【五等分の花嫁】風太郎「五つ子たちとゾンビサバイバル」【安価】

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1 : ◆pUtUjYzwcHR0 [saga]:2020/02/28(金) 11:17:12.85 ID:31/+7Q39o

注意書き


・このスレは五等分の花嫁のキャラたちがゾンビだらけの街を探索しながら脱出するか救出されるまで生き延びるお話です。

・純愛がメインですが話の進行によっては暴力表現や陵辱描写などが出てくる場合もあります、また安価次第では原作キャラの死亡描写もありますのでご注意ください。

・時系列的には日の出祭後で風太郎が誰も選ばなかった世界線になります。
2 : ◆pUtUjYzwcHR0 [saga]:2020/02/28(金) 11:19:18.49 ID:31/+7Q39o


風太郎「…っ、もう朝か」

カーテンの隙間から射す朝の日差しに目を覚ます

固い床の上で一晩を過ごし、体はガタガタだがそうも言ってはいられないだろう

夢であれよと自分に言い聞かせながらカーテンを広げ、窓の外からの景色を眺めた


風太郎「……悪夢だけで済んだらどれだけ良かったんだろうな」


眼下には大勢の人間……だったものが街を蠢いている
身体中から血肉や臓物を垂れ流しながらも生有るものを喰らい、求め、さ迷うモノたちで溢れかえっていた
3 : ◆pUtUjYzwcHR0 [saga]:2020/02/28(金) 11:21:46.04 ID:31/+7Q39o

その日、ケーキ屋REVIVALでのバイトが終わった帰り道での事だった

同じ職場で働いてる二乃とはシフトが合わず、らいはへのお土産にと余り物のケーキを携え一人で家路についている時だった


「きゃあああっ!!!」

女性の悲鳴が聞こえた、暗がりから聞こえてきたその声に驚きつつも俺の足は自然と声の方向へと向かっていた


風太郎(何してんだ俺は……俺一人でどうにかできるはずないだろうが)

仮に女性を襲っている暴漢いたとしてそれが一人とは限らない、複数犯の場合数で敵わない上に非力な自分が行ったところで助けられる保証もない


風太郎(警察を呼んだフリでもして勝手に散ってくれると良いんだけどな…!)

人との関わりを極力最低限まで抑えてた昔の自分なら、きっと見て見ぬふりをしていたのだろう

それでも見ず知らずの人を助けにいこうと決めたのはきっとアイツらと関わってほんの少しだけ、変われたからなのかもしれない

暗がりを進むと、大柄の男が女性の上に股がっていた

間違いない、これは黒だ。しかし周りを見ても他に人の気配は無さそうだ
これなら警察が来たと知れば恐らくすぐに尻尾を巻いて逃げ出すだろう


しかし………この後、俺は自分の行った事を激しく後悔することになる

4 : ◆pUtUjYzwcHR0 [saga]:2020/02/28(金) 11:24:50.32 ID:31/+7Q39o

風太郎「おまわりさーん、こっちです!こっちに危ない人が居て……っ!?」


女性の人に覆い被さっていた男が顔を上げる

月明かりに照らされた男の顔は血の気が失せていて真っ青だ
しかしそれ以上に目につくのは口元にこびりつくおびただしい量の血液に正気を失っている形相
そして跨がられている女性は喉元を食いちぎられ、ビクビクと体を痙攣させながらも事切れていった

この世のものとは思えない目を覆いたくなる光景に吐き気を覚え、とてもいつもの自分が出せるとは思えないほどに全速力で逃げ出した





──それから後の事はあまり詳しく覚えてない

視界の端には先程の男と同じゾンビの様なものがうろつき、死体だらけの地獄絵図を逃げ回り、たまたま見つけた倉庫のような建物に逃げ込んだ


風太郎(……朝になれば夢で終わりだと思ってたのにな)

勤労感謝の日に四葉と観た一花が出演していた映画を思い出す
明らかに死んでいたはずの死体が動き回るこの状況に目眩がしそうになる

こんなB級映画みたいな展開に自分が巻き込まれる事になるなんて思いもしなかった
5 : ◆pUtUjYzwcHR0 [saga]:2020/02/28(金) 11:33:32.76 ID:31/+7Q39o

風太郎(つうかこんな状況なのに眠りこけるとか、今思うとメチャクチャ危険な事をしてたな俺…)

たまたまバレなかっただけで下手したら今日の朝日を拝めなかったかもしれない

ゾッとする考えを一旦思考の隅に追いやり冷静に頭を回すことにする


風太郎(町中がこんなことになってんのか……そもそもなんでこんな事になってんだよ)

風太郎(親父やらいはは無事なのか……? 昨日は親父も家に居たようだしらいはを連れて逃げてると良いんだが…)

風太郎(携帯も……クソ!こんな時に限って充電切れかよ…!!)

風太郎(…………アイツらは無事なのか?)


風太郎(……一花…二乃…三玖…四葉…五月……!!)


様々な考えが巡り巡って、結局最後にはアイツらのことが頭に浮かんだ

こんな切羽詰まった状況でもあの馬鹿な教え子たちの顔が浮かび、そしてたまらなく心配になっていく


「きゃあああっ!!」


あの時と同じような女性の叫び声
しかし俺の身体はあの時とは比べ物にならないぐらいに素早く動いていた

だってそうだろ……
知ってるヤツの、たった今脳裏に浮かんだヤツの聞き覚えのある声なんかを聞いたら

窓を開けて、俺は叫び声のする方へと顔を向けた


↓2 外にいたのは五つ子の誰だった?
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/28(金) 11:42:19.62 ID:KbeirEsQO
一花
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/28(金) 11:45:42.34 ID:NbFSfakWo
二乃
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/28(金) 20:34:27.03 ID:7IphyG7z0
五月が「貴様ら(ゾンビ)と私、どちらが食らう者でどちらが食われる者か教えやる」するのかな?
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/02/28(金) 23:13:00.08 ID:YUSRlv220
今度こそいいエンディング目指したいな、無人島のやつと作者一緒か分からんけど
10 : ◆pUtUjYzwcHR0 [saga]:2020/02/29(土) 18:33:36.98 ID:sGicmKYZO
おまたせしました、昨日は途中で続き書けなくてすみません
少しずつ再開していきます

>>8
怖い怖い

>>9
すみません別人です…
コンマ神が暴れなければ普通にクリアできる、はず
11 : ◆pUtUjYzwcHR0 [saga]:2020/02/29(土) 18:43:48.09 ID:sGicmKYZO

※side二乃


───その日は最悪といっても差し支えの無い日だった


急遽バイトのシフトが変更になってしまいフー君と一緒に働けなかったし、家に帰っても誰も帰って来てないわ突然停電になって観たかったドラマは観れないわで踏んだり蹴ったりの一日だったわ


けれど本当の最悪はここからだった


暫く待っても停電は治らず、帰ってこないみんなが心配で電話をかけるも繋がらないし

不安になって外に出てみたら街中が化け物だらけになっていた


夜が明けるまで隠れたりしながら忍んでいたけど結局見つかってしまい、逃げ回った挙げ句に袋小路に追い詰められる

目の前には血を流しながら虚ろな目をした死体が4体も迫ってくる、後ろは壁で逃げ場もない
12 : ◆pUtUjYzwcHR0 [saga]:2020/02/29(土) 18:46:34.32 ID:sGicmKYZO

二乃「ちょっ…!こっち来んな!!」

ゾンビ「う"っ…ア"ァ"…っ」
ゾンビ「グガ…あ"ぁ"ァ"…」

二乃「や、やだ…やめなさいよ…い、いやっ!」

石を投げつけても、蹴りつけても、意思一つ感じないように此方に向かってくる
食い破られ、骨や脂が露出している手が、こちらの目と鼻の先にまで伸びてきた


二乃(もう、ダメかしら…わたし、こんなところで死んじゃう、の…?)

二乃(そんなの嫌よ…!まだ死にたくない!!)


助けて…!

二乃「助けて……フー君…!!」




風太郎「二乃ぉぉぉぉ!!!!!」

13 : ◆pUtUjYzwcHR0 [saga]:2020/02/29(土) 18:50:07.95 ID:sGicmKYZO

※side風太郎


二乃「嘘……フー、君?」

風太郎「テメェら二乃から離れろ!!」


自分でも信じられない程の早さで走り抜ける

その辺に落ちていた角材を振り回し、ゾンビの群れを吹き飛ばしながら二乃に近寄っていたヤツの腐りきった脳天に叩き込んだ

一体は仕留めた、しかし非力な俺が武器をぶん回したところで精々体勢を崩させる事ぐらいが精一杯で他のゾンビはすぐに起き上がろうとしている


風太郎「無事か!?二乃!」

二乃「う、うん…!」

風太郎「そうか!ならアイツらが起きる前に急いでここから逃げるぞ!!手ぇ離すなよ!!」ギュッ

二乃(あっ…!!)ドキッ

ゾンビ「ぐゥ…ゥ"ア"ア"」


どれ程の距離を走ったのかは分からない、分からないがきっと俺の過去でも最大最長の距離を走り抜けたかもしれない…

そうして脇目も振らずに走り続けた結果、ようやく周りに人気の無い公園まで来たとこで俺の体力にも限界が来た
14 : ◆pUtUjYzwcHR0 [saga]:2020/02/29(土) 18:53:35.29 ID:sGicmKYZO

風太郎「ぜぇ…!はぁ…!!ひゅ…はぁっ…!!こ、ここまで来れば…!暫くは大丈夫か…っ!!」

風太郎「に、二乃…無事でなによr」

二乃「フー…君!フー君!フー君!!」ガバッ


息を整えつつ、二乃の無事を確認しようとしたが
目に涙を浮かべた二乃に抱きつかれ、地面に押し倒された

風太郎「うぉっ!!ど、どうしたいきなり!?」

二乃「どうしたもこうしたもないわよ!!こっちだって凄い心配してたんだから馬鹿ぁ!!」ジワッ

二乃「ケータイにかけても繋がらないし!フー君全然体力無いから食べられちゃったのかと思ったし…!!」

風太郎「悪かったな体力無しで…つうかそろそろいい加減退いて…」

二乃「でも……助けてくれた…」グスッ

二乃「助けてって言ったら…ほんとうに来てくれて…嬉しかったの…!!」

風太郎「二乃…」




二乃「かっこよすぎなのよ……ばかぁ…!」

風太郎「……すまんかったな、心配かけさせた」ナデナデ


涙に濡れしわくちゃになった二乃の頬を拭い、二乃の背中をあやすように優しく叩く

こんな俺に心の底から心配し、涙まで流してくれる人の存在に嬉しく思いながら、二乃が泣き止むまで俺たちは暫くそのままでいた
15 : ◆pUtUjYzwcHR0 [saga]:2020/02/29(土) 18:58:20.42 ID:sGicmKYZO

それから数分後、泣き止んで冷静になった二乃は思い切り泣き顔を見られたのが恥ずかしかったのか暫く頬が真っ赤に染まっていた

二乃「あ、あんまりこっち見ないで…!今メイクとか崩れて酷いと思うから!」

風太郎「んなことは無いだろ、だからいい加減こっちを見ろって」

二乃「そういう問題じゃないの!」

二乃(ちょっとは乙女心を察しなさいよ!…もう!)


一通り泣いてスッキリしたのか、少しだけ二乃の調子がいつも通りになったような気がする

風太郎「ったく……だけど、いつまでもここに居るわけにはいかないだろ」

二乃「それぐらい分かってるわ…」

周りに動き回る死体は見えてないが、それだって時間の問題だ

ここに来るまでだって何度もゾンビの群れは確認している、アイツらの足が遅かったから掴まらずに逃げれただけで群れに囲まれれば俺たちだってゾンビの仲間入りになっていたのかもしれない

風太郎「とにかく、今はなるべく人が避難してそうな所を目指そう。ひょっとしたら他のヤツらもそこに逃げ込んでるかもしれんしな」

二乃「そうね、三玖とか大丈夫かしら……あの子フー君ばりに体力無いから」

風太郎「一応俺たちもジムとか行って鍛えたりはしてみたんだけどな…」


まぁそう簡単に体力なんて付くわけもなかったが…
とにかく今は避難場所になってそうな所を探すしかないか

↓1〜5 二乃とどこに向かうか(一番票の集まった所)

1 旭高校(避難者:多い 五月と遭遇する確率大)
2 病院(避難者:多い 三玖と遭遇する確率大)
3 ショッピングモール(避難者:普通 一花と遭遇する確率大)
4 図書館(避難者:少ない 四葉と遭遇する確率大)
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 19:00:01.14 ID:uYU9ET0Wo
4
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 19:24:28.24 ID:UNraTNOwO
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