの、質問なのですが。ラミー・アルファウス様は今、闇の魔法は使えますか?」
ラミー「は、はい。クロエさんのと比べると硬い感じ……でしょうか」
クロエ「そうね。撃ち合うと私の方が勝つけど、盾のようにしたラミーさんの闇は、私の魔法じゃ撃ち抜けなかったわ」
ソフィア「硬い闇……。樹・ユグドラシル・リリウム様を自身の身を犠牲に護ったように、人を護ることに特化しているのかもしれません」
ラミー「人を護る……」
クロエ「いい魔法ね」
ラミー「て、照れますね……」
ソフィア「ラミー・アルファウス様が脱出しても闇は消えなかった。つまり、最後の鬼は近い将来またクロエを狙ってくるはずです」
ソフィア「私の時は、闇が近づく程に心が重く暗くなりました。……おかげで闇を友達に、なんてことに考えが至った訳ですが」
ラミー「あ、同じ……かもです。樹が支えてくれてたけど、それでも悲しくて、辛くて……。その日は朝から、闇に飲まれた方が楽なんじゃないかとか、そんなことばっかり考えてました」
- 547 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:15:13.81 ID:tj0qzy9ao
- クロエ「最後の闇の試練の日は精神的にも大変そうね……」
ヒカリ「今までも闇の試練の最中に具合が悪くなったりしてたよね」
クロエ「そうね。頭痛がしたり……」
ソフィア「それのひどいものと考えていただければ」
クロエ「う……今から憂鬱だわ」
ラミー「大丈夫。クロエさんは闇なんかに渡さないから」
ローラ「レイアさんも向かってくれてるし、大丈夫だよ!」
ソフィア「私もここからですが応援しています」
ヒカリ「ソフィアさんは一緒に戦ってはくれないんですか?」
ソフィア「考えたくはありませんが……。万が一闇が学校の外まで広がるようなことがあったときに、街の人を守る人がいないと大変でしょうから」
クロエ「ここの近場の人はソフィアさんのことを信頼してるみたいだし、避難指示もすぐ聞いてくれるわ」
ヒカリ「そっか」
ソフィア「……健闘を祈ります、クロエ」
クロエ「ええ、ありがとう」
ーーーーー
ーーー
ー
- 548 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:15:41.06 ID:tj0qzy9ao
- 街中ーー
クロエ「あら、楓たちじゃない。奇遇ね」
楓「おー。クロエたちは帰るところ?」
ローラ「うん。ソフィアさんには会えたから……」
嵐「ローラ、ありがとな」コソコソ
晶「ほんと、気づかなくて……」コソコソ
クロエ「?」
楓「じゃあ帰るの邪魔しちゃ悪いな。嵐、晶、次はあそこのゲームセンターに行くぞー!」
ヒカリ「行っちゃったね……」
クロエ「ローラ、あの三人と何かあったの?」
ローラ「エアロがね、楓さんが二人と遊べなくて寂しがってるって教えてくれたの」
ヒカリ「それを伝えたら、三人で遊びに行くことにしたわけだね」
ローラ「うん、多分そう」
クロエ「楓は愛されてるわねー」
ラミー(話を聞きに行くだけなのに、ローラさんとヒカリさんが付いてきてるクロエさんも相当愛されてると思うけど……)
ーーーーー
ーーー
ー
- 549 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:16:29.80 ID:tj0qzy9ao
- カフェーー
楓「いやー、遊んだ遊んだー」
晶「こんなに景品貰ってどうするんだよ……」ドッサリ
楓「んー……はい!」
楓「二人にもあげる! 仲良しの証にさ」
嵐「あ、ありがとう」
楓「ほんとはさ、二人の邪魔しちゃいけないって分かってるんだよ。晶は時雨さんのとこで、嵐はウィンさんのとこで毎日特訓してるんだもん」
楓「二人がクロエのために特訓してるのは邪魔したくなかったけど……二人とも疲れてる顔してたから」
嵐晶「!」
晶「そっか……自分じゃ気づかなかったな」
嵐「まあ、命がかかってるわけだしな……」
楓「二人の気分転換になればなって思って……。迷惑だった?」
嵐「そんなことない。嬉しかったよ」
楓「そっか。よかった」
晶「でも、クロエのためだけじゃない。アタシたちは楓を守るために稽古をつけてもらってるんだ」
嵐「そうそう」
楓「あたしのため……」
楓「……そうだったんだ」
- 550 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:16:56.42 ID:tj0qzy9ao
- 楓「なら、あたしも頑張る!」ガタッ
晶「お、おおっ?」
楓「二人は気づいてないのかもだけどさ、ほんとに必死で、クマもできてて……。そんな二人を見て放ってはおけないよ」
楓「死に立ち向かう強さ……あたしだって身につけたい」
嵐「うん、楓ならいつかそう言う気がしてた」
晶「無理はすんなよ」
楓「しないしない。でもそうだなー……帰ったらまず二人の稽古の見学でもしようかな」
嵐「その前に、目の前のケーキセットを片付けなきゃな」
楓「そうだったそうだった♪」パクッ
ーーーーー
ーーー
ー
- 551 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:17:23.03 ID:tj0qzy9ao
- 校長室ーー
コンコンッ
クロエ「失礼するわ」ガチャッ
樹「おかえり、ラミー。クロエさんたちもお疲れ様。収穫はあった?」
ラミー「私のは防御向きの魔法なのかもって。あと、万が一街の方に闇が行っちゃったときはソフィアさんが率先して街を守ってくれるみたい」
樹「そう。ソフィアさんにはお礼をしなくちゃね」
クロエ「あとは報告することもないかしら。最終日に向けて訓練してくるわね」
樹「ええ」
ガチャッ……バタン
樹「ラミー、こっちに来て」ポンポン
ラミー「校長室のソファーって何回座っても緊張するね……」モフッ
樹「……ラミー、私の子にならない?」
ラミー「へっ!?」
樹「言いづらいけど……あなたが闇に飲みこまれた時あなたの家族は、その……」
ラミー「……私を化物扱いしてたから、いなくなっても困ってなかったでしょ?」
樹「……ええ」ギリッ
樹「……だから、今あなたは孤児のような……まあ、扱いが難しいけど、身寄りがいないことになっている」
ラミー「それで……樹の子に?」
樹「そうよ。そうすればいろいろ行政の手続きもしやすくなるし、身元もハッキリさせられる。……どう?」
- 552 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:17:55.03 ID:tj0qzy9ao
- ラミー「……やだ」
樹「な、なぜ? 悪い話じゃないわ。あ、いや、確かにアルファウス家には悪い話かもしれないけど……」
ラミー「アルファウスさんはどうでもいいの」
樹(アルファウス『さん』……。まるで他人みたい)
ラミー「でも……樹の子供になったら、樹と結婚できないもん……」
樹「なっ……!///」カアッ
ラミー「リリウムの名字を名乗るなら、樹の子供じゃなくてお嫁さんとして名乗りたい」
樹「わ、分かったわ。なら……せめて、卒業してから」
樹「さすがに妻を学校で指導して正気ではいられないと思うし……。それでもいいかしら」
ラミー「うんっ!」
ーーーーー
ーーー
ー
- 553 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:18:31.52 ID:tj0qzy9ao
- レナの部屋ーー
レナ「まず基本はデンの好きに動いてもらって……危ないと思ったときに私の後ろに来てくれればいいわ」
デン「う、うん」
レナ「きっと守ってみせるから、信じて」
デン「でも、ウィンさんでも駄目だった相手だよ」
レナ「人を護るだけならウィンさんより強い自信あるわよ」
デン「なんでそんなに……」
レナ「?」
デン「なんでそんなに私に構うの……?」
レナ「そうね……クロエのことも見捨てられないし、試練に協力するのは当然として……そうなると戦力が欲しいのよ。そして、私が知る中で最強の魔法使いがあなただから、あなたといる。それじゃ不満?」
デン「最強って……私なんかだめだよ……弱くて、使えない魔法だけが取り柄のしょうもない奴だよ」
レナ「そんなことない。私はあなたを信じてるわ」
デン「……レナさんは優しいね」
レナ「な、べ、別に。そんなことないわよ」
デン「……分かった。レナさんが信じてくれるなら今回の試練、全力で協力するよ」
デン(もし、本当にレナさんが私のことを護ってくれたなら……その時は……)
レナ「そ。良かったわ。あ、せっかく部屋に来たんだから紅茶でも飲んでく?」
デン「うん。いただこうかな」
ーーーーー
ーーー
ー
- 554 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:18:58.57 ID:tj0qzy9ao
- 食堂ーー
ティア「……」
アルシェ「ティア、あーん」
ティア「え、あ、あーん」パクッ
アルシェ「悩んでも仕方ない」
ティア「?」
アルシェ「敵が強くても、アルシェがなんとかする。だからティアは安心してていい」
ティア「アルシェ……」
アルシェ「ティアは難しく考えすぎ。きっとなんとかなるよ」ナデナデ
ティア「そう、ですね……」
アルシェ「だからほら、一緒にプリン食べよ? あーん」
ティア「あーん……」
百合江「はーっ、はーっ……!」ドクドク
百合江(幼女百合やべえですわ……!)ボタボタ
ーーーーー
ーーー
ー
- 555 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:19:25.49 ID:tj0qzy9ao
- 生徒指導室ーー
リリィ「はい、コーヒーです」コトッ
ナミネ「あ、ありがとうございます。いただきます」ズズ…
リリィ「……」
リリィ(かわいい……)
ナミネ「せ、先生? ボーッとしてどうかしましたか?」
リリィ「あ、いえ。なんでもありません。ただ平和だなと思って……」
ナミネ「平和……」
リリィ「何事もなく新年度も迎えられそうですし、のんびりした時間っていいなあと」
ナミネ「……」ポロッ
リリィ「な、ナミネさん!?」ドキッ
リリィ「急にどうしちゃったんですか? 落ち着いてください」ホワン
ナミネ「こ、怖くて……なんか、涙が……」ポロポロ
リリィ「……話してください。何かあったんですね?」
ナミネ「今月の最後……クロエさんを狙って、闇の魔物が襲ってくるんです。私はクロエさんが好きです。闇に負けてほしくありません。だから、手助けをするつもりで……」
リリィ「……」ナデナデ
ナミネ「でも、闇の魔物はとても強くて……私の方が無事じゃ済まないかもとか、建物の中にいるリリィ先生に被害がいったらとか、そういうことを今になって考えてしまって……」
ナミネ「先生に今まで話せなかったのも、辛くて、心配かけたくなくて……!」
リリィ「もういいですよ。大丈夫です」ギュッ
- 556 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:19:53.20 ID:tj0qzy9ao
- リリィ「そんな大変なことがあるなんて、全く知りませんでした」
リリィ「それはクロエさんとナミネさんだけしか知らないことなのですか?」
ナミネ「いえ……他にもたくさんの人がクロエさんを助けようとしています」
ナミネ「生徒の中でもクロエさんと仲のいい人はほとんど……あとは校長先生と、その恋人のラミーさんがクロエさんを助けるために動いています」
リリィ「そうですか……」
リリィ「それならきっと大丈夫ですね」ニコッ
ナミネ「え……」
リリィ「この一年、生徒のことはよく見てきたつもりです。中でもクロエさんの周りの子は、互いを刺激しあい、支え合い、めざましい成長を見せてくれました。だから大丈夫です! 私が保証します!」
ナミネ「先生……でも……」
リリィ「先生の言うことが信じられませんか?」
ナミネ「先生のことは信じてます。でも、やっぱり怖くて……」
リリィ「まったく……仕方のない子ですね。分かりました、おまじないをかけてあげます。前髪を上げておいてもらえますか?」
ナミネ「?」ササッ
リリィ「妹たちが怖がったりしたときは、魔力をこめたこのおまじないが一番効くんですよ」
ちゅっ……
リリィ「はい、これでもう大丈夫」
- 557 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:20:26.14 ID:tj0qzy9ao
- ナミネ「……」
ナミネ「!!?/////」ボンッ
リリィ「ふふ、顔真っ赤ですよ」
ナミネ「だ、だって、おでこ……!」
リリィ「おまじない……というより、リラックスの魔法を集中させたものです。恐怖心は脳から生まれますから、そこに近い額から魔力を流すことで最も効き目が大きくなるんです」
ナミネ「な、なるほど……???」グルグル
リリィ(妹たち相手にするときは額に手を当てるだけなんですけどね。恋人仕様の特別版です)フフッ
リリィ「また怖くなってしまったら言ってください。何回でもしてあげますから」
ナミネ「あ、う……!///」カアアアアッ
リリィ「頑張ってくださいね」ナデナデ
ナミネ「は、はい……///」
ーーーーー
ーーー
ー
- 558 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:20:53.14 ID:tj0qzy9ao
- ♡幕間
ウィンとナナの試練前夜♡
季節は春に向かい、日々暖かさを増している。それでも夜はやはり肌寒く、人肌恋しくなる。
いつものようにナナをベッドへと迎え入れ、ぬくもりを分けてもらおうと包むように抱きしめる。
いつもならこのままぎゅっと抱きしめて眠りに落ちるのだが、今日はそうはいかなかった。
「じゃあ、始めますね……」
こくり。
明日の闇の試練に備え、ナナからありったけの魔力を受け取っておく。それがボクのできる事前準備だ。
僕の頭の横に両手を付き、まぶたを閉じたナナの顔がゆっくりと迫ってくる。
「んっ……」
ふに、と唇が押し当てられる。今まで何度もしてきた行為だが、未だにドキドキしてしまう。
そして同時に、じんわりと魔力が流れてくるのを感じる。
「ん、んん……っ。ちゅ、ちゅ……」
体が熱を持ち、吐息も甘い熱を帯びてくる。
おぼつかない手付きでナナの寝巻きを脱がせると、白い肌はほんのりの桃色に色づいていた。
「あつい……ですね」
袖からするりと腕を抜き、ナナはとうとう裸になる。
ボクもナナに手伝ってもらいながら、やがて寝巻きを脱ぎ去った。
高鳴る胸同士を潰すようにくっつけ、再び口付けを交わし合う。
「ちゅむ……れろ、ぢゅ……」
どちらのものとも付かない唾液が零れ落ち、互いの口周りを濡らしていく。その量が増すにつれ、ボクの中の魔力は爆発しようと体に訴えかけてくる。
もっとナナとくっつきたくて、脚も絡ませる。ふとナナの太ももがボクの敏感な部分を擦り上げ、それがとどめになった。
「ふぁ……っ! ぅ、あ、んんんん……っ!」
びくびくびくっ。
二、三度体が震え、ゆっくりと落ち着いていく。
ほわんとした夢見心地にまどろみかけるが、はっと気を持ち直す。
- 559 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:21:21.50 ID:tj0qzy9ao
- 「ナナ……もっと……」
この程度では足りない。もっともっとーー。
「……ぐすっ」
「な、ナナ? どうして泣いてるの……?」
なぜか目の前の彼女は泣いていた。
ポロポロと溢れる涙がシーツを濡らしていく。
とにかく泣き止んでほしくて、頭を撫でてあげる。
しばし泣き続けていたナナだったが、やがて涙が止まるとボソボソと話し始めた。
「明日……万が一にもウィンさんが死ぬかもって考えると怖くて……」
要するに、この彼女は不安でいたたまれなくなってしまったらしい。
いつもは強気にボクを攻めるのに、やっぱり年相応に不安になることもあるようだ。
「ナナ、泣かなくていいよ」
それなら言ってあげることは決まっている。
「ボクは死なないからさ。約束するよ」
できる限り優しく伝える。どうか少しでも彼女が安心するように。
「ウィンさん……でも……」
ナナは一瞬ふわっと笑顔を見せたが、すぐに落ち込んだ表情へと逆戻りしてしまった。
言葉では説得は無理かもしれない。なら次は……。
「じゃあ……安心できるまで魔力を注いでほしいな」
「安心できるまで……?」
「うん。これだけ魔力あれば大丈夫って思えるまで、どんどん注いでよ」
言葉ではなく行動で示すしかない。
「……分かりました。精一杯注ぎます」
「うん、お願い」
かくして、ボクとナナの二回戦が始まった。
- 560 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:21:48.73 ID:tj0qzy9ao
- まずはキスからだ。
舌を絡ませ合い、唾液を交換する。
その間にナナは手を下ろしていて、ボクの胸を優しく包むように触ってきた。
「んく、ふぁ……! ちゅ、ん……!」
きゅううっと先端をつねられる。ビリビリとした刺激が駆け抜け、秘所が湿り気を帯びたのを感じる。
かと思えば優しくついばむようなキスだけになり、その優しい口付けにうっとりとしてしまう。
「ん、く……んぅっ!?」
ナナから与えられる刺激が気持ちよすぎて、手が降りていることに気づかなかった。突然電気魔法を撃たれたかのように体がのけぞり、ボクから漏れ出した液体がぴしゃっとシーツを濡らす。
「やっ、ナナっ、だめ、イっちゃ……からぁ……!」
くちくちと粘ついた音がボクの下腹部から聞こえてくる。それがなお興奮を呼び、さらに体液を分泌させる。
「あっ、ぅ〜〜〜〜……!!」
きゅううううと体が切なく疼き、一際大きな快感が全身に襲いかかってくる。
じっとりとした汗が額を濡らし、ふうふうと熱い息を吐くことしかできない。
「ナナ……満足……した……?」
中々に激しかったが、これも彼女を安心させるためだ。たっぷりキスもして、魔力はたくさん貰った。
さて着替えようかと勝手に終わった気になり体を起こそうとするも、がっしりと腕を掴まれ立ち上がることができない。
「……ナナ?」
まさか。
「満足……してません」
不安気な顔で見つめられ、もっと注ぎたいという意思が表情から読み取れる。
嫌な汗が背中を伝う。
ーーーーー
ーーー
ー
- 561 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:22:16.94 ID:tj0qzy9ao
- 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっ!! も゛っ、む゛り、しんじゃ……!! や、あ、ふああああああっっ!!」
「イッちゃだめです。イッたら魔力が発散しちゃいますよ」
「やだあ゛あ゛ああああ!! イぐ、イぎゅ、う、あ゛っ、あ゛あ゛あ゛あ゛……っ!」
びちゃびちゃびちゃっ!
もはや何度目か分からない潮吹きがボクから発射される。
直接粘膜を触れさせるのが効率的だと、ナナがボクの秘部を舐め始めてからずっとこのままだ。
ナナは顔を離すことなく舐め続け、時に肉種を甘噛みし、時に舌を突き刺してくる。
「ひいっ、ひいっ……! あっ、また……!? やだ、もう、やだ……!」
「……ぺろっ」
「んくぅううう!!」
ぴしゅっと弾けるように少量の潮が吹き出す。もはやナナに責めつくされたボクの体はおかしくなってしまったらしい。
ほんの少し触られただけで、気が狂うほどの快感が生まれる。
「じゅぷ、ちゅ、じゅるるる……! れろ、かりっ、れろれろれろ……」
「いやああ゛あ゛あ゛っ!! もうイキたくない、やだ、やだやだやだああああああ!!」
こんな状態で激しく責められれば、当然もっと強い刺激となる。
バチバチと視界が明滅し、かつてない絶頂が来ていることを本能が知らせる。
これ以上は本当にーー。
「しぬっ、イ゛キ死ぬっ゛! こわい、やだ、イキたくない、あ、あああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
ビクビクビクビクンッ!!
膣が、子宮が、腹筋が、腰がありえないほど脈動し、ボクの機能をとうとうぶっ壊したらしかった。
「あ゛っ、あ゛ー……」
びしゃああああ……。ぶしゅああああ……。
ぴしゃっ。しゃああああああああ!
じょぱっ、ちょろろろろ……。
「こわれたぁ……ぼくのおまんここわれちゃったあ……」
「うわわ、止まりませんよこれ……」
漏れだす液体が止まらない。
シーツが水分を吸っていき、やがてそれはボクのお尻の部分を濡らし、背中の部分まで浸食し……。
とうとうボクは、そこで意識を手放した。
- 562 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:22:56.86 ID:tj0qzy9ao
- そして、闇の試練の日がやってくるーー
- 563 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 23:10:37.14 ID:k5srUkYwO
- おつおつ
>>1も体に気を付けてね
- 564 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 23:41:16.20 ID:JdgFDxPqO
- おつおつ
ウィンナナって母性溢れてるのはナナの方なんだけど、ナナのこのベッドヤ◯ザぶりを見ると将来的にはウィンの方が娘孕みそうな気がする
- 565 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 17:56:02.09 ID:KxPwbCzmo
- 久しぶりです
投下いたします
- 566 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 17:58:33.69 ID:KxPwbCzmo
- 自室ーー
クロエ「っ!!」ガバアッ!
ヒカリ「クロエ!?」ガバッ
ダダダダダッ
ヒカリ(お手洗い……? それにしては様子が……)
クロエ「げええええっ、うぶ、うええええ……!」ビチャチャッ
ヒカリ「!! クロエ!」タタタッ
ローラ「クロエちゃん!」
ヒカリ「大丈夫……じゃないよね。一回全部出しちゃおう」サスサス
クロエ「うぐ、げええええ……」ビチャビチャ…
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「……」ゲッソリ
クロエ「あさから……いやなものみせたわね……」
ヒカリ「ううん、大丈夫だよ。それより立てる? みんなのところに行かないと……」
クロエ「……」グッ
クロエ「たてない……肩かしてくれる……?」
ヒカリ「う、うん。もちろん」
ヒカリ(これは重症そうだ……)
ーーーーー
ーーー
ー
- 567 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 17:59:00.83 ID:KxPwbCzmo
- 食堂ーー
ヒカリ「……というわけで、クロエはすごく危険な状態です」
ラミー「私の時はあんなんじゃなかった……」
樹「ラミーのときより闇が強力ってことかしら」
デン「た、多分そうだと思います。今までも体調に波があって、体調がひどいときは闇も比例して強い奴で……」
レナ「ここまで酷いのは見たことある?」
デン「ここまでやつれてるのはさすがに……」
ナミネ「それじゃあ気を引き締めていかないとですね」ムンッ
ティア【すごいやる気ですね】
アルシェ「あれは恋人に元気をもらってるから。アルシェにはよく分かる」
ナナ「……というより、今日なんだか暗くないですか?」
時雨「天気予報は晴れのはずだが……」
バンッ!!
楓「ぜぇ……ぜぇ……」ガタガタ
ヒカリ「うわっ!? びっくりした……」
ローラ「楓さん……?」
晶「わ、悪いみんな。楓がどうしてもって言うから連れてきたんだけど……」
楓「もう……来てる……」
樹「え……」
楓「学校の上を……闇が覆って……」カクンッ
嵐「楓っ」ガシッ
樹「もうご到着してたのね……」
ナナ「想定よりずっと早いですけど……」
レナ「やるしかないわね」
- 568 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 17:59:37.16 ID:KxPwbCzmo
- 時雨「ウィン、いよいよ大一番だぞ。……ウィン?」
ウィン「……っ///」ピクンッ
ウィン「はぁ……はぁ……。な、なに? なんのはなし……?///」フルフル
時雨「大丈夫か? 顔が赤いが……」
ナナ「だ、だいじょーぶです! ウィンは今かつてない最強モードですから!」
時雨「ならいいが……」
凜華「クロエさん、掴まって」
モミジ「私達が護衛するからね。イオさん、前線はお願いね」
イオ「は、はいっ!」
ーーーーー
ーーー
ー
- 569 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 18:00:03.90 ID:KxPwbCzmo
- 中庭ーー
ズゥン…… ズゥン……
鬼「………………」ギロリ…
アルシェ「……でかい」アングリ
樹「久しぶりに見たわ。ラミーの時の分、しっかりお返しさせてもらおうかしら」
デン「今度こそ……!」ボソッ
ウィン「……」ポケーッ
イオ「い、いきますっ!! 爆発魔法【エクスプロージョン】!」
ドゴオオオォォォォン!!
鬼「!!」グラッ…
樹「畳み掛けるわ。拘束解除【リミットブレイク】!」ゴオオッ!
樹「魔弾【シュート】」カッ
ズゴォォォォォオオオオオッッ!!
鬼「ガアアアアアアアアアア!!!」
ラミー「す、すごい……」
鬼「ブフゥー……!!」ズシン…!
時雨「! あの二人の攻撃を耐えるのか……」
わらわらわらわら……
クモ「ウゥゥゥウウウヴヴウウウ」カサカサカサカサ
ヘビ「ギシャアアアアアアアアア!!」ズルズル
ドクロ「谿コ縺呎ョコ縺呎ョコ縺」ガサガサ
デン「わ、わわっ!? こんなの今まで出てこなかったよ……!?」
レナ「どうやらクロエの周りの魔法使いも排除したいようね」
ナナ「それじゃあ作戦変更ですね。打ち合わせどおり、主力の皆さんは鬼と対峙。他の皆さんはできる限りバラけて主力が戦いに集中できるようにサポートします」
ナナ「さあ、作戦開始です!」
- 570 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 18:00:30.94 ID:KxPwbCzmo
- 対鬼メンバー
樹
ウィン
デン
イオ
アルシェ
分隊1(対ヘビ)
時雨
ナミネ
分隊2(遊撃隊)
ラミー
ナナ
レナ
ティア
分隊3(星見の塔でクロエの護衛)
ローラ
ヒカリ
凜華
モミジ
寮の防衛
楓(自室で休息中)
嵐
晶
- 571 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 18:00:58.31 ID:KxPwbCzmo
- ヘビ「ギシャアアアアアア!!!」
時雨「鬼も可哀想だな。あのメンバーが相手だとさすがに何もできないだろう」
ナミネ「もしかしたら私達の方があぶないかもですね。二人でヘビを倒さないと……」
時雨「確か悩みの解決した人は闇の魔獣に魔法がよく効くんだろう? きっと大丈夫さ」
ヘビ「ジュアアアアアアア!!」ズルルルッ!
時雨「ふっ!」シュパッ!
ヘビ「ギシャアアアアアアアアア!!」
時雨「全く……まだ喋ってる途中なんだがな」チャキッ
時雨「確かヘビは攻撃し続ければ小さくなって消滅する……だったかな」
ナミネ「はい!」
時雨「ならさっさと倒してクモやドクロの討伐を手伝いにいかないとな」グッ…
時雨「……今から見る技はウィンには内緒だぞ?」
ナミネ「え……」
時雨「居合……閃【せん】!」キンッ!
ヘビ「ギ……ア……?」ズル…
ナミネ「……今……何が……?」パチクリ
ヘビ「ギ……ギアア……!」ズ…ズズ…
ナミネ「あ、水弾【アイスボール】!」バシュッ!
ヘビ「ギイイイィィ……!」シュウウ…
時雨「あ、頭だけでなお動くとは……。油断していた」
ナミネ「い、今何したんですか?」
時雨「なんのことはない。剣を抜き、魔法で斬撃を飛ばし、再び剣を収めただけさ。光が拡散してしまうから、剣を抜く時間をできる限り短くした結果があの技というわけだ」
ナミネ「早すぎて見えませんでした……」
時雨「おっと、おしゃべりしてる場合じゃないな。他の加勢に……」
ヘビ「ルアアアアアアアアアア!!」ズルルル!
時雨ナミネ「!!」
「炎弾【ファイアボール】!」ゴウッ!
「雷弾【サンダーボール】!」バチッ!
- 572 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 18:01:25.29 ID:KxPwbCzmo
- 時雨「もう一匹いたのか……! それより助かったぞ……晶、嵐」
晶「間に合ってよかった……。あのヘビずっと時雨さんの戦いを観察してたみたいです。一筋縄じゃいかないかも……」
ヘビ「フシュルルルル……」
ナミネ「水弾【アクアボール】!」バシュッ
ヘビ「……」ビシャッ
ヘビ「?」キョロキョロ
ナミネ「な、き、効いてない? 硬さもさっきのヘビより上ってことですか……」
時雨「閃【セン】!」キンッ!
ヘビ「ルオオオオオオオオ!!」ギュン!
時雨「あれを避けた!?」
ナミネ「避けたってことは時雨さんの攻撃が当たればあるいは……」
晶「倒せるかもな」
ヘビ「ルアアアアアアアアアッ!!」ガバアッ!
嵐「雷弾【サンダーボール】!」バチッ!
嵐「っと……。さて、どうやって倒す? 時雨さんの攻撃が当たれば倒せると言っても、さっきは避けられたし」
ナミネ「かく乱しましょう! 水と炎と雷! これだけあれば隙を作るくらい簡単です!」
晶「だな」
嵐「時雨さんはいつでも攻撃できるよう準備しててください」
時雨「ああ。頼むぞ」
ナミネ「ではまず……嵐さん! 水障壁【アクアカーテン】!」ブワアッ!
嵐「おう! 雷弾【サンダーボール】!」バチチッ!
晶「雷をまとった巨大な水のカーテン! これならあいつも……」
蛇「ルオ……!!」
バチチチチチチチチッ!!
- 573 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 18:01:58.40 ID:KxPwbCzmo
- 蛇「ルガ……ア……!」ビリビリ
時雨「閃【セン】!」キンッ!
蛇「ルオオオオオオオオ!!」ズバアッ!
晶「斬れた!」
蛇「ルオオオオオ……オオオオ……!!」
嵐「小さくなったな……でもまだやる気みたいだ」
ナミネ「もう一度……! 水障壁【アクアカーテン】!」ブワッ!
嵐「雷弾【サンダーボール】!」バチッ!
蛇「ルアアアアアアアア!!」ズルル!
ナミネ「避けられた! 晶さん!」
晶「任せろ! はああああぁぁ……!」コオオオ…
晶「炎神魔法【カグツチ】!!」ゴウッ!!
蛇「ルオッ!?」ビクッ!
時雨「よくやった、晶……」チャキ…ッ
時雨「閃【セン】!!」ギンッ!!
蛇「ル……オ……」ズル…
ずうううううん……
ナミネ「倒した……」
嵐「やったな、晶! あんな炎出せるなんて聞いてなかったぞ!」
晶「はは、時雨さんとの修行の成果だよ。二人のナルカミやイダテンに負けてられないしな」
時雨「盛り上がるのはほどほどにな。すぐに遊撃に回るぞ。蛇が発生し次第また集合だ」
はいっ!!
ーーーーー
ーーー
ー
- 574 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 18:02:24.79 ID:KxPwbCzmo
- 楓「はー……はー……」
楓(今日は……意識がある……)
楓(死を感じる時間が長過ぎて慣れてきちゃったのかな……)
楓「嵐……晶……」
楓「あたしも……頑張るんだ……!」
ーーーーー
ーーー
ー
- 575 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 18:02:51.76 ID:KxPwbCzmo
- 星見の塔前ーー
凜華「氷剣【アイスソード】」キンッ
凜華「はい、ヒカリさんも」ポイッ
ヒカリ「ありがとう、凜華さん」
凜華「剣を使った殺陣は習ったことあったかな」
ヒカリ「一応練習としては何度か」
凜華「じゃああまり難しく考えなくていい。習ったとおりに剣を動かせばきっと大丈夫だから」
ヒカリ「うん。確かこう握って……」ギュッ
クモ「キシャアアァァアア!!」
ヒカリ「ふっ!」ズパッ!
凜華「そうそう、いい感じ。……はっ!」スパッ!
ドクロ「谿コ縺呎ョコ縺呎ョコ縺」ガサガサ
凜華「さ、クロエさんを守るためのワルツ……始めようか」ニコッ
ーーーーー
モミジ「や、やっぱりあの二人かっこいいなあ……」
ローラ「うん……」
ルク「……」ソワソワ
クロエ「ルクさん……リズの部屋にいていいわよ……」
ルク「あ、い、いえ。今はそういう訳にはいきません。もし校舎が崩れるようなことでもあれば見に行きますが……今はクロエさんです」
ローラ「! エアロ! 融合【シンクロ】!」キンッ
ローラ「風弾【エアロボール】!」ブワッ!
クロエ「まさか……」ノソ…
ローラ「コウモリ……かな。空からも攻めてきたみたい」
ルク「ほほう。いよいよ総力戦みたいですね」
ーーーーー
ーーー
ー
- 576 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 18:03:19.01 ID:KxPwbCzmo
- 対鬼チームーー
鬼「ガアアアアアアアアアアアアアア!!!!」ブンッ!
メゴオオオッ!
アルシェ「パンチ一発で地面がえぐれた……」
樹「当たったらタダじゃすまなそうね」
ウィン「……」ポー
イオ「私の爆発で足元を崩してみます! 爆発魔法【エクスプロージョン】!」ドオオオン!
鬼「ガ……!!」グラ…
アルシェ「もうひと押し……破壊魔砲【キャノン】!!」ズゴオオォッ!!
鬼「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」ズウウウウウン!
ウィン「……」ボケー
樹「畳み掛ける! 魔弾【シュート】!」ズドオオオオン!!
デン「え、えと、えと、魔弾【シュート】!」ズゴオオッ!
鬼「ガ……ア……ッ!」ガクンッ
アルシェ「……これで終わり……?」
デン「今までと同じなら……まだ……」
鬼「ゴアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」ガバアッ!!
イオ「ひいいぃぃ!!」
樹「くっ……!」
鬼「フシュー……フシュー……!」ゴキッ…ベキッ…
デン「強くなって復活して……」
デン(最近はこの状態の鬼によく殺されるんだっけ……)ガタガタ
ウィン「……」スウ…
- 577 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 18:03:49.27 ID:KxPwbCzmo
- 鬼「ゴオオオアアアアアアアアアアア!!!!」ブオン!
ウィン「魔弾【シュート】」
ズゴオオオオオオオオオッッ!!!!
- 578 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 18:04:17.92 ID:KxPwbCzmo
- 鬼「ガフッ……! グ……オオ……!」グラ…
デン「は?」
樹「ちょっ……」
イオ「え……」
ずうううううん……!
アルシェ「いっ……ぱつ……?」
ウィン「はっ、やっと強いのが来てくれて反応できた。昨日の晩からちょっとボーッとしてて……」
ウィン「……あれ? 鬼は?」キョロキョロ
樹「今あなたが倒したわ」
ウィン「そんなあ……」
デン「ま、まだ……です」
デン「ここから、本当の闇が襲ってきます……!」
ズズ……
ウィン「鬼が溶けてく……」
ーーーーー
ローラ「コウモリが帰ってく!?」
ーーーーー
時雨「数が減ったか……?」
ーーーーー
ーーー
ー
- 579 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 18:04:47.51 ID:KxPwbCzmo
- クロエ「来る……」グッ…
ローラ「クロエちゃん立っちゃだめ! 横になって……」
クロエ「私が立ち向かわないと……終わらない気がするのよ」
ルク「体調はどうですか?」
クロエ「かなりまともになったわ……。普段通りとはいかなくても7、8割の力なら出せそう」
モミジ「それじゃあ……行く?」
クロエ「ええ!」
ーーーーー
寮ーー
バンッ!
楓「……嵐、晶」
晶「無事か、楓」
嵐「大丈夫だったか!?」
楓「二人とも……お願いがあるの」
晶嵐「?」
ーーーーー
ーーー
ー
- 580 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 18:05:15.10 ID:KxPwbCzmo
- 中庭ーー
ズズズズ……
ウィン「みんな空に吸い込まれてくね」
クロエ「あれを消滅させれば終わる……はず……」
樹「クロエさん。大丈夫?」
クロエ「なんとかね……」
デン「……」ブルッ
レナ(デン……)
???『クロエ・アートルム……』
クロエ「な、だ、誰?」
???『我は闇。貴様を喰らうもの』
クロエ「闇が……声を……?」
樹「ラミー、こんなことあったかしら?」
ラミー「ううん……。闇が喋るなんてありえないよ……」
闇『ラミー・アルファウスか……。貴様が長く意識を保っていたせいで……いや、「おかげ」で言葉を学習することができたよ』
クロエ「あっそ。それで、喋れるから何? 帰ってくれるのかしら?」
闇『宣戦布告だ。我が体を痛めつけ消滅させた罰は、貴様ら全員の命を以って償ってもらう』
ローラ「い、命……」
クロエ「ふーん……分かりやすくていいわね」
クロエ「正直、ここにいる魔法使いは強い。私から生まれた闇なんかじゃ到底敵わないわよ?」
闇『何を馬鹿なことを……。我はお前から生まれた訳ではない。常に数多の生物の陰の部分に潜み、蝕み、時に喰らい尽くす。それが我だ』
闇『喰らい尽くす対象は勿論、貴様のような闇魔法と称して我の力を使役せんとする馬鹿者よ』
クロエ「あーもーごちゃごちゃと! とにかく、あんたは私達を殺したい。で、私を喰らってさらに強くなりたい。私たちはあんたを消滅させて平和な日常に戻りたい。それだけでしょ?」
クロエ「さっさと決着付けようじゃない」キッ
- 581 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 18:06:11.80 ID:KxPwbCzmo
- 闇『そうだな……』
ズオッ!!
ナナ「り、寮の方に攻撃を!?」
樹「平気よ。寮にかけた防御魔法にダメージは入ってない」
闇『まずはコイツから殺すか……』スッ
楓「あ……ぐっ……!!」
クロエ「楓!! 魔弾【シュート】!」ゴッ!
闇『ふん!』バシイッ!
闇『間抜けが一匹倒れ込んでいたが……どうやらコイツも貴様の大切な人物らしい』
ギチチ……!
楓「ば……」
闇『む?』
楓「ばー……か……!」ヒュンッ!
メゴオォッ!
闇『が……っ!』パッ
クロエ「あ、あれ……超速箒!? なんで勝手に飛んで……」
楓「は……はは……! グリップグローブ使えんじゃん……!」パシッ!
闇『お……のれェ!』ズルルル!
楓「クロエー! あたしはもう大丈夫ー! 晶と嵐がいれば、死なんて大したことないって分かったからー!」ビュン!
モミジ「の、乗りこなしてる!? あれすっごく速いのに……」
嵐「悪い、クロエ。楓も戦うって言って聞かなくて……」タタタッ
晶「クロエの手伝いができないことずっと気にしてたからな」
ヒカリ「どうやら負けの目はなくなったんじゃない?」
ローラ「みんなで戦えば、きっと負けないよ!」
クロエ「二人とも……。そうね、ここで畳み掛けるわ!」
クロエ「全員、闇に向かって攻撃!!」
おおおおおおっ!!
- 582 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 18:06:45.38 ID:KxPwbCzmo
- 闇『ちょこまかと……!!』
楓「あたしに構ってていいのー!?」ビュ-ン!
闇『なに……!?』
ウィン「神弾【ネオ】」
樹「魔弾【シュート】」
イオ「超新星爆発【スーパーノヴァ】」
アルシェ「神槍魔法・貫【ブリューナク】」
時雨「剣戟・飛燕」
晶「極炎魔法【カグツチ】」
嵐「極雷魔法【ナルカミ】」
凜華「巨大氷弾【フロスト】」
ナミネ「巨水球弾【アクアマリン】」
楓「あ、これやば……あたし逃げるねー。風加速魔法【マッハ】!」ビュン!
クロエ(闇が負けを悟ってる。私の中の闇が薄らいでいく……これなら……!)
クロエ「……闇弾【ダークボール】!」ズオッ!
闇『やめろ……! ふざけるな……! くそ、くそおおおおおおおおおおおお!!!!!』
- 583 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 18:07:13.26 ID:KxPwbCzmo
-
ゴ ッ
- 584 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 18:07:50.00 ID:KxPwbCzmo
- 闇『……』シュウウウ…
クロエ「あれだけの攻撃をくらってまだ完全には消えないのね……」
闇『驕ったな……クロエ・アートルムよ』
クロエ「ーーーーは?」
バクンッ
ローラ「く……!」
ヒカリ「クロエ!!」
ズズズ……
闇『クロエ・アートルムだけは……こいつだけは喰らっていく。こいつの中の闇を糧に……次こそはこの世を闇で染めてやる……』
ズズズ……!!
ナナ「! 闇の魔獣多数出現! 迎撃を……」
ティア「アルシェ! 私の後ろに隠れてください!」
ラミー「樹、休んで。今度は私が……!」
時雨「まずったな……。先程の全力攻撃で、主力はほぼ全ての魔力を放出した。このままじゃ防衛はできてもクロエさんが……」
レナ「……デン、あなたの番よ」
デン「……」
レナ「背後のことは私に任せなさい」
デン「……うん」
ヘビ「ギシャアアアアアアアアア!!」ズルル!
レナ「魔障壁【ガーディアン】!」ギイン!
ヘビ「ガ………ガフ……!」ギリ…
レナ「早く行って!」
デン「うん!」
デン(レナさん……ありがとう……!)
- 585 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 18:08:44.11 ID:KxPwbCzmo
- がしゃどくろ「ガ ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! !」
ナナ「ウィンさん、顔こっちに向けてください。魔力の補給を……」
ウィン「しなくてもいいかも」
ナナ「え?」
ズウウン!
ラピス「遅れてすみません! 闇の魔獣がこの近辺にも溢れてて……!」
レイア「……あの闇の魔法使いはどこだ?」
ローラ「そ、空です! あの闇の中に閉じ込められてます!」
ラピス「空に溶けて消えようとしてますね……。消える前に私がこじ開けます!」バサッ!
レイア「ラピス!」ゴッ!
がしゃどくろ「ギ ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! !」ガラガラガラ…
ローラ「あ、あの骨をワンパンで……」
レイア「全く……。飛ぶ前に周りに注意してくれ」
ラピス「す、すみません。では改めて!」バサッ!
ナナ「ドラゴンの増援ですか……確かにこれならクロエさんに辿り着けるかもしれませんね」
ウィン「でしょ? だから補給は……んっ」チュッ
ナナ「それとこれとは別問題れふ……ちゅ、くちゅ……」
ウィン「んんっ、く……! ぁ、ふ……!」ビクビクッ
ウィン(昨日のこと思い出しちゃうから駄目なんだって〜〜〜!)ビクンッ!
- 586 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 18:09:59.23 ID:KxPwbCzmo
- デン「クロエさん……!」ビュン!
ラピス「おや、あなたもクロエさんの救出を?」バサアッ!
デン(ド、ドラゴン……!)
デン「そ、そうだよ……クロエさんを助けに……」
ラピス「では私と同じですね。手助けしますよ。周りのコウモリは私が相手します」
デン「……」コクン!
ラピス「ゴアアアアアアアアア!!」カッ!
コウモリ「キー!」ジュオッ
デン(す、すごい……これなら近づける!)
闇『なぜ……なぜたかが魔法使い一人にここまでの手下が……!』
デン「手下なんかじゃないよ……」
闇『追い付かれたか! ならば貴様も捕らえてやろう!』ズオッ!
デン「魔弾【シュート】」ズゴオオッ!
闇『ムグオオオオオ!!』
デン「私達は……クロエさんの友達。みんなクロエさんに感謝して、助けになりたくて……それだけでここまで来れちゃうんだ」
闇『貴様はなぜ! それだけの力がありながらクロエに与する!』
デン「……レナさんと仲良くなれたのは、きっとクロエさんのおかげだから」
闇『なに!?』
デン「おしゃべりはもういいや。開けるね」
デン「魔弾【シュート】」ゴッ!
- 587 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 18:10:27.86 ID:KxPwbCzmo
- クロエ「……」
クロエ「……はっ!」パチッ
デン「大丈夫?」
クロエ「ありがとう、デン。助かったわ」
デン「それじゃあこのまま降りるから……」
闇『クソがああああああああああ!!!』ズルルル!
レナ「魔障壁【ガーディアン】!」バキイッ!
レナ「最後まで油断しない!」
デン「ご、ごめん……!」
闇『もういい……我が半身達よ……』シュウウウ…
闇『我の血肉となれ……!』
クロエ「まだ何かする気……!?」
ヘビ「オ……オ……」シュウウウ…
がしゃどくろ「ガ ア … …」シュウウウ…
ズオオオオオ……
闇『貴様を取り込むのはもう止めだ。貴様はここで……殺す』
クロエ「人形にもなれるのね。中々器用じゃない」
ヒカリ「クロエ! 大丈夫!?」フワー
ローラ「どこか痛いところとかない?」フワワ…
クロエ「大丈夫よ。それより危ないから離れて……」
ヒカリローラ「だめ!」
ヒカリ「一緒に戦うよ」
ローラ「クロエちゃんだけ危ない目には合わせられないもん!」
クロエ「……だったら協力してほしいことがあるわ」
ーーーーー
ーーー
ー
- 588 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/03/21(土) 18:11:01.35 ID:KxPwbCzmo
- 闇『はあ……はあ……!』
クロエ「辛そうね。その形態は禁じ手だったりするのかしら?」
闇『黙れ……!』
クロエ「こっちの作戦会議の間動かなかったし。実は動くのも辛かったりして」
闇『黙れえええええええ!!』ブンッ!
クロエ「ヒカリ! ローラ!」
ヒカリ「うん!」キンッ
ローラ「え、えい!」キンッ
闇『今更何を……!?』
クロエ「へー……案外できるものね」ガシッ
楓「な、何あれ何あれ!」ワクワク
クロエ「ヒカリがローラの魔力を吸って、それを私に送った……。簡単に言えば私を含めて三人分の魔力が体に溜まってる状態……ハイパークロエ状態よ」
クロエ「魔弾【シュート】!」ズゴオオオッ!!
闇『ガアアアアアアアア!!』
ハイパークロエ「おお、強い」
ナナ「そんな……二人分ならまだしも、三人分の魔力を体に溜めるなんて……」
晶「あ、そうだ」
晶「クロエ、これ使ってくれ!」ポイッ
クロエ「?」バキッ
クロエ「あ、わ、割っちゃったわ!」
晶「割っていいんだ! その箱の中にはアタシの魔力が入ってるから!」
クロエ「お、おお……!」ムクムク
クロエ「炎弾【ファイアボール】!」ボウッ!
ローラ「きゅーちゃん!」ポンッ!
クロエ「融合【シンクロ】!」キンッ
クロエ「火炎弾【フレイムボール】!」ゴオオ!
闇『ぐ……おおおおお……!!!』
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