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【安価・コンマ】続・ハーレムシミュレーター【R-18】
- 557 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/02(水) 21:36:50.87 ID:wGY35K4W0
- 乙
- 558 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/02(水) 21:38:23.19 ID:qLv3jG3yO
- おつ
- 559 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/02(水) 21:52:22.88 ID:bbk/dX6DO
- 乙
- 560 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/05(土) 08:49:14.81 ID:mh2TN1BC0
- …
「…おや」
扉から顔を出して、フローレンスは目を丸くした。
「また、お一人ですか」
「うん。誰も見つからなかったから」
「どうぞ、中へ」
浴室に入ると、湯船は空で空気はひんやりしている。外は熱いのに、不思議なものだ。
奥から、ダフネとヘレネーも出てきた。
「いかがです。どなたかがお相手しましょうか」
「うん。じゃあ…」
安価下1〜3でコンマ最大 どうする?
@フローレンスのマッサージ
Aダフネの洗体
Bヘレネーの奉仕
- 561 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 08:51:44.41 ID:9i6Etn3F0
- 3
- 562 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 09:05:03.37 ID:7YEvaMsDO
- 3
- 563 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 09:20:16.80 ID:PSGBPTtn0
- 3
- 564 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/05(土) 11:23:20.66 ID:mh2TN1BC0
- 服を脱ぎ、ベッドにうつ伏せになったアスラの上に、ヘレネーが跨った。
「わたしも、勉強中なんですよ…っしょっ、と」
小さな手で、背中をぐいぐいと押す。
「えーと…お客さん、凝ってますねぇ〜…っと」
背骨の横に沿って、肘でぐりぐり押していく。フローレンスやマハーリヤには及ばないが、懸命にやっているのが伝わってくる。肩、背中、腰とマッサージすると、彼の身体を仰向けにひっくり返した。
それから、おもむろに深呼吸すると…白い服を脱ぎ、素っ裸になった。
「!」
「じゃあ…いきますね」
アスラの傍らに膝立ちになると、片腕を取って自らの胸に押し当てた。掌を握りながら、まだ小さな胸に腕をこすり付ける。
「ん…しょ、んっ」
ピンク色の乳首が、こりこりと腕をくすぐる。白い肌でひとしきり腕を擦ると、彼の手を自らの股間にあてがった。指を取り、毛を覗いた割れ目の中に挿れる。
「ん…っ♥」
小指、薬指、中指…狭い膣穴が擦れると、だんだんと熱く濡れてきた。親指が奥まで入ると、ヘレネーは甘い息を漏らした。
「はんっ…♥」
- 565 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/05(土) 11:38:53.08 ID:mh2TN1BC0
- もう片方の腕も同じようにすると、彼女はアスラの腰に跨った。
「では、失礼します…んっ♥」
柔らかく蕩けた穴に、準備万端のアスラのペニスを挿入する。根本まで入ると、彼女は彼の身体を起こし、両腕を背中に回した。
「ん…んぁ…♥」
「はぁ…んっ…」
全身を擦り合わせるように、ゆっくりと腰を上下させるヘレネー。発展途上の肢体をアスラの胸に押し当てながら、狭い膣穴でペニスを包み込む。
「あぁ、はぁ、あんっ♥」
「っ、はっ、うっ」
「いかがですか…っ、わたしの、おまんこマッサージ…んぁっ♥」
「気持ちいいよ…ぅあっ」
耐えきれず、ヘレネーの膣内に射精した。
「あっ♥ 出ましたね…」
子宮に子種を受けながらも、ヘレネーは腰を止めない。
「あ、あっ、あっ」
「まだまだ…いつまでも…気持ちよく、なってくださいね…♥」
安価下コンマ ゾロ目 or 1の位が7で妊娠
- 566 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 11:42:13.43 ID:jgASXW2l0
- あ
- 567 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/05(土) 11:48:57.82 ID:mh2TN1BC0
- …
「おはようございます」
「…ん」
ベッドから身体を起こすと、入り口のところにメイブが立っていた。
「本日も、お勉強の時間ですわ」
「…」
黙って顔をしかめたアスラに、メイブは不思議そうな顔をした。
「あ、あら? アスラ様は、大変勉強熱心であるとマリアから伺いましたが?」
「いや…いざ言われると、なんだかなぁって…」
安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(2/5日目 日中)
@絵画の勉強
A乗馬の練習
B狩りに出る
Cその他要記述
- 568 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 11:51:34.40 ID:fCePKRluo
- 4 協会
- 569 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 11:51:34.67 ID:aNtlRj8Ao
- 1
- 570 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2020/09/05(土) 12:21:44.24 ID:jgASXW2l0
- 4 メイブと勉強
- 571 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 12:22:21.58 ID:hhrR9hv8o
- 2
- 572 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/05(土) 13:16:19.57 ID:mh2TN1BC0
- …
「一つ、絵を描く際の技法についてお話しますね」
鉛筆を手に取ると、ソーマは言った。
「距離感を出すための技法です。まずは、一点を定めて、そこから四隅に向かって線を___」
…
「…先生らしくなったね」
「はいっ!?」
絵を描きながら、アスラがふと発した言葉に、ソーマは素っ頓狂な声を上げた。
「そ、そんなこと」
「絵の描き方なんて、初めて聞いたし」
「そ、それは…」
ソーマは、ふと遠い目になって言った。
「…親方は、そういえばこんなことをおっしゃってたなって…」
安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(2/5日目 夜)
@女と寝る(今まで出てきたクリストラの女を併記)
A自主練
Bその他要記述
- 573 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 13:24:16.05 ID:LpjhrNv6O
- 1 メイブ
- 574 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 13:29:26.53 ID:jgASXW2l0
- 1
メイブ
- 575 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 13:47:41.09 ID:49yHCzwdO
- 3城内を散策して抱く女性を見繕う
- 576 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/05(土) 14:35:23.06 ID:mh2TN1BC0
- …
「勇者たるもの、獣のように女と交わるだけではいけませんわ」
寝室に入るなり、メイブがそんなことを言い出した。
「どうしたらいいの」
「紳士は、相手をベッドまでエスコートするところから始まりますわ」
アスラの手を取り、ベッドまで並んで歩く。それから2人でベッドに腰掛けると、言った。
「いきなり触るのではなく、まずは愛を囁き、口付けを交わすのです。こう…」
「愛を囁く…って? 例えば?」
「そこからですの? 例えば…『愛してる、メイブ』とか、『きれいだね』とか…」
「面倒くさい」
そう言うとアスラはメイブをベッドに押し倒した。
「やっ、おまっ、お待ちになって…ひんっ」
ネグリジェの胸元を掻き広げ、巨大な乳房を掴む。無遠慮に胸を揉むアスラに、メイブが訴える。
「あっ、アスラ様っ! 愛は、愛はありませんのっ?! …んぁっ♥」
「愛」
アスラが、手を止める。
「…ぼくは、ここで子作りしろとしか言われてない。愛してるって、言われたことはあるけど…」
自分は、誰かを愛しているのか? 考えた時、脳裏に浮かんだのは…
安価下 15:00まで多数決
@シャーロット
Aソフィー
Bユィーキ
Cツバキ
Dルールゥ
Dラクマ
Eラーラ
Fシャナル
Gアル
- 577 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2020/09/05(土) 14:38:28.86 ID:jgASXW2l0
- Bユィーキ
- 578 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 14:40:10.24 ID:7YEvaMsDO
- 2
- 579 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 14:40:27.46 ID:B7g6XQZOo
- 1
- 580 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 14:41:16.34 ID:aNtlRj8Ao
- 1
- 581 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 14:42:03.36 ID:49yHCzwdO
- 2
- 582 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 14:42:11.11 ID:Rs+ZEUM50
- 2
- 583 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 14:42:56.15 ID:Imdn2pI5O
- 1
- 584 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 14:43:32.84 ID:Xu4PDSIpO
- 3
- 585 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 14:54:11.55 ID:LpjhrNv6O
- 3
- 586 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 15:16:39.00 ID:hhrR9hv8o
- 3人同票は草
- 587 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 15:17:40.80 ID:7YEvaMsDO
- これは三人同時に思い浮かんだという展開か、それとも改めて三人で多数決かコンマ判定で決める展開か
- 588 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/05(土) 16:27:21.29 ID:mh2TN1BC0
- (これだけ見てくれてる人がいることにびっくり)
脳裏に浮かんだのは、シャーロット。ずっと一緒に過ごして、一緒に育ってきた、大切な人。
「…そうか」
それが、愛。彼女に向ける感情を、愛と呼ぶのなら…
記憶を手繰っていく。同じような感情を向けられる相手。それは…
リュートを奏でる、クリストラのソフィー。
こちらに一心に愛を向ける、オリエズマのユィーキ。
その2人に、シャーロットと同じ愛を向けていることに、アスラは気付いた。
「…分かったよ」
「わ、分かりまして?」
「うん。ぼくは、シャーロットを愛している」
「…シャーロットを」
「それから、ソフィーと、ユィーキも」
「…えっ、3人?」
困惑するメイブ。それでも、次の言葉が出てきたのは、彼女が強かと言う他無いだろう。
「…では、わたくしは?」
「えっ?」
メイブは、ネグリジェの裾をたくし上げると、茶色い茂みに覆われた秘部を晒し、誘った。
「わたくしのことも…愛してくださいませ?」
「…」
アスラは小さく頷くと、仰向けになった彼女の脚の間に入った。寝間着を下ろし、ペニスを取り出すと、既に濡れた彼女の膣穴にペニスを挿入した。
「あ、あ、んっ…♥」
親と子ほどに年の離れた少年を、女として受け入れながら、メイブは囁く。
「無いものは囁けませんもの…んっ♥ いつかは、わたくしも愛してくださいましね…んぁっ♥」
安価下コンマ ゾロ目 or 1の位が7で妊娠
- 589 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 16:41:23.09 ID:q7mkhGpIO
- あ
- 590 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 18:37:38.52 ID:bbhapblz0
- みてるよー。
- 591 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/05(土) 18:46:48.28 ID:mh2TN1BC0
- …
「おはようございます」
「…うーん」
朝。昨夜の言動など忘れたように、涼しい顔で起こしに来たメイブ。目をこすりながら、アスラは起き上がった。
「…おはよう」
「ええ。…さあ、朝食の用意ができていますわ。早く、お着替えになって」
安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(3/5日目 日中)
@射撃の練習
A乗馬の練習
B魔術の練習
Cその他要記述
- 592 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 18:47:13.35 ID:aNtlRj8Ao
- 1
- 593 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 18:49:37.08 ID:v37Hp5XkO
- 1
- 594 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 18:51:28.70 ID:Mk0RCw0y0
- 3
- 595 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/05(土) 19:24:29.88 ID:mh2TN1BC0
- いったんくぎる
- 596 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 19:34:48.78 ID:hhrR9hv8o
- たんおつ
- 597 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/06(日) 15:48:04.81 ID:JmdZZ/WC0
- 『Harem Simulator』
噂話が聞こえる…
___聞いたか。勇者シーヴァの体調が、いよいよ芳しくないようだ。
___でももう80近いんでしょう? 十分長生きじゃない。
___アスラ様は、お見舞いには行かれるのかしら…?
- 598 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/06(日) 15:55:28.41 ID:JmdZZ/WC0
- …
「お腹の子も、大きくなってきました」
部屋に入ってきたシエラのお腹は、よく見ると分かるくらいには張り始めていた。
「お子様も守れるように…魔術の練習を頑張りましょうね」
「うん」
「では、前回の続きです。魔術で、腕力を強化するところから…あら」
袖を捲くった彼の腕を見て、目を丸くする。彼の腕は火傷治しの膏薬を塗って、手首まで包帯でぐるぐる巻きにされていたのだ。
「前みたいに、腕に線は引けないけど」
「ああ、問題ありません。次は、線無しでやってみましょう」
…
「…こうっ」
肘のあたりに杖を当てる。腕の中を、熱い力が流れていくのを感じて、彼は鉄球を手に取った。
アスラの頭ほどもある鉄球は、風船か何かのように軽々と持ち上がった。
「上出来です」
シエラが手を叩いた。
「段階を踏んで、先へ進んでいきましょうね。これが慣れたら、いよいよ杖無しでやってみましょう」
魔術の練習は、日が暮れるまで続いた。
安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(3/5日目 夜)
@女と寝る(今まで出てきたクリストラの女を併記)
A自主練
Bその他要記述
- 599 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 16:14:15.24 ID:n75bAdr90
- 2
- 600 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 16:16:05.89 ID:lqTscIfWO
- 2
- 601 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 16:17:04.73 ID:RncB3atDO
- 3シャーロットとソフィーに愛してるとはっきり伝える
- 602 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 16:17:25.63 ID:JxHZEefjO
- 3城内を散策して抱く女性を見繕う
- 603 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/06(日) 16:20:45.29 ID:JmdZZ/WC0
- …
「…せいっ」
腕に杖を当て、魔力を流し込む。そのまま、持ち上げられるものがないか部屋の中を見回した。
「…これでいいや」
花の生けられた大きな花瓶を、片手で持ち上げている。
「おお、コツが掴めてきた…」
安価下コンマ
01〜20 物を壊してしまった
21〜80 少し上手くなった
81〜98 杖無しでもできるようになった
ゾロ目 技を開発した
- 604 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 16:20:59.49 ID:RncB3atDO
- はい
- 605 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/06(日) 16:29:00.11 ID:JmdZZ/WC0
- 「…ん、こんなものかな」
少しは上達した気がする。夜が更ける前に切り上げて、アスラはベッドに入った。
…
ぐっすり寝て、次の朝。朝食を食べながら、アスラは今日やることを考えた。早いもので、もう4日目だ。明日で、週が終わる…
安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(4/5日目 日中)
@剣の修行
A射撃の訓練
B乗馬の練習
Cその他要記述
- 606 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 16:31:41.65 ID:lqTscIfWO
- 1
- 607 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 16:32:27.99 ID:Q2CVl3Q2o
- 1
- 608 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 16:33:51.10 ID:zsE/brdV0
- 1
- 609 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/06(日) 17:40:38.78 ID:JmdZZ/WC0
- …
「そろそろ大丈夫かな」
外に出ると、リィナが待っていた。シエラの同じように白い帷子のお腹が、少し張ってきている。
「腕を火傷されたと聞きましたが…大丈夫ですか?」
「火傷っていうか、日焼けだよ。大丈夫」
「そうですか。…では、始める前に」
リィナは、アスラに質問した。
「ここの外で、何か剣術を学ばれましたか?」
「オリエズマで」
「もしかして、それはオリエズマ独自の」
「ううん。色んな国の剣術を学んだからって言うから、ここと同じのを教えてもらった」
「そうでしたか」
ほっと頷くリィナ。腰の剣を抜くと、地面に突き立てる。
「…時に、真剣は握られましたか」
「まだ」
「抜いてみますか」
「…」
地面に刺さった剣に歩み寄り、柄を握る。
「…ふっ、んんん…っっっ…だあっ!」
両手で握り、全力で持ち上げると、遂に剣が抜けた。
「や、やった…うわあっ!?」
剣の重さに引っ張られて、よろめくアスラ。不安定に揺れる刀身をガントレットで掴むと、リィナは剣を取り返した。
「力は付いてきたようですね。剣は、技術だけでは触れませんので、鍛えながら技も磨いていきましょうね」
…
「…いったたた…」
ひりひり痛む肩をさするアスラ。流石にまだ無茶だったようだ。イザベラに見つかったら、怒られるだろう…
安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(4/5日目 夜)
@女と寝る(今まで出てきたクリストラの女を併記)
A自主練
Bその他要記述
- 610 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 17:42:47.19 ID:RncB3atDO
- 3 シャーロットとソフィーに会って、2人を愛してるという自分の気持ちを伝える
- 611 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 17:43:17.14 ID:4ooOAIKko
- 2
- 612 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 17:43:47.13 ID:zsE/brdV0
- >>610
無理なら2
- 613 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/06(日) 19:53:23.74 ID:JmdZZ/WC0
- …
日が沈む前に、どうにかソフィーを見つけ出せた。
「どうかなさいましたか、アスラ様」
楽器の稽古を求めに来たと思ったのか、その手にはフルートが握られている。
アスラは、そんな彼女に言った。
「ソフィーに、言いたいことが」
「何でしょう?」
「ぼくは、ソフィーを…」
…
部屋の扉をノックすると、中からシャーロットが顔を出した。
「アスラ、帰ってきてたの」
「うん」
部屋に入ると、シャーロットはゆったりした白のネグリジェを着ていた。
ベッドに腰掛けると、シャーロットは言った。
「どうしたの、こんな夜に」
「言いたいことがあって」
「何?」
「シャーロット。ぼくは、君を愛してる」
「…」
突然の告白に、シャーロットはぽかんと彼を見た。それから…くすりと笑った。
「…ええ。知ってたわよ」
「あ、あれ?」
「いらっしゃい」
彼女はアスラの手を引くと、共にベッドに横たわった。
「お腹の子に悪いから子作りはできないけど。久しぶりに、一緒に寝ましょ」
「うん」
アスラの手を取り、ネグリジェの上から自身のお腹に載せる。
「ここに、あんたの赤ちゃんがいるの」
「うん」
「あんたがパパで、わたしがママ」
「うん」
「…パパ」
シャーロットが、アスラの頬に手を当てた。それから、唇を重ねた。
「ん…パパ。愛してるわ」
「うん…ぼくも、愛してる」
…
- 614 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/06(日) 19:57:15.32 ID:JmdZZ/WC0
- …
「…おはよ」
「ん…おはよう」
「起きて。礼拝の時間よ」
「うん…」
シャーロットと一緒に、ベッドを降りた。
…
礼拝を終え、聖堂を出る。外は曇りで、雨が降りそうな空であった。
安価下1〜3でコンマ最大 どうする? 自由安価(5/5日目 日中)
- 615 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 20:19:46.32 ID:ICvhLurp0
- 父の様子を誰かに尋ねてみる
- 616 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 20:28:57.96 ID:DBNceNe9O
- 聖堂にいる聖職者に話かけてみる
- 617 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 20:30:47.92 ID:oy2vz1b+0
- 散歩
- 618 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/06(日) 20:53:47.09 ID:JmdZZ/WC0
- いったんくぎる
- 619 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/06(日) 21:30:39.62 ID:JmdZZ/WC0
- (ここだけの話、あと2週で第一部は終わりです)
(第二部はアスラが18歳の時なので、ここで一度でも出てきたキャラは第二部開始時点で8歳歳を取っています)
(つまり、ここで新キャラを出しても下手したらろくな絡みが作れない上に次の登場では8歳老けてるという事態に陥ります)
- 620 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 21:33:17.10 ID:/7yaZ3yEo
- (了解です!)
- 621 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 21:35:09.40 ID:oy2vz1b+0
- (逆に違法ロリ達の号砲化ねじ込むなら今しかないと)
- 622 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 21:35:34.24 ID:CsgwVAs00
- 一旦乙
>>613でのソフィーの反応が無いのが気になる
- 623 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 21:38:33.91 ID:JxHZEefjO
- (了解!作ったキャラに出番回したいけど、多少露骨でも今のうちに指名したほうがいいかな?)
- 624 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/06(日) 21:59:17.02 ID:JmdZZ/WC0
- 初潮来てない勢を孕ませようと思ったら今出すしか無いかもしれない
第三部はアスラ50歳時くらいを考えてるので、第二部で5歳とかでも第三部では37歳だ
- 625 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/12(土) 13:08:38.25 ID:3zAijgqJ0
- 『Harem Simulator』
噂話が聞こえる…
___愛、愛ねぇ…
___たかだか10歳の子供の言うことだ。本気になることはない。
___その一つでも、うちに向けてくれたら…
- 626 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/12(土) 13:14:50.71 ID:3zAijgqJ0
- …
週末恒例のミサが終わった後も、アスラは聖堂に残っていた。
見回すと、スノアの他にも数人のシスターがいて、片付けや清掃などを行っていた。彼女らは皆、一様に若い女であることを除けば、背丈や体格など様々であった。
「誰に話しかけようかな…」
安価下1〜3でコンマ最大 誰にする?
@スノア
A亜麻色の髪の、目立って特徴のない少女
Bやたらスカート丈の短い、グラマラスな女
C床掃除をしている、おどおどした青髪の女
- 627 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 13:15:51.96 ID:sPrbTZ3b0
- 4
- 628 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 13:16:32.49 ID:edOKrrADO
- 4
- 629 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 13:17:45.15 ID:IRJliziW0
- 2
- 630 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/12(土) 14:00:36.85 ID:3zAijgqJ0
- アスラが近づくと、その女は弾かれたように立ち上がった。
「は、はい、何でしょう…」
「ちょっと、話したいかなって思って」
「な、何か、粗相でもありましたか…?」
目線を下に向け、おどおどと問いかける少女。長く青い髪や修道服は清潔にしているのだが、どうにもみすぼらしい雰囲気が拭えない。
「いや、そういうわけじゃないけど…」
どうやら、こちらから話題を投げないと会話にならなさそうだ。
安価下 話題について
- 631 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 14:04:47.69 ID:GfYgW3020
- 父について
- 632 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 14:05:18.12 ID:xscWBq0L0
- しばらく来ない間にシスターが何人か増えたみたいだからどんな人がいるのかなとか…
あとスノアがあれからどんな様子かとかいろいろ聞きたくて
- 633 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/12(土) 14:10:24.76 ID:3zAijgqJ0
- 「…その。父親について」
「!!」
父親。その単語を聞いた瞬間、少女が目を見開いた。そのまま、かたかたと震え始めた。
「…ど、どうしたの」
「あ…」
震えながら、彼女は絞り出すように答える。
「あ…あまねく、人の子の父たる、主のみが…わ、わたしの、父親…です」
「いや、そうじゃなくて、自分の父親」
「わたしに、父などおりません!」
突然、少女が声を張り上げた。それから、はっと口を塞いだ。
「…申し訳ありません…失礼します」
それだけ言うと彼女は、逃げるようにその場を走り去ってしまった。
安価下1〜3でコンマ最大 どうする? 自由安価(5/5日目 夜)
- 634 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 14:14:33.33 ID:2Sig/FxSO
- メイブを抱く
- 635 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 14:15:33.58 ID:xscWBq0L0
- フルートの自主練
- 636 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 14:16:55.42 ID:rEfcWlIOO
- 女と寝る、リアナ
- 637 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/12(土) 14:24:58.61 ID:3zAijgqJ0
- …
「…」
アスラは中庭に繰り出すと、月明かりの下でフルートを取り出した。それから、頭部管を口に当て息を吹いた。
「…出ない」
一度は音が出たものの、少し触らないとすぐ出なくなる。リュートは、演奏はともかく音を出すだけなら簡単だったが、フルートは音すら出ない。躍起になって何度も息を吹き込み続けた。
安価下コンマ
01〜30 メイブに怒られた
31〜60 少しは音が出た
61〜80 安定して音が出た
81〜98 ソフィーが覗きに来た
ゾロ目 ???
- 638 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 14:25:38.69 ID:GfYgW3020
- あ
- 639 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/12(土) 14:33:27.77 ID:3zAijgqJ0
- …
___ぴー、ぴー、ひょー…
「…っは!」
頭部管から口を離す。それから、思い出したようにくらりと来た。
「…でも、音は出るようになったぞ…」
ようやく、音程を出す練習に入れる。そう思いながら、アスラは楽器を鞄にしまった。
…
「おはようございます」
起こしに来たメイブは、じろりとアスラを見て、嫌味っぽく言った。
「昨夜は、大変練習に精が出たご様子で」
「…! あ、ごめん」
「わたくし共から、強くは言えませんが。あの笛の音は、夜には大変響きましてよ?」
「き、気をつけます…」
「…で」
メイブは、咳払いして言った。
「新しい週でございます。次は、どちらへ?」
安価下3票先取 どこにする?(14/15周目)
@クリストラ
Aタルスム
Bオリエズマ
Cサトン
Dバルバス
- 640 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 14:38:10.16 ID:GfYgW3020
- オリエズマ
- 641 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 14:38:26.96 ID:2Sig/FxSO
- 3
- 642 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 14:38:42.86 ID:Z0ZDo9oCo
- 5
- 643 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 14:43:58.09 ID:L2uSQYla0
- 5
- 644 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 14:44:03.55 ID:rEfcWlIOO
- タルスム
- 645 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 14:44:17.80 ID:edOKrrADO
- 5
- 646 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/12(土) 14:54:38.91 ID:3zAijgqJ0
- …
シャールーで森の中を進むと、領の境界の向こうに立っていたのはアルだった。
「ラーラは?」
「まだ、クリストラ人の前に出るのは憚られるわ。…大丈夫。道案内くらいできるわ」
「では、私はこれにて。…くれぐれも、お気をつけください」
ウェンディが、去っていく。アスラはアルの手を取ると、自分の前の鞍に載せた。
「きゃっ」
「行こう。こっちのほうが早い」
「…ええ。甘えさせてもらうわ」
アルが、アスラに背中を預ける。シャールーが、ゆっくりと歩き始めた。
…
馬に乗って進みながら、アルが尋ねた。
「このまま、教会に行くのかしら」
「そのつもりだけど」
「石の街には行ったのでしょう? 知り合いはできたのかしら」
「まあ」
「それなら、そちらに行っても良いんじゃない?」
「…」
安価下1〜3でコンマ最大 どうする?
@教会に行く
A石の街に行く
- 647 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 14:57:43.46 ID:L2uSQYla0
- 1
- 648 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 14:59:03.11 ID:2Sig/FxSO
- 2
- 649 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 14:59:19.04 ID:edOKrrADO
- 1
- 650 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/12(土) 15:14:02.82 ID:3zAijgqJ0
- 「…いや、教会に行くよ」
「そう」
アルが頷く。アスラはシャールーの手綱を握って、教会に向かって進んだ。
…
「…よう」
「ラーラ!」
気まずそうに手を振るラーラに、アスラは駆け寄った。
「無事で良かった」
「ああ。助けられちまった」
ラーラははにかむように微笑むと、彼とアルを教会の中へ誘った。
「色々話すのは夜でも良いだろ。…どうする、これから?」
安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(1/5日目 日中)
@戦闘訓練
A楽器の稽古
B歴史の勉強
Cその他要記述
- 651 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 15:27:16.90 ID:Z0ZDo9oCo
- 1
- 652 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 15:28:45.12 ID:L2uSQYla0
- 3
- 653 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 15:29:04.32 ID:edOKrrADO
- 2
- 654 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/12(土) 16:07:21.45 ID:3zAijgqJ0
- …
「よし、打ち込んでこい!」
「あああっっ!!」
棍棒を握るラーラの顔面めがけて、木の棒を突き出した。
「60点だ!」
鋭い先端を軽く躱しながら、ラーラが叫ぶ。
「ヒトの形した相手に対して、目を潰しに行くのは正しい! だが!」
よろめいたアスラの肩を掴み、地面に押し倒す。
「うぐっ」
「それで怯むのはヒヨッコだけだ」
うつ伏せに倒されるアスラ。片方の肩を上から抑えられるだけで、身体が動かない。
「確実に、潰せる手筈を整えてから狙え。あたしには通用しないぜ」
「こ、の…っ!」
身体をよじり、どうにか拘束を逃れる。それから、地面についた彼女の腕に棒を振り下ろした。
「0点!」
前腕を強かに打ったのに、固まったのはアスラの方だ。まるで大岩を殴ったかのように、手がびりびりする。
「あたしはあんたの腕を折れる。けど、あんたにあたしの腕は折れない。見りゃ分かるだろ!」
「うっ」
「あんたが狙うのは…」
悠々とアスラの手首を掴むと、もう片方の手で彼の指をつまんだ。
「イタタタっ! 痛いっ!」
「こっちだ。指なら折れるかも知れない。できれば親指を砕け。武器を握れなくしろ」
「…ったぁ」
解放されると、痛む指をさすった。それから、ぼそっと呟いた。
「…クリストラや、オリエズマでも言われなかったよ。こんなこと」
「戦うための技術なんて、あたしたちは知らないからな」
棍棒を拾いながら、ラーラは答えた。背を屈めた時に風が吹いて、かろうじて尻に垂れた布が捲れたが、彼女は気にしない。
「ただ戦って、殺し合って、その中で身につけるやり方ってのがあるんだよ。流石に今、殺し合うことは無いけどな。ま、もしもの時に役立ててくれよ」
「…」
アスラの脳裏に、短剣を抜いたサナギの姿が浮かぶ。
「…うん」
彼は、頷いた。
- 655 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/12(土) 16:50:15.24 ID:3zAijgqJ0
- …
「…あんたの声がかかるまで、あたしは処刑されることになってた」
「!!」
息を呑むアスラ。夜の教会には、ラーラやシャナル、リーアが集まっていた。少し離れたところで、ミーアにアル、ガンシュテナも、緊張の面持ちで彼らを見守っていた。
「あんたの子を殺すわけにはいかないから、出産するまではシャナルとリーアは耳を切り落とし、人間としてクリストラに囚われる手筈だった。他のエルフは後宮を追放され、以後エルフは永久に後宮に入ることを許されない。そうなるはずだった」
「そんな…」
「ここは、あんたにとっては安全だ。だが、その周りは…」
「戦場、ね」
リーアが、溜め息を吐いた。
「陛下は、勇者の血が偏ることを懸念し、このような場を築かれました」
シャナルが言う。
「勇者の血を持つことで、他の地域に対して優位に立てる…それを知るからこそ、陛下はそれを、あまねく世界に広めることを選んだのです」
「大した男だ。シーヴァの奴にも負けない度量だよ」
「でも…夢を見すぎたわねぇ。地域で区切ったところで、貴方の取り合いになるのは分かりきったことだわ。…命を奪ってでも」
「…」
アスラは、呆然と彼女らの話を聞いていた。震える声で、言う。
「…ぼくは…どうしたらいいの」
「思うようにやりなさい」
そこへ、アルが割り込んできた。彼女はエルフたちの中へ踏み入ると、きっと彼女らを睨んだ。
「先行きを決めるのに、情報が多いのは良いことだわ。でも、あなたたちの言葉は彼を縛るだけよ」
「じゃあ、どうしろってんだ。事実を教えなきゃ、こいつの選択次第で、こいつ自身が望まない結果になっちまうことだってあるんだぞ」
「無論、舵を握っているのは彼よ。でも、大事なのはそこじゃない。一番大事なのは…」
アルは、アスラの前に立つと、じっと彼の目を見つめた。そして、問うた。
「…アスラ。貴方が、何を望むか。シーヴァの息子である以前に、貴方は一人の人間よ。何を望むか…それが、生きる上で一番大切なこと」
「ぼくの…望み」
アスラは、呟いた。
安価下1〜3でコンマ最大 自由安価 何を望む?
- 656 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2020/09/12(土) 16:52:53.34 ID:GfYgW3020
- 愛と平和
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