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【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」清霜「その9!」【安価・コンマ】
- 50 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/26(木) 21:03:39.23 ID:jqGXt+M5O
- >>49
エロ解禁になってヤッた後にコンマ神が荒ぶって提督が別の子と結ばれたせいでヤリ捨てられる鬱展開あると思います
- 51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/26(木) 22:34:19.78 ID:ZCmaKJvz0
- >>49
それ系は申し訳ないけど採用できないって>>1が言ってた気がする
- 52 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 00:44:18.23 ID:g0wQgijX0
- >>49
前スレ71で無理って言われてるよ
- 53 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 09:23:46.38 ID:M8xT6SYGO
- エロ書くの大変だからだっけ?もし負担が少ないなら、例えば他3キャラ健全で1キャラだけ>>49みたいなパターンならワンチャンいけないかな
- 54 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 12:33:28.00 ID:Kbsh1wgBO
- 正直エロみたい人が多いのに対して「恋人でないR-18設定」の方向性が限られるのが混沌とする原因だと思うんだよね
- 55 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 13:50:58.88 ID:AMDFetUj0
- ノーマルなエロが見たくてもこのスレの条件設定だとどうしてもセフレや性奴隷みたなアブノーマル寄りになってしまうよね
- 56 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 17:36:35.63 ID:8cUD7EUYO
- じゃあ恋人か彼女でエロあり設定とかで安価狙えばよくね?
- 57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 17:39:37.36 ID:AMDFetUj0
- それはそれで他キャラ3人が必然的にNTRになるからまた特殊な周回になりそう
- 58 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 17:43:50.83 ID:wqaE7EynO
- Rで立てるか悩んだゆーてたし基本的に純愛キャラにエロを絡めたく無いんじゃないの?エロは取られた時だけ書くってだけで
- 59 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 18:11:31.45 ID:eO/3AHdRO
- 上昇途中でエロ解禁ならコンマ次第で>>50
最初から純愛エロでも>>57
このスレでノーマルエロはムズイと思う
- 60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 18:30:24.52 ID:wqaE7EynO
- とりあえずエロと非エロを分けるってのは>>1の意思だから尊重しましょ
- 61 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/11/27(金) 21:14:45.48 ID:9elh1KBB0
- 23:00〜0:00頃開始予定です。通常とは違い事前予告無しの安価募集ですので、募集開始時間を長めに設定します。
不知火は何をしている?もしくは提督と不知火は何をしている?
21:45以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし22:15までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
>>49、>>53
ご意見ありがとうございます。
既に>>52の方が説明して下さいましたが、前スレ(8スレ目)>>71をご参照下さい。
こちらが至らず安価募集時の自由度を下げてしまう形となってしまい、申し訳ございません。
- 62 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 21:45:00.36 ID:NQRb+0Kko
- 放課後傘無くなってたので濡れて帰る
- 63 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 21:45:00.88 ID:yTE0lwOyO
- 過去に戻って不知火とやり直してる夢を見た、
目が覚めたら放課後で、目の前に不知火が居て心配そうな顔で見つめている
- 64 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 21:45:01.08 ID:g0wQgijX0
- 昔一緒に昼ごはんを食べていた場所に不知火がいたので
一緒に昼ご飯を食べる
- 65 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/11/27(金) 23:28:29.23 ID:9elh1KBB0
- 始めます。
- 66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 23:30:21.15 ID:M86jp9aWo
- 来たぁ!
- 67 :長くなってしまいましたので、2回に分けて投下します。 ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/11/27(金) 23:31:10.32 ID:9elh1KBB0
- 提督『………』スタスタ…
不知火『……♪』スタスタ…
目の前には、2年前に卒業した母校が広がっている。
周りを見回してみても、初夏だったはずが桜が満開になっている。
忘れるはずが無い。俺がまだ、不知火と交際していた頃の光景だ。
提督『……綺麗だな』
不知火『……はい』
俺と不知火は手を繋ぎながら、ゆっくりと歩いて行く。
お互いが確かに隣にいることを、いてくれることを体感しながら。
提督『……なぁ、不知火』
不知火『……何でしょうか?』
提督『俺のこと……好き、だよな?』
不知火『……えぇ、もちろんです』
何故時間が巻き戻っているのだとか、どうして俺は"裏切られた"はずの不知火と歩いているのだとか、この際そんなことはどうでも良い。
何より、俺にとって1番嬉しいのは……魔法でも、超常現象でも、あるいは神の力だとしても……
提督『………』ギュッ
不知火『……♪』
提督(今度こそ、やり直してみせる。あんな未来、絶対にお断りだ……!)
再び、不知火との関係が元に戻ったこと。それだけで、他のことは気にならない。
不知火、あぁ、不知火……俺はもうこの手を離さない。今度こそ、2人で幸せに――――
- 68 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/11/27(金) 23:32:32.62 ID:9elh1KBB0
- ――放課後・教室
提督「ぬ……ぃ……」
不知火「………」
不知火(提督君が、嬉しそうな……それでいて、どこか切なそうな顔で眠って……)
提督「……だ」
不知火「………」
不知火(それに、さっきから寝言も……不明瞭で、ろれつが回っていないから……上手く聞き取れないけど……)
提督「し、ら……ぃ……る……」
不知火「………」
不知火(本当なら、すぐにでも提督君から離れなければいけない。こうして、提督君を見つめる資格なんて……無いのだから)
不知火(あんなことを告げておいて、未だに未練を抱いているだなんて……許される、はずが……)グッ…
提督「し、らぬ……い……」
不知火「……え?」
不知火(今、私の名前を……)
提督「今度、は……ずっと、一緒……」
不知火「っ!」
不知火(て、提督……君……)
提督「……ん、んんっ……」
不知火「ぁ……」
提督「………」
不知火「そ、その……これ、は……」
不知火(さっきの言葉は、確かに……私の耳に、脳に、心に……届いた。届いてしまった)
不知火(今の私の顔は、きっと酷いものだと思う……自業自得の寂しさと、この期に及んでまで抱いてしまう嬉しさと……)
不知火「………」
不知火(提督君への、未練が……入り交じって……)
提督「………」
未練度上昇率判定:この後どうなる?
01〜49:不知火、慌てて帰宅してしまう
未練度上昇:小 ×1.0
50〜98:提督「……起こしてくれたのか」
未練度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:提督、まだ寝ぼけており……
未練度上昇:大 ×2.0
直下
未練度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
- 69 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 23:33:08.17 ID:NQRb+0Kko
- あ
- 70 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 23:33:41.58 ID:M86jp9aWo
- ぬいぬい
- 71 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 23:33:46.17 ID:O9j2L8ezo
- あ
- 72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 23:36:30.57 ID:ICEGC+gR0
- 12上昇?
- 73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 23:37:42.21 ID:QP2VTeF3o
- 大井ぬい抜いた
- 74 :次は不知火の回想パートその1です。 ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/11/27(金) 23:56:37.91 ID:9elh1KBB0
- 17→71:諦めるのは、まだ早いかもしれない 8×1.5=12 12+60.5=72.5/100
提督「………」
提督(4時過ぎ……放課後か。俺、随分とうたた寝してたみたいだな……)
提督「………」チラッ
不知火「………」
不知火(ど、どう説明すれば……まさか『未練を捨て切れず、つい寝顔を見つめてしまった』なんて、言えるはず……)
提督「……起こして、くれたのか?」
不知火「……え?」
提督「"ただ1人"、俺が教室で居眠りしてしまうことになるのを……防いでくれたのか……?」
別れを告げた男に、未だ失恋を引きずる男に……不知火は、まだ情けをかけてくれるというのか。
何故?どうして?俺は不知火に捨てられた男だ。不知火にとって、俺は顔も見たくない人間のはずだ。
それなのに、俺が"孤独"にならないよう……手を差し伸べてくれたのか?
不知火「い、いえ、その……」
提督「………」
不知火「………」コクリ
提督「……そうか」
たったこれだけのことで、どうしようもなく喜びを感じた。感じてしまった。
むしろ、まだ不知火に本当の意味で見捨てられた訳じゃない。
その事実が、俺の不知火への想いを強くし……同時に、未練を強くしてしまう。
不知火「………」
提督「……な、なぁ」
不知火「……っ!」クルッ
提督「……!」
不知火「………」スタスタ…
提督「……は、はは」
提督(そうだ、何を勘違いしているんだ……不知火はただ、あまりに俺が哀れだったから、見ていられなくなっただけじゃないか)
俺はどうしようもない男なんだ。失恋から立ち直れず、肉便器や幼馴染に手を出した糞野郎だ。
そんな人間に対して、不知火のような素晴らしい女性がよりを戻したいと思う?思うはずが無いだろ。
提督「……っ」ギリッ…
提督(それでも、俺は……やっぱり、不知火がいないと……)
- 75 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/11/28(土) 00:22:57.54 ID:BXLGm9Lz0
- 不知火「はぁっ……はぁっ……」スタ…スタ…
不知火(……私は、どこまで心が弱いのかしら)
提督君が、何かを言おうとした時……私は怖くなって、逃げ出して来てしまった。
もし、拒絶されたらどうしよう。今更どういうつもり等と軽蔑されたら、どうしよう。
そんな考えばかりが浮かび上がって、心が締め付けられそうになった。
不知火「………」
不知火(……いつまで未練を抱いているの、私。もう、提督君の隣にいる資格なんて……無いのに……)
不知火「……っ」ズキッ…
提督君の顔を見る度に、これまでの思い出がフラッシュバックする。
思い返そうとしなくとも、脳が勝手に楽しかった日々の出来事を反復する。
いつのことだっただろうか……彼と"初めて"出会ったのは。
自分の幼少期の頃なんて、もはや忘れかけているほどだから。何故なら……
不知火(……"体感時間"では、自分でも把握していないほど遠い昔の記憶だもの)
――約10年以上前・公園の砂場
幼児「おやま、おやま……」ポンポン
不知火(2)「………」スタスタ…
幼児「……ふぇ?」チラッ
不知火「あの……しらぬいも、いれて……」
幼児「ヒッ!?や、やぁっ!こわいよぉっ!」ダッ
不知火「あっ……うぅ……」シュン…
私は昔から表情が固いせいで、周囲の人と馴染むことが出来なかった。
それどころか、場合によっては相手に怖がられてしまうこともある始末。
こんな状況では、友人なんて出来るはずが無い。その結果、私はいつも家で家族に遊んで貰うしかなかった。
――不知火家・リビング
不知火祖母「ほ〜ら、良い子良い子……」ナデナデ
不知火「ん……♪」
不知火母「……貴方に似ちゃったのね」
不知火父「……すまない。僕のせいで、娘が辛い思いを……」
不知火母「ううん、責めている訳じゃないの。ただ、このままだと、不知火には友達が……」
不知火父「……僕達で何とかするしかない」
お母さんが言うには、私は父親に似たらしい。確かに、お父さんは私とよく似ている気がする。
口数が少なくて、あまり笑うことが無い。ただ、お父さんは決して人から嫌われる人間という訳でも無い。
むしろ、私のことをよく気にかけてくれた。例え表情は硬くても、お父さんが良い人なのは私や家族の全員が知っている。
- 76 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/11/28(土) 00:38:21.74 ID:BXLGm9Lz0
- もちろん、お母さんとおばあちゃ……母方の祖母も、いつも私の傍にいてくれた。
特に祖母は、よく世話を焼いてくれた記憶がある。あの頃、私に聞かせてくれていた話は今でも鮮明に思い出せる。
――不知火家・祖母の部屋
不知火「……おはなし」クイクイ
不知火祖母「ふふっ、分かったよ。じゃあ今日も話してあげようね……『古の魔法使い』の話を」
不知火「……うんっ」
不知火祖母「ぬいちゃんと、お母さんと、私と、そのまたおばあちゃん……私達のご先祖様はね?魔法使いだったんだ」
不知火「まほうつかい……」
不知火祖母「こうやって手を出せば、そこから熱い炎や寒い雪、恐ろしい雷鳴が飛び出して来るのさ!」
不知火「おぉ……!」キラキラ
不知火祖母「そんな魔法使いが、人間と結婚して……その子供さんが、また人間と結婚して……私やお母さん、そして……」ポフッ
不知火「んっ……」
不知火祖母「可愛い可愛い、ぬいちゃんが生まれたんだよ?」ナデナデ…
不知火「……♪」
不知火母「……お母さん、また例のおとぎ話?」
不知火「あっ、おかあさん……」
不知火祖母「おとぎ話なものか。先祖代々語り継がれて来た、大事な大事なお話だよ?アンタも昔は信じてたじゃないか」
不知火母「それはそうだけど、流石に大人になってからだとね……夢がある話だとは思うけど」
不知火祖母「ふぅ……まぁ、確かに私も両親に聞かせられただけだから、証拠を出せと言われれば無理だけどね」
不知火「………」
不知火祖母「それでも、私はそのお話を信じているのさ。何となくだけど、嘘だとは思えなくて」ナデナデ
不知火「ん……♪」
私の先祖は魔法使いという話。恐らく、こんな話を一般人にしたところで、嘘や作り話だと笑われるだけ。
実際、私も"一時期"は信じていなかった。もっとも、当時の私や完全に信じていた。祖母の話を聞く度に、魔法使いという存在に心を踊らされた。
そして、"今"の私は……その話を嘘だとは思えない、本当ではないかと本気で考えてしまっている。
ただ、どうして私がそう考えているのか、どうしてそう考えるようになったのかは……もう少し先の話になる。
- 77 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/11/28(土) 00:58:39.29 ID:BXLGm9Lz0
- 私は結局、同い年の友人は出来なかった。話しかけようとしても、相手が怖がったり泣き出してしまったから。
平日はもちろん、休日も基本的に家族に遊んで貰うことが多かった。
それが災いして、私は小学生になってからも一向に友人が出来なかった。理由は幼少期の頃と同じ。
――約数年後・小学校
不知火(8)「………」
モブ子「ね、ねぇ、不知火さん。良かったら、一緒に縄跳びして……」
不知火「……縄跳び?」ギロッ
モブ子「ヒッ!?ご、ごめんなさいっ!」ダッ
不知火「それなら、私も……あっ……」
不知火(……また、逃げられちゃった。私の顔、そんなに怖いのかな……)シュン
虐められることは無かったものの、私はクラスで孤立した。
いくら私が声をかけようとしても、逆に向こうから声をかけてくれたとしても……いつも最後には相手が逃げ出してしまう。
この頃は、まだ提督君とは違う小学校に通っていた。故に私は、孤独だった。
家に帰れば家族がいてくれたから、荒んでしまうことは無かったけれど……それでも、学校に親しい人が誰もいない状況は辛かった。
そんな日々が続いている内に……私は、諦めてしまった。
――約数年後・教室
ワイワイ ガヤガヤ
不知火(11)「………」
不知火(……仲良くなろうとするだけ、無駄よね。どうせ、私が声をかけたところで……)
モブ「あ、あの、不知火?これ、先生からのプリント……」スッ…
不知火「……ありがとう」ギロッ
モブ「うっ!い、いや、そんな大したこと無いって!」ダッ
不知火「………」
不知火(こうなってしまうから。こんな私に、友人なんて……出来るはずが無いもの……)
新たに友人を作ろうとしても、どうせ怖がられてしまう。逃げられてしまう。
そう考えた私は、もう諦めることにした。孤独のまま過ごすことを受け入れてしまった。
もちろん、孤独が辛くない訳が無い。出来ることなら、仲良く話せる友人の1人くらい欲しいと思っていた。
それでも、当時の私は……友人なんて、絶対に出来ないと思い込んでしまった。
- 78 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/11/28(土) 01:00:14.94 ID:BXLGm9Lz0
-
――――けれど、そんな私に運命の出会いが訪れることになる。
- 79 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/11/28(土) 01:09:48.71 ID:BXLGm9Lz0
- 今回はここまでです。深夜までお付き合い頂きありがとうございました!
不知火のプロットについてですが、8周目の大和や大井と同様に、回想パートを3回(20・30・リーチ)に分けることにしました。
大和の時間跳躍魔法が絡むとなると、どうしても回想が長くなってしまうので……(白目)
ただ、現在少しスランプ気味で、回想パートだけでなく通常パートの文章も中々思い浮かばない状況が続いています。
その為、申し訳ございませんが、場合によっては他のヒロインの回想パートも不知火と同様の措置(3回に分割)を取ることになるかもしれません。
次は本日の夜か、明日以降に更新予定です。それではまた次回の更新でお会いしましょう。
- 80 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/28(土) 01:12:40.20 ID:i6tIswuT0
- おつおつ
- 81 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/28(土) 01:13:34.13 ID:ybrpqlVao
- 乙です
不知火のヒロイン力よ……
おのれ大和ェ…ゆっくり待ってます、>>1のペースでどうぞ!
- 82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/28(土) 01:13:42.32 ID:02mFRtdh0
- 乙
- 83 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/29(日) 10:47:51.79 ID:+dSUpmQOO
- 今週と前週どっちのが提督の人間関係ゴタゴタしてるだろうか?
3週目とか8週目もなかなかヤバかったけど
- 84 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/29(日) 14:54:49.15 ID:TMS0Olcv0
- 乙。息抜きでKENZEN周挟んでもええのよ
- 85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/29(日) 15:30:42.79 ID:5gy2r/aC0
- もうこのスレでKENZENは不可能だと思うぜ
- 86 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/01(火) 16:59:31.68 ID:Mznp2A3F0
- スランプの時に意図的にR18展開に制限かけるかもしれないって言ってたアレじゃないか?
- 87 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/01(火) 19:30:52.66 ID:09XJqtOkO
- 俺らがエロ望んでるのもあるけどさ
TSみたいによっぽど変な設定じゃなければ全部採用して仕上げてくれる>>1にも原因あると思うんだ(暴論)
8週目の完成度見たら期待してついぶっ飛び設定投げたくなるのもちかたないよね?(マジキチスマイル)
- 88 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/01(火) 22:19:06.92 ID:o8vbkMlI0
- >>87
>>1に責任を押し付けるな
>>1が全部受け止めてくれるとしても、ぶっ飛び設定を投げる方が悪いんだ
女が綺麗だからって強姦して、美女だったから悪いと言っても言い訳にならないんだ…
- 89 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 19:22:41.62 ID:dvRJSk/j0
- 21:00〜22:00頃開始予定です。
- 90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 19:49:55.60 ID:mfAxYeTb0
- おけ
- 91 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 21:43:04.90 ID:dvRJSk/j0
- 始めます。不知火の回想パートのとちゅからです。
- 92 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 21:45:45.17 ID:dvRJSk/j0
- 友人がいなかった私は、学校では勉強するしかなかった。
休み時間はもちろん、それ以外の空き時間も、孤独から逃げるように勉強を続けた。
皮肉にも、そのお陰で成績だけは優秀だった。両親や祖母も評価してくれたけれど……
いくら勉強が出来ても、やはり学校での孤独による辛さが無くなることはなかった。
――不知火家
不知火父「……不知火」
不知火「……何?」
不知火父「無理、していないか……?」
不知火「………」フルフル
不知火母「本当?」
不知火「……えぇ」
不知火父「………」
不知火父(僕達に心配をかけまいと、気丈に振舞っているようだけど……)
不知火母(どう考えても、無理してるわよね……この子、学校で1人ぼっちみたいだから……)
不知火「………」
もちろん、ただ勉強を続けるだけで好成績を維持出来た訳じゃない。
私は性格だけでなく、能力も遺伝していたのだと思う。話を聞く分には、お父さんは敏腕のエリートだったらしいから。
けれど、友人に恵まれたかった私にとって……いくら成績が良かったとしても、寂しさは埋まらなかった。
不知火父(……この成績なら、十分……いや、十二分に……)
不知火「……お父さん?」
不知火父「……不知火が良ければの話だが」
不知火「……?」
不知火父「私立中学校、受験してみないか……?」
不知火「……!」
- 93 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 21:57:32.95 ID:dvRJSk/j0
- お父さんは、私に公立中学ではなく……有名私立中学への進学を勧めた。
理由は『人間関係をリセットすることで、不知火に改めて友人を作って欲しい』とのことだった。
決して安くない学費も、両親は『お金の心配はしなくて良い。その為に、しっかり蓄えて来た』と言ってくれた。
けれど、私としては……どちらでも良かった。既に友人なんて、私には出来ないと諦めきってしまっていたから。
私はそのままお父さんの提案通り、小学生ながら受験生となった。
勉強ばかりしていたこともあって、合格そのものは難しくなかった。
――約数年後・有名私立中学校
ワイワイ ガヤガヤ
不知火(13)「………」
不知火(案の定、1週間足らずで大方のグループが出来上がったか……私には無縁だけれど)
私は、私自身が想定していたように……1人だった。
入学早々、クラスメイトの大半に怖がられてしまい……その瞬間、私は自分の今後を察した。
結局、私はどこへ行っても孤独なのだと。私に友人なんて、出来るはずが無いのだと。
不知火「………」
不知火(今の内に、覚悟を決めるべきね……小学生の時と同じように、黙々と勉強するだけの日々を……)
友人が出来ない。私立中学校入学。ふと教室を眺めようと考える。
様々な要因が重なり、私は見つけた。見つけ出した……出会うことが出来た。
不知火「……?」
提督(13)「………」
不知火(あの男子生徒、未だに誰とも会話していない……)
私と同じ、孤独に苦しんでいた人。私の辛さを理解してくれる、唯一無二の人。
提督(……最悪だ。大井と違うクラスになるなんて……この先、どうやって過ごせば……)
不知火(それに……私と同じ目をしている……?)
10周目提督君……私が心から愛した人。彼がいてくれたから、"かつて"の私は……救われた。
- 94 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 22:09:35.91 ID:dvRJSk/j0
- 失礼な言い方になるけれど、彼は今までいなかった……友人がいない人間。
私は彼に興味を持ち、それからはいつも彼を遠巻きに眺めていた。
――数週間後・休み時間
ワイワイ ガヤガヤ
提督「………」
不知火「………」ジー
不知火(どうして周りの人に話しかけないのかしら……私と違って、目を合わせただけで怯えられることもないのに……)
彼は孤独だった。暗い表情を浮かべながら、他者と積極的に関わることをしなかった。
私と同じように、彼も淡々とした灰色の日々を過ごしていた……と思う。
提督(……大井)
不知火「………」ジー
不知火(……いや、もしかすると、他に理由があるのかもしれない。どちらにしても、彼は私と同じ……)
不知火(クラスで孤立して、いつも1人で……そこから脱却することが出来ないままで……)
いつしか、私は彼に対して仲間意識が芽生えていた。今思えば、馴れ馴れしいことを考えていたと思う。
相手の事情を知らない癖に、勝手に自分と同じだと決め付けるなんて……失礼にも程がある。
でも、仕方なかった。何故なら、自分と似た境遇の人を初めて見つけて……どうしても、嬉しさを感じてしまったから。
不知火「………」
不知火(彼となら、友人……いや、せめて、たまに話す仲くらいには……)
――更に数週間後
提督「………」
提督(早く、大井と過ごしたい……1人は、孤独は嫌なんだ……)
不知火「……っ」ドキドキ…
不知火(い、いざ話しかけようと考えると……動機が止まらない……)
私は意を決して、彼に話しかけることにした。
緊張、恐怖、期待……様々な感情が織り交ざり、心臓の鼓動が激しくなる。
不知火「……!」フルフル
不知火(ここで怖気づいてはダメ……この機会を逃せば、下手をすると一生……!)
それでも、私は前に進むことを選んだ。もしかすると、今まで通り怖がられてしまうかもしれない。
いや、それどころか、拒絶されることもあり得る。けれど、それ以上に……現状を変えられる可能性に賭けたかった。
- 95 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 22:21:33.97 ID:dvRJSk/j0
- 不知火「あ、あの……」
提督「……何だよ」
不知火「………」
提督「………」
不知火「……えっと」
提督「……何も無いなら話しかけるな」
提督(どうせ、お前達には理解出来ないだろ……俺の辛さなんて……)
不知火「………」
この時点で、私の心の中には僅かな希望が宿っていた。
普通のクラスメイトなら、私が話しかけた時点で……露骨に怯えているはずだから。
不知火「……の?」
提督「……え?」
不知火「怖がらないんですか……?」
提督「何がだよ……」
不知火「その、私を見て……」
提督「……馬鹿にしてるのか?」
不知火「いや、そうじゃなくて……他の人は、私が目を合わせただけで……怯えるので……」
提督「……別に。何の変哲も無い女子としか思えないが」
提督(確かに目つきは鋭いかもしれないが、それがどうした。俺にとって、そんなことどうでも良いんだよ……)
不知火「あ……!」パァッ
嬉しかった。私の顔を見ても怯えないどころか、普通の女子と言ってくれた。
こんなこと、人生で初めてだった。家族以外の人と、普通に会話出来たことに……興奮を抑えられなかった。
不知火「……貴方だけです」ギュッ
提督「なっ……!?」
不知火「私を見ても、怯えなかった人は……貴方だけなんです……!」
提督「ちょっ、おい!?何で手を握るんだよ!?」
不知火「え?あっ!す、すみません!つい……」スッ…
不知火(やってしまった……!あまりに感激したせいで……)
提督「………」
提督(何だ、こいつ……でも『怯えなかったのが俺だけ』って……)
- 96 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 22:24:51.84 ID:dvRJSk/j0
- 提督「……なぁ」
不知火「は、はい……」
提督「もしかして、お前……友達いないのか?」
不知火「………」グサッ
不知火(事実とはいえ、いざ指摘されると……心にくるというか……)
提督「あ、すまん。別に馬鹿にしようとした訳じゃない。ただ、引っかかったんだよ……さっきの言葉が」
不知火「……さっきの、言葉?」
提督「怯えなかったのは俺だけ……それって、他の奴らはお前を怖がってたってことか?」
不知火「………」コクリ
提督「………」
不知火(……引かれたか、それとも嘘つきだと思われたかしら。でも、本当のことだから……)
提督「………」
不知火「あ、あの……」
提督「……1つ、聞いても良いか?」
不知火「……え?」
提督「お前は……1人でいることの辛さ、孤独の辛さを……知っているか?」
不知火「……!」
提督「………」ジッ
不知火「………」
不知火(さっきまでとは違って、真剣な眼差し……それだけ、重要な質問ということよね……それなら、私も真剣に返答しなければ……!)
- 97 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 22:30:21.43 ID:dvRJSk/j0
- 不知火「……孤独の定義がどこまでを指すのか、何を持って孤独と断定するかは、私には測りかねます」
提督「………」
不知火「ですが、私は幼稚園から小学校卒業まで……1度も友人が出来たことはなく、常に1人で過ごしました」
提督「………」
不知火「その間、私は孤独に苦しみました。幸い、家族は傍にいてくれましたが……学校では、誰も傍にいませんでした」
不知火「ですから、私の答えとしては……学校生活における孤独については、普通の生徒より身に染みて理解しているつもりです」
提督「………」
不知火「………」
自分の意見を、自分が感じ続けて来たことを正直に、嘘偽り無く打ち明けた。
彼は口を挟まず、ただ黙って私の話を聞いていた。内心、どう考えているかは……私には分からない。
提督「……そうか」
不知火「………」
提督「悪かったな、言いづらいことを問い詰めるような真似をして」
不知火「いえ……」
提督「………」
不知火「………」
不知火(これでダメなら、もう諦めるしかないか……でも、折角見つけたのに……私と普通に会話してくれる人を……)
提督「……どうやら、お前となら気が合いそうだ」
不知火「……え?」
提督「お前の話、表情、声色から……確かに感じた。孤独を経験した人間にしか分からない、心の痛みを」
提督(大井だけだと思っていたが……まさか、こんな身近にいたとはな。視野を狭めていたせいで、全く気付かなかったが……)
不知火「あの……」
提督「………」
- 98 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 22:40:24.80 ID:dvRJSk/j0
- 提督「……お前は、どうして俺に話しかけた?」
不知火「……!」
提督「いや、理由は大方想像つく。俺だって、お前の立場なら……同じことをしたかもしれない」
提督「だが、所詮は想像に過ぎない。だからこそ、お前の口から伝えて欲しい……正直な気持ちを」
不知火「………」
提督「………」
不知火「……友人」
提督「……!」
不知火「貴方と、友人に……いえ、そこまでの贅沢は言えません。せめて、軽く雑談する程度の仲に……なりたいと思って……」
提督「……そうか」
不知火「………」
提督「……俺も同じだ」
不知火「え……?」
提督「寂しかったんだよ。このクラスに、孤独の辛さを味わったことがある人間が誰もいなくて……」
提督「だから、同じ苦しみを理解する者同士……話し合える人が傍にいて欲しかったんだ」
提督(唯一の理解者である大井は、クラスが離れてしまったせいで……学校にいる間、孤独に耐えるしかないと思っていたからな……)
不知火「そ、それって……!」
提督「……10周目提督だ」スッ…
不知火「……!」
不知火(右手を差し出して……)
提督「これからは、友人として……仲良くしてくれないか?」
不知火「……は、はい!えっと、わ、私は、不知火と言います……こちらこそ、よろしくお願いします……!」ギュッ
不知火(つ、ついに……ついに私に、人生初の友人が……!)パァッ
あの日のことは、今でも忘れない……私が"初めて"、彼と友人になった日だから。
彼は、提督君は……私にとっての救世主。私の、暗闇の学校生活に……眩く、それでいて温かい光を灯してくれた人。
これからは、学校で寂しい日々を過ごさなくても良い……そう考えただけで、天にも昇れそうな心地だった。
- 99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 22:45:32.72 ID:JRbaSUYe0
- この先数千回のループが待ってると思うと…
- 100 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 22:50:42.59 ID:dvRJSk/j0
- それ以来、私と提督君はほぼ毎日行動を共にしていた。
それこそ、男女が別々になっている体育以外の全ての時間を、提督君と過ごしたと言っても過言では無い。
友人と、他愛も無い話が出来る……恐らく一般人にとってはごく普通のことでも、私にとっては幸せを感じられる時間だった。
――1ヶ月後・10周目提督家までの道
提督「さっきの小テスト、どうだった?」スタスタ
不知火「一通りは解けました」スタスタ
提督「そうか……俺は半分くらい分からなかった。不知火は頭が良いんだな」
不知火「いえ、そんな……昔から、学校では勉強しかすることが無かったので……」
提督「………」
不知火「……ですが、今は違います」ギュッ
提督「……!」
提督(俺の手を握って……)
不知火「こうして、友人がいつも傍にいてくれますから」
提督「……不知火」
不知火「………」
不知火(す、少し重い発言だったでしょうか……)
今まで友人がいなかった私にとって、提督君との距離感を測ることは想像以上に難しかった。
友人とは、どんな会話をするのだろうか。どのような態度で接するのがベストだろうか。
もしかすると、引かれてしまってはいないだろうか……そんな考えばかり、頭に浮かんでしまう。
けれど、同時に……ようやく出来た友人だからこそ、私は提督君との仲を大切にしたかった。
提督君が望むことなら、何でもしてあげたい……本気でそう考えていたほどだったから。
提督「……ありがとうな」ギュッ
不知火「あ……」
提督「俺は、自分が馬鹿だと思う。こんなに素晴らしい人がいたことを知らずに、自分が孤独だと思い込んで……」
不知火「……私こそ。提督君という素晴らしい方を知らないまま、1人で塞ぎ込んで……」
提督「……これからも、俺と友人でいて欲しい」
不知火「……!」
不知火(提督君……)
不知火「……もちろんです。提督君も、どうか私の友人でいて下さい……」
提督「当然だ。唯一無二の友人だからな」
不知火「……はい」
私の心配は杞憂だった。提督君は、私との距離感を……心地良く感じてくれていた。
『俺と友人でいて欲しい』……その言葉が、私にとって何よりも嬉しかった。
今思えば、この瞬間だったかもしれない。私が提督君に対して、友人以上の感情を抱き始めるようになったのは。
大井「………」
大井(……誰よ、その女)
そして、彼女から提督君を……結果的に、"奪う"ことに繋がったのは。
- 101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 22:55:22.94 ID:v3qCM6iU0
- 幼馴染で慢心は負けフラグ、はっきりわかんだね
- 102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 22:58:00.58 ID:vuQRb5wMO
- アブゥ「せやな」
- 103 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 23:00:08.78 ID:dvRJSk/j0
- 数ヶ月も経つ頃には、放課後になるとお互いの家へ遊びに行くことも珍しくない程に親しい関係になった。
この時点では、少なくとも私は……既に提督君とは、親友と呼べる仲になっていると考えていた。
直接言葉で確かめたことは無い。でも、私と提督君は……そんな確認さえ必要無いほど、お互いを信頼していたもの。
そして……今でも忘れない、いや、忘れられない日がやって来る。
"体感"では、もう何年前の話だっただろうか……"あの日"は確か大雨が降っていて、提督君の家へ遊びに行った時のことだった。
私は、提督君への想いが募りに募っていた。友人より進んだ関係になりたいという気持ちが、膨れ上がってしまっていた。
――1年後・10周目提督家
提督(14)「相変わらず、何も無い部屋だけどな……」ガチャ
不知火(14)「いえ、そんなことは……提督君の部屋、居心地が良いですから」
提督「……そう言ってくれるのは、本当に数えるほどしかいない」
不知火「………」
不知火(数えるほど……"私だけ"では無いんですね……もっとも、もう1人が誰なのかは検討がついていますが)
提督「どうして休みの日に限って、こんな大雨が降るんだろうな……昨日の天気予報では、晴れるはずだったのに」
不知火「………」
提督「で、何しようか。幸い家だけは無駄に広いから、別の部屋なら遊び道具が沢山……」
不知火「……提督君」
提督「ん?」
不知火「私達の関係って……何だと思いますか?」
提督「そりゃ、友人……いや、親友だろ?」
不知火「………」
提督「……ま、まさか違うのか?」
不知火「………」
提督「し、不知火……?俺、もしかして気に障るようなことをしたとか……」
不知火「……っ」ギュッ…
提督「……!」
提督(不知火が、抱き着いて来た……!?今まで手を握って来ることはあったが、こんなことは……)
- 104 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 23:17:38.92 ID:dvRJSk/j0
- 不知火「……親友。そう言ってくれて、凄く嬉しいです」
提督「……え?」
不知火「ですが、そこから立ち止まり続けるのは……もう、耐えられないんです……」ギュウッ
提督「………」
不知火「……更に先の関係へ踏み出したい。提督君と、より親密になりたい。ずっと、貴方の傍にいたいんです……!」
提督「………」
提督(不知火……それって……)
ザーザーと雨粒が落下する音だけが響き渡り、電気がまだつけられておらず……それでいて、私達以外に誰もいない部屋。
そこの男女が抱き合っている。中学生ともなれば、これがどういう意味を指すかは……誰もが察するはず。
私は、告白したのだ。提督君のことを、異性として慕っていると。友人や親友では無く、恋人になりたいと。
不知火「………」
提督「……そんなこと言われたら、勘違いするぞ」
不知火「………」ギュウッ
提督「……!」
不知火「それはきっと、勘違いではありません……それとも、やはり直球で言った方が良いですか……?///」
不知火「恥ずかしいと言いますか、慣れないことだったので……つい、遠回しな言い方に……///」
提督「……いや、いい。今ので十分伝わった」
不知火「……重い上に、面倒な女で……ごめんなさい」
提督「馬鹿言うな。重いのは俺の方だ」ギュッ
不知火「あ……///」
提督「俺だって、不知火と……その、そういう仲になりたいと考えたことはある」
不知火「……!」
提督「でも、怖かったんだ。もし俺が告白して、今の関係が壊れてしまったら……」
不知火「………」
提督「断られるだけなら良い。でも、もし絶交なんてことになってしまったら……俺はまた、孤独になる」
提督「情けないことを言っている自覚はあるが、それでも……不知火との仲に亀裂が入るのが、怖くて堪らなかったんだ……」
不知火(提督君……)
- 105 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 23:19:31.80 ID:dvRJSk/j0
- 彼は同じだった。私も、提督君と恋人になりたいと考えていても……1歩を踏み出すことが出来なかった。
今の関係が壊れてしまえば、私は再び孤独に戻ってしまう。そのリスクばかり考え、身動きが取れずにいた。
けれど、恐怖や不安以上に……提督君と恋仲になりたいという気持ちが、私に勇気を与えてくれた。
不知火「……情けないなんて、そんなことありません。私も、同じでしたから」
提督「………」
不知火「それに、凄く……嬉しいです」
提督「え……?」
不知火「提督君も、私と……親友以上の関係になりたいと、考えてくれていたなんて……///」
提督「……!」
不知火「ふふっ……///」
提督「……何だ、出来るじゃないか」
不知火「……?」
提督「表情が固いって言ってたけど、今の笑顔……柔らかくて、自然で……凄く、綺麗だった」
不知火「あっ……え、えっと、そう……ですか……?///」
提督「……俺の彼女として、自慢したくなるくらいにはな」
不知火「……!///」
初めて褒めて貰えた。家族以外の人に……私の表情を。
今まで怯えられたり、引かれてばかりだった表情を……私のコンプレックスだった表情を。
それを、提督君に……友人で、親友で、恋人になりたい相手に……綺麗だと、言って貰えた。
提督「いや、自慢する相手なんてゼロに等しいけどさ……」
不知火「……っ!///」グイッ
提督「うわっ……!?」ポフッ
不知火「……提督君のお陰です///」ギュッ
提督「いや、あの……///」
不知火「提督君が、私の強張った表情を……和らげてくれたんですよ……?///」
提督「……し、不知火。この体勢はまずいって……///」
不知火「……///」
- 106 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 23:22:48.57 ID:dvRJSk/j0
- 不知火「……良いんですよ?///」ボソッ…
提督「うぁっ///」ビクッ
不知火「私だって、分かってて……やってますから……///」ボソボソッ…
提督「ちょっ、耳にささやくのは……///」
あまりに感激してしまい、私は提督君をベッドに押し倒してしまった。
もちろん、"そうなる"ことは覚悟の上で。彼の耳元で呟くのも、彼を刺激する為。
提督「……本当に、良いのか?///」
不知火「……///」コクリ
提督「不知火のような、美人で可愛い女の子が……俺なんかで……///」
不知火「"なんか"ではありません」
提督「……!」
不知火「提督君"でないと嫌"、なんです……///」
提督「……不知火っ!///」
不知火「あっ……///」
この日、私と提督君は身も心も1つになった。お互いに心を通わせ、肌も重ね合わせた。
私の人生で、1番幸福を感じた瞬間だったと思う。あの一時は、今でも強く記憶に残っている。
提督君に求められて、私も彼を求めて……時間を忘れて、ただひたすら行為に励んだ。
――数時間後
提督(全裸)「……///」
不知火(全裸)「……///」
提督「……一線、超えちまったな///」
不知火「……///」コクリ
提督「まさか、恋人同士になって……その日の内に、とはな……///」
不知火「……///」
提督「しかも、こんな時間に……どうする?俺、不知火の両親に謝りに行った方が……///」
不知火「……いえ、私がLINEで連絡しておきます。この時間を、誰にも邪魔されたくありませんから///」
提督「そ、そうか……///」
不知火「……///」ギュッ
提督「……!///」
不知火「今夜は、一緒にいて下さい……もっと、提督君を感じさせて下さい……///」
提督「……分かった///」ギュッ
不知火「……♪///」
結局、この日は提督君の家に泊まることになった。
一緒に入浴したり、同じベッドで眠ったり……2人きりの時間を過ごすことが出来た。
当然、翌日帰宅した時には両親から叱られてしまったけれど……正直、話は頭に入って来なかった。
提督君と、恋人同士になれた。身も心も1つになった。それだけで、私の心は幸福で包み込まれていたもの。
- 107 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 23:26:00.63 ID:dvRJSk/j0
- けれど、提督君と付き合う以上……どうしても避けては通れぬ道があった。
彼女への……大井さんへの報告だ。提督君の幼馴染である以上、黙っている訳にはいかなかった。
当時の私は、提督君の話でしか彼女を知らなかった。同じ学校だったけれど、顔を合わせる機会もほとんど無かったから。
――数日後・大井家
大井「………」
提督「その、さ……俺達、付き合うことになったんだ」
不知火「………」ペコッ
大井「………」
提督「決して隠してたわけじゃない。ただ、中々話す機会が無くて……すまん」
大井「………」
不知火「………」
提督「でも、これからも俺と大井は幼馴染だ。遠慮せず、これまで通り過ごしていこう」
大井「……そうね」
不知火「………」
不知火(……き、気まずい。何か話しかけなければと思っても、私は大井さんとほとんど接点がありませんし……)
提督「突然邪魔して悪かったな。それじゃ……」
不知火「………」ペコリ
ガチャ バタン…
不知火「……すみません。私、何も言えないままで……」スタスタ…
提督「いや、気にしなくて良い。俺だって、不知火の立場なら……どうすれば良いか分からなかったから」
提督「でも、隠すのもどうかと思ってさ……俺の方こそ、無理言ってついて来させて悪かった」
不知火「そんな、提督君が謝ることではありません!私がもう少し、しっかりしていれば……」アセアセ
不知火(……あの、まるで信じられないものを見たかのような表情。もしかして、大井さんも……提督君のことを……)チラッ
不知火「……っ!?」
提督「……どうした?」
不知火「い、いえ、何でもありません」
提督「……?」
見てしまった。見えてしまった。窓の向こう側、家の中で……大井さんが、大暴れしていた様子を。
部屋中の物を破壊して、衝動のままに怒り狂っていた様を。
けれど、それを提督君に伝えることは出来なかった。出来るはずが無かった。
彼女がそうなってしまったのは、紛れも無く私のせいだから……少なくとも、"この時点では"そう考えていた。
もっとも、"繰り返す"内に……そんな考えも、無くなってしまったけれど。
- 108 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 23:31:40.98 ID:dvRJSk/j0
- それから私と提督君は、学校内でも有名なカップルになった。
平日はもちろん、休日も常に一緒に過ごした。私が提督君の家に泊まっては、肌を重ね合った。
時折、大井さんから睨まれることもあった。最初は気まずさを感じていたけれど、徐々に慣れていった。
受験生になる頃には『大学を卒業したら結婚しよう』と約束するほどになっていて、両親達からは呆れられつつも応援して貰えたことを覚えている。
そして、提督君と2人で受験勉強もこなし……無事にお互いの志望校である10周目高校へ進学することになった。
ここでも私と提督君は運命の糸で結ばれていたのか……3年間同じクラスになることが出来た。
――"本来の"現在・10周目高校
迅鯨「ではHRを終了します。今日習ったことは、しっかり家で復習して下さいね?」
提督(17)「ふぅ……ようやく終わったか」
不知火(17)「はい。提督君、今日の授業は理解出来ましたか?」
提督「何とかな。ただ、数学は正直……」
不知火「そう言うと思いました。今日"も"教えましょうか?」
提督「頼む。先生より不知火の説明の方が分かりやすいんだよな」
不知火「……そう言って貰えると、嬉しいです///」
提督「で、その後は……」
不知火「……///」コクリ
提督「分かった。じゃ、早速帰ろうぜ」スッ…
不知火「はい……///」ギュッ
スタスタ…
迅鯨「………」
迅鯨(まさか、提督君に恋人が出来ていたなんて……いや、何を考えてるの私は!?)フルフル
迅鯨(確かに私はその、提督君と親しくなって……恋人とか家族になりたいと考えることもあったけど……)
迅鯨(提督君が既に幸せを掴んでいるのなら……私が横入りして良いことじゃない)
迅鯨(そもそも、提督君が"あの日"のことを覚えているとは限らないもの……)
迅鯨「……応援、してるからね?」ボソッ
迅鯨(だから、私はあくまでも教師として……提督君の幸せを祈らなきゃ。今の私に出来ることは、それくらいしかないわよね……)
不知火「……提督君。私、幸せです……」スタスタ…
提督「……俺もだよ、不知火」スタスタ…
- 109 :次で本編パートに戻ります。 ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 23:34:17.29 ID:dvRJSk/j0
- ――現在・10周目高校
不知火「………」
不知火(……今の私に、当時の思い出を懐かしむ資格は無い)
自分の心の弱さが原因で、提督君に別れを告げた。提督君を傷付けてしまった。
それなのに、私は提督君へ強い未練を抱いてしまっている。
こんなこと、許されるはずが無い。本当なら、私は恨まれても仕方ないことをしてしまったのだ。
不知火「……っ」ギリッ…
不知火(その癖、私は結局……)
どうして、もう少し早く"あの現象"が止まらなかったのか。
どうして、私が己の弱さに負けてしまった後で……今更、"現象"が止まったのか。
考えれば考えるほど、自分への苛立ちと"現象"への怒りで狂いそうになる。
不知火「………」グッ…
不知火(どうして……どうして、私は……後少し、耐えられなかったの……)ググッ…!
"何度も戻された"?そんなものは言い訳だ。
提督君にとっては、初めて私と付き合ったことになっているのだから。
それなのに、私は一方的に別れを切り出してしまった。
そんな酷い行いをしてしまった私のことを、提督君は……今でも、気遣ってくれる。
不知火「……ッ!」ググッ!
不知火(今更、こんな仕打ちだなんて……そんな、ことって……!)ツー…
ポタッ…
不知火「………」
あまりに強く握り締めてしまったせいで、手のひらから血が垂れてしまっている。
けれど、提督君が感じた痛みは……きっと、この程度のものじゃない。
さっきの、提督君の寝言……夢の中でも、私がいた。私は未だに、彼を苦しめてしまっていた。
そして、提督君は『もう1度、不知火とやり直したい』と言っていた。
不知火「……提督、君」ジワッ…
不知火(ごめんなさい……弱い私で、ごめんなさい……貴方を傷付けてしまって、ごめんなさい……)ウルウル…
それでも……私は、彼と元の関係に戻ることは出来ないだろう。
今は止まっているとはいえ、再び"あの現象"が起こらない確証は無い。
あの地獄を、もう1度繰り返されることを考えると……提督君と関係を深めるのが、怖い。
また、無に帰されてしまう辛さを味わわされることを想像するだけで……正気を保っていられなくなる。
不知火「………」スタスタ…
不知火(提督君……)
- 110 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 23:40:55.94 ID:dvRJSk/j0
- 〜 6月2週 〜
――10周目高校・教室
家政婦「……本日はよろしくお願い致します」ペコリ
迅鯨「あっ、は、はい!こちらこそ……」ペコッ
迅鯨(去年も、家政婦さんが来てくれたのよね……やっぱり、提督君のご両親は……)
家政婦「本来なら、10周目提督様も同席して頂かなければならないのですが……」
迅鯨「………」
迅鯨(予想はしていたけれど、提督君は無断欠席か……)
家政婦「お恥ずかしながら、私で良ければ10周目提督様について答えさせて頂きます」
迅鯨「……ありがとうございます。じゃあ、えっと……提督君は、去年と比べて……」
家政婦「………」フルフル
迅鯨「そう、ですか……」
家政婦「……10周目提督様のご様子がおかしいことは、何年も前から分かっていました」
迅鯨「え……?」
家政婦「それでも、家政婦という立場上……出過ぎた真似をすることは出来ません」
迅鯨「………」
家政婦「その結果、10周目提督様は……心を閉ざしてしまったのです」
迅鯨「………」
家政婦「私が未熟なばかりに、こんなことになってしまって……本当に、何とお詫びを言えば良いことか……」
迅鯨「……そんなことありません。私こそ、提督君に……全然、教師らしいことをしてあげられないままで……」
家政婦「………」
迅鯨「………」
迅鯨(……そうよね。家政婦さんだって、辛くない訳が無い……ご両親以上に、提督君を傍で見て来たらしいから……)
↓1ビスマルクのコンマ 調教度:9/50
↓2迅鯨のコンマ 信用度:8/50
↓3不知火のコンマ 未練度:72.5/100
↓4大井のコンマ 依存度:71/100
反転コンマが最大のヒロインと交流します
- 111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:41:06.30 ID:JRbaSUYe0
- ぬい
- 112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:41:12.83 ID:v3qCM6iU0
- はい
- 113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:41:51.93 ID:DwvTazKX0
- あ
- 114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:42:06.70 ID:JjJ1v6LS0
- ho
- 115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:42:13.77 ID:JbF6XEbDO
- はい
- 116 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:43:17.78 ID:JjJ1v6LS0
- 大井を阻止
- 117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:43:23.98 ID:7LIxd5t1O
- ぬ
- 118 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 23:44:07.05 ID:dvRJSk/j0
- 不知火は何をしている?もしくは提督と不知火は何をしている?
23:47以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし23:51までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
- 119 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:47:00.08 ID:ODkPCfsRO
- 日課のぬいぬいストーキングをしてる提督
- 120 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:47:00.69 ID:JjJ1v6LS0
- 不知火、提督をストーカー中
- 121 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:47:01.06 ID:nuCalKcWO
- また過去に戻って、提督とやり直して幸せになってる夢を見ている不知火を起きるまで見守る
涙を流した時には頭を撫でてあげる
- 122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:47:01.46 ID:6K0joGij0
- 昔一緒に昼ごはんを食べていた場所に不知火がいたので
一緒に昼ご飯を食べる
- 123 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 23:50:42.90 ID:dvRJSk/j0
- 今回はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました!
まさか回想パートその1でここまでの量になってしまうとは思いませんでした(白目)。
更新頻度が安定せず申し訳ございません。もしかすると、場合によっては深夜に更新を行うことになるかもしれません。
次の更新は未定です。上手くいけば数日以内に更新出来ると思います。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
- 124 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:57:20.39 ID:20GkZvbVo
- おつおつ
大井っちが負けてしまうといよいよ幼馴染のジンクスががが
- 125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/04(金) 00:01:59.74 ID:uUI3atiG0
- 乙でした
- 126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/04(金) 00:05:07.38 ID:cip8omSlO
- 乙
大井は2週前も幼馴染で出たのに負けたもんな
これでまた負けたら大井単独で呪い扱いしていいと思う
- 127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/04(金) 00:13:17.04 ID:Usbbwmq20
- つ乙
- 128 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 18:11:08.31 ID:KWVFhRgE0
- 19:00〜19:30頃開始予定です。
- 129 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 19:29:59.14 ID:KWVFhRgE0
- 始めます。
- 130 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 19:32:00.11 ID:KWVFhRgE0
- ――放課後・10周目提督家までの道
提督「………」スタスタ…
不知火「………」スタスタ…
不知火(……私は一体、何をやっているのかしら。未練がましく、提督君の後をつけるような真似をするなんて……)
不知火(この前の『やり直したい』という言葉に影響されたから?それとも、単に私が情けないだけ?)
提督「………」スタスタ…
不知火「………」スタスタ…
不知火(……両方か。私は、どこまで愚かなの……?自分の心の弱さが原因で、彼を傷付けて……)
不知火(その癖、"例の現象"が起こらなくなれば……こうしてまた、彼との復縁を望むだなんて……)
提督「………」スタスタ…
不知火「……っ」スタスタ…
不知火(自分で自分が、憎くて……堪らない。どうして、提督君は……こんな私のことを、今でも……)
不知火(『やり直したい』と、言ってくれるんですか……?)
提督「………」スタスタ…
不知火「………」スタスタ…
不知火(私は貴方の隣にいる資格はありません……あんなことを、告げてしまったのだから……)
不知火(それなのに、どうして……どうして、なんですか……?)
不知火「……提督君」ボソッ…
不知火(どうして……)
提督「………」
未練度上昇率判定:この後どうなる?
01〜49:提督、そのまま自宅へ戻る
未練度上昇:小 ×1.0
50〜98:不知火が引き返した直後、背後から気配を感じた提督が振り向き……
未練度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:提督「……不知火?」
未練度上昇:大 ×2.0
直下
未練度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
- 131 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 19:32:45.09 ID:mM9RxXaxo
- あ
- 132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 19:34:00.42 ID:htrs0LXaO
- んゆ
- 133 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 19:47:56.37 ID:KWVFhRgE0
- 09→90:もう少し気付くのが早ければ…… 2×1.5=3 3+72.5=75.5/50
不知火「………」フルフル…
不知火(……こんなことをしたところで、無駄よね。例え、提督君が復縁を望んでくれていたとしても……)
不知火(私の方が、きっと……それを受け入れられない。かつて別れを告げてしまった罪悪感と……)
不知火「………」クルッ…
不知火(また、"例の現象"が起こるかもしれない……その恐怖と絶望が、私の心を締め付けてしまうから……)
不知火「………」スタスタ…
提督「……?」
提督(さっきから、誰かが俺を……いや、流石に自意識過剰か。そんな物好きがいる訳……)クルッ
提督「……えっ」
不知火「………」スタスタ…
提督(不知火……?)
背後から気配を感じ、振り返ってみれば……最愛の人がいた。
しかし、どうして不知火がここにいるかが分からない。理解出来ない。
不知火の家は、この道では無かったはずだ。途中で曲がるのだから、この道を通ることはまずあり得ない。
提督「しらぬ……」
提督(……待てよ、俺。声をかけたところで、どうするって言うんだ)
不知火が何故この道を歩いているのか、その理由は問題じゃない。
俺は既に、不知火に"裏切られている"。別れを突きつけられている。
そんな奴が、不知火に話しかければ……迷惑極まりないじゃないか。
提督「……っ」クルッ
提督(……帰ろう。これ以上、不知火に軽蔑されれば……俺の心は、きっと……持たないだろうから)
不知火へ声をかけたい、話しかけたい、また他愛もない話をしたい。
そんな、強烈な未練と欲求を無理矢理抑え込んで……俺は家へ向かう。
出来ることなら、今すぐにでも駆け寄りたい。力の限り、優しく抱き締めたい。
提督「………」スタスタ…
提督(でも、それは叶わないんだ……)
- 134 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 20:02:52.76 ID:KWVFhRgE0
- 〜 6月3週 〜
――夕方・10周目提督家への道
提督「………」スタスタ…
大井「………」スタスタ…
大井がこうして隣にいるだけで、俺は誤魔化すことが出来る。目を背けることが出来る。
不知火がいないことによる孤独や、肉便器に手を出したことへの後ろめたさを。
最低なのは分かっている。だが、大井も俺を求めているのだから、別に構わないだろう?
提督「……なぁ、大井」
大井「……えぇ」
提督「……すまん」
大井「だから、謝らなくて良いのよ。お互い様なんだから」
提督「………」
「きゃっきゃ♪」
提督「……ん?」
大井「あ……」
8周目娘「でぃた!」
大井(8周目)「……立派な砂のお城ね」
8周目娘「うんっ!」ニパッ
大井(8)「………」ナデナデ…
8周目娘「えへ〜♪」
提督「……いつ見ても瓜二つだな。本当に……」
大井「……赤の他人よ。間違い無く」
提督「………」
公園の前を通りがかると、それなりの頻度で彼女を目撃する。
大井とは双子の姉妹と言われても信じてしまうほどに、そっくりな彼女。
大井「ただ、男との関係で揉めたのは似てるかも……」
提督「……確か、元カレに浮気されたんだっけか」
大井「えぇ。あくまで噂だけどね……私の場合、立場が逆かしら」チラッ
提督「……そう、だな」
大井に似た彼女が浮気"された"奴なら、大井は浮気"相手"に近い存在と言えるだろう。
もっとも、不知火とは既に破局してしまっている以上、これが浮気に当てはまるかは知らないが。
何にせよ、俺と大井には無関係だ。彼女がどんな人生を歩もうが、心底どうでも良い。
↓1ビスマルクのコンマ 調教度:9/50
↓2迅鯨のコンマ 信用度:8/50
↓3不知火のコンマ 未練度:75.5/100
↓4大井のコンマ 依存度:71/100
反転コンマが最大のヒロインと交流します
- 135 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 20:03:58.09 ID:XXv7Hitp0
- 誰と結ばれるのがいいか、悩ましい
- 136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 20:04:41.68 ID:mM9RxXaxo
- 娘ちゃん…幸せになって…なって…
- 137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 20:09:33.28 ID:ehYQtBsd0
- あ
- 138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 20:09:54.41 ID:/IM1bpODO
- はい
- 139 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 20:11:43.69 ID:KWVFhRgE0
- ビスマルクは何をしている?もしくは提督とビスマルクは何をしている?
20:15以降から先着5つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし20:19までに5つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※R-18系安価の場合、『提督やビスマルクが社会的・物理的に死ぬ内容』、『提督とビスマルクの関係が周囲にバレてしまう内容』、『大井を含めた3P』等はNGです。
- 140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 20:14:59.57 ID:mM9RxXaxo
- 淫紋シールに鼻フックで尊厳破壊エッチ
- 141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 20:16:18.56 ID:JMk3ItwNo
- ビスマルクをいつもの様に使おうとするも気の乗らない提督
あまりの消沈ぶりに逆にビスマルクに心配される始末
- 142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 20:19:04.03 ID:l3YabW5To
- バレないように野外調教
- 143 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 20:37:47.18 ID:KWVFhRgE0
- ――10周目提督家・ビスマルクの部屋
ビスマルク「………」
ビスマルク(『風呂入ったら、部屋で待ってろ』か……どうせまた、酷いことをされるのかしらね……)
ビスマルク(それに、私も……あいつに襲われれば、体が反応してしまって……)
ガチャ…
ビスマルク「……!」
提督「………」
ビスマルク「……随分と待たせるじゃない。やるならさっさとやりなさいよ」
提督「チッ……相変わらず、肉便器の癖に生意気だな」
ビスマルク「ふん……」
提督「………」
大井はストレスを忘れる相手。それに対し、こいつはストレスや性欲をぶつける相手だ。
我ながら、最低な物言いだとは思う。そもそも、こいつを買うと決めた時も……半ばヤケクソだったからな。
提督「………」
ビスマルク「……何黙って突っ立ってるのよ。いつもみたいに、私を凌辱するんじゃないの?」
提督「………」
そうだ。俺はこいつに、風呂を済ませたら部屋で待機しろと命令しておいた。
理由はもちろん、学校で感じたストレスをこいつで晴らす為だ。
提督(……そう、思っていたはずなんだが)
ビスマルク「………」
提督「……っ」
提督(……いや、ヤる前から賢者になってどうするんだ。そういうのは、ヤってから後悔すれば良いだろ)
頭では分かっていた。こいつで性欲とストレスを発散したとしても、孤独は埋まらないことに。
それどころか、自分が人としての道をどんどん踏み外し……戻れない領域まで突き進んでしまうのではないかという、漠然とした不安さえある。
それを、無理矢理かき消して……いつもなら、こいつの体を貪っていた。そうすることで、罪悪感を忘れようとした。
ビスマルク「……?」
ビスマルク(何か、様子がおかしいような……いつもなら、もっと容赦無く私を嬲るのに……)
提督「……糞っ」
提督(相手は肉便器だぞ?人間の尊厳も糞も無い奴なんだ……それなのに、俺は……)
ビスマルク「……ちょっと、本当にどうしたのよ。いつもの貴方らしくもない」
提督「うるさい……黙れ……」
ビスマルク「覇気が無い言葉で凄まれたところで、ちっとも怖くないわ」
提督「くっ……」
ビスマルク「………」
調教度上昇率判定:この後どうなる?
01〜49:提督「……今日はやめだ」
調教度上昇:小 ×1.0
50〜98:ビスマルク「……何かあったの?」
調教度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:提督「……今から話すのは独り言だ。お前は黙って聞け」
調教度上昇:大 ×2.0
直下
調教度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
- 144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 20:38:00.43 ID:ehYQtBsd0
- あ
- 145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 20:38:22.74 ID:/IM1bpODO
- はい
- 146 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 20:39:53.81 ID:KWVFhRgE0
- 少し休憩します。22:00〜22:30頃再開予定です。
- 147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 20:42:38.94 ID:5uYMk6rZo
- はい
- 148 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 22:09:16.34 ID:KWVFhRgE0
- 再開します。
- 149 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 22:11:14.81 ID:KWVFhRgE0
- 43→34:決して後ろめたさが無い訳じゃない、が…… 4×1.0=4 4+9=13/50
提督「……やめた」
ビスマルク「え?」
提督「そんな気分じゃなくなったってことだよ。言わないと分からないのか」
ビスマルク「………」
提督「……チッ」
こいつ、露骨に怪しんでるな……いや、それとも驚いてるだけか?
どっちにしろ、今日はもうこいつを犯す気分にはなれない。
襲った後ならまだしも、襲う前からこんな調子じゃ……恐らく、このまま続けようとしても途中でやめるのが目に見えてる。
ビスマルク「……それは何に対する言い訳かしら?」
提督「は?」
ビスマルク「本当は、別の理由があるんじゃないの?」
提督「……どういう意味だ」
顔には出さず、態度にも出さない……そう心がけていても、僅かな動揺を隠し切れない。
まるで、心の中を覗かれているような……待て。こいつは俺がいないと路頭を迷うしかない肉便器だ。
所詮は金持ちから落ちぶれた可哀想な女に過ぎない。そんな奴に、俺の真意を見抜くことなんて出来るはずが無い。
ビスマルク「さぁね。そんなこと、私が知るはず無いじゃない」
提督「………」
ビスマルク「ただ、少し気になっただけ。いつもの貴方なら、有無を言わさず私を犯す癖に……」
ビスマルク「突然それをやめるだなんて、私には話せない理由があるとしか思えないわよ」
提督「………」ガチャ…
ビスマルク「………」
提督「……そんな訳、無いだろ」
ビスマルク「………」
ビスマルク(見え透いた嘘ね。貴方、気付いてないの?普段、私を襲う時より……酷い顔をしていることに)
バタン…
言えるはずが無かった。どうせ、お前を襲ったところで不知火は戻って来ないだなんて。
そんなことを言えば、ますますあいつが調子に乗るだけだ。
俺があいつの主人、いや、持ち主である以上……弱みを見せて、舐められるような真似は出来ない。
提督「……畜生」
提督(肉便器如きに、迷いを見抜かれちまうなんて……明日、大井で心を落ち着かせるか……)
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