塩見周子「シオヅケサトウヅケ」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2020/07/06(月) 23:34:08.39 ID:a0+/0AZa0
アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2020/07/06(月) 23:35:42.53 ID:a0+/0AZa0
「ちょ、や……んむっ、んっ!」
 静謐なエントランスを置き去りにしてドアがするりと閉じ、エレベーターが外界から隔絶された鉄箱となった瞬間、男は傍らの少女を掻き抱いた。筋張った五指を銀砂のようなショートヘアに走らせ、細いおとがいを上向かせ、当然のように薄い唇を貪る。もう片手で成熟と未成熟の間にしか存在しない絶妙なアカ身の載った腰をぐいと引き寄せ、自らの懐にすっぽりと閉じ込めた。
 ここまで2秒も経っていない。
「あっ、ちゅぱっ、むちゅ、んっ、ふぁ……」
(こんな、とこでキスっするなぁ……っ!)
 不意を突かれた少女は、貪られるような接吻に眉を顰め、しかし、されるがままに口内を明け渡し無遠慮な舌を招き入れ、覆い被さってくる男の身体を、その奥の甘硬さを受け止める。少女のさながら柳のような、普段の飄々とした態度は微塵もない。こく、こく、と喉が鳴っているのは、流しこまれるよだれを天の施しのように飲み下しているからに他ならない。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2020/07/06(月) 23:38:38.31 ID:a0+/0AZa0
「んっ、あむっゅ、んちぅっ、んむ、んっ、」
 少女は短髪と薄化粧、ボタンシャツにデニムのホットパンツ、そしてあまりの線の細さのせいで妖艶な美男子にすら見える。が、鞠を割ってシャツの中に双つ並べたような美乳と、インディゴの生地をパンパンに満たす美尻は、紛れもなく特上の雌のそれ。
 ねちゃ、にちゃ、れろ、くちゅ……、高層へ向け静かに駆動する箱の中で、厭に粘質的な音が上から下へ滴り落ちてゆく。


 少女は、アイドルだった。名は塩見周子。
 類稀な容姿と独特のキャラクター、纏うオーラは幽艶にして、確かな基礎の上に成り立つエッジの利いたパフォーマンスーーデビュー当初から実績を積み重ね、歴代シンデレラガールの座にも名を連ねたその少女は、今やこの国の芸能界でその名を抜きには語れぬ存在、といえる。


「あ、んちゅぅ、んっ、やぁ、ふぅ、あ、」

 そして才能だけで渡っていけるほど、芸能界という濁流は甘いものではなかった。


4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2020/07/06(月) 23:39:37.49 ID:a0+/0AZa0


 れろ、くちゅう、ちろっ、ちろっ、はむ、

「特別な人物」に出会えなければ、如何程の才の持ち主であれ、呆気なく波間に消えて逝く。


「しゅぽ、れろ………ぉ、ほっ」
(べろ、熱、深ぁ……)
 時間にして十数秒、男は周子の生温い口内からいかにも名残惜しそうに音を立てて舌を抜き、顔を離す。久しぶりの空気が冷たい。荒い呼吸が重なり、舌の間をつらと唾液が伝いブリッジを描く。
「ぷはっ、ほっ、はぁ、はっ、」
 舌を引き摺り出されたまま喘ぐ周子。
 男は、彼女の髪に触れていた手で、今度は自らの髪を梳く。
 浅黒い指が流れるのは、昨日今日染め上げたかのような、不自然なまでに明るい金髪。
 それはやはり持って生まれた色ではなく、若気の至り、としても度を超えた発色の代物で、そして「若気」は些か過ぎた齢であった。付け加えると、男自身の容姿は特別劣ってもいなかったが、その目鼻立ちにはお世辞にも似合いの色とは言い難かった。それこそ周子ほどの容姿を持ってすればあるいは、といったところだ。
 であればこの髪の色は、寝ている間に悪戯でもされたかーーそれか、周囲に彼の愚行について諫言できる人物がいないか、そのどちらかだ。
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2020/07/06(月) 23:40:55.35 ID:a0+/0AZa0
 ずゅっ、ずっ、すり……っ、
「ちょ、と、やぁ、だっ、って」
 それぞれ位置の違っていた金髪の両手が、今度は息を合わせて周子のメリハリのきいたボディラインを滑降し、ホットパンツの尻の縫い目で逢着する。
(くっ、触り方、やらし……っ)
 そしてボウリング球大の饅頭を真ん中で二つに分けるように、じっくりと力を込めて揉み込んだ。
「くっ、んふっ、う、すぅ……っ、っく」
 ギシ、ギシ、カリ、カリ……荒い布目に爪を立て、時折腰骨辺りまで掌を這わせて、そのもどかしさ自体を愉しむかのように、念入りに摩擦する。その嗜虐心に同調するように、粗い生地が敏感な柔肌を無慈悲に擦り下ろす。
(擦れて……赤くなっちゃうやん……っ)
「あ、や、ん、あ………………っぁ」
 一瞬だけ性感帯が爪弾かれる。視界にちりッと、小さな小さな火花が跳ぶ。
「っう……ぅ!」
 少女の声の周波数が変わった。金髪の指は依然として図々しく蠢いているが、ペースは一定で、ことさら局所を弄り出した訳でもないーー切っ掛けは、金髪と周子の「狭間」にあった。

 むくっ、むくむくぅ………ぴとっ、

(あ、おっき、い……)
 正面から尻を揉みしだいていた金髪のスラックスが雄々しく盛り上がり始め、周子にピタリと触れたのだった。触れ合う位置は、ちょうどホットパンツのベルト下、あわせの金具が鎮座するY字の接合部。
 つまり子宮の座標。
 頭ひとつ分は身長の違う二人だが、周子の長すぎる脚とサンダルのヒールのせいで、奇しくも股下の位置は同じ高さになっていた。
 周子はピストルを押し付けられた心地になる。ズドンと撃たれるその威力は嫌というほど知っている。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2020/07/06(月) 23:42:10.83 ID:a0+/0AZa0
 ずり、ずり、ずっ、ず…………っ、
「も、あ、だ、だめだって、もう……っ」
(こ、これに、アタシはいつもめちゃくちゃに……っ、)
 周子は、金髪がキスを止めた理由を察した。
 哀れな少女が、これまで散々自分を泣かしてきた肉砲を押し付けられてどういう顔をするのか、どういう声を上げるのか、しみじみと見下ろして楽しんでいるのだ。
 そのうちに金髪は、尻を撫で回したまま、周子との密着度合いを更に強め、腰も折れよとばかりに抱き潰してくる。
「やっ、あか、はっ、あー、っ、くうぁ、あはぁ………!」
(ちから、強い……ぎゅーぎゅーされたら、逃げられないやん…っ)
 美乳が分厚い胸板の緩衝剤となってぎゅむぎゅむ押し潰れ、思わず切ない吐息を漏らしてしまう。
「は…………ぁ、んっ、ここ、じゃ、」
 ブルブルと膝が震え始める。はじめて抱かれてからしばらくの間は、どうしてこんなにも尻に執着するのかが周子には分からなかった。グラビアもやる手前、ヒップラインにだって当然自信はある。が、自分より立派なものをもった娘は幾らも居るし、この金髪は、そのコらも当然手中にいれていて、存分に味比べはしているのだから。
   
 けれど、ある夜。例によって散々に乱され気を失う寸前、周子は唐突に悟った。
 それはその夜五度目の射精を、またしても膣中で受け止めたその刹那のこと。麻の着物を着せられ玩具の狐面で顔を塞がれ、伝奇モノの生贄のように一方的に性交された時のこと。
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2020/07/06(月) 23:43:22.69 ID:a0+/0AZa0
 狐面の内側の暗闇に怯える周子へ、男(この頃は黒髪だった)は、散々勿体ぶった前戯を施した。奪われた視界と引き換えに敏感になった耳をカラスのように啄み、人工甘味料のような毒性の淫語を囁いた。同じく神経質な肢体の方にも搦手を施し、陰核をかわし、乳首の芯を外し、麻の衣擦れまで使って尽く直撃を避け、その代わり普段の倍近い時間と手間をかけられた周子は、やがて、打ち上げられた魚の様にぴちぴちと悶えた。全身は砂糖水を湛えた布のように重く、性感帯に指一本でも触れられれば弾け飛びそうなほど高められた。もう止めを刺してくれと泣いて頼んだが散々勿体ぶって同様の責を2時間に渡って行い、

 そして、快楽と痛痒の間で朦朧としていた周子は、予兆なしでズッポリと女陰を挿し貫かれた。

「〜〜〜〜〜〜〜ッひ?!、〜〜ぎっ、〜〜〜〜〜イ゛っ!!」


 メーターはあっけなく振り切れた。周子は声にもならない絶叫をし、血の汗を噴出し、ジョロジョロと失禁した。男が全力で抑え込まなければ跳ね飛ばされそうなほど腰がうねり背は逆海老に反った。

 ぎちっ、ぎちゅっ、じゅぽっぐじゅちゅぽぬぷつるぷちゅ!!
「あぎっ。ひはっあ、かはっあっらめっ、あっ、あっ、あ………ア゛ア゛っ!!」
 
 男は、我慢していたのは自分だと言わんばかりに暴走(スタンピード)した。官能が狂桜のごとく内側で爆ぜ続ける周子の五体を取り押さえ、挿入箇所を支点にしてそこだけはずっぽりハメこんだまま、操り人形のように弄んだ。周子は四肢をまるで関節技のように訳のわからない体位に捻られながら、折られながら、曲げられながら、深く浅く犯された。身動きの取れないままハメ潰されるのはさながら幾重もの男肉の迷路に迷い込んだようで、目隠しをいいことに途中から三人、四人の男が紛れ込んで代わる代わる嬲られているのでないかと思ったくらいだった(あとから見せられた録画では間違いなく男一人と周子ひとりだった)。
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2020/07/06(月) 23:44:53.29 ID:a0+/0AZa0
「がふっ、うぁっあぁ!! あやきっ、いっイギっ、ひやぁぁぁ!!!?」
 荒波のように寄せては返す快楽で焼き切れてゆく神経と、尻にがっしりと爪を立てる感触だけが花火のように鮮明に散る。

 ぬぷー、ぬぷー、ぬぶーっ、ぬっ、ぬっ。ぬっ。ぬっ、
「あーっ! あっ、あかはっ、ぁっああ!! も、もっうっ、じぬっ! うぁっやあっ!」

 そして立て続けの絶頂の最中、恐らく捻れた後背位に体位を変えられ尻を捉えられた刹那、周子は理解した。
 つまり、繁殖欲だ。
 性行為の本来の意義。このメスを孕ませてやるという本能が、尻を捕まえ逃さないという行為に繋がる。だから、この人は、こんなにも自分のお尻を掴んで抜き差しするし、行為に至る前も、こんなにも執着してくるのだ。

 びぼっ!! びゅー!!
「っっ、〜〜〜〜〜〜〜〜っ、!」

 直後、身動きできないように肉楔を子宮まで打ち込まれ、ドロドロ熱々の白濁餡が最奥で撒き散らされた。
 周子はもう声も出せず、腰を二、三度クイッ、クイっと痙攣らせて、ついに失神した。

 だがその時、種付けられながら至った悟りは、今も覚えている。
 だからそれ以降、尻を揉まれるたびに、この男は最終的に自分を孕ませたいのだと感知してしまい、その後に来る行為と教え込まれた悦びが否応なしに想起され、

…………潤(ジュン)っ、

「も、ぅ、あ…………」
 泣き声のような。
 あらがいとあきらめ、ひとにぎりのきたい。
 そんな、雄の気分に縋るしかない雌の声を、出してしまう。
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2020/07/06(月) 23:46:15.25 ID:a0+/0AZa0
 ーーその声で鳴かせて、ひとつ実績を解除したとでも思ったのか。
 金髪の手は次に、周子の太腿の正面に回り、それぞれ両のポケットへ差し入ろうとしてくる。機能性は無く、ほぼ装飾に過ぎないポケットはあまりに窮屈で、ソテツのように浅黒く逞しい指先は半分も入らない。
「んっ、っ、う、だめだって、ばぁ……ん」
 その、指先が、カリ、こりっ……ッ、と、硬いデニム生地の奥を引っ掻く。当然ながらポケットの底では、周子の秘匿された領域には到底届かない。が、熱の篭ったその空間を他人に弄られるというのは、想像以上の戸惑いを周子にもたらした。
 カリっ、カリっ、スリスリ、スリ……ィ、
「ね、だめだって、ね、ここじゃ、ぁ、」
 エレベーターには当然監視カメラがあり、その回線の先には警備が常駐する管理室に繋がっているはずである。だが、そこの警備員が画面を見ていようがいまいが警報が鳴らされることはない。通報ボタンが押されるか、あるいはまさに本番をおっ始めたのならまだしも、エレベーター内で男女が絡み出したくらいではーーたとえその片方が未成年者であろうとーー舌打ちこそすれいちいち割って入ることなどないのである。
「ね、せめて、っ、部屋まで、うう、んっ、」
 強張った顔をなんとか取り繕い、周子はやんわりと金髪の腕を抜こうとする。手首に巻きついた硬質な時計に触れる。と、金具の隙間にネイルが取られ、一瞬痛い思いをする。
 途端、すっ、と金髪の指がポケットから抜かれた。同時に、上昇を続けていたエレベーターが静止する。
 金髪は、何事もなかったかのように周子の隣に立ち位置を戻し、だらりと垂れ下がった少女の腕に手を添えてくる。隙に付け入るそのあまりの自然さに、周子は反射的に指を絡めてしまう。
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