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狸吉「華城先輩が人質に」アンナ「正義に仇なす巨悪が…?」【下セカ】
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◆86inwKqtElvs
[saga]:2020/08/21(金) 09:56:48.74 ID:Vqcr7VCy0
「奥間君」
母と義母の言うとおりに、寝室に戻り着替えてベッドで休む。
愛しい人と一緒にいる時には、感じなかった、思い出さなかった衝動を、料理している最中に、包丁を持った瞬間に思い出してしまった。
――敵を追い詰めた時の快感。
――敵の悲鳴、痛みに喘ぐ声を聞いた時の昂ぶり。
――どんな罰を与えようか考え、実際に痛めつけた瞬間のあの恍惚。
――足の腱を切ると包丁を取り出した瞬間に生まれた気丈な瞳からの怯えを見た時の、あの興奮。
「奥間君」
愛しい人の名前を呼ぶ。使っていた鎖と、下着の匂いを嗅いで無理矢理に落ち着かせる。
包丁を持った瞬間にフラッシュバックのように、あの気持ち良さを思い出してしまった。愛しい人が傍にいる時は、何も思い出さなかったのに。
次に《SOX》に、《雪原の青》と会った時は、無傷捕縛を目指している。それが自分を変えてくれた人への誓いであり、周りからの祝福を得るための禊だと考えていた。そのために軍事や警察の捕縛術関連の本も購入して知識を蓄えている。
だけど、衝動を解放するのは、愉しい。
自分は覚えてしまった。壊す悦びを、恍惚を。
誰にも相談できなかった。愛しい人にはこんな自分を見せたくなかった。嫌わないでいてくれるとは言ってくれたけど、そういう部分があるとわかってくれたけど、だからこそ尚更簡単に呑まれそうな自分を見せたくなかった。
それが子供の、自分たちの為だからと信じ切って、大人たちから汚いもの、醜いモノから排されてきたアンナは、あらゆる衝動を抑圧したまま、昇華も発散もされないまま、無自覚のままにずっと溜め込まれて生きてきた。
だから、どうやって発散すればいいのか、そんなのは全くわからなかった。解放することもいけないとすら思っていた。
性衝動は満たされても、破壊衝動は全く満たされずに、ただ募っていく。
「奥間君」
愛しい人の名前と匂いで、愛の蜜が溢れてくる。くちゅくちゅと指で愛を思い出して、辛うじて記憶の中の残虐な恍惚から逃げる。
声も聞きたいと思ったけど、今の自分の声がどう聞こえるのか怖くて、電話はかけられなかった。
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