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【安価&コンマ】亡国の姫と従者の逃亡記録
- 127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/07/31(土) 23:10:35.07 ID:OnnCgUG8o
-
クロウス(言うのが恥ずかしいことでもしてたのか?……まぁいい)
クロウス「いずれにせよあんたは姫と、俺の命の恩人だ。…そうだな、俺はなにか甘いものが食べたい気分だ」
ルル「え?」
クロウス「いい店知ってるか?姫様への土産も欲しいし案内してくれないか」
ルル「う、うん…別にいいけど……聞かないんだ?」
クロウス「さてなんの事だか、糖分がないと頭が働かない口でな」
ルル(ひよっとして無理やり聞かなかったことにしてくれてる?)
ルル「えへへ、クロウスさんって意外と気が利く人ですね!分かりました、なら私が一推ししてるスイーツのお店があるんで連れてってあげましょう!」
クロウス「ああ、助かる」
クロウス(本当は甘いものはそこまで好きでは無いんだがな…だがこれで借りが返せるなら安いもんだ)
ルルとのフラグ@を獲得しました。
※フラグはキャラとの交流に成功すると1本獲得できます。フラグが3本集まると純愛系のエロシーンに突入できるようになります。
引き続きルルと交流をしますか?(残り行動回数1/2)
↓1で続けるかどうか、続けない場合は再びクロウスの行動選択
- 128 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 23:13:20.29 ID:5wn1I3yqO
- 続けない
今度はジェニファーと交流
- 129 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 23:14:44.01 ID:kdK/+KwyO
- 連取していいの?
- 130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 23:18:55.43 ID:spL3oVFm0
- 連取でずれるならフローリアと交流
- 131 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/07/31(土) 23:39:30.40 ID:OnnCgUG8o
- すみません、ここからまたルルを除いた行動の選択になります
クロウス自由行動2回目
↓2でクロウスの行動を選んでください
@誰かと交流しに行く
(フローリア>>4、ジェニファー>>96、モルガンヌ>>103から一人)
A一人で行動する
(どこで何をするか、自由安価)
ナール魔導帝国SPOT
【魔導図書館】【学院の空中バルコニー】【訓練所】【学院の中庭】【魔導商店】【酒場】etc…
※あくまで参考です、こんな場所あれば良いんじゃない?というのがあれば安価に書き込んでください。
- 132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 00:13:24.30 ID:ofjr7Ot1o
- 続けるか否かの選択だたのね了解
1フローリア
- 133 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 00:13:27.72 ID:p5HnwMSzO
- A
中庭でぼーっとする
- 134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 00:17:38.40 ID:PE4hgzHP0
- 訓練所へ行ってみる
- 135 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/02(月) 21:32:04.57 ID:nsrGj4C4O
-
ルルにデザートを奢り別れた後、学院に戻り中庭のところで少し休憩を取ることにした。
クロウス「うっぷ……さすがに俺には甘過ぎたな」
クロウス(今の若い娘はあんなクリームまみれのスイーツを平然とたいらげるのか、それとも俺の胃か弱くなっただけか…)
ルルは喜んでスイーツを食べまくっていたが、三十過ぎたおっさんのクロウスには少々重たかったようだ。
姫への土産を傍らに置き、ベンチに座り物思いにふける。
クロウス(なんとか安全地帯まで姫を送り届けたは良いが……この後はどうする?)
クロウス(そもそも帝国の目的は何だったんだ?確かに我々と帝国の中は昔から良くは無かったが、和平交渉を不意にしてまで襲撃してきて何がしたかったんだ?)
クロウス(王国の領地が欲しかったからなのか、いずれにせよ…今の俺にできる事はナールの庇護の元で姫様をお守りすることだけか…?)
クロウス(国王陛下……いち兵士でしか無かった俺に目をかけてくれ、まるで息子同然のように扱ってくれていた)
クロウス(いや、王族含め城の皆や国民を家族のように扱ってくれ…民からも慕われていた紛れもない名主なのに……そんな人を置いて俺は逃げることしかできなかった!)ギリッ
クロウス(国は……あの人たちはどうなったんだ?妹姫さま達は無事なのだろうか?)
身体を動かさずにジっとしているだけで、波のように考え事が押し寄せてくる。
己の為すべき事と自身の感情の狭間でクロウスは静かに苦悩していた。
やがて顔を上げたクロウスは自分の感情に一つの答えを見出だしていた。
クロウスの出した答えとは…?
↓1のコンマで内容が決まる
00~20 何も考えるな、俺は俺の使命を全うするだけだ
(フローリアとのフラグ@を入手する)
21~40 王国がどうなっているかを調べたい
(次回モルガンヌと交流する時に確率でフラグを多く入手する)
41~60 もっと強くならねば…何も守れはしない
(次回ジェニファーと交流する時に確率でフラグを多く入手する)
61~80 買ってきたケーキにかぶり付く
(ルルとのフラグAを入手する)
81~99 帝国のヤツらを許せない…!!
(帝国兵との戦闘時+補正、今後ラジル帝国の女性兵と闘いに勝利した時にエロシーンが発生)
- 136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 21:32:48.27 ID:mPUNgWXto
- 、
- 137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/02(月) 22:44:20.69 ID:nsrGj4C4O
-
クロウス(国がどうなっているのか…なんとか調べるすべはないだろうか?)
クロウス(情報屋を探すか? しかしこの街のどこにいるかは分からない……あっ)
帝国に攻め落とされた王国がどうなっているか、たとえどんなに悲劇的な結果だろうと騎士としてそれは知らなくてはいけないことだ。
何もせずとも何かしらの報告はナールから貰えるだろうがじっと待つよりも何か出来ることがあれば自分からも動くべきだと判断した。
そこでクロウスの中で一人、とある人物が浮かんだ。
クロウス(ナールの女帝……俺たちの動向を察知したあの人の魔法ならミクトラムがどうなっているか分かるんじゃないか?いや、既に知っている可能性もある…!)
クロウスはナール魔導帝国の女帝、モルガンヌなら王国の情勢を知っていると思い、機会があれば伺えないかと思い始めた。
※次回の自由行動時、モルガンヌとのフラグを多く得られるチャンスが発生します。
- 138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/02(月) 23:58:19.37 ID:nsrGj4C4O
-
───フローリア視点───
クロウス「では、私は失礼します」
フローリア「ええ、ありがとうクロウス」
パタンと扉が閉まり、部屋には再びの静寂。
クロウスから受け取った箱の中には自分好みなケーキが入っていて自分を気遣ってくれたのだろう。
王国の情勢、妹の無事、父と母の安否、そして岩洞内で起きた不思議な出来事。
考えなければいけないことが山のようにあるが、今の自分にはそれら全てが解決できる事がなく……ただ自分の非力を痛感させられるだけでしかなった。
フローリア(私……このままで良いのでしょうか?)
フローリア(ただ守られて、逃げて…それから何をすべきか今の私にはまったく分からないというのに……)
フローリア(何か自分にも……出来ることがあるのではないでしょうか?)
フローリアはクローゼットから、一着のドレスを選び袖を通した。
ナール製のそのドレスは今まで来ていた豪華なドレスよりは動きやすく、外で行動するには前よりずっと適している。
フローリア自由行動1回目
↓2でフローリアの行動を選んでください
@誰かと交流しに行く
(クロウス>>7、ルル>>79、ジェニファー>>96、モルガンヌ>>103から一人)
A一人で行動する
(どこで何をするか、自由安価)
ナール魔導帝国SPOT
【魔導図書館】【学院の空中バルコニー】【訓練所】【学院の中庭】【魔導商店】【酒場】【居住区】etc…
※あくまで参考です、こんな場所あれば良いんじゃない?というのがあれば安価に書き込んでください。
- 139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 00:01:58.80 ID:ta/OSDfrO
- 1
モルガンヌ
- 140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 00:02:01.43 ID:WMxycIvR0
- 2
何か情報拾えるかもしれんし、食堂で生徒たちの噂話に耳を傾ける
- 141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 00:25:58.38 ID:oDZhsXi0O
- モルガンヌのフラグチャンスだったのに
- 142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 13:45:28.87 ID:3AjGadU7O
- クロウスの次の行動時って事では?
- 143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/04(水) 18:01:37.05 ID:hGpObPioo
- >>141、>>142
はい、モルガンヌのフラグチャンスはクロウスの自由行動で発動になります
クロウスの自由行動ターンは後に来るのでその時にアナウンスもいれます
- 144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/04(水) 18:02:08.57 ID:hGpObPioo
-
フローリアは学院内にある食堂に来ていた。
ここは学院内の人間しか使用はしていないらしく一般市民の姿などは見受けられない。
殆どが制服を着た学院生、もしくは魔導帝国の兵士か教員しかいなかった。
故に国際情勢に関してはこの魔導帝国において最も情報が集まるのではないかとフローリアは考えたのだ。
もっとも…情報屋といった裏の世界の住人も存在するのだが今のフローリアにとっては知る由もないだろう。
フローリア(凄いなぁ…みんな私と近い歳ばかりなのに、みんな魔法を勉強してるんだ)
フローリア(私も魔法を使えたらクロウスの手助けができるのかな……)
そこまで考えたところで自分がここに来た目的を思い出し、フローリアは食堂の喧騒に静かに耳を傾ける。
食堂でフローリアが聞いた噂話について
↓1のコンマで内容が決まる
00~20 ラジル帝国に関しての情報が飛び交っている
21~40 なぜか男子学院生に声をかけられた
(セクハライベント)
41~60 ある女学生の噂が目立っている
61~80 なぜか男子学院生に声をかけられた
(セクハライベント)
81~99 ミクトラム王国の現状に対しての噂を聴く
- 145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 18:06:46.12 ID:TQZhDUOx0
- あ
- 146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 08:45:43.13 ID:MRw61nB0O
- これセクハライベントは何度も踏むとセクハラがエスカレートしていって最終的に堕とされる……とかある?
- 147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/05(木) 17:29:59.19 ID:uR0bgRSYo
- >>146
セクハライベントは淫欲値を増加されるぷちイベントな感じです。
低いうちはお触りされるだけだったりするのですが淫欲値が高くなって行くに連れてセクハライベントもエスカレートしていきます。
ただしセクハライベントで上がる淫欲値は敗北による陵辱イベントと比べると低めになっています。
- 148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/05(木) 17:30:26.30 ID:uR0bgRSYo
-
静かに耳を澄ませていると兵士たちの雑談が聞こえてくる…。
どうやらラジル帝国に関して話をしているようだ。
兵士a「聞いたか?隣国のミクトラムに攻め行った帝国の部隊」
兵士b「ああ、城にいた約3000人の王国兵をわずか300名の部隊で壊滅させたって話だろ? 奇襲とはいえ10倍の戦力差を埋めるってちょっと信じられないよな」
兵士a「それがよ……どうやらその奇襲には【四獅星】も参加していたらしいぞ」
兵士b「は? 嘘だろ!? ラジル帝国の第一皇子直属の護衛兵たちだろ!? なんでそんなヤツらが戦場に出てるんだよ!?」
兵士a「どうやらその奇襲作戦を率いてたのが第一皇子だったって噂だぜ…」
兵士a「四獅星っていやぁ第一皇子が直々に集めた一騎当千の猛者供らしいからな、今回の奇襲が成功したのも納得いくだろ」
兵士b「け、けど…そんなヤツらが今は隣国に陣を張ってるってことだろ?俺たちは大丈夫なのかよ…?」
兵士a「はっはっは、心配するな!俺たちには歴代のナールの帝様達が築き上げた結界魔法があるからな!ラジル帝国のヤツらもそう簡単には手は出せんだろ!!」
兵士b「そ、そうだよなー!びびらせるなよまったく!!」
フローリア(……王国がどうなってるかは誰も話してなさそうです…)
フローリア(それにしても……ラジルの事はよく分かりませんが、なにかとてつもなく凄い人たちが帝国にはいらっしゃるのですね…)
フローリア(そんな人たちが王国を占拠しているなんて、私たちは本当に国に帰れるのでしょうか……)
ナールの兵士たちの会話で帝国には圧倒的な戦力がいる事を知り、不安を募らせるだけの結果となってしまった。
これ以上の収穫は無いと悟ったフローリアは静かに食堂を後にした。
フローリア自由行動2回目
↓2でフローリアの行動を選んでください
@誰かと交流しに行く
(クロウス>>7、ルル>>79、ジェニファー>>96、モルガンヌ>>103から一人)
A一人で行動する
(どこで何をするか、自由安価)
ナール魔導帝国SPOT
【魔導図書館】【学院の空中バルコニー】【訓練所】【学院の中庭】【魔導商店】【酒場】【居住区】etc…
※あくまで参考です、こんな場所あれば良いんじゃない?というのがあれば安価に書き込んでください。
- 149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 17:31:16.59 ID:EiMbTiZfO
- k
- 150 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 17:36:06.82 ID:dv9QGaGMO
- 1 ルル
- 151 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 22:27:25.98 ID:/FWVmRVTO
- 交流対象1人に限定されてるけど、ルル&ジェニファーみたいに複数と交流はダメなん?
- 152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/05(木) 23:28:59.26 ID:uR0bgRSYo
-
フローリア「ふぅ…」
結局目ぼしい情報を得ることはできず、フローリアは落胆を隠せなかった。
家族や国民の安否に加え、自身の無力を思い知った彼女は次第に焦燥感を募らせていく。
ルル「おりょ?お姫様?」
フローリア「あっ…ルルさん」
聞いたことのある声に顔をあげるとそこにはルルがいた。
ルル「どうした……んですか?こんなとこで、何か…フローリアさま元気無さそうですね」
フローリア「そうですか…?そう見えてしまいますか…」
ルル「フローリアさま、私で良かったらお話聞きますよ?一人で思い詰めてもどうにもならない事だってありますし!」
フローリア「ルルさん…ありがとうございます」
落ち込んでる自分を心配してくれているルルの優しさが心に染み、フローリアはルルの言葉に甘えてみることにした。
ルルとの交流内容(フローリアに言わせたい事やルルに聞きたい事、一緒にやりたい事の内容など)
↓1から↓3で募集して組み込める内容を拾ってきます(流れ的に無理がある場合は拾わない可能性あり)
- 153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 23:33:57.58 ID:T+xZoSc80
- ルルはクロウスと交流する前?それともした後?
後だったらクロウスさんって良い人だよねという話を
- 154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 23:46:18.12 ID:q4SA2RQc0
- フローリアでも魔法を使えるかどうかルルに聞く
- 155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 23:54:24.89 ID:qHMydumxO
- ルルが自分の部屋でゆっくり話しませんかと誘う
- 156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/06(金) 02:32:27.31 ID:PyeZG9oro
-
ルル「そうだ、私の部屋に来ませんか!?」
フローリア「ルルのお部屋にですか?」
ルル「うんうん!お茶でも入れるんでゆっくり話を……あ"っ、でも部屋とか散らかってるだろうしフローリアさまに失礼か…」
フローリア「そんなことありません!むしろルルさんのお部屋見てみたいです!同年代の人のお部屋がどうなってるか気になります!」
ルル「そ、そうなの?それならしかたないですなー!」
王族として大切に育てられてきたフローリアにとって同年代の女の子がどのように生活しているのか気になるらしく、好奇心に駆られるようにルルのお部屋にお邪魔することになった。
- 157 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/06(金) 02:36:32.66 ID:PyeZG9oro
-
ルル「ささ!どうぞ上がってくださいな!」
フローリア「し、失礼します…!」
ルル「ちょーっと散らかってるんですけど、まぁあまり気にしないでください!あっはは!」
ルルの言うとおり、部屋の中は読みかけの本や書類が散乱していたり。
見たことのないアイテムが床に転がっていたりと中々に酷い状況であった。
途中転びそうになったがかろうじで足の踏み場はあるので何とか来客用のテーブルセットまでたどり着くことができた。
ルル「その……誘った分際であれなんですけどー……本当にごめんなさい!!こんな事なら掃除しておけば良かったですよね!?」
フローリア「いえいえ!私は気にしていませんので…」
ルル「いや、でも…」
フローリア「逆にこういうのが、生活感がある…というのでしょうか? むしろ私の周りでは無いこの感じ、新鮮で楽しいです♪」
ルル「……あはは、とりあえず元気が出てきたみたいでなにより、かな?」
王族らしからぬ親しみがあるというべきか。
この時ルルはこのお姫様の前ではなぜか気を張り詰めてもつい緩んでしまうなと感じた。
フローリア「その、ルルさんに聞きたいことがあるのですが…」
ルル「何ですか?私で答えられることならぜひどうぞ!!」
フローリア「その、魔法というのは……誰でも扱えるようなものでしょうか?」
ルル「フローリアさまは魔法が使いたいの?」
フローリア「その、はい……」
- 158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/06(金) 02:40:52.41 ID:PyeZG9oro
-
フローリア「お恥ずかしながら、私は今まで周りに甘やかされて育てられてきました」
フローリア「剣の稽古なども習いましたが、私はどうやらそっち方面はからっきしのようでして……父上や母上にも無理に覚えなくても良い、健やかに育ってくれればそれでいいと言われてきました」
フローリア「だから私は一国の姫として、礼儀作法や政治に関しての勉学に努めていたのですが……此度の件では、そういったものは何の役にも立ちませんでした」
フローリア「私は……父上と母上を見捨てて、国から逃げる事しかできなかったのです…!!」
堰を切ったように、フローリア今まで抑えていたものを吐き出していった。
今までの生活では無縁であった怒り、悲しみ、悔しさという感情が無垢な彼女にとってどれだけの重石となっていたのだろうか。
フローリアの話に耳を傾けていたルルが珍しく冷静な声色で口を開いた。
ルル「それでフローリアさまは、魔法を習って帝国に復讐したくなったの?」
フローリア「そんな大それた事ではありませんよ……何もできない無力な自分のままで居たくないだけかもしれません」
フローリア「それに、私が少しでも強くなれれば……クロウスの負担を軽くできるのかなって」
ルル「……はは、フローリアさまって…やっぱりお姫様っぽくないよね」
フローリア「そ、そうでしょうか…」シュン
ルル「悪い意味で言った訳じゃないですよ!?でも護衛の騎士の負担を気にするお姫様って聞いたことが無いってうか…」
フローリア「や、やっぱり変でしょうか…?クロウスには昔から護って頂いているのでどうしても心配になるといいますか…!」
ルル「そんなことはないですよー!むしろ私的には好感しか持てません!」
ルル「クロウスさんっていい人ですからねー」
フローリア「そ、そうなんですよ…!真面目で頼りがいがある人なのです!」
ルル「そりゃお姫様が好きになるのも分かりますよ、うんうん」
フローリア「すっ!? え、あ、いや///そういうお話では無くてですね…!! も、もうルルさん…!///」
今まで経験したことのないガールズトークに花を咲かせ、フローリアの心には少しだけゆとりが戻ってきた。
なお、話題に持ち上げられた当の本人は今どこかでくしゃみの一つでもしているようである。
- 159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/06(金) 02:55:41.69 ID:PyeZG9oro
-
ルル「あはは、ごめんなさい!それよりも、魔法のお話ですよねー」
ルル「結論から言うと、魔法は誰でも使えることができます」
フローリア「……!本当ですか!?」
ルル「ただし、直ぐに実戦レベルとなるとそれなりの才能とセンスが必要になっていきます!」
フローリア「さ、才能…センス…!」ゴクリッ
ルル「そもそも魔法というのは、練り上げた魔力を魔方陣や詠唱といった術式に通して発動する技術なのですが」
ルル「どんな魔法を扱えるかは完全に才能次第になります。攻撃魔法が得意でも結界や回復がとことんダメだったり、逆に広く浅く使える人だったり……後付けで覚えることも一応可能ですが多くの時間がかかったりもします」
ルル「なので自分が望んだ魔法が扱えるかどうかは完全に運否天賦に近いとこがあります」
フローリア「そ、そうなんですね…」
ルル「逆に魔力を練り上げたり術式に魔力を通すスピードを上げたり詠唱や魔方陣をしこたま勉強して理解するのはその人のセンスが問われます……ここら辺は継続して努力することで磨くことができる部分と言えます」
ルル「……まぁ要するに、魔法は楽して強くなれる近道のように見えて実は努力の積み重ねが大事だよという事です!」
ルル「まぁ私は天才だからわりと何でもできちゃうんですけどね!!」ドドーン!!!
ちなみに天才肌であるルルでさえ日頃から魔法の研究に関しては怠ってはいないので、本人にその気が無くとも今の首席という立場は努力の賜物とも言えるだろう。
フローリア「ま、魔法って奥が深いんですね……私に覚えられるかなぁ…!!」
ルル「まぁ最初のうちは自分の中にある魔力の流れを掴む練習ですね、ある程度感覚が分かれば後はどんな魔法が自分に合ってるか試してみるだけですね…なのでこれを差し上げます」ゴソゴソ
フローリア「これは……教科書ですか?」
ルル「そう、魔力の流れを掴むコツや初級の魔法何かが載ってるのでこれから始める初心者にはオススメです!ワタシハホボツカッテナイデスガ」
ルル「まずはそれを見ながらゆっくりと感覚を覚えていきましょ!私も付き合いますから!」
フローリア「る、ルル……ぐすん、ありがとうございます…!」ニッコリ
ルル「あ、わわ!?お姫様泣かしちゃった!?不敬罪!?ねぇこれって不敬罪!?」
ルルとのフラグ@(フローリア)を手に入れた。
※フローリアとクロウスのフラグは別管理となります。また、フローリア側で女性キャラとのフラグを3本集めると百合系のエロシーンを見ることができます。
更に↓1のコンマが50以上で姫と従者のフラグ@が追加入手可能。
※クロウス×フローリアのフラグに限り、両者の間で共有のフラグとなります。
- 160 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 03:01:43.96 ID:QiNEXaHz0
- る
- 161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/06(金) 03:56:57.14 ID:PyeZG9oro
- ルルのフラグと主従フラグを回収したとこで自由行動はおわりです。
次回からまたメインのお話に戻っていきます。
>>151
複数人との交流はできる時とできない時がある感じです、次の交流では一部解禁しようかなとも思っております。
また少し次の更新空きそうなので、モチベの灯を絶やさぬように書いていた>>1のフローリア姫のイメージ画像置いておきます
※個々のイメージもあると思うので閲覧は自己責任でお願い致します
https://i.imgur.com/GWf5nsF.jpg
- 162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 04:06:33.27 ID:Ng8H6CzyO
- おつ
- 163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 06:27:18.52 ID:p8dvLUFC0
- おつ
かわいいねフローリアちゃん
- 164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 15:49:19.63 ID:xOr/OKITO
- ところでヒロインとのフラグ取得って2以降も交流しただけで手に入っちゃうの?
- 165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 15:53:56.97 ID:RxEjjLWt0
- こんな可愛い子がカエルにレイプされて孕まされてオタマジャクシ産んでイキまくったんやな…ウッ
- 166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 23:36:26.01 ID:z9+KJF3TO
- ルルとジェニファー描いてたんですけど出来上がったら上げても大丈夫です……?
- 167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 23:49:25.88 ID:QiNEXaHz0
- 支援絵は いくらあっても 困らない
- 168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 23:55:58.13 ID:LUuhOiMio
- んだんだ
- 169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 01:12:51.34 ID:K1L6CKQD0
- ルルの案を出した人としては是非見たい
- 170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 05:06:47.75 ID:R4lp+VNZO
- https://i.imgur.com/YW3xEZX.jpg
問題児とその見張り役みたいな関係性良いよね……
- 171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 05:19:55.51 ID:uXiSxUbs0
- これは尊い
- 172 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 13:02:09.57 ID:K1L6CKQD0
- 誰かと思ったらアナログ絵の人か可愛い
- 173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 13:19:02.42 ID:s7gmn1rKO
- URLタップしても見れない…
他のスレでもそうなんだけどやっぱりスマホだと見れるものと見れないものがあるのかなぁ…
- 174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 13:31:31.03 ID:K1L6CKQD0
- https://m.imgur.com/YW3xEZX
直接貼ったらいける?勝手に貼ってごめん
- 175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 14:16:57.60 ID:dzE+9E+mO
- ダメだぁ
ページを開けません、インターネット接続が切れましたって出る…
- 176 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 14:21:43.97 ID:aBEgdDlq0
- httpjump.vip2ch.com/の部分を削除したら見れたよ
- 177 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 14:22:57.54 ID:K1L6CKQD0
- なるほど直接ブラウザから見てるとジャンプできない感じか
ttps://i.imgur.com/GWf5nsF.jpg
ttps://i.imgur.com/YW3xEZX.jpg
↑の頭にh付けてサファリなり何なりで開けばいけるんじゃないかな(1枚目が>>1さんの絵、2枚目が支援絵)
- 178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 14:23:53.01 ID:K1L6CKQD0
- ありゃ、h抜いてもリンク扱いされるのか失敬
- 179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 14:50:06.94 ID:bDZEwlJYO
- どちらの絵もいいねb
自分も携帯だがダウンロード用のアプリにリンクを共有したら見れた
- 180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 14:59:45.39 ID:US5pe1UyO
- BB2C使ってるけどどれも見れてるな
- 181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 17:08:49.01 ID:4kHGoMO4O
- 見れました
教えてくださりありがとうございます
- 182 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 03:39:45.05 ID:KKM5kPHA0
- ルルジェニ可愛いけどこの二人も可哀想な目に遭う可能性があると思うと心が痛む
- 183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 14:17:50.40 ID:N0kvoCqUO
- 「そんな…私が処女を捧げればルルには手を出さないと言ったのに…」みたいな展開を期待
- 184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/09(月) 11:04:18.13 ID:QLJXPpP5O
- 少し返答とレス返タイムです
>>164
はい、フラグは基本的に交流しただけで手に入れられるようになっています。
しかし複数人と交流する場合はコンマで数人分取れるかどうか判定を行います。(それでも最低でも1つは確定入手になるようにします)
>>170
突然の支援絵にめちゃくちゃビックリしています!ありがとうございます!
ルルかわいい、ジェニファーかわいい!暖かみのある絵柄で二人の間柄をしっかり現してくれていて素晴らしいぃ。
その他、自分のフローリアイメージにも反応して頂きありがとうございます。
モチベ維持の為に張り付けましたがまさか直後に支援絵を貰えるとは思いませんでした、本当にありがたい限りです…
ひじょーに亀更新で申し訳ない限りですが今後も見ていただければ幸いです、本編に戻ります。
- 185 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/09(月) 11:06:20.26 ID:QLJXPpP5O
-
クロウス達がナールに到着してから数日が経った。
あれから王国に関しての情報を待ちつつフローリアはルルから貰った本による魔力コントロールの練習を、クロウスは自身の鍛練を行いながら女帝への接触の機会を伺っていた。
フローリア「すみません、こちらの本をお借りしても良いですか?」
司書(男)「大丈夫ですよ、ではこちらの貸し出し記録簿にご記入をお願いします」
フローリア「はい」サラサラ
司書「では確認させていただ……えっ!?」
司書「失礼致しました!ミクトラム王国の王女様でしたのですね!至急お部屋に運ばせますので少々お待ちを!!」
フローリア「いえそんな、お気になさらないでください……今の私はナールに居させてもらっているただの客人に過ぎませんから」
司書「で、ですが…」
フローリア「あなたのお気持ちはとても心嬉しく思います、ですが私は皆さまが送っているこういう何気ない日常に触れてみたいと思っていたのです」
フローリア「ですのでここに居る間はまた借りに来ると思うので、またよろしくお願いしますね」
そう優しく微笑むとフローリアは図書館から借りた本を抱え扉から出ていく。
フローリアを見送った司書の男性は開いた口が塞がらないまま呟いた。
司書「……か、可憐だ…」
- 186 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/09(月) 11:08:18.36 ID:QLJXPpP5O
-
クロウス「姫様、また図書館から本をお借りしていたのですか?お持ち致します」
フローリア「これぐらいは平気よ? それよりクロウスは何をしていたの?」
クロウス「私は訓練所を使わせて頂いておりました、剣は毎日振らないと勘が鈍るものでして」
クロウスの身体には確かに訓練の後と思われる汗がじんわりと滲み出ていた。
汗臭いのがフローリアに移るのを気にしてか普段よりも2、3歩ほど下がってついて来ている。
そんなに気にしなくても良いのにな。とフローリアは思いつつも彼の生真面目さからくる心遣いにくすりと笑みを浮かべた。
しかしある教室の前を通りすぎた時、聞き覚えのある話し声が耳に入り二人は思わず脚を止めた。
フローリア「この声……ルル?」
- 187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/09(月) 11:12:25.37 ID:QLJXPpP5O
-
教師「何度言えば分かるのですかルル!もう提出の期間はとうに過ぎているのですよ!?」
ルル「はうっ…ごめんなさい」
教師「天然の魔力を帯びた素材に人力で魔力を流す実験のレポートを提出していないのはもう貴女だけですよ!」
教師「貴女の魔法使いとしての実力は確かに認めています、しかし幾ら実技が優秀だからといって提示された課題をこなす事のできない者を周りがどう見るのでしょう?」
教師「ただでさえ貴女は突拍子もなく訳のわからない魔法を使ったり…!」クドクド
生徒A「先生、ルルさんは自分の実験の方が忙しくて手が回らないのですよー」
生徒B「そうですねぇ、平民でありながら首席の座に座る天才様は学院の課題よりも優先するべき事があるので仕方がないですわ、うふふ!」
ルル「そ、そんなことは無いよ!!ただ素材を集めに行っても…、その…!!」
どうやらルルは学院からの課題の件でなにやら怒られているようであったが、周りを取り囲む生徒は託つけるようにルルに対して嫌みのような言葉を浴びせていた。
クロウス「なんだアイツら、寄って集ってこれ見よがしに…」
フローリア「ルル…」
ジェニファー「ちょっと貴女たち、いい加減になされたらどうですの? 怒られているのはルルですが貴女たちは関係無いでしょう!」
生徒A「あらやだ、没落貴族の娘が何かおっしゃってますわね?」
生徒B「仕方ありませんわ、学院首席の天才様の金魚の糞ですからねぇ……本体が悪く言われて庇うのも無理はありませんわぁ」
ジェニファー「その金魚の糞以下の成績の貴女達に何を言われてもピンと来ませんわね……私が糞なら、さしずめ貴女達はクソに群がる微生物と言ったところかしら?」
生徒A「んなっ!?没落貴族が汚ならしい言葉を…!」
ルル「じ、ジェニー!?私なら大丈夫だから落ち着いて…!」
- 188 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/09(月) 11:23:37.04 ID:QLJXPpP5O
-
正に一触即発といった状況であったが、一人の女学生が席を立ち静かに声を上げた。
????「お止めなさい、二人とも」
生徒B「し、しかしですねディアナ様…!この没落貴族はワタクシたちを…!!」
ディアナ「没落していようがしていまいが彼女は貴女達と同じ貴族階級の人間……友人のために立ち上がる彼女の誇り高き振る舞いには敬意を表するわ」
ディアナ「むしろ貴女達のような振る舞いこそが貴族の品位を陥れているということを理解しなさい、ひいてはそれが我が魔導帝国の品位に繋がるのです」
ディアナの発言と視線の鋭さにルルとジェニファーを貶めていた貴族生徒たちは気圧され、顔を青ざめさせた。
生徒A「ひっ…!?」ビクッ
生徒B「す、すみませんでした…!!」
ディアナ「分かればよろしいのです……さて、先生」
教師「何かしらディアナ?」
ディアナ「ルルは確かにたまに滅茶苦茶な事をしでかしたりします、しかし魔法というナールの根幹をなす技術に真摯に取り組んでいるということを私は知っております」
ディアナ「ですのでここはルルに今一度のチャンスを与えては頂けないでしょうか?」
- 189 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/09(月) 11:24:56.03 ID:QLJXPpP5O
-
ルル「ディアナ…!」
ルルの表情がぱぁっと明るくなるのが遠目からでも分かる。
どうやらルルも彼女には信頼を寄せているようで、聡明かつ淑やかな雰囲気を漂わせるディアナという女生徒は学院生徒にとって中核とも呼べる存在のようだ。
教師「ふむ…ならばルルよ、こちら側が出した条件を呑むのであればレポートの期限を先伸ばしにしても構いませんよ」
ルル「ほ、ほんとに!?」
ディアナ「落ち着いてルル、まずは条件の確認をすべきよ」
教師「何も複雑な条件ではないわ、ただ素材採取の場所をこちらから指定させてもらうだけよ…しかしハッキリ言って難易度は高めな所を指定させて貰うわ」
そう言うと学院の教師は空中に魔力で作った地図のようなものを広げ、あるポイントを指し示した。
ルルが指定された素材採取の地
↓1から先に2票入ったダンジョンに向かいます
@オークの住む自然の迷路 無網の谷
A魔導ゴーレムの墓場 腕(かいな)の遺跡
B亡霊のさまよう古城 血霧の古城
- 190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 11:25:53.00 ID:rEGGWxl0O
- 1
- 191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 11:28:19.10 ID:Z0JomrpvO
- 2
- 192 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 11:43:46.36 ID:jnbOWS1t0
- 2
- 193 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 16:21:55.40 ID:oQwtQFUdO
- ディアナとルル(もしくはジェニファー)の両方と関係を持って醜い女の争いしてほしみあるな、
- 194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 22:37:24.79 ID:PpuAQSAfO
- そういえばこの物語って別に帝国に復讐するとかじゃなかったんだな
- 195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 23:23:28.98 ID:Zy6bb1IRO
- そういう展開になるかは安価次第なんでしょうね
- 196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 23:36:58.30 ID:2+uqrkJb0
- ナールの人達と仲良くなって、王国の悲劇を繰り返したくないからと立ち向かう展開がいいな
- 197 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 13:10:46.54 ID:BWXKVUDhO
- エロはNTR凌辱が基本って書いてあるから穏やかじゃなさそうだぁ……
- 198 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/13(金) 10:31:58.73 ID:EPsX/OI6O
-
A腕(かいな)の遺跡ルート
教師「貴女には腕の遺跡にて実験の素材を採取してもらいましょう」
教師が言い終えると教室が内ざわつき始めていた。
どうやらその腕の遺跡とやらは相当危険な場所のようでジェニファーは思わず抗議を申し立てた。
ジェニファー「ちょっと待ってください!腕の遺跡って…あそこは100年前から野良ゴーレムがうろついている場所ですわ!そんなとこに行かせるのは危険ではなくて!?」
教師「もちろん普通の生徒になら私も止めていたでしょう、しかし彼女の実力なら問題は無いはずです」
教師「確かにあの遺跡は危険ですが、裏を返せば貴重な素材が多く眠っている土地でもあります…おそらく貴重な結果が得られるはずでしょう」
ジェニファー「だ、だったら私も同行させてください!幾らなんでも一人ではさすがに…」
教師「それでは彼女の罰にならないでしょう、この件に関しては他の学院生の助力を得ることは禁止とします!」
ジェニファー「ぐぬぬ…!」
ルル「ダイジョーブだよジェニー!これぐらいはへっちゃらだって!!」
ディアナ「本当にいいのね? あそこは腕利きの魔法使いでも数人で探索に当たるのが基本の場所よ?」
ルル「もち!わかってるよ、けど何とかディアナが掬ってくれたチャンスだよ?これを棒に振るわけにはいかないよね!」
ジェニファー「…はぁ、私のライバルながらとんだ能天気ですわね……ちゃんと無事に帰ってきなさいよ?」
ルル「へへ、任せてよ!」
グッとガッツポーズをしながら笑うルルであったが、周りの反応から察するに相当厳しい試練を与えられた事が分かる。
中にはルルを憐れんだり嘲笑する者もいたが意にも介さず彼女は準備を進めるために教室を後にした。
- 199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/13(金) 11:20:46.83 ID:EPsX/OI6O
-
そして時間は少し経ち……クロウスとフローリアはルルの部屋を訪ねていた。
コンコン
ルル「はいはいごめんねー、ちょっと今出発の準備で忙しいからさ…また後で来て欲しいなー」
フローリア「あの、私です…フローリアです…」
クロウス「ついでに俺もいるぞ」
ルル「えっ!?お姫さま!?ちょ、ちょっと待ってね、今開けますから!」
ルル「いやはやまたしても汚い部屋に上げてしまって申し訳ないです…!」
フローリア「いえ…もう慣れたので平気ですよ?」
ルル「ところで今日はどういった用事で?いま少し忙しくて魔法のアドバイスに関してはまた今度に…」
フローリア「あの、ごめんなさい……実はルルが怒られていた時のお話を聞いてしまっていて、それで気になって…」
ルル「あ、あー…ひょっとしてアレ、聞かれてました?」
クロウス「まぁ、な……おまえさんがあの岩洞にいたのは実験のための素材集めだと思ってな」
クロウス「だとすれば俺たちにも責任がある、と姫様がおっしゃっているわけだ」
フローリア「私達を助けたからルルの目的が達成されてなかったのですよね…?本当に申し訳ございません…!」
ルル「いやいや、お姫さまが謝ることはないですよ!あんなの見たら助けたくなりますし、何よりレポートが遅れてるのは私が悪いだけですから…!」
- 200 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/13(金) 11:23:15.09 ID:EPsX/OI6O
-
クロウス「それにしてもやけにイビられていたな、あんな露骨なイジメが許容されるほど学院は腐っているのか?」
ルル「うーん、それはある意味仕方の無い事というか…そもそもナールって昔から貴族階級が幅を効かせていた国だから、平民出身の私はどうにも気にくわないらしいんですよね」
ルル「あの先生も貴族出身だから余計当たりが強いというか……でも全員が全員そうではないよ!? ディアナは貴族だけど贔屓はしないしジェニーは親友だもん!」
ルル「それに今の女帝になってからはマシになってる方だよ?平民出身の私でも、力さえ示せば首席の位置にいられるぐらいにはね」
クロウス「……まぁ、あの女帝なら階級など気にするようなタマではなさそうだな」
フローリア「それでルルさんはどうするのですか? 危ないところに行くんですよね?」
ルル「んー、もちろん行きますよ? 明日の早朝には出ようかと思ってる……って、ひょっとして心配して来てくれたんですか?」
フローリア「当たり前です!ルルさんは私たちの恩人ですし…」
ルル「そっか、へへ! ありがとうございますお姫さま! でも私は平気ですよ!! 危ない橋なんて既に二本も三本も歩いてるんでどうってことないです!」
フローリア「ルルさん…」
クロウス「………」
ルル「ささ、私は準備を進めますんで!! お二人はもう帰ってください!!もうじき日も落ちますので!」
ルルに催促されて部屋から出る二人。
見送りをしてくれたルルの表情は最後まで笑顔を絶やすことは無かった。
フローリア「クロウス…ルルは大丈夫なんでしょうか?」
クロウス「見たところ緊張や強ばりといったモノは感じられませんでした、おそらく彼女なりに勝算は有るのでしょう」
フローリア「そうですか、ルルはお強いんですね」
クロウス(……とはいえ、あの能天気そうなヤツがあそこまで下準備を進めているんだ。 そう簡単にはいかない作業になりそうだが)
フローリア「……その、クロウス…」
クロウス「なんでしょう、フローリア様?」
フローリアは何かを言い悩んでいるようだが…。
↓1から先に2票入ったルートに進みます
@私たちにできる事はあるのでしょうか?
(ルルの課題にクロウスが同行、戦闘で有利を取れるが負けた場合はルルが取り返しのつかない事態になります)
A……ううん、何でもないの
(ルルの課題にフローリアが同行、戦闘に負けても強制コンティニューで話が進みます)
- 201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 11:25:55.09 ID:m3G74Mv/O
- 2
- 202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 11:31:51.14 ID:j8xA0lndO
- このレスのコンマが奇数なら1偶数なら2
- 203 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 11:34:07.24 ID:dT1IyKma0
- もう決まってるけど2
- 204 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 11:44:50.17 ID:ezpb4KUjO
- 最初の頃のカエルに犯されてた時とずいぶん内容変わったなー
- 205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 12:00:24.24 ID:j8xA0lndO
- 初めはエロ一辺倒なスレだと思ってた
- 206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 12:20:24.42 ID:rhUw8KsPO
- 1だったら安価次第でキャラロストとかあったんだろうか
- 207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 13:35:27.29 ID:n+LAyzDQO
- あっさり殺されてた前例を見るにクロウスの方が心配でならない
- 208 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 13:42:44.56 ID:TXEyB6jy0
- 確か50-50で勝敗決めて3本先取だったっけ
奇数だか偶数だかのゾロ目で強制敗北だし何度か敗北する前提なとこある
- 209 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 17:47:20.51 ID:KBa7dZruO
- ぶっちゃけ女性陣の安否以上にクロウスが最後まで生き延びられるかの方が気になって仕方がない
- 210 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 19:13:05.18 ID:HGoNKgDM0
- コンティニューも回数制限あるっぽいし基本的にはバッド寄りの結末になりそう
- 211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 17:10:37.32 ID:ZdyGD1uy0
- 1ルートならともかく2だと普通に生命の危機って感じでこわい
- 212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 22:45:01.38 ID:ZdyGD1uy0
- 探索場所の話
- 213 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/15(日) 21:10:13.84 ID:69WW/2XY0
- 残りのコンティニュー回数は分からないようにしてる感じですか?
- 214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/17(火) 01:40:11.02 ID:lNF7VU8Q0
- まだかなー
- 215 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/18(水) 16:59:51.58 ID:J4Iwgta6O
- 一週間経っても音沙汰無しのままなら終わりだろうな
- 216 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/18(水) 17:48:59.98 ID:ErBwPvZdO
- ざっくりでいいから次の更新いつ頃になりますとか教えてくれると助かるけどなぁ。不定期でも続く人と続かない人との差ってそういうところにある気がするし
- 217 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/18(水) 23:55:54.55 ID:KwGXEpP10
- アナウンス出す人もエタる人は普通にエタらせるけど、予告の日を過ぎた時に読者側が諦めつくのは大きいよな
- 218 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/19(木) 21:57:25.37 ID:7H07LuTZO
- >>1です、今さらながら酉を付けて戻ってきました
やはり更新報告はあった方が良いんですかね…?もし予定通りにできなかったら申し訳なさすぎて濁してたんですが生存報告とかぐらいはした方が良かったのかも
ひとまず今から再開していきます、戦闘の終わりまでは突き進んでいきたいな
- 219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/19(木) 21:58:00.26 ID:/JhZxBVmo
- はいよー
- 220 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/19(木) 21:59:08.73 ID:7H07LuTZO
-
フローリア「……ううん、何でもないの」
クロウス「…そうですか」
フローリアは喉から出かけた言葉を飲み込んだ。
きっとクロウスに相談すれば彼はちゃんと話を聞いてくれるだろう。
しかし彼女はその言葉を口にはしなかった。
変わりにフローリアの瞳にはある種の覚悟のようなモノが宿っていた。
フローリア「ここまでで良いわ、ありがとうクロウス」
クロウス「いえ、姫様もお早めにお眠りください」
フローリア「分かったわ……そうだクロウス、明日はゆっくりしていたいから朝起こしに来るのは少し遅くして欲しいの」
クロウス「畏まりました、それではおやすみなさいませ…姫様」
フローリア「……ごめんなさい、クロウス」
- 221 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/19(木) 22:00:47.66 ID:7H07LuTZO
-
早朝、ルルは支度を終えて遺跡周辺の辺りまで転移できる転移魔方陣の前に居た。
昨日から行っていた準備は転移魔法で遺跡までのショートカットを創るためであった。
ルル(遺跡の前までは行ったことがあるけど最後に行ったのだいぶ前だったし準備にわりと時間かかっちゃったかな?)
ルル(まぁサクッと行って終わらせてすぐ帰るのがベストかなー、あまり長居するような場所ではない……し?)
フローリア「あの……おはようございます」
部屋を出るとそこにはフローリアの姿があった。
なぜか学院の制服を着ていてどこか緊張した面持ちをしている。
ルル「あれ?姫さまどうしたんですか、こんな朝早くに…」
ルル「あっ、さては見送りに来てくれたんですか!わざわざありがとうございますー!…あれ?クロウスさんは居ないんですか?ひょっとしてお寝坊とかなんですかね!あっはっは…」
フローリア「クロウスは来ません、ここには個人的な事情で来てしまいました」
緊張をほぐすように一息ついた後、フローリアはここに来た意図を高らかに伝えた。
フローリア「ルルさん、私を一緒に連れて行ってください!!」
ルル「……へ?」
クロウス「おはようございます姫様、朝のお時間です。お迎えに上がりました」コンコン
シーン…
クロウス「…? 姫様?」コンコン
フローリア?「ご、ごめんなさいクロウス……今日は体調が優れなくて、また後で出直してくださる?」
クロウス「そうですか、畏まりました」
フローリア?「……ほっ」
クロウス「……なんて言うと思ってたか!!」
ジェニファー「びゃっ!?は、入ってこないでと言ったじゃないですか!?」
クロウス「俺が何年姫様の護衛をしていると思っている、似せた所で声でバレバレだ!姫様はどこだ!!」
ジェニファー「な、なんのコトデスカネ。ワタクシさっぱりデスワ…」
- 222 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/19(木) 22:08:25.80 ID:7H07LuTZO
-
腕(かいな)の遺跡 初層
ルル「ぷふふ!てことはその制服ジェニーから借りたんだ!!」
フローリア「はい、少しでも衛兵に怪しまれないように済むには学院生に成り済ますのが一番かと思いましてご協力をお願いしちゃいました」
ルル「それにしても姫さまも結構ワルだねぇ、ひょっとして前科持ち?」ニヤニヤ
フローリア「そ、そんなことないですよ!こんな事はこれが初めてです…!衛兵さんと擦れ違う度に心臓がバクバクしてたんですよ…!!」
ルルとフローリアは遺跡の入り口辺りまで足を進めていた。
あの後、一応止めはしたもののフローリアのどこか必死な態度にルルは押されてしまい了承してしまったらしい。
フローリア「あの教師の人は学院生の助力は禁止してましたけど、私のような部外者の助力は禁止していませんでしたので……」
ルル「あー、確かに言ってなかった!」
ルル「けどそれなら姫さまが直接出向くよりクロウスさんに頼んだ方が良かったんじゃない? 足手まといとは思わないけどそこそこ危ない場所だとは思うよ?」
フローリア「それは…そうだったんですけど………私は今まで何も知らなすぎたなって最近そう考えるようになって…」
フローリア「今まで危険な事からは遠ざけられて生きていて、その結果今の何もできない自分が凄く嫌になっているんです…」
フローリア「ルルさんの助けになりたかったというのも有るんですけど、半分は私のエゴみたいなものなんです」
- 223 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/19(木) 22:17:29.48 ID:7H07LuTZO
-
ルル「ふんふんなるほどね、つまり姫さまは今の自分よりもっと強くなりたいわけなんだね」
フローリア「はい、魔法を習いたかったのもそのつもりで……あの、結果的にルルさんに迷惑をかけてしまいましたよね…? ほんとにごめんなさい…」
ルル「謝らないでくださいよ、私だってこんな陰鬱な所になんて一人で行きたくは無かったんですもん! まぁ後でクロウスさんにはしこたま怒られそうだけど…姫さまの気持ちは私もよぉ〜〜〜っく分かるんで!!」
オーバーなリアクションをとったかに思えばどこかばつの悪そうな表情を見せるルル。
宙を眺めながら彼女は寂しげに語りだす。
ルル「私も、さ……子供の頃は平民だのなんだので色々苛められてて。悔しくて強くなって見返してやるー!!っていうのが魔法使いを志すようになった動機なんだ」
ルル「まぁ強くなった今でも見返せてるかどうかは怪しいんだけどね、採ってきた素材はどっかに隠されるわ荒らされるわで大忙しだよ」
フローリア「……ルルさん、それは…」
ルル「まっ!今回はさすがに手を出したりはしてこないでしょ!場所も場所だし今回は見つけ次第、即現地で即実験する予定だからね!」
ルル「だから姫さまも気にしないで元気出しなよ、少なくとも私は姫さまの事は応援してるから……さぁあああっっっ!?」
フローリア「ど、どうしましたルルさん!?何か見つかったんですか!?」
ルル「ごごごめんなさーい!調子に乗って姫さまにタメ口使っちゃった!?ゆ、許してください何でもしますからァ!?」
- 224 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/19(木) 22:19:44.76 ID:7H07LuTZO
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普段は明るくお転婆で元気な女の子だが変なところで線引きをしっかりしようとするルルにフローリアは思わず呆気にとられてしまった。
フローリア(そんな事気にしなくてもいいのに……あ、そうだ)
フローリア「ルルさん、今何でもって言いましたよね?」
ルル「は、はい…私にできることなら…!」
フローリア「それなら、もう堅苦しい敬語とかは全部抜きにしませんか?」
フローリア「その……私も、ルルとはお友達に、なりたいですし…」モジモジ
フローリア「お、お城の中で暮らしてるとどうしてもそういう友達ができなくて…ルルとジェニファーさんの関係は見ていてずっと憧れてたんです…だからルルがよろしければで良いんですけど…///」
ルル「わ、私は良いんだけど…むしろ私なんかで良いの?」
フローリア「はい!ぜひルルとお友達になりたいです!」
ルル「はは…!私も正直同じぐらいの歳の人に敬語使うの息が詰まりそうだったし、フローリアとも普通にお喋りしたかったんだ!」
ルル「うん決まり!今日から私たちは友達だね♪」
フローリア「友達………ふふ♪」
- 225 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/19(木) 22:20:52.38 ID:7H07LuTZO
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腕(かいな)の遺跡 中層
遺跡の内部は少し湿気った空気と今は動かなくなったゴーレムの残骸、そしてなにやら腕を象った石像が多く立ち並んでいた。
なぜこのように奇妙な空間になっているのか、多くの研究者が真相の解明に挑んでいたが古代文明の遺産でもある守衛ゴーレムの妨害もあり思うように調査が進んでいないのが現状である。
今となっては魔導帝国が正式な手続きを行った者以外の立ち入りを禁止している程であり、今もゴーレムが遺跡内部をさ迷っているようだ。
フローリア「そういえばこんな所で素材採取って…いったい何を採取するつもりなんですか?」
ルル「ゴーレムのコアの部分だよ、魔導ゴーレムには核の部分に魔力を貯める鉱石を使っていてそれを狙ってるんだけど…」
ルル「正直そこら辺をうろついているゴーレムはもうコアが壊れかかっているものばかりで使えそうには無いんだー」
ルル「だからなるべくなら保存状態の良いゴーレムを狙いたいとこなんだけど……あれ?」
フローリア「どうかしましたか?」
ルル「いや、なんかこっちの方から風が吹いたような…」
ルルは壁の方へ向かうとぺたぺたとあちこちを探り回す。
するとルルが触れた部分が光り始め、壁が消え道が出てきた。
フローリア「か、隠し通路…?」
ルル「うーん、どうやら魔力に反応する仕掛けだったみたい……上手くカモフラージュしてあったみたいだけど、経年劣化からは逃れられなかったみたいだね」
ルル「それよりも!私は今からワクワクが止まらないよー!!ねぇねぇ、早く行こうよ!!ひょっとしたらお宝が隠されてるかもしれないよ!!」キラキラ
フローリア「……ルル、課題忘れてませんよね?」
隠し通路を奥に進んでいくと小ホールぐらいの大きさの広間へと繋がっていた。
室内は相変わらず不気味なオブジェが配置されているが、それよりも中央の台座に鎮座している正方形の箱のようなものに目が行ってしまう。
ルル「んー…と、ひょっとしてハズレ?」
フローリア「行き止まりみたいですしそうかもしれませんね」
ルル「ええ〜結構歩いたのにぃ」
そうルルが肩を落とした瞬間、突然部屋全体が振動し通ってきた通路が障壁により閉じられてしまった。
やがて中央の台座に奉られている箱がゆっくりと開き、中にいる物体が静かに動き出した。
箱の中に封印されていた魔物or魔導ゴーレム
↓1から↓3の間で募集
【名前】
【生態】
【攻撃方法】
【弱点】
- 226 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/19(木) 22:25:35.61 ID:0YP1lwgw0
- 【名前】アシュラー
【生態】複数の腕を持つ人型ゴーレム 股間からは立派なイチモツの形状をした物体が生えている
【攻撃方法】素早い動きと複数の腕を生かしたパンチや関節技
【弱点】頭を破壊されると動きが止まる
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