狸吉「華城先輩が人質に」アンナ「正義に仇なす巨悪が…?」【下セカ】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

9 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2020/08/21(金) 09:57:57.17 ID:Vqcr7VCy0


 夢うつつの中、僕は目が覚めた。十二月の朝は寒い。布団の中は暖かい。ぼーっとした頭で予定を思い出す。

 うーん、今日は土曜で学校側の予定は特にない。本来なら生徒会業務である政府の方針推進の為の冊子作成と流布という仕事が溜まっているけど、どうも先生方がアンナ先輩の家の事情やアンナ先輩、僕、華城先輩が一気に休んだことを考慮したみたいで、一時的に休んでいいと言われたのだ。冊子作成自体は単純作業だから、別にアンナ先輩や華城先輩みたいな実務能力に優れてなくても、代わりに出来る人がいると判断してくれたらしい。その他の生徒会でしか出来ない業務は全部済ませてるみたいだしね。

 アンナ先輩もあれだけ愛し(ヤリ)まくって当面満足だろうし、一回ちゃんと《SOX》の会議にも参加しないといけない。今日は昨日と同じく早乙女先輩以外は参加だっけ。アジトの方でエロイラストをいつものように生産するだろう。会議の方はどうしても、華城先輩の病室に行かないといけないからな……窓から漏れる光は弱く、まだ朝は早いのがわかる。

 よし、二度寝しよう。まだ朝は早いし布団の中は暖かいし柔らかいし、

「ぁぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」

 声が漏れないようにするように必死だった。何でアンナ先輩が一緒の布団の中で寝てるんだ!?

 一気に目が覚める。アンナ先輩はすやすやと寝ている。何もしてないよね? あれ?

(いぎゃあああああ!!?)

 ヤバい、アンナ先輩寝ている間に僕に何かしたのか!? 僕のトランクスがガビガビになってる! まさか夢精した!?

「――ん」

 鼻をすんすんと鳴らすと、銀髪の陰に隠れていた瞼が開いていく。計算してるんじゃないかというぐらい可愛らしくあどけない表情で、

「おはようございますですわ、奥間君」

 まだ寝起きでボーっとしているのか、それでも僕の愛の蜜の匂いは嗅ぎつけたようで、

「あら……? 何やら、いい香りが」

 パジャマの上から僕の股間に顔を埋めてきた!

「あ、いや、先輩これはまず訳を聞いて」

「……約束を、破ったのですね? 奥間君」

 怒ってはいない。むしろいたぶる理由が出来て、心底嬉しそうな、凶悪な光が瞳に走る。

「あ、あ、あの! 先輩、いつから僕の布団に!?」

「昨夜の二時頃でしょうか……お母様方が帰ってから、我慢しようとしたのですが、どうしても奥間君が……恋しくなって」

 丑三つ時に布団に入り込まれるってそれなんて怪談?

「眠れなくて、つい。……奥間君の香りを嗅ぐと、安心できますので」

「……えーっと」


667.67 KB Speed:0.3   VIP Service SS速報R 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)